JP2010002403A - 避雷器漏れ電流の状態監視装置 - Google Patents

避雷器漏れ電流の状態監視装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010002403A
JP2010002403A JP2008163747A JP2008163747A JP2010002403A JP 2010002403 A JP2010002403 A JP 2010002403A JP 2008163747 A JP2008163747 A JP 2008163747A JP 2008163747 A JP2008163747 A JP 2008163747A JP 2010002403 A JP2010002403 A JP 2010002403A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
leakage current
surge
lightning arrester
current
total
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008163747A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5106266B2 (ja
Inventor
Mitsuhito Kamei
光仁 亀井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2008163747A priority Critical patent/JP5106266B2/ja
Publication of JP2010002403A publication Critical patent/JP2010002403A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5106266B2 publication Critical patent/JP5106266B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Thermistors And Varistors (AREA)
  • Gas-Insulated Switchgears (AREA)

Abstract

【課題】必要最小限の情報量で避雷器の異常を確実に検出することができる避雷器漏れ電流の状態監視装置を得ること。また、避雷器の劣化を確実に追跡し、CBM管理することができる避雷器漏れ電流の状態監視装置を得ること。
【解決手段】避雷器2に内蔵される電圧非直線抵抗体の容量分漏れ電流Icおよび抵抗分漏れ電流Irの合成電流として現れる全漏れ電流Itを検出する変流器5と、前記変流器5により検出された前記全漏れ電流It信号が所定の判定値を超えたことを検出してサージ検出信号を出力するサージ検出器である動作カウンタ10と、前記全漏れ電流Itから前記抵抗分漏れ電流Ir成分を分離するセパレータ11と、前記サージ検出器である動作カウンタ10からサージ検出信号が入力される毎に前記抵抗分漏れ電流Irを記憶し、該抵抗分漏れ電流Irと予め設定した所定の管理値とを比較演算する演算部12と、を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、ガス絶縁機器内の避雷器漏れ電流の状態監視装置に関するものである。
従来のガス絶縁機器内の避雷器漏れ電流監視装置の診断用信号処理に関する代表的な方法として、例えば、下記特許文献1、2などに開示されている信号処理方法がある。特許文献1に開示されている技術は、電圧非直線抵抗体である酸化亜鉛素子に流れる抵抗分漏れ電流によって素子の温度が上昇することを利用して、素子の温度変化と温度変化率とを検出して漏れ電流の測定周期を調節することによって、漏れ電流の測定精度を上げるものである。
また、特許文献2に開示されている技術は、避雷器漏れ電流の測定値を送電線の正弦波成分による容量性漏れ電流の信号レベルが適正になるように増幅ゲインを補正して測定し、避雷器漏れ電流情報と同時に増幅ゲインの情報を監視点に送信し、監視点でゲインを補正することで、ダイナミックレンジの広い避雷器漏れ電流の測定を実現し、避雷器を使用する電圧範囲や容量によって大幅に異なる漏れ電流値を、正確に測定するものである。
特開平3−219581号公報 特開平4−262273号公報
上記のような従来の方法は、避雷器漏れ電流の測定をいかに正確に行うかという観点での補正方法に関するものであり、通常はほとんど特性が劣化しない避雷器の漏れ電流測定をどのようなタイミングで行えば、避雷器の異常を最小限の情報量で検出することができるかということについては大きな課題となっていた。
また、上記のような従来の方法は、避雷器漏れ電流の絶対値がある所定の値を超えたことをもって異常との診断を行う事後保全を前提とした方法であり、最近の電力機器保守診断手法とされている状態監視保全(CBM:Condition Based Maintenance)による管理、すなわち、状態の変化傾向から劣化時期を推定し保守を行う手法には適用が困難であり、実用上の大きな制約となっていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、避雷器の異常を必要最小限の情報量で確実に検出することができる避雷器漏れ電流の状態監視装置を得ることを目的とする。
また、本発明は避雷器の劣化兆候を管理しCBMに供することができる避雷器漏れ電流の状態監視装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明にかかる避雷器漏れ電流の状態監視装置は、避雷器に内蔵される電圧非直線抵抗体に流れる容量分漏れ電流と抵抗分漏れ電流との合成電流である全漏れ電流を検出する変流器と、前記変流器により検出された前記全漏れ電流信号が所定の判定値を超えたことを検出してサージ検出信号を出力するサージ検出器と、前記全漏れ電流に含まれる前記抵抗分漏れ電流成分を分離するセパレータと、前記サージ検出器からサージ検出信号が入力される毎に前記抵抗分漏れ電流を記憶し、前記抵抗分漏れ電流と予め設定した所定の管理値とを比較演算する演算部と、を備えることを特徴とする。
この発明の避雷器漏れ電流の状態監視装置によれば、避雷器がサージを受けることによって劣化することに着目し、避雷器の漏れ電流に重畳したサージを検出する毎に抵抗分漏れ電流測定を行うようにしたので、常時の不要な抵抗分漏れ電流の測定を行わず、避雷器の異常を必要最小限の情報量で検出できる。
また、避雷器がサージを受けたときに抵抗分漏れ電流を測定するようにしたので、抵抗分漏れ電流が所定の管理値を越えた時点で避雷器の異常を確実に検出できる。
さらに、避雷器の異常を検出した時点で警報を出力するようにしたので、避雷器の異常を早期に検知し、対策を講じることが可能となる。
以下に、本発明にかかる避雷器漏れ電流の状態監視装置8,8aの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
本発明にかかる実施の形態1について、図1〜図6を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態1における避雷器漏れ電流の状態監視の概要を示す図である。図1において、例えばガス絶縁開閉装置であるGIS1に設置された避雷器2の中には電圧非直線抵抗体である酸化亜鉛素子3が内蔵されており、GIS1に外部接続されている送電線に落雷があった場合、GIS1に侵入する雷サージを速やかに接地に落とすことによって、GIS1を雷被害から救済する。なお、ここでは電圧非直線抵抗体として酸化亜鉛素子3を用いて説明するが、電圧非直線抵抗体の種類によって、本発明が限定されるものではない。
図2は、この発明の実施の形態1における避雷器2の等価回路と漏れ電流成分の波形とを示す図である。図2において、Icは容量分漏れ電流、Irは抵抗分漏れ電流、Itは全漏れ電流を示す。ここで、避雷器2の中に内蔵されている酸化亜鉛素子3は、図2に示すように、等価的に容量成分と抵抗成分の並列合成特性となっており、初期状態においては酸化亜鉛素子3を通過する漏れ電流成分は、課電電圧に対して位相が90度進んだ容量成分Icによって占められている。酸化亜鉛素子3がサージを吸収すると、部分的な劣化により課電電圧と同相の抵抗成分Irが現れて容量成分Icの上に重畳し、抵抗成分Irと容量成分Icの合成電流が全漏れ電流波形Itとなる。全漏れ電流波形Itは、図1の漏れ電流検出用の変流器(CT)5で検出され、漏れ電流測定装置6に入力される。
つぎに、避雷器2が雷サージを吸収したタイミングの検出方法および漏れ電流の変化について説明する。図3は、全漏れ電流It波形にサージ吸収信号が重畳している状況を示す波形図である。
図4は、抵抗分漏れ電流Ir値の経時変化を示す図である。図4において、ΔIr1は1回目のサージ吸収による抵抗分漏れ電流Irの増加量、ΔIr2は2回目のサージ吸収による抵抗分漏れ電流Irの増加量を示す。
図5は、全漏れ電流It値の経時変化を示す図である。図5において、ΔIt1は1回目のサージ吸収による全漏れ電流Itの増加量、ΔIt2は2回目のサージ吸収による全漏れ電流Itの増加量を示す。
かかる状態において、GIS1に雷サージが侵入すると酸化亜鉛素子3のインピーダンスが急激に低下し、図3に示すように全漏れ電流It波形に巨大なサージ吸収信号が観測される。したがって、通常の全漏れ電流It値よりはるかに大きい判定値7を設定することで、酸化亜鉛素子3がサージを吸収したタイミングを検出することが可能となる。
一方、酸化亜鉛素子3はサージを吸収する際に素子の一部が劣化し、抵抗分の漏れ電流Irが増加する。したがって、図4に示すように、1回目のサージ吸収でΔIr1、2回目のサージ吸収でΔIr2の増加が観測される。なお、このときに容量分漏れ電流Icはほとんど変化しないことは周知の事実である。
また、酸化亜鉛素子3の全漏れ電流Itは、図2の等価回路に示すように容量分漏れ電流Icと抵抗分漏れ電流Irの合成電流であるため、上記の抵抗分漏れ電流Irの増加に対応して、図5に示すように、ΔIr1の増加によりΔIt1が増加し、ΔIr2の増加によりΔIt2が増加する。
つぎに、図6を用いて状態監視装置8の構成および動作を説明する。図6は、この発明の実施の形態1にかかる避雷器漏れ電流の状態監視装置8の構成を示す図である。図6において、酸化亜鉛素子3(図1参照)からの漏れ電流4が変流器5で検出され、漏れ電流測定装置6に入力される。ここで、検出された電流は、図2の全漏れ電流Itに相当する。検出された全漏れ電流Itは、サージ検出器である動作カウンタ10に入力され、図3の判定値7との比較が行われる。動作カウンタ10は、全漏れ電流Itが判定値7を越えたとき、サージが発生したことを検出して、サージ検出信号を演算部12に入力する。なお、動作カウンタ10は、サージを検出すると同時に、サージ検出回数をカウントすることも可能である。一方、変流器5で検出された全漏れ電流Itは、同時にセパレータ11に入力され、全漏れ電流Itから抵抗分漏れ電流Irが分離検出され演算部12に入力される。なお、全漏れ電流Itから抵抗分漏れ電流Irを分離検出する方法によって、本発明が限定されるものではない。
演算部12は、動作カウンタ10からサージ検出信号が入力されると、サージによる過渡的な電流変動が安定した後の抵抗分漏れ電流Irを記憶し、図4に示すように、避雷器2がサージを受けるたびに増加していく抵抗分漏れ電流Irのデータを蓄積するとともに、記憶した抵抗分漏れ電流Irと予め設定した所定の管理値(図示せず)とを比較演算処理する。警報出力部14は、この抵抗分漏れ電流Irが、管理値を超えたときに警報出力を出す。
以上のように、本発明の実施の形態1の避雷器漏れ電流の状態監視装置8によれば、避雷器2がサージを受けることによって劣化することに着目し、避雷器2の漏れ電流に重畳したサージを検出する毎に抵抗分漏れ電流Ir測定を行うようにしたので、常時の不要な抵抗分漏れ電流Irの測定を行わず、避雷器2の異常を必要最小限の情報量で検出できるという効果を奏する。
また、避雷器2がサージを受けたときに抵抗分漏れ電流Irを測定するようにしたので、抵抗分漏れ電流Irが所定の管理値を越えた時点で避雷器2の異常を確実に検出できるという効果を奏する。
さらに、避雷器2の異常を検出した時点で警報を出力するようにしたので、避雷器2の異常を早期に検知し、対策を講じることが可能となるという効果を奏する。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2の処理について、図7を参照して説明する。図7は、サージ検出回数と抵抗分漏れ電流Irの増加量ΔIrとの関係を示す図である。
図6の演算部12に、動作カウンタ10によりカウントされたサージ検出回数と抵抗分漏れ電流Irの増加量ΔIrとを関連づけて記憶し、データを蓄積する機能を追加することで、図7に示すように、サージ侵入毎の抵抗分漏れ電流Irの増加量ΔIrの変化を示す特性データを取得できる。避雷器2の酸化亜鉛素子3がサージを吸収する毎に劣化していく過程において、雷サージをほとんど受けていない初期段階にあって素子の劣化程度が小さい時は抵抗分漏れ電流Irの変化は小さいが、劣化が進行するにつれて一つの雷サージによる破壊の程度が大きくなり、抵抗分漏れ電流Irの増加量ΔIrが大きくなっている。このような特性を示すことから、演算部12に蓄積された抵抗分漏れ電流Irの増加量ΔIrのデータは、避雷器2の劣化を示す指標とすることができ、避雷器2のCBM管理データとして利用することができる。
さらに、演算部12は、抵抗分漏れ電流Irの増加量ΔIrと所定の閾値20とを比較演算処理し、警報出力部14は、この抵抗分漏れ電流Irの増加量ΔIrが所定の閾値20を超えたときに警報出力を出す。
以上のように、本発明の実施の形態2の避雷器漏れ電流の状態監視装置8によれば、サージが侵入する毎の抵抗分漏れ電流Irの増加量ΔIrを記憶してデータを蓄積するようにしたので、避雷器2の劣化が進行していない状態での不要な抵抗分漏れ電流Irの増加量ΔIrのデータを蓄積することなく、避雷器2の異常を必要最小限の情報量で管理することができるとともに、サージの侵入回数に対応した抵抗分漏れ電流Irの変化を追跡することができるという効果を奏する。
また、サージの侵入回数と抵抗分漏れ電流Irの増加量ΔIrを関連付けてデータを蓄積するようにしたので、抵抗分漏れ電流Irの増加量ΔIrの増加傾向を避雷器2の劣化指標として避雷器2の劣化兆候を管理することができるとともに、蓄積されたデータはCBMに供することができるという効果を奏する。
さらに、避雷器2がサージを受けたときに抵抗分漏れ電流Irの増加量ΔIrを演算するようにしたので、抵抗分漏れ電流Irの増加量ΔIrが閾値を超えた時点で避雷器2の異常を確実に検出できるとともに、避雷器2の異常を検出した時点で警報を出力するようにしたので、避雷器2の異常を早期に検知し、対策を講じることが可能となるという効果を奏する。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3の信号処理について図8を参照して説明する。図8は、この発明の実施の形態3にかかる避雷器漏れ電流の状態監視装置8aの構成を示す図である。図8に示すように、本実施の形態3および後述する実施の形態4では、容量分漏れ電流Icは避雷器2がサージを吸収してもほとんど変化しないことから、比較演算対象を全漏れ電流Itとしているので、抵抗分漏れ電流Irを分離検出するセパレータは不要である。
図8において、酸化亜鉛素子3(図1参照)からの漏れ電流4が変流器5で検出され、漏れ電流測定装置6aに入力される。ここで、検出された電流は、図2の全漏れ電流Itに相当する。検出された全漏れ電流Itは、サージ検出器である動作カウンタ10に入力され、図3の判定値7との比較が行われる。動作カウンタ10は、全漏れ電流Itが判定値7を越えたとき、サージが発生したことを検出して、サージ検出信号を演算部13に入力する。なお、動作カウンタ10は、サージを検出すると同時に、サージ検出回数をカウントすることも可能である。一方、変流器5で検出された全漏れ電流Itは、同時に演算部13に入力される。
演算部13は、動作カウンタ10からサージ検出信号が入力されると、サージによる過渡的な電流変動が安定した後の全漏れ電流Itを記憶し、図5に示すように、避雷器2がサージを受けるたびに増加していく全漏れ電流Itのデータを蓄積するとともに、記憶した全漏れ電流Itと予め設定した所定の管理値(図示せず)とを比較演算処理する。警報出力部14は、この全漏れ電流Itが、管理値を超えたときに警報出力を出す。
以上のように、本発明の実施の形態3の避雷器漏れ電流の状態監視装置8aによれば、避雷器2の漏れ電流に重畳したサージを検出する毎に全漏れ電流It測定を行うようにしたので、常時の不要な全漏れ電流Itの測定を行わず、避雷器2の異常を必要最小限の情報量で検出できるという効果を奏する。
また、避雷器2がサージを受けたときに全漏れ電流Itを測定するようにしたので、全漏れ電流Itが所定の管理値を越えた時点で避雷器2の異常を確実に検出できるという効果を奏する。
さらに、避雷器2の異常を検出した時点で警報を出力するようにしたので、避雷器2の異常を早期に検知し、対策を講じることが可能となるという効果を奏する。
実施の形態4.
本発明の実施の形態4の処理について図9を参照して説明する。図9は、サージ検出回数と全漏れ電流Itの増加量ΔItとの関係を示す図である。
図8の演算部13に、動作カウンタ10によりカウントされたサージ検出回数と全漏れ電流Itの増加量ΔItとを関連づけて記憶し、データを蓄積する機能を追加することで、図9に示すように、サージ侵入毎の全漏れ電流Itの増加量ΔItの変化を示す特性データを取得できる。避雷器2の酸化亜鉛素子3はサージを吸収する毎に劣化していく過程において、雷サージをほとんど受けていない初期段階にあって素子の劣化程度が小さい時は抵抗分漏れ電流Irの変化は小さいので、抵抗分漏れ電流Irが含まれる全漏れ電流Itの変化も小さいが、劣化が進行するにつれて一つの雷サージによる破壊の程度が大きくなり、抵抗分漏れ電流Irの変化とともに、全漏れ電流Itの変化も大きくなっている。このような特性を示すことから、演算部13に蓄積された全漏れ電流Itの増加量ΔItのデータは、避雷器2の劣化を示す指標とすることができ、避雷器2のCBM管理データとして利用することができる。
さらに、演算部13は、全漏れ電流Itの増加量ΔItと所定の閾値21とを比較演算処理し、警報出力部14は、この全漏れ電流Itの増加量ΔItが所定の閾値21を超えたときに警報出力を出す。
以上のように、本発明の実施の形態4の避雷器漏れ電流の状態監視装置8aによれば、サージが侵入する毎の全漏れ電流Itの増加量ΔItを記憶してデータを蓄積するようにしたので、避雷器2の劣化が進行していない状態での不要な全漏れ電流Itの増加量ΔItのデータを蓄積することなく、避雷器2の異常を必要最小限の情報量で管理することができるとともに、サージの侵入回数に対応した全漏れ電流Itの変化を追跡することができるという効果を奏する。
また、サージの侵入回数と全漏れ電流Itの増加量ΔItを関連付けてデータを蓄積するようにしたので、全漏れ電流Itの増加量ΔItの増加傾向を避雷器2の劣化指標として避雷器2の劣化兆候を管理することができるとともに、蓄積されたデータはCBMに供することができるという効果を奏する。
さらに、避雷器2がサージを受けたときに全漏れ電流Itの増加量ΔItを演算するようにしたので、全漏れ電流Itの増加量ΔItが閾値を超えた時点で避雷器2の異常を確実に検出できるとともに、避雷器2の異常を検出した時点で警報を出力するようにしたので、避雷器2の異常を早期に検知し、対策を講じることが可能となるという効果を奏する。
なお、以上の説明においては、説明の都合上、漏れ電流の検出は変流器(CT)5によるものとしていたが、ホール素子に代表されるような半導体のホール効果を利用して磁界を検出することで電流を検出するような他の電流検出手法も利用可能であることはいうまでも無い。また動作カウンタや演算部については同様な機能を持つ既存の各種手段が利用できることはいうまでも無い。
以上のように、本発明にかかる避雷器漏れ電流の状態監視装置8,8aは、避雷器2の異常を必要最小限の情報量で確実に検出し、避雷器2の劣化を漏れ電流の変化を追跡することによって確実に管理することができる発明として有用であり、特にGIS1内の避雷器2の劣化をCBM管理することができる状態監視装置8,8aとして適している。
この発明の実施の形態1における避雷器漏れ電流の状態監視の概要を示す図である。 この発明の実施の形態1における避雷器の等価回路と漏れ電流成分の波形とを示す図である。 この発明の実施の形態1における全漏れ電流波形にサージ吸収信号が重畳している状況を示す波形図である。 この発明の実施の形態1における抵抗分漏れ電流値の経時変化を示す図である。 この発明の実施の形態1における全漏れ電流値の経時変化を示す図である。 この発明の実施の形態1における避雷器漏れ電流の状態監視装置の構成を示す図である。 この発明の実施の形態2におけるサージ検出回数と抵抗分漏れ電流の増加量ΔIrとの関係を示す図である。 この発明の実施の形態3における避雷器漏れ電流の状態監視装置の構成を示す図である。 この発明の実施の形態4におけるサージ検出回数と全漏れ電流の増加量ΔItとの関係を示す図である。
符号の説明
1 GIS
2 避雷器
3 酸化亜鉛素子
4 漏れ電流
5 変流器
6,6a 漏れ電流測定装置
7 判定値
8,8a 状態監視装置
10 動作カウンタ
11 セパレータ
12,13 演算部
14 警報出力部
20 ΔIrの増加量に対する閾値
21 ΔItの増加量に対する閾値
It 全漏れ電流
Ir 抵抗分漏れ電流
Ic 容量分漏れ電流

Claims (8)

  1. 避雷器に内蔵される電圧非直線抵抗体に流れる容量分漏れ電流と抵抗分漏れ電流との合成電流である全漏れ電流を検出する変流器と、
    前記変流器により検出された前記全漏れ電流信号が所定の判定値を超えたことを検出したサージ検出信号を出力するサージ検出器と、
    前記全漏れ電流に含まれる前記抵抗分漏れ電流成分を分離するセパレータと、
    前記サージ検出器からサージ検出信号が入力される毎に、前記抵抗分漏れ電流と予め設定した所定の管理値とを比較演算する演算部と、
    を備えることを特徴とする避雷器漏れ電流の状態監視装置。
  2. 避雷器に内蔵される電圧非直線抵抗体に流れる容量分漏れ電流と抵抗分漏れ電流との合成電流である全漏れ電流を検出する変流器と、
    前記変流器により検出された前記全漏れ電流信号が所定の判定値を超えたことを検出したサージ検出信号を出力するサージ検出器と、
    前記全漏れ電流に含まれる前記抵抗分漏れ電流成分を分離するセパレータと、
    前記サージ検出器からサージ検出信号が入力される毎に、前記抵抗分漏れ電流の増加量と予め設定した所定の閾値とを比較演算する演算部と、
    を備えることを特徴とする避雷器漏れ電流の状態監視装置。
  3. 前記サージ検出器は、サージ検出回数をカウントすることが可能であり、
    前記演算部は、前記サージ検出回数と前記抵抗分漏れ電流の増加量とを関連づけて状態監視保全管理データとして蓄積することを特徴とする請求項2に記載の避雷器漏れ電流の状態監視装置。
  4. 避雷器に内蔵される電圧非直線抵抗体に流れる容量分漏れ電流と抵抗分漏れ電流との合成電流である全漏れ電流を検出する変流器と、
    前記変流器により検出された前記全漏れ電流信号が所定の判定値を超えたことを検出したサージ検出信号を出力するサージ検出器と、
    前記サージ検出器からサージ検出信号が入力される毎に、前記全漏れ電流と予め設定した所定の管理値とを比較演算する演算部と、
    を備えることを特徴とする避雷器漏れ電流の状態監視装置。
  5. 避雷器に内蔵される電圧非直線抵抗体に流れる容量分漏れ電流と抵抗分漏れ電流との合成電流である全漏れ電流を検出する変流器と、
    前記変流器により検出された前記全漏れ電流信号が所定の判定値を超えたことを検出したサージ検出信号を出力するサージ検出器と、
    前記サージ検出器からサージ検出信号が入力される毎に、前記全漏れ電流の増加量と予め設定した所定の閾値とを比較演算する演算部と、
    を備えることを特徴とする避雷器漏れ電流の状態監視装置。
  6. 前記サージ検出器は、サージ検出回数をカウントすることが可能であり、
    前記演算部は、前記サージ検出回数と前記全漏れ電流の増加量とを関連づけて状態監視保全管理データとして蓄積することを特徴とする請求項5に記載の避雷器漏れ電流の状態監視装置。
  7. 前記抵抗分漏れ電流または前記全漏れ電流が、前記管理値を超えたときに警報を出力する警報出力部を備えることを特徴とする請求項1または4に記載の避雷器漏れ電流の状態監視装置。
  8. 前記抵抗分漏れ電流の増加量または前記全漏れ電流の増加量が、前記閾値を超えたときに警報を出力する警報出力部を備えることを特徴とする請求項2、3、5または6のいずれか一つに記載の避雷器漏れ電流の状態監視装置。
JP2008163747A 2008-06-23 2008-06-23 避雷器漏れ電流の状態監視装置 Active JP5106266B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008163747A JP5106266B2 (ja) 2008-06-23 2008-06-23 避雷器漏れ電流の状態監視装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008163747A JP5106266B2 (ja) 2008-06-23 2008-06-23 避雷器漏れ電流の状態監視装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010002403A true JP2010002403A (ja) 2010-01-07
JP5106266B2 JP5106266B2 (ja) 2012-12-26

Family

ID=41584241

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008163747A Active JP5106266B2 (ja) 2008-06-23 2008-06-23 避雷器漏れ電流の状態監視装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5106266B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4778105B1 (ja) * 2010-09-13 2011-09-21 森長電子株式会社 避雷器利用料算出システム、避雷器利用料算出装置、避雷器利用料算出方法、避雷器利用料算出プログラム
JP6322342B1 (ja) * 2016-12-19 2018-05-09 三菱電機株式会社 監視装置および監視方法
CN108509700A (zh) * 2018-03-20 2018-09-07 南京信息工程大学 一种基于模拟退火粒子群算法的moa老化在线监测方法
CN112666396A (zh) * 2021-03-16 2021-04-16 江苏健安安全科技有限公司 一种避雷器的运行状态检测装置及其检测方法
CN116598996A (zh) * 2023-06-16 2023-08-15 温州益坤电气股份有限公司 智能避雷器

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103545785B (zh) * 2013-10-25 2016-08-17 上海臻和防雷电气技术有限责任公司 电源mov防雷器失效故障电流周波监测装置及方法
CN106168640B (zh) * 2016-06-27 2019-01-25 国网江苏省电力公司宿迁供电公司 一种氧化锌避雷器状态在线检测方法
CN108303608B (zh) * 2018-01-09 2021-02-26 国网安徽省电力公司阜阳供电公司 避雷器常规试验综合测试装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01272075A (ja) * 1988-04-21 1989-10-31 Toshiba Corp 避雷器の劣化検出装置
JPH02129881A (ja) * 1988-11-09 1990-05-17 Mitsubishi Electric Corp 酸化亜鉛形避雷器の劣化監視システム
JPH1064658A (ja) * 1996-08-22 1998-03-06 Mitsubishi Electric Corp サイリスタバルブ用避雷器の漏れ電流検出装置
JP2000091058A (ja) * 1998-09-11 2000-03-31 Chugoku Electric Power Co Inc:The 避雷器の漏れ電流監視装置
JP2001215247A (ja) * 2000-01-31 2001-08-10 Soronju Japan:Kk 漏洩電流測定装置
JP2006112904A (ja) * 2004-10-14 2006-04-27 Kansai Electric Power Co Inc:The 避雷器の劣化診断方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01272075A (ja) * 1988-04-21 1989-10-31 Toshiba Corp 避雷器の劣化検出装置
JPH02129881A (ja) * 1988-11-09 1990-05-17 Mitsubishi Electric Corp 酸化亜鉛形避雷器の劣化監視システム
JPH1064658A (ja) * 1996-08-22 1998-03-06 Mitsubishi Electric Corp サイリスタバルブ用避雷器の漏れ電流検出装置
JP2000091058A (ja) * 1998-09-11 2000-03-31 Chugoku Electric Power Co Inc:The 避雷器の漏れ電流監視装置
JP2001215247A (ja) * 2000-01-31 2001-08-10 Soronju Japan:Kk 漏洩電流測定装置
JP2006112904A (ja) * 2004-10-14 2006-04-27 Kansai Electric Power Co Inc:The 避雷器の劣化診断方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4778105B1 (ja) * 2010-09-13 2011-09-21 森長電子株式会社 避雷器利用料算出システム、避雷器利用料算出装置、避雷器利用料算出方法、避雷器利用料算出プログラム
JP6322342B1 (ja) * 2016-12-19 2018-05-09 三菱電機株式会社 監視装置および監視方法
WO2018116357A1 (ja) * 2016-12-19 2018-06-28 三菱電機株式会社 監視装置および監視方法
CN108509700A (zh) * 2018-03-20 2018-09-07 南京信息工程大学 一种基于模拟退火粒子群算法的moa老化在线监测方法
CN112666396A (zh) * 2021-03-16 2021-04-16 江苏健安安全科技有限公司 一种避雷器的运行状态检测装置及其检测方法
CN116598996A (zh) * 2023-06-16 2023-08-15 温州益坤电气股份有限公司 智能避雷器

Also Published As

Publication number Publication date
JP5106266B2 (ja) 2012-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5106266B2 (ja) 避雷器漏れ電流の状態監視装置
KR101086878B1 (ko) 미분법을 이용한 비선형 소자 피뢰기의 저항성 누설전류 검출 방법 및 그 장치
JP7137582B2 (ja) デジタル電気線路の完全性を検証する方法
CN105137163B (zh) 金属氧化物压敏电阻型避雷器或浪涌保护器的阻性漏电流在线监测方法
US8024157B2 (en) Device for detecting voltage disturbance
WO2010055885A1 (ja) 超電導コイルクエンチの検出装置及び検出方法
KR102162207B1 (ko) 로고스키 코일을 이용한 직류전류 측정장치
US11525850B2 (en) Method and apparatus for monitoring capacitor faults in a capacitor bank
CN102830319A (zh) 一种氧化锌避雷器绝缘状态带电检测装置及方法
JP2010107289A (ja) 電気設備の絶縁異常診断方法および絶縁異常診断装置
US20220252661A1 (en) Devices and methods for surge protection device monitoring
CN104502883B (zh) 计量芯片的异常检测及解决方法
CN108955951A (zh) 一种温度传感器故障判断方法及装置
KR101788866B1 (ko) 커패시터의 이상 검출 방법 및 이상 검출 장치
KR100930552B1 (ko) 서지보호 장치 및 이를 위한 원격 모니터링 시스템
CN104618284B (zh) 一种数字预失真处理方法和装置
JPWO2016174854A1 (ja) 蓄電池監視回路の断線検出方法
CN109459633A (zh) 直流输电换流阀晶闸管级回路故障诊断方法及装置及系统
JP2014176240A (ja) 避雷器監視システム
TW201606316A (zh) 用於使用高側電流感測以測量電力違反之電路
CN109787188A (zh) 可配置电源电压监测保护电路
KR20160027186A (ko) 전압-제한기 모니터링
Wang et al. Condition monitoring and deterioration analysis of metal oxide varistor
JP5382048B2 (ja) 差動信号故障検出装置及び差動信号故障検出方法
CA2342270A1 (en) System and method for monitoring the operation of a power converter

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110104

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120627

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120703

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120808

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120904

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121002

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5106266

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151012

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250