JP2010012808A - 洗車機 - Google Patents

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Abstract

【課題】アーチより洗車対象の車両に対して液剤等を噴霧できない異常状態を検知できる洗車機を提供することを目的とする。
【解決手段】スプレー装置を有する洗車機であって、前記スプレー装置は、液剤等を噴霧するアーチ20a,20b〜23に接続され、ソレノイドバルブ55a,55b〜58を有する分岐配管41a,41b〜44と、分岐配管41a,41b〜44が接続される主配管52と、主配管52へ洗浄水を供給するポンプ53を備え、主配管52に水圧スイッチ54を設け、ソレノイドバルブ55a,55b〜58を閉じてポンプ53を駆動し、水圧スイッチ54がオンされると、ポンプ53を停止してソレノイドバルブ55a,55b〜58を開き、予め設定された時間内に、水圧スイッチ54がオフとならなければ、前記スプレー装置の異常と判断することにより、アーチ20a,20b〜23から液剤等を噴霧できない異常状態が検知される。
【選択図】図5

Description

本発明は、洗車対象の車両と洗車機本体を相対移動させながら、前記車両の洗車を行う洗車機、特に車両に対して洗浄水、または液剤等(液剤等を洗浄水により稀釈した稀釈液剤を含む)を噴霧するスプレー装置を備えた洗車機に関するものである。
従来の上記洗車機の一例が、特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載の洗車機は、洗車対象の車両に対して液剤等を噴霧するスプレー装置および前記車両をブラッシングするブラシ装置を有する床面に据置型の洗車機本体と、床面に敷設され、前記洗車機本体を前後に貫通し、前記車両を搬送する車両搬送手段を備えた洗車機であり、車両搬送手段により洗車対象の車両を洗車機本体に対して相対移動させながら、前記スプレー装置より車両に対して液剤等を噴霧し、前記ブラシ装置により車両に対してブラッシングを実施している。
上記スプレー装置は、洗浄水を噴霧する第1洗浄水アーチと、洗剤を噴霧する洗剤アーチと、洗浄水を噴霧する第2,3洗浄水アーチと、ワックスの下地剤を噴霧するワックス下地アーチと、液体ワックスを噴霧するワックスアーチと、フッソコート剤を噴霧するフッソコートアーチを有し、洗車機本体の前方よりこの順で配置されている。またスプレー装置は、各アーチへ主配管より分岐配管を介して洗浄水を供給する洗浄水供給装置を備えている。この洗浄水供給装置は、洗浄水が貯留されたタンクより洗浄水を主配管へ供給するポンプから構成され、主配管には、各アーチに対応した分岐配管が接続されている。
上記主配管には、主配管内の水圧を検知してオンする水圧センサと、主配管内の洗浄水をドレーンするためのドレーンバルブが設けられている。また各分岐配管にはそれぞれ、洗浄水の供給を断続するソレノイドバルブが設けられるとともに、各ソレノイドバルブの下流側には、洗剤アーチ、ワックス下地アーチ、ワックスアーチおよびフッソコートアーチにそれぞれ対応した液剤等の貯留タンクが接続されている。
上記洗車機において、洗車対象の車両の洗車中に、主配管内の水圧が予め設定された値以下となり水圧センサがオフとなると、車両に対して洗浄水、または液剤等を噴霧できないまま、ブラシ装置によりブラッシングを実施していると判断し、ブラシ装置を車両から離間して、ブラシ装置により車両が傷付くことを回避している。
特開平7−205769号公報
しかしながら、上記従来の洗車機では、主配管内の水圧が予め設定された値以下となり水圧センサがオフとなると、主配管に洗浄水が供給されていないと判断し、ブラシ装置を車両から離間して、車両に対して洗浄水を噴霧できないまま、ブラシ装置によりブラッシングを実施して車両を傷付けることを回避しているが、主配管に洗浄水が供給されているにもかかわらず、各アーチより洗浄水、または液剤等が噴霧されなくなった場合、例えば、寒冷地において、各アーチの先端部が凍結した場合、または洗剤やワックス液等の液剤を噴霧するアーチにおいて、各アーチの先端部に乾燥した洗剤やワックスが付着し、詰まりが生じた場合、主配管内の水圧は低下することなく水圧センサはオンされており、すなわち詰まりが生じた各アーチから洗浄水や、液剤を噴霧できないことを判断できず、液剤等を噴霧できていないまま、洗車対象の車両に対してブラシ装置によりブラッシングを実施する恐れがあった。
そこで本発明は、アーチの異常状態を検知でき、洗車対象の車両に対して液剤等を噴霧できないまま、洗車を実施する恐れを回避できる洗車機を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために、本発明の請求項1記載の発明は、洗車対象の車両に液剤等を噴霧するスプレー装置を有する洗車機本体を備え、前記洗車機本体と前記車両を相対的に移動させながら前記車両の洗車を実施する洗車機であって、
前記スプレー装置は、前記車両の洗車に使用される洗浄水または液剤を噴霧するアーチと、前記アーチに接続される分岐配管と、前記分岐配管が接続される主配管と、前記主配管へ洗浄水を供給し、前記分岐配管を介して前記アーチへ洗浄水を供給する洗浄水供給装置を備え、前記分岐配管に、開いた状態で洗浄水を供給し、閉じた状態で洗浄水を遮断するバルブ装置を設け、前記主配管に、前記主配管内の水圧を検知する水圧検知手段を設け、
前記分岐配管の前記バルブ装置を閉じた状態で前記洗浄水供給装置を駆動し、前記水圧検知手段により前記主配管内の水圧が検知されると、前記洗浄水供給装置を停止し、前記分岐配管の前記バルブ装置を開いた状態とし、予め設定された時間内において、前記水圧検知手段により前記主配管内の水圧が検知され続けると、前記開いた状態のバルブ装置から前記アーチまでの間に異常があると判断することを特徴とするものである。
上記構成によれば、水圧検知手段により主配管内の水圧が検知されて、洗浄水供給装置を停止し、分岐配管のバルブ装置を開いた状態とし、予め設定された時間内において、前記水圧検知手段により前記主配管内の水圧が検知され続けると、前記開いた状態のバルブ装置から前記アーチまでの間に異常があると判断することにより、前記開いた状態のバルブ装置から前記アーチまでの間に詰まり等が生じて、アーチから液剤等を噴霧できないことが検知される。
また本発明の請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明であって、前記スプレー装置は、前記アーチと前記分岐配管を複数備え、各分岐配管をそれぞれ各アーチに接続し、前記各分岐配管毎に、前記バルブ装置を設け、
前記各アーチ順にそれぞれ、前記各分岐配管の前記バルブ装置を全て閉じた状態で前記洗浄水供給装置を駆動し、前記水圧検知手段により前記主配管内の水圧が検知されると、前記洗浄水供給装置を停止し、前記アーチの各分岐配管の前記バルブ装置を開いた状態とし、予め設定された時間内において、前記水圧検知手段により前記主配管内の水圧が検知され続けると、前記開いた状態のバルブ装置から前記アーチまでの間に異常があると判断することを特徴とするものである。
上記構成によれば、各アーチ順にそれぞれ、各分岐配管のバルブ装置を全て閉じた状態で洗浄水供給装置を駆動し、水圧検知手段により主配管内の水圧が検知されると、前記洗浄水供給装置を停止し、前記アーチの各分岐配管の前記バルブ装置を開いた状態とし、予め設定された時間内において、前記水圧検知手段により前記主配管内の水圧が検知され続けると、前記開いた状態のバルブ装置から前記アーチまでの間に詰まり等が生じて、各アーチから液剤等を噴霧できないことが検知される。
また本発明の請求項3に記載の発明は、洗車対象の車両に液剤等を噴霧するスプレー装置を有する洗車機本体を備え、前記洗車機本体と前記車両を相対的に移動させながら前記車両の洗車を実施する洗車機であって、
前記スプレー装置は、前記車両の洗車に使用される洗浄水または液剤を噴霧するアーチと、前記アーチに接続される分岐配管と、前記分岐配管が接続される主配管と、前記主配管へ洗浄水を供給し、前記分岐配管を介して前記アーチへ洗浄水を供給する洗浄水供給装置を備え、前記分岐配管に、開いた状態で洗浄水を供給し、閉じた状態で洗浄水を遮断するバルブ装置を設け、前記主配管に、前記主配管内の水圧を計測する水圧計を設け、
前記分岐配管の前記バルブ装置を閉じた状態で前記洗浄水供給装置を駆動し、前記水圧計に計測される水圧が予め設定される値より高くなると、前記分岐配管の前記バルブ装置を開いた状態としてから前記洗浄水供給装置を停止し、前記水圧計により計測される水圧の変化と正常時の予め学習された水圧の変化を比較して、計測誤差以上の相違があると前記アーチに異常があると判断することを特徴とするものである。
上記構成によれば、分岐配管のバルブ装置を閉じた状態で洗浄水供給装置を駆動し、水圧計に計測される水圧が予め設定される値より高くなると、前記分岐配管の前記バルブ装置を開いた状態としてから前記洗浄水供給装置を停止し、前記水圧計により計測される水圧の変化と正常時の予め学習された水圧の変化を比較して、計測誤差以上の相違があるとアーチに異常があると判断する。すなわち、前記水圧計により計測された水圧の変化が、正常時の予め学習された水圧の変化より緩やかであれば、前記開いた状態のバルブ装置から前記アーチまでの間に生じた詰まり等が原因で、アーチから噴霧できる液剤等の量が少ない、または前記アーチから液剤等が噴霧できない異常があると判断される。また前記水圧計により計測された水圧の変化が、正常時の予め学習された水圧の変化より急であれば、前記開いた状態のバルブ装置から前記アーチまでの間に破損等が原因で、液剤等の漏れが生じている異常があると判断される。
また本発明の請求項4に記載の発明は、上記請求項3に記載の発明であって、前記スプレー装置は、前記アーチと前記分岐配管を複数備え、各分岐配管をそれぞれ各アーチに接続し、前記各分岐配管毎に、前記バルブ装置を設け、
前記アーチ順にそれぞれ、前記各分岐配管の前記バルブ装置を全て閉じた状態で前記洗浄水供給装置を駆動し、前記水圧計に計測される水圧が予め設定される値より高くなると、前記アーチの分岐配管の前記バルブ装置を開いた状態としてから前記洗浄水供給装置を停止し、前記水圧計に計測される水圧の変化と正常時の予め学習された水圧の変化を比較して、計測誤差以上の相違があると前記このアーチにそれぞれ異常があると判断することを特徴とするものである。
上記構成によれば、アーチ順にそれぞれ、各分岐配管のバルブ装置を全て閉じた状態で洗浄水供給装置を駆動し、水圧計に計測される水圧が予め設定される値より高くなると、前記アーチの分岐配管の前記バルブ装置を開いた状態としてから前記洗浄水供給装置を停止し、前記水圧計に計測される水圧の変化と正常時の予め学習された水圧の変化を比較して、計測誤差以上の相違があると前記このアーチにそれぞれ異常があると判断する。すなわち、前記水圧計により計測された水圧の変化が、正常時の予め学習された水圧の変化より緩やかであれば、前記開いた状態のバルブ装置から前記アーチまでの間に生じた詰まり等が原因で、開いた状態のバルブ装置から特定されるアーチから噴霧できる液剤等の量が少ない、または前記アーチから液剤等が噴霧できない異常があると判断される。また前記水圧計により計測された水圧の変化が、正常時の予め学習された水圧の変化より急であれば、前記開いた状態のバルブ装置から前記アーチまでの間に破損等が原因で、開いた状態のバルブ装置から特定されるアーチから液剤等の漏れが生じている異常があると判断される。
また本発明の請求項5に記載の発明は、上記請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の発明であって、前記開いた状態のバルブ装置から前記アーチの間に異常があると判断すると、外部へ報知することを特徴とするものである。
上記構成によれば、開いた状態のバルブ装置からアーチの間に異常があると判断すると、外部へ報知することにより、洗車機を扱う作業員に異常が生じているアーチが報知される。
本発明の洗車機によれば、水圧検知手段により主配管内の水圧が検知されて、洗浄水供給装置を停止し、分岐配管のバルブ装置を開いた状態とし、予め設定された時間内において、前記水圧検知手段により前記主配管内の水圧が検知され続けると、前記開いた状態のバルブ装置から前記アーチまでの間に異常があると判断することにより、前記開いた状態のバルブ装置から前記アーチまでの間に詰まり等が生じて、アーチから液剤等を噴霧できないことを検知でき、前記アーチから洗車対象の車両に対して液剤等を噴霧できないまま、洗車を実施する恐れを回避できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
[実施の形態1]
図1〜図4,図6に示すように、1は洗車機本体であり、洗車対象の車両2をブラッシングするブラシ装置3、車両2にエアーを噴射して車両2を乾燥する乾燥装置4、洗車に使用される液剤等を噴霧するスプレー装置5からなる洗車装置6を有している。またこの洗車機本体1は、床面Fに敷設された一対のレール7に支持案内されて往復移動自在な洗車機本体であり、その往復移動は走行駆動装置(相対移動手段の一例)8により行われ、洗車対象の車両2に対して洗車機本体1が相対的に移動されながら、車両2の洗車が実施される。
ここで、洗車機本体1の走行方向を前後方向X、この前後方向Xと直角な水平方向を左右方向Yとし、特に洗車機に車両2が進入する側(車両2の運転者から見て手前方向)を前方、反対方向を後方とする。
上記ブラシ装置3は、図1〜図3に示すように、車両2の上面をブラッシングする昇降自在なトップブラシ10と、車両2の前後面および側面をブラッシングする出退自在な左右一対のサイドブラシ11と、車両2の下部をブラッシングする出退自在な左右一対のロッカーブラシ12を備えている。
上記トップブラシ10は、左右に設けられたレール(図示せず。)に案内されて上下方向に昇降自在に設けられ、昇降動装置(図示せず。)によって、車両2の車高の変化に追従できるように昇降動自在に構成されている。またサイドブラシ11は、左右方向Yに揺動自在なアーム(図示せず。)の遊端に設けられ、揺動装置(図示せず。)によりアームを揺動させて左右方向Yに出退動させることで、車両2の側面の洗浄を行うように構成されている。また左右一対のロッカーブラシ12は、左右揺動自在なアーム(図示せず。)の遊端に設けられ、揺動装置(図示せず。)によってアームを揺動させることで左右方向Y(車幅方向)に出退動自在に構成されている。
上記乾燥装置4は、図1〜図3に示すように、車両2の上方よりエアーを噴射する昇降動自在なトップノズル14と、車両2の側方よりエアーを噴射する出退自在な左右一対のサイドノズル15と、トップノズル14およびサイドノズル15にそれぞれ、可撓性および伸縮性を有するダクトホース16a,16bを介して接続され、各ノズル14,15にエアーを供給する左右一対のブロワ装置17を備えている。
上記トップノズル14は、左右に設けられたレール(図示せず。)に案内されて上下方向に昇降自在に設けられ、昇降動装置(図示せず。)によって、車両2の車高の変化に追従できるように昇降動自在に構成されている。また左右一対のサイドノズル15は、洗車機本体1側に設けられた出退動手段(図示せず。)によって、車両2の側面の変化に追従できるように出退動自在に構成されている。
上記スプレー装置5は、図4に示すように、車両2の上方および側方より洗浄水を噴射(噴霧)する多数のノズル20cを備えたプレリンスアーチ20と、車両2の上方および側方より洗剤を噴射(噴霧)する多数のノズル21aを備えた洗剤アーチ21と、車両2の上方および側方より液体ワックスを噴射(噴霧)する多数のノズル22aを備えたワックスアーチ22と、車両2の上方および側方より洗浄水を噴射(噴霧)する多数のノズル23aを備えたファイナルリンスアーチ23を、洗車機本体1の前方よりこの順で備えている。
上記プレリンスアーチ20は、洗車機本体1の前後方向Xの同位置で、洗車機本体1の上部より車両2の上面に洗浄水を噴霧するプレリンストップ部20aと、洗車機本体1の左右側部より車両2の各側方に洗浄水を噴霧する一対のプレリンスサイド部20bとに分けて構成されている。
なお、スプレー装置5が備える各アーチは、上記各アーチ20a,20b〜23に限定するものではなく、例えば、車両2の上方より高発泡の洗剤を噴射(噴霧)する多数のノズルを備えた高発泡洗剤アーチ、またはロッカーブラシ12に洗浄水を噴射(噴霧)して、ロッカーブラシ12を洗浄および解凍するノズルを備えたロッカーブラシ用アーチであってもよい。
また上記スプレー装置5は、図4,図5に示すように、各アーチ20a,20b〜23にそれぞれ接続される分岐配管41a,41b〜44と、各分岐配管41a,41b〜44が接続される主配管52と、洗浄水が蓄えられたタンク40と、タンク40から主配管52へ洗浄水を供給し、各分岐配管41a,41b〜44を介して各アーチ20a,20b〜23へ洗浄水を供給するポンプ(洗浄水供給装置の一例)53と、洗車機本体1の一側方で、主配管52と各分岐配管41a,41b〜44の接続部等が収納された水パネル39を備えている。なおタンク40は、洗車機本体1の後方に配設され、タンク40内に配設されるポンプ53により、タンク40に蓄えられた洗浄水を主配管52へ供給している。すなわちタンク40の洗浄水は、ポンプ53により、主配管52を介して洗車機本体1内へ引き入れられ、水パネル39内で主配管52から各分岐配管41a,41b〜44に分岐され、各分岐配管41a,41b〜44を介して各アーチ20a,20b〜23へ供給される。
次にスプレー装置5の水パネル39内を、図5に基づいて詳細に説明する。
上記プレリンスアーチ20のプレリンストップ部20aおよびプレリンスサイド部20bと、洗剤アーチ21と、ワックスアーチ22と、ファイナルリンスアーチ23の各分岐配管41a,41b〜44は、図5に示すように、水パネル39内で主配管52に接続されている。また水パネル39内には、主配管52に、主配管52内が洗浄水で満たされたことを検知するとオンとなる水圧スイッチ(水圧検知手段の一例)54が設けられている。また各分岐配管41a,41b〜44に、開いた状態で洗浄水を供給し、閉じた状態で洗浄水を遮断するソレノイドバルブ(バルブ装置の一例)55a,55b〜58が設けられている。
また洗剤アーチ21に接続されている分岐配管42のソレノイドバルブ56の下流側には、液剤管66、サイフォンインジェクター71を介して洗剤を蓄えた洗剤タンク60が接続されている。またワックスアーチ22に接続されている分岐配管43のソレノイドバルブ57の下流側には、液剤管67、サイフォンインジェクター72を介して液体ワックスを蓄えたワックスタンク61が接続されている。
上記サイフォンインジェクター71,72はそれぞれ、各ソレノイドバルブ56,57が開いた状態とされ、ポンプ53から洗浄水が供給されると、負圧が発生して吸引力が生じ、この吸引力によって各液剤タンク(洗剤タンク60またはワックスタンク61)の洗剤または液体ワックスは、各液剤管66,67を介してポンプ53から供給される洗浄水に合流(混合)される。なお、各液剤管66,67には、ソレノイドバルブ75,76が設けられ、各液剤タンク60,61の液剤の流出を断続でき、洗剤アーチ21およびワックスアーチ22から洗浄水のみ噴射(噴霧)することができる。また主配管52には、主配管52の洗浄水をドレーンするドレーンバルブ64が設けられている。
また前記洗車機本体1の前端部(車両進入口)には、図1に示すように、車両2の車高を検知する車形検出センサ27が設けられている。車形検出センサ27は、洗車機本体1の左右側方位置に水平に対向して配置され、左右方向Yと平行な光軸を有する送受光部からなる複数の光電スイッチ(例えば、106個)を所定間隔(例えば、15mm)で上下方向(垂直方向)に、床面Fより650mmの高さから配列して形成されており、車両2により光軸が遮断された光電スイッチを検出することにより、車形検出センサ27の設置位置における車両2の車高が検出される。
また前記レール7に沿って、被検出体(図示せず)が配設され、洗車機本体1は、被検出体を検出することにより、洗車機本体1がレール7の始端位置のホームポジションHP(原点)に位置することを検出するリミットスイッチからなるホームポジション検出器28と、洗車機本体1がレール7の終端位置のエンドポジションEP(終点)に位置することを検出するリミットスイッチからなるエンドポジション検出器29が配設されている。
また洗車機本体1の前面には、図1に示すように、洗車機本体1の洗車開始釦,洗車停止釦,洗車コース選択釦および洗車機本体1に対して各設定を行う設定釦等の操作釦34が配置された操作装置30が設けられている。また操作装置30には、スプレー装置5の異常を報知する異常報知パネル35が設けられている。
上記異常報知パネル35には、図7に示すように、タンク40,ポンプ53,主配管52および各分岐配管41a,41b〜44のソレノイドバルブ55a,55b〜58の上流側の異常を報知する主配管異常報知ランプ45と、分岐配管41aのソレノイドバルブ55aの下流側の異常を報知するプレリンストップアーチ異常報知ランプ46と、分岐配管41bのソレノイドバルブ55bの下流側の異常を報知するプレリンスサイドアーチ異常報知ランプ47と、分岐配管42のソレノイドバルブ56の下流側の異常を報知する洗剤アーチ異常報知ランプ48と、分岐配管43のソレノイドバルブ57の下流側の異常を報知するワックスアーチ異常報知ランプ49と、分岐配管44のソレノイドバルブ58の下流側の異常を報知するファイナルリンスアーチ異常報知ランプ50と、各ランプ45〜50の点灯とともに報知音を発生するブザー37と、各ランプ45〜50の点灯およびブザー37の報知音を停止する報知リセット釦36を備えている。
また洗車機本体1の内部で、上記操作装置30の裏面には、図1に示すように、制御ボックス31が連接されている。この制御ボックス31には、図6に示すように、操作装置30および異常報知パネル35の報知リセット釦36より入力される操作信号と、上記車形検出センサ27、各検出器28,29および洗車機本体1による車両2の洗車動作を制御するために用いられる多様な情報を検出する複数のセンサ群32からの検出信号と、水圧スイッチ54からの検知信号に基づいて、ブラシ装置3,乾燥装置4,走行駆動装置8およびスプレー装置5のポンプ53,ドレーンバルブ64,各アーチ20a,20b〜23のソレノイドバルブ55a,55b〜58,75,76および異常報知パネル35の各ランプ45〜50とブザー37を制御するマイクロコンピュータからなる制御装置33が配置されている。
上記制御装置33は、図1に仮想線で示すように、洗車対象の車両2が洗車開始位置に誘導され、操作装置30の洗車開始釦が操作されると、走行駆動装置8を駆動してレール7に案内されて前方へ走行を開始するとともに、洗車機本体1の走行に伴って車形検出センサ27により検出される車両2の車高と、洗車機本体1の走行速度から車両2の車形を求め、選択された洗車コースに基づいて、洗車機本体1を、HP,EP検出器28,29に検出されるホームポジションとエンドポジションの間で往復走行しながら、ブラシ装置3およびスプレー装置5を駆動して車両2を洗浄し、その後乾燥装置4を駆動して車両2を乾燥し、車両2の洗車を実施している。
また上記制御装置33は、予め設定された時間の間隔(例えば、スプレー装置5が凍りそうな夜間〜明け方に実施されるように、または各アーチ20a,20b〜23の使用頻度に基づいて設定される時間の間隔)を空けて、車両2の洗車を実施していないとき、スプレー装置5の検査(異常確認)を実施する。
この検査は、まず各分岐配管41a,41b〜44のソレノイドバルブ55a,55b〜58およびドレーンバルブ64を全て閉じた状態でポンプ53を駆動し、主配管52内が洗浄水で満たされ、水圧スイッチ54がオンとなるかどうかにより、タンク40,ポンプ53,主配管52,各分岐配管のソレノイドバルブ55a,55b〜58の上流側およびドレーンバルブ64に異常がないかどうかを判断するスプレー装置5の一次側(主配管52側)の検査を行う。次に、ポンプ53を停止し、各アーチ20a,20b〜23順にそれぞれ、アーチ20a,20b〜23の分岐配管41a,41b〜44のソレノイドバルブ55a,55b〜58を開いた状態とし、予め設定された時間内において、水圧スイッチ54に主配管52内の水圧が検知され続け、水圧スイッチ54がオフとなるかどうかにより、開いた状態としたソレノイドバルブ55a,55b〜58から各アーチ20a,20b〜23までの間に異常があるかどうかを判断するスプレー装置5の二次側(各アーチ20a,20b〜23側)の検査を行う。異常があると判断すると、それを異常報知パネル35により外部へ報知する。なお、制御装置33はスプレー装置5の二次側の検査中に、次のアーチ20a,20b〜23についての検査を実施する際、主配管52内を洗浄水で満たしてから、次のアーチ20a,20b〜23についての検査を実施する。
以下、制御装置33による上記スプレー装置5の検査(異常確認)を、図8および図9のフローチャートに基づいて詳細に説明する。なお、ソレノイドバルブ55a,55b〜58には順に、それぞれ1〜5の番号が附されているものとする。
まず制御装置33は、前回スプレー装置5の検査(異常確認)を行ったときから、予め設定された時間の経過を確認すると(ステップ−1)、洗車対象の車両2の有無を確認し(ステップ−2)、車両2が無ければ、ポンプ53を駆動する(ステップ−3)。このとき、車両2の洗車を実施していないスプレー装置5の各ソレノイドバルブ55a,55b〜58,75,76およびドレーンバルブ64は閉じた状態にある。なお、ステップ−2において、洗車対象の車両2が有れば、車両2の洗車を終了してからステップ−3へ移行する。
次に、ポンプ53により主配管52へ供給される洗浄水の水圧を水圧スイッチ54により検知し(ステップ−4)、水圧スイッチ54に主配管52内の水圧が検知され水圧スイッチ54がオンとなると、スプレー装置5の一次側(タンク40から各分岐配管41a,41b〜44の各ソレノイドバルブ55a,55b〜58までの間)が正常であると判断し(ステップ−5)、ポンプ53を停止する(ステップ−6)。なお上記ステップ−4において、水圧スイッチ54に主配管52内の水圧が検知されず水圧スイッチ54がオンとならずに、予め設定される時間(正常時にポンプ53を駆動して水圧スイッチ54がオンとなるまでの時間)の経過を確認すると(ステップ−7)、スプレー装置5の一次側に異常があることを判断し(ステップ−8)、スプレー装置5の一次側に異常があることを異常報知パネル35の主配管異常報知ランプ45を点灯し、ブザー37を鳴動して、外部へ報知し(ステップ−9)、スプレー装置5の検査を終了する。
上記ステップ−6において、ポンプ53を停止すると、開いた状態とする各ソレノイドバルブ55a,55b〜58の番号nに(n=1)を設定し(ステップ−10)、n番目のバルブ(例えば1番目はソレノイドバルブ55a)を開いた状態とする(ステップ−11)。そして水圧スイッチ54により主配管52内の水圧が検知されなくなり水圧スイッチ54がオフとなると(ステップ−12)、n番目のソレノイドバルブ55a,55b〜58を閉じた状態とする(ステップ−13)。なお上記ステップ−12において、予め設定された時間(正常時に各ソレノイドバルブ55a,55b〜58を開いた状態として水圧スイッチ54がオフとなるまでの時間)内において、水圧スイッチ54により主配管52内の水圧が検知され続け水圧スイッチ54がオフとならなければ(ステップ−14)、上記ステップ−11にて、n番目のソレノイドバルブ55a,55b〜58を開いた状態としたことから、n番目のアーチ20a,20b〜23の二次側に異常があることを特定し、すなわちスプレー装置5の二次側(各分岐配管41a,41b〜44の各ソレノイドバルブ55a,55b〜58から各アーチ20a,20b〜23の先端部までの間)に異常があることを判断し(ステップ−15)、異常報知パネル35のn番目のアーチ20a,20b〜23に対応するランプ46〜50を点灯し、ブザー37を鳴動して、外部へ報知し(ステップ−16)、n番目のソレノイドバルブ55a,55b〜58を閉じた状態とする(ステップ−13)。
上記ステップ−13の後、上記nの値と分岐配管41a,41b〜44毎のソレノイドバルブ55a,55b〜58の数N(本実施の形態においてN=5)を比較し(ステップ−17)、(n=N)となり全てのソレノイドバルブ55a,55b〜58について検査を終了していれば、スプレー装置5の検査を終了する。またステップ−17にて、(n=N)を満たさなければ、ポンプ53を駆動し(ステップ−18)、主配管52内の水圧を回復して水圧スイッチ54をオンにし(ステップ−19)、ポンプ53を停止し(ステップ−20)、上記nの値に1を加算する(n=n+1)の処理を行って(ステップ−21)、上記ステップ−11へ移行する。
なお、異常報知パネル35の各ランプ45〜50が点灯され、ブザー37が鳴動されて、スプレー装置5の異常が外部へ報知されると、洗車機を扱う作業員等は、異常報知パネル35のランプ45〜50を確認し、報知リセット釦36を操作して各ランプ45〜50を消灯し、ブザー37を停止してから、スプレー装置5に対する対処(メンテナンス)を実施する。
以上のように、各アーチ20a,20b〜23順にそれぞれ、各分岐配管41a,41b〜44のソレノイドバルブ55a,55b〜58を全て閉じた状態でポンプ53を駆動し、水圧スイッチ54により主配管52内の水圧が検知され水圧スイッチ54がオンとなると、ポンプ53を停止し、アーチ20a,20b〜23の分岐配管41a,41b〜44のソレノイドバルブ55a,55b〜58を開いた状態とし、予め設定された時間内において、水圧スイッチ54により主配管52内の水圧が検知され続け水圧スイッチ54がオフとならなければ、開いた状態のソレノイドバルブ55a,55b〜58からアーチ20a,20b〜23までの間に異常があると判断され、外部へ報知される。
なお、上記スプレー装置5の検査を実施しているとき、操作装置30が操作され、洗車対象の車両2を確認すると、スプレー装置5の検査をただちに中断し、洗車機本体1を車両2の洗車が可能な待機状態へと移行する。
以上のように実施の形態1によれば、各アーチ20a,20b〜23順にそれぞれ、各分岐配管41a,41b〜44のソレノイドバルブ55a,55b〜58を全て閉じた状態でポンプ53を駆動し、水圧スイッチ54により主配管52内の水圧が検知されて、アーチ20a,20b〜23の分岐配管41a,41b〜44のソレノイドバルブ55a,55b〜58を開いた状態とし、予め設定された時間内において、水圧スイッチ54により主配管52内の水圧が検知され続け水圧スイッチ54がオフとならなければ、開いた状態のソレノイドバルブ55a,55b〜58からアーチ20a,20b〜23までの間に異常があると判断することにより、開いた状態としたソレノイドバルブ55a,55b〜58からアーチ20a,20b〜23までの間に詰まり等が生じて、各アーチ20a,20b〜23から液剤等を噴霧できないことを検知でき、液剤等を噴霧できないまま、洗車対象の車両2の洗車が実施される恐れを回避できる。
また実施の形態1によれば、ソレノイドバルブ55a,55b〜58から各アーチ20a,20b〜23までの間の二次側に異常があると判断すると、異常報知パネル35の異常があるアーチ20a,20b〜23に対応するランプ46〜50を点灯し、ブザー37を鳴動して、外部へ報知することにより、洗車機を扱う作業員に異常が生じている各アーチ20a,20b〜23を報知でき、スプレー装置5の異常に対して迅速な対処を実施できる。
また実施の形態1によれば、各分岐配管41a,41b〜44のソレノイドバルブ55a,55b〜58を全て閉じた状態でポンプ53を駆動し、水圧スイッチ54により主配管52内の水圧が検知されず水圧スイッチ54がオンとならなければ、タンク40,主配管52,ポンプ53,分岐配管41a,41b〜44のソレノイドバルブ55a,55b〜58が設けられた上流側および各ソレノイドバルブ55a,55b〜58に異常が生じていることを検知できる。
[実施の形態2]
上記実施の形態1では、主配管52に、主配管52内が洗浄水で満たされ、洗浄水の水圧が予め設定される値より大きくなるとオンとなる水圧スイッチ54を備えた洗車機について説明したが、以下水圧スイッチ54に換えて、主配管52内を満たす洗浄水の水圧を計測する水圧計54´を備えた洗車機について、図面に基づいて説明する。なお本実施の形態における洗車機の構成は、上記実施の形態1に記載の洗車機と同様な構成であり、同一構成のものには同一の符号を附して詳細な説明を省略する。
本実施の形態の洗車機は、図4に示すように、洗車対象の車両2に液剤等を噴霧するスプレー装置5´を有する洗車機本体1を備え、洗車機本体1と車両2を相対的に移動させながら車両2の洗車を実施する洗車機であり、主配管52に、主配管52内の水圧を計測する水圧計54´を設け、洗車機本体1の操作装置30には、スプレー装置5´の異常を報知する異常報知パネル35´を設けている。
上記異常報知パネル35´には、図10に示すように、タンク40,ポンプ53,主配管52および各分岐配管41a,41b〜44のソレノイドバルブ55a,55b〜58の上流側の異常を報知する主配管異常報知ランプ45と、分岐配管41aのソレノイドバルブ55aの下流側に詰まりが生じた異常を報知するプレリンストップアーチ詰り異常報知ランプ78aと、分岐配管41aのソレノイドバルブ55aの下流側に洗浄水の漏れが生じた異常を報知するプレリンストップアーチ漏れ異常報知ランプ78bと、分岐配管41bのソレノイドバルブ55bの下流側に詰まりが生じた異常を報知するプレリンスサイドアーチ詰り異常報知ランプ79aと、分岐配管41bのソレノイドバルブ55bの下流側に洗浄水の漏れが生じた異常を報知するプレリンスサイドアーチ漏れ異常報知ランプ79bと、分岐配管42のソレノイドバルブ56の下流側に詰まりが生じた異常を報知する洗剤アーチ詰り異常報知ランプ80aと、分岐配管42のソレノイドバルブ56の下流側に洗浄水の漏れが生じた異常を報知する洗剤アーチ漏れ異常報知ランプ80bと、分岐配管43のソレノイドバルブ57の下流側に詰まりが生じた異常を報知するワックスアーチ詰り異常報知ランプ81aと、分岐配管43のソレノイドバルブ57の下流側に洗浄水の漏れが生じた異常を報知するワックスアーチ漏れ異常報知ランプ81bと、分岐配管44のソレノイドバルブ58の下流側に詰まりが生じた異常を報知するファイナルリンスアーチ詰り異常報知ランプ82aと、分岐配管44のソレノイドバルブ58の下流側に洗浄水の漏れが生じた異常を報知するファイナルリンスアーチ漏れ異常報知ランプ82bと、各ランプ45,78a〜82a,78b〜82bの点灯とともに報知音を発生するブザー37´と、各ランプ45,78a〜82a,78b〜82bの点灯およびブザー37´の報知音を停止する報知リセット釦36´を備えている。
また洗車機本体1の内部で、上記操作装置30の裏面には、図1に示すように、制御ボックス31が連接されている。この制御ボックス31には、図11に示すように、操作装置30および異常報知パネル35´の報知リセット釦36´より入力される操作信号と、上記車形検出センサ27、各検出器28,29および洗車機本体1による車両2の洗車動作を制御するために用いられる多様な情報を検出する複数のセンサ群32からの検出信号と、水圧計54´からの計測値に基づいて、ブラシ装置3,乾燥装置4,走行駆動装置8およびスプレー装置5´のポンプ53,ドレーンバルブ64,各アーチ20〜23のソレノイドバルブ55a,55b〜58,75,76および異常報知パネル35´の各ランプ45,78a〜82a,78b〜82bとブザー37´を制御するマイクロコンピュータからなる制御装置33´が配置されている。
上記制御装置33´は、図1に仮想線で示すように、洗車対象の車両2が洗車開始位置に誘導され、操作装置30の洗車開始釦が操作されると、走行駆動装置8を駆動してレール7に案内されて前方へ走行を開始するとともに、洗車機本体1の走行に伴って車形検出センサ27により検出される車両2の車高と、洗車機本体1の走行速度から車両2の車形を求め、選択された洗車コースに基づいて、洗車機本体1を、HP,EP検出器28,29に検出されるホームポジションとエンドポジションの間で往復走行しながら、ブラシ装置3およびスプレー装置5´を駆動して車両2を洗浄し、その後乾燥装置4を駆動して車両2を乾燥し、車両2の洗車を実施している。
また上記制御装置33´は、スプレー装置5´が正常な状態のときに計測(学習の一例)される、各分岐配管41a,41b〜44のソレノイドバルブ55a,55b〜58を全て閉じた状態でポンプ53を駆動したときの水圧計54´に計測される予め設定された時間の水圧上昇波形{図12(a)}と、ポンプ53を駆動した状態でそれぞれ、各アーチ20a,20b〜23のソレノイドバルブ55a,55b〜58を開いた状態とし、ポンプ53を停止したときの水圧計54´に計測される予め設定された時間の水圧下降波形{図12(b)}とが記憶された記憶部85aと、記憶部85aに記憶された正常時の昇降波形と、水圧計54´に計測される昇降波形とをそれぞれ比較する比較部85bからなる異常検出部85を備えている。
また制御装置33´は、予め設定された時間の間隔(例えば、スプレー装置5が凍りそうな夜間〜明け方に実施されるように、または各アーチ20a,20b〜23の使用頻度に基づいて設定される時間の間隔)を空けて、車両2の洗車を実施していないとき、スプレー装置5´の検査(異常確認)を実施する。
この検査は、まず各分岐配管41a,41b〜44のソレノイドバルブ55a,55b〜58およびドレーンバルブ64を全て閉じた状態でポンプ53を駆動し、水圧計54´に計測される主配管52内の上昇波形が記憶部85aに記憶された正常時の上昇波形の計測誤差の範囲内にあるかどうかにより、タンク40,ポンプ53,主配管52,各分岐配管のソレノイドバルブ55a,55b〜58の上流側およびドレーンバルブ64に異常がないかどうかを判断するスプレー装置5の一次側(主配管52側)の検査を行う。次に、その後各アーチ20a,20b〜23順にそれぞれ、分岐配管41a,41b〜44のソレノイドバルブ55a,55b〜58を開いた状態として、アーチ20a,20b〜23先端部までを洗浄水で満たしてからポンプ53を停止し、水圧計54´により計測される水圧の下降波形(変化)と記憶部85aに記憶された正常時の予め学習された水圧の下降波形(変化)を比較部85bにて比較することにより、開いた状態としたソレノイドバルブ55a,55b〜58から各アーチ20a,20b〜23までの間に異常があるかどうかを判断するスプレー装置5´の二次側(各アーチ20a,20b〜23側)の検査を行う。異常があると判断すると、それを異常報知パネル35´により外部へ報知する。なお、制御装置33´はスプレー装置5´の二次側の検査中に、次のアーチ20a,20b〜23についての検査を実施する際、主配管52内を洗浄水で満たしてから、次のアーチ20a,20b〜23についての検査を実施する。
上記記憶部85a,比較部85bについて図12に基づいて詳細に説明する。
図12(a)に示すグラフは、記憶部85aに記憶された、スプレー装置5´の正常時に、各分岐配管41a,41b〜44のソレノイドバルブ55a,55b〜58およびドレーンバルブ64を全て閉じた状態でポンプ53を駆動したときから、水圧計54´に計測される主配管52内の水圧の上昇曲線であり、比較部85bは、水圧計54´より入力される計測値信号から主配管52内の水圧の上昇曲線を形成し、形成した曲線が、正常時の上昇曲線からの許容範囲(測定誤差を含む)である斜線部内に収まらなければ、スプレー装置5´の一次側に異常があることを判断する。
また図12(b)に示すグラフは、記憶部85aに記憶された、スプレー装置5´の正常時に、各分岐配管41a,41b〜44のソレノイドバルブ55a,55b〜58およびドレーンバルブ64を全て閉じた状態でポンプ53を駆動し、水圧計54´に計測される主配管52内の水圧が洗浄水で満たされる水圧値より高くなると、各分岐配管41a,41b〜44毎にソレノイドバルブ55a,55b〜58を開いた状態としてポンプ53を停止したときから、水圧計54´に計測される主配管52内の水圧の下降曲線であり、比較部85bは、水圧計54´より入力される計測値信号に基づいて主配管52内の水圧の下降曲線を形成し、形成した曲線が、正常時の下降曲線からの許容範囲(測定誤差を含む)である斜線部内に収まらず、水圧の変化が緩やかであれば、スプレー装置5´の二次側に生じた詰まり等による異常があることを判断し、水圧の変化が急であれば、スプレー装置5´の二次側に生じた液剤等の漏れによる異常があることを判断する。
以下、制御装置33´による上記スプレー装置5´の検査(異常確認)を、図13および図14のフローチャートに基づいて詳細に説明する。なお、ソレノイドバルブ55a,55b〜58には順に、それぞれ1〜5の番号が附されているものとする。
まず制御装置33´は、前回スプレー装置5´の検査(異常確認)を行ったときから、予め設定された時間の経過を確認すると(ステップ−1)、洗車対象の車両2の有無を確認し(ステップ−2)、車両2が無ければ、ポンプ53を駆動して(ステップ−3)。水圧計54´に計測される主配管52内の水圧に基づいて上昇曲線の作成を開始し(ステップ−4)、上昇曲線が完成すると(ステップ−5)、作成された主配管52内の水圧の上昇曲線を、記憶部85aに記憶される正常時の上昇曲線と比較し(ステップ−6)、範囲内であればスプレー装置5´の一次側(タンク40から各分岐配管41〜44の各ソレノイドバルブ55〜58までの間)が正常であると判断する(ステップ−7)。なおステップー6において、作成され上昇曲線が、正常時の上昇曲線の範囲内でなければ、スプレー装置5´の一次側が異常であると判断し(ステップ−8)、異常報知パネル35´の主配管異常報知ランプ45を点灯し、ブザー37´を鳴動して、外部へ報知し(ステップ−9)、スプレー装置5´の検査を終了する。
上記ステップ−7において、スプレー装置5´の一次側が正常であると判断すると、開いた状態とする各ソレノイドバルブ55a,55b〜58の番号nに(n=1)を設定し(ステップ−10)、n番目のソレノイドバルブ55a,55b〜58(例えば1番目はソレノイドバルブ55a)を開いた状態とする(ステップ−11)。そしてポンプ53を停止して(ステップ−12)、水圧計54´に計測される主配管52内の水圧に基づいて下降曲線の作成を開始し(ステップ−13)、下降曲線が完成すると(ステップ−14)、作成された主配管52内の水圧の下降曲線を、記憶部85aに記憶される正常時の下降曲線と比較し(ステップ−15)、範囲内であればn番目のソレノイドバルブ55a,55b〜58を閉じた状態とする(ステップ−16)。なお、上記ステップ−15において、範囲内でなければ、作成された下降曲線が、正常時の下降曲線より水圧の変化が緩やかなのかを判断し(ステップ−17)、水圧の変化が緩やかであれば、スプレー装置5´のn番目のソレノイドバルブ55a,55b〜58の下流側である二次側(各分岐配管41a,41b〜44の各ソレノイドバルブ55a,55b〜58から各アーチ20a,20b〜23の先端部までの間)に生じた詰まりによる異常があることを判断し(ステップ−18)、スプレー装置5´のn番目の二次側に対応するランプ78a〜82aを点灯し、ブザー37´を鳴動する(ステップ−19)。またステップ−17において、作成された主配管52内の水圧の下降曲線が、正常時の下降曲線より水圧の変化が急であれば、スプレー装置5´のn番目のソレノイドバルブ55a,55b〜58が設けられた二次側に、液剤等の漏れによる異常があると判断し(ステップ−20)、スプレー装置5´のn番目のソレノイドバルブ55a,55b〜58に対応するランプ78b〜82bを点灯し、ブザー37´を鳴動する(ステップ−21)。
上記ステップ−19およびステップ−21を終えると、上記ステップー16に移行し、n番目のソレノイドバルブ55a,55b〜58を閉じた状態とする。次に、上記nの値と分岐配管41a,41b〜44毎のソレノイドバルブ55a,55b〜58の数N(本実施の形態においてN=5)を比較し(ステップ−22)、(n=N)となり全てのソレノイドバルブ55a,55b〜58について検査を終了していれば、スプレー装置5´の検査を終了する。またステップ−22において、(n=N)を満たさなければ、ポンプ53を駆動し(ステップ−23)、水圧計54´に計測される主配管52内の水圧を回復し(ステップ−24)、上記nの値に1を加算する(n=n+1)の処理を行って(ステップ−25)、上記ステップ−11へ移行する。
なお、異常報知パネル35´の各ランプ45,78a〜82a,78b〜82bが点灯され、ブザー37´が鳴動されて、スプレー装置5´の異常が外部へ報知されると、洗車機を扱う作業員等は、異常報知パネル35´のランプ45,78a〜82a,78b〜82bを確認し、報知リセット釦36´を操作して各ランプ45,78a〜82a,78b〜82bを消灯し、ブザー37´を停止してから、スプレー装置5´に対する対処(メンテナンス)を実施する。
以上のように、各アーチ20a,20b〜23順にそれぞれ、各分岐配管41a,41b〜44のソレノイドバルブ55a,55b〜58を全て閉じた状態でポンプ53を駆動し、水圧計54´に計測される水圧の変化(上昇波形)と正常時の水圧の変化(上昇波形)を比較し、スプレー装置5´の一次側の異常が判断され、アーチ20a,20b〜23の分岐配管41a,41b〜44のソレノイドバルブ55a,55b〜58を開いた状態としてからポンプ53を停止し、水圧計54´に計測される水圧の変化(下降波形)と正常時の予め学習された水圧の変化(下降波形)を比較し、計測誤差以上の相違があるとスプレー装置5´の二次側の異常が判断され、外部へ報知される。
なお、上記スプレー装置5´の検査を実施しているとき、操作装置30が操作され、洗車対象の車両2を確認すると、スプレー装置5´の検査をただちに中断し、洗車機本体1を車両2の洗車が可能な待機状態へと移行する。
以上のように実施の形態2によれば、各アーチ20a,20b〜23順にそれぞれ、各分岐配管41a,41b〜44のソレノイドバルブ55a,55b〜58を全て閉じた状態でポンプ53を駆動し、水圧計54´に計測される水圧が予め設定される値(主配管52が洗浄水で満たされたときに計測される水圧値)より高くなると、分岐配管41a,41b〜44のソレノイドバルブ55a,55b〜58を開いた状態としてからポンプ53を停止し、水圧計54´により計測される水圧の変化と正常時の予め学習された水圧の変化を比較して、水圧の変化が、正常時の予め学習された時間内の水圧の変化より緩やかであれば、前記開いた状態のソレノイドバルブ55a,55b〜58からアーチ20a,20b〜23までの間に生じた詰まり等が原因で、開いた状態のソレノイドバルブ55a,55b〜58から特定されるアーチ20a,20b〜23から噴霧される液剤等の量が少ない、またはアーチ20a,20b〜23から液剤等が噴霧されない異常があることを判断でき、液剤等を噴霧できないまま、車両2の洗車が実施される恐れを回避できる。また開いた状態としたソレノイドバルブ55a,55b〜58から特定されるアーチ20a,20b〜23の水圧の変化が、正常時の予め学習された水圧の変化より急であれば、開いた状態のバソレノイドバルブ55a,55b〜58からアーチ20a,20b〜23までの間に生じた破損等が原因で、液剤等の漏れが生じている異常があることを判断でき、液剤等を噴霧できないまま、車両2の洗車が実施される恐れを回避できる。
また実施の形態2によれば、ソレノイドバルブ55a,55b〜58から各アーチ20a,20b〜23までの間の二次側に異常があると判断すると、異常報知パネル35´の異常があるアーチ20a,20b〜23に対応するランプ78a〜82a,82a〜82bを点灯し、ブザー37´を鳴動して、外部へ報知することにより、洗車機を扱う作業員に異常が生じている各アーチ20a,20b〜23を報知でき、スプレー装置5の異常に対して迅速な対処を実施できる。
また実施の形態2によれば、各分岐配管41a,41b〜44のソレノイドバルブ55a,55b〜58を全て閉じた状態でポンプ53を駆動し、水圧計54´により計測される主配管52内の水圧に基づいて上昇曲線が作成され、正常時の上昇曲線と作成された上昇曲線を比較することにより、タンク40,主配管52,ポンプ53,分岐配管41a,41b〜44のソレノイドバルブ55a,55b〜58が設けられた上流側および各ソレノイドバルブ55a,55b〜58に異常が生じていることを検知できる。
なお、実施の形態1,2では、スプレー装置5,5´が複数のアーチ20a,20b〜23と分岐配管41a,41b〜44を備え、各分岐配管41a,41b〜44を各アーチ20a,20b〜23に接続しているが、スプレー装置5,5´が車両2の洗車に使用される洗浄水、または液剤を噴霧する単独(1本のみ)のアーチを備え、前記アーチと主配管52とをソレノイドバルブが介装された分岐配管を介して接続する構成としてもよい。
上記構成によれば、実施の形態1において、前記分岐配管の前記ソレノイドバルブを閉じた状態でポンプ53を駆動し、水圧スイッチ54がオンとなると、ポンプ53を停止し、前記分岐配管の前記ソレノイドバルブを開いた状態とし、上記時間内において、水圧スイッチ54により主配管52内の水圧が検知され続け水圧スイッチ54がオフとならなければ、開いた状態の前記ソレノイドバルブから前記アーチまでの間に異常があると判断することにより、前記ソレノイドバルブから前記アーチまでの間に生じた詰まり等が原因で、前記アーチより車両2に対して、洗浄水、または液剤を噴霧できない異常状態を検知でき、液剤等を噴霧できないまま、車両2の洗車が実施される恐れを回避できる。
また上記構成によれば、実施の形態2において、前記分岐配管の前記ソレノイドバルブを閉じた状態でポンプ53を駆動し、水圧計54´に計測される水圧の変化(上昇波形)と正常時の水圧の変化(上昇波形)が比較され、前記分岐配管の前記ソレノイドバルブを開いた状態としてからポンプ53を停止し、水圧計54´により計測された水圧の変化と正常時の予め学習された水圧の変化を比較して、水圧計54´に計測された水圧の変化が、正常時の予め学習された水圧の変化より緩やかであれば、前記ソレノイドバルブから前記アーチまでの間に生じた詰まり等が原因で、前記アーチから噴霧される液剤等の量が少ない、または前記アーチから液剤等が噴霧されない異常があることを判断でき、液剤等を噴霧できないまま、車両2の洗車が実施される恐れを回避できる。また水圧計54´により計測された水圧の変化が、正常時の予め学習された水圧の変化より急であれば、前記バソレノイドバルブから前記アーチまでの間の破損が原因で、液剤等の漏れが生じている異常があることを判断でき、液剤等を噴霧できないまま、車両2の洗車が実施される恐れを回避できる。
また実施の形態1,2では、スプレー装置5,5´の検査を行う際に、前回スプレー装置5,5´の検査を行ったときから、予め設定された時間の経過を確認し、洗浄中の車両2が無ければ、スプレー装置5,5´の検査を実施しているが、操作装置30に、スプレー装置5,5´の検査釦を設け、作業員の判断により、スプレー装置5,5´の検査を実施してもよい。
また実施の形態1,2では、走行駆動装置8により洗車機本体1を洗車対象の車両2に対して相対的に走行させながら、車両2の洗車を実施する構成の洗車機において、洗車機本体1が有するスプレー装置5,5´の検査が実施されているが、例えば床面Fに前方から洗車機本体を貫通して後方へ達する、ローラコンベヤ(車両搬送装置の一例)を設け、洗車機本体と車両2を相対移動させる構成の洗車機、あるいは洗車機本体1を床面Fに据置型の洗車機本体とし、床面Fに車両2を連続して搬送可能なコンベヤを設け、車両2を洗車機本体に対して搬送させる構成の連続洗車機であってもよく、各洗車機本体が有するスプレー装置の異常確認を実施できる。
本発明の実施の形態1,2における洗車機の側面図である。 同洗車機の平面図である。 同洗車機の正面図である。 同洗車機のスプレー装置の概略配置図である。 本発明の実施の形態1における洗車機のスプレー装置の配管図である。 同洗車機の制御装置のブロック図である。 同洗車機の異常報知パネルの概略図である。 同洗車機のスプレー装置の異常確認を実施するフローチャートである。 同洗車機のスプレー装置の異常確認を実施するフローチャートである。 本発明の実施の形態2における洗車機の異常報知パネルの概略図である。 同洗車機の制御装置のブロック図である。 同洗車機の正常時に計測される(a)水圧上昇曲線、(b)水圧下降曲線である。 同洗車機のスプレー装置の異常確認を実施するフローチャートである。 同洗車機のスプレー装置の異常確認を実施するフローチャートである。
符号の説明
X 前後方向
Y 左右方向
1 洗車機本体
2 車両
5,5´ スプレー装置
20 プレリンスアーチ
21 洗剤アーチ
22 ワックスアーチ
23 ファイナルリンスアーチ
33,33´ 制御装置
35,35´ 異常報知パネル
39 水パネル
41a,41b 分岐配管
42 分岐配管
43 分岐配管
44 分岐配管
52 主配管
53 ポンプ
54 水圧スイッチ
54´ 水圧計
55a,55b ソレノイドバルブ
56 ソレノイドバルブ
57 ソレノイドバルブ
58 ソレノイドバルブ

Claims (5)

  1. 洗車対象の車両に液剤等を噴霧するスプレー装置を有する洗車機本体を備え、前記洗車機本体と前記車両を相対的に移動させながら前記車両の洗車を実施する洗車機であって、
    前記スプレー装置は、
    前記車両の洗車に使用される洗浄水または液剤を噴霧するアーチと、
    前記アーチに接続される分岐配管と、
    前記分岐配管が接続される主配管と、
    前記主配管へ洗浄水を供給し、前記分岐配管を介して前記アーチへ洗浄水を供給する洗浄水供給装置
    を備え、
    前記分岐配管に、開いた状態で洗浄水を供給し、閉じた状態で洗浄水を遮断するバルブ装置を設け、
    前記主配管に、前記主配管内の水圧を検知する水圧検知手段を設け、
    前記分岐配管の前記バルブ装置を閉じた状態で前記洗浄水供給装置を駆動し、前記水圧検知手段により前記主配管内の水圧が検知されると、前記洗浄水供給装置を停止し、前記分岐配管の前記バルブ装置を開いた状態とし、予め設定された時間内において、前記水圧検知手段により前記主配管内の水圧が検知され続けると、前記開いた状態のバルブ装置から前記アーチまでの間に異常があると判断すること
    を特徴とする洗車機。
  2. 前記スプレー装置は、前記アーチと前記分岐配管を複数備え、各分岐配管をそれぞれ各アーチに接続し、
    前記各分岐配管毎に、前記バルブ装置を設け、
    前記各アーチ順にそれぞれ、前記各分岐配管の前記バルブ装置を全て閉じた状態で前記洗浄水供給装置を駆動し、前記水圧検知手段により前記主配管内の水圧が検知されると、前記洗浄水供給装置を停止し、前記アーチの分岐配管の前記バルブ装置を開いた状態とし、予め設定された時間内において、前記水圧検知手段により前記主配管内の水圧が検知され続けると、前記開いた状態のバルブ装置から前記アーチまでの間に異常があると判断すること
    を特徴とする請求項1に記載の洗車機。
  3. 洗車対象の車両に液剤等を噴霧するスプレー装置を有する洗車機本体を備え、前記洗車機本体と前記車両を相対的に移動させながら前記車両の洗車を実施する洗車機であって、
    前記スプレー装置は、
    前記車両の洗車に使用される洗浄水または液剤を噴霧するアーチと、
    前記アーチに接続される分岐配管と、
    前記分岐配管が接続される主配管と、
    前記主配管へ洗浄水を供給し、前記分岐配管を介して前記アーチへ洗浄水を供給する洗浄水供給装置
    を備え、
    前記分岐配管に、開いた状態で洗浄水を供給し、閉じた状態で洗浄水を遮断するバルブ装置を設け、
    前記主配管に、前記主配管内の水圧を計測する水圧計を設け、
    前記分岐配管の前記バルブ装置を閉じた状態で前記洗浄水供給装置を駆動し、前記水圧計に計測される水圧が予め設定される値より高くなると、前記分岐配管の前記バルブ装置を開いた状態としてから前記洗浄水供給装置を停止し、前記水圧計により計測される水圧の変化と正常時の予め学習された水圧の変化を比較して、計測誤差以上の相違があると前記アーチに異常があると判断すること
    を特徴とする洗車機。
  4. 前記スプレー装置は、前記アーチと前記分岐配管を複数備え、各分岐配管をそれぞれ各アーチに接続し、
    前記各分岐配管毎に、前記バルブ装置を設け、
    前記各アーチ順にそれぞれ、前記各分岐配管の前記バルブ装置を全て閉じた状態で前記洗浄水供給装置を駆動し、前記水圧計に計測される水圧が予め設定される値より高くなると、前記アーチの分岐配管の前記バルブ装置を開いた状態としてから前記洗浄水供給装置を停止し、前記水圧計に計測される水圧の変化と正常時の予め学習された水圧の変化を比較して、計測誤差以上の相違があると前記このアーチに異常があると判断すること
    を特徴とする請求項3に記載の洗車機。
  5. 前記開いた状態のバルブ装置から前記アーチの間に異常があると判断すると、外部へ報知すること
    を特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の洗車機。
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