JP2010014477A - 電流センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】ホール素子等の磁気検出素子とバスバーとの間の距離を安定させることにより、コアレス構造であっても高精度の電流検出が可能な電流センサを提供すること。
【解決手段】非磁性ケース20は、環状外殻部21の内側に、収容部22と、挿通部25と、隔壁27と、突起部31a,31bと、弾性片32a,32bとを有する。収容部22に保持された状態で非磁性保持体15は、回路基板13を介して突起部31a,31bによって隔壁27に対して押圧される。挿通部25に挿通された状態でバスバー12は、弾性片32a,32bによって隔壁27に対して押圧される。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばハイブリッドカーや電気自動車に用いられる電動機に供給される電流を検出する電流センサに関し、特に大電流を検出するためにバスバーに取り付けられる電流センサに関する。
ホール素子等の磁気検出素子を用いてバスバーに流れる電流(被測定電流)を非接触状態で検出する電流センサとして、磁気比例式のものが従来から知られている。磁気比例式電流センサは、図10に例示のように、ギャップGを有するリング状の磁気コア2(高透磁率で残留磁気が少ない珪素鋼板やパーマロイコア等)と、ギャップGに配置されたホール素子14(磁気検出素子の例示)とを有する。磁気コア2は、被測定電流ISの流れるバスバー10が貫通する配置である。したがって、被測定電流ISによってギャップG内に磁界が発生し、これがホール素子14の感磁面に印加される。磁界の強さは被測定電流ISに比例するので、ホール素子14の出力電圧から被測定電流ISが求められる。なお、磁気比例式電流センサの回路構成は、例えば図11に示されるものである。この回路では、定電流駆動されるホール素子14の出力電圧を差動増幅回路で増幅してセンサ出力としている。
電流センサのバスバーへの取付構造として、三相モータの駆動電流が流れる3本のバスバーを1つのセンサケース内に収納したタイプのもの(下記特許文献1)、あるいは1本のバスバーを対象とするクランプタイプのもの(下記特許文献2)が従来から知られている。
特開平11−127583号公報 特開2005−37284号公報
近年では、電流センサの小型化のため、従来のようなリング状の磁気コアを用いたものに替えて、リング状の磁気コアを用いない「コアレス電流センサ」(図12参照)が採用されている。コアレス電流センサの場合、リング状の磁気コアを用いる場合(図10)と比較して、バスバーとホール素子との間の距離が電流検出精度に大きく影響する。すなわち、リング状の磁気コアを用いる場合は、バスバーとホール素子との間の距離が多少ずれてもホール素子への印加磁界にさほど影響しないが、コアレス電流センサの場合は例えば図13に示すように被測定電流ISが流れる電線としてのバスバーとホール素子との間の距離が10μmずれただけでホール素子への印加磁界が1%程度と大きく変動する(但しR=1mm基準時)。つまり、センサ出力にも1%程度の誤差が生じる。
本発明はこうした状況を認識してなされたものであり、その目的は、ホール素子等の磁気検出素子とバスバーとの間の距離を安定させることにより、コアレス構造であっても高精度の電流検出が可能な電流センサを提供することにある。
本発明のある態様は、電流センサである。この電流センサは、
磁気検出素子と、
前記磁気検出素子を保持する非磁性保持体と、
環状外殻部を有し、内部に所定の空間を形成する非磁性ケースとを備え、
前記非磁性ケースは、前記環状外殻部の内側に、
前記非磁性保持体を収容する収容部と、
被測定電流の経路を成すバスバーを挿通するための挿通部と、
前記収容部と前記挿通部とを隔てる隔壁と、
前記非磁性保持体を前記隔壁に対して押圧する第1の押圧手段と、
前記挿通部に挿通されたバスバーを前記隔壁に対して押圧するための第2の押圧手段とを有する。
ある態様の電流センサにおいて、
前記隔壁は、前記環状外殻部の内側の対向面間を渡すように形成され、前記対向面間の中間が少なくとも部分的に凹部又は切欠となっていて、
前記隔壁の前記凹部又は前記切欠に前記磁気検出素子が位置するとよい。
ある態様の電流センサにおいて、前記非磁性保持体は、前記磁気検出素子が接続固定された回路基板であってもよい。
あるいは、前記非磁性保持体は、前記収容部に位置して前記第1の押圧手段によって押圧される平板状部と、前記平板状部から前記隔壁の前記凹部又は前記切欠に位置するように突出した凸部とを有し、前記凸部の内側が空間となっていて前記磁気検出素子を収容してもよい。
この場合、前記磁気検出素子が接続固定された回路基板をさらに備え、前記回路基板が前記非磁性保持体の前記平板状部の上に載置されてもよい。
ある態様の電流センサにおいて、前記第1の押圧手段は、前記環状外殻部の内側に前記隔壁と対向するように形成された突起部であってもよい。
ある態様の電流センサにおいて、前記第2の押圧手段は、前記環状外殻部の内側の所定の面から前記隔壁に近づくように伸びた弾性片であってもよい。
ある態様の電流センサにおいて、前記環状外殻部の外側を囲む環状囲み部を有する磁気シールド体をさらに備えてもよい。
この場合、前記磁気シールド体は、第1及び第2の磁気シールド部材によって前記環状外殻部の外側をを囲むものであり、その囲っている状態で前記第1及び第2の磁気シールド部材間に空隙が形成されてもよい。
ある態様の電流センサにおいて、前記非磁性ケースは、樹脂成形体又は非磁性金属製であってもよい。
ある態様の電流センサにおいて、前記環状外殻部の内側又は前記隔壁に、前記挿通部に突出する係合凸部がバスバーの挿通方向の一部に形成され、係合凹部を有するバスバーと嵌合構造を取ることを可能としてもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法やシステムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、非磁性ケースの環状外殻部の内側において、磁気検出素子を保持する非磁性保持体を隔壁に対して押圧し、また被測定電流の経路を成すバスバーを前記隔壁に対して押圧するため、磁気検出素子とバスバーとの間の距離を安定させることができ、コアレス構造であっても高精度の電流検出が可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を詳述する。なお、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は発明を限定するものではなく例示であり、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
図1は、本発明の実施の形態に係る電流センサ100の分解斜視図である。図2は、電流センサ100の分解状態の正断面図(磁気シールド体65は取付済み)である。図3は、電流センサ100の組立状態の正断面図である。この電流センサ100は、被測定電流の経路を成す例えば平板形状のバスバー12(具体例:銅板で幅10mm、厚さ2mm程度)に取り付けられ、磁気比例式の原理に基づいて電流検出を行うものである。
電流センサ100は、回路基板13と、ホール素子14と、非磁性保持体15と、非磁性ケース20と、磁気シールド体65とを備える。
非磁性保持体15は、好ましくは絶縁性の例えば樹脂成形体あるいは非磁性金属製であり、平板状部152と、平板状部152から突出した凸部157とを有する。凸部157の内側は空間159(例えば角柱状の空間)となっていて、空間159にホール素子14が収容され固定的に保持される。例えば、ホール素子14の頭部端面が空間159の底面に突き当たることで、空間159内にホール素子14が非磁性保持体15に対して一定位置関係で固定される。非磁性保持体15に保持された状態でホール素子14の4本の端子142は空間159から上方に突出する。非磁性保持体15の平板状部152の上に回路基板13が重ねて載置され、回路基板13のスルーホール135にはホール素子14の端子142が挿通されて例えば半田付けによって接続固定される。
非磁性ケース20は、好ましくは絶縁性の例えば樹脂成形体あるいは非磁性金属製であり、筒状(例えば角筒状)の環状外殻部21を有し、内部に所定の空間を形成するものである。すなわち、非磁性ケース20は、環状外殻部21の内側に、収容部22と、挿通部25と、隔壁27と、第1の押圧手段としての突起部31a,31bと、第2の押圧手段としての弾性片32a,32bとを有する。
隔壁27は、環状外殻部21の内側の対向面間(図1乃至3では左側面の内側と右側面の内側との間)を渡すように形成され、前記対向面間の中間が好ましくは一定幅の直線状の切欠29となっている。すなわち、隔壁27は、環状外殻部21の左側面の内側に右側面に向かうように形成された左隔壁27aと、環状外殻部21の右側面の内側に左側面に向かうように形成された右隔壁27bとを有し、左隔壁27aと右隔壁27bとの間が前記切欠29となっている。
収容部22及び挿通部25は隔壁27によって隔てられ、収容部22に非磁性保持体15が収容され、挿通部25にバスバー12が挿通される。非磁性保持体15が収容部22に保持された状態で、非磁性保持体15の凸部157は切欠29に位置する。すなわち、凸部157は平板状部152から隔壁27の切欠29に位置するように突出したものであり、凸部157の内側の空間159に収容されたホール素子14は切欠29に位置する。
第1の押圧手段としての突起部31a,31bは、環状外殻部21の内側(図1乃至3では上側面の内側)に隔壁27と対向するように形成されている。図2に示されるように、突起部31a,31bと隔壁27との間の距離t1は、非磁性保持体15の平板状部152と回路基板13との厚み合計T1よりも僅かに小さい。したがって、収容部22に保持された状態で非磁性保持体15は、回路基板13を介して突起部31a,31bによって隔壁27に対して押圧されることとなる。押圧の強さは突起部31a,31bのサイズや材質等によって設定可能である。なお、図示は省略したが、回路基板13及び非磁性保持体15の重ね合わせ体を挿入しやすいように、突起部31a,31bの挿入側端部に徐々に高さが高くなるようなテーパーを設けてもよい。
第2の押圧手段としての弾性片32a,32bは、環状外殻部21の左側面の内側及び右側面の内側の各々に形成され、隔壁27に近づくように伸びている。図2に示されるように、弾性片32a,32bと隔壁27との間の距離t2は、バスバー12の厚みT2よりも小さい。したがって、挿通部25に挿通された状態でバスバー12は、弾性片32a,32bによって隔壁27に対して押圧されることとなる。押圧の強さは弾性片32a,32bのサイズや材質等によって設定可能である。なお、図示は省略したが、バスバー12の挿入を容易にするために、弾性片32a,32bの挿入側端部に徐々に高さが高くなるようなテーパーを設けてもよい。
このように、収容部22に保持された非磁性保持体15と、挿通部に挿通されたバスバー12とは隔壁27を挟んで上下に位置し、非磁性保持体15は突起部31a,31bによって隔壁27の上面に押しつけられ、バスバー12は弾性片32a,32bによって隔壁27の下面に押しつけられる。したがって、非磁性保持体15に保持されたホール素子14とバスバー12との間の距離は一定値に規制され安定する。
非磁性ケース20の左右側面の外側には高さ方向中間位置に一定幅の凸条121が形成され、凸条121を挟んで上下に係止凸部122が形成されている。これらは後述のように磁気シールド体65の取付けに関するものである。
磁気シールド体65は、第1磁気シールド部材としての上側磁気シールド部材62及び第2の磁気シールド部材としての下側磁気シールド部材63によって環状外殻部21の外側を囲む環状囲み部を構成することで外部磁界から磁気遮蔽するものである。磁気シールド体65を構成する上側磁気シールド部材62及び下側磁気シールド部材63としては、例えば、コの字型(換言すれば、半四角筒状ないし半方形環状)の高透磁率磁性材である珪素鋼板あるいはパーマロイ(低周波の磁気的干渉に好適)、フェライト(高周波の磁気的干渉に好適)を用いることができる。
上側磁気シールド部材62の縁が非磁性ケース20の凸条121の上向きの側面に、下側磁気シールド部材63の縁が凸条121の下側の側面に隙間無く当接することで、上側及び下側磁気シールド部材62,63間に正確な間隔の空隙67が形成される。また、上側及び下側磁気シールド部材62,63の係止窓部129が非磁性ケース20の前記係止凸部122に嵌ることで、上側及び下側磁気シールド部材62,63の脱落が阻止される。
ここで、バスバー12の長さ方向と垂直かつホール素子14の存在位置を含む仮想平面上でバスバー12及びホール素子14の位置同士(例えば中心位置同士)を結ぶ方向を高さ方向としたとき、空隙67の高さ方向の位置は、バスバー12の高さ方向の位置と同じ又は近傍である。本実施の形態では特に、バスバー12の側面と対向する部分に空隙67が位置する。つまり、空隙67はバスバー12の厚み寸法内又はその近傍に位置する。
本実施の形態によれば、下記の効果を奏することができる。
(1) 非磁性ケース20の環状外殻部21の内側において、ホール素子14を保持する非磁性保持体15を隔壁27に対して押圧し、また被測定電流の経路を成すバスバー12を隔壁27に対して押圧するため、ホール素子14とバスバー12との間の距離を安定させることができる。したがって、コアレス構造であっても高精度の電流検出が可能となる。また、バスバー12の板厚のばらつきに影響されにくく、特性の安定化、歩留まりの向上を図ることができる。
(2) 隔壁27は環状外殻部21の内側の対向面間の中間が切欠29となっていて、この切欠29にホール素子14が位置するため、バスバー12とホール素子14とを隔壁27で隔てる構成としても、隔壁27の厚みに関係なくホール素子14をバスバー12に対して近づけることができ、感度を高めやすい。
(3) ホール素子14の回路基板13への半田付けの際に非磁性保持体15の空間159の底部にホール素子14の頭部を接触させることで、バスバー12とホール素子14との間の距離は隔壁27の厚みと空間159の深さとで定まることとなり、高さ方向の位置決めが容易で作業性がよい。
(4) 特許文献1及び2の電流センサと異なり、コアレス構造を採用しているため、小型化と低コスト化に有利である。
(5) 特許文献1の三相一体型の構造と比較して取付位置等の自由度が高く、汎用性に優れている。
(6) 特許文献2のようなクランプタイプと異なり、コアの合わせ部を研磨する等の必要がなく、コスト安である。
(7) 環状外殻部21の外側を囲む環状囲み部を有する磁気シールド体65を設けているため、コアレス構造の場合でも隣接するバスバー又は外部からの磁界による干渉の影響を受けにくく、信頼性が高い。
(8) 磁気シールド体65の前記環状囲み部に空隙67が形成され、空隙67の高さ方向の位置をバスバー12の高さ方向の位置と同じ又は近傍としているため、磁気シールド体65を小型なものとしても空隙67の作用により出力特性のリニアリティを良好に保つことができる。
(9) 非磁性ケース20の凸条121にて上側及び下側磁気シールド部材62,63の空隙67の間隔を一定に規制でき、検出特性のばらつきの解消や検出精度の安定化が図れる。
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素には請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。以下、変形例について触れる。
図4は、変形例に係る非磁性ケース20の、(A)は平断面図、(B)は正断面図である。ここでは、バスバー12と非磁性ケース20とで嵌合構造を取ることによりバスバー12の長手方向の位置決めを行う場合を説明する。この場合、図4(A),(B)に示すように非磁性ケース20の内側に挿通部25に突出する係合凸部255をバスバー12の挿通方向の一部に形成しておき、図5に示すように係合凹部125を有するバスバー12と嵌合構造を取る。つまり、非磁性ケース20の係合凸部255とバスバー12の係合凹部125とを嵌合することで、バスバー12の長手方向の位置決めが可能となる。なお、係合凸部255は隔壁27に形成されてもよい。この場合は、バスバー12の上面に係合凹部125が位置する。
図6は、第2の押圧手段としての弾性片32a,32bの別の例を示す、非磁性ケース20の正断面図である。実施の形態では第2の押圧手段としての弾性片32a,32bが環状外殻部21の左側面の内側及び右側面の内側の各々に形成された場合を説明したが、変形例では図6に示すように弾性片32a,32bは環状外殻部21の下面の内側に形成されて隔壁27に近づくように伸びてもよい。この場合も、弾性片32a,32bと隔壁27との間の距離t2をバスバー12の厚みT2よりも小さくし、挿通部25に挿通されたバスバー12を隔壁27に対して押圧する。
図7は、実施の形態で示した弾性片32a,32bに替えて、非磁性ねじを第2の押圧手段とする場合の非磁性ケース20の正断面図である。非磁性ねじを第2の押圧手段とする場合、図7に示すように、環状外殻部21の下面の例えば略中央位置に貫通した雌ねじ孔203を形成しておき、雌ねじ孔203に非磁性ねじ205(例えば樹脂又は非磁性金属のビス)を螺合し、非磁性ねじ205の先端でバスバー12を押圧する。ここで、雌ねじ孔203の近傍に接着剤を塗布して非磁性ねじ205の緩み止めとしてもよい。
実施の形態では隔壁27は環状外殻部21の内側の対向面間の中間がバスバー12の挿通方向に関して全体的に一定幅の直線状の切欠29となっている場合を説明したが、切欠29は図8(A),(B)に示すようにバスバー12の挿通方向の一部のみに好ましくは一定幅で直線状に存在してもよい。さらに、図9(A),(B)に示すように、切欠29に替えて、バスバー12の挿通方向に関して全体的又は部分的に好ましくは一定幅で直線状の凹部269を形成してもよい。
実施の形態では回路基板13を非磁性保持体15の平板状部152の上に載置する場合を説明したが、変形例では回路基板13を非磁性ケース20の外に配置し、ホール素子14の端子とリード線で接続してもよい。また、ホール素子を含む必要な回路要素を一体化したICを用いる場合は回路基板13が不要となる。あるいは、ホール素子14を半田付けした回路基板13を非磁性保持体とすれば、実施の形態で示した非磁性保持体15は不要となる。
第1の押圧手段と第2の押圧手段とは相互に交換可能であり、例えば、突起部によってバスバーを押圧し、弾性片によって非磁性保持体を押圧する構成としてもよい。また、第1及び第2の押圧手段の双方を突起部としてもよいし、弾性片としてもよい。
本発明の実施の形態に係る電流センサの分解斜視図。 同電流センサの分解状態の正断面図(磁気シールド体65は取付済み)。 同電流センサの組立状態の正断面図。 変形例に係る非磁性ケースの、(A)は平断面図、(B)は正断面図。 変形例におけるバスバーと非磁性ケースとの嵌合構造の説明図(平断面図)。 第2の押圧手段としての弾性片の別の例を示す、非磁性ケースの正断面図。 弾性片に替えて非磁性ねじを第2の押圧手段とする場合の非磁性ケースの正断面図。 隔壁の切欠がバスバーの挿通方向の一部のみに存在する場合の非磁性保持体の、(A)は平断面図、(B)は正断面図。。 切欠に替えて凹部が隔壁に存在する場合の非磁性ケースの正断面図。 磁気比例式電流センサの基本的構成図。 磁気比例式電流センサの基本的回路図。 リング状の磁気コアを用いないコアレス電流センサの模式図。 コアレス電流センサにおける、バスバーとホール素子との間の距離と、ホール素子への印加磁界の誤差との関係を示す特性図。
符号の説明
12 バスバー
13 回路基板
14 ホール素子
15 非磁性保持体
20 非磁性ケース
22 収容部
25 挿通部
27 隔壁
31a,31b 突起部
32a,32b 弾性片
62 上側磁気シールド部材
63 下側磁気シールド部材
65 磁気シールド体
67 空隙
100 電流センサ

Claims (11)

  1. 磁気検出素子と、
    前記磁気検出素子を保持する非磁性保持体と、
    環状外殻部を有し、内部に所定の空間を形成する非磁性ケースとを備え、
    前記非磁性ケースは、前記環状外殻部の内側に、
    前記非磁性保持体を収容する収容部と、
    被測定電流の経路を成すバスバーを挿通するための挿通部と、
    前記収容部と前記挿通部とを隔てる隔壁と、
    前記非磁性保持体を前記隔壁に対して押圧する第1の押圧手段と、
    前記挿通部に挿通されたバスバーを前記隔壁に対して押圧するための第2の押圧手段とを有する、電流センサ。
  2. 請求項1に記載の電流センサにおいて、
    前記隔壁は、前記環状外殻部の内側の対向面間を渡すように形成され、前記対向面間の中間が少なくとも部分的に凹部又は切欠となっていて、
    前記隔壁の前記凹部又は前記切欠に前記磁気検出素子が位置する、電流センサ。
  3. 請求項1又は2に記載の電流センサにおいて、前記非磁性保持体は、前記磁気検出素子が接続固定された回路基板である、電流センサ。
  4. 請求項2に記載の電流センサにおいて、前記非磁性保持体は、前記収容部に位置して前記第1の押圧手段によって押圧される平板状部と、前記平板状部から前記隔壁の前記凹部又は前記切欠に位置するように突出した凸部とを有し、前記凸部の内側が空間となっていて前記磁気検出素子を収容している、電流センサ。
  5. 請求項4に記載の電流センサにおいて、前記磁気検出素子が接続固定された回路基板をさらに備え、前記回路基板が前記非磁性保持体の前記平板状部の上に載置されている、電流センサ。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の電流センサにおいて、前記第1の押圧手段は、前記環状外殻部の内側に前記隔壁と対向するように形成された突起部である、電流センサ。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の電流センサにおいて、前記第2の押圧手段は、前記環状外殻部の内側の所定の面から前記隔壁に近づくように伸びた弾性片である、電流センサ。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の電流センサにおいて、前記環状外殻部の外側を囲む環状囲み部を有する磁気シールド体をさらに備える、電流センサ。
  9. 請求項8に記載の電流センサにおいて、前記磁気シールド体は、第1及び第2の磁気シールド部材によって前記環状外殻部の外側をを囲むものであり、その囲っている状態で前記第1及び第2の磁気シールド部材間に空隙が形成されている、電流センサ。
  10. 請求項1から9のいずれかに記載の電流センサにおいて、前記非磁性ケースは、樹脂成形体又は非磁性金属製である、電流センサ。
  11. 請求項1から10のいずれかに記載の電流センサにおいて、前記環状外殻部の内側又は前記隔壁に、前記挿通部に突出する係合凸部がバスバーの挿通方向の一部に形成され、係合凹部を有するバスバーと嵌合構造を取ることを可能とした、電流センサ。
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