JP2010017338A - 写真担持板 - Google Patents
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Abstract
【課題】クリスタルプリント写真等を展示用又は鑑賞用に容易且つ綺麗に貼り付けることができ、また、容易且つ綺麗に剥がし取ることができる、写真担持板を提供することを課題とする。
【解決手段】十分な強度があって平坦な面を有するアルミニウム、プラスチック、木等の基板に写真を吸着担持する担持シート3を定着して成り、担持シート3は支持体上に発泡樹脂層を成形したものであり、前記発泡樹脂層は合成樹脂から成る連続樹脂層であって、写真担持面となるその表面に、吸盤の作用をする無数の微細孔が形成されていることを特徴とする写真担持板1で、担持シート3のサイズは、担持する写真4よりも若干小さめとされる。
【選択図】図1
【解決手段】十分な強度があって平坦な面を有するアルミニウム、プラスチック、木等の基板に写真を吸着担持する担持シート3を定着して成り、担持シート3は支持体上に発泡樹脂層を成形したものであり、前記発泡樹脂層は合成樹脂から成る連続樹脂層であって、写真担持面となるその表面に、吸盤の作用をする無数の微細孔が形成されていることを特徴とする写真担持板1で、担持シート3のサイズは、担持する写真4よりも若干小さめとされる。
【選択図】図1
Description
本発明は写真担持板、より詳細には、クリスタルプリント写真や裏面にフィルムを貼付した写真のように平滑性に富んだ写真を展示する際、その平滑性を損なうことなく定着して支持することができる写真担持板に関するものである。
近年、写真展等の展示用写真や鑑賞用写真として、非常に平滑性のあるクリスタルペーパーを使用したクリスタルプリント写真が多く用いられている。この平滑性に富むという特徴を有するクリスタルプリント写真の展示に際しては、その特徴を損なうことなく容易且つ綺麗に展示板に貼り付ける作業が求められ、また、同時に容易且つ綺麗に剥がし取ることができることが求められる。
従来、クリスタルプリント写真をはじめとした写真を展示する際は、一般に、基板上に糊付け又は両面テープで直接貼り付けたり、あるいは、基板上に定置した写真の上から、透明なガラスやアクリル板等の透視板を被せて写真を固定したりする方法が採られている。
しかるに、このような方法の場合には、糊等の厚みムラにより写真表面に凹凸ができやすく、また、透視板で覆う場合は、透視板と写真の隙間に空気が入り込みやすく、その結果見栄えが悪くなったり、写真が歪んで見えたりする問題が生じていた。また、これらの方法の場合は、写真に対する粘着力が強いために、展示後に写真を基板から剥がし難い、あるいは、剥がすことができないといった事態が生じ、無理に剥がそうとすると、写真や基板を損傷させてしまうおそれがあった。
このように、展示写真の平滑性を確保するためには、平坦な基板上に凹凸やエア溜まりを生じさせることなく写真を密着させることが必要であるが、それは必ずしも容易なことではなく、また、十分に密着させた場合には、展示後に写真や基板を損傷することなく剥がし取ることが難しくなるといった問題があった。
上述したように、現状では、クリスタルプリント写真等の展示の際に写真表面に凹凸が生じ、あるいは、被装するガラスやアクリル板等の透視板と写真の間に空気が入り込むことで、写真が歪んで見えたりしてその作品としての価値が低下することを回避することが難しく、また、写真を取り除く際に写真や基板を損傷させるおそれもあった。
そこで、本発明は、このような事態の発生を防止すべく、クリスタルプリント写真等を展示用又は鑑賞用に容易且つ綺麗に貼り付けることができ、また、容易且つ綺麗に剥がし取ることができる、写真担持板を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、十分な強度があって平坦な面を有するアルミニウム、プラスチック、木等の基板に写真を吸着担持する担持シートを定着して成り、前記担持シートは支持体上に発泡樹脂層を成形したものであり、前記発泡樹脂層は合成樹脂から成る連続樹脂層であって、写真担持面となるその表面に、吸盤の作用をする無数の微細孔が形成されていることを特徴とする写真担持板である。
好ましくは前記発泡樹脂層は、−50〜0℃のガラス転移温度を持つ合成樹脂で構成され、その表面に直径5〜100μmの前記微細孔を100〜1000個/mm2の割合で有するものとされ、また、前記担持シートのサイズは、担持する写真よりも若干小さめとされる。
本発明は上記のとおりであって、写真担持面となる担持シートの表面に、吸盤の作用をする無数の微細孔が形成されていて、写真の定着に伴い、この無数の微細孔が吸盤として作用して写真を吸着するため、写真を容易且つ綺麗に展示板となる基板上に定着させることが可能であり、また、接着剤や粘着テープを用いないため、一旦吸着担持させた写真を剥離することも、容易且つ綺麗に行うことができるという効果があり、殊にクリスタルプリント写真等の平滑性に富んだ写真の展示用又は鑑賞用に好適である。
本発明の一実施形態を添付図面に依拠して説明する。図1は、本発明に係る写真担持板1の構成を示すもので、それは、緊固な平滑面を有する基板2と、基板2上に定着されてその上に写真4を担持する担持シート3とから成る。基板2は、ローラー圧に十分耐えられる強度と平坦性を有する、アルミニウム、プラスチック、木等の板材製とされる。
担持シート3は、支持体上に発泡樹脂層を成形したものであり、その発泡樹脂層は合成樹脂から成る連続樹脂層であって、写真担持面となるその表面に、吸盤の作用をする無数の微細孔が形成されていることを特徴とする。担持シート3は、その支持体側が基板2に両面テープ、接着剤等を介して固着され、発泡樹脂層の表面において写真4を吸着担持する。
好ましくは発泡樹脂層は、−50〜0℃のガラス転移温度を持つ合成樹脂で構成され、その表面に直径5〜100μmの微細孔を100〜1000個/mm2の割合で有するものとされる。この微細孔による吸盤効果が発泡樹脂層の全面に亘って発現し、以て、その上に定着される写真の裏面を全面に亘って吸着することで、写真4を確固と担持し、その吸着状態を長期的に維持する。この吸着は糊付け等ではないことから、一旦吸着された写真4を何ら損傷することなく剥離することも可能となる。
担持シート3を構成する発泡樹脂層は、熱可塑性樹脂の他に、無機微細粉末及び/又は有機フィラーを含む配合物をフィルム化したもので構成することができ、それは、単層構造であっても、多層構造であってもよい。
この熱可塑性樹脂としては、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン等のポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリメチル−1−ペンテン、エチレン−環状オレフィン共重合体等のポリオレフィン系樹脂;ポリアミド樹脂;ポリエチレンテレフタレートやその共重合体、ポリエチレンナフタレート、脂肪族ポリエステル等のポリエステル系樹脂;ポリカーボネート、アタクチックポリスチレン、シンジオタクチックポリスチレン、ポリフェニレンスルフィド等が挙げられる。これらは2種以上混合して用いることもできる。共重合体は、2元系でも3元系でも4元系でもよく、またランダム共重合体でもブロック共重合体でもよい。
無機微細粉末としては、炭酸カルシウム、焼成クレイ、シリカ、珪藻土、タルク、マイカ、合成マイカ、セリサイト、カオリナイト、酸化チタン、硫酸バリウム、アルミナ等が挙げられる。これらは、単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
また、有機フィラーとしては、上述した主成分である熱可塑性樹脂とは異なる種類の樹脂を選択することが好ましい。例えば、上述した主成分である熱可塑性樹脂がポリオレフィン系樹脂の場合、有機フィラーとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート等が挙げられる。これらの有機フィラーは、単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
支持体は合成樹脂で構成される。その合成樹脂としては、−50〜0℃(好ましくは−45〜−10℃、より好ましくは−40〜−25℃)のガラス転移温度(Tg)を持つ合成樹脂であることが望ましい。Tgの低い柔らかい合成樹脂を用いることにより、吸着性を発現させることが可能な発泡樹脂層を形成することができる。−50〜0℃のTgを持つ合成樹脂としては、アクリル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ウレタン系樹脂などが挙げられる。中でもアクリル系樹脂が好ましく、より好ましくは(メタ)アクリレート系重合体を含有する。(メタ)アクリレート系重合体は、全繰り返し単位中に、好ましくは50重量%以上、より好ましくは70重量%以上の(メタ)アクリレート系単量体から誘導される繰り返し単位を含有する。(メタ)アクリレート系重合体は、単独重合体であってもよいし、2元以上の共重合体であってもよい。また、この支持体は、単層でも多層でもよい。
発泡樹脂層と支持体の積層方法としては、発泡剤を含有させた合成樹脂溶液を調製し、これをフィルム層の表面に塗布した後、合成樹脂を発泡させる方法、合成樹脂のエマルジョン液を調製し、このエマルジョン液に気体を吹き込んで微細気泡を生成させた後、これをフィルム層の表面に塗布し、その後乾燥により水分を除去する方法等が挙げられる。
この担持シート3を構成する発泡樹脂層と支持体とは同じ面積となるが、担持シート3は、写真4を定着した際に美的外観の観点から担持シート3を隠すべく、写真4の面積よりも若干小サイズにすることが好ましい。なお、担持シート3は、反復して使用することができ、使用済みの写真4を取り除いた後、別の写真4を定着担持させて使用することができる。
この発明をある程度詳細にその最も好ましい実施形態について説明してきたが、この発明の精神と範囲に反することなしに広範に異なる実施形態を構成することができることは明白なので、この発明は添付請求の範囲において限定した以外はその特定の実施形態に制約されるものではない。
1 写真担持板
2 基板
3 担持シート
4 写真
2 基板
3 担持シート
4 写真
Claims (3)
- 十分な強度があって平坦な面を有するアルミニウム、プラスチック、木等の基板に写真を吸着担持する担持シートを定着して成り、前記担持シートは支持体上に発泡樹脂層を成形したものであり、前記発泡樹脂層は合成樹脂から成る連続樹脂層であって、写真担持面となるその表面に、吸盤の作用をする無数の微細孔が形成されていることを特徴とする写真担持板。
- 前記発泡樹脂層は、−50〜0℃のガラス転移温度を持つ合成樹脂で構成され、その表面に直径5〜100μmの前記微細孔を100〜1000個/mm2の割合で有する、請求項1に記載の写真担持板。
- 前記担持シートは、担持する写真よりも若干小さめであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の写真担持板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008180363A JP2010017338A (ja) | 2008-07-10 | 2008-07-10 | 写真担持板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008180363A JP2010017338A (ja) | 2008-07-10 | 2008-07-10 | 写真担持板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010017338A true JP2010017338A (ja) | 2010-01-28 |
Family
ID=41702814
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008180363A Pending JP2010017338A (ja) | 2008-07-10 | 2008-07-10 | 写真担持板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010017338A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08131305A (ja) * | 1994-11-07 | 1996-05-28 | Orijin Kogyo Kk | 前面開放型の額縁 |
JP3060293U (ja) * | 1998-12-03 | 1999-08-17 | 株式会社フェリシモ | 写真貼着用はがき |
JP2002067592A (ja) * | 2000-08-24 | 2002-03-08 | Asahipen Corp | 凹凸ガラス面用装飾シート |
-
2008
- 2008-07-10 JP JP2008180363A patent/JP2010017338A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08131305A (ja) * | 1994-11-07 | 1996-05-28 | Orijin Kogyo Kk | 前面開放型の額縁 |
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