JP2010007559A - 変速制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】要求駆動力の実現と変速の頻度の低減とを両立することができる変速制御装置を提供すること。
【解決手段】要求駆動力である目標駆動力が現在のギア段での基準駆動力よりも大きいと駆動力判定部114で判定した場合には、さらに、目標トルクが最大トルクよりも大きいか否かをトルク判定部115で判定する。この判定により、目標トルクが最大トルクより小さいと判定された場合には、ガソリンの噴射量の割合を燃料噴射量制御部118によって増加させ、目標トルクは最大トルク以上であると判定された場合には、自動変速機15をシフトダウンする制御をする。このように、目標トルクが最大トルクより小さいと判定された場合には変速は行わないので、変速の頻度を低減することができ、また、ガソリンの噴射量の割合を増加させるので、要求駆動力を実現することができる。この結果、要求駆動力の実現と変速の頻度の低減とを両立することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、変速制御装置に関するものである。特に、この発明は、性状の異なる複数の燃料によって運転可能な内燃機関と、この内燃機関の動力を変速する変速機とを制御する変速装置に関するものである。
内燃機関は燃焼可能な燃料を燃焼室で燃焼させ、燃焼時の熱や圧力を運転時の動力源としているが、従来の内燃機関では、性状の異なる複数の種類の燃料によって運転可能に設けられているものがある。このように性状の異なる燃料は、運転時における出力や燃費などの特性が異なるため、運転状況に応じて使い分けることにより、所望の性能を得ることができる。
しかし、性状が異なる燃料は、このように特性が異なるため、内燃機関の制御に影響が生じる場合があり、一例として、性状が異なる燃料として重質燃料と軽質燃料とを用いた場合、どちらを使用するかにより混合比が変化する場合がある。つまり、重質燃料と軽質燃料とでは、重質燃料よりも軽質燃料の方が蒸発し易くなっているため、内燃機関の運転中に吸気管に液状で付着する燃料の量は、軽質燃料よりも重質燃料の方が多くなっている。このため、重質燃料を用いた場合は、燃焼室に供給される量が低減し、混合比はリーン傾向になる。このように、重質燃料を用いた場合と軽質燃料を用いた場合とでは、混合比が変化し易くなるため、燃焼室への供給量が変化し、制御にばらつきが生じる場合があるため、従来の性状が異なる複数の種類の燃料を用いる内燃機関を制御する制御装置では、このような燃料の性状の違いに起因する制御のばらつきを解消しているものがあった。
例えば、特許文献1に係る内燃機関の回転数制御装置は、内燃機関に接続された自動変速機が非駆動レンジから駆動レンジにシフトされた際に、燃料を増量することにより内燃機関の回転数を上昇させる回転数制御手段と、燃料タンク内の燃料が重質燃料か軽質燃料かを検出する燃料性状検出手段とを設けている。この特許文献1に係る内燃機関の回転数制御装置では、燃料タンク内の燃料が燃料性状検出手段により重質燃料であると判定された場合には、燃料が軽質燃料であると判定された場合と比べて、自動変速機を非駆動レンジから駆動レンジにシフトする場合において内燃機関の回転数を上昇させる際に内燃機関の回転数を上昇させている。これにより、自動変速機が非駆動レンジから駆動レンジにシフトされた際に内燃機関の回転数を上昇させる際に、重質燃料と軽質燃料とで、同程度上昇させることができる。
また、性状が異なる複数の種類の燃料を用いる内燃機関に自動変速機が接続されている場合において、車速と内燃機関の負荷とに基づいて予め自動変速機のシフトパターンを設定した場合、内燃機関の出力は実際に使用される燃料により変化するため、1種類のシフトパターンの場合、運転者は変速タイミングに違和感を生じる場合がった。このため、特許文献2に係る自動変速機つき車両の制御装置は、エンジンに供給する燃料に含まれるアルコールの混合割合を検出するセンサと、このセンサで検出したアルコールの混合割合に応じて自動変速機のシフトパターンを変更する変更手段とを設けている。この特許文献2に係る自動変速機つき車両の制御装置では、センサで検出されたアルコールの混合割合に応じて、変更手段によりシフトパターンを変更し、例えば、アップシフトをするための変速タイミングを、ガソリン100%の時と比較してアルコールの混合割合が増すに従って遅くなるように変更することにより、アルコールの混合割合に関わらず同じような加速感になるので、アルコールの混合割合の変化に起因する違和感を抑制できる。
特開平3−160139号公報 特開平5−180324号公報
しかしながら、車両の走行時に変速機により変速を行う場合、変速時に変速ショックが発生したり、加速時における加速Gの落ち込みが発生したりする場合がある。このような変速ショック等は、変速機が変速することに伴い発生するものであるため、性状が異なる複数の種類の燃料を内燃機関の運転に用いる場合に、特許文献1に係る内燃機関の回転数制御装置や特許文献2に係る自動変速機つき車両の制御装置のように、燃料の性状に応じて供給量を変化させたり、変速タイミングを変化させたりした場合でも発生する。このように、変速機の変速時における変速ショックや加速Gの落ち込みは、変速機の変速時には必ず発生するものであるため、これらを低減することは困難なものとなっている。このため、変速ショック等が生じない手法としては、変速の回数を減らすことにより変速ショックの回数を減らすことができるため、極力変速を行わないことにより、変速時のショック発生回数を低減することが考えられる。
しかし、車両走行時における変速機の変速は、運転者が要求する駆動力を得ることができるタイミングで切り替えられるため、変速の回数を減らした場合、即ち、変速の頻度を低減した場合、要求駆動力を得ることができない場合がある。例えば、車両を加速させる場合、駆動力を増加させるためにシフトダウンをする場合があるが、変速の頻度を低減することを目的としてシフトダウンを行わない場合には、駆動力を大きく増加させることができず、適切な駆動力を得ることができない場合があるため、要求駆動力を得ることができない場合があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、要求駆動力の実現と変速の頻度の低減とを両立することができる変速制御装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明に係る変速制御装置は、性状の異なる複数の種類の燃料によって運転可能な内燃機関の動力により走行をする車両の目標となる駆動力である目標駆動力を導出する目標駆動力導出手段と、前記目標駆動力導出手段で導出した前記目標駆動力が、判定の基準となる前記駆動力である基準駆動力よりも大きいか否かを判定する駆動力判定手段と、前記駆動力判定手段で前記目標駆動力が前記基準駆動力よりも大きいと判定された場合に、前記目標駆動力を得るための目標となる前記内燃機関のトルクである目標トルクが、判定の基準となる基準トルクより小さいか否かを判定するトルク判定手段と、前記内燃機関から伝達された回転を変速可能で、且つ、複数の変速比を切り替えることができる変速機の前記変速比の切り替えを制御可能に設けられていると共に、前記トルク判定手段による判定で前記目標トルクは前記基準トルクより小さくないと判定された場合には、前記変速比が現在の前記変速比よりも大きくなるように切り替える制御をする変速機制御手段と、前記内燃機関に供給する複数の種類の燃料の割合を調整可能に設けられていると共に、前記トルク判定手段による判定で前記目標トルクは前記基準トルクより小さいと判定された場合には、前記複数の種類の燃料のうち、前記内燃機関の前記トルクを増加させることができる前記燃料の供給の割合を増加させる燃料供給量制御手段と、を備えることを特徴とする。
この発明では、目標駆動力が基準駆動力よりも大きいと駆動力判定手段で判定された場合には、さらに、目標駆動力を得るための目標となるトルクである目標トルクが基準トルクよりも大きいか否かをトルク判定手段で判定する。この判定により、目標トルクが基準トルクより小さいと判定された場合には、内燃機関のトルクを増加させることができる燃料の供給の割合を燃料供給量制御手段によって増加させ、目標トルクは基準トルクより小さくないと判定された場合には、変速機制御手段によって、変速機の変速比が現在の変速比よりも大きくなるように切り替える制御をする。これにより、目標駆動力が基準駆動力よりも小さく、現在の変速機の変速比では目標駆動力を得ることができない場合には、目標トルクは基準トルクより小さくないと判定された場合のみ変速比が大きくなるように変速を行い、目標トルクが基準トルクより小さいと判定された場合には変速は行わないので、変速の頻度を低減することができる。
また、目標駆動力が基準駆動力よりも小さく、現在の変速比では目標駆動力を得ることができない場合でも、目標トルクが基準トルクより小さいと判定された場合には、内燃機関のトルクを増加させることができる燃料の供給の割合を増加させるので、内燃機関の運転時のトルクを増加させることができる。これにより、駆動力を増加させることができ、駆動力を目標駆動力とほぼ同じ駆動力にすることが可能になるため、車両の運転者が要求する駆動力である要求駆動力を目標駆動力にした場合に、要求駆動力を実現することができる。これらの結果、要求駆動力の実現と変速の頻度の低減とを両立することができる。
また、この発明に係る変速制御装置は、上記発明において、前記トルク判定手段での判定に用いる前記基準トルクは、前記内燃機関の運転に使用する前記燃料の種類と前記内燃機関の回転数とにより定められる最大トルクであることを特徴とする。
この発明では、目標トルクと比較する基準トルクとして、内燃機関の運転に使用している燃料の種類と内燃機関の回転数とにより定められる最大トルクを用いているので、目標駆動力が基準駆動力よりも大きいと判定された場合に、より適切に、変速機の変速比を切り替えるか、燃料の供給の割合を変化させるかを判定することができる。つまり、最大トルクは、使用する燃料と回転数におけるトルクの上限なので、目標トルクが最大トルクより小さくない状態、即ち、目標トルクが最大トルク以上の状態とは、トルクアップの余地が無い状態となっている。これに対し、目標トルクが最大トルクよりも小さい場合には、内燃機関のトルクは目標トルクに対して余裕がある状態になっている。このため、目標トルクと基準トルクである最大トルクとを比較することにより、変速機の変速比を切り替えるか、燃料の供給の割合を変化させるかを、内燃機関のトルク性能に応じて、より適切に判定することができる。この結果、より確実に、要求駆動力の実現と変速の頻度の低減とを両立することができる。
また、この発明に係る変速制御装置は、上記発明において、前記駆動力判定手段での判定に用いる前記基準駆動力は、前記変速機の前記変速比ごとに設定されると共に、前記変速機が各前記変速比に切り替えられた場合に発生可能な前記変速比ごとの最大の前記駆動力であることを特徴とする。
この発明では、目標駆動力と比較する基準駆動力として、変速比ごとの最大の駆動力を用いているので、変速比の切り替えや燃料の供給の割合を変化させるか否かを、より適切に判定することができる。つまり、変速機は内燃機関から伝達された回転を変速可能で、複数の変速比を切り替えることができるように設けられているため、車両の走行時における駆動力は、内燃機関のトルクが同じ場合でも変速比によって異なっている。このため、内燃機関がトルクを発生した場合に発生する駆動力は変速比ごとに異なっており、車両の走行時に発生させる最大の駆動力も、変速比ごとに異なっている。従って、目標駆動力と、基準駆動力である変速比ごとの最大の駆動力とを比較することにより、現在の変速比で目標駆動力を得ることができるか否かの判断を、より正確に行うことができ、変速比の切り替えや燃料の供給の割合を変化させるか否かを、より適切に判定することができる。この結果、より確実に、要求駆動力の実現と変速の頻度の低減とを両立することができる。
本発明に係る変速制御装置は、要求駆動力の実現と変速の頻度の低減とを両立することができる、という効果を奏する。
以下に、本発明に係る変速制御装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、本発明の実施例に係る変速制御装置が設けられた車両の概略図である。なお、以下の説明では、車両1の通常の走行時における進行方向を前方とし、進行方向の反対方向を後方として説明する。本発明に係る変速制御装置を備える車両1は、内燃機関であるエンジン10が動力発生手段として車両1の進行方向における前側部分に搭載されており、この車両1は、エンジン10の動力によって走行可能になっている。この動力発生手段であるエンジン10には自動変速機15が接続されており、エンジン10が発生した動力は、自動変速機15に伝達される。この自動変速機15は、それぞれ変速比が異なる複数のギア段を切り替え可能な変速機として設けられており、ギア段を切り替えることにより、エンジン10から伝達された動力を変速することができる。即ち、自動変速機15は、エンジン10から伝達された回転を変速可能に設けられていると共に複数の変速比を切り替え可能に設けられている。自動変速機15で変速した動力はプロペラシャフト16、デファレンシャルギヤ17、ドライブシャフト18を介して、車両1が有する車輪5のうち駆動輪として設けられる後輪7へ駆動力として伝達されることにより、車両1は走行可能になっている。
このように、実施例に係る変速制御装置を備える車両1は、エンジン10が車両1の進行方向における前側部分に搭載され、後輪7が駆動輪として設けられた、いわゆるFR(Front engine Rear drive)の駆動形式となっているが、車両1の駆動形式はFR以外でもよい。
車両1が有する車輪5のうち後輪7は駆動輪として設けられるのに対し、前輪6は車両1の操舵輪として設けられている。操舵輪である前輪6は、車両1の運転席に配設されるハンドル20によって操舵可能に設けられている。
また、各車輪5の近傍には、油圧によって作動するホイールシリンダ31と、このホイールシリンダ31と組みになって設けられると共に車輪5の回転時には車輪5と一体となって回転するブレーキディスク32とが設けられている。さらに、車両1には、ホイールシリンダ31と油圧経路35によって接続され、ブレーキ操作時に、ホイールシリンダ31に作用させる油圧を制御するブレーキ油圧制御装置30が設けられている。
また、車両1には、車両1の運転席に運転者が座った状態における運転者の足元付近に、エンジン10の出力を調整する際に操作するアクセルペダル21と、走行中の車両1を制動する際に操作するブレーキペダル22とが併設されている。このうち、アクセルペダル21の近傍には、アクセルペダル21の開度を検出可能なアクセル開度検出手段であるアクセル開度センサ41が設けられている。また、ブレーキペダル22の近傍には、ブレーキペダル22のストロークを検出可能なブレーキストローク検出手段であるブレーキストロークセンサ42が設けられている。
また、自動変速機15には、現在のギア段を検出するギア段位置検出手段であるギア段センサ45と、自動変速機15の出力軸(図示省略)の回転速度を検出することを介して車速を検出可能な車速検出手段である車速センサ46とが設けられている。
これらのエンジン10、自動変速機15、ブレーキ油圧制御装置30、アクセル開度センサ41、ブレーキストロークセンサ42、ギア段センサ45、車速センサ46は、車両1に搭載されると共に車両1の各部を制御するECU(Electronic Control Unit)110に接続されている。このECU110は、実施例において本発明に係る変速制御装置として設けられている。
図2は、図1に示したエンジンの概略図である。上述したエンジン10は、性状の異なる複数の種類の燃料によって運転可能になっており、具体的には、ガソリンとエタノールとにより運転可能になっている。また、このエンジン10は、複数の気筒50を有している。各気筒50は、内部に燃焼室55が形成されたシリンダヘッド51及びシリンダブロック52を有している。また、シリンダブロック52におけるシリンダヘッド51側の反対側には、クランクケース53が位置している。このうち、シリンダブロック52の内部には、気筒50内を往復運動可能に設けられたピストン60が内設されており、当該エンジン10の運転時におけるピストン60の下死点方向には、クランク軸であるクランクシャフト62が設けられている。このクランクシャフト62は、クランクケース53内に設けられており、ピストン60の往復運動の方向と直交する方向に回転軸を有し、当該回転軸を中心に回転可能に形成されている。このように設けられるピストン60とクランクシャフト62とは、コネクティングロッド61によって接続されている。これにより、クランクシャフト62はピストン60の往復運動に伴って回転運動が可能になっている。
また、クランクシャフト62の近傍には、クランクシャフト62の回転角度位置であるクランク角を検出するクランク角検出センサ63が設けられている。詳しくは、このクランク角は、クランクシャフト62の回転軸を中心とした場合におけるコネクティングロッド61が接続されている部分の回転角度位置となっている。このクランク角検出センサ63は、検出するクランク角の変化速度を検出することを介してエンジン10の単位時間当りの回転数を検出可能な回転数検出手段としても設けられている。
また、シリンダヘッド51は、シリンダブロック52の、当該シリンダブロック52におけるピストン60が上死点に向かう方向側の端部に固定されている。また、シリンダヘッド51には、気筒50内に供給された燃料に点火可能な点火手段である点火プラグ85と、吸気バルブ71及び排気バルブ72が設けられている。また、これらの点火プラグ85、吸気バルブ71及び排気バルブ72は、複数形成される気筒50のそれぞれの気筒50に設けられている。また、燃焼室55には吸気通路65と排気通路66とが接続されており、吸気バルブ71は、吸気通路65側に設けられており、排気バルブ72は、排気通路66側に設けられている。
シリンダヘッド51に設けられる吸気バルブ71及び排気バルブ72は、吸気バルブ71や排気バルブ72における燃焼室55側の反対側に設けられたカム75によって往復運動が可能になっている。詳しくは、このカム75は、クランクシャフト62の回転に連動して回転するカムシャフト76に設けられており、カムシャフト76の回転に伴い、カム75も回動する。また、吸気バルブ71及び排気バルブ72にはバルブスプリング77が設けられており、これらの吸気バルブ71及び排気バルブ72は、バルブスプリング77によってカム75に押し付けられているため、カム75が回動することにより、往復運動が可能になっている。
このうち、吸気バルブ71は、往復運動をすることにより、吸気通路65と燃焼室55とを連通または遮断するように設けられており、排気バルブ72は、往復運動をすることにより、排気通路66と燃焼室55とを連通または遮断するように設けられている。また、点火プラグ85は、吸気バルブ71と排気バルブ72との間に設けられており、さらに、高電圧をかけた際に放電する点火部86を有し、この点火部86が燃焼室55内に位置するように設けられている。
また、吸気通路65には、エンジン10の運転時に気筒50に対して燃料を供給可能な燃料供給手段であるインジェクタ80が複数配設されている。このインジェクタ80は、エンジン10の運転時に吸気通路65内に燃料を噴射することにより、気筒50に対して燃料を供給可能に設けられている。詳しくは、複数のインジェクタ80は、エンジン10の運転時における燃料として用いられるガソリンを吸気通路65内に噴射可能なガソリン用インジェクタ81と、エンジン10の運転時における燃料として用いられるエタノールを吸気通路65内に噴射可能なエタノール用インジェクタ82とが設けられている。
エンジン10の運転時の燃料として用いられるガソリンとエタノールとは、エタノールを燃料として使用した場合にエンジン10が発生するトルクよりも、ガソリンを燃料として使用した場合にエンジン10が発生するトルクの方が大きくなっている。このため、ガソリンは、実施例に係る変速制御装置により制御されるエンジン10では、性状が異なる複数の種類の燃料のうち、高トルク燃料として用いられており、エタノールは、実施例に係る変速制御装置により制御されるエンジン10では、性状が異なる複数の種類の燃料のうち、低トルク燃料として用いられている。このため、ガソリン用インジェクタ81は、高トルク燃料を気筒50に対して供給可能な高トルク燃料供給手段として設けられており、エタノール用インジェクタ82は、低トルク燃料を気筒50に対して供給可能な低トルク燃料供給手段として設けられている。
また、吸気通路65には、当該吸気通路65内を流れる空気の流れ方向において、インジェクタ80が設けられている位置の上流側に、吸気通路65内を開閉可能な吸入空気量調節手段であるスロットルバルブ90が設けられている。吸気通路65内を流れる空気の流量は、このスロットルバルブ90の開度を調整することにより調整可能になっている。
さらに、吸気通路65には、吸気通路65内を流れる空気の流れ方向においてスロットルバルブ90が設けられている位置の上流側に、吸気通路65内を流れる空気の流量を検出可能な吸入空気量検出手段であるエアフロメータ91が設けられている。このように形成される吸気通路65の入口には、吸気通路65に流入する空気の不純物を除去するエアクリーナ92が設けられている。
また、排気通路66には、エンジン10から排出される排気ガスを浄化可能な浄化手段である触媒95が内設されている。なお、この触媒95は、炭化水素(HC)と、一酸化炭素(CO)と、窒素酸化物(NOx)との3物質を酸化・還元反応によって同時に除去する、いわゆる三元触媒となっている。
また、車両1には、ガソリンを貯留するガソリンタンク100と、エタノールを貯留するエタノールタンク105とが設けられている。このうちガソリンタンク100は、吸気通路65に設けられたガソリン用インジェクタ81に接続されており、エタノールタンク105は、吸気通路65に設けられたエタノール用インジェクタ82に接続されている。
このようにガソリン用インジェクタ81に接続されるガソリンタンク100は、ガソリンタンク100内のガソリンを外部に送出可能なガソリンフィードポンプ101を備えており、ガソリンタンク100内のガソリンは、このガソリンフィードポンプ101によってガソリン用インジェクタ81に供給可能に設けられている。同様に、エタノール用インジェクタ82に接続されるエタノールタンク105は、エタノールタンク105内のエタノールを外部に送出可能なエタノールフィードポンプ106を備えており、エタノールタンク105内のエタノールは、このエタノールフィードポンプ106によってエタノール用インジェクタ82に供給可能に設けられている。
また、ガソリンタンク100からガソリン用インジェクタ81への燃料の供給経路、及びエタノールタンク105からエタノール用インジェクタ82への燃料の供給経路には、これらの供給経路を流れる燃料の性状を検出する燃料性状検出手段である燃料性状センサ108が設けられている。この燃料性状センサ108は、燃料の電導率を検出することにより、燃料の性状を検出可能になっている。なお、燃料性状センサ108は、燃料の電導率を検出することにより燃料の性状を検出するもの以外でもよく、例えば、燃料の比重や粘度を検出することにより、燃料の性状を検出可能に設けられていてもよい。
また、シリンダヘッド51に設けられる点火プラグ85は、当該点火プラグ85が有する点火部86の放電を制御する点火回路88に接続されている。この点火回路88、クランク角検出センサ63、ガソリン用インジェクタ81、エタノール用インジェクタ82、スロットルバルブ90、エアフロメータ91、燃料性状センサ108は、ECU110に接続されており、ECU110によって制御可能に設けられている。
図3は、図1に示す変速制御装置の要部構成図である。ECU110には、処理部111、記憶部125及び入出力部126が設けられており、これらは互いに接続され、互いに信号の受け渡しが可能になっている。また、ECU110に接続されている自動変速機15、ブレーキ油圧制御装置30、アクセル開度センサ41、ブレーキストロークセンサ42、ギア段センサ45、車速センサ46、点火回路88、クランク角検出センサ63、ガソリン用インジェクタ81、エタノール用インジェクタ82、スロットルバルブ90、エアフロメータ91、燃料性状センサ108は、入出力部126に接続されており、入出力部126は、これらのセンサ類等との間で信号の入出力を行う。また、記憶部125には、エンジン10や自動変速機15を制御するコンピュータプログラムが格納されている。この記憶部125は、ハードディスク装置や光磁気ディスク装置、またはフラッシュメモリ等の不揮発性のメモリ(CD−ROM等のような読み出しのみが可能な記憶媒体)や、RAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ、或いはこれらの組み合わせにより構成することができる。
また、処理部111は、メモリ及びCPU(Central Processing Unit)により構成されており、少なくとも、アクセル開度センサ41での検出結果よりアクセルペダル21の開度を取得するアクセル開度取得手段であるアクセル開度取得部112と、車両1の走行時の目標となる駆動力である目標駆動力を算出することにより目標駆動力を導出する目標駆動力導出手段である目標駆動力算出部113と、目標駆動力算出部113で算出した目標駆動力が、判定の基準となる駆動力である基準駆動力よりも大きいか否かを判定する駆動力判定手段である駆動力判定部114と、駆動力判定部114で目標駆動力が基準駆動力よりも大きいと判定された場合に、目標駆動力を得るための目標となるエンジン10のトルクである目標トルクが、判定の基準となる基準トルクとして用いられると共にエンジン10の運転に使用する燃料の種類とエンジン10の回転数とにより定められる最大トルクより小さいか否かを判定するトルク判定手段であるトルク判定部115と、エンジン10の運転時の各部を制御可能に設けられた内燃機関制御手段であるエンジン制御部116と、自動変速機15のギア段の切り替えを制御可能に設けられていると共に、トルク判定部115による判定で目標トルクは基準トルクである最大トルクより小さくないと判定された場合には、ギア段を、現在のギア段の変速比よりも変速比が大きくなるギア段に切り替える制御をする変速機制御手段である変速機制御部120と、を有している。
さらに、エンジン制御部116は、スロットルバルブ90の作動を制御することによりスロットルバルブ90の開度であるスロットル開度を制御可能なスロットル開度制御手段であるスロットル開度制御部117と、ガソリン用インジェクタ81とエタノール用インジェクタ82とを制御することにより、エンジン10に供給する複数の種類の燃料であるガソリンとエタノールとの割合を調整可能に設けられていると共に、トルク判定部115による判定で目標トルクは基準トルクである最大トルクより小さいと判定された場合には、ガソリンとエタノールとのうち、エンジン10のトルクを増加させることができる燃料であるガソリンの供給の割合を増加させる燃料供給量制御手段である燃料噴射量制御部118と、目標駆動力算出部113で算出した目標駆動力を得ることのできるエンジン10のトルクである目標トルクを、目標駆動力と、現在のギア段の場合におけるエンジン10から後輪7までの全体の変速比とに基づいて算出する目標トルク算出手段である目標トルク算出部119と、を有している。
ECU110によって制御されるエンジン10や自動変速機15の制御は、例えば、アクセル開度センサ41等による検出結果に基づいて、処理部111が上記コンピュータプログラムを当該処理部111に組み込まれたメモリに読み込んで演算し、演算の結果に応じてインジェクタ80等を作動させることにより制御する。その際に処理部111は、適宜記憶部125へ演算途中の数値を格納し、また格納した数値を取り出して演算を実行する。なお、このようにエンジン10や自動変速機15を制御する場合には、上記コンピュータプログラムの代わりに、ECU110とは異なる専用のハードウェアによって制御してもよい。
この実施例に係る変速制御装置は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。車両1の走行時には、エンジン10を運転させてエンジン10の動力を駆動輪である後輪7に駆動力として伝達することにより走行する。エンジン10の運転中は、ピストン60がシリンダブロック52内で往復運動を繰り返すことにより、吸気行程、圧縮行程、燃焼行程、排気行程を1つのサイクルとしてこのサイクルを繰り返す。ピストン60の往復運動は、コネクティングロッド61によってクランクシャフト62に伝達され、コネクティングロッド61とクランクシャフト62との作用により往復運動が回転運動に変換され、クランクシャフト62が回転する。クランクシャフト62が回転すると、この回転に連動してカムシャフト76が回転し、カムシャフト76の回転に伴ってカム75が回転する。これにより吸気バルブ71や排気バルブ72は往復運動をし、吸気通路65や排気通路66と燃焼室55、或いは吸気通路65や排気通路66と気筒50内との連通と遮断とを繰り返す。
エンジン10の運転時には、このように吸気バルブ71や排気バルブ72が往復運動して吸気通路65や排気通路66と燃焼室55との連通と遮断とを繰り返すことにより、吸排気を行い、上記の4つの行程を繰り返す。各行程の概略は、吸気行程ではガソリン用インジェクタ81からガソリンを噴射したり、エタノール用インジェクタ82からエタノールを噴射したりすることによって、吸気通路65内でこれらの燃料と空気との混合気を生成し、吸気バルブ71の開弁時に、この混合気を気筒50内に吸気させることにより、気筒50内に燃料を供給する。圧縮行程では、吸気バルブ71も排気バルブ72も閉弁し、この状態でピストン60が上死点方向に移動することにより、気筒50内の混合気を圧縮する。
また、燃焼行程では、点火回路88によって点火プラグ85に高電圧の電流を印加し、点火プラグ85の点火部86にアーク放電を発生させることにより、圧縮した混合気が点火する。これにより、圧縮した混合気中の燃料が燃焼するので、燃焼時の圧力によりピストン60が下死点方向に移動し、ピストン60の移動に伴って、コネクティングロッド61を介してピストン60に接続されたクランクシャフト62が回転する。また、排気行程では、吸気バルブ71は閉弁し、排気バルブ72は開弁した状態でピストン60が上死点方向に移動することにより、燃料の燃焼後の排気ガスが気筒50内から排気通路66の方向に流れ、気筒50内から排気される。排気通路66の方向に排気された排気ガスは、排気通路66に設けられる触媒95を通過する。その際に、排気ガスは、触媒95の酸化・還元反応によって炭化水素、一酸化炭素、窒素酸化物が除去され、触媒95により浄化される。
エンジン10は、これらを繰り返すことにより継続して運転を続け、このエンジン10の運転により発生した動力は、クランクシャフト62の回転がクランクシャフト62から自動変速機15に伝達されることにより、エンジン10から自動変速機15に伝達される。自動変速機15に伝達された回転は、車両1の走行状態に応じて自動変速機15によって変速された後、プロペラシャフト16、デファレンシャルギヤ17、ドライブシャフト18を介して後輪7に伝達される。これにより、駆動輪である後輪7は回転し、車両1は走行する。
また、エンジン10の回転が後輪7に伝達されることにより走行をする車両1の車速は、アクセルペダル21を足で操作することにより調整する。アクセルペダル21を操作した場合には、アクセルペダル21のストローク量、即ちアクセル開度が、アクセルペダル21の近傍に設けられるアクセル開度センサ41によって検出される。アクセル開度センサ41による検出結果は、ECU110の処理部111が有するアクセル開度取得部112に伝達されてアクセル開度取得部112で取得し、さらに、取得したアクセル開度が、ECU110の処理部111が有するエンジン制御部116と変速機制御部120とに伝達される。
エンジン制御部116は、アクセル開度取得部112で取得したアクセル開度や、エアフロメータ91で検出した吸気通路65を流れる空気の流量など、その他のセンサによる検出結果に基づいてスロットルバルブ90の開度を調整したり、ガソリン用インジェクタ81やエタノール用インジェクタ82で噴射するガソリンやエタノールの噴射量を調整したりすることにより、エンジン10を制御する。このうち、スロットルバルブ90の開度は、エンジン制御部116が有するスロットル開度制御部117でスロットバルブを制御することにより調整し、ガソリンやエタノールの噴射量は、エンジン制御部116が有する燃料噴射量制御部118でガソリン用インジェクタ81とエタノール用インジェクタ82とを制御することにより調整する。
また、変速機制御部120は、アクセル開度取得部112で取得したアクセル開度や、クランク角検出センサ63で検出したエンジン10の回転数や、車速センサ46で検出した車速の検出結果に基づいて自動変速機15を制御し、ギア段を車両1の走行状態に適したギア段に切り替える。例えば、アクセル開度取得部112で取得したアクセル開度が所定の開度で一定の場合や、徐々に開度を変化させる場合には、車速に対してエンジン10の回転数を所定の範囲内にすることができるギア段に切り替える。
また、運転者がアクセルペダル21を大きく踏み足した場合、つまり、アクセル開度取得部112で取得したアクセル開度が急激に大きくなった場合において、現在のギア段の変速比では目標となる駆動力を得ることが困難な場合には、自動変速機15のギア段を切り替えるか、インジェクタ80で噴射する燃料の割合を変化させることにより、駆動力を確保する。
自動変速機15のギア段を切り替えることにより駆動力を確保する場合には、変速機制御部120は、現在のギア段の変速比よりも変速比が大きくなる側にギア段を切り替える。即ち、シフトダウンを行う。これにより、エンジン10の回転数は、変速比が大きくトルクが大きくなる状態で後輪7に伝達され、さらに、エンジン10は回転数が上昇して出力が大きい回転域で運転することになるため、後輪7の駆動力は増加する。
また、インジェクタ80で噴射する燃料の割合を変化させることにより駆動力を確保する場合には、エンジン制御部116が有する燃料噴射量制御部118は、ガソリン用インジェクタ81で噴射するガソリンとエタノール用インジェクタ82で噴射するエタノールとの割合を変化させ、現在の噴射の割合よりも、ガソリンの割合を増加させる。ガソリンとエタノールとでは、エタノールよりもガソリンの方が発熱量が大きく、エンジン10の運転時のトルクを大きくすることができるため、ガソリンの割合を増加させることにより、エンジン10の出力を大きくすることができる。これにより、ガソリンの割合を増加させた場合は、後輪7の駆動力が増加する。
図4は、実施例に係る変速制御装置の処理手順を示すフロー図である。次に、実施例に係る変速制御装置の制御方法、即ち、変速制御装置による処理手順について説明する。変速制御装置による処理手順では、まず、アクセル開度を取得する(ステップST101)。この取得は、ECU110の処理部111が有するアクセル開度取得部112で取得する。運転者がアクセルペダル21を操作した場合、アクセル開度センサ41はアクセルペダル21の操作量を、アクセル開度として検出する。アクセル開度センサ41での検出結果は、アクセル開度取得部112に伝達されるため、アクセル開度取得部112は、アクセル開度センサ41での検出結果より、アクセル開度を取得する。
次に、目標駆動力を算出する(ステップST102)。この算出は、ECU110の処理部111が有する目標駆動力算出部113で行う。目標駆動力算出部113は、アクセル開度取得部112で取得したアクセル開度と、車速センサ46で検出した現在の車速とに基づいて、車両1を運転する運転者が要求している要求駆動力、つまり、車両1の走行制御時に目標となる後輪7の駆動力である目標駆動力を算出する。この目標駆動力は、アクセル開度と車速とに基づいて予め設定され、マップの形態でECU110の記憶部125に記憶されている。目標駆動力算出部113は、アクセル開度取得部112で取得したアクセル開度と、車速センサ46で検出した車速とを用いて記憶部125に記憶されたマップを参照することにより、目標駆動力を算出する。
次に、目標駆動力>現在のギア段での基準駆動力であるか否かを判定する(ステップST103)。この判定は、ECU110の処理部111が有する駆動力判定部114で行う。この判定に用いる基準駆動力とは、自動変速機15のギア段ごとに設定されており、自動変速機15が各ギア段に切り替えられた際に発生することのできるギア段ごとの最大の駆動力となっている。このため、基準駆動力は、予め各ギア段ごとに設定されており、ECU110の記憶部125に記憶されている。つまり、エンジン10の出力特性は、自動変速機15のギア段に関わらずいずれのギア段が選択された場合でも同じような出力特性となって運転をするが、自動変速機15は、ギア段によって変速比が異なっている。このため、エンジン10から自動変速機15を介して駆動力として後輪7に伝達される動力は、選択された自動変速機15のギア段に応じて異なっている。従って、基準駆動力は、現在の燃料の噴射割合でエンジン10を運転する場合において、エンジン10の最大出力が自動変速機15を介して後輪7に伝達された場合におけるギア段ごとの駆動力となっている。
駆動力判定部114は、ギア段センサ45の検出結果より自動変速機15の現在のギア段を取得し、記憶部125に記憶された基準駆動力より、現在のギア段での基準駆動力を取得する。駆動力判定部114は、この現在のギア段での基準駆動力と、目標駆動力算出部113で算出した目標駆動力とを比較し、目標駆動力が現在のギア段での基準駆動力よりも大きいか否かを判定する。この判定により、目標駆動力は現在のギア段での基準駆動力よりも大きいと判定された場合には、後述するステップST105に向かう。
駆動力判定部での判定(ステップST103)により、目標駆動力>現在のギア段での基準駆動力ではないと判定された場合、つまり、目標駆動力は現在のギア段での基準駆動力以下であると判定された場合には、吸入空気量と燃料噴射量を増加させてトルクアップを行う(ステップST104)。この制御は、ECU110の処理部111が有するエンジン制御部116のスロットル開度制御部117と燃料噴射量制御部118と目標トルク算出部119とで行う。エンジン制御部116は、まず、自動変速機15のギア段が現在のギア段の場合に目標駆動力算出部113で算出した目標駆動力を得ることのできるエンジン10のトルクである目標トルクを、目標トルク算出部119で算出する。目標トルク算出部119は、目標駆動力と、現在のギア段の場合におけるエンジン10から後輪7までの全体の変速比とに基づいて、目標トルクを算出する。
さらに、エンジン制御部116は、算出した目標トルクを実現できるように、吸入空気量と燃料噴射量とを増加させる。具体的には、スロットル開度制御部117でスロットルバルブ90を制御することによりスロットル開度を大きくして吸入空気量を増加させ、さらに、燃料噴射量制御部118でガソリン用インジェクタ81とエタノール用インジェクタ82とを制御することにより、ガソリン用インジェクタ81で噴射するガソリンの噴射量と、エタノール用インジェクタ82で噴射するエタノールの噴射量とを増加させる。その際に、ガソリンの噴射量とエタノールの噴射量との割合は、噴射量を増加させる前後で一定にする。このように、スロットルバルブ90とインジェクタ80を制御して吸入空気量と燃料噴射量とを増加させることにより、エンジン10はトルクアップし、エンジン10のトルクは、目標トルクと同程度の大きさのトルクになる。また、このようにエンジン10のトルクが目標トルクと同程度の大きさになることにより、自動変速機15等を介してエンジン10のトルクが伝達される後輪7の駆動力は、目標駆動力とほぼ同じ大きさの駆動力になる。エンジン10のトルクアップを行った後は、この処理手順から抜け出る。
これに対し、駆動力判定部114での判定(ステップST103)により、目標駆動力>現在のギア段での基準駆動力であると判定された場合、つまり、目標駆動力は現在のギア段での基準駆動力より大きいと判定された場合には、次に、目標トルク<燃料の混合比を変えて補える最大トルクεであるか否かを判定する(ステップST105)。この判定は、ECU110の処理部111が有するトルク判定部115で行う。この判定に用いる最大トルクεは、エンジン10の運転に使用する燃料の種類、即ち、使用する燃料の性状と、エンジン10の回転数とにより定められる最大のトルクになっている。つまり、最大トルクεは、所定の性状を有する燃料でエンジン10を運転した場合におけるエンジン10の回転数ごとの最大のトルクになっており、換言すると、燃料の噴射割合である燃料の混合比を、最もトルクが大きくなる混合比にした場合における最大トルクになっている。このため、最大トルクεは、燃料の混合比を現在の混合比から変えることにより補うことができる最大トルクになっている。このように定められる最大トルクεは、燃料の性状とエンジン10の回転数ごとに予め設定され、マップとしてECU110の記憶部125に記憶されている。
このため、トルク判定部115で目標トルク<最大トルクεであるか否かを判定する場合には、まず、燃料性状センサ108での検出結果よりインジェクタ80で噴射する燃料の性状を取得し、さらに、クランク角検出センサ63での検出結果より現在のエンジン10の回転数を取得する。トルク判定部115は、取得した燃料の性状と現在のエンジン10の回転数とを用いて、記憶部125に記憶されたマップを参照することにより、最大トルクεを導出する。つまり、トルク判定部115は、ガソリンとエタノールとを用いてエンジン10を運転した場合における最大トルクεを、取得した燃料の性状とエンジン10の回転数とより導出する。
また、目標トルクは、上述したように、目標駆動力と、現在のギア段の場合におけるエンジン10から後輪7までの全体の変速比とに基づいて目標トルク算出部119により算出可能になっている。トルク判定部115は、燃料の性状とエンジン10の回転数とより導出した最大トルクεと、目標トルク算出部119で算出した目標トルクとを比較する。トルク判定部115は、このように比較することにより、目標トルクは最大トルクεより小さいか否かを判定する。
トルク判定部115での判定(ステップST105)により、目標トルク<最大トルクεではないと判定された場合、つまり、目標トルクは最大トルクε以上であると判定された場合には、シフトダウンを実行する(ステップST106)。つまり、目標トルクは最大トルクε以上であると判定された場合には、現在のギア段では、目標駆動力を得るための目標トルクは、最大トルクε以上であるということであるため、現在のギア段では目標トルクを得ることができず、目標駆動力を得ることができないということになる。このため、自動変速機15のギア段を、現在のギア段よりも低いギア段にすることにより、駆動力を確保する。つまり、自動変速機15のギア段を、現在のギア段の変速比よりも変速比が大きくなるギア段にする。この制御は、ECU110の処理部111が有する変速機制御部120で行う。変速機制御部120は、ギア段センサ45の検出結果より自動変速機15の現在のギア段を取得し、現在のギア段よりも低段側のギア段になるように自動変速機15を変速し、シフトダウンを実行する。
このように、シフトダウンを行い、自動変速機15の変速比を大きくすることにより、エンジン10から後輪7までの経路の変速比が大きくなる。これにより、エンジン10の回転は大きく減速してトルクが大きくなる状態で後輪7に伝達され、さらに、エンジン10は回転数が上昇して出力が大きい回転域で運転することになるため、後輪7の駆動力は増加する。このため、後輪7の駆動力は、目標駆動力とほぼ同じ大きさの駆動力になる。シフトダウンを実行した後は、この処理手順から抜け出る。
これに対し、トルク判定部115での判定(ステップST105)により、目標トルク<最大トルクεであると判定された場合、つまり、目標トルクは最大トルクεより小さいと判定された場合には、変速せずに燃料噴射量の割合を変化させることにより、トルクアップを行う(ステップST107)。この制御は、エンジン制御部116が有する燃料噴射量制御部118で行う。燃料噴射量制御部118は、ガソリン用インジェクタ81とエタノール用インジェクタ82とを制御することにより、ガソリンの噴射量とエタノールの噴射量との割合を変化させ、アクセル開度取得部112でアクセル開度を取得(ステップST101)する前のガソリンの噴射量とエタノールの噴射量との割合と比較して、ガソリンの噴射量の割合を増加させる。即ち、ガソリンとエタノールとの混合比を、アクセル開度を取得する前の混合比と比較して、ガソリンの割合を増加させる。
ガソリンとエタノールとでは、同じ量を噴射した場合はエタノールよりもガソリンの方がエンジン10のトルクを大きくすることができるため、ガソリンの噴射量の割合を増加させた場合は、エンジン10はトルクアップする。これにより、エンジン10のトルクは、目標トルクと同程度の大きさのトルクになる。また、このようにエンジン10のトルクが目標トルクと同程度の大きさのトルクになることにより、自動変速機15等を介してエンジン10のトルクが伝達される後輪7の駆動力は、目標駆動力とほぼ同じ大きさの駆動力になる。エンジン10のトルクアップを行った後は、この処理手順から抜け出る。
以上の変速制御装置は、目標駆動力が現在のギア段での基準駆動力よりも大きいと駆動力判定部114で判定された場合には、さらに、目標駆動力を得るための目標となるトルクである目標トルクが基準トルクである最大トルクεよりも大きいか否かをトルク判定部115で判定する。この判定により、目標トルクが最大トルクεより小さいと判定された場合には、エンジン10のトルクを増加させることができる高トルク燃料であるガソリンの噴射量の割合を燃料噴射量制御部118によって増加させ、目標トルクは最大トルクεより小さくないと判定された場合、即ち、目標トルクは最大トルクε以上であると判定された場合には、変速機制御部120によって、自動変速機15をシフトダウンする制御をする。これにより、目標駆動力が現在のギア段での基準駆動力よりも小さく、現在の自動変速機15のギア段では目標駆動力を得ることができない場合には、目標トルクは最大トルクεより小さくないと判定された場合のみシフトダウンを行い、目標トルクが最大トルクεより小さいと判定された場合には変速は行わないので、自動変速機15の変速の頻度を低減することができる。
また、目標駆動力が基準駆動力よりも小さく、現在のギア段では目標駆動力を得ることができないと一旦判定された場合でも、目標トルクが最大トルクεより小さいと判定された場合には、ガソリンの噴射量の割合を増加させるので、エンジン10の運転時のトルクを増加させることができる。これにより、駆動力を増加させることができ、シフトダウンを行わなくても駆動力を目標駆動力とほぼ同じ駆動力にすることが可能になるため、車両1の運転者が要求する駆動力である要求駆動力を車両1の走行制御時における目標駆動力にした場合に、要求駆動力を実現することができる。これらの結果、要求駆動力の実現と変速の頻度の低減とを両立することができる。
また、目標トルクと比較する基準トルクとして、エンジン10の運転に使用している燃料の種類とエンジン10の回転数とにより定められる最大トルクεを用いているので、目標駆動力が基準駆動力よりも大きいと判定された場合に、より適切に、自動変速機15のギア段を切り替えてシフトダウンを行うか、燃料の噴射量の割合を変化させるかを判定することができる。つまり、最大トルクεは、使用する燃料と回転数におけるトルクの上限なので、目標トルクが最大トルクεより小さくない状態、即ち、目標トルクが最大トルクε以上の状態とは、トルクアップの余地が無く、エンジン10のトルクを目標トルクにすることができない状態となっている。これに対し、目標トルクが最大トルクεよりも小さい場合には、エンジン10のトルクは目標トルクに対して余裕があり、エンジン10のトルクを目標トルクにすることが可能である状態になっている。このため、目標トルクと基準トルクである最大トルクεとを比較することにより、シフトダウンを行うか、燃料の噴射量の割合を変化させるかを、エンジン10のトルク性能に応じて、より適切に判定することができる。この結果、より確実に、要求駆動力の実現と変速の頻度の低減とを両立することができる。
また、目標駆動力と比較する基準駆動力として、ギア段ごとの最大の駆動力を用いているので、シフトダウンや燃料の噴射量の割合を変化させるか否かを、より適切に判定することができる。つまり、自動変速機15はエンジン10から伝達された回転を変速可能で、それぞれ変速比が異なる複数のギア段を切り替えることができるように設けられているため、車両1の走行時における駆動力は、エンジン10のトルクが同じ場合でもギア段によって異なっている。このため、エンジン10がトルクを発生した場合に発生する駆動力はギア段ごとに異なっており、車両1の走行時に発生させる最大の駆動力も、ギア段ごとに異なっている。従って、目標駆動力と、基準駆動力であるギア段ごとの最大の駆動力とを比較することにより、現在のギア段で目標駆動力を得ることができるか否かの判断を、より正確に行うことができ、シフトダウンや燃料の噴射量の割合を変化させるか否かを、より適切に判定することができる。この結果、より確実に、要求駆動力の実現と変速の頻度の低減とを両立することができる。
なお、上述した実施例に係る変速制御装置により制御されるエンジン10は、燃料を噴射するインジェクタ80としてガソリン用インジェクタ81とエタノール用インジェクタ82とが設けられており、エンジン10の運転時の燃料であるガソリンとエタノールとは、それぞれ独立してガソリン用インジェクタ81とエタノール用インジェクタ82とから噴射可能に設けられているが、インジェクタ80は共用されていてもよい。つまり、ガソリンの供給経路とエタノールの供給経路とを接続して供給経路を1つの供給経路にし、インジェクタ80は、この1つの供給経路に接続してもよい。この場合、ガソリンタンク100から供給されるガソリンと、エタノールタンク105から供給されるエタノールとは、ガソリンタンク100からの供給経路とエタノールタンク105からの供給経路とが接続される部分で合流して混合し、混合した状態でインジェクタ80から噴射される。このように、燃料供給手段は、1つのインジェクタ80で複数の燃料を噴射可能に設けられていてもよく、また、実施例に係る変速制御装置により制御されるエンジン10のように、燃料ごとにインジェクタ80が設けられていてもよい。
また、上述したようにエンジン10では、インジェクタ80は吸気通路65に設けられ、燃料を吸気通路65内に噴射可能に設けられているが、インジェクタ80は吸気通路65以外の部分に設けられていてもよい。例えば、インジェクタ80はシリンダヘッド51に設けられて、燃料を燃焼室55に直接噴射する、いわゆる筒内噴射が可能なインジェクタ80として設けられていてもよい。
また、上述したエンジン10は、性状の異なる複数の種類の燃料であるガソリンとエタノールとにより運転可能に設けられているが、エンジン10は、これらの燃料以外で運転可能に設けられていてもよい。エンジン10は、性状の異なる複数の種類の燃料として、エンジン10を運転させた際に相対的に大きなトルクで運転させることができる燃料である高トルク燃料と、相対的に小さなトルクで運転させることができる燃料である低トルク燃料とを含んでいればよい。換言すると、高トルク燃料はガソリン以外の燃料でもよく、低トルク燃料はエタノール以外の燃料でもよい。
また、上述したエンジン10は、点火プラグ85を備えた火花点火式エンジンであるが、エンジン10はこれに限定されるものではない。エンジン10は、例えば、ディーゼル機関であってもよい。
以上のように、本発明に係る変速制御装置は、性状の異なる複数の種類の燃料によって運転可能な内燃機関に変速機が接続されている場合において変速機の変速制御を行う変速制御装置に有用であり、特に、複数の種類の燃料が、それぞれの燃料を使用して内燃機関を運転した場合に内燃機関で発生するトルクの大きさが異なる燃料である場合に適している。
本発明の実施例に係る変速制御装置が設けられた車両の概略図である。 図1に示したエンジンの概略図である。 図1に示す変速制御装置の要部構成図である。 実施例に係る変速制御装置の処理手順を示すフロー図である。
符号の説明
1 車両
5 車輪
10 エンジン
15 自動変速機
21 アクセルペダル
41 アクセル開度センサ
45 ギア段センサ
46 車速センサ
50 気筒
63 クランク角検出センサ
65 吸気通路
66 排気通路
80 インジェクタ
81 ガソリン用インジェクタ
82 エタノール用インジェクタ
90 スロットルバルブ
100 ガソリンタンク
105 エタノールタンク
108 燃料性状センサ
110 ECU
111 処理部
112 アクセル開度取得部
113 目標駆動力算出部
114 駆動力判定部
115 トルク判定部
116 エンジン制御部
117 スロットル開度制御部
118 燃料噴射量制御部
119 目標トルク算出部
120 変速機制御部
125 記憶部
126 入出力部

Claims (3)

  1. 性状の異なる複数の種類の燃料によって運転可能な内燃機関の動力により走行をする車両の目標となる駆動力である目標駆動力を導出する目標駆動力導出手段と、
    前記目標駆動力導出手段で導出した前記目標駆動力が、判定の基準となる前記駆動力である基準駆動力よりも大きいか否かを判定する駆動力判定手段と、
    前記駆動力判定手段で前記目標駆動力が前記基準駆動力よりも大きいと判定された場合に、前記目標駆動力を得るための目標となる前記内燃機関のトルクである目標トルクが、判定の基準となる基準トルクより小さいか否かを判定するトルク判定手段と、
    前記内燃機関から伝達された回転を変速可能で、且つ、複数の変速比を切り替えることができる変速機の前記変速比の切り替えを制御可能に設けられていると共に、前記トルク判定手段による判定で前記目標トルクは前記基準トルクより小さくないと判定された場合には、前記変速比が現在の前記変速比よりも大きくなるように切り替える制御をする変速機制御手段と、
    前記内燃機関に供給する複数の種類の燃料の割合を調整可能に設けられていると共に、前記トルク判定手段による判定で前記目標トルクは前記基準トルクより小さいと判定された場合には、前記複数の種類の燃料のうち、前記内燃機関の前記トルクを増加させることができる前記燃料の供給の割合を増加させる燃料供給量制御手段と、
    を備えることを特徴とする変速制御装置。
  2. 前記トルク判定手段での判定に用いる前記基準トルクは、前記内燃機関の運転に使用する前記燃料の種類と前記内燃機関の回転数とにより定められる最大トルクであることを特徴とする請求項1に記載の変速制御装置。
  3. 前記駆動力判定手段での判定に用いる前記基準駆動力は、前記変速機の前記変速比ごとに設定されると共に、前記変速機が各前記変速比に切り替えられた場合に発生可能な前記変速比ごとの最大の前記駆動力であることを特徴とする請求項1または2に記載の変速制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011157846A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Toyota Central R&D Labs Inc エンジンシステム

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