JP2009544336A - 圧縮空気作動式の複合型の真空掃除機 - Google Patents

Abstract

【課題】圧縮空気作動式の複合型の真空掃除機を提供する。
【解決手段】真空掃除機は、各種異物を貯留するストレージタンクと、前記ストレージタンクの底部に配置され、開閉構造を有する蓋と、前記蓋の両側に設けられたエアシリンダであって、それらのロッドの両端部が該蓋に固定されたエアシリンダと、前記ストレージタンクの上部に設けられたエジェクタと、前記エジェクタに取り付けられた、制御システムの制御下で外部の圧縮空気を供給する圧縮空気ホースと、前記制御システムに設けられた、ストレージタンク内の内容物を検知するユニットと、を含む。

Description

この発明は、真空清掃機に関し、より詳細には、ストレージタンク内にある各種異物を迅速に排出することのできる圧縮空気作動式の複合型の真空掃除機に関する。

従来知られている真空掃除機は、電気作動式の掃除機の密閉ケース内に設けられた、駆動モータの軸に接続されたファンを駆動させて該ケースの内部圧力を外部よりも低い圧力に減圧する一方で、減圧されたケース内の内部圧力を用いてゴミを外部から吸い込んで該ケース内に設けられたフィルタによって濾過する構造のものである。

しかしながら、このような従来の真空掃除機は、長期間の使用において頻繁に故障するとともに大きな騒音を発生し、また、雨天時に、造船所に野積みされた造船ブロック（船体の一部）から水を排出するのに使用した場合には感電の恐れが多大にあり、しかも浸水時の故障率が高いことから、実質的に商用化されていない。

そのため、最近では、エジェクタの原理を利用し、高圧の圧縮空気によって各種異物を集める真空掃除機が開発されている。すなわち、圧縮空気を用いた真空掃除機は、エジェクタ原理に準じて本体内部に真空を形成し、切屑や埃、流体などの異物を吸引してストレージタンク内に捕集するものである。

しかしながら、このような従来の真空掃除機は、各種異物を除去するためのドレインユニットがストレージタンクの上部に配置されていることから、集められた異物をストレージタンク内から排出するためには、掃除機の作動を中断しストレージタンクを９０度かそれ以上傾ける必要があった。そのため、このような従来の真空掃除機では、排出過程が作業者とって煩わしいものとなるとともに排出速度が遅いため掃除作業に遅延をきたし、しかも、各種異物をストレージタンク内から完全に取り除くことができないという不具合があった。

それゆえ、この発明は、従来技術の制限や不具合に起因する一又はそれ以上の問題を実質取り除くことのできる圧縮空気作動式の複合型の真空掃除機を対象とするものである。

この発明の目的は、ストレージタンク内部に集められた各種異物を瞬間的に迅速に排出することのできる圧縮空気作動式の真空掃除機を提供することにある。

この発明の他の目的は、簡便に移動させることのできる圧縮空気作動式の真空掃除機を提供することにある。

これらの及び他の効果並びにこの発明の目的を達成するため、具現化し広範に記載したように、圧縮空気作動式の真空掃除機を提供する。真空掃除機は、各種異物を貯留するストレージタンクと、前記ストレージタンクの底部に配置され、開閉構造を有する蓋と、前記蓋の両側に設けられたエアシリンダであって、それらのロッドの両端部が該蓋に固定されたエアシリンダと、前記ストレージタンクの上部に設けられたエジェクタと、前記エジェクタに取り付けられた、制御システムの制御下で外部の圧縮空気を供給する圧縮空気ホースと、前記制御システムに設けられた、ストレージタンク内の内容物を検知するユニットと、を含む。

この発明によれば、ストレージタンクの底部に設けられた蓋及びエアシリンダを用いることによって全ての異物を迅速に排出することができ、よって、労働ロスに起因する人件費を削減することができるとともに、安全な事故を減少させることができる。また、この発明によれば、切屑、粒子、流体、又は泥のような各種の粗い物質を集めることができることから、多目的への適用が可能となるという利点がある。加えて、この発明によれば、真空掃除機の底部にキャスタを取り付けることができ、いつでもどこでも各種異物を迅速に除去することができるという利点がある。

以下、この発明の好適な実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。後の詳細な説明では、技術的解決を実現するためにこの発明の代表的な実施形態を例示する。他の例示的な実施形態は、この発明の構造の説明で置き換える。

この発明は、真空ドラム内に留められた切屑、粒子、流体、又は泥のような各種の粗い異物を迅速に排出する圧縮空気作動の複合型の真空掃除機をもたらすものである。このため、この発明は、ストレージタンクの蓋を開放させる技術的構成をもたらすものである。

以下、この発明の好適な実施形態を添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。

図１は、この発明の例示的な実施形態に従う圧縮空気作動式の複合型の真空掃除機の構造を示した図である。この発明に従う真空掃除機１００は、動力源としての圧縮空気を用いて全ての異物を捕集、収集及び移送する掃除装置であって、高効率と高性能を実現するものである。特に、真空掃除機１００は、引火性の高い物質を安全に収集し移送することができる。真空掃除機１００は、エジェクタ１０と、圧縮空気ホース１４に接続されたバルブ１２と、制御システム１８と、エアシリンダ２０及び２８と、蓋２４と、ストレージタンク３２と、リミットスイッチ４４とを備える。ストレージタンク３２の内部には、フロート３４と回転レバー３６とが設けられている。

図１を参照すると、エジェクタ１０は、ストレージタンク３２の内部を真空にするものである。エジェクタ１０はパイプに接続されている。このパイプにはバルブ１２が設けられている。バルブ１２は、パイプに接続された圧縮空気ホース１４の流路を開閉するものである。圧縮空気ホース１４は、動力源１４としての圧縮空気を用いてストレージタンク３２の内部を真空にするのに用いられ、異物の吸引を可能とするものである。異物を吸引するための掃除ホース５２は、ストレージタンク３２の一側部に設けられている。

ストレージタンク３２は、真空掃除機の本体１６に取り付けられており、切屑、粒子、流体、又は泥のような各種の粗い異物を貯留（又は収集）するものである。ストレージタンク３２は、その底部にて開放され、その上部にはエジェクタ１０が取り付けられている。

蓋２４は、ストレージタンク３２の底部に取り付けられている。ストレージタンク３２は、蓋２４を開閉したときその底部にて開閉する。エアシリンダ２０及び２８は、ストレージタンク３２の下部両側にてブラケット２２及び３０を介して固定されている。蓋２４は、その両側端部にてエアシリンダ２０及び２８の各ロッド２０ａ及び２８ａに連結されている。この構成により、蓋２４を開閉した際に、各種異物をストレージタンク３２から迅速に大量排出させることができる。

フロート３４は、ストレージタンク３２の内部に設けられている。フロート２３は、ストレージタンク３２の内部に各種異物が集められ、所定量満たされた場合に作動するものである。概して、フロート３４はトイレ便器に用いられるフロートと同様の機能を奏するものである。すなわち、フロート３４には、屈曲した回転バー３６が設けられている。回転バー３６は、ストレージタンク３２の内部に設けられたブラケット４０にヒンジ３８を介して取り付けられている。ストレージタンク３２の外面には、回転バー３６の端部と接触する接点リブ４２が設けられている。接点リブ４２は、真空掃除機の本体１６に取り付けられたリミットスイッチ４４をスイッチング（オン・オフ）する。

制御システムボックスは、真空掃除機の本体１６に設けられている。制御システム１８は、リミットスイッチ４４のスイッチングに応じて、エジェクタ１０に供給される圧縮空気を制御する。制御システム１８は、エアシリンダ２０及び２８の作動を制御する。制御システム１８は、圧縮空気ホース１４に接続されたシリンダバルブを開閉する。シリンダバルブは、制御システム１８の内部に設けられている。本体１６の底面には各角部にキャスタ２６が設けられている。キャスタ２６は、この発明の真空掃除機１００の簡便な移動を可能とする。

次に、図２及び３を参照して、この発明の圧縮空気作動式の複合型の真空掃除機の作動過程を詳細に説明する。

先ず、圧縮空気は、供給ホース５０を介して外部のコンプレッサから制御システム１８に供給される。圧縮空気は、制御システムの制御下で圧縮空気ホース１４を通過しエジェクタ１０を作動させる。これと同時に、圧縮空気ホース１４のバルブ１２は開放される。エジェクタ１０はストレージタンク３２の内部を真空にし、掃除ホース５２を通して各種異物を導入する。異物は、ストレージタンク３２の内部に収集され、時間が経過するにつれてストレージタンク３２に異物が満ちることになる。ストレージタンク３２の内部では、フロート３４がヒンジ３８を中心として徐々に上昇する。その結果、フロート３４に設けられた回転バー３６が接点リブ４２を作動させる。

その後、接点リブ４２は、リミットスイッチ４４を「オン」にスイッチングする。このスイッチング操作に応じて、制御システム１８はシリンダバルブを閉鎖し、すなわち、エジェクタの作動を中断し、圧縮空気ホース１４への圧縮空気の供給を遮断する。

その後、エアシリンダ２０及び２８が作動する。蓋２４は、エアシリンダ２０及び２８が作動した際に開放される。すなわち、エアシリンダ２０及び２８のロッド２０ａ及び２８ａは下方へ移動する。従って、ロッド２０ａ及び２８ａに連結された蓋２４が下方に移動したとき、ストレージタンク３２の底部が開放される。このようにすることで、収集された各種異物はストレージタンク３２から素早く排出される。

異物が排出された後、蓋２４は約３秒で閉まる。制御システム１８の内部のシリンダバルブは、エア式のタイマによって開放され、圧縮空気ホース１４を介してエジェクタ１０に圧縮空気が供給される。これと同時に、エジェクタ１０が作動し、真空が形成され、掃除作業が可能となる。自動システムを作動させることによって、別途の人為的な操作をすることなしに、吸引と排出とを行うことができる。従って、掃除作業を一人で継続的に行うことが可能となる。

上述のように、この発明によれば、ストレージタンクの下部に設けられた蓋及びエアシリンダを用いることで全ての異物を迅速に排出ことができ、よって、労働ロスに起因する人件費を削減することができるとともに、安全な事故を低減することができる。また、この発明によれば、切屑、粒子、流体、又は泥のような各種の粗い物質を集めることができることから、多目的への適用が可能となるという利点がある。加えて、この発明によれば、真空掃除機の底部にキャスタを取り付けることができ、いつでもどこでも各種異物を迅速に除去することができるという利点がある。

一方、この発明の好適な実施形態を参照して説明及び図示したこの発明は、発明の主旨及び範囲から逸脱することなく当業者によって種々の修正及び変更が可能であることを理解されたい。従って、この発明は、添付の特許請求の範囲に記載の範囲及びその均等物に含まれる種々の修正及び変更を包含するものである。

この発明の例示的な実施形態に従う圧縮空気作動式の複合型の真空掃除機の構造を示した図である。 図１に示した複合型の真空掃除機の作動過程を示した図である。 図２に示した複合型の真空掃除機が作動状態によってストレージタンクの蓋が開いた状態を示した図である。

符号の説明

１０：エジェクタ １２：バルブ
１４：圧縮空気ホース １６：本体
１８：制御システム ２０、２８：エアシリンダ
２４：蓋 ３２：ストレージタンク
３４：フロート ３６：回転バー
４２：接点リブ ４４：リミットスィッチ

Claims (3)

1. 圧縮空気作動式の複合型の真空掃除機において、
   各種異物を貯留するストレージタンク（３２）と、
   前記ストレージタンク（３２）の底部に配置され、開閉構造を有する蓋（２４）と、
   前記蓋（２４）の両側に設けられたエアシリンダ（２０、２８）であって、それらのロッド（２０ａ、２８ａ）の両端部が該蓋（２４）に固定されたエアシリンダ（２０、２８）と、
   前記ストレージタンク（３２）の上部に設けられたエジェクタ（１０）と、
   前記エジェクタ（１０）に取り付けられた、制御システムの制御下で外部の圧縮空気を供給する圧縮空気ホース（１４）と、
   前記制御システムに設けられた、ストレージタンク内の内容物を検知するユニットと、を含むことを特徴とする真空掃除機。
2. 前記内容物を検知するユニットとして、前記ストレージタンク（３２）の内部にはフロート（３４）が設けられ、
   真空掃除機の本体（１６）には、前記フロート（３４）の作動に応じてスイッチングされるリミットスイッチ（４４）が設けられ、
   制御システム（１８）が前記リミットスイッチ（４４）のスイッチングに応じて前記エジェクタ（１０）及び前記エアシリンダ（２０、２８）の作動を制御する、請求項１に記載の真空掃除機。
3. 前記真空掃除機の本体（１６）の底部にキャスタ（２６）が設けられた、請求項１に記載の真空掃除機。

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