JP2010004482A - 自動車用のパッチアンテナおよびその取付構造 - Google Patents

自動車用のパッチアンテナおよびその取付構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2010004482A
JP2010004482A JP2008163666A JP2008163666A JP2010004482A JP 2010004482 A JP2010004482 A JP 2010004482A JP 2008163666 A JP2008163666 A JP 2008163666A JP 2008163666 A JP2008163666 A JP 2008163666A JP 2010004482 A JP2010004482 A JP 2010004482A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
patch antenna
radiation plate
automobile
window glass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008163666A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanobu Ogata
雅信 尾形
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Central Glass Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Central Glass Co Ltd filed Critical Central Glass Co Ltd
Priority to JP2008163666A priority Critical patent/JP2010004482A/ja
Publication of JP2010004482A publication Critical patent/JP2010004482A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Aerials (AREA)
  • Support Of Aerials (AREA)
  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Waveguide Aerials (AREA)

Abstract

【目的】自動車用の窓ガラスの室内面に平面パッチアンテナ貼り付けた場合に、該窓ガラスの前方、及び後方側から到来する電波を良好に受信する。
【構成】膜状または板状の導体板からなる放射板と、板状の導体板からなる地板とを誘電体部を介して三層重ね合わせ、放射板と地板に給電するようにした自動車用パッチアンテナにおいて、誘電体部は放射板の外周縁部より外側にはみ出した外周形状を有し、地板は誘電体部の全面を少なくとも覆う大きさで配置し、放射板の一部を折り曲げた折曲ラインで地板側に三層部を折曲げて略L字状とし、窓ガラスの室内面と接着させる放射板の接着面部と該接着面部から折曲げ、室内ガラス面から突起している折曲面部と、放射板の接着面部によって、該接着面部の接着するガラス板面側から到来する電波を受信可能とすると共に、折曲面部の放射板によって折曲部の放射板が面している方向から到来する電波も受信可能とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車の窓ガラスの室内側に装着され、衛星放送、衛星通信、マイクロ波帯域の各種通信の電波を好適に送受信できるパッチアンテナおよびその取付構造に関する。
近年、北米においては、XMサテライトラジオ(衛星ラジオ)放送サービスが開始され、放送衛星や地上局から到来する円偏波や直線偏波の衛星デジタル放送波を受信するためのアンテナが開発され、実用化に到っている。
一方、日本国内においても、衛星放送・衛星通信サービス、GPS、及び自動料金収受システム(ETC)等のマイクロ波帯域において、デジタル電波及びアナログ電波の送受信に対応可能なアンテナが各種開発され、実用化されている。
これらのデジタル通信用のアンテナの一つとして、前記パッチアンテナは、板状またはシート状の放射板と地板とを対向させ、誘電体部を介して離隔して三層構造としたものが一般的であるが、該パッチアンテナを自動車のボディに取り付ける場合には、一般的にルーフやトランクの上面の水平な金属導体上で、前記放射板と地板が水平姿勢となるようにして取り付けられることが多いが、前記パッチアンテナを自動車の前部窓ガラスや、後部窓ガラスの室内面側に接着等によって取り付けたものも知られている。
パッチアンテナを自動車用窓ガラスの室内面に設けた例として、例えば、特開2007−68120号公報には、給電部を有すると共に複数箇所に逃げ孔を穿設した金属平板からなる放射導体と、この放射導体の板面に対向配置された第1接地導体と、金属平板を折曲加工してなり複数の起立部および各起立部の上端どうしを橋絡する橋絡部を有する第2接地導体とを備え、前記第2接地導体は前記起立部が前記第1接地導体に接続されて起立した状態で前記放射導体の前記逃げ孔を貫通していると共に、前記橋絡部が前記放射導体の前記第1接地導体とは反対側の板面に対向配置されていることを特徴とする車載用アンテナ装置が記載されている(特許文献1)。
また、特開2000−31725公報には無線通信を受信するために車両に搭載される車載用パッチアンテナであって、地板と、該地板上に設けられた誘電体の基板と、該基板上に設けられた金属のパッチアンテナ部とを備え、前記基板は、共振周波数5.8GHz帯において比誘電率2〜4の誘電体部で形成されかつ厚さ1〜4mmに設定され、前記地板は、その面積が前記バッチアンテナ部の面積以上かつ764mm2以下に設定されていることを特徴とする車載用パッチアンテナが記載されている(特許文献2)。
さらに、特開2006−13955公報には、地表面に対して傾斜する窓ガラスとして車両に配設されたガラス板の車室側の表面に形成された放射導体と、前記ガラス板の前記表面に固定された板金製のベースプレートと、該ベースプレートから斜めに延設された金属平板で前記放射導体と対向する反射板と、該反射板の背面および前記ベースプレートの平坦面に当接する当接辺縁を有して該反射板および該ベースプレートに取り付けられた角度保持部材と、前記放射導体と電気的に接続された回路基板と、該回路基板を収納して前記ベースプレートに取り付けられたハウジングとを備え、前記角度保持部材が前記当接辺縁に沿って打ち抜かれた金属板からなることを特徴とする車載用アンテナ装置が記載されている(特許文献3)。
特開2007−68120号公報 特開2000−31725公報 特開2006−13955公報
前記特許文献1については、パッチアンテナを自動車の前部窓ガラスや、後部窓ガラスの室内面側に取り付けた場合に、窓ガラスが地面に対して傾斜姿勢であるために、パッチアンテナの放射板を窓ガラスの室内面に接着させると、放射板を接着した窓ガラスが面している方向から到来する電波に対しては良好に電波を受信できるが、放射板の反対面側である地板側から到来する電波については、地板によって遮断されるため受信利得が得られないという問題点があった。
また、前記特許文献2については、ETCシステム用であるため、パッチアンテナを自動車の前部窓ガラスの室内面側に取り付け、ある特定エリアの前方から到来する電波に対してだけ良好に電波を受信できれば良いが、XMサテライトラジオ(衛星ラジオ)や、GPS等の電波を良好に受信するためには、前方だけでなく後方、側方から到来する電波についても、良好に受信利得を得る必要があった。
さらに、前記特許文献3については、自動車の窓ガラスの室内面に放射導体が印刷等によって形成され、該放射導体に固定された電子回路ユニットのベースプレート(地板に相当)の一部を外方に折り曲げた角度保持部材(外方突出片)を設けたものであるため、折れ曲がった角度保持部材の隙間を通して放射導体が放射導体とは反対方向から到来する電波に対して幾分電波を受信できるものの、通常のパッチアンテナのように放射導体全面を覆うように地板が構成されている訳ではないために、放射導体側から受信する電波に対してもパッチアンテナとしての性能の低下が避けられないという問題点があった。
本発明は、このような問題点、すなわち、地面に対して傾斜した自動車用の窓ガラスの室内面に平面パッチアンテナの放射板を貼り付けた場合に、該窓ガラスの前方側から到来する電波だけでなく、該窓ガラスの後方側から到来する電波に対しても良好に受信でき、また、大地からの雑音や大地反射マルチパスを拾わないようにすることを目的とするものである。
すなわち、本発明は、膜状または板状の導体板からなる放射板と、板状の導体板からなる地板とを誘電体部を介して三層重ね合わせ、放射板と地板に給電するようにした自動車用パッチアンテナにおいて、
前記誘電体部は前記放射板の外周縁部より外側にはみ出した外周形状を有し、前記地板は前記誘電体部の全面を少なくとも覆う大きさで配置し、前記放射板の一部を折り曲げしたような折曲ラインで地板側に前記三層部を折曲げて略L字状とし、窓ガラスの室内面と接着させる前記放射板の接着面部と、該接着面部から折曲げ、室内ガラス面から突起している折曲面部と、
前記放射板の接着面部によって、該接着面部の接着するガラス板面側から到来する電波を受信可能とすると共に、前記折曲面部の放射板によって折曲部の放射板が面している方向から到来する電波をも受信可能としたことを特徴とする自動車窓ガラス用のパッチアンテナである。
あるいはまた、本発明は、前記パッチアンテナの放射板の形状が四角形状、矩形状、円形状、多角形状としたことを特徴とする上述の自動車用のパッチアンテナである。
あるいはまた、本発明は、前記放射板、誘電体部および地板を略同心形状に設けたことを特徴とする上述の自動車窓ガラス用のパッチアンテナである。
前記パッチアンテナの放射板の上部側の折曲面部の面積は放射板全体の面積の50%以下とすることを特徴とする上述の自動車のパッチアンテナである。
前記パッチアンテナの放射板の接着面部を自動車の前部窓ガラスまたは後部窓ガラスの室内面側に向けて接着させ、パッチアンテナの折曲面部を上部側としたことを特徴とする上述の自動車用のパッチアンテナである。
前記折線方向は水平方向で、該折線ライン位置で折曲げた折曲面部の方向が水平方向からガラス板面に対して垂直方向までとしたことを特徴とする上述の自動車用のパッチアンテナである。
前記パッチアンテナの対向する位置に2本の折曲ラインを対向するように上下方向に設け、該2本の折曲ラインをそれぞれ折り曲げて断面をコ字状としたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の自動車用のパッチアンテナである。
前記のいずれかに記載のパッチアンテナの放射板の接着面部を自動車の窓ガラスの室内面側に向けて接着させたことを特徴とするパッチアンテナの取付構造である。
本発明のパッチアンテナによれば、放射板側を、車両の前部窓ガラスや後部窓ガラスに接着して取り付けたことによって、放射板の平面部側が衛星に面する位置にある場合に、衛星から到来した電波を前記平面部で良好に受信できることは勿論、前記放射板の平面部の背面側が衛星に面する位置にある場合であっても、衛星から到来した電波が放射板の折曲部によって良好に受信できる。
このため、衛星の向きに係わらず、衛星からの電波を良好に受信でき、従来のようにアンテナビームがヌルになることが無い。
また放射板の上部を折り曲げた場合、折り曲げた面部を地面と平行にすることにより、大地熱雑音や大地反射マルチパスの影響を抑えることができて、アンテナ雑音温度Tを小さくすることになり、その結果としてCN比(CNR:Carrier to Noise Ratio の略で、搬送波対雑音比)の劣化を抑え、受信性能の向上を図ることが可能である。
本発明は、膜状または板状の導体板からなる放射板11と、板状の導体板からなる地板13とを誘電体部12を介して三層重ね合わせ、放射板11に同軸ケーブルの芯線、地板13に外被導体線を給電可能にした自動車用パッチアンテナの改良である。
さらに詳述すると、前記誘電体部12は前記放射板11の片面の全面を少なくとも覆う大きさであって、放射板11の中心部より外方全方位に向けて、放射板11の各外周縁部より外側にはみ出した外周形状を有し、前記地板13は前記誘電体部12の片面の全面を少なくとも覆う大きさで形成する。
前記誘電体部12の外周形状は、放射板11の外周形状に比べて、放射板の中心部より外方に延ばした方向に離隔した外周形状を有している。
さらに、図1に示したように、前記放射板11上に折曲ライン11aを設け、該折曲ライン11aで放射板11を地板13側に折り曲げるときに、前記放射板11、誘電体部12、地板13からなる三層部を合わせて折曲げて断面を略L字状とする。前記放射板11を少なくとも含む三層部は、放射板11の折曲ライン11aを境界線として、2つの部分に分け、窓ガラスの室内面と接着させる面を接着面部11b、該接着面部11bから折曲げ、室内ガラス面から突起している部分を折曲面部11cとした。
このように、パッチアンテナの放射板11の接着面部11bを自動車の窓ガラスの室内側面に接着させたことにより、該窓ガラスの室外側から到来する電波をパッチアンテナの接着面部11bで受信可能とすると共に、前記折曲面部11cの放射板11によって折曲面部11cの放射板11が面している方向から到来する電波を受信可能となった。
前記パッチアンテナの放射板11の形状は、一般的には四角形状、矩形状であるが、円形状、多角形状とすることもできる。
さらに、前記パッチアンテナの放射板11、誘電体部12および地板13はそれぞれの中心を略一致させた略同心形状に設けるのが好ましい。
また、前記パッチアンテナの放射板11の折曲面部11cの面積は放射板全体の面積の50%以下とするのが好ましい。
さらにまた、前記パッチアンテナの放射板11の接着面部11bを自動車の前部窓ガラスまたは後部窓ガラスの室内面側に向けて接着し、パッチアンテナの折曲面部11cが上部側となるようにしても良い。
前記折線方向は水平方向で、該折線ライン位置で折曲げた折曲面部11cの方向が水平方向からガラス板面に対して垂直方向までとしても良い。
前記パッチアンテナの対向する位置に2本の折曲ライン11aを対向するように縦方向に設け、該2本の折曲ライン11aをそれぞれ折り曲げて断面をコ字状とすることもできる。このパッチアンテナは、放射板11の折曲面部11cを自動車の側部窓ガラスの室内面に接着させるのに適し、左右の側部窓ガラスにそれぞれ設ける場合に適している。
前記のいずれかに記載のパッチアンテナの放射板11の接着面部11bを自動車の窓ガラスの室内面側に向けて接着した。
前記放射板11、誘電体部12、地板13の三層重なった部分に穿孔部を設け、該穿孔部の地板側に給電端子を固定した。該給電端子のマイナス極は地板13と接続され、プラス極に接続されたピン状部材17の先端を前記穿孔部内に遊挿させて誘電体部12及び地板13とは絶縁状態を保ち、さらにピン状部材17の先端を放射板11に半田付け固定した。
尚、車両用ガラスに前記三層のパッチアンテナの放射板11を取り付ける場合には、直接接着剤で接着させたり、ケースに収めたものを接着剤や両面テープで取り付ければよい。
さらに、三層のパッチアンテナの地板13側にアンプ回路を取り付けることにより、より性能を向上させることが可能である。
前記誘電体部12は、低比誘電率の誘電体、高比誘電率の誘電体のいずれであっても良く、ガラスエポキシ基板や布状等の低比誘電率の場合には、全体寸法は大きくなり、一方、セラミック等の高比誘電率の誘電体とした場合には全体寸法を小型化できる。
以下、本発明の作用について説明する。
前記放射板11、誘電体部12、地板13を重ねて三層としたパッチアンテナの少なくても放射板11に折曲ライン11aを設けて略L字状に折曲げたのは、傾斜した車両用窓ガラスの室内面にパッチアンテナの放射板11の接着面部11bを取り付けたときに、接着面部11bにより窓ガラス1面の正面方向(放射板11方向)から到来する電波を放射板11の接着面部11bで良好に受信することができ、折曲面部11cによって後方や天頂方向から到来する衛星電波を折曲面部11cによって、良好に受信させるためである。
放射板11の上部側の折曲面部11cを例えば略水平面となる角度にL字状に折り曲げて、接着面部11bにより窓ガラス1面の正面方向(放射板11方向)から到来する電波を接着面部11bで受信し、折曲げ面部で前記方向とは別の後方から到来する電波や、天頂方面から到来する衛星到来波を受信することができる。
尚、従来の平面パッチアンテナを用いて窓ガラス1に取り付けた場合、図6(b)の指向特性図に示したように、取り付けた窓ガラス1の面外方向から到来する電波を好適に受信できても、逆方向から到来する電波を地板13が遮断してしまうために受信感度が低下したり、大きなディップができて、満足する受信性能がでない。
また、パッチアンテナ10の上部を折り曲げ、折曲面部11cを地面と平行にすることにより、より大地熱雑音や大地反射マルチパスの影響を軽減することが可能である。
以下に本発明の実施例について、説明する。
[実施例1]
図1、図3に示すように、自動車の窓ガラス1に貼り付けて使用する略L字状のパッチアンテナ10を構成する放射板11、誘電体部12、地板13のそれぞれの寸法、材質は以下の通りである。すなわち、放射板11の接着面部11bは縦辺40.1mm、横辺53.5mmであり、折曲面部11cは、横辺53.5mm、幅13.4mmで、厚み35μmの銅箔からなる。
誘電体部12は、縦辺70mm、横辺110mm、折り曲げた部分の幅40mmで、厚みは1.0mmの布製である。
地板13は、垂直面部が縦辺70mm、横辺110mm、折り曲げた部分の幅40mmで、厚み35μmの銅箔からなり、該地板13を直接誘電体部12である布の裏面に貼り付けて、放射板11の接着面部11bと折曲面部11cの角度を、取り付ける自動車の窓ガラス1の地面との傾斜角度に合わせ、折曲面部11cが略水平面となる30度となるようにした。
このようなパッチアンテナ10を自動車の後部窓ガラス1の室内面の上辺中央部に取り付けたときの水平面内ビームについては、図6(a)に示した指向特性図のようになり、自動車の前部窓ガラス側、および後部窓ガラス側のいずれの方向についてもディップが無く、良好に受信することができた。
さらに、垂直面内ビームについては、図7の太い実線で示す実施例1が、細い実線で示す従来の平面パッチアンテナ10’(図5参照)に比べて、天頂方面から到来する衛星到来波で、非常に優れた性能を発揮していることが確認できる。
[実施例2]
図2に示す実施例2は、パッチアンテナ10の折り曲げ角度を、90度とした例であり、各辺の寸法は、実施例1と同一である。
実施例2についても水平面内ビーム、垂直面内ビームについて、実施例1とほぼ同程度の性能が得られた。
[実施例3]
図4に示す実施例3は、誘電体部を高誘電率のセラミックにし、放射板11を銅箔、地板13を銅板としたものである。各寸法は、放射板11の接着面部11bにおける寸法は高さ15mm、幅10mmであり、折曲面部11cの寸法は、斜め上方の長さ7mm、幅10mm、厚み35μm、誘電体部12が高さ20mm、幅20mm、折り曲げた部分の斜め上方の長さ10mm、厚み5.2mm、地板13の垂直面部が高さ35mm、幅40mm、折り曲げた部分の斜め上方の長さ25mm、厚み1mmであり、放射板11の接着面部11bと折曲面部11cの角度を取り付ける自動車の窓ガラス1の地面との傾斜角度に合わせ、折曲面部11cが略水平面となる30度となるようにした。
このようなパッチアンテナ10を自動車の後部窓ガラス1の室内面の上辺中央部に取り付けたときの水平面内ビーム、および垂直面内ビームについて、実施例1とほぼ同等性能が得られたにも係わらず、サイズはほぼ実施例1の1/2とすることができ、自動車の前部窓ガラス側、および後部窓ガラス側のいずれの方向についてもディップが無く、良好に受信することができた。
[実施例4]
図示しないが、前記パッチアンテナ10の対向する位置に2本の折曲ライン11aを対向するように縦方向に設け、該2本の折曲ライン11aをそれぞれ折り曲げて断面をコ字状とした。このパッチアンテナ10の放射板11の接着面部11bを自動車の左右の側部窓ガラスの室内面にそれぞれ接着させるようにした。
側部窓ガラス1に接着した接着面部11bで、該ガラス板1の面外方向の衛星電波を良好に受信し、折り曲げ面部で前後方向から到来する電波を受信することができた
[比較例1]
図5に示す従来の平面状のパッチアンテナ10’の放射板11’、誘電体部12’、地板13’の大きさは実施例1とほぼ同じであるが、実施例1のようにL字状に折り曲げたものではなく、平らな状態に伸ばしたものである。
このような従来の平面パッチアンテナ10’を自動車の後部窓ガラスの室内面の上辺中央部に取り付けたときの水平面内ビームについては、図7の細線に示した指向特性図のようになり、自動車の後部窓ガラス方向から到来する衛星電波についてはディップが無く良好に受信することができるが、前部窓ガラス方向方向から到来する衛星電波については、大きなディップが存在し良好に受信することができない。
一方、垂直面内ビームについては、前記実施例1で記載した通り、図7の細い実線で示す従来の平面パッチアンテナ(図5参照)が、図7の太い実線で示す実施例1に比べて、天頂方面および天頂〜フロント側間から到来する衛星到来波の受信性能が大幅に低く、不十分であることが確認できる。
以上、好適な実施例により説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、種々の応用が可能である。
本発明の実施例1のパッチアンテナの側面図。 本発明の実施例2のパッチアンテナの側面図。 本発明の実施例2のパッチアンテナの斜視図。 本発明の実施例3のパッチアンテナの斜視図。 (a)、(b)は、それぞれ従来のパッチアンテナの側面図と正面図。 (a)、(b)は、それぞれ本発明の実施例1と従来の水平面内ビームの指向特性図。 本発明の実施例1と従来の垂直面内ビームの指向特性図。
符号の説明
1 自動車用窓ガラス
10 パッチアンテナ
10’ 平面パッチアンテナ
11 放射板
11a 折曲ライン
11b 接着面部
11c 折曲面部
12 誘電体部
13 地板
15 給電端子
17 ピン状部材

Claims (8)

  1. 膜状または板状の導体板からなる放射板と、板状の導体板からなる地板とを誘電体部を介して三層重ね合わせ、放射板と地板に給電するようにした自動車用パッチアンテナにおいて、
    前記誘電体部は前記放射板の外周縁部より外側にはみ出した外周形状を有し、前記地板は前記誘電体部の全面を少なくとも覆う大きさで配置し、前記放射板の一部を折り曲げしたような折曲ラインで地板側に前記三層部を折曲げて略L字状とし、窓ガラスの室内面と接着させる前記放射板の接着面部と、該接着面部から折曲げ、室内ガラス面から突起している折曲面部と、
    前記放射板の接着面部によって、該接着面部の接着するガラス板面側から到来する電波を受信可能とすると共に、前記折曲面部の放射板によって折曲部の放射板が面している方向から到来する電波をも受信可能としたことを特徴とする自動車窓ガラス用のパッチアンテナ。
  2. 前記パッチアンテナの放射板の形状が四角形状、矩形状、円形状、多角形状としたことを特徴とする請求項1記載の自動車用のパッチアンテナ。
  3. 前記放射板、誘電体部および地板を略同心形状に設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の自動車窓ガラス用のパッチアンテナ。
  4. 前記パッチアンテナの放射板の上部側の折曲面部の面積は放射板全体の面積の50%以下とすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の自動車のパッチアンテナ。
  5. 前記パッチアンテナの放射板の接着面部を自動車の前部窓ガラスまたは後部窓ガラスの室内面側に向けて接着させ、パッチアンテナの折曲面部を上部側としたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の自動車用のパッチアンテナ。
  6. 前記折線方向は水平方向で、該折線ライン位置で折曲げた折曲面部の方向が水平方向からガラス板面に対して垂直方向までとしたことを特徴とする請求項5記載の自動車用のパッチアンテナ。
  7. 前記パッチアンテナの対向する位置に2本の折曲ラインを対向するように設け、該2本の折曲ラインをそれぞれ折り曲げて断面をコ字状としたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の自動車用のパッチアンテナ。
  8. 前記請求項1乃至7のいずれかに記載のパッチアンテナの放射板の接着面部を自動車の窓ガラスの室内面側に向けて接着させたことを特徴とするパッチアンテナの取付構造。
JP2008163666A 2008-06-23 2008-06-23 自動車用のパッチアンテナおよびその取付構造 Pending JP2010004482A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008163666A JP2010004482A (ja) 2008-06-23 2008-06-23 自動車用のパッチアンテナおよびその取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008163666A JP2010004482A (ja) 2008-06-23 2008-06-23 自動車用のパッチアンテナおよびその取付構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010004482A true JP2010004482A (ja) 2010-01-07

Family

ID=41585769

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008163666A Pending JP2010004482A (ja) 2008-06-23 2008-06-23 自動車用のパッチアンテナおよびその取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010004482A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112005435A (zh) * 2018-04-24 2020-11-27 Agc株式会社 车辆用天线、附带车辆用天线的窗玻璃及天线系统

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112005435A (zh) * 2018-04-24 2020-11-27 Agc株式会社 车辆用天线、附带车辆用天线的窗玻璃及天线系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4741466B2 (ja) 自動車のためのアンテナシステム
JP3285299B2 (ja) 小型アンテナおよび光ビーコン、電波ビーコン共用車載フロントエンド
US7408524B2 (en) Loop antenna
JP4075920B2 (ja) 受信装置
US10096893B2 (en) Patch antennas
JP4913900B1 (ja) アンテナ装置
US20130249748A1 (en) Antenna device, and moving body equipped with antenna device
JP6041966B1 (ja) 複合パッチアンテナ装置
JPH1188026A (ja) 自動車用tvアンテナ装置
JP2004343531A (ja) 複合アンテナ
CN112310620B (zh) 层叠贴片天线
CN111788741B (zh) 贴片天线以及车载用天线装置
JP2011091557A (ja) アンテナ装置
US10490877B2 (en) CPW-fed circularly polarized applique antennas for GPS and SDARS bands
JP6825013B2 (ja) 車両用アンテナ
JP2008278481A (ja) 自動車用高周波ガラスアンテナ及び自動車用の窓ガラス板
JPH09181525A (ja) 車載用アンテナ装置
JP2005101761A (ja) 薄型アンテナ
JP2003347838A (ja) アンテナ装置
CN107453027B (zh) Gps,glonass和sdars频带的cpw馈电修改套筒单极
JP2010004482A (ja) 自動車用のパッチアンテナおよびその取付構造
US20050088340A1 (en) GPS/DAB and GSM hybrid antenna array
WO2011074419A1 (ja) アンテナ
JP2004172875A (ja) 基板アンテナ
JP2019075709A (ja) フィルムアンテナ

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100325

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20100326