JP2010006317A - 車輌制御装置 - Google Patents

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聡 清水
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哲也 徳田
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Abstract

【課題】旋回制御の実行に伴う車輪ロックの抑制
【解決手段】制動力発生手段30FR,30FL,30RR,30RLに供給するブレーキ液圧を調圧可能な車輪WFR,WFL,WRR,WRL毎のブレーキ液圧調圧部,ブレーキ液を加圧して加圧後のブレーキ液圧を一対の前輪と後輪のブレーキ液圧調圧部に供給する対毎の加圧部(加圧ポンプ69,70)及び当該各加圧部を作動させる1つの電動機68を備えたブレーキ液圧調整手段40と、このブレーキ液圧調整手段40を制御することで車輌の旋回中に旋回内輪の内の少なくとも1つの車輪に対して制動力を働かせて回転半径の短縮又は維持を図る旋回制御を行う車輌制御手段(電子制御装置2)と、を有する車輌制御装置において、その車輌制御手段は、旋回制御の開始時に前輪側の旋回外輪の制動力発生手段へのブレーキ液圧を低下させた後で保持させるように構成すること。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車輌の旋回中に進行方向後側の旋回内輪にのみ制動力を働かせて回転半径の短縮又は維持を図る車輌制御(以下、「旋回制御」という。)の実行が可能な車輌制御装置に関する。
一般に、旋回中の車輌の状態としては、ステアリングホイールの操舵角に適応した回転半径を保ちながら旋回し続けるニュートラルステア状態、このニュートラルステア状態に対して旋回内側に車輌が巻き込まれていくオーバーステア状態、そのニュートラルステア状態に対して旋回外側に車輌が逃げていくアンダーステア状態に大別される。そして、旋回中における車輌の挙動安定性の観点からするとニュートラルステア状態が好ましく、従来においては、オーバーステア状態やアンダーステア状態へと挙動変化してしまう車輌をニュートラルステア状態に制御する車輌制御装置が種々知られている。例えば、その車輌制御装置としては、車速の上昇に伴いアンダーステア状態に移行してしまう可能性のある車輌を上述した旋回制御を行ってニュートラルステア状態に制御する(つまり、回転半径を維持する)ものがある。また、旋回制御には、所定車速域(例えば約15km/h以下等の極低速域)でステアリングホイールが操舵限界付近まで操舵された際に、旋回内輪の内の少なくとも一輪の制動力を調整することによって実行されるものもある。この際の旋回制御とは、車輌のホイールベース等の諸元値に応じた既定の最小回転半径を強制的に小さくすることができるもの(つまり、小回り性を高めることが可能な小回り制御)である。例えば、この小回り制御については、下記の特許文献1に開示されている。この旋回制御とは、車輌の旋回中に進行方向後側の旋回内輪に制動力を働かせ、これにより車輌にヨーモーメントを発生させることで回転半径の短縮又は維持を図るものである。尚、下記の特許文献2には、アンチスキッド制御時の後輪のブレーキ圧について、一定保持する前に所定の時間だけ圧力を低下させる技術が開示されている。
特開平11−49020号公報 特許第2618382号公報
ところで、この種の車輌制御装置においては、小回り制御を行う為に制動装置が使われる。この場合の制動装置には、夫々の車輪の制動力発生手段(ホイールシリンダやキャリパ)へのブレーキ液の圧力(以下、「ブレーキ液圧」という。)を調整することのできるブレーキ液圧調整手段が備えられている。そのブレーキ液圧調整手段は、保持弁と減圧弁からなるブレーキ液圧調圧部を車輪毎に有している。そして、この制動装置の中には、右側前輪と左側後輪の夫々のブレーキ液圧調圧部の上流部に共通の第1ブレーキ液圧が供給されると共に、左側前輪と右側後輪の夫々のブレーキ液圧調圧部の上流部に共通の第2ブレーキ液圧が供給される所謂X配管と呼ばれるブレーキ液圧回路を有する形態のものが存在している。このX配管のブレーキ液圧回路を有する制動装置においては、1つの電動機を駆動源にして作動する加圧ポンプが第1ブレーキ液圧の生成用と第2ブレーキ液圧の生成用とで1つずつ配設されている。このX配管のブレーキ液圧回路を有する制動装置が搭載された車輌においては、旋回内輪の内の少なくとも1つの車輪の制動力を調整して上述した小回り制御を実行する。
例えば、旋回内輪の内の何れか一方の車輪の制動力の調整によって小回り制御を行う場合には、その制動力の発生対象となる車輪を有するブレーキ液圧回路系統(制御系統)の加圧ポンプを駆動し、その車輪のブレーキ液圧調圧部を開放(つまり増圧モードに制御)して上流部のブレーキ液圧を当該車輪の制動力発生手段に供給させると共に、この車輪と同系統の旋回外輪のブレーキ液圧調圧部を遮断(つまり保持モードに制御)して上流部のブレーキ液圧が当該旋回外輪の制動力発生手段に供給されないようにする。その際には、制動力の発生対象とならない他方の旋回内輪を有するブレーキ液圧回路系統(非制御系統)の加圧ポンプを空回りさせ、その他方の旋回内輪及び当該旋回内輪と同系統の旋回外輪の夫々のブレーキ液圧調圧部の上流部におけるブレーキ液圧が増圧されないようにする。つまり、この場合には、制御系統の一方の旋回内輪にのみ制動力が働き、残りの3つの車輪には制動力が働かない。
また、前後双方の旋回内輪の制動力の調整によって小回り制御を行う場合には、制御系統となる夫々のブレーキ液圧回路系統の加圧ポンプを駆動し、その夫々の旋回内輪のブレーキ液圧調圧部を開放すると共に、各旋回外輪のブレーキ液圧調圧部を遮断する。これにより、各旋回内輪の制動力発生手段にはブレーキ液圧調圧部の上流部のブレーキ液圧が供給されると共に、各旋回外輪の制動力発生手段にはその上流部のブレーキ液圧が供給されない。つまり、この場合には、夫々の旋回内輪にのみ制動力が働き、各旋回外輪には制動力が働かない。
ここで、この小回り制御は、運転者がブレーキ操作を行っているときには実行させない。しかしながら、軽いブレーキ操作(運転者が軽くブレーキペダルを踏む等)が行われたときにはそのブレーキ操作をマスタシリンダ圧センサやストップランプスイッチ等から検知できず、車輌制御装置は、実際にはブレーキ操作中で各車輪に制動力が加わっているにも拘わらず小回り制御を開始してしまう。従って、その際の制御系統の旋回内輪にはそのブレーキ操作に伴う制動力と小回り制御による制動力とが加わり、他の車輪にはブレーキ操作に伴う制動力が加わる。
例えば、このような状態が低摩擦係数の路面で起きた場合には、2種類の制動力が加わっている制御系統の旋回内輪が車輪ロックを引き起こしてしまう可能性がある。また、その路面の摩擦係数の低さ如何では、ブレーキ操作に伴う制動力のみが働いている車輪も車輪ロック状態になる可能性がある。そして、車輪ロックの発生は、運転者の操舵操作によって意図する又は旋回制御に伴う旋回半径へと車輌の挙動を制御しにくくする。
そこで、本発明は、かかる従来例の有する不都合を改善し、旋回制御(小回り制御)の実行に伴う車輪ロックの発生を抑え得る車輌制御装置を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成する為、請求項1記載の発明では、制動力発生手段に供給するブレーキ液圧を調圧可能な車輪毎のブレーキ液圧調圧部,ブレーキ液を加圧して加圧後のブレーキ液圧を一対の前輪と後輪のブレーキ液圧調圧部に供給する対毎の加圧部及び当該各加圧部を作動させる1つの電動機を備えたブレーキ液圧調整手段と、このブレーキ液圧調整手段を制御することで車輌の旋回中に旋回内輪の内の少なくとも1つの車輪に対して制動力を働かせて回転半径の短縮又は維持を図る旋回制御を行う車輌制御手段と、を有する車輌制御装置において、その車輌制御手段は、旋回制御の開始時に前輪側の旋回外輪の制動力発生手段へのブレーキ液圧を低下させた後で保持させるように構成している。
この請求項1記載の車輌制御装置は、その前輪側の旋回外輪の制動力発生手段へのブレーキ液圧について一旦減圧を行っているので、旋回制御の開始前に運転者が軽いブレーキ操作を行ったにも拘わらず旋回制御が開始されたとしても、その旋回外輪が車輪ロック状態になることを回避できる。また、特に走行路面が低摩擦係数の路面のときには車輪ロックが起こり易いが、この車輌制御装置は、その前輪側の旋回外輪の制動力発生手段へのブレーキ液圧を下げているので、低摩擦係数の路面を走行していたとしても、その旋回外輪の車輪ロックを回避することができる。
ここで、その車輌制御手段は、請求項2記載の発明の如く、少なくとも旋回制御の開始前に行われた運転者の軽いブレーキ操作に伴う前輪側の旋回外輪の制動力発生手段への増加分のブレーキ液圧を低下させるように構成することが好ましい。これにより、その旋回外輪においては、運転者のブレーキ操作に伴い増加したブレーキ液圧を下げているので、制動力が加わらなくなり、より適切に車輪ロックを回避することができる。
また、請求項3記載の発明の如く、車輪がロックしているのか否かを判定するロック判定手段を備える。そして、車輌制御手段は、後輪が両輪とも車輪ロック状態にあると判定された場合に、その夫々の後輪の制動力発生手段に供給するブレーキ液圧を減圧させるように構成すればよい。これにより、この請求項3記載の車輌制御装置は、更に各後輪の車輪ロックについての解消をも図ることができる。
また、請求項4記載の発明の如く、車輪がロックしているのか否かを判定するロック判定手段を備える。そして、車輌制御手段は、旋回制御時の制動力の発生対象である旋回内輪が後輪側にあり、且つ、その旋回内輪が車輪ロック状態にあると判定された場合に、その旋回内輪の制動力発生手段に供給するブレーキ液圧を減圧させるように構成してもよい。これにより、この請求項4記載の車輌制御装置は、後輪の中でも最も車輪ロック状態になり易い旋回制御時の制御対象たる旋回内輪についての車輪ロックを解消することができる。
本発明に係る車輌制御装置は、旋回制御の実行時に、前輪側の旋回外輪の車輪ロックを回避することができる。また、この車輌制御装置は、旋回制御の実行時に後輪が車輪ロック状態になったとしても、その後輪の車輪ロックを解消することができる。従って、この車輌制御装置は、旋回制御の実行時に車輪ロックを抑え、運転者の操舵操作によって意図する又は旋回制御に伴う旋回半径に挙動を安定させたまま車輌を制御することができるようになる。
以下に、本発明に係る車輌制御装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
[実施例1]
本発明に係る車輌制御装置の実施例1を図1から図4に基づいて説明する。
本実施例1の車輌制御装置は、主に、車輌制御(旋回制御)を行う際に作動させる制動装置1と、この制動装置1を作動させることで車輌制御(旋回制御)を実行させる車輌制御手段としての電子制御装置(ECU)2と、によって構成される。
その旋回制御とは、前述した小回り制御のことであり、所定車速域(例えば約15km/h以下等の極低速域)で図示しないステアリングホイールが操舵限界付近まで操舵された際に、旋回内輪の内の少なくとも1つの車輪の制動力の調整によって実行されるものを指す。二輪駆動車においては、原則として旋回内輪になっている従動輪の制動力を調整させるものとするが、旋回内輪となっている駆動輪の制動力又は前後双方の旋回内輪の制動力を調整することによって旋回制御を行ってもよい。また、四輪駆動車においては、原則として前後双方の旋回内輪の制動力を調整させるものとするが、旋回内輪の内の何れか一方の車輪の制動力を調整することによって旋回制御を行ってもよい。
電子制御装置2は、図示しないCPU(中央演算処理装置),所定の車輌制御プログラム等を予め記憶しているROM(Read Only Memory),そのCPUの演算結果を一時記憶するRAM(Random Access Memory),予め用意された情報等を記憶するバックアップRAM等で構成されている。
一方、本実施例1の制動装置1は、前述した所謂X配管のブレーキ液圧回路を有するものであって、夫々の車輪WFR,WFL,WRR,WRLに対して個別に制動力を発生させることができるよう構成する。
この制動装置1には、運転者によるブレーキペダル10の操作量に応じたブレーキ液圧を発生させるブレーキ液圧発生手段20と、ブレーキ液圧が供給されることで制動力を発生させる各車輪WFR,WFL,WRR,WRL毎の制動力発生手段(ホイールシリンダやキャリパ)30FR,30FL,30RR,30RLと、そのブレーキ液圧発生手段20で発生したブレーキ液圧をそのまま又は各車輪WFR,WFL,WRR,WRL毎に調圧して夫々の制動力発生手段30FR,30FL,30RR,30RLに供給するブレーキ液圧調整手段40と、が設けられている。
先ず、ブレーキ液圧発生手段20は、ブレーキペダル10に入力された運転者のブレーキ操作に伴う操作圧力(ペダル踏力)を所定の倍力比で倍化させる制動倍力手段(ブレーキブースタ)21と、この制動倍力手段21により倍化されたペダル踏力をブレーキペダル10の操作量に応じたブレーキ液圧(以下、「マスタシリンダ圧」という。)へと変換するマスタシリンダ22と、ブレーキ液を貯留するリザーバタンク23と、を備える。
ここで、そのマスタシリンダ22の内部には図示しない2つの油圧室が設けられており、その夫々の油圧室に上記のマスタシリンダ圧が発生している。その夫々の油圧室で生成されたマスタシリンダ圧は、一方がブレーキ液圧調整手段40の後述する第1ブレーキ液圧回路系統を介して右側前輪WFR及び左側後輪WRLに供給され、他方がブレーキ液圧調整手段40の後述する第2ブレーキ液圧回路系統を介して左側前輪WFL及び右側後輪WRRに供給される。従って、本実施例1の制動装置1には、その夫々の油圧室に一端を各々接続し、他端を第1ブレーキ液圧回路系統と第2ブレーキ液圧回路系統に各々接続した第1及び第2の油圧配管24,25が設けられている。
次に、ブレーキ液圧調整手段40は、上述した第1及び第2の油圧配管24,25内のブレーキ液圧(マスタシリンダ圧)をそのまま又は調圧して夫々の制動力発生手段30FR,30FL,30RR,30RLに供給する所謂ブレーキアクチュエータである。このブレーキ液圧調整手段40は、電子制御装置2のブレーキ液圧制御手段の制御指令に従って作動する。
本実施例1のブレーキ液圧調整手段40は、右側前輪WFR及び左側後輪WRLに対してブレーキ液圧を伝える第1ブレーキ液圧回路系統と、左側前輪WFL及び右側後輪WRRに対してブレーキ液圧を伝える第2ブレーキ液圧回路系統と、を備えたものとして例示する。つまり、このブレーキ液圧調整手段40は、X配管のブレーキ液圧回路を有する構造になっている。ここでは、その第1ブレーキ液圧回路系統を第1油圧配管24に接続させる一方、第2ブレーキ液圧回路系統を第2油圧配管25に接続させる。
このブレーキ液圧調整手段40には、ブレーキ液圧発生手段20から供給されてきたブレーキ液圧(つまり、マスタシリンダ圧)の検出を行うマスタシリンダ圧センサ41が設けられている。このマスタシリンダ圧センサ41は、第1又は第2の油圧配管24,25の内の何れか一方に配備され、その検出信号を電子制御装置2へと送信する。ここでは、そのマスタシリンダ圧センサ41を第1油圧配管24に設けるものとして例示する。
また、このブレーキ液圧調整手段40は、第1及び第2のブレーキ液圧回路系統における夫々のブレーキ液の流量調節手段としてのマスタカット弁42,43を備えている。ここでは、マスタシリンダ圧センサ41の下流にマスタカット弁42を配設する。これら各マスタカット弁42,43は、通常は開弁状態にある所謂常開式の流量調整用電磁弁であって電子制御装置2のブレーキ液圧制御手段による通電に伴って弁開度の制御が実行されるものである。つまり、夫々のマスタカット弁42,43は、通電量に応じて弁開度を制御することで後述する加圧ポンプ69,70から吐出されたブレーキ液の圧力を調節してマスタシリンダ22側へ開放する。尚、この実施例1にて示す下流とは、ペダル操作時のブレーキ液の流動方向(つまり、制動力発生手段30FR,30FL,30RR,30RLへと向かう方向)における下流側のことを表すものとする。
ここで、このブレーキ液圧調整手段40においては、第1油圧配管24がマスタカット弁42を介して連結通路44に接続される一方、第2油圧配管25がマスタカット弁43を介して連結通路45に接続される。そして、第1ブレーキ液圧回路系統の連結通路44には、そこから分岐させるが如く2本の分岐通路46,47を接続し、第2ブレーキ液圧回路系統の連結通路45には、そこから分岐させるが如く2本の分岐通路48,49を接続する。第1ブレーキ液圧回路系統においては、その各々の分岐通路46,47を夫々に右側前輪WFRの油圧配管31FRと左側後輪WRLの油圧配管31RLに接続する。一方、第2ブレーキ液圧回路系統においては、その各々の分岐通路48,49を夫々に右側後輪WRRの油圧配管31RRと左側前輪WFLの油圧配管31FLに接続する。
また、その各分岐通路46,47,48,49上には、夫々の制動力発生手段30FR,30FL,30RR,30RL毎のブレーキ液圧を調整可能なブレーキ液圧調圧部が車輪WFR,WFL,WRR,WRL毎に配設されている。その夫々のブレーキ液圧調圧部は、車輪WFR,WFL,WRR,WRL毎に用意された保持弁50,51,52,53とブレーキ液圧排出通路54,55,56,57と減圧弁58,59,60,61とで構成される。ここでは、各分岐通路46,47,48,49上に保持弁50,51,52,53が各々配備されており、更に、これら各保持弁50,51,52,53よりも下流側にブレーキ液圧排出通路54,55,56,57が夫々に分岐通路46,47,48,49から分岐させるが如く接続されている。そして、その各ブレーキ液圧排出通路54,55,56,57上には、夫々に減圧弁58,59,60,61が配備されている。
その夫々の保持弁50,51,52,53は、所謂常開式の電磁弁であって、非励磁状態の通常時には開弁状態にあり、電子制御装置2のブレーキ液圧制御手段による通電に伴って励磁状態となり閉弁させられるものである。一方、各減圧弁58,59,60,61は、所謂常閉式の電磁弁であって、非励磁状態の通常時には閉弁状態にあり、ブレーキ液圧制御手段による通電に伴って励磁状態となり開弁させられるものである。
また、ここでは、第1ブレーキ液圧回路系統の夫々のブレーキ液圧排出通路54,55を一纏めにするブレーキ液圧排出集合通路62と、第2ブレーキ液圧回路系統の夫々のブレーキ液圧排出通路56,57を一纏めにするブレーキ液圧排出集合通路63と、が用意されており、その夫々のブレーキ液圧排出集合通路62,63が各々補助リザーバ64,65に接続されている。
更に、第1ブレーキ液圧回路系統においては、連結通路44と各分岐通路46,47との分岐点から分岐してブレーキ液圧排出集合通路62に接続されるポンプ通路66を配設する。これと同様に、第2ブレーキ液圧回路系統においては、連結通路45と各分岐通路48,49との分岐点から分岐してブレーキ液圧排出集合通路63に接続されるポンプ通路67を配設する。
その夫々のポンプ通路66,67には、1つの電動機68によって駆動される加圧ポンプ(加圧部)69,70を各々配備している。これら各加圧ポンプ69,70は、夫々にマスタカット弁42,43側の各分岐点に向けてブレーキ液を吐出させるものであり、夫々に分岐通路46,47と分岐通路48,49に対して加圧されたブレーキ液圧を供給する。つまり、第1ブレーキ液圧回路系統の加圧ポンプ69は、右側前輪WFRと左側後輪WRLに発生させる制動力を増大させるべく、夫々の制動力発生手段30FR,30RLに供給するブレーキ液圧の増圧を行う。一方、第2ブレーキ液圧回路系統の加圧ポンプ70は、左側前輪WFLと右側後輪WRRに発生させる制動力を増大させるべく、夫々の制動力発生手段30FL,30RRに供給するブレーキ液圧の増圧を行う。尚、電動機68は、図示しないバッテリからの電力供給により駆動する。また、その各ポンプ通路66,67には、加圧ポンプ69,70から吐出された夫々のブレーキ液の脈動を回避するダンパ室71,72が配設されている。
また、このブレーキ液圧調整手段40には、第1及び第2の油圧配管24,25から各々分岐して補助リザーバ64,65に夫々接続される吸入通路73,74が配設されており、更に、その夫々の吸入通路73,74の補助リザーバ64,65側にリザーバカット逆止弁75,76が配設されている。
このように構成した本実施例1の制動装置1は、その動作が上述したように電子制御装置2によって制御される。
具体的に、その電子制御装置2には、図1に示すブレーキペダル操作量検出手段11により検出されたブレーキペダル10の操作量と、マスタシリンダ圧センサ41により検出されたマスタシリンダ圧と、が入力される。つまり、この電子制御装置2には、運転者がブレーキペダル10の操作によって制動要求を行ったときに検出されたブレーキペダル操作量と、その操作に伴い発生したマスタシリンダ圧と、が入力される。ここで、例えば、そのブレーキペダル10の操作量にはブレーキペダル10の踏み込み量やペダル踏力があり、これが為、ブレーキペダル操作量検出手段11としては、ペダルストロークセンサやペダル踏力センサが考えられる。
この電子制御装置2においては、そのブレーキペダル10の操作量に基づいて運転者の要求車輌制動力が演算される。例えば、その要求車輌制動力については、この技術分野において周知の演算手法によって求める。そして、この電子制御装置2のブレーキ液圧制御手段は、全ての車輪WFR,WFL,WRR,WRLの制動力の合計によって要求車輌制動力が車輌に対して働くようにブレーキ液圧調整手段40を制御する。
ここで、加圧ポンプ69,70を駆動させずとも要求車輌制動力を発生させることができるのであれば、換言すればマスタシリンダ圧で要求車輌制動力を発生させることができるならば、ブレーキ液圧制御手段は、電動機68を停止させることで加圧ポンプ69,70を駆動させないようする。そして、このブレーキ液圧制御手段は、そのマスタシリンダ圧とブレーキペダル操作量と車輌の状態(車輪WFR,WFL,WRR,WRLのスリップ率等)とに基づいて、例えば車輌の挙動を安定状態に保ったまま各車輪WFR,WFL,WRR,WRLの制動力の合計によって要求車輌制動力が車輌に対して働くように、マスタカット弁42,43と保持弁50,51,52,53と減圧弁58,59,60,61を制御する。
その際、例えばブレーキ液圧を増圧させる増圧モードの場合には、マスタカット弁42,43と保持弁50,51,52,53を開弁させる一方、減圧弁58,59,60,61を閉弁させる。これにより、夫々の制動力発生手段30FR,30FL,30RR,30RLには、車輌の挙動を安定させつつ要求車輌制動力を満足させるまで増圧されたブレーキ液圧(最大でもマスタシリンダ圧)が供給される。また、例えばブレーキペダル操作量が小さくなったときには、マスタシリンダ圧が低下するので、マスタカット弁42,43と保持弁50,51,52,53を閉弁させる一方、減圧弁58,59,60,61を開弁させる減圧モードに切り替えられる。これにより、夫々の制動力発生手段30FR,30FL,30RR,30RLには、その際の要求車輌制動力を満足させるまで減圧されたブレーキ液圧(最大でも低下後のマスタシリンダ圧)が供給される。また、夫々の制動力発生手段30FR,30FL,30RR,30RLのブレーキ液圧の増減が済んだ後には、マスタカット弁42,43と保持弁50,51,52,53と減圧弁58,59,60,61を閉弁させてブレーキ液圧を保持させる保持モードへと切り替えられる。尚、夫々の制動力発生手段30FR,30FL,30RR,30RLには、要求車輌制動力に応じたブレーキ液圧が所定の又は車輌の状態に応じた配分比で配分される。
本実施例1においては、そのようにして加圧ポンプ69,70を駆動させずに発生させた各車輪WFR,WFL,WRR,WRLの制動力の合計について「基準車輌制動力」という。
一方、この制動装置1においては、基準車輌制動力を最大限の大きさで発生させたとしても、その基準車輌制動力が要求車輌制動力に満たない場合がある。即ち、マスタシリンダ圧に基づいた基準車輌制動力のみでは要求車輌制動力を車輌に発生させることができない場合がある。これが為、この場合の電子制御装置2のブレーキ液圧制御手段は、ブレーキペダル操作量とマスタシリンダ圧と車輌の状態に基づいて、マスタカット弁42,43と保持弁50,51,52,53と減圧弁58,59,60,61のみならず電動機68も駆動制御し、車輌の挙動を安定させたまま各車輪WFR,WFL,WRR,WRLの制動力によって車輌に要求車輌制動力が働くようにする。具体的に、そのブレーキ液圧制御手段は、保持弁50,51,52,53を開弁させる一方、マスタカット弁42,43と減圧弁58,59,60,61を閉弁させ、その不足分に相当する車輌制動力(以下、「差圧車輌制動力」という。)が発生するように電動機68と加圧ポンプ69,70を駆動させる。つまり、ここでは、その不足分に応じた加圧量(即ち、吐出量や吐出圧)でブレーキ液が加圧されるようにマスタカット弁42,43と電動機68と加圧ポンプ69,70を駆動して、その加圧量に相当する差圧車輌制動力を所定の又は車輌の状態に応じた配分比で夫々の車輪WFR,WFL,WRR,WRLに働かせる。これにより、車輌には、基準車輌制動力と差圧車輌制動力を合わせた要求車輌制動力が働くようになる。
また、本実施例1の制動装置1においては、夫々の制動力発生手段30FR,30FL,30RR,30RLの中から制御対象として選択された少なくとも1つに対して個別にブレーキ液圧を供給することもできる。例えば、旋回内輪の内の少なくとも1つの車輪の制動力の調整によって行う前述した旋回制御(小回り制御)がこれに当たる。ここで、旋回制御実行時のブレーキ液圧の制御については、ブレーキ液圧制御手段に実行させてもよいが、以下においては車輌制御手段に実行させるものとして例示する。
先ず、車輌制御手段には、旋回制御の実行条件が成立したときに旋回制御を開始させる。その旋回制御の実行条件とは、例えば、図1に示す操舵角検出手段81で検出されたステアリングホイールの操舵角が所定の操舵限界付近に達しており、且つ、車速検出手段82で検出された車速が所定車速域に入っていることである。その操舵角検出手段81や車速検出手段82は、所謂操舵角センサや車速センサ等であり、その技術分野における周知のものであれば如何様なものでも適用可能である。
また、この車輌制御手段には、旋回制御の実行条件が成立したならば、制御対象の旋回内輪(旋回内輪の内の少なくとも1つの車輪)に対して制動力を加えると共に、残りの車輪に対しては制動力を加えないように各車輪WFR,WFL,WRR,WRLのブレーキ液圧調圧部を制御させる。この旋回制御を行う際、車輌制御手段は、制御対象(即ち、制動力の発生対象)の旋回内輪のブレーキ液圧調圧部を増圧モードに制御すると共に、その旋回内輪を含むブレーキ液圧回路系統のマスタカット弁42(43)の弁開度を制御し、且つ、そのブレーキ液圧回路系統の加圧ポンプ69(70)を駆動して、その増圧モードの状態にある旋回内輪に対して制動力を加える。
更に、この旋回制御においては不実行条件も設定されており、車輌制御手段は、その旋回制御の不実行条件が成立した場合、上記の実行条件が成立していたとしても旋回制御を実行させないように構成しておく。その旋回制御の不実行条件とは、運転者がブレーキ操作を行っているときのことである。つまり、運転者がブレーキ操作を行っている状態のときには、その運転者の車輌を減速又は停止させたいという意思を尊重して旋回制御を開始させないことにする。その運転者がブレーキ操作を行っている状態を表す値(以下、「ブレーキ操作状態値」という。)としては、マスタシリンダ圧の非ブレーキ操作時に対する変化量、図1に示すストップランプスイッチ83の入力信号、ブレーキペダル操作量等を利用すればよい。そして、車輌制御手段には、そのブレーキ操作状態値を検知したときに旋回制御の不実行条件が成立したと判断させて、旋回制御を開始させないようにする。そのストップランプスイッチ83とは、運転者のブレーキ操作に伴い点灯するストップランプ(図示略)の入力スイッチのことであって、ブレーキペダル10の動きに連動してON/OFFの切り替えを行うものである。
ところで、マスタシリンダ圧センサ41は、マスタシリンダ圧の僅かな変化をも検出できる。しかしながら、その僅かなマスタシリンダ圧の変化とは主に運転者のブレーキ操作と関係のない気圧の変化等によって起こるものであり、そのようなマスタシリンダ圧の変化を検出したからと言って、それを基に旋回制御の不実行条件が成立したと判断させることは好ましくない。これが為、車輌制御手段には、マスタシリンダ圧の非ブレーキ操作時に対する変化量が所定量を超えて初めて旋回制御の不実行条件が成立したと判断させている。その所定量は、例えば、実験やシミュレーションを行い、その気圧の変化等が起きたときのマスタシリンダ圧の変化量又はこの変化量に検出誤差等を加えた大きさに設定すればよい。従って、運転者が軽いブレーキ操作(運転者が軽くブレーキペダル10を踏む等)を行ったときには、非ブレーキ操作時に対してマスタシリンダ圧が増加しているにも拘わらず、そのマスタシリンダ圧の変化量が所定量を超えないので、旋回制御の不実行条件が成立したと判断されない。つまり、この場合には、運転者がブレーキ操作を行い、その際のマスタシリンダ圧の増加に伴う制動力が各車輪WFR,WFL,WRR,WRLに加わっているにも拘わらず、旋回制御の実行条件が成立したならば、旋回制御が開始されてしまう。
また、ストップランプスイッチ83は、ブレーキペダル10に足が触れた等のような僅かな量のブレーキペダル10の移動でストップランプが点灯することを防ぐべく、そのブレーキペダル10の移動量(踏み込み量)が所定量を超えなければON信号を電子制御装置2に送らないように設定されている。その所定量とは、運転者がブレーキ操作を行うという明確な意思を表したブレーキペダル10の移動量、例えばマスタシリンダ圧の変化が明確に表れた或る状態のときのブレーキペダル10の移動量を設定すればよい。これについては、ブレーキペダル操作量を検出するブレーキペダル操作量検出手段11においても同様のことが言える。即ち、ブレーキペダル操作量検出手段11は、そのブレーキペダル10の移動量(踏み込み量)が同様の所定量を超えなければ検出信号を電子制御装置2に送らないように設定されている。従って、運転者が軽いブレーキ操作を行ったときには、非ブレーキ操作時に対してマスタシリンダ圧が増加しているにも拘わらず、ブレーキペダル10の移動量(踏み込み量)が所定量を超えないので、ストップランプスイッチ83がON信号を出力できず又はブレーキペダル操作量検出手段11がブレーキペダル操作量を検出できず、旋回制御の不実行条件が成立したと判断されない。つまり、この場合においても、旋回制御の実行条件が成立したときには、運転者がブレーキ操作を行い、その際のマスタシリンダ圧の増加に伴う制動力が各車輪WFR,WFL,WRR,WRLに加わっているにも拘わらず、旋回制御が開始されてしまう。
このように、運転者が軽いブレーキ操作を行った場合には電子制御装置2でブレーキ操作状態値を検知することができないので、実際には旋回制御の不実行条件に該当しているにも拘わらず、車輌制御手段は、各車輪WFR,WFL,WRR,WRLに対してブレーキ操作に伴う制動力を加えたまま旋回制御を開始してしまう。これが為、このような状態が低摩擦係数の路面(以下、「低μ路」という。)で起こったときには、ブレーキ操作に伴う制動力と旋回制御に伴う制動力とが加わっている旋回制御時の制御対象たる旋回内輪が車輪ロックを引き起こしてしまう可能性がある。また、その低μ路の摩擦係数の低さ如何では、ブレーキ操作に伴う制動力のみが働いている車輪についても車輪ロック状態になってしまう可能性がある。そして、車輪ロックの発生は車輌の挙動を乱す可能性があり、その車輪ロックが例えば前輪WFR,WFLの内の旋回外輪で発生した場合には、運転者の操舵操作によって意図する又は旋回制御に伴う旋回半径に車輌の挙動が制御できなくなる虞がある。
そこで、本実施例1の車輌制御装置は、旋回制御時における特に前輪WFR,WFLの内の旋回外輪の車輪ロックの発生を抑制できるよう構成する。本実施例1においては、旋回制御の開始時に、制御対象(制動力の発生対象)の旋回内輪に対して上記の如くして制動力を加えると共に、前輪WFR,WFLの内の旋回外輪へのブレーキ液圧を低下させ、その後で一定に保持させるように車輌制御手段を構成する。具体的に、本実施例1の車輌制御手段は、旋回制御の開始時に、制御対象の旋回内輪のブレーキ液圧調圧部を増圧モードに制御し、且つ、前輪WFR,WFLの内の旋回外輪のブレーキ液圧調圧部を一旦減圧モードに制御してから保持モードへと移行させる。つまり、本実施例1の車輌制御手段には、前輪WFR,WFLの内の旋回外輪の制動力発生手段へのブレーキ液圧を減少させ、その旋回外輪の車輪ロックを回避させる。
ここで、その制御対象の旋回内輪とその旋回外輪以外の他の車輪のブレーキ液圧調圧部については、これらの旋回内輪と旋回外輪が同一のブレーキ液圧回路系統であり、且つ、他方の旋回内輪が旋回制御の制御対象(制動力の発生対象)でないならば、増圧モードへと制御される。一方、その制御対象の旋回内輪とその旋回外輪以外の他の車輪のブレーキ液圧調圧部は、それらの旋回内輪と旋回外輪が同一のブレーキ液圧回路系統であり、且つ、他方の旋回内輪も旋回制御の制御対象(制動力の発生対象)であるならば、旋回制御時のブレーキ液圧の増圧を防ぐべく保持モードに制御する。また、その制御対象の旋回内輪とその旋回外輪が異なるブレーキ液圧回路系統である場合には、他方の旋回内輪が旋回制御の制御対象であるとないとに拘わらず、その他方の旋回内輪のブレーキ液圧調圧部を増圧モードに制御すると共に、制御対象の旋回内輪と同じブレーキ液圧回路系統にある旋回外輪のブレーキ液圧調圧部を保持モードに制御する。
以下、旋回制御時に車輪ロックを発生させない為の本実施例1の車輌制御装置の制御動作について図2のフローチャートに基づき説明する。ここでは、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)車における右旋回時の旋回制御を例に挙げて説明する。この例示においては、進行方向後側の旋回内輪たる右側後輪WRRの制動力の調整によって旋回制御が実行されるものとする。
先ず、本実施例1の電子制御装置2は、車輌制御装置の制御システムに故障がないか判断する(ステップST1)。ここで言う制御システムの故障とは、主にブレーキ液圧調整手段40の故障のことであり、具体的に電動機68の不具合や保持弁50,51,52,53の作動不良等を表す。
この電子制御装置2は、その制御システムに故障があれば本動作を終わらせる。一方、制御システムに故障がなければ、この電子制御装置2の車輌制御手段は、上述した旋回制御の実行条件が成立したのか否かを判断する(ステップST2)。
この車輌制御手段は、旋回制御の実行条件が成立していなければ本動作を終わらせる一方、旋回制御の実行条件が成立したとの判断が為されたならば、旋回制御を開始する(ステップST3)。
この例示における車輌制御手段は、電動機68を駆動させると共に、第1ブレーキ液圧回路系統を非制御系統とし、且つ、その右側後輪WRRが含まれる第2ブレーキ液圧回路系統を制御系統として、マスタカット弁42,43等の駆動制御を行う。
この車輌制御手段は、第2ブレーキ液圧回路系統に対して、加圧ポンプ70を駆動させると共に、図3に示す如く、マスタカット弁43を励磁状態に制御し、且つ、右側後輪WRRの保持弁52と減圧弁60を非励磁状態に制御する。これにより、その際には、加圧ポンプ70がブレーキ液をマスタシリンダ22から吸入して加圧する。また、その際には、マスタカット弁43の弁開度が図1の開弁状態よりも絞る方向に制御されると共に、右側後輪WRRの保持弁52が開弁状態になり、且つ、右側後輪WRRの減圧弁60が閉弁状態になる。つまり、その右側後輪WRRのブレーキ液圧調圧部は、増圧モードに制御される。これが為、この右側後輪WRRにおいては、その加圧されたブレーキ液圧によって制動力発生手段30RRのブレーキ液圧が増圧され、そのブレーキ液圧に応じた制動力が加わる。
また、この車輌制御手段は、非制御系統たる第1ブレーキ液圧回路系統において、加圧ポンプ69を空回りさせてブレーキ液圧を加圧させないようにすると共に、図3に示す如く、マスタカット弁42と各保持弁50,51と各減圧弁58,59を非励磁状態に制御する。これにより、第1ブレーキ液圧回路系統においては、マスタカット弁42及び各保持弁50,51が開弁状態になり、且つ、各減圧弁58,59が閉弁状態になる。つまり、第1ブレーキ液圧回路系統のブレーキ液圧調圧部は、右側前輪WFRのものも左側後輪WRLのものも各々増圧モードに制御される。その際、この第1ブレーキ液圧回路系統においては、加圧ポンプ69でブレーキ液圧が加圧されていない。これが為、右側前輪WFRと左側後輪WRLにおいては、運転者のブレーキ操作が行われなければ、制動力発生手段30FR,30RLのブレーキ液圧が旋回制御開始時のまま一定に保持され続ける。
一方、この車輌制御手段は、旋回制御を開始してから所定時間経過するまでの間、前輪WFR,WFLの内の旋回外輪の制動力発生手段に供給するブレーキ液圧を減圧させる(ステップST4)。
ここでの例示では、このステップST4において、図3に示す如く、前輪側の旋回外輪となる左側前輪WFLの保持弁53と減圧弁61を励磁状態に制御する。これにより、その際には、その保持弁53が閉弁状態になり、且つ、その減圧弁61が開弁状態になる。つまり、この左側前輪WFLのブレーキ液圧調圧部は、減圧モードに制御される。これが為、この左側前輪WFLにおいては、その制動力発生手段30FLのブレーキ液圧が低下していく。
車輌制御手段は、上述したように、その左側前輪WFLにおける減圧モードの状態を所定時間継続させる。その所定時間とは、例えば少なくとも旋回制御の開始前に行われた運転者の軽いブレーキ操作に伴うブレーキ液圧の増加分を減少させることのできる時間であって、予め実験やシミュレーションに基づいて設定しておけばよい。従って、この車輌制御手段は、左側前輪WFLのブレーキ液圧調圧部を減圧モードに制御した後、タイマのカウントアップを行い(ステップST5)、その所定時間が経過するまでステップST4,ST5を繰り返す。
この車輌制御手段は、その所定時間が経過した後、前輪WFR,WFLの内の旋回外輪の制動力発生手段(ここでの例示においては、左側前輪WFLの制動力発生手段30FL)に供給されるブレーキ液圧を一定に保持する(ステップST6)。
具体的に、このステップST6においては、図4に示す如く、減圧モード状態にある左側前輪WFLの保持弁53を励磁状態に保ったまま、その左側前輪WFLの減圧弁61を非励磁状態に制御する。これにより、その際には、その保持弁53が閉弁状態を維持したまま、その減圧弁61についても閉弁状態になる。つまり、この左側前輪WFLのブレーキ液圧調圧部は、保持モードに制御される。これが為、この左側前輪WFLにおいては、その制動力発生手段30FLのブレーキ液圧の低下が止まり、その大きさのままブレーキ液圧が一定に保たれる。
このように、本実施例1の車輌制御装置は、旋回制御時の制御対象たる旋回内輪への制動力の付加によって旋回制御を始める。そして、この車輌制御装置は、旋回制御を開始する際に、前輪WFR,WFLの内の旋回外輪の制動力発生手段に対するブレーキ液圧について、一旦減圧を行ってから一定の状態に保持させる。これが為、旋回制御の開始前に運転者が軽いブレーキ操作を行ったにも拘わらず、上述したように旋回制御の不実行条件に該当すると判断されずに旋回制御が開始された場合においても、車輌制御装置は、運転者のブレーキ操作に伴い増加したその旋回外輪の制動力発生手段へのブレーキ液圧を低下させるので、その旋回外輪が車輪ロック状態になることを回避できる。特に、走行路面が低μ路のときには、より効果的にその旋回外輪の車輪ロックを回避することができる。従って、この車輌制御装置は、運転者の操舵操作によって意図する又は旋回制御に伴う旋回半径に挙動を安定させたまま車輌を制御することができるようになる。特に、所定時間を上述した値に設定した場合には、その旋回外輪に制動力が加わらなくなるので(制動力=0)、より適切にその旋回外輪の車輪ロックを回避することができる。尚、この車輌制御装置は、旋回制御の不実行条件成立との判断が不可能な運転者による軽いブレーキ操作が行われているときだけでなく、その運転者がアクセル操作を行っているときにも、前輪WFR,WFLの内の旋回外輪の制動力発生手段に対するブレーキ液圧を一旦減少させた後で保持する。
[実施例2]
次に、本発明に係る車輌制御装置の実施例2を図1及び図3から図6に基づいて説明する。
前述した実施例1においては、前輪WFR,WFLの内の旋回外輪で車輪ロックが発生しないように制御を行っている。しかしながら、後輪WRL(又は後輪WRR)、特に両方の後輪WRL,WRRが車輪ロック状態になったときには、より運転者の操舵操作によって意図する又は旋回制御に伴う旋回半径へと車輌の挙動を制御できなくなる可能性が出てくる。
そこで、本実施例2においては、その旋回外輪のみならず、後輪WRL,WRRの車輪ロックについての抑制も図れるように車輌制御装置を構成する。
この本実施例2の車輌制御装置の具体例について図5のフローチャートに基づき説明する。本実施例2においても、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)車における右旋回時の旋回制御を例に挙げて説明を行う。
先ず、本実施例2の電子制御装置2は、前述した実施例1と同様に、車輌制御装置の制御システムの故障の有無を判断し(ステップST1)、制御システムに故障無しとの判断であれば、旋回制御の実行条件が成立したのか否かの判断を行う(ステップST2)。そして、この電子制御装置2の車輌制御手段は、旋回制御の実行条件が成立していれば、旋回制御を開始する(ステップST3)。
本実施例2のステップST3においても、その旋回制御は、実施例1のときと同様にして開始される。つまり、実施例1と同じ具体例の場合、旋回制御時の制御対象(制動力の発生対象)たる右側後輪WRRは、図3に示す如く、そのブレーキ液圧調圧部が増圧モードに制御されて、加圧ポンプ70で加圧されたブレーキ液圧に応じた制動力を発生させる。また、非制御系統たる第1ブレーキ液圧回路系統の右側前輪WFRと左側後輪WRLにおいては、図3に示す如く、そのブレーキ液圧調圧部が増圧モードに制御されるが、加圧ポンプ69でブレーキ液圧が加圧されていないので、運転者のブレーキ操作が行われなければ、旋回制御開始時のままブレーキ液圧が一定に保たれる。
一方、この車輌制御手段は、旋回制御を開始してから所定時間経過するまでの間、実施例1のときと同様に、図3に示す如く前輪WFR,WFLの内の旋回外輪のブレーキ液圧調圧部を減圧モードに制御して、その旋回外輪の制動力発生手段に供給するブレーキ液圧を減圧させ(ステップST4)、タイマのカウントアップを行って(ステップST5)、その所定時間が経過するまでステップST4,ST5を繰り返す。そして、この車輌制御手段は、その所定時間が経過した後、図4に示す如くその旋回外輪のブレーキ液圧調圧部を保持モードに制御して、その旋回外輪の制動力発生手段に供給されるブレーキ液圧を一定に保持する(ステップST6)。
これにより、車輌においては、旋回制御時の制御対象たる旋回内輪への制動力の付加による旋回制御が始まる。その際、旋回制御の開始前に運転者が軽いブレーキ操作を行ったにも拘わらず、旋回制御の不実行条件に該当すると判断されずに旋回制御が開始されたとしても、車輌制御装置は、実施例1と同様に、前輪WFR,WFLの内の旋回外輪の制動力発生手段へのブレーキ液圧を低下させるので、そのブレーキ液圧が運転者のブレーキ操作に伴って増加していたとしても、そして、走行路面が低μ路であったとしても、その旋回外輪が車輪ロック状態になることを回避できる。
続いて、本実施例2の電子制御装置2は、そのロック判定手段によって後輪WRL,WRRが両輪とも車輪ロック状態にあるのか否かを判定する(ステップST7)。
そのロック判定手段は、電子制御装置2に設けた判定手段であり、夫々の車輪WFR,WFL,WRR,WRL毎にロックしているのか否かを周知の手法により判定するものである。例えば、本実施例2においては、車輪速度の検出が可能な図1に示す車輪速センサ84FR,84FL,84RR,84RLを夫々の車輪WFR,WFL,WRR,WRLに設ける。そして、このロック判定手段は、その車輪速センサ84FR,84FL,84RR,84RLの検出値に基づいて、夫々の車輪WFR,WFL,WRR,WRLが車輪ロック状態になっているのか否かを判定する。ステップST7においては、夫々の後輪WRL,WRRの車輪速度が「0」になっているならば「後輪WRL,WRRが両輪ともロックしている」と判定される。
このステップST7において後輪WRL,WRRが両輪とも車輪ロック状態にないと判定された場合、車輌制御手段は、本動作を終える。
一方、そのステップST7において後輪WRL,WRRが両輪とも車輪ロック状態にあると判定された場合、この車輌制御手段は、その後輪WRL,WRRの制動力発生手段30RL,30RRに供給されているブレーキ液圧を減圧する(ステップST8)。例えば、このステップST8においては、図6に示す如く、その後輪WRL,WRRの夫々のブレーキ液圧調圧部を減圧モード(保持弁51,52を閉弁、減圧弁59,60を開弁)に切り替える。このブレーキ液圧の減圧により、旋回制御時の制御対象の右側後輪WRRについては制動力が低下していって車輪ロックが解消され、また、旋回外輪たる左側後輪WRLについては、旋回制御の開始前に運転者が軽いブレーキ操作を行っているならば、そのブレーキ操作に伴う制動力が低下していって車輪ロックが解消される。ここでは、夫々の後輪WRL,WRRを減圧モードに切り替えたままにしておいてもよく、車輪ロックが解消された際に保持モード又は旋回制御時の制御対象の右側後輪WRRについては増圧モードへと切り替えてもよい。
以上示した如く、本実施例2の車輌制御装置は、実施例1のときと同様に、旋回制御を開始する際に、前輪WFR,WFLの内の旋回外輪の制動力発生手段に対するブレーキ液圧を一旦減圧し、その後で一定の状態に保持させる。これが為、旋回制御の開始前に運転者が軽いブレーキ操作を行ったにも拘わらず旋回制御が開始されたとしても、この車輌制御装置は、運転者のブレーキ操作に伴い増加したその旋回外輪の制動力発生手段へのブレーキ液圧を低下させるので、その旋回外輪が車輪ロック状態になることを回避できる。更に、本実施例2の車輌制御装置は、旋回制御の開始後に後輪WRL,WRRが両輪とも車輪ロック状態となった際に、その夫々の後輪WRL,WRRの制動力発生手段30RL,30RRへのブレーキ液圧を減圧して車輪ロックを解消させる。このように、本実施例2の車輌制御装置は、旋回制御の実行に伴う車輪ロックを前輪側の旋回外輪のみならず夫々の後輪WRL,WRRについても抑えることができ、特に走行路面が低μ路であるならば、より効果的に車輪ロックを回避することができる。従って、この車輌制御装置は、運転者の操舵操作によって意図する又は旋回制御に伴う旋回半径へと実施例1よりも効果的に車輌の挙動を安定させたまま制御することができる。
ここで、本実施例2においては、両方の後輪WRL,WRRが車輪ロック状態になったときに、その夫々の後輪WRL,WRRへのブレーキ液圧を低下させて双方の車輪ロックの解消を図った。しかしながら、その夫々の後輪WRL,WRRの内の何れか一方が旋回制御時の制御対象となる旋回内輪であるならば、その旋回内輪が後輪WRL,WRRの内で最も車輪ロックを発生し易くなる可能性が高い。これが為、本実施例2の車輌制御手段には、その旋回内輪が車輪ロック状態にあるとの判定結果が出たならば、その旋回内輪の制動力発生手段へのブレーキ液圧を減圧させて当該旋回内輪の車輪ロックの解消を図らせてもよい。
以上のように、本発明に係る車輌制御装置は、旋回制御の実行に伴う車輪ロックの発生を抑える技術に有用である。
本発明に係る車輌制御装置の構成を示す図である。 実施例1の車輌制御装置における旋回制御動作を説明するフローチャートである。 旋回制御開始時のブレーキ液圧調整手段の状態を説明する図であって、前輪側の旋回外輪のブレーキ液圧調圧部を減圧モードに制御した状態を示すものである。 旋回制御開始時のブレーキ液圧調整手段の状態を説明する図であって、前輪側の旋回外輪のブレーキ液圧調圧部を減圧モードから保持モードに制御したときの状態を示すものである。 実施例2の車輌制御装置における旋回制御動作を説明するフローチャートである。 旋回制御中のブレーキ液圧調整手段の状態を説明する図であって、夫々の後輪のブレーキ液圧調圧部を減圧モードに制御した状態を示すものである。
符号の説明
1 制動装置
2 電子制御装置(ECU)
10 ブレーキペダル
11 ブレーキペダル操作量検出手段
20 ブレーキ液圧発生手段
22 マスタシリンダ
30FR,30FL,30RR,30RL 制動力発生手段
40 ブレーキ液圧調整手段
41 マスタシリンダ圧センサ
42,43 マスタカット弁
50,51,52,53 保持弁
58,59,60,61 減圧弁
68 電動機
69,70 加圧ポンプ
81 操舵角検出手段
82 車速検出手段
83 ストップランプスイッチ
84FR,84FL,84RR,84RL 車輪速センサ
FR,WFL,WRR,WRL 車輪

Claims (4)

  1. 制動力発生手段に供給するブレーキ液圧を調圧可能な車輪毎のブレーキ液圧調圧部,ブレーキ液を加圧して加圧後のブレーキ液圧を一対の前輪と後輪のブレーキ液圧調圧部に供給する対毎の加圧部及び当該各加圧部を作動させる1つの電動機を備えたブレーキ液圧調整手段と、該ブレーキ液圧調整手段を制御することで車輌の旋回中に旋回内輪の内の少なくとも1つの車輪に対して制動力を働かせて回転半径の短縮又は維持を図る旋回制御を行う車輌制御手段と、を有する車輌制御装置において、
    前記車輌制御手段は、前記旋回制御の開始時に前輪側の旋回外輪の制動力発生手段へのブレーキ液圧を低下させた後で保持させるように構成したことを特徴とする車輌制御装置。
  2. 前記車輌制御手段は、少なくとも前記旋回制御の開始前に行われた運転者の軽いブレーキ操作に伴う前記前輪側の旋回外輪の制動力発生手段への増加分のブレーキ液圧を低下させるように構成したことを特徴とする請求項1記載の車輌制御装置。
  3. 車輪がロックしているのか否かを判定するロック判定手段を備え、
    前記車輌制御手段は、後輪が両輪とも車輪ロック状態にあると判定された場合に、該夫々の後輪の制動力発生手段に供給するブレーキ液圧を減圧させるように構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の車輌制御装置。
  4. 車輪がロックしているのか否かを判定するロック判定手段を備え、
    前記車輌制御手段は、旋回制御時の制動力の発生対象である前記旋回内輪が後輪側にあり、且つ、該旋回内輪が車輪ロック状態にあると判定された場合に、該旋回内輪の制動力発生手段に供給するブレーキ液圧を減圧させるように構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の車輌制御装置。
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