JP2009541497A - Abs類似物品製造を目的とした光硬化性組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】ABS類似物品製造のための光硬化性組成物
【解決手段】本発明は、(i)カチオン硬化性化合物、(ii)アクリレート含有化合物、(iii)ポリオール含有混合物、(iv)カチオン性光開始剤及び(v)フリーラジカル光開始剤を含む、透明で低粘度の光硬化性樹枝組成物を提供する。該光硬化性組成物は、ラピッドプロトタイピング手法を用いて硬化し得、ABSに似た特性を有する、不透明白色の三次元物品を形成することができる。
【選択図】 なし

Description

本発明は(i)カチオン硬化性化合物、(ii)アクリレート含有化合物、(iii)ポリオール含有混合物、(iv)カチオン性光開始剤及び(v)フリーラジカル光開始剤から構成された、透明で、低粘度の光硬化性組成物を教示し、さらにラピッドプロトタイピング技術を使った不透明な三次元物品の製造におけるその使用を教示する。
液状のものを固体化するイメージは、光形成可能な液体で表面上に薄い層をつくってコートし、例えばステレオリソグラフィ用のレーザーによって導かれるUVなどの化学線をイメージ通りに露光すること、すなわち、イメージ通りの液体凝固によるプロセスである。その後、光硬化可能な液体の新たな薄い層を現在の液状層上に、又はすでに凝固した部分上にコートする。さらに新たな層におけるイメージ通りに部分を凝固させるために、さらには、新たに硬化した範囲の部分と前に硬化した範囲の部分の間を密着させるために、イメージ通りに露光する。各々のイメージ通りの露光は、全ての層がコートされ、全ての露光が完了したときに、不可分の光凝固目的物が周囲の液状組成物から取り出すことが可能であるような、光凝固目的物に相当する横断面の形状である。幾つかの用途において、構築物の中止や、次の層や今後の構築物における構築パラメータの修正をするかどうかを決定するために物品を構築する間、液状樹脂表面下で部分的に完了した物品を見られることは有益である。
固体イメージングプロセスの最も重要な有利な点の一つは、コンピュータを使ったデザイン(CAD)によって設計されてきた現品を迅速に製造する能力である。数多くの進歩が、製造された物品の精度を改善するに見合う組成物及びプロセスの中で得られている。また、顕色剤組成物については、光凝固物品のモジュラス又は熱たわみ温度(HDTともよばれ、材料サンプルが特定荷重下で変形する温度)などの個々の特性の改善に向けてかなりの進歩が遂げられてきた。概して、より高いHDTを有する材料は高温下でよりよく機能する、すなわち、耐変形性に優れている。
しかしながら、見た目の特性に基づいて、最終物品を原料と容易に誤解され得る程度まで、ある特定の一般的な原料の物理特性を有する一組をシミュレートしようとする試みには限界がある。米国特許第6,287,748号明細書及び米国特許第6,762,002号明細書には、ポリエチレン及びポリプロピレン物品の外観を有する物品の製造に用いた光硬化性組成物が記載されている。
ステレオリソグラフィプロセス中に硬化し、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(“ABS”)原料の外観を有する不透明物品を製造する、透明で、低粘度の光硬化性組成物の製造が望ましい。
不透明物品を得るために、UV硬化性樹脂に様々な物質を添加することが知られている。例えば、米国特許第4942060号明細書には、硬化の深さをコントロールするためにプロセス中において、アクリル樹脂における相分離剤の使用について記載されている。
レーザーベースのステレオリソグラフィプロセスにおいて特に重要なことは、エポキシ−アクリル樹脂混合物に基づいた配合物である。これら配合物は、バランスのとれた機械特性を生むために、さらに強靭化剤(タフナー)を必要とする。例えばそのような特殊なエポキシ−アクリルハイブリッド組成物に関する米国特許第5476748号明細書、及び既存の技術は、ヒドロキシポリエステル、ポリエーテル又はポリウレタンに由来する、少なくとも一種のヒドロキシ基を含有する“タフナー”の使用を開示している。硬質の、
より高いHDT組成物を得るために相分離されたこれらタフナーの使用については言及されていない。
国際公開第2005/045523号パンフレットには、硬化時に硬化した物品に高いHDTを与える透明樹脂組成物が記載されている。ここで強調しておきたいことは、特にエポキシ含量に対応する非ヒドロキシ含有アクリル成分についてであり、硬化樹脂は透明な重合体である。
米国特許出願第2005/072519号明細書には、安定した張力特性を与える、ある種のエポキシアクリル樹脂が記載されている。これは、グリシジルエポキシ化合物なしのハイブリッド組成物を含む。
米国特許出願第2003/198824号明細書には、硬化樹脂において強靭性をもたらす、予め形成された反応性粒子を含有するエポキシ−アクリル樹脂が記載されている。ポリシロキサンを含む反応性粒子は、低濃度で使用され、特にABSに似た特性とつやのある硬化表面を得られることが記載されている。
米国特許第5972563号明細書は、様々なヒドロキシ基含有化合物、特にヒドロキシ基を有する芳香族化合物との、エポキシ−アクリルハイブリッドシステムに関するものである。強調しておきたいことは、硬化樹脂が耐水性を持ち得たことである。
米国特許第5476748号明細書は、精度と機械特性に関する必要条件を定めている。強靭な、より高いHDT組成物を獲得するために相分離されたタフナーの使用については言及されていない。実施例は、ポリエステルジオール含有試料について示されている。
従来技術において、ミクロ相ドメインを強化する分別及び優先分離を可能にするエポキシ−アクリルハイブリッドにおける、混合ポリオール試料について特別な言及はされていない。不透明になるこれらの透明組成物のタイプは、例えばSL機械などの装置の操作において必要とされる低粘度を達成し、さらに所望の高い強靭性をもたらすので重要である。予め形成されたタフナーは通常、粘度上昇により、効果的な量で取り込むことができない。
米国特許第4942060号明細書 米国特許第5476748号明細書 国際公開第2005/045523号パンフレット 米国特許出願第2005/072519号明細書 米国特許出願第2003/198824号明細書 米国特許第5972563号明細書 米国特許第5476748号明細書
ユーザーは現在、部分構築の間、樹脂表面下で部分的に完了した部分を見たいと思っている。そうすることで、ユーザーは、構築の中止又は次の層や今後の構築物における構築パラメータの修正を決定することができる。透明な硬化又は不透明な液体樹脂はこの非常に望まれている特性を邪魔していた。
また、不透明液体をもたらす薬剤は、SL樹脂に対しても問題を引き起こし得た。幾つかの添加剤は、気泡の原因となることが見出されている。他の場合において、最適値よりも高い粘度が必要とされ得る。
上記に加えて、ラピッドプロトタイピング部品の改善された性能に対する年々高まる要求がある。本発明は、硬化の間に変色する樹脂を提供するだけでなく、より優れた機械特性と耐熱性を示す最終部品を提供する。これらはまた、多くのユーザーが要望する特性である、白色熱可塑性物質の外観を有している。
透明から不透明になるというUV硬化性ステレオリソグラフィ樹脂への要求は、顧客からの新たな要望である。先に言及されたそのような樹脂として、米国特許第4942060号明細書においてアクリル樹脂が記載されている。エポキシ−アクリルハイブリッドについては言及されていない。一方、ここで目指しているのは深さのコントロール/精度のプロセスであり、機械特性の強化/改善ではない。
ポリオールと低分子量のアルコール又はエポキシの組み合わせが、優れた機械特性及び耐熱性と同時に、最適な隠蔽効果を生み出すことが知られている。目的の効果をもたらす組合せは、アルコール又はエポキシの何れかであり得、低分子量乃至中分子量である少なくとも一種の化合物から形成される成分(1)の混合物、及び成分(1)よりも高分子量であり、少なくとも一種のポリオールである成分(2)の混合物である。(1)アルコール又はエポキシの何れかであり得る少なくとも一種の低分子量乃至中分子量の成分と、(2)(1)よりも高分子量であり少なくとも一種のポリオールの混合物は、明らかにUV硬化の間にポリオールの相分離を受けて、透明で均質な液体樹脂を白色固体に変化させることが観察されている。驚くべきことに、少量の低分子量成分(1)があることで、高分子量ポリオール(2)の相分離は増強され、著しく改善された機械特性につながることが見出された。
当業者の間で既知である強靭性を向上させる他の方法は、ポリオール(2)の含量を増加することである。しかしながら、この方法ではモジュラス及びHDTの損失と粘度の望ましくない上昇につながる。我々の発明は、粘度を上昇させることなく、モジュラス及びHDTを維持又は改善する、タフナーとしてのポリオール(2)の能力を増強するものである。
硬化プロセスの間に不和合性が増加することにより、ハイブリッド配合物の硬化中に、中分子量乃至高分子量のポリオールの相分離が起こることが知られている。相分離の量は、様々なパラメーターに左右される:例えば、ポリオールの化学構造(PPO(ポリ[プロピレンオキシド])、PEO(ポリ[エチレンオキシド])、ポリTHF(テトラヒドロフラン)、ポリブタジエン、エポキシ化ポリブタジエン、ポリエステル、ポリウレタン、など・・・)、その官能基性(線状、3腕星状、高官能性、分枝、グラフト化又は高分岐化など・・・)、ヒドロキシ末端基の級(第一級又は第二級)、その分子量、配合物に存在する含量など。これら全てのパラメータに応じて、相分離は全く生じないかもしれない:硬化した配合物は液体樹脂同様にクリアで透明である。このような透明硬化配合物は優れた柔軟性とその結果通常低いHDTを有することになる。相分離は起こるがほんの僅かである:固体樹脂は僅かに乳白色である。もし相分離が多量に起こるとすれば、固体樹脂は多かれ少なかれ曇った外観になる。
低分子量のアルコール又はエポキシ(成分(1))は、優れた機械特性と温度特性を保有しながら、固体部分を白色にするような程度でポリオール(成分(2))に対して相分離を増強する。
驚くべきことに、ある特殊に混合されたポリオール含有混合物は、硬化性エポキシ−アクリル樹脂と相溶性があり、ステレオリソグラフィ条件下で硬化するときに、強靭で高いHDTの物品を形成する、低粘度の組成物を得る。これら特定のポリオール混合物を含む
組成物は、不透明体を形成し、硬化されたエポキシアクリルハイブリッド樹脂中のミクロ相領域を強靭化する、制御可能に分離されたポリオール混合物のミクロ相域を含むと考えられている。
理論に制約されることを望まないが、本発明では特にアルコール又はエポキシ官能基などの低分子量化合物が、高分子量ポリオールの分離を促進するために用いられると考えている。高分子量ポリオールは、強靭性を与える:しかしながら、高分子量ポリオールは、それ自体で硬化性及び硬化する樹脂マトリクスから容易に分離することは不可能である。硬化する樹脂マトリクスからはっきりと分離しないのであれば、ポリオールはその後軟化剤として機能し、例えばHDT及びTg及びモジュラス等の硬化樹脂の熱特性を低下させる。
低分子量化合物と高分子量ポリオールの混合物は、驚くべきことに低粘度、エポキシ−アクリルマトリクスとの相溶性、より高い強靭性という特性を最良に併せて持ち、さらにはHDTロスに対する柔軟性をも持つという、よりよい特性の両立をもたらす。
成分(1)は、低分子量乃至中分子量の一種以上のアルコール又はエポキシ分子であり、高分子量ポリオールの相分離を増強する。このアルコール又はエポキシ分子は脂肪族、脂環式又は芳香族であり得る。それは単官能性、二官能性又は多官能性であり得る。ヒドロキシ基は第一級、第二級又は第三級のいずれもあり得る。
成分(1)は、アクリレート化合物、特にアクリレート基が立体的に遮蔽されるアクリレート化合物などの遅反応性アクリレート化合物、又はメタクリレート化合物でもあり得る。
好ましい成分(1)は、好ましい順に:ポリオール>エポキシ>アクリレート>モノアルコールである。したがって、好ましい成分(1)はポリオール又はエポキシ化合物である。
具体例において、成分(1)の分子量は、60g/mol(イソプロパノール)と同様に低い値であること可能であり、4800(Desmophen PU21IK01)まで上昇し得る。大体の場合、好ましくは6000未満、より好ましくは5000未満である。
成分(2):は成分(1)より高分子量の、一種以上のポリオールであり、重合中に相分離を経る。このポリオールの相分離は、成分(1)の存在によって増強される。このポリオールは、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリウレタンポリオール、ヒドロキシ末端ポリシロキサンなどであり得る。線状(二官能性ポリオール)又は分枝状(三官能性又は多官能性)、又は星状(三官能性又は多官能性)であり得る。好ましくは、適正な相分離を確実にするために、ポリオール(2)の分子量は1000より大きく、好ましくは1500より大きい。例えば、このポリオールの分子量は、2000g/molから11200g/mol(Acclaim(登録商標)12200)まで及びそれ以上と様々である。
組成物は(1)と(2)の混合物を5乃至40%含有する。
直鎖がマトリクスとの不相溶性をますます高めることを引き起こす相互作用の変化のために、配合物のUV重合において、高分子量のポリオールが相分離を経ることは当業者には既知である。軟化剤及びタフナーとしてのポリオールの使用は、通常、マトリクスの柔軟化、引張及び曲げモジュラスの低下を引き起こすことにつながり、より低い耐熱性につ
ながる。これらポリオールはまた高い粘度を有し、最終組成物の粘度を顕著に上昇させる。
当業者に既知でなく、自明でないことは、低分子量のアルコール(成分(1))を加えることであり、我々は機械特性が劣化することなく、成分(2)の相分離を増強できたことである。
我々は驚くことに、高分子量のポリオール(成分(2))の相分離が、低分子量アルコール又はエポキシ(成分(1))の存在によって増強され、そしてこの方法で形成された領域が、低分子量のアルコール又はエポキシのないものと比べて優れた強靭化効果をもたらすことを見出した。我々は驚くことに、この方法において、最初の液体樹脂は透明ではあるものの、製造された部品が、使用者に便益をもたらす白色の熱可塑性物質の外観を有し、製造された最終目的物は強靭ではあるが剛性を保ち、且つ優れた耐熱性を有することを見出した。加えて、本発明は、エポキシ系とポリオールの強靭化の欠点として周知である、粘度上昇も全くせずに、これらの利点を全てをもたらし得る。
好ましくは、化合物(1)はポリカーボネートポリオールとは異なる。
好ましい実施態様において、化合物(1)は、線状又は分枝状のポリ(オキシテトラメチレン)、ポリ(オキシプロピレン)、ポリ(オキシエチレン)、ヒドロキシ末端ポリブタジエンであり得るポリオールである。
好ましくは、化合物(2)は、ポリオキシアルキレンポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、又はポリウレタンポリオールである。
好ましくは、化合物(1)は、ポリオール(2)の各g数に対して少なくとも0.1gの量で加えられる。
好ましくは、ポリアクリレート成分はジアクリレート化合物を含むか、本質的にジアクリレートを用いて形成される。
エポキシ含有成分は、一種のエポキシ化合物又は異なるエポキシ化合物の混合物を含み得る。
光硬化性組成物は透明な液体である。概して、30℃で測定される粘度は、1000mPa・s(センチポアズ cP)以下である。それは不透明固体の硬化下に形成される。好ましくは、この不透明硬化固体は、少なくとも65の、より好ましくは少なくとも69の明度L*(以下に定義するように測定される)を有する。65未満のL*を有する固体部品は、見た目に曇っているか又は乳白色であり、それは好ましくない。
従来の、レーザー指向性ステレオリソグラフィによる3次元物体の形成に加えて、本発明の組成物は、他のUV又は可視の非三次元モデリング(例えばインクジェットベースシステム及び媒体を露光するライトバルブ)に対して使用可能である。光硬化性コーティング、インク、はんだマスク、光ファイバー用クラッドに使用可能である。
一つの実施態様において、本発明は特に高分子量ポリオールの分離を促進するために低分子量ポリオールを使用し、そうすることで、低い粘度、さらには高い強靭性、及びHDTロスに対する柔軟性におけるより良い両立を可能にする。この実施態様において、組成物は以下の通りである:約40−80質量%のカチオン硬化性化合物、約5−40質量%のアクリレート含有化合物、少なくとも二種のポリオール:(1)180−1500g/
OH当量のヒドロキシル当量を有し、線状又は分枝状のポリ(オキシテトラメチレン)、ポリ(オキシプロピレン)、ポリ(オキシエチレン)、ヒドロキシ末端ポリブタジエン又はヒドロキシ末端ポリシロキサンであり得るポリオール:(2)230−7000g/OH当量のヒドロキシ当量を有し、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、又はポリウレタンポリオールであり得る少なくとも一種の他のポリオール:を含む、約5−40質量%の反応性強靭化ポリオール混合物、約0.2−10質量%のカチオン性光開始剤、約0.01−10質量%のフリーラジカル光開始剤、及び所望により一種以上の安定剤を含有する、透明な、低粘度の光硬化性樹脂である(質量%は光硬化性組成物の総質量に基づく)。請求項1の光硬化性組成物のポリオールはポリ(オキシテトラメチレン)ポリオールである。
好ましくは、光硬化性組成物において、ポリ(オキシテトラメチレン)ジオール/成分(2)のポリオールのモル比は等量乃至25未満である。
より好ましくは、このモル比は等量乃至10未満、又は等量乃至5未満である。
好ましくは、成分(2)のポリオールはポリエーテルポリオールである。
好ましくは、光硬化性組成物は透明であり、化学線の照射による硬化後はABSに似た不透明白色である。
好ましくは、光硬化性組成物は:
a)約40−80質量%のエポキシ含有化合物;
b)約5−40質量%の二官能性(メタ)アクリレート;
c)約5−40質量%の
(1)180−1500g/OH当量のヒドロキシ当量を有し、線状又は分枝状のポリ(オキシテトラメチレン)、ポリ(オキシプロピレン)、ポリ(オキシエチレン)、ヒドロキシ末端ポリブタジエン又はヒドロキシ末端オリシロキサンであり得るポリオール;及び
(2)230−7000g/OH当量のヒドロキシ当量を有し、ポリエーテルポリール、ポリエステルポリオール又はポリウレタンポリオールであり得る、少なくとも一種の他のポリオール;
を含むポリオール混合物
d)約0.2−10質量%のカチオン性光開始剤;
e)約0.01−10質量%のフリーラジカル光開始剤;及び所望により
f)一種以上の安定剤、
を含み、
質量%は光硬化性組成物の総質量に基づくものであり、
化学線照射及び所望により加熱による硬化後の光硬化性組成物は、約30−65MPaの範囲の引張強度、約2−110の%範囲の破断点引張伸び、約45−107MPaの範囲の曲げ強度、約1600−5900MPaの範囲の曲げモジュラス、12ft lb/in未満のノッチ付アイゾッド衝撃強度、及び約68−140℃の範囲の熱たわみ温度(0.46MPa時)を有する。
本発明は
g)表面上に請求項1の光硬化性組成物の層をコートすること;
h)イメージ化された横断面を形成するために、照射領域の層に相当量の硬化を引き起こすのに十分な強度を持つ化学線で層をイメージどおりに照射すること;
i)先に照射されたイメージ化された横断面上に請求項1の組成物の薄い層をコートすること;
j)重ねてゆくイメージ化された横断面を形成するために、照射領域の薄い層に相当量の硬化を引き起こし、かつ先に照射されたイメージ化された横断面との密着を引き起こすのに十分な強度の化学線で工程(c)らの薄い層をイメージどおりに照射すること;
k)3次元物品を構築するために、工程(c)及び工程(d)を十分な回数繰り返すこと;を含む方法まで及ぶ。
好ましくは、ポリオール混合物は‘疎水性ポリオール’を含むか、それに由来する。
イメージ化された横断面を形成するために、表面上に組成物の層をコートし、照射領域の層に相当量の硬化を引き起こすのに十分な強度の化学線で該層をイメージどおりに照射することにより、光硬化性組成物は硬化され得る。続いて光硬化性組成物の薄い層は、先のイメージ化された横断面上にコートされ得、薄い層の相当量の硬化を引き起こし、先に照射されたイメージ化された横断面との密着を引き起こすのに十分な強度の化学線で照射する。これはABSに類似した外観と機械特性を有する3次元物品を構築する目的のために、十分な回数繰り返され得る。
本発明は、カチオン硬化性化合物、アクリレート含有化合物、ポリオール混合物及びカチオン性及びフリーラジカル光開始剤及び所望により一種以上の安定剤を含む、光硬化性組成物に関する。これら成分が組み合わされると、迅速なレーザー硬化の下、ABSのような強靭性、柔軟性及び高い熱たわみ温度の優れたバランスを有する不透明3次元物品を製造する、透明な、低粘度の光硬化性組成物が製造される。
カチオン硬化性化合物
第一の成分として、本発明の光硬化性組成物は、光硬化性組成物の総質量に基づいて、30乃至80質量%、好ましくは40乃至80質量%の少なくとも一種のカチオン硬化性化合物又は樹脂を含み、それは、ポリマーネットワークを形成するため、開環メカニズム経由若しくはその結果として反応可能な官能基を有することを特徴とする。このような官能基の例としては、分子中のオキシラン−(エポキシド)環、オキセタン−環、テトラヒドロフラン−環及びラクトン−環が挙げられる。そのような化合物は、脂肪族、芳香族、脂環式、アリール脂肪族(araliphatic)基、又はヘテロ環式構造を有し得、これらは側鎖
として環基を含み得るか、又はエポキシ基が脂環式環系又はヘテロ環式環系の部分を形成できる。
一つの実施態様において、カチオン硬化性化合物は、エポキシ含有化合物である。一般に、例えば米国特許第5,476,748号明細書(参照することにより本明細書に組み込まれる)に開示されるエポキシ含有化合物などの、どのエポキシ含有化合物も、本発明に適応できる。
一つの実施態様において、本発明において使用される適当なエポキシ含有化合物は、非グリシジルエポキシドである。これらのエポキシドは、線状、分枝状又は環状の構造であり得る。例えば、エポキシ基が脂環式環系又はヘテロ環式環系の部分を形成する、一種以上のエポキシ化合物が含まれ得る。その他のものとしては、少なくとも一つのシリコン原子を含む基に直接又は間接的に結合する、少なくとも一種のエポキシシクロヘキシル基を有する、エポキシ含有化合物が挙げられる。具体例は、米国特許第5,639,413号明細書に開示され、参照することにより本明細書に組み込まれる。さらに他のものとしては、一種以上のシクロヘキセンオキシド基を含むエポキシド及び一種のシクロペンテンオキシド基を含むエポキシドが挙げられる。
特に適当な非グリシジルエポキシドとしては、エポキシ基が脂環式環系又はヘテロ環式
環系の部分に形成している、以下の二官能性非グリシジルエポキシドが挙げられる:ビス(2,3−エポキシシクロペンチル)エーテル、1,2−ビス(2,3−エポキシシクロペンチルオキシ)エタン、3,4−エポキシシクロヘキシル−メチル 3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、3,4−エポキシ−6−メチル−シクロヘキシルメチル 3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキサンカルボキシレート、ジ(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)ヘキサンジオエート、ジ(3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル)ヘキサンジオエート、エチレンビス(3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、エタンジオール ジ(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)エーテル、ビニルシクロヘキセンジオキシド、ジシクロペンタジエンジエポオキシド又は2−(3,4−エポキシシクロヘキシル−5,5−スピロ−3,4−エポキシ)シクロヘキサン−1,3−ジオキサン及び2,2’−ビス−(3,4−エポキシ−シクロヘキシル)−プロパン。
より好ましい二官能性非グリシジルエポキシドとしては、脂環式二官能性非グリシジルエポキシドが挙げられ、例えば3,4−エポキシシクロヘキシル−メチル 3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート及び2,2’−ビス(3,4−エポキシ−シクロヘキシル)−プロパンがあり、前者が最も好ましい。
別の実施態様において、エポキシ含有化合物は、ポリグリシジルエーテル、ポリ(β−メチルグリシジル)エーテル、ポリグリシジルエステル又はポリ(β−メチルグリシジル)エステルである。ポリグリシジルエーテル、ポリ(β−メチルグリシジル)エーテル、ポリグリシジルエステル及びポリ(β−メチルグリシジル)エステルの合成法及び具体例は、米国特許第5,972,563号明細書に開示され、参照することにより本明細書に組み込まれる。
ポリグリシジルエーテル又はポリ(β−メチルグリシジル)エーテルの特に重要な代表例は、例えばレゾルシノール又はヒドロキノンなどの単環式フェノール類;又は、例えばビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン(ビスフェノールF)、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)などの多環式フェノール類;又は、例えばフェノールノボラック及びクレゾールノボラックなどの、フェノール又はクレゾールとホルムアルデヒドとの酸性条件下で得られる縮合生成物、をベースとする。適切なポリグリシジルエーテルの例としては、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、ポリプロポキシル化グリセロールのトリグリシジルエーテル、及び1,4−シクロヘキサンジメタノールのジグリシジルエーテルが挙げられる。特に好ましいポリグリシジルエーテルの例としては、ビスフェノールA及びビスフェノールF及びそれらの混合物をベースとするジグリシジルエーテルである。好ましい実施態様においては、上記単環式フェノール又は多環式フェノールの水素化変形のポリグリシジルエーテル又はポリ(β−メチルグリシジル)エーテルである。
カチオン硬化性化合物は、ポリカルボン酸のポリグリシジル及びポリ(β−メチルグリシジル)エステルに由来し得る。ポリカルボン酸は脂肪酸、例えば、グルタル酸、アジピン酸など;脂環式酸、例えばテトラヒドロフタル酸など;又は芳香族例えばフタル酸、イソフタル酸、トリメリット酸又はピロメリット酸などであり得る。
他の実施態様において、カチオン硬化性化合物は、ポリ(N−グリシジル)化合物又はポリ(S−グリシジル)化合物である。ポリ(N−グリシジル)化合物は、例えば、エピクロロヒドリンと少なくとも二つのアミン水素原子を含むアミンとの反応生成物のデヒドロクロリネーション(脱塩化水素)によって得られる。これらアミンは、例えば、n−ブチルアミン、アニリン、トルイジン、m−キシレンジアミン、ビス(4−アミノフェニル)メタン、又はビス(4−メチルアミノフェニル)メタンなどであり得る。しかしながら
、ポリ(N−グリシジル)化合物の他の例としては、シクロアルキレン尿素のN,N’−グリシジル誘導体、例えばエチレン尿素又は1,3−プロピレン尿素など、及びヒダントインのN,N’−ジグリシジル誘導体、例えば5,5−ジメチレンヒダントインなどが挙げられる。ポリ(S−グリシジル)化合物の具体例は、ジチオールから誘導されるジ−S−グリシジル誘導体、例えばエタン−1,2−ジチオール又はビス(4−メルカプトメチルフェニル)エーテルなどである。
1,2−エポキシ基が異なるヘテロ原子又は官能基に結合しているエポキシ−含有化合物の適用も可能である。これら化合物の例としては、4−アミノフェノールのN,N,O−トリグリシジル誘導体、サリチル酸のグリシジルエーテル/グリシジルエステル、N−グリシジル−N’−(2−グリシジルオキシプロピル)−5,5−ジメチルヒダントイン又は2−グリシジルオキシ−1,3−ビス(5,5−ジメチル−1−グリシジルヒダントイン−3−イル)プロパンが挙げられる。
他のエポキシ誘導体は、例えばビニルシクロヘキサンジオキシド、ビニルシクロヘキサンモノオキシド、3,4−エポキシシクロヘキシルメチルアクリレート、3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル 9,10−エポキシステアレート、1,2−ビス(2,3−エポキシ−2−メチルプロポキシ)エタンなどを適用し得る。
エポキシ含有化合物の液状反応前付加体の使用も考えられ得、例えば前述したような、エポキシ樹脂の硬化剤との使用もあり得る。新規組成物において、液体又は固体エポキシ樹脂の使用も勿論また可能である。
以下は本発明の使用に適する市販のエポキシ製品の例である。Uvacure(登録商標)1500(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、UCBケミカルズコーポレーションより供給);Heloxy(商標)48(トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、レゾルーション パフォーマンス プロダクツLLCより供給);Heloxy(商標)107(シクロヘキサンジメタノールのジグリシジルエーテル、レゾルーション パフォーマンス プロダクツLLCより供給);Uvacure(登録商標)1501及び1502は、UCBサーフェイススペシャルティーズ(スミュルナ、ジョージア州)より供給される特許品の脂環族エポキシである;Uvacure(登録商標)1530−1534は特許品のポリオールと混合された脂環式エポキシである;Uvacure(登録商標)1561及びUvacure(登録商標)1562は(メタ)アクリル系不飽和物をその中に有する特許品の脂環式エポキシである;Cyracure(商標)UVR−6100、−6105及び−6110(全て3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート);Cyracure(商標)UVR−6128(ビス(3,4−エポキシシクロヘキシル)アジペート);Cyracure(商標)UVR−6200、Cyracure(商標)UVR−6216(1,2−エポキシヘキサデカン、ユニオンカーバイドコーポレーション(ダンベリー、コネチカット州)より供給);Araldite(登録商標)CY179(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘイサンカルボキシレート);PY284(ジグリシジルヘキサヒドロフタレートポリマー);Celoxide(商標)2021(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキシル−カルボキシレート);Celoxide(商標)2021P(3’,4’−エポキシシクロヘキサンメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキシル−カルボキシレート);Celoxide(商標)2081(3’,4’−エポキシシクロヘキサンメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキシル−カルボキシレート変性カプロラクトン);Celoxide(商標)2083、Celoxide(商標)2085、Celoxide(商標)2000、Celoxide(商標)3000、Cyclomer A200(3,4−エポキシ−シクロヘキシルメチル−アクリ
レート);Cyclomer M−100(3,4−エポキシ−シクロヘキシルメチル−メタクリレート);Epolead GT−300、Epolead GT−302、Epolead GT−400、Epolead 401、及びEpolead 403(ダイセル化学工業(株)より)。Epalloy(登録商標)5000(エポキシ化水素化ビスフェノールA、CVCスペシャルティーズ ケミカルズ インコーポレーテッドより供給)。他の水素化芳香族グリシジルエポキシドも使用し得る。
本発明の光硬化性組成物は、上述のカチオン硬化性化合物の混合物を含み得る。
アクリレート含有化合物
第二成分として、本発明の光硬化性組成物は、光硬化性組成物の総質量に対して好ましくは約5乃至40質量%の一種以上のアクリレート含有化合物を含む。本発明のアクリレート含有化合物は、好ましくはエチレン性不飽和のものである。より好ましくは、アクリレート含有化合物は(メタ)アクリレートである。“(メタ)アクリレート”とはアクリレート、メタクリレート又はそれらの混合物を言う。アクリレート含有化合物とは、例えば、二、三又は五官能性モノマーの、又はオリゴマーの脂肪族、脂環式又は芳香族(メタ)アクリレートなどの少なくとも一種のポリ(メタ)アクリレートを含み得る。
一つの実施態様において、アクリレート含有化合物は、例えば脂肪族又は芳香族二官能性(メタ)アクリレートなどの二官能性(メタ)アクリレートである。ジ(メタ)アクリレートの例としては、例えば1,4−ジヒドロキシメチルシクロヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)メタン、ヒドロキノン、4,4’−ジヒドロキシビフェニル、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS、エトキシル化又はプロポキシル化ビスフェノールA、エトキシル化又はプロポキシル化ビスフェノールF、エトキシル化又はプロポキシル化ビスフェノールSなどの、脂環式又は芳香族ジオールのジ(メタ)アクリレートが挙げられる。この種のジ(メタ)アクリレートは既知であり、幾つかのものは、例えばEbecryl(登録商標)3700(ビスフェノールAエポキシジアクリレート)(UCBサーフェイススペシャルティーズより供給)などの市場入手可能である。特に好ましいジ(メタ)アクリレートは、ビスフェノールAベースのエポキシジアクリレートである。
あるいは、ジ(メタ)アクリレートは、脂環式又は芳香族よりはむしろ非環式脂肪族であり得る。この種のジ(メタ)アクリレートは、一般に米国特許第6,413,697号明細書の式(F−I)乃至(F−IV)で表される化合物が知られており、そして含まれ、参照することにより本明細書に組み込まれる。可能なジ(メタ)アクリレートのさらなる具体例は、米国特許第6,413,697号明細書の式(F−V)乃至(F−VIII)である。これらの製造法はまた欧州特許公開第0646580号明細書に記載され、参照することにより本明細書に組み込まれる。式(F−I)乃至(F−VIII)で表されるいくつかの化合物は市場入手可能である。
本発明に適当なポリ(メタ)アクリレートは、トリ−又はそれ以上の(メタ)アクリレートが含まれ得る。具体例は、ヘキサン−2,4,6−トリオール、グリセロール、1,1,1−トリメチロールプロパン、エトキシル化又はプロポキシル化グリセロール及びエトキシル化又はプロポキシル化1,1,1−トリメチロールプロパンのトリ(メタ)アクリレートである。他の例は、トリエポキシ化合物(例えば、上記に挙げたトリオールのトリグリシジルエーテル)の(メタ)アクリル酸との反応より得られるヒドロキシ含有トリ(メタ)アクリレートである。他の例は、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ビストリメチロールプロパンテトラアクリレート、ペンタエリスリトールモノヒドロキシトリ(メタ)アクリレ−ト又はジペンタエリスリトールモノヒドロキシペンタ(メタ)アクリレートである。適当な芳香族トリ(メタ)アクリレートの例は、三価フェノールのトリ
グリシジルエーテル、並びに、3つのヒドロキシ基を有するフェノール又はクレゾールノボラックの、アクリル酸との反応生成物である。
好ましくは、アクリレート含有化合物としては、少なくとも一つの末端及び/又は少なくとも一つのペンダント(すなわち内部)不飽和基、ならびに、少なくとも一つの末端及び/又は少なくとも一つのペンダントヒドロキシ基を有する化合物が挙げられる。本発明の光硬化性組成物は、一種以上のそのような化合物を含み得る。そのような化合物の例としては、ヒドロキシモノ(メタ)アクリレート、ヒドロキシポリ(メタ)アクリレート、ヒドロキシモノビニルエーテル及びヒドロキシポリビニルエーテルが挙げられる。市場入手可能な例としては、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート(SR399、サートマー カンパニーより供給);ペンタエリスリトールトリアクリレート(SR444、サートマー カンパニーより供給);及びビスフェノールAジグリシジルエーテルジアクリレート(Ebecryl(登録商標)3700、UCBサーフェイススペシャルティーズより供給)が挙げられる。
以下は商業的なポリ(メタ)アクリレートの例である:SR295(ペンタエリスリトールテトラアクリレート);SR350(トリメチロールプロパントリメタクリレート);SR351(トリメチロールプロパントリアクリレート);SR367(テトラメチロールメタンテトラメタクリレート);SR368(トリス(2−アクリルオキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレート);SR399(ジペンタエリスリトールペンタアクリレート);SR444(ペンタエリスリトールトリアクリレート);SR454(エトキシル化(3)トリメチロールプロパントリアクリレート);SR9041(ジペンタエリスリトールペンタアクリレートエステル);及びCN120(ビスフェノールA−エピクロロヒドリンジアクリレート)(サートマーカンパニーより供給)。
市場入手可能なアクリレートの更なる例としては、Kayarad(登録商標)R−526(ヘキサン二酸、ビス[2,2−ジメチル−3−[(1−オキソ−2−プロペニル)オキシ]プロピル]エステル);Sartomer238(ヘキサメチレンジオールジアクリレート);SR247(ネオペンチルグリコールジアクリレート);SR06(トリプロピレングリコールジアクリレート);Kayarad(登録商標)R−551(ビスフェノールAポリエチレングリコールジエーテルジアクリレート);Kayarad(登録商標)R−712(2,2’−メチレンビス[p−フェニレンポリ(オキシ−エチレン)オキシ]ジエチルジアクリレート);Kayarad(登録商標)R−604(2−プロペン酸,[2−[1,1−ジメチル−2−[(1−オキソ−2−プロペニル)オキシ]エチル]−5−エチル−1,3−ジオキサン−5−イル]メチルエステル);Kayarad(登録商標)R−684(ジメチロールトリシクロデカンジアクリレート);Kayarad(登録商標)PET−30(ペンタエリスリトールトリアクリレート);GPO−303(ポリエチレングリコールジメタクリレート);Kayarad(登録商標)THE−330(エトキシル化トリメチロールプロパントリアクリレート);DPHA−2H、DPHA−2C及びDPHA−21(ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート);Kayarad(登録商標)D−310(DPHA);Kayarad(登録商標)D−330(DPHA);DPCA−20;DPCA−30;DPCA−60;DPCA−120;DN−0075;DN−2475;Kayarad(登録商標)T−1420(ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート);Kayarad(登録商標)T−2020(ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート);T−2040;TPA−320;TPA−330;Kayarad(登録商標)RP−1040(ペンタエリスリトールエトキシレートテトラアクリレート);R−011;R−300;R−205(メタクリル酸、亜鉛塩、SR634と同様)(日本化薬(株));Aronix M−210;M−220;M−233;M−240;M−215;M−305;M−309;M−310、M−315;M−325;M−400;M−6200;M−6400(東亞合成化学工
業(株));ライトアクリレート BP−4EA、BP−4PA、BP−2EA、BP−2PA、DCP−A(共栄社化学工業(株));ニューフロンティア BPE−4、TEICA、BR−42M、GX−8345(第一工業製薬(株));ASF−400(新日鐵化学(株));リポキシ SP−1506;SP−1507;SP−1509;VR−77;SP−4010;SP−4060(昭和高分子(株));NK エステル A−BPE−4(新中村化学工業(株));SA−1002(三菱化学(株));ビスコート−195、ビスコート−230、ビスコート−260、ビスコート−310、ビスコート−214HP、ビスコート−295、ビスコート−300、ビスコート−360、ビスコート−GPT、ビスコート−400、ビスコート−700、ビスコート−540、ビスコート−3000、ビスコート−3700(大阪有機化学工業(株))。
本発明の光硬化性組成物は、上記アクリレート含有化合物の混合物も含み得る。
ポリオール混合物
第三成分として、本発明の光硬化性組成物はタフナーを含んでおり、そのタフナーとは、少なくとも2種の化合物の混合物であり、同じ種類の化合物であって分子量が異なるもの、又は少なくとも2種の異なる化合物であってさらに異なる分子量を有するものである。該タフナー混合物は当初は硬化性樹脂と相溶性であり、透明であるはずである。該タフナー混合物は、最終的に、最後に完全に硬化した樹脂中に存在する物質の安定的なミクロドメインとして、硬化性樹脂から分離されねばならない。該タフナー混合物は、光硬化性組成物の総質量に対して約5乃至40質量%で存在し、好ましくは、本発明においてエポキシアクリル樹脂マトリクスとして例示される、主要樹脂混合物と反応しないような官能基から形成されたい。相分離したタフナー混合物は、好ましくは、少なくとも二種のポリオールを含有する反応性強化ポリオール混合物で構成される;(i)約180−1500g/OH当量、好ましくは200−1000g/OH当量のヒドロキシ当量を有するポリオールであって、線状又は分枝状のポリ(オキシテトラメチレン)、ポリ(オキシプロピレン)、ポリ(オキシエチレン)、ヒドロキシ末端ポリブタジエン、ヒドロキシ末端ポリシロキサン又はそれらの混合物であり得る;(ii)230−7000g/OH当量、好ましくは350−5000g/OH当量、より好ましくは1300−3500g/OH当量のヒドロキシ当量を有する、少なくとももう1つのポリオールであって、ポリエチレンポリオール、ポリエステルポリオール、ポリウレタンポリオール又はそれらの混合物であり得る。特に好ましいポリオールは、第二級ポリオールである。
反応性強化ポリオール含有混合物は、当初光硬化性組成物と相溶性であり、硬化しながら安定した方法で相分離し、もはやクリアでも透明でもない硬化物品を製造する。ポリオール混合物は、化学タイプのポリオール又は混合化学タイプに似たポリオールを含有し得る。
一つの実施態様において、第一ポリオールは線状又は分枝状のポリ(オキシテトラメチレン)ジオールである。線状又は分枝状のポリ(オキシテトラメチレン)ジオールは既知であり、ボロントリフロリド、スズ(IV)クロリド及びスルホニルクロリド等のルイス酸触媒の存在下でテトラヒドロフランの重合によって製造される。線状及び分枝状ポリ(オキシテトラメチレン)ジオールのヒドロキシ当量は少なくとも180乃至1500、好ましくは300乃至1450、より好ましくは400乃至1000の範囲であり、最も好ましくは500である。市場入手可能なポリ(オキシテトラメチレン)ジオールとしては、Polymeg(登録商標)ライン(ペン スペシャルティ ケミカルズ社)及びBASF社のポリTHFラインが挙げられる。市場入手可能なヒドロキシ末端ポリブタジエンは、サートマー社のポリBD/R20LM及びCrasol LDT2040である。
その他の実施態様において、少なくとも一種の他のポリオールは、約230−7000
g/OH当量、好ましくは約350−5000g/OH当量、最も好ましくは約1300−3500g/OH当量のヒドロキシ当量を有するポリエーテルポリオールである。
ポリエーテルポリオールの例としては、様々なポリオキシアルキレンポリオール及びそれらの混合物が挙げられる。ポリオキシアルキレンポリオールは、既知の方法によれば、多価開始剤又は多価開始剤混合物とともに酸又は塩基触媒を添加することによる、アルキレンオキシド又はアルキレンオキシドの混合物の縮合によって、製造され得る。実例となるアルキレンオキシドとしては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、例えば1,2−ブチレンオキシド、アミレンオキシド、アラルキレンオキシド、例えばスチレンオキシド及びトリクロロブチレンオキシドなどのハロゲン化アルキレンオキシドなどが挙げられる。より好ましいアルキレンオキシドとしては、ブチレンオキシド、プロピレンオキシド及びエチレンオキシド、又は、ランダム又は段階的なオキシアルキレーションを用いるそれらの混合物が挙げられる。そのようなポリオキシアルキレンポリオールの例としては、ポリオキシエチレン、すなわち、ポリエチレントリオール、ポリオキシプロピレン、すなわちポリプロピレントリオール、並びに、ポリオキシブチレン、すなわちポリブチレントリオールが挙げられる。市場入手可能なポリオキシアルキレンポリオールとしては、Arcol(登録商標)LHT−28、Arcol(登録商標)LHT−42、Acclaim(登録商標)4200、Acclaim(登録商標)6300及びAcclaim(登録商標)8200(全てバイエル マテリアル サイエンス社より)及びLupranol(登録商標)VP9272、Lupranol(登録商標)VP9289及びLupranol(登録商標)VP9350(全てエラストグラン社より)が挙げられる。
他の実施態様において、少なくとも一種の他のポリオールは、ポリエステルポリオールである。使用され得るポリエステルポリオールとしては、多価アルコールとポリカルボン酸のヒドロキシ末端反応生成物が挙げられる。使用に適するポリエステルポリオールの例は、ダウ社のTone ポリオール 0310、バイエル社のDesmophen 5935BTが挙げられる。好ましいポリオールタイプは、アルコキシル化ポリオールエステルであり、例えば、ブトキシル化トリメチロールプロパン(例えばセピック社のSimulsol TOMB)である。これらのタイプは、湿潤効果の傾向はなく、その結果特に耐水性のある硬化生成物をもたらし得る。
さらに他の実施態様において、少なくとも他の一種のポリオールは、ポリウレタンポリオールである。ポリウレタンポリオールは、イソシアネートと一種以上のジオール及び/又はトリオールの反応などの、既知の方法で製造され得る。
ポリオール混合物中の、各成分(i)=(1)及び(ii)=(2)の量は、硬化物品に望まれる白色度及び、機械特性、例えば強靭性、モジュラス及び耐水性などに応じてさまざまである。ある実施態様において、ポリオール(i)/(ii)のモル比は、等量乃至又は20未満であり、好ましくは等量乃至又は10未満であり、より好ましくは等量乃至5未満である。
カチオン性光開始剤
第四成分として、本発明の光硬化性組成物は、少なくとも一種のカチオン性光開始剤を、好ましくは、光硬化性組成物の総質量に対して、約0.2乃至10質量%の量で含む。カチオン性光開始剤は、カチオン性光重合の開始に通常用いられるものから選択され得る。実例としては、弱求核性のアニオンを有するオニウム塩が挙げられ、例えば、ハロニウム塩、ヨードシル塩、スルホニウム塩、スルホキソニウム塩又はジアゾニウム塩などである。メタロセン塩もまた光開始剤として適する。オニウム塩及びメタロセン塩光開始剤は、米国特許第3,708,296号明細書;J.V.Crivello、“光開始された
カチオン性重合”、UV硬化:サイエンスアンドテクノロジー(S.P.Pappas編著、テクノロジー マーケティング コーポレーション、1978)、並びに、J.V.Crivello及びK.Dietliker、“カチオン性重合の光開始剤”、Chemistry and Technology of UV&EV Formulation for Coatings,Inks&Paints、327−478(P.K.Ordring編著、SITA テクノロジー社、1991)に記載され、夫々参照することにより本明細書に組み込まれる。
商業的なカチオン性光開始剤の例としては、Cyracure(登録商標)UVI−6974及びUVI−6976(S,S,S,S’−テトラフェニルチオビス(4,1−フェニレン)ジスルホニウムジヘキサフルオロアンチモネート及びジフェニル(4−フェニルチオフェニル)スルホニウムヘキサフルオロアンチモネートの混合物)、Cyracure(登録商標)UVI−6970、UVI−6990(ダウ社)、CD1010、CD−1011、CD−1012(サートマー社)、アデカオプトマー SP150、SP−151、SP−170、SP−170(旭電化工業(株))、Irgacure(登録商標)261、CI−2481、CI−2624、CI−2639、CI2064(日本曹達(株)、及びDTS−102、DTS−103、NAT−103、NDS−103、TPS−103、MDS−103、MPI−103、BBI−103(みどり化学(株))が挙げられる。最も好ましいものは、UVI−6974、CD−1010、UVI−6976、アデカオプトマー SP−170、SP−171、CD−1012、及びMPI−103及びKI78(ヘキサフルオロアンチモン スルホニウム塩、旭電化より)である。特に好ましくは、S,S,S,S’−テトラフェニルチオビス(4,1−フェニレン)ジスルホニウムジヘキサフルオロアンチモネート及びジフェニル(4−フェニルチオフェニル)スルホニウムヘキサフルオロアンチモネートの混合物である。カチオン性光開始剤は、単独で、又は2種以上を組合せて使用可能である。カチオン性光開始剤はPF6塩を含み得る。
フリーラジカル光開始剤
第五成分として、本発明の光硬化性組成物は、少なくとも一種のフリーラジカル光開始剤を、好ましくは、光硬化性組成物の総質量に対して0.01乃至10質量%の量で、含む。フリーラジカル光開始剤は、ラジカル光重合を開始させるのに通常使用されるものから選択され得る。フリーラジカル光開始剤の例は、ベンゾイン類、例えばベンゾイン、ベンゾインエーテル類、具体的な例では、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインフェニルエーテル及びベンゾインアセテートなど;アセトフェノン類、例えばアセトフェノン、2,2−ジメトキシアセトフェノン及び1,1−ジクロロアセトフェノン;ベンジルケタール類、例えばベンジルジメチルケタール及びベンジルジエチルケタール;アントラキノン、例えば2−メチルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−テトラブチルアントラキノン、1−クロロアントラキノン及び2−アミルアントラキノン;トリフェニルホスフィン;ベンゾイルホスフィンオキシド類、例えば2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド(Luzirin TPO);ビスアシルホスフィンオキシド類;ベンゾフェノン類、例えばベンゾフェノン及び4,4’−ビス(N,N’−ジメチルアミノ)ベンゾフェノン;チオキサントン類及びキサントン類;アクリジン誘導体;フェナジン誘導体;キノキサリン誘導体;1−フェニル−1,2−プロパンジオン 2−O−ベンゾイルオキシム;4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−(2−プロピル)ケトン(Irgacure(登録商標)2959);1−アミノフェニルケトン類又は1−ヒドロキシフェニルケトン類、例えば1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシイソプロピルフェニルケトン、フェニル 1−ヒドロキシイソプロピルケトン、及び4−イソプロピルフェニル 1−ヒドロキシイソプロピルケトンが挙げられる。
好ましくは、フリーラジカル光開始剤は、シクロヘキシルフェニルケトンである。より好ましくは、シクロヘキシルフェニルケトンは、1−ヒドロキシフェニルケトンである。最も好ましい1−ヒドロキシフェニルケトンは、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、例えばIrgacure(登録商標)184である。
その他成分
本発明の光硬化性組成物は他の成分、例えば、安定剤、重合調整剤、タフナー(強靭化剤)、消泡剤、レベリング剤、増粘剤、難燃剤、抗酸化剤、顔料、染料、充填剤及びそれらの組み合わせなどもまた含み得る。
使用中の粘度上昇を防止するために光硬化性組成物に添加され得る安定剤は、ブチル化ヒドロキシトルエン(“BHT”)、2,6−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシトルエン、ヒンダードアミン類、例えばベンジルジメチルアミン(“BDMA”)、N,N−ジメチルベンジルアミン及びホウ素錯体が挙げられる。
一つの実施態様において、本発明の光硬化性組成物は、光硬化性組成物の総質量に対する質量%で、約40乃至80質量%のエポキシ含有化合物、約5乃至40質量%の二官能性メタ(アクリレート)、約5乃至40質量%のポリ(オキシテトラメチレン)ジオール及びポリエーテルポリオールを含むポリオール混合物、約0.2乃至10質量%のカチオン性光開始剤、約0.01乃至10質量%のフリーラジカル光開始剤を含む。好ましくは、光硬化性組成物は、光硬化性組成物の総質量に対する質量%で、約50乃至70質量%のエポキシ含有化合物、約10乃至25質量%の二官能性(メタ)アクリレート、約10乃至20質量%のポリ(オキシテトラメイレン)ジオール及びポリエーテルポリオールを含むポリオール混合物、約0.5乃至8質量%のカチオン性光開始剤、約0.5乃至5質量%のフリーラジカル光開始剤を含む。より好ましくは、光硬化性組成物は、光硬化性組成物の総質量に対する質量%で、約55乃至65質量%のエポキシ含有化合物、約15乃至20質量%の二官能性(メタ)アクリレート、約12乃至18質量%のポリ(オキシテトラメイレン)ジオール及びポリエーテルポリオールを含む。ポリオール混合物、約1乃至6質量%のカチオン性光開始剤、約1乃至5質量%のフリーラジカル光開始剤を含む。
本発明の光硬化性組成物は、ステレオリソグラフィプロセスの間の光重合によって不透明−白色のABSのような物品を製造する、透明で、低粘度液体を製造するために配合される。不透明液状樹脂とは対照的に、光硬化性組成物が透明であるため、部分的に完成した物品をプロセスの間、光硬化性組成物の表面下でみることができる。これは、必要であれば物品構築中又は完全に構築を中断している間に、物品を最適化するために、その次の層においてプロセスパラメーターを変更することを可能にする。
上述したように、本発明の光硬化性組成物からステレオリソグラフィによって製造され得る物品は、ABSのような特性を有する物品である。すなわち、該物品は、ABSと類似する色及び光散乱特性を有し、まるでABSかのように感じられる。例えば、該物品は、好ましくは約30乃至65MPの範囲の引張強度、約2乃至110%の範囲の破断点引張伸び、約45乃至107MPaの範囲の曲げ強度、約1600乃至5900MPaの範囲の曲げモジュラス、12ft lb/in未満のノッチ付きアイゾット衝撃強度、及び約68乃至140℃の範囲の(0.46MPa時の)熱たわみ温度を有する。
物品の外観もまた重要な考慮すべき事項である。ABSは不透明−白色外観を有している。したがって、適当な物品もまた、不透明−白色外観を有していることが望ましい。物品の白色度は、ポリオール混合物中のポリオールのモル比を変化させることによって、調整され得る。
ステレオリソグラフィ
本発明のさらなる特徴は、光硬化性組成物の第一層を形成すること;モデルの各横断面層に対応するパターンで第一層を化学線で照射して、イメージ化領域の第一層を十分に硬化させること;硬化させた第一層の上に光硬化性組成物の第二層を形成すること;モデルの各横断面層に対応するパターンで第二層を化学線で照射して、イメージ化領域の第二層を十分に硬化させること;前記2工程を繰り返して連続層を形成し、所望の3次元物品を形成すること;による、物品のモデルに従って、逐次的横断面層で、3次元物品を製造するためのプロセスを含む。
原則として、任意のステレオリソグラフィ装置を使用して、本発明の方法を行うことができる。ステレオリソグラフィ装置は、様々な製造業者から市販されている。表Iには、3D Systems社(カリフォルニア州バレンシア)から入手できる市販のステレオリソグラフィ装置の例が示してある。
Figure 2009541497
最も好ましくは、本発明の光硬化性組成物から3次元物品を形成するステレオリソグラフィプロセスは、第一層を形成するために組成物の表面を製造すること、その後の3次元物品の第一層及び各連続層をZephyr(商標)リコーター(3D Systems社、カリフォルニア州バレンシア)又はそれらと同等のもので重ね塗りすることを含む。
実施例
ステレオリソグラフィ装置による三次元物品の作製に使用される一般的な手順は、次の通りである。光硬化性組成物を、ステレオリソグラフィ装置と共に使用するように設計されたバットに配置する。光硬化性組成物を、約30℃で、装置内のバットの中に注ぐ。組成物の表面を、その全体又は所定のパターンにしたがって、UV/VIS光源で照射して、所望の厚さの層を硬化させ、そして照射を受けた領域を凝固させる。その凝固した層の上に光硬化性組成物の新しい層を形成する。その新しい層を、同様に、表面全体に又は所定のパターンで照射する。新たに凝固した層は、下にある凝固層と接着する。多重凝固層のグリーンモデル(green model)が製造されるまで、層形成工程及び照射工程を繰り返す。
“グリーンモデル”とは、層化及び光硬化のステレオリソグラフィ法によって初めに形成される三次元物品であり、その時点では、通常、層は完全に硬化していない。このことから、更に硬化させるときには、共に結合させることによってより良好に連続層を密着させることができる。“グリーン強度”とは、モジュラス、歪み、強度、硬度及び層間接着などの、グリーンモデルの機械的性能特性に関する一般用語である。例えば、グリーン強度は、曲げ率(ASTM D 790)を測定することによって報告され得る。低いグリ
ーン強度の物品は、それ自体の重量下で変形したり、又は、硬化中に、撓んだりもしくは潰れる場合がある。
グリーンモデルは、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(“TPM”)で洗浄し、次いで水ですすぎ、そして圧縮空気で乾燥させる。次いで、乾燥グリーンモデルを、約60〜90分間、後硬化装置(“PCA”)において紫外線で後硬化させる。“後硬化”は、グリーンモデルを反応させて、部分的に硬化した層を更に硬化させるプロセスである。グリーンモデルは、熱、化学線、又はその両方に露光することによって、後硬化させることができる。
配合物の混合
以下の実施例に示される配合物を、均一な組成物が得られるまで20℃で撹拌し、成分に混合によって製造した。
試験手順
組成物の光感受性(感光性)を所謂窓ガラスで決定した。この決定に際しては、単層試験試料を、異なるレーザーエネルギーを用いて作製し、層厚さを測定した。グラフ上の、(使用した照射エネルギーの対数に対する)得られた層厚さのプロットが“標準曲線”である。この曲線の勾配をDp(浸透深さ、ミル中の)とする。曲線がX軸を通るエネルギー値をEc(臨界エネルギー、mJ/cm2)(P.Jacobs、Rapid Prototyping and Manufacturing、Soc. Of Manufacturing Engineers,1992、pp270ff.参照)とする。記載される各実施例に対して、発明者は0.10mm層の完全な重合に必要なエネルギー、E4をmJ/cm2で報告することにした。
硬化試料の不透明性は、ミノルタ スペクトロフォトメーター CM−2500dにおける明度L*の測定によって決定した。L*は0(透明物質)乃至100(不透明物質)まで変化する。窓ガラス手法を用いて算出したDp及びEcを用いて、L*をSLA700
0ステレオリソグラフィ装置上に構築した5×10×15mm部分で測定した。液体樹脂のL*は約30であった。図1はL*の異なる値の4部分を示し、不透明度がL*=55(
半透明)からL*=85に増加したことを示す。
硬化部分の外観試験で著者は、配合物の不透明性/白色度によって、これらを以下の3分類のうちの一つに分類することができた。
*<65 固体部分は見た目には曇っているか又は乳白色に見えるが、白色ではない。
65<L*<69 固体部分は見た目には白色に見えるが、不透明度は完全ではない。
*>69 固体部分は見た目には白色であり、完全に不透明に見える。
*=69は、部分が見た目には不透明で白色に見える値として、著者は定義した。
機械特性及び熱特性は、特に明記しない限り、シリコン型における90分のUV硬化によって製造された部分で測定される。
完全に硬化した部分の機械的試験は、ISO国際標準規格に従って実施される。部分は、試験前に23℃50%RH(相対湿度)で3〜5日間調整した。
Figure 2009541497
液体混合物の粘度(mPa.S又はcP)をブロックフィールド粘度計を用いて30℃で測定した。
Figure 2009541497
実施例において使用した(1)及び(2)以外の成分
Figure 2009541497
例1乃至4
Figure 2009541497
Figure 2009541497
透明な液体組成物2,3及び4(L*は69と同等又はそれよりも大きい)に提示され
ているように、比較組成物1に対する少量の成分(1)の添加が、白色固体部分の製造を可能にしたことは驚くべき発見である。組成物1のUV硬化によって製造された部品は、僅かに乳白色を示したが、見た目には白色には見えなかった(L*は69より小さい)。
少量の成分(1)を添加した際の白色度の増加は、予想外のものであった。任意の理論に束縛されたくはないが、発明者らは、成分(1)によって増強された、成分(2)の相分離の増加に起因すると考えている。
この点についてTerathane1000は著者によって調査された最大線状成分(1)の一つである。より小さな成分(1)は、相分離の促進と機械特性の改善により効果があることが見出されている。
相分離におけるこの予期しない増加は、透明液体から得られた優れた白色部品を与えるだけでなく、驚くべきことに、以下の実施例に示されるように、耐温度性の損失なしに、耐衝撃性の改善をももたらす(但し、HDTは実に幾つかの例において僅かに増加する)。
例5−22
以下の実施例は、この予想外の発明についての広範な例を示す。様々な化学構造を有する多くの成分(1)の値を求めた。これらの大半は、様々な官能性、級、分子量を有するアルコールである。アクリレート及びエポキシもまた成分(1)として評価した。
Figure 2009541497
TERATHANE(登録商標)はPTMO又はPTMGとしても言及されるポリテトラメチレンエーテルグリコールである。それは、ヒドロキシ基がテトラメチレンエーテル基の繰り返しによって隔てられている、線状ジオールの一種である。一般式はHO(CH2CH2CH2CH2O)nHである。例えば、TERATHANE(登録商標)1000において、nは平均14である。TERATHANE(登録商標)ポリテトラメチレンエーテルグリコール又はPTMEG(PTMO又はPTMGとしても言及される)は、ヒドロキシル基がテトラメチレンエーテル基の繰り返しによって隔てられている線状ジオールの一種である。
例えば、TERATHANE(登録商標)1000において、nは平均14であり、又はTERATHANE(登録商標)2000において、nは平均約27であり、様々な分子量が可能である。それらは650を下回る分子量で室温で液体であり、一方1000を超える分子量ではそれらは低融点のワックス状の白色固体である。
例5乃至16は、脂環式エポキシ及びAcclaim(登録商標)6300をベースとする配合物の例であり、一方、例17乃至22はジグリシジルエーテル及びAcclaim(登録商標)12200をベースとする配合物の例である。相分離の概念はどのエポキシ樹脂に対しても適用可能であり、脂環式エポキシ樹脂に限定されるものではない。
Figure 2009541497
Acclaim(登録商標)製品は、バイエル社による、分子量約6000(Acclaim(登録商標)6300)乃至約11200(Acclaim(登録商標)11200)のポリエーテルオリオール製品である。
Figure 2009541497
例5は、このシリーズに対する比較例に相当する。試験される少量のアルコールがより大きいポリオール(本シリーズにおいてはAcclaim6300)の相分離を増強することがL*の増加より非常に明確であり、それと同時に、全ての機械特性(モジュラス及
び耐衝撃性)が耐温度性のわずかな増加と同様に増加する。この結果は、それ自体は予期せぬことである:強靭性が増加した時の一般的な傾向としては、耐温度性の降下が観察される。例5において少量の成分(1)を単に添加することによって、より高い耐衝撃性とHDTの維持又は改善を伴った優れた相分離を誘発することが、本発明の目的である。例12は、シクロヘキサンジメタノール(例10)をアクリレート化等価物によって置き換
えたものであるが、比較例5と比較して相分離においてわずかな改善が見られるものの、耐温度性も機械特性も改善はもたらされないことを示している。
例13乃至16は、相分離を増強する性能における、小さい成分(1)のサイズ効果について興味深い傾向を示す。
Figure 2009541497
Figure 2009541497
例13乃至16は、小さい成分(1)の分子量が、より大きいポリオール(acclaim 6300)の相分離に作用することを示す。より低分子量の(1)は、よりよい相分離とより高い耐衝撃性をもたらす。末端OH基をエポキシ基と置換(例15、Grilonite F−713)すれば、さらに、比較例5と比べて大きな改善をもたらし、そしてほぼ同程度の分子量である、本シリーズのOH末端ポリテトラヒドロフラン成分(1)の効果に匹敵する。より低分子量のTerathane 250は強靭性、不透明性及びモジュラスの最良の両立が得られる。大きめな成分(1)は、より大きな高分子量ポリオールの相分離において好ましい効果を有するが、それほど大きな効果ではない(例11及び16)。
これらの例は、小さな分子(1)が小さいアルコールであり得、単官能性又はより高い官能性(上記3)のいずれかであり、その分子量は60g/molほど低く、最高4800g/molであり又はできればもう少し高く、アルコールの級は第一級、第二級又は第三級であり得ることを示している。これら例は、より効果的な成分(1)が最小のアルコールであることを示している。例15は、(1)がエポキシ官能性(ジグリシジルエーテル)であり得ることを示している。例12は、アクリレートが、小さいアルコール又はエポキシと同様に効果的でないことを示す:それは白色度を増やすが、機械特性は増強しない。
例17乃至22(エポキシマトリクスはグリシジルエーテル−ベース)
Figure 2009541497
Figure 2009541497
例17乃至22に対して、比較例は例1である。繰り返すが、我々の発明は、このシス
テムにおいて立証される:部品の白色化(L*の増大)、モジュラスの増加、及び耐衝撃性と同様にHDTの増加、特に実施例21において。
例23乃至25
Figure 2009541497
Figure 2009541497
例23乃至25は、興味深いことに、最も小さい量のTerathane 250ですら、相分離、機械特性及び耐温度性に対する著しい効果を有することを示す。例23は特に、成分(2)の強靭化効果において、2%のTerathane 250の効果を示す。
これらの例は、組成物における、成分(2)のg数あたり、0.2乃至0.8gの成分(1)の添加が有益な効果をもたらすことを示す。
例26乃至33
幾つかのポリオールを、単独又は組合せて、成分(2)として試験した。
Figure 2009541497
PolyG20−56、Acclaim4200、6300、8200、12200及びDesmophen PU21IK01はポリエーテルベースのポリオールである。
Figure 2009541497
Figure 2009541497
例26及び例7の比較:
成分(2)は分枝ポリエーテルである:成分(1)が相分離を増強できるための、最小分子量の成分(2)がはっきりと示されている:非線状ポリエーテルベースのポリオールに対して、分子量4800g/molは白色部品を与えるための相分離を引き起こさず、一方分子量6000g/molは白色部品の製造を可能にした。(著者らによって脂環式エポキシをベースとする樹脂システムの部分は立証されているように。この場合、分子量限界は4800乃至6000g/molに位置づけられており、グリシジルエーテル−ベース樹脂の場合とは異なり得る。)
グリシジルエーテルベースの樹脂と線状のポリエーテルベースのポリオール成分(2)とに対して、類似の傾向が例27乃至33において明らかである。このシステムにおいては、白色化効果が、線状ポリオールの分子量と共に増加することをはっきりと示されている。該白色化効果はさらに2つの成分(2)の混合物の使用によって、又は、カチオン重合性オキセタンの添加(例30)によって増強される。
例34乃至36
Figure 2009541497
Figure 2009541497
本発明はカチオン性光開始剤においてSbF6スルホニウム塩の使用を限定するものではない。PF6スルホニウム塩を使用することによって、例34に例示されるように、SbF6スルホニウム塩と等価な例15と比較して、同じ白色部品が得られる。
例37
特性及び色調に対する後処理部品の効果
Figure 2009541497
Figure 2009541497
SLA7000における部品の製造後の後処理における機械特性及び温度特性並びに部品の色に対する効果を、例40として示す。部品の機械特性及び温度特性が80℃における熱的後硬化(後硬化熱処理)に対して劣化しないことを留意することは非常に興味深いことである:増強された相分離は、より強靭なシステムを提供するだけでなく、熱的後硬化による進展から機械特性を保護する。大部分のハイブリッドエポキシ−アクリレートシステムから光製造された部品へのそのような処理の効果は、耐衝撃性及び破断点伸びの損失、モジュラス及び耐熱性の増加となる:部品はより脆くなる。この発明において、部品は熱処理に対してより脆くなることがない。
30日間の23℃、50%RHにおけるエージングに対して、湿気の増加が僅かに試料を柔軟にし、部品を柔らかくし、モジュラスを減少させる。しかしながらこの効果は小さいものであり、部品の特性は全て79乃至88%で保持される。発明者は、乾燥によって、部品の性能が回復されるであろうと確信している。
例38乃至40
Figure 2009541497
Figure 2009541497
以下の表に例41乃至43としてラベルされた各光硬化性組成物の成分を示す。表の数字は、組成物の総質量に対する各成分の質量%を言及する。次の表は、下記表における商品名に対する更なる識別情報を与える。
Figure 2009541497
Figure 2009541497
例41乃至43を、成分を組み合わせ、混合物が均一な光硬化性組成物になるまで、室温で混合することにより調製した。光硬化性組成物の粘度及び外観を以下に示す:
Figure 2009541497
3次元物品はその後SLA7000機械上で光硬化性組成物から製造される。0.1mmの層厚みを有する該物品を、貫入深さ4.8ミル及び臨界エネルギー9.7mJ/cm2を用いて構築した。全ての物品は、10分で94−106MPa、60分で267−3
03MPaのグリーン強度を有する白色物体であった。
3次元物品はSLA7000機械上でイメージされた後すぐにTPMで洗浄し、水でリンスし、加圧空気で乾燥した。乾燥後、該物品をこれらの支持材から除去し、PCAの中の活性ガラス台上に設置し、少なくとも320ワット強度の蛍光灯の光を1.5時間以上照射した。
硬化物品の引張特性を、ユナイテッドテスティングシステムズ引張試験機を用いて測定した。ユナイテッド引張試験機の仕様書は以下の通りである:
Figure 2009541497
“試験前速度”は、3次元物品を試験開始前に張り詰めた速度である。
“前荷重”は、試験開始前に3次元物品に(試験前速度にて)適用した力の量である。
“試験速度”は、試験プロセスの間、3次元物品を分析する速度である。
“最大荷重”は、試料を試験する際、ユナイテッドテスティングシステムズ引張試験機が使用する最大力量である。
“伸展装置”は、1インチ離れている2本の歯のようなものの間に、3次元物品を掴む装置である。伸展装置のばねは、3次元物品が伸びた距離を測定する。
例41−43の物品を、その後さらに2時間80℃の温度に晒し、引張特性を上記に示したように測定した。
Figure 2009541497
例41−43の透明光硬化性組成物は、ABSに類似したように見える、不透明白色外観を有する物品を製造した。これら物品の機械的物理特性もまた、ABSのそれと比較して優れていた。高い熱たわみ温度、柔軟性、衝撃耐性のバランスが、硬化後に熱を適用したあとも、物品に保持されることに留意することはかなり重要である:概して、硬化物品をさらに加熱した場合、衝撃耐性の顕著な減少と、明度の増加になる。Arcol LHT 28を含む例41は、高分子量画分のみならず低分子量画分も有しているので、そのことが最良の結果をもたらすことは、特に興味深い。
本発明の様々な実施態様を製造し使用することは上記に詳細に記載されているが、本発明が、種々様々の特定の状況で具体化することができる、多くの適用可能な発明概念を提供することは、評価されるべきである。本明細書において議論された特定の実施態様は、発明をし使用するための特定の方法の単なる実例であり、本発明の範囲を定めることはない。

Claims (9)

  1. a.30乃至80質量%のエポキシ含有化合物;
    b.5乃至40質量%の多官能性(メタ)アクリレート;
    c.5乃至40質量%の
    (1)少なくとも一つのエポキシ基又はアルコール基を含む、低分子量乃至中分子量の少なくとも一種の成分、及び
    (2)化合物(1)とは異なり、化合物(1)より高分子量である、少なくとも一種のポリオール、
    を含む、ポリオール含有混合物、
    d.カチオン性光開始剤、
    e.フリーラジカル光開始剤;及び所望により、
    f.一種以上の安定剤
    を含有する、光硬化性組成物。(質量%は光硬化性組成物の総質量に基づく)
  2. 成分(1)が以下の種類:ポリ(オキシテトラメチレン)ポリオール、ポリ(オキシプロピレン)ポリオール、ポリ(オキシエチレン)ポリオール、ヒドロキシ−末端ポリブタジエン又はヒドロキシ−末端ポリシロキサン、から選択されるポリオールである、請求項1記載の光硬化性組成物。
  3. ポリ(オキシテトラメチレン)ポリオール/少なくとも一種の他のポリオールのモル比が、等量乃至25未満である、請求項2記載の光硬化性組成物。
  4. 成分(2)のポリオールがポリエーテルポリオールである、請求項1乃至請求項3のうち何れか一項に記載の光硬化性組成物。
  5. 光硬化性組成物が透明の液体である、請求項1乃至請求項4のうち何れか一項に記載の光硬化性組成物。
  6. 化学線の照射による硬化後は不透明である、請求項1乃至請求項5のうち何れか一項に記載の光硬化性組成物。
  7. 化学線の照射による硬化後、ABSに似た不透明−白色である、請求項1乃至請求項6のうち何れか一項に記載の光硬化性組成物。
  8. a.請求項1に記載の光硬化性組成物の層を表面上にコートすること;
    b.イメージ化された横断面を形成するために、照射領域の層に相当量の硬化を引き起こすのに十分な強度を持つ化学線で層をイメージどおりに照射すること;
    c.先に照射されたイメージ化された横断面上に請求項1の組成物の薄い層をコートすること;
    d.重ねてゆくイメージ化された横断面を形成するために、照射領域の薄い層に相当量の硬化を引き起こし、かつ先に照射されたイメージ化された横断面との密着を引き起こすのに十分な強度の化学線で工程(c)からの薄い層をイメージどおりに照射すること;
    e.3次元物品を構築するために、工程(c)及び工程(d)を十分な回数繰り返すこと、
    を含む方法。
  9. 請求項8記載の方法によって製造される3次元物品。
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