JP2010012168A - 連発式クリップ処置具 - Google Patents

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孝之 飯田
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Abstract

【課題】シースと、シース内に装填された複数のクリップとの位置精度を向上させる。
【解決手段】シース内に挿通されている操作ワイヤ12は、先端に設けられた前フック58が連結部材48の嵌合部55に嵌合し、後フック59が連結部材48の後端に当接し、前フック58と後フック59との間の操作ワイヤ12が挟持部54に挟持されることにより、連結部材48を連結する。前フック58は、連結部材48の嵌合部55よりも大きなサイズを有しており、締まり嵌めによって嵌合する。前フック58と後フック59との間隔は、挟持部54の軸方向長さよりも短いので、後フック59は連結部材48の後端に密着する。操作ワイヤ12と連結部材48は、ガタつきを生じることなく連結するので、シースと、各クリップ19との間の位置精度が向上する。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数のクリップを連結した連結クリップユニットを円筒状のシース内に装填し、連結クリップユニットの後端に連結した操作ワイヤで各クリップを1つずつシースの先端から送り出し、連続してクリップ処置を行えるようにした連発式クリップ処置具に関する。
クリップ処置具は、円筒状のシースと、シース内に挿通された操作ワイヤと、シース内に装填されて操作ワイヤの先端に連結されたクリップとを有する。シースは、生体内に挿入された内視鏡の鉗子チャンネルに挿入され、内視鏡先端から突出する。クリップは、操作ワイヤに対するシースの牽引操作によってシースの先端から送り出され、先端の爪部を開く。爪部を開いたクリップは、生体内の患部に押し付けられ、操作ワイヤがシースに対して牽引操作されることにより爪部を閉じ、患部を挟み込むクリップ処置を行う。
特許文献1のクリップ処置具では、クリップと操作ワイヤとの連結に、連結部材とフックとを用いている。連結部材は、クリップの後端に係合された棒状体であり、後端に円錐状の矢尻フックを有している。フックは、操作ワイヤの先端に取り付けられた略円筒状の部材であり、弾性アームにより矢尻フックを挟持して連結部材と連結する。
特許文献1のクリップ処置具を含め、従来用いられているクリップ処置具は、操作ワイヤの先端に取り付けられるクリップが1つである。そのため、一回のクリップ処置を行うごとにシース全体を内視鏡から引き出し、次のクリップをセットして再びシースを内視鏡内に挿入するという煩瑣な作業が必要となっている。
これに対し、連続的なクリップ処置を可能にする連発式クリップ処置具が提案されている。例えば、特許文献2の連発式クリップ処置具は、前方に配されたクリップの後端部分に形成した連結孔に、後方に配されたクリップの先端の爪部を係合させ、複数のクリップが交互に90°向きを変えて直接連結している。連結した複数のクリップは、その後端側からシースの先端部内に装填され、最後尾のクリップに操作ワイヤが連結されている。シースを操作ワイヤに対して牽引操作すると、複数のクリップは先頭から順にシースの外に送り出される。また、操作ワイヤがシースに対して牽引操作されると、先頭のクリップの爪部が閉じてクリップ処置を行う。
特開2007−222649号公報 特開2006−187391号公報
連発式クリップ処置具でも、最後尾のクリップと操作ワイヤとの連結に、特許文献1のような連結部材とフックを使用することが考えられる。しかし、連発式クリップ処置具は、シースを操作ワイヤに対して牽引操作することにより、全長が数ミリ程度のクリップを1つずつシース先端から送り出さなければならないため、シースと各クリップとの間の位置がずれると、クリップの送り出しミスが発生する。
シースと操作ワイヤは、牽引操作に用いる操作部に後端が接続されているため、両者の位置精度は高い。そのため、シースと各クリップとの位置精度を向上させるには、操作ワイヤと、この操作ワイヤが連結する最後尾のクリップとの位置精度を向上させる必要がある。
また、連発式クリップ処置具は、各クリップが交互に90°向きを変えて連結しているので、各クリップがシース先端から送り出されたときに、爪部の開閉方向も90°変化する。そのため、クリップ処置時には、各クリップの開閉方向が患部に適合するように回転させるため、シースと操作ワイヤを捻る操作が必要となる。複数のクリップは、シースとの間に生じる摩擦力によってシースとともに回転するが、この摩擦力が各クリップで異なっている場合、シースに追随して回転しないクリップが発生し、各クリップの連結に捩れが生じることがある。各クリップの連結が捩じれると、適切にシースから送り出すことができなくなり、あるいはクリップが破損することもある。
本発明の目的は、シースと、シース内に装填された複数のクリップとの位置精度を向上させることにある。
本発明の連発式クリップ処置具は、円筒状のシース、シース内に挿通された操作ワイヤ、シース内に装填される連結クリップユニットを備えている。操作ワイヤは、先端に角錐状の第1フックが設けられている。連結クリップユニットは、1列に並べて連結した複数のクリップと、最後尾のクリップに設けられた連結部材とを有している。連結部材は、その内側に第1フックが締まり嵌めで嵌合することにより、操作ワイヤと連結する。
操作ワイヤには、第1フックの後方に、連結部材の後端に当接する第2フックが設けられている。第1フックと第2フックとの間隔は、第1フックと第2フックとの間の操作ワイヤを挟持して第1フックの後端と係合する連結部材の挟持部の長さよりも短い。
第2フックは、第1フックの後端の対角線長よりも大きく、かつシースの内径と略等しい径を有する略円柱形状である。第1フックは、第2フックの外周面が押圧されることにより、連結部材に嵌合する。
第2フックの後端には、操作ワイヤの後端側に向かって徐々に径が小さくなる円錐部を設けられている。
第1フック及び第2フックを含む操作ワイヤの先端部分は、表面にメッキが施されている。
本発明によれば、連結部材と第1フックとの嵌合を締まり嵌めにしたので、両者の間にガタつきが生じない。これにより、シースと各クリップとの位置精度が向上するので、クリップの送り出しミスを防止することができる。
また、第1フックを角錐形状にしたので、操作ワイヤの回転を複数のクリップに伝達することができる。これにより、シースと操作ワイヤとが捻られたときに、各クリップの連結に捩れが生じないので、クリップの送り出しミスや、クリップの破損を防止することができる。更に、第1フックを角錐形状としたので、連結部材から取り外しやすくなる。
また、操作ワイヤは、第1フックとともに、連結部材の後端に当接する第2フックを用いて連結部材に連結するので、シースと各クリップとの位置精度を更に向上させることができる。
また、第1フックと連結部材との嵌合は、第2フックの外周面を押圧して行うので、第1フックは押圧されない。これにより、磨耗等によって第1フックが変形しないので、第1フックと連結部材との嵌合を適切な締まり嵌めの状態で維持することができる。
第2フックの後端に設けた円錐部は、連結クリップユニットをシース内に装填するガイドになるので、連結クリップユニットの装填が容易になる。また、第2フックの径をシースの内径とほぼ等しくしたので、第2フックがシース内を移動する際の抵抗により、シースに発生している凹み等の破損を知ることができる。これにより、連結クリップユニットがシースの凹みによって破損するのを防止することができる。
本発明に用いる連発式クリップ処置具について説明する。図1に示すように、連発式クリップ処置具(以下、クリップ処置具と呼ぶ)10は、円筒状のシース11と、シース11内に挿通された操作ワイヤ12と、シース11内に装填されて操作ワイヤ12に連結される連結クリップユニット13と、シース11と操作ワイヤ12との牽引操作に用いる操作部14を備えている。
図2に示すように、連結クリップユニットは、1列に連結された複数個の止血クリップ体17(17A〜17C)と、最後尾の止血クリップ体17Cに連結された連結用クリップ体18から構成されている。止血クリップ体17は、クリップ19(19A〜19C)と、クリップ19の外側に装着された筒状の連結リング20(20A〜20C)とを備えている。
図3に示すように、クリップ19は、金属製の細長い板を180度湾曲させて閉塞端を作った後、その両片を交差させ、かつ2つの開放端が対向するように屈曲させて爪部23,23を形成している。クリップ19は、細長い板を交差させた交差部24を境にして、開放端側が腕部25,25であり、閉塞端側がターン部26である。腕部25,25の中央部分には、部分的に広幅とされた凸部27,27が形成されている。
腕部25,25は、外力が加えられていないときに、爪部23,23が離れた開放状態となり、互いに接近するように弾性変形したときに爪部23,23が噛合し、クリップ処置の対象となる患部を挟む閉じ状態となる。爪部23,23は、患部を確実に挟むために、V字のオス型とメス型に形成されている。
図3に示すように、筒状部材である連結リング20は、略円筒形状であり、先端側に配された金属製の締付部30と、後端側に配されたプラスチック製の保持部31とを備えている。止血クリップ体17は、締付部30に形成された締付穴30aに、クリップ19がターン部26側から挿入され、連結リング20がクリップ19の外側に装着されることにより形成される。締付部30は、交差部24の外周を覆う初期位置にセットされ、クリップ19の腕部25,25は、開いた状態となる。
締付穴30aは、クリップ19が連結リング20内に引き込まれたときに、腕部25,25を締め付けて爪部23,23を閉じる。締付穴30aの径は、クリップ19の凸部27の幅よりも小さいので、クリップ19の凸部27から先は連結リング20内に挿入されない。
保持部31には、締付穴30aに連なる保持穴31a(図4参照)が形成されている。締付穴30aから挿入されたターン部26は、保持穴31a内に収容される。保持部31の外周面には、中心軸に対して対称に、2つのスカート部38,38が形成されている。スカート部38,38は、保持部31の先端側から後端側に向かって半径方向に広がるように形成されており、外力が加えられていないときに自身の弾性で開き、外側から押されたときに保持部31内に入り込むようにして閉じる。
連結リング20は、爪部23,23の開閉方向と、スカート部38,38の開閉方向とが90°ずれるように、クリップ19の外側に装着される。スカート部38,38は、連結クリップユニット13がシース11内に装填されて閉じたときに、保持穴31a内に収容されているターン部26を挟み込み、連結リング20をクリップ19と一体化させる。
複数個の止血クリップ体17は、前方に配されているクリップ19のターン部26に後方のクリップ19の爪部23,23を係合することによって1列に連結している。連結リング20は、後方のクリップ19の爪部23,23を覆い、爪部23,23が開かないようにして、クリップ19の連結を維持する。クリップ19の凸部27は、保持穴31aの径よりも大きな幅寸法を有しており、連結リング20の後方に配されたときに、その連結リング20の後端に当接する。これにより、連結リング20は、上述した初期位置から、連結クリップユニット13の後端側への移動が規制される。
図4に示すように、連結用クリップ体18は、最後尾のクリップ19Cのターン部6に係合するダミークリップ47と、ダミークリップ47を保持する連結部材48とから構成されている。ダミークリップ47は、金属製の薄板を屈曲して形成されており、ターン部26と係合する爪部47b,47bと、連結リング20Cの後端に当接する凸部47a,47aを有している。爪部47b,47bは、クリップ19と同様に、外力が加えられていないときに自身の弾性で開き、外側から押されたときに弾性変形して閉じる。
図4及び図5に示すように、連結部材48は、例えば、連結リング20の保持部31と同じ材質で形成された円柱体である。連結部材48の先端側には、ダミークリップ47を保持する切欠状の保持部51が設けられている。連結部材48の後端側には、操作ワイヤ12と連結するための連結部52が設けられている。
連結部52は、連結部材48の半径方向において弾性自在にされた一対の弾性アーム53,53と、弾性アーム53,53の先端にそれぞれ設けられた挟持部54,54とを有している。弾性アーム53,53は、連結部材48の先端側から後端側に向かって徐々に細くされている。これにより、弾性アーム53,53と挟持部54,54とで囲まれた領域内には、連結部材48の軸方向に直交する方向から見たときに略台形となる嵌合部55が形成されている。
挟持部54,54の隙間は、操作ワイヤ12の外径よりも細くされている。また、一対の挟持部54,54には、連結部材48の中心軸に沿って、操作ワイヤ12の外径と同径の半円形の溝54a,54aが形成されている。
シース11は、例えば、金属ワイヤを密着巻きした可撓性のコイルシースである。シース11の内径は、先のクリップ19のターン部26と、次のクリップ19の爪部23,23との係合が解除される寸法である。すなわち、シース11の内径は、2つの爪部23,23の長さと、ターン部26の爪部23,23が係合する部分の幅とを足し合わせた長さよりも大きい。
操作ワイヤ12は、生体適合性を有する金属で形成された金属ワイヤである。図4及び図6に示すように、操作ワイヤ12の先端には、連結用クリップ体18との連結に用いられるフック57が設けられている。フック57は、操作ワイヤ12の先端に取り付けられた前フック58と、後フック59とを備えている。前フック58及び後フック59は、生体適合性を有する金属で形成されている。また、前フック58及び後フック59を含む操作ワイヤ12の先端部には、剛性向上のためメッキ60が施されている。
前フック58は、先端から後端に向かって外側に広がった略四角錐形状であり、連結部材48の軸方向に直交する方向から見たときに、嵌合部55と略同形状の台形となる。後フック59は、前フック58の後端の対角線長よりも大きく、シース11の内径とほぼ同じ外径を有する円柱形状である。後フック59の後端には、操作ワイヤ12の後端側に向かって徐々に径が小さくなる円錐部59aが形成されている。
前フック58は、連結部材48の軸方向に直交する方向から嵌合部55内に嵌合される。前フック58と後フック59との間の操作ワイヤ12は、一対の挟持部54,54の間に上方から挿入され、半円径の溝54a,54aにより挟持される。後フック59は、前フック58及び操作ワイヤ12が弾性アーム及び挟持部54にそれぞれ挿入されたときに、挟持部54,54の後端に先端面を当接する。
操作ワイヤ12を牽引すると、前フック58の後端面が挟持部54,54の先端を押し、その牽引力を連結クリップユニット13に伝達する。また、操作ワイヤ12が回転したときには、前フック58が弾性アーム53,53に回転力を伝達するので、連結クリップユニット13も一緒に回転する。更に、シース11が牽引されたとき(操作ワイヤ12に対してシース11が相対的に後退したとき)には、後フック59の先端が挟持部54,54の後端を押さえ、連結クリップユニット13がシース11とともに移動するのを阻止する。
前フック58の後端幅A1、先端幅A2、軸方向長さA3と、嵌合部55の後端幅B1、先端幅B2、軸方向長さB3は、それぞれ、A1>B1、A2>B2、A3>B3の関係を有している。よって、前フック58と嵌合部55との嵌合が締まり嵌めとなる。また、前フック58と後フック59との間の間隔A4と、挟持部54の軸方向長さB4は、A4>B4の関係を有しているので、後フック59は、連結部材48の後端に密着する。連結部材48とフック57は、両者の間にガタつきを生じさせずに連結しているので、シース11に対する各止血クリップ体17の位置精度が向上する。これにより、シース11を牽引して止血クリップ体17を送り出す際に、送り出しミスの発生を少なくすることができる。
図1に示すように、操作部14は、シース11と操作ワイヤ12とをそれぞれ牽引するシース操作ハンドル63と、ワイヤ操作ハンドル62とを有している。シース操作ハンドル63は、略円筒形状であり、先端にシース11の後端が固定されている。シース操作ハンドル63は、ワイヤ操作ハンドル62の先端に設けられたパイプ64の外側にスライド自在に装着されており、パイプ64に沿ってワイヤ操作ハンドル62側にスライドすることにより、シース11が操作ワイヤ12に対して後端側に牽引される。
ワイヤ操作ハンドル62は、略円筒形状であり、スライド自在な操作レバー66を内蔵した貫通窓65を有している。操作ワイヤ12は、シース操作ハンドル63内を通って、操作レバー66に後端が係止されている。操作レバー66をスライドすると、連結リング20によるクリップ19の締め付けに必要な量だけ、操作ワイヤ12がシース11に対して牽引される。
次に、連結クリップユニット13をシース11に装填する際の手順について説明する。連結クリップユニット13は、複数個の止血クリップ体17と、1つの連結用クリップ体18とを予め連結させた状態で、専用のケースに収容して提供される。詳しくは図示しないが、ケースは、例えば連結リング20の外径よりもわずかに大きな内径を有する円柱状の空間であるクリップ収容部と、このクリップ収容部内に設けられ、連結クリップユニット13の各スカート部38を開いたまま収容する開口または凹部とを備えている。連結クリップユニット13は、各連結リング20がクリップ収容部と開口または凹部により位置決めされるので、各クリップ19と各連結リング20との位置がずれることはなく、スカート部38が閉じた状態で塑性変形することもない。
ケースには、ケースから送り込まれた連結クリップユニット13を一時的に収容して、シース11に装填する装填治具が接続されている。図7に示すように、装填治具75は、連結部材48を収容する収容部76と、フック57を連結部材48に係合させるスライダ77とを備えている。
収容部76は、連結部材48に対して上方からフック57を挿入できるようにするため、上部に挿入開口80が形成されている。また、収容部76は、弾性アーム53,53が開く方向に弾性変形できるようにするため、連結部材48の外径よりも大きな内径を有している。収容部76の下方には、スライダ77によって連結部材48の下方を支持するため、下部開口81形成されている。フック57は、挿入開口80から収容部76に挿入され、前フック58が弾性アーム53,53の間に挿入される。
スライダ77は、収容部76の上方に配された押圧片84と、下部開口81から連結部材48を支持する支持片85とを有している。スライダ77は、フック57が収容部76内に収容された後、矢印方向にスライドされる。押圧片84は、内側の斜面84aにより、2点鎖線で示す後フック59の外周面を下方に向けて押圧する。前フック58は、後フック59とともに下方に移動して弾性アーム53,53の間に押し込まれる。また、操作ワイヤ12は、挟持部54,54の間に挟持される。操作ワイヤ12の先端部は、メッキ60により剛性が向上しているので、後フック59の押圧力は、効率的に前フック58に伝達される。
図8に示すように、装填治具75は、ケースから送り込まれた連結クリップユニット13を収容するスカート閉じ通路88を有している。スカート閉じ通路88は、シース11と同じ内径を有しており、各スカート部38を外側から押圧して閉じる。また、装填治具75には、シース11の先端が挿入されるシース挿入穴89が設けられており、スカート閉じ通路88と、シース挿入穴89に挿入されたシース11は、その内径面が連接する。
操作ワイヤ12がシース11に対して牽引されると、連結クリップユニット13は、スカート閉じ通路88からシース11内に引き込まれる。後フック59の円錐部59aは、シース11内に引き込まれる連結クリップユニット13をガイドする。シース11に、何らかの衝撃等により凹み等が生じている場合、後フック59がその凹みに引っ掛かる。そのため、シース11の凹みによってクリップ19が破損する前に、シース11の不良を知ることができる。
次に、クリップ処置具10の作用について、簡単に説明する。図9(A)に示すように、連結クリップユニット13は、先頭のクリップ19Aの先端がシース11の先端に一致するようにシース11内に装填されている。シース11は、生体内に挿入された内視鏡の鉗子チャンネルに挿入される。シース11の先端は、内視鏡先端の鉗子出口から突出して患部に近付けられる。
シース操作ハンドル63を所定量だけ牽引すると、シース11が操作ワイヤ12に対して、所定量だけ後退する。連結リング20A〜20Cは、シース11との間に生じる摩擦力により、シース11とともに後端側に牽引される。しかし、連結リング20A〜20Cは、閉じたスカート部38,38によってクリップ19A〜19Cと一体化し、後方のクリップ19B,19Cの凸部27と、ダミークリップ47の凸部47aとにより後端側への移動が規制されているので、後端側には移動しない。これにより、図9(B)に示すように、シース11の先端から、先頭のクリップ19Aと連結リング20Aとが送り出される。
シース11から出たクリップ19Aは、自身の弾性により爪部23,23を開く。また、図2(A)に示すように、連結リング20Aは、スカート部38,38がシース11の内径よりも広幅に開き、連結リング20Aがシース11内に戻らないように係合する。
クリップ処置具10を移動させて、開放状態にあるクリップ19Aの爪部23,23を患部に押し付ける。この状態で、ワイヤ操作ハンドル62の操作レバー66を引くと、操作ワイヤ12が所定量だけ引っ張られ、連結されている連結用クリップ体18と、複数のクリップ19とが一様に引っ張られる。操作ワイヤ12の牽引操作時には、シース11と連結リング20B,20Cとの間に生じる摩擦力により、連結リング20B,20Cは、シース11とともに元の位置に残ろうとする。しかし、連結リング20B,20Cは、閉じたスカート部38,38によってクリップ19B,19Cと一体化しているので、クリップ19B,19Cとともに移動する。
図9(C)に示すように、シース11から送りだされたクリップ19Aは、連結リング20Aのスカート部38,38が開いているので、スカート部38,38による押圧保持が解除されている。また、連結リング20Aは、スカート部38,38によりシース11内への後退が阻止されている。そのため、先頭のクリップ19Aは、操作ワイヤ12が引かれることにより、連結リング20Aに対して後退する。締付部30がクリップ19Aの凸部27の直下まで押し込まれることにより、連結リング20Aによるクリップ19Aの締め付けが完了する。
クリップ19Aの締め付け完了と同時に、クリップ19Aと次のクリップ19Bの係合部が連結リング20Aの後端から抜け出る。クリップ19Bの腕部25,25は、自身の弾性力によってシース11の内壁に当たるまで拡開し、爪部23,23の間がクリップ19Aのターン部26の幅よりも広く開いて、クリップ19Aとクリップ19Bとの連結が解除される。図9(C)に示すように、シース11の先端を患部から離すと、止血クリップ体17Aがシース11の先端から抜け出る。
操作レバー66の牽引操作をやめると、操作レバー66は図示しないバネの付勢力によって元の位置に復帰する。これにともない、操作ワイヤ12がシース11内で先端側に移動し、連結用クリップ体18、クリップ19B,19Cが押されるので、図9(C)に示すように、2発目のクリップ19Bの先端は、シース11の先端にほぼ一致する位置に移動する。以降、一発目の止血クリップ体17Aと同様に、操作部14を操作して、2発目、3発目の止血クリップ体17B,17Cでクリップ処置を行うことができる。
全ての止血クリップ体17が使用された後、操作ワイヤ12から連結用クリップ体18が取り外されるが、前フック58が略四角錐形状であるので、連結部材48から簡単に取り外すことができる。
上記実施形態では、前フック58を四角錐としたが、三角錐や、六角錐等、その他の角錐形状を用いてもよい。また、操作ワイヤ12の回転を連結部材48に伝達できるならば、角錐形状でなくてもよい。
以上、本発明に係る筒状部材、及び連発式クリップ処置具について詳細に説明したが、本発明は上記の実施例に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。また、本発明の筒状部材、及び連発式クリップ処置具は、軟性鏡のほか、硬性鏡にも用いることができる。
連発式クリップ処置具の一例を示す斜視図である。 連発式クリップ処置具のシース先端側の断面図である。 クリップ及び連結リングの斜視図である。 最後尾の止血クリップ体と、連結用クリップ体、操作ワイヤの連結状態を示す斜視図である。 連結部材の平面図である。 操作ワイヤの先端部の平面図である。 フックを連結部材に連結する装填治具の断面図である。 装填治具シースに連結クリップユニットを引く込む状態を示す断面図である 連発式クリップ処置具のクリップ処置操作における段階的な状態を示す部分断面図である。
符号の説明
10 クリップ処置具
11 シース
12 操作ワイヤ
13 連結クリップユニット
14 操作部
17 止血クリップ体
18 連結用クリップ体
19 クリップ
20 連結リング
23 爪部
38 スカート部
48 連結部材
58 前フック
59 後フック
59a 円錐部
60 メッキ

Claims (5)

  1. 円筒状のシース内に挿通され、先端に角錐状の第1フックが設けられた操作ワイヤと、
    1列に並べて連結した複数のクリップと、最後尾の前記クリップに設けられた連結部材とを有し、前記第1フックが前記連結部材の内側に締まり嵌めで嵌合することにより前記操作ワイヤと連結し、前記シース内に装填される連結クリップユニットとを備えたことを特徴とする連発式クリップ処置具。
  2. 前記操作ワイヤに、前記第1フックの後方に配置されて前記連結部材の後端に当接する第2フックを設け、前記第1フックと前記第2フックの間隔は、前記第1フックと前記第2フックとの間の前記操作ワイヤを挟持して前記第1フックの後端と係合する前記連結部材の挟持部の長さよりも短いことを特徴とする請求項1記載の連発式クリップ処置具。
  3. 前記第2フックは、前記第1フックの後端の対角線長よりも大きく、かつ前記シースの内径と略等しい径を有する略円柱形状であり、前記第1フックは、前記第2フックの外周面が押圧されることにより、前記連結部材に嵌合することを特徴とする請求項2記載の連発式クリップ処置具。
  4. 前記第2フックの後端に、前記操作ワイヤの後端側に向かって徐々に径が小さくなる円錐部を設けたことを特徴とする請求項3記載の連発式クリップ処置具。
  5. 前記第1フック及び前記第2フックを含む前記操作ワイヤの先端部分は、表面にメッキが施されていることを特徴とする請求項2〜4いずれか記載の連発式クリップ処置具。
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