JP2010002414A - トルク測定装置 - Google Patents

トルク測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010002414A
JP2010002414A JP2009120854A JP2009120854A JP2010002414A JP 2010002414 A JP2010002414 A JP 2010002414A JP 2009120854 A JP2009120854 A JP 2009120854A JP 2009120854 A JP2009120854 A JP 2009120854A JP 2010002414 A JP2010002414 A JP 2010002414A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coupling
drive shaft
bracket
measuring device
torque
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009120854A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Kamata
繁夫 蒲田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANETEC KK
Original Assignee
SANETEC KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SANETEC KK filed Critical SANETEC KK
Priority to JP2009120854A priority Critical patent/JP2010002414A/ja
Publication of JP2010002414A publication Critical patent/JP2010002414A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)

Abstract

【課題】駆動シャフトに機械加工を施したり、駆動シャフトを特殊な磁性材料で形成することなく駆動シャフトの伝達トルクを計測するトルク測定装置を提供すること。
【解決手段】回転トルクを伝達する駆動シャフトの外周に着脱可能に装着され駆動シャフトの捩れに応じて変形するカップリングと、カップリングに形成される磁歪膜と、カップリングの変形を磁歪膜を介して磁気的に検出する検出器とを備えるトルク測定装置。
【選択図】図1

Description

この発明はトルク測定装置に関し、特に、回転トルク(回転力)を伝達する駆動シャフトから直接トルクを実測するトルク測定装置に関する。
トルクつまり回転力は、回転速度と共に回転駆動系における基本的な物理量である。近年、自動車用エンジンの低燃費化や排気ガスのクリーン化のため、各種エンジンの制御や診断を行うことが必要とされてきた。そこで、その制御や診断に必要なドライブシャフト(車軸)のトルク(回転力)を検出するために、ドライブシャフトの外周面に軸方向に対して所定角度に傾斜した溝を加工し、この溝に磁歪材を溶射して磁歪膜を形成し、磁歪膜の磁気特性の変化を検出コイルで検出するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、ドライブシャフト自体を特に透磁率の高い強磁性材料、例えば球状黒鉛鋳鉄で形成し、ドライブシャフト自体の磁歪効果を利用してトルクの検出を行うものも知られている(例えば、非特許文献1参照)。
特開2001−65537号公報
西部祐司他著「自動車エンジン用磁歪式トルクセンサ」、豊田中央研究所R&Dレビュー(Vol.31,No.2,第61〜71頁、1996年6月発行)
しかしながら、このような公知の技術では、伝達されるトルクを計測するために、駆動シャフトに計測用の機械加工を施したり、駆動シャフト自体を計測用の特殊な材料で形成しなければならないという問題点があった。
この発明はこのような事情を考慮してなされたもので、駆動シャフトに特別な機械加工を施したり、駆動シャフトを特殊な材料で形成することなく、簡便に、かつ、高精度に駆動シャフトの伝達トルクを実測することが可能なトルクセンサを提供するものである。
この発明は、回転トルクを伝達する駆動シャフトの外周に着脱可能に装着され駆動シャフトの捩れに応じて変形するカップリングと、カップリングに形成される磁歪膜と、カップリングの変形を磁歪膜を介して磁気的に検出する検出器とを備えるトルク測定装置を提供するものである。
ここで、この発明のトルク測定装置が適用可能な駆動シャフトとは、例えば、自動車を含む各種車輌,船舶,航空機,工作機械,攪拌装置,搬送装置,建設機械,発電設備などにおいて、回転駆動源側から回転負荷側に対して回転力を伝達するために用いられるシャフトである。
そのような駆動シャフトは、一般的に、炭素鋼,鋳鋼,鍛造鋼,合金鋼,ステンレス鋼,マグネシウム合金,又はチタン合金などで作られ、シャフトの捩れ量と伝達トルクが相関関係を有する。また、測定対象の駆動シャフトの材料は磁性体であってもよいし、非磁性体であってもよい。
駆動シャフトの断面形状は一般に円形であるが、多角形であってもよい。
この発明のトルク測定装置が適用される駆動シャフトのサイズは、外径が12〜100mm,長さが50mm以上であることが好ましい。
また、駆動シャフトの表面の仕上げの程度は、とくに限定されるものではない。また、メッキ仕上げされたものや塗装仕上げされたものであってもよい。
この発明におけるカップリングは、駆動シャフトと磁歪膜との間に介在してトルクの伝達によって生じる駆動シャフトの捩れを磁歪膜に伝達するものである。
従って、そのカップリングは、駆動シャフトの捩れに応じて一次元又は二次元的に変形するように駆動シャフトの任意の位置に装着される。カップリングの形態としては、表面に磁歪膜を有して駆動シャフトの外周を覆う筒状部材のような形態が好ましい。また、その材料としては、駆動シャフトと同じものを用いてもよいが、駆動シャフトの捩れに対する機械的応答性に優れたものが好ましく、例えば、アルミニウムが用いられる。
また、カップリングにおける「着脱可能」とは、駆動シャフトを回転駆動源と回転負荷の間に接続した状態でカップリングの取り付けおよび取りはずしが可能ということである。
従って、カップリングとして筒状部材を用いる場合には、それが一対の半割り体からなることが好ましい。
また、カップリングを駆動シャフトの外周に装着する方法としては、カップリングを駆動シャフトに押しつけたり、締めつける部材を用いてカップリングを駆動シャフト表面に機械的に係止させる方法を用いることができる。
また、適当は接着剤を用いてカップリングを駆動シャフトの外周に接着するようにしてもよい。この場合には、駆動シャフトに付着した接着剤を、使用後に除去することが必要である。
磁歪膜には、従来公知のもの、例えば、ニッケル・鉄合金をメッキしたものを用いることができる。
検出器は、磁歪膜の磁気特性の変化を検出できるものであり、これには、励磁コイルと検出コイルとを備えた公知の磁歪センサを用いることができる。
検出器は、駆動シャフトが回転するときに、静止して磁歪膜に対向するように保持される。この時、検出器と磁歪膜とのギャップは、例えば数百ミクロンである。従って、検出器は駆動シャフト又はカップリングに軸受け部材を介して搭載されることが好ましい。
この軸受け部材には、市販の無給油ブッシュや2つ割りローラベアリングを用いることができる。また、潤滑性を有するコーティング膜を軸受け部材として用いることもできる。
この発明によれば、磁歪膜を有するカップリングを駆動シャフトの外周に着脱可能に装着することができ、駆動シャフトの捩れに対応するカップリングの変形を磁歪膜を介して検出することができる。従って、駆動シャフトに機械加工を施したり、駆動シャフトを特殊な材料で形成する必要なく、簡便に駆動シャフトの伝達トルクを実測することが可能になる。
この発明の実施形態1のトルク測定装置を示す正面図である。 この発明の実施形態1のトルク測定装置を示す上面図である。 この発明の実施形態1のトルク測定装置を示す側面図である。 図2のA−A矢視断面図である。 図2のB−B矢視断面図である。 図2のC−C矢視断面図である。 図2のD−D矢視断面図である。 図2のE−E矢視断面図である。 この発明の実施形態1のカップリングの構造説明図である。 この発明の実施形態1のブラケットの構造説明図である。 この発明の実施形態1の検出器とその支持体の構造説明図である。 この発明の実施形態1の回転軸受けの構造説明図である。 この発明の実施形態1の検出器の検出回路を示すブロック図である。 この発明の実施形態1の検出器の出力特性の一例を示す特性図である。 この発明の実施形態2のトルク測定装置を示す正面図である。 この発明の実施形態2のトルク測定装置を示す上面図である。 この発明の実施形態2のトルク測定装置を示す側面図である。 図16のF−F矢視断面図である。 この発明の実施形態2のカップリングの構造説明図である。 この発明の実施形態2の固定バンドの構造説明図である。 この発明の実施形態2のブラケットの構造説明図である。
この発明のトルク測定装置は、回転トルクを伝達する駆動シャフトの外周に着脱可能に装着され駆動シャフトの捩れに応じて変形するカップリングと、カップリングに形成される磁歪膜と、カップリングの変形を磁歪膜を介して磁気的に検出する検出器とを備えることを特徴とする。
この発明は、ブラケットと回転軸受けとをさらに備え、ブラケットが前記検出器を保持し回転軸受けを介してカップリングに着脱可能に搭載されてなるものであってもよい。 カップリングは駆動シャフトの外周を覆い前記磁歪膜を表面に有する筒状部と、筒状部の両端を駆動シャフトに固定する一対の固定部とからなり、ブラケットは前記回転軸受けを介して筒状部に搭載されてもよい。
前記固定部は複数の爪を有するすべり止め部材と、すべり止め部材を駆動シャフトに係止させる締結部材を備えてもよい。
カップリングおよびブラケットの各々が、駆動シャフトの軸心を通る平面によって2分割可能な一対の半割り体からなるものであってもよい。
カップリングおよびブラケットの少なくとも一方が前記一対の半割り体を開閉可能に結合するヒンジ(蝶番)機構を備えてもよい。
回転軸受けが駆動シャフトの軸心を通る平面によって2分割可能な一対の半割り体から構成されてもよい。
検出器は、磁歪膜を励磁する励磁コイルと、磁歪膜の磁気特性の変化を検出する検出コイルとによって構成できる。
回転軸受けには、例えば、市販の無給油ブッシュや2つ割りローラベアリングを用いることができる。
この発明のトルク測定装置は、ブラケットを備え、そのブラケットが、前記カップリングの回転方向に摺動可能にカップリングに搭載され、かつ、前記検出器を保持するようにしてもよい。
ブラケットはカップリングに着脱可能に搭載されることが好ましい。
また、カップリングを駆動シャフトに固定する固定バンドをさらに備えてもよい。
カップリング、ブラケット及び固定バンドの少なくとも1つが、駆動シャフトの軸心を通る平面によって2分割可能な一対の半割り体からなることが好ましい。
以下、図面に示す実施形態1と2に基づいてこの発明を詳述する。
実施形態1
トルク測定装置の構成
図1はこの発明の実施形態1のトルク測定装置を示す正面図、図2はその上面図、図3はその側面図、図4は図2のA−A矢視断面図である。これらの図に示すように、トルク測定装置100は、回転トルクを伝達する駆動シャフト110の外周に着脱可能に装着され駆動シャフト110の捩れに応じて変形するカップリング1と、カップリング1に形成される磁歪膜9(図4)と、カップリング1の変形を磁歪膜9を介して磁気的に検出する検出器6と、検出器6を保持するブラケット2を備える。
ブラケット2は回転軸受け3,4を備え、ブラケット2は後述のように回転軸受け3,4を介してカップリング1に着脱可能に搭載されている。
カップリング1は駆動シャフト110の外周を覆い磁歪膜9を表面に有する筒状部11と、筒状部11の両端を駆動シャフト110に固定する固定部12,13(図4)とを備え、ブラケット2は回転軸受け3,4を介して筒状部11に搭載されている。図3,図4に示すように、固定部12,13はそれぞれ、複数の爪を有する4つのすべり止め部材(アジャスタ)8を備える。
図5,図6,図7,図8は、それぞれ、図2のB−B,C−C,D−D,E−E矢視断面図である。
これらの図に示すようにカップリング1は、駆動シャフト110の軸心を通る平面によって2分割可能な1対のカップリング半割り体1a,1bから構成され、ブラケット2は、駆動シャフト110の軸心を通る平面によって2分割可能な1対のブラケット半割り体2a,2bから構成される。
なお、ブラケット半割り体2a,2bは、図5,図6に示すように、ヒンジ機構7によって結合され、ヒンジピン71を中心に開閉可能に構成されている。
また、図1,図5に示すように、回転軸受け3,4も、それぞれ同様に駆動シャフト110の軸心を通る平面によって2分割可能な一対の軸受け半割り体3a(4a),3b(4b)から構成される。
図9はカップリング1の構造説明図であり、図9(a)は正面図、図9(b)は側面図、図9(c)は上面図である。
これらの図に示すようにカップリング1は、駆動シャフト110(図1)に装着するために、駆動シャフト110の外径より5/100mm程度大きい内径を有する貫通孔10を有する。
図9(c)に示すように、カップリング1では、筒状部11の中央の外周において、帯状領域14に前述の磁歪膜9(図4)が形成される。
磁歪膜9は、例えばニッケル・鉄の合金を厚さ数十ミクロンでメッキすることにより形成される。なお、カップリング1の材料には、例えばアルミニウムが用いられる。
図9(a),(c)に示すように、カップリング半割り体1aには、貫通孔10の軸に直交する方向に4つのボルト挿入孔15が設けられ、カップリング半割り体1bには、それらに対応する4つのネジ孔16が設けられている。
図9(c)に示す固定部12,13は、それぞれすべり止め部材8(図3)を収容するための円筒形の凹部17と、すべり止め部材8を駆動シャフト110へ押圧する押圧ボルト用の4つのネジ孔18を備える。
図10はブラケット2の構造説明図であり、図10(a)は正面図、図10(b)は側面図、図10(c)は上面図である。
これらの図に示すように、ブラケット2は回転軸受け3,4を収容するための貫通孔20を備える。また、前述のように、ブラケット2は一対のブラケット半割り体2a,2bからなり、それらの開閉可能に結合するヒンジ機構7を備える。ブラケット半割り体2a,2bはヒンジピン71を中心に開閉可能である。
また、ブラケット半割り体2aには、貫通孔20の軸に直交する方向に4つのネジ孔21が設けられ、ブラケット半割り体2bには、対応する4つのボルト挿入孔22が設けられている。
図10(c)に示すように、ブラケット2の貫通孔20の両側から回転軸受け3,4が挿入されるが、回転軸受け3,4にはそれぞれ回転軸受け3,4を固定する固定ボルト用の4つのネジ孔23が設けられている。
また、図10(c)に示すように、ブラケット半割り体2aには開口24が形成され、検出器6が開口24を貫通して磁歪膜9に対向するように設置されるようになっている。
なお、ブラケット2の材料には、例えばアルミニウムが用いられる。
図11は検出器支持体5と検出器6の構造説明図であり、図11(a)は正面図、図11(b)は側面図、図11(c)は上面図である。
これらの図に示すように検出器6は、本体61と取付けボルト62とナット63を備え、支持体5に取付け穴51を介して固定される。
また、支持体5は支持体5をブラケット半割り体2aに固定するボルトを挿入するための4つのボルト挿入孔52を備える。
図12は回転軸受け3,4の一方を示す構造説明図であり、図12(a)は正面図、図12(b)は側面図である。この回転軸受け3,4には、例えば、無給油ブッシュが用いられる。
回転軸受け3(4)は、フランジ部31と円筒部32からなり、フランジ部31には4つのボルト挿入孔33が設けられている。
また、回転軸受け3(4)は、円筒部32の軸心を通る平面によって2分割される一対の半割り体3a(4a),3b(4b)から構成される。
図13は、検出器6の検出回路を示すブロック図であり、検出器6は磁歪膜9を励磁する励磁コイル64と、磁歪膜9の磁気特性の変化を検出する検出コイル65とを直交配置したものである。
電源回路66から駆動電圧が発振回路67と検波回路68に供給される。発振回路67は20kHz程度の交流電流を励磁コイル64に供給し、検出コイル65から得られる検出信号は検波回路68によって検波され、出力回路69で平滑化され、直流電圧として出力される。
図14は検出器6の検出特性の一例を示す。
この特性は、直径30mmの鋼材(S45C)の丸棒の表面に磁歪膜としてニッケル・鉄の合金メッキ(膜厚22.6μm)を施し、この丸棒に0〜1000N・mのトルクを印加したときに得られるトルク−出力電圧特性である。
トルク測定装置の組立てと使用方法
このような構成におけるトルク測定装置100の組立てと使用方法について説明する。
まず、図9に示すカップリング1をカップリング半割り体1aと1bに分割し、測定対象の駆動シャフト110の上下から嵌め込み、両者の位置を合わせる。
次に、半割り体1aのボルト挿入孔15を介して半割り体1bのネジ穴16に図7に示すカップリング締付けボルト26をねじ込んで、半割り体1aと1bを一体化して駆動シャフト110に装着する。なお、図9に示すカップリング1の溝部14には予め磁歪膜9が形成されているものとする。
次に、図9(c)に示す固定部12,13の各凹部17に4つのすべり止め部材8を図8のように挿入し、図9(b)に示すネジ穴18に図8に示すようにすべり止め部材押圧ボルト19をねじ込んで、各すべり止め部材8を駆動シャフト110に押し付け、それによってカップリング1を駆動シャフト110に固着させる。
なお、多少外径の異なる駆動シャフト110に対してはすべり止め部材8を適当なサイズのものに交換することにより対応することができる。
次に、図11に示すように検出器6を支持体5に固定し、図10に示すブラケット2の半割り体2aに支持体5を搭載し、検出器6の本体61を開口24(図10(c))から露出させる。支持体5の4つのボルト挿入孔52を介して支持体固定ボルト53を図6に示すようにネジ孔21へねじ込み、支持体5を半割り体2aに固定する。
次に、図10に示すブラケット2の貫通孔20の両端から図12に示す回転軸受け3,4を挿入し、ボルト挿入孔33を介して図示しない固定ボルトを図10(a),(b)に示すネジ孔23にねじ込み、回転軸受け3,4を、半割り位置がブラケット2のそれに一致するように、ブラケット2に固定する。
次に、ブラケット半割体2a,2bをヒンジ機構7によってヒンジピン71を中心に開き、カップリング1に筒状部11(図9(c))を包むように装填する。半割り体2a,2bを閉じて、図10に示す半割体2bのボルト挿入孔22を介してネジ孔21に図6に示すようにブラケット締付けボルト25をねじ込む。それによって、ブラケット2は回転軸受け3,4を介してカップリング1に装填される。この時、検出器6と磁歪膜9とのギャップ(間隔)は、0.3±0.05mmに保持される。
トルク計測時には、ブラケット2が駆動シャフト110と共に回転しないように、図示しない簡単な固定部材により固定される。
駆動シャフト110が回転すると、それに伴ってカップリング1が回転し、ブラケット2は回転軸受け3,4を介して静止状態に維持される。
駆動シャフト110が回転トルクを伝達して捩れが生じると、その捩れに対応してカップリング1の筒状部11が捩れる。筒状部11の捩れは磁歪膜9を介して検出器6により検出され、検出回路を介して出力される。それによって駆動シャフト10の伝達トルクが計測される。
そこで、トルクの測定が終了すると、まず、ブラケット締付けボルト25(図6)をゆるめて、ブラケット2から除去する。次に、ブラケット半割り体2a,2bを開いてカップリング1(図4)からブラケット2を取り去る。
次に、すべり止め部材押圧ボルト19(図8)をゆるめて、すべり止め部材をカップリング1から除去する。
次に、カップリング締付けボルト26(図7)をゆるめて、カップリング1から除去し、カップリング半割り体1a,1bを開いて駆動シャフト110から取りはずす。このようにして、トルク測定装置100(図1)は駆動シャフト110から取りはずされる。
実施形態2
この実施形態の特徴は、構成を簡略化するため、実施形態1において回転軸受け3,4を除去し、カップリング1の駆動シャフト110への締め付け機構をカップリング1から分離した点にある。
トルク測定装置の構成
図15はこの発明の実施形態2のトルク測定装置を示す正面図、図16はその上面図、図17はその側面図、図18は図16のF−F矢視断面図である。これらの図に示すように、トルク測定装置200は、回転トルクを伝達する駆動シャフト110の外周に着脱可能に装着され駆動シャフト110の捩れに応じて変形するカップリング101と、カップリング101に形成される磁歪膜109(図18)と、カップリング101の変形を磁歪膜109を介して磁気的に検出する検出器106と、検出器106を保持するブラケット102を備える。
ブラケット102は、図18に示すようにカップリング101の回転方向に摺動可能にカップリング101の軸方向の中央部に搭載されている。また、ブラケット102は、後述するようにカップリング1に着脱可能である。
カップリング101は駆動シャフト110の全外周を覆い、磁歪膜109を表面の検出器106と対向する部分に有する。
カップリング101は、ブラケット102を挟んで両側に設けられる固定バンド103,104によって駆動シャフト110に締め付けられ固着される。
図19はカップリング101の構造説明図であり、図19(a)は正面図、図19(b)は側面図である。
これらの図に示すようにカップリング101は、駆動シャフト110(図1)に締め付けにより固着されるように、駆動シャフト110の外径に等しい内径のパイプを軸方向に2分割してカップリング半割り体101a,101bを形成し、締め代としてギャップG1を設けたものである。
図19(b)に示すように、カップリング101では、中央の外周面に前述の磁歪膜109が形成される。
磁歪膜9は、たとえばニッケル・鉄の合金を厚さ数十ミクロンでメッキすることにより、カップリング半割り体101a,101bの少なくとも一方に形成される。また、磁歪膜109以外の外周面には、潤滑性と耐摩耗性に優れた、例えばNi−B無電解メッキが施される。なお、カップリング1の材料には、例えば、アルミニウム合金(JIS・A7075)が用いられる。
図20は固定バンド103(104)の構造説明図であり、図20(a)は正面図、図20(b)は図20(a)のG−G矢視図である。
これらの図に示すように、固定バンド103(104)は、カップリング101を駆動シャフト110に締め付けて固着するように、カップリング101の外径に等しい内径を有する2つのリング状部材をそれぞれ軸方向に2分割して2組の固定バンド半割り体(103a,103b),(104a,104b)を形成し、締め代としてギャップG2を設けたものである。
なお、固定バンド半割り体103a,103b(104a,104b)は、それぞれ、一対のボルト挿入孔112とネジ孔113を備える。固定バンド103(104)の材料には、例えば、アルミニウム合金(JIS・A5052)が用いられる。
図21はブラケット102の構造説明図であり、図21(a)は正面図、図21(b)は側面図、図21(c)は上面図である。
これらの図に示すように、ブラケット102はカップリング101を回転可能に収容するための貫通孔120を備える。また、ブラケット102は一対のブラケット半割り体102a,102bからなり、それらの開閉可能に結合するヒンジ機構107を備える。ブラケット半割り体102a,102bはヒンジピン171を中心に開閉可能である。
また、ブラケット半割り体102aには、貫通孔120の軸に直交する方向に4つのネジ孔116が設けられ、ブラケット半割り体102bには、対応する4つのボルト挿入孔115が設けられている。
なお、ブラケット102の材料には、例えば、アルミニウム合金(JIS・A5052)が用いられる。
ブラケット半割り体102aには貫通孔120の軸に直交して貫通孔124が設けられ、貫通孔124には図18に示すように検出器106が挿入されて、図示しない固定手段によって固定される。
貫通孔120の内周面121には、図21(c)に示すように中央部にリング状凹部111が形成され、ブラケット102がカップリング101に装着されたときに、ブラケット2の内周面がカップリング101の磁歪膜109に直接接触しないようになっている。
また、内周面121には、カップリング101の外周面と同様に潤滑性と耐摩耗性に富むメッキが施されると共に、内周面121はカップリング101の外周面(メッキ面)に対して適当なクリアランスを有する。従って、カップリング101が高速回転しても、ブラケット102は回転することなくカップリング101上を摺動して検出器106を静止状態支持することが可能となる。
なお、検出器106の測定タイミングを検出するための回転角度センサなどをブラケット102に検出器106に隣接して設けることもできる。
トルク測定装置の組立と使用方法
このような構成におけるトルク測定装置200の組立と使用方法について説明する。
まず、図19に示すカップリング101をカップリング半割り体101aと101bに分割し、測定対象の駆動シャフト110に嵌め込み、両者の位置を合わせる。
次に、図20に示す固定バンド103,104をそれぞれ図16に示すようにカップリング101の両端部に装着し、4本の固定バンド締め付けボルト114をボルト挿入孔112を介してネジ孔113にねじ込んで、カップリング101を駆動シャフト110に固着させる。
次に、図21に示すブラケット102を図16に示すようにカップリング101の中央部、つまり固定バンド103と104の間に装着してブラケット締め付けボルト117(図15)をボルト挿入孔115を介してネジ孔116にねじ込んで、ブラケット102をカップリング101に装着する。なお、ブラケット102と固定バンド103,104との間には適当なクリアランスを設けることが好ましい。
トルク計測時には、ブラケット102は、駆動シャフト110と共に回転しないように、図示しない簡単な固定部材により固定される。
駆動シャフト110が回転すると、それに伴ってカップリング101が回転し、ブラケット102は静止状態に維持される。駆動シャフト110が回転トルクを伝達して捩れが生じると、その捩れに対応してカップリング101が捩れる。そのねじれは磁歪膜109を介して検出器106により検出され、実施形態1と同様の検出回路を介して出力される。それによって駆動シャフト110の伝達トルクが計測される。
そこで、トルクの測定が終了すると、まず、ブラケット締め付けボルト117をゆるめてブラケット半割り体102a,102bを開き、カップリング101からブラケット102を取り去る。
次に、固定バンド締め付けボルト114をゆるめて、固定バンド103,104と、カップリング101を除去する。
実施形態1と2の変形例としては、次のように構成されるものが挙げられる。
(1)ブラケットに検出器と、検出器用アンプとを組込んで一体型にする。
(2)カップリングを駆動シャフトに樹脂によって接着固定するようにする。
(3)カップリングと、ブラケットと、検出器と、検出器用アンプとを組込んで一体型にする。
(4)ブラケット自体を軸受け材で形成する。
また、この発明のトルク測定装置の用途としては、次のようなものが挙げられる。
自動車関連:ドライブシャフト、トランスミッションのトルク測定
ドライブシャフトの試験ベンチ及び実車走行試験のトルク測定
船舶関連:シャフトのトルク測定
航空機関連:シャフトのトルク測定
産業機械:電気モータ軸のトルク検出
攪拌機:オートクレープのトルク測定
建設機械:シャフトのトルク測定
構造材:クリープ測定
発電設備:風力発電、ガスタービンのシャフトのトルク測定
1 カップリング
1a,1b カップリング半割り体
2 ブラケット
2a,2b ブラケット半割り体
3,4 回転軸受け
3a,3b 軸受け半割り体
4a,4b 軸受け半割り体
5 検出器支持体
6 検出器
7 ヒンジ機構
8 すべり止め部材
9 磁歪膜
10 貫通孔
11 筒状部
12,13 固定部
14 領域
15 ボルト挿入孔
16 ネジ孔
17 凹部
18 ネジ孔
19 すべり止め部材押圧ボルト
20 貫通孔
21 ネジ孔
22 ボルト挿入孔
23 ネジ孔
24 開口
25 ブラケット締付けボルト
26 カップリング締付けボルト
33 ボルト挿入孔
51 取付け穴
52 ボルト挿入孔
53 支持体固定ボルト
61 本体
62 取付けボルト
63 ナット
64 励磁コイル
65 検出コイル
71 ヒンジピン
100 トルク測定装置
110 駆動シャフト
101 カップリング
101a,101b カップリング半割り体
102 ブラケット
102a,102b ブラケット半割り体
103,104 固定バンド
103a,103b 固定バンド半割り体
104a,104b 固定バンド半割り体
106 検出器
107 ヒンジ機構
109 磁歪膜
111 リング状凹部
112 ボルト挿入孔
113 ネジ孔
114 固定バンド締め付けボルト
115 ボルト挿入孔
116 ネジ孔
117 ブラケット締め付けボルト
120,124 貫通孔
171 ヒンジピン
200 トルク測定装置
121 内周面

Claims (9)

  1. 回転トルクを伝達する駆動シャフトの外周に着脱可能に装着され駆動シャフトの捩れに応じて変形するカップリングと、カップリングに形成される磁歪膜と、カップリングの変形を磁歪膜を介して磁気的に検出する検出器とを備えるトルク測定装置。
  2. ブラケットと回転軸受けとをさらに備え、ブラケットが前記検出器を保持し、かつ、回転軸受けを介してカップリングに着脱可能に搭載されてなる請求項1に記載のトルク測定装置。
  3. カップリングは駆動シャフトの外周を覆い前記磁歪膜を表面に有する筒状部と、筒状部の両端を駆動シャフトに固定する一対の固定部とからなり、ブラケットは前記回転軸受けを介して筒状部に搭載される請求項2に記載のトルク測定装置。
  4. 前記固定部は複数の爪を有するすべり止め部材と、すべり止め部材を駆動シャフトに係止させる締結部材を備える請求項3に記載のトルク測定装置。
  5. カップリングおよびブラケットの各々が、駆動シャフトの軸心を通る平面によって2分割可能な一対の半割り体からなる請求項2〜4のいずれか1つに記載のトルク測定装置。
  6. ブラケットをさらに備え、ブラケットが、前記カップリングの回転方向に摺動可能にカップリングに搭載され、かつ、前記検出器を保持する請求項1記載のトルク測定装置。
  7. ブラケットはカップリングに着脱可能に搭載される請求項6記載のトルク測定装置。
  8. カップリングを駆動シャフトに固定する固定バンドをさらに備える請求項6又は7記載のトルク測定装置。
  9. カップリング、ブラケット及び固定バンドの少なくとも1つが、駆動シャフトの軸心を通る平面によって2分割可能な一対の半割り体からなる請求項8記載のトルク測定装置。
JP2009120854A 2008-05-20 2009-05-19 トルク測定装置 Pending JP2010002414A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009120854A JP2010002414A (ja) 2008-05-20 2009-05-19 トルク測定装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008132097 2008-05-20
JP2009120854A JP2010002414A (ja) 2008-05-20 2009-05-19 トルク測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010002414A true JP2010002414A (ja) 2010-01-07

Family

ID=41584246

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009120854A Pending JP2010002414A (ja) 2008-05-20 2009-05-19 トルク測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010002414A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014219259A (ja) * 2013-05-08 2014-11-20 旭化成建材株式会社 回転トルク測定装置
JP2016217922A (ja) * 2015-05-22 2016-12-22 旭化成建材株式会社 回転トルク測定装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014219259A (ja) * 2013-05-08 2014-11-20 旭化成建材株式会社 回転トルク測定装置
JP2016217922A (ja) * 2015-05-22 2016-12-22 旭化成建材株式会社 回転トルク測定装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103389207B (zh) 车轮用轮毂组件的检查方法
CN102963489B (zh) 自行车用后轮毂
US9816880B2 (en) Device having a measuring apparatus for measuring forces and/or loads
US8596146B2 (en) Sensor-equipped bearing for wheel
WO2014207953A1 (ja) 回転伝達装置
EP2048387B1 (en) Sensor-equiped rolling bearing apparatus
JP2007248242A (ja) ねじりトルク試験機
WO2013047695A1 (ja) インホイール型モータ内蔵車輪用軸受装置
WO2004099747A1 (ja) センサ内蔵車輪用軸受
JP2010002414A (ja) トルク測定装置
US20180051593A1 (en) Rotor turning system and method
JP2010154705A (ja) モータ
WO2009037823A1 (ja) センサ付車輪用軸受
JP5045725B2 (ja) 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット
JP2009002447A (ja) センサ付転がり軸受
JP5355058B2 (ja) センサ付車輪用軸受
US12000481B1 (en) Attachment device
JP2009058022A (ja) 駆動装置
JP2004061117A (ja) 転動装置用センサ装置及びセンサ付転動装置
JP2005273886A (ja) 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット
CN105705809B (zh) 用于容纳测量机构的安装元件
JP2010071657A (ja) 回転軸用測定器
JP6597398B2 (ja) ローラ
JP2002139374A (ja) 回転捩り振動計測方法及び装置
JP2023127315A (ja) トルク測定装置およびその製造方法