JP2010017466A - 光断層画像化装置および光プローブ - Google Patents

光断層画像化装置および光プローブ Download PDF

Info

Publication number
JP2010017466A
JP2010017466A JP2008182778A JP2008182778A JP2010017466A JP 2010017466 A JP2010017466 A JP 2010017466A JP 2008182778 A JP2008182778 A JP 2008182778A JP 2008182778 A JP2008182778 A JP 2008182778A JP 2010017466 A JP2010017466 A JP 2010017466A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
waveguide
optical
path length
ambient temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2008182778A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Teramura
友一 寺村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujinon Corp
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujinon Corp
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujinon Corp, Fujifilm Corp filed Critical Fujinon Corp
Priority to JP2008182778A priority Critical patent/JP2010017466A/ja
Publication of JP2010017466A publication Critical patent/JP2010017466A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Abstract

【課題】測定光と参照光の干渉光の周波数解析を行うことにより断層画像を取得する光断層画像化装置において、干渉計の周辺温度の変化に起因して生じる、測定光と反射光が通る導波路および参照光が通る導波路の間の光路長のずれを、リアルタイムで容易に補正可能とする。
【解決手段】光断層画像化装置において、温度情報取得手段170によって、第1の導波路(光が分割されてから反射光および参照光が合波されるまで、測定光と反射光を導波する導波路)と第2の導波路(同様に、参照光を導波する導波路)の周辺温度を反映する1以上の物理量を取得し、この周辺温度の変化に起因して生じる第1の導波路および第2の導波路の光路長のずれを、上記1以上の物理量に基づいて補正する。
【選択図】図2

Description

本発明は、光断層画像化装置および光プローブに関するものである。
従来、生体組織等の測定対象の断層画像を取得する方法の一つとして、OCT(Optical Coherence Tomography)計測により光断層画像を取得する方法が提案されている。このOCT計測は、光干渉計測の一種であり、二つに分けた光、すなわち測定光と参照光との光路長が光源のコヒーレンス長以内の範囲で一致したときにのみ光干渉が検出されることを利用した計測方法である。すなわちこの方法において、光源から射出された光は測定光と参照光とに分割され、測定光は測定対象に照射され、測定対象からの反射光が合波手段に導かれる。一方、参照光は、測定対象内の測定したい任意の場所からの反射光と光路長が同一となる様にその光路長が調整され、合波手段に導かれる。そして、合波手段により測定光と参照光が合波され、光検出器によりその光強度が検出される。
一次元の断層像を得るためには、測定光の光路長を測定エリアに応じて走査することで、測定光の進行方向と同一の軸に沿った反射率分布に応じた干渉強度波形が得られる。すなわち、測定対象の深さ方向に有する構造に応じた光反射強度分布を得ることができる。さらに、測定対象へ当てる測定光の照射位置を、偏向手段、あるいは物理的な移動手段を用いて光軸と垂直な一次元方向に走査する事で、二次元の光反射強度の断層像が得られる。さらに、測定光の照射位置を、光軸方向と垂直な二次元方向に亘って走査することで、三次元の光反射強度の断層像を得ることができる。
上記OCT装置においては、参照光の光路長を変更することにより、測定対象に対する測定位置(測定深さ)を変更し断層画像を取得するようになっており、この手法は一般にTD−OCT(Time domain OCT)計測と称されている。より具体的には、参照光の光路長調整機構は、光ファイバから射出した参照光をミラーに集光する光学系を有し、ミラーのみを参照光のビーム軸方向に移動させて光路長の調整を行っている。もしくは、参照光の光路長調整機構は、光ファイバから射出した参照光をレンズによって平行光化し、平行光になった参照光を再び光路長調整レンズにより集光して光ファイバに入射させ、そして、光路長調整レンズを参照光のビーム軸方向に進退させて光路長の調整を行っている。
また、上述した参照光の光路長の変更を行うことなく高速に断層画像を取得する装置として、FD−OCT(Fourier domain OCT)が提案されている。このFD−OCTにおいてもTD−OCTと同様に、測定光の照射位置を光軸と垂直な方向に走査することで、二次元、さらには三次元の断層画像を得ることができる。このFD−OCTは大きく分けて、SD−OCT(Spectral Domain OCT)とSS−OCT(Swept source OCT)の2つがある。
このSD−OCT装置は、上記TD−OCTと同様に干渉計を用いて測定光と参照光に分割した広帯域の低コヒーレント光を、光路長をほぼ等しく合わせて干渉させた後、干渉光を分光手段により各光周波数成分に分解し、アレイ型光検出器にて各光周波数成分の干渉光強度を測定し、ここで得られたスペクトル干渉波形を計算機でフーリエ変換解析することにより、光路長の走査を物理的に行わずに光軸方向の一次元断層画像を構成するようにしたものである。
そして、他方のSS−OCT装置は、光源に光周波数可変レーザ光源を用いる。高コヒーレンスなレーザ光は、測定光と参照光とに分割され、測定光は測定対象に照射され、測定対象からの反射光が合波手段に導かれる。一方、参照光は、測定光と光路長をほぼ等しく合わせて干渉させた後、合波手段に導かれる。そして、合波手段により測定光と参照光が合波され、光検出器によりその光強度が検出される。光周波数可変レーザ光源の周波数を掃引させることで、各光周波数成分の干渉光強度を測定し、ここで得られたスペクトル干渉波形を計算機でフーリエ変換することにより、光路長の走査を物理的に行わずに光軸方向の一次元断層画像を構成するようにしたものである。
以上説明したような各方式の光断層画像化装置においては、通常、測定対象のある面に沿った断層画像を取得するようにしており、そのためには、測定対象において測定光を少なくとも光軸と垂直な1次元方向に走査させる必要がある。このような光走査を行う手段の一つとして、従来特許文献1に示すように、筒状のシースを有し、このシースの周面から出射する光を該周面に沿った方向に偏向させる機能を備えた光プローブが公知となっている。そして通常、この光プローブの導波路として、シースの内部空間の長手方向に配設された光ファイバを用いている。
特許第3104984号公報
しかしながら、通常OCT装置において、OCT装置本体の内部に参照光の光路、外部に光プローブが配置されるため、干渉計の周辺温度(例えば、内部および外部の温度差)が干渉計へ及ぼす影響は大きな問題となる。つまり、OCT装置本体内部は、内部の熱源となる機器(光源、コンピュータまたは電気回路等)の放熱により温度が上昇するため、OCT装置本体の内部にある部分の光路長のみが大きく変化してしまう。この結果、第1の導波路(光が分割されてから反射光および参照光が合波されるまで、測定光と反射光を導波する導波路)と第2の導波路(光が分割されてから反射光および参照光が合波されるまで、参照光を導波する導波路)との光路長にずれが生じてしまう。このずれがOCT計測において、画像の歪み、信号のSN比の低下、深さ情報のずれ等の問題を引き起こしてしまう。例えば、図3A〜3Cは、人差し指90(上部)と親指91(下部)でプローブを挟んだ時の測定例である。図3Aは、光路長調整が正しい絵である。第1の導波路と第2の導波路の光路長差がゼロの位置は、円の中心側に配置しており、円の外側に行くほど測定光の光路長が長い。中心側の二重丸はプローブのシース80の境界面である。その外側に、それぞれの指の表面90a・91a(表皮)、真皮90b・91bの境界が確認できる。なお、シース80の表面から1mmの位置に、目印の円Cが描かれている。図3Bは、第1の導波路の光路長が第2の導波路の光路長より1mm長くなった場合である。このような場合、シース80の直径が真の値よりも大きく写り、指の形状も伸びて表示されてしまう。また、SS−OCTの場合、光路長差が長いほど、原理的にS/Nが低下する。図3Cは、第1の導波路の光路長が第2の導波路の光路長より1mm短くなった場合である。このような場合、シース80、および指の表皮90a・91aが内側の画像表示範囲から外れて写っていない。その周囲も、実物に比べて縮んで表示されてしまう。このように、上記のような光路長のずれによって、画像の歪み等の問題が生じることがわかる。
これは、干渉計の大部分が、温度変化に対して非常に敏感な屈折率を有する光ファイバで構成されていることに起因する。例えば、光ファイバ(屈折率:約1.46)は、室温付近で1℃当たりの温度変化に対し屈折率は約10−5変化する。したがって、光ファイバの光路長を10mとした時に、OCT装置本体の内部および外部の温度差が10℃発生した時には、光路長にして約1mm伸びてしまう。距離精度10umが要求されるOCT装置において、上記の温度差が与える影響がいかに大きいかが理解できる。また、温度変化に対して影響を受けるか否かで言えば、光ファイバのみならず、フォトニック結晶やその他の光学素子の影響も無視することはできない。
ヒータやペルチェ素子等の温度制御機器でOCT装置本体の内部の温度を一定に制御することで、参照光側の光路長変動は抑制できるが、これらの機器には大きなコストがかかる。一方、OCT装置本体の外部の温度を制御するには、使用される部屋の環境温度を制御する必要がある(光プローブの大部分が部屋の環境温度にさらされているため)ため、測定光側の光路長変動の抑制は困難である。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、上記のような干渉計の周辺温度の変化に起因して生じる、第1の導波路と第2の導波路との光路長のずれを容易に補正することが可能な光断層画像化装置および光プローブを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するため、本発明による光断層画像化装置は、
光源と、
光源から射出された光を測定光と参照光とに分割する光分割手段と、
測定対象に測定光が照射されたときに生じる測定対象からの反射光と参照光とを合波する合波手段と、
上記光が光分割手段によって分割されてから反射光および参照光が合波されるまで、測定光と反射光を導波させる第1の導波路と、
上記光が光分割手段によって分割されてから反射光および参照光が合波されるまで、参照光を導波させる第2の導波路と、
第1の導波路および第2の導波路のうち一方の導波路に接続された、この一方の導波路の光路長を調整する光路長調整手段と、
合波手段により合波された反射光と参照光との干渉光を検出する光検出手段と、
光検出手段により検出された信号に基づいて光断層画像を形成する画像形成手段とを備える光断層画像化装置において、
第1の導波路の周辺温度および/または第2の導波路の周辺温度を反映する1以上の物理量を取得する温度情報取得手段と、
上記両周辺温度の変化に起因して生じる、第1の導波路と第2の導波路との光路長差を、上記1以上の物理量に基づいて補正する光路長差補正手段とを備えることを特徴とするものである。
ここで、「導波路」とは、光を導波させるすべてのものを意味するものとする。すなわち、本明細書内において導波路とは、光ファイバに限定されるものではなく、光透過媒体内に屈折率分布を形成した光導波路、フォトニック結晶、光学結晶、光透過媒体および空気等を含むものとする。
「周辺温度」とは、導波路の温度に対応する温度を意味するものとする。すなわち、導波路の温度をそのまま対応する温度としてもよく、導波路に温度勾配がある場合には、その平均を導波路の温度として対応させてもよいものとする。さらに、ただ単に導波路そのものの温度に限定されるものではなく、導波路がある一様な温度を有する空間と熱平衡状態にあるとみなせる場合には、その導波路が存在する空間の温度を導波路の温度として対応させ、或いは、導波路がある程度熱的に分離された2以上の空間にまたがって存在する場合には、このような空間の温度の平均温度等を導波路の温度として対応させてもよいものとする。
第1の導波路および/または第2の導波路の周辺温度を反映する「物理量」とは、周辺温度と相関のある物理量を意味するものであり、例えば電位差、電圧、電流、レーザ変位干渉計のフリンジ数等である。
さらに、本発明による光断層画像化装置において、温度情報取得手段は、上記1以上の物理量を計測するように配置された1以上のセンサを有することが好ましい。
そして、上記1以上のセンサは、第1の導波路の周辺温度と第2の導波路の周辺温度との温度差を直接反映する物理量を計測する第1のセンサを含むものであることが好ましい。この場合、第1のセンサは、少なくとも二つの異種金属を接合して閉回路を形成した熱電対であって、第1の導波路の周辺温度を計測するように一方の接合点が配置され、第2の導波路の周辺温度を計測するように他方の接合点が配置されたものであることがより好ましい。
また、上記1以上のセンサは、第1の導波路の周辺温度を反映する物理量を計測する第2のセンサを含むものであることが好ましい。この場合、第2のセンサは、第1の導波路の一部を含み測定光を測定対象に対して照射する光プローブの内部に配置されたものであることが好ましく、1以上のセンサは、さらに第2の導波路の周辺温度を反映する物理量を計測する第3のセンサを含むものであることがより好ましい。
さらに、第1の導波路または第2の導波路の一部を内部に含み、かつ少なくとも第1の導波路の一部を外部に配置する筐体を有し、
第1の導波路の周辺温度は、筐体の外部の温度であり、
第2の導波路の周辺温度は、筐体の内部の温度であることが好ましい。
そして、光路長差補正手段は、1以上の物理量に基づいて、光路長調整手段によって上記一方の導波路の光路長を調整するものであることが好ましい。
ここで、「筐体」とは、光断層画像化装置を構成する機器等を保持し、あるいは外部環境から保護するものを意味するものとする。なお、筐体の内部と外部の導波路は光学的に接続されているものとする。
さらに、本発明による光プローブは、
被検体内に挿入される略円筒形のシースと、
シースの内部空間に長手方向に配設された光ファイバと、
光ファイバの先端から出射した光を被検体の測定対象に向けて偏向させる先端光学系とを備え、光断層画像化装置に用いられる光プローブにおいて、
光ファイバの周辺温度を反映する物理量を計測するセンサを有することを特徴とするものである。
そして、本発明による光プローブにおいて、上記センサは、光ファイバの先端近傍に配置されたものであることが好ましい。
本発明による光断層画像化装置では、第1の導波路および/または第2の導波路の周辺温度を反映する1以上の物理量を取得する温度情報取得手段と、周辺温度の変化に起因して生じる、第1の導波路と第2の導波路との光路長差を、この1以上の物理量に基づいて補正する光路長差補正手段とを備えている。
この結果、これらの導波路の周辺温度の変化により光路長差が生じたとしても、常時その温度変化を温度情報取得手段でモニタリングすることができるため、適宜光路長差を容易に補正することが可能となる。さらに、高額な温度制御機器を必要とせず、周辺温度の変化により生じた光路長差の補正を低コストで行うことができる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明するが、本発明はこれに限られるものではない。
「光断層画像化装置の実施形態」
まず、本発明による光断層画像化装置の概略について説明する。図1は、光プローブ1が接続された光断層画像化装置の全体斜視図である。
本光断層画像化装置は、光プローブ1を含む内視鏡50と、この内視鏡50が接続される光源装置51と、ビデオプロセッサ52と、および光断層処理装置53とビデオプロセッサ52に接続されたモニタ54とを備えている。
光源装置51は、測定対象Sbを観察するための照明光を照射するためのものである。
内視鏡50は、可撓性を有する細長の挿入部55と、この挿入部55の基端に連設された操作部56と、この操作部56の側部から延出されたユニバーサルコード57とを備えている。このユニバーサルコード57の端部には、光源装置51に着脱自在に接続されている光源コネクタ58が設けられている。この光源コネクタ58からは信号ケーブル59が延出され、この信号ケーブル59の端部に、ビデオプロセッサ52に着脱自在に接続される信号コネクタ60が設けられている。
挿入部55は、例えば体腔内に挿入されるものであり、測定対象Sbの観察に用いられる。この挿入部55の先端は、湾曲可能に形成されており、操作部56には、挿入部55の先端を湾曲操作するための操作ノブ61が設けられている。挿入部55の内部には、その長手方向に沿って光プローブ1や鉗子等の処置具を挿通させるための、図中破線で示す管路である鉗子チャンネル64が設けられている。この鉗子チャンネル64の一端は、挿入部55の先端で開口した先端開口部64aとなり、他端は操作部56上方で鉗子挿入口64bとなっている。この鉗子挿入口64bに、光プローブ1を挿入し、鉗子チャンネル64を挿通し、先端開口部64aに先端を突出させることにより、測定対象Sbに測定光L1を照射することができる。なお、挿入部55の先端には、図示しない、測定対象Sbを観察するための観察窓、照明光を照射する照明窓、汚物等を除去する送気、送水ノズル等も設けられている。
光プローブ1は、可撓性を有する長尺の先端部10と、この先端部10の基端に連接された基端部20と、光ファイバ12とから構成されている。
先端部10は、前述の通り、図中破線で示す鉗子チャンネル64を挿通し、体腔内に挿入されるものであり、3m程度の長さを有するものである。
基端部20は、後述する通り、図示しない駆動手段を内蔵している。基端部20からは、制御ケーブル21が延出している。この制御ケーブル21の端部は、光断層処理装置53に制御コネクタ22により、着脱自在に接続されている。
光ファイバ12は、一端が光断層コネクタ62により光断層処理装置53に着脱自在に接続され、もう一端は、基端部20および先端部10を挿通し、この先端部10の先端近傍まで延伸している。
さらに図2は、本発明による光断層画像化装置と光プローブの概略構成図である。この光断層画像化装置100は、一例として測定対象の断層画像をSS−OCT計測により取得するものとして説明する。
光断層画像化装置100は、波長掃引レーザ光Lを射出する光源ユニット110と、この光源手段110から射出されたレーザ光Lを分割する光ファイバカプラ102と、この光ファイバカプラ102により分割された光から周期クロック信号TCLKを出力する周期クロック生成手段120と、この光ファイバカプラ102により分割された一方の光を測定光L1と参照光L2に分割する光分割手段103と、参照光L2の光路長を調整する光路長調整手段130と、光プローブ200を導波した測定光L1が光プローブ200から測定対象Sbに照射されたときに、測定対象Sbによって反射して再び光プローブ200を導波する反射光L3および参照光L2を合波する合波手段104と、この合波手段104により生成された、反射光L3と参照光L2との干渉光L4を検出する光検出手段140と、この光検出手段140により検出された干渉信号ISを周波数解析することにより測定対象Sbの断層情報を取得し、断層画像を形成する画像形成手段150と、第1の導波路(FB2+201)(レーザ光Lが光分割手段103によって分割されてから反射光および参照光が合波されるまで、測定光と反射光を導波する導波路)と第2の導波路FB3(レーザ光Lが光分割手段103によって分割されてから反射光および参照光が合波されるまで、参照光を導波する導波路)の周辺温度を反映する1以上の物理量を取得する温度情報取得手段170と、筐体190に設けられている光プローブ装着部101に接続されている光プローブ200とを有している。本実施形態において、光路長調整手段130は、第1の導波路および第2の導波路の周辺温度の変化に起因して生じる、第1の導波路と第2の導波路との光路長差を、上記1以上の物理量に基づいて補正する光路長差補正手段を兼ねている。なお、上記光源ユニット110、周期クロック生成手段120、光路長調整手段130、光分割手段103(合波手段104)および光検出手段140は、筐体190に収容されている。以下このような構成によって、筐体190の内部がOCT装置本体の「内部」、筐体190の外部がOCT装置本体の「外部」となる。
光源ユニット110は、波長λを一定周期で掃引させながらレーザ光Lを射出するものである。光源ユニット110は、半導体光増幅器111と光ファイバFB10とを有し、光ファイブFB10が半導体光増幅器111の両端に接続された構造である。半導体光増幅器111は、駆動電流の供給により微弱な光を光ファイバFB10の一端側に射出するとともに、光ファイバFB10の他端側から入射されたレーザ光Lを増幅する機能を有している。そして、半導体光増幅器111に駆動電流が供給されたとき、半導体光増幅器111および光ファイバFB10により形成される光共振器によりパルス状のレーザ光Lが、光ファイバFB0へ射出される。
光ファイバFB10には、サーキュレータ112が結合されており、光ファイバFB10内を導波する光の一部がサーキュレータ112から光ファイバFB11へ射出される。光ファイバFB11から射出した光はコリメータレンズ113、回折光学素子114、光学系115を介して回転多面鏡116において反射される。反射された光は、光学系115、回折光学素子114、コリメータレンズ113を介して再び、光ファイバFB11に入射される。
回転多面鏡116は、矢印R1方向に例えば3万rpm程度の高速で回転するものであって、各反射面の角度が光学系115の光軸に対して変化する。これにより、回折光学素子114において分光された光のうち、特定の波長域からなるレーザ光Lだけが、再び、光ファイバFB11に戻るようになる。この光ファイバFB11に戻る光の波長は光学系115の光軸と反射面との角度によって決まる。光ファイバFB11に入射した特定の波長域からなる光が、サーキュレータ112から光ファイバFB10に入射し、結果として特定の波長域からなるレーザ光Lが光ファイバFB0に射出される。したがって、回転多面鏡116が矢印R1方向に等速で回転したとき、再び光ファイバFB11に入射する光の波長λは、時間の経過にともなって、一定周期で変化することになる。
光ファイバFB0には、光ファイバカプラ102が接続され、光ファイバFB1と光ファイバFB5に分岐され、FB1に射出された光は、光分割手段103に導波され、FB5に射出された光は、掃引周期の周期クロックTCLKを発生させる、周期クロック生成手段120に入射する。
周期クロック生成手段120は、光源ユニット110から射出されるレーザ光Lの波長λが1周期掃引される毎に1つの周期クロック信号TCLKを断層情報取得手段150に出力するものである。
光分割手段103は、例えば2×2の光ファイバカプラから構成されており、光源ユニット110から光ファイバFB1を介して導波されたレーザ光Lを測定光L1と参照光L2に99:1の割合で分割する。具体的に、本実施形態においては、一例として測定光L1の光量は9.9mW、参照光L2の光量は、100μWに分割されるが、これに限定されるものではない。光分割手段103は、2本の光ファイバFB2、FB3にそれぞれ光学的に接続されており、測定光L1は光ファイバFB2を導波し、光プローブ200に射出され、参照光L2は光ファイバFB3を導波し、光路長調整手段130に射出される。なお、本実施形態において、光分割手段103は、合波手段104としても機能するものである。
光路長調整手段130は、断層画像の取得を開始する位置を調整するために、参照光L2の光路長を調整するものであって、光ファイバFB3から射出された参照光L2を反射させる反射ミラー132と、この反射ミラー132と光ファイバFB3との間に配置された第1光学レンズ131aおよび第2光学レンズ131bとを有している。光路長調整手段130は、第2光学レンズ131bおよび反射ミラー132とを固定した基台133と、この基台133を第1光学レンズ131aの光軸方向に移動させるミラー駆動手段134とを有している。そして基台133が矢印A方向に移動することにより、参照光L2の光路長が変えられる。本実施形態において、光路長調整手段130は本発明における光路長差補正手段を兼ねている。すなわち、光路長調整手段130は温度情報取得手段170と接続されており、温度情報取得手段170によって取得された第1の導波路(FB2+201)および第2の導波路FB3の周辺温度を反映する1以上の物理量を常時受信するように構成されている。そして、光路長調整手段130は、この1以上の物理量に基づいて、ミラー駆動手段134を駆動し反射ミラー132を移動させて、周辺温度の変化に起因して生じる、第1の導波路と第2の導波路との光路長差を補正する。なお、光路長調整手段130は、測定光L1または反射光L3の光路長を調整するように接続されていてもよい。
合波手段104は、前述の通り2×2の光ファイバカプラからなり、光路長調整手段130により光路長の調整がされた参照光L2と、測定対象Sbからの反射光L3とを合波する。この合波による干渉光L4は、光ファイバFB4を導波して光検出手段140に入射する。
光検出手段140は、合波手段104により合波された反射光L3と参照光L2との干渉光L4を検出し、この干渉光L4の光強度の時間特性波形として干渉信号ISを出力するものである。なお、本実施形態においては、一例として干渉光L4を合波手段104で50:50の割合で分割し、光検出器140a、140bに入射させ、バランス検波を行う機構を有している。この干渉信号ISは、A/D変換されて断層情報取得手段150に出力される。
画像形成手段150は、断層画像処理部151が断層画像プログラムを実行し、A/D変換された干渉信号ISを使用して、測定対象Sbの断層情報を取得し、この断層情報に基づき断層画像を形成するものである。また、断層画像を表示する表示部152も併せて示している。本実施形態においては、画像形成手段150は、一例として光断層画像化装置100の外部に接続されたコンピュータに含まれるものとして説明するが、光断層画像化装置100の内部に含まれるものであってもよい。また、断層画像処理部151のA/D変換された干渉信号ISの処理については、後述する。
既に述べているように、第1の導波路(FB2+201)は、レーザ光Lが光分割手段103によって分割されてから反射光および参照光が合波されるまで、測定光と反射光を導波する導波路であり、第2の導波路FB3は、レーザ光Lが光分割手段103によって分割されてから反射光および参照光が合波されるまで、参照光を導波する導波路である。すなわちここで言う導波路の始点は、レーザ光Lが測定対象Sbへ向かう測定光L1と光路長調整手段130へ向かう参照光L3とに分割される光分割手段103であり、導波路の終点は、それぞれ反射して戻ってきた反射光L3および参照光L2が合波される合波手段104である。しかしながら、導波路の始点および終点はこれらに限られるものではない。すなわち、例えば導波路の始点を先に述べた光ファイバカプラ102と考えてもよい。これは、上記のような始点や終点の設定によって、両導波路の相対的な光路長差は変わらないからである。なお、第1の導波路において、「測定光と反射光を導波する導波路」とは、測定光L1および反射光L3を導波する導波路のみではなく、測定光L1のみを導波する導波路、そして反射光L3のみを導波する導波路を含むものである。
筐体190は、特に制限されるものではなく、第1の導波路または第2の導波路の一部を内部に含み、かつ少なくとも第1の導波路の一部を外部に配置するものである。なお、上記の導波路は、筐体190の内外で光学的に接続されている。例えば、本実施形態においては、第1の導波路の一部である光プローブ200が、光プローブ装着部101を介して筐体190の外部に配置されている。筺体190には、光プローブ200を光ファイバFB2と光学的に接続させる光プローブ装着部101が設けられている。また、必要であれば簡易的な温度制御機器を筐体190の内に組込むことも可能である。
光プローブ装着部101は、光ファイバFB2からの測定光L1を射出する射出部を有している。本実施形態において一例として、光プローブ装着部101は光断層画像化装置100の筺体190に設けられた光コネクタ105により構成され、射出部は光コネクタ105の中心部により構成されるものとして説明するが、これに限定されるものではない。光プローブ200は、光コネクタ105により接続されることによって、光ファイバFB2と着脱自在に光学的に接続されることになる。これにより、光ファイバFB2から射出された測定光L1は、光プローブ200に射出される。
光プローブ200は、内視鏡の鉗子チャンネル等から体腔内に挿入される先端部210と、駆動部220を備えるものである。光プローブ200は、略全長にわたり光ファイバ201を内蔵し、光コネクタ105により接続されることにより、光ファイバFB2と光学的に接続されることになる。光ファイバ201は、先端部210と駆動部220との間で分割され、図示しない光学的ロータリージョイントにより、先端部210側の光ファイバ201が、駆動部220側の光ファイバ201に対して回転自在となるように接続されている。光ファイバ201の先端には、先端光学系202が配設されている。この先端光学系202は、測定光L1を測定対象Sbに照射するとともに、測定対象Sbからの反射光L3を光ファイバ201に入射させる。光プローブ200の先端部210は、略円筒状のシースで被覆されているため、測定光L1および反射光L3は、シースを透過して導波することになる。
先端部210側の光ファイバ201は、駆動部220に内蔵された図示しない駆動モータにより、光ファイバ201の長手軸回り(図中R方向)に回転される。これにより、先端光学系202から射出する測定光L1は、光ファイバ201の長手軸回り(図中R方向)に走査される。
そして、先端部210の内部には、センサ171が先端光学系202に接着するように設けられている。本実施形態において、このセンサ171は、補償導線172およびセンサコネクタ105(上記光コネクタ105がセンサコネクタを兼ねている。)を介して、温度情報取得手段170に接続されている。センサ171は例えば、サーミスタ等のある1点の温度を測定するものや、熱電対等の2点間の温度差を測定するものを用いることができる。本発明において例えば、第1の導波路および/または第2の導波路の周辺温度を反映する1以上の物理量(例えば電位差、電圧、電流、レーザ変位干渉計のフリンジ数等)として、OCT装置の内外の温度差を反映する1以上の物理量を測定することができる。この場合、上記センサ171を用いて以下のようにして上記1以上の物理量を求めることができる。前者のセンサとしてサーミスタを使用する場合、OCT装置内部(例えば、温度情報取得手段170)にも同様のサーミスタを配置する。そして、それぞれのサーミスタに定電圧を印可し、温度に依存したサーミスタの電気抵抗値により決まる電流を差動増幅回路に入力する。両者の電流差により決まる差動増幅回路の出力に応じて、補正を必要とする光路長のずれが決定される。なお、OCT装置内部の温度は、センサを用いずともある程度の予測が可能な場合は、必ずしもOCT装置内部にはセンサを必要としない。このような場合として例えば、OCT装置内部は機器の発熱により温度上昇するものの、ある温度で熱平衡状態となり頭打ちになるため、OCT装置内部の温度は、センサを用いずともある程度の予測が可能となるケースが挙げられる。一方、後者のセンサとして異種金属を接合した熱電対を使用する場合、熱電対の一方の端子を上記温度センサ171として光プローブ200の先端部210に配置し、他方の端子をOCT装置内部(例えば、温度情報取得手段170)に配置する。さらに、中間金属の法則を利用して、温度差に起因して両者の中間点に生じる電位差を測定する回路を温度情報取得手段170とし、この電位差を検知して補正を必要とする光路長のずれが決定される。
そして、センサ171は、上記駆動モータにより光ファイバ201を回転させる際、同様に回転可能となるように駆動モータに電気的に接続されている。なお、センサ171の配置は、先端部210の内部に限られるものではなく、駆動部220の内部に配置してもよい。そして、センサ171は、例えば測定対象の温度記録等の他の目的に使用することもできる。すなわち、センサ171を搭載した光プローブ200により、生体内のOCT画像を測定すると共に、局所的な体温測定を行うことも可能となる。
さらに本発明においては、レーザ変位計を利用した温度センサを利用して補正を行ってもよい。第1の導波路および第2の導波路と同じ光路に温度センサ用レーザを導入し、温度センサ用干渉計で温度センサ用レーザの干渉フリンジをカウントすることで、導波路全体の周辺温度の変化をより正確に測定することが可能となる。温度センサ用干渉計は、OCTの干渉計と同一でもよいし、別に設けてもよい。
また、導波路が長い場合や温度変化に敏感な局部の温度を測定したい場合は、複数の他のセンサを用いて、光路長のずれを算出してもよい。
温度情報取得手段170は、第1の導波路および/または第2の導波路の周辺温度を反映する1以上の物理量を取得するものであり、センサ171の種類に応じて、他のセンサやセンサ171の端子を含むものである。本実施形態において、前述したように温度情報取得手段170は、光路長調整手段130とセンサ171に接続されており、センサ171によって得られた上記1以上の物理量を光路長調整手段130に常時送信可能となるように構成されている。温度を測定する素子は1つに限らず、複数の場合も含むものとする。すなわち、例えば周辺温度を反映する物理量を測定する素子が複数ある場合には、それらによって得られた複数の物理量を、温度情報取得手段170によって得られた上記物理量とすることも含むものとする。そして、本実施形態のように筐体190によってOCT装置の内外が区別されるような場合には、上記物理量は、筐体190の内部および外部の温度の温度差を反映する物理量とすることができる。
光路長差補正手段は、第1の導波路および/または第2の導波路の周辺温度の変化に起因して生じる、第1の導波路と第2の導波路との光路長差を、上記周辺温度を反映する1以上の物理量に基づいて補正するものである。本実施形態において光路長差補正手段は、前述したように、光路長調整手段130が兼ねている。なお、光路長差補正手段は、光路長調整手段130による方法に限られるものではない。すなわち、例えば上記周辺温度を反映する1以上の物理量に基づいて光路長差の変位を算出し、画像形成手段において補正を施すことによって、周辺温度の変化に起因して生じる光路長差(画像の歪み)を補正することも可能である。
干渉信号ISの処理について説明する。断層画像処理部151は、周期クロック生成手段120からの周期クロックTCLKに基づいて、光検出手段140により検出された、掃引周期の1周期分の干渉信号ISを取得する。
干渉信号ISは、干渉光L4の光強度の時間特性波形である。
測定対象Sbの正確な断層画像を得るために、この干渉信号ISは波数k(=2π/λ)に対して等間隔にサンプリングされた配列データとなっている必要がある。しかし、光源ユニット110の特性、構成機器等の影響から波数kは時間軸に対して線形な関係とならない。このため、断層画像処理部151は、光断層画像化装置100を較正することにより得られる時間t−波数kの較正用変換テーブルもしくは関数を有しており、この時間t−波数kの較正用変換テーブルもしくは較正用変換関数を用いて、干渉信号ISを波数軸kに対して等間隔となるように再配列する。これにより、断層画像処理部151は、干渉信号ISから断層情報を算出するときに、フーリエ変換処理、最大エントロピー法による処理等の周波数空間等において、干渉信号ISが波数kに対して等間隔であることを前提とするスペクトル解析法により精度の高い断層情報を得ることが可能となる。なお、この変換手法の詳細は,US5956355号に開示されている。
断層画像処理部151は、この変換された干渉信号ISを、一例としてフーリエ変換、最大エントロピー法、Yule−Walker法等のスペクトル解析法により、測定対象Sbの掃引周期の1周期分の断層情報を取得する。
断層画像処理部151は、光プローブ200の先端から出射される測定光L1が光ファイバ201の軸回りに走査されることにより、測定対象Sbの各照射位置での断層情報を取得し、光プローブ200の駆動部220の有するエンコーダ等の信号に基づいて、測定対象Sbの全周の断層情報を生成し、これを断層画像として表示部151に表示させる。
以下、本発明による光断層画像化装置の作用を説明する。
本発明による光断層画像化装置では、第1の導波路および/または第2の導波路の周辺温度を反映する1以上の物理量を取得する温度情報取得手段と、周辺温度の変化に起因して生じる、第1の導波路と第2の導波路との光路長差を、上記1以上の物理量に基づいて補正する光路長差補正手段とを備えている。導波路の伸縮は、温度変化に対して規則的に変化するため、上記1以上の物理量を測定することにより、第1の導波路と第2の導波路との光路長のずれを求めることができる。したがって、予め光路長のずれと上記1以上の物理量との関係を求めておくことによって、光路長の補正が可能となる。
この結果、これらの導波路の周辺温度の変化により光路長差が生じたとしても、常時その温度変化を温度情報取得手段でモニタリングすることができるため、適宜光路長差を容易に補正することが可能となる。さらに、高額な温度制御機器を必要とせず、周辺温度の変化により生じた光路長差の補正を低コストで行うことができる。
本発明による光断層画像化装置の全体斜視図 本発明による光断層画像化装置の概略構成を示す図 人差し指(上)と親指(下)でプローブを挟んだ時の断層画像(光路長のずれがない場合) 人差し指(上)と親指(下)でプローブを挟んだ時の断層画像(光路長が外側にずれた場合) 人差し指(上)と親指(下)でプローブを挟んだ時の断層画像(光路長が内側にずれた場合)
符号の説明
L レーザ光
L1 測定光
L2 参照光
L3 反射光
L4 干渉光
Sb 測定対象
100 光断層画像化装置
110 光源手段
120 周期クロック生成手段
130 光路長調整手段
140 光検出手段
150 断層画像処理手段
170 温度情報取得手段
190 筐体

Claims (11)

  1. 光源と、
    該光源から射出された光を測定光と参照光とに分割する光分割手段と、
    測定対象に前記測定光が照射されたときに生じる該測定対象からの反射光と前記参照光とを合波する合波手段と、
    前記光が前記光分割手段によって分割されてから前記反射光および前記参照光が合波されるまで、前記測定光と前記反射光を導波させる第1の導波路と、
    前記光が前記光分割手段によって分割されてから前記反射光および前記参照光が合波されるまで、前記参照光を導波させる第2の導波路と、
    前記第1の導波路および前記第2の導波路のうち一方の導波路に接続された、該一方の導波路の光路長を調整する光路長調整手段と、
    前記合波手段により合波された前記反射光と前記参照光との干渉光を検出する光検出手段と、
    該光検出手段により検出された信号に基づいて光断層画像を形成する画像形成手段とを備える光断層画像化装置において、
    前記第1の導波路の周辺温度および/または前記第2の導波路の周辺温度を反映する1以上の物理量を取得する温度情報取得手段と、
    前記両周辺温度の変化に起因して生じる、前記第1の導波路と前記第2の導波路との光路長差を、前記1以上の物理量に基づいて補正する光路長差補正手段とを備えることを特徴とする光断層画像化装置。
  2. 前記温度情報取得手段が、前記1以上の物理量を計測するように配置された1以上のセンサを有することを特徴とする請求項1に記載の光断層画像化装置。
  3. 前記1以上のセンサが、前記第1の導波路の周辺温度と前記第2の導波路の周辺温度との温度差を直接反映する物理量を計測する第1のセンサを含むものであることを特徴とする請求項2に記載の光断層画像化装置。
  4. 前記第1のセンサが、少なくとも二つの異種金属を接合して閉回路を形成した熱電対であって、前記第1の導波路の周辺温度を計測するように一方の接合点が配置され、前記第2の導波路の周辺温度を計測するように他方の接合点が配置されたものであることを特徴とする請求項3に記載の光断層画像化装置。
  5. 前記1以上のセンサが、前記第1の導波路の周辺温度を反映する物理量を計測する第2のセンサを含むものであることを特徴とする請求項2に記載の光断層画像化装置。
  6. 前記第2のセンサが、前記第1の導波路の一部を含み前記測定光を測定対象に対して照射する光プローブの内部に配置されたものであることを特徴とする請求項5に記載の光断層画像化装置。
  7. 前記1以上のセンサが、前記第2の導波路の周辺温度を反映する物理量を計測する第3のセンサを含むものであることを特徴とする請求項5または6に記載の光断層画像化装置。
  8. 前記第1の導波路または前記第2の導波路の一部を内部に含み、かつ少なくとも前記第1の導波路の一部を外部に配置する筐体を有し、
    前記第1の導波路の周辺温度が、前記筐体の外部の温度であり、
    前記第2の導波路の周辺温度が、前記筐体の内部の温度であることを特徴とする請求項1から7いずれかに記載の光断層画像化装置。
  9. 前記光路長差補正手段が、前記1以上の物理量に基づいて、前記光路長調整手段によって前記一方の導波路の光路長を調整するものであることを特徴とする請求項1から8いずれかに記載の光断層画像化装置。
  10. 被検体内に挿入される略円筒形のシースと、
    該シースの内部空間に長手方向に配設された光ファイバと、
    前記光ファイバの先端から出射した光を前記被検体内の測定対象に向けて偏向させる先端光学系とを備え、光断層画像化装置に用いられる光プローブにおいて、
    前記光ファイバの周辺温度を反映する物理量を計測するセンサを有することを特徴とする光プローブ。
  11. 前記センサが、前記光ファイバの先端近傍に配置されたものであることを特徴とする請求項10に記載の光プローブ。
JP2008182778A 2008-07-14 2008-07-14 光断層画像化装置および光プローブ Withdrawn JP2010017466A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008182778A JP2010017466A (ja) 2008-07-14 2008-07-14 光断層画像化装置および光プローブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008182778A JP2010017466A (ja) 2008-07-14 2008-07-14 光断層画像化装置および光プローブ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010017466A true JP2010017466A (ja) 2010-01-28

Family

ID=41702930

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008182778A Withdrawn JP2010017466A (ja) 2008-07-14 2008-07-14 光断層画像化装置および光プローブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010017466A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014529471A (ja) * 2011-08-31 2014-11-13 ヴォルカノ コーポレイションVolcano Corporation 組み込みシステム・アーキテクチャ
JP2015194361A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 株式会社東京精密 距離測定システム、距離測定装置、及び距離測定方法
JP2017040565A (ja) * 2015-08-20 2017-02-23 並木精密宝石株式会社 光イメージング用プローブ及び該光イメージング用プローブを用いた形状測定装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014529471A (ja) * 2011-08-31 2014-11-13 ヴォルカノ コーポレイションVolcano Corporation 組み込みシステム・アーキテクチャ
JP2015194361A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 株式会社東京精密 距離測定システム、距離測定装置、及び距離測定方法
JP2017040565A (ja) * 2015-08-20 2017-02-23 並木精密宝石株式会社 光イメージング用プローブ及び該光イメージング用プローブを用いた形状測定装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9709379B2 (en) Optical coherence tomography system that is reconfigurable between different imaging modes
US9322639B2 (en) Calibration jig for optical tomographic imaging apparatus and method for generating a calibration conversion table
JP4640813B2 (ja) 光プローブおよび光断層画像化装置
JP2007275193A (ja) 光プローブおよび光断層画像化装置
JP2007101268A (ja) 光断層画像化装置
JP2007085931A (ja) 光断層画像化装置
JP5373485B2 (ja) Oct装置及びその干渉信号レベル制御方法
JP2008142443A (ja) 光断層画像化装置
JP2007117723A (ja) 光断層画像化装置
JP5303804B2 (ja) 光断層画像化装置の較正用の変換テーブルの作成方法
JP2009172118A (ja) Oct用光プローブおよび光断層画像化装置
JP2008289850A (ja) 光プローブおよび光断層画像化装置
JP2007101267A (ja) 光断層画像化装置
JP5037215B2 (ja) 補償テーブル生成方法、装置、プログラムおよびこれを用いた断層画像処理装置
JP4874906B2 (ja) 光断層画像取得方法及び光断層画像化装置
US8159677B2 (en) Optical coherence tomography device and method having improved boundary control and distortion correction
JP2010017466A (ja) 光断層画像化装置および光プローブ
EP1770353A1 (en) Optical tomography system
US20220133446A1 (en) High-speed, dental optical coherence tomography system
US20240197181A1 (en) Intraoral optical coherence tomography scanner with optical fiber adapter
JP5544036B2 (ja) 光断層画像化装置の較正用治具
JP2007101265A (ja) 光断層画像化装置
JP2009178200A (ja) Oct用光プローブおよび光断層画像化装置
JP5247264B2 (ja) 較正用治具
JP2010014458A (ja) 較正用治具

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20100614

A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20111004