JP2009543568A5

JP2009543568A5 -

Info

Publication number: JP2009543568A5
Application number: JP2009519951A
Authority: JP
Filing date: 2007-07-13
Publication date: 2010-08-19
Anticipated expiration: 2027-07-13

Claims

極性脂質を強化した、特にリン脂質およびスフィンゴ脂質を強化した乳成分であって、リン脂質の重量%が、成分の乾燥物質のパーセンテージで計算して、20%より多い、乳成分。
リン脂質型に由来する極性脂質の割合が、成分の乾燥物質のパーセンテージで計算して、30%より多い、請求項1に記載の乳成分。
リン脂質型に由来する極性脂質の割合が、成分の乾燥物質のパーセンテージで計算して、35%より多い、好ましくは36%、37%、38%、39%より多い、請求項1に記載の乳成分。
タンパク質、炭水化物、ミネラル、水溶性ビタミン、酵素および場合によっては灰分からなる群から選択される少なくとも1つの成分をも含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の乳成分。
タンパク質の割合が、前記乳成分の乾燥物質のパーセンテージで計算して、40%未満、より具体的には30%未満、特には10%未満である、請求項4に記載の乳成分。
タンパク質が、酵素により加水分解されたタンパク質ではない、請求項4または5に記載の乳成分。
極性脂質が、1μmから2.5μmの直径を有する脂肪球の形態で存在する、請求項1から6のいずれか一項に記載の乳成分。
液体形態である、請求項1から7のいずれか一項に記載の乳成分。
固体形態（粉末）である、請求項1から7のいずれか一項に記載の乳成分。
極性脂質を強化した、特にリン脂質およびスフィンゴ脂質を強化した乳成分を製造する方法であって、リン脂質の重量%が、成分の乾燥物質のパーセンテージで計算して、20%より多く、そして、殺菌したクリームミルクを、遠心による濃縮、限外濾過工程、および限外濾過/膜分離工程からなる群から選択される少なくとも2つの工程を含む物理的処理に供する、方法。
前記乳成分から、タンパク質を抽出する工程を更に含む、請求項10に記載の方法。
タンパク質の抽出が、塩化カルシウムを添加する工程、次いで、70℃で40分間熱処理する工程、次いで、酸の添加によってpHを5.2に調整する工程、次いで、遠心によるデカンテーションを用いて沈殿タンパク質を分離する工程を含む熱カルシウム処理を介して、得られる、請求項9に記載の方法。
酸が、クエン酸および/または乳酸および/またはリン酸および/または塩酸で構成されている、請求項12に記載の方法。
水を用いた洗浄工程、好ましくは、遠心による濃縮工程に先行する洗浄工程をも含む、請求項10から13のいずれか一項に記載の方法。
請求項1から9のいずれか一項に記載の乳成分、または請求項10から14のいずれか一項に記載の方法によって得られる乳成分を含む、食品組成物または食品添加物。
乳製品、例えば、クリーム、ヨーグルト、ヨーグルト飲料、チーズ、チーズスプレッド、乳製品デザート、スープ、パンおよびペストリー製品、特には、ブリオッシュまたはスコーンからなる群から選択される、請求項15に記載の食品組成物。
適切な製薬用担体、および請求項1から9のいずれか一項に記載の乳成分を含む医薬組成物。
ガンまたは糖尿病の治療または予防用の医薬の調製のための、請求項17に記載の医薬組成物の使用。