JP2008203555A - 露光ビーム照射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ピットの相対位置の精度を低下させることなくピットの絶対位置の精度を向上させることができる露光ビーム照射装置を提供する。
【解決手段】回転体13の所定の回転角ごとに検出される位相誤差から回転体13の任意の回転数にわたる位相誤差の平均値が差し引かれる。こうして算出される非定常誤差は回転体13の回転に非同期の誤差に相当する。非定常誤差に基づき偏向器24の動作は制御される。露光ビームの偏向方向は微調整される。その結果、ピットの相対位置精度の低減は回避される。その一方で、前述の位相誤差の平均値に基づき第2定常誤差が算出される。第2定常誤差は、スケール誤差を除去した真の定常誤差に相当する。第2定常誤差に基づきブランカ23の動作は制御される。回転体13上に正確なタイミングで露光ビームが照射される。その結果、ピット形成領域の絶対位置の精度は向上する。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば光ディスクやハードディスクといった記憶媒体の原盤の製造にあたって利用される露光ビーム照射装置に関する。
特許文献1および特許文献2に開示されるように回転ステージを有するいわゆるXθ型の電子露光ビーム照射装置は広く知られる。この電子露光ビーム照射装置は例えばハードディスクの原盤の製造にあたって利用される。原盤には、ハードディスクのサーボセクタ領域に対応する複数筋のピット形成領域が形成される。ピット形成領域は原盤の中心から所定の円弧に沿って放射状に延びる。ピット形成領域では原盤の半径方向に複数のピットが配列される。ピット同士は相互に高い位置精度で隣接する。
一般に、電子露光ビーム照射装置は偏向器に基づき電子ビームの照射位置を調整することができる。照射位置の調整にあたって目標の照射位置が正確に計測される必要がある。Xθ型の電子露光ビーム照射装置では、スピンドルモータのターンテーブルの形状誤差やエンコーダのスケール誤差に起因して回転ステージの回転ムラや回転軸ぶれが正確に計測されないといった問題があった。
特許文献1では、回転ステージすなわちスピンドルモータの回転ムラに基づく原盤の回転角度誤差が特定される。角度誤差は所定の回転周期にわたって平均化される。平均化された角度誤差は、一定の角度ごとに特定される角度誤差から差し引かれる。こうして算出される角度誤差に基づき偏向器の動作は制御される。その結果、原盤上で径方向にピット同士の位置すなわち相対位置は高い精度で特定される。
特許文献2では、例えばスピンドルモータのターンテーブルの形状誤差が特定される。特定された形状誤差は、スピンドルモータの回転軸ぶれに基づき特定される軸変位の誤差から差し引かれる。こうして算出された誤差に基づき偏向器の動作が制御される。その結果、原盤上で周方向にピット列の位置すなわち絶対位置は高い精度で特定される。こうした考え方は回転ムラに基づく回転角度誤差の特定にも適用されることができる。
その一方で、一般に、電子露光ビーム照射装置は電子ビームのビーム電流を変化させることができない。その結果、電子ビームの照射対象の原盤を移動させるステージの移動速度は一定に設定されなければならない。Xθ型の電子露光ビーム照射装置では、回転ステージの回転数は電子ビームの照射スポットの半径位置に応じて変更されなければならない。例えば特許文献3には、高精度な周波数シンセサイザ技術として知られるDDS(Direct Digital Synthesizer)回路技術が開示される。
特開2000−20964号公報 特開2003−303450号公報 特開2006−119484号公報
特許文献1ではスピンドルモータの回転に非同期な成分を抽出した誤差に基づき偏向器の動作が制御される。当該誤差に基づき制御される偏向器の動作量は小さい。しかも、スピンドルモータの回転に同期する定常誤差は特定されることができない。絶対位置の精度は改善されない。その一方で、特許文献2では同期成分を加味した誤差に基づき偏向器の動作が制御される。当該誤差に基づき制御される偏向器の動作量は著しく大きい。例えばこうした2つの誤差に基づく制御は演算処理の複雑化を招く。
しかも、偏向器の動作量の増大は電子ビームのスポットの位置精度を低下させる。特に、回転ムラの絶対量は回転軸ぶれに比べて大きく、特許文献3で採用される考え方が回転ムラの補正に採用されても十分な精度が確保されない。その結果、絶対位置の精度が追求されると、相対位置の精度が悪化してしまう。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、ピットの相対位置の精度を低下させることなくピットの絶対位置の精度を向上させることができる露光ビーム照射装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によれば、所定の回転軸回りで回転体を回転させる駆動モータと、所定の第1クロック信号に応じて任意の回転速度で駆動モータを動作させるモータ制御回路と、駆動モータに関連付けられて、駆動モータの駆動軸の回転角度位置に基づきエンコーダ信号を出力するエンコーダと、回転体に向かって露光ビームを照射する照射源と、露光ビームの偏向方向を調整する偏向器と、回転体の所定の回転角度ごとに第1クロック信号およびエンコーダ信号の位相誤差を検出する位相誤差検出回路と、位相誤差を平均化して回転体の回転角度位置に依存する定常回転ムラを検出する第1定常誤差検出回路と、位相誤差から定常回転ムラを差し引いて非定常回転ムラを算出し、算出した非定常回転ムラを偏向器に出力する非定常誤差検出回路と、露光ビームの遮蔽に基づき露光ビームの照射と非照射とを切り替えるブランカと、所定の第2クロック信号に応じてブランカを制御するブランカ制御回路と、定常回転ムラから予め算出しておいたエンコーダのスケール誤差を差し引いて真の定常回転ムラを算出して、算出した真の定常回転ムラをブランカ制御回路に出力する第2定常誤差検出回路とを備えることを特徴とする露光ビーム照射装置が提供される。
こういった露光ビーム照射装置では、回転体の所定の回転角度ごとに検出される位相誤差から回転体の位相誤差の平均値すなわち定常回転ムラが差し引かれる。こうして非定常回転ムラが算出される。この非定常回転ムラに基づき偏向器の動作は制御される。露光ビームの偏向方向が微調整される。その結果、隣接ピットとの相対位置に関して対応する規定の位置に正確に露光ビームのスポットが位置決めされる。ピットの相対位置の精度低下は回避される。
その一方で、回転体の位相誤差の平均値すなわち定常回転ムラにはエンコーダのスケール誤差が含まれる。定常回転ムラからスケール誤差が差し引かれると、真の定常回転ムラが算出される。この真の定常回転ムラはブランカ制御回路に出力される。ブランカ制御回路はブランカの動作を制御する。露光ビームの照射のタイミングを回転ムラに同期させることができる。その結果、露光ビームは正確なタイミングで回転体上に照射されることができる。ピット列の絶対位置の精度は向上することができる。
こういった露光ビーム照射装置は、第1および第2クロック信号の周波数の変更を制御するクロック制御回路と、第1クロック信号に基づき、位相誤差に基づき算出される回転ムラのない場合の第1クロック信号の周波数、および、回転ムラに応じて修正すべき第1クロック信号の周波数の比率を算出してクロック制御回路に出力する演算回路とを備えてもよい。こうした露光ビーム照射装置では、算出された第1クロック信号の周波数に、演算回路から入力される周波数比が掛け合わせられると、簡単に修正すべき第1クロック信号の周波数が算出される。演算処理の負担は著しく軽減される。
以上のような露光ビーム照射装置は、演算回路に接続されて、所定のカットオフ周波数を有するローパスフィルタをさらに備えてもよい。カットオフ周波数は例えば回転体の回転数の10倍程度以下に設定されればよい。
以上のように本発明によれば、ピットの相対位置の精度を低下させることなくピットの絶対位置の精度を向上させることができる露光ビーム照射装置が提供される。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。
図1は本発明に係る露光ビーム照射装置11の構造を概略的に示す。この露光ビーム照射装置11は真空チャンバ12を備える。真空チャンバ12内は真空状態に保たれる。真空チャンバ12内には円盤状の回転体すなわち原盤13が配置される。原盤13は例えばSiから形成される。後述されるように、原盤13の表面にはレジスト膜が塗布される。原盤13は駆動モータすなわちスピンドルモータ14に装着される。スピンドルモータ14は例えば水平面に直交する垂直軸回りで原盤13を回転させる。原盤13の表面および裏面は例えば水平面に沿って広がる。
スピンドルモータ14はステージ15に支持される。ステージ15にはボールねじ16を介して駆動モータすなわち直動モータ17が連結される。直動モータ17はボールねじ16を回転させる。ボールねじ16の回転に基づきステージ15は水平面に沿って原盤13の半径方向に直線移動することができる。ステージ15にはレーザ測長器18が関連付けられる。レーザ測長器18は、ステージ15上の反射ミラー19で反射するレーザに基づきレーザ測長器18および反射ミラー19の距離を特定する。こうしてステージ15の位置が特定される。
真空チャンバ12上には電子ビーム鏡筒21が連結される。電子ビーム鏡筒21には照射源すなわち電子銃22が取り付けられる。電子銃22は原盤13上の所定のスポットに露光ビームすなわち電子ビームを照射する。電子ビーム鏡筒21内には電子銃22および原盤13の間でブランカ23および偏向器24が配置される。ブランカ23は電子ビームの遮蔽に基づき電子ビームの照射と非照射とを切り替える。偏向器24は電子ビームの偏向方向を調整する。電子ビームのスポット位置は調整される。電子ビームは、原盤13の表面に形成されるレジスト膜を露光する。こうして露光ビーム照射装置11は、スピンドルモータ14に装着される原盤13の加工にあたって用いられる。
図2に示されるように、露光ビーム照射装置11は第1DDS(ダイレクトデジタルシンセサイザ)32aおよび第2DDS32bを備える。第1DDS32aは、共通クロック33から出力される基準クロック信号に基づき所定の周波数の第1クロック信号すなわちスピンドルクロック信号を生成する。第1DDS32aは第1周波数レジスタ36aに接続される。第1周波数レジスタ36aは所定のタイミングで第1DDS32aに周波数データを入力する。第1DDS32aでは周波数データに基づきスピンドルクロック信号の周波数が設定される。
その一方で、第2DDS32bは、共通クロック33から出力される基準クロック信号に基づき所定の周波数の第2クロック信号すなわちライトクロック信号を生成する。第2DDS32bは第2周波数レジスタ36bに接続される。第2周波数レジスタ36bは所定のタイミングで第2DDS32bに周波数データを入力する。第2DDS32bでは周波数データに基づきライトクロック信号の周波数が設定される。周波数データはデジタルデータから構成される。
第1DDS32aおよび第2DDS32bはクロック制御回路すなわち制御プロセッサ37に接続される。制御プロセッサ37は所定の描画条件から目標周波数を算出する。制御プロセッサ37は後述の周波数比に基づき周波数データを生成する。生成された周波数データは第1周波数レジスタ36aおよび第2周波数レジスタ36bに出力される。周波数比データはデジタルデータから構成される。
ライトクロック信号は第2DDS32bからパターンジェネレータ34に供給される。パターンジェネレータ34はライトクロック信号に基づきブランカ23に駆動信号を供給する。駆動信号に基づきブランカ23は電子ビームの照射と非照射とを切り替える。
スピンドルクロック信号はモータ制御回路すなわち回転制御回路41に供給される。スピンドルクロック信号に基づき回転制御回路41はスピンドルモータ14に駆動信号を出力する。駆動信号に基づきスピンドルモータ14の駆動は制御される。こうしてスピンドルモータ14は所定の回転速度で回転する。スピンドルクロック信号の周波数が増大すると、スピンドルモータ14の回転速度は増大する。反対に、スピンドルクロック信号の周波数が減少すると、スピンドルモータ14の回転速度は減少する。
回転制御回路41にはエンコーダ42が接続される。エンコーダ42は、スピンドルモータ14の駆動軸14aに取り付けられる例えば円盤状の回転板43を備える。回転板43にはPD(フォトダイオード)44が連結される。PD44は、回転板43に形成される放射状のスリット(図示されず)に基づき駆動軸14aの回転角度位置を検出する。回転角度位置を特定するエンコーダ信号は回転制御回路41に出力される。回転制御回路41はスピンドルモータ14の回転速度の制御に基づきスピンドルクロック信号の位相およびエンコーダ信号の位相を一致させる。こうして回転制御回路41ではいわゆるフィードバック制御が実現される。
スピンドルクロック信号およびエンコーダ信号は位相誤差検出回路すなわち位相比較器45に出力される。位相比較器45はエンコーダ信号およびスピンドルクロック信号の位相誤差を検出する。検出は例えば原盤13の所定の回転角度ごとに実行される。回転角度は例えば数十分の1〜数千分の1程度に設定される。位相比較器45には第1定常誤差検出回路46、非定常誤差検出回路すなわち第1減算器47およびスケール誤差計測回路48が接続される。第1定常誤差検出回路46では、原盤13の任意の回転数にわたる位相誤差の平均値すなわち第1定常誤差が検出される。第1減算器47では、位相誤差から第1定常誤差が差し引かれて非定常誤差が算出される。第1減算器47は偏向器24に接続される。
その一方で、スケール誤差計測回路48は位相誤差に基づきエンコーダ42のスケール誤差を予め算出する。エンコーダ42のスケール誤差は、例えば回転板43に形成されるスリットの角度ムラや、駆動軸14aに対する回転板43の偏心に基づき生成される。こうしたスケール誤差は例えばマルチヘッド法や等分割平均法といった周知の方法に基づき予め算出される。スケール誤差計測回路48は第2定常誤差検出回路すなわち第2減算器49に接続される。第2減算器49では第1定常誤差およびスケール誤差に基づき真の定常誤差すなわち第2定常誤差を算出する。
第2減算器49には演算回路51が接続される。演算回路51には周波数測定回路52が接続される。周波数測定回路52は、第1DDS32aから出力されるスピンドルクロック信号の周波数が測定される。演算回路51では、周波数測定回路52で測定されたスピンドルクロック信号の現在の周波数に基づき、第2定常誤差に基づき算出された回転ムラのない場合のスピンドルモータ14の回転数と、回転ムラを生じている実際のスピンドルモータ14の回転数との周波数比を算出する。この周波数比は、回転ムラのない場合のライトクロック信号の周波数と、回転ムラに応じて修正すべきライトクロック信号の周波数との周波数比に一致する。
算出された周波数比はローパスフィルタ53に出力される。ローパスフィルタ53はデジタルフィルタで構成される。周波数比はデジタルデータから構成される。ローパスフィルタ53では所定のカットオフ周波数が設定される。カットオフ周波数は例えば原盤13の回転数の10倍以下に設定されればよい。ローパスフィルタ53は前述の制御プロセッサ37に接続される。ローパスフィルタ53を通過した周波数比は制御プロセッサ37に出力される。制御プロセッサ37は第2周波数レジスタ36bに基づきライトクロック信号の周波数を補正する。
ここで、第1DDS32a、第2DDS32b、共通クロック33、パターンジェネレータ34、第1周波数レジスタ36a、第2周波数レジスタ36bおよび制御プロセッサ37は露光ビーム照射装置11のブランカ制御回路すなわちフォーマッタを構成する。その一方で、第1定常誤差検出回路46、第1減算器47、第2減算器49、スケール誤差計測回路48、演算回路51およびローパスフィルタ53は偏向器24の制御プロセッサを構成する。前述されるように、演算回路51および制御プロセッサ37の間ではデジタルデータがやり取りされる。
なお、フォーマッタには第3DDS(図示されず)が組み込まれる。第3DDSは第3クロック信号すなわちステージクロック信号を生成する。ステージクロック信号は直動制御回路54に入力される。直動制御回路54は直動モータ17およびレーザ測長器18に接続される。直動制御回路54には、レーザ測長器18からレーザ測長器18および反射ミラー19の距離を特定する距離信号が出力される。直動制御回路54は、ステージクロック信号および距離信号に基づき直動モータ17に駆動信号を出力する。駆動信号に基づき直動モータ17の駆動は制御される。その結果、ステージ15は原盤13の半径方向に移動する。
図3は磁気ディスク61の構造を概略的に示す。磁気ディスク61の表裏面には磁気ディスク61の周方向に沿って複数筋の記録トラック62、62…が延びる。記録トラック62は同心円状に形成される。磁気ディスク61の表裏面には磁気ディスク61の半径方向に沿って湾曲しつつ延びる複数筋のサーボセクタ領域63が規定される。サーボセクタ領域63の湾曲はハードディスク駆動装置(HDD)の浮上ヘッドスライダの移動経路に基づき設定される。隣接するサーボセクタ領域63の間にはデータ領域64が確保される。データ領域64内で記録トラック62に磁気情報すなわち2値情報は書き込まれる。図4に示されるように、各サーボセクタ領域63には複数筋のサーボパターン65が確立される。サーボパターン65は磁気ディスク61の半径線上で延びる。
図5は原盤13の構造を概略的に示す。原盤13は磁気ディスク61の製造にあたって利用される。原盤13には、磁気ディスク61の記録トラック62に対応するトラック72が規定される。同様に、原盤13には磁気ディスク61のサーボセクタ領域63に対応するピット形成領域73が確立される。ピット形成領域73は原盤13の半径線上で延びる。原盤13が磁気ディスク61に重ね合わせられると、ピット形成領域73はサーボセクタ領域63に一致する。図6に示されるように、各ピット形成領域73ではサーボパターン65に対応するピット74が配列される。各ピット74はトラック72上で所定の間隔で配置される。隣接するトラック72同士の間でピット74同士は隣接する。
次に、原盤13の製造方法を簡単に説明する。まず、スピンドルモータ14の駆動軸14aには原盤13が装着される。原盤13の表面にはレジスト膜が一様な膜厚で塗布される。第1DDS32aは共通クロック33に基づきスピンドルクロック信号を生成する。第2DDS32bは共通クロック33に基づきライトクロック信号を生成する。共通クロック33の働きでスピンドルクロック信号およびライトクロック信号は同期化される。スピンドルクロック信号およびライトクロック信号の周波数比は所定の周波数比に設定される。
スピンドルクロック信号は回転制御回路41に出力される。回転制御回路41は駆動信号に基づき原盤13を所定の回転速度で回転させる。エンコーダ42からエンコーダ信号が出力される。スピンドルクロック信号およびエンコーダ信号に基づき回転制御回路41はフィードバック制御を実施する。
その一方で、ライトクロック信号はパターンジェネレータ34に出力される。パターンジェネレータ34ではライトクロック信号に基づきブランカ23に駆動信号を供給する。ブランカ23は駆動信号に基づき電子ビームの照射と非照射とを切り替える。電子ビームのビーム電流は一定に設定される。ステージ15の移動に応じてスピンドルモータ14の回転数は調整される。その結果、原盤13に照射される単位面積あたりの電子ビームのビームエネルギは一定に保たれる。
電子ビームは原盤13上の所定のスポットに照射される。原盤13の回転に基づきスポットはトラック72上を辿る。電子ビームの照射および非照射の切り替えに基づき所定のタイミングでピット74の位置でレジスト膜の露光が実施される。ステージ15の移動に基づきスポットは隣接するトラック72に移動する。こうして例えば内周側のトラック72から外周側のトラック72に向かってレジスト膜の露光が実施される。
位相比較器45はスピンドルクロック信号およびエンコーダ信号の位相誤差を検出する。検出は例えば原盤13の所定の回転角度ごとに実施される。位相誤差は第1定常誤差検出回路46、第1減算器47およびスケール誤差計測回路48に出力される。第1定常誤差検出回路46では所定の回転数にわたる位相誤差の平均値すなわち第1定常誤差が算出される。第1定常誤差は第1減算器47および第2減算器49に出力される。第1減算器47では位相誤差から第2定常誤差が差し引かれる。こうして非定常誤差が算出される。偏向器24には非定常誤差が出力される。非定常誤差に基づき偏向器24では電子ビームの偏向方向が調整される。
スケール誤差計測回路48では位相誤差に基づきエンコーダ42のスケール誤差が予め算出される。スケール誤差は第2減算器49に出力される。第2減算器49では第1定常誤差からスケール誤差が差し引かれる。こうして真の定常誤差すなわち第2定常誤差が算出される。第2定常誤差は演算回路51に出力される。演算回路51では第2定常誤差と、周波数測定回路52で測定されたスピンドルクロック信号の周波数とに基づき、回転ムラのない場合のライトクロック信号の周波数と、回転ムラに応じて修正すべきライトクロック信号の周波数との周波数比を特定する。周波数比はローパスフィルタ53に出力される。ローパスフィルタ53を通過した周波数比は制御プロセッサ37に出力される。
制御プロセッサ37では周波数比に基づき補正後の周波数を特定する周波数データを生成する。生成にあたって回転ムラを考慮しない周波数に周波数比が掛け合わせられる。こうして生成された周波数データは第2周波数レジスタ36bに出力される。第2周波数レジスタ36bは第2DDS32bに所定のタイミングで周波数データを入力する。ライトクロック信号の周波数は補正後の周波数に変更される。変更されたライトクロック信号はパターンジェネレータ34に出力される。当該ライトクロック信号に基づきパターンジェネレータ34はブランカ23に所定の駆動信号を出力する。駆動信号に基づきブランカ23の動作は制御される。
同様に、制御プロセッサ37ではスピンドルクロック信号の周波数データを生成する。生成された周波数データは第1周波数レジスタ36aに出力される。第1周波数レジスタ36aは第1DDS32aに所定のタイミングで周波数データを入力する。スピンドルクロック信号の周波数は補正後の周波数に変更される。変更されたスピンドルクロック信号は回転制御回路41および周波数測定回路52に出力される。原盤13の回転中、非定常誤差および第2定常誤差の検出は常時実施される。こうして原盤13上でレジスト膜は所定のパターンで露光される。
その後、原盤13は露光ビーム照射装置11から取り外される。原盤13には現像処理が施される。残存するレジスト膜の外側で原盤13の表面にエッチング処理が施される。エッチング処理後、原盤13上には等間隔でピット形成領域73が形成される。ピット形成領域73でピット74が配列される。例えばピット74の外側で原盤13の表面に例えば磁性体が形成される。こうして原盤13が製造される。製造された原盤13は磁気ディスク61の製造にあたって用いられる。
一般に、露光ビーム照射装置11ではスピンドルモータ14に回転ムラが生じてしまう。さらにエンコーダ37の回転板43にはスケール誤差が生じる。エンコーダ信号は回転ムラおよびスケール誤差の影響を反映する。位相比較器45で検出される位相誤差は回転ムラおよびスケール誤差を反映する。第1減算器47では、当該位相誤差から第1定常誤差が差し引かれる。こうして非定常誤差が算出される。非定常誤差は回転に非同期の誤差に相当する。この非定常誤差に基づき偏向器24の偏向方向が微調整される。その結果、ピット74に対応する規定の位置に正確に電子ビームのスポットが位置決めされる。電子ビームは原盤13上の規定の位置に高い精度で照射される。ピット形成領域73内でピット74の相対位置の精度の低減は回避される。
その一方で、第2減算器49では第1定常誤差からスケール誤差が差し引かれる。こうして算出される第2定常誤差は真の定常誤差に相当する。この第2定常誤差に基づき、回転ムラのない場合のスピンドルモータ14の回転数と、回転ムラを生じている実際のスピンドルモータ14の回転数との周波数比が算出される。フォーマッタでは周波数比に基づき回転ムラのない場合のライトクロック信号の周波数から回転ムラのある場合の周波数に補正される。原盤13上に正確なタイミングで電子ビームが照射される。その結果、ピット形成領域73に対応する規定の位置に正確にスポットが位置決めされる。電子ビームは原盤13上の規定の位置に高い精度で照射される。原盤13上でピット形成領域73の絶対位置の精度は向上する。
本発明の一具体例に係る露光ビーム照射装置の構造を概略的に示す図である。 本発明に係る露光ビーム照射装置の構造を概略的に示すブロック図である。 磁気ディスクの構造を概略的に示す平面図である。 サーボセクタ領域の構造を概略的に示す磁気ディスクの部分拡大平面図である。 原盤の構造を概略的に示す平面図である。 ピット形成領域の構造を概略的に示す磁気ディスクの部分拡大平面図である。
符号の説明
11 露光ビーム照射装置、13 回転体(原盤)、14 駆動モータ(スピンドルモータ)、14a 駆動軸、22 照射源(電子銃)、23 ブランカ、24 偏向器、34 パターンジェネレータ、37 クロック制御回路(制御プロセッサ)、41 モータ制御回路(回転制御回路)、42 エンコーダ、45 位相誤差検出回路(位相比較器)、46 第1定常誤差検出回路、47 非定常誤差検出回路(第1減算器)、49 第2定常誤差検出回路(第2減算器)、51 演算回路、53 ローパスフィルタ。

Claims (3)

  1. 所定の回転軸回りで回転体を回転させる駆動モータと、所定の第1クロック信号に応じて任意の回転速度で駆動モータを動作させるモータ制御回路と、駆動モータに関連付けられて、駆動モータの駆動軸の回転角度位置に基づきエンコーダ信号を出力するエンコーダと、回転体に向かって露光ビームを照射する照射源と、露光ビームの偏向方向を調整する偏向器と、回転体の所定の回転角度ごとに第1クロック信号およびエンコーダ信号の位相誤差を検出する位相誤差検出回路と、位相誤差を平均化して回転体の回転角度位置に依存する定常回転ムラを検出する第1定常誤差検出回路と、位相誤差から定常回転ムラを差し引いて非定常回転ムラを算出し、算出した非定常回転ムラを偏向器に出力する非定常誤差検出回路と、露光ビームの遮蔽に基づき露光ビームの照射と非照射とを切り替えるブランカと、所定の第2クロック信号に応じてブランカを制御するブランカ制御回路と、定常回転ムラから予め算出しておいたエンコーダのスケール誤差を差し引いて真の定常回転ムラを算出して、算出した真の定常回転ムラをブランカ制御回路に出力する第2定常誤差検出回路とを備えることを特徴とする露光ビーム照射装置。
  2. 請求項1に記載の露光ビーム照射装置において、前記第1および第2クロック信号の周波数の変更を制御するクロック制御回路と、前記第1クロック周波数に基づき、前記位相誤差に基づき算出される回転ムラのない場合の第1クロック信号の周波数、および、回転ムラに応じて修正すべき第1クロック信号の周波数の比率を算出してクロック制御回路に出力する演算回路とを備えることを特徴とする露光ビーム照射装置。
  3. 請求項2に記載の露光ビーム照射装置において、前記演算回路に接続されて、所定のカットオフ周波数を有するローパスフィルタをさらに備えることを特徴とする露光ビーム照射装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010218644A (ja) * 2009-03-18 2010-09-30 Fujifilm Corp 電子ビーム描画方法および装置

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