JP2010016565A - 通信制御システム、交換機、サービス制御局、および通信制御方法 - Google Patents

通信制御システム、交換機、サービス制御局、および通信制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】移動通信端末側に特別な工夫をせずとも、移動通信端末による通信を制限し、且つ、特定端末とは通信可能にする通信制御システム、交換機、サービス制御局、および通信制御方法を提供する。
【解決手段】通信制御システムCC1は移動通信網に含まれており、移動通信端末MB1から他の通信端末への発信に応じて、移動通信端末MB1の発信時の状況が発信制限情報の示す条件を満たすか否かを判断する。条件を満たさない場合、すなわち移動通信端末MB1による発信が制限されない場合には、移動通信端末MB1から他の通信端末への発信を許可する。条件を満たす場合でも、他の通信端末が発信可端末情報に示される通信端末であれば、例外的に発信を許可する。
【選択図】図1

Description

本発明は、移動通信端末が接続される移動通信網に含まれる通信制御システム、交換機、サービス制御局、およびこれらを用いた通信制御方法に関するものである。
従来、このような分野の技術として、特開平09−233223号公報がある。この公報に記載された通信端末では、自端末利用者のスケジュールと特定の通信端末の識別番号とをあらかじめ記憶しており、他の通信端末から着信要求を受けると、現在の日時に対応するスケジュールが存在するか否かを判断し、存在する場合には他の端末の識別番号が事前登録されているか否かを更に判断し、事前登録されている場合は着信を許可する。
特開平09−233223号公報
前述した従来の通信端末は、通信が制限されている状態であっても、特定の端末については着信可能となっている。しかしながら、前述した従来の通信端末では、次のような課題が存在している。すなわち、通信端末側に上記処理を実行させるには、通信端末自体に設計変更を施さなくてはならない。よって、既に販売されている通信端末に上記処理を実行させるのは困難であり、たとえ部品を後付け実装することで上記処理を行うことができたとしても、コストがかかってしまう。
本発明は、移動通信端末側に特別な工夫をせずとも、移動通信端末による通信を制限し、且つ、特定端末とは通信可能にする通信制御システム、交換機、サービス制御局、および通信制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、移動通信端末が接続される移動通信網に含まれる通信制御システムであって、移動通信端末による発信が制限される条件を示す発信制限情報と、条件下であっても移動通信端末が発信可能な通信端末を示す発信可端末情報とが対応付けられて格納された格納手段と、移動通信端末から他の通信端末への発信に応じて、格納手段から発信制限情報と発信可端末情報とを抽出する抽出手段と、抽出手段によって抽出された発信制限情報および発信可端末情報に基づいて、移動通信端末から他の通信端末への発信の可否を判断する判断手段と、を備え、判断手段は、移動通信端末から他の通信端末への発信時の状況が抽出手段によって抽出された発信制限情報の示す条件に適合しない場合、および、状況が抽出手段によって抽出された発信制限情報の示す条件に適合し、且つ他の通信端末が抽出手段によって抽出された発信可端末情報の示す通信端末である場合には、移動通信端末による発信を許可し、状況が抽出手段によって抽出された発信制限情報の示す条件に適合し、且つ他の通信端末が抽出手段によって抽出された発信可端末情報の示す通信端末ではない場合には、移動通信端末による発信を拒否することを特徴とする。
この通信制御システムは移動通信網に含まれており、移動通信端末から他の通信端末への発信に応じて、移動通信端末の発信時の状況が発信制限情報の示す条件を満たすか否かを判断する。条件を満たさない場合、すなわち移動通信端末による発信が制限されない場合には、移動通信端末から他の通信端末への発信を許可する。条件を満たす場合でも、他の通信端末が発信可端末情報に示される通信端末であれば、例外的に発信を許可する。このように本発明の通信制御システムによれば、移動通信端末は、発信制限されている状態であっても特定端末に対しては発信が可能となる。しかも、これにかかる制御は通信制御システム側で行うため、移動通信端末に特別な機能を持たせる必要がなくなる。
また、交換機と、交換機に接続されたビジターロケーションレジスタとを備え、抽出手段および判断手段は移動通信端末に接続された交換機に設けられ、格納手段はビジターロケーションレジスタであると好適である。
この場合、交換機及びビジターロケーションレジスタにより、発信先を制限することが可能になる。
また、交換機に接続されたサービス制御局と、サービス制御局に接続されたホームロケーションレジスタとを備え、発信制限情報および発信可端末情報はホームロケーションレジスタに格納されており、サービス制御局には、移動通信端末からの位置登録要求に応じて、ホームロケーションレジスタから発信制限情報および発信可端末情報を抽出する制御局側抽出手段が設けられ、格納手段は、制御局側抽出手段によって抽出された発信制限情報および発信可端末情報を格納すると好適である。
この場合、位置登録要求のタイミングで、発信制限情報および発信可端末情報を格納手段に格納させることができる。
また、移動通信端末に接続された交換機と、交換機に接続されたビジターロケーションレジスタと、交換機に接続されたサービス制御局と、サービス制御局に接続されたホームロケーションレジスタと、を備え、抽出手段および判断手段はサービス制御局に設けられ、格納手段はホームロケーションレジスタであり、発信制限情報は、移動通信端末による発信が制限される時刻を示し、ビジターロケーションレジスタには、発信制限情報に基づいて決定された、サービス制御局に指示を仰ぐべき時間帯を示す時間帯リストが格納され、交換機には、移動通信端末から他の通信端末への発信に応じて、ビジターロケーションレジスタから時間帯リストを抽出する交換機側抽出手段と、移動通信端末から他の通信端末への発信時刻が交換機側抽出手段によって抽出された時間帯リストの示す時間帯に含まれるか否かを判断し、含まれないと判断した場合には移動通信端末による発信を許可する交換機側判断手段と、交換機側判断手段によって時間帯リストの示す時間帯に含まれると判断された場合には、サービス制御局に指示要求を送信する交換機側送信手段と、が設けられ、サービス制御局では、抽出手段が、交換機からの要求に応じて、ホームロケーションレジスタから発信制限情報と発信可端末情報とを抽出し、判断手段が、発信時刻が抽出手段によって抽出された発信制限情報の示す時刻に適合しない場合、および、発信時刻が抽出手段によって抽出された発信制限情報の示す時刻に適合し、且つ他の通信端末が抽出手段によって抽出された発信可端末情報の示す通信端末である場合には、移動通信端末による発信を許可し、発信時刻が抽出手段によって抽出された発信制限情報の示す時刻に適合し、且つ他の通信端末が抽出手段によって抽出された発信可端末情報の示す通信端末ではない場合には、移動通信端末による発信を拒否すると好適である。
このような構成を採用した場合、ビジターロケーションレジスタは発信制限情報及び発信可端末情報を格納する必要がなくなるため、ビジターロケーションレジスタの負荷を軽減することができる。また、判断手段は交換機ではなくサービス制御局に設けられるので、交換機の負荷を軽減することができる。
また、サービス制御局には、移動通信端末からの位置登録要求に応じて、交換機に時間帯リストを送信する制御局側送信手段が設けられ、ビジターロケーションレジスタは、制御局側送信手段によって送信された時間帯リストを格納すると好適である。
この場合、位置登録要求のタイミングで、時間帯リストをビジターロケーションレジスタに格納させることができる。
また、本発明は、移動通信端末が接続される移動通信網に含まれる通信制御システムであって、移動通信端末による着信が制限される条件を示す着信制限情報と、条件下であっても移動通信端末が着信可能な通信端末を示す着信可端末情報とが対応付けられて格納された格納手段と、他の通信端末から移動通信端末への発信に応じて、格納手段から着信制限情報と着信可端末情報とを抽出する抽出手段と、抽出手段によって抽出された着信制限情報および着信可端末情報に基づいて、移動通信端末における他の通信端末からの着信の可否を判断する判断手段と、を備え、判断手段は、他の通信端末から移動通信端末への発信時の状況が抽出手段によって抽出された着信制限情報の示す条件に適合しない場合、および、状況が抽出手段によって抽出された着信制限情報の示す条件に適合し、且つ他の通信端末が抽出手段によって抽出された着信可端末情報の示す通信端末である場合には、移動通信端末による着信を許可し、状況が抽出手段によって抽出された着信制限情報の示す条件に適合し、且つ他の通信端末が抽出手段によって抽出された着信可端末情報の示す通信端末ではない場合には、移動通信端末による着信を拒否することを特徴とする。
この通信制御システムは移動通信網に含まれており、他の通信端末から移動通信端末への発信に応じて、他の通信端末の発信時の状況が着信制限の条件を満たすか否かを判断する。条件を満たさない場合、すなわち移動通信端末による着信が制限されない場合には、移動通信端末による着信を許可する。条件を満たす場合でも、他の通信端末が着信可端末情報に示される通信端末であれば、例外的に着信を許可する。このように、本発明の通信制御システムによれば、移動通信端末は、着信制限されている状態であっても特定端末については着信が可能となる。しかも、これにかかる制御は通信制御システム側で行うため、移動通信端末に特別な機能を持たせる必要がなくなる。
また、格納手段には、移動通信端末に代わって着信する通信端末を示す転送先情報と、転送先情報の示す通信端末が着信可能な通信端末を示す転送可端末情報と、が格納され、抽出手段は、他の通信端末から移動通信端末への発信に応じて、格納手段から転送可端末情報を更に抽出し、判断手段は、他の通信端末が抽出手段によって抽出された着信可端末情報の示す通信端末ではない場合であっても、他の通信端末が抽出手段によって抽出された転送可端末情報の示す通信端末である場合には、着信先を移動通信端末から転送先情報が示す通信端末に変更すると好適である。
このような構成を採用した場合、他の通信端末から移動通信端末に発信があったときには、着信先を通信端末に変更することができる。
また、サービス制御局と、サービス制御局に接続されたホームロケーションレジスタとを備え、抽出手段および判断手段はサービス制御局に設けられ、格納手段はホームロケーションレジスタであると好適である。
この場合、サービス制御局及びホームロケーションレジスタにより、着信を制限することが可能になる。
また、サービス制御局と、サービス制御局に接続されたホームロケーションレジスタとを備え、抽出手段および判断手段はサービス制御局に設けられ、格納手段はホームロケーションレジスタであり、着信制限情報は、移動通信端末による着信が制限される時刻を示し、サービス制御局には、他の通信端末が接続された交換機に対して、着信制限情報に基づいて決定された、サービス制御局に指示を仰ぐべき時間帯を示す時間帯リストを送信する制御局側送信手段が設けられ、サービス制御局の抽出手段は、他の通信端末から移動通信端末への発信時刻が時間帯リストの示す時間帯に含まれると判断した交換機からの要求に応じて、ホームロケーションレジスタから着信制限情報と着信可端末情報とを抽出し、サービス制御局の判断手段は、発信時刻が抽出手段によって抽出された着信制限情報の示す時刻に適合しない場合、および、発信時刻が抽出手段によって抽出された着信制限情報の示す時刻に適合し、且つ他の通信端末が抽出手段によって抽出された着信可端末情報の示す通信端末である場合には、移動通信端末による着信を許可し、発信時刻が抽出手段によって抽出された着信制限情報の示す時刻に適合し、且つ他の通信端末が抽出手段によって抽出された着信可端末情報の示す通信端末ではない場合には、移動通信端末による着信を拒否すると好適である。
サービス制御局において抽出手段及び判断手段が動作するのは、交換機から指示要求が出された場合であり、それ以外の場合には動作する必要がなくなる。よって、サービス制御局の負荷を軽減することができる。
本発明は、移動通信端末が接続される移動通信網に含まれる交換機であって、移動通信端末による発信が制限される条件を示す発信制限情報と、条件下であっても移動通信端末が発信可能な通信端末を示す発信可端末情報とを対応付けて交換機に接続されたビジターロケーションレジスタに格納させる交換機側指示手段と、移動通信端末から他の通信端末への発信に応じて、ビジターロケーションレジスタから着信制限情報と発信可端末情報とを抽出する交換機側抽出手段と、交換機側抽出手段によって抽出された発信制限情報および発信可端末情報に基づいて、移動通信端末から他の通信端末への発信の可否を判断する交換機側判断手段と、を備え、交換機側判断手段は、移動通信端末から他の通信端末への発信時の状況が交換機側抽出手段によって抽出された発信制限情報の示す条件に適合しない場合、および、状況が交換機側抽出手段によって抽出された発信制限情報の示す条件に適合し、且つ他の通信端末が交換機側抽出手段によって抽出された発信可端末情報の示す通信端末である場合には、移動通信端末による発信を許可し、状況が交換機側抽出手段によって抽出された発信制限情報の示す条件に適合し、且つ他の通信端末が交換機側抽出手段によって抽出された発信可端末情報の示す通信端末ではない場合には、移動通信端末による発信を拒否することを特徴とする。
この交換機は移動通信網に含まれており、移動通信端末から他の通信端末への発信に応じて、移動通信端末の発信時の状況が発信制限の条件を満たすか否かを判断する。条件を満たさない場合には移動通信端末から他の通信端末への発信を許可し、条件を満たす場合でも、他の通信端末が発信可端末情報に示される通信端末であれば例外的に発信を許可する。このように、本発明の交換機によれば、移動通信端末側に特別な機能を持たせずとも、移動通信端末の発信を制御することができる。
また、交換機側指示手段は、移動通信端末からの位置登録要求に応じて、ホームロケーションレジスタに格納された発信制限情報および発信可端末情報を取得してビジターロケーションレジスタに格納させると好適である。
この場合、位置登録要求のタイミングで、発信制限情報および発信可端末情報をビジターロケーションレジスタに格納させることができる。
本発明は、移動通信端末が接続される移動通信網に含まれるサービス制御局であって、移動通信端末による着信が制限される条件を示す着信制限情報と、条件下であっても移動通信端末が着信可能な通信端末を示す着信可端末情報とを対応付けて、サービス制御局に接続されたホームロケーションレジスタに格納させる制御局側指示手段と、他の通信端末から移動通信端末への発信に応じて、ホームロケーションレジスタから着信制限情報と着信可端末情報とを抽出する制御局側抽出手段と、制御局側抽出手段によって抽出された着信制限情報および着信可端末情報に基づいて、移動通信端末における他の通信端末からの着信の可否を判断する制御局側判断手段と、を備え、制御局側判断手段は、他の通信端末から移動通信端末への発信時の状況が制御局側抽出手段によって抽出された着信制限情報の示す条件に適合しない場合、および、状況が制御局側抽出手段によって抽出された着信制限情報の示す条件に適合し、且つ他の通信端末が制御局側抽出手段によって抽出された着信可端末情報の示す通信端末である場合には、移動通信端末による着信を許可し、状況が制御局側抽出手段によって抽出された着信制限情報の示す条件に適合し、且つ他の通信端末が制御局側抽出手段によって抽出された着信可端末情報の示す通信端末ではない場合には、移動通信端末による着信を拒否することを特徴とする。
このサービス制御局は移動通信網に含まれており、他の通信端末から移動通信端末への発信に応じて、他の通信端末の発信時の状況が着信制限の条件を満たすか否かを判断する。条件を満たさない場合には移動通信端末による着信を許可し、条件を満たす場合でも、他の通信端末が着信可端末情報に示される通信端末であれば、例外的に着信を許可する。このように、本発明の通信制御システムによれば、移動通信端末側に特別な機能を持たせずとも、移動通信端末の着信を制限することができる。
本発明は、移動通信端末が接続される移動通信網に含まれるサービス制御局であって、移動通信端末による発信が制限される時刻を示す発信制限情報と、発信制限情報の示す時刻であっても移動通信端末が発信可能な通信端末を示す発信可端末情報とを対応付けてホームロケーションレジスタに格納させる制御局側指示手段と、移動通信端末に接続された交換機に対して、発信制限情報に基づいて決定された、サービス制御局に指示を仰ぐべき時間帯を示す時間帯リストを送信する制御局側送信手段と、移動通信端末から他の通信端末への発信時刻が時間帯リストの示す時間帯に含まれると判断した交換機からの要求に応じて、ホームロケーションレジスタから、発信制限情報と発信可端末情報とを抽出する制御局側抽出手段と、制御局側抽出手段によって抽出された発信制限情報および発信可端末情報に基づいて、移動通信端末から他の通信端末への発信の可否を判断する制御局側判断手段と、を備え、制御局側判断手段は、発信時刻が制御局側抽出手段によって抽出された発信制限情報の示す時刻に適合しない場合、および、発信時刻が制御局側抽出手段によって抽出された発信制限情報の示す時刻に適合し、且つ他の通信端末が制御局側抽出手段によって抽出された発信可端末情報の示す通信端末である場合には、移動通信端末による発信を許可し、発信時刻が制御局側抽出手段によって抽出された発信制限情報の示す時刻に適合し、且つ他の通信端末が制御局側抽出手段によって抽出された発信可端末情報の示す通信端末ではない場合には、移動通信端末による発信を拒否することを特徴とする。
このような構成を採用した場合、制御局側抽出手段及び制御局側判断手段が動作するのは、交換機から指示要求が出された場合であり、それ以外の場合には動作する必要がなくなる。よって、サービス制御局の負荷を軽減することができる。
また、制御局側送信手段は、移動通信端末からの位置登録要求に応じて、時間帯リストを交換機に送信すると好適である。
この場合、位置登録要求のタイミングで、時間帯リストを交換機に送信することができる。
本発明は、移動通信端末が接続される移動通信網に含まれるサービス制御局であって、移動通信端末による着信が制限される時刻を示す着信制限情報と、着信制限情報の示す時刻であっても移動通信端末が着信可能な通信端末を示す着信可端末情報とを対応付けて、ホームロケーションレジスタに格納させる制御局側指示手段と、他の通信端末に接続された交換機に対して、着信制限情報に基づいて決定された、サービス制御局に指示を仰ぐべき時間帯を示す時間帯リストを送信する制御局側送信手段と、他の通信端末から移動通信端末への発信時刻が時間帯リストの示す時間帯に含まれると判断した交換機からの要求に応じて、ホームロケーションレジスタから着信制限情報と着信可端末情報とを抽出する制御局側抽出手段と、制御局側抽出手段によって抽出された着信制限情報および着信可端末情報に基づいて、移動通信端末における他の通信端末からの着信の可否を判断する制御局側判断手段と、を備え、制御局側判断手段は、制御局側判断手段は、発信時刻が制御局側抽出手段によって抽出された発信制限情報の示す時刻に適合しない場合、および、発信時刻が制御局側抽出手段によって抽出された発信制限情報の示す時刻に適合し、且つ他の通信端末が制御局側抽出手段によって抽出された発信可端末情報の示す通信端末である場合には、移動通信端末による着信を許可し、発信時刻が制御局側抽出手段によって抽出された発信制限情報の示す時刻に適合し、且つ他の通信端末が制御局側抽出手段によって抽出された発信可端末情報の示す通信端末ではない場合には、移動通信端末による着信を拒否することを特徴とする。
このような構成を採用した場合、制御局側抽出手段及び制御局側判断手段が動作するのは、交換機から要求があった場合であり、それ以外の場合には動作する必要がなくなる。よって、サービス制御局の負荷を軽減することができる。
ところで、本発明は、上記のように通信制御システム、交換機、およびサービス制御局の発明として記述できる他に、以下のように通信制御方法の発明としても記述することができる。これはカテゴリが異なるだけで、実質的に同一の発明であり、同様の作用及び効果を奏する。
本発明は、移動通信端末が接続される移動通信網に含まれる通信制御システムを用いた通信制御方法であって、移動通信端末による発信が制限される条件を示す発信制限情報と、条件下であっても移動通信端末が発信可能な通信端末を示す発信可端末情報とを対応付けて格納手段に格納させる指示ステップと、移動通信端末から他の通信端末への発信に応じて、格納手段から発信制限情報と発信可端末情報とを抽出する抽出ステップと、抽出ステップにて抽出された発信制限情報および発信可端末情報に基づいて、移動通信端末から他の通信端末への発信の可否を判断する判断ステップと、を有し、判断ステップでは、移動通信端末から他の通信端末への発信時の状況が抽出ステップにて抽出された発信制限情報の示す条件に適合しない場合、および、状況が抽出ステップにて抽出された発信制限情報の示す条件に適合し、且つ他の通信端末が抽出ステップにて抽出された発信可端末情報の示す通信端末である場合には、移動通信端末による発信を許可し、状況が抽出ステップにて抽出された発信制限情報の示す条件に適合し、且つ他の通信端末が抽出ステップにて抽出された発信可端末情報の示す通信端末ではない場合には、移動通信端末による発信を拒否することを特徴とする。
本発明は、移動通信端末が接続される移動通信網に含まれる交換機を用いた通信制御方法であって、移動通信端末による発信が制限される条件を示す発信制限情報と、条件下であっても移動通信端末が発信可能な通信端末を示す発信可端末情報とを対応付けて交換機に接続されたビジターロケーションレジスタに格納させる指示ステップと、移動通信端末から他の通信端末への発信に応じて、ビジターロケーションレジスタから着信制限情報と発信可端末情報とを抽出する抽出ステップと、抽出ステップにて抽出された発信制限情報および発信可端末情報に基づいて、移動通信端末から他の通信端末への発信の可否を判断する判断ステップと、を有し、判断ステップでは、移動通信端末から他の通信端末への発信時の状況が抽出ステップにて抽出された発信制限情報の示す条件に適合しない場合、および、状況が抽出ステップにて抽出された発信制限情報の示す条件に適合し、且つ他の通信端末が抽出ステップにて抽出された発信可端末情報の示す通信端末である場合には、移動通信端末による発信を許可し、状況が抽出ステップにて抽出された発信制限情報の示す条件に適合し、且つ他の通信端末が抽出ステップにて抽出された発信可端末情報の示す通信端末ではない場合には、移動通信端末による発信を拒否することを特徴とする。
また、指示ステップでは、移動通信端末からの位置登録要求に応じて、ホームロケーションレジスタに格納された制限情報および発信可端末情報を取得してビジターロケーションレジスタに格納させると好適である。
本発明は、移動通信端末が接続される移動通信網に含まれる通信制御システムを用いた通信制御方法であって、移動通信端末による着信が制限される条件を示す着信制限情報と、条件下であっても移動通信端末が着信可能な通信端末を示す着信可端末情報とを対応付けて格納手段に格納させる指示ステップと、他の通信端末から移動通信端末への発信に応じて、格納手段から着信制限情報と着信可端末情報とを抽出する抽出ステップと、抽出ステップにて抽出された着信制限情報および着信可端末情報に基づいて、移動通信端末における他の通信端末からの着信の可否を判断する判断ステップと、を有し、判断ステップでは、他の通信端末から移動通信端末への発信時の状況が抽出ステップにて抽出された着信制限情報の示す条件に適合しない場合、および、状況が抽出ステップにて抽出された着信制限情報の示す条件に適合し、且つ他の通信端末が抽出ステップにて抽出された着信可端末情報の示す通信端末である場合には、移動通信端末による着信を許可し、状況が抽出ステップにて抽出された着信制限情報の示す条件に適合し、且つ他の通信端末が抽出ステップにて抽出された着信可端末情報の示す通信端末ではない場合には、移動通信端末による着信を拒否することを特徴とする。
本発明は、移動通信端末が接続される移動通信網に含まれるサービス制御局を用いた通信制御方法であって、移動通信端末による着信が制限される条件を示す着信制限情報と、条件下であっても移動通信端末が着信可能な通信端末を示す着信可端末情報とを対応付けてサービス制御局に接続されたホームロケーションレジスタに格納させる指示ステップと、他の通信端末から移動通信端末への発信に応じて、ホームロケーションレジスタから着信制限情報と着信可端末情報とを抽出する抽出ステップと、抽出手段ステップにて抽出された着信制限情報および着信可端末情報に基づいて、移動通信端末における他の通信端末からの着信の可否を判断する判断ステップと、を有し、判断ステップでは、他の通信端末から移動通信端末への発信時の状況が抽出ステップにて抽出された着信制限情報の示す条件に適合しない場合、および、状況が抽出ステップにて抽出された着信制限情報の示す条件に適合し、且つ他の通信端末が抽出ステップにて抽出された着信可端末情報の示す通信端末である場合には、移動通信端末による着信を許可し、状況が抽出ステップにて抽出された着信制限情報の示す条件に適合し、且つ他の通信端末が抽出ステップにて抽出された着信可端末情報の示す通信端末ではない場合には、移動通信端末による着信を拒否することを特徴とする。
本発明は、移動通信端末が接続される移動通信網に含まれるサービス制御局を用いた通信制御方法であって、移動通信端末による発信が制限される時刻を示す発信制限情報と、発信制限情報の示す時刻であっても移動通信端末が発信可能な通信端末を示す発信可端末情報とを対応付けてホームロケーションレジスタに格納させる指示ステップと、移動通信端末に接続された交換機に対して、発信制限情報に基づいて決定された、サービス制御局に指示を仰ぐべき時間帯を示す時間帯リストを送信する送信ステップと、移動通信端末から他の通信端末への発信時刻が時間帯リストの示す時間帯に含まれると判断した交換機からの要求に応じて、ホームロケーションレジスタから発信制限情報と発信可端末情報とを抽出する抽出ステップと、抽出ステップにて抽出された制限情報および発信可端末情報に基づいて、移動通信端末から他の通信端末への発信の可否を判断する判断ステップと、を有し、判断ステップでは、発信時刻が抽出ステップにて抽出された発信制限情報の示す時刻に適合しない場合、および、発信時刻が抽出ステップにて抽出された発信制限情報の示す時刻に適合し、且つ他の通信端末が抽出ステップにて抽出された発信可端末情報の示す通信端末である場合には、移動通信端末による発信を許可し、発信時刻が抽出ステップにて抽出された発信制限情報の示す時刻に適合し、且つ他の通信端末が抽出ステップにて抽出された発信可端末情報の示す通信端末ではない場合には、移動通信端末による発信を拒否することを特徴とする。
また、送信ステップでは、移動通信端末からの位置登録要求に応じて、時間帯リストを交換機に送信すると好適である。
本発明は、移動通信端末が接続される移動通信網に含まれるサービス制御局を用いた通信制御方法であって、移動通信端末による着信が制限される時刻を示す着信制限情報と、着信制限情報の示す時刻であっても移動通信端末が着信可能な通信端末を示す着信可端末情報とを対応付けてホームロケーションレジスタに格納させる指示ステップと、他の通信端末に接続された交換機に対して、着信制限情報に基づいて決定された、サービス制御局に指示を仰ぐべき時間帯を示す時間帯リストを送信する送信ステップと、他の通信端末から移動通信端末への発信時刻が時間帯リストの示す時間帯に含まれると判断した交換機からの要求に応じて、ホームロケーションレジスタから着信制限情報と着信可端末情報とを抽出する抽出ステップと、抽出手段ステップにて抽出された着信制限情報および着信可端末情報に基づいて、移動通信端末における他の通信端末からの着信の可否を判断する判断ステップと、を有し、判断ステップでは、発信時刻が抽出ステップにて抽出された発信制限情報の示す時刻に適合しない場合、および、発信時刻が抽出ステップにて抽出された発信制限情報の示す時刻に適合し、且つ他の通信端末が抽出ステップにて抽出された発信可端末情報の示す通信端末である場合には、移動通信端末による着信を許可し、発信時刻が抽出ステップにて抽出された発信制限情報の示す時刻に適合し、且つ他の通信端末が抽出ステップにて抽出された発信可端末情報の示す通信端末ではない場合には、移動通信端末による着信を拒否することを特徴とする。
本発明によれば、移動通信端末側に特別な工夫をせずとも、移動通信端末による通信を制限し、且つ、特定端末とは通信可能にすることができる。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る通信制御システム、交換機、サービス制御局、および通信制御方法の好適な実施形態について詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1に、本発明の第1実施形態に係る通信制御システムCC1の構成を示す。通信制御システムCC1は、移動通信網に含まれており、基地局BS1を介して移動通信端末MB1と接続されている。また、通信制御システムCC1は、基地局BS2を介して移動通信端末MB2(他の通信端末)とも接続されている。移動通信端末MB1,MB2は、例えば携帯電話である。本発明の理解を容易にするため、本実施形態では、移動通信端末MB1と移動通信端末MB2との間で発着信が行われるものとする。
通信制御システムCC1は、2つの交換機MM1,MM2と、2つのビジターロケーションレジスタ(格納手段、以下、VLRと呼ぶ)10,30と、サービス制御局SC1と、ホームロケーションレジスタ(格納手段、以下、HLRと呼ぶ)20と、を備えている。
交換機MM1は、基地局BS1と、VLR10と、サービス制御局SC1とに接続されている。交換機MM1は、受信部11と、送信部12と、制御部13とを有している。受信部11は、基地局BS1やサービス制御局SC1から種々の情報を受信して、制御部13に出力する。送信部12は、制御部13からの指示に応じて、基地局BS1やサービス制御局SC1に種々の情報を送信する。
制御部13は、抽出部(抽出手段、交換機側抽出手段)14、判断部(判断手段、交換機側判断手段)15、計測部16、及び指示部(交換機側指示手段)17を含んでいる。
抽出部14は、VLR10から移動通信端末MB1の加入者データを抽出する部分である。図2は、VLR10に格納された移動通信端末MB1の加入者データを示す図である。加入者データは、移動通信端末MB1の加入者番号に対応付けられた情報であって、制限時刻情報(発信制限情報、着信制限情報)と、許可番号情報(発信可端末情報、着信可端末情報)と、通信種類情報とを含んでいる。制限時刻情報は、移動通信端末MB1において発着信が制限される時刻(条件)を示す。許可番号情報は、制限時刻情報が示す時刻であっても、移動通信端末MB1と通信可能な通信端末を示す。通信種類情報は、許可番号情報が示す通信端末との通信種類を示す。例えば、通信種類情報が「発信」である場合、制限時刻情報が示す時刻であっても、移動通信端末MB1は許可番号情報が示す通信端末に発信可能である。通信種類情報が「着信」である場合、制限時刻情報が示す時刻であっても、移動通信端末MB1は許可番号情報が示す通信端末から着信可能である。通信種類情報が「発信・着信」である場合、制限時刻情報が示す時刻であっても、移動通信端末MB1は許可番号情報が示す通信端末との間で発信及び着信が可能である。
図2を用いてより詳細に説明すると、移動通信端末MB1の加入者番号「090−1234−5678」には、制限時刻情報「祝日除く月〜金08:15−12:00」と、許可番号情報「03−0000−1111」と、発信種類情報「発信・着信」とを含む加入者データが対応付けられている。これは、移動通信端末MB1は、「祝日除く月〜金08:15−12:00」に発着信が制限されるが、この間、電話番号「03−0000−1111」を有する通信端末とは発信・着信ともに可能であることを示している。そのほか、移動通信端末MB1の加入者番号「090−1234−5678」には、制限時刻情報「祝日除く月〜金08:15−12:00」と、許可番号情報「090−1111−2222」と、発信種類情報「発信」とを含む加入者データが対応付けられているが、これは、移動通信端末MB1は、「祝日除く月〜金08:15−12:00」の間、電話番号「090−1234−5678」を有する通信端末に対して発信が可能であることを示している。
抽出部14は、指示部17から移動通信端末MB1の電話番号の情報を受け取ると、VLR10から移動通信端末MB1の加入者データを抽出する。そして、これを判断部15に出力する。
判断部15は、移動通信端末MB1から移動通信端末MB2への発信の可否を判断する部分である。より具体的には、判断部15は、抽出部14から移動通信端末MB1の加入者データを受け取ると共に、移動通信端末MB1から移動通信端末MB2への発信時刻を示す情報を、計測部16から受け取る。判断部15は、移動通信端末MB1の加入者データに含まれる制限時刻情報をもとに、移動通信端末MB1の発信時の時刻(発信時の状況)が、発着信が制限される時刻にあてはまる(適合する)か否かを判断する。
移動通信端末MB1の発信時刻が、発着信が制限される時刻にあてはまらない場合には、判断部15は、発信を許可する旨を指示部17に通知する。移動通信端末MB1の発信時刻が、発着信が制限される時刻にあてはまる場合には、移動通信端末MB1の加入者データに含まれ、且つ発着信が制限される時刻に対応する許可番号情報と通信種類情報とを参照する。そして、移動通信端末MB2に発信可能であるか否かを判断する。判断部15は、移動通信端末MB2に発信可能な場合には、発信を許可する旨を指示部17に通知し、発信不可能な場合には、発信を拒否する旨を指示部17に通知する。
指示部17は、種々の指示を行う部分である。
指示部17は、移動通信端末MB2への発信要求を発信部11が移動通信端末MB1から受信すると、移動通信端末MB1の電話番号の情報を抽出部14に出力し、移動通信端末MB2の電話番号の情報を判断部15に出力する。
また指示部17は、判断部15が、移動通信端末MB1による移動通信端末MB2への発信を許可すると、移動通信端末MB2の在圏を確認するための在圏確認要求をサービス制御局SC1へ送信するよう、送信部12に指示する。また指示部17は、判断部15が、移動通信端末MB1による移動通信端末MB2への発信を拒否すると、発信拒否の通知を移動通信端末MB1へ送信するよう、送信部12に指示する。
また指示部17は、発信部11が、移動通信端末MB1から位置登録要求を受信すると、この位置登録要求をサービス制御局SC1に送信するよう送信部12に指示すると共に、位置登録応答を移動通信端末MB1に送信するよう送信部12に指示する。
また指示部17は、受信部11がサービス制御局SC1から移動通信端末MB1の加入者データを受信すると、これをVLR10に格納させる。
また指示部17は、受信部11が、移動通信端末MB2の在圏を確認した旨を示す在圏確認応答をサービス制御局SC1から受信すると、移動通信端末MB2との接続を要求する接続要求をサービス制御局SC1へ送信するよう送信部12に指示する。また指示部17は、受信部11が、移動通信端末MB1の在圏を確認するための在圏確認要求をサービス制御局SC1から受信すると、移動通信端末MB1の在圏を確認した旨を示す在圏確認応答をサービス制御局SC1へ送信するよう、送信部12に指示する。この在圏確認応答を受信したサービス制御局SC1から、移動通信端末MB1との接続を要求する接続要求を受信部11が受信すると、着信通知を移動通信端末MB1に送信するよう、送信部12に指示する。
交換機MM2は、基地局BS2と、VLR30と、サービス制御局SC1とに接続されている。交換機MM2及びVLR30は、交換機MM1及びVLR10と同様の構成を有しているため、説明を省略する。
サービス制御局SC1は、交換機MM1,MM2とHLR20とに接続されている。サービス制御局SC1は、受信部21と、送信部22と、制御部23とを有している。受信部21は、交換機MM1,MM2から種々の情報を受信して、制御部23に出力する。送信部22は制御部13からの指示に応じて、交換機MM1,MM2に種々の情報を送信する。
制御部23は、抽出部(抽出手段、制御局側抽出手段)24、判断部(判断手段、制御局側判断手段)25、計測部26、及び指示部(交換機側指示手段)27を含んでいる。
抽出部24は、HLR20から移動通信端末MB1の加入者データを抽出する部分である。HLR20に格納された移動通信端末MB1の加入者データは、VLR10に格納された加入者データと同一である。抽出部24は、指示部27から移動通信端末MB1の電話番号の情報を受け取ると、HLR20から移動通信端末MB1の加入者データを抽出する。そして、これを判断部25に出力する。
判断部25は、移動通信端末MB1における移動通信端末MB2からの着信の可否を判断する部分である。より具体的には、判断部25は、抽出部24から移動通信端末MB1の加入者データを受け取ると共に、計測部16から、移動通信端末MB2から移動通信端末MB1への発信時刻を示す情報を受け取る。判断部25は、移動通信端末MB1の加入者データに含まれる制限時刻情報をもとに、移動通信端末MB2の発信時刻(発信時の状況)が、移動通信端末MB1の発着信が制限される時刻にあてはまる(適合する)か否かを判断する。
移動通信端末MB2の発信時刻が、発着信が制限される時刻にあてはまらない場合には、判断部25は、着信を許可する旨を指示部27に通知する。移動通信端末MB2の発信時刻が、発着信が制限される時刻にあてはまる場合には、移動通信端末MB1の加入者データに含まれ、且つ発着信が制限される時刻に対応する許可番号情報と通信種類情報とを参照する。そして、移動通信端末MB2から着信可能であるか否かを判断する。判断部25は、移動通信端末MB2から着信可能な場合には、着信を許可する旨を指示部27に通知し、着信不可能な場合には、着信を拒否する旨を指示部27に通知する。
指示部27は、種々の指示を行う部分である。
指示部27は、受信部21が、移動通信端末MB1の在圏を確認するための在圏確認要求であって、発信元の情報として移動通信端末MB2の電話番号を含む在圏確認要求を交換機MM2から受信すると、移動通信端末MB1の電話番号の情報を抽出部24に出力し、移動通信端末MB2の電話番号の情報を判断部24に出力する。
また指示部27は、判断部25が、移動通信端末MB1における移動通信端末MB2からの着信を許可すると、移動通信端末MB1の在圏を確認した旨を示す在圏確認応答を交換機MM2へ送信するよう、送信部22に指示する。また指示部27は、判断部25が、移動通信端末MB1における移動通信端末MB2からの着信を拒否すると、接続拒否を示す接続拒否応答を交換機MM2へ送信するよう、送信部22に指示する。
また指示部27は、受信部21が、移動通信端末MB1との接続を要求する接続要求を交換機MM2から受信すると、この接続要求を交換機MM1へ送信するよう、送信部22に指示する。また指示部27は、受信部21が、移動通信端末MB2との接続を要求する接続要求を交換機MM1から受信すると、この接続要求を交換機MM2に送信するよう、送信部22に指示する。
また指示部27は、受信部21が、移動通信端末MB1の電話番号を含む位置登録要求を交換機MM1から受信すると、HLR20から移動通信端末MB1の加入者データを抽出するよう、抽出部23に指示する。指示部27は、抽出部23によって移動通信端末MB1の加入者データが抽出されると、これを交換機MM1に送信するよう、送信部22に指示する。
また指示部27は、受信部21が、外部から登録情報を受信すると、加入者データを生成するよう、生成部28に指示する。生成部28は、登録情報に基づき加入者データを生成する部分である。指示部27は、生成部28によって加入者データが生成されると、加入者が属している交換機に加入者データを送信するよう、送信部22に指示する。
続いて、第1実施形態に係る通信制御システムCC1で実行される処理(通信制御方法)について説明する。ここでは、移動通信端末MB1は生徒の移動通信端末であり、授業中における移動通信端末MB1の発信を制御することを想定して説明する。
まず、通信端末MB1の加入者データの格納処理について説明する。VLR10には、通信端末MB1による発着信の実行前に、通信端末MB1の加入者データが既に格納されている。加入者データの格納は、通信制御システムCC1に登録情報が送信されたとき、及び、移動通信端末MB1が他の交換機の配下から交換機MM1の配下に移動してきたときに行われる。
通信制御システムCC1に登録情報が送信されたときの処理について、以下、具体的に述べる。図3に示すように、登録情報は、例えば通信端末PC1から送信される。登録情報は、例えば学級担任により入力される。図4は、入力された登録情報を示す図である。図4(a),(b)に示すように、学級担任は、制限時刻情報として、授業が行われる時間帯を通信端末PC1に入力する。また、学級担任は、制限対象番号情報として各生徒の移動通信端末の電話番号を入力し、許可番号情報として、図4(a)に示す時刻であっても通信を許可する電話番号(例えば、生徒の自宅の電話番号等)を入力する。さらに通信種類情報として、許可する通信の種類を入力する。制限時刻情報、制限対象番号情報、許可番号情報、及び通信種類情報を含む登録情報は、インターネット網PN1を介して通信端末PC1から通信制御システムCC1に送信される。
図5は、サービス制御局SC1による処理を示すフローチャートである。サービス制御局SC1の受信手段21は、通信端末PC1から登録情報を受信する(図5、ステップS01)。受信手段21が登録情報を受信すると、指示部27が、この登録情報に基づいて加入者データを生成するよう、生成部28に指示する。生成部28は、許可番号情報の示す番号それぞれについて、図2に示す加入者データを生成する(ステップS02)。生成部28が加入者データを生成すると、指示部27が、この加入者データをHLR20に格納させる(ステップS03)。
格納後、指示部27は、生成された加入者データを加入者が属している交換機へ送信するよう、送信部22に指示する。送信部22は、送信部22の指示に応じて加入者データを交換機へ送信する(ステップS04)。これにより、移動通信端末MB1の加入者データは、移動通信端末MB1を現在配下に置く交換機MM1に送信されることになる。交換機MM1の受信部11が移動通信端末MB1の加入者データを受信すると、指示部17が、この加入者データをVLR10に格納させる(指示ステップ)。以上の工程を経て、登録情報の送信を契機とした加入者データの格納処理が終了する。
移動通信端末MB1が他の交換機の配下から交換機MM1の配下に移動してきたときの処理について、図6を用いて説明する。
移動通信端末MB1が交換機MM1の配下(すなわち基地局BS1のセル)に移動すると、移動通信端末MB1から、基地局BS1を介して交換機MM1に位置登録要求が送信される(ステップS11)。位置登録要求には、移動通信端末MB1の電話番号の情報が含まれている。交換機MM1の受信部11が位置登録要求を受信すると(ステップS12)、指示部17が、この位置登録要求をサービス制御局SC1に送信するよう送信部12に指示する。送信部12は、位置登録要求をサービス制御局SC1に送信する(ステップS13)。
サービス制御局SC1の受信部21が位置登録要求を受信すると(ステップS14)、指示部27の指示に応じて、抽出部23がHLR20から移動通信端末MB1の加入者データを抽出する(ステップS15)。指示部27は、抽出部23によって移動通信端末MB1の加入者データが抽出されると、これを交換機MM1に送信するよう送信部22に指示する。送信部22は、移動通信端末MB1の加入者データを交換機MM1に送信する(ステップS16)。
交換機MM1の受信部11が移動通信端末MB1の加入者データを受信すると(ステップS17)、指示部17の指示に応じて(指示ステップ)、この加入者データはVLR10に格納される(ステップS18)。以上の工程を経て、移動通信端末MB1の移動を契機とした加入者データの格納処理が終了する。移動通信端末MB1の加入者データがVLR10に格納されると、指示部17の指示に応じて、送信部12が位置登録応答を移動通信端末MB1に送信する(ステップS19)。
次に、移動通信端末MB1から移動通信端末MB2への発信時における通信制御システムCC1の処理について、図7を用いて説明する。図7は特に、交換機MM1での処理を示すフローチャートである。
移動通信端末MB1から、移動通信端末MB2への発信要求が送信されると、交換機MM1の受信部11がこれを受信する(ステップS21)。発信要求には、発信元である移動通信端末MB1の電話番号に関する情報と、発信先である移動通信端末MB2の電話番号に関する情報とが含まれている。受信部11がこの発信要求を受信すると、指示部17は、移動通信端末MB1の電話番号の情報を抽出部14に出力し、移動通信端末MB2の電話番号の情報を判断部15に出力する。
抽出部14は、移動通信端末MB1の電話番号の情報を受け取ると、移動通信端末MB1の加入者データをVLR10から抽出する(抽出ステップ、ステップS22)。そして、抽出した加入者データを判断部15に出力する。
判断部15は、指示部17から移動通信端末MB2の電話番号の情報を受け取り、抽出部14から加入者データを受け取る。また判断部15は、移動通信端末MB1から移動通信端末MB2への発信時刻を示す情報を、計測部16から受け取る。判断部15は、加入者データに含まれる制限時刻情報を参照する。より具体的には、図2に示す「祝日除く月〜金08:15−12:00」と「祝日除く月〜金13:00−16:00」を参照する。そして、移動通信端末MB1から移動通信端末MB2への発信時刻が、発着信が制限される時刻にあてはまるか否かを判断する(判断ステップ、ステップS23)。
判断部15は、移動通信端末MB1の発信時刻が、発着信が制限される時刻にあてはまらない場合には、発信を許可する旨を指示部17に通知する。指示部17は、この通知を受け取ると、移動通信端末MB2の在圏を確認するための在圏確認要求をサービス制御局SC1へ送信するよう、送信部12に指示する。送信部12は、サービス制御局SC1に在圏確認要求を送信する(ステップS24)。
判断部15は、移動通信端末MB1の発信時刻が、発着信が制限される時刻にあてはまる場合には、発着信が制限される時刻に対応する許可番号情報と通信種類情報とを参照する。そして、移動通信端末MB2に発信可能であるか否かを判断する(ステップS25)。
より具体的には、移動通信端末MB1の発信時刻が祝日ではない月曜の11:00であるならば、許可番号情報「03−0000−1111」「090−1111−2222」を参照する。移動通信端末MB2の電話番号が「03−0000−1111」「090−1111−2222」ではない場合、判断部15は、移動通信端末MB1は移動通信端末MB2に発信不可能であるとして、移動通信端末MB1による発信を拒否する旨を指示部17に通知する。指示部17は、この通知を受け取ると、発信拒否の通知を移動通信端末MB1へ送信するよう、送信部12に指示する。指示部17の指示に応じて、送信部12は移動通信端末MB1に発信拒否の通知を送信する(ステップS26)。移動通信端末MB1の表示画面には、発信が拒否された旨が文字等で表示される。
移動通信端末MB2の電話番号が「03−0000−1111」又は「090−1111−2222」である場合、判断部15は、この許可番号情報と対応付けられた通信種類情報を参照する。例えば、移動通信端末MB2の電話番号が「03−0000−1111」であるとすると、これに対応付けられた通信種類情報は「発信・着信」である。通信種類情報が発信を含む場合、判断部15は、移動通信端末MB1は移動通信端末MB2に発信可能であるとして、移動通信端末MB1による発信を許可する旨を指示部17に通知する。この通知を受け取った指示部17の指示により、送信部12はサービス制御局SC1に移動通信端末MB2の在圏を確認する在圏確認要求を送信する(ステップS24)。通信種類情報が発信を含まない場合、判断部15は、移動通信端末MB1は移動通信端末MB2に発信不可能であるとして、移動通信端末MB1による発信を拒否する旨を指示部17に通知する。この通知を受け取った指示部17の指示により、送信部12は移動通信端末MB1に発信拒否の通知を送信する(ステップS26)。
サービス制御局SC1の受信部21は、交換機MM1から在圏確認要求を受信する。在圏確認要求には、移動通信端末MB1の電話番号の情報と、発信先である移動通信端末MB2の電話番号の情報とが含まれている。サービス制御局SC1は、移動通信端末MB2を配下に置く交換機MM2を特定し、在圏確認応答を交換機MM1に送信する。在圏確認応答を受信した交換機MM1は、サービス制御局SC1を介して交換機MM2に接続要求を送信する。以上の工程を経て、移動通信端末MB1からの発信時の処理が終了する。
次に、移動通信端末MB2から移動通信端末MB1への発信時における通信制御システムCC1の処理について、図8を用いて説明する。図8は特に、サービス制御局SC1での処理を示すフローチャートである。
移動通信端末MB2から、移動通信端末MB1への発信要求が送信されると、移動通信端末MB2を配下に置く交換機MM2がこれを受信し、サービス制御局SC1に在圏確認要求を送信する。在圏確認要求には、発信元である移動通信端末MB2の電話番号に関する情報と、発信先である移動通信端末MB1の電話番号に関する情報とが含まれている。
サービス制御局SC1の受信部21は、在圏確認要求を交換機MM2から受信する(ステップS40)。受信部21が在圏確認要求を受信すると、指示部27は、移動通信端末MB1の電話番号の情報を抽出部24に出力し、移動通信端末MB2の電話番号の情報を判断部24に出力する。
抽出部24は、移動通信端末MB1の電話番号の情報を受け取ると、移動通信端末MB1の加入者データをHLR20から抽出する(ステップS41)。そして、抽出した加入者データを判断部25に出力する。
判断部25は、指示部27から移動通信端末MB2の電話番号の情報を受け取り、抽出部24から加入者データを受け取る。また判断部25は、移動通信端末MB2から移動通信端末MB1への発信時刻を示す情報を、計測部26から受け取る。判断部25は、加入者データに含まれる制限時刻情報を参照する。より具体的には、図2に示す「祝日除く月〜金08:15−12:00」と「祝日除く月〜金13:00−16:00」を参照する。そして、移動通信端末MB2から移動通信端末MB1への発信時刻が、発着信が制限される時刻にあてはまるか否かを判断する(判断ステップ、ステップS42)。
判断部25は、移動通信端末MB2の発信時刻が、発着信が制限される時刻にあてはまらない場合には、移動通信端末MB1による着信を許可する旨を指示部27に通知する。指示部27は、この通知を受け取ると、移動通信端末MB1の在圏を確認した旨を示す在圏確認応答を交換機MM2へ送信するよう、送信部22に指示する。指示部27の指示に応じて、送信部22は交換機MM2に在圏確認応答を送信する(ステップS43)。
判断部25は、移動通信端末MB2の発信時刻が、発着信が制限される時刻にあてはまる場合には、発着信が制限される時刻に対応する許可番号情報と通信種類情報とを参照する。そして、移動通信端末MB2から着信可能であるか否かを判断する(ステップS44)。
より具体的には、移動通信端末MB2の発信時刻が祝日ではない月曜の11:00である場合、許可番号情報「03−0000−1111」「090−1111−2222」を参照する。移動通信端末MB2の電話番号が「03−0000−1111」「090−1111−2222」ではない場合、判断部15は、移動通信端末MB1は移動通信端末MB2から着信不可能であるとして、移動通信端末MB1による着信を拒否する旨を指示部17に通知する。指示部27は、この通知を受け取ると、交換機MM2に接続拒否応答を送信するよう、送信部12に指示する。指示部17の指示に応じて、送信部12は交換機MM2に接続拒否応答を送信する(ステップS45)。
移動通信端末MB2の電話番号が「03−0000−1111」又は「090−1111−2222」である場合、判断部15は、この許可番号情報と対応付けられた通信種類情報を参照する。例えば、移動通信端末MB2の電話番号が「03−0000−1111」であるとすると、これに対応付けられた通信種類情報は「発信・着信」である。通信種類情報が着信を含む場合、判断部15は、移動通信端末MB1は移動通信端末MB2から着信可能であるとして、移動通信端末MB1による着信を許可する旨を指示部17に通知する。この通知を受け取った指示部17の指示により、送信部22は交換機MM2に在圏確認応答を送信する(ステップS43)。通信種類情報が着信を含まない場合、判断部15は、移動通信端末MB1は移動通信端末MB2から着信不可能であるとして、移動通信端末MB1による着信を拒否する旨を指示部17に通知する。この通知を受け取った指示部17の指示により、送信部12は交換機MM2に接続拒否応答を送信する(ステップS45)。
交換機MM2は、サービス制御局SC1から在圏確認応答を受信すると、サービス制御局SC1を介して交換機MM1に接続要求を送信する。交換機MM2は、サービス制御局SC1から接続拒否応答を受信すると、その旨を移動通信端末MB2に通知する。移動通信端末MB2の表示画面には、発信が拒否された旨が文字等で表示される。以上の工程を経て、移動通信端末MB1による着信時の処理が終了する。
続いて、第1実施形態に係る通信制御システムCC1の作用及び効果について説明する。
この通信制御システムCC1は移動通信網に含まれており、移動通信端末MB1からの発信に応じて、移動通信端末MB1の発信時刻が、発信が制限される時刻に適合するか否かを判断する。適合しない場合には、移動通信端末MB1の発信は制限されないとみなし、適合する場合でも、移動通信端末MB2が許可番号情報に示される通信端末であり且つ通信種類情報が発信を示すものであれば、例外的に発信を許可する。したがって、通信制御システムCC1によれば、移動通信端末MB1は、発信制限されている状態であっても特定端末に対しては発信が可能となる。しかも、これにかかる制御は通信制御システムCC1側で行うため、移動通信端末MB1に特別な機能を持たせる必要がなくなる。
また、この通信制御システムCC1では、移動通信端末MB2から移動通信端末MB1への発信に応じて、移動通信端末MB2の発信時刻が、移動通信端末MB1による着信が制限される時刻に適合するか否かを判断する。適合しない場合には、移動通信端末MB1による着信は制限されないとみなし、適合する場合でも、移動通信端末MB2が許可番号情報に示される通信端末であり且つ通信種類情報が着信を示すものであれば、例外的に着信を許可する。したがって、通信制御システムCC1によれば、移動通信端末MB1は、着信制限されている状態であっても特定端末については着信が可能となる。しかも、これにかかる制御は通信制御システムCC1側で行うため、移動通信端末MB1に特別な機能を持たせる必要がなくなる。
つまり、通信制御システムCC1によれば、移動通信端末MB1側に特別な工夫をせずとも、移動通信端末MB1による発着信を制限し、且つ、移動通信端末MB1と特定端末との間については通信可能にできる。また、発着信の制限を、移動通信端末側ではなく通信制御システムCC1で行うので、第3者、すなわち通信制御システムCC1の管理者による適切な管理が可能となる。よって、発信及び着信の制限が不正に行われる等の事態を防ぐことができる。
また、通信制御システムCC1では、VLR10に格納された加入者データに基づき、交換機MM1が移動通信端末MB1による発信の可否を判断するので、交換機MM1とVLR10とにより、移動通信端末MB1の発信を制限することができる。
(第2実施形態)
続いて、第2実施形態に係る通信制御システムCC2について説明する。通信制御システムCC2は、移動通信端末MB1への着信を転送するものである。通信制御システムCC2は、第1実施形態に係る通信制御システムCC1と同じ構成要素を有している。ただし、加入者データの内容やサービス制御装置SC1の動作が、第1実施形態と一部異なっている。
図9は、HLR20に格納された移動通信端末MB1の加入者データを示す図である。図9に示すように、加入者データは、転送先情報を含んでいる。転送先情報は、通信種類情報が「転送」を示す場合の、転送先となる通信端末を示す情報であって、本実施形態では転送先となる通信端末の電話番号である。転送先となる通信端末は、許可番号情報が示す通信端末からの通信を着信できる。
例えば図9において、移動通信端末MB1の加入者番号「090−1234−5678」には、制限時刻情報「祝日除く月〜金08:15−12:00」と、許可番号情報「03−0000−1111」と、発信種類情報「発信・転送」と、転送先情報「03−4444−5555」とを含む加入者データが対応付けられている。これは、移動通信端末MB1は、「祝日除く月〜金08:15−12:00」に発着信が制限されるが、この間、電話番号「03−0000−1111」を有する通信端末に対しては発信が可能であることと、上記時間帯に電話番号「03−0000−1111」を有する通信端末から着信があった場合には、電話番号「03−4444−5555」を有する通信端末に転送することを示している。
移動通信端末MB2から移動通信端末MB1への発信時、サービス制御装置SC1の判断部25は、抽出部24から移動通信端末MB1の加入者データを受け取ると共に、移動通信端末MB2から移動通信端末MB1への発信時刻を示す情報を、計測部26から受け取る。判断部25は、移動通信端末MB1の加入者データに含まれる制限時刻情報をもとに、移動通信端末MB2の発信時刻が、発着信が制限される時刻にあてはまるか否かを判断する。
移動通信端末MB2の発信時刻が、発着信が制限される時刻にあてはまらない場合には、判断部25は、移動通信端末MB1による着信を許可する旨を指示部27に通知する。移動通信端末MB1の発信時刻が、発着信が制限される時刻にあてはまる場合には、移動通信端末MB1の加入者データに含まれ、且つ発着信が制限される時刻に対応する許可番号情報と通信種類情報とを参照する。そして、移動通信端末MB2から着信可能であるか否かを判断する。判断部25は、移動通信端末MB2から着信可能な場合には、着信を許可する旨を指示部27に通知し、着信不可能な場合には、転送可能であるか否か判断する。転送不可能な場合には、着信を拒否する旨を指示部27に通知する。転送可能な場合には、発信先を転送先情報が示す電話番号に変更する。
続いて、移動通信端末MB2から移動通信端末MB1への発信時における通信制御システムCC2の処理について、図11を用いて説明する。図11は特に、サービス制御局SC1での処理を示すフローチャートである。ここでは、移動通信端末MB1は生徒の移動通信端末であり、授業中における移動通信端末MB1の着信を制御することを想定して説明する。
ステップS51,S52の処理は、図8に示す通信制御システムCC1のステップS40,S41の処理と同一であるため、説明を省略する。
サービス制御局SC1の判断部25は、指示部27から移動通信端末MB2の電話番号の情報を受け取り、抽出部24から加入者データを受け取る。また判断部25は、移動通信端末MB2から移動通信端末MB1への発信時刻を示す情報を、計測部26から受け取る。判断部25は、加入者データに含まれる制限時刻情報を参照する。より具体的には、図2に示す「祝日除く月〜金08:15−12:00」と「祝日除く月〜金13:00−16:00」を参照する。そして、移動通信端末MB2から移動通信端末MB1への発信時刻が、発着信が制限される時刻にあてはまるか否かを判断する(ステップS53)。
判断部25は、移動通信端末MB2の発信時刻が、発着信が制限される時刻にあてはまらない場合には、移動通信端末MB1による着信を許可する旨を指示部27に通知する。指示部27は、この通知を受け取ると、移動通信端末MB1の在圏を確認した旨を示す在圏確認応答を交換機MM2へ送信するよう、送信部22に指示する。指示部27の指示に応じて、送信部22は交換機MM2に在圏確認応答を送信する(ステップS54)。
判断部25は、移動通信端末MB2の発信時刻が、発着信が制限される時刻にあてはまる場合には、発着信が制限される時刻に対応する許可番号情報と通信種類情報とを参照する。そして、移動通信端末MB2から着信可能であるか否かを判断する。
より具体的には、判断部25は、許可番号情報を参照する(ステップS55)。そして、移動通信端末MB2の電話番号が許可番号情報の示す電話番号に対応するか否かを判断する(ステップS56)。
例えば、移動通信端末MB2の発信時刻が祝日ではない月曜の11:00である場合、判断部25は、許可番号情報「03−0000−1111」「090−1111−2222」を参照する。そして、移動通信端末MB2の電話番号が「03−0000−1111」「090−1111−2222」ではない場合、判断部15は、移動通信端末MB1は移動通信端末MB2から着信不可能であるとして、移動通信端末MB1による着信を拒否する旨を指示部17に通知する。指示部27は、この通知を受け取ると、交換機MM2に接続拒否応答を送信するよう、送信部12に指示する。指示部17の指示に応じて、送信部12は交換機MM2に接続拒否応答を送信する(ステップS57)。
移動通信端末MB2の電話番号が許可番号情報の示す電話番号に対応する場合、判断部15は、この許可番号情報と対応付けられた通信種類情報を参照する(ステップS58)。例えば、移動通信端末MB2の電話番号が「03−0000−1111」であるとすると、これに対応付けられた通信種類情報は「発信・転送」である。判断部15は、通信種類情報が着信を含むか否かを判断する(ステップS59)。
通信種類情報が着信を含む場合、判断部15は、移動通信端末MB1は移動通信端末MB2から着信可能であるとして、移動通信端末MB1による着信を許可する旨を指示部17に通知する。この通知を受け取った指示部17の指示により、送信部22は交換機MM2に在圏確認応答を送信する(ステップS54)。
通信種類情報が着信を含まない場合、判断部25は、通信種類情報が転送を含むか否かを判断する(ステップS60)。転送を含む場合、対応付けられた転送先情報を参照し、発信先を移動通信端末MB1の電話番号からこの転送先情報が示す電話番号に変更する(ステップS61)。通信種類情報が転送を含まない場合、判断部25は、発信を拒否する旨を指示部17に通知する。この通知を受け取った指示部17の指示により、送信部22は交換機MM2に接続拒否の通知を送信する(ステップS57)。
このように、第2実施形態に係る通信制御システムCC2によれば、特定端末からの発信を移動通信端末とは異なる通信端末に転送することができる。
なお、本実施形態では、特定端末からの着信のみを転送する場合について述べたが、任意の通信端末からの着信全てを転送するとしてもよい。例えば図10に示すように、転送先情報に対応付けた許可番号情報をワイルドカードとした場合には、全ての着信を転送先情報が示す電話番号に転送することが可能になる。
(第3実施形態)
続いて、第3実施形態に係る通信制御システムCC3について説明する。通信制御システムCC3は、移動通信端末MB1の発信時刻だけでなく、位置にも基づいて、移動通信端末MB1の発信を制限するものである。通信制御システムCC3は、第1実施形態に係る通信制御システムCC1と同じ構成要素を有している。ただし、加入者データの内容や構成要素の動作が、第1実施形態と一部異なっている。
図12は、VLR10に格納された移動通信端末MB1の加入者データを示す図である。この加入者データは、制限場所情報を含んでいる。制限場所情報は、移動通信端末MB1の発着信が制限される領域(条件)を示すものである。例えば図12において、移動通信端末MB1の加入者番号「090−1234−5678」には、制限時刻情報「祝日除く月〜金08:15−12:00」と、制限場所情報「セルA」と、許可番号情報「03−0000−1111」と、発信種類情報「発信・着信」とが対応付けられている。これは、移動通信端末MB1は、「祝日除く月〜金08:15−12:00」の間、「セルA」に属する場合に発着信が制限されるが、この場合であっても、電話番号「03−0000−1111」を有する通信端末に対しては発信が可能で、且つ電話番号「03−0000−1111」を有する通信端末から着信が可能であることを指している。
交換機MM1の計測部16は、移動通信端末MB1の発信時刻を計測すると共に、移動通信端末MB1の発信時の位置を計測する。計測部16は、移動通信端末MB1の位置を示す位置情報を、発信時刻を示す情報と共に判断部15に出力する。
判断部15は、抽出部14から加入者データを受け取り、計測部16から発信時刻を示す情報および位置情報を受け取る。判断部15は、位置情報の示す位置が、制限場所情報の示す領域に含まれるか否かを判断する。制限場所情報の示す領域に含まれない場合には、判断部15は、発信を許可する旨を指示部17に通知する。制限場所情報の示す領域に含まれる場合には、判断部15は、移動通信端末MB1の発信時刻が、移動通信端末MB1の発着信が制限される時刻にあてはまるか否かを判断する。
続いて、移動通信端末MB1から移動通信端末MB2への発信時における通信制御システムCC3の処理について、図13を用いて説明する。図13は特に、サービス制御局SC3での処理を示すフローチャートである。
移動通信端末MB1から、移動通信端末MB2への発信要求が送信されると、交換機MM1の受信部11がこれを受信する(ステップS70)。受信部11がこの発信要求を受信すると、指示部17は、移動通信端末MB1の電話番号の情報を抽出部14に出力し、移動通信端末MB2の電話番号の情報を判断部15に出力する。
抽出部14は、移動通信端末MB1の電話番号の情報を受け取ると、移動通信端末MB1の加入者データをVLR10から抽出する(抽出ステップ、ステップS71)。そして、抽出した加入者データを判断部15に出力する。
判断部15は、指示部17から移動通信端末MB2の電話番号の情報を受け取り、抽出部14から加入者データを受け取る。また判断部15は、移動通信端末MB1から移動通信端末MB2への発信時刻を示す情報と発信時の移動通信端末MB1の位置情報とを、計測部16から受け取る。
判断部15は、指示部17から移動通信端末MB2の電話番号の情報を受け取り、抽出部14から加入者データを受け取り、計測部16から発信時刻を示す情報および位置情報を受け取る。判断部15は、加入者データに含まれる制限場所情報を参照する。より具体的には、図12に示す「セルA」と「セルB」を参照する。そして、移動通信端末MB1の発信時の位置が、発着信が制限される領域に含まれるか否かを判断する(ステップS72)。
判断部15は、移動通信端末MB1の発信時の位置が、制限場所情報が示す領域に含まれない場合には、発信を許可する旨を指示部17に通知する。指示部17は、この通知を受け取ると、サービス制御局SC1に在圏確認要求を送信するよう、送信部12に指示する。指示部17の指示に応じて、送信部12はサービス制御局SC1に在圏確認要求を送信する(ステップS73)。
判断部15は、移動通信端末MB1の発信時の位置が、制限場所情報が示す領域に含まれる場合には、これに対応付けられた制限時刻情報を参照する。より具体的には、移動通信端末MB1の発信時の位置がセルAに含まれる場合、図12に示すように、制限場所情報「セルA」に対応付けられた制限時刻情報「祝日除く月〜金08:15−12:00」と「祝日除く月〜金13:00−16:00」を参照する。そして、移動通信端末MB1から移動通信端末MB2への発信時刻が、発着信が制限される時刻にあてはまるか否かを判断する(ステップS74)。ステップS74以降の処理は第1実施形態におけるステップS23以降の処理と同様であるため、説明を省略する。
このように、第3実施形態に係る通信制御システムCC3によれば、時刻だけでなく移動通信端末MB1の発信時の位置にも基づいて、移動通信端末MB1の発信を制限することができる。
(第4実施形態)
続いて、第4実施形態に係る通信制御システムCC4について説明する。通信制御システムCC4は、CAMEL(Customized Application for Mobile Enhanced network Logic)サービス制御を利用したものである。第1実施形態に係る通信制御システムCC1と同じ構成要素を有している。ただし、構成要素の動作が、第1実施形態と一部異なっている。
交換機MM1に接続されたVLR10には、CSI(CAMEL Subscription Information)として時間帯リストが格納されている。CSIとは、サービス制御装置SC1にCAMELサービス制御を要求する契機を示すものであって、時間帯リストは、サービス制御装置SC1に指示を仰ぐべき時間帯を示している。図14に、VLR10に格納された移動通信端末MB1の時間帯リストの例を示す。図14において、移動通信端末MB1の加入者番号「090−1234−5678」には、時間帯リスト「祝日除く月〜金08:15−12:00」「祝日除く月〜金13:00−16:00」が対応付けられている。これは、「祝日除く月〜金08:15−13:00」及び「祝日除く月〜金13:00−16:00」に、サービス制御装置SC1にCAMELサービス制御を要求することを意味している。時間帯リストは、HLR20に格納された加入者データに基づいて決定される。
交換機MM1の抽出部14は、指示部17から移動通信端末MB1の電話番号の情報を受け取ると、移動通信端末MB1の時間帯リストをVLR10から抽出する。そして、抽出したCSIを判断部15に出力する。
判断部15は、抽出部14から時間帯リストを受け取ると共に、計測部16から移動通信端末MB1の発信時刻を示す情報を受け取る。判断部15は、移動通信端末MB1の発信時刻が、時間帯リストが示す時間帯に含まれるか否かを判断する。時間帯リストが示す時間帯に含まれない場合には、判断部15は、発信を許可する旨を指示部17に通知する。移動通信端末MB1の発信時刻が、時間帯リストが示す時間帯に含まれる場合には、判断部15は、CAMEL報告の送信が可能である旨を指示部17に通知する。
指示部17は、判断部15から判断結果を受け取る。指示部17は、判断部15から発信を許可する旨の通知を受け取ると、第1実施形態と同様の処理を行う。
指示部17は、判断部15からCAMEL報告の送信が可能である旨の通知を受け取ると、CAMEL報告をサービス制御局SC1へ送信するよう、送信部12に指示する。CAMEL報告には、発信元である移動通信端末MB1の電話番号と、発信先である移動通信端末MB2の電話番号とが含まれている。
指示部17は、CAMEL報告を受信したサービス制御局SC1から、発信継続を示すCAMEL命令を受信部11が受信した場合には、在圏確認要求をサービス制御局SC1に送信するよう送信部12に指示する。CAMEL報告を受信したサービス制御局SC1から、接続拒否を示すCAMEL命令を受信部11が受信した場合には、指示部17は、発信拒否の通知を移動通信端末MB1へ送信するよう、送信部12に指示する。
また、指示部17は、受信部11がサービス制御局SC1から移動通信端末MB1の時間帯リストを受信すると、これをVLR10に格納させる。
次に、サービス制御局SC1について説明する。サービス制御局SC1の受信部21は、交換機MM1,MM2からCAMEL報告を受信する。
HLR20には、移動通信端末MB1の加入者データが格納されている。HLR20に格納された移動通信端末MB1の加入者データは、第1実施形態のHLR20に格納された加入者データと同一である。
判断部25は、移動通信端末MB1から移動通信端末MB2への発信、及び、移動通信端末MB2から移動通信端末MB1への発信の可否を判断する部分である。判断部25は、抽出部24から加入者データを受け取ると共に、計測部26から移動通信端末MB1から移動通信端末MB2への発信時刻、または移動通信端末MB2から移動通信端末MB1への発信時刻を示す情報を受け取る。
CAMEL報告の送信元が交換機MM1であるならば、判断部25は、移動通信端末MB1の加入者データをもとに、移動通信端末MB1による移動通信端末MB2への発信の可否を判断する。判断部25は判断結果を指示部27に通知する。
CAMEL報告の送信元が交換機MM2であるならば、判断部25は、移動通信端末MB1の加入者データをもとに、移動通信端末MB1における移動通信端末MB2からの着信の可否を判断する。判断部25は判断結果を指示部27に通知する。
指示部27は、判断部25から発信を許可する旨の通知を受け取ると、CAMEL報告の送信元が交換機MM1の場合には交換機MM1に対して、交換機MM2の場合には交換機MM2に対して、発信継続を示すCAMEL命令を送信するよう送信部22に指示する。CAMEL命令を受信した交換機MM1又はMM2から、受信部21が接続要求を受信すると、指示部27は、接続要求の送信元が交換機MM1の場合には交換機MM2に、交換機MM2の場合には交換機MM1に、接続要求を送信するよう送信部22に指示する。
指示部27は、判断部25から発信を拒否する旨の通知を受け取ると、CAMEL報告の送信元が交換機MM1の場合には交換機MM1に対して、交換機MM2の場合には交換機MM2に対して、接続拒否を示すCAMEL命令を送信するよう、送信部22に指示する。
生成部28は、通信端末PC1から送信された登録情報に基づき、加入者データと時間帯リストとを生成する。なお、生成部28は、時間帯リストを加入者データから生成することもある。上記が、第1実施形態に係る通信制御システムCC1の構成である。
続いて、第4実施形態に係る通信制御システムCC4で実行される処理(通信制御方法)について説明する。ここでは、移動通信端末MB1は生徒の移動通信端末であり、授業中における移動通信端末MB1の発信を制御することを想定して説明する。
まず、通信端末MB1の加入者データの格納処理について説明する。図15は特に、サービス制御局SC1における処理を示すフローチャートである。
まず、第1実施形態と同様に、制限時刻情報、制限対象番号情報、許可番号情報、及び通信種類情報を含む登録情報がPC1から通信端通信制御システムCC4に送信される。サービス制御局SC1の受信手段21は、この登録情報を受信する(ステップS81)。受信手段21が登録情報を受信すると、指示部27が、この登録情報に基づいて加入者データおよび時間帯リストを生成するよう、生成部28に指示する。生成部28は、指示部27による指示に応じて、登録情報をもとに図2に示す加入者データおよび時間帯リストを生成する(ステップS82)。生成部28が加入者データおよび時間帯リストを生成すると、指示部27は、加入者データをHLR20に格納させる(ステップS83)。
格納後、指示部27は、生成された時間帯リストを加入者が属している交換機へ送信するよう、送信部22に指示する。送信部22は、送信部22の指示に応じて時間帯リストを交換機へ送信する(送信ステップ、ステップS84)。これにより、移動通信端末MB1の時間帯リストは、移動通信端末MB1を現在配下に置く交換機MM1に送信されることになる。交換機MM1の受信部11が移動通信端末MB1の時間帯リストを受信すると、指示部17が、この時間帯リストをVLR10に格納させる。以上の工程を経て、登録情報の送信を契機とした加入者データ及び時間帯リストの格納処理が終了する。
移動通信端末MB1が他の交換機の配下から交換機MM1の配下に移動してきたときの処理について、図16を用いて説明する。
ステップS91〜S93の処理は、図6に示すステップS11〜S13の処理と同様のため、省略する。サービス制御局SC1の受信部21が位置登録要求を受信すると(ステップS94)、指示部27の指示に応じて、生成部28が、HLR20に格納された移動通信端末MB1の加入者データに基づいて時間帯リストを生成する(ステップS95)。指示部27は、生成部28によって移動通信端末MB1の時間帯リストが生成されると、これを交換機MM1に送信するよう送信部22に指示する。送信部22は、移動通信端末MB1の時間帯リストを交換機MM1に送信する(送信ステップ、ステップS96)。
交換機MM1の受信部11が移動通信端末MB1の時間帯リストを受信すると(ステップS97)、指示部17の指示に応じて、この時間帯リストはVLR10に格納される(ステップS98)。以上の工程を経て、移動通信端末MB1の移動を契機とした時間帯リストの格納処理が終了する。移動通信端末MB1の時間帯リストがVLR10に格納されると、指示部17の指示に応じて、送信部12が位置登録応答を移動通信端末MB1に送信する(ステップS99)。
次に、移動通信端末MB1から移動通信端末MB2への発信時における通信制御システムCC1の処理について、図17を用いて説明する。図17は特に、交換機MM1での処理を示すフローチャートである。
移動通信端末MB1から、移動通信端末MB2への発信要求が送信されると、交換機MM1の受信部11がこれを受信する(ステップS101)。発信要求には、発信元である移動通信端末MB1の電話番号に関する情報と、発信先である移動通信端末MB2の電話番号に関する情報とが含まれている。受信部11がこの発信要求を受信すると、指示部17は、移動通信端末MB1の電話番号の情報を抽出部14に出力し、移動通信端末MB2の電話番号の情報を判断部15に出力する。
抽出部14は、移動通信端末MB1の電話番号の情報を受け取ると、移動通信端末MB1の時間帯リストをVLR10から抽出する(抽出ステップ、ステップS102)。そして、抽出した時間帯リストを判断部15に出力する。
判断部15は、抽出部14から時間帯リストを受け取る。また、移動通信端末MB1から移動通信端末MB2への発信時刻を示す情報を、計測部16から受け取る。判断部15は、時間帯リストを参照する。より具体的には、図14に示す「祝日除く月〜金08:15−12:00」と「祝日除く月〜金13:00−16:00」を参照する。そして、移動通信端末MB1から移動通信端末MB2への発信時刻が、時間帯リストが示す時間帯に含まれるか否かを判断する(ステップS103)。
移動通信端末MB1の発信時刻が、時間帯リストの示す時間帯に含まれない場合には、判断部15は発信を許可する旨を指示部17に通知する。指示部17は、この通知を受け取ると、サービス制御局SC1に在圏確認要求を送信するよう、送信部12に指示する。指示部17の指示に応じて、送信部12はサービス制御局SC1に在圏確認要求を送信する(ステップS104)。
時刻情報の示す時刻が、時間帯リストの示す時間帯に含まれる場合には、判断部15はCAMEL報告の送信が可能である旨を指示部17に通知する。指示部17は、判断部15からCAMEL報告の送信が可能である旨の通知を受け取ると、サービス制御局SC1にCAMEL報告を送信するよう、送信部12に指示する。送信部12は、サービス制御局SC1にCAMEL報告を送信する(ステップS105)。CAMEL報告には、移動通信端末MB1の電話番号と、発信先である移動通信端末MB2の電話番号とが含まれている。
ここで、CAMEL報告を受信したサービス制御局SC1の処理を説明する。図18は、CAMEL報告を受信したサービス制御局SC1の処理を示すフローチャートである。
サービス制御局SC1の受信部21が交換機MM1からCAMEL報告を受信すると(ステップS111)、指示部27は、移動通信端末MB1の電話番号の情報を抽出部24に出力し、移動通信端末MB2の電話番号の情報を判断部25に出力する。
抽出部24は、移動通信端末MB1の電話番号の情報を受け取ると、移動通信端末MB1の加入者データをHLR20から抽出する(ステップS112)。そして、抽出した加入者データを判断部25に出力する。
判断部15は、指示部27から移動通信端末MB2の電話番号の情報を受け取り、抽出部24から加入者データを受け取る。また判断部25は、移動通信端末MB1から移動通信端末MB2への発信時刻を示す情報を、計測部26から受け取る。判断部25は、加入者データに含まれる制限時刻情報を参照する。より具体的には、図2に示す「祝日除く月〜金08:15−12:00」と「祝日除く月〜金13:00−16:00」を参照する。そして、移動通信端末MB1の発信時刻を含む制限時刻情報を特定する(ステップS113)。判断部25は、特定した制限時刻情報に対応付けられた許可番号情報と通信種類情報とを参照し(ステップS114)、移動通信端末MB2に発信可能であるか否かを判断する(ステップS115)。
より具体的には、移動通信端末MB1の発信時刻が祝日ではない月曜の11:00であるならば、許可番号情報「03−0000−1111」「090−1111−2222」を参照する。移動通信端末MB2の電話番号が「03−0000−1111」「090−1111−2222」ではない場合、判断部25は、移動通信端末MB1は移動通信端末MB2に発信不可能であるとして、移動通信端末MB1による発信を拒否する旨を指示部27に通知する。指示部27は、この通知を受け取ると、接続拒否を示すCAMEL命令を交換機MM1に対して送信するよう、送信部22に指示する。送信部22は接続拒否を示すCAMEL命令を交換機MM1に対して送信する(ステップS116)。
移動通信端末MB2の電話番号が「03−0000−1111」又は「090−1111−2222」である場合、判断部25は、この許可番号情報と対応付けられた通信種類情報を参照する。例えば、移動通信端末MB2の電話番号が「03−0000−1111」であるとすると、これに対応付けられた通信種類情報は「発信・着信」である。通信種類情報が発信を含む場合、判断部25は、移動通信端末MB1は移動通信端末MB2に発信可能であるとして、移動通信端末MB1による発信を許可する旨を指示部27に通知する。この通知を受け取った指示部27の指示により、送信部22は、発信継続を示すCAMEL命令を交換機MM1に送信する(ステップS117)。通信種類情報が発信を含まない場合、判断部25は、移動通信端末MB1は移動通信端末MB2に発信不可能であるとして、移動通信端末MB1による発信を拒否する旨を指示部27に通知する。この通知を受け取った指示部27の指示により、送信部22は、接続拒否を示すCAMEL命令を交換機MM1に対して送信する(ステップS116)。
ここで、図17に戻って、CAMEL命令を受信した交換機MM1の処理を説明する。交換機MM1の受信部11がサービス制御局SC1からCAMEL命令を受信すると(ステップS106)、指示部17は、このCAMEL命令が発信継続を示すのか、接続拒否を示すのかを判断する(ステップS107)。
CAMEL命令が発信拒否を示す場合には、指示部17は、発信拒否の通知を移動通信端末MB1に送信するよう送信部12に指示する。送信部12は、発信拒否の通知を移動通信端末MB1に送信する(ステップS108)。これにより、移動通信端末MB1の表示画面には、発信が拒否された旨が文字等で表示される。
CAMEL命令が発信継続を示す場合には、在圏確認要求をサービス制御局SC1へ送信するよう送信部12に指示する。指示部17の指示に応じて、送信部12はサービス制御局SC1に在圏確認要求を送信する(ステップS104)。
サービス制御局SC1は、移動通信端末MB2を配下に置く交換機MM2を特定し、在圏確認応答を交換機MM1に送信する。在圏確認応答を受信した交換機MM1は、サービス制御局SC1を介して交換機MM2に接続要求を送信する。以上の工程を経て、移動通信端末MB1からの発信時の処理が終了する。
次に、移動通信端末MB1の着信時における通信制御システムCC4の処理について、図19を用いて説明する。ここでは、移動通信端末MB1は生徒の移動通信端末であり、授業中における移動通信端末MB1の着信を制御することを想定して説明する。図19は特に、サービス制御局SC1での処理を示すフローチャートである。
サービス制御局SC1の受信部21は、移動通信端末MB2を配下に置く交換機MM2から在圏確認要求を受信する(ステップS131)。在圏確認要求には、発信元である移動通信端末MB2の電話番号に関する情報と、発信先である移動通信端末MB1の電話番号に関する情報とが含まれている。
受信部21が在圏確認要求を受信すると、指示部27の指示により、送信部22が、移動通信端末MB1の在圏を確認した旨を示す在圏確認応答を交換機MM2に送信する(ステップS132)。
また、指示部27は、受信部21が在圏確認要求を受信すると、在圏確認要求から移動通信端末MB1の電話番号の情報を取得し、かかる情報を生成部28に出力する。生成部28は、HLR20に格納された移動通信端末MB1の加入者データから、移動通信端末MB1に対応する時間帯リストを生成する。送信部28は、生成された時間帯リストを交換機MM2に送信する(ステップS133)。
時間帯リストを受信した交換機MM2からは、移動通信端末MB2から移動通信端末MB1への発信時刻が時間帯リストに含まれる場合、CAMEL報告が送信される。CAMEL報告には、発信元である移動通信端末MB2の電話番号に関する情報と、発信先である移動通信端末MB1の電話番号に関する情報とが含まれている。
サービス制御局SC1の受信部21は、交換機MM2からCAMEL報告を受信する(ステップS134)。受信部21が交換機MM2からCAMEL報告を受信すると、指示部27がCAMEL報告から移動通信端末MB1の電話番号の情報を取得し、かかる情報を抽出部24に出力する。また指示部27は、CAMEL報告から発信元である移動通信端末MB2の電話番号の情報を取得し、かかる情報を判断部24に出力する。
抽出部24は、移動通信端末MB1の加入者データをHLR20から抽出する(ステップS135)。そして、抽出した加入者データを判断部25に出力する。
判断部25は、指示部27から移動通信端末MB2の電話番号の情報を受け取り、抽出部24から加入者データを受け取り、計測部26から移動通信端末MB2から移動通信端末MB1への発信時刻の情報を受け取る。判断部25は、加入者データに含まれる制限時刻情報を参照し、移動通信端末MB2の発信時刻を含む制限時刻情報を特定する(ステップS136)。判断部25は、特定した制限時刻情報に対応付けられた許可番号情報と通信種類情報とを参照し(ステップS137)、移動通信端末MB2から着信可能であるか否かを判断する(ステップS138)。
より具体的には、移動通信端末MB2の発信時刻が祝日ではない月曜の11:00であるならば、許可番号情報「03−0000−1111」「090−1111−2222」を参照する。移動通信端末MB2の電話番号が「03−0000−1111」「090−1111−2222」ではない場合、判断部25は、移動通信端末MB1は移動通信端末MB2から着信不可能であるとして、移動通信端末MB1による着信を拒否する旨を指示部27に通知する。この通知を受けた指示部27からの指示に応じて、送信部22は、接続拒否を示すCAMEL命令を交換機MM2へ送信する(ステップS139)。
移動通信端末MB2の電話番号が「03−0000−1111」又は「090−1111−2222」である場合、判断部25は、この許可番号情報と対応付けられた通信種類情報を参照する。例えば、移動通信端末MB2の電話番号が「03−0000−1111」であるとすると、これに対応付けられた通信種類情報は「発信・着信」である。通信種類情報が着信を含む場合、判断部25は、移動通信端末MB1は移動通信端末MB2から着信可能であるとして、移動通信端末MB1による着信を許可する旨を指示部27に通知する。この通知を受け取った指示部27の指示により、送信部22は、発信継続を示すCAMEL命令を交換機MM2に送信する(ステップS140)。通信種類情報が着信を含まない場合、判断部25は、移動通信端末MB1は移動通信端末MB2から着信不可能であるとして、移動通信端末MB1による着信を拒否する旨を指示部27に通知する。この通知を受け取った指示部27の指示により、送信部22は、接続拒否を示すCAMEL命令を交換機MM2に対して送信する(ステップS139)。
交換機MM2は、サービス制御局SC1からCAMEL命令を受信すると、このCAMEL命令が発信継続を示すのか、接続拒否を示すのかを判断する。CAMEL命令が発信拒否を示す場合には、交換機MM2は、発信拒否の通知を移動通信端末MB2に送信する。これにより、移動通信端末MB2の表示画面には、発信が拒否された旨が文字等で表示される。CAMEL命令が発信継続を示す場合には、交換機MM1は、サービス制御局SC1を介して交換機MM1に接続要求を送信する。以上の工程を経て、移動通信端末MB1による着信時の処理が終了する。
続いて、第4実施形態に係る通信制御システムCC4の作用及び効果について説明する。
この通信制御システムCC4では、移動通信端末MB1から移動通信端末MB2に発信する場合も、移動通信端末MB2から移動通信端末MB1に発信する場合も、サービス制御局SC1が、発信の可否を判断する。したがって、交換機MM1,MM2の負荷を軽減することができる。また、VLR10は時刻の情報を含む時間帯リストを格納すればよく、発信制限情報及び発信可端末情報を含む加入者データを格納する必要がなくなるため、VLR10の有効利用を図ることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではない。
上記実施形態では、学校等に生徒が移動通信端末を持ち込む場合に、授業中におけるこの移動通信端末の通信を制御することを想定した。そのため、学級担任が、一つの制限時刻情報(授業の時間帯)に複数の制限対象番号情報(複数の生徒の移動通信端末の電話番号)を対応付けて通信端末PC1から送信するとしたが、制限時刻情報と制限対象番号情報との対応付けはこれに限られず、一つの制限対象番号情報に複数の制限時刻情報を対応付けてもよい。これにより、例えば秘書が、自身の所有する通信端末から通信制御システムに対し、上司の移動通信端末の電話番号(制限対象番号情報)と、上司のスケジュールとを対応付けて送信することが可能になる。上司のスケジュールには、上司が出席する会議の開始〜終了時間の情報や来客対応時間の情報(複数の制限時刻情報)が含まれる。この場合、会議中や来客対応中における上司の移動通信端末の通信を制限することが可能になる。
また、上記実施形態では、移動通信端末(移動通信端末MB1)の加入者データは、当該移動通信端末以外の通信端末(通信端末PC1)から送信された登録情報に基づき決定されているが、これに限られない。例えば、移動通信端末MB1の加入者データは、通信端末PC1から送信された登録情報だけでなく、移動通信端末MB1自身から送信された登録情報に基づくものであってもよい。しかしながらこの場合、移動通信端末MB1の加入者データは、移動通信端末MB1からも通信端末PC1からも設定できることになるため、混乱が生じるおそれがある。そこで、移動通信端末MB1の加入者データを、移動通信端末MB1を用いて設定するときと、移動通信端末MB1以外の通信端末を用いて設定するときとで、設定権限を異ならせることが好ましい。この場合、例えば、秘書の移動通信端末からは上司の移動通信端末の加入者データを削除できないが、上司の移動通信端末からは自身の加入者データを変更することが可能になるため、上司は、会議が早く終わった場合には自ら加入者データを変更して通信の制限を解除することができる。
また、第1、第3、及び第4実施形態では、特定端末への発信のみを許可する場合について述べたが、通信種類情報「発信」に対応付けられた許可番号情報がワイルドカードである場合には(ワイルドカードについては図10参照)、全ての発信を許可するとしてもよい。また、第2及び第4実施形態では、特定端末からの着信のみを許可する場合について述べたが、通信種類情報「着信」に対応付けられた許可番号情報がワイルドカードである場合には、全ての着信を許可するとしてもよい。
本発明の第1実施形態に係る通信制御システムの構成を示す図である。 VLRに格納された移動通信端末の加入者データを示す図である。 本発明の第1実施形態に係る通信制御システムでの、通信制御システムに登録情報が送信された時の処理を説明するための図である。 登録情報を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る通信制御システムでの、サービス制御局による処理を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る通信制御システムでの、移動通信端末が他の交換機の配下から移動してきたときの処理を説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係る通信制御システムでの、交換機による処理を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る通信制御システムでの、サービス制御局による処理を示すフローチャートである。 HLRに格納された移動通信端末の加入者データを示す図である。 HLRに格納された移動通信端末の加入者データの変形例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る通信制御システムでの、サービス制御局による処理を示すフローチャートである。 VLRに格納された移動通信端末の加入者データを示す図である。 本発明の第3実施形態に係る通信制御システムでの、サービス制御局による処理を示すフローチャートである。 VLRに格納された移動通信端末の時間帯リストの例を示す図である。 第4実施形態に係る通信制御システムでの、サービス制御局による処理を示すフローチャートである。 第4実施形態に係る通信制御システムでの、移動通信端末が他の交換機の配下から移動してきたときの処理を説明するための図である。 第4実施形態に係る通信制御システムでの、交換機による処理を示すフローチャートである。 CAMEL報告を受信したサービス制御局の処理を示すフローチャートである 第4実施形態に係る通信制御システムでの、サービス制御局による処理を示すフローチャートである。
符号の説明
CC1〜CC4…通信制御システム、MM1,MM2…交換機、SC1…サービス制御局、MB1,MB2…移動通信端末、10,30…VLR、20…HLR、11,21…受信部、12,22…送信部、13,23…制御部、14,24…抽出部、15,25…判断部、16,26…計時部、17,27…指示部。

Claims (23)

  1. 移動通信端末が接続される移動通信網に含まれる通信制御システムであって、
    前記移動通信端末による発信が制限される条件を示す発信制限情報と、前記条件下であっても前記移動通信端末が発信可能な通信端末を示す発信可端末情報とが対応付けられて格納された格納手段と、
    前記移動通信端末から他の通信端末への発信に応じて、前記格納手段から前記発信制限情報と前記発信可端末情報とを抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段によって抽出された前記発信制限情報および前記発信可端末情報に基づいて、前記移動通信端末から前記他の通信端末への発信の可否を判断する判断手段と、を備え、
    前記判断手段は、
    前記移動通信端末から前記他の通信端末への発信時の状況が前記抽出手段によって抽出された前記発信制限情報の示す条件に適合しない場合、および、前記状況が前記抽出手段によって抽出された前記発信制限情報の示す条件に適合し、且つ前記他の通信端末が前記抽出手段によって抽出された前記発信可端末情報の示す通信端末である場合には、前記移動通信端末による発信を許可し、
    前記状況が前記抽出手段によって抽出された前記発信制限情報の示す条件に適合し、且つ前記他の通信端末が前記抽出手段によって抽出された前記発信可端末情報の示す通信端末ではない場合には、前記移動通信端末による発信を拒否することを特徴とする通信制御システム。
  2. 交換機と、前記交換機に接続されたビジターロケーションレジスタとを備え、
    前記抽出手段および前記判断手段は前記移動通信端末に接続された交換機に設けられ、前記格納手段は前記ビジターロケーションレジスタであることを特徴とする請求項1に記載の通信制御システム。
  3. 前記交換機に接続されたサービス制御局と、前記サービス制御局に接続されたホームロケーションレジスタとを備え、
    前記発信制限情報および前記発信可端末情報は前記ホームロケーションレジスタに格納されており、
    前記サービス制御局には、前記移動通信端末からの位置登録要求に応じて、前記ホームロケーションレジスタから前記発信制限情報および前記発信可端末情報を抽出する制御局側抽出手段が設けられ、
    前記格納手段は、前記制御局側抽出手段によって抽出された前記発信制限情報および前記発信可端末情報を格納することを特徴とする請求項2に記載の通信制御システム。
  4. 前記移動通信端末に接続された交換機と、前記交換機に接続されたビジターロケーションレジスタと、前記交換機に接続されたサービス制御局と、前記サービス制御局に接続されたホームロケーションレジスタと、を備え、
    前記抽出手段および前記判断手段は前記サービス制御局に設けられ、前記格納手段は前記ホームロケーションレジスタであり、
    前記発信制限情報は、前記移動通信端末による発信が制限される時刻を示し、
    前記ビジターロケーションレジスタには、前記発信制限情報に基づいて決定された、前記サービス制御局に指示を仰ぐべき時間帯を示す時間帯リストが格納され、
    前記交換機には、
    前記移動通信端末から前記他の通信端末への発信に応じて、前記ビジターロケーションレジスタから前記時間帯リストを抽出する交換機側抽出手段と、
    前記移動通信端末から前記他の通信端末への発信時刻が前記交換機側抽出手段によって抽出された前記時間帯リストの示す時間帯に含まれるか否かを判断し、含まれないと判断した場合には前記移動通信端末による発信を許可する交換機側判断手段と、
    前記交換機側判断手段によって前記時間帯リストの示す時間帯に含まれると判断された場合には、前記サービス制御局に指示要求を送信する交換機側送信手段と、
    が設けられ、
    前記サービス制御局では、
    前記抽出手段が、前記交換機からの要求に応じて、前記ホームロケーションレジスタから前記発信制限情報と前記発信可端末情報とを抽出し、
    前記判断手段が、
    前記発信時刻が前記抽出手段によって抽出された前記発信制限情報の示す時刻に適合しない場合、および、前記発信時刻が前記抽出手段によって抽出された前記発信制限情報の示す時刻に適合し、且つ前記他の通信端末が前記抽出手段によって抽出された前記発信可端末情報の示す通信端末である場合には、前記移動通信端末による発信を許可し、
    前記発信時刻が前記抽出手段によって抽出された前記発信制限情報の示す時刻に適合し、且つ前記他の通信端末が前記抽出手段によって抽出された前記発信可端末情報の示す通信端末ではない場合には、前記移動通信端末による発信を拒否することを特徴とする請求項1に記載の通信制御システム。
  5. 前記サービス制御局には、前記移動通信端末からの位置登録要求に応じて、前記交換機に前記時間帯リストを送信する制御局側送信手段が設けられ、
    前記ビジターロケーションレジスタは、前記制御局側送信手段によって送信された前記時間帯リストを格納することを特徴とする請求項4に記載の通信制御システム。
  6. 移動通信端末が接続される移動通信網に含まれる通信制御システムであって、
    前記移動通信端末による着信が制限される条件を示す着信制限情報と、前記条件下であっても前記移動通信端末が着信可能な通信端末を示す着信可端末情報とが対応付けられて格納された格納手段と、
    他の通信端末から前記移動通信端末への発信に応じて、前記格納手段から前記着信制限情報と前記着信可端末情報とを抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段によって抽出された前記着信制限情報および前記着信可端末情報に基づいて、前記移動通信端末における前記他の通信端末からの着信の可否を判断する判断手段と、
    を備え、
    前記判断手段は、
    前記他の通信端末から前記移動通信端末への発信時の状況が前記抽出手段によって抽出された前記着信制限情報の示す条件に適合しない場合、および、前記状況が前記抽出手段によって抽出された前記着信制限情報の示す条件に適合し、且つ前記他の通信端末が前記抽出手段によって抽出された前記着信可端末情報の示す通信端末である場合には、前記移動通信端末による着信を許可し、
    前記状況が前記抽出手段によって抽出された前記着信制限情報の示す条件に適合し、且つ前記他の通信端末が前記抽出手段によって抽出された前記着信可端末情報の示す通信端末ではない場合には、前記移動通信端末による着信を拒否することを特徴とする通信制御システム。
  7. 前記格納手段には、前記移動通信端末に代わって着信する通信端末を示す転送先情報と、前記転送先情報の示す通信端末が着信可能な通信端末を示す転送可端末情報と、が格納され、
    前記抽出手段は、前記他の通信端末から前記移動通信端末への発信に応じて、前記格納手段から前記転送可端末情報を更に抽出し、
    前記判断手段は、前記他の通信端末が前記抽出手段によって抽出された前記着信可端末情報の示す通信端末ではない場合であっても、前記他の通信端末が前記抽出手段によって抽出された前記転送可端末情報の示す通信端末である場合には、着信先を前記移動通信端末から前記転送先情報が示す通信端末に変更することを特徴とする請求項6に記載の通信制御システム。
  8. サービス制御局と、前記サービス制御局に接続されたホームロケーションレジスタとを備え、
    前記抽出手段および前記判断手段は前記サービス制御局に設けられ、前記格納手段は前記ホームロケーションレジスタであることを特徴とする請求項6又は7に記載の通信制御システム。
  9. サービス制御局と、前記サービス制御局に接続されたホームロケーションレジスタとを備え、
    前記抽出手段および前記判断手段は前記サービス制御局に設けられ、前記格納手段は前記ホームロケーションレジスタであり、
    前記着信制限情報は、前記移動通信端末による着信が制限される時刻を示し、
    前記サービス制御局には、
    前記他の通信端末が接続された交換機に対して、前記着信制限情報に基づいて決定された、前記サービス制御局に指示を仰ぐべき時間帯を示す時間帯リストを送信する制御局側送信手段が設けられ、
    前記サービス制御局の前記抽出手段は、前記他の通信端末から前記移動通信端末への発信時刻が前記時間帯リストの示す時間帯に含まれると判断した前記交換機からの要求に応じて、前記ホームロケーションレジスタから前記着信制限情報と前記着信可端末情報とを抽出し、
    前記サービス制御局の前記判断手段は、
    前記発信時刻が前記抽出手段によって抽出された前記着信制限情報の示す時刻に適合しない場合、および、前記発信時刻が前記抽出手段によって抽出された前記着信制限情報の示す時刻に適合し、且つ前記他の通信端末が前記抽出手段によって抽出された前記着信可端末情報の示す通信端末である場合には、前記移動通信端末による着信を許可し、
    前記発信時刻が前記抽出手段によって抽出された前記着信制限情報の示す時刻に適合し、且つ前記他の通信端末が前記抽出手段によって抽出された前記着信可端末情報の示す通信端末ではない場合には、前記移動通信端末による着信を拒否することを特徴とする請求項6又は7に記載の通信制御システム。
  10. 移動通信端末が接続される移動通信網に含まれる交換機であって、
    前記移動通信端末による発信が制限される条件を示す発信制限情報と、前記条件下であっても前記移動通信端末が発信可能な通信端末を示す発信可端末情報とを対応付けて前記交換機に接続されたビジターロケーションレジスタに格納させる交換機側指示手段と、
    前記移動通信端末から他の通信端末への発信に応じて、前記ビジターロケーションレジスタから前記着信制限情報と前記発信可端末情報とを抽出する交換機側抽出手段と、
    前記交換機側抽出手段によって抽出された前記発信制限情報および前記発信可端末情報に基づいて、前記移動通信端末から前記他の通信端末への発信の可否を判断する交換機側判断手段と、を備え、
    前記交換機側判断手段は、
    前記移動通信端末から前記他の通信端末への発信時の状況が前記交換機側抽出手段によって抽出された前記発信制限情報の示す条件に適合しない場合、および、前記状況が前記交換機側抽出手段によって抽出された前記発信制限情報の示す条件に適合し、且つ前記他の通信端末が前記交換機側抽出手段によって抽出された前記発信可端末情報の示す通信端末である場合には、前記移動通信端末による発信を許可し、
    前記状況が前記交換機側抽出手段によって抽出された前記発信制限情報の示す条件に適合し、且つ前記他の通信端末が前記交換機側抽出手段によって抽出された前記発信可端末情報の示す通信端末ではない場合には、前記移動通信端末による発信を拒否することを特徴とする交換機。
  11. 前記交換機側指示手段は、前記移動通信端末からの位置登録要求に応じて、ホームロケーションレジスタに格納された前記発信制限情報および前記発信可端末情報を取得して前記ビジターロケーションレジスタに格納させることを特徴とする請求項10に記載の交換機。
  12. 移動通信端末が接続される移動通信網に含まれるサービス制御局であって、
    前記移動通信端末による着信が制限される条件を示す着信制限情報と、前記条件下であっても前記移動通信端末が着信可能な通信端末を示す着信可端末情報とを対応付けて、前記サービス制御局に接続されたホームロケーションレジスタに格納させる制御局側指示手段と、
    他の通信端末から前記移動通信端末への発信に応じて、前記ホームロケーションレジスタから前記着信制限情報と前記着信可端末情報とを抽出する制御局側抽出手段と、
    前記制御局側抽出手段によって抽出された前記着信制限情報および前記着信可端末情報に基づいて、前記移動通信端末における前記他の通信端末からの着信の可否を判断する制御局側判断手段と、
    を備え、
    前記制御局側判断手段は、
    前記他の通信端末から前記移動通信端末への発信時の状況が前記制御局側抽出手段によって抽出された前記着信制限情報の示す条件に適合しない場合、および、前記状況が前記制御局側抽出手段によって抽出された前記着信制限情報の示す条件に適合し、且つ前記他の通信端末が前記制御局側抽出手段によって抽出された前記着信可端末情報の示す通信端末である場合には、前記移動通信端末による着信を許可し、
    前記状況が前記制御局側抽出手段によって抽出された前記着信制限情報の示す条件に適合し、且つ前記他の通信端末が前記制御局側抽出手段によって抽出された前記着信可端末情報の示す通信端末ではない場合には、前記移動通信端末による着信を拒否することを特徴とするサービス制御局。
  13. 移動通信端末が接続される移動通信網に含まれるサービス制御局であって、
    前記移動通信端末による発信が制限される時刻を示す発信制限情報と、前記発信制限情報の示す時刻であっても前記移動通信端末が発信可能な通信端末を示す発信可端末情報とを対応付けてホームロケーションレジスタに格納させる制御局側指示手段と、
    前記移動通信端末に接続された交換機に対して、前記発信制限情報に基づいて決定された、前記サービス制御局に指示を仰ぐべき時間帯を示す時間帯リストを送信する制御局側送信手段と、
    前記移動通信端末から前記他の通信端末への発信時刻が前記時間帯リストの示す時間帯に含まれると判断した前記交換機からの要求に応じて、前記ホームロケーションレジスタから、前記発信制限情報と前記発信可端末情報とを抽出する制御局側抽出手段と、
    前記制御局側抽出手段によって抽出された前記発信制限情報および前記発信可端末情報に基づいて、前記移動通信端末から前記他の通信端末への発信の可否を判断する制御局側判断手段と、
    を備え、
    前記制御局側判断手段は、
    前記発信時刻が前記制御局側抽出手段によって抽出された前記発信制限情報の示す時刻に適合しない場合、および、前記発信時刻が前記制御局側抽出手段によって抽出された前記発信制限情報の示す時刻に適合し、且つ前記他の通信端末が前記制御局側抽出手段によって抽出された前記発信可端末情報の示す通信端末である場合には、前記移動通信端末による発信を許可し、
    前記発信時刻が前記制御局側抽出手段によって抽出された前記発信制限情報の示す時刻に適合し、且つ前記他の通信端末が前記制御局側抽出手段によって抽出された前記発信可端末情報の示す通信端末ではない場合には、前記移動通信端末による発信を拒否することを特徴とするサービス制御局。
  14. 前記制御局側送信手段は、前記移動通信端末からの位置登録要求に応じて、前記時間帯リストを前記交換機に送信することを特徴とする請求項13に記載のサービス制御局。
  15. 移動通信端末が接続される移動通信網に含まれるサービス制御局であって、
    前記移動通信端末による着信が制限される時刻を示す着信制限情報と、前記着信制限情報の示す時刻であっても前記移動通信端末が着信可能な通信端末を示す着信可端末情報とを対応付けて、ホームロケーションレジスタに格納させる制御局側指示手段と、
    他の通信端末に接続された交換機に対して、前記着信制限情報に基づいて決定された、前記サービス制御局に指示を仰ぐべき時間帯を示す時間帯リストを送信する制御局側送信手段と、
    前記他の通信端末から前記移動通信端末への発信時刻が前記時間帯リストの示す時間帯に含まれると判断した前記交換機からの要求に応じて、前記ホームロケーションレジスタから前記着信制限情報と前記着信可端末情報とを抽出する制御局側抽出手段と、
    前記制御局側抽出手段によって抽出された前記着信制限情報および前記着信可端末情報に基づいて、前記移動通信端末における前記他の通信端末からの着信の可否を判断する制御局側判断手段と、
    を備え、
    前記制御局側判断手段は、
    前記制御局側判断手段は、前記発信時刻が前記制御局側抽出手段によって抽出された前記発信制限情報の示す時刻に適合しない場合、および、前記発信時刻が前記制御局側抽出手段によって抽出された前記発信制限情報の示す時刻に適合し、且つ前記他の通信端末が前記制御局側抽出手段によって抽出された前記発信可端末情報の示す通信端末である場合には、前記移動通信端末による着信を許可し、
    前記発信時刻が前記制御局側抽出手段によって抽出された前記発信制限情報の示す時刻に適合し、且つ前記他の通信端末が前記制御局側抽出手段によって抽出された前記発信可端末情報の示す通信端末ではない場合には、前記移動通信端末による着信を拒否することを特徴とするサービス制御局。
  16. 移動通信端末が接続される移動通信網に含まれる通信制御システムを用いた通信制御方法であって、
    前記移動通信端末による発信が制限される条件を示す発信制限情報と、前記条件下であっても前記移動通信端末が発信可能な通信端末を示す発信可端末情報とを対応付けて格納手段に格納させる指示ステップと、
    前記移動通信端末から他の通信端末への発信に応じて、前記格納手段から前記発信制限情報と前記発信可端末情報とを抽出する抽出ステップと、
    前記抽出ステップにて抽出された前記発信制限情報および前記発信可端末情報に基づいて、前記移動通信端末から前記他の通信端末への発信の可否を判断する判断ステップと、
    を有し、
    前記判断ステップでは、
    前記移動通信端末から前記他の通信端末への発信時の状況が前記抽出ステップにて抽出された前記発信制限情報の示す条件に適合しない場合、および、前記状況が前記抽出ステップにて抽出された前記発信制限情報の示す条件に適合し、且つ前記他の通信端末が前記抽出ステップにて抽出された前記発信可端末情報の示す通信端末である場合には、前記移動通信端末による発信を許可し、
    前記状況が前記抽出ステップにて抽出された前記発信制限情報の示す条件に適合し、且つ前記他の通信端末が前記抽出ステップにて抽出された前記発信可端末情報の示す通信端末ではない場合には、前記移動通信端末による発信を拒否することを特徴とする通信制御方法。
  17. 移動通信端末が接続される移動通信網に含まれる交換機を用いた通信制御方法であって、
    前記移動通信端末による発信が制限される条件を示す発信制限情報と、前記条件下であっても前記移動通信端末が発信可能な通信端末を示す発信可端末情報とを対応付けて前記交換機に接続されたビジターロケーションレジスタに格納させる指示ステップと、
    前記移動通信端末から他の通信端末への発信に応じて、前記ビジターロケーションレジスタから前記着信制限情報と前記発信可端末情報とを抽出する抽出ステップと、
    前記抽出ステップにて抽出された前記発信制限情報および前記発信可端末情報に基づいて、前記移動通信端末から前記他の通信端末への発信の可否を判断する判断ステップと、
    を有し、
    前記判断ステップでは、
    前記移動通信端末から前記他の通信端末への発信時の状況が前記抽出ステップにて抽出された前記発信制限情報の示す条件に適合しない場合、および、前記状況が前記抽出ステップにて抽出された前記発信制限情報の示す条件に適合し、且つ前記他の通信端末が前記抽出ステップにて抽出された前記発信可端末情報の示す通信端末である場合には、前記移動通信端末による発信を許可し、
    前記状況が前記抽出ステップにて抽出された前記発信制限情報の示す条件に適合し、且つ前記他の通信端末が前記抽出ステップにて抽出された前記発信可端末情報の示す通信端末ではない場合には、前記移動通信端末による発信を拒否することを特徴とする通信制御方法。
  18. 前記指示ステップでは、前記移動通信端末からの位置登録要求に応じて、ホームロケーションレジスタに格納された前記制限情報および前記発信可端末情報を取得して前記ビジターロケーションレジスタに格納させることを特徴とする請求項17に記載の通信制御方法。
  19. 移動通信端末が接続される移動通信網に含まれる通信制御システムを用いた通信制御方法であって、
    前記移動通信端末による着信が制限される条件を示す着信制限情報と、前記条件下であっても前記移動通信端末が着信可能な通信端末を示す着信可端末情報とを対応付けて格納手段に格納させる指示ステップと、
    他の通信端末から前記移動通信端末への発信に応じて、前記格納手段から前記着信制限情報と前記着信可端末情報とを抽出する抽出ステップと、
    前記抽出ステップにて抽出された前記着信制限情報および前記着信可端末情報に基づいて、前記移動通信端末における前記他の通信端末からの着信の可否を判断する判断ステップと、
    を有し、
    前記判断ステップでは、
    前記他の通信端末から前記移動通信端末への発信時の状況が前記抽出ステップにて抽出された前記着信制限情報の示す条件に適合しない場合、および、前記状況が前記抽出ステップにて抽出された前記着信制限情報の示す条件に適合し、且つ前記他の通信端末が前記抽出ステップにて抽出された前記着信可端末情報の示す通信端末である場合には、前記移動通信端末による着信を許可し、
    前記状況が前記抽出ステップにて抽出された前記着信制限情報の示す条件に適合し、且つ前記他の通信端末が前記抽出ステップにて抽出された前記着信可端末情報の示す通信端末ではない場合には、前記移動通信端末による着信を拒否することを特徴とする通信制御方法。
  20. 移動通信端末が接続される移動通信網に含まれるサービス制御局を用いた通信制御方法であって、
    前記移動通信端末による着信が制限される条件を示す着信制限情報と、前記条件下であっても前記移動通信端末が着信可能な通信端末を示す着信可端末情報とを対応付けて前記サービス制御局に接続されたホームロケーションレジスタに格納させる指示ステップと、
    他の通信端末から前記移動通信端末への発信に応じて、前記ホームロケーションレジスタから前記着信制限情報と前記着信可端末情報とを抽出する抽出ステップと、
    前記抽出手段ステップにて抽出された前記着信制限情報および前記着信可端末情報に基づいて、前記移動通信端末における前記他の通信端末からの着信の可否を判断する判断ステップと、
    を有し、
    前記判断ステップでは、
    前記他の通信端末から前記移動通信端末への発信時の状況が前記抽出ステップにて抽出された前記着信制限情報の示す条件に適合しない場合、および、前記状況が前記抽出ステップにて抽出された前記着信制限情報の示す条件に適合し、且つ前記他の通信端末が前記抽出ステップにて抽出された前記着信可端末情報の示す通信端末である場合には、前記移動通信端末による着信を許可し、
    前記状況が前記抽出ステップにて抽出された前記着信制限情報の示す条件に適合し、且つ前記他の通信端末が前記抽出ステップにて抽出された前記着信可端末情報の示す通信端末ではない場合には、前記移動通信端末による着信を拒否することを特徴とする通信制御方法。
  21. 移動通信端末が接続される移動通信網に含まれるサービス制御局を用いた通信制御方法であって、
    前記移動通信端末による発信が制限される時刻を示す発信制限情報と、前記発信制限情報の示す時刻であっても前記移動通信端末が発信可能な通信端末を示す発信可端末情報とを対応付けてホームロケーションレジスタに格納させる指示ステップと、
    前記移動通信端末に接続された交換機に対して、前記発信制限情報に基づいて決定された、前記サービス制御局に指示を仰ぐべき時間帯を示す時間帯リストを送信する送信ステップと、
    前記移動通信端末から前記他の通信端末への発信時刻が前記時間帯リストの示す時間帯に含まれると判断した前記交換機からの要求に応じて、前記ホームロケーションレジスタから前記発信制限情報と前記発信可端末情報とを抽出する抽出ステップと、
    前記抽出ステップにて抽出された前記制限情報および前記発信可端末情報に基づいて、前記移動通信端末から前記他の通信端末への発信の可否を判断する判断ステップと、を有し、
    前記判断ステップでは、
    前記発信時刻が前記抽出ステップにて抽出された前記発信制限情報の示す時刻に適合しない場合、および、前記発信時刻が前記抽出ステップにて抽出された前記発信制限情報の示す時刻に適合し、且つ前記他の通信端末が前記抽出ステップにて抽出された前記発信可端末情報の示す通信端末である場合には、前記移動通信端末による発信を許可し、
    前記発信時刻が前記抽出ステップにて抽出された前記発信制限情報の示す時刻に適合し、且つ前記他の通信端末が前記抽出ステップにて抽出された前記発信可端末情報の示す通信端末ではない場合には、前記移動通信端末による発信を拒否することを特徴とする通信制御方法。
  22. 前記送信ステップでは、前記移動通信端末からの位置登録要求に応じて、前記時間帯リストを前記交換機に送信することを特徴とする請求項21に記載の通信制御方法。
  23. 移動通信端末が接続される移動通信網に含まれるサービス制御局を用いた通信制御方法であって、
    前記移動通信端末による着信が制限される時刻を示す着信制限情報と、前記着信制限情報の示す時刻であっても前記移動通信端末が着信可能な通信端末を示す着信可端末情報とを対応付けてホームロケーションレジスタに格納させる指示ステップと、
    他の通信端末に接続された交換機に対して、前記着信制限情報に基づいて決定された、前記サービス制御局に指示を仰ぐべき時間帯を示す時間帯リストを送信する送信ステップと、
    前記他の通信端末から前記移動通信端末への発信時刻が前記時間帯リストの示す時間帯に含まれると判断した前記交換機からの要求に応じて、前記ホームロケーションレジスタから前記着信制限情報と前記着信可端末情報とを抽出する抽出ステップと、
    前記抽出手段ステップにて抽出された前記着信制限情報および前記着信可端末情報に基づいて、前記移動通信端末における前記他の通信端末からの着信の可否を判断する判断ステップと、
    を有し、
    前記判断ステップでは、
    前記発信時刻が前記抽出ステップにて抽出された前記発信制限情報の示す時刻に適合しない場合、および、前記発信時刻が前記抽出ステップにて抽出された前記発信制限情報の示す時刻に適合し、且つ前記他の通信端末が前記抽出ステップにて抽出された前記発信可端末情報の示す通信端末である場合には、前記移動通信端末による着信を許可し、
    前記発信時刻が前記抽出ステップにて抽出された前記発信制限情報の示す時刻に適合し、且つ前記他の通信端末が前記抽出ステップにて抽出された前記発信可端末情報の示す通信端末ではない場合には、前記移動通信端末による着信を拒否することを特徴とする通信制御方法。
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