JP2010015953A - 蓄電装置及び車両 - Google Patents
蓄電装置及び車両 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010015953A JP2010015953A JP2008177427A JP2008177427A JP2010015953A JP 2010015953 A JP2010015953 A JP 2010015953A JP 2008177427 A JP2008177427 A JP 2008177427A JP 2008177427 A JP2008177427 A JP 2008177427A JP 2010015953 A JP2010015953 A JP 2010015953A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- power storage
- heat exchange
- exchange medium
- gas
- storage device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Secondary Cells (AREA)
- Battery Mounting, Suspending (AREA)
Abstract
【課題】 蓄電体から発生したガスを外部に排出させる機構を備えた構成において、重力方向において小型化できる蓄電装置を提供する。
【解決手段】 複数の蓄電体を含む蓄電モジュールと、蓄電体との間で熱交換を行う液状の熱交換媒体と、蓄電モジュール及び熱交換媒体を収容する収容部と、蓄電体から発生したガスを外部に排出させるガス排出機構とを有する。ガス排出機構は、収容部の上面に対して重力方向で離れた位置に設けられ、収容部と仕切られた空間部と、空間部のうち収容部の上面と対向する領域に設けられ、閉じ状態から開き状態に変化して少なくともガスを空間部に移動させる弁とを有し、蓄電モジュールに対して重力方向と略直交する方向で並んで配置されている。
【選択図】 図2
【解決手段】 複数の蓄電体を含む蓄電モジュールと、蓄電体との間で熱交換を行う液状の熱交換媒体と、蓄電モジュール及び熱交換媒体を収容する収容部と、蓄電体から発生したガスを外部に排出させるガス排出機構とを有する。ガス排出機構は、収容部の上面に対して重力方向で離れた位置に設けられ、収容部と仕切られた空間部と、空間部のうち収容部の上面と対向する領域に設けられ、閉じ状態から開き状態に変化して少なくともガスを空間部に移動させる弁とを有し、蓄電モジュールに対して重力方向と略直交する方向で並んで配置されている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、蓄電装置の内部で発生したガスを外部に放出させるための構造を備えた蓄電装置に関するものである。
従来、二次電池を過充電したり、過放電したりすると、二次電池からガスが発生することがある。そこで、二次電池を収納するケースに、二次電池から発生したガスを外部に放出させるための弁を設けたものがある(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載の蓄電池では、電池収容槽の内部に、絶縁油及び複数の単電池を収容し、電池収容槽の頂部に、ガスを抜くための栓(いわゆる弁)を設けている。この栓は、電池収容槽の内部における圧力が外部の圧力よりも大きくなったときに、閉じ状態から開き状態に変化して、電池収容槽の外部にガスを放出させる。
実開昭55−168969号公報(第1図等)
特許文献1に記載の蓄電池において、電池収容槽の上面は、傾斜面を有しており、中央部が最も高い位置となるように構成されている。そして、最も高い位置となる頂部に、ガスを抜くための栓を設けている。このような構成では、蓄電池が高さ方向(重力方向)において大型化してしまうことになる。
そこで、本発明の目的は、蓄電体で発生したガスを外部に放出させるための弁を備えた構成において、高さ方向(重力方向)で小型化することのできる蓄電装置を提供することにある。
本発明である蓄電装置は、複数の蓄電体を含む蓄電モジュールと、蓄電体との間で熱交換を行う液状の熱交換媒体と、蓄電モジュール及び熱交換媒体を収容する収容部と、蓄電体から発生したガスを外部に排出させるガス排出機構とを有する。そして、ガス排出機構は、収容部の上面に対して重力方向で離れた位置に設けられ、収容部と仕切られた空間部と、空間部のうち収容部の上面と対向する領域に設けられ、閉じ状態から開き状態に変化して少なくともガスを空間部に移動させる弁とを有しており、蓄電モジュールに対して重力方向と略直交する方向で並んで配置されている。
ここで、収容部は、蓄電モジュール及び熱交換媒体を収容する第1の領域と、空間部の上方に位置し、熱交換媒体を収容する第2の領域とで構成することができる。そして、ガス排出機構において、弁に対して上方に向かって延び、熱交換媒体及びガスが空間部に移動する通路を形成するガイド部を設けることができる。ガイド部を設けることにより、ガイド部を介して空間部に導かれる熱交換媒体の量を低減させることができる。すなわち、熱交換媒体の液面がガイド部の先端よりも低くなれば、ガイド部を介して空間部に熱交換媒体が移動しにくくすることができる。
また、ガス排出機構に、ガイド部の先端に設けられ、熱交換媒体及びガスの通過を許容するストレーナを設けることができる。これにより、熱交換媒体やガス以外の異物が、ガイド部内に進入して、ガイド部内で詰まってしまうのを防止することができる。
さらに、ガス排出機構に、空間部に接続され、空間部内のガスを蓄電装置の外部に導くためのダクトを設けることができる。また、熱交換媒体の液面を、収容部の上面に接触させることができる。
一方、本発明の蓄電装置は、車両に搭載することができる。本発明の蓄電装置は重力方向で小型化することができるため、この蓄電装置を車両に搭載しても、重力方向における車両のスペースを効率良く利用することができる。
本発明によれば、ガス排出機構を、蓄電モジュールに対して重力方向と略直交する方向で並ぶように配置しているため、蓄電装置の上部にガス排出機構を配置する場合に比べて、蓄電装置を重力方向で小型化することができる。
以下、本発明の実施例について説明する。
本発明の実施例1である電池パック(蓄電装置)の構成について、図1及び図2を用いて説明する。ここで、図1は、電池パックの分解斜視図であり、図2は、図1のA−A断面図である。
本実施例の電池パック1は、車両に搭載することができる。具体的には、電池パック1は、燃料電池や内燃機関といった他の動力源とともに用いられるハイブリッド自動車や、電池パック1だけの出力を用いて走行する電気自動車に搭載することができる。
電池パック1の外装を構成するパックケース10は、ロアーケース11及びアッパーケース12を有している。アッパーケース12は、ロアーケース11に対してボルトといった締結部材を用いて固定される。ここで、アッパーケース12及びロアーケース11の外縁部には、締結部材を締め付けるための複数の開口部12a,11aが形成されている。なお、アッパーケース12をロアーケース11に固定する方法は、締結部材を用いた方法に限るものではなく、いかなる方法であってもよい。例えば、溶接によって、アッパーケース12及びロアーケース11を固定することができる。
ロアーケース11及びアッパーケース12は、耐久性及び耐食性に優れた材料で形成することが好ましい。この材料として、具体的には、アルミニウムや鉄等の金属を用いることができる。
ロアーケース11は、締結部材や溶接等によって車両本体(不図示)に固定される。ここで、車両本体としては、例えば、フロアパネル、フロアパン、車両のフレーム(いわゆるサイドメンバやクロスメンバ)がある。また、ロアーケース11は、電池モジュール(蓄電モジュール)20を収容するための空間を有している。この空間には、電池モジュール20とともに、絶縁性を有する液状の熱交換媒体3が収容される。
熱交換媒体3は、電池モジュール20の表面及び、パックケース10(ロアーケース11及びアッパーケース12)の内壁面に接触するようになっている。すなわち、熱交換媒体3は、パックケース10における特定の内部空間に概ね隙間無く充填される。熱交換媒体3は、電池モジュール20を冷やしたり、温めたりするために用いられる。
ここで、充放電等により電池モジュール20(後述する単電池21)が発熱すると、電池モジュール20に接触する熱交換媒体3は、電池モジュール20との間で熱交換を行うことによって電池モジュール20の熱を奪う。これにより、電池モジュール20の温度上昇を抑制することができる。なお、熱交換媒体3に伝達された熱は、パックケース10を介して外部に放出されることになる。
一方、電池パック1の外部から熱を与えれば、この熱はパックケース10を介して熱交換媒体3に伝達されるとともに、熱交換媒体3を介して電池モジュール20に伝達される。これにより、電池モジュール20が過度に冷えてしまうのを抑制することができる。ここで、熱交換媒体3は、液体で構成されているため、気体を用いた場合に比べて熱伝導率が高く、上述した電池モジュール20の加温や冷却を効率良く行うことができる。
電池モジュール20を構成する単電池21は、所定の温度範囲(例えば、10℃〜60℃)において所望の出力特性が得られることが知られている。したがって、上述したように、電池モジュール20を温めたり、冷やしたりすることにより、単電池21の出力特性が低下してしまうのを抑制することができる。具体的には、単電池21の温度が上述した温度範囲の下限値よりも低い場合には、単電池21を温め、単電池21の温度が温度範囲の上限値よりも高い場合には、単電池21を冷やすように制御すればよい。
熱交換媒体3としては、絶縁性の油や不活性液体を用いることができる。絶縁性の油としては、シリコンオイルが用いられる。また、不活性液体(絶縁性を有する液体)としては、フッ素系不活性液体である、フロリナート、Novec HFE(hydrofluoroether)、Novec1230(スリーエム社製)を用いることができる。なお、電池モジュール20の外表面に絶縁膜を形成しておけば、熱交換媒体3として、絶縁性を持たない液体を用いることもできる。
次に、電池モジュール20の構成について、説明する。
電池モジュール20は、複数の単電池(蓄電体)21と、これらの単電池21を支持するための2つの支持部材22とを有している。複数の単電池21は、支持部材22と略平行な面内において、並んで配置されている。単電池21は、発電要素と、この発電要素を収容する電池ケースとを有している。ここで、発電要素とは、充電や放電に用いられる要素であり、正極板、負極板及び電解質を含むものである。
2つの支持部材22は、各単電池21の両端側を支持している。また、各単電池21の両端部には、正極用及び負極用の端子(不図示)がそれぞれ設けられており、各単電池21の端子は、隣り合う単電池21の端子に対してバスバー(不図示)を介して電気的及び機械的に接続されている。すなわち、複数の単電池21は、バスバーを介して電気的に直列に接続されており、高出力(例えば、200[V])が得られるようになっている。なお、電気的に並列に接続された単電池21が含まれていてもよい。
複数の単電池21からなる組電池には、正極用の端子部23及び負極用の端子部24がそれぞれ接続されている。具体的には、組電池における総プラスの端子(特定の単電池21の正極端子)には、正極用の端子部23が接続され、組電池における総マイナスの端子(他の特定の単電池21の負極端子)には、負極用の端子部24が接続されている。端子部23,24には配線が接続されており、この配線は、パックケース10を貫通して、パックケース10の外部に配置された電子機器(例えば、インバータ)に接続されている。
上述した電池モジュール20は、ネジ等の締結部材又は溶接等によって、パックケース10の内部における所定位置に固定されている。
本実施例では、単電池21として、円筒型の二次電池を用いている。二次電池としては、ニッケル−水素電池やリチウムイオン電池等がある。なお、単電池21の形状は、円筒型に限るものではなく、角型等の他の形状であってもよい。また、本実施例では、二次電池を用いているが、二次電池の代わりに、電気二重層キャパシタ(蓄電体)を用いることもできる。
次に、単電池21から発生したガスを電池パック1の外部に放出させる機構について説明する。
単電池21の過充電や過放電を行うと、単電池21の内部に収容された発電要素からガスが発生することがある。ここで、単電池21のうち、発電要素を収容する電池ケースには、発電要素で発生したガスを単電池21の外部に放出させるための弁が設けられている。
この弁としては、復帰型の弁を用いたり、破壊型の弁を用いたりすることができる。復帰型の弁とは、単電池21の内圧及び外圧の大小関係に応じて、開き状態及び閉じ状態の間で切り換わる弁である。また、破壊型の弁とは、単電池21の内圧が外圧よりも高くなったときに、塑性変形することにより、閉じ状態から開き状態に変化する弁である。この破壊型の弁では、開き状態に変化した場合には、閉じ状態に戻ることはできないようになっている。この弁は、単電池21(電池ケース)のうち、いかなる位置に設けてもよい。
単電池21からガスが放出されると、このガスは、パックケース10の内部に溜まることになる。
ここで、本実施例の電池パック1では、電池モジュール20と隣り合う位置に、単電池21から放出されたガスを、電池パック1の外部に排出させるためのガス排出機構40が設けられている。言い換えれば、電池モジュール20及びガス排出機構40は、同一の水平面内に位置している。ここでいう水平面とは、重力方向(図2の上下方向)と直交する面である。
このように構成することで、図2に示すように、パックケース10の上面及び下面を略平坦な面で構成することができる。そして、重力方向における電池パック1の長さは、重力方向における電池モジュール20の長さと概ね等しくすることができる。これにより、特許文献1に記載の構成と比べて、電池パック1を重力方向で小型化することができる。
ガス排出機構40は、パックケース10の内部において、熱交換媒体3が収容される空間とは異なる空間を形成するための仕切部41を有している。仕切部41によって囲まれた空間には、熱交換媒体3が浸入しないようになっている。ここで、仕切部41の上部には、熱交換媒体3が収容された領域が位置している。また、仕切部41の一側面側には、電池モジュール20及び熱交換媒体3が収容された領域が位置している。
仕切部41で囲まれた空間には、分離室43が設けられている。また、仕切部41の上面には、円筒形状のガイド部42が一体的に形成されている。ガイド部42は、重力方向に延びており、熱交換媒体3を分離室43に導くために用いられる。ガイド部42の先端は、アッパーケース12の内壁面から離れた位置にある。ここで、ガイド部42の内部にも、熱交換媒体3は浸入している。
なお、ガイド部42の形状は、円筒形状に限るものではない。すなわち、ガイド部42は、重力方向に延びる通路を有した形状であればよく、水平方向における断面形状はいかなる形状であってもよい。また、ガイド部42は、重力方向に沿って延びていなくてもよく、重力方向に対して傾いていてもよい。
分離室43及びガイド部42の間には、弁44が設けられている。弁44は、閉じ状態にあるときには、ガイド部42に浸入した熱交換媒体3が、分離室43に移動するのを阻止している。このとき、図2に示すように、熱交換媒体3は、電池モジュール20が収納されているスペースと、分離室43の上部であって、ガイド部42の周囲に形成されたスペースとに充填されている。
一方、弁44が閉じ状態から開き状態に変化すると、ガイド部42の内部に浸入した熱交換媒体3が分離室43に移動することになる。ここで、弁44としては、上述した単電池21に設けられる弁と同様に、復帰型の弁を用いたり、破壊型の弁を用いたりすることができる。
単電池21からパックケース10の内部にガスが放出されると、パックケース10の内圧が上昇することになる。そして、パックケース10の内圧が、弁44の作動圧に到達すると、弁44は、閉じ状態から開き状態に変化する。ここで、弁44の作動圧は、適宜設定することができる。具体的には、パックケース10の内圧が上昇することによって、パックケース10が壊れる前に、弁44を閉じ状態から開き状態に変化させる必要がある。
弁44が開き状態に変化すると、熱交換媒体3がガイド部42を介して分離室43に移動するとともに、単電池21から放出されたガスがガイド部42を介して分離室43に移動することになる。
ここで、単電池21から放出されたガスは、重力が作用する方向とは逆方向に進むことになる。すなわち、単電池21からのガスは、アッパーケース12の側に向かって移動することになる。ただし、単電池21からのガスの放出量が多い場合には、このガスは、ガイド部42の内部にも浸入することになり、分離室43に移動することになる。
分離室43は、所定の空間を外壁によって囲んだ構成となっている。すなわち、分離室43の内部は、空洞となっている。分離室43には、図3に示すように、分離室43に導かれたガスを電池パック1の外部に放出させるための排気ダクト45が接続されている。ここで、図3は、分離室43及び排気ダクト45の構成を示す概略図であり、図2のX方向から見たときの図である。
熱交換媒体3及びガスがガイド部42を介して分離室43に移動すると、熱交換媒体3は、重力の作用によって、分離室43の底部に溜まることになるが、ガスは、分離室43の上部に移動することになる。これにより、分離室43において、熱交換媒体3及びガスの分離が行われることになる。そして、分離室43の上部には、排気ダクト45が接続されているため、ガスは、排気ダクト45に沿って移動することになる。
図2に示すように、排気ダクト45の端部は、パックケース10の側面から突出しており、この排気ダクト45の端部には、ガスを車両の外部まで導くための他のダクト(不図示)が接続される。ここで、他のダクトと排気ダクト45は、一体的に構成されていてもよい。なお、本実施例のように、他のダクトと、排気ダクト45とを別体で構成することにより、電池パック1を車両に搭載しやすくすることができるとともに、排気ダクト45に接続されるダクトの配置を容易に行うことができる。
ここで、排気ダクト45を設ける位置は、適宜設定することができる。例えば、図3に示す構成では、分離室43の上面に排気ダクト45を接続しているが、分離室43の側面に排気ダクト45を接続することもできる。この場合において、熱交換媒体3が排気ダクト45を通って、車両の外部に排出されてしまうのを防止するために、排気ダクト45を上方(重力方向とは逆方向)に向けて傾かせておくのが好ましい。これにより、重力を用いて、熱交換媒体3とガスを分離させることができる。
また、排気ダクトの内部又は分離室43の内部に、熱交換媒体3及びガスを分離させるための分離膜を設けることもできる。この分離膜としては、熱交換媒体3の通過を阻止し、ガスの通過を許容するものであれば、いかなる構成であってもよい。
一方、本実施例では、ガス排出機構40にガイド部42を設けているが、ガイド部42を設けなくてもよい。すなわち、図2に示す構成において、仕切部41の上面を平坦な面で構成することもできる。この場合には、仕切部41の上面における一部の領域に弁44が設けられることになる。
本実施例では、電池モジュール20及びガス排出機構40を水平方向(図2の左右方向)において並べて配置しているため、電池パック1を重力方向において小型化することができる。ここで、特許文献1に記載の構成を用いると、電池モジュール20の上方に、弁やガスを排出させるためのダクトが配置されることになり、電池パック1が重力方向において大型化してしまう。一方、本実施例では、弁44を含むガス排出機構40が、電池モジュール20と水平方向で隣り合った位置にあるため、特許文献1に記載の構成に比べて、電池パック1を重力方向で小型化することができる。
本実施例のように、電池パック1を車両に搭載する場合には、電池パック1を重力方向(言い換えれば、車両の上下方向)で小型化することに意義がある。すなわち、電池パック1を車両に搭載する場合には、車両のフロアパネル等に配置することがあり、電池パック1を重力方向で小型化しておけば、フロアパネル等に配置しても、電池パック1の上方空間を効率良く利用することができる。
具体的には、車両に搭載される座席の下方に形成されるスペースを用いて、電池パック1を配置することができる。また、車両のラゲージルームの下部に電池パック1を配置する場合においても、電池パック1の上方に位置するラゲージルームをスペース効率良く利用することができる。
一方、本実施例のように、ガス排出機構40にガイド部42を設けることにより、ガイド部42を介して分離室43に移動する熱交換媒体3の量を低減することができる。ここで、パックケース10の内部にガスが放出されると、アッパーケース12の内壁面に沿ってガスが溜まるようになる。このとき、パックケース10の内圧が上昇することによって、弁44が閉じ状態から開き状態に変化すると、ガイド部42を介して熱交換媒体3及びガスが分離室43に移動する。
これにより、パックケース10に収容されている熱交換媒体3の液面が下がることになる。言い換えれば、熱交換媒体3の液面が、アッパーケース12の内壁面から離れるようになる。ここで、ガイド部42は重力方向に延びており、ガイド部42の先端がアッパーケース12の近傍に位置しているため、熱交換媒体3の液面が下がることにより、ガイド部42の内部に熱交換媒体3が移動しにくくなる。すなわち、熱交換媒体3が分離室43に移動しにくくなる。
特に、熱交換媒体3の液面が、ガイド部42の先端よりも低い位置となった場合には、ガイド部42の内部には、単電池21から発生したガスが主に移動することになる。これにより、分離室43には、ガスが主に導かれる。
上述したように、分離室43に導かれる熱交換媒体3の量を低減させることにより、分離室43を小型化することができる。ここで、ガイド部42を設けていない場合には、分離室43に導かれる熱交換媒体3の量が多くなる。このような場合には、熱交換媒体3が分離室43から溢れて、排気ダクト45を介して車両の外部に漏れてしまうのを防止するために、熱交換媒体3の量を収容できるスペースを分離室43に設けておく必要がある。
一方、本実施例のように、ガイド部42を用いることにより、分離室43を小型化させることができ、電池パック1を小型化させることができる。例えば、図2の左右方向において、電池パック1を小型化することができる。しかも、ガイド部42を含むガス排出機構40によって、パックケース10の内部に発生したガスを電池パック1の外部に効率良く排出させることができる。
ここで、ガイド部42の先端の位置、言い換えれば、重力方向におけるガイド部42の長さは、適宜設定することができる。すなわち、ガイド部42の長さを長くするほど、ガイド部42を介して分離室43に導かれる熱交換媒体3の量が少なくなり、ガイド部42の長さを短くするほど、ガイド部42を介して分離室43に導かれる熱交換媒体3の量が多くなる。また、ガイド部42の先端と、アッパーケース12の内壁面との間の距離は、パックケース10の内部に放出されるガスや、熱交換媒体3が移動できる距離であることが好ましい。この点を考慮して、ガイド部42の長さを設定することができる。
一方、図4に示すように、ガイド部42の先端に、フランジ42aを設けることができる。フランジ42aは、ガイド部42の外周に設けられており、ガイド部42が延びる方向と略直交する方向に延びている。このようにフランジ42aを設けることにより、熱交換媒体3の液面がガイド部42の先端よりも低くなった場合において、電池パック1が揺れても、熱交換媒体3がガイド部42の内部に浸入するのを阻止することができる。
また、図5に示すように、ガイド部42の先端に、ストレーナ46を配置することもできる。ストレーナ46は、ガイド部42の開口部よりも小さい複数の開口部を備えており、ガス及び熱交換媒体3がガイド部42に浸入するのを許容し、ガス及び熱交換媒体3を除く異物がガイド部42に浸入するのを阻止するために用いられる。ストレーナ46を設けることにより、異物がガイド部42に浸入するのを阻止し、ガイド部42の内部が異物で詰まってしまうのを防止することができる。
さらに、本実施例では、図2に示すように、分離室43を電池パック1の下部に設けているが、これに限るものではない。具体的には、図6に示す構成とすることもできる。ここで、図6は、本実施例の変形例である電池パックの断面を示す概略図であり、図2に相当する図である。図6において、本実施例で説明した部材と同一の機能を有する部材については、同一符号を用いている。
図6において、分離室43は、電池パック1(パックケース10)の上方に設けられており、分離室43の上面には、弁44が設けられている。ここで、分離室43の上面は、パックケース10の上面に対して重力方向で離れた位置にある。また、弁44は、上述した実施例1におけるガイド部42の先端に相当する位置に設けられている。図6に示す構成において、単電池21(電池モジュール20)から発生したガスは、本実施例と同様に、パックケース10の上方に溜まることになる。これにより、パックケース10の内圧が上昇して、弁44が閉じ状態から開き状態に変化する。
本変形例では、弁44がパックケース10の上面近傍に位置しているため、弁44が閉じ状態から開き状態に変化したときに、分離室43には主にガスが移動することになる。そして、分離室43に移動したガスは、本実施例と同様に、排気ダクトを介して電池パック1の外部に排出される。
本変形例では、上述した実施例1で説明した円柱形状のガイド部42を設けなくても、分離室43に移動する熱交換媒体3の量を低減させることができる。ここで、本変形例では、分離室43の上面とパックケース10の上面との間に形成されたスペースに、熱交換媒体3が充填されているが、充填されていなくてもよい。すなわち、熱交換媒体3の液面が、分離室43の上面(弁44が設けられた面)よりも重力方向で下方に位置していてもよい。この場合には、熱交換媒体3の液面とパックケース10の上面との間には、気体の層が形成されることになる。この気体としては、空気や、不活性ガスといった他の成分の気体が挙げられる。そして、弁44が閉じ状態から開き状態に変化した場合には、分離室43の内部に、上述した気体と、単電池21から発生したガスとが主に移動することになる。また、本変形例でも、重力方向において、電池パック1の小型化を図ることができる。
1:電池パック(蓄電装置)
10:パックケース
20:電池モジュール
21:単電池(蓄電体)
3:熱交換媒体
42:ガイド部
43:分離室
44:弁
10:パックケース
20:電池モジュール
21:単電池(蓄電体)
3:熱交換媒体
42:ガイド部
43:分離室
44:弁
Claims (8)
- 複数の蓄電体を含む蓄電モジュールと、
前記蓄電体との間で熱交換を行う液状の熱交換媒体と、
前記蓄電モジュール及び前記熱交換媒体を収容する収容部と、
前記蓄電体から発生したガスを外部に排出させるガス排出機構とを有し、
前記ガス排出機構は、
前記収容部の上面に対して重力方向で離れた位置に設けられ、前記収容部と仕切られた空間部と、
前記空間部のうち前記収容部の上面と対向する領域に設けられ、閉じ状態から開き状態に変化して少なくとも前記ガスを前記空間部に移動させる弁とを有し、
前記蓄電モジュールに対して重力方向と略直交する方向で並んで配置されていることを特徴とする蓄電装置。 - 前記収容部は、前記蓄電モジュール及び前記熱交換媒体を収容する第1の領域と、前記空間部の上方に位置し、前記熱交換媒体を収容する第2の領域とを有することを特徴とする請求項1に記載の蓄電装置。
- 前記ガス排出機構は、前記弁に対して上方に向かって延び、前記熱交換媒体及び前記ガスが前記空間部に移動する通路を形成するガイド部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の蓄電装置。
- 前記ガイド部の先端は、前記収容部の上面から離れていることを特徴とする請求項3に記載の蓄電装置。
- 前記ガス排出機構は、前記ガイド部の先端に設けられ、前記熱交換媒体及び前記ガスの通過を許容するストレーナを有することを特徴とする請求項3又は4に記載の蓄電装置。
- 前記ガス排出機構は、前記空間部に接続され、前記空間部内のガスを前記蓄電装置の外部に導くためのダクトを有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の蓄電装置。
- 前記熱交換媒体の液面が、前記収容部の上面に接触していることを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の蓄電装置。
- 請求項1から7のいずれか1つに記載の蓄電装置を備えたことを特徴とする車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008177427A JP2010015953A (ja) | 2008-07-07 | 2008-07-07 | 蓄電装置及び車両 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008177427A JP2010015953A (ja) | 2008-07-07 | 2008-07-07 | 蓄電装置及び車両 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010015953A true JP2010015953A (ja) | 2010-01-21 |
Family
ID=41701865
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008177427A Pending JP2010015953A (ja) | 2008-07-07 | 2008-07-07 | 蓄電装置及び車両 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010015953A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019079605A (ja) * | 2017-10-20 | 2019-05-23 | 矢崎総業株式会社 | 電池パック |
JP2020087514A (ja) * | 2018-11-15 | 2020-06-04 | トヨタ自動車株式会社 | 電池パック |
CN112002848A (zh) * | 2020-07-14 | 2020-11-27 | 华瑞矿业科技有限公司 | 防爆电池 |
CN112002851A (zh) * | 2020-07-14 | 2020-11-27 | 华瑞矿业科技有限公司 | 防爆电池 |
CN112002852A (zh) * | 2020-07-14 | 2020-11-27 | 华瑞矿业科技有限公司 | 防爆电池 |
WO2022012377A1 (zh) * | 2020-07-14 | 2022-01-20 | 华瑞矿业科技有限公司 | 防爆电池 |
-
2008
- 2008-07-07 JP JP2008177427A patent/JP2010015953A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019079605A (ja) * | 2017-10-20 | 2019-05-23 | 矢崎総業株式会社 | 電池パック |
JP6996932B2 (ja) | 2017-10-20 | 2022-02-03 | 矢崎総業株式会社 | 電池パック |
JP2020087514A (ja) * | 2018-11-15 | 2020-06-04 | トヨタ自動車株式会社 | 電池パック |
CN112002848A (zh) * | 2020-07-14 | 2020-11-27 | 华瑞矿业科技有限公司 | 防爆电池 |
CN112002851A (zh) * | 2020-07-14 | 2020-11-27 | 华瑞矿业科技有限公司 | 防爆电池 |
CN112002852A (zh) * | 2020-07-14 | 2020-11-27 | 华瑞矿业科技有限公司 | 防爆电池 |
WO2022012377A1 (zh) * | 2020-07-14 | 2022-01-20 | 华瑞矿业科技有限公司 | 防爆电池 |
CN112002851B (zh) * | 2020-07-14 | 2023-07-11 | 华瑞矿业科技有限公司 | 防爆电池 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10361469B2 (en) | Battery module having water-cooled type cooling structure | |
JP5209036B2 (ja) | 電池組立体、電気自動車、及び電池ハウジング | |
US9859533B2 (en) | Energy storage apparatus | |
KR101658594B1 (ko) | 이차 전지용 프레임 및 이를 포함하는 배터리 모듈 | |
US10522798B2 (en) | Energy storage apparatus | |
JP4438813B2 (ja) | 蓄電装置 | |
JP2014197452A (ja) | 電池モジュール | |
JP2013030384A (ja) | 電池ブロックおよび電池パック | |
JP2010015953A (ja) | 蓄電装置及び車両 | |
JP2010015951A (ja) | 蓄電装置 | |
KR102026386B1 (ko) | 배터리 모듈 | |
KR20120015947A (ko) | 에너지 저장장치 모듈 | |
JP2015135763A (ja) | 蓄電装置 | |
JP2010061989A (ja) | 蓄電装置 | |
CN102696132A (zh) | 电池模块 | |
JP2006185778A (ja) | 組電池の冷却装置 | |
KR101624281B1 (ko) | 배터리 모듈 및 이를 포함하는 배터리 팩 | |
JP2010061988A (ja) | 蓄電装置 | |
KR101655328B1 (ko) | 배터리 모듈 및 이를 포함하는 배터리 팩 | |
KR101560563B1 (ko) | 냉각 효율성이 향상된 이차전지 | |
JP2014022114A (ja) | 電源装置及びこの電源装置を備える車両 | |
JP2010015952A (ja) | 蓄電装置 | |
CN101330136B (zh) | 蓄电装置 | |
KR102321082B1 (ko) | 이차 전지 모듈 | |
KR101760404B1 (ko) | 배터리 모듈 및 이를 포함하는 배터리 팩 |