JP2010002639A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

定着装置および画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010002639A
JP2010002639A JP2008160983A JP2008160983A JP2010002639A JP 2010002639 A JP2010002639 A JP 2010002639A JP 2008160983 A JP2008160983 A JP 2008160983A JP 2008160983 A JP2008160983 A JP 2008160983A JP 2010002639 A JP2010002639 A JP 2010002639A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
sheet
temperature sensor
fixing
correction amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008160983A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4784621B2 (ja
Inventor
Akinori Kimata
明則 木俣
Satoshi Sasaki
智 佐々木
Natsuyo Azuma
奈津世 東
Hiromasa Seki
裕正 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Business Technologies Inc
Original Assignee
Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Business Technologies Inc filed Critical Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority to JP2008160983A priority Critical patent/JP4784621B2/ja
Publication of JP2010002639A publication Critical patent/JP2010002639A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4784621B2 publication Critical patent/JP4784621B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】定着ローラと加圧ローラの表面温度を2つの赤外線温度センサで検出して夫々の温度を制御する場合に、定着ローラの熱の影響による検出温度誤差を補正する定着装置を提供する。
【解決手段】定着ローラ31と加圧ローラ32および前記二つのローラ表面温度を夫々非接触で検出する赤外線温度センサ35、34を備え、前記二つのローラ31、32により形成される定着ニップにシートを通過させて当該シート上の未定着画像を定着する定着装置において、赤外線温度センサ34、35は、定着ニップよりシート搬送方向上流側にシート搬送路を挟んで両者の検出方向が襷がけになるよう配置され、前記二つの赤外線温度センサの検出領域をシートが通過する際の温度センサ35によるシート表面の検出温度を当該シートの推定温度とし、それにより赤外線温度センサ34による加圧ローラ32表面の検出温度の補正を行う。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置、特に定着装置における定着温度制御に関する。
複写機等の画像形成装置は、シート上の未定着画像を加熱して定着する定着装置を備えている。当該定着装置は、定着ローラの周面に加圧ローラの周面を圧接して定着ニップを形成し、当該定着ニップにシートを通紙してトナー像を熱定着するように構成される。
このような定着装置にあっては、主にシート表面(画像形成面)に接する定着ローラ側が加熱されるが、定着時のシートの表裏において温度差があると、シートのカール(反り)や両面画像形成時における表裏の光沢差といった問題が生じるため、従来からシート裏面に接する加圧ローラも補助的に加熱する定着装置が提案されている(特許文献1参照)。
一方、定着ローラと加圧ローラの表面温度を検出する温度センサとしては、接触型サーミスタを用いると、当該接触による磨耗により耐久性に問題があるため、非接触式温度センサ、具体的にはサーモパイルを用いた赤外線温度センサが使用されている。
図9は、サーモパイル式赤外線温度センサの構成を示す概略断面図である。同図に示すように、赤外線温度センサは、ステム1、サーミスタ2、サーモパイルチップ3、CAN4、シリコンレンズ5等を備える。サーモパイルチップ3は、定着ローラからの輻射熱による赤外線6のうちシリコンレンズ5を介して入射した赤外線7を受光して、受光量に応じた電気信号を出力する。
サーミスタ2は、前記サーモパイルチップ3の環境(温度)変化に対する温度補償を行うものであり、前記ステム1の温度をサーモパイルチップ3の基準温度として検出し、その検出結果に基づいて、環境変化によるサーモパイルチップ3の出力誤差が補正される。サーモパイルチップ3とサーミスタ2はステム1上に配置され、金属製のCAN4により密閉されている。これにより湿気等の侵入が防止される。
このような構成の場合、定着ローラからの輻射熱による赤外線のうち、シリコンレンズ5を通らずにCAN4へと入射したものは時間の経過と共に当該CAN4の温度を上昇させ、その結果、当該CAN4内面からサーモパイルチップ3に向けて赤外線8が放射されるようになる。それにより、サーモパイルチップ3にはシリコンレンズ5を介して入射した定着ローラからの赤外線7とCAN4からの赤外線8とが合わせて入射されるようになり、時間経過の前後で温度検出結果に差が生じるようになる。
CAN4からの赤外線8はステム1にも入射されてはいるが、サーモパイルチップ3とステム1の熱容量の違いから双方の温度上昇量が異なるため、上記温度検出結果の差はステム1上に配設されたサーミスタ2を用いても完全には補正されない。特に、温度の高い定着ローラに近い側に配設される温度センサについて、誤差が大きい。
そこで、サーモパイル式赤外線温度センサ全体をアルミ等の外殻ケースに収容する技術が特許文献2に開示されている。これにより定着ローラからの赤外線が外殻ケースにより遮断されてCANへの直接入射が防止されると共に、赤外線温度センサ周囲の温度が均一化されるため、サーモパイルチップの実際の温度とサーミスタの検出温度との差が小さくなり、検出誤差が低減されるとするものである。
特開2004−70216号広報 特開2003−35601号広報
しかしながら、赤外線温度センサが特許文献2のような二重構造をとったとしても、時間の経過と共に外殻ケースの温度が上昇すると、外殻ケースから赤外線温度センサユニットに向けて赤外線が放射されCANの温度を上昇させることとなる。そうなると上記同様に、サーモパイルチップ3に定着ローラからの赤外線7とCAN4からの赤外線8が入射することとなり、結果的に検出誤差が解消されないという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、定着装置における定着ニップを形成する第1と第2の回転体について、非接触式の温度センサを使用して温度制御する場合において、特に、加熱される第1の回転体側に配される温度センサにおける検出誤差を低減して当該温度制御の精度を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一側面に係る定着装置は、加熱された第1の回転体の周面に、第2の回転体の周面を押圧して定着ニップを形成し、当該定着ニップにシートを通過させて、当該シート上の未定着画像を定着する定着装置であって、前記第1と第2の回転体の表面温度をそれぞれ非接触で検出する第1と第2の温度センサと、前記第1と第2の温度センサの検出結果を利用して、前記第1と第2の回転体の温度を制御する制御手段とを備え、前記第2の温度センサは、シート搬送方向において前記定着ニップより上流側であって、かつ、当該シート搬送路より前記第1の回転体側に配設されると共に、前記制御手段は、前記定着ニップを通過する前のシートの推定温度を取得する推定温度取得手段と、前記第2の温度センサの検出領域を前記シートが通過するときの当該第2の温度センサによる検出結果と、前記推定温度取得手段より得られたシート推定温度に基づき、前記第2の温度センサによる第2の回転体の表面温度の検出結果の補正量を取得する補正量取得手段とを有し、当該補正量で補正された検出温度に基づき、第2の回転体の温度制御を実行することを特徴とする。
定着ニップより搬送方向上流側にあるシートは、まだ定着ニップで加熱されておらず、第1、第2の回転体の温度の影響を受けていないので、推定温度取得手段により推定された当該シート温度を媒介にして第1の回転体側に近く配された第2の温度センサの検出結果を補正することにより、その誤差が低減され、第2の回転体について、より正確な温度制御が可能となる。
ここで、前記第1の温度センサが、シート搬送方向において前記定着ニップより上流側であって、かつ、当該シートの搬送路より前記第2の回転体側に配設されており、前記推定温度取得手段は、前記第1の温度センサの検出領域を前記シートが通過するときの当該第1の温度センサによる検出結果を前記シートの推定温度として取得するようにしてもよい。
このようにすれば、第1の温度センサによりシート温度を検出して、その結果をシートの推定温度とすることができるので、特別に他の温度センサを設けることなく、シートの推定温度を取得することが可能となり、コスト面でのメリットが大きい。
また、ここで、前記推定温度取得手段が、当該装置が設置される機内の環境温度を検出する第3の温度センサによる検出結果を前記シートの推定温度として取得するようにしてもよい。
本件定着装置が設置される機器(画像形成装置)においては、例えば転写電圧を制御するため、機内の環境温度を検出する温度センサを備えているのが一般的であり、そして、シートが収納されている給紙カセットにおける環境は、上記機内の環境温度に近いと考えられるので、そのような機内の温度センサによる検出結果をシートの推定温度とすることにより、第2の温度センサの検出誤差をより的確に補正することができる。
ここで、また、前記第1の温度センサが、シート搬送方向において前記定着ニップより上流側であって、かつ、当該シートの搬送路より前記第2の回転体側に配設されており、前記補正量取得手段は、さらに、前記第1の温度センサの検出領域を前記シートが通過するときの当該第1の温度センサによる検出結果と、前記シート推定温度に基づき、前記第1の温度センサによる第1の回転体の表面温度の検出結果の補正量を取得し、当該補正量で補正された検出温度に基づき、第1の回転体の温度制御を実行するようにしてもよい。
これにより、第1の温度センサにおける検出誤差も補正することができる。
また、本発明の他の側面は、上記記載の定着装置を備えた画像形成装置であることを特徴とする。
ここで、シートの第1面の未定着画像の定着後にシートの第2面に画像を形成する第2面画像形成手段と、前記定着装置の定着ニップに至るシート搬送路を通過中のシートが、既に第1面に画像形成済みであるか否かを判定する判定手段とを備え、前記補正量取得手段は、前記判定手段により、既に第1面に画像形成済みであると判定された場合には、前記補正量を取得しないようにすることが望ましい。
シートの第1面と第2面に順次画像形成できる機能を有する画像形成装置において、その第2面の未定着画像を定着する場合には、すでに第1面の定着が完了しているためシートの第1面と第2面の温度が異なり、また、環境温度とも異なっているので、この場合にはシート温度の推定による検出誤差補正は行わないことにより、誤まった温度制御がなされないようにしている。
また、ここで、前記補正量取得手段により取得された補正量は、装置の電源状態の変化に応じて、初期値にリセットされる。
特に、装置の電源状態がOFFからONに変化したような場合には、定着装置における各温度センサの温度は機内の他の部分とほぼ同じであり、それにも関わらず、従前の電源ON時の補正量を適用すれば、誤って温度制御することになるからである。
以下、本発明に係る実施の形態を、複写機の定着装置に適用した場合を例に、図面に基づいて説明する。
<実施の形態1>
(1)複写機の全体構成
図1は、本発明の実施の形態に係る複写機の概略構成を示す構成図であり、画像形成部10、給紙部20、定着装置30、制御部40、および原稿読取り部50等を備える。
複写時において、原稿読取り部50において読み取られた原稿の画像データに基づき、画像形成部10において公知の電子写真のプロセスにより感光体ドラム11上にトナー像が形成され、給紙部20から一枚ずつ繰り出されてきたシートS上に転写位置12にて転写された後、定着装置30において当該シート上に熱定着された後、排紙トレイ15上に排出される。両面画像形成を実行する場合には、第1面に画像形成され、定着装置30を通過したシートが、不図示の搬送路切換爪により再給紙ユニット13方向に搬送され、ここで表裏を反転された後、再度転写位置12を通過することにより、第2面に画像が形成されるようになっている。
定着装置30は、図2に示すように、定着ローラ31(第1の回転体)に対し、加圧ローラ32(第2の回転体)が不図示の付勢機構により付勢されて定着ニップが形成されており、前記定着ローラ31に対して前記加圧ローラ32の反対側にクリーニングローラ36が定着ローラ31の周面に接するように配置されている。
また、定着ローラ31の内部には、ハロゲンランプからなる加熱ヒータ(以下、「定着ヒータ」という)33が内蔵され、定着ローラ31を加熱する。
本実施形態においては、加圧ローラ32の方は加熱ヒータを具備していない簡易型のものであり、シートを通紙させない状態で、所定時間空回転させることにより定着ローラ31を介して定着ヒータ33の熱により加熱するように構成されている。もちろん、加圧ローラ32にも加熱ヒータを設けても構わないが、直接トナー像に接しないので定着ヒータ33ほどの出力は要求されない。
また、シート搬送方向下流側には、分離爪37、38が、その先端部がそれぞれ定着ローラ31と加圧ローラ32の周面に接触する状態で配されており、当該先端部が定着ニップを通過したシートの先端部に係合してこれをローラ表面から分離するようにしている。
分離爪37、38で分離されたシートは、搬送ローラ対39によりさらに下流側へと送られる。
なお、赤外線温度センサ34、35は、シート搬送方向上流側であって当該シート搬送路を挟んで、それぞれの検出方向が、ローラ軸方向から見たときに、襷がけするような状態で配置される。
したがって、シートSが、図3(a)に示すように定着ニップに近付いていないときは、赤外線温度センサ34、35はそれぞれ加圧ローラ32、定着ローラ31の表面温度を検出するが、図3(b)に示すようにシートSが定着ニップに近付くと、それぞれの検出領域を遮ることになるので、赤外線温度センサ34、35は、シートSの表裏の温度を検出する。このときの赤外線温度センサ35の検出結果に基づき、赤外線温度センサ34の検出結果が補正される。詳しくは後述する。
(2)制御部40の構成とその温度制御動作
図4は、制御部40の構成を示すブロック図である。
同図に示すように制御部40は主な構成要素として、CPU(Central Processing Unit)41、通信インターフェース(I/F)部42、ROM(Read Only Memory)43、RAM(Random Access Memory)44、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory )45等を備える。
通信I/F部42は、LANカード、LANボードといったLAN(Local Area Network)に接続するためのインターフェースであり、外部からのプリントジョブのデータを受信する。
CPU41は、ROM43から必要なプログラムを読み出し、画像形成部10、定着部30等の動作をタイミングを取りながら統一的に制御して、通信I/F部42が受信したプリントジョブのデータに基づくプリント動作を円滑に実行させる。
また、赤外線温度センサ34および35におけるシート通紙時の検出データに基づいて、当該温度センサ34の検出温度補正量を取得すると共に、非通紙時に検出される定着ローラ31および加圧ローラ32の表面温度データに基づき、前記定着ヒータ33をON、OFF制御することにより、両ローラ表面温度が所定の範囲内に保たれるようになっている。
EEPROM45は、上記の検出温度補正量等を保存する。
(3)赤外線温度センサの温度補正方法
上記図3(b)において説明したように、シートSはその襷掛けの交点付近を横切るように、定着ニップ部へと搬送され、赤外線温度センサ34は定着ローラ31と接触する側のシートS表面温度を検出し、赤外線温度センサ35は加圧ローラ32と接触する側のシートS表面温度を検出する。
赤外線温度センサ34は定着ローラ31近傍に設置されているのに対して、赤外線温度センサ35は定着ローラからは比較的遠い位置に設置されているため、赤外線温度センサ34に比べ定着ローラ31からの輻射熱による赤外線の影響が小さいと考えられる。また、シートSがニップ部を通過している間は、定着ローラ31からの赤外線がシートSによりある程度遮断されるため、赤外線温度センサ35が受ける当該赤外線の影響は更に小さくなると考えられる。
一方、定着前のシートの表裏面は温度が同一であると考えられるため、それぞれの赤外線温度センサ34,35でシートの温度を検出し、上記定着ローラ31からの赤外線の影響が小さい赤外線温度センサ35の検出温度をシートの推定温度として用い、これにより赤外線温度センサ34の検出温度を補正することで、より精度の高い検出温度を得ることができる。ここで、赤外線温度センサ35の検出温度を「推定温度」としたのは、定着ローラ31からの赤外線の影響が小さいとはいえ皆無ではないため、あくまでも実際に近い推定の温度であるという理由からである。
以下、上記一対の赤外線温度センサによる検出温度の補正方法について図5、6のフローチャートに基づき具体的に説明する。
コピーやプリントのジョブを受け付けて、当該ジョブの実行を開始すると(ステップS1:YES)、赤外線温度センサ35による定着ローラ31表面の検出温度T1と、赤外線温度センサ34による加圧ローラ32表面の検出温度T2を取得する(ステップS2)。
そして、両赤外線温度センサ34、35の温度検出領域にシートが存在するかどうかを判定し、存在しない場合は引き続きシートが存在するかどうかの判定を行う(ステップS3)。
シートが、赤外線温度センサ34、35の検出領域内にあるか否かは、それぞれのセンサのうち、そのシート搬送路上の検出位置が、より定着ニップ側にある方(図3(b)では、双方のシート搬送路上のセンサ検出位置がほとんど同じになるようにしているが、必ずしもその必要はない。)の検出温度が、急に低下した場合に、シートの通過を検知することができる。その他、例えば、当該センサの検出位置よりも上流側に配置されたシートセンサ(例えば、光電式のジャムセンサ)によりシートの先端が検知された後、所定時間経過後にシートがセンサの検出領域内にあると判断するようにしてもよい。
ステップS3の判定が肯定的であれば、そのときの赤外線温度センサ35の検出温度tと、赤外線温度センサ34によるシート面の検出温度tを取得する(ステップS3:YES、ステップS4)。
次に、現在両面画像形成モードが実行されており、当該シートが、すでにその第1面に画像形成されたものであるか否かの判定を行う(ステップS5)。
両面画像形成モードにおける給紙制御、画像形成制御は、ROM43内のプログラムに基づき、制御部40自身によって制御されているので、この判定は容易に行うことができる。
シートが第2面の場合、即ち第1面に画像が形成済みの場合は、すでに定着ニップ部を通過しており、シート両面の温度が同一ではないと考えられるため検出温度の補正は行われず、ジョブの終了判定ステップへと移行する(ステップS5:YES、ステップS9)。
シート第1面に画像形成されていない場合、即ちいずれの面にも画像未定着の場合は、シート両面の温度が略同一であると考えられるため、tからtを差し引いた検出温度差を算出し(ステップS5:NO、ステップS6)、検出温度差が5℃以上であるかどうかを判定する(ステップS7)。
上記検出温度差が5℃以上である場合は、赤外線温度センサ34の検出温度誤差が許容範囲を超えたとして、図7のテーブルを参照して、当該赤外線温度センサ34の温度補正量を取得・更新し保存して(ステップS7:YES、ステップS8)、ジョブが終了したかどうかの判定が行われる(ステップS9)。
上記検出温度差が5℃未満である場合は、赤外線温度センサ34の検出温度誤差は許容範囲内であるとして、温度補正量の取得せずに、ジョブが終了したかどうかの判定が行われる(ステップS7:NO、ステップS9)。
ジョブが終了であれば新しいジョブが開始されたかどうかの判定に戻り(ステップS9:YES、ステップS1)、ジョブが終了でなければ再び定着ローラと加圧ローラの表面温度を取得する(ステップS9:NO、ステップS2)。
以上の方法により取得された赤外線温度センサ34の補正量は、EEPROM45等に記憶される。
そして、当該補正量で補正された赤外線温度センサ34の検出結果に基づき、制御部40が、加圧ローラ32の温度制御を実行する。
なお、ステップS9のジョブ終了判定は、コピージョブの場合には、読み込んだ原稿の枚数と、画像形成を完了した枚数の関係から容易に判断できる。また、プリントジョブの場合には受け付けたプリントジョブデータのヘッダ部分に印刷枚数に関する情報が含まれているので、その枚数から画像形成を完了した枚数を差し引くことで判断できる。
このジョブ終了判定は、シートが定着ニップを通過した後に行うのが望ましい。
なお、この補正量は、画像形成装置の電源状態の変化が起きた場合、例えば、画像形成装置の電源がOFFからONになった場合やジョブが入力されてスリープモード(節電のため、定着ローラの温度を通常の定着温度よりも低い状態で維持するモード)が解除された場合等には、定着温度が維持されない状態が長時間経過していると考えられ、各赤外線温度センサのCANの温度も補正時の温度ではなくなっているので、次の図6のフローチャートに示すようなタイミングで初期値にリセットされる。
すなわち、まず、画像形成装置の電源(主電源)がONになったかどうかを判定する。判定が肯定的であれば、補正量がリセットされる(ステップS11:YES、ステップS14)。ここで、メイン電源は、複写機全体に供給する電源を意味し、メイン電源がONになったときとは、電源が投入されて制御部40自身が起動したときにほかならない。
ステップS11の判定が否定的な場合には、次に副電源がONになったかどうかの判定が行われる(ステップS11:NO、ステップS12)。ここで、副電源とは、制御系の電源を除く、他の全ての駆動系、定着装置用の電源を意味する。
副電源がONになった場合にも、補正量がリセットされる(ステップS12:YES、ステップS14)。副電源がONにならなかった場合には、次にスリープモードの解除が行われたかどうかが判定される(ステップS12:NO、ステップS13)。
スリープモードの解除が行われた場合は、補正量が初期値「0」にリセットされる(ステップS13:YES、ステップS14)。スリープモードの解除が行われなかった場合、このリセットの制御は終了する(ステップS13:NO)。
<実施の形態2>
上記実施の形態1においては、赤外線温度センサ35の定着ローラ31からの輻射熱による赤外線の影響は、赤外線温度センサ34と比較して小さいとはいえ皆無ではない。それゆえ、長時間連続して定着する場合に赤外線温度センサ35の検出温度誤差も無視できない程度に増加することが考えられる。
そこで、本実施の形態2においては、画像形成装置の機内環境を検出するために設置されている環境センサ21の検出温度から前記2つの赤外線温度センサの検出温度をそれぞれ補正するようにしている。
すなわち、定着ニップまで搬送されてきたシートは、機内の給紙カセットにある程度の時間収納されていたものなので、その表裏の温度は、環境センサにより検出された機内の環境温度にほぼ等しいと考えられ、当該環境温度をシート推定温度として用い、この値と各赤外線温度センサにより検出されたシート表裏の温度に基づき、補正量を決定するようにしている。
図8は、この実施の形態2に係る赤外線温度センサの検出温度補正量取得処理のフローチャートである。
同フローチャートにおいて、ステップS21からS24までの、定着ローラ31、加圧ローラ32の表面温度T、Tの取得処理、赤外線温度センサ34、35の検出領域を通過するシートの検出温度t、tの取得処理は、図5のステップS1〜S4と同じなので、説明を省略し、以下ではステップS25以降の本実施の形態特有の内容について説明する。
ステップS25で、シートが両面画像データ形成モードにおいて、第2面を定着するものであるか否かを判定する。この判定が否定的な場合には、当該シートの表裏の温度は、環境温度とほぼ同じであると推定されるので、環境センサ21による検出温度である環境温度tを取得し(ステップS25:NO、ステップS26)、tおよびt夫々からtを差し引いた検出温度差Δt,Δtを算出する(ステップS27)。
次に、検出温度差ΔtおよびΔtのそれぞれについて5℃以上であるかどうかを判定し、5℃以上の場合は、該当する赤外線温度センサの検出温度差が5℃未満となるように温度補正量を取得し、更新・保存する(ステップS28:YES、ステップS29)。この場合の温度補正量決めるためのテーブルとして、図7と同じものが適用されるので、ここでの図示を省略する。
上記取得された温度補正量に基づいて赤外線温度センサ34、35による検出温度T、Tを補正し、それぞれの値に基づき制御部40において各ローラの温度を制御しつつ、ジョブが実行される。
ステップS30では、ジョブが終了したか否かを判定し、終了していなければステップS22に戻って上記温度補正量の取得処理を繰り返し、終了していれば、ステップS21に戻って、次のジョブの開始を待つ。
上述のように本実施の形態においては、画像形成装置の機内環境を検出するために設置されている環境センサの検出温度をシートの温度と推定して、定着装置における2つの赤外線温度センサの検出温度をそれぞれ補正しているので、より正確な温度検出補正量を得ることができる。
特に、画像形成装置においては、良好な転写画像を得るため転写部付近の温度を検出して転写電圧をするようになっており、そのために環境センサによる機内温度のモニタは不可欠であるので、これを定着装置における温度検出の補正に利用することにより、コストアップを招来することもない。なお、この環境センサは、赤外線温度センサである必要はなく、他の安価なサーミスタなどであっても構わない。
<変形例>
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を考えることができる。
(1)上記実施の形態2において、定着装置へのシート搬送路途中であって、当該定着温度の影響があまり受けない位置において、通過するシートの温度を測定する温度センサを別途配置し、当該温度センサの検出温度を環境センサによるシートの推定温度に代えて用い、赤外線温度センサ34、35の検出温度誤差の補正を行うようにしてもよい。
実施の形態2に比較して、別途温度センサを設ける分だけコスト面では不利であるが、このようにすることによりシート温度をより確実に推定でき、温度補正量の精度が増すという利点がある。
(2)実施の形態1において、加圧ローラ側にヒータを設ける場合もある(特に、高速機など)。この場合でも、定着ローラ側のヒータと比較して加圧ローラ側のヒータの加熱能力は十分に低く、例えば、定着ローラ側のヒータが1000〜1200Wである場合に、加圧ローラ側のヒータは200〜400W程度であり、その制御目標温度も低く設定されるため、赤外線温度センサ35が加圧ローラ32から受ける熱の影響は小さく、当該検出値により実施の形態1の方法で赤外線温度センサ34の検出温度誤差の補正を行っても、ある程度の効果を得ることが出来る。
なお、実施の形態2においては、各赤外線温度センサ34、35の検出温度誤差は、定着温度の影響をあまり受けない環境センサの検出温度によって補正されるので、加圧ローラにヒータを設ける場合、出力を定着ローラのヒータより十分に低くする必要はない。
(3)上記実施の形態1において、二つの赤外線温度センサの検出温度差が5℃を超えた場合に補正を行うとしたが、補正を行う温度差の閾値は5℃に限定されるものではなく、定着ローラと赤外線温度センサの距離、定着ローラおよび加圧ローラの材質、シートの材質や厚み、トナー素材、その他様々な要因により影響される定着画像の質、シートのカール量、およびシート表裏面の光沢差等に鑑みて、実験的もしくは経験的に決定される任意の値を用いても良いことは勿論である。
また、図7に示した温度補正量の変換テーブル例では、補正前の検出温度とシート推定温度との差分Δtが5℃以上の場合に、当該5℃を超える値を補正量としているが、これに限定されるものではなく、例えば、補正後の温度差が、0℃となるように補正量を増加させてもよい。
実施の形態2についても同様である。
(4)上記各実施の形態において、定着装置における加熱・加圧回転体としてローラを用いているが、ローラの代わりにベルトを用いる方法、若しくはローラとベルトを組み合わせて用いる方法でも構わない。また、ハロゲンランプをヒータとする定着装置に限らず、その他、例えば電磁誘導加熱方式のものであっても構わない。
(5)本発明は、複写機のみならず、プリンタやファクシミリ装置、これらの機能を1台で有する複合機など、およそ熱定着装置を備えた全ての画像形成装置に適用される。
上記実施の形態および上記変形例の内容は、可能な限り組み合わせてもよい。
本発明は、画像形成装置の定着装置において、温度制御の精度を向上させる技術として有用である。
本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 上記画像形成装置の定着装置の構成を示す断面図である。 上記定着装置における定着ローラ、加圧ローラ、赤外線温度センサおよびシートの位置関係を示す図であり、(a)は、シートが赤外線温度センサの検出領域にない場合、(b)は、シートが赤外線温度センサの検出領域にある場合の例を示す図である。 上記画像形成装置の制御部の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る継体赤外線温度センサの検出温度補正量取得処理における制御内容を示すフローチャートである。 実施の形態1における継体赤外線温度センサ検出温度補正量リセット処理における制御内容を示すフローチャートである。 二つの赤外線温度センサ34、35によるシートの検出温度差に応じた赤外線温度センサ34の補正量を示すテーブルである。 実施の形態2に係る検出温度補正量取得処理における制御内容を示すフローチャートである。 サーモパイル式赤外線温度センサの構成を示す概略断面図である。
符号の説明
21 環境センサ(第3の温度センサ)
30 定着装置
31 定着ローラ(第1の回転体)
32 加圧ローラ(第2の回転体)
33 定着ヒータ
34 赤外線温度センサ(第2の温度センサ)
35 赤外線温度センサ(第1の温度センサ)
36 クリーニングローラ
37、38 分離爪
39 搬送ローラ対
40 制御部

Claims (7)

  1. 加熱された第1の回転体の周面に、第2の回転体の周面を押圧して定着ニップを形成し、当該定着ニップにシートを通過させて、当該シート上の未定着画像を定着する定着装置であって、
    前記第1と第2の回転体の表面温度をそれぞれ非接触で検出する第1と第2の温度センサと、
    前記第1と第2の温度センサの検出結果を利用して、前記第1と第2の回転体の温度を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記第2の温度センサは、シート搬送方向において前記定着ニップより上流側であって、かつ、当該シート搬送路より前記第1の回転体側に配設されると共に、
    前記制御手段は、
    前記定着ニップを通過する前のシートの推定温度を取得する推定温度取得手段と、
    前記第2の温度センサの検出領域を前記シートが通過するときの当該第2の温度センサによる検出結果と、前記推定温度取得手段より得られたシート推定温度に基づき、前記第2の温度センサによる第2の回転体の表面温度の検出結果の補正量を取得する補正量取得手段とを有し、
    当該補正量で補正された検出温度に基づき、第2の回転体の温度制御を実行することを特徴とする定着装置。
  2. 前記第1の温度センサは、シート搬送方向において前記定着ニップより上流側であって、かつ、当該シートの搬送路より前記第2の回転体側に配設されており、
    前記推定温度取得手段は、前記第1の温度センサの検出領域を前記シートが通過するときの当該第1の温度センサによる検出結果を前記シートの推定温度として取得することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記推定温度取得手段は、当該装置が設置される機内の環境温度を検出する第3の温度センサによる検出結果を前記シートの推定温度として取得することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  4. 前記第1の温度センサは、シート搬送方向において前記定着ニップより上流側であって、かつ、当該シートの搬送路より前記第2の回転体側に配設されており、
    前記補正量取得手段は、
    さらに、前記第1の温度センサの検出領域を前記シートが通過するときの当該第1の温度センサによる検出結果と、前記シート推定温度に基づき、前記第1の温度センサによる第1の回転体の表面温度の検出結果の補正量を取得し、当該補正量で補正された検出温度に基づき、第1の回転体の温度制御を実行することを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  6. シートの第1面の未定着画像の定着後にシートの第2面に画像を形成する第2面画像形成手段と、
    前記定着装置の定着ニップに至るシート搬送路を通過中のシートが、既に第1面に画像形成済みであるか否かを判定する判定手段と
    を備え、
    前記補正量取得手段は、前記判定手段により、既に第1面に画像形成済みであると判定された場合には、前記補正量を取得しないことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記補正量取得手段により取得された補正量は、装置の電源状態の変化に応じて、初期値にリセットされることを特徴とする請求項5または6に記載の画像形成装置。
JP2008160983A 2008-06-19 2008-06-19 定着装置および画像形成装置 Expired - Fee Related JP4784621B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008160983A JP4784621B2 (ja) 2008-06-19 2008-06-19 定着装置および画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008160983A JP4784621B2 (ja) 2008-06-19 2008-06-19 定着装置および画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010002639A true JP2010002639A (ja) 2010-01-07
JP4784621B2 JP4784621B2 (ja) 2011-10-05

Family

ID=41584424

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008160983A Expired - Fee Related JP4784621B2 (ja) 2008-06-19 2008-06-19 定着装置および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4784621B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020194053A (ja) * 2019-05-27 2020-12-03 シャープ株式会社 定着装置および画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020194053A (ja) * 2019-05-27 2020-12-03 シャープ株式会社 定着装置および画像形成装置
JP7265414B2 (ja) 2019-05-27 2023-04-26 シャープ株式会社 定着装置および画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4784621B2 (ja) 2011-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9454113B2 (en) Image forming apparatus
JP5268302B2 (ja) 画像形成装置
US9335682B2 (en) Image forming apparatus, temperature control method for use in fixing device, and non-transitory recording medium
JP2016035558A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP4784621B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP5849565B2 (ja) 定着装置、画像形成装置および定着制御方法
JP4821215B2 (ja) 画像記録装置
JP6364966B2 (ja) 画像形成装置,シート搬送方法,およびプログラム
JP2006220977A (ja) 温度検知装置、温度制御手段及びこれを用いた定着装置
JP7154854B2 (ja) 画像形成装置及び定着装置
JP5167978B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2013160964A (ja) 画像形成装置
JP6988257B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4615320B2 (ja) 画像形成装置および制御方法
JP5747589B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2020024313A (ja) 画像形成装置及びその制御方法
JP2011158809A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP7250550B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2011033998A (ja) 像加熱装置
JP7103031B2 (ja) 定着装置、画像形成装置、および画像形成方法
JP2007079010A (ja) 画像形成装置
JP2022162834A (ja) 定着装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2008164645A (ja) 記録材の種類を判別する判別方法及び画像形成装置
JP2006184366A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2005070342A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110519

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110614

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110627

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4784621

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140722

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees