JP2010013024A - 鞍乗り型車両の風防装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両前方からの走行風を車両上方に吹き出すエアダクトを備える鞍乗り型車両の風防装置において、別途ダクト等を追加することなく風防内側に走行風を供給可能とする。
【解決手段】フロントカバー16に構成されたエアダクト31は、車両前方側に位置するカウル部26と、車両後方側に位置する内壁部36とを有し、前記内壁部36の一部が、車両左右方向に沿う回動軸44を中心に回動可能な内平坦部41とされ、該内平坦部41の回動位置が、前記エアダクト31内の走行風を前記空気吹き出し口33側に導く上方導風位置と、前記エアダクト31内の走行風の少なくとも一部をフロントカバー16内側に導く後方導風位置との間で可変とされる。
【選択図】図2

Description

この発明は、自動二輪車等の鞍乗り型車両の風防装置に関する。
従来、上記風防装置として、風防前部に設けられて車両前方に向けて開口する空気導入口と、風防上部に設けられて車両上方に向けて開口する空気吹き出し口と、前記空気導入口及び空気吹き出し口の間を連通するエアダクトとを備え、前記エアダクトを通じて車両前方からの走行風を車両上方に吹き出すことで、風防高さを抑えた上でその後方の乗員に対する風防効果を高めたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−036062号公報
ところで、鞍乗り型車両においては、例えば低速走行時等に走行風を受けたい場合も有り得るが、上記従来の構成では、風防効果を高めたために風防内側に走行風を供給するためには別途ダクト等が必要になり、該ダクトの配置スペースの確保等により風防の設計自由度が低下することが予測される。
そこでこの発明は、車両前方からの走行風を車両上方に吹き出すエアダクトを備える鞍乗り型車両の風防装置において、別途ダクト等を追加することなく風防内側に走行風を供給可能とすることを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、風防(例えば実施例のフロントカバー16)前部に設けられて車両前方に向けて開口する空気導入口(例えば実施例の空気導入口32)と、風防上部に設けられて車両上方に向けて開口する空気吹き出し口(例えば実施例の空気吹き出し口33)と、前記空気導入口及び空気吹き出し口の間を連通するエアダクト(例えば実施例のエアダクト31)とを備える鞍乗り型車両(例えば実施例の自動二輪車1)の風防装置において、前記エアダクトは、車両前方側に位置する外壁(例えば実施例のカウル部26)と、車両後方側に位置する内壁(例えば実施例の内壁部36)とを有し、前記内壁の一部が、車両左右方向に沿う回動軸(例えば実施例の回動軸44)を中心に回動可能な回動壁(例えば実施例の内平坦部41)とされ、該回動壁の回動位置が、前記エアダクト内の走行風を前記空気吹き出し口側に導く上方導風位置と、前記エアダクト内の走行風の少なくとも一部を風防内側に導く後方導風位置との間で可変とされることを特徴とする。
なお、前記鞍乗り型車両とは、車体に跨って乗車する車両全般を含む概念であり、自動二輪車(原動機付自転車含む)のみならず三輪又は四輪の車両を含み、かつ低床の足載せ部を有するスクータ型車両をも含む概念である。
請求項2に記載した発明は、前記内外壁の間にこれらと所定の間隔を空けて配される中間壁(例えば実施例の中間壁部37)を有し、前記内壁及び中間壁の間には第一空気流路(例えば実施例の第一空気流路34a)が、前記外壁及び中間壁の間には第二空気流路(例えば実施例の第二空気流路34b)がそれぞれ形成され、前記回動壁が後方導風位置にあるときには、前記第一空気流路を流れる走行風の少なくとも一部が風防内側に導かれることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記内壁の上縁部を含む部位が前記回動壁とされ、該回動壁を取り外したときに内壁に形成される凹部(例えば実施例の切り欠き部45)に、該回動壁が組み付けられることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記回動壁を後方導風位置としたときに、該回動壁の一縁部(例えば実施例の下縁部41a)が前記中間壁に当接することで、該回動壁の後方導風位置側への回動が規制されることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記回動壁の回動位置を調整、保持可能とする回動位置調整機構(例えば実施例の回動位置調整機構46)を備えることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、乗員が走行風を受けたい場合には、回動壁を上方導風位置から後方導風位置に回動させることのみで、エアダクト内の走行風を風防内側に容易に導くことができる。すなわち、別途ダクト等を追加することなく、風防の設計自由度を確保した上で、風防内側に走行風を供給することができる。
請求項2に記載した発明によれば、回動壁を後方導風位置としたときにも、第二空気流路を流れる走行風は車両上方に吹き出して風防効果を高めた上で、第一空気流路を流れる走行風を風防内側に供給することができる。
請求項3に記載した発明によれば、回動壁の内壁への組み付け性を向上させることができる。
請求項4に記載した発明によれば、回動壁の後方導風位置側への回動を規制する部材等を別途設けることなく、該回動壁を後方導風位置に維持することができる。
請求項5に記載した発明によれば、回動壁の回動位置を乗員の好みに応じて調整、保持でき、当該風防装置の利便性を向上させることができる。
以下、この発明の実施例について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。また、図中矢印FRは車両前方を、矢印LHは車両左方を、矢印UPは車両上方をそれぞれ示す。
図1に示す自動二輪車(鞍乗り型車両)1は、例えば低床フロア2を有するスクータ型車両であり、その前輪3はテレスコピック式のフロントフォーク4に軸支され、該フロントフォーク4はステアリングステム5を介して車体フレーム6前端のヘッドパイプ7に操舵可能に枢支される。車体フレーム6は、ヘッドパイプ7から後下がりに延びた後に屈曲してさらに後上がりに延びるメインパイプ8を有する。ステアリングステム5の上端部には、操舵用のハンドル9が取り付けられる。
車体フレーム6の後部には、スイングユニット10がその前端側を中心に揺動可能に枢支される。スイングユニット10は、エンジン11及び動力伝達機構12を一体に構成してなり、その後端側の出力軸には駆動輪である後輪13が取り付けられる。スイングユニット10の後端部と車体フレーム6の後端部との間には、緩衝用のリヤクッション14が配設される。
車体フレーム6は、主に合成樹脂からなるボディカバー15により覆われる。ボディカバー15は、車体フレーム6の前部をその前方から左右側方に渡って覆うフロントカバー(風防、フロントカウル)16と、該フロントカバー16の下方に連続して車体フレーム6の下部を覆うアンダーカバー17と、車体フレーム6の後部を覆うリヤカバー18と、フロントカバー16の後部からアンダーカバー17の上部に渡る部位を覆うフロアカバー19とを主になる。
リヤカバー18の上方には、該リヤカバー18内の物品収容室を開閉可能な乗員(運転者及び後部搭乗者)用のシート20が配設される。シート20の前部に着座した運転者Jは、ハンドル9の左右グリップ部に手をかけ、フロアカバー19の左右上面に足を載せた運転姿勢をとる。このような乗車位置にある運転者Jの正面(前方)にはフロントカバー16が位置し、運転者Jへの走行風圧が低減される。前記乗車位置にある運転者Jとスクリーン25との間には開放空間Kが形成される。
フロントカバー16の上部は、例えばポリカーボネイト等の透明又は半透明材料(樹脂)からなる透明部分を有するスクリーン25として構成される。このスクリーン25の透明部分を通じても運転者Jが車両前方を視認可能であるが、スクリーン25(フロントカバー16)の上端高さは運転者Jの前方視界を遮らない程度(胸部高さ程度)とされる。
なお、フロントカバー16における前記スクリーン25の透明部分を除く部位は、例えばABS等の不透明材料(樹脂)で構成されるが、当該部位も透明又は半透明材料で構成してもよい。また、図中符号21はフロントカバー16の前端部に配設されるヘッドランプを、符号22はフロントカバー16の左右両側に配設されるバックミラーをそれぞれ示す。
図2,4,5を参照し、スクリーン25は、フロントカバー16の上部における後上がりの外面(前面)を形成する板状のカウル部26と、該カウル部26の裏側(車内側、斜め下後方)に所定の間隙をもって配される第一エアダクト31aとを主にする。スクリーン25を含むフロントカバー16は左右対称に設けられる。
カウル部26は前面視略台形状をなし、全体的に後上がりに傾斜して設けられると共に、側面視で斜め上前方(車外側)に凸となるように緩やかに湾曲し、かつ上面視でも前方(車外側)に凸となるように緩やかに湾曲して設けられる。カウル部26の左右側部は左右外側ほど後方に回り込むように湾曲しており、該カウル部26の外面に至った走行風は、その外面に沿って斜め上後方及び左右外側に向けて受け流される。
図2,5を参照し、カウル部26の下部の左右中央には、第一エアダクト31aの第一空気導入口32aを車両前方に臨ませる下切り欠き部27が形成される。下切り欠き部27は前面視略長方形状をなし、下方に向けて開放する前面視略コ字状の内縁形状を形成する。なお、カウル部26の上縁部は前面視で下方に凸の湾曲状に設けられる。
また、第一エアダクト31aは全体的に後上がりに傾斜すると共に、側面視で斜め下後方(車内側)に凸となるように湾曲して設けられ、該第一エアダクト31aが斜め前上方に凸となるように湾曲するカウル部26に覆われる。これにより、スクリーン25(フロントカバー16)の外観ひいては自動二輪車1の外観に凹状の第一エアダクト31aが大きく露出せず、車外側に凸の丸みを帯びた流線型の外観が形成される。
第一エアダクト31aは、スクリーン25下側の前端部に位置して車両前方に向けて開口する第一空気導入口32aと、スクリーン25後側の上端部に位置して車両上方に向けて開口する第一空気吹き出し口33aとの間を連通するもので、前記側面視の湾曲形状に沿って中空横長の断面形状を略一定に有して延びる。第一エアダクト31a内には、断面略長方形状の第一空気流路34aが形成される。以下、第一エアダクト31aの車内側(車両後方側)及び車外側(車両前方側)の外壁をそれぞれ内壁部36及び中間壁部37とし、第一エアダクト31aの左右両側の外部を左右第一側壁部38とする。内壁部36は車両後方(開放空間K)に臨むように設けられる。
内壁部36及び中間壁部37は概ね左右方向に平行な板状をなし、前記側面視の湾曲形状に沿って互いに略平行に延びる。
図4を併せて参照し、左右第一側壁部38は概ね左右方向に直交する板状をなし、内壁部36及び中間壁部37の側縁部間に互いに略平行に渡設される。
第一エアダクト31aは、スクリーン25の左右側縁を形成するカウル部26よりも左右幅を狭めて設けられており、カウル部26の左右側部は、第一エアダクト31aの左右第一側壁部38よりも左右外側に張り出して設けられる。
図2,5を参照し、第一空気導入口32aは、カウル部26の下切り欠き部27の下側に位置し、該カウル部26下側の前端面(外面)に沿うように、かつ下切り欠き部27の左右全幅に渡るように開口する。第一空気導入口32aは、第一エアダクト31aの断面形状と同様の略長方形状とされる。第一空気導入口32aの上縁部は下切り欠き部27の上縁部から下方に離間した位置にあり、これら第一空気導入口32aの上縁部と下切り欠き部27の上縁部との間は、カウル部26と第一エアダクト31aとの間に走行風を取り入れ可能な第二空気導入口32bとされる。以下、両空気導入口32a,32bを併せて空気導入口32とする。
一方、第一空気吹き出し口33aは、スクリーン25後側の略水平な上端面に沿うように開口する。第一空気吹き出し口33aは、第一エアダクト31aの断面形状と同様の略長方形状とされる。第一空気吹き出し口33aの前縁部はカウル部26の上縁部から後方に離間した位置にあり、これら第一空気吹き出し口33aの前縁部とカウル部26の上縁部との間は、カウル部26と第一エアダクト31aとの間に取り入れた走行風を車両上方に吹き出し可能な第二空気吹き出し口33bとされる。以下、両空気吹き出し口33a,33bを併せて空気吹き出し口33とする。
第一エアダクト31aの中間壁部37の左右側縁部からは、カウル部26の左右側部の裏面に向けて左右第二側壁部39が立設される。左右第二側壁部39は概ね左右方向に直交する板状をなし、前記左右第一側壁部38の前方に連なるように設けられ、かつ前縁部がカウル部26の左右側部の裏面に当接又は近接するように設けられる。これら左右第二側壁部39と左右第一側壁部38とを併せて左右側壁部40とすると、該左右側壁部40は、第一エアダクト31aの内壁部36の左右側縁部からカウル部26の左右側部の裏面に向けて立設されるともいえる。
カウル部26及び第一エアダクト31aは互いに別体であり、カウル部26の左右側部の下側には、その後方(裏面側)から前記左右第二側壁部39の前縁部下側に形成された左右結合フランジ39aが当接し、該左右結合フランジ39aとカウル部26の左右側部下側とがそれぞれ複数のビス又はクリップ等を用いて結合され、もってカウル部26と第一エアダクト31aとが一体的に組み付けられる。カウル部26の左右側部下側の外面(前面)には、左右結合フランジ39aとの結合部分を覆う縦長のカバー39cが装着される。
カウル部26の車内側(第一エアダクト31aの車外側)には、カウル部26、第一エアダクト31aの中間壁部37及び左右第二側壁部39により、第二空気導入口32bと第二空気吹き出し口33bとの間を連通する第二エアダクト31bが構成される。以下、第二エアダクト31b内に形成される第二空気流路34bと前記第一空気流路34aとを併せて空気流路34とする。また、第二エアダクト31bと第一エアダクト31aとを併せて、前記空気導入口32と空気吹き出し口33との間を連通するエアダクト31とする。エアダクト31において、前記第一エアダクト31aの中間壁部37は空気流路34内の走行風の流れを整流する整流板として機能する。
第一エアダクト31aの上部は、側面視で直線状かつ略垂直に起立して設けられており、第一エアダクト31aの内壁部36及び中間壁部37の上部は、互いに略平行な平板状に設けられる。これら内壁部36及び中間壁部37の上部は、それぞれ内平坦部41及び外平坦部42として第一エアダクト31aとは別体に設けられる。
図4を併せて参照し、外平坦部42は前面視で横長の略長方形状をなし、その左右側部が左右第二側壁部39の上部に形成された外結合部37aに前方から重なり、これらが複数のビス又はクリップ等により一体的に結合される。左右第二側壁部39の上部は段差部37bを介して左右外側に変化しており、該段差部37bの後部が前記外結合部37aとされる。左右第二側壁部39の上側の左右幅及び外平坦部42の左右幅は、第一エアダクト31aの左右幅よりも広くされる。
中間壁部37の本体部分は、スクリーン25の上端から下方に離間した位置(段差部37bの下端位置)において略水平にカットされ、該本体部分の上縁部に外平坦部42の下縁部が上方から突き当たって連なる。
一方、内平坦部41は前面視でやや横長の略長方形状をなし、その左右側部の上下中間部が、左右第一側壁部38の後縁側に左右方向に沿う回動軸44を介して回動可能に支持される。
内壁部36の上部には、その本体部分を内平坦部41と同様の前面視長方形状に切り欠いてなる切り欠き部45が設けられる。切り欠き部45の左右幅(内平坦部41の左右幅)は、第一エアダクト31aの左右幅よりも狭くされる。
切り欠き部45は上方に向けて開放する略コ字状の内縁形状を形成し、この切り欠き部45に内平坦部41が斜め後上方から組み付けられて左右第一側壁部38に軸支される。
内平坦部41は、第一エアダクト31aの上部に沿って略垂直に起立した上方導風位置から、上部を後方に移動させる側に回動し(以下、後回りの回動という)、水平になる手前の後上がりに傾斜した回動位置(以下、後方導風位置とする)まで変位可能である。以下、前記上方導風位置にある内平坦部41の下縁部を符号41aで示す。また、前記上方導風位置にある内平坦部41における回動軸44よりも上方及び下方に位置する部位をそれぞれ上部41b及び下部41cとする。
前記上方導風位置にある内平坦部41は、内壁部36の上部を構成すると共に、第一エアダクト31a内の走行風を上方(第一空気吹き出し口33a側)に向けて導く(図1中矢印B及び図2中矢印B1参照)。
図2,3,6を参照し、前記切り欠き部45における回動軸44よりも下方に位置する部位を空気供給口45aとすると、該空気供給口45aは、内平坦部41が上方導風位置にあるとき(図2及び図6(a)参照)は該内平坦部41の下部41cにより閉塞され、内平坦部41が前記後方導風位置にあるとき(図3及び図6(b)参照)は車両後方側(フロントカバー16内側)に向けて開放される。
図3を参照し、前記後方導風位置に変化した内平坦部41は、その下縁部41aが中間壁部37の上部(外平坦部42)の後面に後方から当接することで、前記後回りの回動が規制されて後方導風位置を維持する。
図3〜6を参照し、内平坦部41の下縁部41aは左右方向に沿う直線状をなし、内平坦部41が後方導風位置となって下縁部41aが中間壁部37に当接した際には、該内平坦部41の下部41cにより第一空気流路34aがその上部において概ね遮断される。このとき、前記空気供給口45aが車両後方側に向けて開放されることで、第一空気流路34a内の走行風が空気供給口45aから前記開放空間Kに向けて吹き出される(図1,3中矢印D参照)。
後方導風位置にある内平坦部41は、第一空気流路34a内の風圧により下部41cが上方に押し上げられることで、前記後回りの回動とは逆の前回りの回動も抑制されて後方導風位置を維持すると共に、該内平坦部41の傾斜に沿って第一空気流路34a内の走行風が斜め上後方に向けて(運転者Jに向けて)吹き出される。また、後上がりに傾斜した内平坦部41の上部41bが内壁部36よりも後方に延出することで、空気供給口45aから吹き出される走行風が運転者Jに向けて良好に導かれる。
図4〜6を参照し、切り欠き部45の左右側縁部の上部には左右ストッパ片45bが突設され、該左右ストッパ片45bの後面に上方導風位置にある内平坦部41の上部41b前面が後方から当接することで、該内平坦部41の前記前回りの回動が規制されて上方導風位置に維持される。
なお、スクリーン25の後方には、自動二輪車1の車速や走行距離等の各種情報の表示部並びに該表示部の表示切り替えスイッチ等が適宜配置されたメータパネル23が設けられる(図4,6参照)。メータパネル23の上部はアーチ状のメータバイザー23aに覆われ、このメータバイザー23aの上部前面に上方導風位置にある内平坦部41の下部41c後面が当接することでも、該内平坦部41の前回りの回動が規制される。
また、第一エアダクト31aの左右両側には、内平坦部41の回動位置を多段階又は無段階に調整、保持可能な回動位置調整機構46が設けられる。回動位置調整機構46は、例えば回動軸44と同軸をなすダイヤル式の操作子を有し、この操作子を第一エアダクト31aの左右側壁に凹凸嵌合させる又は締め込んで固定する等により、内平坦部41の回動位置を上方導風位置及び後方導風位置の間で任意に固定可能である。
図1,2を参照し、内平坦部41を上方導風位置とした場合(空気供給口45aを閉じた場合)において、自動二輪車1の走行時には、その前方から後方に略水平に流れる走行風の一部(図1中矢印A参照)が、空気導入口32(各空気導入口32a,32b)から空気流路34(各空気流路34a,34b)内に取り入れられ、該走行風がその流れの方向を内壁部36及び中間壁部37に沿って上方に変化させつつ、空気吹き出し口33(各空気吹き出し口33a,33b)から上方に向けて吹き出される(図1中矢印B及び図2中矢印B1,B2参照)。
空気吹き出し口33から吹き出された走行風は、スクリーン25の上方を通過して運転者Jに至ろうとする走行風の流れをも斜め上後方に変化させるべく作用する(図1中矢印C参照)。これにより、スクリーン高さ(風防高さ)を抑えた上で、運転者Jに向かう走行風全体を該運転者Jを避けるように導く(良好なスクリーン効果を得る)ことが可能である。
図1,3を参照し、内平坦部41を上方導風位置から後回りに回動させた場合(空気供給口45aを開いた場合)には、空気流路34内に導かれた走行風の少なくとも一部(内平坦部41が後方導風位置にある場合には第一空気流路34a内に導かれた走行風のほぼ全て)がフロントカバー16内側の開放空間Kに供給され(図1,3中矢印D参照)、運転者Jが走行風の一部を受けることが可能となる。
このとき、第二空気流路34b内に取り入れられた走行風は、空気供給口45aの開閉に関係なく第二空気吹き出し口33bから上方に向けて吹き出され、フロントカバー16の風防効果の向上に寄与する(図2,3中矢印B2参照)。また、空気供給口45aから開放空間Kに走行風の一部を供給することは、フロントカバー16の風防効果を高めることで開放空間Kに生じ易くなった負圧(周囲の大気圧よりも低い圧力)の低減に寄与することが可能になる。
また、内平坦部41が上方導風位置にある場合(図2及び図6(a)参照)には、運転者Jは内外平坦部41,42及びカウル部26の上部を通じてスクリーン25の上部越しの視界を得るのに対し、内平坦部41が後方導風位置にある場合(図3及び図6(b)参照)には、内平坦部41は概ねその厚さ分のみが見えることとなり、運転者Jは外平坦部42及びカウル部26の上部のみを通じてスクリーン25の上部越しの視界を得ることができる。
なお、フロントカバー16前部の左右両側には第三空気導入口47が車両前方に向けて開口すると共に(図2,3,5参照)、フロントカバー16後部の左右両側には第三空気吹き出し口48が車両後方に向けて開口し(図2〜6参照)、第三空気導入口47から取り入れた走行風が第三空気吹き出し口48より開放空間Kの両側に供給可能とされる。第三空気吹き出し口48にはこれを開閉可能かつ空気吹き出し量及び吹き出し方向を調整可能なルーバー48aが設けられる(図4,6参照)。
また、図5,6に示す如く第一エアダクト31aの左右第一側壁部38及び左右第二側壁部39に適宜開口49を形成し、該各開口49にダクトやルーバー等を設け、各空気流路34a,34b内に取り入れた走行風の一部を第一エアダクト31aの側方に適宜吹き出すことで、その空気流によってスクリーン25側方を流れる走行風の流れを左右外側に変化させる(運転者Jを避けるように導く)ようにしてもよい。
以上説明したように、上記実施例における自動二輪車1の風防装置は、フロントカバー16前部に設けられて車両前方に向けて開口する空気導入口32と、フロントカバー16上部に設けられて車両上方に向けて開口する空気吹き出し口33と、前記空気導入口32及び空気吹き出し口33の間を連通するエアダクト31とを備えるものにおいて、前記エアダクト31は、車両前方側に位置するカウル部26と、車両後方側に位置する内壁部36とを有し、前記内壁部36の一部が、車両左右方向に沿う回動軸44を中心に回動可能な内平坦部41とされ、該内平坦部41の回動位置が、前記エアダクト31内の走行風を前記空気吹き出し口33側に導く上方導風位置と、前記エアダクト31内の走行風の少なくとも一部をフロントカバー16内側に導く後方導風位置との間で可変とされることを特徴とする。
この構成によれば、運転者が走行風を受けたい場合には、内平坦部41を上方導風位置から後方導風位置に回動させることのみで、エアダクト31内の走行風をフロントカウル内側に容易に導くことができる。すなわち、別途ダクト等を追加することなく、フロントカウルの設計自由度を確保した上で、フロントカバー16内側に走行風を供給することができる。
また、上記風防装置においては、前記カウル部26及び内壁部36の間にこれらと所定の間隔を空けて配される中間壁部37を有し、前記内壁部36及び中間壁部37の間には第一空気流路34aが、前記カウル部26及び中間壁部37の間には第二空気流路34bがそれぞれ形成され、前記内平坦部41が後方導風位置にあるときには、前記第一空気流路34aを流れる走行風の少なくとも一部がフロントカバー16内側に導かれることで、内平坦部41を後方導風位置としたときにも、第二空気流路34bを流れる走行風は車両上方に吹き出して風防効果を高めた上で、第一空気流路34aを流れる走行風をフロントカバー16内側に供給することができる。
さらに、上記風防装置においては、前記内壁部36の上縁部を含む部位が前記内平坦部41とされ、該内平坦部41を取り外したときに内壁部36に形成される切り欠き部45に、該内平坦部41が車両上方から組み付けられることで、内平坦部41の内壁部36への組み付け性を向上させることができる。
また、上記風防装置においては、前記内平坦部41を後方導風位置としたときに、該内平坦部41の下縁部41aが前記中間壁部37に当接することで、該内平坦部41の後方導風位置側への回動(後回りの回動)が規制されることで、内平坦部41の後方導風位置側への回動を規制する部材等を別途設けることなく、該内平坦部41を後方導風位置に維持することができる。
さらに、上記風防装置においては、前記内平坦部41の回動位置を調整、保持可能とする回動位置調整機構46を備えることで、内平坦部41の回動位置を運転者の好みに応じて調整、保持でき、当該風防装置の利便性を向上させることができる。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、例えば、カウル部26に左右第二側壁部39を一体に形成したり、第一エアダクト31aをより多数の部品に分割する等、スクリーン25の分割構成は様々である。また、スクリーン25が前記中間壁部37に相当する整流板を有さず空気流路34のみを形成するようにしてもよい。さらに、内壁部36における上縁部を含まない中間部分を前記内平坦部41に相当する回動壁としてもよい。
また、カウル部26が覆う第一エアダクト31aや内壁部36及び中間壁部37の一部が自動二輪車1の外観に露出したり、あるいはカウル部26から透けて見えることで、スクリーン25全体の外観がデザインされているものであってもよい。
そして、上記実施例における構成はこの発明の一例であり、スクータ型車両以外の自動二輪車や三輪又は四輪の鞍乗り型車両にも適用できることはもちろん、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
この発明の実施例における自動二輪車の左側面図である。 上記自動二輪車のスクリーンの車体左右中心での断面図であり、該スクリーンの回動壁が上方導風位置にある状態を示す。 上記スクリーンの回動壁が後方導風位置にある状態を示す図2に相当する断面図である。 上記スクリーンを含むフロントカバーをその斜め上後方の運転者の視点から見た矢視図である。 上記フロントカバーを左前上方から見た斜視図である。 上記フロントカバーを左後上方から見た斜視図であり、(a)は回動壁が上方導風位置にある状態を、(b)は回動壁が後方導風位置にある状態をそれぞれ示す。
符号の説明
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
16 フロントカバー(風防)
26 カウル部(外壁)
31 エアダクト
32 空気導入口
33 空気吹き出し口
34a 第一空気流路
34b 第二空気流路
36 内壁部(内壁)
37 中間壁部(中間壁)
41 内平坦部(回動壁)
44 回動軸
45 切り欠き部(凹部)
46 回動位置調整機構

Claims (5)

  1. 風防前部に設けられて車両前方に向けて開口する空気導入口と、風防上部に設けられて車両上方に向けて開口する空気吹き出し口と、前記空気導入口及び空気吹き出し口の間を連通するエアダクトとを備える鞍乗り型車両の風防装置において、
    前記エアダクトは、車両前方側に位置する外壁と、車両後方側に位置する内壁とを有し、前記内壁の一部が、車両左右方向に沿う回動軸を中心に回動可能な回動壁とされ、該回動壁の回動位置が、前記エアダクト内の走行風を前記空気吹き出し口側に導く上方導風位置と、前記エアダクト内の走行風の少なくとも一部を風防内側に導く後方導風位置との間で可変とされることを特徴とする鞍乗り型車両の風防装置。
  2. 前記内外壁の間にこれらと所定の間隔を空けて配される中間壁を有し、前記内壁及び中間壁の間には第一空気流路が、前記外壁及び中間壁の間には第二空気流路がそれぞれ形成され、前記回動壁が後方導風位置にあるときには、前記第一空気流路を流れる走行風の少なくとも一部が風防内側に導かれることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両の風防装置。
  3. 前記内壁の上縁部を含む部位が前記回動壁とされ、該回動壁を取り外したときに内壁に形成される凹部に、該回動壁が組み付けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両の風防装置。
  4. 前記回動壁を後方導風位置としたときに、該回動壁の一縁部が前記中間壁に当接することで、該回動壁の後方導風位置側への回動が規制されることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の鞍乗り型車両の風防装置。
  5. 前記回動壁の回動位置を調整、保持可能とする回動位置調整機構を備えることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の鞍乗り型車両の風防装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2692618A1 (en) * 2012-07-31 2014-02-05 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Saddle riding type vehicle
JP2019059425A (ja) * 2017-09-28 2019-04-18 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両

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