JP2010003431A - 多心電線の皮剥き方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】多心電線の各心線の皮剥きを少ない工数で行い、また絶縁シースの皮剥き長さの増加に起因する諸問題を解消し、しかも各心線の位置のばらつきを抑え、導体部への傷付けを防止してスムーズ且つ確実に一括皮剥き行う。
【解決手段】多心電線1の露出した各心線3を並列に保持する各心線挿通部11を有する一括ピッチ揃え具6と、各心線挿通部と同じピッチで各刃部14を並列に有する一対の一括皮剥き刃8とを用いて、各心線の先端部を各心線挿通部から突出させた状態で、各刃部で各心線の絶縁被覆4に切り込みを入れ、該一括ピッチ揃え具を各心線と一体に後退させて、各絶縁被覆を皮剥きする。一対の一括皮剥き刃8の前方で各心線3の先端部を径方向に押圧する各ガイド溝16をピッチで有する一対の押さえガイド7を用いて、各心線の先端部を位置決めし、その状態で各絶縁被覆に前記切り込みを入れる。
【選択図】図1

Description

本発明は、多心電線の各心線の絶縁被覆を一括して皮剥きする多心電線の皮剥き方法に関するものである。
図4〜図5は、従来の多心電線の皮剥き方法の一形態を示すものである。
この方法は、図4(a)の如く、多心電線1の絶縁シース2を適宜長さに皮剥きして複数本の断面円形の心線3を露出させ、各心線3が絶縁被覆4の側端で相互に連結されている場合は各心線3を解して一本ずつに分離させ、図5(a)(b)の如く、各心線3ごとに一本ずつ先端(前端)側の絶縁被覆4に上下一対の皮剥き刃31の矢印B方向の駆動で切り込みを入れ、その状態で心線3を矢印Aの如く後方に引っ張って、先端側の絶縁被覆4を皮剥きし、図4(b)の各心線3の皮剥き状態(各心線3の導体部5を露出させた状態)を得るものである。
各心線3には後工程で例えば端子(図示せず)が圧着接続される(端子の前側の一対の圧着片が心線の導体部を加締め、後側の一対の圧着片が導体部に続く絶縁被覆を加締める)。圧着は圧着機(図示せず)のアンビルとクリンパとの間で行われる。
各心線3をシース2内に扁平状に並列に並べた多心電線1はフラット多心電線とも呼称される。心線3とは、断面円形の導体部5の外周に合成樹脂製の絶縁被覆4を被着させた細長の電線である。各心線3には識別用の色分けがなされている(例えば図4の一端側から赤、黄、緑、白、黒等)。フラット多心電線1にシールド機能を付加する場合は、図4で他端側の心線31のように導電性被覆のアース用ドレイン線を混在させる。断面円形のシールド多心電線1の場合は絶縁シース2の下側に編組等のシールド導体が配設される。
図6(a)(b)は、従来の電線の皮剥き方法の他の形態を示すものである(特許文献1参照)。
この方法は、図6(a)の如く、平角導体32とそれを覆う絶縁被覆33とで成る平型電線34を複数本並列に並べた状態で、図6(b)の上下の並列切断剥離刃36で各平型電線34の先端側の絶縁被覆33を一括皮剥きして平角導体32を露出させるものである。
各平型電線34は補強テープ35で連結された状態で一括皮剥きされる。上下の並列切断剥離刃36は、各平型電線34の側面の絶縁被覆を切る入口側のテーパ状刃部37と、上下面の絶縁被覆を切る奥側の凹状刃部38とを有する。
特開平8−212833号公報(図16〜図17)
しかしながら、上記従来の図4〜図5の多心電線の皮剥き方法にあっては、各心線3ごとに同じ皮剥き機の皮剥き刃31で絶縁被覆4を皮剥きするために、皮剥き作業に多くの工数を必要とするという問題があった。また、心線3の露出長さ(絶縁シース2の皮剥き長さ)Lを長く設定しないと、皮剥き機に心線3を一本ずつセットできず、絶縁シース2の皮剥きが面倒であるという問題や、特にシールド多心電線1の場合は、編組等のシールド導体(図示せず)からの心線3の露出長さLが長くなって、シールド性が低下するという懸念や、ドレイン線31のテープ巻き絶縁処理や絶縁チューブ被せ作業に多くの工数を必要とするという問題があった。
また、従来の図6の電線の皮剥き方法にあっては、特に電線として図4の多心電線1の断面円形の心線3を用いた場合に、各心線3の位置が上下左右にばらついてしまい、一括皮剥きを行った際に、皮剥き刃で絶縁被覆4の内側の導体部5を傷付けてしまうという懸念があった。
本発明は、上記した点に鑑み、多心電線の各心線の皮剥きを少ない工数で行うことができ、それに加えて絶縁シースの皮剥き長さの増加に起因する諸問題を解消することのできるのは勿論のこと、多心電線の各心線の位置のばらつきを抑え、導体部への傷付けを防止してスムーズ且つ確実に一括皮剥きすることのできる多心電線の皮剥き方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る多心電線の皮剥き方法は、多心電線の露出した各心線を並列に保持する各心線挿通部を有する一括ピッチ揃え具と、各心線挿通部と同じピッチで各刃部を並列に有する一対の一括皮剥き刃とを用いて、各心線の先端部を各心線挿通部から突出させた状態で、各刃部で各心線の絶縁被覆に切り込みを入れ、該一括ピッチ揃え具を各心線と一体に後退させて、各絶縁被覆を皮剥きすることを特徴とする。
上記構成により、一括ピッチ揃え具の各心線挿通部で多心電線の各心線が並列に位置決め保持され、各心線挿通部から突出した各心線の先端部が一括皮剥き刃の各刃部に位置決めされ、その状態で各心線の絶縁被覆に切り込みが入れられる。各心線の先端部を位置決めした状態で切り込みを入れることで、各絶縁被覆の内側の導体部に切り込みが達する(導体部に傷が付く)ことが防止される。一括ピッチ揃え具を各心線(多心電線)と共に後退させる(心線の突出方向とは反対側に移動させる)ことで、各心線の後退動作が位置ずれなく同時に行われる。
請求項2に係る多心電線の皮剥き方法は、請求項1記載の多心電線の皮剥き方法において、前記一括ピッチ揃え具が、前記各心線挿通部に続く絶縁シース挿通部を有し、前記各心線を覆う絶縁シースを該絶縁シース挿通部に挿通させた状態で、前記各絶縁被覆に前記切り込みを入れることを特徴とする。
上記構成により、多心電線が心線挿通部と絶縁シース挿通部との両方で保持されて保持力が高まり、各心線の位置決め性が高まると共に、心線後退時の引張力が各心線に確実に作用し、一括皮剥き刃による皮剥きが確実に行われる。
請求項3に係る多心電線の皮剥き方法は、請求項1又は2記載の多心電線の皮剥き方法において、前記一対の一括皮剥き刃の前方で前記各心線の先端部を径方向に押圧する各ガイド溝を前記ピッチで有する一対の押さえガイドを用いて、各心線の先端部を位置決めし、その状態で前記各絶縁被覆に前記切り込みを入れることを特徴とする。
上記構成により、一対の押さえガイドの各ガイド溝で各心線の先端部が径方向に挟持されて正確に位置決めされる。各ガイド溝のピッチは各心線挿通部のピッチ及び各刃部のピッチに等しい。
請求項4に係る多心電線の皮剥き方法は、請求項3記載の多心電線の皮剥き方法において、前記一対の押さえガイドを心線並び方向に振動させつつ前記径方向の押圧を行うことを特徴とする。
上記構成により、押さえガイドの振動によって各心線の先端部が各ガイド溝内に引っ掛かり等なく正確に係合して正確に位置決めされる。また、各心線の先端側の絶縁被覆が径方向に振動することで、各刃部による切り込みが小さな押圧力でスムーズ且つ確実に行われる。
請求項1記載の発明によれば、多心電線の断面円形の各心線の皮剥きを一括して行うことで、皮剥きに要する工数が低減される。また、一括ピッチ揃え具で各心線を位置決めした状態で皮剥きすることで、皮剥き刃による心線導体部の傷付きが防止され、電線の品質が高まる。また、一括ピッチ揃え具と一体で各心線を後退させることで、各心線のずれ(移動遅れ)が防止されて、各心線の皮剥き動作がスムーズ且つ確実に行われる。
請求項2記載の発明によれば、各心線の位置決め性が高まると共に、各心線の後退時の力が確実に発揮されて、一括皮剥き刃による一括皮剥きが確実に行われる。
請求項3記載の発明によれば、一対の押さえガイドの各ガイド溝で各心線の先端部が各刃部と同じピッチで位置決めされるから、各心線の先端部の位置決めが一層正確に行われ、皮剥き刃による心線導体部の傷付きが一層確実に防止される。
請求項4記載の発明によれば、押さえガイドの振動で各心線の先端部を各ガイド溝内に正確に位置決め係合させることができ、しかも、各心線の絶縁被覆を振動させつつ各刃部でスムーズに切断することができる。
図1〜図3は、本発明に係る多心電線の皮剥き方法の一実施形態を示すものである。
この方法は、先ず、従来の図4(a)において多心電線1の絶縁シース2を従来よりも短く皮剥きして各心線3を短く露出させ、各心線3を解して分離させた状態で、図1(a)(b)の如く、多心電線1を分割式の一括ピッチ揃え具6内に挿通させつつ、各心線3をクランプ状に挟み込んで一定の狭いピッチで並列に固定する。
その状態で、一括ピッチ揃え具6から前方に突出した各心線3の先端部を上下の押さえガイド7(便宜上点線で示す)で位置決め固定し、上下の一括皮剥き刃8で各心線3の先端側の絶縁被覆4に同時に切り込みを入れて、各心線3を一括ピッチ揃え具6と一体に矢印Aの如く後方に引くことで、各絶縁被覆4を所要長さに皮剥きして、各心線3の導体5を露出させるものである。
一括ピッチ揃え具6は、図2(a)(b)に一例を示す如く、金属製ないし合成樹脂製の矩形板状の揃え具本体9に、多心電線1のフラットな絶縁シース2を挿通係合させる後部中央の断面平型の大径(幅広)な絶縁シース挿通孔(絶縁シース挿通部)10と、絶縁シース挿通孔10に続いて各心線3を等ピッチで並列に挿通係合させる複数の等ピッチで並列な断面円形の小径な心線挿通孔(心線挿通部)11とを少なくとも有して構成される。
各心線挿通孔11は、特に左右両側とその近傍(中央を除く)において、絶縁シース挿通孔10に続く傾斜部(ないし湾曲部)11aと、傾斜部(ないし湾曲部)11aに続く平行で等ピッチな真直部11bとで構成されている。フラットでなく断面円形の絶縁シース2の多心電線1を用いる場合は、絶縁シース挿通孔11を断面円形に形成する。
揃え具本体9の前端側には、心線挿通孔11に続いて、端子(図示せず)を収容可能な矩形状の端子保持孔12が形成されることが好ましい。各心線3の皮剥きを行った後、同じ一括ピッチ揃え具6で各心線3に各端子を一括圧着し、端子保持孔12に端子の後半部を等ピッチで保持することで、後工程でコネクタハウジング(図示せず)への一括端子挿入を可能とする(一括端子圧着や挿入については別件で提案する)。本発明の皮剥き工程に関しては端子保持孔12は不要である。
皮剥き(や端子接続)のみのために一括ピッチ揃え具6を用いる場合は、各心線挿通孔11は各心線3を隙間なく保持し、絶縁シース挿通孔10は絶縁シース2を隙間なく保持すればよい。端子挿入までを同じ一括ピッチ揃え具6で行う場合は、各心線挿通孔11は各心線3を長手方向スライド自在に保持し、絶縁シース挿通孔10は絶縁シース2を長手方向スライド自在に保持する必要がある。各心線3の露出した導体部5に端子を圧着する代わりに、各導体部5を溶着で相互にジョイントしたり別の導体部や接続部(図示せず)に溶着接続したりすることも可能である。
一括ピッチ揃え具6は板厚方向に重なった(接合した)二枚の分割揃え具本体9で構成され、両分割揃え具本体9はクランプ状に開閉可能で、例えば係止アームと係合突起等の係止手段(図示せず)で閉止状態が維持される。開閉形態はヒンジ回動式であってもよく、上下に完全分割式であってもよい。図2(a)に両分割揃え具本体9の分割面を符号13で示す。
両分割揃え具本体9を開いた状態で、各心線挿通孔11を成す断面半円形の溝部11aに各心線3を係合させ、大径の絶縁シース挿通孔10を成す断面平型(長円形)の溝部に絶縁シース部2を係合させ、両分割揃え具本体9を閉じて例えば係止手段(図示せず)で相互に係止させる。フラットでなく断面円形の多心電線1を用いる場合は、絶縁シース挿通孔10を成す溝部は断面半円形に形成される。
小径な各心線挿通孔11は各心線3をガタツキ(隙間)なく係合保持させることが、各心線3を正確に位置決めする上で好ましい。絶縁シース挿通孔10に絶縁シース2を係合させることで、心線挿通孔11内で絶縁シース2からの各心線3の突出長さが正確に規定されると共に、図1(b)の矢印Aの如く一括ピッチ揃え具6と一体に各心線3を後方に引く(後退させる)際に、左右両側とその近傍(中央を除く)の心線3の傾斜部分(図示せず)が心線挿通孔11の傾斜内面11a’に当接して、心線3の引張力が確実に発揮され、皮剥きがスムーズに行われる。
図1(a)の如く、上下の一括皮剥き刃8は金属板材で対称に形成され、それぞれV字状の刃部14を等ピッチで並列に有している。各刃部14は、例えば幅狭の垂直な各ブレード15の先端部に形成され、各ブレード15は例えば幅広のホルダ(図示せず)にねじ締め等の手段で相互に連結固定される。あるいは一枚の幅広の垂直なプレート(符号8で代用)の先端部に各刃部14が並列に切欠形成され、プレートがホルダに固定される。
例えば下側の一括皮剥き刃8が皮剥き機(図示せず)の支持台に不動に固定され、上側の一括皮剥き刃8がシリンダ等の駆動手段(図示せず)で昇降し(矢印Bの如く下降して)、上下の各刃部14で各心線3の絶縁被覆4に切り込みが入れられる。図1(b)の如く上下の一括皮剥き刃8は前後に位置ずれして配置され、皮剥き時に上下の一括皮剥き刃8の先端8aは相互にラップする。各心線3は一括ピッチ揃え具6で水平に配置される。一括ピッチ揃え具6の各心線挿通孔11のピッチPは一括皮剥き刃8の各刃部14のピッチPに等しい。上下の一括皮剥き刃8は多心電線1の種類(心線3の線径や絶縁被覆4の厚み等)に応じて、支持台等を含むアプリケータ(図示せず)ごと交換可能であることが好ましい。
図1(a)の如く、押さえガイド7は金属材で横長の板状(バー状)に形成され、各心線3の上下に一対水平に配置され、上下の各押さえガイド7は各心線3の断面円弧状の上下端部を係合させる断面円弧状のガイド溝16を有している。各押さえガイド7は垂直方向の押圧手段(図示せず)と水平方向の加振手段(図示せず)とにそれぞれ連結され、心線3の先端直近部(皮剥き刃8で切断する位置よりも前側の部分)3aを加振手段で水平方向に振動させながら、押圧手段で上下方向に挟持(押圧)する。
心線3の先端部に横方向の振動を加えることで、上下の各ガイド溝16に各心線3の先端直近部3aを横方向の位置ずれなく正確に位置決めすると共に、上下の一括皮剥き刃8の各刃部14に各心線3の先端部3a’を位置ずれなく正確に位置合わせでき、且つ振動によって各刃部14に各心線3の絶縁被覆4をスムーズ且つ確実に食い込ませて、絶縁被覆4のみに正確に切り込みを入れることができる(導体部5を傷付けることがない)。振動は微振動であり、その振幅は絶縁被覆4の厚みよりも十分小さく、振動数は一秒間に何回ないし何十回であることが好ましい。
図1(b)において、一括ピッチ揃え具6は水平方向(前後方向)のシリンダ等の駆動手段(図示せず)で前後に移動可能であり、一括皮剥き刃8で各心線3の絶縁被覆4に切り込みを入れた状態で、この駆動手段で多心電線1ごと後退させることで、一括皮剥き刃8から前側の絶縁被覆4が導体部5から相対的に前方に抜き出されて皮剥きされる(導体部5が後退して前側の絶縁被覆4から後方に抜き出される)。
各心線3の後退(皮剥き)操作に際しては、上下の押さえガイド7による絶縁被覆4の押圧力は解除することが好ましい。押圧力が小さい場合は、押圧した状態で各心線3を後退させてもよい。一括ピッチ揃え具6は例えば底部側が支持台(図示せず)の凹部に係合保持され、支持台ごと駆動手段で前後に移動する。あるいは一括ピッチ揃え具6を支持台にスライド自在に載置した状態で駆動手段や手作業で直接引っ張って後退させることも可能である。
上記方法によって、図3の如く、多心電線1の各心線3の先端側の絶縁被覆4が同時に皮剥き除去されて導体部5が露出する。多心電線1は従来(図4)と同様のものであり、各心線3は例えば一端から赤、黄、緑、白、黒等に色分けされている。他端の心線31はシールド用のアース接続ドレイン線で、例えば導電ゴム等の被覆で導体部5を覆って構成することで、他の心線3と同じ扱い(皮剥きや端子圧着等)が可能である。
各心線3を同時に皮剥きすることで、皮剥き時の各心線3のピッチが狭まり、各心線3を従来のように大きく扇状等に拡げる必要がなくなり、心線3の露出長さLが短くて済むことで、従来における、心線3の露出長さLを長く設定しないと、皮剥き機に心線3を一本ずつセットできず、絶縁シース2を長い寸法で皮剥きすることが面倒であるという問題や、特にシールド多心電線1の場合に、絶縁シース2の下側の編組等のシールド導体(図示せず)からの心線3の露出長さLが長くなって、シールド性が低下するという懸念や、ドレイン線31のテープ巻き絶縁処理や絶縁チューブ被せ作業に多くの工数を必要とするという問題が解消される。
図3の皮剥き済みの多心電線1は一括ピッチ揃え具6に装着した状態で次の端子圧着工程に送られ、各心線3の先端部に端子(図示せず)を接続した後、端子付きの多心電線は一括ピッチ揃え具6に装着した状態で次のコネクタ嵌め(端子挿入)工程に送られ、コネクタ嵌め後に一括ピッチ揃え具6を分割して(開いて)、一括ピッチ揃え具6から多心電線1を取り出す。
なお、図2(b)の一括ピッチ揃え具6に左右両側の各心線3を少し屈曲させた状態で保持した際に、中央と両側とで各心線3の先端の位置にばらつきを生じる(両側の心線31の先端位置がやや後退する)場合は、各心線3の絶縁被覆4の皮剥き長さKをやや長く設定することで、次の端子圧着に対応可能である。
また、図2の例では、一括ピッチ揃え具6に絶縁シース挿通孔10を設けているが、絶縁シース挿通孔8を省略して、心線挿通孔11のみを並列(平行)に形成することも可能である。この場合は、皮剥きに際して一括ピッチ揃え具6を後退させた際に、各心線3が滑らないように各心線挿通孔11内にしっかりと挟持させておく。
また、図2の例では、一括ピッチ揃え具6を分割式としたが、例えば絶縁シース挿通孔10や心線挿通孔11をスリット状に外部に開口(開放)した溝部とし、スリット状の開口から心線3や絶縁シース部2を各溝部内に挿入(圧入)保持させれば、非分割式とすることも可能である。小径な溝部が心線挿通部、大径な溝部が絶縁シース挿通部として作用する。
また、上記実施形態においては、押さえガイド7を用いたが、押さえガイド7を用いずに一括ピッチ揃え具6と一括皮剥き刃8との組み合わせだけでも、かなりの心線位置決め効果を発揮させることができる。
また、上記実施形態においては、各心線3を水平方向に並列に配置した状態で皮剥きを行ったが、一括ピッチ揃え具6や一括皮剥き刃8を図1の状態から90°反転させて、各心線3を垂直方向に並列に配置した状態で皮剥きを行うことも可能である。
また、本発明は、多心電線の皮剥き方法に限らず、多心電線の皮剥き装置等としても有効なものである。
本発明に係る多心電線の皮剥き方法の一実施形態を示す,(a)は正面図、(b)は心線を断面とした側面図である。 図1で使用した一括ピッチ揃え具の一形態を示す、(a)は正面図、(b)は平面図である。 皮剥き済みの多心電線の一形態を示す平面図である。 (a)は従来の皮剥き前の多心電線、(b)は皮剥き後の多心電線の一形態をそれぞれ示す平面図である。 従来の多心電線の皮剥き方法の一形態を示す、(a)は正面図、(b)は心線を断面とした側面図である。 従来の電線の皮剥き方法の他の形態を示す、(a)は皮剥き前の電線の斜視図、(b)は皮剥き刃を示す正面図である。
符号の説明
1 多心電線
2 絶縁シース
3 心線
4 絶縁被覆
6 一括ピッチ揃え具
7 押さえガイド
8 一括皮剥き刃
10 絶縁シース挿通孔(絶縁シース挿通部)
11 心線挿通孔(心線挿通部)
14 刃部
16 ガイド溝

Claims (4)

  1. 多心電線の露出した各心線を並列に保持する各心線挿通部を有する一括ピッチ揃え具と、各心線挿通部と同じピッチで各刃部を並列に有する一対の一括皮剥き刃とを用いて、各心線の先端部を各心線挿通部から突出させた状態で、各刃部で各心線の絶縁被覆に切り込みを入れ、該一括ピッチ揃え具を各心線と一体に後退させて、各絶縁被覆を皮剥きすることを特徴とする多心電線の皮剥き方法。
  2. 前記一括ピッチ揃え具が、前記各心線挿通部に続く絶縁シース挿通部を有し、前記各心線を覆う絶縁シースを該絶縁シース挿通部に挿通させた状態で、前記各絶縁被覆に前記切り込みを入れることを特徴とする請求項1記載の多心電線の皮剥き方法。
  3. 前記一対の一括皮剥き刃の前方で前記各心線の先端部を径方向に押圧する各ガイド溝を前記ピッチで有する一対の押さえガイドを用いて、各心線の先端部を位置決めし、その状態で前記各絶縁被覆に前記切り込みを入れることを特徴とする請求項1又は2記載の多心電線の皮剥き方法。
  4. 前記一対の押さえガイドを心線並び方向に振動させつつ前記径方向の押圧を行うことを特徴とする請求項3記載の多心電線の皮剥き方法。
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