JP2010016788A - 携帯端末装置及び端末保持装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】携帯端末本体を構成する筺体と、携帯端末本体内の回路に電源を供給する二次電池と、筺体と所定の回転軸を介して回転自在に接続される補助部材と、補助部材に対する回転軸を回転中心とした筺体の回動により起電力を得る発電部と、発電部で得た電力を整流して二次電池に供給して充電させる整流部とを備える携帯端末装置として構成した。この携帯端末装置を補助部材でユーザに支持させることで、歩行などに伴って、携帯端末装置自身が揺れ動き、発電部が発電して、効率よく充電されるようになる。
【選択図】図1
Description
即ち、携帯電話端末が備える振動用のモータを、振動させる必要のない非使用時に端末に加わる力で揺動させて、その揺動によって発電して、二次電池を充電させる構成についての記載がある。例えば、携帯電話端末を持ち歩く際に端末に加わる力で、発電して充電させるものである。
図1及び図2は、本実施の形態の構成例を示した図である。図1は正面側を示した斜視図であり、図2は側面を示した図である。
図中、10は携帯電話端末本体を示し、携帯電話端末本体10には、所定の筺体内に携帯電話端末を構成する各部材が内蔵させてある。携帯電話端末本体10の表面には、表示部11及び操作キー12が配置してある。表示部11は、例えば液晶表示パネルなどの画像表示パネルで構成され、文字や画像の表示が可能である。また、筺体の上端側にスピーカ13が内蔵させてあり、筺体の下端側にマイクロホン14が内蔵させてあり、この端末本体10を構成する筺体をユーザの顔に近づけることで通話が可能な構成としてある。
即ち、図1に矢印θa及びθbとして示すように、補助部材20を固定したとき、携帯電話端末本体10が軸部30を回動中心として、矢印θa及びθbに示す方向に自由に揺れ動くことができる構成としてある。
図1に示した表示部11と操作キー12は、無線電話回路15に接続してあり、また、スピーカ13及びマイクロホン14についても無線電話回路15に接続してあり、この無線電話回路15で、通話やメールの送受信、インターネットへの接続などの携帯電話端末として必要な処理を行う。この無線電話回路15には、アンテナ16が接続してある。
なお、充電を行った際には、その充電量を何らかの数値として表示部11で表示させるようにしても良い。あるいは、表示モードで充電に関する情報を表示させた際に、累計の充電量を表示させるようにしても良い。
図4の使用例は、ユーザの衣服に装着した例である。この図4に示すように装着することで、ユーザが歩行することで、そのときに携帯電話端末本体10に加わる加速度で、携帯電話端末本体10が軸部30を中心として、前後に揺れ動くようになる。その揺れ動きが、発電機31での軸部30の回転として伝わり、発電機31で対応した発電を行い、二次電池17が充電される。
図5は、本実施の形態の例の携帯電話端末装置に加わる振動状態を解析したものである。
この図5において、発電機31に接続された軸部30の中心をO0としてあり、揺れ動く携帯電話端末本体10の重心位置をO1としてあり、水平方向(x方向)を横軸とし、垂直方向(y方向)を縦軸として、歩行などで携帯電話端末本体10が揺れ動いて、その携帯電話端末本体10と補助部材20とのなす角度θの変化で、軸部30を回転させる力Fcが働く状態を示している。
この図5に示すようにモーメントが働くことで、発電機31での発電が行われ、二次電池17が充電される。
ここでは発電機31として、タイプA,タイプB,タイプC,タイプDの特性がそれぞれ異なる4種類の発電機を用意して、発電電圧の変化を示したものである。図6(a)がタイプAの特性、図6(b)がタイプBの特性、図6(c)がタイプCの特性、図6(d)がタイプDの特性である。それぞれ縦軸が電圧(V)であり、横軸が時間(t)である。
表1は、各タイプでの平均発生電圧(V)と平均発電量(W)を示したものである。
図7例の携帯電話端末装置は、第1筐体50と第2筐体60との2つの筐体を接続して構成される。第1筐体50と第2筐体60とは、図7及び図8に示すように、軸部51で回転可能に接続してある。第1筐体50には、操作キー52が配置してあり、第2筐体60には、表示部61が配置してある。操作キー52は、第1筐体50と第2筐体60とを閉じた際に隠れる位置に配置してある。
このようにして充電を行うことで、図1例の携帯電話端末装置と同様に、効率よく二次電池を充電させることができる。
図9において、70は端末ホルダを示し、この端末ホルダ70には、左右の側部71,72と底部の収納部73とで、図9(b)に示したように携帯電話端末本体80を収納する構成としてある。
プラグ77は、図9(b)に示すように、携帯電話端末本体80側の端子部81に接続可能なプラグとしてあり、携帯電話端末本体80に接続することで、発電機76で発電した電力で、携帯電話端末本体80内の二次電池が充電される。なお、図9(b)の例では信号線で電気的に接続させる構成としたが、収納部73の底面などに、携帯電話端末本体80側の充電用端子と直接接続される接点を設けるようにしてもよい。
この図9に示した如き携帯端末保持装置に適用したことで、図1例などのような発電機を内蔵していない端末装置の場合でも、充電させることができ、汎用性が向上する。
図10において、端末ホルダ90は、携帯電話端末100を保持した状態で示してある。
端末ホルダ90は、ホルダ本体として、L字型を若干変形させた形状で構成させてある。その端末ホルダ90の一端寄りには、軸部91が取り付けてあり、端末ホルダ90内に、その軸部91の回動で発電を行う発電機97と、その発電機97で得た電力を整流する整流回路98とを取り付けてある。
また、L状の端末ホルダ90の所定箇所から引き出された信号線95の先端のプラグ96を、携帯電話端末100の端子部103に接続させる。この信号線95は、上述した整流回路98で整流された発電機97の出力が供給される信号線である。
即ち、携帯電話端末100の上端を保持した第1端末保持部92の回動中心である軸部91を中心として、携帯電話端末100が回動できる構成としてある。ここで、第2端末保持部93と端末ホルダ90の他端部90aとをコイルバネ94で接続したことで、外部から力が加わることで、コイルバネ94の弾性力により振動して、携帯電話端末100が回動を繰り返すことになる。図10では、矢印θaへの所定角度の回動と、矢印θbへの所定角度の回動とを繰り返すことになり、その回動により良好な発電が行われるようになる。なお、歩行などに伴って加わる力によって、最も効率良く端末100が振動するように、コイルバネ94の弾性力を設定する必要がある。コイルバネ94以外の弾性部材を使用してもよい。
なお、この場合にも、配置する角度(即ち軸部91と水平面とが成す角度)によって、回動状態、つまり発電状態に変化がある可能性があり、例えばカバン内に置く角度を、調整できる機構を設けてもよい。
図11は、本実施の形態の構成例を示した図である。図11(a)は斜視図であり、図11(b)は断面図である。図11において図1や図10と対応する箇所には同一の符号を付してあり、詳細な説明については省略する。
Claims (11)
- 携帯端末本体を構成する筺体と、
携帯端末本体内の回路に電源を供給する二次電池と、
前記筺体と所定の回転軸を介して回転自在に接続される補助部材と、
前記補助部材に対する前記回転軸を回転中心とした前記筺体の回動により起電力を得る発電部と、
前記発電部で得た電力を整流して前記二次電池に供給して充電させる整流部とを備える携帯端末装置。 - 前記補助部材は、衣服又はバッグに装着可能な形状又は機構を備えた
請求項1記載の携帯端末装置。 - 前記補助部材は、前記携帯端末本体の一部を構成する副筺体であり、
前記回転軸を介して前記副筺体を回転させて開くことにより、携帯端末として使用できる形態とすることができる
請求項1記載の携帯端末装置。 - 二次電池を内蔵した携帯端末を保持する端末保持部と、
前記端末保持部で保持した携帯端末と電気的に接続させる接続部と、
前記端末保持部と所定の回転軸を介して回転自在に接続される補助部材と、
前記補助部材に対する前記回転軸を回転中心とした前記端末保持部の回動により起電力を得る発電部とを備え、
前記発電部で得た電力を前記接続部を介して前記携帯端末に供給して、前記二次電池を充電させる端末保持装置。 - 前記端末保持部と前記補助部材との間を、弾性部材を介して接続した
請求項4記載の端末保持装置。 - 前記補助部材は、衣服又はバッグに装着可能な形状又は機構を備えた
請求項4記載の端末保持装置。 - 携帯端末本体内の回路に電源を供給する二次電池を備えた第1の筐体と、
前記第1の筐体を格納するとともに、文字又は画像を表示する表示部と操作キーが配置される第2の筐体と、
前記第1の筐体を、前記第2の筐体に対して回転自在に接続する回転軸と、
前記第1の筐体内部に設けられ、前記回転軸を回転中心とした前記第1の筺体の回動により起電力を得る発電部と、
前記第1の筐体内部に設けられ、前記発電部で得た電力を整流して前記二次電池に供給して充電させる整流部とを備える携帯端末装置。 - 前記第1の筐体と前記第2の筐体との間を、弾性部材を介して接続した
請求項7記載の端末保持装置。 - 前記発電機は、ギヤードモータで構成される
請求項7記載の携帯端末装置。 - 前記第1の筐体の四隅には、所定の角度を有する傾斜面が設けられる
請求項7記載の携帯端末装置。 - 前記第1の筐体は球状の形状であり、前記回転軸は、前記第1の筐体の重心位置より上方に配置される
請求項10記載の携帯端末装置。
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