JP2010007477A - 燃料ポンプ駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】制御回路の制御信号線を1本にしたまま複数の燃料ポンプを駆動できるようにする。
【解決手段】燃料ポンプ駆動装置は、入力信号処理回路によりPWM入力信号が第2所定比(2)の範囲以下のデューティ比であると判定されると、一方の燃料ポンプ21aのみを駆動させると共に他方の燃料ポンプ21bを駆動せず、第2所定比(2)を超える範囲のデューティ比であると判定されると燃料ポンプ21a、21bに同一の電圧を印加して駆動する。
【選択図】図2
【解決手段】燃料ポンプ駆動装置は、入力信号処理回路によりPWM入力信号が第2所定比(2)の範囲以下のデューティ比であると判定されると、一方の燃料ポンプ21aのみを駆動させると共に他方の燃料ポンプ21bを駆動せず、第2所定比(2)を超える範囲のデューティ比であると判定されると燃料ポンプ21a、21bに同一の電圧を印加して駆動する。
【選択図】図2
Description
本発明は、車両に対する燃料供給用の燃料ポンプ駆動装置に関する。
この種の燃料ポンプ駆動装置は、高出力ガソリンエンジン車やアルコール燃料車の燃料供給に用いられている。このような燃料ポンプ装置の一例が特許文献1、2に開示されている。特許文献1に開示されている技術思想では、エンジンECUと1つの燃料ポンプとを1本の制御信号線で接続し当該制御信号線に流れる制御信号に応じて1つの燃料ポンプの駆動電圧を制御している。近年、燃料の高流量化のため複数の燃料ポンプを駆動するようになってきている。
特許文献2に開示されている技術思想では、2つの燃料ポンプを燃料配管に並列に接続して個々の燃料ポンプに印加する電圧を制御し駆動することで、省電力化、燃温低下、燃料の高流量化を実現している。この特許文献2の技術思想では、2つの燃料ポンプをそれぞれ制御するため、制御装置とリレーとを2本の制御信号線によって接続するように構成されている。しかしながら、従来から1本の制御信号線を用いて制御装置と駆動装置とを接続した装置を適用しながら複数の燃料ポンプを駆動する場合には、制御装置の出力端子をさらに増加させる必要があり好ましくない。
特許第2590627号公報
特開平5−157013号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、制御回路の制御信号線を1本にしたまま複数の燃料ポンプを駆動することを可能とした燃料ポンプ駆動装置を提供することにある。
請求項1に係る発明によれば、駆動回路は、入力信号に基づいて1つまたは複数の燃料ポンプを駆動するか否かを判定し当該判定結果に基づいて燃料ポンプを駆動するため、制御回路の制御信号線を1本にしたまま複数の燃料ポンプを駆動することができる。
請求項2に係る発明によれば、駆動回路は、入力信号としてのPWM信号のデューティ比が第1所定値以下のときには1つの燃料ポンプを駆動し、前記PWM信号のデューティ比が第1所定値を超えるときには複数の燃料ポンプを同時に駆動するため、PWM信号のデューティ比に応じて燃料ポンプによる燃料供給量を調整できる。
請求項3に係る発明によれば、駆動回路は、入力信号としてのPWM信号のデューティ比が第2所定値以下の範囲ではデューティ比に応じて1つの燃料ポンプがフル駆動するまで駆動し、第2所定値を超える範囲では複数の燃料ポンプを同時に駆動するため、PWM信号のデューティ比に応じて燃料ポンプによる燃料供給量を調整できる。
請求項4に係る発明によれば、駆動回路が前記複数の燃料ポンプを駆動するときには、当該複数の燃料ポンプに同時に互いに同一信号を印加して複数の燃料ポンプを駆動するため、同一の燃料供給量に容易に調整することができる。
請求項5に係る発明によれば、不具合判定手段は、燃料ポンプの駆動時の不具合を生じているか否か判定し、当該不具合判定手段により不具合が生じたと判定された一の燃料ポンプ以外の他の燃料ポンプのみで駆動するため、駆動信頼性を向上できる。
請求項6に係る発明によれば、不具合判定手段により不具合が生じたと判定されたときには不具合が生じた燃料ポンプ以外の他の燃料ポンプに対する出力設定を増加して駆動するため、不具合が生じた燃料ポンプによる燃料供給不足分を補填することができる。
請求項7に係る発明に示すように、燃料ポンプは直流モータにより構成されていると良い。請求項8に係る発明に示すように、高出力ガソリンエンジン車もしくはアルコール燃料車の燃料供給用に適用されていると良い。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図1ないし図2を参照しながら説明する。
図1は、燃料ポンプ駆動装置の構成について概略的なブロック図によって示している。
駆動回路としての燃料ポンプ駆動装置1は、バッテリ2からの電源+Bがリレー3を通じて電源入力端子1aに供給されている。リレー3は、制御回路としてのエンジンECU4からの制御信号に応じてオンオフ制御される。1本の制御信号線5がエンジンECU4から燃料ポンプ駆動装置1内に接続されており、1本の異常信号伝達線6が燃料ポンプ駆動装置1からエンジンECU4に接続されている。
以下、本発明の第1の実施形態について図1ないし図2を参照しながら説明する。
図1は、燃料ポンプ駆動装置の構成について概略的なブロック図によって示している。
駆動回路としての燃料ポンプ駆動装置1は、バッテリ2からの電源+Bがリレー3を通じて電源入力端子1aに供給されている。リレー3は、制御回路としてのエンジンECU4からの制御信号に応じてオンオフ制御される。1本の制御信号線5がエンジンECU4から燃料ポンプ駆動装置1内に接続されており、1本の異常信号伝達線6が燃料ポンプ駆動装置1からエンジンECU4に接続されている。
燃料ポンプ駆動装置1は、入力信号処理回路7、出力設定回路8a、8b、ドライブ回路9a、9b、例えばNチャネル型のMOSトランジスタによる駆動用トランジスタ10a、10b、過電流判定回路11、負荷断線判定回路12、ダイアグ出力回路13、メモリ(記憶手段:図示せず)等を具備し、エンジンECU4からのデューティ制御信号に応じて駆動用トランジスタ10a、10bを駆動制御することで、当該駆動用トランジスタ10a、10bに接続された燃料タンク20内の2つ(複数)の燃料ポンプ(モータ)21a、21bを回転数制御する。燃料ポンプ21a、21bを構成するモータは例えば直流モータにより構成されており、印加された電圧に応じてモータ回転数が変化する。尚、メモリには、駆動する燃料ポンプ21a、21bの何れのポンプが低デューティ比の領域で駆動するかが記憶されている。過電流判定回路11、負荷断線判定回路12は、それぞれ、不具合判定手段として機能する。
判定手段としての入力信号処理回路7は、1本の制御信号線5を通じて印加入力されるPWM信号のデューティ比およびその大小に応じて出力設定回路8a、8bに出力設定する。出力設定回路8a、8bは、それぞれ、ドライブ回路9a、9bに出力設定を行い、ドライブ回路9a、9bはそれぞれ駆動用トランジスタ10a、10bを駆動する。出力設定回路8a、8bは、個々の燃料ポンプ21a、21bの印加電圧をモニタしてフィードバック制御することにより電源2の電圧変動によらず、燃料ポンプ21a、21bの印加電圧を一定にするように出力設定する。
電源入力端子1aと、グランド端子1bとの間には、逆方向接続された還流ダイオード14a、MOSトランジスタ10aのドレイン/ソース間、抵抗15aが直列接続されている。また、電源入力端子1aと、グランド端子1bとの間には、逆方向接続された還流ダイオード14b、MOSトランジスタ10bのドレイン/ソース間、抵抗15bが直列接続されている。
燃料タンク20内には、還流ダイオード14aと並列に燃料ポンプ21aが接続されており、ダイオード14bと並列に燃料ポンプ21bが接続されている。燃料ポンプ21aには配管22aを通じて逆止弁23aが接続されており、燃料ポンプ21bには配管22bを通じて逆止弁23bが接続されている。これらの逆止弁23a、23bは結合配管24を通じてインジェクタ30に接続されており、インジェクタ30には燃料ポンプ21a、21bの駆動状態に応じた燃料が供給される。
過電流判定回路11は、駆動用トランジスタ10a、10bと抵抗15a、15bとの共通接続点に接続されており、駆動用トランジスタ10a、10b、抵抗15a、15bに流れる電流を検出し、当該検出電流が所定のしきい値以上となったことを条件としてダイアグ出力回路13に異常信号を出力する。
負荷断線判定回路12は、駆動用トランジスタ10a、10bと抵抗15a、15bとの共通接続点に接続されており、駆動用トランジスタ10a、10b、抵抗15a、15bに流れる電圧、電流を検出し、当該検出信号に基づいて燃料ポンプ21a、21b(負荷)に通ずる負荷線A等の断線判定を行い、当該断線判定がなされたことを条件としてダイアグ出力回路13に断線検出となる異常信号を出力する。ダイアグ出力回路13は、異常信号を受信するとダイアグ信号をエンジンECU4に出力する。
図2は、燃料ポンプ駆動装置のPWM入力信号のデューティ比と燃料ポンプに印加する電圧との関係を示している。
この図2に示すように、駆動用トランジスタ10aが駆動する燃料ポンプ21aにおいては、入力信号処理回路7は、入力信号デューティ比が0を超えた10%程度の第1所定比(1)以上であると判定すると、当該デューティ比に比例した信号を燃料ポンプ21aに印加するように出力設定回路8aに出力設定する。また、デューティ比が50%程度の所定の第2所定比(2)の範囲では、駆動用トランジスタ10aがフル駆動するように出力設定回路8aに出力設定する。
この図2に示すように、駆動用トランジスタ10aが駆動する燃料ポンプ21aにおいては、入力信号処理回路7は、入力信号デューティ比が0を超えた10%程度の第1所定比(1)以上であると判定すると、当該デューティ比に比例した信号を燃料ポンプ21aに印加するように出力設定回路8aに出力設定する。また、デューティ比が50%程度の所定の第2所定比(2)の範囲では、駆動用トランジスタ10aがフル駆動するように出力設定回路8aに出力設定する。
他方、駆動用トランジスタ10bが駆動する燃料ポンプ21bにおいては、入力信号処理回路7は、入力信号デューティ比が第1所定比(1)を超えて第2所定比(2)のデューティ比の範囲であると判定すると、駆動用トランジスタ10bがオフするように出力設定回路8bに出力設定することで駆動用トランジスタ10bはオフ状態となる。したがって、燃料ポンプ21bは動作しない。
入力信号処理回路7は、入力信号デューティ比が第2所定比(2)を超えるデューティ100%までの第3所定比(3)から第4所定比(4)の範囲であると判定すると、燃料ポンプ21a、21bにほぼ同一のデューティ比に比例した電圧を印加するように出力設定回路8a、8bに設定し、燃料ポンプ21a、21bはほぼ同一の動作状態が保持される。すなわち、燃料ポンプ21a、21bをデュアル駆動することで当該燃料ポンプ21a、21bの双方からインジェクタ30に燃料を供給する。このようにしてデューティ比にほぼ比例した状態で燃料をインジェクタ30に供給することができる。
本実施形態によれば、燃料ポンプ駆動装置1は、入力信号処理回路7によりPWM入力信号が第2所定比(2)の範囲以下のデューティ比であると判定されると、出力設定回路8aおよびドライブ回路9aを通じて燃料ポンプ21aのみを駆動させると共に燃料ポンプ21bを駆動せず、第2所定比(2)を超える範囲のデューティ比であると判定されると燃料ポンプ21aと同時に出力設定回路8bおよびドライブ回路9bを通じて燃料ポンプ21bをも動作させるため、エンジンECU4からの制御信号線5を1本にしたまま2つの燃料ポンプ21a、21bを駆動することができる。
また、燃料ポンプ駆動装置1は、入力信号処理回路7によりPWM入力信号が第2所定比(2)の範囲以下と判定された範囲ではデューティ比に応じて1つの燃料ポンプ21aがフル駆動するまで駆動し、第2所定比(2)を超える範囲では複数の燃料ポンプ21a、21bを同時に駆動しているため、PWM信号のデューティ比に応じて燃料ポンプ21a、21bによる燃料供給量を調整できる。
燃料ポンプ駆動装置1は、入力信号処理回路7によりPWM入力信号が第3所定比(3)、第4所定比(4)の範囲と判定された範囲ではデューティ比に応じた同一の印加電圧信号を印加して複数の燃料ポンプ21a、21bを同時に駆動しているため、各燃料ポンプ21a、21bの寿命を均一化できる。このようにして、2つの燃料ポンプ21a、21bに電圧を印加して駆動することでエンジン(図示せず)が低負荷から高負荷な領域まで最適に燃料供給することができる。
(第2の実施形態)
図3および図4は、本発明の第2の実施形態を示すもので、前述実施形態と異なるところは、燃料ポンプが不具合を生じたときに他の燃料ポンプのみを駆動させるように構成したところにある。また、通常駆動時には複数の燃料ポンプに同時に互いに同一信号を印加して複数の燃料ポンプを同時に駆動しているところにある。さらに、不具合を生じたときに、不具合を生じた燃料ポンプ以外の他の燃料ポンプの出力設定を上げて駆動するところにある。前述実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下、異なる部分について説明する。
図3および図4は、本発明の第2の実施形態を示すもので、前述実施形態と異なるところは、燃料ポンプが不具合を生じたときに他の燃料ポンプのみを駆動させるように構成したところにある。また、通常駆動時には複数の燃料ポンプに同時に互いに同一信号を印加して複数の燃料ポンプを同時に駆動しているところにある。さらに、不具合を生じたときに、不具合を生じた燃料ポンプ以外の他の燃料ポンプの出力設定を上げて駆動するところにある。前述実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下、異なる部分について説明する。
図3は、燃料ポンプ駆動装置が行う入力信号デューティ比の時間変化に応じた燃料ポンプの印加電圧の変化と異常状態を示すダイアグ信号の出力変化を示している。
この図3に示すように、入力信号デューティ比が0%のときには燃料ポンプ21a、21bの印加電圧を共に0Vとし燃料ポンプ21a、21bを駆動しない。90%デューティ比のときには、前述実施形態で説明したように燃料ポンプ21a、21bに印加する電圧を共に電源2の電圧(バッテリ電圧)としフル駆動する。70%デューティ比のときには前述実施形態で説明したように燃料ポンプ21a、21bに印加する電圧を共に電源2の電圧とグランドとの間の中間電圧として当該デューティ比に応じて駆動する。30%デューティ比のときには前述実施形態で説明したように燃料ポンプ21aのみを駆動し、燃料ポンプ21bを駆動しない。
この図3に示すように、入力信号デューティ比が0%のときには燃料ポンプ21a、21bの印加電圧を共に0Vとし燃料ポンプ21a、21bを駆動しない。90%デューティ比のときには、前述実施形態で説明したように燃料ポンプ21a、21bに印加する電圧を共に電源2の電圧(バッテリ電圧)としフル駆動する。70%デューティ比のときには前述実施形態で説明したように燃料ポンプ21a、21bに印加する電圧を共に電源2の電圧とグランドとの間の中間電圧として当該デューティ比に応じて駆動する。30%デューティ比のときには前述実施形態で説明したように燃料ポンプ21aのみを駆動し、燃料ポンプ21bを駆動しない。
その後、燃料ポンプ21aが負荷線Aの断線などの何らかの原因によって停止した場合を考慮する。燃料ポンプ21aが不具合によって停止したときには、過電流判定回路11、負荷断線判定回路12は、その検出電圧の変化に基づいて不具合が生じたと判定し、ダイアグ出力回路13がダイアグ信号を出力する。エンジンECU4はダイアグ信号を受信することで駆動可能な燃料ポンプが燃料ポンプ21bの1個であることを把握し、燃料供給量に合わせたエンジン制御が可能になり退避走行させるように制御することができる。
このとき、入力信号処理回路7が出力設定回路8a、8bに出力指示を行い、出力設定回路8aは燃料ポンプ21aに対する出力設定を減少させ例えば0Vとし、出力設定回路8bは燃料ポンプ21bに対する出力設定を増加して例えばフル駆動する。その後、不具合の原因が負荷線Aの断線によるものではなく、不具合が回復すると、過電流判定回路11、負荷断線判定回路12が不具合状態の回復を検出し、出力設定回路8a、8bがデューティ比に応じた出力設定を行うと燃料ポンプ21a、21bには当該デューティ比に応じて電圧が印加される。
逆に、燃料ポンプ21bが負荷線Aの断線などの何らかの原因によって停止した場合には、出力設定回路8aは燃料ポンプ21bに対する出力設定を減少させ例えば0Vとし燃料ポンプ21aに対する出力設定を増加させ例えばフル駆動する。その後、不具合の原因が負荷線Aの断線によるものではなく、不具合が回復すると、過電流判定回路11、負荷断線判定回路12が不具合状態の回復を検出し、出力設定回路8a、8bがデューティ比に応じた出力設定を行うと、燃料ポンプ21a、21bには当該デューティ比に応じて電圧が印加される。
図4は、不具合が生じた場合の入力信号デューティ比に対する燃料ポンプの印加電圧の他の例を示している。図4(a)に通常駆動時の印加電圧を示すように、燃料ポンプ21aおよび21bには第1所定比(1)から第4所定比(4)にかけて印加電圧を線形的に変化させるように構成されている。図4(b)に示すように、燃料ポンプ21a、21bの何れかのポンプに不具合が生じた場合を考慮すると、第1所定比(1)から第4所定比(4)の間の何れのデューティ比においても正常ポンプに対する印加電圧を増加させるようにしている。
本実施形態によれば、過電流判定回路11、負荷断線検出回路12が、一方の燃料ポンプ21a(または21b)に不具合が生じていると判定すると、他方の燃料ポンプ21b(または21a)のみで駆動しているため、運転を継続することができる。
また、一方の燃料ポンプ21aに不具合が生じたと判定されたときには他方の燃料ポンプ21bの出力設定を増加して駆動しているため燃料不足分を補填することができ、設定されたデューティ比の正常駆動状態に近い駆動状態で運転を継続することができる。
このような場合、燃料供給量の不足を軽減することができエンストや希薄燃焼による触媒へのダメージを防止することができる。
また、一方の燃料ポンプ21aに不具合が生じたと判定されたときには他方の燃料ポンプ21bの出力設定を増加して駆動しているため燃料不足分を補填することができ、設定されたデューティ比の正常駆動状態に近い駆動状態で運転を継続することができる。
このような場合、燃料供給量の不足を軽減することができエンストや希薄燃焼による触媒へのダメージを防止することができる。
(第3の実施形態)
図5は、本発明の第3の実施形態を示すもので、前述実施形態と異なるところは、3つの燃料ポンプを駆動しているところにある。前述実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
図5は、本発明の第3の実施形態を示すもので、前述実施形態と異なるところは、3つの燃料ポンプを駆動しているところにある。前述実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
図5に示すように、燃料ポンプ21a、21bとは別に他の燃料ポンプ(図示せず)を設け、入力信号デューティ比に応じて印加電圧を変更している。図5(a)に通常駆動時の印加電圧を示すように、デューティ比が第1所定比(1)から第5所定比(5)に至るまでは燃料ポンプ21aのみを駆動し、デューティ比が第5所定比(5)から第6所定比(6)に至るまでは燃料ポンプ21a、21bを駆動し、他の燃料ポンプを駆動しない。また、デューティ比が第6所定比(6)から第4所定比(4)に至るまでは燃料ポンプ21a、21bおよび他の燃料ポンプを駆動する。尚、デューティ比は、第1所定比(1)<第5所定比(5)<第6所定比(6)<第4所定比(4)の関係を有している。図5(a)に示すように、駆動する燃料ポンプにはデューティ比に応じた総合的な燃料供給が行われるように同一電圧を印加し、駆動しない燃料ポンプには0V電圧を印加する。すると、インジェクタ30にはデューティ比に応じた燃料供給が行われるようになる。
図5(b)に示すように、例えば他の燃料ポンプに不具合が生じ判定回路11、12がこの旨を検出すると、第6所定比(6)から第4所定比(4)の範囲では十分な燃料供給を行うことができない。そこで、入力信号処理回路7がこの旨を検出し、第6所定比(6)から第4所定比(4)の範囲のデューティ比でPWM信号が入力された場合には燃料ポンプ21a、21bの双方の印加電圧を増加させ、燃料ポンプ21a、21bを例えばフル駆動する。すると、他の燃料ポンプによる不足分を補填することができ設定されたデューティ比の正常駆動状態に近い駆動状態で運転を継続することができる。尚、駆動する燃料ポンプは4つ以上の複数であっても良い。
(第4の実施形態)
図6は、本発明の第4の実施形態を示すもので、第1の実施形態と異なるところは、入力信号デューティ比が所定比以上のときには一の燃料ポンプをフル駆動状態としたまま他の燃料ポンプを駆動するようにしたところにある。前述実施形態と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。
図6は、本発明の第4の実施形態を示すもので、第1の実施形態と異なるところは、入力信号デューティ比が所定比以上のときには一の燃料ポンプをフル駆動状態としたまま他の燃料ポンプを駆動するようにしたところにある。前述実施形態と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。
図6に示すように、第3所定比(3)から第4所定比(4)の範囲では燃料ポンプ21aをフル駆動するように制御している。また、燃料ポンプ21bをデューティ比に応じて線形的に印加電圧を増加するように調整している。このような場合にも前述実施形態とほぼ同様の作用効果が得られる。
(他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下のように変形または拡張が可能である。
駆動用トランジスタ10a、10bは、MOSトランジスタに限らず他種類のスイッチング素子(例えばIGBT)を適用しても良い。
第2所定比(2)以下の低デューティ比の場合には、燃料ポンプ21aのみを駆動し燃料ポンプ21bを駆動しない実施形態を示しているが、これは燃料ポンプ駆動装置1の起動毎に切り替えるようにしても良い。すると、低デューティ比で駆動する燃料ポンプを起動毎に切り替えることができ、燃料ポンプ21a、21bの寿命(モータにブラシを適用している場合にはブラシ寿命)を均一化できる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下のように変形または拡張が可能である。
駆動用トランジスタ10a、10bは、MOSトランジスタに限らず他種類のスイッチング素子(例えばIGBT)を適用しても良い。
第2所定比(2)以下の低デューティ比の場合には、燃料ポンプ21aのみを駆動し燃料ポンプ21bを駆動しない実施形態を示しているが、これは燃料ポンプ駆動装置1の起動毎に切り替えるようにしても良い。すると、低デューティ比で駆動する燃料ポンプを起動毎に切り替えることができ、燃料ポンプ21a、21bの寿命(モータにブラシを適用している場合にはブラシ寿命)を均一化できる。
また、燃料ポンプ21a、21bのうち何れか1個の動作状態に移行する度に切り替えるようにしても良いし、入力信号デューティ比がオフからオンに移行する度に切り替えるようにしても良い。また、3つ以上の複数の燃料ポンプを駆動する場合にも順に切り替えるようにすると良い。
制御信号線5から印加入力される制御信号(入力信号)をPWM信号とする実施形態を示しているが、制御信号線5からデューティ比に対応したディジタル信号をシリアル信号として入力する形態に適用しても良い。
図面中、1は燃料ポンプ駆動装置、4はエンジンECU(制御回路)、7は入力信号処理回路(判定手段)、11は過電流判定回路(不具合判定手段)、12は負荷断線判定回路(不具合判定手段)を示す。
Claims (8)
- 制御装置から1本の制御信号線に印加される信号を入力し複数の燃料ポンプを駆動制御する燃料ポンプ駆動装置であって、
前記入力信号に基づいて1つまたは複数の燃料ポンプを駆動するか否かを判定する判定手段を備え、
前記判定手段の判定結果に基づいて燃料ポンプを駆動することを特徴とする燃料ポンプ駆動装置。 - 前記入力信号はPWM信号または当該PWM信号のデューティ比を表わすディジタル信号であって、
前記判定手段によりPWM信号のデューティ比が第1所定比以下と判定されたときには1つの燃料ポンプを駆動し、前記判定手段によりPWM信号のデューティ比が前記第1所定値を超えると判定されたときには複数の燃料ポンプを同時に駆動することを特徴とする請求項1記載の燃料ポンプ駆動装置。 - 前記入力信号はPWM信号または当該PWM信号のデューティ比を表わすディジタル信号であって、
前記判定手段によりPWM信号のデューティ比が第2所定比以下と判定された範囲では前記デューティ比に応じて1つの燃料ポンプがフル駆動するまで駆動し、前記第2所定比を超える範囲では複数の燃料ポンプを同時に駆動することを特徴とする請求項1または2記載の燃料ポンプ駆動装置。 - 前記複数の燃料ポンプを駆動するときには、当該複数の燃料ポンプに同時に互いに同一信号を印加して複数の燃料ポンプを同時に駆動することを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の燃料ポンプ駆動装置。
- 燃料ポンプの駆動時の不具合を生じているか否か判定する不具合判定手段を備え、
前記不具合判定手段により不具合が生じたと判定されたときには前記不具合が生じた燃料ポンプ以外の他の燃料ポンプのみで駆動することを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の燃料ポンプ駆動装置。 - 前記不具合判定手段により不具合が生じたと判定されたときには前記不具合が生じた燃料ポンプ以外の他の燃料ポンプに対する出力設定を増加して駆動することを特徴とする請求項5記載の燃料ポンプ駆動装置。
- 前記燃料ポンプは直流モータにより構成されていることを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載の燃料ポンプ駆動装置。
- 高出力ガソリンエンジン車もしくはアルコール燃料車の燃料供給用に適用されていることを特徴とする請求項1ないし7の何れかに記載の燃料ポンプ駆動装置。
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US20220056858A1 (en) * | 2020-08-19 | 2022-02-24 | Hyundai Motor Company | Apparatus for controlling fuel pump of hybrid electric vehicle |
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2008
- 2008-06-24 JP JP2008164406A patent/JP2010007477A/ja active Pending
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