JP2010019885A - 異物確認除去誘導システム、該プログラム、及び顕微鏡撮影システム - Google Patents

異物確認除去誘導システム、該プログラム、及び顕微鏡撮影システム Download PDF

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Abstract

【課題】本発明では、経験の有無に係わらず全ての観察者が異物付着位置特定および異物除去が行えるようにすることを目的とする。
【解決手段】顕微鏡を構成する光学ユニット毎に、顕微鏡または撮像装置の光路上にある光学ユニットに異物が付着しているか否かをユーザに確認させる異物確認情報と、異物を取り除く異物除去情報が格納されている格納手段と、操作対象の顕微鏡を構成する光学ユニットに関する情報を取得する対象ユニット情報取得手段と、格納手段から取得した光学ユニットに対応する異物確認情報及び異物除去情報を抽出し、抽出した異物確認情報または異物除去情報に対して、対話形式でユーザが質問に答えていくことによって、次の画面に順次移行するウィザード画面を生成するウィザード画面生成手段と、そのウィザード画面を表示させる表示制御手段と、を備える異物確認除去誘導システムにより、上記課題の解決を図る。
【選択図】 図1

Description

本発明は、顕微鏡、撮像装置および画像表示装置を備えた顕微鏡撮影システムに関する。
顕微鏡撮影システムにおいて、光学ユニットおよび撮像装置の光路上に異物が付着した場合、観察および撮影の妨げになる。適切な観察環境および撮影環境を実現するためには、観察者が異物付着位置の特定および異物の除去を行う必要がある。
しかし、異物付着位置特定および異物除去の方法は、観察者の経験に依存するため、経験者が行う場合が多い。したがって、経験の少ない観察者が異物付着位置の特定および異物除去を行って、顕微鏡を常に適切な観察および撮影環境に保つのは難しい。
従来、顕微鏡のセッティングに係わる調整方法の一例として、特許文献1がある。特許文献1では、顕微鏡光学系の倍率および各種検鏡法に基いて手動で選択または調整を必要とする顕微鏡システムにおいて、常に適切な観察および撮影状態にセッティングするため、操作ガイドデータを表示させる装置が提案されている。
特許第3497229号
しかしながら、特許文献1では異物付着位置特定および異物除去を対象としていない。また、必ずしも異物付着位置特定および異物除去の経験がある観察者が顕微鏡撮影システムを使用する現場にいるとは限らない。
顕微鏡撮影システムの光学ユニットおよび撮像装置の光路上に存在する異物を除去し、常に最適な環境で観察を行うためには、全ての観察者が正確に異物付着位置の特定を行い、各光学ユニットおよび撮像装置に合わせた異物除去のための方法を実施しならなければならない。そのためには、経験の少ない観察者でも異物付着位置の特定および異物除去を行うことができるようにする必要がある。
上記課題に鑑み、本発明では、経験の有無に係わらず全ての観察者が容易に異物付着位置特定および異物除去を行えるようにすることを目的とする。
本発明にかかる異物確認除去誘導システムは、顕微鏡を構成する光学ユニットごとに、該顕微鏡または該顕微鏡で観察された観察標本を撮像する撮像装置の光路上にある光学ユニットに異物が付着しているか否かをユーザに確認させる異物確認情報と、該異物を取り除く異物除去情報が格納されている格納手段と、操作対象の顕微鏡を構成する光学ユニットに関する情報を取得する対象ユニット情報取得手段と、前記格納手段から前記取得した光学ユニットに対応する前記異物確認情報及び前記異物除去情報を抽出し、該抽出した前記異物確認情報または前記異物除去情報に対して、対話形式でユーザが質問に答えていくことによって、次の画面に順次移行するウィザード画面を生成するウィザード画面生成手段と、前記生成したウィザード画面を表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
前記異物確認除去誘導システムは、さらに、前記撮像装置により撮像された観察画像データを取得する観察画像取得手段と、前記観察画像データに対して所定の画像処理を施して、観察画像に撮像されている異物の画像領域を強調させる異物強調処理手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記画像処理後の観察画像を表示させることを特徴とする。
前記異物確認除去誘導システムにおいて、前記表示制御手段は、ウィザード画面内に前記画像処理後の観察画像を表示させることを特徴とする。
本発明にかかる顕微鏡撮影システムは、観察標本の観察を行う顕微鏡と、前記顕微鏡で観察された観察標本を撮像する撮像装置と、前記顕微鏡を構成する光学ユニットごとに、前記顕微鏡または前記撮像装置の光路上にある光学ユニットに異物が付着しているか否かをユーザに確認させる異物確認情報と、該異物を取り除く異物除去情報が格納されている格納手段と、操作対象の顕微鏡を構成する光学ユニットに関する情報を取得する光学ユニット情報取得手段と、前記格納手段から前記取得した光学ユニットに対応する前記異物確認情報及び前記異物除去情報を抽出し、該抽出した前記異物確認情報または前記異物除去情報に対して、対話形式でユーザが質問に答えていくことによって次の画面に順次移行するウィザード画面を生成するウィザード画面生成手段と、前記生成したウィザード画面を表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
前記顕微鏡撮影システムは、さらに、前記撮像装置により撮像された観察画像データを取得する観察画像取得手段と、前記観察画像データに対して所定の画像処理を施して、観察画像に撮像されている異物の画像領域を強調させる異物強調処理手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記画像処理後の観察画像を表示させることを特徴とする。
前記顕微鏡撮影システムにおいて、前記表示制御手段は、ウィザード画面内に前記画像処理後の観察画像を表示させることを特徴とする。
本発明にかかる、顕微鏡または該顕微鏡で観察された観察標本を撮像する撮像装置の光路上にある光学ユニットへの異物の付着の確認及び該異物除去を支援する処理をコンピュータに実行させる異物確認除去支援プログラムは、前記顕微鏡を構成する光学ユニットごとに、前記顕微鏡または前記撮像装置の光路上にある光学ユニットに異物が付着しているか否かをユーザに確認させる異物確認情報と、該異物を取り除く異物除去情報を登録する登録処理と、操作対象の顕微鏡を構成する光学ユニットに関する情報を取得する光学ユニット情報取得処理と、前記登録された異物確認情報及び異物除去情報から、前記取得した光学ユニットに対応する前記異物確認情報及び前記異物除去情報を抽出し、該抽出した前記異物確認情報または前記異物除去情報に対して、対話形式でユーザが質問に答えていくことによって、次の画面に順次移行するウィザード画面を生成するウィザード画面生成処理と、前記生成したウィザード画面を表示させる表示制御処理と、をコンピュータに実行させる。
本発明によれば、異物付着位置特定および異物除去の経験の少ない観察者であっても、ウィザード画面の誘導に基づいて、顕微鏡または撮像装置の異物付着位置特定および異物除去を容易に行うことができる。
図1は、本発明の実施形態にかかる異物確認除去誘導システム100を示す。異物確認除去誘導システム100は、格納手段101、対象ユニット情報取得手段102、ウィザード画面生成手段103、表示制御手段104を有する。異物確認除去誘導システム100は、本実施形態でいえば、コンピュータ27と信号処理装置26とからなる装置群に相当するがこれに限定されず、単体の装置であってもよい。
格納手段101は、顕微鏡を構成する光学ユニットごとに、該顕微鏡または該顕微鏡で観察された観察標本を撮像する撮像装置の光路上にある光学ユニットに異物が付着しているか否かをユーザに確認させる異物確認情報(各ユニットの異物付着位置特定方法のデータ)と、該異物を取り除く異物除去情報(各ユニットのクリーニング方法のデータ)が格納されている。格納手段101は、本実施形態でいえば、ROM37に相当するがこれに限定されない。例えば、異物確認除去誘導システム100がコンピュータ27単体で構成される場合、格納手段101は、信号処理回路26のROM37から送信された各ユニットの異物付着位置特定方法のデータおよびクリーニング方法のデータをコンピュータ27内で保持するための記憶装置であってもよい。
対象ユニット情報取得手段102は、操作対象の顕微鏡を構成する光学ユニットに関する情報を取得する。対象ユニット情報取得手段102は、本実施形態で言えば、顕微鏡撮影システム構成ユニット表40に相当する。
ウィザード画面生成手段103は、前記格納手段から前記取得した光学ユニットに対応する前記異物確認情報及び前記異物除去情報を抽出し、該抽出した前記異物確認情報または前記異物除去情報に対して、対話形式でユーザが質問に答えていくことによって、次の画面に順次移行するウィザード画面を生成する。ウィザード画面生成手段103は、本実施形態でいえば、コンピュータ27のCPUにより実行される後述のフローチャートの処理に相当する。
表示制御手段104は、前記生成したウィザード画面を表示させる。表示制御手段104は、本実施形態でいえば、コンピュータ27のCPUまたは描画用処理装置により実行されるモニタへ出力するための表示形態の制御に相当する。
このように構成することにより、異物付着位置特定および異物除去の経験の少ない観察者であっても、ウィザード画面の誘導に基づいて、顕微鏡または撮像装置の異物付着位置特定および異物除去を容易に行うことができる。
前記異物確認除去誘導システム100は、さらに、観察画像取得手段105、異物強調処理手段106をしてもよい。
観察画像取得手段105は、前記撮像装置により撮像された観察画像データを取得する。観察画像取得手段105は、本実施形態で言えば、I/F32に相当する。
異物強調処理手段106は、前記観察画像データに対して所定の画像処理を施して、観察画像に撮像されている異物の画像領域を強調させる。異物強調処理手段106は、本実施形態で言えば、画像処理部33に相当する。
この場合、前記表示制御手段104は、前記画像処理後の観察画像を表示させる。これにより、異物のみが強調された観察標本画像を表示させることができるので、異物の移動および異物の付着を確認しやすくなる。
さらに、前記表示制御手段104は、ウィザード画面内に前記画像処理後の観察画像を表示させることができる。これにより、観察者は画像表示画面とウィザード画面の両方を見る必要がなくなり、異物付着位置検出およびクリーニング作業の効率が上がるため観察者の負担が軽減される。
以下に、本発明の実施形態の詳細について説明する。
<第1の実施形態>
図2は、第1の実施形態における顕微鏡撮影システムの全体構成を示す。撮像装置25は、顕微鏡装置1を用いて取得される観察標本12の顕微鏡画像の撮影を行う。コンピュータ27は、信号処理回路26を介して撮像装置25と接続されている。コンピュータ27は、撮像装置25の制御を行うことができる。コンピュータ27に接続されたモニタ28は、各種の画像を表示することができる。
図3は、本実施形態における顕微鏡1の光学系を示す。例えばハロゲンランプからなる透過照明用光源2からの光は、コレクタレンズ4により集光されて透過用フィルタユニット5へ入射する。
透過用フィルタユニット5は、複数枚のNDフィルタと、複数枚の補正フィルタとからなる。NDフィルタは、透過照明用光源2の色温度を変えずに明るさの調光を行うものである。補正フィルタは、色補正を行うものである。透過用フィルタユニット5は、任意のフィルタを照明光学系の光路中に選択的に挿脱できる。
透過用フィルタユニット5を透過した照明光は、透過視野絞り6、窓レンズ7、透過開口絞り8、コンデンサ光学素子ユニット9、及びコンデンサトップレンズユニット10を介して、ステージ11の下方からステージ上の観察標本12を照明する。
ステージ11の上方には、複数のユニットからなる複数の対物レンズ13a,13bが、レボルバ14に保持されている。レボルバ14は、その回転により観察光路内の光軸上に挿入するべき対物レンズを交換可能なように構成されている。
レボルバ14は、例えば顕微鏡のアーム先端部に回転自在に取り付けられている。対物レンズ13a,13bを透過した光は、ダイクロイックミラー19を透過し、ビームスプリッタ21を介して、観察用光路Aを通り、接眼レンズ22へ入射する。観察用光路Aとは、ビームスプリッタ21を介して接眼レンズへ向かう光路である。なお、ビームスプリッタ21は挿脱可能になっている。
また、水銀ランプ等からなる落射照明用光源3からの光を、落射用フィルタユニット16、落射視野絞り17、落射開口絞り18を介して、ダイクロイックミラー19で観察標本12側へ反射させて落射照明する。
なお、落射用フィルタユニット16は、複数枚のNDフィルタと、複数枚の補正フィルタとから構成される。NDフィルタは、落射照明用光源3の色温度を変えずに明るさの調光を行うものである。補正フィルタは、色補正を行うためのものである。
一方、ダイクロイックミラー19を透過した光は、ビームスプリッタ21を光路から脱した状態にすることで、撮影用光路Bに切替えることができる。撮影用光路Bとは、カメラアダプタ23を介して撮像装置25に入射する光路である。
次に、顕微鏡撮影システムの撮影システムの概略構成について説明する。撮像装置25には、顕微鏡光学系で結像された観察標本像が入射する。入射した観察標本像は、撮像装置25で光電変換されて画像データが生成される。その画像データは、アナログデータからデジタルデータへ変換される。
信号処理回路26は、撮像装置25およびコンピュータ27と接続されている。撮像装置25から出力された画像データは、信号処理回路26で画像処理が施され、コンピュータ27へ送られる。
コンピュータ27は、モニタ28および入力装置29と接続されている。画像データはコンピュータ27にて再びアナログデータへ変換され、モニタ28に出力される。そうして、モニタ28に観察画像が表示される。
図4は、本実施形態における信号処理回路26の構成を示している。信号処理回路26は、インターフェース(I/F)部32,35、画像処理部33、コントローラ34、中央処理装置(CPU)36、およびリードオンリーメモリ(ROM)37、及び制御バス38を有している。
画像処理部33は、画像データの画像処理を行う。ROM37は、書換え可能なフラッシュROMである。これらは、制御バス38にそれぞれ接続されている。
画像処理部33は、制御バス38を介してCPU36およびI/F部32と接続している。画像処理部33は、撮像装置25からの画像データの画像処理を行う。撮像装置25とI/F部32は、例えば、I/Fケーブル30によって接続されている。
ROM37は、制御バス38を介してCPU36およびコントローラ34に接続されている。ROM37には、顕微鏡撮影システムを構成できる一般的な光学ユニット名称、それら各ユニットの異物付着位置特定方法のデータおよびクリーニング方法のデータ、観察者が登録した顕微鏡撮影システムのユニット構成が記憶されている。また、ROM37には、異物付着位置特定およびクリーニングのためのウィザードのプログラムが格納されている。
コントローラ34は、I/F部35を介してコンピュータ27と接続している。また、コントローラ34は、制御バス38を介してCPU36およびROM37と接続している。コントローラ34は、コンピュータ27とCPU36間の撮像命令データおよびROM37に記憶されているデータ送受信のタイミング調整を行う。
コンピュータ27には、図2において示したように、モニタ28および入力装置29が接続されている。コンピュータ27は、CPU、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ROM、ハードディスクドライブ(HDD)、描画用処理装置等を備える。CPUは、HDDにインストールされたプログラム及びコントローラ34から取得した本実施形態にかかるプログラムを読み込んで、各プログラムを実行する。
モニタ28は、コンピュータ27とモニタケーブル31によって接続されている。モニタ28は、例えば、TFT等の液晶モニタである。その表示画面には、コンピュータ27からの入力信号に応じて、撮像画像や観察者が各種操作を実行するためのグラフィカルユーザインターフェース(GUI)や文字等が表示される。
また、入力装置29は、キーボードおよびマウス等の入力デバイスである。入力装置29を用いて、観察者は、撮像条件や撮像開始および終了の指示を与えたり、顕微鏡撮影システムを構成するユニットの登録等を行うことができる。
図5は、本実施形態における観察標本画像表示画面42を示す。観察標本画像表示画面42のプログラムは、コンピュータ27に予めインストールされている。そして、コンピュータ27の電源投入後、観察者が入力装置29を用いて、観察標本画像表示画面42のプログラムを起動させる。
観察標本画像表示画面42では、観察標本画像が表示される。観察標本画像表示画面42内には、観察標本画像表示ボタン43、撮影ボタン44、異物付着位置特定およびクリーニングのためのウィザードのボタン59が備えられている。
観察標本画像表示ボタン43が押下されると、観察標本画像が表示される。撮影ボタン44が押下されると、標本画像が撮影される。
入力装置29のマウスを用いて、観察画像表示画面42に表示されているボタン59にポインタを合わせ、マウスをクリックすることで、ボタン59を選択できる。ボタン59が選択されると、異物付着位置特定およびクリーニングのためのウィザードが開始され、図6に従って、図7〜図20の画面が表示される。
図6は、本実施形態におけるウィザード画面によるユニットの異物付着位置特定方法およびクリーニング方法のガイドフローを示す。図6は、顕微鏡撮影システムにおいて行われる、異物付着位置特定およびクリーニングのためのウィザードをフローチャートで示したものである。
最初に、コンピュータ27は、電源投入時にROM37に格納されている異物付着位置特定およびクリーニングのためのウィザードのプログラムを、コントローラ34およびI/F部35を介して取得する。
図6において、まずS1では、観察者が入力装置29を用いて、使用する顕微鏡撮影システムの構成について登録を行う。登録については、図7で後述する。その登録情報に基づいて、コンピュータ27は、ROM37から観察者の顕微鏡撮影システムを構成するユニットの異物付着位置特定方法のデータおよびクリーニング方法のデータを取得する処理を行う。入力された顕微鏡装置構成ユニットのデータは、コンピュータ27から、I/F部35、コントローラ34、及び制御バス38を介してROM37に書き込まれる。また、ROM37に格納されたデータは、CPU35に制御される制御バス38、コントローラ34、及びI/F部35を介して、コンピュータ27に送られる。
図7は、モニタ28に表示されたウィザード画面39に表示する顕微鏡撮影システム構成ユニット表40を示す。顕微鏡撮影システム構成ユニット表40において、観察者の使用する顕微鏡撮影装置構成ユニットを、周知のプルダウンメニューから選択できる。顕微鏡撮影システム構成ユニット表40では、例えば、顕微鏡の種類、照明系、鏡筒の種類、コンデンサの種類、対物レンズの種類、カメラアダプタの種類などの基本構成およびその他オプションユニットを登録できる。その他オプションユニットとは、例えば、AF装置など顕微鏡で使用される一般的な光学ユニットのことである。顕微鏡撮影装置構成ユニットを登録後、ボタン41をクリックすることで、処理S2が開始される。
S2では、異物付着位置特定およびクリーニングのためのウィザードを開始する処理が始まる。ここでは、観察標本12に異物が付着しているか否かの確認のため、観察者にステージ11を移動させる指示をモニタ28に表示させる処理が行われる。
本実施形態において、観察標本画像表示画面42とウィザード画面39はモニタ28に表示されている。ウィザードを使用する際は、観察標本画像表示画面42とウィザード画面39を切り替えて表示する必要がある。
S3では、S2の処理後、ステージ11を動かした結果、異物が移動したか否かを確認する旨のメッセージを表示させる。それから、観察者がその確認メッセージに対して回答を選択する。すると、コンピュータ27は、次の処理を決定する。
例えば、図8のように、ウィザード画面39内にメッセージボックス45およびボタン46,47が設けられている。そして、異物付着位置特定のためのメッセージおよび異物が移動したか否かの確認メッセージを、メッセージボックス45に表示させる。メッセージボックス45に表示された確認メッセージに対し、観察者は、ボタン46またはボタン47をクリックすることにより、確認メッセージに対して回答する。すると、コンピュータ27は、次の処理を開始する。
S4では、S3の処理において、観察者がモニタ28に表示されている観察標本画像に見える異物が移動したと回答した場合、観察標本12に異物が付着している可能性の警告および付着した異物を除去する方法をモニタ28に表示させる処理が行われる。
S5では、S4の処理後、異物が除去されたか否かの確認メッセージをモニタ28に表示させる。それから、観察者は、ボタン46またはボタン47をクリックすることにより、確認メッセージに対して回答する。すると、コンピュータ27は、次の処理を決定する。
例えば、コンピュータ27は、図9のように、メッセージボックス45に異物付着の可能性のあるユニットの適切なクリーニング方法および異物が除去できたか否かの確認メッセージを表示させる。観察者は、ボタン46またはボタン47をクリックすることにより、確認メッセージに対して回答する。すると、コンピュータ27は、次の処理を開始する。
S6では、コンピュータ27は、撮像装置25に異物が付着しているか否か確認のため、撮像装置25を回転させる指示をモニタ28に表示させる。撮像装置25とカメラアダプタ23の結合部は、雌ネジと雄ネジになっているので、撮像装置25は光軸方向に垂直に回転できるようになっている。
S7では、S6の処理後、コンピュータ27は、異物が移動したか否かの確認メッセージを表示させる。観察者は、ボタン46またはボタン47をクリックすることにより、確認メッセージに対して回答する。すると、コンピュータ27は、次の処理を決定する。
例えば、図10に示すように、コンピュータ27は、撮像装置25を光軸方向に垂直に回転させることで撮像装置25に異物が付着しているか否かの確認する方法および異物の付着が確認できたか否かの確認メッセージを、メッセージボックス45に表示させる。観察者が異物付着の有無を判別し、ボタン46または47をクリックする。すると、コンピュータ27は、次の処理を実行する。
S8では、異物が回転しなかった場合、コンピュータ27は、撮像装置25に異物が付着している可能性の警告および撮像装置25の適切なクリーニング方法をモニタ28に表示させる。
S9では、S8の処理後、コンピュータ27は、異物の除去がされたか否かの確認メッセージをモニタ28に表示させる。観察者は、ボタン46またはボタン47をクリックすることにより、確認メッセージに対して回答する。すると、コンピュータ27は、次の処理を決定する。
例えば、図11に示すように、コンピュータ27は、撮像装置25をクリーニングする際は受光面をエアーで吹くように異物除去のための適切なクリーニング方法を、メッセージボックス45に表示させる。また、コンピュータ27は、クリーニング後、異物が除去できたか否かの確認メッセージを表示させる。観察者は異物除去を判断して、ボタン46またはボタン47をクリックすることにより確認メッセージに対して回答する。すると、コンピュータ27は、次の処理を決定する。
S10では、コンピュータ27は、カメラアダプタレンズ24に異物が付着しているか否か確認のため、カメラアダプタ23と撮像装置25を結合させた状態で回転させる指示をモニタ28に表示させる。
図2に示したように、カメラアダプタレンズ24は、カメラアダプタ23内のレンズである。カメラアダプタ23と鏡筒20は、ネジで固定する。カメラアダプタ23は、ネジを緩めることで光軸方向に垂直に回転させることができる。
S11では、S10の処理後、コンピュータ27は、異物が移動したか否かの確認メッセージを表示させる。観察者は、ボタン46またはボタン47をクリックすることにより、確認メッセージに対して回答する。すると、コンピュータ27は、次の処理を決定する。
例えば、コンピュータ27は、図12に示すように、撮像装置25とカメラアダプタ23を結合させた状態で光軸方向に垂直に回転させることで、カメラアダプタレンズ24に異物が付着しているか否かの確認する方法および異物の付着が確認できたか否かの確認メッセージを、メッセージボックス45に表示させる。観察者が異物付着の有無を判別し、ボタン46または47をクリックすることで、次の処理が実行される。
S12では、コンピュータ27は、カメラアダプタレンズ24に異物が付着している可能性の警告およびカメラアダプタレンズ24の適切なクリーニング方法をモニタ28に表示させる。
S13では、S12の処理後、コンピュータ27は、異物が除去されたか否かの確認メッセージをモニタ28に表示させる。観察者は、ボタン46またはボタン47をクリックすることにより、確認メッセージに対して回答する。すると、コンピュータ27は、次の処理を決定する。
例えば、コンピュータ27は、図13に示すように、メッセージボックス45にカメラアダプタレンズ24をクリーニングする際は、レンズクリーニング液を用いて、異物を拭き取る適切な方法を表示させる。また、コンピュータ27は、クリーニング後、異物が除去できたか否かの確認メッセージを表示させる。観察者は異物除去を判断し、ボタン46または47をクリックすることで、次の処理が実行される。
S14では、コンピュータ27は、鏡筒20に異物が付着しているか否かの確認のため、鏡筒20、カメラアダプタ23および撮像装置25を結合させた状態で回転させる旨をモニタ28に表示させる。鏡筒20と顕微鏡1はネジで固定されているため、ネジを緩めることで光軸方向に垂直に回転させることができる。
S15では、S14の処理後、コンピュータ27は、異物が移動したか否かの確認メッセージを表示させる。観察者は、ボタン46またはボタン47をクリックすることにより、確認メッセージに対して回答する。すると、コンピュータ27は、次の処理を決定する。
例えば、コンピュータ27は、図14に示すように、撮像装置25とカメラアダプタ23と鏡筒20を結合させた状態で、光軸方向に垂直に回転させることで、鏡筒20に異物が付着しているか否かを確認する方法および異物の付着が確認できたか否かの確認メッセージを、メッセージボックス45に表示させる。観察者は、異物付着の有無を判別し、ボタン46または47をクリックすることで、次の処理が実行される。
S16では、コンピュータ27は、鏡筒20に異物が付着している可能性の警告および鏡筒20の適切なクリーニング方法をモニタ28に表示させる。
S17では、S16の処理後、コンピュータ27は、異物の除去がされたか否かの確認メッセージをモニタ28に表示させる。観察者は、ボタン46またはボタン47をクリックすることにより、確認メッセージに対して回答する。すると、コンピュータ27は、次の処理を決定する。
例えば、コンピュータ27は、図15に示すように、メッセージボックス45に鏡筒20をクリーニングする際は、レンズクリーニング液を用いて、異物を拭き取る適切な方法を表示させる。また、コンピュータ27は、クリーニング後、異物が除去できたか否かの確認メッセージを表示させる。観察者は、異物除去を判断し、ボタン46または47をクリックすることで、次の処理が実行される。
S18では、コンピュータ27は、コンデンサ光学素子ユニット9、コンデンサトップレンズユニット10、および対物レンズ13a,13bに異物が付着しているか否かの確認のため、コンデンサ光学素子ユニット9とコンデンサトップレンズユニット10を上下させる指示をモニタ28に表示させる。
S19では、コンピュータ27は、S18処理後、異物のピントが変わるか否かの確認メッセージを表示させる。観察者は、ボタン46またはボタン47をクリックすることにより、確認メッセージに対して回答する。すると、コンピュータ27は、次の処理を決定する。
例えば、コンピュータ27は、図16に示すように、コンデンサ光学素子ユニット9とコンデンサトップレンズユニット10を上下させ、異物のピントが変わるか否かを確認することで、コンデンサ光学素子ユニット9、コンデンサトップレンズユニット10および対物レンズ13a,13bに異物が付着しているか否かの確認する方法および異物の付着が確認できたか否かの確認メッセージを、メッセージボックス45に表示させる。観察者は、異物付着の有無を判別し、ボタン46または47をクリックすることで、次の処理が実行される。
S20では、コンピュータ27は、コンデンサ光学素子ユニット9に異物が付着している可能性の警告およびコンデンサ光学素子ユニット9の適切なクリーニング方法をモニタ28に表示させる。
S21では、コンピュータ27は、S20の処理後、異物の除去がされたか否かの確認メッセージをモニタ28に表示させる。観察者は、ボタン46またはボタン47をクリックすることにより、確認メッセージに対して回答する。すると、コンピュータ27は、次の処理を決定する。
例えば、コンピュータ27は、図17に示すように、メッセージボックス45にコンデンサ光学素子ユニット9をクリーニングする際は、レンズクリーニンダ液を用いて、異物を拭き取る適切な方法を表示させる。
また、コンピュータ27は、クリーニング後、異物が除去できたか否かの確認メッセージを表示させる。観察者は、異物除去を判断し、ボタン46または47をクリックすることで、次の処理が実行される。
S22では、コンピュータ27は、コンデンサトップレンズユニット10に異物が付着している可能性の警告およびそれらユニットの適切なクリーニング方法をモニタ28に表示させる。
S23では、コンピュータ27は、S22の処理後、異物が除去できたか否かの確認メッセージを表示させる。観察者は、ボタン46またはボタン47をクリックすることにより、確認メッセージに対して回答する。すると、コンピュータ27は、次の処理を決定する。
例えば、コンピュータ27は、図18に示すように、メッセージボックス45にコンデンサトップレンズユニット10をクリーニングする際は、レンズクリーニング液を用いて、異物を拭き取る適切な方法を表示させる。
また、コンピュータ27は、クリーニング後、異物が除去できたか否かの確認メッセージを表示させる。観察者は、異物除去を判断し、ボタン46または47をクリックすることで、次の処理が実行される。
S24では、コンピュータ27は、対物レンズ13aおよび13bに異物が付着している可能性を観察者に警告し、対物レンズの適切なクリーニング方法をモニタ28に表示させる。
S25では、コンピュータ27は、S24の処理後、異物が除去できたか否かの確認メッセージを表示させる。観察者は、ボタン46またはボタン47をクリックすることにより、確認メッセージに対して回答する。すると、コンピュータ27は、次の処理を決定する。
例えば、コンピュータ27は、図19に示すように、メッセージボックス45に対物レンズ13a,13bをクリーニングする際は、受光面をエアーで吹くように、異物を除去するための適切な方法を表示させる。また、コンピュータ27は、クリーニング後、異物が除去できたか否かの確認メッセージを表示させる。
観察者は、異物除去ができていると判断した場合、ボタン46をクリックする。すると、コンピュータ27は、異物付着位置特定およびクリーニングのためのウィザードを終了する。観察者は、異物除去ができていないと判断した場合、ボタン47をクリックする。すると、コンピュータは、次の処理を実行する。
S26では、S2〜S25までの処理を行っても異物が除去できない時は、観察者がクリーニングを行うことができないユニットに異物が付着している可能性がある。この場合、コンピュータ27は、メーカーに問い合わせるように観察者へ警告を表示させる。
例えば、異物付着位置特定およびクリーニングができなかった場合は、透過用フィルタユニット5やビームスプリッタ21など、観察者がクリーニングを行うことが出来ないユニットに異物が付着している可能性がある。この場合、コンピュータは、図20に示すように、メーカーに問合せてメンテナンスを依頼するメッセージを、メッセージボックス45に表示させる。
観察者はメッセージを確認し、ボタン48をクリックすることで、異物付着位置特定およびクリーニングのためのウィザードは終了する。
(変形例)
図21は、本実施形態(変形例)に係る顕微鏡撮影システムの全体構成を示す。上記の実施形態では、顕微鏡構成ユニットは、顕微鏡、照明系、鏡筒、コンデンサ、対物レンズ、撮像装置、カメラアダプタの構成になっている。しかし、図21に示すように、オートフォーカス(AF)装置などのオプションユニットを用いた場合、観察者がROM37に顕微鏡撮影システム構成ユニットに使用しているオプションユニットを登録すると、ROM37から登録したオプションユニットの情報が読み出される。そのため、図6で示した異物付着位置特定およびクリーニングのためのウィザードのフローチャートが変化し、図22に示すようなフローチャートとなる。
図22は、本実施形態(変形例)におけるウィザード画面によるユニットの異物付着位置特定方法およびクリーニング方法のガイドフローを示す。同図では、図6で示したフローチャートのS1〜S26までは同等であるため、同じ参照符号を付して、その説明は省略する。
S30では、コンピュータ27は、AF装置58に異物が付着しているか否か確認のため、AF装置58を取り外した状態で観察標本画像を確認し、異物が見えるか否か確認するようモニタ28に表示させる。AF装置58は、鏡筒20とネジで固定され、顕微鏡装置1ともネジで固定されているため、ネジを緩めることで簡単に取り外すことができる。
S31では、コンピュータ27は、S30の処理後、異物が確認できるか否かの確認メッセージを表示させる。観察者は、ボタン46またはボタン47をクリックすることにより、確認メッセージに対して回答する。すると、コンピュータ27は、次の処理を決定する。
例えば、コンピュータ27は、図23に示すように、メッセージボックス45にAF装置58に異物が付着しているか否かの確認方法および異物の付着が確認できたか否かの確認メッセージを表示させる。観察者は、異物付着を判別し、ボタン46または47をクリックすることで、次の処理が実行される。
S32では、コンピュータ27は、AF装置58に異物が付着している可能性の警告およびAF装置58の適切なクリーニング方法をモニタ28に表示させる。
S33では、コンピュータ27は、S32の処理後、異物の除去がされたか否かの確認メッセージをモニタ28に表示させる。観察者は、ボタン46またはボタン47をクリックすることにより、確認メッセージに対して回答する。すると、コンピュータ27は、次の処理を決定する。
例えば、コンピュータ27は、図24に示すように、メッセージボックス45にAF装置58をクリーニングする際は、レンズクリーニング液を用いて、異物を拭き取る適切な方法を表示させる。また、コンピュータ27は、クリーニング後、異物が除去できたか否かの確認メッセージを表示させる。観察者は、異物除去の有無を判断しボタン46または47をクリックすることで、次の処理が実行される。
また、観察者は顕微鏡撮影システムの基本構成を登録すると、コンピュータ27により異物付着位置特定およびクリーニングのためのウィザード画面39に表示される内容が変更される。
図25は、図6のフローチャートにおいて異物付着位置特定およびクリーニングのためのウィザードの内容の変更に関するフローを示す。S34〜S37は、図6におけるS10での処理を表し、S39〜S41は図6におけるS12の処理を表す。
S34では、コンピュータ27は、図7の顕微鏡撮影システム構成ユニット表40に登録された内容に応じて、S35〜S37のいずれかの処理を決定する。S35〜S37では、コンピュータ27は、観察者が使用しているカメラアダプタに合った異物付着位置特定の方法の指示を表示させる。
例えば、観察者は、図7で示す顕微鏡撮影システム構成ユニット表40内のカメラアダプタにCマウントアダプタ×1を登録し、ボタン41をクリックする。すると、S2の処理が開始する。観察者がカメラアダプタにCマウントアダプタ×1を選択したことにより、コンピュータ27は、S10での処理において、S37の処理を選択する。
例えば、Cマウントアダプタ×1では、Cマウントレンズがないため、図5で示した観察標本画像表示画面42で確認できる異物がCマウントアダプタ×1に付着していることはない。そのため、図26で示すように、コンピュータ27は、メッセージボックス45にCマウントアダプタに異物が付着していないことを観察者に知らせるメッセージを表示させる。
観察者がメッセージボックス45に表示されたメッセージを確認し、ボタン59をクリックする。すると、コンピュータは次の処理を開始する。
S39では、コンピュータ27は、S34と同様に、顕微鏡撮影システム構成ユニット表40に登録された内容に応じて、S40〜S41のいずれかの処理を決定する。S40〜S41では、コンピュータ27は、観察者が使用しているカメラアダプタに最適なクリーニング方法をウィザード画面内のメッセージボックス45に表示する処理を行う。
例えば、図7に示す顕微鏡撮影システム構成ユニット表40内のカメラアダプタに、Cマウントレンズ×0.5もしくは0.65を選択する。すると、コンピュータ27は、図13で示したようにCマウントレンズ×0.5もしくはCマウントレンズ×0.63のクリーニング方法およびクリーニング後に異物が除去できたか否かの確認メッセージをメッセージボックス45に表示させる。
前述したように、観察者が使用している顕微鏡撮影ユニットの構成ユニットを登録することで、コンピュータ27は、メッセージボックス45内に観察者が使用している顕微鏡撮影システムの構成ユニットに最適な異物付着位置特定方法およびクリーニング方法をモニタ28に表示させる。
第1の実施形態によれば、観察者は、異物付着位置特定およびクリーニングのためのウィザードを用いることで、撮像装置より取得した画像を用いて、簡単に異物付着位置の特定を行い、最適なクリーニングを実施することができる。
また、顕微鏡撮影システムの構成ユニットを登録することで、異物付着位置特定およびクリーニングのウィザードが観察者の使用する顕微鏡撮影システムに合った内容になる。よって、異物の付着の可能性のないユニットの分解およびクリーニングを実施することがなくなる。また、異物が付着しているか否か確認が必要なユニットの確認を忘れることがなくなる。また、メンテナンス時間を短縮することができる。
更に、本実施形態による異物付着位置特定およびクリーニングを行うことで、異物付着位置特定およびクリーニングに不慣れな観察者であっても、簡単に顕微鏡撮影システムのクリーニングを実施することができる。その結果、顕微鏡撮影システムを常に観察および撮影に最適な状態にすることができる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態は、信号処理回路26において画像処理を行うことで、異物のみを強調した異物強調画像を生成するものである。異物付着位置特定および異物除去確認の判定を行い易くするものである。本実施形態は、第1の実施形態における顕微鏡撮影システム構成ユニットと同等であり、同じ参照符号を付して、その説明は省略する。
図27は、本実施形態におけるウィザード画面によるユニットの異物付着位置特定方法およびクリーニング方法のガイドフローを示す。当該フローチャートは、顕微鏡撮影システムの動作について説明しているが、S27以外は図6に示したフローチャートと同等であり、同じ参照符号を付して、その説明は省略する。
本実施形態では、信号処理回路26の画像処理部33において、異物強調のためのフィルタ処理を行う。これにより、撮像装置25が取得した観察標本の元画像から異物のみを強調した画像を生成する。
図27において、S27では、コンピュータ27は、観察者に異物強調された画像を生成された前後の観察標本画像を認識しやすくするため、観察者に異物強調画像の生成を行うことをモニタ28に表示させる。観察者がS2へ処理を進めると、画像処理部33は異物強調画像の生成を行う。
例えば、コンピュータは、図28のように、メッセージボックス45およびボタン49を表示させ、異物強調処理を行うことをメッセージボックス45に表示させる。観察者が、表示されたメッセージを確認後、ボタン49をクリックする。これにより、コンピュータ27は、異物強調処理を開始するよう画像処理部33へ指示する。
図29は、S27における画像処理部で行われる異物強調処理のフローチャートを示す。S28では、画像処理部33は、撮像装置25により撮像された画像を、I/F部32を介して取得する。画像処理部33は、その画像データに対して、メディアンフィルタ処理を施す。
メディアンフィルタ処理は、図30に示すように、3×3のメディアンフィルタの場合、ある座標(G5)とその周辺の8近傍(G1〜G4、G6〜G9)の画素の濃度値を小さい順に並べ、その中央値をG5の濃度値に設定する処理である。
S29では、画像処理部33は、元画像の画像データからメディアンフィルタを施した画像の画像データを引くことで、異物のみを強調した画像を生成する。生成した画像はコンピュータ27へ送られ、モニタ28に表示される。
例えば、図31において、画像処理部33は、元画像50の画像データからメディアンフィルタ処理を施した画像51の画像データを引き、各画素の絶対値を濃度値に設定する。これにより、異物のみが強調された画像52を生成することができる。
本実施形態によれば、観察者は、異物強調処理を用いることによって、異物のみが強調された観察標本画像を表示できるため、異物の移動および異物の付着を確認しやすくなる。そのため、異物付着位置特定および異物除去確認の判定を簡単に行うことができるようになる。
<第3の実施形態>
第3の実施形態は、図33に示すように、モニタ28に表示したウィザード画面53に撮像装置25が取得した観察標本の画像を表示するウィンドウ54を設置する。これにより、観察者は異物付着位置特定のためのメッセージおよび異物除去確認メッセージと観察標本の画像を一緒に見ることができるようになる。
本実施形態では、ウィザード画面53内に観察標本画像を表示するため、モニタ28にはウィザードの他に観察標本画像だけを表示するウィンドウは表示しない。本実施形態の顕微鏡撮影システム構成ユニットは、前述した第2の実施形態の顕微鏡撮影システム構成ユニットと同等であり、同じ参照符号を用いて詳細な説明は省略する。また、顕微鏡撮影システムの動作についても、前述した第2の実施形態と同等であるため、同じ参照符号を用いて詳細な説明は省略する。
本実施形態は、第2の実施形態と比べて、ROM37に格納される異物付着位置特定およびクリーニングのためのウィザードの内容およびROM37に収められたデータの転送方法が異なっている。
第3実施形態において、ROM37に格納された観察者の使用する顕微鏡撮影システムの構成ユニットのデータと、異物付着位置特定およびクリーニングのためのウィザードのプログラムは、撮像装置25で取得され信号処理回路26にて画像処理された画像データとともに、コントローラ34およびI/F部35を介してコンピュータ27へ転送される。
本実施形態は、異物付着位置特定およびクリーニングのためのウィザードにおいて、ウィザード画面53に、観察者の画像54と異物付着位置特定及びクリーニングのためのメッセージを一緒に表示するようにするものである。
図32、図33、及び図34は、図27に示したS27,S2,S3の本実施形態における異物付着位置特定及びクリーニングのためのウィザード画面53を示している。
図32では、ウィザード画面53に観察標本画像を表示するウィンドウ54と、異物強調画像を生成するメッセージと、を一緒に表示させる。また、観察者が異物強調画像を生成するメッセージに対し、次の処理を開始するためのボタン55をウィザード画面53内に表示する。
図33では、ウィンドウ54に異物強調された画像と、ウィザード画面53内に構成ユニットの異物付着位置特定方法及び異物が移動したか否かの確認メッセージと、確認メッセージに対する観察者の回答ボタン56,57と、を表示させる。
図34では、ウィンドウ54に異物強調された画像と、ウィザード画面53内に構成ユニットのクリーニング方法及び異物が除去できたか否かの確認メッセージと、確認メッセージに対する観察者の回答ボタン56,57と、を表示させる。
本実施形態のウィザード画面は、第2の実施形態の図27のフローチャートで示したS2〜S27において、異物付着位置特定及びクリーニングのウィザード画面を、図32、図33および図34で示したウィザード画面53を用いる。
本実施形態によれば、観察者は画像表示画面とウィザード画面の両方を見る必要がなくなり、異物付着位置特定およびクリーニングの効率が上がるため観察者の負担が軽減される。
本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば随時変形して実施することは当然である。前述の実施形態では、使用する顕微鏡として正立顕微鏡を挙げたが、倒立顕微鏡であっても同様に実施できる。
本発明によれば、観察者の経験によらず顕微鏡撮影システムに付着した異物の付着位置特定およびクリーニングを簡単に行うことができる。よって、顕微鏡撮影システムを常に観察に最適な状態に保つことができる。また、異物付着位置特定およびクリーニング時の異物が付着していないユニットの分解およびクリーニング作業を防止できる。そのため、更なる異物の付着や構成ユニットの破損の防止にもつながる。
本発明の実施形態における異物確認除去誘導システム100を示す。 第1の実施形態における顕微鏡撮影システムの概略構成を示す。 第1の実施形態における光学系の構成図を示す。 第1の実施形態における撮影システムの概略構成を示す。 第1の実施形態における観察標本画像表示画面である。 第1の実施形態の処理手順を説明するためのフローチャートである。 第1の実施形態で実行されるプログラムの表示画面である。 第1の実施形態で実行されるプログラムの表示画面である。 第1の実施形態で実行されるプログラムの表示画面である。 第1の実施形態で実行されるプログラムの表示画面である。 第1の実施形態で実行されるプログラムの表示画面である。 第1の実施形態で実行されるプログラムの表示画面である。 第1の実施形態で実行されるプログラムの表示画面である。 第1の実施形態で実行されるプログラムの表示画面である。 第1の実施形態で実行されるプログラムの表示画面である。 第1の実施形態で実行されるプログラムの表示画面である。 第1の実施形態で実行されるプログラムの表示画面である。 第1の実施形態で実行されるプログラムの表示画面である。 第1の実施形態で実行されるプログラムの表示画面である。 第1の実施形態で実行されるプログラムの表示画面である。 第1の実施形態(変形例)における顕微鏡撮影システムの概略構成を示す。 第1の実施形態(変形例)の処理手順を説明するためのフローチャートである。 第1の実施形態(変形例)で実行されるプログラムの表示画面である。 第1の実施形態(変形例)で実行されるプログラムの表示画面である。 第1の実施形態(変形例)の処理手順を説明するためのフローチャートである。 第1の実施形態(変形例)で実行されるプログラムの表示画面である。 第2の実施形態の処理手順を説明するためのフローチャートである。 第2の実施形態で実行されるプログラムの表示画面である。 第2の実施形態の画像処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。 第2の巽施形態で実行されるフィルタ処理を説明するための図である。 第2の巽施形態で実行されるフィルタ処理を施した画像の変化を示す図である。 第3の実施形態で実行されるプログラムの表示画面である。 第3の実施形態で実行されるプログラムの表示画面である。 第3の実施形態で実行されるプログラムの表示画面である。
符号の説明
1 顕微鏡装置
2 透過照明用光源
3 落射照明用光源
4 コレクタレンズ
5 透過用フィルタユニット
6 透過視野絞り
7 窓レンズ
8 透過開口絞り
9 コンデンサ光学素子ユニット
10 コンデンサトップレンズユニット
11 ステージ
12 観察標本
13a,13b 対物レンズ
14 レボルバ
15 コレクタレンズ
16 落射用フィルタユニット
17 落射視野絞り
18 落射開口絞り
19 ダイクロイックミラー
20 鏡筒
21 ビームスプリッタ
22 接眼レンズ
23 カメラアダプタ
24 カメラアダプタレンズ
25 撮像装置
26 信号処理回路
27 コンピュータ
28 モニタ
29 入力装置
30 I/Fケーブル
31 モニタケーブル
32,35 I/F部
33 画像処理部
34 コントローラ
36 CPU
37 ROM
38 制御バス
58 AF装置

Claims (7)

  1. 顕微鏡を構成する光学ユニットごとに、該顕微鏡または該顕微鏡で観察された観察標本を撮像する撮像装置の光路上にある光学ユニットに異物が付着しているか否かをユーザに確認させる異物確認情報と、該異物を取り除く異物除去情報が格納されている格納手段と、
    操作対象の顕微鏡を構成する光学ユニットに関する情報を取得する対象ユニット情報取得手段と、
    前記格納手段から前記取得した光学ユニットに対応する前記異物確認情報及び前記異物除去情報を抽出し、該抽出した前記異物確認情報または前記異物除去情報に対して、対話形式でユーザが質問に答えていくことによって、次の画面に順次移行するウィザード画面を生成するウィザード画面生成手段と、
    前記生成したウィザード画面を表示させる表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする異物確認除去誘導システム。
  2. 前記異物確認除去誘導システムは、さらに、
    前記撮像装置により撮像された観察画像データを取得する観察画像取得手段と、
    前記観察画像データに対して所定の画像処理を施して、観察画像に撮像されている異物の画像領域を強調させる異物強調処理手段と、
    を備え、
    前記表示制御手段は、前記画像処理後の観察画像を表示させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の異物確認除去誘導システム。
  3. 前記表示制御手段は、ウィザード画面内に前記画像処理後の観察画像を表示させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の異物確認除去誘導システム。
  4. 観察標本の観察を行う顕微鏡と、
    前記顕微鏡で観察された観察標本を撮像する撮像装置と、
    前記顕微鏡を構成する光学ユニットごとに、前記顕微鏡または前記撮像装置の光路上にある光学ユニットに異物が付着しているか否かをユーザに確認させる異物確認情報と、該異物を取り除く異物除去情報が格納されている格納手段と、
    操作対象の顕微鏡を構成する光学ユニットに関する情報を取得する光学ユニット情報取得手段と、
    前記格納手段から前記取得した光学ユニットに対応する前記異物確認情報及び前記異物除去情報を抽出し、該抽出した前記異物確認情報または前記異物除去情報に対して、対話形式でユーザが質問に答えていくことによって次の画面に順次移行するウィザード画面を生成するウィザード画面生成手段と、
    前記生成したウィザード画面を表示させる表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする顕微鏡撮影システム。
  5. 前記顕微鏡撮影システムは、さらに、
    前記撮像装置により撮像された観察画像データを取得する観察画像取得手段と、
    前記観察画像データに対して所定の画像処理を施して、観察画像に撮像されている異物の画像領域を強調させる異物強調処理手段と、
    を備え、
    前記表示制御手段は、前記画像処理後の観察画像を表示させる
    ことを特徴とする請求項4に記載の顕微鏡撮影システム。
  6. 前記表示制御手段は、ウィザード画面内に前記画像処理後の観察画像を表示させる
    ことを特徴とする請求項5に記載の顕微鏡撮影システム。
  7. 顕微鏡または該顕微鏡で観察された観察標本を撮像する撮像装置の光路上にある光学ユニットへの異物の付着の確認及び該異物除去を支援する処理をコンピュータに実行させる異物確認除去支援プログラムであって、
    前記顕微鏡を構成する光学ユニットごとに、前記顕微鏡または前記撮像装置の光路上にある光学ユニットに異物が付着しているか否かをユーザに確認させる異物確認情報と、該異物を取り除く異物除去情報を登録する登録処理と、
    操作対象の顕微鏡を構成する光学ユニットに関する情報を取得する光学ユニット情報取得処理と、
    前記登録された異物確認情報及び異物除去情報から、前記取得した光学ユニットに対応する前記異物確認情報及び前記異物除去情報を抽出し、該抽出した前記異物確認情報または前記異物除去情報に対して、対話形式でユーザが質問に答えていくことによって、次の画面に順次移行するウィザード画面を生成するウィザード画面生成処理と、
    前記生成したウィザード画面を表示させる表示制御処理と、
    をコンピュータに実行させる異物確認除去支援プログラム。
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