JP2010014051A - 遠心圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】遠心圧縮機の軸封部におけるラビリンスシ−ルにおいて、作動ガス漏れ量の低減、組み付け信頼性向上によるラビリンスフィンの異常摩耗低減、遠心圧縮機の軸振動低減、及びラビリンスシ−ルの製作コストを低減して、高温・高圧条件下でも安定した運転が可能な遠心圧縮機を提供する。
【解決手段】ケーシング1a、1b、1cと、ケーシング1a、1b、1c内に回転可能に設けられ羽根車3を有するロータ4を備え、ロータ4の回転によりガスを圧縮する遠心圧縮機において、一体リング型構造の軸封部ラビリンスシ−ル31a、31bの、ケ−シング取付け部のラビリンスシ−ル外周部に熱膨張吸収用の隙間を設け、波バネ41を持たせる。
【選択図】図1
【解決手段】ケーシング1a、1b、1cと、ケーシング1a、1b、1c内に回転可能に設けられ羽根車3を有するロータ4を備え、ロータ4の回転によりガスを圧縮する遠心圧縮機において、一体リング型構造の軸封部ラビリンスシ−ル31a、31bの、ケ−シング取付け部のラビリンスシ−ル外周部に熱膨張吸収用の隙間を設け、波バネ41を持たせる。
【選択図】図1
Description
本発明は、遠心圧縮機の軸封部に設置するラビリンスシール構造に関し、特に、高温・高圧運転時におけるラビリンスシ−ルの作動ガス漏れ量を増やすことなく、組立精度の向上により、ラビリンスシールフィンの摩耗や遠心圧縮機軸振動増加を回避し、製作コストの低減に寄与することが可能である。
遠心圧縮機は、ケーシング内部に、羽根車を装着した回転軸が軸受により回転自由に支持され、吸込口から吸い込まれたガスを、羽根車の回転による遠心力を利用して圧縮し、吐出口から吐出する。羽根車で圧縮されたガスは羽根車口金部の口金シール、羽根車段間の中間段シール、およびガススラスト力調整用に設けられたバランスピストン部シールによって、内部の作動ガス漏れ量は制御されている。回転軸を保持するための軸受が設けられ、この軸受はすべり軸受もしくは磁気軸受であり、軸受の周囲は大気圧である。
これに対してガス圧縮部は高圧(大気圧以上)であるため、ガス圧縮部と軸受部の間には、作動ガス漏れ量を制御する軸封装置が必要となる。プロセス用遠心圧縮機の作動ガスは、一般に空気、二酸化炭素、窒素などもあるが、可燃性、毒性であることが多いため、軸封部からの漏れ量は厳しく制御され、ラビリンスシ−ル単独、またはラビリンスシ−ルとその下流側に別途軸封装置(オイルフィルムシ−ル、メカニカルシ−ル、ドライガスシ−ル)などが圧縮機の用途、サイズ、使用条件によって選択され組み合わされて使用される。
近年は環境面とメンテナンスコストの面から、ラビリンスシ−ルとドライガスシ−ルの組合せで用いられることが殆どであり、このドライガスシ−ルの場合、ドライガスシ−ルの機能を保持するために、ラビリンスシ−ルとドライガスシ−ルの間に遠心圧縮機の吐出ガスを異物や湿分を取り除いた上で、圧力と流量を制御した状態で吹き込まれる。このため、軸封部のラビリンスシ−ル部の温度は、遠心圧縮機の吸込み温度ではなく、吐出温度に近い温度に曝されることになる。
一方、ラビリンスシ−ルのフィン先端は、回転軸と非接触になるように隙間を形成して設計されるが、過度に安全側となる過大な隙間は漏れ量の増大を意味し、遠心圧縮機の効率低下をもたらす。このため、万が一、ラビリンスシ−ルのフィン先端が遠心圧縮機の回転軸と瞬間的に接触しても大丈夫なように、ラビリンスシ−ルの材質は遠心圧縮機回転軸よりも強度の低いアルミニウム材や、樹脂等で製作されることが多いが、これらの材料は一般的に圧縮機の回転軸材料やケ−シング材の線膨張係数よりも大きいため、熱膨張に対して特別な配慮が必要となる。
従来のこの種のラビリンスシールでは、熱膨張差を吸収するために、ラビリンスシ−ルのフィン先端と遠心圧縮機の回転軸の隙間を広げるか、または、例えば特開平4−203565号公報(特許文献1)の第1図に示されるように、ラビリンスシ−ルの径方向取付部であるラビリンスシ−ル外周部とケ−シング間の隙間を部分的に広げている。また特許第2513797号公報(特許文献2)に示されるように、ラビリンスシールそのものを周方向2分割構造として、その半割れ面に隙間を設けることにより、熱膨張を吸収させようとしている。
ラビリンスシールは漏れ防止特性に優れるが、遠心圧縮機が高温・高圧になると、熱膨張量が大きくなるので、回転軸、ケ−シングおよびラビリンスシ−ルの線膨張係数の差により干渉しないように熱膨張の逃げが必要となる。熱膨張の逃げをつくるために従来は、前記のようにラビリンスシ−ルのフィン先端と遠心圧縮機の回転軸との隙間を広げるか、またはラビリンスシ−ル外周部とケ−シング間の隙間を広げる(特許文献1)。更に、ラビリンスシ−ルを周方向2分割して半割れ部隙間を設けて、熱膨張差を吸収させる手段(特許文献2)がある。
しかし、ラビリンスシ−ルのフィン先端の隙間の増大は、前述のように作動ガス漏れ量の増大を招く。また、ラビリンスシ−ル外周部とケ−シング間の隙間の部分的拡大は、径方向の拘束箇所が端部のみとなるためラビリンスシ−ルに傾きが生じやすく、組立て時のラビリンスシ−ルと回転軸の同軸度組付け精度の低下や、特に運転中の作動ガスが高温、高圧によるラビリンスシ−ルの変形も生じ、回転軸との異常摩耗によるラビリンスシ−ル寿命の低下、接触による遠心圧縮機軸振動の増大を招く。またラビリンスシ−ルの周方向2分割構造はラビリンスシ−ル加工そのもののコスト増大につながる。
本発明の目的は、高温・高圧条件下でも軸封部ラビリンスシールのガス漏れ量、変形、組付誤差を抑制して、ラビリンスシールの長寿命化及び安定した運転が可能な遠心圧縮機を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、ケーシングと、該ケーシングに回転可能に設置された回転軸と、該回転軸に装着された羽根車を有するロータと、前記ケーシングと前記回転軸の間に設置されラビリンスシールを有する軸封部を備え、前記羽根車が回転することにより気体を圧縮する遠心圧縮機において、前記ラビリンスシールの外周面と前記ケ−シングの内周面の間に熱膨張吸収用の隙間を形成すると共に、前記ラビリンスシールの外周面に波バネを設置したことを特徴とする。
また、前記ラビリンスシールの外周面に前記波バネに並べて更にシ−ル部材(O−リング)を設置したことを特徴とする。また、前記ラビリンスシール外周面に軸方向に沿って波バネとシ−ル部材(O−リング)を複数組設置したことを特徴とする。また、前記ラビリンスシール外周部の波バネの個数に応じて、前記ケ−シングの内周面と前記ラビリンスシ−ルの外周面の径方向取合い部に、段差が形成されたことを特徴とする。また、前記ラビリンスシール外周部の前記段差による各取合い部にシ−ル部材(O−リング)を設置したことを特徴とする。
さらに本発明は、前記ケ−シングの内周面と前記ラビリンスシ−ルの外周面の径方向取合い部は、前記ラビリンスシールの前記ケーシングへの挿入方向に向って半径が小さくなる段差を有していることを特徴とする。
本発明によれば、軸封部のラビリンスシールとケーシングの間に熱膨張吸収用の隙間と波バネを組み合わせて設けることにより熱膨張を吸収するので、ラビリンスフィンと回転軸隙間を広げる必要は無く、ガス漏れ量を低減することが可能となる。さらに、波バネがラビリンスシ−ルをケ−シングに挿入して組み付ける際のガイドの役目を果たし、回転軸とラビリンスシ−ルの同芯度を確保することが可能となり、ラビリンスフィンと回転軸隙間の周方向隙間分布が均一になり、遠心圧縮機運転中における回転軸とラビリンスフィンの接触・摩耗を回避することが可能となる。
この結果、ラビランスシ−ルの長寿命化が図れ、遠心圧縮機回転軸の軸振動上昇を回避することが出来る。さらに熱膨張を吸収するためにラビリンスシ−ルを周方向に2分割する必要がなくなり、ラビリンスシ−ル製作コストの低減に寄与することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の遠心圧縮機20の実施例1における軸封部ラビリンスシールの詳細構造を表す断面図であり、図2には、滑り軸受を適用した本発明の遠心圧縮機20の全体構造を示す。
図2において、遠心圧縮機20は炭素鋼からなるケーシング1a、1b、1c(静止体)と、このケーシング1a、1b、1c内に回転可能に設けられた回転軸2、及びこの回転軸2に装着された例えば複数段(図2では5段)の羽根車3を有するロータ4(回転体)とを備えている。ケーシング1a、1b、1cには、1段目の羽根車3に気体を導入する吸込流路5と、各段の羽根車3から出た気体の運動エネルギーを圧力エネルギーに変換するディフューザ6と、このディフューザ6からの圧縮された気体を次段の羽根車3に導入する戻り流路7と、最終段の羽根車3から出た気体を吐出する吐出流路8とが形成されている。
ロータ4の回転軸2は、吸込側(図2中左側)端部及び吐出側(図2中右側)端部に設けられたラジアル軸受9a、9bを介し回転可能に支持されている。また、回転軸2の吸込側端部にはスラスト荷重を受けるスラスト軸受10が設けられ、吐出側端部にはスラスト荷重を相殺するバランスピストン11が設けられている。また、回転軸2の吐出側端部にはモータ等の駆動機(図示せず)がカップリング12により連結されており、この駆動機の駆動によってロータ4が回転するようになっている。そして、ロータ4の回転により、気体が吸込流路5から吸い込まれ、複数段の羽根車3で順次圧縮され、最終的に吐出流路8から吐出されるようになっている。
ダイアフラム22は各羽根車段間ガス流路を形成し、ロータ4のバランスピストン11と吐出ダイアフラム24との隙間には、バランスピストン部シール14が設けられており、バランスピストンチャンバ−15には、ガス圧力が遠心圧縮機吸込み圧力と均一になるように吸込流路5とパイパスされている。バランスピストン部シール14は最終段の羽根車3から出た高圧のガスを減圧し、吸込流路5の圧力と均一になるように漏れ量を制御するようになっている。
ラジアル軸受9a、9b、スラスト軸受10と作動ガス流路部間には軸封部が存在し、ラビリンスシ−ル31a、31b及びドライガスシ−ル32a、32b、シ−ルガス封入部33a、33bから成る。ラビリンスシ−ル31a、31bは作動ガス流路からの漏れ量を制御する機能があり、シ−ルガスには吐出流路8の作動ガスを異物、湿分を取り除いた上で圧力、流量を制御して吹き込まれ、ドライガスシ−ル32a、32bに異物、湿分が混入するのを防ぐ機能を持つ。34a、34bは油切ラビリンスで、ラジアル軸受9a、9b、スラスト軸受10の潤滑油がドライガスシ−ル32a、32bへ混入するのを防止する。
図1において、アルミ製の軸封部ラビリンスシ−ル31a、31bは一体リング型構造である。ラビリンスシ−ル31a、31bの外周部とケーシング1b、1cの内周面との対向部分のほぼ全体にわたって、熱膨張を吸収するためのリング状の隙間35を設けている。そして、この隙間35のほぼ中央部分のラビリンスシ−ル外周部にリング状の溝31cを設け、この溝31cにリング状の波バネ41を配置し、組み付け状態において上記隙間35の周方向の分布が均一になるようにしている。波バネ41は、ステンレス製であり回転軸2の半径方向の力を軸方向の変形で吸収し、組み付け時に回転軸2とケーシング1b、1cの間にラビリンスシ−ル31a、31bを矢印A方向に挿入する際のガイドとして作用する。
ラビリンスシ−ル31a、31bの内周側には、回転軸2の外周に対向するフィン31d、31eが設けられている。また、回転軸2の上記フィンと対向する外周は、異なる半径(r1<r2)で段違いに形成されており、半径r1の外周に対向するフィン31dは半径r2の外周に対向するフィン31eより長めに段違いに形成されている。そして、各フィンと回転軸2の外周面は、ラジアル軸受の隙間の2〜3倍程度の隙間を保って対向するように形成され、ガスの漏れを抑制する。
図1において、製品の組み付け時には最後のステップで、部品の中で最も重量の軽い上記ラビリンスシ−ル31a、31bが矢印A方向に挿入される。上記のように矢印A方向に沿って回転軸2の半径がr1からr2と大きくなっているので、回転軸2とケーシング1b、1cの間のリング状の挿入穴が入口が広く、奥が狭くなっているので、挿入が容易となる。そして挿入に際しては、挿入初期にフィン31eと半径r1が対向するので、両者の間隔が大きく接触の可能性が少ない。挿入中期で波バネ41がケーシング1b、1cの内周に接触すると、その後は波バネ41が挿入を案内するので、フィン31eと半径r2の外周との接触はない。このように、組み付け時の重量の軽いラビリンスシ−ルの挿入作業は極めて効率的で、回転軸2とラビリンスシ−ルの同芯度を精度良く確保することができ、回転軸2とラビリンスシ−ルのフィンとの周方向隙間分布が均一となる。
運転により遠心圧縮機が高温・高圧になると、回転軸、ケ−シングおよびラビリンスシ−ルが共に熱膨張し、ケーシング(鉄製)より線膨張係数の大きいラビリンスシ−ル(アルミ製)が回転軸の半径方向に膨張する。この膨張は隙間35に配置されている波バネ41により、ラビリンスシ−ルの全外周で均等に支えられて、局部的な力の作用はなく効率よく吸収され、隙間35の周方向分布は均一に維持される。このことは、ラビリンスシ−ルの内周と回転軸2の外周の隙間の周方向分布も均一であることを意味し、両者の接触はなく異常摩耗によるラビリンスシ−ル寿命の低下、遠心圧縮機軸振動がない。
図3に実施例2における軸封部ラビリンスシールの詳細構造を表す断面図を示す。アルミ製の軸封部ラビリンスシ−ル31a、31bは一体リング型構造である。ラビリンスシ−ル31a、31bの外周部とケーシング1b、1cとの内周部には全体にわたって熱膨張を吸収するためのリング状の隙間35を設けている。そして、この隙間35のほぼ中央部分のラビリンスシ−ル外周部にリング状の溝31cと、この溝31cに接近させてリング状の溝31fを設けている。溝31cにはリング状の波バネ41を配置し、溝31fにはOリング42を配置している。このOリング42は、ラビリンスシ−ルの外周部からの作動ガス漏れ量の低減に効果がある。
図4に実施例3における軸封部ラビリンスシールの詳細構造を表す断面図を示す。この実施例3では、ラビリンスシ−ル31a、31bの外周部に実施例2における波バネ41と、Oリング42を複数個(図は2組)備えていることを特徴としている。波バネ41が軸方向に複数個あるために、ラビリンスシ−ル31a、31bは回転軸4に対してより平行度が出せて精度が向上し、軸方向に同芯度を確保することが可能となり、また、複数個のOリング42により、外周部からの作動ガス漏れ量の低減に一層の効果がある。
一方、本実施例では軸封部ラビリンスシ−ルが一体リング型構造の場合、製品の組み付け時には効率の上で最後のステップで、部品の中で最も重量の軽いラビリンスシ−ル31a、31bが矢印A方向に挿入される。ケ−シング1b、1cの内周とラビリンスシ−ル31a、31bの外周の径方向取合い部が直線であると、所定位置までにラビリンスシ−ル31a、31bを押し込む時に、Oリング42と波バネ41とはそれぞれ、ケ−シング1b、1cの内周と接触して移動する距離が、図4のように軸方向距離L1、L2が必要であり、この移動中にラビリンスシ−ルが傾くと、カジリ、ネジリ等が発生し、波バネ41とOリング42そのものも破損する恐れもあり、ケ−シング1b、1c、ラビリンスシ−ル31a、31bにも傷等が発生して所定の機能を満たすことが出来なくなる恐れがある。
図5は、図4の実施例3に対し、径方向取合い部に段差を設けた実施例4の軸封部ラビリンスシールの詳細構造を表す断面図である。ラビリンスシール31a、31bのケーシング1b、1cと対向する外周の径がr3とr4(r3>r4)の2種類の対向面(取合い部)をつくる段差を形成するように構成され、波バネ41とOリング42の各組を、径r3とr4をもつ2種類の外周(各取り合い部)に配置している。そしてラビリンスシールの外周の上記段差に合わせて、ケーシングの内周も段差をもたせて形成される。従って、ケーシングの内周面とラビリンスシールの外周面の径方向の取合い部は、ラビリンスシールのケーシングへの挿入方向(A方向)に向って半径が小さくなる段差を有している。言い換えれば取合い部がA方向に向って先細り状に構成されている。
この構成により、実施例3と比較してラビリンスシ−ル31a、31bのA方向への挿入に際し、ケーシングの内周に接触して移動する軸方向距離が、Oリング42についてはL1からL3(L1>L3)に短くでき、また、波バネ41についてはL2からL4(L2>L4)に短くすることができる。従って、波バネ41とOリング42を備えたラビリンスシールの組付け作業は、接触しながらの移動距離が短くなるので極めて容易となり、また組付けの信頼性が大幅に向上する。その他の構成、例えば図1に示す実施例1での回転軸2とラビリンスシ−ルのフィンの構成は同一である。
なお、波バネとOリングの軸方向の左右の位置関係はどちらでも良い。又、Oリングは漏れ量低減に効果があるが、ラビリンスシ−ルの回転軸との同芯度確保には、波バネのみあれば良く、波バネとOリングの数は必ずしも一致する必要はない。径方向取合い部の段差数はラビリンスシ−ルの軸方向長さによって、調整することができる。
1a…ケーシング(胴板)、1b…ケーシング(反駆動機側側板)、1c…ケーシング(駆動機側側板)、2…回転軸、3…羽根車、4…ロータ、5…吸込流路、6…ディフューザ、7…戻り流路、8…吐出流路、9a…ラジアル軸受(反駆動機側側板)、9b…ラジアル軸受(駆動機側側板)、10…スラスト軸受、11…バランスピストン、12…カップリング、14…バランスピストン部シール、15…バランスピストンチャンバ−、20…遠心圧縮機、22…ダイアフラム、24…吐出ダイアフラム、31a…軸封部ラビリンスシ−ル(反駆動機側側板)、31b…軸封部ラビリンスシ−ル(駆動機側側板)、32a…ドライガスシ−ル(反駆動機側側板)、32b…ドライガスシ−ル(駆動機側側板)
33a…シ−ルガス封入部(反駆動機側側板)、33b…シ−ルガス封入部(駆動機側側板)、34a…油切ラビリンス(反駆動機側側板)、34b…油切ラビリンス(駆動機側側板)、41…波バネ、42…Oリング、L1…Oリング軸方向組み付け距離、L2…波バネ軸方向組み付け距離、L3…Oリング軸方向組み付け距離(改良後)、L4…波バネ軸方向組み付け距離(改良後)。
33a…シ−ルガス封入部(反駆動機側側板)、33b…シ−ルガス封入部(駆動機側側板)、34a…油切ラビリンス(反駆動機側側板)、34b…油切ラビリンス(駆動機側側板)、41…波バネ、42…Oリング、L1…Oリング軸方向組み付け距離、L2…波バネ軸方向組み付け距離、L3…Oリング軸方向組み付け距離(改良後)、L4…波バネ軸方向組み付け距離(改良後)。
Claims (6)
- ケーシングと、該ケーシングに回転可能に設置された回転軸と、該回転軸に装着された羽根車を有するロータと、前記ケーシングと前記回転軸の間に設置されラビリンスシールを有する軸封部を備え、前記羽根車が回転することにより気体を圧縮する遠心圧縮機において、
前記ラビリンスシールの外周面と前記ケ−シングの内周面の間に熱膨張吸収用の隙間を形成すると共に、前記ラビリンスシールの外周面に波バネを設置したことを特徴とする遠心圧縮機。 - 請求項1記載の遠心圧縮機において、前記ラビリンスシールの外周面に前記波バネに並べて更にシ−ル部材(O−リング)を設置したことを特徴とする遠心圧縮機。
- 請求項2に記載の遠心圧縮機において、前記ラビリンスシール外周面に軸方向に沿って波バネとシ−ル部材(O−リング)を複数組設置したことを特徴とする遠心圧縮機。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の遠心圧縮機において、前記ラビリンスシール外周部の波バネの個数に応じて、前記ケ−シングの内周面と前記ラビリンスシ−ルの外周面の径方向取合い部に、段差が形成されたことを特徴とする遠心圧縮機。
- 請求項4記載の遠心圧縮機において、前記ラビリンスシール外周部の前記段差による各取合い部にシ−ル部材(O−リング)を設置したことを特徴とする遠心圧縮機。
- 請求項4または5に記載の遠心圧縮機において、前記ケ−シングの内周面と前記ラビリンスシ−ルの外周面の径方向取合い部は、前記ラビリンスシールの前記ケーシングへの挿入方向に向って半径が小さくなる段差を有していることを特徴とする遠心圧縮機。
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2008
- 2008-07-04 JP JP2008175826A patent/JP2010014051A/ja active Pending
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