JP2010008201A - ガスメータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ガスメータは、流量演算手段12によって3%以上の流量値の変化が連続して2回検出された場合に、器具テーブル13に使用されているガス器具の流量値を変更し、最大流量器具監視手段14によって器具テーブル13に登録された最大流量値の使用時間を監視しているが、流量演算のタイミングで3%未満の流量変化であったとしても所定の期間経過した場合に、および/または、3%未満の流量変化であったとしても一定回数以上の流量変化があった場合に、比較手段16が前回の器具テーブル登録時の流量値と現在流量値を比較することで監視流量の補正を行っている。
【選択図】図1
Description
ガス通過量計測手段21により計測されたガスの積算量から、流量演算手段22により一定期間毎のガス流量を算出し、ガス流量が例えば増加した場合に、この増加分に相当するガス器具の使用を開始したものと見なして、器具テーブル23に使用中の器具流量を登録し、器具テーブル23に登録された最大流量を最大流量器具監視手段24内の監視タイマにより監視し、一定期間以上使用された場合、遮断手段25により、ガス流路を遮断し、安全を確保している。
タイミングbにおいても300L/hと算出され、前々回から3%以上の変化があるため、200L/h(=300−100)を器具テーブルに登録する。ガスメータは登録された器具テーブルの最大流量の器具について監視を行なうため、このタイミングbで200L/hが監視対象流量となる。また、それまで監視対象となっていた100L/hは監視対象外に変更される。
タイミングdで1000L/hと算出されると、タイミングcでの400L/hは300L/hから1000L/hに変化する過程において流量演算タイミングで平均されたものと想定する。そして、タイミングdにおいて700L/h(=1000−300)の器具が使用されたとして、器具テーブルに登録する。
ガスメータの最大流量器具監視手段は、器具テーブルの中で最大値の器具の監視を行なうため、このタイミングで監視対象は200L/hから700L/hに変更され、監視時間も再スタートされる。また、それまで監視対象となっていた200L/hは監視対象外に変更される。
ここで、変化量計算タイミングフラグとは、今回の流量と前回の流量の変化が3%以上あった際に、次のタイミングでの流量と前々回の流量との変化量を計算することを示すためのフラグである。
器具テーブルを更新した結果、最大流量の器具が変更された否かを判定し(ステップS307)、変更されていたら、監視タイマを再スタートし(ステップS308)、さらに、今回流量と前回流量をメモリに保存し(ステップS312)、終了する(ステップS313)。
また、ステップS310で今回流量と前回流量との差が3%未満であれば、変化量計算タイミングフラグはOFFのまま、今回流量と前回流量をメモリに保存し(ステップS312)、終了する(ステップS313)。
しかし、近年ガス器具の多様化により、ガス流量をなだらかに変化させるガス器具が出現している。この器具の場合は、ガスメータの流量変化検出ができない状況が発生するため、ガス流量のなだらかな変化に対してもガスメータのガス器具認識状態と実際の流量値を合わせることが課題となっている。
ある器具がタイミングeで、器具テーブルの監視対象が900L/hとして登録された後、なだらかに流量を低下させ、750L/hで安定したとする。合計流量は、それまで使われていた器具の100L/hを加えて850L/hとなる。このとき、流量演算のタイミングで前回流量との差、ΔA、ΔB、ΔC、ΔD、ΔE、ΔFはいずれも3%未満となり、監視対象流量は変更されず、900L/hのまま監視が進んでしまう。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、ガスメータにおいて、3%未満の変化が続いたとしても、器具テーブルの流量値を実態に近づける手段を有することにより、迷惑な遮断を防止し、消費者に不満を与えないガスメータを提供することをその目的とする。
図1は、本発明に係るガスメータにおける使用時間遮断機能に関する機能ブロックを示す図である。
ガス通過量計測手段11により計測されたガスの積算量から、流量演算手段12により一定期間毎のガス流量を算出し、例えば3%以上の流量値の増加が連続して2回検出された場合に、この増加分に相当するガス器具の使用を開始したものと見なして、器具テーブル13に使用中の器具流量を登録し、器具テーブル13に登録された最大流量を最大流量器具監視手段14内の監視タイマにより監視し、一定期間以上使用された場合、遮断手段15により、ガス流路を遮断し、安全を確保している。
タイミングfで900L/hが監視流量として登録されており、その後、3%未満の流量変化で流量が下がっていく。流量演算はおよそ15秒間隔で行なわれる。例えば、流量演算10回ごとに流量確認を行なう場合、比較手段16はタイミングgでの流量値と前回器具テーブルに登録したタイミングfの合計流量値とを比較する。
また、現在流量値と前回テーブル登録した流量値とを比較した結果、器具テーブルの補正を実施するのは、例えば10%以上の差があった場合としているが、その差は10%以外の値であってもよい。もちろん、これまでどおり、3%以上の流量変化があった場合は、流量変化に応じて器具テーブルを補正することとなる。
ここで、変化量計算タイミングフラグとは、前回の流量と今回の流量の変化が3%以上あった際に、次のタイミングでの流量と前々回の流量との変化量を計算することを示すためのフラグである。また、流量演算カウンタとは、ガスメータが流量を検知し始めてから、または、前回カウンタをクリアしてから何回目の流量演算であるかを確認するカウンタであり、図示しないが、流量が一定期間以上検出されなければクリアされる。
ステップS106で器具テーブルを更新した場合は、現在流量を器具テーブル登録時流量としてメモリに保存し(ステップS107)、流量演算カウンタをクリアし(ステップS108)、さらに、最大流量の器具が変更されているか否かを判定する(ステップS109)。
最大流量の器具が変更されていたら、監視対象となる最大流量に対して監視タイマを再スタートし(ステップS110)、今回流量、前回流量をメモリに保存し(ステップS119)、終了する(ステップS120)。
今回流量と前回流量の差が3%以上である場合は、次回の流量演算のタイミングで変化量を算出するための変化量計算タイミングフラグをONした後(ステップS113)、今回流量と前回流量をメモリに保存し(ステップS119)、終了する(ステップS120)。
カウンタ値が10回以上であれば、今回流量とメモリに保存してある器具テーブル登録時流量の差を計算し(ステップS116)、その差が10%以上であるかの判定を行なう(ステップS117)。差が10%以上であれば、器具テーブルを補正し(ステップS118)、ステップS107へ移行して以降の処理を行なう。
ステップS115で流量演算カウンタのカウンタ値が10未満の場合、および、ステップS117で今回流量と器具テーブル登録時流量の差が10%未満であった場合は、今回流量と前回流量をメモリに保存し(ステップS119)、終了する(ステップS120)。
図4は本発明の他の実施形態に係るガスメータにおける流量登録の動きを示す図であり、横軸は時間を、縦軸はガス流量を示しており、グラフの下に、器具テーブルの登録内容を示している。また、時間軸の目盛りは流量演算のタイミングを示すものある。
ここで、元々登録されている100L/hの器具が使用されなくなった可能性もあるが、使用流量100L/h程度の器具であれば、使用停止時には3%以上の変化が検知できるため、今回の低下は900L/hの器具が比例制御により使用流量が下がってきたと判断できる。よって、比較手段16はタイミングiで器具テーブル13の監視対象流量を900L/hから800L/hへ変更し、最大流量器具監視手段14は監視対象の最大流量が変わったことを受け、監視タイマを再スタートさせる。
ただし、監視流量変更後も流量が3%未満の変化量で下がる可能性はあり、その変化が監視回数である4回未満であれば、実態と監視流量が合致しなくなってしまう可能性があるが(例えば、3回3%未満で減少した後1回減少を止めることを繰り返す場合など)、定期的な流量監視を併用することにより、タイミングjで正しい流量値に補正することができる。
ここで、変化量計算タイミングフラグとは、前回の流量と今回の流量の変化が3%以上あった際に、次のタイミングでの流量と前々回の流量との変化量を計算することを示すためのフラグである。
また、流量演算カウンタとは、ガスメータが流量を検知し始めてから、または、前回カウンタをクリアしてから何回目の流量演算であるかを確認するカウンタであり、図示しないが、流量が一定期間以上検出されなければクリアされる。
さらに、一定変化カウンタとは、増加または減少の一定方向で連続変化していることを監視するカウンタである。増加傾向フラグとは、前回も前々回と比較して流量が増加していたことを示すフラグであり、減少傾向フラグとは、前回も前々回と比較して流量が減少していたことを示すフラグである。
器具テーブルを更新した後は、現在流量を器具テーブル登録時流量としてメモリに保存し(ステップS207)、さらに、一定変化カウンタをクリアし、増加傾向フラグと減少傾向フラグをOFFとする。(ステップS208)
また、ステップS205で今回流量と前々回流量の差が3%未満である場合、および、ステップS209で最大器具が変更されていなかった場合は、監視タイマ継続のまま、今回流量と前回流量をメモリに保存し(ステップS232)、終了する(ステップS233)。
次に、一定変化カウンタのカウンタ値が4以上であるか否かの判定を行ない(ステップS219)、4以上であれば、今回流量とメモリに保存してある器具テーブル登録時流量の差をとり(ステップS220)、その差が10%以上であるか否かの判定を行なう(ステップS221)。
また、ステップS219において、一定変化カウンタのカウンタ値が4未満での場合、および、ステップS221において、今回流量と器具テーブル登録時流量の差が10%未満の場合は、今回流量と前回流量をメモリに保存し(ステップS232)、終了する(ステップS233)。
また、ステップS227において、減少傾向フラグがOFFであれば、減少傾向フラグをONとし(ステップS229)、増加傾向フラグをOFFとし(ステップS230)、さらに、一定変化カウンタをクリアした後(ステップS231)、今回流量と前回流量をメモリに保存し(ステップS232)、終了する(ステップS233)。
Claims (2)
- 流体の通過量を計測するガス通過量計測手段と、一定のタイミング毎に流量を計測する流量演算手段と、該流量演算手段により求められた流量値によってガス流量の変化値を検出し、該変化値に基づいて使用されているガス器具の流量値の登録または登録の抹消を行なう器具テーブルと、該器具テーブルに登録されたガス器具の最大流量値の時間を監視する最大流量器具監視手段と、該最大流量器具監視手段により監視対象流量が一定期間以上継続した場合にガスを遮断する遮断手段を有するガスメータであって、前記一定のタイミング期間よりも長い期間毎に、前記器具テーブルに前回登録したときの流量値と現在の流量値とを比較する比較手段を有し、これらの流量値に一定以上の変化があれば、前記器具テーブルに登録された流量値の補正を行なうことを特徴とするガスメータ。
- 流体の通過量を計測するガス通過量計測手段と、一定のタイミング毎に流量を計測する流量演算手段と、該流量演算手段により求められた流量値によってガス流量の変化値を検出し、該変化値に基づいて使用されているガス器具の流量値の登録または登録の抹消を行なう器具テーブルと、該器具テーブルに登録されたガス器具の最大流量値の時間を監視する最大流量器具監視手段と、該最大流量器具監視手段により監視対象流量が一定期間以上継続した場合にガスを遮断する遮断手段を有するガスメータであって、前記流量演算手段によって計測された流量を前記一定のタイミング毎に比較し、一定未満の流量変化であったとしても、所定回数連続して同じ傾向に変化していることを検出した際に、前記器具テーブルに前回登録したときの流量値と現在の流量値とを比較する比較手段を有し、これらの流量値に一定以上の変化があれば、前記器具テーブルに登録された流量値の補正を行なうことを特徴とするガスメータ。
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