JP2009133815A - 断線検出回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】断線時に流れる電流の値に依存することなく、断線検出出力を確実に行うことができる断線検出回路を提供する。
【解決手段】駆動装置31に対してグランド電位を付与する配線経路中において、駆動装置31のGND端子とボディアースEとの共通接続点と、FET19のドレインとの間にダイオード33を挿入し、コンパレータ34は、制御部32を経由してダイオード34に電流が流れたことを検出してグランド配線の断線を検出する。
【選択図】図1
【解決手段】駆動装置31に対してグランド電位を付与する配線経路中において、駆動装置31のGND端子とボディアースEとの共通接続点と、FET19のドレインとの間にダイオード33を挿入し、コンパレータ34は、制御部32を経由してダイオード34に電流が流れたことを検出してグランド配線の断線を検出する。
【選択図】図1
Description
本発明は、負荷に対する通電を制御する制御用トランジスタを備える駆動装置について、基準電位を付与する配線に断線が生じたことを検出する断線検出回路に関する。
内燃機関の排気通路に排気ガスを浄化するために配置される触媒は、内燃機関の冷間始動時などのように十分に昇温していない状態では、排出ガス浄化性能を十分に発揮することができない。このため、モータ駆動式のエアポンプ及びエアスイッチングバルブなどを用いて、二次空気を触媒上流側の排気通路に導入することで排気中の酸素濃度を上昇させてその空燃比を上げ、これにより、排気中のHC、COなど二次燃焼を促して排気の浄化並びに排気温度の上昇による触媒の早期活性化を図る二次空気導入システムが提供されている。
図6は、二次空気導入システムの全体構成を概略的に示す。内燃機関である多気筒ガソリンエンジン(以下、エンジンと略称)1の吸気管2には、最上流部にエアフィルタ3が設けられると共に、その下流側にスロットルバルブ4が設けられる。尚、図示しないが、エンジン1の吸気用マニホールド5の吸気ポート近傍には燃料噴射弁が取り付けられる。エンジン1の排気管6(排気通路に相当)には、排気ガス浄化用触媒である例えば三元触媒(以下、触媒と略称)7が配置され、この触媒7の上流側に排気中の酸素濃度を検知するためのO2センサ8が設けられる。
二次空気供給装置9は、吸気管2におけるスロットルバルブ4の上流側位置と排気管6におけるO2センサ8の上流側位置(特には排気マニホールド10の各排気ポート)との間を接続する二次空気供給管11を備えており、この二次空気供給管11には、その上流側から、モータ12a(負荷)により駆動されるエアポンプ12、電磁コイル13a(負荷)により駆動される電磁バルブ13、逆止弁14がこの順に配置される。また、エアポンプ12と電磁バルブ13との間には、圧力センサ15が配置されている。
二次空気導入システム用駆動装置(AID:Air Injection Driver,以下、駆動装置と略称)16は、エンジン制御ECU17(上位システムに相当)からの指令信号に基づいて前記エアポンプ12及び電磁バルブ13を駆動する。ECU17には、前記O2センサ8及び圧力センサ15などによる各検出信号が与えられる構成となっている。
二次空気導入システム用駆動装置(AID:Air Injection Driver,以下、駆動装置と略称)16は、エンジン制御ECU17(上位システムに相当)からの指令信号に基づいて前記エアポンプ12及び電磁バルブ13を駆動する。ECU17には、前記O2センサ8及び圧力センサ15などによる各検出信号が与えられる構成となっている。
図7は、特許文献1の図4に対応するもので、駆動装置16において、グランド線に断線が生じた場合に、エアポンプ12を駆動するためのFETを自動的にOFFさせる構成を概略的に示すものである。
駆動装置16の電源は車載バッテリ18から図示しないヒューズや及びイグニッションスイッチによりオンオフされるメインリレーを介して供給される。また、エアポンプ12の駆動源であるモータ12aの電源は、車載バッテリ18から駆動装置16内部のNチャネル型パワーMOSFET19(第1の半導体スイッチング素子,制御用トランジスタ)を介して供給され、電磁バルブ13の駆動源である電磁コイル13aの電源は、車載バッテリ18から駆動装置16内部のNチャネル型パワーMOSFET20(第2の半導体スイッチング素子,制御用トランジスタ)を介して供給される。
駆動装置16の電源は車載バッテリ18から図示しないヒューズや及びイグニッションスイッチによりオンオフされるメインリレーを介して供給される。また、エアポンプ12の駆動源であるモータ12aの電源は、車載バッテリ18から駆動装置16内部のNチャネル型パワーMOSFET19(第1の半導体スイッチング素子,制御用トランジスタ)を介して供給され、電磁バルブ13の駆動源である電磁コイル13aの電源は、車載バッテリ18から駆動装置16内部のNチャネル型パワーMOSFET20(第2の半導体スイッチング素子,制御用トランジスタ)を介して供給される。
駆動装置16内部の制御部21は、ECU17より与えられるエアポンプ12,電磁バルブ13の駆動指令信号SIP,SIVを、図示しない入力信号処理回路やゲート駆動回路を介してFET19,20のゲートにそれぞれ出力する。すなわち、FET19,20のソースは車載バッテリ18の供給端子BATTに接続され、ドレインは、出力端子VP,VVを介してモータ12a,電磁コイル13aの電源側端子に接続されており、所謂ハイサイド駆動方式となっている。
FET19のゲートは、抵抗素子22を介して駆動装置16の回路グランドであるGND端子に接続されており、そのGND端子は、車両のボディアースに接続されている。また、FET19のゲートと出力端子VPとの間には、NPN型トランジスタ23及びダイオード24の直列回路が接続されており、トランジスタ23のベースは、可変抵抗素子25を介してGND端子に接続されている。
以上の構成において、駆動装置16のGND端子とボディアースEとの接続部分に断線(グランド断線)が発生すると、駆動装置16の消費電流相当の電流(例えば、数10mA程度)が、抵抗素子25を介してトランジスタ23のベースに流れるため、トランジスタ23がONする。すると、FET19のゲート電位は、出力端子VPの電位を基準として、ダイオード24の順方向電圧VFに、トランジスタ23のコレクタ−エミッタ間電圧VCEを加えたものとなる。すなわち、FET19のゲート−ソース間電圧は(VF+VCE,例えば約0.7V程度)となり、FET19の閾値電圧VT(例えば約2V程度)を下回るように確定するため、FET19をOFFさせてモータ12aの駆動を停止させることができる。
特開2005−307957号公報
また、特許文献1には開示されていないが、上記のようにグランド断線が発生した場合に、制御部21を介してECU17にダイアグノーシス出力(ダイアグ出力)を行うことを想定する。例えば、駆動装置16のダイアグ出力端子DIとGND端子との間に、抵抗素子26とNPN型トランジスタ27との直列回路を接続し、トランジスタ27のコレクタ,ベース間に、もう1つのNPN型トランジスタ28をダーリントン接続する。そして、トランジスタ28のベースには、図示しない電流源から常時電流を供給しておくようにする。以上がダイアグ出力部29を構成する。
グランド断線が発生すると、トランジスタ23がONして回路グランドの電位が上昇する結果、駆動装置16の内部においてもFET19をONさせるようにゲート信号が出力される。すると、図中に破線で示す経路で電流IPが一定レベルで流れる。この時、回路グランドの電位は(VP+2VF+R1・IP)に確定する。尚、R1は、可変抵抗素子25の抵抗値である。
ダイアグ出力端子DIの電圧レベルは、正常時には、回路グランドを基準として、トランジスタ27のコレクタ−エミッタ間電圧VCEに、トランジスタ27のコレクタ電流に応じて抵抗素子26に発生する電圧降下量を加えたものになっている。そして、グランド断線が発生すれば、上記のように回路グランド電位が上昇する結果、ダイアグ出力端子DIの電圧レベルも上昇してダイアグ出力が行われる。
ダイアグ出力端子DIの電圧レベルは、正常時には、回路グランドを基準として、トランジスタ27のコレクタ−エミッタ間電圧VCEに、トランジスタ27のコレクタ電流に応じて抵抗素子26に発生する電圧降下量を加えたものになっている。そして、グランド断線が発生すれば、上記のように回路グランド電位が上昇する結果、ダイアグ出力端子DIの電圧レベルも上昇してダイアグ出力が行われる。
しかしながら、上記の構成では、ダイアグ出力を一定の電圧で行うためには一定の電流IPをモータ12aに流す必要がある。したがって、駆動装置16内部の回路定数を変更すると電流IPの値も変動するので、可変抵抗素子25の抵抗値R1を調整して電流IPの値を補正する必要があり、その調整作業に手間を要するという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、断線時に流れる電流の値に依存することなく、断線検出出力を確実に行うことができる断線検出回路を提供することにある。
請求項1記載の断線検出回路によれば、負荷に通電を行う制御用トランジスタの導通を制御する制御回路に基準電位を付与する配線経路中において、制御回路と第2基準電位点との共通接続点と、制御用トランジスタを介して流れる電流経路の第1基準電位点側との間に電流検出素子を挿入する。そして、断線検出手段は、制御回路を経由して電流検出素子に電流が流れたことを検出すると前記配線の断線を検出する。
すなわち、制御回路に基準電位を付与する配線が正常であれば、当該配線に挿入される電流検出素子には制御回路を経由する電流が流れないが、制御回路と第2基準電位点との共通接続点において断線が生じると、制御回路の消費電流が電流検出素子を介して第1基準電位点側に流れる。したがって、断線検出手段は、電流検出素子に電流が流れたことを検出すれば基準電位を付与する配線に断線が発生したことを検出できる。その場合、断線の発生時に流れる電流値が一定である必要はないから、煩雑な調整作業を不要とすることができる。
すなわち、制御回路に基準電位を付与する配線が正常であれば、当該配線に挿入される電流検出素子には制御回路を経由する電流が流れないが、制御回路と第2基準電位点との共通接続点において断線が生じると、制御回路の消費電流が電流検出素子を介して第1基準電位点側に流れる。したがって、断線検出手段は、電流検出素子に電流が流れたことを検出すれば基準電位を付与する配線に断線が発生したことを検出できる。その場合、断線の発生時に流れる電流値が一定である必要はないから、煩雑な調整作業を不要とすることができる。
請求項2記載の断線検出回路によれば、電流検出素子をダイオードで構成する。斯様に構成すれば、制御用トランジスタ側より流入しようとする電流をダイオードの整流作用によって阻止することができ、また、断線が発生した場合、断線検出手段は、ダイオードに電流が流れることで順方向電圧を検出できる。したがって、断線検出手段は、電流検出素子を介して流れる電流の方向を判定する必要がなく、検出を容易に行うことができる。
請求項3記載の断線検出回路によれば、断線検出手段を、電流検出素子の両端に発生する電位差を検出するコンパレータで構成するので、断線が発生したことを、コンパレータの出力信号変化によって確認することができる。
請求項4記載の断線検出回路によれば、制御用トランジスタを電源と負荷との間に接続してハイサイド駆動を行うので、ハイサイド駆動方式に本発明を適用できる。
請求項5記載の断線検出回路によれば、制御用トランジスタを負荷と第1基準電位点との間に接続してロウサイド駆動を行うので、ロウサイド駆動方式に本発明を適用できる。
請求項5記載の断線検出回路によれば、制御用トランジスタを負荷と第1基準電位点との間に接続してロウサイド駆動を行うので、ロウサイド駆動方式に本発明を適用できる。
請求項6記載の断線検出回路によれば、4素子の制御用トランジスタで電源と第1基準電位点との間に接続されるHブリッジ回路を構成するので、Hブリッジ回路により負荷を駆動する場合に、本発明を適用できる。
(第1実施例)
以下、本発明の第1実施例について図1を参照して説明する。尚、図6,図7と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分について説明する。本実施例の駆動装置31は、駆動装置16より抵抗素子22及び25,トランジスタ23,ダイオード24を除去し、GND端子(第2基準電位点)と制御部(制御回路)32の回路グランドとの共通接続点と、出力端子VPとの間にダイオード33(電流検出素子)を順方向に挿入している。そして、ダイオード33のアノード,カソードには、コンパレータ34(断線検出手段)の非反転入力端子,反転入力端子がそれぞれ接続されている。また、コンパレータ34の反転入力端子には、基準電源Vrefを抵抗素子35a,35bにより分圧した電圧が与えられており、抵抗素子35bの一端はダイオード33のカソード側に接続されている。基準電源Vrefの電圧は、例えば1V〜5V程度とする。
以下、本発明の第1実施例について図1を参照して説明する。尚、図6,図7と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分について説明する。本実施例の駆動装置31は、駆動装置16より抵抗素子22及び25,トランジスタ23,ダイオード24を除去し、GND端子(第2基準電位点)と制御部(制御回路)32の回路グランドとの共通接続点と、出力端子VPとの間にダイオード33(電流検出素子)を順方向に挿入している。そして、ダイオード33のアノード,カソードには、コンパレータ34(断線検出手段)の非反転入力端子,反転入力端子がそれぞれ接続されている。また、コンパレータ34の反転入力端子には、基準電源Vrefを抵抗素子35a,35bにより分圧した電圧が与えられており、抵抗素子35bの一端はダイオード33のカソード側に接続されている。基準電源Vrefの電圧は、例えば1V〜5V程度とする。
コンパレータ34の出力端子は、制御部32内部のダイアグ出力部36を介してダイアグ出力端子DIに接続されている。ダイアグ出力部36は、ECU17にダイアグ信号を出力するためのドライバである。尚、コンパレータ34のグランド端子は、ダイオード33のカソード側に接続されている。以上において、ダイオード33,コンパレータ34は、断線検出回路37を構成している。
次に、本実施例の作用について説明する。駆動装置31のGND端子(共通接続点)と、ボディアースE(基準電位点)との間が接続されていれば、ダイオード33のアノード電位はカソード電位よりも低いため、ダイオード33はOFFである。そして、GND端子とボディアースEとの間が断線すると、駆動装置31の消費電流は、ダイオード33を介して出力端子VP側に流れ、更にモータ12aを経由してグランド(第1基準電位点)に流れる。
したがって、ダイオード33がONすることで順方向電圧VFが発生し、コンパレータ34の非反転入力端子側の電位が高くなり、コンパレータ34の出力レベルはロウからハイに転じる。すると、ダイアグ出力端子DIのレベルも例えばロウからハイに変化するので、ECU17は、そのダイアグ出力によりグランド配線に断線が生じたことを把握できる。
したがって、ダイオード33がONすることで順方向電圧VFが発生し、コンパレータ34の非反転入力端子側の電位が高くなり、コンパレータ34の出力レベルはロウからハイに転じる。すると、ダイアグ出力端子DIのレベルも例えばロウからハイに変化するので、ECU17は、そのダイアグ出力によりグランド配線に断線が生じたことを把握できる。
以上のように本実施例によれば、駆動装置31に対してグランド電位を付与する配線経路中において、駆動装置31のGND端子とボディアースEとの共通接続点と、FET19のドレインとの間にダイオード33を挿入し、コンパレータ34は、制御部32を経由してダイオード34に電流が流れたことを検出することにより、グランド配線の断線を検出する。したがって、断線の発生時に流れる電流値を一定とする必要はなく、煩雑な調整作業を不要とすることができる。
そして、ダイオード33は、FET19側より流入しようとする逆方向の電流を阻止することができ、また、断線が発生した場合は、順方向電圧VFを発生させるので、ダイオード33に電流が流れたことをコンパレータ34により容易に検出でき、断線の発生を、コンパレータ34の出力信号変化によって容易に確認することができる。
そして、ダイオード33は、FET19側より流入しようとする逆方向の電流を阻止することができ、また、断線が発生した場合は、順方向電圧VFを発生させるので、ダイオード33に電流が流れたことをコンパレータ34により容易に検出でき、断線の発生を、コンパレータ34の出力信号変化によって容易に確認することができる。
(第2実施例)
図2は本発明の第2実施例を示すものであり、第1実施例と異なる部分について説明する。第2実施例の駆動装置41は、ダイオード33に替えて抵抗素子42(電流検出素子)を配置し、コンパレータ34により抵抗素子42の端子電圧変化を検出する。そして、ダイオード33は、抵抗素子42と出力端子VPとの間に挿入されている。この場合、コンパレータ34の反転入力端子に、基準電圧Vrefを付与する必要はない。以上が断線検出回路43を構成している。
図2は本発明の第2実施例を示すものであり、第1実施例と異なる部分について説明する。第2実施例の駆動装置41は、ダイオード33に替えて抵抗素子42(電流検出素子)を配置し、コンパレータ34により抵抗素子42の端子電圧変化を検出する。そして、ダイオード33は、抵抗素子42と出力端子VPとの間に挿入されている。この場合、コンパレータ34の反転入力端子に、基準電圧Vrefを付与する必要はない。以上が断線検出回路43を構成している。
次に、第2実施例の作用について説明する。第2実施例では、ダイオード33を、逆方向に流入しようとする電流を阻止するためのみに使用し、断線時に流れる電流の検出は、抵抗素子42を利用して行う構成である。すなわち、断線が発生していなければ抵抗素子42の両端に電位差はなく、コンパレータ34の出力端子はロウレベルであり、断線が発生すると、駆動装置41の消費電流は、抵抗素子42を介して出力端子VP側に流れる。
したがって、抵抗素子42の両端には、抵抗値と上記消費電流とに応じた電位差が発生するので、コンパレータ34の出力レベルはロウからハイに転じる。すると、ダイアグ出力端子DIよりダイアグ出力が行われる。以上のように第2実施例によれば、断線検出回路43は、抵抗素子42を用いて断線時に流れる電流を検出するようにしたので、第1実施例と同様の効果が得られる。
(第3実施例)
図3は本発明の第3実施例を示すものであり、第2実施例と異なる部分について説明する。第3実施例の駆動装置51は、第2実施例の構成をロウサイド駆動方式に適用したものである。但しモータ52(負荷)は、エアポンプモータに限らない一般的なDCモータであり、バッテリ18の正側端子と駆動装置51の出力端子VPとの間に接続されている。駆動装置51は、GND端子とは別にPGND端子を備えており、FET19は、出力端子VPとPGND端子(第1基準電位点)との間に接続されている。すなわち、駆動装置51では、FET19のソースにグランド電位を付与するための端子と、制御部32にグランド電位を付与するための端子とを分離している。そして、ダイオード33のカソードとコンパレータ34のグランド端子とは、PGND端子に接続されている。尚、GNDと、PGNDとは単に接続端子が分かれているだけでなく、ボディアース側で制御グランドとパワーグランドとが物理的に分離されている。
図3は本発明の第3実施例を示すものであり、第2実施例と異なる部分について説明する。第3実施例の駆動装置51は、第2実施例の構成をロウサイド駆動方式に適用したものである。但しモータ52(負荷)は、エアポンプモータに限らない一般的なDCモータであり、バッテリ18の正側端子と駆動装置51の出力端子VPとの間に接続されている。駆動装置51は、GND端子とは別にPGND端子を備えており、FET19は、出力端子VPとPGND端子(第1基準電位点)との間に接続されている。すなわち、駆動装置51では、FET19のソースにグランド電位を付与するための端子と、制御部32にグランド電位を付与するための端子とを分離している。そして、ダイオード33のカソードとコンパレータ34のグランド端子とは、PGND端子に接続されている。尚、GNDと、PGNDとは単に接続端子が分かれているだけでなく、ボディアース側で制御グランドとパワーグランドとが物理的に分離されている。
次に、第3実施例の作用について説明する。駆動装置51のGND端子とボディアースEとの間に断線が発生していなければ、第2実施例と同様に、抵抗素子42の両端に電位差はなくコンパレータ34の出力端子はロウレベルである。そして、両者間に断線が発生すると、駆動装置51の消費電流は、抵抗素子42を介してPGND端子に流れ、抵抗素子42の両端には抵抗値と上記消費電流とに応じた電位差が発生する。すると、コンパレータ34の出力レベルはロウからハイに転じて、ダイアグ出力端子DIよりダイアグ出力が行われる。したがって第3実施例によれば、ロウサイド駆動方式の駆動装置51についても第2実施例と同様の効果が得られる。
(第4実施例)
図4は本発明の第4実施例であり、Hブリッジ回路によってモータ52を正逆転駆動する駆動装置53に適用した場合を示す。端子BATTには、2つのPチャネル型パワーMOSFET54,55(制御用トランジスタ)のソースが接続され、PGND端子には、2つのNチャネル型パワーMOSFET56,57(制御用トランジスタ)のソースが接続されている。これら4つのFET54〜57により、Hブリッジ回路58が構成されている。
図4は本発明の第4実施例であり、Hブリッジ回路によってモータ52を正逆転駆動する駆動装置53に適用した場合を示す。端子BATTには、2つのPチャネル型パワーMOSFET54,55(制御用トランジスタ)のソースが接続され、PGND端子には、2つのNチャネル型パワーMOSFET56,57(制御用トランジスタ)のソースが接続されている。これら4つのFET54〜57により、Hブリッジ回路58が構成されている。
FET54,56のドレインは駆動装置53の出力端子VP1に接続され、FET55,57のドレインは同出力端子VP2に接続されており、これらの出力端子VP1,VP2間には、モータ52が接続されている。そして、制御部59(制御回路)は、例えばFET54及び57をオンすることでモータ52を正転駆動し、FET55及び56をオンすることでモータ52を逆転駆動する。
以上のように構成される第4実施例においても、駆動装置53のGND端子とボディアースEとの間に断線が発生すると、第3実施例と同様に、駆動装置53の消費電流が抵抗素子42を介してPGND端子に流れ、ダイアグ出力端子DIよりダイアグ出力が行われる。したがって第4実施例によれば、Hブリッジ回路58によりモータ52を駆動制御する駆動装置53についても、第2又は第3実施例と同様の効果が得られる。
(第5実施例)
図5は本発明の第5実施例であり、第5実施例は、第3実施例のロウサイド駆動方式と、第2実施例のハイサイド駆動方式とを同時に行う駆動装置61に適用したものである。駆動装置61では、第3実施例における出力端子VPをVP2として、端子BATTともう1つの出力端子VP1との間にPチャネル型パワーMOSFET62(制御用トランジスタ)が接続されている。そして、出力端子VP1とグランド(ボディアース,第1基準電位点)との間にモータ63(負荷)が接続されている。
図5は本発明の第5実施例であり、第5実施例は、第3実施例のロウサイド駆動方式と、第2実施例のハイサイド駆動方式とを同時に行う駆動装置61に適用したものである。駆動装置61では、第3実施例における出力端子VPをVP2として、端子BATTともう1つの出力端子VP1との間にPチャネル型パワーMOSFET62(制御用トランジスタ)が接続されている。そして、出力端子VP1とグランド(ボディアース,第1基準電位点)との間にモータ63(負荷)が接続されている。
また、駆動装置61では、ダイオード33のアノードと、コンパレータ34のグランド端子とが、ハイサイド駆動側の出力端子VP1に接続されている。したがって、駆動装置61のGND端子とボディアースEとの間に断線が発生すると、第2実施例と同様の作用によりダイアグ出力が行われる。以上のように構成される第5実施例によれば、ハイサイ駆動方式と、ロウサイド駆動方式とを並行して行う構成の駆動装置61についても第2実施例と同様の効果が得られる。
本発明は上記し且つ図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、以下のような変形または拡張が可能である。
出力端子VV側にも、断線検出回路を配置しても良い。
コンパレータ34に替えて、断線検出手段として差動増幅器を用いても良い。
基準電位はグランドに限ることはない。
第2〜第5実施例において、ダイオード33を使用しない場合でも、FET19側よりGND端子方向に流れる電流は無視するようにして断線検出を行えば良い。
第3〜第5実施例の構成に、第1実施例の断線検出回路37を適用しても良い。
二次空気供給装置の駆動装置に限ることなく、制御用トランジスタにより負荷を直流駆動するものであれば適用が可能である。
出力端子VV側にも、断線検出回路を配置しても良い。
コンパレータ34に替えて、断線検出手段として差動増幅器を用いても良い。
基準電位はグランドに限ることはない。
第2〜第5実施例において、ダイオード33を使用しない場合でも、FET19側よりGND端子方向に流れる電流は無視するようにして断線検出を行えば良い。
第3〜第5実施例の構成に、第1実施例の断線検出回路37を適用しても良い。
二次空気供給装置の駆動装置に限ることなく、制御用トランジスタにより負荷を直流駆動するものであれば適用が可能である。
図面中、12aはモータ(負荷)、13aは電磁コイル(負荷)、18は車載バッテリ(電源)、19,20はNチャネル型パワーMOSFET(制御用トランジスタ)、31は駆動装置、32は制御部(制御回路)、33はダイオード(電流検出素子)、34はコンパレータ(断線検出手段)、37は断線検出回路、41は駆動装置、42は抵抗素子(電流検出素子)、43は断線検出回路、51は駆動装置、52はモータ(負荷)、53は駆動装置、54,55はPチャネル型パワーMOSFET(制御用トランジスタ)、56,57はNチャネル型パワーMOSFET(制御用トランジスタ)、58はHブリッジ回路、59は制御部(制御回路)、61は駆動装置、62はPチャネル型パワーMOSFET(制御用トランジスタ)、63はモータ(負荷)を示す。
Claims (6)
- 電源と第1基準電位点との間に負荷と直列に接続されて、前記負荷に対する通電を制御する制御用トランジスタと、この制御用トランジスタの導通制御を行う制御回路とを備える駆動装置に適用され、前記制御回路と、基準電位を付与する第2基準電位点とを接続する配線に断線が生じたことを検出する断線検出回路であって、
前記配線経路中において、前記制御回路と前記第2基準電位点との共通接続点と、前記制御用トランジスタを介して流れる電流経路の前記第1基準電位点側との間に挿入され、当該配線に流れる電流を検出するための電流検出素子と、
前記制御回路を経由して前記電流検出素子に電流が流れたことを検出すると、前記配線の断線を検出する断線検出手段とを備えたことを特徴とする断線検出回路。 - 前記電流検出素子は、ダイオードで構成されることを特徴とする請求項1記載の断線検出回路。
- 前記断線検出手段は、前記電流検出素子の両端に発生する電位差を検出するコンパレータで構成されることを特徴とする請求項1又は2記載の断線検出回路。
- 前記制御用トランジスタは、電源と前記負荷との間に接続されてハイサイド駆動を行うことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の断線検出回路。
- 前記制御用トランジスタは、前記負荷と前記第1基準電位点との間に接続されてロウサイド駆動を行うことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の断線検出回路。
- 前記制御用トランジスタを4素子備え、それらが電源と前記第1基準電位点との間に接続されるHブリッジ回路を構成していることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の断線検出回路。
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