JP6069929B2 - 画像選択方法、画像選択装置、符号化装置、画像選択システム、画像選択プログラム、符号化プログラム、及び画像符号化選択プログラム - Google Patents

画像選択方法、画像選択装置、符号化装置、画像選択システム、画像選択プログラム、符号化プログラム、及び画像符号化選択プログラム Download PDF

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Description

開示の技術は、画像選択方法、画像選択装置、符号化装置、画像選択システム、画像選択プログラム、符号化プログラム、及び画像符号化選択プログラムに関する。
複数のフレーム画像を含む動画像から任意のフレーム画像を利用者が選択して、静止画として保存したり、プリントしたりする場合がある。
なお、動画像は、各フレーム画像が符号化された状態で保存されることが多く、再生時には符号化したデータを復号して、その復号画像を表示することが多い。符号化に関する技術としては、例えば、符号化される画像データをウェーブレット変換してウェーブレット係数を取得し、該ウェーブレット係数を量子化した量子化係数を符号化する技術が知られている。
特開2011−239066号公報
復号画像全体ではなく特定の領域の画質を優先して、複数の復号画像から任意の画像を選択する場合、該領域の符号化ノイズ(例えば、ブロックノイズやモスキートノイズ等)による画質の劣化の度合いが小さい復号画像を素早く選択できることが望ましい。
しかしながら、例えば、復号画像をサムネイル表示(縮小して表示)し、この縮小画像から利用者が任意の画像を選択する方法では、表示画像のサイズが小さすぎて動画像の細かい符号化ノイズを利用者が確認することは困難である。また、復号画像を等倍表示して目視でフレーム間の符号化ノイズの比較を行うと、手間と時間がかかるという問題がある。
開示の技術は、一つの側面として、利用者が容易に特徴領域の画質の劣化の度合いが低い復号画像を把握できるようにすることを目的とする。
開示の技術は、選択部と提示部とを備えたコンピュータにより実現される。選択部は、動画像に含まれる複数のフレーム画像を符号化して生成された複数の符号化データから復号された複数の復号画像の中から、画質の劣化の度合いを示す指標値が示す劣化の度合いが最も低い復号画像を選択する。なお、複数の符号化データは、符号化の際に、各フレーム画像内の予め設定した少なくとも1種類の特徴領域について、符号化により生じた画質の劣化の度合いを示す指標値が算出される。そして、提示部は、選択部により選択された復号画像を提示する。
開示の技術は、一つの側面として、利用者が容易に特徴領域の画質の劣化の度合いが低い復号画像を把握できる、という効果を有する。
実施形態に係る符号化装置及び画像選択装置を組み合わせた画像選択システムの構成図である。 符号化装置の構成図である。 生成部の構成図である。 顔領域の抽出結果の一例を示す図である。 複数の固定領域の一例を示す図である。 静止領域の抽出結果の一例を示す図である。 動領域の抽出結果の一例を示す図である。 輝度に応じて分割した分割領域の一例を示す図である。 符号化情報のデータ構造例を示す図である。 符号化装置として機能するコンピュータの概略ブロック図である。 符号化プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態に係る画像選択装置の構成図である。 復号部の構成図である。 選択画面の一例を示す図である。 選択画面において利用者が顔領域を指定した場合の選択画面の表示例を示す図である。 選択画面において利用者が固定領域を指定した場合の選択画面の表示例を示す図である。 選択画面において利用者が輝度に応じた分割領域を指定した場合の選択画面の表示例を示す図である。 画像選択装置として機能するコンピュータの概略ブロック図である。 画像選択プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 画像選択装置として機能するコンピュータの概略ブロック図の他の例である。 符号化装置及び画像選択装置の機能を、1台のコンピュータにより実現し、画像選択システムを構成したときの構成図である。
以下、図面を参照して開示の技術の実施形態の一例を詳細に説明する。
図1には、本実施形態に係る画像選択システム3が示されている。画像選択システム3は、符号化装置1及び画像選択装置2を備えている。
図2には、本実施形態に係る符号化装置1が示されている。符号化装置1は、例えばMPEG2やH.264等の方式により動画像を符号化する装置であって、生成部10、蓄積部40、抽出部42、及び算出部44を備えている。
なお、符号化装置1の各機能部は例えば電子回路等で実現することができ、生成部10は、例えば半導体集積回路、より詳しくはASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で実現してもよい。
生成部10は、動画像に含まれるフレーム画像を符号化処理し、フレーム画像毎に符号化情報を生成して所定の出力先に出力する。
図3には、本実施形態に係る生成部10の構成が示されている。生成部10は、予測誤差画像生成部12、変換部14、量子化部16、逆量子化部18、逆変換部20、復号画像生成部22、予測画像生成部26、切替部32、及びエントロピー符号化部34を備えている。
予測誤差画像生成部12には、動画像に含まれるフレーム画像の画像情報が符号化対象として供給される。
また、予測誤差画像生成部12には、予測画像生成部26から予測画像の画像情報が供給される。予測画像については後述する。予測誤差画像生成部12は、符号化対象の画像情報と、予測画像の画像情報との差分を示す差分情報を演算し、この差分情報を予測誤差画像の情報として変換部14に供給する。このように、予測誤差画像生成部12において予測誤差画像が生成される。
変換部14は、供給された予測誤差画像の情報に変換処理を施し、予測誤差画像を水平及び垂直方向の周波数成分に分離する。変換処理で得られた各周波数成分の情報は量子化部16に入力される。
量子化部16は、変換部14から供給された情報を量子化する。量子化部16は量子化することにより当該予測誤差画像の符号量を低減する。量子化部16は、量子化後の情報をエントロピー符号化部34及び逆量子化部18に供給する。
逆量子化部18は、量子化部16から供給された情報を逆量子化して逆変換部20に供給する。
逆変換部20は、逆量子化部18から供給された情報を逆変換処理する。ここで、逆変換処理とは、変換部14で行われる変換処理と逆方向に変換する処理をいう。
逆量子化部18及び逆変換部20によって復号処理が行われることにより、符号化前の予測誤差画像と同程度の画像の情報が得られる。該情報を再生予測誤差画像と呼称する。
復号画像生成部22には、逆変換部20で逆変換処理された再生予測誤差画像の画像情報が供給される。また、復号画像生成部22は、予測画像生成部26で生成された予測画像の画像情報が供給される。復号画像生成部22は、再生予測誤差画像の画像情報と予測画像の画像情報とを加算することにより、符号化対象の画像を復号した画像(復号画像)を生成し、該画像情報を蓄積部40に蓄積する。
蓄積部40は、復号画像生成部22から供給された復号画像の画像情報の各々が蓄積されるメモリである。蓄積された復号画像の画像情報は、後述するフレーム間予測画像生成部30に供給され、他のフレーム画像を符号化するときの動きベクトル検出や動き補償等で参照される。従って、蓄積された復号画像のうち、フレーム間予測画像生成部30で予測画像の生成の際に参照される復号画像は、「参照画像」とも呼ばれる。どの復号画像が参照されるかは、符号化対象フレーム画像の予測モード等に応じて定まる。
予測画像生成部26は、フレーム内予測画像生成部28及びフレーム間予測画像生成部30を有している。予測画像生成部26は、予測画像を生成して予測誤差画像生成部12及び(切替部32を介して)復号画像生成部22に供給すると共に、予測画像の生成の際に得られたサイド情報をエントロピー符号化部34に供給する。サイド情報には、例えば、動きベクトルの情報や予測モード等が含まれる。
フレーム内予測画像生成部28は、フレーム内予測符号化方法で符号化を行うときの予測画像を生成する。フレーム内予測符号化方法は、他のフレーム画像を用いず、符号化対象となるフレーム画像の情報のみで画像を符号化・復号する方法である。具体的には、1枚のフレーム画像を複数のブロックに分割したときの符号化対象のブロックの周辺のブロックの画像から、所定方向に沿って近傍の画像の動きを推定して、符号化対象のブロックの画像を予測し、符号化対象のブロックの画像との差分を符号化する。
フレーム間予測画像生成部30は、フレーム間予測符号化方法で符号化を行うときの予測画像を生成する。フレーム間予測符号化方法は、異なる時刻のフレーム画像に基づいて予測画像を生成し、符号化対象の画像と予測画像との差分(誤差)画像を符号化する方式である。
ここで、フレーム間予測画像生成部30における処理内容を具体的に説明する。ここでは、符号化対象のフレーム画像を複数のブロック(以下、符号化ブロックという)に分割したときの個々の符号化ブロックが単位とされる。そして、符号化対象のフレーム画像に時間的に近い復号画像(参照画像)から、符号化ブロックに空間的に近い複数のブロック(以下、参照ブロックという)が抽出される。更に、各参照ブロックと符号化ブロックとの相対的な位置関係(ずれ量及びずれ方向)を示す動きベクトルが動きベクトル候補として生成される。また、各参照ブロックの画像の各々と、符号化ブロックの画像との誤差が計算され、最も誤差が小さくなる動きベクトル候補が、処理対象の符号化ブロックに対する動きベクトルとして選択される。該選択された動きベクトルにより周知の動き補償が行われ、最終的に、フレーム画像単位の予測画像が生成される。なお、上記検出された動きベクトルの情報は、サイド情報としてエントロピー符号化部34にも供給される。
切替部32は、フレーム内予測画像生成部28で生成された予測画像及びフレーム間予測画像生成部30で生成された予測画像の一方を選択して予測誤差画像生成部12及び復号画像生成部22に供給する。切替部32は、不図示の制御部により制御され、切替えられる。
エントロピー符号化部34は、量子化部16から供給された量子化後の予測誤差画像の情報と、予測画像生成部26から供給されたサイド情報とをエントロピー符号化する。エントロピー符号化とは、シンボルの出現頻度に応じて、可変長の符号を割り当て符号化する処理をいう。
また、エントロピー符号化部34には、後述する算出部44で算出された指標値の情報が入力される。エントロピー符号化部34は、エントロピー符号化により生成した符号化データと、算出部44から入力された指標値の情報とを含む符号化情報をフレーム画像単位で生成して出力する(図9も参照)。
抽出部42は、蓄積部40に蓄積されている各復号画像から少なくとも1種類の特徴領域を抽出する。なお、特徴領域の種類によっては、生成部10において符号化の際に検出された動きベクトルの情報も、特徴領域の抽出に使用される。
なお、抽出部42において、蓄積部40に蓄積された復号画像から抽出する特徴領域の種類は予め設定されている。例えば、所定の特徴を有する領域としてもよいし、予め設定された位置及び大きさの領域としてもよい。抽出部42は、抽出した特徴領域の各画素の画素位置及び画素値の各々を算出部44に出力する。
算出部44には、復号画像を生成する元となった符号化処理前のフレーム画像の画像情報が入力されると共に、抽出部42で抽出された特徴領域の画素位置及び画素値が入力される。上記復号画像を生成する元となった符号化処理前のフレーム画像を、元画像と呼称する。
算出部44は、特徴領域の画素値と、該特徴領域が抽出された復号画像に対応する元画像内の該特徴領域と同一位置の画素値と、を比較し、該特徴領域について、生成部10による符号化の際に生じる画質の劣化の度合いを示す指標値を算出する。算出部44は、抽出部42において抽出される特徴領域が1種類の場合には、該1種類の特徴領域について指標値を算出する。また、抽出部42において抽出される特徴領域が複数種類の場合には、該複数種類の特徴領域の各々について指標値を算出する。
本実施形態において、算出部44は、PSNR(Peak Signal-to-Noise Ratio:ピーク信号対雑音比)を指標値として算出する。
なお、PSNRは、画素が取り得る最大画素値を255とすると、以下の式で算出される。
式(1)により算出されるMSEを式(2)に代入してPSNRが算出される。ここで、式(1)により算出されるMSEは、特徴領域の画素値と、元画像内の該特徴領域と同一位置の画素値と、の平均二乗誤差を表す。
なお、Npは、PSNR算出対象画素数である。
O(i,j)は、元画像の画素値である。
L(i,j)は、復号画像の画素値である。
i,jは、PSNR算出対象矩形内のx座標、y座標である。
算出部44は、上記算出した指標値をエントロピー符号化部34に出力する。
ここで、特徴領域の抽出処理及び指標値の算出処理の具体例を説明する。本実施形態では、抽出部42により以下の5種類の特徴領域が抽出され、算出部44により該抽出された5種類の特徴領域毎に指標値が算出されるものとする。
なお、算出部44で算出される指標値としてPSNRを例に挙げて説明したが、算出部44で算出される指標値は、復号画像から抽出した特徴領域の劣化の度合いを示す値であれば特に限定されない。例えば、復号画像から抽出した特徴領域の画素値と、元画像の画素値との誤差に関する値、例えば、式(1)で示したMSEを指標値として算出してもよい。また、特徴領域の画素値と、元画像内の該特徴領域と同一位置の画素値と、の誤差の平均値を指標値として算出してもよい。
(1)顔領域
抽出部42は、復号画像に対して顔認識処理を行い、復号画像から顔が存在する領域を抽出する。顔認識処理は、公知の技術を用いて行えばよく、使用する技術は特に限定されない。例えば、P. Viola and M. Jones, “Robust real-time object detection”, Proc. of IEEE Workshop on Statistical and Computational Theories in Computer Vision, pp.1-25, July 2001.等に記載の技術を採用できる。
図4に、顔領域の抽出結果の一例を示す。図4では、2カ所の顔領域が抽出されている。抽出部42は、顔領域の各画素の画素位置及び画素値の各々を算出部44に出力する。
算出部44は、抽出部42により抽出された復号画像内の顔領域の画素値と、該復号画像に対応する元画像内の上記顔領域と同一位置の画素値と、の比較を行ない、指標値を算出する。顔領域については、1フレーム画像につき、1個の指標値が算出される。なお、図4では、顔領域が2カ所抽出されているが、2カ所の領域をまとめて顔領域として扱うため、ここでは、1つの指標値が算出されることになる。
(2)位置及びサイズが固定の固定領域
特徴領域として抽出するN個の固定領域の位置及びサイズを予め符号化装置1に設定しておく。Nは、1以上の自然数とする。この設定は、利用者が事前に行なってもよいし、符号化装置1の製造者が出荷前に行なってもよい。
ここでは、固定領域を矩形領域とするが、矩形でなくてもよい。固定領域が矩形ではない場合には、形状も設定しておくとよい。また、図5に示す例では、N=15であるが、Nの値に制約はない。固定領域のサイズは任意である。また、各固定領域のサイズ及び形状の少なくとも一方は、位置毎に異ならせてもよいし、同一であってもよい。
抽出部42は、復号画像から、抽出すべき特徴領域として予め設定されているN個の固定領域を抽出し、該抽出した固定領域の各画素の画素値とその画素位置を算出部44に出力する。
算出部44は、抽出部42により抽出された復号画像内のN個の固定領域の画素値と、該復号画像に対応する元画像内の上記固定領域と同一位置の画素値と、の比較を行ない、指標値を算出する。ここでは、N個の固定領域のそれぞれについて、指標値を算出する。従って、予め設定された領域については、1フレーム画像につき、N個の指標値が算出される。
(3)静止領域及び動領域
抽出部42は、復号画像を予め定められた大きさのMa個の矩形領域(ブロック)に分割し、各ブロック毎に、動きベクトルの大きさを算出する。抽出部42は、該算出した動きベクトルが閾値S未満の場合には、該ブロックを静止領域と判定し、該算出した動きベクトルの大きさの絶対値が閾値S以上の場合には、該矩形領域を動領域と判定する。
また、複数のブロックが静止領域として判定された場合には、該静止領域として判定された複数のブロック全体が1つの静止領域として抽出される。複数のブロックが動領域として判定された場合には、該動領域として判定された複数のブロック全体が1つの動領域として抽出される。図6に静止領域の抽出結果の一例を示し、図7に動領域の抽出結果の一例を示す。
抽出部42は、静止領域の画素位置及び画素値の各々を算出部44に出力すると共に、動領域の画素位置及び画素値の各々を算出部44に出力する。
算出部44は、抽出部42により抽出された復号画像内の静止領域の画素値と、該復号画像に対応する元画像内の該静止領域と同一位置の画素値と、を比較して、指標値を算出する。また、算出部44は、抽出部42により抽出された復号画像内の動領域の画素値と、該復号画像に対応する元画像内の該動領域と同一位置の画素値と、を比較して、指標値を算出する。
上記処理により、1フレーム分の復号画像を動領域と静止領域の2つに分類することができ、動領域、静止領域それぞれにおいて、指標値が算出される。すなわち、1フレーム画像につき、動領域1個、静止領域1個の指標値が得られる。
なお、動領域か静止領域かを判定する動きベクトルとして、生成部10で検出された動きベクトルを用いてもよい。抽出部42において分割したブロックのサイズが、生成部10で動きベクトルを検出したときのサイズより大きい場合には、生成部10で検出された動きベクトルの平均値を求めてもよい。また、生成部10で検出された動きベクトルは用いずに、ブロック毎に時間の異なるフレームとのブロックマッチングを行って算出してもよい。また、ブロック分割数Ma、閾値Sの値に制約はなく、例えば、図6及び図7には、Ma=16、S=1とする例を図示した。
(4)輝度に応じた分割領域
ここで、1画素あたり8ビットの精度とした場合、輝度値は0〜255の範囲を取る。抽出部42は、例えば、図8のテーブルに示すように、輝度値を互いに異なる複数の輝度範囲(バンド)の何れかに分類し、バンド毎の指標値を算出する。より具体的には、抽出部42は、まず、復号画像をMb個の矩形領域(ブロック)に分割し、分割したブロック毎に、該ブロックの輝度の平均値Lを算出する。そして、抽出部42は、輝度の平均値Lがどのバンドに属しているかを判定する。抽出部42は、バンド毎に、該バンドに属する各画素の画素位置及び画素値を算出部44に出力する。
算出部44は、バンド毎に、抽出部42により抽出された復号画像内の画素の画素値と、該復号画像に対応する元画像内の該復号画像の画素と同一位置の画素値と、を比較して、指標値を算出する。
上記処理により、1フレーム分の復号画像をMb個のブロックに分割したときの全ブロックが8つのバンドの何れかに分類され、それぞれのバンド毎に指標値が算出される。すなわち、輝度に応じたバンドの領域(分割領域)については、1フレーム画像につき、8個の指標値が算出される。
なお、ブロック分割数Mbに制約はなく、例えば、図8の左図に示すように、Mb=66が例として挙げられる。また、バンドの分割数は8に限らず、任意の数で良い。
以上説明したように、顔領域、固定領域、静止領域、動領域、輝度に応じた分割領域、の5種類の特徴領域が抽出され、各々について指標値が算出される。
全ての指標値が算出部44により算出されると、エントロピー符号化部34は、該算出された指標値の情報を、符号化情報に埋め込む。
図9に、符号化情報のデータ構造例を示す。前述したように、エントロピー符号化部34は、各フレーム画像毎に、フレーム画像の画像情報をエントロピー符号化した符号化データと、該フレーム画像の各特徴領域についての、算出部44により算出された指標値の情報とを含む符号化情報を生成する。
指標値の情報は、後述する画像選択装置2において使用される。
なお、本実施形態において、指標値の情報は、符号化情報内の、指標値を使用しない復号装置においても復号処理が可能となるような(復号処理に影響しない)領域に格納される。例えば、符号化方式がH.264の場合には、User data unregistered SEI messageの領域が該当する。これにより、指標値を使用しない復号装置においては、符号化情報から指標値の情報を読み飛ばして復号処理される。
また、指標値の情報を符号化情報に埋め込まずに、別途任意の形式で(ただし、符号化データを含む符号化情報と該指標値とが対応するように)保存して、後述する画像選択装置2に提供してもよい。
また、ここでは、指標値を5種類の特徴領域の各々について算出する例について説明したが、該例に限定されず、少なくとも1種類の特徴領域について算出すればよい。
また、指標値の各々と、該指標値に対応する特徴領域の位置及びサイズの情報とを対応付けて符号化情報に含めてもよい。
また、ここでは、符号化装置1を電子回路等により実現する例について説明したが、例えば図10に示すコンピュータ50で実現することもできる。コンピュータ50はCPU(Central Processing Unit)51、プログラムを記憶した不揮発性のプログラム記憶部52、RAM(random access memory)53、外部IF(Interface)54、画像入力IF55を備えている。CPU51、プログラム記憶部52、RAM53、外部IF54、及び画像入力IF55は、バス58を介して互いに接続されている。
プログラム記憶部52には、動画像の各フレーム画像を符号化して符号化データを生成するプロセス、特徴領域を抽出するプロセス、及び指標値を算出するプロセスを含む符号化プログラムが記憶されている。
CPU51は、プログラム記憶部52から符号化プログラムを読み出してRAM53に展開し、上記符号化プログラムの各プロセスを実行する。CPU51が各プロセスを実行することで、図2に示した生成部10、抽出部42、及び算出部44の各機能が実現される。
RAM53には、蓄積部40に相当する記憶領域が設けられている。
外部IF54は、記録メディア56及び操作パネルコントローラ57のインタフェースである。記録メディア56は、例えば、CD−ROMやDVD−ROM、USB(Universal Serial Bus)を介して接続可能なフラッシュメモリ等を適用することができ、生成した符号化情報等を記憶することができる。操作パネルコントローラ57は、LCD(液晶ディスプレイ)等から成る表示部及びテンキーやタッチパネル等を含み利用者による操作を受け付ける受付部が設けられた操作パネルを制御する。
画像入力IF55は、動画像の画像情報等を入力するためのインタフェースである。例えば、動画像を撮像する撮像装置との接続が可能なインタフェースであってもよいし、広域ネットワーク等の通信網を介して他の装置から画像情報を取得することが可能なインタフェースであってもよい。
図11は、符号化プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
ステップ100において、生成部10によって、符号化対象のフレーム画像(元画像)が取得される。
ステップ102において、生成部10によって、取得した元画像を符号化した符号化データが生成される。
ステップ104において、生成部10によって、復号画像(参照画像)が生成され、蓄積部40に記憶される。
ステップ106において、抽出部42によって、少なくとも1種類の特徴領域が抽出される。
ステップ108において、算出部44によって、上記抽出された特徴領域毎に、指標値が算出される。
ステップ110において、生成部10によって、上記算出された指標値を含む符号化情報が生成される。
このように、CPU51がプログラム記憶部52等の記憶部に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、上記ハードウェアとプログラムとを協働させて符号化装置1の機能を実現することもできる。
次に、上記符号化装置1で生成された符号化情報に含まれる指標値の情報に基づいて、複数の復号画像から画質の劣化の度合いが小さい復号画像を選択して提示する処理を行う画像選択装置2について具体例を挙げて説明する。
図12には、本実施形態に係る画像選択装置2が示されている。画像選択装置2は、復号部71、第1蓄積部80、第2蓄積部81、選択部82、受付部83、及び提示部84を備えている。
なお、画像選択装置2の各機能部は例えば電子回路等で実現することができ、生成部10は、例えば半導体集積回路、より詳しくはASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で実現してもよい。
復号部71は、符号化情報に含まれる符号化データを復号して復号画像の画像情報を生成する。復号画像の画像情報は、第1蓄積部80に蓄積される。また、復号部71は、符号化情報に含まれる指標値を抽出し、第2蓄積部81に蓄積する。
図13には、本実施形態に係る復号部71の構成が示されている。復号部71は、エントロピー復号部72、逆量子化部73、逆変換部74、復号画像生成部75、予測画像生成部76、及び切替部79を備えている。
エントロピー復号部72は、符号化装置1で生成された符号化情報に含まれる符号化データ(ビットストリーム)をエントロピー復号(可変長復号)し、予測誤差画像の量子化係数と、サイド情報とを出力する。エントロピー復号とは、シンボルの出現頻度に応じて、可変長の符号を元の信号に戻す処理をいう。復号された量子化係数は逆量子化部73に供給され、復号されたサイド情報は予測画像生成部76に供給される。
更にまた、エントロピー復号部72は、符号化情報に含まれる指標値の情報を取り出して、第2蓄積部81に蓄積する。
逆量子化部73は、エントロピー復号部72で復号された量子化係数を逆量子化(スケーリング)し、再生周波数係数を出力する。逆量子化部73は、スケーリングすることによって、圧縮されていた周波数の量子化係数を元のスケールに戻した再生周波数係数を生成して、逆変換部74に供給する。
逆変換部74は、逆量子化部73から供給された再生周波数係数を逆変換処理する。逆変換部74は、逆変換処理によって、再生周波数係数の周波数成分を元の予測誤差画像(再生予測誤差画像)へ戻す。そして、再生予測誤差画像を復号画像生成部75に供給する。
復号画像生成部75は、予測画像生成部76により生成された予測画像と、逆量子化部73及び逆変換部74により生成された再生予測誤差画像とを加算する。加算して復号(再生)された復号画像の画像情報は、第1蓄積部80に蓄積される。蓄積された復号画像は、後述するフレーム間予測画像生成部78に供給され、他のフレーム画像を復号するときの動き補償で参照される。従って、蓄積された復号画像のうち、フレーム間予測画像生成部78で予測画像の生成の際に参照される復号画像は、「参照画像」と呼ばれる。どの復号画像が参照されるかは、復号対象フレーム画像の予測モード等に応じて定まる。
予測画像生成部76は、フレーム内予測画像生成部77及びフレーム間予測画像生成部78を有している。予測画像生成部76は、エントロピー復号部72から供給されたサイド情報と、必要ならば復号画像とに基づいて、予測画像を生成し、切替部79を介して復号画像生成部75に供給する。
フレーム内予測画像生成部77は、サイド情報に基づいて、フレーム内予測符号化方法で符号化された符号化データを復号するときの予測画像をブロック単位で生成する。
フレーム間予測画像生成部78は、サイド情報と復号画像とに基づいて、フレーム間予測符号化方法で符号化された符号化データを復号するときの予測画像をブロック単位で生成する。具体的には、サイド情報に含まれる動きベクトルの情報で示された復号画像内の画素値を参照して、予測画像を生成する。
切替部79は、フレーム内予測画像生成部77で生成された予測画像及び予測画像生成部76で生成された予測画像の一方を選択して復号画像生成部75に供給する。切替部79は、不図示の制御部により制御され、切替えられる。
第1蓄積部80に蓄積された復号画像の画像情報は、提示部84に入力される。提示部84は、動画像から時間軸上で連続する複数のフレーム画像(第1蓄積部80に蓄積された復号画像)を抜き出してディスプレイに表示する機能を有する。例えば、提示部84は、復号画像を縮小した縮小画像(以下、サムネイル画像という)を生成し、復号画像の選択画面に組み込んで表示する。
図14に、選択画面300の一例を示す。
エリア303は、サムネイル画像の表示エリアである。利用者は、エリア303に表示された複数のサムネイル画像から、復号画像の選択基準となる復号画像(以下、基準画像という)のサムネイル画像を指定することができる。基準画像の指定結果は、受付部83により受け付けられ、選択部82に入力される。また、エリア303には、画像選択装置2の選択部82が選択した復号画像の選択結果が表示される。これにより、該選択結果が利用者に提示される。
エリア301は、利用者が優先する特徴領域の種類を指定するエリアである。利用者が、不図示の操作部を操作することにより図示されるボタンを選択すると、該選択されたボタンの右側に示される特徴領域が指定される。特徴領域の指定結果は、受付部83により受け付けられ、選択部82に入力される。本実施形態では、5種類の特徴領域、すなわち、顔領域、N個の固定領域(以下、N点という)、動領域、静止領域、及び輝度に応じた分割領域(以下、輝度分布という)の中から1つを利用者に選択(指定)させる。
エリア302には、エリア301において指定された特徴領域の位置を示す位置画像を、基準画像のサムネイル画像に重畳した画像が表示される。更にまた、エリア301において利用者がN点、或いは輝度分布の特徴領域を指定した場合には、エリア302において、利用者は更に詳細な指定を行うことができる。ここで特徴領域の詳細を指定した指定結果は、受付部83により受け付けられ、選択部82に入力される。
位置画像は、例えば、前述したように、指標値の各々と、該指標値に対応する特徴領域の位置及びサイズの情報とが対応付けられて符号化情報に格納されている場合には、該特徴領域の位置及びサイズに基づいて基準画像に重畳することができる。また、特徴領域を画像処理によりその都度抽出し、該抽出した位置に位置画像を重畳してもよい。
選択部82には、第1蓄積部80に蓄積された復号画像の画像情報、第2蓄積部81に蓄積された指標値の情報、及び受付部83により受け付けられた指定結果が供給される。選択部82は、受付部83により受け付けられた指定結果と、第2蓄積部81に蓄積された指標値の情報に基づいて、第1蓄積部80に蓄積されている復号画像から、画質の劣化の度合いが最も低い画像を選択し、該選択結果を提示部84に出力する。
具体的には、エリア303から利用者が指定した基準画像を含む所定範囲内の複数の復号画像から、エリア301及びエリア302から利用者が指定した特徴領域の指標値が示す画質の劣化の度合いが最も低い復号画像を選択する。
基準画像を含む所定範囲内の復号画像の具体例としては、例えば、時間軸において、基準画像及び基準画像の前後nフレーム分(nは1以上の整数)の復号画像としてもよい。また、基準画像のフレームから基準画像のs秒後のフレームまでの複数の復号画像としてもよい。また、この選択範囲は予め設定しておいてもよいし、利用者が事前に設定してもよい。
なお、指標値としてPSNRを用いる場合には、選択部82は、利用者により指定された特徴領域のPSNRが最大となる復号画像を選択する。
提示部84は、選択部82から出力された選択結果が示す復号画像を、利用者に提示する。例えば、選択画面300のエリア303に表示したサムネイル画像のうち、選択部82により選択された復号画像のサムネイル画像の表示形式を他のサムネイル画像と異ならせることにより提示するようにしてもよい。
以下、本実施形態の画像選択装置2の作用の具体例を説明する。
まず、復号部71は、符号化情報に含まれる符号化データを復号して、復号画像を生成する。更に、提示部84は、選択画面300をディスプレイに表示する。このとき、選択画面のエリア303に、例えば、1つの動画像のファイルから、先頭の復号画像を開始点として、該開始点から所定時間間隔に含まれる複数の復号画像を抜き出して、該複数の復号画像のサムネイル画像をディスプレイに表示してもよい。
更にまた、このように複数のサムネイル画像が表示されている状態で、例えば、不図示の操作部により利用者が「進むボタン」を押下した場合などの所定の操作を行ったときに、提示部84が、サムネイル画像の表示を切り換えるようにしてもよい。
より具体的には、例えば、表示中のサムネイル画像のうち最後に表示されているサムネイル画像が表わす復号画像の1つ後の復号画像のサムネイル画像を生成して、エリア303に新たに追加表示する。そして、表示中のサムネイル画像のうち先頭に表示されている復号画像のサムネイル画像をエリア303から消去する。
或いは、表示中のサムネイル画像のうち最後に表示されている復号画像、或いは該復号画像の1つ後の復号画像を開始点として、該開始点から所定時間間隔後までに含まれる複数の復号画像のサムネイル画像に表示を切り換えるようにしてもよい。
また、例えば、利用者が「戻るボタン」を押下した場合などの所定の操作を行ったときには、上記とは逆の表示切り替えを行なうこともできる。すなわち、表示中のサムネイル画像のうち先頭に表示されているサムネイル画像が表わす復号画像の1つ前の復号画像のサムネイル画像を生成して、エリア303に新たに追加表示する。そして、表示中のサムネイル画像のうち最後に表示されている復号画像のサムネイル画像をエリア303から消去する。
或いは、表示中のサムネイル画像のうち先頭に表示されている復号画像、或いは該復号画像の1つ前の復号画像を終了点として、該終了点から所定時間間隔前までに含まれる複数の復号画像のサムネイル画像に表示を切り換えるようにしてもよい。
これにより、利用者は、所望のシーンを選択画面300のエリア303に表示させることができる。
更に、利用者は、操作部を操作してエリア303の表示を変更しながら、所望のシーンのサムネイル画像から選択の基準となる基準画像を指定することができる。
利用者は、選択画面300のエリア301から、特徴領域の種類を指定する。この指定結果は、受付部83が受け付け、選択部82に出力する。利用者が、エリア301において顔領域を指定した場合の選択画面の表示例を図15に示す。エリア303には複数の復号画像に対応するサムネイル画像が表示されている。図15のエリア303に明示されているサムネイル画像Aは、利用者が基準画像として選択した復号画像のサムネイル画像である。
提示部84は、エリア301において指定された特徴領域の位置を示す位置画像を、基準画像のサムネイル画像に重畳した画像をエリア302に表示する。図15に示す例では、顔領域の位置に矩形の枠画像が重畳されている。
選択部82は、選択画面300から顔領域を指定した指定結果が、受付部83から入力されると、第2蓄積部81から、利用者が指定した基準画像を含む所定範囲内の復号画像に対応する顔領域の指標値を取得する。選択部82は、上記所定範囲内の複数の復号画像から、該取得した顔領域の指標値が示す画質の劣化の度合いが最も低い復号画像を選択する。例えば、指標値がPSNRの場合には、上記所定範囲内の複数の復号画像の中で顔領域のPSNRの値が最大であれば、劣化の度合いが最も低いと判断される。また、指標値がMSEの場合には、上記所定範囲内の複数の復号画像の中で顔領域のMSEの値が最小であれば、劣化の度合いが最も低いと判断される。選択結果は、提示部84に出力される。
提示部84は、選択結果を受け取ると、選択部82により選択された復号画像を提示する。例えば、エリア303に該選択された復号画像のサムネイル画像を時間的に連続する復号画像のサムネイル画像と共に表示し、更に、該選択された復号画像に対応するサムネイル画像の表示状態を他のサムネイル画像とは異ならせるようにしてもよい。図15において、サムネイル画像Bが選択部82により選択された復号画像のサムネイル画像であって、該サムネイル画像Bには、二重線の枠画像が重畳されている。
次に、利用者がN点の特徴画像を指定した場合の選択画面の表示例を図16に示す。選択画面300のエリア303に表示されているサムネイル画像Aは、利用者が選択の基準として指定した基準画像のサムネイル画像である。提示部84は、基準画像のサムネイル画像Aをエリア302に表示し、画面内のN個の固定領域から、更に領域を利用者に指定させる。この選択は、N個の固定領域の中から複数個選んでよい。利用者が固定領域を指定するとその選択結果は受付部83を介して選択部82に入力される。選択部82は、利用者が指定した基準画像を含む所定範囲内の復号画像に対応する該指定した固定領域の指標値を取得する。選択部82は、上記所定範囲内の複数の復号画像から、該取得した指標値が示す画質の劣化の度合いが最も低い復号画像を選択する。例えば、指標値がPSNRの場合には、上記所定範囲内の複数の復号画像の中で利用者が指定した固定領域のPSNRの値が最大であれば、劣化の度合いが最も低いと判断される。また、指標値がMSEの場合には、上記所定範囲内の複数の復号画像の中で利用者が指定した固定領域のMSEの値が最小であれば、劣化の度合いが最も低いと判断される。なお、利用者が指定した固定領域が複数であった場合には、複数の指標値の平均値を用いてもよいし、複数の指標値の最大値或いは最小値を代表値として用いて選択してもよい。選択部82の選択結果は、提示部84に出力される。
提示部84は、選択結果を受け取ると、選択部82により選択された復号画像を提示する。図16において、サムネイル画像Bが選択部82により選択された復号画像のサムネイル画像であって、該サムネイル画像Bには、二重線の枠画像が重畳されている。
次に、利用者が輝度分布の特徴画像を指定した場合の選択画面の表示例を図17に示す。選択画面300のエリア303に表示されているサムネイル画像Aは、利用者が選択の基準として指定した基準画像のサムネイル画像である。提示部84は、基準画像のサムネイル画像Aをエリア302に表示し、利用者に画面内の任意の位置を指定させる。選択部82は、受付部83を介して指定位置の情報を受け取ると、該指定位置に該当する矩形領域(ブロック)の輝度の平均値Lを算出し、該輝度の平均値Lがどのバンドに属しているかを判定する。判定結果は、提示部84に出力され、提示部84は、該判定結果をエリア302に表示する。例えば、利用者が山の部分を指定することにより、指定した位置に該当するバンド2が指定される(図17のエリア302も参照)。
また、選択部82は、第2蓄積部81から、利用者が指定した基準画像を含む所定範囲内の復号画像の指標値のうち、利用者が指定したバンドの指標値を取得する。選択部82は、上記所定範囲内の複数の復号画像から、該取得したバンドの指標値が示す画質の劣化の度合いが最も低い復号画像を選択する。例えば、指標値がPSNRの場合には、上記所定範囲内の複数の復号画像の中で利用者が指定したバンドのPSNRの値が最大であれば、劣化の度合いが最も低いと判断される。また、指標値がMSEの場合には、上記所定範囲内の複数の復号画像の中で利用者が指定したバンドのMSEの値が最小であれば、劣化の度合いが最も低いと判断される。選択結果は、提示部84に出力される。
なお、ここでは、画像内の位置を指定することによりバンドを指定する例について説明したが、利用者はバンドを直接指定しても良い。また、指定するバンドは複数あっても良い。この場合には、各バンドの指標値の平均値を用いて、復号画像を選択する。
提示部84は、選択結果を受け取ると、選択部82により選択された復号画像を提示する。図17において、サムネイル画像Bが選択部82により選択された復号画像のサムネイル画像であって、該サムネイル画像Bには、二重線の枠画像が重畳されている。
なお、ここでは図示を省略するが、利用者が動領域又は静止領域を指定した場合には、該領域の指標値を用いて、上記と同様に復号画像を選択して提示することができる。
また、上記では、画像選択装置2を電子回路等により実現する例について説明したが、例えば図18に示すコンピュータ60で実現することもできる。コンピュータ60はCPU(Central Processing Unit)61、プログラムを記憶した不揮発性のプログラム記憶部62、RAM(random access memory)63、画像処理部64、外部IF(Interface)66、及び画像出力IF67を備えている。そして、CPU61、プログラム記憶部62、RAM63、画像処理部64、外部IF66、及び画像出力部IF67はバス70を介して互いに接続されている。
プログラム記憶部62には、復号された複数の復号画像から画質の劣化の度合いの小さい画像を選択する選択プロセス、利用者の指定を受け付ける受付プロセス、及び選択された復号画像を提示するプロセス含む画像選択プログラムが記憶されている。なお、画像選択プログラムに、動画像の各フレーム画像を符号化した符号化データを復号する復号プロセスが含まれていても良いし、画像選択プログラムとは別の独立したプログラムとして復号プログラムが記憶されていてもよい。
CPU61は、画像選択装置2全体の制御を行なう。また、CPU61は、プログラム記憶部62から画像選択プログラムを読み出してRAM63に展開し、上記画像選択プログラムの各プロセスを実行する。CPU61が各プロセスを実行することで、図12に示した復号部71、選択部82、受付部83、及び提示部84の各機能が実現される。
RAM63には、第1蓄積部80及び第2蓄積部81に相当する記憶領域が設けられている。また、符号化装置1で生成された符号化情報や、選択画面300の画像情報をバッファリングするバッファ領域も備えている。
画像処理部64は、復号画像の画像情報に縮小処理を施してサムネイル画像の画像情報を生成したり、選択画面300を表示するための画像情報を生成したりする等、各種画像処理を行なう。
外部IF66は、記録メディア68及び操作パネルコントローラ69のインタフェースである。記録メディア68は、例えば、CD−RWや、USB(Universal Serial Bus)を介して接続可能なフラッシュメモリ等とすることができる。符号化装置1により生成された符号化情報が記録メディア68に記憶された場合には、該外部IF66を介して記録メディア68から符号化情報を取得することができる。操作パネルコントローラ69は、LCD(液晶ディスプレイ)等から成る表示部及びテンキーやタッチパネル等から成り利用者による操作を受け付ける受付部が設けられた操作パネルを制御する。
画像出力IF67は、ディスプレイに接続され、RAM63から読出された復号画像の画像情報や、上記選択画面300の画像情報(サムネイル画像の画像情報を含む)をディスプレイに出力するためのインタフェースである。これにより、ディスプレイに復号画像やサムネイル画像が表示される。
図19は、画像選択プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
ステップ200において、復号部71は、記録メディア68から符号化情報を読出してRAM63にバッファリングする。
ステップ202において、復号部71は、RAM63から符号化情報を読出して、符号化情報に含まれる符号化データを復号する。復号画像の画像情報は、RAM63の第1蓄積部80に相当する記録領域に記憶される。
ステップ204において、復号部71は、RAM63から符号化情報を読出して、符号化情報に含まれる指標値を抽出し、RAM63の第2蓄積部81に相当する記憶領域に記憶する。
ステップ206において、提示部84は、画像処理部64を制御して、画像処理部64に、復号画像の画像情報に対する縮小処理を実行させ、サムネイル画像の画像情報を生成させる。サムネイル画像の画像情報は、RAM63に記憶される。
ステップ208において、提示部84は、選択画面300の画像情報に上記サムネイル画像の画像情報を合成して、最終的な表示画像をディスプレイに表示する。
ステップ210において、受付部83は、利用者から基準画像及び特徴領域の種類の指定を受け付ける。
ステップ212において、選択部82は、上記受け付けられた基準画像を含む所定範囲内の複数の復号画像から、利用者が指定した特徴領域の指標値に基づいて、該指標値が示す画質の劣化の度合いが最も低い復号画像を選択する。
ステップ214において、提示部84は、上記選択結果を提示する。
なお、ここでは、CPU61がプログラムを実行することにより、復号部71の機能を実現する例について説明したが、該例に限定されない。例えば、復号部71は電子回路等のハードウェアにより実現し、選択部82、受付部83、及び提示部84の機能をCPU61がプログラムを実行することにより実現するようにしてもよい。この場合のハードウェア構成図を図20に示す。図20において、図12及び図18と同一の部分には同じ記号を付した。図20に示すように、復号部71をバス70に接続することで、復号部71の機能がソフトウェア処理ではなくハードウェア処理により実現されるように構成されている。このような構成によっても、上記と同様に作用する。或いは、画像選択装置2に復号部71の機能を設けず、他の装置が復号するようにしてもよい。画像選択装置2は、他の装置から復号した復号画像の画像情報及び指標値を取得して、上記画像選択の処理を行ってもよい。
また、上記では、利用者が基準画像を指定し、該基準画像を含む所定範囲内の復号画像から画質の劣化の度合いが低い復号画像を選択する例について説明したが、該例に限定されない。例えば、ディスプレイに表示されている(例えば、上記ではディスプレイに表示された選択画面300のエリア303に含まれる)サムネイル画像に対応する復号画像から選択するようにしてもよい。この場合には、利用者は、基準画像を指定しなくてもよい。
なお、ここでは、符号化情報に、複数種類の特徴領域の指標値の各々が含まれている例について説明したが、符号化情報に1種類の特徴領域の指標値が含まれている場合には、上記エリア301での特徴領域の種類の指定は省略される。
また、上記エリア301及びエリア302での利用者による特徴領域の種類の指定や詳細な指定のデフォルト値が予め画像選択装置2に設定されていてもよい。この場合には、利用者の指定は省略でき、受付部83による利用者からの指定の受付は省略される。
また、上記では、選択部82が、利用者が指定した基準画像を含む所定範囲内の複数の復号画像から、画質の劣化の度合いが最も低い復号画像を選択する例について説明したが、該例に限定されない。例えば、利用者が、基準画像ではなく、選択範囲を指定し、選択部82は、該選択範囲内の複数の復号画像から、画質の劣化の度合いが最も低い復号画像を選択するようにしてもよい。
また、上記では、画質の劣化の度合いが最も低い復号画像を選択する例について説明したが、該例に限定されない。例えば、画質の劣化の度合いが最も低い復号画像だけでなく、劣化の度合いが低い順から上位P個(Pは2以上の整数)の復号画像を選択するようにしてもよい。この場合には、該選択された複数の復号画像を、劣化の度合いの順位が明示されるように提示することができる。例えば、順位が高いほど、目立つように表示する、順位を示す数値を表示する、等である。
以上説明したように、本実施形態によれば、特徴領域の指標値に基づいて画質の劣化の度合いの低い復号画像を選択して利用者に提示できる。これにより、利用者は、容易に特徴領域の画質の良好な復号画像を把握できる。
更にまた、図21に示すように、符号化装置1及び画像選択装置2の機能を、1台のコンピュータ90により実現し、画像選択システム3を提供することもできる。例えば、撮像機能及びディスプレイを備えた携帯端末に、符号化装置1及び画像選択装置2の各機能を設ける態様が挙げられる。
コンピュータ90はCPU(Central Processing Unit)91、プログラムを記憶した不揮発性のプログラム記憶部92、RAM(random access memory)93、画像処理部94、外部IF(Interface)95、画像入力IF96、画像出力IF97を備えている。そして、CPU91、プログラム記憶部92、RAM93、画像処理部94、外部IF95、画像入力IF96、画像出力IF97は、バス98を介して互いに接続されている。
プログラム記憶部92には、符号化プログラム及び画像選択プログラムを組み合わせて構成された画像符号化選択プログラムが記憶されている。
CPU91は、プログラム記憶部92から画像符号化選択プログラムを読み出してRAM93に展開し、該符号化プログラム及び画像選択プログラムの各プロセスを実行する。CPU91が各プロセスを実行することで、図2及び図12に示した生成部10、抽出部42、算出部44、選択部82、受付部83、及び提示部84の各機能が実現される。
RAM93には、蓄積部40、第1蓄積部80、及び第2蓄積部81に相当する記憶領域が設けられている。
外部IF95は、記録メディア99及び操作パネルコントローラ89のインタフェースである。画像入力IF96は、動画像の画像情報等を入力するためのインタフェースである。画像出力IF97は、ディスプレイに接続され、RAM93から読出された復号画像の画像情報や、上記選択画面300の画像情報をディスプレイに出力するためのインタフェースである。
このような構成によっても、上記と同様に作用する。
なお、上記では符号化プログラムがプログラム記憶部52、92に記憶されている態様を説明したが、符号化プログラムは、CD−ROMや、USBを介して接続可能なフラッシュメモリ等の可搬型の記録媒体に記録されている形態で提供することも可能である。また、画像選択プログラムがプログラム記憶部62、92に記憶されている態様を説明したが、画像データ蓄積プログラムは、CD−ROMや、USBを介して接続可能なフラッシュメモリ等の可搬型の記録媒体に記録されている形態で提供することも可能である。
本明細書に記載された全ての文献、特許出願及び技術規格は、個々の文献、特許出願及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
動画像に含まれる複数のフレーム画像を符号化した複数の符号化データを生成すると共に、前記符号化により生じた画質の劣化の度合いを示す指標値を、各フレーム画像内の予め設定した少なくとも1種類の特徴領域について算出し、
前記生成した複数の符号化データから復号された複数の復号画像の中から、前記指標値が示す劣化の度合いが最も低い復号画像を選択し、該選択した復号画像を提示する
ことを含む画像選択方法。
(付記2)
前記指標値の算出の際には、前記各フレーム画像内の予め設定した複数種類の特徴領域毎に前記指標値を算出し、
前記復号画像の選択の際には、前記複数の符号化データから復号された複数の復号画像の中から、前記複数の指標値のうち利用者により予め指定された特徴領域に対応する指標値が示す劣化の度合いが最も低い復号画像を選択する
付記1に記載の画像選択方法。
(付記3)
前記復号画像の選択の際には、利用者により予め指定された範囲内の復号画像、又は利用者により予め指定された復号画像を含む所定範囲内の復号画像の中から前記指標値が示す劣化の度合いが最も低い復号画像を選択する
付記1又は付記2に記載の画像選択方法。
(付記4)
前記予め設定した特徴領域は、顔領域、位置及びサイズが予め定められた固定領域、動きベクトルが閾値未満の静止領域、動きベクトルが閾値以上の動領域、輝度に応じて分割された分割領域、のうちの少なくとも1種類を含む
付記1〜付記3の何れか1項記載の画像選択方法。
(付記5)
前記復号画像の選択の際には、前記劣化の度合いが低い順から上位N個(Nは2以上の整数)の復号画像を選択する
付記1〜付記4の何れか1項記載の画像選択方法。
(付記6)
動画像に含まれる複数のフレーム画像を符号化して生成された複数の符号化データであって、該符号化の際に、各フレーム画像内の予め設定した少なくとも1種類の特徴領域について、前記符号化により生じた画質の劣化の度合いを示す指標値が算出された複数の符号化データから復号された複数の復号画像の中から、前記指標値が示す劣化の度合いが最も低い復号画像を選択する選択部と、
前記選択部により選択された復号画像を提示する提示部と、
を備えた画像選択装置。
(付記7)
前記符号化データの各々に対して、前記各フレーム画像内の予め設定した複数種類の特徴領域毎に前記指標値が算出されており、
前記選択部は、前記複数の符号化データから復号された複数の復号画像の中から、前記複数の指標値のうち利用者により予め指定された特徴領域に対応する指標値が示す劣化の度合いが最も低い復号画像を選択する
付記6に記載の画像選択装置。
(付記8)
前記選択部は、利用者により予め指定された範囲内の復号画像、又は利用者により予め指定された復号画像を含む所定範囲内の復号画像の中から前記指標値が示す劣化の度合いが最も低い復号画像を選択する
付記6又は付記7に記載の画像選択装置。
(付記9)
前記予め設定した特徴領域は、顔領域、位置及びサイズが予め定められた固定領域、動きベクトルが閾値未満の静止領域、動きベクトルが閾値以上の動領域、輝度に応じて分割された分割領域、のうちの少なくとも1種類を含む
付記6〜付記8の何れか1項記載の画像選択装置。
(付記10)
前記選択部は、前記劣化の度合いが低い順から上位N個(Nは2以上の整数)の復号画像を選択する
付記6〜付記9の何れか1項記載の画像選択装置。
(付記11)
動画像に含まれる複数のフレーム画像を符号化した複数の符号化データを生成する生成部と、
前記符号化により生じた画質の劣化の度合いを示す指標値を、各フレーム画像内の予め設定した少なくとも1種類の特徴領域について算出する算出部と、
を備えた符号化装置。
(付記12)
前記算出部は、前記各フレーム画像内の予め設定した複数種類の特徴領域毎に前記指標値を算出する
付記11に記載の符号化装置。
(付記13)
前記予め設定した特徴領域は、顔領域、位置及びサイズが予め定められた固定領域、動きベクトルが閾値未満の静止領域、動きベクトルが閾値以上の動領域、輝度に応じて分割された分割領域、のうちの少なくとも1種類を含む
付記11又は付記12記載の符号化装置。
(付記14)
動画像に含まれる複数のフレーム画像を符号化した複数の符号化データを生成する生成部、前記符号化により生じた画質の劣化の度合いを示す指標値を、各フレーム画像内の予め設定した少なくとも1種類の特徴領域について算出する算出部を備えた符号化装置と、
前記符号化装置により生成された複数の符号化データから復号された複数の復号画像の中から、前記指標値が示す劣化の度合いが最も低い復号画像を選択する選択部、及び前記選択部により選択された復号画像を提示する提示部を備えた画像選択装置と、
を有する画像選択システム。
(付記15)
前記算出部は、前記各フレーム画像内の予め設定した複数種類の特徴領域毎に前記指標値を算出し、
前記選択部は、前記複数の符号化データから復号された複数の復号画像の中から、前記複数の指標値のうち利用者により予め指定された特徴領域に対応する指標値が示す劣化の度合いが最も低い復号画像を選択する
付記14に記載の画像選択システム。
(付記16)
前記選択部は、利用者により予め指定された範囲内の復号画像、又は利用者により予め指定された復号画像を含む所定範囲内の復号画像の中から前記指標値が示す劣化の度合いが最も低い復号画像を選択する
付記14又は付記15に記載の画像選択システム。
(付記17)
前記予め設定した特徴領域は、顔領域、位置及びサイズが予め定められた固定領域、動きベクトルが閾値未満の静止領域、動きベクトルが閾値以上の動領域、輝度に応じて分割された分割領域、のうちの少なくとも1種類を含む
付記14〜付記16の何れか1項記載の画像選択システム。
(付記18)
前記選択部は、前記劣化の度合いが低い順から上位N個(Nは2以上の整数)の復号画像を選択する
付記14〜付記17の何れか1項記載の画像選択システム。
(付記19)
コンピュータに、
動画像に含まれる複数のフレーム画像を符号化して生成された符号化データであって、該符号化の際に、各フレーム画像内の予め設定した少なくとも1種類の特徴領域について、前記符号化により生じた画質の劣化の度合いを示す指標値が算出された複数の符号化データから復号された複数の復号画像の中から、前記指標値が示す劣化の度合いが最も低い復号画像を選択し、
前記選択された復号画像を提示する
処理を実行させるための画像選択プログラム又は画像選択プログラムを記録した記録媒体。
(付記20)
前記符号化データの各々に対して、前記各フレーム画像内の予め設定した複数種類の特徴領域毎に前記指標値が算出されており、
前記復号画像の選択の際には、前記複数の符号化データから復号された複数の復号画像の中から、前記複数の指標値のうち利用者により予め指定された特徴領域に対応する指標値が示す劣化の度合いが最も低い復号画像を選択する
付記19に記載の画像選択プログラム又は画像選択プログラムを記録した記録媒体。
(付記21)
前記復号画像の選択の際には、利用者により予め指定された範囲内の復号画像、又は利用者により予め指定された復号画像を含む所定範囲内の復号画像の中から前記指標値が示す劣化の度合いが最も低い復号画像を選択する
付記19又は付記20に記載の画像選択プログラム又は画像選択プログラムを記録した記録媒体。
(付記22)
前記予め設定した特徴領域は、顔領域、位置及びサイズが予め定められた固定領域、動きベクトルが閾値未満の静止領域、動きベクトルが閾値以上の動領域、輝度に応じて分割された分割領域、のうちの少なくとも1種類を含む
付記19〜付記21の何れか1項記載の画像選択プログラム又は画像選択プログラムを記録した記録媒体。
(付記23)
前記復号画像の選択の際には、前記劣化の度合いが低い順から上位N個(Nは2以上の整数)の復号画像を選択する
付記19〜付記22の何れか1項記載の画像選択プログラム又は画像選択プログラムを記録した記録媒体。
(付記24)
コンピュータに、
動画像に含まれる複数のフレーム画像を符号化した複数の符号化データを生成し、
前記符号化により生じた画質の劣化の度合いを示す指標値を、各フレーム画像内の予め設定した少なくとも1種類の特徴領域について算出する
処理を実行させるための符号化プログラム又は符号化プログラムを記録した記録媒体。
(付記25)
前記指標値の算出の際には、前記各フレーム画像内の予め設定した複数種類の特徴領域毎に前記指標値を算出する
付記24に記載の符号化プログラム又は符号化プログラムを記録した記録媒体。
(付記26)
前記予め設定した特徴領域は、顔領域、位置及びサイズが予め定められた固定領域、動きベクトルが閾値未満の静止領域、動きベクトルが閾値以上の動領域、輝度に応じて分割された分割領域、のうちの少なくとも1種類を含む
付記24又は付記25記載の符号化プログラム又は符号化プログラムを記録した記録媒体。
(付記27)
コンピュータに、
動画像に含まれる複数のフレーム画像を符号化した複数の符号化データを生成し、
前記符号化により生じた画質の劣化の度合いを示す指標値を、各フレーム画像内の予め設定した少なくとも1種類の特徴領域について算出し、
前記生成した複数の符号化データから復号された複数の復号画像の中から、前記指標値が示す劣化の度合いが最も低い復号画像を選択し、
前記選択した復号画像を提示する
処理を実行させるための画像符号化選択プログラム又は画像符号化選択プログラムを記録した記録媒体。
(付記28)
前記指標値の算出の際には、前記各フレーム画像内の予め設定した複数種類の特徴領域毎に前記指標値を算出し、
前記復号画像の選択の際には、前記複数の符号化データから復号された複数の復号画像の中から、前記複数の指標値のうち利用者により予め指定された特徴領域に対応する指標値が示す劣化の度合いが最も低い復号画像を選択する
付記27に記載の画像符号化選択プログラム又は画像符号化選択プログラムを記録した記録媒体。
(付記29)
前記復号画像の選択の際には、利用者により予め指定された範囲内の復号画像、又は利用者により予め指定された復号画像を含む所定範囲内の復号画像の中から前記指標値が示す劣化の度合いが最も低い復号画像を選択する
付記27又は付記28に記載の画像符号化選択プログラム又は画像符号化選択プログラムを記録した記録媒体。
(付記30)
前記予め設定した特徴領域は、顔領域、位置及びサイズが予め定められた固定領域、動きベクトルが閾値未満の静止領域、動きベクトルが閾値以上の動領域、輝度に応じて分割された分割領域、のうちの少なくとも1種類を含む
付記27〜付記29の何れか1項記載の画像符号化選択プログラム又は画像符号化選択プログラムを記録した記録媒体。
(付記31)
前記復号画像の選択の際には、前記劣化の度合いが低い順から上位N個(Nは2以上の整数)の復号画像を選択する
付記27〜付記30の何れか1項記載の画像符号化選択プログラム又は画像符号化選択プログラムを記録した記録媒体。
1 符号化装置
2 画像選択装置
3 画像選択システム
10 生成部
40 蓄積部
42 抽出部
44 算出部
50、60、90 コンピュータ
71 復号部
80 第1蓄積部
81 第2蓄積部
82 選択部
83 受付部
84 提示部

Claims (13)

  1. 選択部と提示部とを備えたコンピュータが実行する画像選択方法であって、
    前記選択部は、動画像に含まれる複数のフレーム画像を符号化して生成された複数の符号化データであって、該符号化の際に、各フレーム画像内の予め設定した少なくとも1種類の特徴領域について、前記符号化により生じた画質の劣化の度合いを示す指標値が算出された複数の符号化データから復号された複数の復号画像の中から、前記指標値が示す劣化の度合いが最も低い復号画像を選択し、
    前記提示部は、前記選択部により選択された復号画像を提示する
    ことを特徴とする画像選択方法。
  2. 前記符号化データの各々に対して、前記各フレーム画像内の予め設定した複数種類の特徴領域毎に前記指標値が算出され、
    前記選択部は、前記複数の符号化データから復号された複数の復号画像の中から、前記複数の指標値のうち利用者により予め指定された特徴領域に対応する指標値が示す劣化の度合いが最も低い復号画像を選択する
    請求項1に記載の画像選択方法。
  3. 前記選択部は、利用者により予め指定された範囲内の復号画像、又は利用者により予め指定された復号画像を含む所定範囲内の復号画像の中から前記指標値が示す劣化の度合いが最も低い復号画像を選択する
    請求項1又は請求項2に記載の画像選択方法。
  4. 前記予め設定した特徴領域は、顔領域、位置及びサイズが予め定められた固定領域、動きベクトルが閾値未満の静止領域、動きベクトルが閾値以上の動領域、輝度に応じて分割された分割領域、のうちの少なくとも1種類を含む
    請求項1〜請求項3の何れか1項記載の画像選択方法。
  5. 前記選択部は、前記劣化の度合いが低い順から上位N個(Nは2以上の整数)の復号画像を選択する
    請求項1〜請求項4の何れか1項記載の画像選択方法。
  6. 動画像に含まれる複数のフレーム画像を符号化して生成された複数の符号化データであって、該符号化の際に、各フレーム画像内の予め設定した少なくとも1種類の特徴領域について、前記符号化により生じた画質の劣化の度合いを示す指標値が算出された複数の符号化データから復号された複数の復号画像の中から、前記指標値が示す劣化の度合いが最も低い復号画像を選択する選択部と、
    前記選択部により選択された復号画像を提示する提示部と、
    を備えた画像選択装置。
  7. 前記符号化データの各々に対して、前記各フレーム画像内の予め設定した複数種類の特徴領域毎に前記指標値が算出されており、
    前記選択部は、前記複数の符号化データから復号された複数の復号画像の中から、前記複数の指標値のうち利用者により予め指定された特徴領域に対応する指標値が示す劣化の度合いが最も低い復号画像を選択する
    請求項6に記載の画像選択装置。
  8. 前記選択部は、利用者により予め指定された範囲内の復号画像、又は利用者により予め指定された復号画像を含む所定範囲内の復号画像の中から前記指標値が示す劣化の度合いが最も低い復号画像を選択する
    請求項6又は請求項7に記載の画像選択装置。
  9. 前記予め設定した特徴領域は、顔領域、位置及びサイズが予め定められた固定領域、動きベクトルが閾値未満の静止領域、動きベクトルが閾値以上の動領域、輝度に応じて分割された分割領域、のうちの少なくとも1種類を含む
    請求項6〜請求項8の何れか1項記載の画像選択装置。
  10. 前記選択部は、前記劣化の度合いが低い順から上位N個(Nは2以上の整数)の復号画像を選択する
    請求項6〜請求項9の何れか1項記載の画像選択装置。
  11. 動画像に含まれる複数のフレーム画像を符号化した複数の符号化データを生成する生成部、前記符号化により生じた画質の劣化の度合いを示す指標値を、各フレーム画像内の予め設定した少なくとも1種類の特徴領域について算出する算出部を備えた符号化装置と、
    前記符号化装置により生成された複数の符号化データから復号された複数の復号画像の中から、前記指標値が示す劣化の度合いが最も低い復号画像を選択する選択部、及び前記選択部により選択された復号画像を提示する提示部を備えた画像選択装置と、
    を有する画像選択システム。
  12. コンピュータを、選択部及び提示部として機能させるための画像選択プログラムであって、
    前記選択部は、動画像に含まれる複数のフレーム画像を符号化して生成された複数の符号化データであって、該符号化の際に、各フレーム画像内の予め設定した少なくとも1種類の特徴領域について、前記符号化により生じた画質の劣化の度合いを示す指標値が算出された複数の符号化データから復号された複数の復号画像の中から、前記指標値が示す劣化の度合いが最も低い復号画像を選択し、
    前記提示部は、前記選択部により選択された復号画像を提示する
    像選択プログラム。
  13. コンピュータを、生成部、算出部、選択部及び提示部として機能させるための画像符号化選択プログラムであって、
    前記生成部は、動画像に含まれる複数のフレーム画像を符号化した複数の符号化データを生成し、
    前記算出部は、前記符号化により生じた画質の劣化の度合いを示す指標値を、各フレーム画像内の予め設定した少なくとも1種類の特徴領域について算出し、
    前記選択部は、前記生成部により生成された複数の符号化データから復号された複数の復号画像の中から、前記指標値が示す劣化の度合いが最も低い復号画像を選択し、
    前記提示部は、前記選択部により選択された復号画像を提示する
    像符号化選択プログラム。
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