JP2010019467A - 貯蔵物検知スイッチ - Google Patents
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Abstract
【課題】貯蔵室に設けられて貯蔵物の量を検知する、貯蔵物検知スイッチにおいて、傾動検知スイッチを支持する部材の劣化を回避できるものを提供する。
【解決手段】貯氷検知スイッチ100は、固定部材10および傾動部材20を備える。固定部材10は天井部7に固定され、傾動部材20を傾動可能に支持する。すなわち、固定部材10の軸部11は、支持段差11dにおいて、傾動部材20の円錐部21の上部開口21bを支持する。この支持は、接触点P1または接触点P2において一点でなされる。
【選択図】図10
【解決手段】貯氷検知スイッチ100は、固定部材10および傾動部材20を備える。固定部材10は天井部7に固定され、傾動部材20を傾動可能に支持する。すなわち、固定部材10の軸部11は、支持段差11dにおいて、傾動部材20の円錐部21の上部開口21bを支持する。この支持は、接触点P1または接触点P2において一点でなされる。
【選択図】図10
Description
本発明は、貯蔵物検知スイッチに係り、とくに貯氷室内の氷レベルを検知するスイッチに関する。
一般に、製氷部で生成された氷を貯氷室で貯留する製氷機においては、貯氷量に応じて製氷運転を制御するために、貯氷室内の氷レベルを検知する貯蔵物検知スイッチが配設されている。この貯蔵物検知スイッチの構成の一つとして、貯氷室内に傾動検知スイッチを吊り下げるものが知られている。
例えば特許文献1には、可撓性のシリコンチューブを用いて貯氷室内に樹脂ボールを吊り下げる構成が開示されている。シリコンチューブには信号線が通され、樹脂ボール内部のリードスイッチ(傾動検知スイッチ)と、外部の制御装置とを接続する。貯氷室内の氷レベルが上昇して樹脂ボールの高さに達すると、樹脂ボールが氷に押されてシリコンチューブがたわみ、樹脂ボールが傾く。この傾きに応じて樹脂ボール内のリードスイッチが信号を変化させ、これによって制御装置が氷レベルを検知する。
例えば特許文献1には、可撓性のシリコンチューブを用いて貯氷室内に樹脂ボールを吊り下げる構成が開示されている。シリコンチューブには信号線が通され、樹脂ボール内部のリードスイッチ(傾動検知スイッチ)と、外部の制御装置とを接続する。貯氷室内の氷レベルが上昇して樹脂ボールの高さに達すると、樹脂ボールが氷に押されてシリコンチューブがたわみ、樹脂ボールが傾く。この傾きに応じて樹脂ボール内のリードスイッチが信号を変化させ、これによって制御装置が氷レベルを検知する。
しかしながら、従来の貯蔵物検知スイッチでは、検知動作を繰り返し行うにつれ、傾動検知スイッチを吊り下げるチューブが繰り返したわむことになり、チューブが劣化するという問題があった。このようなチューブの劣化は、たとえばチューブ内の信号線が断線する等の不具合につながる恐れがある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、傾動検知スイッチを支持する部材の劣化を回避できる貯蔵物検知スイッチを提供することを目的とする。
この発明に係る貯蔵物検知スイッチは、貯蔵室に設けられて貯蔵物の量を検知する、貯蔵物検知スイッチであって、貯蔵室に対して固定された固定部材と、固定部材に支持されつつ、貯蔵物と接触して傾動する傾動部材とを備え、傾動部材の傾動状態に応じて、貯蔵物の量を検知する。
傾動部材には磁石が固定され、固定部材は磁石との距離を検出する磁石検出器を備え、貯蔵物検知スイッチは、磁石検出器によって検出された磁石との距離に応じて、貯蔵物の量を検知してもよい。
固定部材は剛性を有するとともに、貯蔵室の内部と外部とを連通する中空部を有し、中空部には、貯蔵室の内部から外部へと信号を伝達する導電部材が配置されてもよい。
傾動部材は円錐面を有してもよい。
傾動部材の円錐面は、下方に向かって広がる円錐面であり、貯蔵物が接触する位置に形成されてもよい。
傾動部材に貯蔵物が接触した状態において、固定部材は傾動部材を一点で支持してもよい。
固定部材は剛性を有するとともに、貯蔵室の内部と外部とを連通する中空部を有し、中空部には、貯蔵室の内部から外部へと信号を伝達する導電部材が配置されてもよい。
傾動部材は円錐面を有してもよい。
傾動部材の円錐面は、下方に向かって広がる円錐面であり、貯蔵物が接触する位置に形成されてもよい。
傾動部材に貯蔵物が接触した状態において、固定部材は傾動部材を一点で支持してもよい。
この発明に係る貯蔵物検知スイッチは、固定部材と傾動部材とを別部材として備えるので、固定部分がたわむことなく傾動部材が傾動することができ、傾動検知スイッチを備える固定部材の劣化を防止することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1にこの発明の実施の形態1に係る貯蔵物検知スイッチが取り付けられた製氷機を示す。直方体形状の製氷機本体1の上部に製氷部2が配置され、製氷部2の下方に貯氷室3が形成されている。貯氷室3の前方には開閉扉4が設けられ、この開閉扉4を開いて貯氷室3内の氷を取り出すことができる。また、貯氷室3の下部には冷凍回路を形成する圧縮機等を収容する機械室5が配置されている。
実施の形態1.
図1にこの発明の実施の形態1に係る貯蔵物検知スイッチが取り付けられた製氷機を示す。直方体形状の製氷機本体1の上部に製氷部2が配置され、製氷部2の下方に貯氷室3が形成されている。貯氷室3の前方には開閉扉4が設けられ、この開閉扉4を開いて貯氷室3内の氷を取り出すことができる。また、貯氷室3の下部には冷凍回路を形成する圧縮機等を収容する機械室5が配置されている。
製氷部2で生成された氷は順次貯氷室3に貯留されるが、貯氷室3の天井部に貯氷検知スイッチ100が取り付けられており、貯氷室3内の氷レベルが上昇して貯氷検知スイッチ100にまで達すると、貯氷検知スイッチ100から検出信号が出力されて製氷運転が停止されるように構成されている。
図2および図3は、それぞれ、貯氷室3の内部で天井部7に取り付けられた貯氷検知スイッチ100の構成を示す正面図および左側面図である。貯氷室3は、貯蔵物としての氷を貯蔵するものであり、貯氷検知スイッチ100は、貯蔵物としての氷の量を検知する貯蔵物検知スイッチである。
貯氷検知スイッチ100は、固定部材10および傾動部材20を含む。固定部材10は、貯氷室3に対して固定されており、所定の軸方向に延びる軸部11と、軸部11の下端に固定されるリードスイッチ12とを含む。リードスイッチ12は、傾動部材20の傾動状態を検知する傾動検知スイッチである。
貯氷検知スイッチ100は、固定部材10および傾動部材20を含む。固定部材10は、貯氷室3に対して固定されており、所定の軸方向に延びる軸部11と、軸部11の下端に固定されるリードスイッチ12とを含む。リードスイッチ12は、傾動部材20の傾動状態を検知する傾動検知スイッチである。
図2〜図5を用いて、軸部11の構成を説明する。図4および図5は、それぞれ軸部11の正面図および底面図である。
軸部11は剛性を有する材料、たとえば樹脂を用いて形成される。軸部11は略円筒状に形成され、中空部11aを有する。中空部11aの上端は貯氷室3の外部に開口し、下端は貯氷室3の内部に開口し、これによって貯氷室3の内部と外部とが連通する。この中空部11aには導電部材である信号線30が配置される。信号線30は、貯氷室3の内部に配置されたリードスイッチ12と、貯氷室3の外部に配置された制御装置(図示せず)とに電気的に接続され、リードスイッチ12から制御装置へと信号を伝達する。
軸部11は剛性を有する材料、たとえば樹脂を用いて形成される。軸部11は略円筒状に形成され、中空部11aを有する。中空部11aの上端は貯氷室3の外部に開口し、下端は貯氷室3の内部に開口し、これによって貯氷室3の内部と外部とが連通する。この中空部11aには導電部材である信号線30が配置される。信号線30は、貯氷室3の内部に配置されたリードスイッチ12と、貯氷室3の外部に配置された制御装置(図示せず)とに電気的に接続され、リードスイッチ12から制御装置へと信号を伝達する。
軸部11は、小径部11bと、大径部11cと、小径部11bおよび大径部11cの接合部に形成される支持段差11dとを備える。小径部11bは、軸部11の上端を含んで形成され、所定の外径を有する。大径部11cは、小径部11bの下方に形成され、小径部11bの外径より大きい外径を有する。後述するように、軸部11は支持段差11dによって傾動部材20を傾動可能に支持する。また、支持段差11dの近傍には円錐部位置決め突起11eが形成され、この円錐部位置決め突起11eが傾動部材20の軸周りの回転を防止する。さらに、軸部11はリードスイッチ12を固定するためのネジ孔11fを備える。
また、図2および図3に示すように、傾動部材20は、軸部11に支持される略中空円錐状の円錐部21と、円錐部21に固定される底部22と、底部22に固定される磁石23とを備える。
図2、図3、図6、および図7を用いて、円錐部21の構成を説明する。図6および図7は、それぞれ円錐部21の正面図および平面図である。
円錐部21はたとえば樹脂を用いて形成される。円錐部21は、その外表面の一部に、所定の軸方向に向かって広がる円錐面21aを有する。円錐面21aが広がる軸の方向は、たとえば傾動部材20が氷と接触していない状態において鉛直下方であるが、これは水平方向より下方であればよい。または、円錐面21aの全体が下方に向かって広がるような方向であればよい。
図2、図3、図6、および図7を用いて、円錐部21の構成を説明する。図6および図7は、それぞれ円錐部21の正面図および平面図である。
円錐部21はたとえば樹脂を用いて形成される。円錐部21は、その外表面の一部に、所定の軸方向に向かって広がる円錐面21aを有する。円錐面21aが広がる軸の方向は、たとえば傾動部材20が氷と接触していない状態において鉛直下方であるが、これは水平方向より下方であればよい。または、円錐面21aの全体が下方に向かって広がるような方向であればよい。
円錐部21の上端には、略円形の上部開口21bが形成される。上部開口21bの内径は、上述の軸部11の小径部11bの外径より大きく、かつ軸部11の大径部11cの外径より小さい。このため、重力によって、円錐部21の上部開口21bは軸部11の支持段差11dによって支持され、結果として傾動部材20が固定部材10によって支持される。なお、円錐部21の上部開口21bは、軸部11の小径部11bとの間に所定の余裕度をもって設計され、傾動部材20は固定部材10に支持されつつ傾動可能となっている。また、上部開口21bには円錐部位置決め溝21dが形成され、この円錐部位置決め溝21dが上述の軸部11の位置決め突起11eと係合して、円錐部21の軸周りの回転を防止する。
また、円錐部21の下端には、略短円筒状の内表面を有する下部開口21cが形成される。下部開口21cには内側に向かって底部位置決め突起21eが形成され、この底部位置決め突起21eが底部22の軸周りの回転を防止する。
また、円錐部21の下端には、略短円筒状の内表面を有する下部開口21cが形成される。下部開口21cには内側に向かって底部位置決め突起21eが形成され、この底部位置決め突起21eが底部22の軸周りの回転を防止する。
次に、図2、図3、および図8を用いて、底部22の構成を説明する。図8は底部22の平面図である。
底部22はたとえば樹脂を用いて形成される。底部22は、球面の一部をなす底面22aと、磁石23を支持し固定する磁石固定台22bとを含む。
底面22aの外縁は、円錐部21の下部開口21cの内表面と整合する形状を有し、下方に膨らむ向きで円錐部21の下部開口21cに取り付けられ、嵌め込み固定される。このようにして、円錐部21と底部22とによって傾動部材20の内部空間が画定される。また、円錐部21および底部22のサイズは、傾動部材20の内部空間に軸部11の大径部11cおよびリードスイッチ12が収容されるように設計される。
底部22はたとえば樹脂を用いて形成される。底部22は、球面の一部をなす底面22aと、磁石23を支持し固定する磁石固定台22bとを含む。
底面22aの外縁は、円錐部21の下部開口21cの内表面と整合する形状を有し、下方に膨らむ向きで円錐部21の下部開口21cに取り付けられ、嵌め込み固定される。このようにして、円錐部21と底部22とによって傾動部材20の内部空間が画定される。また、円錐部21および底部22のサイズは、傾動部材20の内部空間に軸部11の大径部11cおよびリードスイッチ12が収容されるように設計される。
底部22は周縁部に底部位置決め溝22cを有し、この底部位置決め溝22cが上述の円錐部21の底部位置決め突起21eと係合して、底部22の軸周りの回転を防止する。
磁石固定台22bは、底面22aと一体に、または底面22aに固定されて設けられる。磁石23はこの磁石固定台22bに接着される。または、磁石23および磁石固定台22bは、磁石固定台22bの上方から磁石23を嵌め込むことができる形状をもって形成されてもよく、この場合、磁石23は自重によって磁石固定台22bに固定されてもよい。
磁石固定台22bは、底面22aと一体に、または底面22aに固定されて設けられる。磁石23はこの磁石固定台22bに接着される。または、磁石23および磁石固定台22bは、磁石固定台22bの上方から磁石23を嵌め込むことができる形状をもって形成されてもよく、この場合、磁石23は自重によって磁石固定台22bに固定されてもよい。
図2および図3は、傾動部材20が氷と接触していない状態を示す。固定部材10の軸部11の支持段差11dが傾動部材20の円錐部21の上部開口21bを支持し、これによって傾動部材20は貯氷室3内に吊り下げられる。この状態では、傾動部材20の軸方向は鉛直方向となる。磁石23は、この状態においてリードスイッチ12に最も近接する位置に取り付けられている。リードスイッチ12は、磁石23との距離を検出する磁石検出器として機能するものであるが、この状態では、リードスイッチ12と磁石23との距離はリードスイッチ12の検知範囲内であり、これに応じてリードスイッチ12はオン信号を出力する。
次に、図9および図10を用いて、貯氷検知スイッチ100の動作を説明する。図9および図10は、貯氷室3の内部を正面から見た図である。
図9は、氷の量が少なく、傾動部材20に氷が接触していない状態を示す。これは図2および図3に示す状態に相当する。この状態では、貯氷検知スイッチ100はオン信号を出力する。
図10は、氷の量が増加した状態を示す。制御装置(図示せず)が制御する製氷運転によって、氷が製造されて貯氷室3内に積み上がる。氷の量が増加してゆくと、氷は傾動部材20の円錐部21の円錐面21aに接触し、円錐面21aにその法線方向内向きの力を及ぼす。これによって、傾動部材20は軸部11の支持段差11dに支持されつつ傾動する。図10の例では、傾動部材20は矢印Aの方向に力を受け、これに応じて矢印Bの方向に傾動している。
図9は、氷の量が少なく、傾動部材20に氷が接触していない状態を示す。これは図2および図3に示す状態に相当する。この状態では、貯氷検知スイッチ100はオン信号を出力する。
図10は、氷の量が増加した状態を示す。制御装置(図示せず)が制御する製氷運転によって、氷が製造されて貯氷室3内に積み上がる。氷の量が増加してゆくと、氷は傾動部材20の円錐部21の円錐面21aに接触し、円錐面21aにその法線方向内向きの力を及ぼす。これによって、傾動部材20は軸部11の支持段差11dに支持されつつ傾動する。図10の例では、傾動部材20は矢印Aの方向に力を受け、これに応じて矢印Bの方向に傾動している。
図11は、図10における貯氷検知スイッチ100周辺の拡大図である。傾動部材20は氷と接触して矢印Bの方向に傾動し、これに伴って磁石23も矢印Bの方向に移動する。一方、固定部材10は天井部7に固定されており、軸部11およびリードスイッチ12の位置は変化しない。このため磁石23とリードスイッチ12との間の距離が増加する。これによって、磁石23がリードスイッチ12の検知範囲外に移動すると、リードスイッチ12内部の通電がなくなり、リードスイッチ12はオン信号の出力を停止する。すなわち、リードスイッチ12はオフ信号を出力する。
このようにして、貯氷検知スイッチ100は、リードスイッチ12によって検出された磁石23との距離に応じて、貯氷室3内の氷の量を検知する。制御装置(図示せず)は、リードスイッチ12のオフ信号を受信し、これに応じて製氷運転を停止する。
このようにして、貯氷検知スイッチ100は、リードスイッチ12によって検出された磁石23との距離に応じて、貯氷室3内の氷の量を検知する。制御装置(図示せず)は、リードスイッチ12のオフ信号を受信し、これに応じて製氷運転を停止する。
なお、貯氷室3は左右方向のみならず前後方向にも広がりを有するので、氷が図10および図11の矢印A以外の方向から貯氷検知スイッチ100に接触する場合もある。このような場合について、図12を用いて説明する。
図12は、氷が図11とは異なる方向から貯氷検知スイッチ100に接触する際の、貯氷検知スイッチ100の動作を説明する図である。図12は貯氷検知スイッチ100の左側面図、すなわち図3と同一の方向から見た状態を示す。
傾動部材20は、氷と接触してたとえば矢印Cの方向に傾動し、これに伴って磁石23も矢印Cの方向に移動する。これによって、磁石23がリードスイッチ12の検知範囲外に移動すると、リードスイッチ12はオフ信号を出力する。
図12は、氷が図11とは異なる方向から貯氷検知スイッチ100に接触する際の、貯氷検知スイッチ100の動作を説明する図である。図12は貯氷検知スイッチ100の左側面図、すなわち図3と同一の方向から見た状態を示す。
傾動部材20は、氷と接触してたとえば矢印Cの方向に傾動し、これに伴って磁石23も矢印Cの方向に移動する。これによって、磁石23がリードスイッチ12の検知範囲外に移動すると、リードスイッチ12はオフ信号を出力する。
図11および図12に示すように、傾動部材20に氷が接触した状態では、固定部材10は傾動部材20を一点で支持する。たとえば図11では傾動部材20は接触点P1で支持され、図12では傾動部材20は接触点P2で支持される。ここで、図11および図12に示すように、固定部材10と傾動部材20とは別部材であり、傾動部材20は自重によって軸部11の支持段差11dに支持されているため、傾動部材20が傾動しても軸部11に及ぼす力はほとんど変化しない。とくに、軸部11がたわむような状態にはならない。このため、貯氷検知スイッチ100が長期間使用されても、傾動検知スイッチであるリードスイッチ12を支持する軸部11は劣化しない。
なお、従来の貯氷検知スイッチでは球形のものが知られているが、球形の貯氷検知スイッチでは、氷が貯氷検知スイッチに接触しても、貯氷検知スイッチがその上を滑って水平のまま持ち上がってしまう場合があった。このような状態になると、氷の量が増加しても貯氷検知スイッチは傾かないため、的確な検知が行えない。
上述の実施の形態1に係る貯氷検知スイッチ100は、このような問題も解決することができる。まず、貯氷検知スイッチ100では、傾動部材20の円錐部21が円錐面21aを有する。円錐面21aと接触した氷は、主に円錐面21aの法線方向内向きの力を及ぼすことになるが、円錐面21aは下方に向かって広がる形状であるため、この力の向きは水平方向よりも下向きとなる。したがって、傾動部材20は上向きの力を受けず、氷の上を滑って水平のまま持ち上がるということがない。したがって、貯氷検知スイッチ100は、氷と接触すると確実に傾動し、確実に氷の量を検知することができる。
上述の実施の形態1に係る貯氷検知スイッチ100は、このような問題も解決することができる。まず、貯氷検知スイッチ100では、傾動部材20の円錐部21が円錐面21aを有する。円錐面21aと接触した氷は、主に円錐面21aの法線方向内向きの力を及ぼすことになるが、円錐面21aは下方に向かって広がる形状であるため、この力の向きは水平方向よりも下向きとなる。したがって、傾動部材20は上向きの力を受けず、氷の上を滑って水平のまま持ち上がるということがない。したがって、貯氷検知スイッチ100は、氷と接触すると確実に傾動し、確実に氷の量を検知することができる。
また、従来の貯氷検知スイッチでは、可撓性のチューブによって貯氷検知スイッチを吊り下げることから貯氷室内の設置場所に制限が生じ、壁面近くに設置すると的確な検知ができなくなる場合があった。
図13は、従来発生していたこのような状態を説明する図である。図13では、図1の貯氷室3内において、図9および図10における貯氷検知スイッチ100と対応する位置に、従来の構成を有する貯氷検知スイッチ200が設置されている。貯氷検知スイッチ200は、可撓性のシリコンチューブ210と、シリコンチューブ210によって貯氷室3の天井部7から吊り下げられる球状の樹脂ボール220とを備える。
図13は、従来発生していたこのような状態を説明する図である。図13では、図1の貯氷室3内において、図9および図10における貯氷検知スイッチ100と対応する位置に、従来の構成を有する貯氷検知スイッチ200が設置されている。貯氷検知スイッチ200は、可撓性のシリコンチューブ210と、シリコンチューブ210によって貯氷室3の天井部7から吊り下げられる球状の樹脂ボール220とを備える。
図13に示すように、氷の量が少なく氷が樹脂ボール220に接触しない状態では、樹脂ボール220は位置Xにある。氷の量が増加すると、樹脂ボール220は氷と接触して傾動し、これによって磁石223が移動する。しかしながら、シリコンチューブ210は、根本、すなわち天井部7に固定された点以下の全体がたわむので、これに伴って樹脂ボール220も大きく移動し、リードスイッチ212も同様に移動する。このため、磁石223とリードスイッチ212との距離はそれほど広がらず、樹脂ボール220が位置Yに達して貯氷室3の壁面3aに接触した状態でも、リードスイッチ212はオン信号を出力し続ける場合がある。この場合は氷の量を的確に検知することができない。
このように、図13に示す従来の貯氷検知スイッチ200では、図10および図11に示す実施の形態1に係る貯氷検知スイッチ100と同じ位置に設置された場合であっても、的確な検知ができない場合がある。
これに対し、実施の形態1に係る貯氷検知スイッチ100では、傾動部材20が支持される接触点P1およびP2は、固定部材10の根本すなわち固定部材10が天井部7に固定される点ではなく、固定部材10の中間点すなわち軸部11の支持段差11d上の一点である。また、上述のように、傾動部材20が傾動しても固定部材10は変形せず、磁石23は移動しない。このため、狭いスペースでもリードスイッチ12と磁石23との距離を大きくすることができ、氷の量を的確に検知することができる。
これに対し、実施の形態1に係る貯氷検知スイッチ100では、傾動部材20が支持される接触点P1およびP2は、固定部材10の根本すなわち固定部材10が天井部7に固定される点ではなく、固定部材10の中間点すなわち軸部11の支持段差11d上の一点である。また、上述のように、傾動部材20が傾動しても固定部材10は変形せず、磁石23は移動しない。このため、狭いスペースでもリードスイッチ12と磁石23との距離を大きくすることができ、氷の量を的確に検知することができる。
なお、接触点P1およびP2は、図11および図12では一点であるが、氷の量および氷が接触する方向によっては接触点は厳密に一点とはならず、軸部11と円錐部21とが2点以上で接触する場合もある。または、軸部11の支持段差11dと円錐部21の上部開口21bの形状とによっても、軸部11と円錐部21とが2点以上で接触する場合もある。ただし、本願においては、軸部11および円錐部21のサイズと比較して接触部分が十分小さく、一点で接触していると見なせる場合であれば、実質的に一点で接触しているものとする。
1 製氷機本体、2 製氷部、3 貯氷室、4 開閉扉、5 機械室、7 天井部、10 固定部材、11 軸部(11a 中空部)、12 リードスイッチ(磁石検出器)、20 傾動部材、21 円錐部(21a 円錐面)、22 底部、23 磁石、30 信号線(導電部材)、100 貯氷検知スイッチ(貯蔵物検知スイッチ)、P1およびP2 接触点。
Claims (6)
- 貯蔵室に設けられて貯蔵物の量を検知する、貯蔵物検知スイッチであって、
前記貯蔵室に対して固定された固定部材と、
前記固定部材に支持されつつ、前記貯蔵物と接触して傾動する傾動部材と
を備え、
前記傾動部材の傾動状態に応じて、前記貯蔵物の量を検知する
貯蔵物検知スイッチ。 - 前記傾動部材には磁石が固定され、
前記固定部材は前記磁石との距離を検出する磁石検出器を備え、
前記貯蔵物検知スイッチは、前記磁石検出器によって検出された前記磁石との距離に応じて、前記貯蔵物の量を検知する
請求項1に記載の貯蔵物検知スイッチ。 - 前記固定部材は剛性を有するとともに、前記貯蔵室の内部と外部とを連通する中空部を有し、
前記中空部には、前記貯蔵室の前記内部から前記外部へと信号を伝達する導電部材が配置される
請求項1に記載の貯蔵物検知スイッチ。 - 前記傾動部材は円錐面を有する、請求項1に記載の貯蔵物検知スイッチ。
- 前記傾動部材の前記円錐面は、下方に向かって広がる円錐面であり、前記貯蔵物が接触する位置に形成される
請求項4に記載の貯蔵物検知スイッチ。 - 前記傾動部材に前記貯蔵物が接触した状態において、前記固定部材は前記傾動部材を一点で支持する
請求項1に記載の貯蔵物検知スイッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008179245A JP2010019467A (ja) | 2008-07-09 | 2008-07-09 | 貯蔵物検知スイッチ |
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---|---|---|---|---|
JP2006084158A (ja) * | 2004-09-17 | 2006-03-30 | Hoshizaki Electric Co Ltd | 貯氷検知装置 |
JP2008145016A (ja) * | 2006-12-07 | 2008-06-26 | Hoshizaki Electric Co Ltd | 貯氷検知ユニットの取付構造 |
-
2008
- 2008-07-09 JP JP2008179245A patent/JP2010019467A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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JP2006084158A (ja) * | 2004-09-17 | 2006-03-30 | Hoshizaki Electric Co Ltd | 貯氷検知装置 |
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