JP2010011114A - 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、及び、画像処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、及び、画像処理プログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】表示色領域と透過色領域とを有する画像を非可逆符号化する場合に、画質劣化及び符号化性能の低下を抑制する。
【解決手段】DCTを利用した非可逆符号化により画像データの符号化を行う画像処理装置は、表示色領域と透過色領域とを有する画像を、非可逆符号化実行時の処理単位となるサイズに対応したブロックに分割する分割部11bと、分割部11bによる分割が行なわれた前記画像上の隣接するブロック間での非可逆符号化実行時に求められるDCT係数の直流成分の差分が少なくなるように、前記画像上の透過色領域に属する画素のみを有するブロック毎に、当該ブロック内の全画素の画素データを置換する第1の置換部11cと、第1の置換部11cによる置換が行われた前記画像の画像データに対し、非可逆符号化を行う非可逆符号化部16と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、表示色領域と透過色領域(透明色領域)とを有する画像の非可逆符号化を行う、画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、及び画像処理プログラムを記録した記録媒体に関する。
表示色領域と透過色領域とを有する画像として、キャラクタ画像がある。
キャラクタ画像は、背景画像上に文字フォントを重ねて表示する場合や、テレビゲーム等において背景画像上にゲームのキャラクタを重ねて表示する場合等に使用される。
キャラクタ画像において、表示色領域と透過色領域の区別は、透過色領域ビットマップによって行われる。透過色領域ビットマップは、キャラクタ画像に基づいて生成される。すなわち、キャラクタ画像から、表示色領域を抽出し、その表示色領域に含まれる画素の画素データを例えば「1」とし、表示色領域以外の領域となる透過色領域に含まれる画素の画素データを例えば「0」とすることで生成される画像である。
キャラクタ画像をディスプレイに表示する際には、そのキャラクタ画像と透過色領域ビットマップを用いることによって、そのキャラクタ画像の表示色領域のみをディスプレイに表示することができる。
キャラクタ画像を取り扱うシステムでは、キャラクタ画像を効率良く伝送・蓄積するために非可逆符号化が適用されている。非可逆符号化は、ヒトの目に冗長な画素情報を除去することにより高い圧縮率を実現することができる画像符号化方法である。代表的な非可逆符号化には、JPEG(Joint Photographic Experts Group)がある。
図1は、キャラクタ画像を取り扱うシステムにおいて行われる従来の画像処理の一例を示すフローチャートである。同図には、キャラクタ画像と背景画像とを用いて、背景画像上にキャラクタ画像の表示色領域のみを合成して表示するときの画像処理例が示されている。
同図に示した例において、ステップ(以下単に「S」という)1では、入力されたキャラクタ画像1の画像データに対してJPEG等の非可逆符号化処理(非可逆圧縮処理)を施し、符号化ストリームを生成する。また、このS1と並行して、S2では、キャラクタ画像1の画像データから、表示色領域を抽出し、透過色領域ビットマップ1Aの画像データを生成する。なお、生成される透過色領域ビットマップ1Aの画像データは、例えば、上記のとおり、表示色領域(同図の1Aの白色部分)に含まれる画素の画素データを「1」とし、表示色領域以外の領域となる透過色領域(同図の1Aの黒色部分)に含まれる画素の画素データを「0」とする画像である。
S3では、S1で生成された符号化ストリーム及びS2で生成された透過色ビットマップ1Aの画像データを、記録媒体に格納、又は伝送路へ転送する。
S4では、記録媒体に格納、又は伝送路へ転送された符号化ストリームに対して、非可逆復号化処理(非可逆伸張処理)を施し、キャラクタ画像1Bの画像データを生成する。
S5では、S4で生成されたキャラクタ画像1Bの画像データと、入力された背景画像2の画像データを、記録媒体に格納、又は伝送路へ転送された透過色ビットマップ1Aの
画像データに基づいて合成することにより、背景画像2上にキャラクタ画像1Bの表示色領域のみを重ねた合成画像3の画像データを生成する。
そして、このようにして得られた合成画像3の画像データをディスプレイに表示することで、背景画像2上にキャラクタ画像1の表示色領域のみが重ねられた合成画像をディスプレイに表示することができる。
なお、非可逆符号化を適用するシステムにおいては、処理時間短縮や画質向上等の観点から、各種の提案が為されている(例えば、特許文献1、2、及び3等)。
特開平05−260311号公報 特開平09−83810号公報 特開2000−253258号公報
ところで、図1を用いて説明したように、キャラクタ画像の画像データに対して非可逆符号化により圧縮処理を施した場合、キャラクタ画像上の表示色領域と透過色領域との境界周辺にモスキートノイズが発生すると共に、画像全体の符号化性能が低下してしまう問題があった。このような画質劣化及び符号化性能の低下を招く理由を、非可逆符号化の代表例であるJPEGを例に説明すると、次の通りである。
JPEGでは、処理対象とする画像が矩形のブロックに分割され、以後ブロック単位に、離散コサイン変換(DCT:Discrete cosine transform))、量子化、及びエントロピー符号化が順に行われる。DCTでは、ブロック毎に、直流成分のDCT係数と交流成分のDCT係数が求められる。エントロピー符号化では、ブロック毎に、量子化されたDCT係数が直流成分と交流成分とで別々にエントロピー符号化される。ここで、量子化されたDCT係数の直流成分のエントロピー符号化では、その一つ前のブロック(左に隣接するブロック)における量子化されたDCT係数の直流成分との差分値がエントロピー符号化される。このときに、その差分値が小さいと画質劣化が少なくJPEGの符号化性能も向上し、その差分値が大きいと画質劣化を招きJPEGの符号化性能も低下することになる。従って、キャラクタ画像をJPEGにより符号化する場合には、キャラクタ画像上の表示色領域と透過色領域との境界に生じる画素値変化が上記の差分値増大につながり、画質劣化及び符号化性能の低下を招く虞があった。
本発明は、上記実情に鑑み、表示色領域と透過色領域とを有する画像を非可逆符号化する場合に、画像上の表示色領域と透過色領域との境界に生じる画素値変化による画質劣化及び符号化性能の低下を抑制する、画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、及び、画像処理プログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、一態様に係る装置は、DCT(Discrete Cosine Transform)を利用した非可逆符号化により画像データの符号化を行う画像処理装置であって、表示色領域と透過色領域とを有する画像を、前記非可逆符号化実行時の処理単位となるブロックサイズに対応したブロックに分割する分割手段と、前記分割手段による分割が行なわれた前記画像上の隣接するブロック間での前記非可逆符号化実行時に求められるDCT係数の直流成分の差分が少なくなるように、前記画像上の透過色領域に属する画素のみを有するブロック毎に、当該ブロック内の全画素の画素データを置換する第1の置換手段と、前記第1の置換手段による置換が行われた前記画像の画像データに対し、前記非可逆符号化を行う非可逆符号化手段と、を備える。
上記目的を達成するため、一態様に係る方法は、DCTを利用した非可逆符号化により画像データの符号化を行う画像処理方法であって、表示色領域と透過色領域とを有する画像を、前記非可逆符号化実行時の処理単位となるブロックサイズに対応したブロックに分割し、前記分割が行なわれた前記画像上の隣接するブロック間での前記非可逆符号化実行時に求められるDCT係数の直流成分の差分が少なくなるように、前記画像上の透過色領域に属する画素のみを有するブロック毎に、当該ブロック内の全画素の画素データを置換し、前記置換が行われた前記画像の画像データに対し、前記非可逆符号化を行う。
上記目的を達成するため、一態様に係るプログラムは、DCTを利用した非可逆符号化により画像データの符号化を行う画像処理装置に用いられるコンピュータに、表示色領域と透過色領域とを有する画像を、前記非可逆符号化実行時の処理単位となるブロックサイズに対応したブロックに分割する分割機能と、前記分割機能による分割が行なわれた前記画像上の隣接するブロック間での前記非可逆符号化実行時に求められるDCT係数の直流成分の差分が少なくなるように、前記画像上の透過色領域に属する画素のみを有するブロック毎に、当該ブロック内の全画素の画素データを置換する置換機能と、前記置換機能による置換が行われた前記画像の画像データに対し、前記非可逆符号化を行う非可逆符号化機能と、を実現させる。
上記目的を達成するため、一態様に係る記録媒体は、上記一態様に係るプログラムが記録される。
開示の画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、及び、画像処理プログラムを記録した記録媒体によれば、表示色領域と透過色領域とを有する画像を非可逆符号化する場合に、画像上の表示色領域と透過色領域との境界に生じる画素値変化による画質劣化及び符号化性能の低下を抑制することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
図2は、本発明の一実施の形態に係る画像処理装置の構成例を示す図である。図3は、本実施形態に係る画像処理装置内の画像処理部の構成例を示す図である。
図2に示したように、本実施形態に係る画像処理装置は、画像処理部11、DMA(Direct Memory Access)コントローラ12、画像記録部13、ネットワーク接続装置14、非可逆復号化部15、非可逆符号化部16、画像合成部17、RAM18、ROM19、CPU(中央処理装置)20等を含み、それらはバス21により互いに接続されている。
画像処理部11は、図3に示したように、表示色領域抽出部11a、分割部11b、第1の置換部11c、及び第2の置換部11dを含んでいる。
表示色領域抽出部11aは、キャラクタ画像(表示色領域と透過色領域とを有する画像)から、表示色領域を抽出し、透過色領域ビットマップを生成する。ここで、透過色領域ビットマップは、表示色領域に含まれる画素の画素データを「1」とし、表示色領域以外の領域となる透過色領域に含まれる画素の画素データを「0」とする画像である。なお、この透過色領域ビットマップは、キャラクタ画像上の表示色領域と透過色領域とを区別するための領域区別用画像データの一例である。
分割部11bは、キャラクタ画像を、非可逆符号化部16による処理実行時の処理単位となるブロックサイズに対応したブロックに分割する。本実施形態では、非可逆符号化部16による処理実行時の処理単位となるブロックサイズを、8×8画素とする。
第1の置換部11cは、分割部11bによる分割が行なわれたキャラクタ画像上の隣接するブロック間での、非可逆符号化部16による処理実行時に求められるDCT係数の直流成分の差分が少なくなるように、キャラクタ画像上の透過色領域に属する画素のみを有するブロック毎に、当該ブロック内の全画素の画素データを置換する。
第2の置換部11dは、本願の出願人が以前に出願した特願2007−166719に記載されている処理を行う。この処理では、表示色領域と透過色領域を有するキャラクタ画像のうち、表示色領域の画素データに高周波成分を抑制する処理を施して得られた値を透過色領域の画素データに設定する処理が行われる。本実施形態では、第2の置換部11dは、分割部11bによる分割が行われたキャラクタ画像上の、表示色領域に属する画素と透過色領域に属する画素とを有するブロック毎に、当該ブロック内の透過色領域に属する各画素の画素データを、当該ブロック内の表示色領域に属する全画素の画素データの平均値に置換する、処理を行うものとする。
DMAコントローラ12は、DMA転送によるデータ転送を制御する。
画像記録部13は、キャラクタ画像、非可逆符号化部16により符号化された画像、及び画像合成部17により合成された画像等の画像データが記録される。
ネットワーク接続装置14は、LAN(local area network)やインターネット等の任意の通信ネットワークに接続され、通信に伴うデータ変換を行う。
非可逆符号化部16は、画像データに対し、DCTを利用した非可逆符号化を行う。本実施形態では、DCTを利用した非可逆符号化としてJPEGを採用する。従って、非可逆符号化部16はJPEGエンコーダでもある。この場合、非可逆符号化部16では、上述したJPEGの処理が行われる。
非可逆復号化部15は、非可逆符号化部16により符号化された画像データの非可逆復号化を行う。本実施形態では、JPEGにより非可逆符号化を行うことから、非可逆復号化部15はJPEGデコーダでもある。
画像合成部17は、非可逆復号化部15により復号化されたキャラクタ画像の画像データと、表示色領域抽出部11aにより生成された透過色領域ビットマップと、背景画像の画像データに基づいて、背景画像上にキャラクタ画像の表示色領域のみが合成された画像の画像データを生成する。なお、本実施形態において、背景画像は、デジタルカメラ22により撮影された画像である。また、画像合成部17により生成された合成画像(背景画像上にキャラクタ画像の表示色領域のみが合成された画像)は、表示デバイス23により表示させることが可能である。
RAM18は、ワークエリア等として使用されるメモリであって、処理中の画像データ等が記憶される。
ROM19は、CPU20により実行されるプログラムや、そのプログラムの実行に必要なデータ等が記憶されている。
CPU20は、ROM19に記憶されているプログラムを読み出し実行することによって、本実施形態に係る画像処理装置全体の動作を制御する。
図4は、本実施形態に係る画像処理装置により行われる画像処理動作の一例を示すフローチャートである。
なお、同図に示した画像処理動作は、図1を用いて説明した動作と同様に、背景画像2上にキャラクタ画像1の表示色領域のみを合成した画像を得るときの動作を示しており、基本的に、キャラクタ画像1の非可逆符号化を行う前に、後述の、DCT係数の直流成分
差分値低減処理が追加されている点が、図1に示した動作と異なっている。
また、本動作においては、キャラクタ画像1の画像データは、画像記録部13に予め記録されているものとし、背景画像2は、デジタルカメラ22により撮影されるものとする。
図4において、S11では、表示色領域抽出部11aが、画像記録部13に記録されているキャラクタ画像1の画像データから、表示色領域を抽出し、透過色領域ビットマップ1Aの画像データを生成する。なお、生成される透過色領域ビットマップ1Aの画像データは、図1を用いて説明したものと同様に、表示色領域(図4の1Aの白色部分)に含まれる画素の画素データを「1」とし、表示色領域以外の領域となる透過色領域(同図の1Aの黒色部分)に含まれる画素の画素データを「0」とする画像である。
S12では、画像処理部11が、画像記録部13に記録されているキャラクタ画像1の画像データに対し、S11で生成された透過色領域ビットマップ1Aの画像データに基づいて、DCT係数の直流成分差分値低減処理を行う。
詳しくは、このDCT係数の直流成分差分値低減処理では、まず、分割部11bが、キャラクタ画像1を、非可逆符号化部16による処理実行時の処理単位となるブロックサイズに対応したブロックに分割する。そして、第1の置換部11cが、分割部11bによる分割が行なわれたキャラクタ画像上の隣接するブロック間での、非可逆符号化部16による処理実行時に求められるDCT係数の直流成分の差分が少なくなるように、透過色領域ビットマップ1Aの画像データに基づいて、キャラクタ画像上の透過色領域に属する画素のみを有するブロック毎に、当該ブロック内の全画素の画素データを置換する。
なお、より詳しいS12の処理内容については後述する。
S13では、非可逆符号化部16が、S12の処理が行われたキャラクタ画像1の画像データに対してJPEGによる非可逆符号化処理(非可逆圧縮処理)を施し、符号化ストリームを生成する。
S14では、S13で生成された符号化ストリーム及びS11で生成された透過色ビットマップ1Aの画像データを、画像記録部13に記録(記録媒体に格納)、又はネットワーク接続装置14を介して通信ネットワークへ転送(伝送路へ転送)する。
S15では、非可復号化部15が、画像記録部13に記録(記録媒体に格納)、又はネットワーク接続装置14を介して通信ネットワークへ転送(伝送路へ転送)された符号化ストリームに対して、JPEGによる非可逆復号化処理(非可逆伸張処理)を施し、キャラクタ画像1Cの画像データを生成する。
S16では、S15で生成されたキャラクタ画像1Cの画像データと、デジタルカメラ22による撮影により得られた背景画像2の画像データを、画像記録部13に記録(記録媒体に格納)、又はネットワーク接続装置14を介して通信ネットワークへ転送(伝送路へ転送)された透過色ビットマップ1Aの画像データに基づいて合成することにより、背景画像2上にキャラクタ画像1Cの表示色領域のみを重ねた合成画像31の画像データを生成する。
そして、生成された合成画像31の画像データは、例えば、表示デバイス23により表示される。
ここで、S12で行われる、画像処理部11によるDCT係数の直流成分差分値低減処理について詳細に説明する。
図5は、その処理の一例を示すフローチャートである。
同図に示したように、本フローが開始すると、S21では、キャラクタ画像1を8×8画素のブロックに分割し、キャラクタ画像1上のブロックの1つを処理対象ブロックとする。
S22では、処理対象ブロック内の画素が全て透過色領域に属する画素であるか否かを透過色領域ビットマップ1Aに基づいて判定し、その判定結果がYesの場合にはS23へ移行し、Noの場合にはS23をスキップしS24へ移行する。
S23では、処理対象ブロックに対し、DCT係数直流成分差分値低減処理1を行う。なお、このS23の詳細な処理については後述するが、処理対象ブロック内の各画素の画素データの置換が行われる。
S24では、処理対象ブロックが最後のブロックか否か、すなわち、キャラクタ画像1上の全てのブロックに対しS21の判定を行ったか否かを判定し、その判定結果がYesの場合には本フローが終了し、Noの場合にはS25へ移行する。
S25では、S21の判定を未だ行っていないキャラクタ画像1上のブロックの一つを処理対象ブロックとする。
そして、S25の後は、S22へ戻る。
図6は、S23の処理対象とされる透過色領域の画素とそれ以外の透過色領域の画素とを色分けして表したキャラクタ画像1と、透過色領域ビットマップ1Aとを示す図である。
同図に示したように、キャラクタ画像1は、図5に示したフローに従って、8×8画素のブロックに分割され、透過色領域ビットマップ1Aに基づいて、透過色領域に属する画素のみを有するブロックが、S23の処理対象とされ、それ以外のブロック(表示色領域に属する画素を含むブロック)が、S23の処理対象外とされる。従って、キャラクタ画像1上の透過色領域においては、灰色で表す画素領域がS23の処理対象とされ、白色で表す画素領域がS23の処理対象外とされる。
図7は、S23で行われる、DCT係数直流成分差分値低減処理1の一例を示すフローチャートである。
同図に示したように、本フローが開始すると、S31では、処理対象ブロックがキャラクタ画像1上の左端のブロックであるか否かを判定し、その判定結果がYesの場合にはS32へ進み、Noの場合にはS33へ進む。
S32では、処理対象ブロック内の各画素の画素データを、黒色に対応する画素データ(例えばゼロの値)に置換する。
S33では、処理対象ブロックに対し、後述のDCT係数直流成分差分値低減処理2を行う。
図8は、S32の処理の具体例を示す図である。
同図に示したように、処理対象ブロックが、キャラクタ画像1上の左端のブロック41である場合、処理対象ブロック41内の各画素の画素データは、黒色に対応する画素データ(例えばゼロの値)に置換される。
図9は、S33で行われる、DCT係数直流成分差分値低減処理2の一例を示すフロー
チャートである。
同図に示したように、本フローが開始すると、S41では、処理対象ブロックの左側又は右側に隣接するブロック内の全画素が透明色領域に属する画素であって、且つ、その全画素が画素データの置換が行われた画素であるか否かを判定し、その判定結果がYesの場合にはS42へ進み、Noの場合にはS43へ進む。
S42では、処理対象ブロック内の各画素の画素データを、その左側又は右側に隣接するブロック(全画素が透明色領域に属する画素であって、且つ、その全画素が画素データの置換が行われた画素であるブロック)内の何れかの画素の画素データに置換する。
S43では、処理対象ブロックに対し、後述のDCT係数直流成分差分値低減処理3又は4を行う。
図10は、S42の処理の具体例を示す図である。
同図に示したように、処理対象ブロックがブロック42であって、処理対象ブロック42の左側に隣接するブロック43内の全画素が透明色領域に属する画素で、且つ、その全画素が画素データの置換が行われた画素である場合、処理対象ブロック42内の各画素の画素データは、その左側に隣接するブロック43内の何れかの画素の画素データに置換される。
これにより、後の非可逆符号化部16による非可逆符号化実行時に求められる、処理対象ブロック42のDCT係数の直流成分と、その左側に隣接するブロック43のDCT係数の直流成分との差分を0にすることができる。
なお、この例では、処理対象ブロック42の右側に隣接するブロック44内の全画素は、画素データの置換が行われていないものとする。
図11は、S43で行われる、DCT係数直流成分差分値低減処理3の一例を示すフローチャートである。
同図に示したように、本フローが開始すると、S51では、処理対象ブロックの左側に隣接するブロック内の全画素の画素データの平均値を求める。
S52では、処理対象ブロック内の各画素の画素データを、S51で求めた平均値に置換する。
図12は、図11に示した処理の具体例を示す図である。
図12に示したように、処理対象ブロックがブロック43であるとすると、処理対象ブロック43内の各画素の画素データは、その左側に隣接するブロック44内の全画素の画素データの平均値に置換される。
これにより、後の非可逆符号化部16による非可逆符号化実行時に求められる、処理対象ブロック43のDCT係数の直流成分と、その左側に隣接するブロック44のDCT係数の直流成分との差分を0にすることができる。
図13は、S43で行われる、DCT係数直流成分差分値低減処理4の一例を示すフローチャートである。
同図に示したように、本フローが開始すると、S61では、処理対象ブロックの右側に隣接するブロック内の全画素の画素データの平均値を求める。
S62では、処理対象ブロック内の各画素の画素データを、S61で求めた平均値に置換する。
図14は、図13に示した処理の具体例を示す図である。
図14に示したように、処理対象ブロックがブロック45であるとすると、処理対象ブロック45内の各画素の画素データは、その右側に隣接するブロック44内の全画素の画素データの平均値に置換される。
これにより、後の非可逆符号化部16による非可逆符号化実行時に求められる、処理対象ブロック45のDCT係数の直流成分と、その右側に隣接するブロック44のDCT係数の直流成分との差分を0にすることができる。
なお、以上に説明した、図4のS12で行われるDCT係数の直流成分差分値低減処理においては、種々の変形が可能である。
例えば、図11のS51及び図13のS61の処理では、処理対象ブロックに隣接するブロック内の全画素の画素データの平均値を求めていたが、その隣接するブロックが表示色領域に属する画素と透過色領域に属する画素とを有するブロックである場合に、その隣接するブロック内の表示色領域のみに属する全画素の画素データの平均値を求めるように変形することも可能である。
図15は、その変形例を示すフローチャートである。
同図に示したように、本フローが開始すると、S71では、処理対象ブロックに隣接するブロック(表示色領域に属する画素と透過色領域に属する画素とを有するブロック)内の画素の一つを処理対象画素とし、処理済み画素数nを1とする(n=1)。
S72では、処理対象画素が表示色領域に属する画素であるか否かを判定し、その判定結果がYesの場合にはS72へ移行し、Noの場合にはS72をスキップしS74へ移行する。
S72では、下記式により平均値を求める。
平均値=(平均値*(n−1)+処理対象画素値)/n
S73では、処理対象画素が最後の画素か否か、すなわち、当該ブロック内の全ての画素に対しS72の判定を行ったか否かを判定し、その判定結果がYesの場合には本フローが終了し、Noの場合にはS74へ移行する。
S74では、S72の判定を未だ行っていない当該ブロック内の画素の一つを処理対象画素とし、処理済み画素数nをn+1とする(n=n+1)。
そして、S74の後は、S72へ戻る。
これにより、S74の判定結果がYesとなった時点で求められている平均値は、処理対象ブロックに隣接するブロック内の表示色領域のみに属する全画素の画素データの平均値となる。
このようにして、処理対象ブロックに隣接するブロックについての平均値が求められると、上述の図11のS52及び図13のS62の処理では、処理対象ブロック内の各画素の画素データが、その平均値に置換される。
図16は、図11に示したフローに図15に示した変形例を適用したときの具体例を示す図である。
図16に示したように、処理対象ブロックがブロック43であって、その左側に隣接するブロックが、表示色領域に属する画素と透過色領域に属する画素とを有するブロック44である場合、処理対象ブロック43内の各画素の画素データは、その左側に隣接するブロック44内の表示色領域に属する全画素の画素データの平均値に置換される。
これにより、後の非可逆符号化部16による非可逆符号化実行時に求められる、処理対象ブロック43のDCT係数の直流成分と、その左側に隣接するブロック44のDCT係数の直流成分との差分を少なくすることができる。
また、例えば、上述の図4のS12でのDCT係数の直流成分差分値低減処理では、図5に示した処理が行われていたが、この図5に示した処理の前に、第2の置換部11dによる処理が行われるように変形することも可能である。
図17は、その変形例を示すフローチャートである。
同図に示したように、本フローが開始すると、S81では、第2の置換部11dによる処理として、キャラクタ画像1上の、表示色領域に属する画素と透過色領域に属する画素とを有するブロック毎に、当該ブロック内の透過色領域に属する各画素の画素データを、当該ブロック内の表示色領域に属する全画素の画素データの平均値に置換する。
これにより、表示色領域に属する画素と透過色領域に属する画素とを有するブロックにおいて、表示色領域と表示色領域との間の境界部分の高周波成分を抑制することができる。
S82では、上述の図5に示した処理を行う。
また、例えば、上述の図7のS33でのDCT係数直流成分差分値低減処理2では、図9に示した処理が行われていたが、この処理を、第2の置換部11dによる処理と組み合わせて次のような処理を行うように変形することも可能である。
図18は、その変形例を示すフローチャートである。
同図に示したように、本フローが開始すると、S91では、処理対象ブロックの左側又は右側に隣接するブロックが、表示色領域に属する画素と透過色領域に属する画素とを有するブロックであるか否かを判定し、その判定結果がYesの場合にはS92へ進み、Noの場合にはS94へ進む。
S92では、第2の置換部11dによる処理として、その表示色領域に属する画素と透過色領域に属する画素とを有するブロック内の透過色領域に属する各画素の画素データを、当該ブロック内の表示色領域に属する全画素の画素データの平均値に置換する。
S93では、処理対象ブロックの各画素の画素データを、S92で求めた平均値に置換する。
S94では、上述の図9に示した処理が行われる。
ここで、本フローにおけるS92及びS93の処理が行われる場合と、図17を用いて説明した変形例におけるS82の処理の中で図15に示した処理が行われる場合とを比較すると、前者の場合はS92にて平均値が求められるのに対し、後者の場合は、S81とS82の両方にて平均値が求められることになることから、前者の場合は後者の場合に比べて処理量の削減及び処理時間の短縮を図ることができる。
図19は、キャラクタ画像に対し、図4のS12におけるDCT係数の直流成分差分値低減処理が行われた時の具体例を示す図である。
なお、図19において、画像51は処理前のキャラクタ画像を示し、画像51Aは処理後のキャラクタ画像を示している。また、ここでは、キャラクタ画像51のライン(ブロックのライン)毎に、左端から右端のブロックまで一つずつ順に処理対象ブロックとされて、処理が行われる。
同図に示したように、キャラクタ画像51上の1ライン目においては、まず、左端のブロック61が処理対象ブロックとされ、図7のS32の処理により、処理対象ブロック61内の各画素の画素データが、黒色に対応する画素データ(ゼロ値)に置換される(図19の(1))。
続いて、左端から2つ目のブロック62が処理対象ブロックとされ、図9のS42の処理により、処理対象ブロック62内の各画素の画素データが、その左側に隣接するブロック61内の何れかの画素の画素データに置換される(図19の(2))。
続いて、左端から3つ目のブロック63が処理対象ブロックとされ、図9のS42の処理により、処理対象ブロック63内の各画素の画素データが、その左側に隣接するブロック62内の何れかの画素の画素データに置換される(図19の(3))。
続いて、左端から4つ目のブロック64が処理対象ブロックとされ、図9のS42の処理により、処理対象ブロック64内の各画素の画素データが、その左側に隣接するブロック63内の何れかの画素の画素データに置換される(図19の(4))。
続いて、左端から5つ目のブロック65は、透過色領域に属する画素のみを有するブロックではないので処理対象ブロックとされず、左端から6つ目のブロック66が処理対象ブロックとされる。そして、図18に示したS92の処理により、処理対象ブロック66の左側に隣接するブロック65内の透過色領域に属する各画素の画素データが、当該ブロック65内の表示色領域に属する全画素の画素データの平均値に置換される(図19の(5))。続いて、図18に示したS93の処理により、処理対象ブロック66内の各画素の画素データも、その平均値に置換される(図19の(6))。
続いて、左端から7つ目のブロック67が処理対象ブロックとされ、図9のS42の処理により、処理対象ブロック67内の各画素の画素データが、その左側に隣接するブロック66内の何れかの画素の画素データに置換される(図19の(7))。
以下、同様にして、ライン毎に、キャラクタ画像51上の残りのブロックの処理が行われ、処理後のキャラクタ画像51Aが得られる。
以上のように、本実施形態に係る画像処理装置によれば、キャラクタ画像を非可逆符号化する前に画像処理部11による処理を行っておくことで、キャラクタ画像上の表示色領域に属する画素の画素データを変更することなく、その非可逆符号化実行時に求められるDCT係数の直流成分の差分を少なくしておくことができる。従って、非可逆符号化実行時においてエントロピー符号化される、隣接するブロック間における量子化されたDCT係数の直流成分の差分値を小さくすることができるので、キャラクタ画像上の表示色領域と透過色領域との境界に生じる画素値変化による、モスキートノイズの発生等といった画質劣化及び符号化性能の低下を抑制することができる。
なお、本実施形態に係る画像処理装置において、処理対象ブロック内の各画素の画素データの置換は、DMAコントローラ12によるDMA転送によって行われる。
図20は、その一例を示す図である。
同図に示したように、例えば、処理対象ブロック71内の各画素の画素データを、その左側に隣接するブロック内の全画素の画素データの平均値に置換する場合、CPU20は、その平均値とバーストライトアドレスをDMAコントローラ12へ出力する。DMAコントローラ12は、バーストライトアドレスに従って、キャラクタ画像の画像データが格納されているRAM(画像格納メモリ)18に対し、平均値の8バーストライトを8回行う。これにより、キャラクタ画像上の処理対象ブロック71内の各画素の画素データを平均値に置換することができる。
また、本実施形態に係る画像処理装置においては、キャラクタ画像をグレースケール画像とすることは勿論のこと、カラー画像とすることも可能である。例えば、R、G、Bの各成分を有するカラー画像をキャラクタ画像とする場合には、その成分毎に、図4のS12におけるDCT係数の直流成分差分値低減処理が行われる。
また、本実施形態に係る画像処理装置においては、静止画像を処理対象とすることは勿論のこと、動画像を処理対象とすることも可能である。この場合には、動画像のフレーム毎に、対応するフレームの画像がキャラクタ画像として当該画像処理装置に入力され処理されることになる。
ところで、図2に示した画像処理装置は、例えば図21に示すような情報処理装置(コンピュータ)を用いて構成することもできる。同図に示した情報処理装置は、CPU(中央処理装置)71、メモリ72、入力装置73、出力装置74、外部記憶装置75、媒体駆動装置76、ネットワーク接続装置77を備え、それらはバス78により互いに接続されている。
メモリ72は、例えば、ROM(read only memory)、RAM(random access memory)等を含み、処理に用いられるプログラムおよびデータ(キャラクタ画像や背景画像の画像データ等も含む)を格納する。CPU71は、メモリ72を利用してプログラムを実行することにより、必要な処理を行う。例えば上述の図4に示した処理等を行う。
入力装置73は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル等であり、ユーザからの指示や情報の入力に用いられる。出力装置14は、例えば、ディスプレイ、プリンタ等であり、ユーザへの問い合わせや処理結果等の出力に用いられる。例えば合成画像31の表示等に用いられる。
外部記憶装置75は、例えば、磁気ディスク装置、光ディスク装置、光磁気ディスク装置、テープ装置等である。情報処理装置は、この外部記憶装置75に、上記プログラムおよびデータを格納しておき、必要に応じて、それらをメモリ72にロードして使用する。
媒体駆動装置76は、可搬記録媒体79を駆動し、その記録内容にアクセスする。可搬記録媒体79は、メモリカード、フレキシブルディスク、CD−ROM(compact disk read only memory )、光ディスク、光磁気ディスク等の任意のコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。ユーザは、この可搬記録媒体79に上記プログラムおよびデータを格納しておき、必要に応じて、それらをメモリ72にロードして使用する。
ネットワーク接続装置77は、LAN(local area network)やインターネット等の任意の通信ネットワークに接続され、通信に伴うデータ変換を行う。情報処理装置は、必要に応じて、上記プログラムおよびデータを外部の装置からネットワーク接続装置77を介して受け取り、それらをメモリ72にロードして使用する。
なお、同図に示した情報処理装置において、DMAコントローラをバス78に接続し、図20を用いて説明したDMA転送を行わせるようにすることも可能である。
図22は、図21に示した情報処理装置にプログラムおよびデータを供給することのできるコンピュータ読み取り可能な記録媒体を示している。可搬記録媒体79やサーバ81のデータベース82に格納されたプログラムおよびデータは、情報処理装置83のメモリ
72にロードされる。サーバ81は、そのプログラムおよびデータを搬送する搬送信号を生成し、ネットワーク上の任意の伝送媒体を介して情報処理装置83に送信する。CPU71は、そのデータを用いてそのプログラムを実行し、必要な処理を行う。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良及び変更を行っても良いのはもちろんである。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
DCT(Discrete Cosine Transform)を利用した非可逆符号化により画像データの符号化を行う画像処理装置であって、
表示色領域と透過色領域とを有する画像を、前記非可逆符号化実行時の処理単位となるブロックサイズに対応したブロックに分割する分割手段と、
前記分割手段による分割が行なわれた前記画像上の隣接するブロック間での前記非可逆符号化実行時に求められるDCT係数の直流成分の差分が少なくなるように、前記画像上の透過色領域に属する画素のみを有するブロック毎に、当該ブロック内の全画素の画素データを置換する第1の置換手段と、
前記第1の置換手段による置換が行われた前記画像の画像データに対し、前記非可逆符号化を行う非可逆符号化手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。
(付記2)
前記の表示色領域と透過色領域とを有する画像から、当該画像上の表示色領域と透過色領域とを区別するための領域区別用画像データを生成する生成手段を更に備え、
前記第1の置換手段は、前記生成手段により生成された領域区別用画像データに基づいて、処理を行う、
ことを特徴とする付記1記載の画像処理装置。
(付記3)
前記第1の置換手段は、置換対象とするブロック内の各画素の画素データを、当該置換対象とするブロックの左又は右に隣接するブロック内の全画素の画素データの平均値に置換する、
ことを特徴とする付記1又は2記載の画像処理装置。
(付記4)
前記第1の置換手段は、置換対象とするブロックが、前記画像上の左端部のブロックである場合に、当該置換対象とするブロック内の各画素の画素データを、黒色に対応する画素データ又は0に置換する、
ことを特徴とする付記1又は2記載の画像処理装置。
(付記5)
前記第1の置換手段は、置換対象とするブロックの左又は右に隣接するブロックが、表示色領域に属する画素と透過色領域に属する画素とを有するブロックである場合に、当該置換対象とするブロック内の各画素の画素データを、前記隣接するブロック内の表示色領域に属する全画素の画素データの平均値に置換する、
ことを特徴とする付記1又は2記載の画像処理装置。
(付記6)
前記際1の置換手段は、置換対象とするブロックの左又は右に隣接するブロックが、透過色領域に属する画素のみを有するブロックであり且つ既に全画素の画素データの置換が行われたブロックである場合に、当該置換対象とするブロック内の各画素の画素データを、前記隣接するブロック内の何れか一つの画素の画素データに置換する、
ことを特徴とする付記1乃至5の何れか一項に記載の画像処理装置。
(付記7)
前記第1の置換手段による置換対象とするブロック内の全画素の画素データの置換は、DMA(Direct Memory Access)転送により行われる、
ことを特徴とする付記1乃至6の何れか一項に記載の画像処理装置。
(付記8)
前記分割手段による分割が行われた前記画像上の、表示色領域に属する画素と透過色領域に属する画素とを有するブロック毎に、当該ブロック内の透過色領域に属する各画素の画素データを、当該ブロック内の表示色領域に属する全画素の画素データの平均値に置換する第2の置換手段を更に備え、
前記符号化手段は、前記第2の置換手段による置換が行われた後に前記第1の置換手段による置換が行われた前記画像の画像データに対し、処理を行う、
ことを特徴とする付記1乃至7の何れか一項に記載の画像処理装置。
(付記9)
前記第1の置換手段は、置換対象とするブロックの左又は右に隣接するブロックが、表示色領域に属する画素と透過色領域に属する画素とを有するブロックであり且つ前記第2の置換手段により透過色領域に属する全画素の画素データの置換が行われたブロックである場合に、当該置換対象とするブロック内の各画素の画素データを、前記隣接するブロック内の透過色領域に属する何れか一つの画素の画素データに置換する、
ことを特徴とする付記5記載の画像処理装置。
(付記10)
前記非可逆符号化手段により非可逆符号化された画像データに対し、非可逆復号化を行う非可逆復号化手段と、
前記非可逆復号化手段により非可逆複合化された画像データと背景画像の画像データとを、前記領域区別用画像データに基づいて合成する画像合成手段と、
を更に備えることを特徴とする付記1乃至9の何れか一項に記載の画像処理装置。
(付記11)
DCT(Discrete Cosine Transform)を利用した非可逆符号化により画像データの符号化を行う画像処理方法であって、
表示色領域と透過色領域とを有する画像を、前記非可逆符号化実行時の処理単位となるブロックサイズに対応したブロックに分割し、
前記分割が行なわれた前記画像上の隣接するブロック間での前記非可逆符号化実行時に求められるDCT係数の直流成分の差分が少なくなるように、前記画像上の透過色領域に属する画素のみを有するブロック毎に、当該ブロック内の全画素の画素データを置換し、
前記置換が行われた前記画像の画像データに対し、前記非可逆符号化を行う、
ことを特徴とする画像処理方法。
(付記12)
DCT(Discrete Cosine Transform)を利用した非可逆符号化により画像データの符号化を行う画像処理装置に用いられるコンピュータに、
表示色領域と透過色領域とを有する画像を、前記非可逆符号化実行時の処理単位となるブロックサイズに対応したブロックに分割する分割機能と、
前記分割機能による分割が行なわれた前記画像上の隣接するブロック間での前記非可逆符号化実行時に求められるDCT係数の直流成分の差分が少なくなるように、前記画像上の透過色領域に属する画素のみを有するブロック毎に、当該ブロック内の全画素の画素データを置換する置換機能と、
前記置換機能による置換が行われた前記画像の画像データに対し、前記非可逆符号化を行う非可逆符号化機能と、
を実現させるための画像処理プログラム。
(付記13)
DCT(Discrete Cosine Transform)を利用した非可逆符号化により画像データの符号化を行う画像処理装置に用いられるコンピュータに、
表示色領域と透過色領域とを有する画像を、前記非可逆符号化実行時の処理単位となる
ブロックサイズに対応したブロックに分割する分割機能と、
前記分割機能による分割が行なわれた前記画像上の隣接するブロック間での前記非可逆符号化実行時に求められるDCT係数の直流成分の差分が少なくなるように、前記画像上の透過色領域に属する画素のみを有するブロック毎に、当該ブロック内の全画素の画素データを置換する置換機能と、
前記置換機能による置換が行われた前記画像の画像データに対し、前記非可逆符号化を行う非可逆符号化機能と、
を実現させるための画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
キャラクタ画像を取り扱うシステムにおいて行われる従来の画像処理の一例を示すフローチャートである。 一実施の形態に係る画像処理装置の構成例を示す図である。 一実施の形態に係る画像処理装置内の画像処理部の構成例を示す図である。 一実施の形態に係る画像処理装置により行われる画像処理動作の一例を示すフローチャートである。 S12で行われる、画像処理部によるDCT係数の直流成分差分値低減処理の一例を示すフローチャートである。 S23の処理対象とされる透過色領域の画素とそれ以外の透過色領域の画素とを色分けして表したキャラクタ画像と、透過色領域ビットマップとを示す図である。 S23で行われる、DCT係数直流成分差分値低減処理1の一例を示すフローチャートである。 S32の処理の具体例を示す図である。 S33で行われる、DCT係数直流成分差分値低減処理2の一例を示すフローチャートである。 S42の処理の具体例を示す図である。 S43で行われる、DCT係数直流成分差分値低減処理3の一例を示すフローチャートである。 図11に示した処理の具体例を示す図である。 S43で行われる、DCT係数直流成分差分値低減処理4の一例を示すフローチャートである。 図13に示した処理の具体例を示す図である。 図11のS51及び図13のS61の変形例を示すフローチャートである。 図11に示したフローに図15に示した変形例を適用したときの具体例を示す図である。 図4のS12の変形例を示すフローチャートである。 図7のS33の変形例を示すフローチャートである。 キャラクタ画像に対し、図4のS12におけるDCT係数の直流成分差分値低減処理が行われた時の具体例を示す図である。 処理対象ブロック内の各画素の画素データの置換を、DMAコントローラ12によるDMA転送によって行う例を示す図である。 情報処理装置の構成図である。 記録媒体を示す図である。
符号の説明
1 キャラクタ画像
2 背景画像
3 合成画像
11 画像処理部
11a 表示色領域抽出部
11b 分割部11
11c 第1の置換部
11d 第2の置換部
12 DMAコントローラ
13 画像記録部
14 ネットワーク接続装置
15 非可復号化部
16 非可逆符号化部
17 画像合成部
18 RAM
19 ROM
20 CPU
21 バス
22 デジタルカメラ
23 表示デバイス
31 合成画像
41、42、43、44、45 ブロック
51 キャラクタ画像
61、62、63、64、65、66、67 ブロック
69 ブロック
71 CPU
72 メモリ
73 入力装置
74 出力装置
75 外部記憶装置
76 媒体駆動装置
77 ネットワーク接続装置
78 バス
79 可搬記録媒体
81 サーバ
82 データベース
83 情報処理装置

Claims (8)

  1. DCT(Discrete Cosine Transform)を利用した非可逆符号化により画像データの符号化を行う画像処理装置であって、
    表示色領域と透過色領域とを有する画像を、前記非可逆符号化実行時の処理単位となるブロックサイズに対応したブロックに分割する分割手段と、
    前記分割手段による分割が行なわれた前記画像上の隣接するブロック間での前記非可逆符号化実行時に求められるDCT係数の直流成分の差分が少なくなるように、前記画像上の透過色領域に属する画素のみを有するブロック毎に、当該ブロック内の全画素の画素データを置換する第1の置換手段と、
    前記第1の置換手段による置換が行われた前記画像の画像データに対し、前記非可逆符号化を行う非可逆符号化手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記の表示色領域と透過色領域とを有する画像から、当該画像上の表示色領域と透過色領域とを区別するための領域区別用画像データを生成する生成手段を更に備え、
    前記第1の置換手段は、前記生成手段により生成された領域区別用画像データに基づいて、処理を行う、
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記第1の置換手段は、置換対象とするブロック内の各画素の画素データを、当該置換対象とするブロックの左又は右に隣接するブロック内の全画素の画素データの平均値に置換する、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理装置。
  4. 前記第1の置換手段による置換対象とするブロック内の全画素の画素データの置換は、DMA(Direct Memory Access)転送により行われる、
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記分割手段による分割が行われた前記画像上の、表示色領域に属する画素と透過色領域に属する画素とを有するブロック毎に、当該ブロック内の透過色領域に属する各画素の画素データを、当該ブロック内の表示色領域に属する全画素の画素データの平均値に置換する第2の置換手段を更に備え、
    前記符号化手段は、前記第2の置換手段による置換が行われた後に前記第1の置換手段による置換が行われた前記画像の画像データに対し、処理を行う、
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. DCT(Discrete Cosine Transform)を利用した非可逆符号化により画像データの符号化を行う画像処理方法であって、
    表示色領域と透過色領域とを有する画像を、前記非可逆符号化実行時の処理単位となるブロックサイズに対応したブロックに分割し、
    前記分割が行なわれた前記画像上の隣接するブロック間での前記非可逆符号化実行時に求められるDCT係数の直流成分の差分が少なくなるように、前記画像上の透過色領域に属する画素のみを有するブロック毎に、当該ブロック内の全画素の画素データを置換し、
    前記置換が行われた前記画像の画像データに対し、前記非可逆符号化を行う、
    ことを特徴とする画像処理方法。
  7. DCT(Discrete Cosine Transform)を利用した非可逆符号化により画像データの符号化を行う画像処理装置に用いられるコンピュータに、
    表示色領域と透過色領域とを有する画像を、前記非可逆符号化実行時の処理単位となる
    ブロックサイズに対応したブロックに分割する分割機能と、
    前記分割機能による分割が行なわれた前記画像上の隣接するブロック間での前記非可逆符号化実行時に求められるDCT係数の直流成分の差分が少なくなるように、前記画像上の透過色領域に属する画素のみを有するブロック毎に、当該ブロック内の全画素の画素データを置換する置換機能と、
    前記置換機能による置換が行われた前記画像の画像データに対し、前記非可逆符号化を行う非可逆符号化機能と、
    を実現させるための画像処理プログラム。
  8. DCT(Discrete Cosine Transform)を利用した非可逆符号化により画像データの符号化を行う画像処理装置に用いられるコンピュータに、
    表示色領域と透過色領域とを有する画像を、前記非可逆符号化実行時の処理単位となるブロックサイズに対応したブロックに分割する分割機能と、
    前記分割機能による分割が行なわれた前記画像上の隣接するブロック間での前記非可逆符号化実行時に求められるDCT係数の直流成分の差分が少なくなるように、前記画像上の透過色領域に属する画素のみを有するブロック毎に、当該ブロック内の全画素の画素データを置換する置換機能と、
    前記置換機能による置換が行われた前記画像の画像データに対し、前記非可逆符号化を行う非可逆符号化機能と、
    を実現させるための画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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