JP2010014939A - 回路素子の製造装置及び製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 可撓性の基板に対して、精度良く回路素子を形成することができる回路素子の製造装置を提供する。
【解決手段】 回路素子の製造装置は、第1方向に可撓性の基板(FB)に搬送する搬送部(RR)と、第1方向に並んで配置され基板の弾性域において基板(FB)を変形させる弾性変形手段(P1、P2)と、回路素子を形成するため変形させられた基板(FB)に対して処理を行う処理部(EX)と、を備える。弾性変形手段(P1、P2)は、処理部(EX)の第1方向の前後において基板(FB)の位置又は速度を制御することによって基板(FB)を変形させる
【選択図】図2

Description

本発明は、本発明は、回路素子の製造装置及び製造方法に関する。
ディスプレイ装置として、液晶又は有機ELなどを利用した表示媒体が広く用いられている。またこうした表示媒体では画面輝度の均一性や画面書き換え速度などを確保するために、画像駆動素子として回路素子(TFT)により構成されたアクティブ駆動素子を用いる技術が主流になっている。
近年、アクティブ駆動素子のコスト低減を図るため、特許文献1に開示されるように、有機半導体材料を用いた回路素子の研究開発が盛んに進められている。この回路素子は低温プロセスで製造可能であるため、軽く、割れにくい樹脂基板を用いることができ、さらに、樹脂フィルムを用いたフレキシブルなディスプレイが実現できると言われている。また、大気圧下で、印刷や塗布などのウェットプロセスで製造できる有機半導体材料を用いることで、生産性に優れ、非常に低コストのディスプレイが実現できる可能性がある。この特許文献1では回路素子を使ったディスプレイとして液晶表示素子が開示されている。また、特許文献2は同様な印刷法による有機EL素子の製造方法を開示している。
特開2005−079560号公報 特開2001−155858号公報
近年、製造される液晶表示素子は大型化及びコスト低減のために、使用する可撓性の基板のサイズが大きくなる傾向にある。特に回路素子を製造する露光工程を精度よく行うことが製品の歩留まりの向上及び製造コストの低減に重要な要素となっている。このため、精度よい露光工程のために、より正確な可撓性の基板の搬送を行うことが重要な課題となっている。
そこで、本発明は、可撓性の基板に対して精度よい回路素子を形成することができる回路素子の製造装置又は製造方法を提供する。
第1の観点の回路素子の製造装置は、第1方向に可撓性の基板に搬送する搬送部と、第1方向に並んで配置され基板の弾性域において基板を変形させる弾性変形手段と、回路素子を形成するため、変形させられた基板に対して処理を行う処理部と、を備える。
可撓性の基板に回路素子を形成する際には、可撓性の基板に200度C程度の熱が加えられることがある。このため基板が熱収縮することがある。第1の観点の製造装置は、弾性変形手段が基板の弾性域において基板を変形させることができ、その変形させた基板に処理することができる。従って高精度に回路素子を可撓性の基板に形成することができる。
第2の観点の回路素子の製造方法は、第1方向に可撓性の基板を搬送する搬送工程と、基板の位置又は搬送速度に基づいて基板の弾性域において基板を変形させる工程と、回路素子を形成するため変形させられた基板に対して処理を行う処理工程と、を備える。
この製造方法により、基板が熱収縮しても、基板の弾性域において基板を変形させることができ、その変形させた基板に処理することができる。従って高精度に回路素子を可撓性の基板に形成することができる。
本発明の回路素子の製造装置及び製造方法は、正確な可撓性の基板の搬送を行うことによって、基板に対して精密な処理を行うことができ、可撓性の基板に形成される回路素子の性能向上が大という利点がある。
<<回路素子TFTの製造方法>>
図1は、本実施形態の回路素子TFTの製造装置100の一例を説明する説明図である。回路素子TFTの製造方法の最初の工程では、表面改質層SAMを基板FBに成膜する。
回路素子TFTの製造装置100は、ロール状に巻かれた可撓性のシート基板FBを送り出すための供給ロールRLを備えている。供給ロールRLが所定速度の回転を行うことで、シート基板FBが搬送方向であるX軸方向に送られる。
本実施形態で用いる基板FBは、耐熱性の樹脂フィルムであり、具体的には、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、エチレンビニル共重合体樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、セルロース樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、酢酸ビニル樹脂で光透過機能があるものを使うことができる。さらに基板FBは、熱を受けても寸法が変わらないように無機フィラーを樹脂フィルムに混合して、熱膨張係数を小さくすることができる。無機フィラーの例としては、酸化チタン、酸化亜鉛、アルミナ、酸化ケイ素などが挙げられる。
表面改質層SAMは、ゲード電極、ソース電極又はドレイン電極となる電極材料と反発する性能を有している層である。表面改質層SAMは、自己組織化単分子膜(SAM:Self Assembled Monolayer)であり、例えば、オクタデシルトリクロロシランをトルエンに0.1mol/l溶かした溶液である。
図1に示されるように、この表面改質層SAMは、印刷ローラPR1に染み込ませた状態でオフセット印刷などにより基板FBに塗布される。印刷ローラPR1と基板FBとが密着するように、基板FBを挟んだ印刷ローラPR1の反対側には回転ローラ15が配置されている。印刷ローラPR1及び回転ローラ15が回転することで基板FBが矢印方向に送り出される。なお、オフセット印刷以外にもスクリーン印刷法でも良い。また、インクジェットを用いた液滴吐出法、遠心力で薄膜を構成するスピンコート法、又は溶液に基板FBを漬けるディップ法により塗布する。
次の工程では、露光装置EXは、ゲート電極用のマスクMK1のパターンを基板FBに露光する。なお、ゲート電極用のマスクMK1でアライメントマークを露光するための搬送装置45は、アライメントカメラACを有していない点で、後述する搬送装置50と異なっているのみである。
露光装置EXは照明装置LAから紫外光を照射する。ゲート電極用のマスクMK1を通過した紫外光は、投影光学系LEで基板FBに投影される。投影光学系LEは、ゲート電極用のマスクMK1から投影光学系LEの上端の第1レンズLETまでの間において物側テレセントリックであることが好ましい。物側テレセントリックであると、ゲート電極用のマスクMK1と第1レンズLETとの距離が離れたり、ゲート電極用のマスクMK1が傾いたりしても、ゲート電極のパターン像の形状が変化しない。また、投影光学系LEは、投影光学系LEの上端の第2レンズLEBから基板FBまでの間において像側テレセントリックであることが好ましい。像側テレセントリックであると、投影光学系LEが気圧又は気温の変化で焦点位置が変動したり基板FBに塗布された表面改質層SAMの厚みが変動したりしてもゲート電極のパターンはほとんど変化しない。また、基板FBが自重で撓むことがないように平面保持装置20が設置されている。
マスクMK1のゲート電極パターンが基板FBの用の表面改質層SAMに露光されると、表面改質層SAMが昇華する。これにより、ゲート電極の配線パターンが基板FBに形成される。また、マスクMK1には基板FBの位置制御用にアライメントマークのパターンも形成されており、露光時にアライメントマークが形成される。なお露光によりアライメントマークを基板FBに形成しない場合には、予めアライメントマークが形成された基板FBを用意すればよい。
次の工程では、印刷ローラPR2は流動性電極材料MTをゲート電極用の配線パターンに塗布する。
印刷ローラPR2には流動性電極材料MTが染み込ませてある。基板FBを挟んだ印刷ローラPR2の反対側には回転ローラ15が配置されている。印刷ローラPR2及び回転ローラ15が回転することで基板FBが矢印方向に送り出される。表面改質層SAMが塗布されている領域には流動性電極材料MTが付かず、表面改質層SAMが昇華された領域には、印刷ローラPR2に染み込ませた流動性電極材料MTが付着する。これによりゲート電極GTが形成される。
流動性電極材料MTとして、水分散系の導電性高分子が使用される。導電性高分子として、ポリアニリン(PANI)や、ポリスチレンスルホン酸がドープされたポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT/PSS)が挙げられる。また、流動性電極材料MTは金属粒子を含む溶液でもよく、金属粒子としては、プラチナ(Pt)、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)など粒子化して溶媒に分散できる金属であれば特に限定されるものではない。
次の工程では、紫外線光源UVが紫外線を残っている表面改質層SAMに照射し、基板FB上のすべての表面改質層SAMが昇華される。次に温風ヒータBKは200度C前後の温風を噴出し、流動性電極材料MTを焼成する。これによりゲート電極GTが乾燥される。なお、紫外線光源UVによる表面改質層SAMの昇華と流動性電極材料MTの焼成とが逆の順番に行なわれてもよい。
次の工程では、印刷ローラPR3によるオフセット印刷法などにより、基板FBに絶縁体ISの層が形成される。印刷ローラPR3は絶縁体ISを染み込ませている。液滴吐出法などで絶縁体ISが塗布されるようにしてもよい。絶縁体ISとして、ポリイミド系、アクリル系、ポリビニルアルコール(PVA)又はポリメチルメタクリレート(PMMA)等の樹脂材などが使用される。この絶縁体ISは温風ヒータBKなどを使用して乾燥される。
次に、印刷ローラPR4によるオフセット印刷法などにより、基板FBに再び表面改質層SAMが塗布される。印刷ローラPR4は表面改質層SAMを染み込ませている。
次の工程では、露光装置EXは、ソース電極及びドレイン電極用のマスクMK2のパターンを基板FBに露光する。露光装置EXに用意される搬送装置50については後述する。
露光装置EXは照明装置LAから紫外光を照射する。ソース電極及びドレイン電極用のマスクMK2を通過した紫外光は、投影光学系LEで基板FBに投影される。特に、ソース電極とドレイン電極との距離であるチャネル長は、回路素子TFTの性能を決める。ソース電極とドレイン電極とのチャネル長は、10μmから30μm程度の幅が好ましい。この線幅で露光を確実に行うため、露光装置EXはi線(365nm)より短波長の紫外光を使用することが好ましく、また投影光学系LEの開口数NA0.5以上が好ましい。また、ゲード電極や絶縁体ISにより基板FBの表面高さがばらついているため、投影光学系LEは両側テレセントリックが好ましい。
また、投影光学系LEは倍率調整する倍率レンズZLEを有している。倍率レンズZLEは、ゲート電極などの大きさに合わせて、ソース電極及びドレイン電極用のマスクMK2の配線パターンを拡大したり縮小したりできる。
図1では図示されていないが、その後基板FBに対して流動性電極材料MTを染み込ませたローラが回転し、ソース電極、ドレイン電極などが形成される。チャネル長の表面改質層SAMが露光装置EXによって形成されているため、ソース電極とドレイン電極とのチャネル長が正確に形成される。また次に、流動性の有機半導体OGの材料を染み込ませたローラが回転することで、基板FBに有機半導体OGの層が形成される。これらの工程を経て回路素子TFTが基板FBに形成される。さらに、液晶又は有機EL用の工程を経ることで、表示素子が基板FBに形成される。
回路素子TFTの製造装置100は、搬送制御部90を有している。搬送制御部90は、供給ロールRL及び印刷ローラPR1からPR4の速度制御を行う。また、搬送制御部90は、複数のアライメントカメラAC(AC1からAC4、AC3とAC4は図3を参照)からアライメントマークAMの検出結果を受け取り、露光装置EXの露光タイミングなどを制御する。
<基板FBの搬送装置>
図2は、ソース電極及びドレイン電極用のマスクMK2を使った露光装置EX及び搬送装置50を側面側から見た概略側面図である。
回路素子の製造装置において、特に回路素子の性能を左右する露光処理における基板FBの搬送装置及び搬送方法が、製品の歩留まりと、コスト低減に大きな影響を与える。以下は基板FBの搬送装置及び搬送方法について説明する。
露光装置EXの近傍の搬送部50は、搬送方向において露光装置EXの前後において第1シート溜まり部51と第2シート溜まり部52とを設け、第1シート溜まり部51と第2シート溜まり部52との間に平面保持装置20を設置している。搬送部50は搬送方向に対して平面保持装置20の前後には弾性変形部P(第1弾性変形部P1、第2弾性変形部P2)を設置する。そして、第1弾性変形部P1と第2弾性変形部P2とは基板FBを移動させたり変形させたりする。搬送部50は平面保持装置20の前後にアライメントカメラAC1とアライメントカメラAC2とを設置する。アライメントカメラAC1とアライメントカメラAC2とは基板FBのアライメントマークAMを検出することで基板FBの位置及び変形量を算出する。
第1シート溜まり部51は第1移動ローラRR1と第2移動ローラRR2との間に設けられている。また、第2シート溜まり部52は第3移動ローラRR3と第4移動ローラRR4との間に設けられている。可撓性の基板FBは第1シート溜まり部51及び第2シート溜まり部52で自重により下に垂れ、下に凸な形状となる。搬送部50は第1シート溜まり部51及び第2シート溜まり部52を形成しやすくするために、シート溜まりの最下部に向けて第1空気射出部53及び第2空気射出部54を備えてもよい。第1空気射出部53及び第2空気射出部54は、圧縮空気を基板FBに吹き付けることで基板FBを適度な張りを持たせながら下に垂れさせることができる。
搬送部50は第1シート溜まり部51及び第2シート溜まり部52を設けることで、平面保持装置20において基板を一時的に停止させるための緩衝域を形成している。露光装置EXはマスクMK2のソース電極及びドレイン電極用の配線パターンを基板に露光するために基板FBを一時的に停止させる必要がある。その一方で、図1に示された印刷ローラPR1から印刷ローラPR4が回転し、基板FBが露光装置EXに送られてくる。このように、平面保持装置20上で基板FBの搬送が停止される状態でも、第1シート溜まり部51は、搬送されてくる基板FBを吸収することができる。
露光装置EXがマスクMK2の配線パターンを基板FBに露光した後に、平面保持装置20から基板FBを早急に搬送する必要がある。つまり、図1に示された印刷ローラPR1から印刷ローラPR4による基板FBの搬送速度より速い速度で、基板FBは平面保持装置20から搬送されなければならない。このような状態で、第2シート溜まり部52は速い速度で送られてくる基板FBを吸収する。以上のように、搬送部50はシート溜まりを形成することで、第1弾性変形部P1及び第2弾性変形部P2の範囲外の基板FBに過度な張力が発生することを防ぎ、断裂または歪みが発生しないようにしている。
図3は、図2の露光装置EX、第1シート溜まり部51及び第2シート溜まり部52を除いた搬送部50の斜視図である。表示素子の製造装置は基板FBを一旦停止させ、位置合わせを行い、均一平面な基板FBに対して露光装置EXより露光を行うことで、基板FBに対して正確な露光処理を行う。
搬送部50は、基板FBの搬送方向順に、基板FBの両端に第1弾性変形部P1と第3弾性変形部P3とを備える。次に搬送部50は、基板FBの両端に形成したアライメントマークAMを検出するアライメントカメラAC(第1アライメントカメラAC1、第2アライメントカメラAC2、第3アライメントカメラAC3、第4アライメントカメラAC4)を備える。次に搬送部50は、基板FBの両端に第2弾性変形部P2と第4弾性変形部P4を備える。つまり、搬送方向の右側には第1弾性変形部P1と第2弾性変形部P2とが配置され、搬送方向の左側には第3弾性変形部P3と第4弾性変形部P4とが配置され、4箇所の弾性変形部Pに囲まれた範囲に平面保持装置20が設置されている。
移動ローラRRと移動ローラRRとの間では基板FBは自重で撓んでいるが、平面保持装置20の上部では基板FBは撓んでいない。このため第1アライメントカメラAC1、第2アライメントカメラAC2、第3アライメントカメラAC3及び第4アライメントカメラAC4はアライメントマークAMを観察することでことができ、正確な計測を可能としている。
搬送制御部90は、縮小判定部95、位置ずれ判定部97及び引張応力判定部99を有している。縮み量判定部95は、第1アライメントカメラAC1及び第2アライメントカメラAC2の検出結果、又は第3アライメントカメラAC3及び第4アライメントカメラAC4の検出結果から、基板FBのX軸方向の縮み量を判断する。縮み量判定部95は、第1アライメントカメラAC1及び第3アライメントカメラAC3の検出結果、又は第2アライメントカメラAC3及び第4アライメントカメラAC4の検出結果から、基板FBのY軸方向の縮み量を判断する。
また、位置ずれ判定部97はこれらアライメントカメラACの検出結果からX軸及びY軸方向のずれ量を判定する。また、引張応力判定部99は第1弾性変形部P1、第2弾性変形部P2、第3弾性変形部P3及び第4弾性変形部P4が基板FBを引っ張った際に、基板FBの引張降伏応力点を越えていないを判定する。これは、基板FBを弾性変形領域内で変形させるためである。
上述したように、基板FBは熱を受けても寸法が変わらない材料などを使用しているが、図1に示された温風ヒータBKが200度C前後の温風を基板FBに噴出するため基板FBが縮んだりする。4箇所のアライメントカメラACは、基板FBがどれぐらい縮んでいるかを測定し、また、基板FBが平面保持装置20の上部のXY平面でX軸方向又はY軸方向にどれだけずれているかを測定する。そして、搬送制御部90は4箇所の弾性変形部Pに駆動信号を送信し、4箇所の弾性変形部Pは、アライメントマークAMが所定位置へ位置決めされるように、基板FBをX軸又はY軸方向に移動させたり、XY軸方向に引き伸ばしたりして位置を調整する。
<弾性変形部Pの構成>
図4は弾性変形部Pの構成を示した斜視図であり、構成をわかりやすくするため上部カバー39を取り外した状態を示している。図5(A)は基板FBを硬質ローラ31と軟質ローラ32とで挟んだ状態の弾性変形部Pの側面構成図であり、図5(B)は弾性変形部Pの上部カバー39を除去した上面図である。なお、第1弾性変形部P1、第2弾性変形部P2、第3弾性変形部P3及び第4弾性変形部P4は同じ構成である。
図4及び図5に示されるように、弾性変形部Pは、硬質ローラ31、軟質ローラ32、モータ33、第1架台34、第2架台35、リニアアクチュエータ36、応力計37、下部カバー38及び上部カバー39で構成される。
硬質ローラ31はモータ33及び回転軸S1に接続され、軟質ローラ32は回転軸S2に接続されて自由回転することができる。モータ33は正逆転可能なステッピングモータ又はサーボモータであり、モータ33の停止状態で回転軸S1は回転しない。軟質ローラ32にはモータが接続されていないが、硬質ローラ31と軟質ローラ32との接触圧により、硬質ローラ31の回転に応じて軟質ローラ32は回転する。基板FBの幅方向(Y軸方向)の両端部は硬質ローラ31と軟質ローラ32とで挟まれ基板FBが固定される。基板FBはモータ33が回転することによりX軸方向の所定の位置に搬送されたり、停止されたりする。
硬質ローラ31、軟質ローラ32及びモータ33などは第1架台34に載置されている。また、第1架台34及びリニアアクチュエータ36は第2架台35に載置されている。リニアアクチュエータ36はY軸方向に第1架台34を移動させることができる。第2架台35は下部カバー38の上でX軸方向及びY軸方向に移動可能な構造となっている。第2架台35のX軸方向及びY軸方向の移動方向には応力計37が設置される。応力計37はX軸応力計37xとY軸応力計37yとで構成され、基板FBに加わるX軸方向及びY軸方向の引張応力を常時測定している。つまり、弾性変形部PはX軸及びY軸方向にかかる引張応力を計測するため、弾性変形部Pの第2架台35がX軸方向及びY軸方向に移動可能な構造となっている。上部カバー39は弾性変形部Pの内部への埃などの侵入を防ぎまた露光の光を防ぐことで、熱及び紫外線からのローラの変性及び変形を防いでいる。
<弾性変形部Pの動作>
図6は、第1弾性変形部P1、第2弾性変形部P2、第3弾性変形部P3及び第4弾性変形部P4の動作について説明した図である。
ステップS11において、第1弾性変形部P1、第2弾性変形部P2、第3弾性変形部P3及び第4弾性変形部P4のすべては、基板FBを硬質ローラ31と軟質ローラ32とで挟んだ状態でモータ33が停止する。この状態では、基板FBはある位置に固定された状態である。
ステップS12において、アライメントカメラAC(第1アライメントカメラAC1、第3アライメントカメラAC3、第2アライメントカメラAC2、第4アライメントカメラAC4)が算出した基板FBの縮み量に基づいて、縮み量判定部95は、基板FBがX軸方向又はY軸方向に縮んでいるか否かを判断する。X軸方向に縮んでいればステップS13に進み、Y軸方向に縮んでいればステップS14に進む。また、基板FBが縮んでいなければステップS17に進む。
ステップS13では、図3に示される搬送方向の右側では第1弾性変形部P1と第2弾性変形部P2とにおいて、硬質ローラ31のモータ33が互いに逆方向になるように回転する。また搬送方向の左側では第3弾性変形部P3と第4弾性変形部P4との硬質ローラ31のモータ33が互いに逆方向になるように回転する。すると、基板FBがX軸方向に引き伸ばされる。なお、モータ33が互いに逆方向になるように回転するのでなく一方のモータ33が回転せず他方のモータ33が回転してもよい。
X軸方向に基板FBが引き伸ばされると、ステップS15に進む。
ステップS14では、第1弾性変形部P1と第3弾性変形部P3とにおいて、リニアアクチュエータ36が基板FBを+Y軸方向、−Y軸方向に引く。また、第2弾性変形部P2と第4弾性変形部P4とにおいても、リニアアクチュエータ36が基板FBを+Y軸方向、−Y軸方向に引く。すると、基板FBがY軸方向に引き伸ばされる。なお、リニアアクチュエータ36が互いに逆方向に引くのではなく一方のリニアアクチュエータ36が回転せず他方が回転してもよい。
Y軸方向に基板FBが引き伸ばされると、ステップS16に進む。
ステップS15では、引張応力判定部99はX軸応力計37xによる引張応力が基板FBの引張降伏応力点、またはその値の80%を越えていないかを判断する。X軸方向の引張応力が基板FBの引張降伏応力点を越えていたならこれ以上引っ張らないようにステップS17に進み、降伏応力点を越えていないならステップS12に戻り、さらに弾性変形部Pで基板FBを引っ張る必要があるかを判断する。この判定により、基板FBは弾性変形領域内で変形させられる。
ステップS16では、引張応力判定部99はY軸応力計37yによる引張応力が基板FBの引張降伏応力点を越えていないかを判断する。Y軸方向の引張応力が基板FBの引張降伏応力点を越えていたならこれ以上引っ張らないようにステップS17に進み、降伏応力点を越えていないならステップS12に戻り、さらに弾性変形部Pで基板FBを引っ張る必要があるかを判定する。
ステップS17では、位置ずれ判定部97は基板FBがX軸又はY軸方向にずれているか否かを判断する。X軸方向に基板FBがずれている場合にはステップS18に進み、Y軸方向に基板FBがずれている場合にはステップS19に進み、位置ずれが生じていなければ終了する。
ステップS18では、図3に示される搬送方向の右側の第1弾性変形部P1と第2弾性変形部P2とのモータ33が互いに同方向になるように回転する。また搬送方向の左側でも第3弾性変形部P3と第4弾性変形部P4とのモータ33が互いに同方向になるように回転する。その後ステップS17に進み、位置ずれ判定部97が基板FBの位置ずれを判定する。
ステップS19では、図3に示される搬送方向の右側の第1弾性変形部P1と第3弾性変形部P3とのリニアアクチュエータ36が基板FBを同方向に移動する。また搬送方向の左側でも第2弾性変形部P2と第4弾性変形部P4とのリニアアクチュエータ36が基板FBを同方向に移動する。なお、基板FBが回転している場合には、第1弾性変形部P1と第3弾性変形部P3とのリニアアクチュエータ36が+Y軸方向に、第2弾性変形部P2と第4弾性変形部P4とのリニアアクチュエータ36が−Y軸方向に基板FBを移動させればよい。その後ステップS17に進み、位置ずれ判定部97が基板FBの位置ずれを判定する。
以上のようにして、搬送部50は4箇所の弾性変形部Pで4箇所の弾性変形部Pに囲まれた領域の基板FBの位置ずれ及び縮小を修正することができる。また、精密な露光処理のために基板FBが均等な平面を形成している必要があるため、搬送部50は平面保持装置20を設置している。
<平面保持装置20の構成>
図7(a)は平面保持装置20の断面を示した構成図である。(b)は(a)の上面図を示す。
平面保持装置20は圧縮空気を送る送風管21と、空気を吸入する吸入管22とが設置されている。送風管21には送風ポンプ(不図示)が接続されており、圧縮空気を送っている。吸入管22には吸引ポンプが(不図示)が接続されており、空気を吸引している。送風ポンプ及び吸引ポンプは送風量及び吸引量を調節することができる。また、平面保持装置20は距離センサ25を複数箇所に設置されており、基板FBとの距離を測定することができる。平面保持装置20の上面には多数の穴が開いており、それぞれ送風口23、吸入口24が交互に設置されている。
平面保持装置20は平面保持装置20の上部に載置した基板FBを均一平面にし、送風圧と吸入圧とを調節することで僅かに浮かした状態にする。基板FBは平面保持装置20から5μm程度に浮かした状態で保たれ、平面保持装置20の平面度が20μm程度になるよう距離センサ25で監視しながら空気圧を調節する。平面保持装置20は平面度を20μm程度以下にすることで、露光装置EXのDOF(被写界深度)内に基板FBを収めることができる。つまり、基板FBは平面保持装置20により、精密な露光処理をすることができる。
<搬送部50における動作概略>
図8は、ソース電極及びドレイン電極用の配線パターンを露光する露光装置EXにおける搬送部50の上面図と搬送制御部90の制御系統とを示した図である。なお、図8の搬送部50は制御系統をわかり易くするため、弾性変形部Pの上部カバー39を除去しており、露光装置EXは倍率レンズZLEのみを描いている。
基板FBには所定距離ごとにアライメントマークAM(第1アライメントマークAM1、第2アライメントマークAM2、第3アライメントマークAM3及び第4アライメントマークAM4)が形成されている。搬送制御部90は、搬送されてくる基板FB上の第2アライメントマークAM2及び第4アライメントマークAM4を第1アライメントカメラAC1及び第3アライメントカメラAC3の視野範囲に検出すると、次に検出する第1アライメントマークAM1及び第3アライメントマークAM3が通過する時間を予測することができる。
予測時間経過すると、第1弾性変形部P1、第2弾性変形部P2、第3弾性変形部P3及び第4弾性変形部P4のモータ33を止める。搬送制御部90は第2アライメントマークAM2及び第4アライメントマークAM4を第2アライメントカメラAC2及び第4アライメントカメラAC4で検出することができ、同時に第1アライメントマークAM1及び第3アライメントマークAM3も第1アライメントカメラAC1及び第3アライメントカメラAC3で検出することができる。つまり、搬送制御部90は同時に4箇所のアライメントマークAMを4箇所のアライメントカメラACの視野内で停止させる。
搬送制御部90はあらかじめ4箇所のアライメントカメラACの光軸を4箇所のアライメントマークAMの中心となる位置に設定しておくことで、アライメントカメラACの設定位置が基準位置となり、処理工程を経た基板FBの位置ずれ量が分かり、基板FBの縮み量などが分かる。
第1弾性変形部P1、第2弾性変形部P2、第3弾性変形部P3及び第4弾性変形部P4による、基板FBの縮み量の調整及び位置ずれの調整は、図7で示されたフローチャートに従って行われる。
しかしながら、第1弾性変形部P1、第2弾性変形部P2、第3弾性変形部P3及び第4弾性変形部P4が基板FBを引っ張って引張降伏応力点まで達してしまい、基板FBの位置調節が不可能となる場合がある。この場合の搬送制御部90は、アライメントマークAMのずれ量から位置調節が不可能な状態の基板FBの倍率を計算し、露光装置EXに倍率レンズZLEで倍率変更を指示する。露光処理を行う。
図9は基板FBと露光装置EXとによる配線パターン位置合わせのフローチャートである。
ステップS31において、搬送制御部90は基板FBの搬送を開始し、露光面の基板FBを平らにするため、平面保持装置20を作動させ送気圧及び吸気圧を調節する。
ステップS32において第1弾性変形部P1、第2弾性変形部P2、第3弾性変形部P3及び第4弾性変形部P4は平面保持装置20の上部に搬送されてきた基板FBの4箇所のアライメントマークAMを4箇所のアライメントカメラACの視野に移動する。
ステップS33において、第1弾性変形部P1、第2弾性変形部P2、第3弾性変形部P3及び第4弾性変形部P4は搬送を停止し、基板FBのアライメントマークAMがアライメントカメラACの視野内に入っているかを確認する。行き過ぎているようならばモータ33を調節して戻し、手前であればモータ33を進め搬送方向に進める。
ステップS34において、第1弾性変形部P1、第2弾性変形部P2、第3弾性変形部P3及び第4弾性変形部P4は基板FBのX軸方向の引張降伏応力点を越えないように、X軸応力計37xで基板FBにかかる引張応力を監視しながらモータ33を回転させることで基板FBのX軸方向の位置及び縮み量を直す。
ステップS35において、第1弾性変形部P1、第2弾性変形部P2、第3弾性変形部P3及び第4弾性変形部P4は、基板FBのY軸方向の引張降伏応力点を越えないように、Y軸応力計37yで基板FBにかかる引張応力を監視しながらリニアアクチュエータ36で引張することで基板FBのY軸方向の位置及び縮み量を直す。
引張降伏応力点を越えないように搬送制御部90が制御しているため、第1弾性変形部P1、第2弾性変形部P2、第3弾性変形部P3及び第4弾性変形部P4が基板FBを引っ張っても縮み量が残っている場合がある。ステップS36では、このような場合に、搬送制御部90は露光装置EXに倍率変更の指示を出し、倍率レンズZLEの倍率を変更する。
ステップS37において、露光装置EXは、マスクMK2のソース電極及びドレイン電極用の配線パターンを基板FBに露光する。露光装置EXは、すでに基板FBに形成されたゲート電極の大きさに合わせて露光することができる。
ステップS38において、第1弾性変形部P1、第2弾性変形部P2、第3弾性変形部P3及び第4弾性変形部P4は基板FBの搬送を再開する。
図1において、ゲート電極用のマスクMK1を有する露光装置EXは、倍率レンズが設けられていないが倍率レンズを設けても良い。また、搬送装置45はアライメントカメラACを有していないが、予めアライメントマークが形成された基板FBがゲート電極用のマスクMK1を有する露光装置EXに搬送されてくるのであればアライメントカメラを備えてもよい。
また、図示していないが、搬送装置50の機構を印刷ローラPRに対して設けても良い。この場合平面保持装置20の代わりに回転ローラ15を配置すればよい。
実施形態の製造装置には熱処理装置BKを設けたが、メタルインク又は発光層溶液などの改良によって熱処理が必要でないインク又は溶液が提案されている。このため、本実施例においても熱処理装置BKを必ず設ける必要はない。
回路素子TFTの製造装置100の一例を説明する説明図である。 露光装置EXの近傍の搬送部50を搬送方向に対して右側から見た概略側面図である。 搬送部50の斜視図である。 弾性変形部Pの構成を示した斜視図である。 (A)は、基板FBを硬質ローラ31と軟質ローラ32とで挟んだ状態の弾性変形部Pの側面構成図である。 (B)は、弾性変形部Pの上部カバー39を除去した上面図である。 弾性変形部P(第1弾性変形部P1、第2弾性変形部P2、第3弾性変形部P3及び第4弾性変形部P4)の動作について説明した図である。 (a)は、平面保持装置20の断面を示した構成図である。 (b)は、(a)の上面図を示す。 搬送部50の上面図と搬送制御部90の制御系統を示した図である。 基板FBと露光装置EXとによる配線パターン位置合わせのフローチャートである。
符号の説明
20 … 平面保持装置
21 … 送風管、22 … 吸入管、23 … 送風口、24 … 吸入口
25 … 距離センサ
31 … 硬質ローラ、32 … 軟質ローラ
33 … モータ
34 … 第1架台、35 … 第2架台
36 … リニアアクチュエータ
37 … 応力計(37x…X軸応力計、37y…Y軸応力計)
38 … 下部カバー、39 … 上部カバー
50 … 搬送部
51 … 第1シート溜まり部、52 … 第2シート溜まり部
53 … 第1空気射出部、54 … 第2空気射出部
90 … 搬送制御部
AC … アライメントカメラ(AC1…第1アライメントカメラ、AC2…第2アライメントカメラ、AC3…第3アライメントカメラ、AC4…第4アライメントカメラ)
AM … アライメントマーク(AM1…第1アライメントマーク、AM2…第2アライメントマーク、AM3…第3アライメントマーク、AM4…第4アライメントマーク)
BK … 温風ヒータ
EX … 露光装置
FB … 基板
GT … ゲート電極
LA … 照明装置
LE … 投影光学系(LET…第1レンズ、LEB…第2レンズ、ZLE…倍率レンズ)
MK … マスク(MK1…ゲート電極用マスク、MK2…ソース電極及びゲート電極用マスク)
MT … 流動性電極材料
P … 弾性変形部(P1…第1弾性変形部、P2…第2弾性変形部、P3…第3弾性変形部、P4…第4弾性変形部)
PR1、PR2、PR3、PR4 … 印刷ローラ
RR … 移動ローラ(RR1…第1移動ローラ、RR2…第2移動ローラ、RR3…第3移動ローラ、RR4…第4移動ローラ)
S3 … 回転軸、S2 … 回転軸
SAM … 表面改質層
TFT … 回路素子
UV … 紫外線光源

Claims (19)

  1. 可撓性基板に回路素子を形成する製造装置において、
    第1方向に可撓性の基板に搬送する搬送部と、
    前記第1方向に並んで配置され、前記基板の弾性域において前記基板を変形させる弾性変形手段と、
    前記回路素子を形成するため、前記変形させられた基板に対して処理を行う処理部と、
    を備えることを特徴とする回路素子の製造装置。
  2. 前記弾性変形手段は、前記処理部の前記第1方向の前後において前記基板の位置又は速度を制御することによって前記基板を変形させることを特徴とする請求項1に記載の回路素子の製造装置。
  3. 前記弾性変形手段は、前記第1方向に前記基板を弾性変形させるとともに前記第1方向と交差する第2方向に前記基板を弾性変形させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回路素子の製造装置。
  4. 前記弾性変形手段は、前記第1方向と交差する第2方向の前記基板の両端に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の回路素子の製造装置。
  5. 前記弾性変形手段は、前記基板を挟む硬質ローラと軟質のローラとを有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の回路素子の製造装置。
  6. 前記弾性変形手段は、前記第1方向の引張応力を計測する第1応力計と前記第2方向の引張応力を計測する第2応力計とを有することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の回路素子の製造装置。
  7. 前記基板には基準マークが前記第1方向と交差する第2方向の前記基板の両端に形成されており、
    前記基準マークを検出するアライメント光学系が前記基板の両端に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の回路素子の製造装置。
  8. 前記アライメント光学系は前記処理部の前記第一方向の前後に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の回路素子の製造装置。
  9. 前記処理部は、マスクに形成された回路素子の回路パターンを前記基板に露光する露光装置であり、前記基板を挟んで前記露光装置の反対側に平面保持ステージが配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の回路素子の製造装置。
  10. 前記平面保持ステージは、その表面に気体を排出する気体排出口と気体を吸引する気体吸引口とを有することを特徴とする請求項9に記載の回路素子の製造装置。
  11. 前記処理部は、導電材料を前記基板に塗布する塗布ローラであり、前記基板を挟んで前記塗布ローラの反対側に回転ローラが配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の回路素子の製造装置。
  12. 回路素子の製造方法において、
    第1方向に可撓性の基板を搬送する搬送工程と、
    前記基板の位置又は搬送速度に基づいて、前記基板の弾性域において前記基板を変形させる工程と、
    前記回路素子を形成するため、前記変形させられた基板に対して処理を行う処理工程と、
    を備えることを特徴とする回路素子の製造方法。
  13. 前記基板を変形させる工程は、前記第1方向に前記基板を弾性変形させるとともに前記第1方向と交差する第2方向にも前記基板を弾性変形させることを特徴とする請求項12に記載の回路素子の製造方法。
  14. 前記搬送工程は、前記処理工程の前記第1方向の前後に前記基板を弛ませる基板溜まり部を有することを特徴とする請求項12又は請求項13に記載の回路素子の製造方法。
  15. 前記処理部は、投影光学系を使ってマスクに形成された回路素子の回路パターンを前記基板に投影露光する投影露光装置であり、前記基板を挟んで前記露光装置の反対側に配置された平面保持ステージで前記基板が保持されていることを特徴とする請求項12ないし請求項14のいずれか一項に記載の回路素子の製造方法。
  16. 前記投影露光装置に前記基板が露光される際に、前記基板は前記平面保持ステージ上で一時停止し、
    前記基板を変形させる工程は一時停止した前記基板を弾性変形させることを特徴とする請求項15に記載の回路素子の製造方法。
  17. 前記平面保持ステージは、その表面と前記基板との間に間隙を形成することを特徴とする請求項15又は請求項16に記載の回路素子の製造方法。
  18. 前記基板を変形させる工程が前記基板を弾性変形させる範囲では必要な変形量を確保できない際に、前記投影光学系が倍率を変形させることを特徴とする請求項15ないし請求項17のいずれか一項に記載の回路素子の製造方法。
  19. 前記基板の位置又は搬送速度は、前記処理部の周辺に配置されたアライメント光学系で前記基板に形成されたアライメントマークを検出することにより求められることを特徴とする請求項12ないし請求項18のいずれか一項に記載の回路素子の製造方法。
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