JP2010019196A - 車両用エンジンの給油構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、クランク軸より上方に配置されたオイルギャラリとを有するエンジンの給油構造であって、オイルギャラリからクランク軸の軸受部まで延びてクランク軸に潤滑油を供給する給油路と、この給油路とオイルギャラリとの連結部内の上方部分に形成され比較的大きい開口を有する第1連通部と、給油路とオイルギャラリとの連結部内の下方部分の最下部に形成され第1連通部より小さい開口を有する第2連通部と、を有し、エンジン作動時には第1連通部及び第2連通部から給油路を介してクランク軸に潤滑油が供給され、エンジン停止時にはオイルギャラリに残存する潤滑油が第2連通部から上記給油路を介して上記クランク軸に少しづつ供給されるようになっている。
【選択図】図3
Description
また、潤滑油を供給するオイルギャラリからクランク軸へと潤滑油を供給するオイル流出路をオイルギャラリから斜め上方に向けて延びるようにして設け、エンジンの停止中におけるオイルギャラリからの潤滑油の流出を防止して、再始動時のクランク軸への潤滑油の供給が迅速に行われるようにしたエンジンの給油構造が知られている(特許文献2)。
上述した特許文献1に記載のエンジンの給油構造では、エンジンの再始動時にアキュムレータの開閉弁を開いて潤滑油を供給するものの、エンジン停止時にアキュムレータからクランクシャフトまでの経路の分の潤滑油が流れ出てしまうことにより潤滑油が供給されにくくなり、同様の問題を抱えている。
また、上述した特許文献2に記載のエンジンの給油構造では、エンジンの再始動後に迅速に潤滑油が供給されるものの、エンジンの停止期間が長い場合にはクランクシャフトが潤滑油切れとなっており、エンジンを始動させるまさにその時点では、クランクシャフトが潤滑油切れとなっており、潤滑不良となる。
これらのような問題は、車両停止時にエンジンを自動停止させる所謂アイドルストップ機構を有する車両において頻繁にエンジン停止及び始動を行うときに特に顕著な問題となっている。また、これらのような問題はエンジンの停止期間が長くなるほど顕著である。
このように構成された本発明においては、円筒部材には、単一の給油路とオイルギャラリとの連結部に対応した位置に、第1連通部を形成する第1開口及び第2連通部を形成する第2開口が形成されているので、簡便な構造で第1連通部及び第2連通部を形成することが出来る。この円筒部材はオイルギャラリの断面円形状の部分に沿って嵌合されているので、簡便な構造で円筒部材を設けることが出来、オイルギャラリの周辺のシリンダブロックの部分に開口を機械加工により形成する必要がなく、また、機械加工時に必要な孔部のブラインド処理も不要となる。
このように構成された本発明においては、簡易な構造であるC型部材より、第1連通部と第2連通部が上下方向に間隔をおいて設けられるようにすることが出来る。
このように構成された本発明においては、二股に分かれた給油路が、それぞれ、オイルギャラリの上方部分に形成された開口に連結されて第1連通部を形成すると共にオイルギャラリの下方部分に形成された開口に連結されて第2連通部を形成するので、エンジンが停止していても、第2連通部によりクランク軸に潤滑油が継続して少しづつ供給される。
このように構成された本発明においては、第1連通部はオイルギャラリの少なくとも上半分以上の部分に形成されているので、エンジン作動時の軸受への給油性に支障をきたすことがない一方、第2連通部によりエンジン停止時の潤滑油の少量づつの供給を長い時間続けることが出来る。
図1は、本発明の第1実施形態によるエンジンのシリンダブロックを簡略化して示す上面図であり、図2は、図1のII-II線に沿って見たボア部を含む断面のエンジンのシリンダブロックの断面図であり、図3は、図1のIII-III線に沿って見たボア間の壁部を含むエンジンのシリンダブロックの断面図である。なお、図2では、ピストン、コンロッド、クランクバランサなどの部品の図示が省略されている。
図2に示すように、シリンダブロック1には、ピストン用のボア(気筒)2が形成され、その周囲にウォータージャケット4が形成されている。ボア2の下方には、4つのボア2が並ぶ方向に延びるクランクシャフト(クランク軸)6が設けられている。
図6及び図7に示すように、オイルギャラリ20は、シリンダブロック1内に形成された断面円形状のギャラリボア24と、このギャラリボア24内に嵌合するように取り付けられた断面円形状の円筒部材26(図7参照)を有する。
本実施形態によれば、オイルギャラリ20とオイル供給路22との連結部28に、上方の開口部26a(第1連通部)と下方の開口部26b(第2連通部)が上下方向に間隔をおいて設けられている。従って、エンジン作動時には上方の開口部26a及び下方の開口部26bの両方からオイル供給路22に潤滑油が供給され、そのオイル供給路22を介してクランクシャフト6に潤滑油が供給される。
本実施形態によれば、第1実施形態の円筒部材126に相当する部材は、長手方向の全域にわたってその円周方向の一部126cが切り取られたC型状の部材126となっている。この部材126には、上述した第1実施形態と同様に、上方の開口部126a及び下方の開口部126bが形成されている。
このように第2実施形態によれば、簡易な構造であるC型状部材126により、上方の開口部126a(第1連通部)と下方の開口部126b(第2連通部)が上下方向に間隔をおいて設けられるようにすることが出来る。従って、上述した第1実施形態と同様の作用が得られる。
本実施形態によれば、オイルギャラリ120には、オイル供給路122との連結部128において、オイルギャラリ120のおよそ上半分の部分の位置で比較的大きい開口120aが形成され、この開口120aは、オイルポンプ21からオイルギャラリ120に供給される潤滑油が、エンジンの作動時において大きな抵抗無くスムーズにオイル供給路122に流れるような大きさとなっている。
また、オイルギャラリ120には、オイル供給路122との連結部128において、オイルギャラリ120のおよそ下半分の最下部の位置で比較的小さい開口(開口部120aより小さい)を有するように設けられている。この開口部120bは、エンジンの停止時に、オイルギャラリ120に溜まっている潤滑油が、ある程度の抵抗を受けて少しづつ流れるような大きさとなっている。
この第3実施形態によれば、給油路122a及び開口部120aにより第1の連通部が、給油路122b及び開口部120bにより第2の連通部が、それぞれ形成されるので、上述した第1実施形態と同様の作用が得られる。
図11に示すように、この参考例では、オイルギャラリ220内に図8に示すような円筒状の部材226(この参考例では、開口部226a(26a)のみ設けられ、開口部(26b)は設けられていない)が設けられている。この部材226は、オイルギャラリ220内で周方向に回転するようになっており、その開口部226aが、オイル供給路222に対して図11では開いており、図12では閉じている。符号112aは、半割メタルである。
このような参考例に示す給油構造でも、エンジン停止時及びエンジン始動時のクランクシャフトの潤滑油が不足することによる潤滑不良を防止することが出来る。
6 クランクシャフト(クランク軸)
8 ボア間の壁部
10 クランクシャフトボア
12a、12b 半割メタル
14 軸受部
20 オイルギャラリ
22 オイル供給路(給油路)
24 ギャラリボア
26 円筒部材
26a、26b 開口部
28 連結部
126 C型状の部材
120 オイルギャラリ
120a、120b 第1及び第2の開口部
122a、122b 第1及び第2のオイル供給路
Claims (5)
- 列状に並んだ複数の気筒と、これらの気筒の各ピストンに連結され複数の軸受部に軸支されたクランク軸と、このクランク軸より上方に配置され上記複数の軸受部が並ぶ方向に延びクランク軸用の潤滑油を供給するオイルギャラリと、を有する車両用エンジンの給油構造であって、
上記オイルギャラリに連結され上記オイルギャラリから下向きに延び上記クランク軸の軸受部まで延びてその軸受部に潤滑油を供給する給油路と、
この給油路と上記オイルギャラリとの連結部の上方部分に形成され比較的大きい開口を有する第1連通部と、
上記給油路と上記オイルギャラリとの連結部の下方部分の最下部近傍に形成され上記第1連通部より小さい開口を有する第2連通部と、を有し、
上記第1連通部と上記第2連通部が上下方向に間隔をおいて設けられ、エンジン作動時には上記第1連通部及び上記第2連通部から上記給油路を介して上記軸受部に潤滑油が供給され、エンジン停止時には上記オイルギャラリに残存する潤滑油が上記第2連通部から上記給油路を介して上記軸受部に少しづつ供給されるようになっていることを特徴とする車両用エンジンの給油構造。 - 上記オイルギャラリはほぼ断面円形状であり、このオイルギャラリにほぼ断面円形状の円筒部材が嵌合され、
上記給油路は上記各々の軸受部に対応して各々単一の給油路を有し、
上記円筒部材には、上記単一の給油路と上記オイルギャラリとの連結部に対応した位置に、上記第1連通部を形成する第1開口及び上記第2連通部を形成する第2開口が形成されている請求項1に記載の車両用エンジンの給油構造。 - 上記オイルギャラリはほぼ断面円形状であり、このオイルギャラリには、その断面円形状の部分に沿って延びるように断面C型のC型部材が嵌合され、
上記給油路は上記各々の軸受部に対応して各々単一の給油路を有し、
上記円筒部材には、上記単一の給油路と上記オイルギャラリとの連結部に対応した位置に、上記第1連通部を形成する第1開口及び上記第2連通部を形成する第2開口が形成されている請求項1に記載の車両用エンジンの給油構造。 - 上記給油路は二股に分かれて形成され、その二股の一方が上記オイルギャラリの上方部分に形成された開口に連結されて上記第1連通部を形成し、上記二股の他方が上記オイルギャラリの下方部分に形成された開口に連結されて上記第2連通部を形成している請求項1に記載の車両用エンジンの給油構造。
- 上記第1連通部は、上記オイルギャラリの少なくとも上半分以上の部分に形成されている請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両用エンジンの給油構造。
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