JP2010005628A - 多段プレス装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数のプレス型21を鉛直方向に並べて配置し複数のプレス型21を鉛直方向に一度に閉じることにより複数の被成形体を一度にプレス成形する多段プレス機2と、多段プレス機2への被成形体の出し入れを行う搬送機3とを備えた多段プレス装置1。搬送機3は、鉛直方向に立設された可動シャフト31と、可動シャフト31に水平方向に取り付けられたアーム33とを有する。可動シャフト31は、上下動すると共に鉛直方向を軸に回動するよう構成されている。アーム33は、可動シャフト31の上下動及び回動に伴って、上下動及び回動する。アーム33の上下動及び回動によって、複数のアーム33にそれぞれ備えた複数のハンド部32が、複数の被成形体を複数のプレス型21のそれぞれに一度に出し入れすることができるよう構成されている。
【選択図】図1
Description
ところが多段プレス機に被成形体を出し入れするためには、被成形体を保持するアームに水平方向の動きが必要となる。具体的には、アームを多段プレス機に対して前進、後退させる機構を用いる。この場合、エアシリンダなどを含めた搬送機の体格が水平方向に大きくなり、設置面積が大きくなってしまう。その結果、搬送機をラインサイド等に設置することが困難となることがある。
また、被成形体の搬送機は、例えば特許文献1〜4に示されるように、種々開発されている。
上記搬送機は、鉛直方向に立設された可動シャフトと、該可動シャフトに水平方向に取り付けられると共に上記被成形体を保持するハンド部を有するアームとを有し、
上記可動シャフトは、上下動すると共に鉛直方向を軸に回動するよう構成され、
上記アームは、上記可動シャフトの上下動及び回動に伴って、上下動及び回動し、
上記アームの上下動及び回動によって、複数の該アームにそれぞれ備えた複数の上記ハンド部が、複数の上記被成形体を上記複数のプレス型のそれぞれに一度に出し入れすることができるよう構成されていることを特徴とする多段プレス装置にある(請求項1)。
上記多段プレス装置における上記搬送機は、上下動すると共に鉛直方向を軸に回動するよう構成された上記可動シャフトを有する。そして、該可動シャフトに取り付けられた上記アームが、可動シャフトの上下動及び回動に伴って上下動及び回動する。そのため、被成形体を保持するハンド部を有するアームは、上記多段プレス機に対して直線的に前進、後退するのではなく、回動することによって、ハンド部を多段プレス機に対して出し入れすることができる。それゆえ、多段プレス機に対する被成形体の出し入れを行うための搬送機を、水平方向の設置面積が小さいものとすることができる。
また、上記アームは、可動シャフトの上下動によって上下動も可能であるため、被成形体を、多段プレス機における複数のプレス型間において移動させることも容易となる。
この場合には、上記上段アームが上記多段プレス機に干渉することを防ぎやすく、上記搬送機の円滑な動作を実現することができる。
この場合には、上記可動シャフトを回動方向における3箇所以上の角度位置において静止させることが容易となる。すなわち、上記複数の摺動ピンを互いに独立して上下動させることにより、2段階以上の可動シャフトの回動が可能となる。
この場合には、プレス工程の効率化を図ることができる。すなわち、例えば、アームに取り付けたハンド部を、少なくとも、多段プレス機の中、すべてのプレス加工を終えた被成形体を次工程へ流す位置、被成形体を上下に移動させるための位置の3箇所において静止させることができるため、被成形体の出し入れを効率よく行うことができる。
この場合には、上記アームが多段プレス機に干渉することを効果的に防ぐことができ、多段プレス装置の一層の小型化を実現することができる。すなわち、上記アームを、直線状ではなく、アームを回動させたときにアームが干渉するおそれのある多段プレス機の各部を回避するように、屈曲あるいは湾曲させる。これにより、多段プレス機へのアームの干渉を効果的に防ぎつつ、多段プレス装置の小型化を容易にすることができる。
この場合には、上記多段プレス装置の一層の小型化を図ることができる。
この場合には、上記多段プレス装置のより一層の小型化を図ることができる。
本発明の実施例にかかる多段プレス装置につき、図1〜図16を用いて説明する。
本例の多段プレス装置1は、図1〜図5に示すごとく、複数のプレス型21を鉛直方向に並べて配置し該複数のプレス型21を鉛直方向に一度に閉じることにより複数の被成形体4を一度にプレス成形する多段プレス機2と、該多段プレス機2への被成形体4の出し入れを行う搬送機3とを備えている。
可動シャフト31は、上下動すると共に鉛直方向を軸に回動するよう構成されている。アーム33は、可動シャフト31の上下動及び回動に伴って、上下動及び回動する。
アーム33の上下動及び回動によって、複数のアーム33にそれぞれ備えた複数のハンド部32が、複数の被成形体4を複数のプレス型21のそれぞれに一度に出し入れすることができる。
第3可動プレート243をピストン252が引き上げると、吊ボルト26によって連結された第2可動プレート242及び第1可動プレート241が、順次引き上げられることとなる。これによって、最上段のプレス型21が開いた後、中段のプレス型21が開き、その後に最下段のプレス型21が開く。
この状態で、被成形体4を各プレス型21に配置した後、ピストン252によって第3可動プレート243を押し下げることにより、図3に示すごとく、3個のプレス型21を一度に閉じ、各プレス型21に配置した被成形体4を一度に成形することができる。
この筒状体35に対して、可動シャフト31は相対的に上下動可能であるが、回動方向には相対的に固定されている。図7に示すごとく、可動シャフト31の外周面には、上下方向に連続したキー溝311が形成されており、一方、筒状体35には、上記キー溝311に嵌入されキー溝311に対して上下に摺動可能なキー351が配設されている。このキー351とキー溝311とによって、可動シャフト31は筒状体35に対して相対的に上下動可能であるが回動しないようになっている。すなわち、筒状体35と可動シャフト31とは一体的に回動する。
これは、仮に、可動シャフト31が上限位置にあるときに上段アーム331を多段プレス機2へ向かって回動させると、上段アーム31がシリンダ25等、多段プレス機2の一部に干渉してしまうためである。
上段アーム331の基端部は、図1、図10に示すごとく、可動シャフト31の外周に保持された筒状のアーム保持体37に固定されている。該アーム保持体37は、可動シャフト31に対して鉛直方向に固定されている。
したがって、可動シャフト31が上限位置にあるときは、図10、図11に示すごとく、他の3個のアーム33が中間位置あるいは終点位置に回動しても、上段アーム331は始点位置に留まることとなる。
また、サーボモータ384はコンピュータプログラムによって所定のシーケンスに制御されながら回転し、これによって可動シャフト31の上下動が制御される。
まず、図4(A)に示すごとく、アーム33を始点位置に配置し、可動シャフト31を下降させて、最下段の下段アーム332によって、未加工の被成形体4を吸着保持する。このとき、上段アーム331及び下段アーム332以外のアーム33は、加工途中の被成形体4を保持している。
次いで、可動シャフト31を上限(図10の状態)まで上昇させる。
次いで、図2に示すごとく、エアシリンダ25のピストン252を上昇させ、3個のプレス型21を開放する。
以上の動作を繰り返し行うことによって、3個のプレス型21を同時に使用しつつ、被成形体4を最下段のプレス型21から最上段のプレス型21まで順次送って、各プレス型21による成形を行う。これにより、多段プレス機2の一度のプレス動作によって、3工程のプレス加工を一度に行うことができる。
上記多段プレス装置1における上記搬送機3は、上下動すると共に鉛直方向を軸に回動するよう構成された可動シャフト31を有する。そして、可動シャフト31に取り付けられたアーム33が、可動シャフト31の上下動及び回動に伴って上下動及び回動する。そのため、図4、図5に示すごとく、被成形体4を保持するハンド部32を有するアーム33は、多段プレス機2に対して直線的に前進、後退するのではなく、回動することによって、ハンド部32を多段プレス機2に対して出し入れすることができる。それゆえ、多段プレス機2に対する被成形体4の出し入れを行うための搬送機3を、水平方向の設置面積が小さいものとすることができる。
また、搬送機3が多段プレス機2に一体化されているため、多段プレス装置1全体の一層の小型化を図ることができる。
また、多段プレス機2のダン数は3段に限らず、2段あるいは4段以上であってもよい。そして、この段数に応じて搬送機3のアーム33の本数が決まる。
本例は、図17〜図20に示すごとく、多段プレス機2に対して前進、後退することによって被成形体4を出し入れする搬送機93を有する多段プレス装置9の例である。
搬送機93は、上記実施例において示した多段プレス装置1における搬送機3と同様に、多段プレス機2の複数のプレス型21に対応した複数のアーム933を有し、該アーム933の先端にハンド部932を設けてある。そして、アーム933は、搬送機93の本体に対して回動することにより、その向きを変えることができ、また、多段プレス機2に対して前後に移動することにより、ハンド部932をプレス型に出し入れできるよう構成されている。
このような構成によって、以下のような被成形体4の搬送が可能となる。
次いで、図18に示すごとく、アーム933を多段プレス機2側へ伸ばすように回動させる。
次いで、多段プレス機2を閉じてプレス加工を行う。
次いで、この被成形体4を保持したアーム933を上昇させ、被成形体4を一段上のプレス型に上記と同様の動作で投入する。
これを繰り返して、被成形体4が最上段のプレス型によってプレス加工された後、図20に示すごとく、被成形体4を取り出しシュート94へ送る。
このようにして、搬送機93を用いることにより、自動的に被成形体4の搬送を行うことができる。
2 多段プレス機
21 プレス型
3 搬送機
31 可動シャフト
32 ハンド部
33 アーム
4 被成形体
Claims (8)
- 複数のプレス型を鉛直方向に並べて配置し該複数のプレス型を鉛直方向に一度に閉じることにより複数の被成形体を一度にプレス成形する多段プレス機と、該多段プレス機への上記被成形体の出し入れを行う搬送機とを備えた多段プレス装置であって、
上記搬送機は、鉛直方向に立設された可動シャフトと、該可動シャフトに水平方向に取り付けられると共に上記被成形体を保持するハンド部を有するアームとを有し、
上記可動シャフトは、上下動すると共に鉛直方向を軸に回動するよう構成され、
上記アームは、上記可動シャフトの上下動及び回動に伴って、上下動及び回動し、
上記アームの上下動及び回動によって、複数の該アームにそれぞれ備えた複数の上記ハンド部が、複数の上記被成形体を上記複数のプレス型のそれぞれに一度に出し入れすることができるよう構成されていることを特徴とする多段プレス装置。 - 請求項1において、上記複数のアームのうち最上段に配置された上段アームは、上記可動シャフトが上限位置に達したとき、該可動シャフトに対する回動方向の拘束が解除されるよう構成されていることを特徴とする多段プレス装置。
- 請求項1又は2において、上記搬送機は、上記可動シャフトの一部の周囲に配されると共に鉛直方向の移動が拘束された筒状の筒状体を備え、該筒状体は、上記可動シャフトに対して相対的に上下動可能であると共に、上記可動シャフトに対して回動方向には相対的に固定されており、その外周の一部には鉛直方向に対して斜めに形成された傾斜部を有する溝部が設けてあり、また、上記搬送機は、上記プレス機に対して直接又は間接的に固定された鉛直方向のレールに沿って上下動する摺動ピンを有し、該摺動ピンを、上記溝部内において該溝部に対して摺動させながら鉛直方向に上下動させることによって上記筒状体が回動し、該筒状体の回動に伴って上記可動シャフトが回動するよう構成されていることを特徴とする多段プレス装置。
- 請求項3において、上記筒状体は、上記溝部を複数設けてなり、該溝部は、鉛直方向に対して斜めに形成された傾斜部と、水平方向に形成された水平部とを有し、上記複数の溝部は、互いに上記傾斜部と上記水平部とを、回動方向の同じ位置に形成していることを特徴とする多段プレス装置。
- 請求項1〜4のいずれか一項において、上記可動シャフトは、回動方向における3箇所以上の角度位置で静止するよう構成されていることを特徴とする多段プレス装置。
- 請求項1〜5のいずれか一項において、上記アームは、水平方向に屈曲或いは湾曲していることを特徴とする多段プレス装置。
- 請求項1〜6のいずれか一項において、上記可動シャフトを上下動させるためのサーボモータを備えていることを特徴とする多段プレス装置。
- 請求項1〜7のいずれか一項において、上記搬送機は、上記多段プレス機と一体化されていることを特徴とする多段プレス装置。
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