JP2009539787A - 置換4−アリール−1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン類およびそれらの使用 - Google Patents

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Abstract

本願は、新規置換4−アリール−1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン類、それらの製造方法、障害の処置および/または予防のためのそれらの使用、並びに、障害、特に心血管障害の処置および/または予防用の医薬を製造するためのそれらの使用に関する。

Description

本願は、新規置換4−アリール−1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン類、それらの製造方法、疾患の処置および/または予防のためのそれらの使用、並びに、疾患、特に心血管障害の処置および/または予防用の医薬を製造するためのそれらの使用に関する。
アルドステロンは、遠位ネフロンの上皮において、ナトリウム貯留およびカリウム排泄を促進し、かくして細胞外体積を一定に保し、それにより血圧の調節に貢献することにより、体液および電解質の恒常性維持において鍵となる役割を果たす。これに加えて、アルドステロンは、心臓および血管系の構造と機能に対する直接的作用を示すが、根底にあるメカニズムは、未だ完全には説明されていない [R.E. Booth, J.P. Johnson, J.D. Stockand, Adv. Physiol. Educ. 26 (1), 8-20 (2002)]。
アルドステロンは、副腎皮質で形成されるステロイドホルモンである。その産生は、間接的に、まさに実質的に、腎血流に依存して調節される。腎血流のいかなる減少も、腎臓における酵素レニンの循環血への放出を導く。これは、次いで、アンジオテンシンIIの形成を活性化し、それは一方で動脈血管に対する収縮作用を有するが、他方では、副腎皮質におけるアルドステロンの形成も刺激する。かくして、腎臓は、循環血の血圧のセンサーとして、従って間接的な体積センサーとして作用し、そして、レニン−アンジオテンシン−アルドステロン系を介して、一方で血圧を高めることにより(アンジオテンシンII効果)、他方では、腎臓でのナトリウムおよび水の再吸収の増加によって血管系の充填状態の均衡を再び保つことにより(アルドステロン効果)、決定的な体積の喪失に対抗する。
この制御システムは、様々な方法で病的に損なわれ得る。かくして、腎血流の慢性的低下(例えば、心不全およびそれに起因する静脈系における鬱血の結果として)は、慢性的なアルドステロンの過剰放出を導く。次いで、これに続いて血液量の拡大が起こり、それにより、心臓への過剰量の供給を介して、心臓の弱さを増大させる。息切れを伴う肺における鬱血および四肢における浮腫形成、並びに、腹水および胸水貯留が起こり得て、腎血流はさらに低下する。加えて、過剰なアルドステロン効果は、血液中および細胞外液中のカリウム濃度の低下を導く。以前に別の要因で損傷を受けた心筋において、決定的最低レベルを下回る逸脱があるならば、致死的転帰を伴う心不整脈が誘導され得る。これは、心不全患者で頻発する心臓性突然死の主原因の一つと見込まれる。
加えて、アルドステロンはまた、典型的には心不全において観察される数々の心筋再構築過程を担うと考えられる。従って、高アルドステロン症は、例えば心筋梗塞、心筋の炎症または高血圧などの様々なタイプの損傷により元々は誘導され得る心不全の病理および予後において、重大な構成要素である。この仮説は、慢性心不全および急性心筋梗塞後の患者の群に対する広範囲の臨床研究において、アルドステロンアンタゴニストの使用により、全体的な死亡率の顕著な減少があったという事実により支持される[B. Pitt, F. Zannad, W.J. Remme et al., N. Engl. J. Med. 341, 709-717 (1999); B. Pitt, W. Remme, F. Zannad et al., N. Engl. J. Med. 348, 1309-1321 (2003)]。とりわけ、心臓性突然死の発生率の低下により、これを達成することが可能であった。
最近の研究によると、本態性高血圧症に罹患している少なからぬ数の患者が、いわゆる原発性高アルドステロン症の正常カリウム血性異型を有することも見出されている[全ての高血圧患者の11%に昇る罹患率:L. Seiler and M. Reincke, Der Aldosteron-Renin-Quotient bei sekundaerer Hypertonie, Herz 28, 686-691 (2003)]。正常カリウム血性高アルドステロン症の最良の診断方法は、レニン血漿濃度に対するアルドステロンの相対的上昇も診断し最終的に処置できるように、対応する血漿濃度のアルドステロン/レニンの比率である。この理由で、本態性高血圧に関連して診断される高アルドステロン症は、原因的および予防的に有意義な治療のための出発点である。
上記で詳述した高アルドステロン症のタイプよりもかなり一般性が低いのは、欠陥が副腎自体のホルモン産生細胞に見出されるか、または、その数または体積が過形成または増殖により増大している、いずれかの病状である。副腎皮質の腺腫または瀰漫性過形成は、コン症候群と呼ばれる原発性高アルドステロン症の最も一般的な原因であり、その主症状は、高血圧と低カリウム血性アルカローシスである。ここでの優先順位も、罹患組織の外科的除去に加えて、アルドステロンアンタゴニストによる医学療法である[H.A. Kuehn and J. Schirmeister (Editors), Innere Medizin, 4th edition, Springer Verlag, Berlin, 1982]。
典型的に血漿アルドステロン濃度の上昇を伴う他の病状は、進行した肝硬変である。この場合のアルドステロン上昇の原因は、主に、肝機能の欠陥に起因する、低下したアルドステロン分解である。体液過負荷、浮腫および低カリウム血症は、典型的な結果であり、それは、アルドステロンアンタゴニストによる臨床的実施において成功裏に緩和できる。
アルドステロンの作用は、標的細胞の細胞内に局在する鉱質コルチコイド受容体により媒介される。今日までに利用可能なアルドステロンアンタゴニストは、アルドステロン自体と同様に、塩基性ステロイド構造を有する。そのようなステロイド性アンタゴニストの有用性は、他のステロイドホルモンの受容体とのそれらの相互作用により制限され、それは、女性化乳房および不能などのかなりの副作用および治療の中止を導く場合がある[M.A. Zaman, S. Oparil, D.A. Calhoun, Nature Rev. Drug Disc. 1, 621-636 (2002)]。
鉱質コルチコイド受容体に対してより選択的である強力な非ステロイド性アンタゴニストの使用は、この副作用のプロフィールを回避し、かくして顕著な治療的利点を達成する可能性をもたらす。
本発明の目的は、障害、特に心血管障害の処置用の、選択的鉱質コルチコイド受容体アンタゴニストとして使用できる新規化合物を提供することである。
EP0133530−A、EP0173933−A、EP0189898−AおよびEP0234516−Aは、血管障害の処置用のカルシウム拮抗作用を有する4−アリール−置換1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン類および−ナフチリジノン類を開示している。これらの化合物の薬理プロフィールは、とりわけ、G. Werner et al., Naunyn-Schmiedeberg's Arch. Pharmacol. 344 (3), 337-344 (1991) で報告されている。加えて、1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン誘導体は、WO02/10164で、様々な、特に泌尿器科の障害の処置用の、カリウムチャネル開口薬として特許請求されている。4−フルオレノニル−および4−クロメノニル−1,4−ジヒドロピリジン誘導体は、鉱質コルチコイド受容体アンタゴニストとして、WO2005/087740およびWO2007/009670に記載されている。WO2006/066011は、4−アリール−3−シアノ−1,4−ジヒドロピリジン−5−カルボン酸エステルおよびカルボキサミドを、いくつかの場合ではステロイドホルモン受容体およびL型カルシウムチャネルの二重のモジュレーターとして開示しており、WO2005/097118は、4−アリール−1,4−ジヒドロピリジンコア構造を有する化合物を、アルドステロン受容体アンタゴニストとして特許請求している。
本発明は、一般式(I)
Figure 2009539787
[式中、
Arは、式
Figure 2009539787
{式中、
*は、結合点であり、
は、水素またはハロゲンであり、
は、メチルまたはエチルであり、
は、水素、フッ素、塩素、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチルまたは(C−C)−アルキルであり、
は、水素またはフッ素であり、
は、ハロゲン、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、(C−C)−アルコキシまたはトリフルオロメトキシであり、
10は、シアノまたはニトロであり、
11は、水素、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルチオまたはジ−(C−C)−アルキルアミノであり、該(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシおよび(C−C)−アルキルチオラジカル中のアルキル基は、各場合で、3個までのフッ素により置換されていてもよいか、
または、フェニルであり、それは、ハロゲン、(C−C)−アルキルまたはトリフルオロメチルにより置換されていてもよく、
12は、水素、ハロゲンまたは(C−C)−アルキルであり、
Dは、CH、C−RまたはNであり、
そして、
nは、0、1または2の数であり、
置換基Rが1個より多く存在する場合、その意味は同一であっても異なっていてもよい}
の基であり、
は、シアノ、ニトロまたは式−C(=O)−R13
{式中、R13は、(C−C)−アルキル((C−C)−シクロアルキルまたは1個ないし3個のフッ素により置換されていてもよい)またはフェニル(ハロゲン、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、(C−C)−アルコキシまたはトリフルオロメトキシにより置換されていてもよい)または(C−C)−シクロアルキルである}
の基であり、
は、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、(C−C)−アルコキシまたは(C−C)−アルキルチオであり、
は、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、(C−C)−アルキルチオ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノまたは式−O−SO−R14
{ここで、該(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシおよび(C−C)−アルキルチオラジカルは、各場合で(C−C)−シクロアルキルにより置換されていてもよく、
そして、
14は、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、(C−C)−シクロアルキル、フェニルまたは、N、Oおよび/またはSの群から2個までのヘテロ原子を有する5員または6員のヘテロアリールであり、
フェニルおよびヘテロアリールは、1個または2個の同一かまたは異なるハロゲン、シアノ、ニトロ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、(C−C)−アルコキシおよび/またはトリフルオロメトキシにより各々置換されていてもよい}
の基であり、
そして、
は、水素、フッ素、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、(C−C)−アルキルチオ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノまたはジ−(C−C)−アルキルアミノである]
の化合物およびそれらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物に関する。
本発明の化合物は、式(I)の化合物並びにそれらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物;式(I)に包含される後述の式の化合物並びにそれらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物、および、式(I)に包含される例示的実施態様として後述する化合物並びにそれらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物(式(I)に包含される後述の化合物が、まだ塩、溶媒和物および塩の溶媒和物ではない場合に)である。
本発明の化合物は、それらの構造次第で、立体異性体(エナンチオマー、ジアステレオマー)で存在し得る。従って、本発明は、エナンチオマーまたはジアステレオマーおよびそれらの各々の混合物に関する。そのようなエナンチオマーおよび/またはジアステレオマーの混合物から、立体異性的に純粋な構成分を、既知方法で単離できる。
本発明の化合物が互変異性体で存在し得る場合、本発明は、全ての互変異性体を包含する。
本発明の目的上、好ましいは、本発明の化合物の生理的に許容し得る塩である。それら自体は医薬的使用に適さないが、例えば本発明の化合物の単離または精製に使用できる塩も包含される。
本発明の化合物の生理的に許容し得る塩には、無機酸、カルボン酸およびスルホン酸の酸付加塩、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸および安息香酸の塩が含まれる。
本発明の化合物の生理的に許容し得る塩には、常套の塩基の塩、例えば、そして、好ましくは、アルカリ金属塩(例えばナトリウムおよびカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えばカルシウムおよびマグネシウム塩)およびアンモニアまたは1個ないし16個のC原子を有する有機アミン(例えば、そして、好ましくは、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジメチルアミノエタノール、プロカイン、ジベンジルアミン、N−メチルモルホリン、アルギニン、リジン、エチレンジアミンおよびN−メチルピペリジン)から誘導されるアンモニウム塩が含まれる。
本発明の目的上、溶媒和物は、固体または液体状態で溶媒分子との配位により錯体を形成している本発明による化合物の形態を表す。水和物は、配位が水と起こる、溶媒和物の特別な形態である。水和物は、本発明に関して好ましい溶媒和物である。
加えて、本発明は、本発明の化合物のプロドラッグを包含する。用語「プロドラッグ」は、それら自体は生物学的に活性であっても不活性であってもよいが、それらの体内残存時間中に(例えば、代謝または加水分解により)本発明の化合物に変換される化合物を包含する。
本発明に関して、置換基は、断りの無い限り、以下の意味を有する:
(C −C )−アルキル、(C −C )−アルキルおよび(C −C )−アルキルは、本発明に関して、各々1個ないし6個、1個ないし4個および1個ないし3個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のアルキルラジカルを表す。1個ないし4個、特に好ましくは1個ないし3個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のアルキルラジカルが好ましい。例えば、そして好ましくは、以下のものに言及し得る:メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、1−エチルプロピル、n−ペンチル、イソ−ペンチルおよびn−ヘキシル。
(C −C )−シクロアルキルおよび(C −C )−シクロアルキルは、本発明に関して、各々3個ないし7個および3個ないし6個の炭素原子を有する飽和単環式シクロアルキル基を表す。好ましいのは、3個ないし6個の炭素原子を有するシクロアルキルラジカルである。例えば、そして好ましくは、以下のものに言及し得る:シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチル。
(C −C )−アルコキシ、(C −C )−アルコキシおよび(C −C )−アルコキシは、本発明に関して、各々1個ないし6個、1個ないし4個および1個ないし3個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のアルコキシラジカルを表す。1個ないし4個、特に好ましくは1個ないし3個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のアルコキシラジカルが好ましい。例えば、そして好ましくは、以下のものに言及し得る:メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、tert−ブトキシ、n−ペントキシおよびn−ヘキソキシ。
(C −C )−アルキルチオおよび(C −C )−アルキルチオは、本発明に関して、各々1個ないし6個および1個ないし4個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のアルキルチオラジカルを表す。1個ないし4個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のアルキルチオラジカルが好ましい。例えば、そして好ましくは、以下のものに言及し得る:メチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、イソプロピルチオ、n−ブチルチオ、tert−ブチルチオ、n−ペンチルチオおよびn−ヘキシルチオ。
モノ−(C −C )−アルキルアミノおよびモノ−(C −C )−アルキルアミノは、本発明に関して、各々、1個ないし6個および1個ないし4個の炭素原子を有する1個の直鎖または分枝鎖のアルキル置換基を有するアミノ基を表す。1個ないし4個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のモノアルキルアミノラジカルが好ましい。例えば、そして好ましくは、以下のものに言及し得る:メチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、n−ブチルアミノ、tert−ブチルアミノ、n−ペンチルアミノおよびn−ヘキシルアミノ。
ジ−(C −C )−アルキルアミノおよびジ−(C −C )−アルキルアミノは、本発明に関して、各々、1個ないし6個および1個ないし4個の炭素原子を各々が有する2個の同一かまたは異なる直鎖または分枝鎖のアルキル置換基を有するアミノ基を表す。1個ないし4個の炭素原子を各々が有する直鎖または分枝鎖のジアルキルアミノラジカルが好ましい。例えば、そして好ましくは、以下のものに言及し得る:N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、N−メチル−N−n−プロピルアミノ、N−イソプロピル−N−n−プロピルアミノ、N−tert−ブチル−N−メチルアミノ、N−エチル−N−n−ペンチルアミノおよびN−n−ヘキシル−N−メチルアミノ。
5員または6員のヘテロアリールは、本発明に関して、N、Oおよび/またはSの群からの1個または2個の環原子を含む5個または6個の環原子を有し、環の炭素原子を介して結合している、芳香族性複素環(複素芳香環)を表す。例えば、そして好ましくは、以下のものに言及し得る:フリル、ピロリル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニルおよびピラジニル。
ハロゲンは、本発明に関して、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を含む。フッ素または塩素が好ましい。
本発明の化合物中のラジカルが置換されているならば、そのラジカルは、断りのない限り、一置換または多置換されていてよい。本発明に関して、1個より多く存在する全てのラジカルは、相互に独立した意味を有する。1個、2個または3個の同一かまたは異なる置換基による置換が好ましい。1個の置換基による置換がことさら特に好ましい。
好ましいのは、式中、
Arが、式
Figure 2009539787
{式中、
*は、結合点であり、
は、水素、フッ素、塩素またはシアノであり、
は、フッ素、塩素、メチルまたはエチルであり、
10は、シアノまたはニトロであり、
11は、塩素、臭素、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、(C−C)−アルキルチオまたはトリフルオロメチルチオであり、
そして、
nは、0または1の数である}
の基であり、
が、シアノ、アセチルまたはトリフルオロアセチルであり、
が、メチルまたはトリフルオロメチルであり、
が、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシまたは式−O−SO−R14
{ここで、R14は、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、(C−C)−シクロアルキル、フェニルまたはチエニルであり、
フェニルおよびチエニルは、1個または2個の同一かまたは異なるフッ素、塩素、シアノ、メチル、トリフルオロメチル、メトキシおよび/またはトリフルオロメトキシにより各々置換されていてもよい}
の基であり、
そして、
が、水素、フッ素またはメチルである、
式(I)の化合物およびそれらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物である。
特に好ましいのは、式中、
Arが、式
Figure 2009539787
{式中、
*は、結合点であり、
そして、
11は、エチル、メトキシまたはトリフルオロメトキシである}
の基であり、
が、シアノまたはアセチルであり、
が、メチルまたはトリフルオロメチルであり、
が、(C−C)−アルコキシまたは式−O−SO−R14
{ここで、R14は、(C−C)−アルキルである}
の基であり、
そして、
が、水素またはメチルである、
式(I)の化合物およびそれらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物である。
ラジカルの各々の組合せまたは好ましい組合せで特別に示されるラジカルの定義は、それらのラジカルについて示される特定の組合せに関係なく、所望により他の組合せのラジカルの定義によっても置き換えられる。
上述の好ましい範囲の2つまたはそれ以上の組合せがことさら特に好ましい。
本発明は、さらに、式中、Rが(C−C)−シクロアルキルで置換されていることもある(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシまたは式−O−SO−R14(式中、R14は上記の意味を有する)の基である、本発明の式(I)の化合物の製造方法に関し、それは、式(II)
Figure 2009539787
(式中、Arは上記の意味を有する)
の化合物を、
[A]1段階(ワンポット反応)で、または、2段階の工程で、式(III)
Figure 2009539787
(式中、Tは、メチルまたはエチルである)
の化合物、および、式(IV)
Figure 2009539787
(式中、RおよびRは上記の意味を有する)
の化合物と反応させ、式(V)
Figure 2009539787
(式中、Ar、R、RおよびTは、各々上記の意味を有する)
の化合物を得、次いで、後者を、不活性溶媒中、s−トリアジンと、塩基の存在下で反応させ、式(VIa)
Figure 2009539787
(式中、Ar、RおよびRは、各々上記の意味を有する)
の化合物を得るか、
または、
[B]1段階(ワンポット反応)で、または、2段階の工程で、式(VII)
Figure 2009539787
(式中、RおよびRは上記の意味を有する)
の化合物、および、式(VIII)
Figure 2009539787
(式中、Rは上記の意味を有する)
の化合物と反応させ、式(VI)
Figure 2009539787
(式中、Ar、R、RおよびRは、各々上記の意味を有する)
の化合物を得、
次いで、式(VIa)または(VI)の化合物を、不活性溶媒中、必要に応じて塩基の存在下、式(IX)の化合物または式(X)のトリアルキルオキソニウム塩
Figure 2009539787
(式中、
15は、(C−C)−シクロアルキルにより置換されていてもよい(C−C)−アルキルであるか、または、トリフルオロメチルであり、
15Aは、メチルまたはエチルであり、
Xは、脱離基、例えば、ハロゲン、メシレート、トシレートまたはトリフレートであり、
そして、
は、非求核性陰イオン、例えば、テトラフルオロボレートである)
で、または、酸の存在下、式(XI)
Figure 2009539787
(式中、R15Aは上記の意味を有する)
のオルトギ酸エステルでアルキル化し、式(I−A)
Figure 2009539787
(式中、Ar、R、R、RおよびR15は、各々上記の意味を有する)
の化合物を得るか、または、式(VIa)または(VI)の化合物を、不活性溶媒中、塩基の存在下、式(XII)
Figure 2009539787
(式中、R14は上記の意味を有する)
の化合物と反応させ、式(I−B)
Figure 2009539787
(式中、Ar、R、R、RおよびR14は、各々上記の意味を有する)
の化合物を得、
必要に応じて、得られる式(I−A)または(I−B)の化合物を、当業者に知られている方法によりそれらのエナンチオマーおよび/またはジアステレオマーに分離する、および/または、適当な(i)溶媒および/または(ii)塩基もしくは酸で、それらの溶媒和物、塩および/または塩の溶媒和物に変換することを特徴とする。
工程(II)+(III)+(IV)→(V)および(II)+(VII)+(VIII)→(VI)は、一般的に、不活性溶媒中、+20℃ないし溶媒の沸点の温度範囲で、大気圧下で実施する。
この目的に適する不活性溶媒は、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノールまたはtert−ブタノールなどのアルコール類、ジクロロメタン、トリクロロメタン、テトラクロロメタン、トリクロロエタンまたは1,2−ジクロロエタンなどのハロ炭化水素類、または、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、クロロベンゼン、ピリジンまたは氷酢酸などの他の溶媒である。これらの反応は、好ましくは、ジクロロメタン、トルエン、エタノールまたはイソプロパノール中、各々の還流温度で、大気圧下で実施する。
工程(II)+(III)+(IV)→(V)および(II)+(VII)+(VIII)→(VI)は、必要に応じて、酸、酸/塩基の組合せ、および/または、例えばモレキュラー・シーブなどの脱水剤の存在下で、有利に行うことができる。適する酸の例は、酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸またはp−トルエンスルホン酸である;適する塩基は、特に、ピペリジンまたはピリジン[下記反応スキーム8を参照せよ;1,4−ジヒドロピリジンの合成について、D.M. Stout, A.I. Meyers, Chem. Rev. 1982, 82, 223-243; H. Meier et al., Liebigs Ann. Chem. 1977, 1888; H. Meier et al., ibid. 1977, 1895; H. Meier et al., ibid. 1976, 1762; F. Bossert et al., Angew. Chem. 1981, 93, 755も参照せよ]。
工程(V)→(VIa)におけるs−トリアジンとの反応は、好ましくは、N,N−ジメチルホルムアミド中、水素化ナトリウムを塩基として使用して実施する[J. Kleinschroth et al., Synthesis 1986, 859-860 参照]。
必要に応じて、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーの分離は、中間体(VIa)および(VI)の段階でも行うことができ、次いで、それを別々に後続の反応に付す(反応スキーム9参照)。
工程(VI)+(IX)→(I−A)、(VI)+(X)→(I−A)および(VI)+(XII)→(I−B)の不活性溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルもしくはジエチレングリコールジメチルエーテルなどのエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン、シクロヘキサンまたは石油留分などの炭化水素類、ジクロロメタン、トリクロロメタン、テトラクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、トリクロロエタン、テトラクロロエタン、トリクロロエチレン、クロロベンゼンまたはクロロトルエンなどのハロ炭化水素類、または、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N,N'−ジメチルプロピレンウレア(DMPU)、N−メチルピロリドン(NMP)、ピリジンまたはアセトニトリルなどの他の溶媒である。該溶媒の混合物を使用することも同様に可能である。好ましいのは、工程(VI)+(IX)→(I−A)におけるテトラヒドロフランまたはジメチルホルムアミドの、工程(VI)+(X)→(I−A)におけるジクロロメタンの、および、工程(VI)+(XII)→(I−B)におけるピリジンの使用である。
工程の変形(VI)+(XI)→(I−A)は、好ましくは、大過剰のオルトギ酸エステルを用いて、さらなる溶媒を添加せずに実施する;硫酸などの強い無機酸は、例えば、反応触媒として有利である[例えば、I.I. Barabanov et al., Russ. Chem. Bl. 47 (11), 2256-2261 (1998) を参照せよ]。
工程(VI)+(IX)→(I−A)に適する塩基は、特に、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の炭酸塩、例えば、炭酸リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウムまたはセシウム、アルカリ金属水素化物、例えば、水素化ナトリウムまたはカリウム、アミド、例えば、リチウム、ナトリウムまたはカリウムビス(トリメチルシリル)アミドまたはリチウムジイソプロピルアミド、有機金属化合物、例えば、ブチルリチウムまたはフェニルリチウム、または、ホスファゼン塩基、例えば、P2−t−BuまたはP4−t−Bu[いわゆる「シュベジンガー(Schwesinger)塩基」、R. Schwesinger, H. Schlemper, Angew. Chem. Int. Ed. Engl. 26, 1167 (1987); T. Pietzonka, D. Seebach, Chem. Ber. 124, 1837 (1991) を参照せよ]。水素化ナトリウムまたはホスファゼン塩基P4−t−Buを好ましくは使用する。
工程(VI)+(XII)→(I−B)に適する塩基は、特に、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の炭酸塩、例えば、炭酸リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウムまたはセシウム、アルカリ金属水素化物、例えば、水素化ナトリウムまたはカリウム、有機金属化合物、例えば、ブチルリチウムまたはフェニルリチウム、または、有機アミン、例えば、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン、N−メチルピペリジン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン(DBN)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)または1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO(登録商標))である。好ましくはピリジンが使用され、同時に溶媒として働く。
工程(VI)+(X)→(I−A)は、一般的に、塩基を添加せずに実施する。
反応(VI)+(IX)→(I−A)、(VI)+(X)→(I−A)および(VI)+(XII)→(I−B)は、一般的に、−20℃ないし+100℃、好ましくは0℃ないし+60℃の温度範囲で行う;工程の変形(VI)+(XI)→(I−A)は、通常、+100℃ないし+150℃の温度範囲で実施する。これらの反応は、大気圧、加圧または減圧(例えば、0.5ないし5bar)で実施できる;それらは、一般的に大気圧下で実施する。
式(II)の化合物は、購入できるか、文献から知られているか、または、文献からわかる方法と同様に製造できる(下記反応スキーム1−7を参照せよ)。式(III)、(IV)、(VII)、(IX)、(X)、(XI)および(XII)の化合物は、多くの場合、購入できるか、文献から知られているか、または、文献からわかる方法により製造できる。
式(VIII)の化合物は、文献に記載されているか、または、文献からわかる方法と同様に得ることができる[例えば、 T. Searls, L.W. McLaughlin, Tetrahedron 55, 11985-11996 (1999); D. McNamara, P.D. Cook, J. Med. Chem. 30, 340-347 (1987); S. Nesnow, C. Heidelberger, J. Heterocycl. Chem. 12, 941-944 (1975); N.C. Hung, E. Bisagni, Synthesis 1984, 765-766 を参照せよ]。
が(C−C)−アルキルまたはモノ−(C−C)−アルキルアミノである本発明の式(I)の化合物は、文献からわかる方法と同様に、例えば、R14がトリフルオロメチルである式(I−B)の化合物から出発して、得ることができる(反応スキーム10参照)。
が(C−C)−アルキルチオである本発明の式(I)の化合物は、文献からわかる方法と同様に、例えば、式(VI)の化合物から出発して、得ることができる(反応スキーム11参照)。
本発明の化合物の製造は、以下の合成スキームにより例示説明できる:
スキーム1
Figure 2009539787
[a):臭化アリル、炭酸カリウム、cat.ヨウ化カリウム、アセトン、還流;b):230℃、4時間;c):ビス(ベンゾニトリル)ジクロロパラジウム(II)、トルエン、120℃、16時間;d):塩化アセチル、水素化ナトリウム、THF、10−25℃、16時間;e):1. オゾン、ジクロロメタン、−60℃、30分;2. 硫化ジメチル]。
スキーム2
Figure 2009539787
[a):n−ブチルリチウム、THF、60℃、3時間;b):無水酢酸、ピリジン、還流、6時間;c):濃HSO、HNO、0℃、1時間;d):N−ブロモスクシンイミド、AIBN、テトラクロロメタン、還流;e):N−メチルモルホリンN−オキシド、アセトニトリル、還流]。
スキーム3
Figure 2009539787
[a):塩化スズ(II)二水和物、酢酸エチル、70℃;b):1. 亜硝酸ナトリウム、硫酸、0℃、1.5時間;2. シアン化銅(I)、シアン化ナトリウム、水/酢酸エチル、0℃、45分;c):N−ブロモスクシンイミド、AIBN、テトラクロロメタン、還流;d):N−メチルモルホリンN−オキシド、アセトニトリル、還流]。
スキーム4
Figure 2009539787
[a):トリフルオロメタンスルホン酸無水物、ピリジン、0℃→RT、30分;b):tert−ブチルアクリレート、ビス(トリフェニルホスフィン)ジクロロパラジウム(II)、DMF、120℃、24時間;c):cat.四酸化オスミウム、cat.ベンジルトリエチルアンモニウムクロリド、過ヨウ素酸ナトリウム、THF/水、20−25℃、2時間]。
スキーム5
Figure 2009539787
[a):n−ブチルリチウム、THF、−78℃、次いで、N−ホルミルモルホリン;b):シアン化亜鉛、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、DMF、マイクロ波250℃/5分]。
スキーム6
Figure 2009539787
[a):N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール、DMF、140−180℃;b):過ヨウ素酸ナトリウム、THF/水]。
スキーム7
Figure 2009539787
[a):N−ブロモスクシンイミド、2,2'−アゾビス−2−メチルプロパンニトリル、テトラクロロメタン、還流;b):N−メチルモルホリンN−オキシド、アセトニトリル、3Åモレキュラー・シーブ]。
スキーム8
Figure 2009539787
[a):cat.ピペリジン、酢酸、ジクロロメタン、還流、24時間;b):酢酸、イソプロパノール、還流、12時間;c):イソプロパノール、還流、4日間;d):水素化ナトリウム、DMF、100℃、12時間;e):R14−SO−Cl、ピリジン、RT、1−3時間;f):アルキルトリフレート、ホスファゼンP4塩基、THF、RT、10分;またはヨウ化アルキル、水素化ナトリウム、DMF、RT、10時間;または、トリアルキルオキソニウムテトラフルオロボレート、ジクロロメタン、RT、12時間;または、トリアルキルオルトホルメート、cat.硫酸、100−150℃、12−36時間]。
スキーム9
Figure 2009539787
[a):1.(1S)−(+)−カンファー−10−スルホニルクロリド、リチウムtert−ブトキシド、DMF、RT、30分;2. ジアステレオマーの分離;b):炭酸ナトリウム、メタノール/水、RT、12時間]。
スキーム10
Figure 2009539787
[R=アルキル;a):Pd(PPh、LiCl、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、ジオキサン;例えば、J.A. Robl, Synthesis 1991, 56-58 参照。b):KCO、DMF;例えば、Hinschberger et al., Pharm. Pharmacol. Commun. 2000, 6, 67-72 参照]。
スキーム11
Figure 2009539787
[R=アルキル;a):P、ピリジン;例えば、Kock et al., Synthesis 2005, 1052-1054参照。b):R−I、KCO、アセトン]。
本発明の化合物は、鉱質コルチコイド受容体のアンタゴニストとして作用し、予想し得なかった価値ある範囲の薬理効果を示す。従って、それらは、ヒトおよび動物の疾患の処置および/または予防用の医薬としての使用に適する。
本発明の化合物は、様々な障害および疾患関連症状、特に、血漿アルドステロン濃度の上昇または血漿レニン濃度に対する血漿アルドステロン濃度の変化を特徴とするか、またはこれらの変化に関連する障害の予防および/または処置に適する。言及し得る例は:特発性原発性高アルドステロン症、副腎の過形成に伴う高アルドステロン症、副腎腺腫および/または副腎癌、肝硬変に伴う高アルドステロン症、心不全に伴う高アルドステロン症、および本態性高血圧に伴う(相対的)高アルドステロン症である。
本発明の化合物は、また、それらの作用メカニズムのために、心臓性突然死による死亡のリスクが高い患者における心臓性突然死の予防にも適する。これらは、特に、例えば以下の障害の1つに罹患している患者である:高血圧、心不全、冠動脈心疾患、安定および不安定狭心症、心筋虚血、心筋梗塞、拡張型心筋症、ショック、動脈硬化症、心房性および心室性不整脈、一過性および虚血性発作、卒中、炎症性心血管障害、末梢および心臓血管障害、末梢血流の障害、肺高血圧、冠動脈および末梢動脈の攣縮、血栓症、血栓塞栓性障害および血管炎。
加えて、本発明の化合物は、浮腫形成、例えば、肺浮腫、腎性浮腫または心不全に関連する浮腫、および、例えば血栓溶解治療、経皮経管的血管形成術(PTA)および経皮経管冠動脈形成術(PTCA)、心臓移植およびバイパス術後の再狭窄の予防および/または処置に使用できる。
本発明の化合物は、さらに、利尿剤としての使用、および、例えば高カルシウム血症などの電解質異常のための使用に適する。
加えて、本発明の化合物は、真性糖尿病、および、例えば神経障害および腎障害などの糖尿病の後遺症、急性および慢性腎不全および慢性腎機能不全の予防および/または処置に用いることができる。
本発明は、さらに、障害、特に上述の障害の処置および/または予防のための、本発明の化合物の使用に関する。
本発明は、さらに、障害、特に上述の障害の処置および/または予防用の医薬を製造するための本発明の化合物の使用に関する。
本発明は、さらに、少なくとも1種の本発明の化合物の有効量を使用することによる、障害、特に上述の障害の処置および/または予防方法に関する。
本発明の化合物は、単独で、または、必要であれば、他の有効成分と組み合わせて用いることができる。本発明は、さらに、特に上述の障害の処置および/または予防のための、少なくとも1種の本発明の化合物および1種またはそれ以上のさらなる有効成分を含む医薬に関する。組合せに適する有効成分は、例えば、そして好ましくは、以下のものである:
・例えば、そして好ましくは、カルシウム拮抗薬、アンジオテンシンAIIアンタゴニスト、ACE阻害剤、エンドセリンアンタゴニスト、レニン阻害剤、アルファ−受容体遮断薬、ベータ−受容体遮断薬およびRho−キナーゼ阻害剤の群からの、血圧を下げる有効成分;
・利尿剤、特に、ループ利尿剤およびチアジド類およびチアジド様利尿剤;
・例えば、そして好ましくは、血小板凝集阻害剤、抗凝血剤または線維素溶解促進性物質の群からの、抗血栓作用を有する物質;
・例えば、そして好ましくは、甲状腺受容体アゴニスト、コレステロール合成阻害剤、例えば、そして好ましくは、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤またはスクアレン合成阻害剤、ACAT阻害剤、CETP阻害剤、MTP阻害剤、PPAR−アルファ、PPAR−ガンマおよび/またはPPAR−デルタアゴニスト、コレステロール吸収阻害剤、リパーゼ阻害剤、ポリマー性胆汁酸吸着剤、胆汁酸再吸収阻害剤およびリポタンパク質(a)アンタゴニストの群からの、脂質代謝を改変する活性物質;
・有機硝酸塩およびNO供給源、例えば、ニトロプルシドナトリウム、ニトログリセリン、一硝酸イソソルビド、二硝酸イソソルビド、モルシドミンまたはSIN−1および吸入NO;
・陽性変力作用を有する化合物、例えば、強心配糖体(ジゴキシン)、ベータ−アドレナリンおよびドーパミンアゴニスト、例えば、イソプロテレノール、アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミンおよびドブタミン;
・環状グアノシン一リン酸(cGMP)および/または環状アデノシン一リン酸(cAMP)の分解を阻害する化合物、例えば、ホスホジエステラーゼ(PDE)1、2、3、4および/または5の阻害剤、特にPDE5阻害剤、例えば、シルデナフィル、バルデナフィルおよびタダラフィル、および、PDE3阻害剤、例えば、アムリノンおよびミルリノン;
・ナトリウム利尿ペプチド、例えば、心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP、アナリチド(anaritide))、B型ナトリウム利尿ペプチドまたは脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP、ネシリチド)、C型ナトリウム利尿ペプチド(CNP)およびウロジラチン(urodilatin);
・カルシウム感受性増強薬、例えば、そして好ましくは、レボシメンダン;
・カリウム・サプリメント;
・NOに依存しないが、ヘムに依存するグアニル酸シクラーゼの刺激剤、例えば、特に、WO00/06568、WO00/06569、WO02/42301およびWO03/095451に記載の化合物;
・NOおよびヘムに依存しないグアニル酸シクラーゼの活性化剤、例えば、特に、WO01/19355、WO01/19776、WO01/19778、WO01/19780、WO02/070462およびWO02/070510に記載の化合物;
・ヒト好中球エラスターゼ(HNE)の阻害剤、例えば、シベレスタットまたはDX−890(レルトラン(reltran));
・シグナル伝達カスケードを阻害する化合物、例えば、チロシンキナーゼ阻害剤、特に、ソラフェニブ、イマチニブ、ゲフィチニブおよびエルロチニブ;および/または、
・心臓のエネルギー代謝に影響を与える化合物、例えば、そして好ましくは、エトモキシル、ジクロロ酢酸、ラノラジンまたはトリメタジジン。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物は、利尿剤、例えば、そして好ましくは、フロセミド、ブメタニド、トルセミド、ベンドロフルメチアジド、クロロチアジド、ヒドロクロロチアジド、ヒドロフルメチアジド、メチクロチアジド、ポリチアジド、トリクロルメチアジド、クロルタリドン、インダパミド、メトラゾン、キネタゾン、アセタゾラミド、ジクロロフェナミド(dichlorophenamide)、メタゾラミド、グリセロール、イソソルビド、マンニトール、アミロライドまたはトリアムテレンと組み合わせて投与される。
血圧を下げる物質は、好ましくは、カルシウム拮抗薬、アンジオテンシンAIIアンタゴニスト、ACE阻害剤、エンドセリンアンタゴニスト、レニン阻害剤、アルファ受容体遮断薬、ベータ受容体遮断薬、Rhoキナーゼ阻害剤および利尿剤の群からの化合物を意味する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、カルシウム拮抗薬、例えば、そして好ましくは、ニフェジピン、アムロジピン、ベラパミルまたはジルチアゼムと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、アンジオテンシンAIIアンタゴニスト、例えば、そして好ましくは、ロサルタン、カンデサルタン、バルサルタン、テルミサルタンまたはエンブサルタン(embusartan)と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、ACE阻害剤、例えば、そして好ましくは、エナラプリル、カプトプリル、リシノプリル、ラミプリル、デラプリル、ホシノプリル、キノプリル(quinopril)、ペリンドプリルまたはトランドプリル(trandopril)と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、エンドセリンアンタゴニスト、例えば、そして好ましくは、ボセンタン、ダルセンタン(darusentan)、アンブリセンタンまたはシタキセンタン(sitaxsentan)と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、レニン阻害剤、例えば、そして好ましくは、アリスキレン、SPP−600またはSPP−800と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、アルファ−1受容体遮断薬、例えば、そして好ましくは、プラゾシンと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、ベータ−受容体遮断薬、例えば、そして好ましくは、プロプラノロール、アテノロール、チモロール、ピンドロール、アルプレノロール、オクスプレノロール、ペンブトロール、ブプラノロール、メチプラノロール、ナドロール、メピンドロール、カラザロール(carazalol)、ソタロール、メトプロロール、ベタキソロール、セリプロロール、ビソプロロール、カルテオロール、エスモロール、ラベタロール、カルベジロール、アダプロロール(adaprolol)、ランジオロール、ネビボロール、エパノロールまたはブシンドロールと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、Rhoキナーゼ阻害剤、例えば、そして好ましくは、ファスジル、Y−27632、SLx−2119、BF−66851、BF−66852、BF−66853、KI−23095またはBA−1049と組み合わせて投与する。
抗血栓作用を有する物質(抗血栓剤)は、好ましくは、血小板凝集阻害剤、抗凝血剤または線維素溶解促進性物質の群からの化合物を意味する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、血小板凝集阻害剤、例えば、そして好ましくは、アスピリン、クロピドグレル、チクロピジンまたはジピリダモールと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、トロンビン阻害剤、例えば、そして好ましくは、キシメラガトラン、メラガトラン、ビバリルジンまたはクレキサン(clexane)と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、GPIIb/IIIaアンタゴニスト、例えば、そして好ましくは、チロフィバンまたはアブシキシマブと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、Xa因子阻害剤、例えば、そして好ましくは、リバロキサバン(rivaroxaban)(BAY59−7939)、DU−176b、アピキサバン(apixaban)、オタミキサバン(otamixaban)、フィデキサバン(fidexaban)、ラザキサバン(razaxaban)、フォンダパリナックス、イドラパリナックス、PMD−3112、YM−150、KFA−1982、EMD−503982、MCM−17、MLN−1021、DX9065a、DPC906、JTV803、SSR−126512またはSSR−128428と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、ヘパリンまたは低分子量(LMW)ヘパリン誘導体と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、ビタミンKアンタゴニスト、例えば、そして好ましくは、クマリンと組み合わせて投与する。
脂質代謝を改変する物質は、好ましくは、CETP阻害剤、甲状腺受容体アゴニスト、コレステロール合成阻害剤、例えばHMG−CoAレダクターゼ阻害剤またはスクアレン合成阻害剤、ACAT阻害剤、MTP阻害剤、PPAR−アルファ、PPAR−ガンマおよび/またはPPAR−デルタアゴニスト、コレステロール吸収阻害剤、ポリマー性胆汁酸吸着剤、胆汁酸再吸収阻害剤、リパーゼ阻害剤およびリポタンパク質(a)アンタゴニストの群からの化合物を意味する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、CETP阻害剤、例えば、そして好ましくは、トルセトラピブ(CP−529414)、JJT−705、BAY60−5521、BAY78−7499またはCETPワクチン(Avant)と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、甲状腺受容体アゴニスト、例えば、そして好ましくは、D−チロキシン、3,5,3'−トリヨードサイロニン(T3)、CGS23425またはアキシチロム(axitirome)(CGS26214)と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、スタチン類のクラスからのHMG−CoAレダクターゼ阻害剤、例えば、そして好ましくは、ロバスタチン、シンバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、アトルバスタチン、ロスバスタチン、セリバスタチンまたはピタバスタチンと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、スクアレン合成阻害剤、例えば、そして好ましくは、BMS−188494またはTAK−475と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、ACAT阻害剤、例えば、そして好ましくは、アバシミブ(avasimibe)、メリナミド、パクチミブ(pactimibe)、エフルシミブ(eflucimibe)またはSMP−797と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、MTP阻害剤、例えば、そして好ましくは、インプリタピド(implitapide)、BMS−201038、R−103757またはJTT−130と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、PPAR−ガンマアゴニスト、例えば、そして好ましくは、ピオグリタゾンまたはロシグリタゾンと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、PPAR−デルタアゴニスト、例えば、そして好ましくは、GW−501516またはBAY68−5042と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、コレステロール吸収阻害剤、例えば、そして好ましくは、エゼチミブ、チクエシド(tiqueside)またはパマクエシドと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、リパーゼ阻害剤、例えば、そして好ましくは、オーリスタットと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、ポリマー性胆汁酸吸着剤、例えば、そして好ましくは、コレスチラミン、コレスチポール、コレソルバム(colesolvam)、コレスタゲル(CholestaGel)またはコレスチミドと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、胆汁酸再吸収阻害剤、例えば、そして好ましくは、ASBT(=IBAT)阻害剤、例えば、AZD−7806、S−8921、AK−105、BARI−1741、SC−435またはSC−635と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい実施態様では、本発明の化合物を、リポタンパク質(a)アンタゴニスト、例えば、そして好ましくは、ゲンカベン(gemcabene)カルシウム(CI−1027)またはニコチン酸と組み合わせて投与する。
本発明は、さらに、少なくとも1種の本発明の化合物を、通常は1種またはそれ以上の、不活性、非毒性の医薬的に適する補助剤と共に含む医薬、および上述の目的でのそれらの使用に関する。
本発明の化合物は、全身的および/または局所的作用を有し得る。この目的で、それらは、適する方法で、例えば、経口で、非経腸で、肺に、鼻腔に、舌下に、舌に、頬側に、直腸に、皮膚に、経皮で、結膜もしくは耳の経路で、またはインプラントもしくはステントとして、投与できる。
本発明の化合物を、これらの投与経路に適する投与形で投与できる。
経口投与に適するのは、先行技術に準じて機能し、本発明の化合物を迅速に、かつ/または、改変された方法で送達し、本発明の化合物を結晶形および/または無定形および/または溶解形態で含有するものであり、例えば、錠剤(非被覆および被覆錠剤、例えば、胃液耐性であるか、または、不溶であるかもしくは遅延して溶解し、本発明の化合物の放出を制御する被覆を有する錠剤)、口中で迅速に崩壊する錠剤、またはフィルム/オブラート、フィルム/凍結乾燥剤、カプセル剤(例えば、ハードまたはソフトゼラチンカプセル剤)、糖衣錠、顆粒剤、ペレット剤、粉末剤、乳剤、懸濁剤、エアゾル剤または液剤である。
非経腸投与は、吸収段階を回避して(例えば、静脈内、動脈内、心臓内、脊髄内または腰椎内に)、または吸収を含めて(例えば、筋肉内、皮下、皮内、経皮または腹腔内)、行うことができる。非経腸投与に適する投与形は、とりわけ、液剤、懸濁剤、乳剤、凍結乾燥剤または滅菌粉末剤形態の注射および点滴用製剤である。
他の投与経路に適するのは、例えば、吸入用医薬形態(とりわけ、粉末吸入器、噴霧器)、点鼻薬、液、スプレー;舌、舌下または頬側投与用の錠剤、フィルム/オブラートまたはカプセル剤、坐剤、耳および眼用製剤、膣用カプセル剤、水性懸濁剤(ローション、振盪混合物)、親油性懸濁剤、軟膏、クリーム、経皮治療システム(例えば、パッチ)、ミルク、ペースト、フォーム、散布用粉末剤(dusting powder)、インプラントまたはステントである。
経口または非経腸投与、特に経口投与が好ましい。
本発明による化合物は、上述の投与形に変換できる。これは、不活性、非毒性、医薬的に適する補助剤と混合することにより、それ自体既知の方法で行うことができる。これらの補助剤には、とりわけ、担体(例えば微結晶セルロース、ラクトース、マンニトール)、溶媒(例えば液体ポリエチレングリコール類)、乳化剤および分散剤または湿潤剤(例えばドデシル硫酸ナトリウム、ポリオキシソルビタンオレエート)、結合剤(例えばポリビニルピロリドン)、合成および天然ポリマー(例えばアルブミン)、安定化剤(例えば抗酸化剤、例えばアスコルビン酸など)、着色料(例えば無機色素、例えば酸化鉄など)および香味および/または臭気の隠蔽剤が含まれる。
一般に、非経腸投与で約0.001ないし1mg/体重kg、好ましくは約0.01ないし0.5mg/体重kgの量を投与するのが、有効な結果を達成するために有利であると明らかになった。経口投与では、投与量は、約0.01ないし100mg/体重kg、好ましくは約0.01ないし20mg/体重kg、ことさら特に好ましくは約0.1ないし10mg/体重kgである。
それにも拘わらず、必要に応じて、特に、体重、投与経路、有効成分に対する個体の応答、製剤のタイプおよび投与を行う時間または間隔に応じて、上述の量から逸脱することが必要であり得る。従って、上述の最小量より少なくても十分な場合があり得、一方上述の上限を超えなければならない場合もある。比較的大量に投与する場合、これらを1日に亘る複数の個別用量に分配するのが望ましいことがある。
下記の例示的実施態様は、本発明を例示説明する。本発明は、これらの実施例に限定されない。
以下の試験および実施例における百分率のデータは、断りの無い限り、重量パーセントである;部は、重量部である。液体/液体溶液の溶媒比、希釈比および濃度のデータは、各場合で体積に基づく。
A. 実施例
略号および頭字語:
Figure 2009539787
LC−MS、GC−MSおよびHPLCの方法:
方法1(LC−MS):
MS装置タイプ:Micromass ZQ;HPLC装置タイプ:Waters Alliance 2795;カラム:Phenomenex Synergi 2μ Hydro-RP Mercury 20 mm x 4 mm;溶離剤A:水1l+50%ギ酸0.5ml、溶離剤B:アセトニトリル1l+50%ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分90%A→2.5分30%A→3.0分5%A→4.5分5%A;流速:0.0分1ml/分→2.5分/3.0分/4.5分2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:210nm。
方法2(LC−MS):
MS装置タイプ:Micromass ZQ;HPLC装置タイプ:HP 1100 Series; UV DAD;カラム:Phenomenex Synergi 2μ Hydro-RP Mercury 20 mm x 4 mm;溶離剤A:水1l+50%ギ酸0.5ml、溶離剤B:アセトニトリル1l+50%ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分90%A→2.5分30%A→3.0分5%A→4.5分5%A;流速:0.0分1ml/分→2.5分/3.0分/4.5分2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:210nm。
方法3(LC−MS):
装置:HPLC Agilent Series 1100 を備えた Micromass Quattro LCZ;カラム:Phenomenex Synergi 2μ Hydro-RP Mercury 20 mm x 4 mm;溶離剤A:水1l+50%ギ酸0.5ml、溶離剤B:アセトニトリル1l+50%ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分90%A→2.5分30%A→3.0分5%A→4.5分5%A;流速:0.0分1ml/分→2.5分/3.0分/4.5分2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:208−400nm。
方法4(LC−MS):
MS装置タイプ:Micromass ZQ;HPLC装置タイプ:HP 1100 Series; UV DAD;カラム:Phenomenex Gemini 3μ 30 mm x 3.00 mm;溶離剤A:水1l+50%ギ酸0.5ml、溶離剤B:アセトニトリル1l+50%ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分90%A→2.5分30%A→3.0分5%A→4.5分5%A;流速:0.0分1ml/分→2.5分/3.0分/4.5分2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:210nm。
方法5(LC−MS):
装置:HPLC Agilent Series 1100 を備えた Micromass Platform LCZ;カラム:Thermo Hypersil GOLD 3μ 20 mm x 4 mm;溶離剤A:水1l+50%ギ酸0.5ml、溶離剤B:アセトニトリル1l+50%ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分100%A→0.2分100%A→2.9分30%A→3.1分10%A→5.5分10%A;オーブン:50℃;流速:0.8ml/分;UV検出:210nm。
方法6(LC−MS):
装置:HPLC Agilent Series 1100 を備えた Micromass Platform LCZ;カラム:Thermo HyPURITY Aquastar 3μ 20 mm x 2.1 mm;溶離剤A:水1l+50%ギ酸0.5ml、溶離剤B:アセトニトリル1l+50%ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分100%A→0.2分100%A→2.9分30%A→3.1分10%A→5.5分10%A;オーブン:50℃;流速:0.8ml/分;UV検出:210nm。
方法7(GC−MS):
装置:Micromass GCT, GC 6890;カラム:Restek RTX-35MS, 30 m x 250 μm x 0.25 μm;ヘリウムの一定流速:0.88ml/分;オーブン:60℃;入口:250℃;グラジエント:60℃(0.30分間保持)、50℃/分→120℃、16℃/分→250℃、30℃/分→300℃(1.7分間保持)。
方法8(HPLC):
装置:DAD 検出を備えた HP 1100;カラム:Kromasil 100 RP-18, 60 mm x 2.1 mm, 3.5 μm;溶離剤A:HClO(70%)5ml/水1l、溶離剤B:アセトニトリル;グラジエント:0分2%B→0.5分2%B→4.5分90%B→9分90%B→9.2分2%B→10分2%B;流速:0.75ml/分;カラム温度:30℃;UV検出:210nm。
方法9(キラルHPLC):
カラム:250 mm x 46 mm、キラルセレクターポリ(N−メタクリロイル−D−ロイシンtert−ブチルアミド)をベースとする;溶離剤:イソヘキサン/酢酸エチル1:1;温度:24℃;流速:2ml/分;UV検出:260nm。
方法10(キラルHPLC):
カラム:Daicel Chiralpak AD-H, 5 μm, 250 mm x 4 mm;溶離剤:イソヘキサン/イソプロパノール80:20;温度:35℃;流速:2ml/分;UV検出:250nm。
方法11(GC−MS):
装置:Micromass GCT, GC 6890;カラム:Restek RTX-35, 15 m x 200 μm x 0.33 μm; ヘリウムの一定流速:0.88ml/分;オーブン:70℃;入口:250℃;グラジエント:70℃、30℃/分→310℃(3分間保持)。
方法12(LC−MS):
装置:HPLC Agilent Series 1100 を備えた Micromass Quattro LCZ;カラム:Phenomenex Onyx Monolithic C18, 100 mm x 3 mm;溶離剤A:水1l+50%ギ酸0.5ml、溶離剤B:アセトニトリル1l+50%ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分90%A→2分65%A→4.5分5%A→6分5%A;流速:2ml/分;オーブン:40℃;UV検出:208−400nm。
方法13(LC−MS):
MS装置タイプ:Waters ZQ;HPLC装置タイプ:Waters Alliance 2795;カラム:Phenomenex Onyx Monolithic C18, 100 mm x 3 mm;溶離剤A:水1l+50%ギ酸0.5ml、溶離剤B:アセトニトリル1l+50%ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分90%A→2分65%A→4.5分5%A→6分5%A;流速:2ml/分;オーブン:40℃;UV検出:210nm。
出発化合物および中間体:
実施例1A
1−[2−(アリルオキシ)フェニル]エタノン
Figure 2009539787
2−ヒドロキシアセトフェノン542g(3.9mol)を、臭化アリル592g(4.9mol)、炭酸カリウム1000g(7.2mol)およびヨウ化カリウム13.2g(79mmol)と共に、アセトン2.4l中、24時間還流に加熱する。室温に冷却し、続いて濾過し、溶媒を真空で除去する。残渣をトルエンに溶解し、10%強度水酸化ナトリウム溶液および水で洗浄する。濃縮し、表題化合物689g(理論値の98%)を得る。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 2.68 (s, 3H), 4.68 (dd, 2H), 5.89 (dd, 2H), 6.09 (m, 1H), 6.99 (dd, 2H), 7.44 (m, 1H), 7.71 (d, 1H).
実施例2A
1−(3−アリル−2−ヒドロキシフェニル)エタノン
Figure 2009539787
1−[2−(アリルオキシ)フェニル]エタノン160g(0.9mol)を、金属槽中で、230−240℃で4時間撹拌する。室温に冷却後、生成物を、薄膜式エバポレーター中、140℃および0.4mbarで蒸留する。表題化合物155g(理論値の97%)を得る。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 2.68 (s, 3H), 3.44 (d, 2H), 5.09 (m, 2H), 6.01 (m, 1H), 6.85 (t, 1H), 7.38 (dd, 1H), 7.62 (dd, 1H), 12.61 (s, 1H).
実施例3A
1−{2−ヒドロキシ−3−[(1E)−プロプ−1−エン−1−イル]フェニル}エタノン
Figure 2009539787
1−(3−アリル−2−ヒドロキシフェニル)エタノン40g(227mmol)を、トルエン120mlに溶解し、ビス(ベンゾニトリル)ジクロロパラジウム(II)2.17g(5.6mmol)を添加する。反応混合物を120℃で終夜加熱する。室温に冷却し、続いて珪藻土で濾過し、溶媒を真空で除去する。表題化合物20.9g(理論値の95%)を得、さらに精製せずに次の段階で反応させる。
LC-MS (方法 1): Rt = 2.36 分; [M+H]+ = 177
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 1.91 (dd, 3H), 2.63 (s, 3H), 6.32 (m, 1H), 6.73 (dd, 1H), 6.85 (t, 1H), 7.59 (m, 2H), 12.74 (s, 1H).
実施例4A
2−メチル−8−[(1E)−プロプ−1−エン−1−イル]−4H−クロメン−4−オン
Figure 2009539787
60%水素化ナトリウム12.52g(313.2mmol)(鉱油中の懸濁液)を、アルゴン下、10℃で無水THF300mlに導入する。1−{2−ヒドロキシ−3−[(1E)−プロプ−1−エン−1−イル]フェニル}エタノン18.4g(104.4mmol)を懸濁液にゆっくりと滴下して添加する。15分後、塩化アセチル9g(114.9mmol)を添加する。反応混合物を室温で終夜撹拌する。水300mlで加水分解を実施し、混合物を酢酸エチルで数回抽出する。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、続いて硫酸ナトリウムで乾燥する。次いで、溶媒を真空で除去する。残渣をメタノール200mlに取り、20%強度塩酸50mlと共に、80℃で30分間加熱する。次いで、溶媒を真空で除去し、残渣を水400mlと混合する。ジクロロメタンによる数回の抽出を実施する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を真空で除去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(移動相:ジクロロメタン/メタノール98:2)で精製する。表題化合物10.5g(理論値の50.2%)を黄色油状物として得る。
LC-MS (方法 2): Rt = 2.07 分; [M+H]+ = 201
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 1.98 (dd, 3H), 2.43 (s, 3H), 6.18 (s, 1H), 6.40 (m, 1H), 6.85 (dd, 1H), 7.31 (t, 1H), 7.72 (dd, 1H), 8.05 (dd, 1H).
実施例5A
2−メチル−4−オキソ−4H−クロメン−8−カルボアルデヒド
Figure 2009539787
2−メチル−8−[(1E)−プロプ−1−エン−1−イル]−4H−クロメン−4−オン18.5g(62.8mmol)を、ジクロロメタン400mlに溶解し、−60℃に冷却する。オゾンを反応溶液に30分間通気する。次いで、硫化ジメチルを反応混合物に添加する。室温に温めた後、溶媒を真空で除去し、残渣を少量のメタノールでスラリー化する。濾過後に残っている固体をジエチルエーテルから再結晶する。表題化合物9.1g(理論値の77.4%)を得る。
LC-MS (方法 1): Rt = 1.31 分; [M+H]+ = 189
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 2.48 (s, 3H), 6.27 (s, 1H), 7.51 (m, 1H), 8.21 (dd, 1H), 8.46 (dd, 1H), 10.67 (s, 1H).
実施例6A
3−[(2−メチル−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル)メチレン]ペンタン−2,4−ジオン
Figure 2009539787
無水ジクロロメタン400ml中の2−メチル−4−オキソ−4H−クロメン−8−カルボアルデヒド20g(106mmol)、2,4−ペンタンジオン12ml(116mmol)、酢酸9.1ml(159mmol)およびピペリジン0.21ml(2.1mmol)を、水トラップを用いて、還流下、24時間撹拌する。冷却後、反応溶液を飽和重炭酸ナトリウム溶液および飽和塩化ナトリウム溶液で連続的に洗浄する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮する。残渣をイソプロパノールから再結晶する。表題化合物24.3g(理論値の73%)を白色固体として得る。
LC-MS (方法 4): Rt = 1.91 分; [M+H]+ = 271
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 2.24 (s, 3H), 2.44 (s, 3H), 2.54 (s, 3H), 6.33 (s, 1H), 7.49 (t, 1H), 7.64 (dd, 1H), 7.97 (s, 1H), 8.07 (dd, 1H).
実施例7A
3−アセチル−2−メチル−4−(2−メチル−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル)−4,6−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−5(1H)−オン
Figure 2009539787
3−[(2−メチル−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル)メチレン]ペンタン−2,4−ジオン4.00g(14.79mmol)および4−アミノピリジン−2(1H)−オン[Searls, T., McLaughlin, L.W., Tetrahedron 55, 11985-11996 (1999)]1.63g(14.79mmol)を、イソプロパノール40mlに溶解し、還流温度で、アルゴン下、4日間加熱する。次いで、混合物を濃縮し、残渣をメタノールから再結晶する。表題化合物4.1g(理論値の76%)を黄色固体として得る。
LC-MS (方法 4): Rt = 1.26 分; [M+H]+ = 363
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 2.13 (s, 3H), 2.28 (s, 3H), 2.36 (s, 3H), 5.45 (s, 1H), 5.93 (d, 1H), 6.18 (s, 1H), 7.12 (m, 1H), 7.31 (t, 1H), 7.64 (dd, 1H), 7.78 (dd, 1H), 9.35 (s, 1H), 10.82 (s, 1H).
実施例8A
4−ブロモ−2−(トリフルオロメトキシ)ベンズアルデヒド
Figure 2009539787
4−ブロモ−2−(トリフルオロメトキシ)ヨードベンゼン20.00g(54.51mmol)を、THF200mlに溶解し、−78℃に冷却する。次いで、2.5M n−ブチルリチウムのヘキサン溶液26.16ml(65.41mmol)を滴下して添加する。混合物を30分間撹拌し、次いでN−ホルミルモルホリン14.43g(125.37mmol)を量り入れる。完全な変換が検出された後(TLCチェック)、加溶媒分解を−78℃でイソプロパノールを用いて実施する。室温に温め、続いて水を添加し、ジクロロメタンで2回抽出する。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下で留去する。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル5:1)により精製する。表題化合物11.43g(理論値の78%)を得る。
GC-MS (方法 7): Rt = 4.24 分; MS (EIpos): m/z = 270 [M+H]+
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 7.85-7.92 (m, 3H), 10.20 (s, 1H).
実施例9A
4−ホルミル−3−(トリフルオロメトキシ)ベンゾニトリル
Figure 2009539787
4−ブロモ−2−(トリフルオロメトキシ)ベンズアルデヒド10.63g(39.51mmol)、シアン化亜鉛3.43g(29.24mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)1.37g(1.19mmol)を、DMF80mlに溶解する。次いで、反応混合物を、数回に分けて、シングルモードのマイクロ波(Emrys Optimizer、5分、220℃)中で反応させる。合わせた混合物を水と混合し、トルエンで2回抽出する。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで、溶媒をロータリーエバポレーターで除去する。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル10:1)により精製する。表題化合物3.32g(理論値の78%)を、純度80%(LC−MSによる)で得る。
MS (EIpos): m/z = 215 [M]+
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 7.85-7.91 (m, 3H), 10.20 (s, 1H).
実施例10A
4−(3−アセチル−2−メチル−5−オキソ−1,4,5,6−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル)−3−(トリフルオロメトキシ)ベンゾニトリル
Figure 2009539787
4−ホルミル−3−(トリフルオロメトキシ)ベンゾニトリル3.32g(15.43mmol)、2,4−ペンタンジオン1.55g(15.43mmol)、酢酸1.39g(23.15mmol)およびピペリジン262mg(3.09mmol)を、ジクロロメタン150mlに溶解し、逆水トラップ(inverse water trap)を用いて、還流下、終夜加熱する。TLCチェックにより完全な変換が検出された後、混合物をジクロロメタン100mlで希釈し、水および飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄する。溶媒をロータリーエバポレーターで除去する。粗製4−(2−アセチル−3−オキソブト−1−エン−1−イル)−3−(トリフルオロメトキシ)ベンゾニトリル4.56g(理論値の99%)を得、さらに精製せずに直接反応させる。
かくして得られるベンジリデン化合物3.32g(10.73mmol)を、イソプロパノール100mlに溶解し、沸騰させながら、高温のイソプロパノール60mlに溶解した4−アミノピリジン−2(1H)−オン[Searls, T., McLaughlin, L.W., Tetrahedron 55, 11985-11996 (1999)]1.31g(10.73mmol)を添加する(これに関して、4−アミノピリジン−2(1H)−オンを懸濁液として添加することは回避されるべきである)。還流温度で3日間撹拌した後、溶媒をロータリーエバポレーターで除去し、残渣をメタノールに取り、得られる固体を濾過する。表題化合物2.40g(理論値の57%)を得る。
LC-MS (方法 4): Rt = 1.72 分; MS (EIpos): m/z = 390 [M+H]+
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 2.12 (s, 3H), 2.27 (s, 3H), 5.29 (s, 1H), 5.89 (d, 1H), 7.14 (t, 1H), 7.58 (d, 1H), 7.65 (br. s, 1H), 7.69 (dd, 1H), 9.34 (s, 1H), 10.91 (s, 1H).
実施例11A
ナトリウム1−シアノプロプ−1−エン−2−オラート
Figure 2009539787
ナトリウム(7.69g、335mmol)を、無水メタノール350mlに数回に分けて導入する。反応混合物を25℃に冷却した後、5−メチルイソオキサゾール(27.8g、335mmol)をゆっくりと数回に分けて添加する(発熱反応)。添加の完了後、混合物をRTで4時間撹拌し、次いで濃縮する。残渣を少量のジエチルエーテルで洗浄し、吸引濾過し、オイルポンプの真空下で乾燥する。表題化合物32.0g(理論値の91%)を得る。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 3.18 (s, 1H), 1.51 (s, 3H).
実施例12A
2−メチル−4−(2−メチル−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル)−5−オキソ−1,4,5,6−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−3−カルボニトリル
Figure 2009539787
2−メチル−4−オキソ−4H−クロメン−8−カルボアルデヒド300mg(1.59mmol)を、ナトリウム1−シアノプロプ−1−エン−2−オラート167.5mg(1.59mmol)、4−アミノピリジン−2(1H)−オン[Searls, T., McLaughlin, L.W., Tetrahedron 55, 11985-11996 (1999)]175mg(1.59mmol)および酢酸137μl(2.39mmol)と共に、2−プロパノール12mlに溶解し、還流下、アルゴン下で12時間加熱する。冷却後、反応混合物を濾過し、残っている固体をジエチルエーテル(20ml)で洗浄する。表題化合物454mg(理論値の82%)を白色固体として得る。
MS (ESI): [M+H]+ = 346.2
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 2.06 (s, 3H), 2.38 (s, 3H), 5.14 (s, 1H), 5.97 (d, 1H), 6.25 (s, 1H), 7.22 (d, 1H), 7.37 (t, 1H), 7.43 (dd, 1H), 7.87 (dd, 1H), 10.02 (s, 1H), 11.11 (s, 1H).
実施例13A
4−シアノ−2−メトキシフェニルトリフルオロメタンスルホネート
Figure 2009539787
トリフルオロメタンスルホン酸無水物24ml(141mmol)を、ピリジン(80ml)中の4−ヒドロキシ−3−メトキシベンゾニトリル20g(134mmol)の溶液に、ゆっくりと滴下して添加し、氷浴を利用して反応温度を25℃より低く保つ。次いで、懸濁液をRTで1時間撹拌する。氷水(400ml)を添加し、室温に達するまで懸濁液をさらに撹拌する。次いで、それを濾過し、固体を酢酸エチルに溶解し、溶液を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮する。表題化合物37.13g(理論値の92%)を白色固体として得る。
LC-MS (方法 4): Rt = 2.54 分; MS (EIpos): m/z = 282 [M+H]+
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 3.97 (s, 3H), 7.60 (dd, 1H), 7.71 (d, 1H), 7.92 (d, 1H).
実施例14A
tert−ブチル(2E)−3−(4−シアノ−2−メトキシフェニル)アクリレート
Figure 2009539787
ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド4g(5.7mmol)を、DMF(250ml)中の4−シアノ−2−メトキシフェニルトリフルオロメタンスルホネート37.13g(132mmol)、tert−ブチルアクリレート35ml(245mmol)およびトリエチルアミン90ml(645mmol)の脱気した溶液に添加する。溶液を100℃で、保護ガス雰囲気下で、24時間撹拌する。次いで、氷水(1000ml)を添加し、懸濁液を酢酸エチル(3x100ml)で抽出する。有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮する。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル10:1)で精製する。表題化合物24.6g(理論値の72%)を白色固体として得る。
LC-MS (方法 1): Rt = 2.59 分; MS (EIpos): m/z = 260 [M+H]+
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 1.48 (s, 9H), 3.93 (s, 3H), 6.65 (d, 1H), 7.42 (d, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.74 (d, 1H), 7.89 (d, 1H).
実施例15A
4−ホルミル−3−メトキシベンゾニトリル
Figure 2009539787
メタ過ヨウ素酸ナトリウム79g(370mmol)を、水/THF(2:1)750ml中のtert−ブチル(2E)−3−(4−シアノ−2−メトキシフェニル)アクリレート48g(185mmol)、四酸化オスミウム207mg(0.81mmol)およびベンジルトリエチル塩化アンモニウム1.4g(6.14mmol)の激しく撹拌した溶液に数回に分けて添加し、反応温度を30℃より低く保つ。溶液をRTでさらに1時間撹拌する。水(2000ml)を添加し、次いで、混合物を濾過する。残っている固体を酢酸エチルに溶解し、溶液を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮する。残渣を石油エーテルと撹拌する。表題化合物21.18g(理論値の71%)を白色固体として得る。
LC-MS (方法 4): Rt = 1.87 分; MS (EIpos): m/z = 162 [M+H]+
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 3.98 (s, 3H), 7.53 (d, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.81 (d, 1H), 10.37 (s, 1H).
実施例16A
4−(2−アセチル−3−オキソブト−1−エン−1−イル)−3−メトキシベンゾニトリル
Figure 2009539787
乾燥ジクロロメタン400ml中の4−ホルミル−3−メトキシベンゾニトリル21g(130mmol)、2,4−ペンタンジオン14.7ml(143mmol)、酢酸11.2ml(195mmol)およびピペリジン2.6ml(26mmol)を、水トラップを用いて、還流下、24時間撹拌する。冷却後、反応溶液を飽和重炭酸ナトリウム溶液および飽和塩化ナトリウム溶液で連続的に洗浄する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮する。残渣をジエチルエーテルから再結晶する。表題化合物23.2g(理論値の92%)を淡い茶色の固体として得る。
LC-MS (方法 4): Rt = 2.05 分; [M+H]+ = 244
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 2.20 (s, 3H), 2.42 (s, 3H), 3.89 (s, 3H), 7.37 (d, 1H), 7.46 (dd, 1H), 7.60 (d, 1H), 7.68 (s, 1H).
実施例17A
4−(3−アセチル−2−メチル−5−オキソ−1,4,5,6−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル)−3−メトキシベンゾニトリル
Figure 2009539787
4−(2−アセチル−3−オキソブト−1−エン−1−イル)−3−メトキシベンゾニトリル18g(74mmol)および4−アミノピリジン−2(1H)−オン[Searls, T., McLaughlin, L.W., Tetrahedron 55, 11985-11996 (1999)]8.14g(74mmol)を、イソプロパノール40mlに溶解し、還流下、アルゴン下で4日間加熱する。次いで、混合物を濃縮し、残渣をメタノールから再結晶する。表題化合物18.1g(理論値の70%)を淡い黄色の固体として得る。
LC-MS (方法 4): Rt = 1.46 分; MS (EIpos): m/z = 336 [M+H]+
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 2.14 (s, 3H), 2.15 (s, 3H), 3.79 (s, 3H), 5.32 (s, 1H), 5.92 (d, 1H), 7.10 (d, 1H), 7.14 (d, 1H), 7.27 (d, 1H), 7.37 (s, 1H), 9.18 (s, 1H), 10.90 (br. s, 1H).
実施例18A
4−(2−アセチル−3−オキソブト−1−エン−1−イル)ベンゾニトリル
Figure 2009539787
無水ジクロロメタン40ml中の4−ホルミルベンゾニトリル2.3g(17.5mmol)、2,4−ペンタンジオン1.98ml(19.29mmol)、酢酸1ml(26mmol)およびピペリジン0.34ml(3.5mmol)を、水トラップを用いて、還流下、24時間撹拌する。冷却後、反応溶液を飽和重炭酸ナトリウム溶液および飽和塩化ナトリウム溶液で連続的に洗浄する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮する。残渣をジエチルエーテルから再結晶する。表題化合物3.18g(理論値の85%)を淡い茶色の固体として得る。
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 2.26 (s, 3H), 2.46 (s, 3H), 7.60 (d, 2H), 7.76 (s, 1H), 7.93 (d, 2H).
実施例19A
4−(3−アセチル−2−メチル−5−オキソ−1,4,5,6−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル)ベンゾニトリル
Figure 2009539787
4−(2−アセチル−3−オキソブト−1−エン−1−イル)ベンゾニトリル1.5g(7.04mmol)を、4−アミノピリジン−2(1H)−オン[Searls, T., McLaughlin, L.W., Tetrahedron 55, 11985-11996 (1999)]0.77g(7.04mmol)と混合し、イソプロパノール40mlに溶解し、還流下、アルゴン下で4日間加熱する。次いで、混合物を濃縮し、残渣をメタノールから再結晶する。表題化合物0.67g(理論値の31%)を淡い黄色の固体として得る。
LC-MS (方法 1): Rt = 1.22 分; MS (EIpos): m/z = 306 [M+H]+
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 2.10 (s, 3H), 2.38 (s, 3H), 5.13 (s, 1H), 5.91 (d, 1H), 7.13 (t, 1H), 7.44 (d, 2H), 7.68 (d, 2H), 9.32 (s, 1H), 11.05 (br. s, 1H).
実施例20A
9−オキソ−9H−フルオレン−4−カルボアルデヒド
Figure 2009539787
メチル9−オキソ−9H−フルオレン−4−カルボキシレート(9.85g、41.3mmol)を、アルゴン下で無水THF180mlに導入する。RTで、RED−AL(登録商標)(38ml、136mmol)[ナトリウムビス−(2−メトキシエトキシ)アルミニウムジヒドリド、70%強度溶液、トルエン中]を、90分間かけて滴下して添加し、次いで、反応混合物を1時間撹拌する。水15mlを注意深く滴下して添加することにより、混合物を加水分解する。次いで、6N塩酸60mlを添加し、混合物を酢酸エチルで抽出する(4x各回150ml)。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し(2x各回100ml)、硫酸ナトリウムで乾燥し、ロータリーエバポレーターで濃縮する。対応するアルコール12.1gを得る。これの8.77g(41.3mmol)をジオキサン200mlに溶解し、活性化した二酸化マンガン(25.1g、289mmol)を添加する。混合物をRTで1時間、次いで50℃で30分間撹拌する。酸化剤を吸引濾過し、フィルター上の残渣をジオキサンで洗浄し(3x各回50ml)、濾液をロータリーエバポレーターで濃縮する。得られる粗製物質をシリカゲルのクロマトグラフィー(移動相グラジエント:シクロヘキサン→シクロヘキサン/酢酸エチル3:1)により精製する。表題化合物6.50g(理論値の76%)を得る。
LC-MS (方法 5): Rt = 2.14 分; MS (ESIpos): m/z = 209 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.50 (dd, 1H), 7.62 (dd, 1H), 7.69 (m, 2H), 7.90 (d, 1H), 8.12 (d, 1H), 8.39 (d, 1H), 10.5 (s, 1H).
実施例21A
3−オキソ−2−[(9−オキソ−9H−フルオレン−4−イル)メチレン]ブタンニトリル
Figure 2009539787
実施例11Aの化合物(5.21g、25.0mmol)を、ジクロロメタン180mlに導入し、実施例20Aの化合物(2.89g、27.5mmol)、酢酸(1.72ml、30.0mmol)およびピペリジン(0.25ml、2.50mmol)を添加する。混合物を沸点で、水トラップを用いて4時間撹拌する。RTに冷却し、続いてジクロロメタン30mlで希釈し、水で洗浄し(2x50ml)、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒をロータリーエバポレーターで除去する。得られる粗生成物をシリカゲル60のクロマトグラフィーにより、移動相としてジクロロメタンを用いて精製する。生成物画分を合わせ、溶媒を除去し、表題化合物5.40g(理論値の79%)をE/Z異性体の混合物として得る。
LC-MS (方法 5): Rt = 2.24 分; MS (ESIpos): m/z = 274 [M+H]+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 2.64 (s, 3H), 7.49 (t, 1H), 7.59 (t, 1H), 7.64 (d, 1H), 7.69 (d, 1H), 7.73 (d, 1H), 7.81 (d, 1H), 7.90 (d, 1H), 8.88 (s, 1H).
実施例22A
3−アセチル−6−({[(1R,4S)−7,7−ジメチル−2−オキソビシクロ[2.2.1]ヘプト−1−イル]メチル}スルホニル)−2−メチル−4−(2−メチル−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル)−4,6−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−5(1H)−オン
(ジアステレオマーAおよびジアステレオマーB)
Figure 2009539787
3−アセチル−2−メチル−4−(2−メチル−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル)−4,6−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−5(1H)−オン700mg(1.9mmol)を、DMF(4ml)に懸濁し、リチウムtert−ブトキシド247mg(3mmol)を添加する。次いで、DMF2ml中の(1S)−(+)−カンファー−10−スルホニルクロリド824mg(3.1mmol)を、暗赤色溶液に滴下して添加する。脱色された溶液をさらに10分間撹拌し、次いで、メタノールで加溶媒分解し、0.1M塩酸40mlを添加する。濾過後に残っている沈殿を水で洗浄する。固体を分取HPLCでさらに精製し、かくしてジアステレオマー的に純粋な表題化合物に分画する。
ジアステレオマーA:
収量:254mg(理論値の23%)
LC-MS (方法 4): Rt = 2.01 分; [M+H]+ = 577
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 0.30 (t, 3H), 0.87 (t, 3H), 1.24-1.45 (m, 2H), 1.50 (dd, 1H), 1.58 (m, 1H), 1.73 (d, 1H), 1.85 (m, 1H), 2.18 (s, 3H), 2.24 (m, 1H), 2.29 (s, 3H), 2.35 (s, 3H), 3.91 (AB-系, 2H), 5.50 (s, 1H), 6.20 (s, 1H), 6.24 (d, 1H), 7.33 (t, 1H), 7.70 (m, 2H), 7.80 (dd, 1H), 9.76 (s, 1H).
ジアステレオマーB:
収量:245mg(理論値の22%)
LC-MS (方法 4): Rt = 2.05 分; [M+H]+ = 577
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 0.55 (t, 3H), 0.87 (t, 3H), 1.24-1.45 (m, 2H), 1.73 (d, 1H), 1.94 (m, 3H), 2.09 (m, 1H), 2.18 (s, 3H), 2.29 (s, 3H), 2.35 (s, 3H), 3.65 (d, 1H), 4.15 (d, 1H), 5.48 (s, 1H), 6.16 (s, 1H), 6.21 (d, 1H), 7.29 (t, 1H), 7.68 (d, 2H), 7.77 (dd, 1H), 9.74 (s, 1H).
実施例23A
ent−3−アセチル−2−メチル−4−(2−メチル−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル)−4,6−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−5(1H)−オン
Figure 2009539787
実施例22Aの3−アセチル−6−({[(1R,4S)−7,7−ジメチル−2−オキソビシクロ[2.2.1]ヘプト−1−イル]メチル}スルホニル)−2−メチル−4−(2−メチル−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル)−4,6−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−5(1H)−オンのジアステレオマーB240mg(0.41mmol)を、メタノール(5ml)に溶解し、炭酸ナトリウム水溶液4ml(0.2M、0.8mmol)を添加する。反応混合物をRTで12時間撹拌する。次いで、それを1N塩酸で中和し、溶液を分取HPLCにより直接精製する。エナンチオマー的に純粋な表題化合物105mg(理論値の70%)を白色固体として得る。
LC-MS (方法 1): Rt = 1.07 分; [M+H]+ = 363
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 2.13 (s, 3H), 2.28 (s, 3H), 2.36 (s, 3H), 5.45 (s, 1H), 5.93 (d, 1H), 6.18 (s, 1H), 7.12 (m, 1H), 7.31 (t, 1H), 7.64 (dd, 1H), 7.78 (dd, 1H), 9.35 (s, 1H), 10.82 (s, 1H).
実施例24A
4−ホルミル−3−ヒドロキシベンゾニトリル
Figure 2009539787
ジクロロメタン中の三臭化ホウ素溶液100ml(1M、100mmol)を、無水ジクロロメタン80ml中の4−ホルミル−3−メトキシベンゾニトリル8g(49.64mmol)の溶液に、−78℃で、アルゴン雰囲気下で滴下して添加する。反応混合物を、RTで、前駆物質が完全に反応するまで(約5日間)撹拌する。次いで、反応溶液を0℃で飽和重炭酸ナトリウム溶液で中和する。相を分離し、有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮する。残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル3:1)により精製する。表題化合物4.5g(理論値の61%)を黄色固体として得る。
LC-MS (方法 1): Rt = 1.38 分; [M-H]- = 146
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 7.38 (d, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.77 (d, 1H), 10.33 (s, 1H), 11.38 (s, 1H).
実施例25A
5−シアノ−2−ホルミルフェニルトリフルオロメタンスルホネート
Figure 2009539787
トリフルオロメタンスルホン酸無水物2.4ml(14.27mmol)を、無水ジクロロメタン37ml中の4−ホルミル−3−ヒドロキシベンゾニトリル2g(13.59mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン2.5ml(14.27mmol)の溶液に、0℃で、アルゴン雰囲気下で滴下して添加する。反応混合物をRTで1時間撹拌し、次いで、ジクロロメタン70mlで希釈し、1M塩酸、飽和重炭酸ナトリウム溶液および飽和塩化ナトリウム溶液で連続的に洗浄する。有機溶液を硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮する。残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル7:1)により精製する。表題化合物2.36g(理論値の62%)を白色固体として得る。
LC-MS (方法 4): Rt = 2.34 分; [M+H]+ = 280
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 8.27 (m, 2H), 8.33 (s, 1H), 10.13 (s, 1H).
実施例26A
4−ホルミル−3−ビニルベンゾニトリル
Figure 2009539787
ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド125mg(0.18mmol)を、無水および脱気DMF6ml中の5−シアノ−2−ホルミルフェニルトリフルオロメタンスルホネート1g(3.58mmol)およびトリ−n−ブチルビニルスタナン1.15ml(3.94mmol)の溶液にアルゴン雰囲気下で添加する。次いで、反応混合物を80℃で90分間撹拌する。続いて、10%強度フッ化カリウム溶液100mlを添加し、混合物をRTで1時間撹拌する。懸濁液を各回20mlの酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機相を飽和重炭酸ナトリウム溶液および飽和塩化ナトリウム溶液で連続的に洗浄する。有機溶液を硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮する。残渣(0.6g)をさらに精製せずに次の段階で用いる。
GC-MS (方法 7): Rt = 5.02 分; [M]+ = 157
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 5.62 (d, 1H), 6.05 (d, 1H), 7.58 (dd, 1H), 7.95 (d, 1H), 8.00 (d, 1H), 8.24 (s, 1H), 10.32 (s, 1H).
実施例27A
3−エチル−4−ホルミルベンゾニトリル
Figure 2009539787
エタノール35ml中の4−ホルミル−3−ビニルベンゾニトリル1.3g(8.27mmol)の溶液を、10%パラジウム/炭880mgと混合し、水素雰囲気下で2時間激しく撹拌する。懸濁液を珪藻土層で濾過し、残渣をエタノールで洗浄し、濾液を濃縮する。残渣(890mg)をさらに精製せずに次の段階で用いる。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 1.2 (t, 1H), 3.07 (q, 2H), 7.88 (d, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.97 (d, 1H), 10.32 (s, 1H).
実施例28A
4−(2−アセチル−3−オキソブト−1−エン−1−イル)−3−エチルベンゾニトリル
Figure 2009539787
無水ジクロロメタン40ml中の3−エチル−4−ホルミルベンゾニトリル885mg(5.55mmol)、2,4−ペンタンジオン0.62ml(6.11mmol)、酢酸0.47ml(8.33mmol)およびピペリジン0.11ml(1.11mmol)を、水トラップを用いて、還流下、24時間撹拌する。冷却後、反応溶液を飽和重炭酸ナトリウム溶液および飽和塩化ナトリウム溶液で連続的に洗浄する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮する。残渣(1.07g)をこれ以上精製せずにさらに反応させる。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 1.17 (t, 1H), 2.10 (s, 3H), 2.46 (s, 3H), 2.76 (q, 2H), 7.24 (d, 1H), 7.68 (d, 1H), 7.79 (s, 1H), 7.90 (s, 1H).
実施例29A
4−(3−アセチル−2−メチル−5−オキソ−1,4,5,6−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル)−3−エチルベンゾニトリル
Figure 2009539787
4−(2−アセチル−3−オキソブト−1−エン−1−イル)−3−エチルベンゾニトリル1g(4.14mmol)および4−アミノピリジン−2(1H)−オン[Searls, T., McLaughlin, L.W., Tetrahedron 55, 11985-11996 (1999)]0.45g(4.14mmol)を、イソプロパノール20mlに溶解し、還流温度で、アルゴン下、4日間撹拌する。次いで、混合物を濃縮し、残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(移動相:ジクロロメタン/メタノール10:1)により精製する。表題化合物277mg(理論値の20%)を、淡い黄色の固体として得る。
LC-MS (方法 1): Rt = 1.44 分; [M+H]+ = 334
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 1.26 (t, 3H), 2.14 (s, 3H), 2.34 (s, 3H), 3.19 (m, 1H), 3.40 (m, 1H), 5.24 (s, 1H), 5.92 (d, 1H), 7.11 (t, 1H), 7.29 (d, 1H), 7.46 (m, 2H), 9.26 (s, 1H), 10.87 (s, 1H).
実施例30A
4−(4−シアノ−2−メトキシフェニル)−2−メチル−5−オキソ−1,4,5,6−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−3−カルボニトリル
Figure 2009539787
4−ホルミル−3−メトキシベンゾニトリル1.05g(6.51mmol)を、ナトリウム1−シアノプロプ−1−エン−2−オラート684mg(6.51mmol)、4−アミノピリジン−2(1H)−オン[Searls, T., McLaughlin, L.W., Tetrahedron 55, 11985-11996 (1999)]789mg(7.16mmol)および酢酸600μl(9.77mmol)と共に、イソプロパノール30mlに溶解し、還流下、アルゴン下、12時間加熱する。冷却し、続いて濾過し、残っている固体をジエチルエーテル(40ml)で洗浄する。表題化合物1.96g(理論値の94%)を白色固体として得る。
LC-MS (方法 4): Rt = 1.17 分; [M+H]+ = 319
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 2.01 (s, 3H), 3.83 (s, 3H), 5.02 (s, 1H), 5.94 (d, 1H), 7.03 (d, 1H), 7.19 (d, 1H), 7.32 (d, 1H), 7.45 (s, 1H), 9.88 (s, 1H), 11.06 (s, 1H).
実施例31A
3−[4−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)ベンジリデン]ペンタン−2,4−ジオン
Figure 2009539787
無水ジクロロメタン20ml中の2−トリフルオロメチル−4−ニトロベンズアルデヒド1g(4.56mmol)、2,4−ペンタンジオン0.51ml(5.02mmol)、酢酸0.4ml(6.85mmol)およびピペリジン90μl(0.91mmol)を、水トラップを用いて、還流下、24時間撹拌する。冷却後、反応溶液を飽和重炭酸ナトリウム溶液および飽和塩化ナトリウム溶液で連続的に洗浄する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮する。残渣(1.28g)をさらに精製せずに次の段階で反応させる。
LC-MS (方法 3): Rt = 2.34 分; [M+H]+ = 202.
実施例32A
3−アセチル−2−メチル−4−[4−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル]−4,6−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−5(1H)−オン
Figure 2009539787
3−[4−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)ベンジリデン]ペンタン−2,4−ジオン1.28g(4.24mmol)および4−アミノピリジン−2(1H)−オン[Searls, T., McLaughlin, L.W., Tetrahedron 55, 11985-11996 (1999)]484mg(4.24mmol)を、イソプロパノール25mlに溶解し、還流下、アルゴン下で12時間加熱する。冷却し、続いて濾過し、残っている固体をジエチルエーテル(40ml)で洗浄する。表題化合物990mg(理論値の58%)を白色固体として得る。
LC-MS (方法 1): Rt = 1.51 分; [M+H]+ = 394
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 2.15 (s, 3H), 2.32 (s, 3H), 5.58 (s, 1H), 5.92 (d, 1H), 7.15 (t, 1H), 7.63 (d, 1H), 8.17 (d, 1H), 8.29 (dd, 1H), 9.32 (s, 1H), 10.84 (d, 1H).
実施例33A
メチル4−シアノ−2−フルオロベンゾエート
Figure 2009539787
4−シアノ−2−フルオロ安息香酸13.20g(79.9mmol)を、アセトン300mlに溶解する。次いで、炭酸カリウム22.10g(159.9mmol)および硫酸ジメチル9.08ml(95.9mmol)を連続的に添加する。混合物を還流温度で20時間撹拌する。次いで、反応混合物を水300mlと混合し、アセトンをロータリーエバポレーターで除去する。ジクロロメタンによる数回の抽出を実施する。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥する。次いで、溶媒を真空で除去する。残っている固体をこれ以上精製せずにさらに使用する。表題化合物16.1g(理論値の84%)を無色固体として得る。
GC-MS (方法 7): Rt = 6.23 分; [M]+ (EIpos): m/z = 179
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 3.90 (s, 3H), 7.83 (dd, 1H), 8.01-8.08 (m, 2H).
実施例34A
3−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)ベンゾニトリル
Figure 2009539787
メチル4−シアノ−2−フルオロベンゾエート16.10g(89.9mmol)を、メタノール150mlに溶解する。次いで、水素化ホウ素ナトリウム3.40g(89.9mmol)を、数回に分けて添加する。反応が起こった後(TLCチェック)、混合物を希塩酸でpH3に調節し、ジクロロメタンで数回抽出する。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥する。次いで、溶媒を真空で除去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル15:1→3:7)により精製する。表題化合物3.70g(理論値の27.2%)を得る。
GC-MS (方法 7): Rt = 6.51 分; [M]+ (EIpos): m/z = 151
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 4.61 (s, 2H), 5.53 (s, 1H), 7.61-7.74 (m, 2H), 7.79 (dd, 1H).
実施例35A
3−フルオロ−4−ホルミルベンゾニトリル
Figure 2009539787
3−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)ベンゾニトリル1.00g(6.62mmol)を、ジクロロメタン50mlに溶解し、酸化マンガン(IV)9.20g(105.9mmol)を添加する。混合物を室温で終夜撹拌し、次いで、短い珪藻土カラムで濾過する。溶媒を減圧下で留去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、移動相:ジクロロメタン)により精製する。表題化合物120mg(理論値の12.1%)を得る。
GC-MS (方法 7): Rt = 5.11 分; [M]+ (EIpos): m/z = 149
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 7.89 (d, 1H), 8.00 (t, 1H), 8.11 (d, 1H), 10.24 (d, 1H).
実施例36A
4−(3−アセチル−2−メチル−5−オキソ−1,4,5,6−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル)−3−フルオロベンゾニトリル
Figure 2009539787
3−フルオロ−4−ホルミルベンゾニトリル120mg(0.805mmol)、2,4−ペンタンジオン80.6mg(0.805mmol)、酢酸72.5mg(1.21mmol)およびピペリジン14mg(0.16mmol)を、ジクロロメタン8mlに溶解し、逆水トラップを用いて、還流下、終夜加熱する。混合物は、完全な変換を示す(TLCチェック、移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル5:1)。混合物をジクロロメタンで希釈し、水および飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒をロータリーエバポレーターで除去する。4−(2−アセチル−3−オキソブト−1−エン−1−イル)−3−フルオロベンゾニトリル155mg(理論値の83.3%)を得、さらに精製せずに反応させる。
かくして得られるベンジリデン化合物155mg(0.670mmol)を、イソプロパノール5mlに取り、4−アミノピリジン−2(1H)−オン73.8mg(0.67mmol)の添加後、密閉容器中、100℃の浴温度で、24時間反応させる。次いで、混合物を濃縮し、残渣を分取HPLC(溶離剤:アセトニトリル/水、0.1%ギ酸を含む、グラジエント20:80→95:5)で精製する。表題化合物18mg(中間体4−(2−アセチル−3−オキソブト−1−エン−1−イル)−3−フルオロベンゾニトリルに基づき、理論値の8.3%)を得る。
LC-MS (方法 4): Rt = 1.49 分; [M+H]+ (EIpos): m/z = 324
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 2.13 (s, 3H), 2.30 (s, 3H), 5.25 (s, 1H), 5.91 (d, 1H), 7.15 (t, 1H), 7.41 (t, 1H), 7.54 (d, 1H), 7.65 (d, 1H), 9.34 (s, 1H), 10.98 (s, 1H).
実施例37A
3−クロロ−4−ホルミルベンゾニトリル
Figure 2009539787
3−クロロ−4−メチルベンゾニトリル25.0g(164.91mmol)を、DMF150mlに溶解し、N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール25.55g(214.39mmol)を添加する。混合物を、温度140℃の油浴中で20時間、次いで、180℃で4時間撹拌する。揮発性成分をロータリーエバポレーターで除去し、残っている残渣を直接さらに反応させる。
かくして得られる粗製3−クロロ−4−[2−(ジメチルアミノ)ビニル]ベンゾニトリルを、THF/水(1:1)500mlに取り、過ヨウ素酸ナトリウム77.6g(362.9mmol)を添加する。混合物を室温で18時間撹拌し、次いで、析出した沈殿を濾過により除去する。濾液を飽和重炭酸ナトリウム溶液と混合し、酢酸エチルで3回抽出する。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒をロータリーエバポレーターで除去する。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル7:3)により精製する。表題化合物3.0g(理論値の15%)を得る。
GC-MS (方法 7): Rt = 6.64 分; [M]+ (EIpos): m/z = 165
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 7.97-8.03 (m, 2H), 8.27 (s, 1H), 10.34 (d, 1H).
実施例38A
4−(3−アセチル−2−メチル−5−オキソ−1,4,5,6−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル)−3−クロロベンゾニトリル
Figure 2009539787
3−クロロ−4−ホルミルベンゾニトリル300mg(1.812mmol)、2,4−ペンタンジオン181.4mg(1.812mmol)、酢酸163.2mg(2.72mmol)およびピペリジン30.9mg(0.36mmol)を、ジクロロメタン15mlに溶解し、逆水トラップを用いて、還流下、終夜加熱する。混合物は完全な変換を示す(TLCチェック、移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル5:1)。混合物をジクロロメタンで希釈し、水および飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒をロータリーエバポレーターで除去する。4−(2−アセチル−3−オキソブト−1−エン−1−イル)−3−クロロベンゾニトリル403mg(理論値の89.8%)を得、さらに精製せずに反応させる。
かくして得られるベンジリデン化合物403mg(1.63mmol)を、イソプロパノール8mlに取り、4−アミノピリジン−2(1H)−オン179.2mg(1.63mmol)と混合し、還流温度で24時間加熱する。次いで、混合物を濃縮し、残渣を分取HPLC(溶離剤:アセトニトリル/水、0.1%ギ酸を含む、グラジエント20:80→95:5)により精製する。表題化合物251mg(理論値の45.3%、中間体4−(2−アセチル−3−オキソブト−1−エン−1−イル)−3−クロロベンゾニトリルに基づく)を得る。
LC-MS (方法 4): Rt = 1.57 分; [M+H]+ (EIpos): m/z = 340
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 2.13 (s, 3H), 2.27 (s, 3H), 5.38 (s, 1H), 5.89 (d, 1H), 7.13 (t, 1H), 7.47 (d, 1H), 7.66 (dd, 1H), 7.82 (d, 1H), 9.31 (s, 1H), 10.89 (d, 1H).
実施例39A
4−(2−アセチル−3−オキソブト−1−エン−1−イル)−3−メチルベンゾニトリル
Figure 2009539787
3−メチル−4−ホルミルベンゾニトリル[S. Levesque et al., Bioorg. Med. Chem. Lett. 11, 3161-3164 (2001)]950mg(6.54mmol)、2,4−ペンタンジオン655.2mg(6.544mmol)、酢酸589.5mg(9.82mmol)およびピペリジン111.5mg(1.31mmol)を、ジクロロメタン35mlに溶解し、逆水トラップを用いて、還流下、終夜加熱する。冷却し、続いて水で2回洗浄し、有機相を硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒をロータリーエバポレーターで除去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、移動相:最初にジクロロメタン、次いでイソヘキサン/酢酸エチル3:1)により精製する。生成物画分の濃縮後、残渣をジエチルエーテルから結晶化し、高真空下で乾燥する。表題化合物1.12g(理論値の75.3%)を得る。
LC-MS (方法 3): Rt = 1.98 分; [M+H]+ (EIpos): m/z = 228
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 2.11 (s, 3H), 2.40 (s, 3H), 2.47 (s, 3H), 7.25 (d, 1H), 7.68 (d, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.84 (s, 1H).
実施例40A
4−(3−アセチル−2−メチル−5−オキソ−1,4,5,6−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル)−3−メチルベンゾニトリル
Figure 2009539787
4−(2−アセチル−3−オキソブト−1−エン−1−イル)−3−メチルベンゾニトリル1.10g(4.84mmol)を、イソプロパノール30mlに取り、4−アミノピリジン−2(1H)−オン592mg(4.84mmol)の添加後、還流温度で72時間加熱する。次いで、混合物を濃縮し、残渣を再度イソプロパノールに取り、シリカゲルで、イソプロパノールを溶離剤として用いて、濾過する。濾液の濃縮後の残渣を少量のメタノールと混合し、結晶化する。沈殿した生成物を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄し、高真空下で乾燥する。表題化合物348mg(理論値の22.5%)を得る。
LC-MS (方法 1): Rt = 1.32 分; [M+H]+ (EIpos): m/z = 320
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 2.16 (s, 3H), 2.35 (s, 3H), 2.79 (s, 3H), 5.11 (s, 1H), 5.93 (d, 1H), 7.11 (d, 1H), 7.26 (d, 1H), 7.42-7.49 (m, 2H), 9.25 (s, 1H), 10.89 (d, 1H).
実施例41A
4−(3−アセチル−2−メチル−5−オキソ−1,4,5,6−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル
Figure 2009539787
3−トリフルオロメチル−4−メチルベンゾニトリル3.00g(16.20mmol)を、DMF20mlに溶解し、N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール2.67g(21.06mmol)を添加する。混合物を140℃で20時間撹拌する。揮発性成分をロータリーエバポレーターで除去し、残っている残渣を直接さらに反応させる。
その約50%が3−トリフルオロメチル−4−[2−(ジメチルアミノ)ビニル]ベンゾニトリルからなる、得られる粗生成物を、THF/水(1:1)500mlに取り、過ヨウ素酸ナトリウム8.20g(38.3mmol)を添加する。混合物を室温で18時間撹拌し、次いで、析出した沈殿を濾過により除去する。濾液を飽和重炭酸ナトリウム溶液と混合し、酢酸エチルで3回抽出する。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒をロータリーエバポレーターで除去する。かくして得られる生成物混合物(3.07g)は、GC−MSによると、約40%の3−トリフルオロメチル−4−ホルミルベンゾニトリル[GC−MS(方法11):R=3.29分;[M](EIpos):m/z=199]および約60%の未反応の3−トリフルオロメチル−4−ベンゾニトリル[GC−MS(方法11):R=2.88分;[M](EIpos):m/z=185]からなる。
かくして得られる粗製混合物500mg(3−トリフルオロメチル−4−ホルミルベンゾニトリルの含有量、約1mmol)、2,4−ペンタンジオン251.4mg(2.511mmol)、酢酸226.2mg(3.77mmol)およびピペリジン42.8mg(0.50mmol)を、ジクロロメタン20mlに溶解し、逆水トラップを用いて、還流下、終夜加熱する。冷却に続き、水で2回洗浄し、有機相を硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒をロータリーエバポレーターで除去する。得られる粗製物質(288mg)を、4−アミノピリジン−2(1H)−オン592mg(4.84mmol)と混合し、イソプロパノール15mlに溶解し、次いで、還流温度で24時間加熱する。次いで、混合物を濃縮し、残渣を再度イソプロパノールに取り、シリカゲルを通して、イソプロパノールを溶離剤として用いて濾過する。濾液の濃縮後の残渣を少量のメタノールと混合し、その際、結晶化が起こる。沈殿した生成物を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄し、高真空下で乾燥する。表題化合物50mg(理論値の13.3%、用いる3−トリフルオロメチル−4−ホルミルベンゾニトリルの量に基づく)を得る。
LC-MS (方法 1): Rt = 1.39 分; [M+H]+ (EIpos): m/z = 374
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 2.14 (s, 3H), 2.29 (s, 3H), 5.54 (s, 1H), 5.90 (d, 1H), 7.14 (t, 1H), 7.53 (d, 1H), 7.91 (d, 1H), 7.97 (d, 1H), 9.24 (s, 1H), 10.83 (d, 1H).
実施例42A
4−ホルミル−1−ナフトニトリル
Figure 2009539787
4−メチル−1−ナフトニトリル2.50g(14.95mmol)を、テトラクロロメタン40mlに溶解し、N−ブロモスクシンイミド3.19g(17.94mmol)および2,2'−アゾビス−2−メチルプロパンニトリル245mg(1.50mmol)を添加する。混合物を還流温度で終夜撹拌する。冷却後、生成物を濾過する。4−(ブロモメチル)−1−ナフトニトリル2.75g(理論値の74.7%)を純度90%で得、さらに精製せずに反応させる。
かくして得られる臭化物2.75g(11.17mmol)を、アセトニトリル60mlに溶解し、モレキュラー・シーブ(3Å)2gを添加する。次いで、N−メチルモルホリンN−オキシド1.44g(12.29mmol)を添加し、混合物を室温で終夜撹拌する。次いで、混合物をシリカゲルで濾過し、濾液を濃縮する。残渣を Biotage カートリッジ(40M)(溶離剤:イソヘキサン/酢酸エチル3:1)で精製する。生成物画分を合わせ、溶媒をロータリーエバポレーターで除去し、次いで、残渣をジエチルエーテルと撹拌し、その際結晶化が起こる。生成物を少量のジエチルエーテルで洗浄し、高真空下で乾燥する。表題化合物254mg(理論値の12.6%)を得る。
LC-MS (方法 3): Rt = 2.27 分; [M+H]+ (EIpos): m/z = 182
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 7.79-7.87 (m, 2H), 8.05 (d, 1H), 8.09 (d, 1H), 8.37 (m, 1H), 9.27 (m, 1H), 10.51 (s, 1H).
実施例43A
4−(2−アセチル−3−オキソブト−1−エン−1−イル)−1−ナフトニトリル
Figure 2009539787
4−ホルミル−1−ナフトニトリル240mg(1.33mmol)、2,4−ペンタンジオン132.6mg(1.33mmol)、酢酸119.3mg(1.99mmol)およびピペリジン22.6mg(0.27mmol)を、ジクロロメタン20mlに溶解し、逆水トラップを用いて、還流下、終夜加熱する。冷却し、続いて水で2回洗浄し、有機相を硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒をロータリーエバポレーターで除去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、移動相:最初にジクロロメタン、次いでイソヘキサン/酢酸エチル3:1)により精製する。生成物画分の濃縮後の残渣を、ジエチルエーテルから結晶化し、高真空下で乾燥する。表題化合物340mg(理論値の97.5%)を得る。
LC-MS (方法 1): Rt = 2.03 分; [M+H]+ (EIpos): m/z = 264
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 2.09 (s, 3H), 2.60 (s, 3H), 7.49 (d, 1H), 7.84 (t, 1H), 7.91 (t, 1H), 8.19 (t, 2H), 8.31 (d, 1H), 8.36 (s, 1H).
実施例44A
4−(3−アセチル−2−メチル−5−オキソ−1,4,5,6−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル)−1−ナフトニトリル
Figure 2009539787
4−(2−アセチル−3−オキソブト−1−エン−1−イル)−1−ナフトニトリル325mg(1.23mmol)を、イソプロパノール20mlに取り、4−アミノピリジン−2(1H)−オン151mg(1.23mmol)の添加後、還流温度で72時間加熱する。次いで、混合物を濃縮し、残渣を分取HPLC(溶離剤:アセトニトリル/水、0.1%ギ酸を含む、グラジエント20:80→95:5)により精製する。生成物画分を合わせ、溶媒を除去し、残渣をジエチルエーテルと撹拌する。沈殿した生成物を濾過し、高真空下で乾燥する。表題化合物91mg(理論値の21.2%)を得る

LC-MS (方法 1): Rt = 1.51 分; [M+H]+ (EIpos): m/z = 356
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 2.03 (s, 3H), 2.39 (s, 3H), 5.90 (s, 1H), 5.97 (d, 1H), 7.11 (d, 1H), 7.49 (d, 1H), 7.73 (m, 2H), 8.03 (d, 2H), 9.10 (d, 1H), 9.39 (s, 1H), 10.84 (s, 1H).
実施例45A
ナトリウム1−シアノ−3,3,3−トリフルオロプロプ−1−エン−2−オラート
Figure 2009539787
ナトリウム350mg(14.6mmol)を、アルゴン下で、無水メタノール20mlにゆっくりと導入する。ナトリウムが完全に溶解した後、5−トリフルオロメチルイソオキサゾール[I. I. Gerus et al., J. Org. Chem. USSR (Engl. Transl.) 26, 1623-1628 (1990); Zh. Org. Khim. 26, 1877-1883 (1990)]2g(14.6mmol)を、5分間かけて、滴下して添加する。混合物を室温で終夜撹拌する。溶媒を真空で除去した後、生成物は無色固体として残る。2.31g(理論値の90%)を得、さらに精製せずに用いる。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 3.68 (s, 1H).
実施例46A
4−(4−シアノ−2−メトキシフェニル)−5−オキソ−2−(トリフルオロメチル)−1,4,5,6−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−3−カルボニトリル
Figure 2009539787
4−ホルミル−3−メトキシベンゾニトリル500mg(3.1mmol)を、ナトリウム1−シアノ−3,3,3−トリフルオロプロプ−1−エン−2−オラート493mg(3.1mmol)、4−アミノピリジン−2(1H)−オン[Searls, T., McLaughlin, L.W., Tetrahedron 55, 11985-11996 (1999)]341mg(3.1mmol)および酢酸266μl(4.65mmol)と、イソプロパノール40mlに溶解し、還流下、アルゴン下で、12時間加熱する。冷却後、溶液を濃縮し、残渣を再度酢酸45ml中、還流下で終夜撹拌する。溶液を冷却し、次いで濃縮し、残渣を分取HPLCにより精製する。表題化合物392mg(理論値の34%)を白色固体として得る。
LC-MS (方法 1): Rt = 1.63 分; [M+H]+ = 373
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 3.83 (s, 3H), 5.12 (s, 1H), 6.12 (d, 1H), 7.21 (d, 1H), 7.25 (d, 1H), 7.38 (dd, 1H), 7.51 (d, 1H), 10.29 (s, 1H), 11.22 (s, 1H).
実施例47A
3−メトキシ−4−(2−メチル−3−ニトロ−5−オキソ−1,4,5,6−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル)ベンゾニトリル
Figure 2009539787
4−ホルミル−3−メトキシベンゾニトリル688mg(4.26mmol)を、1−ニトロアセトン440mg(4.26mmol)、4−アミノピリジン−2(1H)−オン[Searls, T., McLaughlin, L.W., Tetrahedron 55, 11985-11996 (1999)]470mg(4.26mmol)および酢酸367μl(6.40mmol)と、イソプロパノール10mlに溶解し、還流下、アルゴン下で12時間加熱する。冷却後、DMSO(5ml)を添加し、反応溶液を分取HPLCにより直接精製する。表題化合物41mg(理論値の2%)を茶色固体として得る。
LC-MS (方法 1): Rt = 1.30 分; [M+H]+ = 339.
実施例48A
4−(4−シアノ−2−メトキシフェニル)−2,7−ジメチル−5−オキソ−1,4,5,6−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−3−カルボニトリル
Figure 2009539787
4−ホルミル−3−メトキシベンゾニトリル908mg(5.64mmol)を、ナトリウム1−シアノプロプ−1−エン−2−オラート592mg(5.64mmol)、4−アミノ−6−メチルピリジン−2(1H)−オン[Bisagni, E., Hung, N.C., Synthesis, 765-766 (1984)]700mg(5.64mmol)および酢酸484μl(8.46mmol)と、2−プロパノール30mlに溶解し、還流温度で、アルゴン下、12時間加熱する。冷却後、反応混合物を濾過し、残っている固体をジエチルエーテル(20ml)で洗浄する。表題化合物1798mg(理論値の96%)を白色固体として得る。
LC-MS (方法 4): Rt = 1.70 分; [M+H]+ (EIpos): m/z = 333
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 2.00 (s, 3H), 2.09 (s, 3H), 3.84 (s, 3H), 4.99 (s, 1H), 5.71 (s, 1H), 7.02 (d, 1H), 7.32 (dd, 1H), 7.45 (d, 1H), 9.79 (s, 1H), 11.04 (s, 1H).
実施例49A
4−(4−シアノ−2−メトキシフェニル)−2,8−ジメチル−5−オキソ−1,4,5,6−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−3−カルボニトリル
Figure 2009539787
4−ホルミル−3−メトキシベンゾニトリル1773mg(11.0mmol)を、ナトリウム1−シアノプロプ−1−エン−2−オラート1156mg(11.0mmol)、4−アミノ−5−メチルピリジン−2(1H)−オン[Bisagni, E., Hung, N.C., Synthesis, 765-766 (1984)]1366mg(11.0mmol)および酢酸945μl(16.5mmol)と、2−プロパノール50mlに溶解し、還流温度で、アルゴン下、20時間加熱する。冷却後、反応混合物を濾過し、沈殿を2−プロパノールおよびジエチルエーテルで洗浄する。加熱により粗生成物をジクロロメタン/メタノール800mlに溶解し、酢酸エチル500mlの添加後、再度体積50mlに濃縮する。沈殿した生成物を濾過し、酢酸エチルおよびジエチルエーテルで洗浄する。高真空下で乾燥し、表題化合物3.63g(理論値の99%)を黄色がかった結晶の形態で得る。
LC-MS (方法 4): Rt = 1.71 分; [M+H]+ (EIpos): m/z = 333.
例示的実施態様:
実施例1
8−(3−アセチル−5−エトキシ−2−メチル−1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル)−2−メチル−4H−クロメン−4−オン
Figure 2009539787
3−アセチル−2−メチル−4−(2−メチル−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル)−4,6−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−5(1H)−オン60mg(0.16mmol)を、THF(4ml)に懸濁し、N'''−(tert−ブチル)−N,N',N''−トリス[トリス(ジメチルアミノ)ホスホラニリデン]ホスホルイミドトリアミド(ホスファゼン塩基P−t−Bu;1M、ヘキサン中)0.18ml(0.18mmol)を添加する。次いで、エチルトリフルオロメタンスルホネート25μl(0.199mmol)を暗赤色の溶液に添加する。脱色された溶液を10分間撹拌し、次いでメタノールと混合し、濃縮する。残渣を分取HPLCにより精製し、表題化合物35mg(理論値の54%)を白色固体として得る。
LC-MS (方法 1): Rt = 1.59 分; [M+H]+ = 391
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 1.03 (t, 3H), 2.14 (s, 3H), 2.34 (s, 3H), 2.39 (s, 3H), 4.06 (m, 2H), 5.63 (s, 1H), 6.21 (s, 1H), 6.53 (d, 1H), 7.32 (t, 1H), 7.63 (dd, 1H), 7.75 (m, 1H), 7.79 (dd, 1H), 9.55 (s, 1H).
実施例2
4−(3−アセチル−5−エトキシ−2−メチル−1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル)−3−メトキシベンゾニトリル
Figure 2009539787
実施例1と同様に、4−(3−アセチル−2−メチル−5−オキソ−1,4,5,6−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル)−3−メトキシベンゾニトリル2.13g(6.37mmol)から、表題化合物を製造する。生成物970mg(理論値の42%)を白色固体として得る。
LC-MS (方法 1): Rt = 1.84 分; [M+H]+ = 364
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 1.14 (t, 3H), 2.10 (s, 3H), 2.26 (s, 3H), 3.83 (s, 3H), 4.11 (q, 2H), 5.48 (s, 1H), 6.50 (d, 1H), 7.21 (d, 1H), 7.28 (dd, 1H), 7.37 (d, 1H), 7.74 (d, 1H), 9.39 (s, 1H).
実施例3
ent−4−(3−アセチル−5−エトキシ−2−メチル−1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル)−3−メトキシベンゾニトリル
(エナンチオマーAおよびエナンチオマーB)
Figure 2009539787
実施例2のラセミ体390mgを、キラル相のHPLC(カラム:670mmx40mm;キラルセレクターポリ(N−メタクリロイル−D−ロイシンtert−ブチルアミドをベースとするシリカゲル相;溶離剤:イソヘキサン/酢酸エチル1:1;温度:24℃;流速:80ml/分;UV検出:270nm)によりエナンチオマーに分離する。
エナンチオマーA:
収量:192mg
HPLC (方法 9): Rt = 2.35 分.
エナンチオマーB:
収量:183mg
HPLC (方法 9): Rt = 2.71 分.
実施例4
5−エトキシ−2−メチル−4−(2−メチル−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル)−1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−3−カルボニトリル
Figure 2009539787
実施例1と同様に、2−メチル−4−(2−メチル−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル)−5−オキソ−1,4,5,6−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−3−カルボニトリル71mg(0.20mmol)から、表題化合物を製造する。生成物14mg(理論値の18%)を白色固体として得る。
LC-MS (方法 3): Rt = 1.96 分; [M+H]+ = 374
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 0.89 (t, 3H), 2.11 (s, 3H), 2.34 (s, 3H), 3.99 (m, 2H), 5.27 (s, 1H), 6.23 (s, 1H), 6.50 (d, 1H), 7.39 (t, 1H), 7.54 (dd, 1H), 7.81 (d, 1H), 7.88 (dd, 1H), 9.87 (s, 1H).
実施例5
4−(3−アセチル−5−エトキシ−2−メチル−1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル)ベンゾニトリル
Figure 2009539787
実施例1と同様に、4−(3−アセチル−2−メチル−5−オキソ−1,4,5,6−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル)ベンゾニトリル103mg(0.33mmol)から、表題化合物を製造する。生成物27mg(理論値の24%)を白色固体として得る。
LC-MS (方法 4): Rt = 2.27 分; [M+H]+ = 334
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 1.11 (t, 3H), 2.10 (s, 3H), 2.37 (s, 3H), 3.69 (m, 1H), 3.86 (m, 1H), 5.17 (s, 1H), 5.96 (d, 1H), 7.44 (d, 2H), 7.46 (d, 1H), 7.67 (d, 2H), 9.34 (s, 1H).
実施例6
4−(3−アセチル−5−イソプロポキシ−2−メチル−1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル)ベンゾニトリル
Figure 2009539787
4−(3−アセチル−2−メチル−5−オキソ−1,4,5,6−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル)−ベンゾニトリル100mg(0.32mmol)を、DMF(4ml)に懸濁し、水素化ナトリウム(60%、鉱油中)14mg(0.36mmol)を添加する。次いで、2−ヨードプロパン34μl(0.34mmol)を暗赤色溶液に添加する。溶液をRTで24時間撹拌し、次いでメタノールと混合し、分取HPLCにより精製する。表題化合物18mg(理論値の16%)を白色固体として得る。
LC-MS (方法 3): Rt = 2.24 分; [M+H]+ = 348
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 1.09 (d, 3H), 1.31 (d, 3H), 2.15 (s, 3H), 2.39 (s, 3H), 5.14 (m, 1H), 5.15 (s, 1H), 6.51 (d, 1H), 7.39 (d, 2H), 7.68 (d, 1H), 7.77 (d, 2H), 9.51 (s, 1H).
実施例7
8−(3−アセチル−5−プロポキシ−2−メチル−1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル)−2−メチル−4H−クロメン−4−オン
Figure 2009539787
3−アセチル−2−メチル−4−(2−メチル−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル)−4,6−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−5(1H)−オン130mg(0.35mmol)を、THF(8ml)に懸濁し、N'''−(tert−ブチル)−N,N',N''−トリス[トリス(ジメチルアミノ)ホスホラニリデン]ホスホルイミドトリアミド(ホスファゼン塩基P−t−Bu;1M、ヘキサン中)0.39ml(0.39mmol)を添加する。次いで、硫酸ジ−n−プロピル68μl(0.41mmol)を暗赤色溶液に添加する。脱色された溶液を10分間撹拌し、次いで、メタノールと混合し、濃縮する。残渣を分取HPLCにより精製し、表題化合物63mg(理論値の43%)を白色固体として得る。
LC-MS (方法 1): Rt = 1.63 分; [M+H]+ = 405
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 0.80 (t, 3H), 1.56 (m, 2H), 2.14 (s, 3H), 2.34 (s, 3H), 2.38 (s, 3H), 4.04 (m, 2H), 5.62 (s, 1H), 6.21 (s, 1H), 6.53 (d, 1H), 7.32 (t, 1H), 7.63 (dd, 1H), 7.75 (m, 1H), 7.79 (dd, 1H), 9.54 (s, 1H).
実施例8
4−(3−アセチル−5−プロポキシ−2−メチル−1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル)−3−メトキシベンゾニトリル
Figure 2009539787
実施例7と同様に、4−(3−アセチル−2−メチル−5−オキソ−1,4,5,6−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル)−3−メトキシベンゾニトリル428mg(1.27mmol)から、表題化合物を製造する。生成物142mg(理論値の29%)を白色固体として得る。
LC-MS (方法 4): Rt = 2.27 分; [M+H]+ = 378
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 0.81 (t, 3H), 1.56 (m, 2H), 2.11 (s, 3H), 2.25 (s, 3H), 3.82 (s, 3H), 4.04 (m, 2H), 5.49 (s, 1H), 6.51 (d, 1H), 7.20 (d, 1H), 7.27 (d, 1H), 7.37 (s, 1H), 7.75 (d, 1H), 9.42 (s, 1H).
実施例9
ent−8−[3−アセチル−5−エトキシ−2−メチル−1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル]−2−メチル−4H−クロメン−4−オン
Figure 2009539787
ent−3−アセチル−2−メチル−4−(2−メチル−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル)−4,6−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−5(1H)−オン(実施例23A)940mg(2.59mmol)を、アルゴン雰囲気下でジクロロメタン(30ml)に懸濁し、トリエチルオキソニウムテトラフルオロボレート985mg(5.18mmol)を添加し、混合物をRTで2時間撹拌する。次いで、反応混合物をメタノールと混合し、濃縮する。残渣を分取HPLCにより精製し、エナンチオマー的に純粋な表題化合物300mg(理論値の30%)を白色固体として得る。
HPLC (方法 10): Rt = 3.20 分
LC-MS (方法 1): Rt = 1.59 分; [M+H]+ = 391
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 1.03 (t, 3H), 2.14 (s, 3H), 2.34 (s, 3H), 2.39 (s, 3H), 4.06 (m, 2H), 5.63 (s, 1H), 6.21 (s, 1H), 6.53 (d, 1H), 7.32 (t, 1H), 7.63 (dd, 1H), 7.75 (m, 1H), 7.79 (dd, 1H), 9.55 (s, 1H).
実施例10
3−アセチル−2−メチル−4−(2−メチル−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル)−1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−5−イルエタンスルホネート
Figure 2009539787
3−アセチル−2−メチル−4−(2−メチル−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル)−4,6−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−5(1H)−オン133mg(0.367mmol)を、ピリジン(5ml)に懸濁し、エタンスルホニルクロリド70μl(0.73mmol)を添加する。懸濁液をRTで3時間撹拌し(その間に、前駆物質が溶解する)、次いでメタノールと混合し、濃縮する。残渣を分取HPLCにより精製し、表題化合物63mg(理論値の43%)を白色固体として得る。
LC-MS (方法 4): Rt = 1.88 分; [M+H]+ = 455
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 1.18 (t, 3H), 2.18 (s, 3H), 2.36 (s, 3H), 2.39 (s, 3H), 3.69 (m, 2H), 5.76 (s, 1H), 6.19 (s, 1H), 6.91 (d, 1H), 7.32 (t, 1H), 7.62 (dd, 1H), 7.81 (dd, 1H), 7.95 (m, 1H), 9.94 (s, 1H).
実施例11
3−アセチル−2−メチル−4−(2−メチル−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル)−1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−5−イルメタンスルホネート
Figure 2009539787
実施例10と同様に、3−アセチル−2−メチル−4−(2−メチル−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル)−4,6−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−5(1H)−オン50mg(0.13mmol)およびメタンスルホニルクロリド12μl(0.15mmol)から、表題化合物を製造する。生成物10.4mg(理論値の15%)を淡い黄色の固体として得る。
LC-MS (方法 2): Rt = 1.84 分; [M+H]+ = 425
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 2.18 (s, 3H), 2.36 (s, 3H), 2.39 (s, 3H), 3.52 (s, 3H), 5.74 (s, 1H), 6.19 (s, 1H), 6.92 (d, 1H), 7.32 (t, 1H), 7.62 (dd, 1H), 7.81 (dd, 1H), 7.97 (d, 1H), 9.96 (s, 1H).
実施例12
3−アセチル−2−メチル−4−(2−メチル−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル)−1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−5−イルプロパンスルホネート
Figure 2009539787
実施例10と同様に、3−アセチル−2−メチル−4−(2−メチル−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル)−4,6−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−5(1H)−オン50mg(0.13mmol)およびプロパンスルホニルクロリド17μl(0.15mmol)から、表題化合物を製造する。生成物46mg(理論値の71%)を淡い黄色の固体として得る。
LC-MS (方法 3): Rt = 1.95 分; [M+H]+ = 469
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 0.89 (t, 3H), 1.64 (m, 2H), 2.18 (s, 3H), 2.36 (s, 3H), 2.38 (s, 3H), 3.68 (m, 2H), 5.76 (s, 1H), 6.19 (s, 1H), 6.90 (d, 1H), 7.32 (t, 1H), 7.62 (dd, 1H), 7.81 (dd, 1H), 7.96 (d, 1H), 9.93 (s, 1H).
実施例13
3−アセチル−2−メチル−4−(2−メチル−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル)−1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−5−イルブタンスルホネート
Figure 2009539787
実施例10と同様に、3−アセチル−2−メチル−4−(2−メチル−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル)−4,6−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−5(1H)−オン50mg(0.13mmol)およびブタンスルホニルクロリド24mg(0.15mmol)から、表題化合物を製造する。生成物48mg(理論値の72%)を、淡い黄色の固体として得る。
LC-MS (方法 3): Rt = 2.09 分; [M+H]+ = 483
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 0.76 (t, 3H), 1.27 (m, 2H), 1.53 (m, 2H), 2.18 (s, 3H), 2.36 (s, 3H), 2.39 (s, 3H), 3.70 (t, 2H), 5.76 (s, 1H), 6.19 (s, 1H), 6.90 (d, 1H), 7.32 (t, 1H), 7.62 (dd, 1H), 7.81 (dd, 1H), 7.95 (d, 1H), 9.94 (s, 1H).
実施例14
3−アセチル−2−メチル−4−(2−メチル−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル)−1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−5−イルシクロプロパンスルホネート
Figure 2009539787
実施例10と同様に、3−アセチル−2−メチル−4−(2−メチル−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル)−4,6−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−5(1H)−オン50mg(0.13mmol)およびシクロプロパンスルホニルクロリド22mg(0.15mmol)から、表題化合物を製造する。生成物54mg(理論値の84%)を淡い黄色の固体として得る。
LC-MS (方法 1): Rt = 1.65 分; [M+H]+ = 467.
実施例15
3−アセチル−2−メチル−4−(2−メチル−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル)−1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−5−イルチオフェン−2−スルホネート
Figure 2009539787
実施例10と同様に、3−アセチル−2−メチル−4−(2−メチル−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル)−4,6−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−5(1H)−オン50mg(0.13mmol)およびチオフェン−2−スルホニルクロリド28mg(0.15mmol)から、表題化合物を製造する。生成物57mg(理論値の81%)を淡い黄色の固体として得る。
LC-MS (方法 1): Rt = 1.78 分; [M+H]+ = 509
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 2.17 (s, 3H), 2.35 (s, 3H), 2.39 (s, 3H), 5.72 (s, 1H), 6.20 (s, 1H), 6.86 (d, 1H), 7.18 (dd, 1H), 7.30 (t, 1H), 7.52 (dd, 1H), 7.74 (dd, 1H), 7.83 (dd, 1H), 7.86 (d, 1H), 8.12 (dd, 1H), 9.92 (s, 1H).
実施例16
3−アセチル−4−(4−シアノ−2−メトキシフェニル)−2−メチル−1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−5−イルエタンスルホネート
Figure 2009539787
実施例10と同様に、4−(3−アセチル−2−メチル−5−オキソ−1,4,5,6−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル)−3−メトキシベンゾニトリル5.05g(15.05mmol)から出発して、表題化合物を製造する。生成物4.97g(理論値の77%)を淡い黄色の固体として得る。
LC-MS (方法 3): Rt = 2.03 分; [M+H]+ = 428
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 1.28 (t, 3H), 2.15 (s, 3H), 2.28 (s, 3H), 3.70 (m, 2H), 3.79 (s, 3H), 5.60 (s, 1H), 6.87 (d, 1H), 7.20 (d, 1H), 7.29 (dd, 1H), 7.40 (d, 1H), 7.94 (d, 1H), 9.80 (s, 1H).
実施例17
ent−3−アセチル−4−(4−シアノ−2−メトキシフェニル)−2−メチル−1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−5−イルエタンスルホネート(エナンチオマーAおよびエナンチオマーB)
Figure 2009539787
実施例16のラセミ体1.8gを、キラル相のHPLC(カラム:670mmx40mm;キラルセレクターポリ(N−メタクリロイル−D−ロイシンtert−ブチルアミドをベースとするシリカゲル相;溶離剤:イソヘキサン/酢酸エチル1:1;温度:24℃;流速:80ml/分;UV検出:270nm)により、エナンチオマーに分離する。
エナンチオマーA:
収量:870mg
HPLC (方法 9): Rt = 3.12 分.
エナンチオマーB:
収量:857mg
HPLC (方法 9): Rt = 4.88 分.
実施例18
3−アセチル−2−メチル−4−(2−メチル−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル)−1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−5−イルトリフルオロメタンスルホネート
Figure 2009539787
3−アセチル−2−メチル−4−(2−メチル−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル)−4,6−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−5(1H)−オン134mg(0.37mmol)を、ピリジン5mlに導入し、トリフルオロメタンスルホン酸無水物80μl(0.75mmol)を添加し、混合物を室温で1時間撹拌する。次いで、混合物を濃縮し、残渣を分取HPLC(溶離剤:アセトニトリル/水、0.1%ギ酸を含む、グラジエント20:80→95:5)により精製する。表題化合物129mg(理論値の70%)を得る。
LC-MS (方法 4): Rt = 2.40 分; MS (EIpos): m/z = 495 [M+H]+
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 2.22 (s, 3H), 2.25 (s, 3H), 2.37 (s, 3H), 5.75 (s, 1H), 6.20 (s, 1H), 7.03 (d, 1H), 7.36 (t, 1H), 7.64 (dd, 1H), 7.85 (dd, 1H), 8.00 (d, 1H), 10.13 (s, 1H).
実施例19
3−アセチル−4−(4−シアノ−2−メトキシフェニル)−2−メチル−1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−5−イルトリフルオロメタンスルホネート
Figure 2009539787
実施例18と同様に、4−(3−アセチル−2−メチル−5−オキソ−1,4,5,6−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル)−3−メトキシベンゾニトリル75mg(0.224mmol)から、表題化合物を製造する。生成物61mg(理論値の58%)を淡い黄色の固体として得る。
LC-MS (方法 3): Rt = 2.47 分; [M+H]+ = 468
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 2.17 (s, 3H), 2.31 (s, 3H), 3.80 (s, 3H), 5.60 (s, 1H), 7.00 (d, 1H), 7.23 (d, 1H), 7.32 (dd, 1H), 7.44 (d, 1H), 7.99 (d, 1H), 10.02 (s, 1H).
実施例20
3−アセチル−4−(4−シアノフェニル)−2−メチル−1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−5−イルトリフルオロメタンスルホネート
Figure 2009539787
実施例18と同様に、4−(3−アセチル−2−メチル−5−オキソ−1,4,5,6−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル)ベンゾニトリル107mg(0.35mmol)から、表題化合物を製造する。生成物120mg(理論値の58%)を白色固体として得る。
LC-MS (方法 3): Rt = 2.42 分; [M+H]+ = 438
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 2.25 (s, 3H), 2.42 (s, 3H), 5.31 (s, 1H), 7.07 (d, 1H), 7.35 (d, 2H), 7.75 (d, 2H), 8.05 (d, 1H), 10.14 (s, 1H).
実施例21
4−(3−アセチル−5−エトキシ−2−メチル−1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル)−3−(トリフルオロメトキシ)ベンゾニトリル
Figure 2009539787
4−(3−アセチル−2−メチル−5−オキソ−1,4,5,6−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル)−3−(トリフルオロメトキシ)ベンゾニトリル(実施例10A)2.40g(6.16mmol)を、無水THF5mlに懸濁し、N'''−(tert−ブチル)−N,N',N''−トリス[トリス(ジメチルアミノ)ホスホラニリデン]ホスホルイミドトリアミド(ホスファゼン塩基、P−t−Bu;1M、ヘキサン中)6.78ml(6.78mmol)の添加後、5分間撹拌する。次いで、エチルトリフルオロメタンスルホネート1.32g(7.40mmol)を添加する。さらに5分間撹拌した後、混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で加水分解し、酢酸エチルで2回抽出する。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、次いでロータリーエバポレーターで濃縮する。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル3:7)により精製する。アセトニトリルから再結晶し、最終的に表題化合物745mg(理論値の29%)を得る。
LC-MS (方法 1): Rt = 2.18 分; MS (EIpos): m/z = 418 [M+H]+
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 1.13 (t, 3H), 2.17 (s, 3H), 2.34 (s, 3H), 4.12 (m, 2H), 5.44 (s, 1H), 6.53 (d, 1H), 7.55 (d, 1H), 7.65-7.71 (m, 2H), 7.78 (d, 1H), 9.58 (s, 1H).
実施例22
ent−4−(3−アセチル−5−エトキシ−2−メチル−1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル)−3−(トリフルオロメトキシ)ベンゾニトリル(エナンチオマーAおよびエナンチオマーB)
Figure 2009539787
実施例21のラセミ体700mgを、キラル相のHPLC(カラム:670mmx40mm;キラルセレクターポリ(N−メタクリロイル−D−ロイシンtert−ブチルアミドをベースとするシリカゲル相;溶離剤:イソヘキサン/酢酸エチル1:1;温度:24℃;流速:80ml/分;UV検出:270nm)によりエナンチオマーに分離する。
エナンチオマーA:
収量:276mg
HPLC (方法 9): Rt = 2.18 分.
エナンチオマーB:
収量:283mg
HPLC (方法 9): Rt = 3.41 分.
実施例23
3−シアノ−2−メチル−4−(2−メチル−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル)−1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−5−イルトリフルオロメタンスルホネート
Figure 2009539787
2−メチル−4−(2−メチル−4−オキソ−4H−クロメン−8−イル)−5−オキソ−1,4,5,6−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−3−カルボニトリル100mg(0.290mmol)を、ピリジン5mlに導入し、トリフルオロメタンスルホン酸無水物163mg(0.579mmol)を添加し、混合物を室温で1時間撹拌する。混合物を濃縮し、残渣を分取HPLC(溶離剤:アセトニトリル/水、0.1%ギ酸を含む;グラジエント20:80→95:5)により精製する。表題化合物80mg(理論値の58%)を得る。
LC-MS (方法 4): Rt = 2.42 分; MS (EIpos): m/z = 478 [M+H]+
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 2.14 (s, 3H), 2.29 (s, 3H), 5.50 (s, 1H), 6.25 (s, 1H), 6.99 (d, 1H), 7.45 (t, 1H), 7.57 (dd, 1H), 7.95 (dd, 1H), 8.07 (d, 1H), 10.44 (s, 1H).
実施例24
4−(3−アセチル−5−エトキシ−2−メチル−1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル)−3−エチルベンゾニトリル
Figure 2009539787
4−(3−アセチル−2−メチル−5−オキソ−1,4,5,6−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル)−3−エチルベンゾニトリル275mg(0.82mmol)を、アルゴン雰囲気下、ジクロロメタン(10ml)に懸濁し、トリエチルオキソニウムテトラフルオロボレート313mg(1.65mmol)を添加し、混合物をRTで12時間撹拌する。次いで、反応混合物をメタノールと混合し、濃縮する。残渣を分取HPLCにより精製し、表題化合物152mg(理論値の50%)を白色固体として得る。
LC-MS (方法 4): Rt = 2.33 分; [M+H]+ = 362
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 1.15 (t, 3H), 1.27 (t, 3H), 2.19 (s, 3H), 2.37 (s, 3H), 3.13 (m, 1H), 3.30 (m, 1H), 4.16 (m, 2H), 5.38 (s, 1H), 6.56 (d, 1H), 7.28 (d, 1H), 7.45 (dd, 1H), 7.51 (d, 1H), 7.61 (d, 1H), 9.50 (s, 1H).
実施例25
4−(4−シアノ−2−メトキシフェニル)−5−エトキシ−2−メチル−1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−3−カルボニトリル
Figure 2009539787
4−(4−シアノ−2−メトキシフェニル)−2−メチル−5−オキソ−1,4,5,6−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−3−カルボニトリル505mg(1.58mmol)を、THF(20ml)に懸濁し、N'''−(tert−ブチル)−N,N',N''−トリス[トリス(ジメチルアミノ)ホスホラニリデン]ホスホルイミドトリアミド(ホスファゼン塩基、P−t−Bu;1M、ヘキサン中)1.9ml(1.9mmol)を添加する。次いで、エチルトリフルオロメタンスルホネート240μl(1.9mmol)を暗赤色溶液に添加する。脱色された溶液をさらに10分間撹拌し、次いでメタノールと混合し、濃縮する。残渣を分取HPLCにより精製し、表題化合物124mg(理論値の21%)を白色固体として得る。
LC-MS (方法 1): Rt = 1.98 分; [M+H]+ = 347
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 0.96 (t, 3H), 2.05 (s, 3H), 3.83 (s, 3H), 4.02 (m, 2H), 5.17 (s, 1H), 6.47 (d, 1H), 7.08 (d, 1H), 7.33 (dd, 1H), 7.47 (d, 1H), 7.80 (d, 1H), 9.72 (s, 1H).
実施例26
ent−4−(4−シアノ−2−メトキシフェニル)−5−エトキシ−2−メチル−1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−3−カルボニトリル
(エナンチオマーAおよびエナンチオマーB)
Figure 2009539787
実施例25のラセミ体1gを、キラル相のHPLC(カラム:630mmx30mm;キラルセレクターポリ(N−メタクリロイル−D−ロイシンtert−ブチルアミドをベースとするシリカゲル相;溶離剤:イソヘキサン/酢酸エチル1:1;温度:24℃;流速:25ml/分;UV検出:260nm)によりエナンチオマーに分離する。
エナンチオマーA:
収量:427mg
HPLC (方法 9): Rt = 5.72 分.
エナンチオマーB:
収量:494mg
HPLC (方法 9): Rt = 7.32 分.
実施例27
1−{5−エトキシ−2−メチル−4−[4−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−3−イル}エタノン
Figure 2009539787
3−アセチル−2−メチル−4−[4−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル]−4,6−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−5(1H)−オン976mg(2.48mmol)を、THF(60ml)に懸濁し、N'''−(tert−ブチル)−N,N',N''−トリス[トリス(ジメチルアミノ)ホスホラニリデン]ホスホルイミドトリアミド(ホスファゼン塩基、P−t−Bu;1M、ヘキサン中)3ml(3mmol)を添加する。次いで、エチルトリフルオロメタンスルホネート389μl(2.97mmol)を暗赤色溶液に添加する。脱色された溶液をさらに10分間撹拌し、次いでメタノールと混合し、濃縮する。残渣を分取HPLCにより精製し、表題化合物240mg(理論値の23%)を白色固体として得る。
LC-MS (方法 4): Rt = 2.47 分; [M+H]+ = 422
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 1.07 (t, 3H), 2.20 (s, 3H), 2.37 (s, 3H), 4.15 (m, 2H), 5.74 (s, 1H), 6.57 (d, 1H), 7.59 (d, 1H), 7.80 (d, 1H), 8.23 (d, 1H), 8.28 (dd, 1H), 9.57 (s, 1H).
実施例28
4−(3−アセチル−5−エトキシ−2−メチル−1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル)−3−フルオロベンゾニトリル
Figure 2009539787
4−(3−アセチル−2−メチル−5−オキソ−1,4,5,6−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル)−3−フルオロベンゾニトリル18mg(0.056mmol)を、アルゴン雰囲気下で、無水ジクロロメタン5mlに溶解し、トリエチルオキソニウムテトラフルオロボレート21.2mg(0.111mmol)を添加する。室温で2時間の反応時間の後(反応をHPLCによりチェックする)、混合物をメタノール5mlおよび水0.5mlと混合し、再度2時間撹拌する。次いで、水10mlで希釈し、ジクロロメタンで3回抽出する。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒をロータリーエバポレーターで除去する。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル3:7)により精製する。表題化合物7mg(理論値の35.4%)を得る。
LC-MS (方法 3): Rt = 2.10 分; [M+H]+ (EIpos): m/z = 352
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 1.17 (t, 3H), 2.15 (s, 3H), 2.36 (s, 3H), 4.13 (m, 2H), 5.40 (s, 1H), 6.52 (d, 1H), 7.38 (t, 1H), 7.53 (dd, 1H), 7.68 (dd, 1H), 7.77 (d, 1H), 9.54 (s, 1H).
実施例29
4−(3−アセチル−5−エトキシ−2−メチル−1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル)−3−クロロベンゾニトリル
Figure 2009539787
4−(3−アセチル−2−メチル−5−オキソ−1,4,5,6−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル)−3−クロロベンゾニトリル245mg(0.721mmol)を、アルゴン雰囲気下、無水ジクロロメタン15mlに溶解し、トリエチルオキソニウムテトラフルオロボレート273mg(1.442mmol)を添加する。室温で2時間の反応時間の後(反応をHPLCによりチェックする)、混合物をメタノール5mlおよび水0.5mlと混合し、さらに2時間撹拌する。次いで、水20mlで希釈し、ジクロロメタンで3回抽出する。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒をロータリーエバポレーターで除去する。残渣を分取HPLC(溶離剤:アセトニトリル/水、0.1%ギ酸を含む、グラジエント20:80→95:5)により精製する。表題化合物127mg(理論値の47.9%)を得る。
LC-MS (方法 3): Rt = 2.20 分; [M+H]+ (EIpos): m/z = 368
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 1.17 (t, 3H), 2.17 (s, 3H), 2.34 (s, 3H), 4.16 (m, 2H), 5.52 (s, 1H), 6.54 (d, 1H), 7.44 (d, 1H), 7.66 (dd, 1H), 7.78 (d, 1H), 7.87 (d, 1H), 9.57 (s, 1H).
実施例30
4−(3−アセチル−5−エトキシ−2−メチル−1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル)−3−メチルベンゾニトリル
Figure 2009539787
4−(3−アセチル−2−メチル−5−オキソ−1,4,5,6−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル)−3−メチルベンゾニトリル150mg(0.470mmol)を、アルゴン雰囲気下、無水ジクロロメタン10mlに溶解し、トリエチルオキソニウムテトラフルオロボレート178mg(0.939mmol)を添加する。室温で2時間の反応時間の後(反応をHPLCによりチェックする)、混合物をメタノール5mlおよび水0.5mlと混合し、再度2時間撹拌する。次いで、それを水20mlで希釈し、ジクロロメタンで3回抽出する。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒をロータリーエバポレーターで除去する。残渣を分取HPLC(溶離剤:アセトニトリル/水、0.1%ギ酸を含む、グラジエント20:80→95:5)により精製する。表題化合物110mg(理論値の67.4%)を得る。
LC-MS (方法 4): Rt = 2.20 分; [M+H]+ (EIpos): m/z = 348
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 1.18 (t, 3H), 2.20 (s, 3H), 2.38 (s, 3H), 2.73 (s, 3H), 4.17 (m, 2H), 5.27 (s, 1H), 6.56 (d, 1H), 7.25 (d, 1H), 7.45 (dd, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.77 (d, 1H), 9.50 (s, 1H).
実施例31
4−(3−アセチル−5−エトキシ−2−メチル−1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル
Figure 2009539787
4−(3−アセチル−2−メチル−5−オキソ−1,4,5,6−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル50mg(0.134mmol)を、アルゴン雰囲気下、無水ジクロロメタン5mlに溶解し、トリエチルオキソニウムテトラフルオロボレート50.9mg(0.268mmol)を添加する。室温で2時間の反応時間の後(反応をHPLCによりチェックする)、混合物をメタノール5mlおよび水0.5mlと混合し、再度2時間撹拌する。次いで、それを水20mlで希釈し、ジクロロメタンで3回抽出する。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒をロータリーエバポレーターで除去する。残渣を分取HPLC(溶離剤:アセトニトリル/水、0.1%ギ酸を含む、グラジエント20:80→95:5)により精製する。表題化合物23mg(理論値の42.8%)を得る。
LC-MS (方法 1): Rt = 2.12 分; [M+H]+ (EIpos): m/z = 402
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 1.06 (t, 3H), 2.19 (s, 3H), 2.35 (s, 3H), 4.15 (m, 2H), 5.69 (s, 1H), 6.56 (d, 1H), 7.48 (d, 1H), 7.80 (d, 1H), 7.90 (dd, 1H), 8.05 (d, 1H), 9.54 (s, 1H).
実施例32
4−(3−アセチル−5−エトキシ−2−メチル−1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル)−1−ナフトニトリル
Figure 2009539787
4−(3−アセチル−2−メチル−5−オキソ−1,4,5,6−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル)−1−ナフトニトリル93mg(0.262mmol)を、アルゴン雰囲気下、無水ジクロロメタン5mlに溶解し、トリエチルオキソニウムテトラフルオロボレート99.4mg(0.268mmol)を添加する。室温で2時間の反応時間の後(反応をHPLCによりチェックする)、混合物をメタノール5mlおよび水0.5mlと混合し、再度2時間撹拌する。次いで、それを水20mlで希釈し、ジクロロメタンで3回抽出する。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒をロータリーエバポレーターで除去する。残渣を分取HPLC(溶離剤:アセトニトリル/水、0.1%ギ酸を含む、グラジエント20:80→95:5)により精製する。表題化合物60mg(理論値の59.8%)を得る。
LC-MS (方法 4): Rt = 2.35 分; [M+H]+ (EIpos): m/z = 384
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 0.87 (t, 3H), 2.10 (s, 3H), 2.43 (s, 3H), 3.88 (m, 1H), 4.02 (m, 1H), 6.05 (s, 1H), 6.59 (d, 1H), 7.49 (d, 1H), 7.74 (d, 1H), 7.78 (m, 2H), 8.01 (d, 1H), 8.06 (m, 1H), 8.05 (m, 1H), 9.59 (s, 1H).
実施例33
4−(4−シアノ−2−メトキシフェニル)−5−エトキシ−2−(トリフルオロメチル)−1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−3−カルボニトリル
Figure 2009539787
4−(4−シアノ−2−メトキシフェニル)−5−オキソ−2−(トリフルオロメチル)−1,4,5,6−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−3−カルボニトリル390mg(1.05mmol)およびトリエチルオキソニウムテトラフルオロボレート398mg(2.1mmol)を、乾燥アルゴン雰囲気下で混合する。ジクロロメタン(32ml)の添加後、溶液が得られるまで(約2時間)懸濁液を撹拌し、次いでメタノールと混合し、濃縮する。残渣を分取HPLCにより精製し、表題化合物250mg(理論値の59%)を白色固体として得る。
LC-MS (方法 1): Rt = 2.29 分; [M+H]+ = 401
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 1.02 (t, 3H), 3.81 (s, 3H), 4.05 (m, 2H), 5.28 (s, 1H), 6.72 (d, 1H), 7.28 (d, 1H), 7.40 (dd, 1H), 7.52 (d, 1H), 7.87 (d, 1H), 10.48 (s, 1H).
実施例34
4−(5−エトキシ−2−メチル−3−ニトロ−1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル)−3−メトキシベンゾニトリル
Figure 2009539787
3−メトキシ−4−(2−メチル−3−ニトロ−5−オキソ−1,4,5,6−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−4−イル)ベンゾニトリル40mg(0.11mmol)およびトリエチルオキソニウムテトラフルオロボレート43mg(0.23mmol)を、乾燥アルゴン雰囲気下で混合する。ジクロロメタン(5ml)の添加後、溶液が得られるまで懸濁液を撹拌し、次いで、メタノールと混合し、濃縮する。残渣を分取HPLCにより精製し、表題化合物13mg(理論値の29%)を白色固体として得る。
LC-MS (方法 1): Rt = 2.01 分; [M+H]+ = 367
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 1.13 (t, 3H), 2.55 (s, 3H), 3.73 (s, 3H), 4.10 (m, 2H), 5.62 (s, 1H), 6.60 (d, 1H), 7.31 (dd, 1H), 7.37 (d, 1H), 7.40 (d, 1H), 7.85 (d, 1H), 10.36 (s, 1H).
実施例35
4−(4−シアノ−2−メトキシフェニル)−5−エトキシ−2,7−ジメチル−1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−3−カルボニトリル
Figure 2009539787
4−(4−シアノ−2−メトキシフェニル)−2,7−ジメチル−5−オキソ−1,4,5,6−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−3−カルボニトリル1920mg(5.77mmol)を、無水トリエチルオルトホルメート40ml(240mmol)に懸濁する。反応混合物を130℃に加熱する。次いで、10滴の濃硫酸を1時間毎に添加する。完全な反応が検出された後(分析用HPLC;反応時間約36時間)、反応混合物を室温に冷却し、揮発性成分をロータリーエバポレーターで除去する。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル1:1)により精製する。かくして得られる生成物を酢酸エチルから結晶化する。表題化合物451mg(理論値の22%)を白色固体として得る。
LC-MS (方法 12): Rt = 3.42 分; [M+H]+ (EIpos): m/z = 361
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 0.95 (t, 3H), 2.05 (s, 3H), 2.24 (s, 3H), 3.85 (s, 3H), 4.00 (m, 2H), 5.14 (s, 1H), 6.30 (s, 1H), 7.06 (d, 1H), 7.33 (d, 1H), 7.47 (s, 1H), 9.63 (s, 1H).
実施例36
ent−4−(4−シアノ−2−メトキシフェニル)−5−エトキシ−2,7−ジメチル−1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−3−カルボニトリル[(−)−エナンチオマーおよび(+)−エナンチオマー]
Figure 2009539787
実施例35のラセミ体を、キラル相のHPLC[カラム:680mmx40mm;キラルセレクターポリ(N−メタクリロイル−D−ロイシンジシクロプロピルメチルアミドをベースとするシリカゲル相;溶離剤:酢酸エチル/イソヘキサン2:1(v/v);温度:24℃;流速:80ml/分;UV検出:220nm]により、分取的規模でそのエナンチオマーに分画できる。
(−)−エナンチオマー:
HPLC: Rt = 3.15 分, ee = 99.5% [カラム: 250 mm x 4.6 mm;キラルセレクターポリ(N−メタクリロイル−D−ロイシンジシクロプロピルメチルアミドをベースとするシリカゲル相; 溶離剤: 酢酸エチル/イソヘキサン 2:3 (v/v); 温度: 25℃; 流速: 2 ml/分; UV 検出: 220 nm];
比旋光度 (クロロホルム、589 nm, 19.9℃, c = 0.48500 g / 100 ml): -466.4°
(+)−エナンチオマー:
HPLC: Rt = 3.96 分, ee = 98% [カラム: 250 mm x 4.6 mm; キラルセレクターポリ(N−メタクリロイル−D−ロイシンジシクロプロピルメチルアミドをベースとするシリカゲル相; 溶離剤: 酢酸エチル/イソヘキサン 2:3 (v/v); 温度: 25℃; 流速: 2 ml/分; UV 検出: 220 nm];
比旋光度 (クロロホルム, 589 nm, 20.1℃, c = 0.34000 g / 100 ml): +465.1°
実施例37
4−(4−シアノ−2−メトキシフェニル)−5−エトキシ−2,8−ジメチル−1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−3−カルボニトリル
Figure 2009539787
4−(4−シアノ−2−メトキシフェニル)−2,8−ジメチル−5−オキソ−1,4,5,6−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−3−カルボニトリル3620mg(10.83mmol)を、無水トリエチルオルトホルメート150ml(901mmol)に懸濁する。反応混合物を140℃に加熱する。次いで、10滴の濃硫酸を1時間毎に添加する。完全な反応が検出された後(分析用HPLC;反応時間約36時間)、反応混合物を室温に冷却し、沈殿した生成物を濾過する。沈殿を酢酸エチルおよびジエチルエーテルで洗浄し、次いでフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル;移動相:最初にジクロロメタン、次いでイソヘキサン/酢酸エチル1:1)により精製する。生成物画分を合わせ、ロータリーエバポレーターで濃縮し、次いで、残渣を酢酸エチルから結晶化する。高真空下で乾燥し、表題化合物1160mg(理論値の30%)を黄色がかった結晶の形態で得る。
LC-MS (方法 13): Rt = 3.21 分; [M+H]+ (EIpos): m/z = 361
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 0.95 (t, 3H), 2.14 (s, 3H), 2.15 (s, 3H), 3.85 (s, 3H), 3.99 (m, 2H), 5.19 (s, 1H), 7.06 (d, 1H), 7.33 (d, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.67 (s, 1H), 8.66 (s, 1H).
実施例38
ent−4−(4−シアノ−2−メトキシフェニル)−5−エトキシ−2,8−ジメチル−1,4−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−3−カルボニトリル[(−)−エナンチオマーおよび(+)−エナンチオマー]
Figure 2009539787
実施例37のラセミ体を、キラル相のHPLC[カラム:670mmx40mm;キラルセレクターポリ(N−メタクリロイル−D−ロイシンtert−ブチルアミドをベースとするシリカゲル相;溶離剤:酢酸エチル/イソヘキサン7:3(v/v);温度:24℃;流速:80ml/分;UV検出:220nm]により、分取的規模でそのエナンチオマーに分画できる。
(−)−エナンチオマー:
HPLC: Rt = 3.80 分, ee >99.8% [カラム: 250 mm x 4.6 mm; キラルセレクターポリ(N−メタクリロイル−D−ロイシンtert−ブチルアミドをベースとするシリカゲル相; 溶離剤: 酢酸エチル/イソヘキサン 1:1 (v/v); 温度: 25℃; 流速: 1 ml/分; UV 検出: 220 nm];
比旋光度 (クロロホルム, 589 nm, 19.6℃, c = 0.28000 g / 100 ml): -387.0°
(+)-エナンチオマー:
HPLC: Rt = 4.46 分, ee = 99.6% [カラム: 250 mm x 4.6 mm;キラルセレクターポリ(N−メタクリロイル−D−ロイシンtert−ブチルアミドをベースとするシリカゲル相; 溶離剤: 酢酸エチル/イソヘキサン 1:1 (v/v); 温度: 25℃; 流速: 1 ml/分; UV 検出: 220 nm];
比旋光度 (クロロホルム, 589 nm, 20.1℃, c = 0.39500 g / 100 ml): +397.1°
B. 薬理活性の評価
略号:
Figure 2009539787
本発明の化合物の有利な薬理特性を、以下のアッセイで示すことができる:
1. 他のステロイドホルモン受容体と比較して阻害性MR活性およびMR選択性を測定するための細胞のインビトロアッセイ
ヒト鉱質コルチコイド受容体(MR)のアンタゴニストは同定されており、組換え細胞株を利用して本明細書に記載の化合物の活性を定量する。この細胞は、元々、ハムスターの卵巣上皮細胞に由来する(Chinese Hamster Ovary, CHO K1, ATCC: American Type Culture Collection, VA 20108, USA)。
ヒトステロイドホルモン受容体のリガンド結合ドメインが酵母転写因子GAL4のDNA結合ドメインに融合されている、確立されたキメラ系を、このCHO K1細胞株で使用する。かくして産生されたGAL4−ステロイドホルモン受容体キメラは、CHO細胞中の受容体コンストラクトと同時形質移入され、安定に発現される。
クローニング:
GAL4−ステロイドホルモン受容体キメラを生成させるために、ベクターpFC2dbd(Stratagene より)のGAL4 DNA結合ドメイン(アミノ酸1−147)を、PCRで増幅された鉱質コルチコイド受容体(MR、アミノ酸734−985)、糖質コルチコイド受容体(GR、アミノ酸443−777)、プロゲステロン受容体(PR、アミノ酸680−933)およびアンドロゲン受容体(AR、アミノ酸667−919)のリガンド結合ドメインと共に、ベクターpIRES2(Clontech より)にクローニングする。チミジンキナーゼプロモーターの上流に5コピーのGAL4結合部位を含む受容体コンストラクトは、活性化およびGAL4−ステロイドホルモン受容体キメラの結合の後、各々の特異的アゴニストのアルドステロン(MR)、デキサメタゾン(GR)、プロゲステロン(PR)およびジヒドロテストステロン(AR)により、ホタル−ルシフェラーゼ(フォチナス・フィラリス(Photinus pyralis))の発現を導く。
アッセイ方法:
MR、GR、PRおよびAR細胞を、96(または384または1536)ウェルマイクロタイタープレート中の培地(Optimem、2.5%FCS、2mMグルタミン、10mM HEPES)に、アッセイ前日に播き、細胞インキュベーター中で維持する(湿度96%、5%v/vCO、37℃)。アッセイ当日に、被験物質を上述の培地に取り、細胞に添加する。試験物質添加の約10ないし30分後、ステロイドホルモン受容体の各々の特異的アゴニストを添加する。さらに5ないし6時間のインキュベーション時間の後、ビデオカメラを利用してルシフェラーゼ活性を測定する。物質濃度の関数として測定される相対的光量単位は、S字型刺激曲線をもたらす。GraphPad PRISM コンピュータープログラム (Version 3.02) を利用してIC50値を算出する。
表Aは、代表的な例示的化合物のIC50値(MR)を示す:
表A
Figure 2009539787
2. 存在し得るL型カルシウムチャネルへの結合活性を測定するためのインビトロアッセイ
Wistar ラットの大脳皮質の膜調製物を、標準的アッセイとして文献に詳述されている放射能結合アッセイの出発材料として供し [Ehlert, F.J., Roeske, W.R., Itoga E., Yamamura, H.I., Life Sci. 30, 2191-2202 (1982); Gould, R.J., Murphy, K.M.M., Snyder, S.H., Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 79, 3656-3660]、商業的なサービス提供業者(例えば、MDS Pharma Services)による受託調査に使用する。この結合アッセイでは、試験化合物のDMSO中の連続希釈物を、膜調製物およびトリチウム標識リガンドのニトレンジピン(0.1nM)と共に、50mM TrisHClバッファー(pH7.7)中、25℃で、典型的には90分間インキュベートし、特異的に置き換えられた放射性標識リガンドを定量することにより、試験化合物の特異的結合を測定する。非線形回帰分析によりIC50値を決定する。
このL型カルシウムチャネル結合アッセイで、通常のジヒドロピリジン型のカルシウムアンタゴニスト、例えばニトレンジピンについて測定されるIC50値は0.3nMであり、一方、本明細書に記載の本発明の化合物の調査した実施例のIC50値は、>1μMであり、従って、L型カルシウムチャネルについて示された親和性は、少なくとも3000倍減少している。L型カルシウムチャネルに対してそのような低い残留結合親和性を有する化合物は、もはや、L型カルシウムチャネルにより媒介される明白な血行動態的作用をインビボで示さない。
3. 存在し得る試験化合物のカルシウムチャネルアゴニストまたはアンタゴニスト効果の機能的特徴解析のためのインビトロアッセイ:単離されたウサギ動脈の塩化カリウムに誘導される刺激
新たに単離した雄のニュージーランド白色ウサギの胸部大動脈を取り出し、周囲の組織を除く。次いで、長さ2mmの動脈の輪を、Krebs-Henseleit 溶液を有する10mlの器官浴中、37℃で、4gの当初張力下に置く。血管を調節し、安定な静止張力を生成させるために、40mM KCl(準最大の収縮)および15mM KCl(最小の収縮)により、4回、45分間隔で収縮を誘導する。各収縮に続き、連続11回のすすぎサイクルおよび事前のリテンショニング(retensioning)を伴う30分間の静止期間を置く。4回の予備的実施(pre-run)の後、各場合で静止期間の開始時に、さらなるリテンショニングを行わずに、試験物質を器官浴に添加する。試験物質の濃度は、収縮に続く4回の各々について、10倍高い。効果を算出するために、ベースラインの張力および4回目の予備的実施の収縮の値との差を100%と設定し、後続の収縮のピークをこの値と関連付ける。この実験方法は、物質のカルシウムアゴニスト的(準最大収縮のわずかな増大、最小収縮の大幅な増大)およびカルシウムアンタゴニスト的(準最大収縮の減少、最小収縮の大幅な減少)な効果を区別することを可能にする。
この単離された器官に対する機能的アッセイにおいて、例えばニフェジピンなどのジヒドロピリジン型の古典的カルシウムアンタゴニストについて測定されるIC50は、0.1nMないし0.4nMであり、一方、本明細書に記載の本発明の化合物の実施例を調べたIC50値は、4ないし25μMの桁であり、従って、L型カルシウムチャネルについて示された親和性は、少なくとも10000倍減少している。L型カルシウムチャネルに対してそのような低い残留結合親和性を有する化合物は、もはや、L型カルシウムチャネルにより媒介される明白な血行動態的作用をインビボで示さない。
4. 心血管効果を検出するためのインビボアッセイ:代謝ケージ中の覚醒ラットに対する利尿調査
Wistar ラット(体重250−350g)を、飼料(Altromin)および飲用水に自由に接近させて飼育する。試験開始の約72時間前から、動物は通常の飼料の代わりに、塩化ナトリウム含有量0.02%の低塩の飼料(ssniff R/M-H、10 mm、0.02% Naを含む、S0602-E081、ssniff Spezialdiaeten GmbH, D-59494 Soest)を専ら受容する。試験中、この体重クラスのラットに適する代謝ケージ(Tecniplast Germany GmbHより, D-82383 Hohenpeissenberg)中で動物を一匹ずつ飼育し、約24時間にわたり低塩飼料および飲料水に自由に接近させる。試験開始時に、胃管栄養法を利用して、0.5ml/体重kgの量の適する溶媒中で、被験物質を胃に投与する。対照動物は、溶媒のみを受容する。対照および物質の試験を、同日に並行して実施する。対照群および物質投与群は、各々3匹ないし6匹の動物からなる。試験中に、動物により排出される尿を、ケージの底のレシーバーに継続的に回収する。単位時間当たりの尿量を、各動物につき個別に測定し、尿中の排出されるナトリウムおよびカリウムイオンの濃度を、炎光光度法の標準的方法により測定する。これらの測定値から、物質の効果の尺度として、ナトリウム/カリウム比を算出する。測定間隔は、典型的には試験開始後8時間まで(日中の間隔)および試験開始後8ないし24時間の期間(夜間の間隔)である。改変された試験計画では、日中の間隔の間、2時間の間隔で尿を回収し、測定する。この目的で十分な量の尿を得るために、試験開始時に、次いで2時間の間隔で、動物は定められた量の水を胃管栄養法により受容する。
5. DOCA/塩モデル
ラットでの高塩食餌および一側性腎臓除去の組合せにおける酢酸デオキシコルチコステロン(DOCA)の投与は、比較的低いレニンレベルを特徴とする高血圧を誘導する。この内分泌性高血圧(DOCAはアルドステロンの直接の前駆物質である)の結果として、選択されるDOCA濃度に応じて、心肥大およびさらなる末端器官の損傷(例えば腎臓の)があり、それは、とりわけ、タンパク尿および糸球体硬化を特徴とする。従って、このラットモデルで、抗肥大的効果および末端器官保護効果の存在について、試験物質を調査することが可能である。
約8週齢(体重250ないし300g)の雄の Sprague-Dawley (SD) ラットが、左の一側性腎摘出を受ける。この目的で、66%NOおよび33%Oの混合物中の1.5−2%イソフルランでラットを麻酔し、側腹部の切開により腎臓を除去する。腎臓が除去されない、いわゆる偽手術された動物は、後で対照動物として役立つ。
一側性腎摘出されたSDラットは、飲用水中の1%塩化ナトリウム、および、肩甲骨間に注射される酢酸デオキシコルチコステロン(ゴマ油に溶解;Sigmaより)の皮下注射を週に1回受容する(高用量:100mg/kg/週s.c.;通常用量:30mg/kg/週s.c.)。
インビボでの保護効果について調べようとする物質を、胃管栄養法により、または、飼料(Ssniffより)を介して、投与する。試験開始の前日に、動物をランダム化し、同一の動物数(通常n=10)の群に割り当てる。試験を通して、飲用水および飼料は、動物にとって自由に利用可能である。4−8週にわたり、飼料を介して、または、胃管栄養法により1日1回、物質を投与する。プラセボ群として役立つ動物は、同じ方法で処置するが、溶媒のみ、または、試験物質を含まない飼料のいずれかを受容する。
血行動態パラメーター[血圧、心拍数、変力作用(dp/dt)、緩和時間(tau)、最大左室圧、左室拡張末期圧(LVEDP)]を測定し、心臓、腎臓および肺の重量を決定し、タンパク質排出を測定し、心臓組織からのRNA単離後に、RT/TaqMan PCR を利用してバイオマーカー(例えば、ANP(心房性ナトリウム利尿ペプチド)およびBNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド))の遺伝子発現を測定することにより、試験物質の効果を決定する。
統計的分析は、均一性についての分散の事前調査後に、スチューデントのt検定を使用して行う。
C. 医薬組成物の例示的実施態様
本発明の化合物は、以下の方法で医薬製剤に変換できる:
錠剤:
組成:
本発明の化合物100mg、ラクトース(一水和物)50mg、トウモロコシデンプン(天然)50mg、ポリビニルピロリドン(PVP25)(BASF Co., Ludwigshafen, Germany)10mgおよびステアリン酸マグネシウム2mg。
錠剤重量212mg、直径8mm、曲率半径12mm。
製造:
本発明の化合物、ラクトースおよびデンプンの混合物を、5%強度PVP水溶液(m/m)で造粒する。乾燥後、顆粒をステアリン酸マグネシウムと5分間混合する。この混合物を通常の打錠機で打錠する(錠剤の形状について、上記参照)。打錠のためのガイドラインの打錠力は、15kNである。
経口投与できる懸濁剤:
組成:
本発明の化合物1000mg、エタノール(96%)1000mg、Rhodigel(登録商標) (FMC のキサンタンガム、Pennsylvania, USA)400mgおよび水99g。
経口懸濁剤10mlは、本発明の化合物100mgの単回用量に相当する。
製造:
Rhodigel をエタノールに懸濁し、本発明の化合物を懸濁液に添加する。撹拌しながら水を添加する。混合物を、Rhodigelの膨潤が完了するまで、約6時間撹拌する。
経口投与できる液剤:
組成:
本発明の化合物500mg、ポリソルベート2.5gおよびポリエチレングリコール400 97g。経口液剤20gは、本発明による化合物100mgの単回用量に相当する。
製造:
本発明の化合物を、ポリエチレングリコールとポリソルベートの混合物中に撹拌しながら懸濁する。本発明による化合物が完全に溶解するまで、撹拌過程を継続する。
i.v.液剤:
本発明の化合物を、生理的に耐容される溶媒(例えば、等張生理食塩水、5%グルコース溶液および/または30%PEG400溶液)に、飽和溶解度より低い濃度で溶解する。溶液を濾過滅菌し、パイロジェンを含まない注射容器に充填するのに使用する。

Claims (10)

  1. 式(I)
    Figure 2009539787
    [式中、
    Arは、式
    Figure 2009539787
    {式中、
    *は、結合点であり、
    は、水素またはハロゲンであり、
    は、メチルまたはエチルであり、
    は、水素、フッ素、塩素、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチルまたは(C−C)−アルキルであり、
    は、水素またはフッ素であり、
    は、ハロゲン、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、(C−C)−アルコキシまたはトリフルオロメトキシであり、
    10は、シアノまたはニトロであり、
    11は、水素、ハロゲン、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルチオまたはジ−(C−C)−アルキルアミノであり、該(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシおよび(C−C)−アルキルチオラジカル中のアルキル基は、各場合で、3個までのフッ素により置換されていてもよいか、
    または、フェニルであり、それは、ハロゲン、(C−C)−アルキルまたはトリフルオロメチルにより置換されていてもよく、
    12は、水素、ハロゲンまたは(C−C)−アルキルであり、
    Dは、CH、C−RまたはNであり、
    そして、
    nは、0、1または2の数であり、
    置換基Rが1個より多く存在する場合、その意味は同一であっても異なっていてもよい}
    の基であり、
    は、シアノ、ニトロまたは式−C(=O)−R13
    {式中、R13は、(C−C)−アルキル((C−C)−シクロアルキルまたは1個ないし3個のフッ素により置換されていてもよい)またはフェニル(ハロゲン、シアノ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、(C−C)−アルコキシまたはトリフルオロメトキシにより置換されていてもよい)または(C−C)−シクロアルキルである}
    の基であり、
    は、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、シクロブチル、(C−C)−アルコキシまたは(C−C)−アルキルチオであり、
    は、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、(C−C)−アルキルチオ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノまたは式−O−SO−R14
    {ここで、該(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシおよび(C−C)−アルキルチオラジカルは、各場合で(C−C)−シクロアルキルにより置換されていてもよく、
    そして、
    14は、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、(C−C)−シクロアルキル、フェニルまたは、N、Oおよび/またはSの群から2個までのヘテロ原子を有する5員または6員のヘテロアリールであり、
    フェニルおよびヘテロアリールは、1個または2個の同一かまたは異なるハロゲン、シアノ、ニトロ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、(C−C)−アルコキシおよび/またはトリフルオロメトキシにより各々置換されていてもよい}
    の基であり、
    そして、
    は、水素、フッ素、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、(C−C)−アルキルチオ、アミノ、モノ−(C−C)−アルキルアミノまたはジ−(C−C)−アルキルアミノである]
    の化合物およびその塩、溶媒和物および塩の溶媒和物。
  2. 式中、
    Arが、式
    Figure 2009539787
    {式中、
    *は、結合点であり、
    は、水素、フッ素、塩素またはシアノであり、
    は、フッ素、塩素、メチルまたはエチルであり、
    10は、シアノまたはニトロであり、
    11は、塩素、臭素、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシ、(C−C)−アルキルチオまたはトリフルオロメチルチオであり、
    そして、
    nは、0または1の数である}
    の基であり、
    が、シアノ、アセチルまたはトリフルオロアセチルであり、
    が、メチルまたはトリフルオロメチルであり、
    が、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシまたは式−O−SO−R14
    {ここで、R14は、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、(C−C)−シクロアルキル、フェニルまたはチエニルであり、
    フェニルおよびチエニルは、1個または2個の同一かまたは異なるフッ素、塩素、シアノ、メチル、トリフルオロメチル、メトキシおよび/またはトリフルオロメトキシにより各々置換されていてもよい}
    の基であり、
    そして、
    が、水素、フッ素またはメチルである、
    請求項1に記載の式(I)の化合物およびその塩、溶媒和物および塩の溶媒和物。
  3. 式中、
    Arが、式
    Figure 2009539787
    {式中、
    *は、結合点であり、
    そして、
    11は、エチル、メトキシまたはトリフルオロメトキシである}
    の基であり、
    が、シアノまたはアセチルであり、
    が、メチルまたはトリフルオロメチルであり、
    が、(C−C)−アルコキシまたは式−O−SO−R14
    {ここで、R14は、(C−C)−アルキルである}
    の基であり、
    そして、
    が、水素またはメチルである、
    請求項1または請求項2に記載の式(I)の化合物およびその塩、溶媒和物および塩の溶媒和物。
  4. 式中、Rが(C−C)−シクロアルキルで置換されていることもある(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシまたは式−O−SO−R14(式中、R14は請求項1ないし請求項3に記載の意味を有する)の基である、請求項1ないし請求項3に記載の式(I)の化合物の製造方法であって、式(II)
    Figure 2009539787
    (式中、Arは請求項1ないし請求項3に記載の意味を有する)
    の化合物を、
    [A]1段階(ワンポット反応)で、または、2段階の工程で、式(III)
    Figure 2009539787
    (式中、Tは、メチルまたはエチルである)
    の化合物、および、式(IV)
    Figure 2009539787
    (式中、RおよびRは請求項1ないし請求項3に記載の意味を有する)
    の化合物と反応させ、式(V)
    Figure 2009539787
    (式中、Ar、R、RおよびTは、各々上記の意味を有する)
    の化合物を得、次いで、後者を、不活性溶媒中、s−トリアジンと、塩基の存在下で反応させ、式(VIa)
    Figure 2009539787
    (式中、Ar、RおよびRは、各々上記の意味を有する)
    の化合物を得るか、
    または、
    [B]1段階(ワンポット反応)で、または、2段階の工程で、式(VII)
    Figure 2009539787
    (式中、RおよびRは請求項1ないし請求項3に記載の意味を有する)
    の化合物、および、式(VIII)
    Figure 2009539787
    (式中、Rは請求項1ないし請求項3に記載の意味を有する)
    の化合物と反応させ、式(VI)
    Figure 2009539787
    (式中、Ar、R、RおよびRは、各々上記の意味を有する)
    の化合物を得、
    次いで、式(VIa)または(VI)の化合物を、不活性溶媒中、必要に応じて塩基の存在下、式(IX)の化合物または式(X)のトリアルキルオキソニウム塩
    Figure 2009539787
    (式中、
    15は、(C−C)−シクロアルキルにより置換されていてもよい(C−C)−アルキルであるか、または、トリフルオロメチルであり、
    15Aは、メチルまたはエチルであり、
    Xは、ハロゲン、メシレート、トシレートまたはトリフレートなどの脱離基であり、
    そして、
    は、テトラフルオロボレートなどの非求核性陰イオンである)
    で、または、酸の存在下、式(XI)
    Figure 2009539787
    (式中、R15Aは上記の意味を有する)
    のオルトギ酸エステルでアルキル化し、式(I−A)
    Figure 2009539787
    (式中、Ar、R、R、RおよびR15は、各々上記の意味を有する)
    の化合物を得るか、または、式(VIa)または(VI)の化合物を、不活性溶媒中、塩基の存在下、式(XII)
    Figure 2009539787
    (式中、R14は請求項1ないし請求項3に記載の意味を有する)
    の化合物と反応させ、式(I−B)
    Figure 2009539787
    (式中、Ar、R、R、RおよびR14は、各々請求項1ないし請求項3に記載の意味を有する)
    の化合物を得、
    必要に応じて、得られる式(I−A)または(I−B)の化合物を、当業者に知られている方法によりそれらのエナンチオマーおよび/またはジアステレオマーに分離する、および/または、適当な(i)溶媒および/または(ii)塩基もしくは酸で、それらの溶媒和物、塩および/または塩の溶媒和物に変換することを特徴とする、方法。
  5. 疾患の処置および/または予防のための、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の式(I)の化合物。
  6. アルドステロン症、高血圧、慢性心不全、心筋梗塞の後遺症、肝硬変、腎不全および卒中の処置および/または予防用の医薬を製造するための、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の式(I)の化合物の使用。
  7. 不活性、非毒性の医薬的に適する補助剤と組み合わせて、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の式(I)の化合物を含む、医薬。
  8. ACE阻害剤、レニン阻害剤、アンジオテンシンII受容体アンタゴニスト、ベータ−遮断薬、アセチルサリチル酸、利尿剤、カリウム・サプリメント、カルシウム拮抗薬、スタチン類、ジギタリス(ジゴキシン)誘導体、カルシウム感受性増強薬、硝酸塩および抗血栓剤からなる群から選択される1種またはそれ以上のさらなる有効成分と組み合わせて、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の式(I)の化合物を含む、医薬。
  9. アルドステロン症、高血圧、慢性心不全、心筋梗塞の後遺症、肝硬変、腎不全および卒中の処置および/または予防用の、請求項7または請求項8のいずれかに記載の医薬。
  10. 有効量の少なくとも1種の請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の式(I)の化合物、または、請求項7ないし請求項9のいずれかに記載の医薬を使用することによる、ヒトおよび動物におけるアルドステロン症、高血圧、慢性心不全、心筋梗塞の後遺症、肝硬変、腎不全および卒中の処置および/または予防方法。
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