JP2010014199A - 変速装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】前後進の切り換え領域を無段変速可能な静油圧式変速機構(10)が有する油圧ポンプ(11)がエンジン(2)の出力軸(2a)に連結され、油圧ポンプ(11)とともに油圧閉回路を構成する油圧モータ(12)が駆動対象軸(5)に連結された変速装置(1)において、動力の伝達ロスの低下を抑えるとともに装置のコストアップも抑える。
【解決手段】静油圧式変速機構(10)の変速領域である前後進の切り換え領域を越える前進高速段側と後進高速段側の変速領域で駆動対象軸(5)を駆動するようにエンジン(2)の出力軸(2a)と駆動対象軸(5)との間にギヤ列式変速機構(20)を設ける。静油圧式変速機構(10)とギヤ列式変速機構(20)による動力伝達状態を切り換えるように変速機構(10,20)ごとに複数のクラッチ機構(C1,C2)を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、変速装置に関し、特に、静油圧式変速機構構を用いた変速装置に関するものである。
従来より、各種建設機械等の作業車両やフォークリフトなどの産業機械に用いられる変速装置には、油圧作動油の静圧エネルギーを利用する静油圧式変速機構(Hydro Static Transmission ;HST)を有する変速装置が用いられている(例えば特許文献1参照)。この静油圧式変速機構は、斜板式の油圧ポンプと固定容量もしくは可変容量の油圧モータを有し、油圧ポンプがエンジン出力軸に連結されるとともに、油圧モータが車両駆動軸(駆動対象軸)に動力伝達可能に連結されている。そして、エンジン出力によって油圧ポンプが駆動されるとともに、油圧ポンプで制御された吐出量が油圧モータに伝達されて、油圧モータの駆動力が駆動軸に伝達されるようになっている。
上記構成において、一般的には、油圧ポンプと油圧モータは可変容量型であり、可変容量油圧ポンプや可変容量油圧モータの斜板角度を変化させることにより容量を変更し、作業車両の車速を変更することができるようになっている。
特開平07−127736号公報
静油圧式変速機構は、一般にギヤ列式変速機構と組み合わせて用いられるが、ギヤ列式変速機構は、油圧モータの出力軸と駆動軸との間に設けられていて、エンジンの出力が油圧ポンプと油圧モータを介して駆動軸に伝達されるようになっている。そのため、油圧ポンプと油圧モータ(HST)による伝達ロスが必ず生じてしまい、その結果、伝達効率が低下することになる。
なお、静油圧式変速機構は、ポンプ容量が十分に大きければ、ギヤ式の変速機構と組み合わせなくても建設機械等の前後進の変速領域全体をカバーすることができると考えられるが、その場合にはポンプが大型になってしまってコストが高くなる。また、その場合でもエンジン出力が油圧ポンプと油圧モータを介して駆動軸に伝達されるため、油圧ポンプと油圧モータにより伝達ロスが生じることになり、伝達効率が低下する。
本発明は、このような問題点に着目して創案されたものであり、その目的は、静油圧式変速機構を用いた変速装置において、動力の伝達ロスの低下を抑えるとともに、装置のコストアップも抑えられるようにすることである。
第1の発明は、前後進の切り換え領域を無段で変速可能な静油圧式変速機構(10)を有し、該静油圧式変速機構(10)が有する油圧ポンプ(11)がエンジン(2)の出力軸(2a)に連結され、該油圧ポンプ(11)とともに油圧閉回路を構成する油圧モータ(12)が駆動対象軸(5)に動力伝達可能に連結された変速装置を前提としている。
そして、この変速装置は、前後進の切り換え領域を静油圧式変速機構(10)の変速領域として該変速領域を越える前進高速段側と後進高速段側の領域で上記駆動対象軸(5)を駆動するようにエンジン(2)の出力軸(2a)と駆動対象軸(5)との間に設けられたギヤ列式変速機構(機械式変速機構)(20)と、静油圧式変速機構(10)とギヤ列式変速機構(20)による動力伝達状態を切り換えるように変速機構(10,20)ごとに設けられた複数のクラッチ機構(C1,C2,C3)を備えていることを特徴としている。
この第1の発明では、前後進の切り換え領域が静油圧式変速機構(10)の変速領域となり、この変速領域内では、駆動対象軸(5)は静油圧式変速機構(10)により変速駆動される。つまり、エンジン(2)の出力により油圧ポンプ(11)が駆動され、それに伴って油圧モータ(12)が回転して駆動対象軸(5)に動力が伝達される。また、静油圧式変速機構(10)の変速領域に対して前進高速段側と後進高速段側の領域(前後進切り換え領域を越える変速領域)では、エンジン(2)の出力は、油圧モータ(12)を通らずに、ギヤ列式変速機構(20)だけを介して駆動対象軸(5)に伝達される。
そして、静油圧式変速機構(10)による動力伝達状態とギヤ列式変速機構(20)による動力伝達状態が、複数のクラッチ機構(C1,C2,C3)によって切り換えられる。静油圧式変速機構(10)で動力を伝達するように静油圧式変速機構(10)側のクラッチ機構(C1)をつないだ状態で、ギヤ列式変速機構(20)はギヤを噛合させたまま該ギヤ列式変速機構(20)側のクラッチ機構(C2,C3)を切断しておけば、静油圧式変速機構(10)により動力が伝達される状態となる。また、この状態で静油圧式変速機構(10)側のクラッチ(C1)を切断しながらギヤ列式変速機構(20)側のクラッチ(C2,C3)をつなぐと、動力伝達状態は、静油圧式変速機構(10)による動力伝達状態からギヤ列式変速機構(20)による動力伝達状態へ切れ目なく推移する。逆にギヤ列式変速機構(20)により動力が伝達されている状態において、ギヤ列式変速機構(20)側のクラッチ機構(C2,C3)を切断しながら静油圧式変速機構(10)側のクラッチ機構(C1)をつなぐと、動力伝達状態は、ギヤ列式変速機構(20)による動力伝達状態から静油圧式変速機構(10)による動力伝達状態へ切れ目なく推移する。
第2の発明は、第1の発明において、上記静油圧式変速機構(10)側で油圧モータ(12)の出力軸(12a)から上記駆動対象軸(5)へ前後進1速の動力を伝達する1速ギヤ列(1F/R)を有するモータ出力軸側動力伝達系統(S1)と、上記エンジン(2)の出力軸(2a)側で該出力軸(2a)から上記駆動対象軸(5)へ前後進2速以降の所定段で動力を伝達する前進用ギヤ列(2F,3F)と後進用ギヤ列(2R,3R)を有するエンジン出力軸側動力伝達系統(S2)とを備え、上記クラッチ機構(C1,C2,C3)が、上記モータ出力軸側動力伝達系統(S1)の動力伝達状態と動力伝達遮断状態とを切り換えるモータ出力軸側クラッチ機構(C1)と、上記エンジン出力軸側動力伝達系統(S2)の動力伝達状態と動力伝達遮断状態とを切り換えるエンジン出力軸側クラッチ機構(C2,C3)とを備えていることを特徴としている。
この第2の発明では、モータ出力軸側クラッチ機構(C1)をつないだ状態にすると、エンジン(2)の出力が油圧ポンプ(11)と油圧モータ(12)を介してモータ出力軸(12a)に伝達され、さらに1速ギヤ列(1F/R)を介して駆動対象軸(5)に伝達される。このとき、エンジン出力軸側クラッチ機構(C2,C3)を切断した状態にしてエンジン出力軸側動力伝達系統(S2)のギヤ列(2F,3F)(2R,3R)を空回りさせておき、さらにモータ出力軸側クラッチ機構(C1)を切断しながらエンジン出力軸側クラッチ機構(C2,C3)をつなぐと、駆動対象軸(5)への動力伝達状態を、モータ出力軸側動力伝達系統(S1)からエンジン出力軸側動力伝達系統(S2)へ切れ目なく推移させることができる。また、逆の動作を行うと、駆動対象軸(5)への動力伝達状態を、エンジン出力軸側動力伝達系統(S2)からモータ出力軸側動力伝達系統(S1)へ切れ目なく推移させることができる。
第3の発明は、第2の発明において、上記エンジン出力軸側動力伝達系統(S2)が、第1動力伝達系統(S21)と第2動力伝達系統(S22)とに分割され、第1動力伝達系統(S21)が、該第1動力伝達系統(S21)の第1駆動軸(7a)から上記駆動対象軸(5)へ偶数段前後進の動力を伝達する第1ギヤ列(2F,2R)と、該第1動力伝達系統(S21)の動力伝達状態と動力伝達遮断状態とを切り換える第1クラッチ機構(C2)とを有し、第2動力伝達系統(S22)が、該第2動力伝達系統(S22)の第2駆動軸(7b)から上記駆動対象軸(5)へ奇数段前後進の動力を伝達する第2ギヤ列(3F,3R)と、該第2動力伝達系統(S22)の動力伝達状態と動力伝達遮断状態とを切り換える第2クラッチ機構(C3)とを有していることを特徴としている。
この第3の発明では、モータ出力軸側動力伝達系統(S1)とエンジン出力軸側動力伝達系統(S2)で動力の伝達と遮断が切り換えられるのに加えて、エンジン出力軸側動力伝達系統(S2)での動力伝達が2系統で行われる。具体的には、第1動力伝達系統(S21)で第1クラッチ機構(C2)をつないでいる状態では、第1動力伝達系統(S21)の第1駆動軸(7a)から駆動対象軸(5)へ第1ギヤ列(2F,2R)を介して偶数段前後進の動力が伝達される。このときには第2動力伝達系統(S22)で第2クラッチ機構(C3)は切断されて、第2動力伝達系統(S22)の第2駆動軸(7b)から駆動対象軸(5)へ、奇数段前後進の動力は伝達されない。一方、第1ギヤ列(2F,2R)を切断しながら第2ギヤ列(3F,3R)をつなぐと、動力伝達系統は、偶数段前後進の第1動力伝達系統(S21)側から奇数段前後進の第2動力伝達系統(S22)側へ切れ目なく推移する。また、逆の動作を行うと、動力伝達系統は、奇数段前後進の第2動力伝達系統(S22)側から偶数段前後進の第1動力伝達系統(S21)側へ切れ目なく推移する。
第4の発明は、第3の発明において、上記第1動力伝達系統(S21)の第1ギヤ列(2F,2R)が、該第1動力伝達系統(S21)の第1駆動軸(7a)から上記駆動対象軸(5)へ偶数段前後進の動力を複数経路で伝達する複数列のギヤ機構により構成されるとともに、該複数列のギヤ機構の一つを選択可能に構成され、上記第2動力伝達系統(S22)の第2ギヤ列(3F,3R)が、該第2動力伝達系統(S22)の第2駆動軸(7b)から上記駆動対象軸(5)へ奇数段前後進の動力を複数経路で伝達する複数列のギヤ機構により構成されるとともに、該複数列のギヤ機構の一つを選択可能に構成されていることを特徴としている。
この第4の発明では、第1動力伝達系統(S21)の第1ギヤ列(2F,2R)と、第2動力伝達系統(S22)の第2ギヤ列(3F,3R)が、それぞれ複数列のギヤ機構を有するとともにそのうちの一つを選択することができるので、第1動力伝達系統(S21)と第2動力伝達系統(S22)をそれぞれ多段にした場合に、動力伝達経路の切り換えを切れ目なく行うことができる。
第5の発明は、第2,第3または第4の発明において、上記油圧ポンプ(11)が斜板式油圧ポンプにより構成され、上記エンジン(2)の出力軸(2a)が上記油圧ポンプ(11)の斜板を貫通するとともに、該エンジン(2)の出力軸(2a)が油圧ポンプ(11)を貫通して突出した部分と駆動対象軸(5)との間に上記エンジン出力軸側動力伝達系統(S2)が設けられていることを特徴としている。
この第5の発明では、油圧ポンプ(11)の斜板から突出したエンジン(2)の出力軸(2a)を利用して、エンジン(2)出力側伝達系統による動力伝達動作が行われる。
本発明によれば、変速装置の前後進の切り換え領域が静油圧式変速機構(10)により無段変速され、その切り換え領域を越える前進高速段側と後進高速段側の変速領域では、ギヤ列式変速機構(20)により駆動対象軸(5)が変速駆動される。静油圧式変速機構(10)の変速領域を越える領域ではエンジン(2)の出力がギヤ列式変速機構(20)を介して駆動対象軸(5)に伝達され、このときにはエンジン(2)の出力が油圧モータ(12)を通らないため、動力の伝達ロスを抑えられる。また、変速領域の全域を静油圧式変速機でカバーするのではないため、静油圧式変速機の油圧ポンプ(11)を大型化する必要はない。したがって、コストが高くなるのも防止できる。
また、静油圧式変速機構(10)とギヤ列式変速機構(20)による動力伝達状態がクラッチ機構(C1,C2,C3)により切り換えられ、前後進の切り換え領域は静油圧式変速機構(10)の変速領域となっている。したがって、例えば建設機械等で地山掘削などでタイヤが停止状態で駆動力が必要なときには、静油圧式変速機構(10)の油圧ポンプ(11)をリリーフ状態にすれば、油圧モータ(12)が回転しないまま、トルクを油圧モータ(12)の出力軸(12a)から駆動対象軸(5)へ伝達することができる。これに対して、前後進の切り換え領域を含めて変速領域の全域をギヤ列式変速機構(20)でカバーするようにしてしまうと、車輪軸が止まったときにエンジン(2)も停止してしまい、駆動力を駆動対象軸(5)に伝達できなくなるため、作業時に不都合が生じることになる。本発明によれば、このような問題が生じることはない。
上記第2の発明によれば、モータ出力軸側動力伝達系統(S1)とエンジン出力軸側動力伝達系統(S2)を設け、それぞれの動力伝達状態をモータ出力軸側クラッチ機構(C1)とエンジン出力軸側クラッチ機構(C2,C3)で切り換えるようにしている。このことにより、両クラッチ機構(C1)(C2,C3)の一方をつなぎながら他方を切断するようにすれば、各動力伝達系統(S1,S2)による動力伝達状態を切れ目なく推移させることができる。また、この場合にも、エンジン出力軸側動力伝達系統(S2)を使ってエンジン(2)の出力を駆動対象軸(5)に伝達する場合は、その伝達経路に油圧モータ(12)が介在しないので、動力の伝達ロスが生じるのを防止できる。
上記第3の発明によれば、静油圧式変速機構(10)によるモータ出力軸側動力伝達系統(S1)とギヤ列式変速機構(20)によるエンジン出力軸側動力伝達系統(S2)で動力の伝達と遮断が切り換えられるのに加えて、エンジン出力軸側動力伝達系統(S2)での動力伝達がさらに2系統で行われる。したがって、ギヤ列式変速機構(20)を用いた機械的な変速を多段で行うことが可能となる。また、ギヤ列式変速機構(20)を用いた機械的な変速の際、第1動力伝達系統(S21)に第1クラッチ機構(C2)を設け、第2動力伝達系統(S22)に第2クラッチ機構(C3)を設けているので、第1クラッチ機構(C2)を切断しながら第2クラッチ機構(C3)をつないだり、逆に第2クラッチ機構(C3)を切断しながら第1クラッチ機構(C2)をつないだりすることにより、機械的な変速をほぼ切れ目なく行うことが可能となる。
上記第4の発明によれば、第1動力伝達系統(S21)の第1ギヤ列(2F,2R)と、第2動力伝達系統(S22)の第2ギヤ列(3F,3R)が、それぞれ複数列のギヤ機構により構成されており、しかもそのうちの一つを選択することができるので、第1動力伝達系統(S21)と第2動力伝達系統(S22)をそれぞれ多段にした場合に、動力伝達経路の切り換え動作を切れ目なく行うことができる。
上記第5の発明によれば、油圧ポンプ(11)の斜板から突出したエンジン(2)の出力軸(12a)を利用して、エンジン出力軸側動力伝達系統(S2)による動力伝達動作が行われるので、エンジン出力軸側動力伝達系統(S2)のためにエンジン(2)の出力軸(2a)とは別の軸を設ける必要がない。したがって、構成が複雑になるのを防止できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
《発明の実施形態1》
本発明の実施形態1について説明する。
図1は、この変速装置(1)の動力伝達系統図である。この実施形態1の変速装置(1)は、建設機械などの作業用車両のエンジン(2)に接続されるものであって、前後進の切り換え領域を無段階に変速可能な静油圧式変速機構(10)を有する変速装置(1)に関するものである。
静油圧式変速機構(10)は、可変容量型の斜板式油圧ポンプ(11)と油圧モータ(12)を有している。油圧ポンプ(11)はエンジン(2)の出力軸(2a)に連結されている。また、該油圧ポンプ(11)とともに油圧閉回路(図示せず)を構成する油圧モータ(12)は、車輪軸(3)にディファレンシャルギヤ(4)を介して連結された主駆動軸(駆動対象軸)(5)に接続されている。
この変速装置(1)は、前後進の切り換え領域を静油圧式変速機構(10)の変速領域とし、その変速領域を越える前後進の高速段側で上記主駆動軸(5)を駆動するようにエンジン(2)の出力軸(2a)と主駆動軸(5)との間に設けられたギヤ列式変速機構(機械式変速機構)(20)を有している。また、この変速装置(1)は、静油圧式変速機構(10)とギヤ列式変速機構(20)による動力伝達状態を切り換えるように、変速機構ごとに設けられた複数のクラッチ機構(C1,C2)を備えている。
油圧モータ(12)の出力軸(12a)は、モータ出力軸側クラッチ機構(C1)によりモータ側駆動軸(6)と連結・分離可能に構成されている。このモータ側駆動軸(6)は、上記主駆動軸(5)に対して平行に配置されている。また、エンジン(2)の出力軸(2a)は上記油圧ポンプ(11)において矢印で表された斜板を貫通している。このエンジン(2)の出力軸(2a)は、エンジン出力軸側クラッチ機構(C2)によりエンジン側駆動軸(7)と連結・分離可能に構成されている。そして、このエンジン側駆動軸(7)は、上記主駆動軸(5)を挟んでモータ側駆動軸(6)と反対側に、該主駆動軸(5)と平行に配置されている。
この変速装置(1)の動力伝達系統は、モータ出力軸側動力伝達系統(S1)とエンジン出力軸側動力伝達系統(S2)とから構成されている。モータ出力軸側動力伝達系統(S1)は、上記静油圧式変速機構(10)側でモータ側駆動軸(6)から上記主駆動軸(5)へ前後進1速の動力を伝達する1速ギヤ列(1F/R)を有している。また、エンジン出力軸側動力伝達系統(S2)はエンジン側駆動軸(7)に設けられ、上記エンジン(2)の出力軸(2a)から上記主駆動軸(5)へ前後進2速の動力を伝達する2速前進ギヤ列(2F)と2速後進ギヤ列(2R)を有している。2速後進ギヤ列(2R)には後進軸(8)上のギヤ(8G)が介在している。2速前進ギヤ列(2F)と2速後進ギヤ列(2R)は、シンクロメッシュ機構により、何れか一方が噛合し、他方が空回りする状態となって、同時に動力を伝達しないように構成されている。
上記クラッチ機構(C1,C2)のうち、モータ出力軸側クラッチ機構(C1)は、上記モータ出力軸側動力伝達系統(S1)の動力伝達状態と動力伝達遮断状態とを切り換えるためのものであり、エンジン出力軸側クラッチ機構(C2)は、上記エンジン出力軸側動力伝達系統(S2)の動力伝達状態と動力伝達遮断状態とを切り換えるためのものである。
−運転動作−
次に、エンジン(2)の出力をこの変速装置(1)により車輪軸(3)に伝達する際の動作について説明する。静油圧式変速機構(10)による駆動とギヤ列式変速機構による変速駆動との切り換えは、コンピュータ制御で行われる。具体的には、作業車の運転パターンに基づいて、現在の運転状態から次にシフトアップが必要かシフトダウンが必要かをコンピュータで推測し、その推測結果に基にして変速機構の切り換えが行われる。
〈停止状態〉
まず、車両の停止状態では、静油圧式変速機構(10)の油圧ポンプ(11)の吐出量はゼロであり、油圧モータ(12)も回転していない。このときには、1速ギヤ列(1F/R)は噛み合っているが、モータ出力軸側クラッチ機構(C1)とエンジン出力軸側クラッチ機構(C2)はいずれもオフ(切断状態)になっている。
〈1速前進〉
次に、1速で前進するためには、モータ出力軸側クラッチ機構(C1)をつなぎ、静油圧式変速機構(10)の油圧ポンプ(11)の斜板の向きを前進側に設定して吐出量を徐々に増やしていく。このとき、エンジン出力軸側クラッチ機構(C2)は切断されている。このようにすると、図2に示すように、エンジン(2)の出力は静油圧式変速機構(10)の油圧ポンプ(11)に伝達されて、該油圧ポンプ(11)が回転する。油圧ポンプ(11)が回転すると、油圧ポンプ(11)とともに油圧閉回路を構成している油圧モータ(12)が回転する。油圧モータ(12)の回転速度は、油圧ポンプ(11)の斜板の傾斜角度によって定められる。
油圧モータ(12)が回転すると、その回転力によりモータ側駆動軸(6)が回転する。ここで、1速ギヤ列(1F/R)は既に噛み合っているので、モータ側駆動軸(6)の回転が1速ギヤ列(1F/R)を介して主駆動軸(5)に伝達される。主駆動軸(5)が回転することにより、その回転力がディファレンシャルギヤ(4)から車輪軸(3)へ伝達されて、該車輪軸(3)が回転する。したがって、建設機械等の作業車両が静油圧式変速機構(10)による駆動モードの1速で前進する。
この1速前進駆動の際には、2速前進へのシフトアップに備えて2速前進ギヤ列(2F)が噛み合っている(シンクロメッシュ機構がオン)。ただし、このときはエンジン出力軸側クラッチ機構(C2)は切断されているので、2速前進ギヤ列(2F)は空回り状態である。また、2速後進ギヤ列(2R)のシンクロメッシュ機構はオフになっている。
なお、地山掘削などでタイヤが停止状態で駆動力が必要なときには、静油圧式変速機構(10)の油圧ポンプ(11)をリリーフ状態とする。そうすると、モータが回転しないまま、トルクを1速ギヤから主駆動軸(5)へと伝達することができる。
〈1速後進〉
1速後進駆動にするためには、油圧ポンプ(11)の斜板の向きを後進側に設定して吐出量を徐々に増やしていく。このとき、エンジン出力軸側クラッチ機構(C2)は切断されている。このようにすると、図3において、エンジン(2)の出力は静油圧式変速機構(10)の油圧ポンプ(11)に伝達され、該油圧ポンプ(11)が回転する。油圧ポンプ(11)が回転すると、油圧ポンプ(11)とともに油圧閉回路を構成している油圧モータ(12)が前進時とは逆方向へ回転する。油圧モータ(12)の回転速度は、油圧ポンプ(11)の斜板の傾斜角度によって定められる。
油圧モータ(12)が回転すると、その回転力によりモータ側駆動軸(6)が前進時とは逆向きに回転する。ここで、1速ギヤ列(1F/R)は噛み合っているので、モータ側駆動軸(6)の回転が1速ギヤ列(1F/R)を介して主駆動軸(5)に伝達される。主駆動軸(5)が回転することにより、その回転力がディファレンシャルギヤ(4)から車輪軸(3)へ伝達されて、該車輪軸(3)が回転する。したがって、建設機械等の作業車両が静油圧式変速機構(10)による駆動モードの1速で後進する。
この1速後進駆動の際には、2速後進へのシフトアップに備えて2速後進ギヤ列(2R)が噛み合っている(シンクロメッシュ機構がオン)。ただし、このときはエンジン出力軸側クラッチ機構(C2)は切断されているので、2速後進ギヤ列(2R)は空回り状態である。また、2速前進ギヤ列(2F)のシンクロメッシュ機構はオフになっている。
〈2速前進〉
図4に示す2速前進駆動にするためには、1速前進状態でモータ出力軸側クラッチ機構(C1)を切断すると同時にエンジン出力軸側クラッチ機構(C2)をつなぐ操作が行われる。1速前進状態で既に2速前進ギヤ列(2F)はシンクロメッシュ機構がオンの状態で噛み合っているので、エンジン出力軸側クラッチ機構(C2)をつなぐと、トルク切れの時間が殆ど生じずに、エンジン(2)の出力がエンジン側駆動軸(7)の2速前進ギヤ列(2F)を介して主駆動軸(5)に伝達され、さらにディファレンシャルギヤ(4)を介して車輪軸(3)に伝達される。この状態では2速後進ギヤ列(2R)はシンクロメッシュ機構がオフで動力を伝達しない状態になっている。
この2速前進駆動の際には、1速前進へのシフトダウンに備えて1速ギヤ列(1F/R)が噛み合っているが、モータ出力軸側クラッチ機構(C1)が切断されているため、油圧モータ(12)の出力軸(12a)とモータ側駆動軸(6)とはつながっていない。
また、油圧ポンプ(11)は中立で、油圧モータ(12)の回転数はゼロか、同期の準備のために低回転数で空回りし、シフトダウンに備えている。
〈2速後進〉
図5に示す2速後進駆動にするためには、1速後進状態でモータ出力軸側クラッチ機構(C1)を切断すると同時にエンジン出力軸側クラッチ機構(C2)をつなぐ操作が行われる。1速後進状態で既に2速後進ギヤ列(2R)はシンクロメッシュ機構がオンの状態で噛み合っているので、エンジン出力軸側クラッチ機構(C2)をつなぐと、トルク切れの時間が殆ど生じずに、エンジン(2)の出力がエンジン側駆動軸(7)の2速後進ギヤ列(2R)を介して主駆動軸(5)に伝達され、さらにディファレンシャルギヤ(4)を介して車輪軸(3)に伝達される。この状態では2速前進ギヤ列(2F)はシンクロメッシュ機構がオフで動力を伝達しない状態になっている。
この2速後進駆動の際には、1速後進へのシフトダウンに備えて1速ギヤ列(1F/R)が噛み合っているが、モータ出力軸側クラッチ機構(C1)が切断されているため、油圧モータ(12)の出力軸(12a)とモータ側駆動軸(6)とはつながっていない。したがって、静油圧式変速機構(10)は無負荷である。
−実施形態1の効果−
本実施形態によれば、変速装置(1)の変速領域の全体のうち、前後進の切り換え領域が静油圧式変速機構(10)により無段変速され、その前後進切り換え領域を越える前進高速段側と後進高速段側の変速領域では、ギヤ列式変速機構(20)により主駆動軸(5)が変速駆動される。このように静油圧式変速機構(10)の変速領域を越える領域ではエンジン(2)の出力がギヤ列式変速機構(20)を介して主駆動軸(5)に伝達され、このときにはエンジン(2)の出力が油圧モータ(12)を通らないため、動力の伝達ロスを抑えられる。また、変速領域の全域を静油圧式変速機構(10)でカバーするようにはしていないため、静油圧式変速機構(10)の油圧ポンプ(11)を大型化する必要はない。したがって、コストが高くなるのも防止できる。
また、静油圧式変速機構(10)とギヤ列式変速機構(20)による動力伝達状態がクラッチ機構(C1,C2)により切り換えられ、前後進の切り換え領域は静油圧式変速機構(10)の変速領域となっている。したがって、例えば建設機械等で地山掘削などでタイヤが停止した状態で駆動力が必要なときには、静油圧式変速機構(10)のポンプをリリーフ状態にすれば、モータが回転しないまま、トルクを油圧モータ(12)の出力軸(12a)から主駆動軸(5)へ伝達することができる。これに対して、前後進の切り換え領域を含めて変速領域の全域をギヤ列式変速機構(20)のような機械式変速機構にしてしまうと、車輪軸(3)が止まったときにエンジン(2)も停止してしまい、駆動力を主駆動軸(5)に伝達できなくなる。そのため、作業時に不都合が生じることになるが、本実施形態によれば、そのような問題が生じることはないし、前後進を滑らかに切り換えることもできる。
さらに、モータ出力軸側動力伝達系統(S1)とエンジン出力軸側動力伝達系統(S2)を設け、それぞれの動力伝達状態をモータ出力軸側クラッチ機構(C1)とエンジン出力軸側クラッチ機構(C2)で切り換えるようにしている。この構成では、両クラッチ機構(C1,C2)の一方をつなぎながら他方を切断することにより、各動力伝達系統(S1,S2)による動力伝達状態を切れ目なく推移させることができる。そして、エンジン出力軸側動力伝達系統(S2)を使ってエンジン(2)の出力を主駆動軸(5)に伝達する場合は、その伝達経路に油圧モータ(12)が介在しないので、動力の伝達ロスが生じるのを防止できる。
また、本実施形態では、油圧ポンプ(11)の斜板から突出したエンジン(2)の出力軸(2a)を利用して、エンジン出力軸側動力伝達系統(S2)による動力伝達動作が行われるので、エンジン出力軸側動力伝達系統(S2)のためにエンジン(2)の出力軸(2a)とは別の軸を設ける必要がない。したがって、構成が複雑になるのを防止できる。
《発明の実施形態2》
図6〜図12に示す本発明の実施形態2について説明する。
この実施形態2の変速装置(1)は、エンジン出力軸側動力伝達系統(S2)を、第1動力伝達系統(S21)と第2動力伝達系統(S22)とに分割して切り換えられるようにした例である。つまり、この実施形態2は、エンジン出力軸側動力伝達系統(S2)においてデュアルクラッチトランスミッションを構成した例である。
モータ側駆動軸(6)と主駆動軸(5)の間には、1速ギヤ列(1F/R)が設けられている。1速ギヤ列(1F/R)はモータ側駆動軸(6)に固定されたギヤと主駆動軸(5)に固定されたギヤとからなり、これらのギヤが直接噛合している。図では、作図の便宜上、両ギヤが分離した状態で表しており、両ギヤの間を破線で接続している。
第1動力伝達系統(S21)は、該第1動力伝達系統(S21)側のエンジン側第1駆動軸(7a)を有している。また、第1動力伝達系統(S21)は、エンジン側第1駆動軸(7a)から上記主駆動軸(5)へ偶数段前後進(2速前後進)の動力を伝達する第1ギヤ列(2F,2R)と、該第1動力伝達系統(S21)の動力伝達状態と動力伝達遮断状態とを切り換えるエンジン出力軸側第1クラッチ機構(C2)とを有している。
第2動力伝達系統(S22)は、該第2動力伝達系統(S22)側のエンジン側第2駆動軸(7b)を有している。また、第2動力伝達系統(S22)は、エンジン側第2駆動軸(7b)から上記主駆動軸(5)へ奇数段前後進(3速前後進)の動力を伝達する第2ギヤ列(3F,3R)と、該第2動力伝達系統(S22)の動力伝達状態と動力伝達遮断状態とを切り換えるエンジン出力軸側第2クラッチ機構(C3)とを有している。
上記エンジン側第1駆動軸(7a)とエンジン側第2駆動軸(7b)は、それぞれ、主駆動軸(5)(駆動対象軸)に対して平行で、かつ該主駆動軸(5)を挟んで対向するように配置されている。
また、上記第1動力伝達系統(S21)の第1ギヤ列(2F,2R)は、該第1動力伝達系統(S21)のエンジン側第1駆動軸(7a)から上記主駆動軸(5)へ偶数段前後進の動力を複数経路で伝達する複数列(2速前進ギヤ列(2F)と2速後進ギヤ列(2R))のギヤ機構を有し、該複数列のギヤ機構の一つを選択できるように構成されている。第2動力伝達系統(S22)の第2ギヤ列(3F,3R)は、該第2動力伝達系統(S22)のエンジン側第2駆動軸(7b)から上記主駆動軸(5)へ奇数段前後進の動力を複数経路で伝達する複数列(3速前進ギヤ列(3F)と3速後進ギヤ列(3R))のギヤ機構を有し、該複数列のギヤ機構の一つを選択できるように構成されている。
2速後進ギヤ列(2R)と3速後進ギヤ列(3R)には後進軸(8a,8b)のギヤ(8G)が介在している。2速前進ギヤ列(2F)と2速後進ギヤ列(2R)は、シンクロメッシュ機構により、何れか一方が噛合し、他方が空回りする状態となるように構成されている。また、3速前進ギヤ列(3F)と3速後進ギヤ列(3R)も、シンクロメッシュ機構により、何れか一方が噛合し、他方が空回りする状態となるように構成されている。
その他の構成は実施形態1と同様であるため、説明を省略する。
−運転動作−
次に、この実施形態2の変速装置(1)の運転動作について説明する。
〈停止状態〉
まず、車両の停止状態では、静油圧式変速機構(10)の油圧ポンプ(11)の吐出量はゼロであり、油圧モータ(12)も回転していない。このときには、1速ギヤ列(1F/R)は噛み合っているが、モータ出力軸側クラッチ機構(C1)とエンジン出力軸側クラッチ機構(C2)はいずれもオフ(切断状態)となっている。
〈1速前進〉
次に、前進するためには、モータ出力軸側クラッチ機構(C1)をつなぎ、静油圧式変速機構(10)の油圧ポンプ(11)の斜板の向きを前進側に設定して吐出量を徐々に増やしていく。このとき、エンジン出力軸側第1クラッチ機構(C2)及びエンジン出力軸側第2クラッチ機構(C3)は切断されている。このようにすると、図7に示すように、エンジン(2)の出力は静油圧式変速機構(10)の油圧ポンプ(11)に伝達され、該油圧ポンプ(11)が回転する。油圧ポンプ(11)が回転すると、油圧ポンプ(11)とともに油圧閉回路を構成している油圧モータ(12)が回転する。油圧モータ(12)の回転速度は、油圧ポンプ(11)の斜板の傾斜角度によって定められる。
油圧モータ(12)が回転すると、その回転力によりモータ側駆動軸(6)が回転する。ここで、1速ギヤ列(1F/R)が噛み合っているので、モータ側駆動軸(6)の回転が1速ギヤ列(1F/R)を介して主駆動軸(5)に伝達される。主駆動軸(5)が回転することにより、その回転力がディファレンシャルギヤ(4)から車輪軸(3)へ伝達されて、該車輪軸(3)が回転する。したがって、建設機械等の作業車両が静油圧式変速機構(10)による駆動モードの1速で前進する。
この1速前進駆動の際には、2速前進へのシフトアップに備えて2速前進ギヤ列(2F)が噛み合っている(シンクロメッシュ機構がオン)。ただし、このときはエンジン出力軸側第1クラッチ機構(C2)は切断されているので、2速前進ギヤ列(2F)は空回り状態である。
〈1速後進〉
1速後進駆動にするためには、油圧ポンプ(11)の斜板の向きを後進側に設定して吐出量を徐々に増やしていく。このとき、エンジン出力軸側第1クラッチ機構(C2)及びエンジン出力軸側第2クラッチ機構(C3)は切断されている。このようにすると、図8において、エンジン(2)の出力は静油圧式変速機構(10)の油圧ポンプ(11)に伝達され、該油圧ポンプ(11)が回転する。油圧ポンプ(11)が回転すると、油圧ポンプ(11)とともに油圧閉回路を構成している油圧モータ(12)が前進時とは逆方向へ回転する。油圧モータ(12)の回転速度は、油圧ポンプ(11)の斜板の傾斜角度によって定められる。
油圧モータ(12)が回転すると、その回転力によりモータ側駆動軸(6)が前進時とは逆向きに回転する。ここで、1速ギヤ列(1F/R)は噛み合っているので、モータ側駆動軸(6)の回転が1速ギヤ列(1F/R)を介して主駆動軸(5)に伝達される。主駆動軸(5)が回転することにより、その回転力がディファレンシャルギヤ(4)から車輪軸(3)へ伝達されて、該車輪軸(3)が回転する。したがって、建設機械等の作業車両が静油圧式変速機構(10)による駆動モードの1速で後進する。
この1速後進駆動の際には、2速後進へのシフトアップに備えて2速後進ギヤ列(2R)が噛み合っている(シンクロメッシュ機構がオン)。ただし、このときはエンジン出力軸側第1クラッチ機構(C2)は切断されているので、2速後進ギヤ列(2R)は空回り状態である。
〈2速前進〉
図9に示す2速前進駆動にするためには、1速前進状態でモータ出力軸側クラッチ機構(C1)を切断すると同時にエンジン出力軸側第1クラッチ機構(C2)をつなぐ操作が行われる。1速前進状態で既に2速前進ギヤ列(2F)は噛み合って空回りしているので、エンジン出力軸側第1クラッチ機構(C2)をつなぐと、トルク切れの時間が殆ど生じずに、エンジン(2)の出力がエンジン側第1駆動軸(7a)の2速前進ギヤ列(2F)を介して主駆動軸(5)に伝達され、さらにディファレンシャルギヤ(4)を介して車輪軸(3)に伝達される。この状態では2速後進ギヤ列(2R)はシンクロメッシュ機構がオフで動力を伝達しない状態になっている。
この2速前進駆動の際には、コンピュータ制御により、運転状況に基づいて1速前進へのシフトダウンか3速前進へのシフトアップが推測され、シフトの切り換えに備えられる。1速前進へのシフトダウンに備える場合、1速ギヤ列(1F/R)が噛み合っているが、モータ出力軸側クラッチ機構(C1)が切断されて、油圧モータ(12)の出力軸(12a)とモータ側駆動軸(6)とがつながっていない状態となる。また、3速前進へのシフトアップに備える場合、3速前進ギヤ列(3F)が噛み合っているが、エンジン出力軸側第2クラッチ機構(C3)が切断されて、空回りの状態となる。
〈2速後進〉
図10に示す2速後進駆動にするためには、1速後進状態でモータ出力軸側クラッチ機構(C1)を切断すると同時にエンジン出力軸側第1クラッチ機構(C2)をつなぐ操作が行われる。1速後進状態で既に2速後進ギヤ列(2R)は噛み合って空回りしているので、エンジン出力軸側第1クラッチ機構(C2)をつなぐと、トルク切れの時間が殆ど生じずに、エンジン(2)の出力がエンジン側第1駆動軸(7a)の2速後進ギヤ列(2R)を介して主駆動軸(5)に伝達され、さらにディファレンシャルギヤ(4)を介して車輪軸(3)に伝達される。この状態では2速前進ギヤ列(2F)はシンクロメッシュ機構がオフで動力を伝達しない状態になっている。
この2速後進駆動の際には、コンピュータ制御により、運転状況に基づいて1速後進へのシフトダウンか3速後進へのシフトアップが予想され、シフトの切り換えに備えられる。1速後進へのシフトダウンに備える場合、1速ギヤ列(1F/R)が噛み合っているが、モータ出力軸側クラッチ機構(C1)が切断されて、油圧モータ(12)の出力軸(12a)とモータ側駆動軸(6)とがつながっていない状態となる。また、3速後進へのシフトアップに備える場合、3速後進ギヤ列(3R)が噛み合っているが、エンジン出力軸側第2クラッチ機構(C3)が切断されて、空回りの状態となる。
〈3速前進〉
図11に示す3速前進駆動にするためには、2速前進状態でエンジン出力軸側第1クラッチ機構(C2)を切断すると同時にエンジン出力軸側第2クラッチ機構(C3)をつなぐ操作が行われる。2速前進状態で既に3速前進ギヤ列(3F)は噛み合って空回りしているので、上記エンジン出力軸側第2クラッチ機構(C3)をつなぐと、トルク切れの時間が殆ど生じずに、エンジン(2)の出力がエンジン側第2駆動軸(7b)の3速前進ギヤ列(3F)を介して主駆動軸(5)に伝達され、さらにディファレンシャルギヤ(4)を介して車輪軸(3)に伝達される。この状態では3速後進ギヤ列(3R)はシンクロメッシュ機構がオフで動力を伝達しない状態になっている。
この3速前進駆動の際には、2速前進へのシフトダウンに備えて2速前進ギヤ列(2F)が噛み合っているが、エンジン出力軸側第1クラッチ機構(C2)が切断されているので空回りの状態になっている。
〈3速後進〉
図12に示す3速後進駆動にするためには、2速後進状態でエンジン出力軸側第1クラッチ機構(C2)を切断すると同時にエンジン出力軸側第2クラッチ機構(C3)をつなぐ操作が行われる。2速後進状態で既に3速後進ギヤ列(3R)は噛み合って空回りしているので、上記エンジン出力軸側第2クラッチ機構(C3)をつなぐと、トルク切れの時間が殆ど生じずに、エンジン(2)の出力がエンジン側第2駆動軸(7b)の3速後進ギヤ列(3R)を介して主駆動軸(5)に伝達され、さらにディファレンシャルギヤ(4)を介して車輪軸(3)に伝達される。この状態では3速前進ギヤ列(3F)はシンクロメッシュ機構がオフで動力を伝達しない状態になっている。
この3速後進駆動の際には、2速後進へのシフトダウンに備えて2速後進ギヤ列(2R)が噛み合っているが、エンジン出力軸側第1クラッチ機構(C2)が切断されているので空回りの状態になっている。
−実施形態2の効果−
この実施形態2でも、実施形態1と同様に、静油圧式変速機構(10)が動力を伝達するのは、変速装置(1)の変速領域全体のうちで前後進の切り換え領域だけであり、その前後切り換え領域に対して前進高速段側と後進高速段側の変速領域では、ギヤ列式変速機構(20)により主駆動軸(5)を変速駆動するようにしている。したがって、静油圧式変速機構(10)の変速領域を越える領域ではエンジン(2)の出力が油圧モータ(12)を通らずに主駆動軸(5)に機械的に伝達されるため、動力の伝達ロスを抑えられるなど、実施形態1と同様の効果を奏することができる。
さらに、この実施形態2によれば、静油圧式変速機構(10)によるモータ出力軸側動力伝達系統(S1)とギヤ列式変速機構(20)によるエンジン出力軸側動力伝達系統(S2)で動力の伝達と遮断を切り換えられるのに加えて、エンジン出力軸側動力伝達系統(S2)での動力伝達をさらに2系統で行うようにしている。したがって、ギヤ列式変速機構(20)を用いた機械的な変速を多段で行うことが可能となる。また、ギヤ列式変速機構(20)を用いた機械的な変速の際、第1動力伝達系統(S21)と第2動力伝達系統(S22)に別々にクラッチ機構(C2,C3)を設けているので、第1クラッチ機構(C2)を切断しながら第2クラッチ機構(C3)をつないだり、逆に第2クラッチ機構(C3)を切断しながら第1クラッチ機構(C2)をつないだりすることによって、機械的な変速をほぼ切れ目なく行うことが可能となる。
《その他の実施形態》
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
例えば、上記実施形態1では1速前後進を静油圧式変速機構(10)の駆動領域にして2速前後進駆動にギヤ列式変速機構(20)を用いており、上記実施形態2では1速前後進を静油圧式変速機構(10)の駆動領域にして2速と3速の前後進駆動にギヤ列式変速機構(30)を用いているが、ギヤ列式変速機構の段数を4段以上に増やしてもよい。実施形態2においては、第1動力伝達系統(S21)側に2速前後進と4速前後進のギヤ機構を設け、第2動力伝達系統(S22)側に3速前後進と5速前後進のギヤ機構を設けるなど、ギヤ列式変速機構の列数を増やして、そのうちの一列を選択できるようにすることができる。
また、静油圧式変速機構(10)の油圧ポンプ(11)と油圧モータ(12)は、一般には両方が可変容量タイプにより構成されるが、油圧ポンプを可変容量にして油圧モータを固定容量にしてもよいし、場合によっては油圧ポンプを固定容量として油圧モータを可変容量にすることも可能である。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、静油圧式変速機構構を用いた変速装置について有用である。
図1は、本発明の実施形態1に係る変速装置の動力伝達系統図である。 図2は、図1の変速装置において、1速前進の動作を示す動力伝達系統図である。 図3は、図1の変速装置において、1速後進の動作を示す動力伝達系統図である。 図4は、図1の変速装置において、2速前進の動作を示す動力伝達系統図である。 図5は、図1の変速装置において、2速後進の動作を示す動力伝達系統図である。 図6は、本発明の実施形態2に係る変速装置の動力伝達系統図である。 図7は、図6の変速装置において、1速前進の動作を示す動力伝達系統図である。 図8は、図6の変速装置において、1速後進の動作を示す動力伝達系統図である。 図9は、図6の変速装置において、2速前進の動作を示す動力伝達系統図である。 図10は、図6の変速装置において、2速後進の動作を示す動力伝達系統図である。 図11は、図6の変速装置において、3速前進の動作を示す動力伝達系統図である。 図12は、図6の変速装置において、3速後進の動作を示す動力伝達系統図である。
符号の説明
1 変速装置
2 エンジン
2a 出力軸
5 駆動対象軸
7a 第1駆動軸
7b 第2駆動軸
10 静油圧式変速機構
11 油圧ポンプ
12 油圧モータ
12a 出力軸
20 ギヤ列式変速機構
S1 モータ出力軸側動力伝達系統
S2 エンジン出力軸側動力伝達系統
S21 第1動力伝達系統
S22 第2動力伝達系統
C1 モータ出力軸側クラッチ機構
C2 エンジン出力軸側クラッチ機構(第1クラッチ機構)
C3 エンジン出力軸側クラッチ機構(第2クラッチ機構)
1F/R 1速ギヤ列
2F 2速前進ギヤ列(前進用ギヤ列、第1ギヤ列)
2R 2速後進ギヤ列(後進用ギヤ列、第1ギヤ列)
3F 3速前進ギヤ列(前進用ギヤ列、第2ギヤ列)
3R 3速後進ギヤ列(後進用ギヤ列、第3ギヤ列)

Claims (5)

  1. 前後進の切り換え領域を無段で変速可能な静油圧式変速機構(10)を有し、該静油圧式変速機構(10)が有する油圧ポンプ(11)がエンジン(2)の出力軸(2a)に連結され、該油圧ポンプ(11)とともに油圧閉回路を構成する油圧モータ(12)が駆動対象軸(5)に動力伝達可能に連結された変速装置であって、
    前後進の切り換え領域を静油圧式変速機構(10)の変速領域として該変速領域を越える前進高速段側と後進高速段側の領域で上記駆動対象軸(5)を駆動するようにエンジン(2)の出力軸(2a)と駆動対象軸(5)との間に設けられたギヤ列式変速機構(20)と、静油圧式変速機構(10)とギヤ列式変速機構(20)による動力伝達状態を切り換えるように変速機構(10,20)ごとに設けられた複数のクラッチ機構(C1,C2,C3)を備えていることを特徴とする変速装置。
  2. 請求項1において、
    上記静油圧式変速機構(10)側で油圧モータ(12)の出力軸(12a)から上記駆動対象軸(5)へ前後進1速の動力を伝達する1速ギヤ列(1F/R)を有するモータ出力軸側動力伝達系統(S1)と、上記エンジン(2)の出力軸(2a)側で該出力軸(2a)から上記駆動対象軸(5)へ前後進2速以降の所定段で動力を伝達する前進用ギヤ列(2F,3F)と後進用ギヤ列(2R,3R)を有するエンジン出力軸側動力伝達系統(S2)とを備え、
    上記クラッチ機構(C1,C2,C3)は、上記モータ出力軸側動力伝達系統(S1)の動力伝達状態と動力伝達遮断状態とを切り換えるモータ出力軸側クラッチ機構(C1)と、上記エンジン出力軸側動力伝達系統(S2)の動力伝達状態と動力伝達遮断状態とを切り換えるエンジン出力軸側クラッチ機構(C2,C3)とを備えていることを特徴とする変速装置。
  3. 請求項2において、
    上記エンジン出力軸側動力伝達系統(S2)は、第1動力伝達系統(S21)と第2動力伝達系統(S22)とに分割され、
    第1動力伝達系統(S21)は、該第1動力伝達系統(S21)の第1駆動軸(7a)から上記駆動対象軸(5)へ偶数段前後進の動力を伝達する第1ギヤ列(2F,2R)と、該第1動力伝達系統(S21)の動力伝達状態と動力伝達遮断状態とを切り換える第1クラッチ機構(C2)とを有し、
    第2動力伝達系統(S22)は、該第2動力伝達系統(S22)の第2駆動軸(7b)から上記駆動対象軸(5)へ奇数段前後進の動力を伝達する第2ギヤ列(3F,3R)と、該第2動力伝達系統(S22)の動力伝達状態と動力伝達遮断状態とを切り換える第2クラッチ機構(C3)とを有していることを特徴とする変速装置。
  4. 請求項3において、
    上記第1動力伝達系統(S21)の第1ギヤ列(2F,2R)は、該第1動力伝達系統(S21)の第1駆動軸(7a)から上記駆動対象軸(5)へ偶数段前後進の動力を複数経路で伝達する複数列のギヤ機構により構成されるとともに、該複数列のギヤ機構の一つを選択可能に構成され、
    上記第2動力伝達系統(S22)の第2ギヤ列(3F,3R)は、該第2動力伝達系統(S22)の第2駆動軸(7b)から上記駆動対象軸(5)へ奇数段前後進の動力を複数経路で伝達する複数列のギヤ機構により構成されるとともに、該複数列のギヤ機構の一つを選択可能に構成されていることを特徴とする変速装置。
  5. 請求項2,3または4において、
    上記油圧ポンプ(11)が斜板式油圧ポンプにより構成され、
    上記エンジン(2)の出力軸(2a)が上記油圧ポンプ(11)の斜板を貫通するとともに、該エンジン(2)の出力軸(2a)が油圧ポンプ(11)を貫通して突出した部分と駆動対象軸(5)との間に上記エンジン出力軸側動力伝達系統(S2)が設けられていることを特徴とする変速装置。
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