JP2010008833A - ビーム露光装置及びビーム露光装置の描画制御回路 - Google Patents
ビーム露光装置及びビーム露光装置の描画制御回路 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010008833A JP2010008833A JP2008169864A JP2008169864A JP2010008833A JP 2010008833 A JP2010008833 A JP 2010008833A JP 2008169864 A JP2008169864 A JP 2008169864A JP 2008169864 A JP2008169864 A JP 2008169864A JP 2010008833 A JP2010008833 A JP 2010008833A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- circuit
- clock
- clock signal
- spindle
- trigger
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
- Electron Beam Exposure (AREA)
- Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
Abstract
【課題】直動ステージとスピンドル回転機構を用いたビーム露光装置において、簡単で安価な回路構成で、円弧パターンを原盤に露光する。
【解決手段】DDS(Direct Digital synthesizer)により、スピンドルクロック、ライトクロック、ステージクロックを生成する回路(80,82,84)と、ライトクロックから、1回転に1回程度、特定の描画位置を示すトリガ信号を発生するトリガ発生回路(87)と、そのトリガが発生した半径及び円周方向位置を測定する測定回路(88)と、測定結果により、クロック周波数を調整する周波数データ設定回路(89)とを有する。磁気ディスク媒体等のサーボパターンのような円弧状の整列ピットを、より簡単な回路によって実現できる。
【選択図】図4
【解決手段】DDS(Direct Digital synthesizer)により、スピンドルクロック、ライトクロック、ステージクロックを生成する回路(80,82,84)と、ライトクロックから、1回転に1回程度、特定の描画位置を示すトリガ信号を発生するトリガ発生回路(87)と、そのトリガが発生した半径及び円周方向位置を測定する測定回路(88)と、測定結果により、クロック周波数を調整する周波数データ設定回路(89)とを有する。磁気ディスク媒体等のサーボパターンのような円弧状の整列ピットを、より簡単な回路によって実現できる。
【選択図】図4
Description
本発明は、電子ビーム等のビームを、回転駆動機構上の原盤に、照射して、磁気ディスク等の情報記録用原盤を作成するビーム露光装置及びその描画制御回路に関し、特に、磁気ディスク原盤に、サーボパターンを形成する際に有効な円弧状に整列する描画パターンをディスク全面に渡って描画するビーム露光装置及びその描画制御回路に関する。
電子ビームにより情報記録用媒体の原盤を描画する装置、いわゆるEB(Electron Beam)マスタリング装置(以下、EBRと記す)は、回転している原盤の主面に、レジストを塗布し、直接、主面に、電子ビームを照射しながら、原盤を主面に沿って移動する。
この移動により、原盤に、螺旋状もしくは同心円上に、ピット列を形成する。このようなディスク状原盤への描画は、当初、光ディスクを対象にして、レーザ光を光学レンズで集光・照射する光学マスタリング装置(以下、LBRと記す)により、広く行われてきた。
一方、磁気ディスクのサーボ情報が露光、形成された原盤を、磁気ディスク媒体に転写し、磁気ディスク媒体にサーボ情報を作成する方法が開発されつつある。その原盤描画には、LBRでは、実現が困難な微細ビームが必要なことから、EBRの適用が考えられている。
図8は、光ディスクのなかでも極めて一般的なCD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)の情報ピットの説明図である。図8に示すように、光ディスク100に形成される情報ピットは、ビット長に情報を対応させ、ディスク100全面に渡って、長短ピットが、スパイラル状(渦巻き状)に続く構成であり、ディスク半径方向の左右の隣接した情報トラックと相対的な位置関係はない。
一方、図9に示すように、磁気ディスク110のサーボパターン(ID部と称す)120は、ディスクの半径方向に直線となる放射パターンが基本となっている。これら放射パターンを基本としたID部120と無記録部(後から記憶データを書くための白紙部分)が一組となって、セクタを構成し、セクタが、1周あたり数十〜数百組配置される。
1周当たりのID部の数は、全面に渡って、一定のため、ディスク110全体を、マクロ的に見ると、ID部が放射状の筋になって観察される。さらに、磁気ディスク装置は、大部分がスイングアームヘッドで、装置組み立て後、アーム先端のヘッドが、円弧状の移動軌跡を描くことから、ID部120は、放射状ではなく、円弧状に整列している。このため、EBRで、サーボパターンを描画する場合でも、このような円弧状に描画出来ることが望まれる。
図10は、従来の電子ビーム露光装置のブロック図である。電子ビーム露光装置200は、電子光学系210とステージ系220とで構成される。電子光学系210は,電子ビームを発生させる電子銃と、ビームを原盤上び絞り込む電子光学系、ビームのオン/オフを行うブランカ212、原盤主面に照射されるビーム位置を変化させる偏向制御系などから構成される。
一方、ステージ系220は、電子光学系の下部に設けられた真空チャンバ内に設置され、直動ステージと、直動ステージ上に搭載されたスピンドルモータ222と呼ばれる回転モータとを有する。スピンドルモータ222には、ターンテーブルが設けられ、このターンテーブル上に、レジストを塗布した原盤230を固定する。そして、モータ222を回転させながら、電子光学系210で作成した微小に集束させた電子ビームを、断続的に照射して、原盤230の円周上に、ピット列を形成する。
同時に、モータ222全体を、直線駆動する直動ステージで半径方向に移動させ、スパイラルもしくは同心円状に、記録域全面に描画する。
スピンドルモータ222は、1回転あたり数百〜数千パルスを発生させる、所謂ロータリーエンコーダが取り付けられており、モータ回転数に比例したパルス列を発生させる。一方、基準クロック発生部242からの基準クロックFrから、第2のクロック作成回路246が、回転速度の基準となるスピンドルクロック(SP_CLK)を生成する。
スピンドル制御回路250のPLL制御回路は、ロータリーエンコーダ信号(パルス列)とスピンドルクロックが一定位相差となるように、スピンドル制御回路250のモータ駆動回路をフィードバック制御する。
モータ駆動回路は、スピンドルモータ222を駆動する。従って、スピンドルクロックSP_CLKの周波数を上げると、スピンドルモータ222の回転数は上がり、逆に、スピンドルクロックの周波数を下げると、モータ222の回転数も下がる。
このような放射状のID部を、EBRで描画するためには、原盤230の1回転当たりの半径方向送り(直動ステージによる送り)を、ビーム径と同程度に小さくして、隣接トラックとの間の未露光部を無くし、さらに、露光タイミングを、正確に制御して、隣接トラックのピットエッジとの円周方向の相対位置ずれを、限りなく小さくする必要がある。この円周方向のピットエッジ位置が揃ったピットを整列ピットと呼ぶ。
従来、EBRのように、高精度なスピンドルモータ222を使用できる場合には,図10に示すように、スピンドルモータ222に与える基準クロック(スピンドルクロック(SP_CLK))と、フォーマッタ240において作成される描画信号の基準となるクロック(ライトクロック(W_CLK))とを、同一信号源242から作り、両クロックを同期する方法が採用されている。この方法は、比較的簡単に、高精度な整列ピットが描画出来る。
一方、この方法は、スピンドルクロックに対して、実際のスピンドルモータ222の回転が、より高精度に追従している間しか、円弧状の整列ピットを形成できない。このため、本来なら、原盤230の全面を、一定回転数で描画したいのに対し、EBRでは、回転数を変えなければならない。
この理由は、EBRが、LBRと異なり、ビームエネルギー(LBRの場合、光量、EBRの場合、ビーム電流)を可変に出来ないことに起因する。ビームエネルギーが一定の場合には、一定の描画速度で描画しないと、原盤230にビームで形成される溝幅が狭くなるなど、均一な描画が得られない。LBRでは、原盤の外周に行くほど、光量を上げることで、一定回転数で、描画が出来るが、EBRでは、一定の描画速度となるように、原盤230の外周と内周で、回転数を変える必要がある。
しかも、磁気ディスクのサーボパターンは、整列ピットが記録域全面に配置されているため、階段状に回転数を切り替えることが出来ない。段階状に回転数を切り替えると、スピンドル回転数の遷移領域では、回転精度が悪化し、ピットの整列が乱れてしまうためである。
したがって、スピンドルクロックを、限りなく連続に近い微小ステップで変化させ、更に、ライトクロックも、スピンドルクロックに同期させて変化させる必要がある。加えて、図9のような円弧状の整列ピットを形成するためには、両者の同期関係を微小に変化させ、ピットの形成位置を、精密に調整させる必要がある。
更に、直動ステージによる半径方向への送り制御は、1回転当たりの移動量を、同じにしなければ、トラックピッチが一定にならないので、スピンドルモータの回転数の変化に合わせて、送り速度も可変しなければならない。
このため、スピンドルクロック同様、フォーマッタ240からステージクロック(ST_CLK)を受け取り、1クロック当たりの移動量×クロック数、だけステージを移動させるフィードバック制御系が、EBR側に用意されている。従って、フォーマッタ240においては、少なくともライトクロック(W_CLK)/スピンドルクロック(SP_CLK)/ステージクロック(ST_CLK)の3つのクロックを、同期関係を制御しつつ生成する必要がある。
このような同期制御を実現するため、本出願人は、高分解能周波数シンセサイザを実現する回路技術として知られているDDS(Direct Digital synthesizer)を応用したクロック同期方法を提案している(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
DDSの基本的な動作原理については、上記特許文献等で周知であるので、詳細は割愛するが、簡単に説明すると、基本的に、高周波のリファレンスクロックFrとディジタルデータDとを入力すると、FrとDから、次式(1)によって定まる周波数F0を出力する。
[数1]
F0=Fr×(D/232)・・・(1)
例えば、Frが100MHz、Dが32bitデータとすると、周波数分解能(1bitあたりの周波数変化)は、0.23Hzとなり、極めて高い分解能が得られる。また、F0の最高周波数は、Frの1/3程度という制約があり、30MHz程度となる。
F0=Fr×(D/232)・・・(1)
例えば、Frが100MHz、Dが32bitデータとすると、周波数分解能(1bitあたりの周波数変化)は、0.23Hzとなり、極めて高い分解能が得られる。また、F0の最高周波数は、Frの1/3程度という制約があり、30MHz程度となる。
このようなDDS回路は、D=32〜48bit、Fr=1GHz程度まで入力できる専用ICが開発され、入手も容易である。
図10に示すように、リファレンスクロック作成回路242からの基準クロックFrから、スピンドルクロックとライトクロックの発生する回路260A,260Bに、DDS回路を使用する。そして、周波数更新回路262A,262BのデジタルデータDにより、DDS回路260A,260Bの高分解能性を生かして、例えば、1回転毎に、DDS回路260A,260Bの周波数を再設定する。
これにより、スピンドルの回転精度を悪化させることなく、連続的に変化させることができ、周速一定という条件を満足する。
又、周波数シンセサイザもしくはパルスジェネレータと称し、高分解能で周波数設定できる測定器が、市販されている。これらの多くは、内部にDDS技術を使っており、パソコンなどのプロセッサから周波数設定するためのインターフェイスも備えている。
しかし、磁気ディスクのサーボパターンのように高い整列性の要求され、且つ円弧パターンまで描画しようとすると、この種の測定器を使用すると、ライトクロックとスピンドルクロックを実質的に連続可変できるものの、両者を同期して、可変できない。
即ち、プロセッサが周波数設定命令を送ってから、実際に周波数が変化するまでに、僅かだが、バラツキのある時間がかかり、この時間を予測できない。このため、これらが積算して最終的に大きな誤差が発生してしまう。
このため、図10に示したように、フォーマッタ240に、周波数更新回路262A,262Bを設けている。尚、図10では、考え方は同一であるので、ステージクロック作成系を省略し、ライトクロックとスピンドルクロックの関係のみ図示している。
前記従来の提案による周波数更新回路262A(262B)を、図11で説明する。図11に示すように、ライトクロック/スピンドルクロックを作成するDDS出力を、カウンタ270によってカウントする。さらに、切り替える次の周波数データD(n+1)を、設定レジスタ276に設定し、且つ現在の周波数で出力するパルス数N(n)を、設定レジスタ274に設定しておく。
比較回路272が、カウンタ270が、出力パルスの数をカウントしたカウント値が、設定レジスタ274の設定値N(n)に一致したことを検出した瞬間に、設定レジスタ276の設定値D(n+1)を、DDS260A(260B)にロードし、周波数を切り替える。
制御プロセッサ278は、周波数が切り替わったら(比較回路272からの一致のインタラプトを受けたら)、出力パルスカウンタ270をクリアして、周波数データD(n+1)でのDDS260A(260B)からのパルス数のカウントを開始する。又、制御プロセッサ278は、次の周波数データD(n+2)を、設定レジスタ276に、次の切り替えまでのパルス数N(n+1)を、設定レジスタ274にセットする。
このような構成により、スピンドルクロック、ライトクロックの両方の切り替えタイミングが正確に予測できる。例えば、1回転当たりのスピンドルクロック数Nspとライトクロック数Nwとを、N(Nsp)/N(Nw)としてセットし、1回転毎に、周波数を再計算することにより、整列ピットを全周に渡って形成できる。
即ち、描画半径位置R[mm]で、所望の周速V[mm/sec]を得るためのスピンドル回転数f[Hz]は、下記式(2)で表される。
[数2]
f=V/2πR・・・(2)
従って、スピンドルクロック周波数Fspを、下記式(3)、ライトクロック周波数Fwを、下記式(4)となるように、式(1)から、ライトクロック周波数データDw,スピンドルクロック周波数データDspを求める。
f=V/2πR・・・(2)
従って、スピンドルクロック周波数Fspを、下記式(3)、ライトクロック周波数Fwを、下記式(4)となるように、式(1)から、ライトクロック周波数データDw,スピンドルクロック周波数データDspを求める。
[数3]
Fsp=f×Nsp・・・(3)
Fsp=f×Nsp・・・(3)
[数4]
Fw=f×Nw・・・(4)
そして、DDS260A(260B)に、Dw,Dspを設定することにより、全面に整列ピットが得られる。実際には、ライト系のFwとDwの間に量子化誤差が発生する。即ち、Fwが、式(4)より僅かに高いと、整列ピットは、徐々に上流側に、シフトし、低いと、下流側にシフトするが、どの程度シフトするかは、予測可能であり、設定周波数を調整することで、円弧状に整列させることも可能となる。
特開2008−76603号公報
特開2006−119484号公報
Fw=f×Nw・・・(4)
そして、DDS260A(260B)に、Dw,Dspを設定することにより、全面に整列ピットが得られる。実際には、ライト系のFwとDwの間に量子化誤差が発生する。即ち、Fwが、式(4)より僅かに高いと、整列ピットは、徐々に上流側に、シフトし、低いと、下流側にシフトするが、どの程度シフトするかは、予測可能であり、設定周波数を調整することで、円弧状に整列させることも可能となる。
従来技術では、1回転中の演算回数を増やすことで、高精度化が可能である。しかしながら、従来技術では、回路が複雑化し、高価になるという課題が生じる。
第1に、前述の通り、市販のシンセサイザを使うことはできないため、専用回路を製作する必要がある。
第2に、専用回路を作成する場合、市販されているDDS用ICを用いるが、市販されているDDS用ICは、DDSに、周波数データD(n)がレジスタに設定されてから、DDSの周波数が切り替わるまでに遅れがある。この時、発生する僅かな誤差が、切り替えの度に積算され、最終的に大きな誤差となってしまう。
このため、予め遅れ時間を見込んだタイミングで、次の周波数データをロードする必要がある。即ち、図11の周波数更新回路の比較回路272は、実際には、遅れ時間を見込むために、数百MHz〜GHzに達するリファレンスクロックをカウントするタイマ回路を含む構成のものが、必要となり、複雑で高価なものとなる。
第3に、図11に示したように、周波数の切り替えタイミングは、ライトクロックとスピンドルクロックで独立しているが、制御プロセッサ278は共通である。このため、比較回路272からの一致信号は、バラバラに届くことになり、制御ソフトを組む上で都合が悪く、制御ソフトが複雑化する。
従って、本発明の目的は、より簡単な回路や制御ソフトで、円弧状の整列ピットを描画するためのビーム露光装置及びその描画制御回路を提供することにある。
又、本発明の他の目的は、汎用の周波数シンセサイザを使用して、高精度に、円弧状の整列ピットを描画するためのビーム露光装置及びその描画制御回路を提供することにある。
この目的の達成のため、本発明は、ビームパワーを可変に出来ない露光ビームを、回転駆動機構に設置された記録媒体の原盤に照射して、前記記録媒体の原盤を露光するビーム露光装置において、前記回転駆動機構を半径方向に駆動する直動駆動機構と、前記原盤が設置され、前記原盤を回転する前記回転駆動機構と、前記露光ビームの照射をオン/オフ制御するブランキング機構と、直接型デジタルシンセサイザにより、前記ブランキング機構の露光タイミングの基準となるライトクロック信号を作成する第1のクロック生成回路と、直接型デジタルシンセサイザにより、前記回転駆動機構のスピンドルモータの回転速度の基準となるスピンドルクロック信号を生成する第2のクロック生成回路と、直接型デジタルシンセサイザにより、前記直動駆動機構のステージ移動量の基準となるステージクロック信号を生成する第3のクロック生成回路と、前記ライトクロック信号から特定の描画位置を示すトリガパルスを発生させるトリガ発生回路と、前記スピンドルクロック信号と前記ステージクロック信号とを基準に、前記トリガパルス発生時の半径および円周方向位置を測定するトリガ発生位置測定回路と、前記トリガ発生位置の測定結果に応じて、前記直接型デジタルシンセサイザにより、前記第1のクロック生成回路の前記ライトクロック信号もしくは前記第2のクロック生成回路の前記スピンドルクロック信号のいずれか1つの周波数を修正する周波数修正回路とを有する。
又、本発明のビームパワーを可変に出来ない露光ビームを、直動駆動機構上に設けられた回転駆動機構に設置された記録媒体の原盤に照射して、前記記録媒体の原盤を露光するビーム露光装置の描画制御回路において、直接型デジタルシンセサイザにより、ビーム露光の露光タイミングの基準となるライトクロック信号を作成する第1のクロック生成回路と、直接型デジタルシンセサイザにより、前記回転駆動機構のスピンドルモータの回転速度の基準となるスピンドルクロック信号を生成する第2のクロック生成回路と、直接型デジタルシンセサイザにより、前記直動駆動機構のステージ移動量の基準となるステージクロック信号を生成する第3のクロック生成回路と、前記ライトクロック信号から特定の描画位置を示すトリガパルスを発生させるトリガ発生回路と、前記スピンドルクロック信号と前記ステージクロック信号とを基準に、前記トリガパルス発生時の半径および円周方向位置を測定するトリガ発生位置測定回路と、前記トリガ発生位置の測定結果に応じて、前記直接型デジタルシンセサイザにより、前記第1のクロック生成回路の前記ライトクロック信号もしくは前記第2のクロック生成回路の前記スピンドルクロック信号のいずれか1つの周波数を修正する周波数修正回路とを有する。
更に、本発明では、好ましくは、前記測定したトリガ発生位置を、表示装置の画面に表示する表示回路を更に有する。
更に、本発明では、好ましくは、前記第2のクロック生成回路の出力クロック信号を分周して、前記スピンドルクロック信号を出力する分周回路を更に有し、前記トリガ発生位置測定回路は、前記分周前の出力クロック信号を基準に、トリガ発生位置を測定する。
更に、本発明では、好ましくは、前記第3のクロック生成回路の出力クロック信号を分周して、前記ステージクロック信号を出力する第2の分周回路を更に有し、前記トリガ発生位置測定回路は、前記分周前の出力クロック信号を基準に、トリガ発生位置を測定する。
更に、本発明では、好ましくは、前記第1、第2及び第3のクロック生成回路は、同一の基準クロックから前記ライトクロック信号、スピンドルクロック信号及びステージクロック信号を生成する。
更に、本発明では、好ましくは、前記周波数修正回路は、前記トリガ発生位置の半径位置から目標円周位置を計算し、前記トリガ発生位置の測定円周位置と前記計算した目標円周位置とを比較して、前記直接型デジタルシンセサイザにより、前記第1のクロック生成回路の前記ライトクロック信号もしくは前記第2のクロック生成回路の前記スピンドルクロック信号のいずれか1つの周波数を修正する。
更に、本発明では、好ましくは、前記露光ビームが、電子ビームである。
更に、本発明では、好ましくは、前記露光パターンが、前記原盤の半径方向に、円弧状又は放射状の延びるパターンである。
更に、本発明では、好ましくは、前記原盤が、磁気ディスクのサーボパターンの原盤である。
直動ステージとスピンドル回転機構を用いたビーム露光装置において、DDS(Direct Digital synthesizer)技術を活用して、スピンドルクロックを滑らに変化させ、スピンドルモータの回転を精度劣化させずに、周速一定に保つことができる。又、1回転に1回程度、特定の描画位置を示すトリガ信号を発生させ、そのトリガが発生した半径及び円周方向位置を測定して、クロック周波数を調整するため、磁気ディスク媒体等のサーボパターンのような円弧状の整列ピットを、より簡単な回路によって実現できる。
以下、本発明の実施の形態を、電子ビーム露光装置の構成、描画制御回路の第1の実施の形態、描画制御回路の第2の実施の形態、他の実施の形態の順で説明するが、本発明は、この実施の形態に限られない。
(電子ビーム露光装置)
図1は、本発明の電子ビーム露光装置の一実施の形態の構成図、図2は、図1のスピンドルモータの構成図である。図1に示すように、電子ビーム露光装置1は、電子光学系2とステージ系3を有する。
図1は、本発明の電子ビーム露光装置の一実施の形態の構成図、図2は、図1のスピンドルモータの構成図である。図1に示すように、電子ビーム露光装置1は、電子光学系2とステージ系3を有する。
電子光学系2は,電子ビームを発生させる電子銃12,ビームを拡大する電子光学系,ビームのオン/オフを行うブランカ14、原盤7主面に照射されるビーム位置を変化する偏向制御系16などから構成される。
一方、ステージ系3は、電子光学系2の下部に設けられた真空チャンバ4内に設置され、直動ステージ6上に、スピンドルモータと呼ばれる回転モータを有する回転ステージ5が搭載された構造である。
回転ステージ5のスピンドルモータに設けられたターンテーブル上に、レジストを塗布した原盤7を固定し、モータを回転させながら、電子光学系で作成した微小に集束させた電子ビームを、断続的に照射して、原盤7の円周上にピット列を形成する。
同時に、スピンドルモータ全体を、直動ステージ6で半径方向に移動させ、スパイラルもしくは同心円状に記録域全面に描画する。直動ステージ6は、ステージモータ60の回転により、ステージを、原盤の半径方向に、直動するものである。このステージの位置を検出するため、ステージ6上には、ミラー62が設けられ、レーザー測長器64からの照射レーザー光を、反射する。レーザー測長器64は、反射光を受光して、位置を検出する。
直動ステージ6の位置決め誤差やスピンドルモータの回転ムラを、偏向制御系16により補正すれば、高精度な描画が可能であるが、偏向制御は、オープン制御であるため、直動ステージ6の位置決めやスピンドルモータ5の回転精度を、極力高める必要がある。
このため、スピンドルモータ5−1は、図2に示す如く、エアや漏洩磁場を嫌う電子ビーム描画であっても、エアスピンドル支持の電磁モータを厳重な磁気シール/真空シールを施したうえで使用している。
即ち、電磁モータ50をエアーベアリング52で支持し、真空シール54で外部とシールし、内部を真空排気し、外部を、磁気シールする。この電磁モータ50の回転軸にターンテーブル5−2を取り付け、ターンテーブル5−2に、原盤7を取り付ける。
また、電磁モータ50の回転制御には、いわゆるPLL(Phase Lock Loop)制御が使われている。すなわち、スピンドルモータ(電磁モータ)5−1には、1回転あたり数百〜数千パルスを発生させるロータリーエンコーダ58が取り付けられており、エンコーダ用ディテクタ59により、モータ回転数に比例したパルス列を発生させる。
一方、基準クロック発生部からは回転速度の基準となるスピンドルクロック(SP_CLK)を生成させ、PLL制御回路94が、ロータリーエンコーダ信号とスピンドルクロックが一定の位相差になるように、モータ駆動回路にフィードバック制御を掛ける。従って、スピンドルクロックSP_CLKの周波数を上げると、スピンドルモータ5−1の回転数は上がり、周波数を下げると、モータ回転数も下がる。
図3は、制御回路を含めた電子ビーム露光装置のブロック図である。フォーマッタ8は、ライトクロック作成回路80と、データジェネレータ86と、スピンドルクロック作成回路82と、ステージクロック作成回路84とを有する。
スピンドルクロック作成回路82は、基準クロック発生部からの基準クロックFrから、回転速度の基準となるスピンドルクロック(SP_CLK)を生成する。スピンドル制御回路90のPLL制御回路94は、ロータリーエンコーダ信号(パルス列)とスピンドルクロックが一致するように、スピンドル制御回路90のモータ駆動回路をフィードバック制御する。
ライトクロック作成回路80は、同じく、基準クロックFrから、描画信号の基準となるライトクロックを作成する。データジェネレータ86は、ライトクロックに従い、描画データを生成し、ブランカ14を制御する。即ち、スピンドルモータ5に与える基準クロック(スピンドルクロック(SP_CLK))と、フォーマッタ8において作成される描画信号の基準となるクロック(ライトクロック(W_CLK))とを、同一信号源から作り、両クロックを同期する。
ステージクロック作成回路84は、スピンドルクロック同様、基準クロックFrからステージクロック(ST_CLK)を作成し、ステージ制御回路92に出力する。ステージ制御回路92は、レーザー距離測定器64からの測定距離をフィードバック入力とし、1クロック当たりの移動量×クロック数、だけステージを移動させるフィードバック系で構成されている。
従って、フォーマッタ8においては、少なくともライトクロック(W_CLK)/スピンドルクロック(SP_CLK)/ステージクロック(ST_CLK)の3つのクロックを、同期関係を制御しつつ生成する。
(描画制御回路の第1の実施の形態)
図4は、本発明の描画制御回路(フォーマッタ)の第1の実施の形態のブロック図であり、図5は、図4のプロセッサの制御フロー図、図6は、図4、図5の構成の描画制御の説明図である。
図4は、本発明の描画制御回路(フォーマッタ)の第1の実施の形態のブロック図であり、図5は、図4のプロセッサの制御フロー図、図6は、図4、図5の構成の描画制御の説明図である。
図4において、図3で示したものと同一のものは、同一の記号で示してあり、ライトクロック作成回路80、スピンドルクロック作成回路82、ステージクロック作成回路84は、DDS(Direct Digital synthesizer)で構成される。
更に、特定の描画位置を示すトリガ発生回路87と、そのトリガが発生した半径及び円周方向位置を測定する測定回路88と、その位置に応じてクロック周波数を設定する周波数設定回路89とを有する。
トリガ発生回路87は、分周回路から構成される。1回転分のデータを出力するために必要なライトクロック数は、描画パターンによって、N個と決まっている。トリガ発生回路87は、ライトクロックを1/N分周する回路で構成され、1トラック(1回転)描画するたびに、パルス(トリガ)を発生する。このトリガの発生は、1回転に1パルスに限定したことはなく、発生位置が既知であれば、1回転中に複数回出してもよいし、複数回転に1パルスでもよい。
クロックシンセサイザ(DDS)の分解能や、トリガ位置測定分解能、周波数設定処理スピード、などから設定されるべきものであるが、1回転に1パルスとすると、精度の面からも、処理スピードの面からも無理がない。
トリガ発生位置測定回路88は、カウンタ回路と、トリガ発生位置のカウンタ値を読み取るラッチ回路から構成される。スピンドルクロックSP_CLKは、スピンドルモータ5のエンコーダ数に応じて作成される。エンコーダ数が、Mであると、スピンドルクロックSP_CLKが、Mパルスで、スピンドルモータ5が、1回転する。このため、Mカウント毎にリセットされるスピンドルカウンタを設け、トリガ発生位置のカウント値を、ラッチ回路に読み取る構成とする。これにより、(360/M)deg(度)の分解能で、円周方向位置が測定される。
一方、ステージクロックST_CLKは、直動ステージ6の1クロック当たりの移動量に応じて作成される。書き出し位置(図6の書き出し半径位置)は、既知であるから、書き出し位置をプリセットしたカウンタを設け、カウンタで、ステージクロックST_CLKをカウントしながら、トリガ発生位置のカウント値をラッチ回路で読み取る。これにより、半径方向位置が、ステージの1クロック当たりの移動量を分解能として、測定できる。
周波数設定回路39は、トリガ発生位置の測定ごとに、処理を繰り返すマイクロプロセッサで構成される。図5に、プロセッサ内での処理の一例を示す。
(S10)プロセッサ89は、トリガ発生回路87からトリガが発生され、トリガ発生位置検出回路88が、トリガ発生位置(円周方向、半径方向の位置)を測定すると、ラッチ回路からトリガ発生位置を読取る。
(S12)プロセッサ89は、読取った半径位置と、予め与えられている周速(一定値)から、ライトクロックWCLK/スピンドルクロックSP_CLK/ステージクロックST_CLKの各々の周波数を計算する。
(S14)DDSの周波数分解能は十分に高いため、この計算されたクロック周波数を、そのまま、DDSに設定しても、直ちに整列性が崩れることはないが、僅かな誤差が積算されて、徐々に整列の軌跡が所望の円弧から外れてしまう。このため、プロセッサ89は、測定された半径位置から所望の円弧軌跡となるために必要な目標円周位置を計算する。図6に示すように、測定された半径位置から目標円周位置(目標トリガ軌跡の位置)を計算する。
(S16)次に、プロセッサ89は、測定された円周位置と目標円周位置とを比較し、測定された円周位置が、目標円周位置より下流だったか上流だったかを判定する。
(S18)プロセッサ89は、測定された円周位置が、目標円周位置より下流であると判定すると、計算したスピンドルクロックSP_CLKの周波数を最小分解能だけマイナスして、周波数を低く(遅く)する。
(S20)プロセッサ89は、測定された円周位置が、目標円周位置より上流であると判定すると、計算したスピンドルクロックSP_CLKの周波数を最小分解能だけプラスして、周波数を高く(速く)する。
(S22)プロセッサ89は、このように修正した、又は一致の場合に修正しないライトクロックWCLK/スピンドルクロックSP_CLK/ステージクロックST_CLKの各々の周波数を、各々のDDS80,82,84に出力する。この修正を加えることにより、図6に示すように、所望の円弧軌跡から逸脱せずに、全面描画が可能となる。
このように、直動ステージを用いたEBRを使用し、DDS(Direct Digital synthesizer)技術を活用して、スピンドルクロックを滑らに変化させ、スピンドルモータの回転を精度劣化させずに、周速一定に保つ。これとともに、1回転に1回程度、特定の描画位置を示すトリガ信号を発生させ、そのトリガが発生した半径及び円周方向位置を測定して、クロック周波数を調整するため、磁気ディスク媒体のサーボパターンのような円弧状の整列ピットを、より簡単な回路によって実現できる。
尚、図5のフローでは、スピンドルクロックSP_CLKを修正しているが、図6のように、円弧軌跡は、スピンドルクロックSP_CLKとライトクロックW_CLKとの相対関係で決まるので、ライトクロックW_CLKの周波数を修正しても構わない。
さらに、この実施の形態では、図4の破線枠のように、パーソナルコンピュータ上の表示装置などに、トリガ発生位置を表示することができるトリガ発生位置表示回路94を設けている。これにより、パーソナルコンピュータの画面上などに、図6のように、トリガ発生位置と目標位置の軌跡を表示することが容易に実現できる。
図5のプロセスにおける周波数計算や修正方法は、描画するパターンや描画条件によって変化するものであり、間違いがあると、再描画しなければならない事態を生じる。表示機能があると、これらのミスを、実際にEBRに接続して描画する前に、チェックすることが可能となり、実用上極めて有用である。
(描画制御回路の第2の実施の形態)
図7は、本発明の描画制御回路(フォーマッタ)の第2の実施の形態のブロック図であり、図4で示したものと同一のものは、同一の記号で示している。図7においても、図4と同様に、ライトクロック作成回路80、スピンドルクロック作成回路82、ステージクロック作成回路84は、DDS(Direct Digital synthesizer)で構成される。
図7は、本発明の描画制御回路(フォーマッタ)の第2の実施の形態のブロック図であり、図4で示したものと同一のものは、同一の記号で示している。図7においても、図4と同様に、ライトクロック作成回路80、スピンドルクロック作成回路82、ステージクロック作成回路84は、DDS(Direct Digital synthesizer)で構成される。
又、特定の描画位置を示すトリガ発生回路87と、そのトリガが発生した半径及び円周方向位置を測定する測定回路88と、その位置に応じてクロック周波数を設定する周波数設定回路89とを有する。更に、スピンドルクロック、ステージクロックに対し、分周回路96,98を設ける。
この理由は、スピンドルモータ5のエンコーダ数Mは、多くとも4000程度が一般的であり、測定分解能が、0.1deg(度)程度と不足気味となる場合がある。このような場合、図7のように、予め、DDS(スピンドルクロック作成回路)82からはスピンドルクロックSP_CLKのX倍(整数、2以上)の出力周波数を出力させる。
位置測定には、DDS82の出力を使用し、スピンドルモータ5には、分周回路96で、1/Xに分周したスピンドルクロックSP_CLKを送る。これによって、測定分解能不足を補うことも可能である。
同様に、直動ステージ6の半径方向の測定分解能に関しても、通常は不足となることはないが、スピンドルクロックSP_CLKと同様に、分周回路98を設けることにより、向上させることが可能である。
(他の実施の形態)
前述の実施の形態では、情報記録媒体として、磁気ディスクを例に説明したが、他の情報記憶媒体にも適用できる。同様に、サーボパターンの描画で説明したが、他の円弧又は放射状パターンの描画にも適用できる。
前述の実施の形態では、情報記録媒体として、磁気ディスクを例に説明したが、他の情報記憶媒体にも適用できる。同様に、サーボパターンの描画で説明したが、他の円弧又は放射状パターンの描画にも適用できる。
尚、本発明は、以下に付記する発明を包含する。
(付記1)ビームパワーを可変に出来ない露光ビームを、回転駆動機構に設置された記録媒体の原盤に照射して、前記記録媒体の原盤を露光するビーム露光装置において、前記回転駆動機構を半径方向に駆動する直動駆動機構と、前記原盤が設置され、前記原盤を回転する前記回転駆動機構と、前記露光ビームの照射をオン/オフ制御するブランキング機構と、直接型デジタルシンセサイザにより、前記ブランキング機構の露光タイミングの基準となるライトクロック信号を作成する第1のクロック生成回路と、直接型デジタルシンセサイザにより、前記回転駆動機構のスピンドルモータの回転速度の基準となるスピンドルクロック信号を生成する第2のクロック生成回路と、直接型デジタルシンセサイザにより、前記直動駆動機構のステージ移動量の基準となるステージクロック信号を生成する第3のクロック生成回路と、前記ライトクロック信号から特定の描画位置を示すトリガパルスを発生させるトリガ発生回路と、前記スピンドルクロック信号と前記ステージクロック信号とを基準に、前記トリガパルス発生時の半径および円周方向位置を測定するトリガ発生位置測定回路と、前記トリガ発生位置の測定結果に応じて、前記直接型デジタルシンセサイザにより、前記第1のクロック生成回路の前記ライトクロック信号もしくは前記第2のクロック生成回路の前記スピンドルクロック信号のいずれか1つの周波数を修正する周波数修正回路とを有することを特徴とするビーム露光装置。
(付記2)前記測定したトリガ発生位置を、表示装置の画面に表示する表示回路を更に有することを特徴とする付記1のビーム露光装置。
(付記3)前記第2のクロック生成回路の出力クロック信号を分周して、前記スピンドルクロック信号を出力する分周回路を更に有し、前記トリガ発生位置測定回路は、前記分周前の出力クロック信号を基準に、トリガ発生位置を測定することを特徴とする付記1のビーム露光装置。
(付記4)前記第3のクロック生成回路の出力クロック信号を分周して、前記ステージクロック信号を出力する第2の分周回路を更に有し、前記トリガ発生位置測定回路は、前記分周前の出力クロック信号を基準に、トリガ発生位置を測定することを特徴とする付記3のビーム露光装置。
(付記5)前記第1、第2及び第3のクロック生成回路は、同一の基準クロックから前記ライトクロック信号、スピンドルクロック信号及びステージクロック信号を生成することを特徴とする付記1のビーム露光装置。
(付記6)前記周波数修正回路は、前記トリガ発生位置の半径位置から目標円周位置を計算し、前記トリガ発生位置の測定円周位置と前記計算した目標円周位置とを比較して、前記直接型デジタルシンセサイザにより、前記第1のクロック生成回路の前記ライトクロック信号もしくは前記第2のクロック生成回路の前記スピンドルクロック信号のいずれか1つの周波数を修正することを特徴とする付記1のビーム露光装置。
(付記7)前記露光ビームが、電子ビームであることを特徴とする付記1のビーム露光装置。
(付記8)前記露光パターンが、前記原盤の半径方向に、円弧状又は放射状の延びるパターンであることを特徴とする付記1のビーム露光装置。
(付記9)前記原盤が、磁気ディスクのサーボパターンの原盤であることを特徴とする付記1のビーム露光装置。
(付記10)ビームパワーを可変に出来ない露光ビームを、直動駆動機構上に設けられた回転駆動機構に設置された記録媒体の原盤に照射して、前記記録媒体の原盤を露光するビーム露光装置の描画制御回路において、直接型デジタルシンセサイザにより、ビーム露光の露光タイミングの基準となるライトクロック信号を作成する第1のクロック生成回路と、直接型デジタルシンセサイザにより、前記回転駆動機構のスピンドルモータの回転速度の基準となるスピンドルクロック信号を生成する第2のクロック生成回路と、直接型デジタルシンセサイザにより、前記直動駆動機構のステージ移動量の基準となるステージクロック信号を生成する第3のクロック生成回路と、前記ライトクロック信号から特定の描画位置を示すトリガパルスを発生させるトリガ発生回路と、前記スピンドルクロック信号と前記ステージクロック信号とを基準に、前記トリガパルス発生時の半径および円周方向位置を測定するトリガ発生位置測定回路と、前記トリガ発生位置の測定結果に応じて、前記直接型デジタルシンセサイザにより、前記第1のクロック生成回路の前記ライトクロック信号もしくは前記第2のクロック生成回路の前記スピンドルクロック信号のいずれか1つの周波数を修正する周波数修正回路とを有することを特徴とするビーム露光装置の描画制御回路。
(付記11)前記測定したトリガ発生位置を、表示装置の画面に表示する表示回路を更に有することを特徴とする付記10のビーム露光装置の描画制御回路。
(付記12)前記第2のクロック生成回路の出力クロック信号を分周して、前記スピンドルクロック信号を出力する分周回路を更に有し、前記トリガ発生位置測定回路は、前記分周前の出力クロック信号を基準に、トリガ発生位置を測定することを特徴とする付記10のビーム露光装置の描画制御回路。
(付記13)前記第3のクロック生成回路の出力クロック信号を分周して、前記ステージクロック信号を出力する第2の分周回路を更に有し、前記トリガ発生位置測定回路は、前記分周前の出力クロック信号を基準に、トリガ発生位置を測定することを特徴とする付記12のビーム露光装置の描画制御回路。
(付記14)前記第1、第2及び第3のクロック生成回路は、同一の基準クロックから前記ライトクロック信号、スピンドルクロック信号及びステージクロック信号を生成することを特徴とする付記10のビーム露光装置の描画制御回路。
(付記15)前記周波数修正回路は、前記トリガ発生位置の半径位置から目標円周位置を計算し、前記トリガ発生位置の測定円周位置と前記計算した目標円周位置とを比較して、前記直接型デジタルシンセサイザにより、前記第1のクロック生成回路の前記ライトクロック信号もしくは前記第2のクロック生成回路の前記スピンドルクロック信号のいずれか1つの周波数を修正することを特徴とする付記10のビーム露光装置の描画制御回路。
(付記16)前記露光ビームが、電子ビームであることを特徴とする付記10のビーム露光装置の描画制御回路。
(付記17)前記露光パターンが、前記原盤の半径方向に、円弧状又は放射状の延びるパターンであることを特徴とする付記10のビーム露光装置の描画制御回路。(図4、図9)
(付記18)前記原盤が、磁気ディスクのサーボパターンの原盤であることを特徴とする付記10のビーム露光装置の描画制御回路。
(付記18)前記原盤が、磁気ディスクのサーボパターンの原盤であることを特徴とする付記10のビーム露光装置の描画制御回路。
直動ステージとスピンドル回転機構を用いたビーム露光装置において、DDS(Direct Digital synthesizer)技術を活用して、スピンドルクロックを滑らに変化させ、スピンドルモータの回転を精度劣化させずに、周速一定に保つことができる。又、1回転に1回程度、特定の描画位置を示すトリガ信号を発生させ、そのトリガが発生した半径及び円周方向位置を測定して、クロック周波数を調整するため、磁気ディスク媒体等のサーボパターンのような円弧状の整列ピットを、より簡単な回路によって実現できる。
1 電子ビーム露光装置
2 電子光学系
3 ステージ系
4 真空チャンバ
5 回転ステージ(スピンドルモータ)
6 直動ステージ
7 原盤
12 電子銃
14 ブランカ
16 偏向制御系
60 直動モータ
80 ライトクロック生成回路(DDS)
82 スピンドルクロック生成回路(DDS)
84 ステージクロック生成回路(DDS)
87 トリガ発生回路
88 トリガ発生位置検出回路
89 周波数データ設定回路
2 電子光学系
3 ステージ系
4 真空チャンバ
5 回転ステージ(スピンドルモータ)
6 直動ステージ
7 原盤
12 電子銃
14 ブランカ
16 偏向制御系
60 直動モータ
80 ライトクロック生成回路(DDS)
82 スピンドルクロック生成回路(DDS)
84 ステージクロック生成回路(DDS)
87 トリガ発生回路
88 トリガ発生位置検出回路
89 周波数データ設定回路
Claims (5)
- ビームパワーを可変に出来ない露光ビームを、回転駆動機構に設置された記録媒体の原盤に照射して、前記記録媒体の原盤を露光するビーム露光装置において、
前記回転駆動機構を半径方向に駆動する直動駆動機構と、
前記原盤が設置され、前記原盤を回転する前記回転駆動機構と、
前記露光ビームの照射をオン/オフ制御するブランキング機構と、
直接型デジタルシンセサイザにより、前記ブランキング機構の露光タイミングの基準となるライトクロック信号を作成する第1のクロック生成回路と、
直接型デジタルシンセサイザにより、前記回転駆動機構のスピンドルモータの回転速度の基準となるスピンドルクロック信号を生成する第2のクロック生成回路と、
直接型デジタルシンセサイザにより、前記直動駆動機構のステージ移動量の基準となるステージクロック信号を生成する第3のクロック生成回路と、
前記ライトクロック信号から特定の描画位置を示すトリガパルスを発生させるトリガ発生回路と、
前記スピンドルクロック信号と前記ステージクロック信号とを基準に、前記トリガパルス発生時の半径および円周方向位置を測定するトリガ発生位置測定回路と、
前記トリガ発生位置の測定結果に応じて、前記直接型デジタルシンセサイザにより、前記第1のクロック生成回路の前記ライトクロック信号もしくは前記第2のクロック生成回路の前記スピンドルクロック信号のいずれか1つの周波数を修正する周波数修正回路とを有する
ことを特徴とするビーム露光装置。 - 前記第2のクロック生成回路の出力クロック信号を分周して、前記スピンドルクロック信号を出力する分周回路を更に有し、
前記トリガ発生位置測定回路は、前記分周前の出力クロック信号を基準に、トリガ発生位置を測定する
ことを特徴とする請求項1のビーム露光装置。 - ビームパワーを可変に出来ない露光ビームを、直動駆動機構上に設けられた回転駆動機構に設置された記録媒体の原盤に照射して、前記記録媒体の原盤を露光するビーム露光装置の描画制御回路において、
直接型デジタルシンセサイザにより、ビーム露光の露光タイミングの基準となるライトクロック信号を作成する第1のクロック生成回路と、
直接型デジタルシンセサイザにより、前記回転駆動機構のスピンドルモータの回転速度の基準となるスピンドルクロック信号を生成する第2のクロック生成回路と、
直接型デジタルシンセサイザにより、前記直動駆動機構のステージ移動量の基準となるステージクロック信号を生成する第3のクロック生成回路と、
前記ライトクロック信号から特定の描画位置を示すトリガパルスを発生させるトリガ発生回路と、
前記スピンドルクロック信号と前記ステージクロック信号とを基準に、前記トリガパルス発生時の半径および円周方向位置を測定するトリガ発生位置測定回路と、
前記トリガ発生位置の測定結果に応じて、前記直接型デジタルシンセサイザにより、前記第1のクロック生成回路の前記ライトクロック信号もしくは前記第2のクロック生成回路の前記スピンドルクロック信号のいずれか1つの周波数を修正する周波数修正回路とを有する
ことを特徴とするビーム露光装置の描画制御回路。 - 前記第2のクロック生成回路の出力クロック信号を分周して、前記スピンドルクロック信号を出力する分周回路を更に有し、
前記トリガ発生位置測定回路は、前記分周前の出力クロック信号を基準に、トリガ発生位置を測定する
ことを特徴とする請求項3のビーム露光装置の描画制御回路。 - 前記周波数修正回路は、前記トリガ発生位置の半径位置から目標円周位置を計算し、前記トリガ発生位置の測定円周位置と前記計算した目標円周位置とを比較して、前記直接型デジタルシンセサイザにより、前記第1のクロック生成回路の前記ライトクロック信号もしくは前記第2のクロック生成回路の前記スピンドルクロック信号のいずれか1つの周波数を修正する
ことを特徴とする請求項3のビーム露光装置の描画制御回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008169864A JP2010008833A (ja) | 2008-06-30 | 2008-06-30 | ビーム露光装置及びビーム露光装置の描画制御回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008169864A JP2010008833A (ja) | 2008-06-30 | 2008-06-30 | ビーム露光装置及びビーム露光装置の描画制御回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010008833A true JP2010008833A (ja) | 2010-01-14 |
Family
ID=41589394
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008169864A Withdrawn JP2010008833A (ja) | 2008-06-30 | 2008-06-30 | ビーム露光装置及びビーム露光装置の描画制御回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010008833A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102057874A (zh) * | 2010-10-29 | 2011-05-18 | 浙江省东阳市圣华工艺品有限公司 | 宠物栅栏 |
JP2013520820A (ja) * | 2010-02-23 | 2013-06-06 | エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. | リソグラフィ装置及びデバイス製造方法 |
CN104485952A (zh) * | 2014-12-15 | 2015-04-01 | 华中师范大学 | 串联型多相相位累加器 |
CN106209090A (zh) * | 2016-06-30 | 2016-12-07 | 中国西电电气股份有限公司 | 一种基于fpga的合并单元秒脉冲同步输出系统及方法 |
-
2008
- 2008-06-30 JP JP2008169864A patent/JP2010008833A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013520820A (ja) * | 2010-02-23 | 2013-06-06 | エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. | リソグラフィ装置及びデバイス製造方法 |
CN102057874A (zh) * | 2010-10-29 | 2011-05-18 | 浙江省东阳市圣华工艺品有限公司 | 宠物栅栏 |
CN104485952A (zh) * | 2014-12-15 | 2015-04-01 | 华中师范大学 | 串联型多相相位累加器 |
CN106209090A (zh) * | 2016-06-30 | 2016-12-07 | 中国西电电气股份有限公司 | 一种基于fpga的合并单元秒脉冲同步输出系统及方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7026098B2 (en) | Electron beam lithography method | |
US8405923B2 (en) | Electron beam recording apparatus, controller for the same, and method for controlling same | |
KR19980063296A (ko) | 자기디스크장치의 서보패턴 기입방법 및 자기디스크장치 | |
KR100796839B1 (ko) | 편심율을 보상하는 이중 인코더 장치를 구비하는 회전식레코더 | |
JP2010008833A (ja) | ビーム露光装置及びビーム露光装置の描画制御回路 | |
US7218470B2 (en) | Exposure dose control of rotating electron beam recorder | |
JP2004095023A (ja) | サーボトラック書込装置及び方法 | |
JP4746677B2 (ja) | ディスク原盤製造方法 | |
US20100123973A1 (en) | Information storage medium and information storage apparatus | |
US8154817B2 (en) | Compensation for different transducer translation path geometries | |
JP2006119484A (ja) | 電子ビーム描画装置 | |
JP2008140419A (ja) | 電子ビームマスタリング装置及び回転ムラ補正方法 | |
JP2010072180A (ja) | 補正システム及び電子線描画装置 | |
JP4814034B2 (ja) | 電子ビーム描画装置 | |
JP3693813B2 (ja) | 光ディスク原盤露光装置におけるスピンドルモータ又はスライダのclv駆動精度評価方法及び装置並びに駆動制御方法並びに光ディスク原盤露光装置 | |
US6212146B1 (en) | Apparatus for exposing optical disc master plate and method of exposing the same | |
JP2007134045A (ja) | フォーマッタ駆動クロック生成方法、フォーマッタ駆動指令パルス列生成方法、光ディスク原盤露光装置及び光記録媒体 | |
JP2003317327A (ja) | フォーマッタ駆動クロック生成方法、フォーマッタ駆動指令パルス列生成方法、光ディスク原盤露光装置及び光記録媒体 | |
JP2010079951A (ja) | 電子ビーム描画装置、および電子ビーム描画方法 | |
JP2002050084A (ja) | 原盤露光装置 | |
JP2003036548A (ja) | Clv駆動指令パルス列生成方法及びその装置、送り方向のビーム照射位置誤差検出方法、ビーム照射位置誤差補正方法及びその装置、光ディスク原盤露光装置、光記録媒体 | |
JP4123481B2 (ja) | フォーマッタ駆動クロック生成方法,フォーマッタ駆動クロック生成装置,駆動クロック生成装置,光ディスク原盤露光方法および光ディスク原盤露光装置と光ディスクドライブ装置 | |
JP2010118100A (ja) | 電子ビーム描画装置 | |
JP2001143376A (ja) | 光ディスク原盤露光装置、clv駆動制御方法、clvディスクフォーマット及び記録媒体 | |
JP2008203555A (ja) | 露光ビーム照射装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20110906 |