JP2010013038A - 転てつ機 - Google Patents

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Abstract

【課題】サーボモータによる停止位置制御やストッパによる衝突吸収効果に依拠することなく、直動機構の慣性エネルギを消滅させることができ、尚且つ、転換時間の大幅な増大を回避することができる転てつ機を提供する。
【解決手段】転てつ機1は、動作桿11及び鎖錠桿13a,13bと、駆動モータ7と、ロックピース33と、駆動モータ及び動作桿の間に設けられ、ボールねじ23及びそれに螺合する駆動ブロック25を含む伝達機構9とを備える。駆動モータ及び前伝達機構の間には、常時ブレーキ作用を有する継手手段が設けられている。鎖錠桿には、窪み57が形成され、ロックピースの鎖錠ブロックには、窪みに係合する切り欠き53,55が形成されている。切り欠きの深さ方向がロックピースのスライド方向となっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、転てつ機に関するものである。
転てつ機は、トングレールを定位及び反位の間で転換させる装置である。かかる転てつ機では、消費電力を従来と同様に維持しつつも転換力を増強することが望まれており、例えば特許文献1に開示されているものでは、ボールねじなど直動機構を採用すると共に、減速比を大きく設定していた。転換動作は、駆動モータによってボールねじが回転し、ボールねじに螺合する駆動ブロックがスライド移動し、その移動力を受ける動作桿がスライドすることによって行われていた。
ところで、転てつ機においては、転換動作の終了直後に、それまで動作部分が有していた慣性エネルギを消滅(吸収)する必要があった。これまでのところ、かかる慣性エネルギの消費態様としては、次の二態様が上げられる。まず、第1の態様として、駆動モータにサーボモータを採用し、サーボモータによる停止位置制御を介して動作桿にブレーキをかける態様がある。次に、第2の態様として、駆動ブロックに、または、駆動ブロックが慣性動作した際に衝突し得る対象に、クッション性を持ったストッパを設け、ストッパの衝突を介して慣性力を吸収する態様がある。
しかしながら、第1の態様では、電子部品を使用したブレーキのための回路が必要となるところ、転てつ機は、屋外に設置されるため雷害対策が別途必要になるなど、ブレーキ回路追加に伴うコスト増大や管理の煩雑化が問題となる。第2の態様では、直動機構を短区間で制動するに際し、ストッパが柔らかく反発作用が強すぎると、駆動ブロックがストッパに衝突した後に大きく反転してしまい、転換途中の状態まで戻ってしまうおそれがある。その一方で、反発作用を抑えるべくストッパを硬くしすぎると、クッション作用を利用しても、繰り返し生じる衝突時の反力の影響が大きく、転換機構各部の高強度化、さらにそれに伴う大型化・複雑化を強いられる問題がある。
また、上記第2の態様に関しては、さらにマグネットクラッチなどの常時作用ブレーキ手段を追加し、駆動ブロックがストッパに衝突する直前の慣性エネルギをほぼゼロにして、上記のような衝突後の反転や衝突時の衝撃に関する問題を回避することも考えられる。
しかしながら、常時作用ブレーキ手段を追加した場合には、前述したように減速比を大きく設定していることとも相俟って、転換時間が大幅に増加(延長)してしまい、既存の転てつ機に対して定められている規格をクリアできなくなるという新たな問題が生じるおそれがある。
特開2006−265959号公報
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、サーボモータによる停止位置制御やストッパによる衝突吸収効果に依拠することなく、直動機構の慣性エネルギを消滅させることができ、尚且つ、転換時間の大幅な増大を回避することができる転てつ機を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明に係る転てつ機は、それぞれ長手方向に沿ってスライド可能に設けられた動作桿及び鎖錠桿と、前記動作桿を動作させる駆動モータと、前記鎖錠桿と選択的に係合するロックピースと、前記駆動モータ及び前記動作桿の間に設けられ、ボールねじ及びそれに螺合する駆動ブロックを含む伝達機構とを備え、前記駆動モータ及び前記伝達機構の間には、常時ブレーキ作用を有する継手手段が設けられており、前記鎖錠桿の外周面には、窪みが形成されており、前記ロックピースには、鎖錠ブロックが該ロックピースと一体的に設けられており、前記鎖錠ブロックには、前記鎖錠桿の前記窪みに係合する切り欠きが形成されており、前記切り欠きの深さ方向が前記ロックピースのスライド方向となっている。
前記継手手段は、マグネットクラッチであって、第1回転体と、第2回転体と、制動体とを備え、前記第1回転体は、前記駆動モータの駆動力を受けて回転し、前記第2回転体は、前記第1回転体又は該第2回転体から生じる磁力を介して前記第1回転体の回転につられて回転し、前記ボールねじを動作させ、前記制動体は、前記第2回転体又は該制動体から生じる磁力を介して前記第2回転体に常時ブレーキをかけているように構成することもできる。
本発明によれば、サーボモータによる停止位置制御やストッパによる衝突吸収効果に依拠することなく、直動機構の慣性エネルギを消滅させることができ、尚且つ、転換時間の大幅な増大を回避することができる。
なお、本発明の他の特徴及びそれによる作用効果は、添付図面を参照し、実施の形態によって更に詳しく説明する。
以下、本発明に係る転てつ機の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。なお、図中、同一符号は同一又は対応部分を示すものとする。
図1は、本実施の形態に係る転てつ機の構成を示す図である。転てつ機1のケース3の側方には、継手手段であるマグネットクラッチ5を介して駆動モータ7が設けられている。なお、マグネットクラッチには、既存のNS形電気転てつ機用マグネットクラッチと同様に、電磁力を応用した非接触のブレーキ機構が内蔵されている。ケース3内には、伝達機構9が収容されている。さらに、転てつ機1は、ケース3を貫通するように動作桿11及び一対の鎖錠桿(主鎖錠桿13a,副鎖錠桿13b)を備えている。なお、主鎖錠桿13a,副鎖錠桿13bは、実際には、図1の紙面表裏方向(設置時上下方向)に並んでいるが、図1においてそのように忠実に図示した場合、主鎖錠桿13aが副鎖錠桿13bの下方に隠れてしまうため、図示説明の明瞭性を優先して、横方向に並べて図示している。図5、図6、図7及び図8も同様である。
まず、伝達機構9は、第1小ベベルギヤ15、第2小ベベルギヤ17、大ベベルギヤ19、減速歯車群21、ボールねじ23、駆動ブロック25を含んでいる。第1小ベベルギヤ15は、駆動モータ7の駆動力を受けて回転する。大ベベルギヤ19は、第1小ベベルギヤ15により駆動され、その軸芯部には手回しハンドル用穴が設けられている。第2小ベベルギヤ17は、大ベベルギヤ19により駆動される。減速歯車群21は、第2小ベベルギヤ17の回転力を減速してボールねじ23に伝え回転させる。駆動ブロック25は、ボールねじ23に螺合されており、ボールねじ23の回転によりボールねじ23に沿って直動する。
駆動ブロック25には、一対の転換ローラ27が設けられている。転換ローラ27はそれぞれ、駆動ブロック25に回動可能に取り付けられたローラアームの先端部に設けられている。これら転換ローラ27は、駆動ブロック25の移動に伴い、密着カム体29や動作桿11の受圧面31と当接しながら移動する。また、ケース3内には、一対のロックピース33が収納されている。ロックピース33はそれぞれ一端側から、ばねの弾性力によって、動作桿11に向けて付勢されている。ロックピース33のそれぞれ他端側は、動作桿11の受圧面31の反対側に係合している。また、駆動ブロック25には、解錠カム35が設けられており、解錠カム35によってロックピース33の位置が変更される。
さらに、図2に基づいて、マグネットクラッチの構成について説明する。図2の(a)は、マグネットクラッチの縦断面を示し、図2の(b)は、(a)の矢印IIからみた図である。継手手段であるマグネットクラッチ5は、動力伝達経路に関する駆動モータ7と伝達機構9との間にあって、第1回転体41と、第2回転体43と、制動体45とを備えている。
第1回転体41は、円盤状の部材であり、その軸芯部には駆動モータ7からの駆動力が伝達される入力軸が接続されている。第1回転体41の外周面には複数個の磁石47が取付けられている。複数の磁石47は、放射状をなすように相互に隣り合う磁石と等間隔で配置されている。さらに、複数の磁石47は、前述の放射状において半径方向外側を指向する磁極が、相互に隣り合う磁石と入れ替わるように、配置されている(図2の(b)参照)。
第2回転体43は、第1部分43aと、第2部分43bと、第3部分43cとを含んでいる。第1部分43aは、本実施の形態では銅製とされる円筒状の部分であり、その内側に第1回転体41及び制動体45を複数の磁石ごと収容するように配置されている。第2部分43bは、円盤状の部分であり、その外周が第1部分43aの内周に接続するように位置している。また、第2部分43bは、第1部分43a内に収容された第1回転体41と制動体45とを区分するように両者の間に位置している。第3部分43cは、軸状の部分であって、その一端が第2部分43bの中心に接続しており、他端側は、制動体45を貫通して伝達機構9(第1小ベベルギヤ15)へとつながっている。
制動体45は、円環状の部材、または、放射状に配列された複数部材であり、何れにしても中央に空間49が確保される態様として構成されている。かかる空間49を通って、前述した第2回転体43の第3部分43cが延びている。また、制動体45は、第1回転体41や第2回転体43とは異なり、マグネットクラッチ5のケースあるいはケースとの一体部分に固定されている。
制動体45の外周面にも、第1回転体41の場合と同様に、複数個の磁石50が取り付けられている。複数の磁石50は、放射状をなすように相互に隣り合う磁石と等間隔で配置されている。さらに、複数の磁石50は、前述の放射状において半径方向外側を指向する磁極が、相互に隣り合う磁石と入れ替わるように、配置されている。
このようなマグネットクラッチ5においては、まず、第1回転体41が駆動モータ7の駆動力を受けて回転する。第1回転体41が回転すると、それに伴い磁石47も回転することとなり、いわゆるアラゴの円盤の原理に基づいて磁石47と対向する部分である第1部分43aを持った第2回転体43が回転される。このようにして、駆動モータ7の駆動力が伝達機構9に伝達され、継手手段として作用する。
その一方で、回転している第2回転体43の第2部分43bと対向する制動体45にも、磁石50が設けられているが、かかる制動体45は、静止状態に固定されている。このため、第2回転体43と制動体45との相対的な関係において、アラゴの円盤の原理に基づき、第2回転体43は回転を抑制するようなブレーキ作用を制動体45から受けることとなる。すなわち、第2回転体43には、回転中は常に、制動体45からの常時ブレーキがかけられている。
さらに、本発明は、マグネットクラッチと協働して所期の目的を達成する工夫として、次のような構成を有している。図3は、鎖錠ブロックの周辺構成を示す図であり、図4は、ロックピースにおける鎖錠ブロックとの係合部を示す図である。図1、図3及び図4を参照して説明すると、まず、鎖錠ブロック51は、対応するロックピース33における主鎖錠桿13a,副鎖錠桿13bとの交差部近傍に設けられており、ロックピース33と一体的にスライドする。
鎖錠ブロック51の主鎖錠桿13a,副鎖錠桿13bと対面する側には、上下に並ぶ一対の切り欠き53,55が形成されている。すなわち、切り欠き53,55はそれぞれ、主鎖錠桿13a,副鎖錠桿13bと係合する高さに配置されている。
図3に示す鎖錠ブロック51は、主鎖錠桿13a,副鎖錠桿13bのうち副鎖錠桿13bに対して鎖錠を担当するものであり、切り欠き53,55は、それに応じて特殊な態様に形成されている。まず、鎖錠非担当である主鎖錠桿13aに対応する下方の切り欠き55は、一定の直径の円弧をなすように切り欠かれている。これに対し、鎖錠担当となる副鎖錠桿13bに対応する上方の切り欠き53は、切り込みの浅い部分に相対的に直径の大きい第1円弧53aを有し、切り込みの深い部分に相対的に直径の大きい第2円弧53bを有している。ここで、図4に示されるように、一対の鎖錠桿13a,13bの外周面には、少なくとも弧状部分を含む、すなわち本実施の形態では環状となる、窪み57が形成されている。そして、鎖錠非担当側の切り欠き55の円弧と、鎖錠担当側の切り欠き53の第1円弧53aとは、一対の鎖錠桿13a,13bにおける窪み57以外の部分の外周に対応した形状を有している。一方、鎖錠担当側の切り欠き53の第2円弧53bは、一対の鎖錠桿13a,13bの窪み57の外周に対応した形状を有している。なお、図示省略するが、主鎖錠桿13aが鎖錠担当となる鎖錠ブロックは、上下の切り欠きにおける円弧構成の関係が逆になるだけで、その他は同様となる。すなわち、鎖錠担当側の下方の切り欠きの浅い部分の円弧と、鎖錠非担当側の上方の切り欠きの円弧とが、一対の鎖錠桿における窪み以外の部分の外周に対応した形状を有し、鎖錠担当側の下方の切り欠きの深い部分の円弧は、一対の鎖錠桿の窪みの外周に対応した形状を有している。
次に、以上のような転てつ機の動作について説明する。図1は、本実施の形態に係る転てつ機の定位状態を示す。図1の状態では、主鎖錠桿13aが、対応するロックピース33の鎖錠ブロック51を介して鎖錠された状態にある。
次に、駆動モータ7が駆動されると、その駆動力がマグネットクラッチ5及び伝達機構9を介してボールねじ23に伝達され、ボールねじ23が回転する。ボールねじ23が回転されると、図5に示されるように、駆動ブロック25及び解錠カム35が紙面上方に移動する。解錠カム35の移動によって、紙面下側のロックピース33が押し戻され、対応する動作桿11や主鎖錠桿13aの窪み57から退出し、解錠がなされる。また、この間、転換ローラ27は、密着カム体29の周側面に接触したままそれに沿って移動している。
さらにボールねじ23が回転し駆動ブロック25が紙面上方に移動すると、図6に示されるように、紙面上方の転換ローラ27が動作桿11の受圧面31に接触し、さらに、駆動ブロック25が紙面上方に移動すると、動作桿11が駆動ブロック25と一体となって紙面上方に移動する。
駆動ブロック25が紙面上方にさらに移動し、紙面上方の転換ローラ27が密着カム体29の周側面の湾曲角部にさしかかると、図7に示されるように、転換ローラ27の移動は、徐々に紙面右方向への移動に変化する。
さらに、駆動ブロック25が紙面上方に移動し、転換ローラ27が前述の湾曲角部を通過すると、図8に示されるように、密着カム体29の周側面に沿った紙面右方向への移動のみとなり、その結果、動作桿11の動きが停止する。また、この間、解錠カム35も駆動ブロック25と共に紙面上方に移動しており、解錠カム35の紙面下方の端部が紙面上方のロックピース33を通過して紙面上方に移動すると、当該ロックピース33が弾性力により紙面左方へ付勢される。これによって、紙面上側のロックピース33は対応する動作桿11に差し込まれ、鎖錠ブロック51が副鎖錠桿13bの窪み57に差し込まれ、すなわち、動作桿11、副鎖錠桿13bが鎖錠される。なお、反位からの転換動作は、上述の動作において紙面上下が逆になるだけで同様にして行われる。
このようにして、転てつ機1の転換動作が行われるが、転てつ機においては、転換動作の終了直後に、それまで動作部分が有していた慣性エネルギを消滅(吸収)する必要があった。すなわち、ロックピースの鎖錠動作の終了直前に駆動モータ7の電源を停止するが、駆動ブロック25は、それまでの回転部品の慣性によって、さらに移動し続けようとする。これに対し、本実施の形態では、マグネットクラッチ5内のブレーキ機構により常時ブレーキ作用を付与している。このため、駆動モータ7からの駆動力が供給されなくなると、伝達機構9は常時ブレーキ作用によって減速し、これにより、それまで有していた慣性エネルギを消滅させ、最終的には駆動ブロック25を迅速に停止させることができる。よって、前述したようにサーボモータによる停止位置制御やストッパによる衝突吸収効果に依拠することなく、直動機構の慣性エネルギを消滅させることができる。また、本発明は、駆動ブロックに、または、駆動ブロックが慣性動作した際に衝突し得る対象に、クッション性を持ったストッパを設けることを排除するものではない。よって、不測の事態に備え、そのようなストッパを設けておくこともあり得るが、そうした転てつ機においても、通常の運用ではストッパの衝突前に駆動ブロックを停止できるか、あるいは、駆動ブロックの停止前にストッパの衝突が生じるとしても極めて軽い衝突に留めることができる。
その一方で、常時作用するブレーキ手段を追加した場合には、転換時間が大幅に増加してしまい、既存の転てつ機に対して定められている規格をクリアできなくなるおそれもあるが、本実施の形態では、以下に説明するように転換時間の増加を抑制している。
まず、既存のNS形電気転てつ機では、転換動作は、全体(解錠動作を開始してから鎖錠動作終了までの行程)を100%とした場合、解錠行程が17%、動作桿の移動行程が65%、鎖錠行程が18%を占めていた。なお、この割合は、NS形電気転てつ機のカムバーに形成されたカム溝と、カム溝に当接する転換ローラの関係により増減するが、鎖錠・解錠行程の割合は、以下に説明する理由によって決定されてしまう。
図9に、既存のNS形電気転てつ機における転換ローラとその関連部を示す。転換ローラ151は、所定の旋回中心を基準として円弧を描くように移動可能に設けられている。また、ロックピース133のカムバー153には、転換ローラ151が係合するカム溝155が形成されている。カム溝155は、エスケープ部E1,E2とカムバーの駆動時に転換ローラが当接するカム部Cとを具備している。
ここで、図10の(a)に示されるように、エスケープ部E1,E2に対しカム部Cが大きく突出した構造とした場合、カム部Cと転換ローラ151が接触している距離が長くなり、鎖錠行程が増加する。逆に、図10の(b)に示されるように、カム部Cの突出量を小さくすると、カムバー153の駆動力作用角度θが大きくなり、カムバー動作方向に対し直角方向の分力F2が大きくなる。するとカムバー153とケースのガイドとの摩擦力が大きくなり、転換不能につながるため好ましくない。
以上から諒解されるように、現状のNS形転てつ機は、カム部Cの突出量を前記摩擦力を考慮して必要最低値に設定し、転換時間が最小になるように設定されているが、このとき鎖錠行程としては、全体の18%が必要となってしまう。また、解錠行程も鎖錠行程と同じ理由により全体の17%が必要である。このような構造のため、前述の解錠行程及び鎖錠行程の合計35%の割合は、最小限必要であり削減することが困難であった。なお、NS形電気転てつ機の詳細な転換鎖錠動作のシーケンスについては、「信号技術シリーズNo.3 動力転てつ機の話」((社)信号保安協会)に記載されているとおりである。
これに対して、本実施の形態では、まず、図1に示したように、駆動ブロック25に、一対の転換ローラ27を設け、転換ローラ27はそれぞれ、駆動ブロック25に回動可能に取り付けられたローラアームの先端部に設け、駆動ブロック25自体は、ボールねじ23によって直線移動するようにした。さらに、図3及び図4に示したように、主鎖錠桿13a,副鎖錠桿13bに環状の窪み57すなわち円弧状を含む窪みを形成すると共に鎖錠ブロック51に円弧状の切り欠き53を形成し、かつ、その切り欠き53の深さ方向をロックピース33のスライド方向に設定した。このような構成によって、少なくとも窪み57の深さ分だけロックピース33がスライドすれば、鎖錠及び解錠を切り替えることができ、また、そのようにロックピース33をスライドさせるに際して、転換ローラ27の移動量も少なくて済むようになった。このようにして、本実施の形態では、各部がより少ない動作量で鎖錠及び解錠を切り替えることができ、前述の割合でいえば、解錠工程を8%、鎖錠工程を8%で完了することができ、その分、常時作用ブレーキによる負荷増加で動作桿の移動工程が長引いても、転換時間全体は大幅な増加を回避することが可能となっている。なお、本実施の形態では、ロックピース33の鎖錠ブロック51と、主鎖錠桿13a,副鎖錠桿13bとの係合領域は、図3に網掛け部分として示されているように、弧状になっているため、ロックピースにおけるより少ない動作量で鎖錠及び解錠の切り替えが可能となっていても、鎖錠状態では十分に係合面積が確保されるようになっている。
以上、好ましい実施の形態を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の改変態様を採り得ることは自明である。
例えば、第1回転体に設けられていた磁石及び制動体に設けられていた磁石の一方又は双方を、第2回転体に設けるようにすることも可能である。
本発明の実施の形態に係る転てつ機の構成を示す図である。 本実施の形態に係る転てつ機のマグネットクラッチの構成を示す図である。 鎖錠ブロックの周辺構成を示す図である。 ロックピースにおける鎖錠ブロックとの係合部を示す図である。 図1の転てつ機における解錠動作中の状態を示す図である。 図1の転てつ機における転換動作中の状態を示す図である。 図1の転てつ機における鎖錠直前の状態を示す図である。 図1の転てつ機における鎖錠完了の状態を示す図である 既存のNS形電気転てつ機における転換ローラとその関連部を示す図である。 (a)は、図9において、エスケープ部に対しカム部が大きく突出している構造を例示し、(b)は、(a)に比べカム部の突出が小さい構造を例示する図である。
符号の説明
1 転てつ機
7 駆動モータ
9 伝達機構
11 動作桿
13a 主鎖錠桿(鎖錠桿)
13b 副鎖錠桿(鎖錠桿)
23 ボールねじ
25 駆動ブロック
33 ロックピース
41 第1回転体
43 第2回転体
45 制動体
47,50 磁石
51 鎖錠ブロック
53,55 切り欠き
57 窪み

Claims (2)

  1. それぞれ長手方向に沿ってスライド可能に設けられた動作桿及び鎖錠桿と、
    前記動作桿を動作させる駆動モータと、
    前記鎖錠桿と選択的に係合するロックピースと、
    前記駆動モータ及び前記動作桿の間に設けられ、ボールねじ及びそれに螺合する駆動ブロックを含む伝達機構とを備え、
    前記駆動モータ及び前記伝達機構の間には、常時ブレーキ作用を有する継手手段が設けられており、
    前記鎖錠桿の外周面には、窪みが形成されており、
    前記ロックピースには、鎖錠ブロックが該ロックピースと一体的に設けられており、
    前記鎖錠ブロックには、前記鎖錠桿の前記窪みに係合する切り欠きが形成されており、
    前記切り欠きの深さ方向が前記ロックピースのスライド方向となっている
    転てつ機。
  2. 前記継手手段は、マグネットクラッチであって、第1回転体と、第2回転体と、制動体とを備え、
    前記第1回転体は、前記駆動モータの駆動力を受けて回転し、
    前記第2回転体は、前記第1回転体又は該第2回転体から生じる磁力を介して前記第1回転体の回転につられて回転し、前記ボールねじを動作させ、
    前記制動体は、前記第2回転体又は該制動体から生じる磁力を介して前記第2回転体に常時ブレーキをかけている
    請求項1に記載の転てつ機。
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