JP2010014842A - 液晶表示装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】光リサイクルを可能にして光利用効率の向上を図りつつ、その場合であってもネガポジ反転の状態が生じることなく、特に外光下での視認性を向上させることができるようにする。
【解決手段】バックライト光の入射側に位置する第1基板2と、前記バックライト光の出射側に位置する第2基板3と、これらの間に配置される液晶層4と、前記液晶層4よりも前記バックライト光の入射側に配されて、当該バックライト光における所定偏光成分を吸収し、当該所定偏光成分に直交する偏光成分を透過させる吸収型偏光層5と、前記吸収型偏光層5よりもさらに前記バックライト光の入射側に配されて、当該バックライト光における前記所定偏光成分を反射し、当該所定偏光成分に直交する偏光成分を透過させる反射型偏光層6とを備えて、液晶表示装置を構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶表示装置およびその製造方法に関し、特に例えば半透過半反射表示が可能なものに適用して好適な液晶表示装置とその製造方法に関する。
一般に、液晶表示装置には、光透過型と光反射型があることが知られている。また、近年では、例えばモバイル用途の液晶表示装置として、透過型表示と反射型表示とを併用した半透過半反射表示を可能とし、これにより暗状態や外光下等での視認性を向上させたものも提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、光透過型の液晶表示装置または半透過半反射表示を行う液晶表示装置における透過表示部では、バックライト光を液晶層で調光することで、画像表示を行うことを可能にしている。また、バックライト光の調光にあたっては、液晶層の光路上前後にクロスニコルとなる偏光板対を配し、前段の偏光板でバックライト光のうちのP偏光成分またはS偏光成分のいずれか一方のみを透過させることで、当該一方の偏光成分のみを利用するようになっている。
このような構成の液晶表示装置において、光利用効率を向上させるためには、液晶層の前段に位置する偏光板として、反射型偏光板を用いることが考えられる。反射型偏光板を用いれば、一方の偏光成分を透過させるが、他方の偏光成分については反射することになるため、バックライト側に戻った光の再利用を図ること、すなわち光のリサイクルが可能となるからである。
反射型偏光板としては、複屈折を有する樹脂の積層体からなる直線偏光板や、コレステリック液晶に代表される円偏光板等、幾つかの種類がある。ただし、液晶表示装置に対しては薄型化が強く望まれていることから、反射型偏光板についても、これに対応し得るものである必要がある。このことから、液晶表示装置における反射型偏光板については、ワイヤーグリッドを用いて構成し、これにより薄型化への対応を容易に実現可能にすることが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−250430号公報 特開2006−47829号公報
しかしながら、上述した従来構成では、以下に述べるような難点がある。すなわち、反射型偏光板としてワイヤーグリッドを用いれば薄型化への対応が容易になるが、当該ワイヤーグリッドを配した領域部分の反射特性が透過特性とネガポジ反転の状態になってしまう。具体的には、バックライトからの透過光について液晶層が黒表示を行う状態のときに、画像表示面からの外光の入射があると、その入射光の反射によって逆に白表示状態になってしまう、といったことが起こり得る。これは、バックライト光のみならず、画像表示面からの外光についても、反射型偏光板において、一方の偏光成分は透過するが、他方の偏光成分は反射されてしまうからである。このようなネガポジ反転の状態の発生は、特に屋外での使用時における視認性が大きく低下してしまうことになるため、回避すべきである。
そこで、本発明は、光リサイクルを可能にして光利用効率の向上を図りつつ、その場合であってもネガポジ反転の状態が生じることなく、特に外光下での視認性を向上させることができる、液晶表示装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために案出された液晶表示装置で、バックライト光の入射側に位置する第1基板と、前記バックライト光の出射側に位置する第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に配置される液晶層と、前記液晶層よりも前記バックライト光の入射側に配されて、当該バックライト光における所定偏光成分を吸収し、当該所定偏光成分に直交する偏光成分を透過させる吸収型偏光層と、前記吸収型偏光層よりもさらに前記バックライト光の入射側に配されて、当該バックライト光における前記所定偏光成分を反射し、当該所定偏光成分に直交する偏光成分を透過させる反射型偏光層とを備えるものである。
上記構成の液晶表示装置では、液晶層よりもバックライト光の入射側、すなわち液晶層の前段に、反射型偏光層が配されているので、当該反射型偏光層でバックライト光の入射側に戻した光のリサイクルが可能となる。
また、反射型偏光層と液晶層との間には、吸収型偏光層が配されている。この吸収型偏光層は、反射型偏光層と同一の偏光成分を透過させるものなので、当該反射型偏光層を透過して液晶層に入射する光に対して影響を及ぼすものではない。その一方で、吸収型偏光層は、透過させない偏光成分については反射ではなく吸収する。したがって、例えば外光の入射があっても、反射型偏光層よりも光の入射側に位置する吸収型偏光層で吸収され、当該反射型偏光層で反射されることがないので、ネガポジ反転の状態が発生してしまうことがない。
本発明によれば、バックライト光に対しては、反射型偏光板を使用するため、光リサイクルが実現可能となり、その結果として光利用効率の向上を図ることが可能になる。しかも、当該反射型偏光層よりも液晶層の側(すなわち、パネル内面側。)には吸収型偏光層が配されているので、例えば外光の入射があっても、ネガポジ反転の状態が発生することなく、外光とバックライト光(透過光)についての白黒の表示状態が同じになる。したがって、反射型偏光板のみが配され吸収型偏光層が配されていない場合に比べて、特に外光下での視認性を向上させることができるようになる。
以下、図面に基づき本発明に係る液晶表示装置およびその製造方法について説明する。
〔第1の実施の形態〕
先ず、本発明の第1の実施の形態について説明する。
図1は、第1の実施の形態における液晶表示装置の概略構成例を示す側断面図である。なお、図例では、単純マトリクス構造の液晶表示装置を例に挙げている。
図例のように、本実施形態で例に挙げる液晶表示装置は、光源となるバックライト1と、そのバックライト1からの照射光(以下、単に「バックライト光」という。)の入射側に位置する第1基板2と、当該バックライト光の出射側に位置する第2基板3と、第1基板2と第2基板3との間に配置される液晶層4と、を備えている。
第1基板2および第2基板3は、いずれも、ガラス板等の透明板からなるものである。なお、第1基板2および第2基板3の内面側には、液晶層4に対する駆動を行うための透明電極や配向膜等(ただし不図示)が形成されているものとする。
液晶層4としては、例えば、ツイストネマティック(TN)型の液晶材料を用いて形成されたものが挙げられる。ただし、必ずしもTNモードに対応したものに限定されることはなく、横電界により駆動されるインプレインスイッチング(IPS)モードやフリンジフィールドスチング(FFS)モード等に対応したものであっても、あるいは垂直配向(VA)モードに対応したものであっても構わない。
また、液晶層4よりもバックライト光の入射側、さらに具体的には第1基板2と液晶層4との間には、吸収型偏光層5が形成されている。すなわち、吸収型偏光層5は、第1基板2、第2基板3および液晶層4によって構成される液晶セル内に形成されている。
このような吸収型偏光層5については、様々な材料やプロセス等で形成することが可能であるが、その一具体例として塗布により形成されたものが挙げられる。塗布による形成材料としては、公知のものを用いればよい(例えば、特許第3492693号公報、特許第3667637号公報、特開2005−255846号公報、特開2006−98927号公報等参照。)。そして、塗布時のシェアによる配向、配向膜による配向効果、その組み合わせ等で、所望の配向効果を得ることができる。具体的には、例えば、アゾ系染料を用い、スリットコーターでシェアをかけながら塗布して配向させることが考えられる。
また、吸収型偏光層5よりもさらにバックライト光の入射側、さらに具体的には第1基板2よりもバックライト光の入射側で、当該第1基板2におけるバックライト1の側の面上には、反射型偏光層6が形成されている。この反射型偏光層6は、バックライト光の一方の偏光成分を反射し、当該偏光成分と直交する他方の偏光成分を透過させるものである。なお、反射型偏光層6における透過軸は、吸収型偏光層5における透過軸と平行であるものとする。すなわち、反射型偏光層6では、吸収型偏光層5が透過させる偏光成分と同一の偏光成分を透過させるようになっている。
このような反射型偏光層6にとしては、複屈折を有する樹脂の積層体からなる直線偏光板やコレステリック液晶に代表される円偏光板等を用いることも考えられるが、その一具体例としてワイヤーグリッドにより形成されたものが挙げられる。ワイヤーグリッドによる反射型偏光層6は、複数の金属線が並設されてなり、当該金属線に平行に振動する電界ベクトルを持つ偏光を反射し、当該金属線に直交に振動する電界ベクトルを持つ偏光を透過させることで、直線偏光を得ることになる。
さらに、第2基板3におけるバックライト光の出射側の面上には、偏光板7が配設されている。この偏光板7における透過軸は、吸収型偏光層5および反射型偏光層6における透過軸と直交しているものとする。すなわち、偏光板7は、吸収型偏光層5および反射型偏光層6に対して、クロスニコルとなるように配設されている。なお、この偏光板7については、通常の液晶表示装置で用いられるフィルム状のよう素系偏光板を用いればよい。
図2は、第1の実施の形態における液晶表示装置の構成例をさらに具体的に示す側断面図であり、TFT液晶構造に適用した場合の具体的な構成例を示すものである。なお、図1と同一の構成要素については、同一の符号を付している。
図例の液晶表示装置では、第1基板2の液晶層4に向かう側の面上に、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor)8等の駆動用素子およびこれに接続された電極や配線が設けられ、これらがパシベーション層である透明絶縁膜9および層間絶縁膜10で覆われている。そして、層間絶縁膜10上に透明電極11が形成され、さらにその透明電極11上に吸収型偏光層5が塗布により形成されている。なお、吸収型偏光層5の上面は、配向膜12によって覆われている。
また、第1基板2のバックライト1に向かう側の面には、ワイヤーグリッドによる反射型偏光層6が形成されている。
一方、第1基板2と液晶層4を挟んで対向する側の第2基板3には、その液晶層4に向かう面に、カラーフィルタ13が設けられている。そして、カラーフィルタ13に重ねて、対向電極14が形成されているとともに、その対向電極14が配向膜15によって覆われている。
以上のような構成の液晶表示装置は、以下に述べるような作用を奏する。
バックライト1から照射されるバックライト光は、反射型偏光層6に到達すると、一方の偏光については透過し、他方の偏光については反射されることになる。そのため、当該他方の偏光がバックライト1の側に反射されてくることにより、当該バックライト1の側では、その反射光を有効利用することが可能となる。具体的には、当該反射光のリサイクルが実現可能となる。
一方、反射型偏光層6を透過した光は、吸収型偏光層5をそのまま透過し、さらには液晶層4を透過して行く。そして、液晶層4がTNモードに対応したものであれば、当該液晶層4に対する駆動状態が電圧OFFである場合に、当該液晶層4を透過した光は、第2基板3の面上における偏光板7をそのまま透過する。したがって、第2基板3におけるバックライト光の出射側から見ると、液晶表示装置は、白表示状態になる。また、液晶層4に対する駆動状態が電圧ONである場合には、液晶層4における液晶分子が立ち上がって偏光板7で光が吸収されることになる。したがって、第2基板3におけるバックライト光の出射側から見ると、液晶表示装置は、黒表示状態になる。
また、このとき、外光の影響については、電圧OFFのときにはそのまま外光がバックライト1まで透過していくが、電圧ONのときには吸収型偏光層5で外光が吸収されるため、バックライト光に対するON、OFFの状態と一致させることができる。また、外光の一部は配線等、TFT基板で反射するが、吸収型偏光層5により、バックライト光に対するON、OFFの状態と一致させることができる。
つまり、反射型偏光層6と液晶層4との間には吸収型偏光層5が配されているが、この吸収型偏光層5は反射型偏光層6と同一の偏光成分を透過させるものなので、当該反射型偏光層6を透過して液晶層4に入射する光に対して影響を及ぼすものではない。その一方で、吸収型偏光層5は、透過させない偏光成分については反射ではなく吸収する。したがって、例えば外光の入射があっても、反射型偏光層6よりも光の入射側に位置する吸収型偏光層5で吸収され、当該反射型偏光層6で反射されることがないので、ネガポジ反転の状態が発生してしまうことがないのである。
以上に説明したように、本実施形態における液晶表示装置では、バックライト光に対しては、反射型偏光層6を使用するため、光リサイクルが実現可能となり、その結果として光利用効率の向上を図ることが可能になる。しかも、当該反射型偏光層6よりも液晶層4の側(すなわち、パネル内面側。)には吸収型偏光層5が配されているので、例えば外光の入射があっても、ネガポジ反転の状態が発生することなく、外光とバックライト光(透過光)についての白黒の表示状態が同じになる。したがって、特に外光下での視認性を向上させることができるようになる。
ここで、比較のために、反射型偏光層6のみが配され、吸収型偏光層5が配されていない構成を考える。この構成の場合、バックライト光のON、OFFの状態において、外光については光学特性が逆転してしまい、透過光が白のとき、外光に対する反射光は黒、透過光が黒のとき、外光に対する反射光は白となってしまう。そのため、かかる構成では、特に屋外での視認性が著しく低下してしまうことが考えられる。
さらに、他の比較例として、吸収型偏光層5のみが配され、反射型偏光層6が配されていない構成を考える。この構成の場合、反射型偏光層6による光のリサイクルがないため、本実施形態における構成に比べて、40%程度輝度が低下してしまうことが考えられる。
また、本実施形態で説明したように、吸収型偏光層5を塗布により形成すれば、当該吸収型偏光層5として例えばフィルム状のものを貼付して用いる場合に比べて、その薄膜化を実現することが可能となる。したがって、液晶表示装置に対する薄型化の要望について、容易かつ適切に対応し得るようになる。つまり、吸収型偏光層5が厚くなってしまうのを抑制し得ることから、特に本実施形態で説明したように反射型偏光層6と吸収型偏光層5との両方を備えている構成において、その薄型化を実現する上で非常に有効であると言える。
さらに、本実施形態で説明したように、反射型偏光層6をワイヤーグリッドにより形成すれば、当該反射型偏光層6として例えば樹脂積層体からなる直線偏光板を用いる場合に比べて、その薄膜化を実現することが可能となる。したがって、液晶表示装置に対する薄型化の要望について、容易かつ適切に対応し得るようになる。つまり、反射型偏光層6が厚くなってしまうのを抑制し得ることから、特に本実施形態で説明したように反射型偏光層6と吸収型偏光層5との両方を備えている構成において、その薄型化を実現する上で非常に有効であると言える。
また、本実施形態における液晶表示装置では、吸収型偏光層5が、第1基板2と液晶層4との間、すなわち当該第1基板2よりも当該液晶層4の側に配されている。つまり、吸収型偏光層5が、液晶セル内に形成されており、いわゆるイン・セル化されている。したがって、液晶セル外に吸収型偏光層5を形成する必要がなく、当該吸収型偏光層5を液晶セル外形成する場合に比べて、液晶表示装置の薄膜化が実現容易になる。
さらに、本実施形態における液晶表示装置では、反射型偏光層6が、第1基板2よりもバックライト光の入射側に配されている。つまり、反射型偏光層6が、液晶セル外に形成されている。したがって、液晶セル内に形成する場合に比べて、反射型偏光層6の形成手法に関する柔軟度を確保することが容易となり、その結果として当該反射型偏光層6の形成の容易化が図れるようになる。
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、ここでは、上述した第1の実施の形態との相違点についてのみ説明する。すなわち、説明のない事項は、第1の実施の形態の場合と同一か、または同様のものが適用可能であるものとする。
図3は、第2の実施の形態における液晶表示装置の概略構成例を示す側断面図である。なお、図中において、図1と同一の構成要素については、同一の符号を付している。
図例のように、本実施形態で例に挙げる液晶表示装置は、吸収型偏光層5および反射型偏光層6のいずれもが、第1基板2よりもバックライト光の入射側に配されている。つまり、吸収型偏光層5および反射型偏光層6の両方とも、液晶セル外に形成されている。
このような構成の液晶表示装置においても、液晶層4よりもバックライト光の入射側に吸収型偏光層5が配されて、当該吸収型偏光層5よりもさらにバックライト光の入射側に反射型偏光層6が配されている。したがって、第1の実施の形態で説明した構成の場合と同様に、光利用効率の向上が図れ、高い輝度が得られることになる。また、外光の影響についても、ネガポジ反転の状態が発生することなく、外光とバックライト光(透過光)についての白黒の表示状態が同じになるので、特に外光下での視認性を向上させることができる。
さらに、本実施形態における液晶表示装置では、吸収型偏光層5および反射型偏光層6の両方が液晶セル外に形成されているので、これらを液晶セル内に形成する場合に比べて、それぞれの形成手法に関する柔軟度を確保することが容易となり、その結果としてそれぞれの形成の容易化が図れるようになる。すなわち、反射型偏光層6のみならず、吸収型偏光層5についても、第1基板2上の透明電極や配向膜等を考慮せずに形成することが可能となるので、その形成の容易化(具体的には、形成手順の簡素化等。)が図れるようになる。
〔第3の実施の形態〕
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、ここでも、上述した第1の実施の形態との相違点についてのみ説明する。すなわち、説明のない事項は、第1の実施の形態の場合と同一か、または同様のものが適用可能であるものとする。
図4は、第3の実施の形態における液晶表示装置の概略構成例を示す側断面図である。なお、図中において、図1と同一の構成要素については、同一の符号を付している。
図例のように、本実施形態で例に挙げる液晶表示装置は、吸収型偏光層5および反射型偏光層6のいずれもが、第1基板2よりも液晶層4の側に配されている。つまり、吸収型偏光層5および反射型偏光層6の両方とも、イン・セル化されている。
このような構成の液晶表示装置においても、液晶層4よりもバックライト光の入射側に吸収型偏光層5が配されて、当該吸収型偏光層5よりもさらにバックライト光の入射側に反射型偏光層6が配されている。したがって、第1の実施の形態で説明した構成の場合と同様に、光利用効率の向上が図れ、高い輝度が得られることになる。また、外光の影響についても、ネガポジ反転の状態が発生することなく、外光とバックライト光(透過光)についての白黒の表示状態が同じになるので、特に外光下での視認性を向上させることができる。
さらに、本実施形態における液晶表示装置では、吸収型偏光層5および反射型偏光層6の両方がイン・セル化されているので、液晶セル外に吸収型偏光層5および反射型偏光層6を形成する必要がなく、これらを液晶セル外形成する場合に比べて、液晶表示装置の薄膜化が実現容易になる。また、イン・セル化によって、吸収型偏光層5または反射型偏光層6の破損等が生じる可能性も低くなることから、液晶表示装置としての信頼性向上も図れるようになる。さらには、反射型偏光層6についてもイン・セル化することで、当該反射型偏光層6の形成に半導体プロセス(具体的には、フォトリソグラフィ工程。)を利用することも可能となり、その結果として製造効率の向上を実現可能にすることも期待される。
〔第4の実施の形態〕
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。なお、ここでは、上述した第1,3の実施の形態との相違点についてのみ説明する。すなわち、説明のない事項は、第1または第3の実施の形態の場合と同一か、または同様のものが適用可能であるものとする。
図5は、第4の実施の形態における液晶表示装置の構成例を具体的に示す側断面図であり、TFT液晶構造に適用した場合の具体的な構成例を示すものである。なお、図中において、図2と同一の構成要素については、同一の符号を付している。
図例の液晶表示装置では、吸収型偏光層5および反射型偏光層6のいずれもが、第1基板2よりも液晶層4の側に配されている。つまり、吸収型偏光層5および反射型偏光層6の両方とも、イン・セル化されている。
また、第1基板2よりも液晶層4の側には、光を反射する反射層16が形成されている。この反射層16は、第1基板2と液晶層4との間に、選択的にパターン形成されたものであり、その形成領域を入射する外光を反射して画像表示を行う反射表示部17として機能させ、非形成領域をバックライト1からの光を透過させて画像表示を行う透過表示部18として機能させるようになっている。
なお、反射層16については、その表面で光散乱させて、拡散反射を行うために、凹凸形状に形成することが考えられる。さらに、反射層16については、ベタ膜状のものとして、ワイヤーグリッドにより形成される反射型偏光層6と同一層(同一レイヤー)に形成することが考えられる。
図6は、半透過半反射型の液晶表示装置の表示面の構成例を示す平面図である。
図例のように、本実施形態における液晶表示装置では、反射層16がパターン形成されているので、1つの画素にそれぞれ反射表示部17と透過表示部18とを有する半透過半反射型の画像表示が実現されることになる。
ただし、その場合であっても、少なくとも透過表示部18については、第3の実施の形態の場合と同様に、吸収型偏光層5および反射型偏光層6の両方が配されていることになる。したがって、光リサイクルを可能にして光利用効率の向上を図りつつ、その場合であってもネガポジ反転の状態が生じることなく、特に外光下での視認性を向上させることができる。
しかも、反射特性に関しては、反射表示部17が並設されているので、当該反射表示部17の作用によっても高い反射輝度を得ることができ、外光下での視認性をより一層向上させることができるようになる。
また、本実施形態における液晶表示装置では、反射型偏光層6が透過表示部18のみに配されており、反射表示部17には形成されていない。したがって、半透過半反射型の画像表示を実現する場合において、これを実現可能にするための反射層16については、反射型偏光層6とは別に、すなわち当該反射型偏光層6の影響を受けることなく、形成することが可能となる。つまり、反射層16の形成にあたり、その自由度を十分に確保し得るようになる。
また、本実施形態における液晶表示装置では、反射表示部17における反射層16が、凹凸形状に形成されている。したがって、その表面で光散乱させて拡散反射を行うことになるので、凹凸形状がない場合に比べて、反射層16での光反射率を向上させることが可能となり、この点でも外光下での視認性向上に寄与することになる。
また、本実施形態における液晶表示装置では、反射型偏光層6はワイヤーグリッドにより、反射層16はベタ膜として、それぞれが同一層に形成されている。したがって、液晶表示装置の製造過程において、反射型偏光層6および反射層16を同一の形成工程で形成することが可能となり、その結果として製造効率の向上を実現可能となる。
その場合、反射型偏光層6および反射層16の形成は、ナノインプリントを利用して併せて行うことが考えられる。ナノインプリントは、いわゆる型押しで微細構造パターンを転写する簡便な技術であり、なおかつ従来の光リソグラフィーや電子ビームリソグラフィーのように光源やレンズ、マスクセット、電子銃等が不要であるため、低コストかつ量産性の高いリソグラフィー技術として注目されている。
ここで、ナノインプリントを利用した液晶表示装置の製造方法について、特に反射型偏光層6および反射層16の形成工程を例に挙げて説明する。
図7は、ワイヤーグリッドによる反射型偏光層6を、ナノインプリントを利用して形成する場合の手順の一例を示す説明図である。ワイヤーグリッドによる反射型偏光層6の形成にあたっては、先ず、図7(a)に示すように、第1基板2上に樹脂層19を形成する。そして、図7(b)に示すように、その樹脂層19に対する型押しを行って、図7(c)に示すように、その樹脂層19への微細構造パターンの転写を行う。その後は、図7(d)に示すように、転写した微細構造パターンに対して、例えば斜方蒸着法と呼ばれる蒸着法を用いて、ワイヤーグリッドの形成材料となる金属膜(例えば、アルミニウム膜)を成膜する。これにより、第1基板2上には、ワイヤーグリッドによる反射型偏光層6が形成されることになる。
図8は、ワイヤーグリッドによる反射型偏光層6とベタ膜状の反射層16とを、ナノインプリントを利用して併せて形成する場合の手順の一例を示す説明図である。図例の場合においても、先ず、図8(a)に示すように、第1基板2上に樹脂層19を形成する。そして、図8(b)に示すように、その樹脂層19に対する型押しを行って、図8(c)に示すように、その樹脂層19への構造パターンの転写を行う。このときに転写される構造パターンには、反射型偏光層6となるワイヤーグリッドを形成するための微細パターンと、反射層16となる部分の凹凸形状に対応した凹凸パターンとの、両方が含まれているものとする。その後は、図8(d)に示すように、転写した構造パターンに対して、例えば斜方蒸着法と呼ばれる蒸着法を用いて、ワイヤーグリッドおよび反射層16の形成材料となる金属膜(例えば、アルミニウム膜)を成膜する。このとき、微細パターンの転写部分については、凸形状の頂部のみに金属膜が成膜されるが、凹凸パターンの転写部分では、ベタ膜状に金属膜が成膜される。これにより、第1基板2上には、ワイヤーグリッドによる反射型偏光層6と、凹凸形状を有したベタ膜状の反射層16とが、併せて形成されることになる。
このように、ナノインプリントを利用して反射型偏光層6および反射層16を形成すれば、これらを同一の形成工程で形成することになり、製造効率の向上が図れるようになる。しかも、ナノインプリントを利用することで、光リソグラフィーや電子ビームリソグラフィー等の場合のような光源、レンズ、マスクセット、電子銃等が不要となるため、低コストで高い量産性を実現することも可能になる。
なお、本実施形態では、反射型偏光層6と反射層16とを同一層(同一レイヤー)に形成する場合を例に挙げたが、これらは必ずしも同一レイヤーに存在している必要はなく、それぞれが別レイヤーに形成されていても構わない。
図9は、第4の実施の形態における液晶表示装置の他の構成例を具体的に示す側断面図であり、反射型偏光層6と反射層16とが別レイヤーに形成されている場合の具体的な構成例を示すものである。なお、図中において、図5と同一の構成要素については、同一の符号を付している。
図例の液晶表示装置では、反射表示部17における透明電極11の上面側(液晶層4の側)に反射層16が形成されており、これら透明電極11および反射層16によっていわゆる反射電極が構成されている。
このような構成であっても、透過表示部18に吸収型偏光層5および反射型偏光層6の両方が配されているので、光利用効率の向上を図ることができ、またネガポジ反転の状態が生じることなく、特に外光下での視認性を向上させることができる。しかも、反射特性に関しては、反射表示部17が並設されているので、当該反射表示部17の作用によっても高い反射輝度を得ることができ、外光下での視認性をより一層向上させることができるようになる。
〔第5の実施の形態〕
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。なお、ここでは、上述した第4の実施の形態との相違点についてのみ説明する。すなわち、説明のない事項は、第4の実施の形態の場合と同一か、または同様のものが適用可能であるものとする。
図10は、第5の実施の形態における液晶表示装置の構成例を具体的に示す側断面図であり、TFT液晶構造に適用した場合の具体的な構成例を示すものである。なお、図中において、図5と同一の構成要素については、同一の符号を付している。
図例の液晶表示装置では、液晶層4がFFSモードに対応したものとなっている。
そのために、透過表示部18にはワイヤーグリッドによる反射型偏光層6が、反射表示部17には凹凸形状を有したベタ膜状の反射層16が、それぞれ同一層に形成されていることに加え、これらを覆う層間絶縁膜10上には、コモン電極20、層間膜21および画素電極22が順に形成され、さらにその画素電極22上に吸収型偏光層5が塗布により形成されている。
一方、第2基板3については、その液晶層4に向かう面上に、カラーフィルタ13が設けられている。
そして、液晶層4を挟んで第1基板2と第2基板3とを貼り合わせて液晶セルを形成した後に、第2基板3におけるバックライト光の出射側の面上に偏光板7が配設して、液晶表示装置が構成されている。
このような構成の液晶表示装置によれば、FFSモードで透過および反射の両方の表示が可能となる。すなわち、従来の外付フィルムでは難しい、FFSモードでの半透過半反射型の画像表示を実現することができる。
しかも、その場合であっても、透過表示部18に吸収型偏光層5および反射型偏光層6の両方が配されているので、光利用効率の向上を図ることができ、またネガポジ反転の状態が生じることなく、特に外光下での視認性を向上させることができる。しかも、反射特性に関しては、反射表示部17が並設されているので、当該反射表示部17の作用によっても高い反射輝度を得ることができ、外光下での視認性をより一層向上させることができるようになる。
なお、本実施形態では、液晶層4がFFSモードに対応したものである場合を例に挙げたが、IPSモードに対応したものである場合についても全く同様に適用することが可能である。
〔第6の実施の形態〕
次に、本発明の第6の実施の形態について説明する。なお、ここでも、上述した第4の実施の形態との相違点についてのみ説明する。すなわち、説明のない事項は、第4の実施の形態の場合と同一か、または同様のものが適用可能であるものとする。
図11は、第6の実施の形態における液晶表示装置の構成例を具体的に示す側断面図であり、TFT液晶構造に適用した場合の具体的な構成例を示すものである。なお、図中において、図5と同一の構成要素については、同一の符号を付している。
図例の液晶表示装置では、液晶層4がVAモードに対応したものとなっている。
そのために、透過表示部18にはワイヤーグリッドによる反射型偏光層6が、反射表示部17には凹凸形状を有したベタ膜状の反射層16が、それぞれ同一層に形成されていることに加え、これらを覆う層間絶縁膜10上に透明電極11が形成され、さらにその透明電極11上に吸収型偏光層5が塗布により形成されている。
一方、第2基板3については、カラーフィルタ13および対向電極14に重ねて、液晶層4における液晶分子の配向状態を制御するための配向用突起23が設けられている。
このような構成の液晶表示装置によれば、液晶層4がVAモードに対応したものであっても、いわゆる段差レスで、透過および反射の両方の表示が可能となる。すなわち、VAモードでの半透過半反射型の画像表示を実現する場合であっても、段差レスにより、製造が簡便なものとなる。
しかも、その場合であっても、透過表示部18に吸収型偏光層5および反射型偏光層6の両方が配されているので、光利用効率の向上を図ることができ、またネガポジ反転の状態が生じることなく、特に外光下での視認性を向上させることができる。しかも、反射特性に関しては、反射表示部17が並設されているので、当該反射表示部17の作用によっても高い反射輝度を得ることができ、外光下での視認性をより一層向上させることができるようになる。
〔第7の実施の形態〕
次に、本発明の第7の実施の形態について説明する。なお、ここでは、上述した第6の実施の形態との相違点についてのみ説明する。すなわち、説明のない事項は、第6の実施の形態の場合と同一か、または同様のものが適用可能であるものとする。
図12は、第7の実施の形態における液晶表示装置の構成例を具体的に示す側断面図であり、TFT液晶構造に適用した場合の具体的な構成例を示すものである。なお、図中において、図11と同一の構成要素については、同一の符号を付している。
図例の液晶表示装置は、液晶層4がVAモードに対応したものであり、透過表示部18にはワイヤーグリッドによる反射型偏光層6が、反射表示部17には凹凸形状を有したベタ膜状の反射層16が、それぞれ同一層に形成されている。
そして、透過表示部18における反射型偏光層6上には、反射防止膜24が形成されている。この反射防止膜24は、外光が入射されると、これを吸収して、反射型偏光層6で反射するのを防止するためのものである。すなわち、吸収型偏光層5と略同様の作用を奏するものである。したがって、反射防止膜24ではなく、吸収型偏光層5を用いるようにしても構わない。なお、反射防止膜24は、反射型偏光層6上にのみ、すなわち透過表示部18にのみ、形成されているものとする。
一方、第2基板3の側には、反射表示部17にのみ、カラーフィルタ13に重ねてλ/4位相差層25が形成されており、さらにこのλ/4位相差層25に重ねて対向電極14が形成されている。なお、λ/4位相差層25は、公知技術を利用して形成されたものであればよいため、ここではその詳細な説明を省略する。
このような構成の液晶表示装置によれば、液晶層4がVAモードに対応したものであっても、透過および反射の両方の表示が可能となる。しかも、その場合であっても、透過表示部18に吸収型偏光層5および反射防止膜24(または反射型偏光層6)の両方が配されているので、光利用効率の向上を図ることができ、またネガポジ反転の状態が生じることなく、特に外光下での視認性を向上させることができる。しかも、反射特性に関しては、反射表示部17が並設されているので、当該反射表示部17の作用によっても高い反射輝度を得ることができ、外光下での視認性をより一層向上させることができるようになる。
また、本実施形態における液晶表示装置では、反射表示部17にλ/4位相差層25が形成されている。したがって、反射表示部17においては、吸収型偏光層5が形成されていなても、反射表示を行うことが可能となる。
〔第8の実施の形態〕
次に、本発明の第8の実施の形態について説明する。なお、ここでも、上述した第6の実施の形態との相違点についてのみ説明する。すなわち、説明のない事項は、第6の実施の形態の場合と同一か、または同様のものが適用可能であるものとする。
図13は、第8の実施の形態における液晶表示装置の概略構成例を示す側断面図である。なお、図中において、図11と同一の構成要素については、同一の符号を付している。
図例のように、本実施形態で例に挙げる液晶表示装置では、第1基板2よりも液晶層4の側に、反射表示部17および透過表示部18のそれぞれに対応するように、反射型偏光層6a,6bが配されている。ただし、反射表示部17に対応する反射型偏光層6aと、透過表示部18に対応する反射型偏光層6bとでは、それぞれの偏光軸が互いに異なるように形成されている。
図14は、偏光軸相違の一具体例を示す平面図である。反射型偏光層6a,6bは、例えばワイヤーグリッドにより形成されている場合であれば、そのワイヤーグリッドを構成する金属線の延びる方向(以下、単に「ワイヤーグリッド方向」という。)によって、その偏光軸が特定されることになる。したがって、反射型偏光層6aと反射型偏光層6bで、それぞれのワイヤーグリッド方向を相違させれば、それぞれにおける偏光軸を互いに相違させることが可能になる。具体的には、図例のように、反射型偏光層6aと反射型偏光層6bでワイヤーグリッド方向が直交する関係となるように、それぞれを構成することが考えられる。
また図13において、透過表示部18には、反射型偏光層6b上に、吸収型偏光層5が塗布により形成されている。この吸収型偏光層5は、その偏光軸が、反射型偏光層6bの偏光軸と一致するように形成されているものとする。
一方、反射表示部17については、吸収型偏光層5が形成されていない。ただし、反射型偏光層6aよりもバックライト1の側には、吸収層26が形成されているものとする。この吸収層26は、光を吸収する機能を有したものであればよく、その形成材料や層厚等が限定されることはない。
このような構成の液晶表示装置によれば、液晶層4がVAモードに対応したものであっることから、電圧がOFFのときに、透過表示部18では、反射型偏光層6bおよび吸収型偏光層5を透過した光がクロスニコルの偏光板7に吸収されて、黒表示状態となる。また、反射表示部17では、偏光板7を透過した光が反射型偏光層6aを透過し、その下側に配置された吸収層26に吸収されて、黒表示状態となる。
これに対して、電圧がONのときに、透過表示部18では、偏光がλ/2回転して、白表示状態となる。また、反射表示部17では、反射型偏光層6aで反射することになるので、白表示状態となる。
このように、反射型偏光層6a,6bのそれぞれで偏光軸を略90°相違させることにより、かかる構成の液晶表示装置では、反射表示部17と透過表示部18とで、ON、OFFを合わせることが可能となる。つまり、それぞれの偏光軸を互いに相違させることで、半透過半反射型の画像表示が実現可能となる。
しかも、その場合であっても、透過表示部18に吸収型偏光層5および反射型偏光層6bの両方が配されているので、光利用効率の向上を図ることができ、またネガポジ反転の状態が生じることなく、特に外光下での視認性を向上させることができる。しかも、反射特性に関しては、反射表示部17が並設されているので、当該反射表示部17の作用によっても高い反射輝度を得ることができ、外光下での視認性をより一層向上させることができるようになる。
なお、上述した第1〜第8の実施の形態では、本発明の好適な実施具体例を説明したが、本発明はその内容に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
本発明の第1の実施の形態の液晶表示装置の概略構成例を示す側断面図である。 本発明の第1の実施の形態の液晶表示装置の構成例をさらに具体的に示す側断面図である。 本発明の第2の実施の形態の液晶表示装置の概略構成例を示す側断面図である。 本発明の第3の実施の形態の液晶表示装置の概略構成例を示す側断面図である。 本発明の第4の実施の形態における液晶表示装置の構成例を具体的に示す側断面図である。 半透過半反射型の液晶表示装置の表示面の構成例を示す平面図である。 ワイヤーグリッドによる反射型偏光層を、ナノインプリントを利用して形成する場合の手順の一例を示す説明図である。 ワイヤーグリッドによる反射型偏光層とベタ膜状の反射層とを、ナノインプリントを利用して併せて形成する場合の手順の一例を示す説明図である。 本発明の第4の実施の形態における液晶表示装置の他の構成例を具体的に示す側断面図である。 本発明の第5の実施の形態における液晶表示装置の構成例を具体的に示す側断面図である。 本発明の第6の実施の形態における液晶表示装置の構成例を具体的に示す側断面図である。 本発明の第7の実施の形態における液晶表示装置の構成例を具体的に示す側断面図である。 本発明の第8の実施の形態の液晶表示装置の概略構成例を示す側断面図である。 図13の液晶表示装置における偏光軸相違の一具体例を示す平面図である。
符号の説明
2…第1基板、3…第2基板、4…液晶層、5…吸収型偏光層、6,6a,6b…反射型偏光層、16…反射層、17…反射表示部、18…透過表示部、25…λ/4位相差層

Claims (13)

  1. バックライト光の入射側に位置する第1基板と、
    前記バックライト光の出射側に位置する第2基板と、
    前記第1基板と前記第2基板との間に配置される液晶層と、
    前記液晶層よりも前記バックライト光の入射側に配されて、当該バックライト光における所定偏光成分を吸収し、当該所定偏光成分に直交する偏光成分を透過させる吸収型偏光層と、
    前記吸収型偏光層よりもさらに前記バックライト光の入射側に配されて、当該バックライト光における前記所定偏光成分を反射し、当該所定偏光成分に直交する偏光成分を透過させる反射型偏光層と
    を備える液晶表示装置。
  2. 前記吸収型偏光層は、塗布により形成されたものである
    請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 前記反射型偏光層は、ワイヤーグリッドにより形成されたものである
    請求項1記載の液晶表示装置。
  4. 前記吸収型偏光層は、前記第1基板よりも前記液晶層の側に配されている
    請求項1記載の液晶表示装置。
  5. 前記反射型偏光層は、前記第1基板よりも前記バックライト光の入射側に配されている
    請求項1記載の液晶表示装置。
  6. 前記反射型偏光層は、前記第1基板よりも前記液晶層の側に配されており、
    前記吸収型偏光層は、前記反射型偏光層よりもさらに前記液晶層の側に配されている
    請求項1記載の液晶表示装置。
  7. 前記第1基板と前記液晶層との間にパターン形成され、その形成領域を反射表示部とし、非形成領域を透過表示部とする反射層を備えるとともに、
    少なくとも前記透過表示部には、前記吸収型偏光層および前記反射型偏光層が配されている
    請求項1記載の液晶表示装置。
  8. 前記反射型偏光層は、前記透過表示部のみに配されている
    請求項7記載の液晶表示装置。
  9. 前記反射層は、凹凸形状に形成されている
    請求項7記載の液晶表示装置。
  10. 前記反射型偏光層は、前記第1基板よりも前記液晶層の側に、前記透過表示部のみに対応して、配されているとともに、
    前記反射型偏光層はワイヤーグリッドにより、前記反射層はベタ膜として、それぞれ同一層に形成されている
    請求項7記載の液晶表示装置。
  11. 前記反射表示部には、λ/4位相差層が形成されている
    請求項10記載の液晶表示装置。
  12. 前記反射型偏光層は、前記第1基板よりも前記液晶層の側に、前記反射表示部および前記透過表示部のそれぞれに対応して、配されているとともに、
    前記反射表示部に対応する前記反射型偏光層と、前記透過表示部に対応する前記反射型偏光層とで、偏光軸が異なるように形成されている
    請求項7記載の液晶表示装置。
  13. バックライト光の入射側に位置する第1基板と、
    前記バックライト光の出射側に位置する第2基板と、
    前記第1基板と前記第2基板との間に配置される液晶層と、
    前記第1基板と前記液晶層との間にパターン形成され、その形成領域を反射表示部とし、非形成領域を透過表示部とする反射層と、
    少なくとも前記透過表示部に対応して、前記液晶層よりも前記バックライト光の入射側に配されて、当該バックライト光における所定偏光成分を吸収し、当該所定偏光成分に直交する偏光成分を透過させる吸収型偏光層と、
    前記透過表示部のみに対応して、前記吸収型偏光層よりもさらに前記バックライト光の入射側で、前記第1基板よりも前記液晶層の側に配されて、当該バックライト光における前記所定偏光成分を反射し、当該所定偏光成分に直交する偏光成分を透過させる反射型偏光層と
    を備える液晶表示装置の製造過程にて、
    前記反射型偏光層はワイヤーグリッドにより、前記反射層は凹凸形状を有したベタ膜として、それぞれナノインプリントを利用して併せて形成する同一の形成工程
    を含む液晶表示装置の製造方法。
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