JP2009539114A - 表面イオン化技術で用いるための固体を保持する器具 - Google Patents

表面イオン化技術で用いるための固体を保持する器具 Download PDF

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Abstract

【課題】質量分析計による検体からの検体イオン及び中性分子の採取を誘導し、それによって所定の面積又は容積から採取し、かつ化学的予備段階の必要なく固体又は液体を採取する装置を提供する。
【解決手段】本発明は、質量分析計による表面から検体イオン及び中性分子の採取を制限する装置であり、それによって所定の面積又は容積から採取する。本発明の様々な実施形態では、大気圧で又はその近くで脱離イオン化から所定の空間解像度で形成されたイオンを採取するのに、管が用いられる。本発明の一実施形態では、静電界は、分析されている試料の表面の近傍に位置決めされた個々の管又は複数の管のいずれかにイオンを誘導するのに用いられる。本発明の一実施形態では、分析のためにイオン及び中性分子を分光計に引き込むために、広直径試料採取管を真空注入口と共に用いることができる。本発明の一実施形態では、静電界と共に広直径試料採取管は、イオン収集の効率を改善する。
【選択図】図7

Description

優先権主張
本出願は、以下の米国特許出願に対する優先権を主張するものである。
(1)2006年5月26日出願の発明者Brian D.Musselmanによる「表面イオン化技術で用いるための高解像度採取システム」という名称の米国特許仮出願出願番号第60/808、609号、
(2)2007年5月25日出願のBrian D.Musselmanによる「表面イオン化技術で用いるための高解像度採取システム」という名称の米国特許出願出願番号第11/754、115号、
(3)2007年5月25日出願のBrian D.Musselmanによる「表面イオン化技術で用いるための固体を保持する器具」という名称の米国特許出願出願番号第11/754、158号、及び
(4)2007年5月25日出願のBrian D.Musselmanによる「表面イオン化技術で用いるための可撓性開放管採取システム」という名称の米国特許出願出願番号第11/754、189号。
これらの出願((1)−(4))は、その全体が引用により本明細書に明示的に組み込まれる。
本発明は、質量分析計による検体からの検体イオン及び中性分子の採取を誘導し、それによって所定の面積又は容積から採取し、かつ化学的予備段階の必要なく固体又は液体を採取する装置である。
表面からの分子の脱離及びイオン化、液体から直接のイオン化、及び蒸気中の分子のイオン化を可能にする脱離イオン源は、全体が引用により明示的に組み込まれる米国特許第6、949、741号の「大気圧イオン源」に説明されているように、Cody他によって最近開発されたものである。Cody他は、検体試料の「実時間の直接分析(DART(登録商標))」を考慮している。この方法は、搬送ガスとして長寿命準安定原子として存在することができるヘリウム、窒素、及び他の気体を含む低質量原子又は分子を利用する。これらの搬送ガス種は、イオン化が起こる大気圧で多量に存在する。このイオン化方法は、検体試料の迅速分析のいくつか利点を提供する。
米国特許仮出願出願番号第60/808、609号 米国一般特許出願出願番号第11/754、115号 米国一般特許出願出願番号第11/754、158号 米国一般特許出願出願番号第11/754、189号 米国特許第6、949、741号 Cody、R.B.、Laramee、J.A.、Durst、H.D.著「周囲条件下で外気中の材料の分析のための多用途新規イオン源」、Anal.Chem.、2005、77、2297−2302 Cooks、R.G.、Ouyang、Z.、Takats、Z.、Wiseman.、J.M.著「周囲質量分析計」、Science、2006、311、1566−1570 Tanaka、K.、Waki、H.、Ido、Y.、Akita、S.、及びYoshida、Y.著「レーザイオン化飛行時間による最大m/z100、000まで蛋白及びポリマー分析」、「Rapid Commun.Mass Spectrom.」、1988、2、151−153 Karas、M.、Hillenkamp、F.著「10、000ダルトンを超える分子質量を有する蛋白のレーザ脱離イオン化」、Anal.Chem.、1988、60、2299−2301、超真空中の「質量分析法」(MS) Barber、M.Bordoli、R.S.、Elliot、G.J.、Sedgwick、R.D.、Tyler、A.N.著「固体の高速原子衝撃(F.A.B.):質量分析のための新規イオン源」、J.Chem.Soc.Commun.、1981、325
様々な試料及び様々な実験環境に対してCodyのDART技術の使用に対する制限が残っている。更に、質量分析システムで用いるためのこれらの効率的な脱離イオン源の開発により、試料からの分子の脱離の部位を判断する精度を増す必要性が発生している。現在の採取システムは、表面上の分子の選択的イオン化の手段を提供するが、これらの分子は、多くの場合、薄膜に又は材料のバルクの一部に存在する。結晶性粉末、不溶性材料、及び溶剤と反応する多くの化学種の場合には、表面イオン化は、分子がイオン化区域に保持されることが必要であるために困難である。現在の採取システムは、表面上のスポットからのイオンの選択的収集の手段を提供するが、それらは、関連の試料スポットに隣接する位置から必ずしも脱離されているイオンを除外することなくそれを行う。感度を失うことなく採取表面に対する空間解像度を増大させることは有利である可能性がある。空間採取の解像度の改善は、より高い収量の分析を可能にし、分析のために分子を隔離及び局在化するための選択的表面化学物質の使用の可能性をもたらすことができる。表面イオン化のための分子、粉末、及び非バルク材料を局在化する機能は、問題解決における技術のより幅広い適用と溶剤の使用が実際的でない通常の分析とに対して必要である。背景がない状態で、かつ試料を「清浄な」イオン化領域に導入する溶液を作る必要なく検体イオンを採取することも有利であるとすることができる。更に、脱離イオン源を質量分析計から有意な距離の検体試料に向けることができることも望ましいとすることができる。
本発明の様々な実施形態では、管を用いて、大気圧又はその近くで脱離イオン化から所定の空間解像度で形成されたイオンを採取する。本発明の一実施形態では、静電界を使用して、分析されている試料の表面の近傍に位置決めされた個々の管又は複数の管のいずれかにイオンを誘導する。本発明の代替的な実施形態では、分析のためにイオン及び中性分子を分光計に吸い込む真空注入口と組み合わせて、広直径の試料採取管を用いることができる。本発明の別の実施形態では、静電界と組み合わせた広直径試料採取管は、イオン収集の効率を改善する。本発明の一実施形態では、様々な直径を有するセグメントを収容する広直径試料採取管が、イオン収集の効率を改善する。本発明の様々な代替的な実施形態では、透過性障壁を使用して、表面脱離分析のために固体材料を物理的に保持し、同時にイオン収集の効率を改善する。本発明の一実施形態では、透過性障壁は、標準大気圧注入口又は広直径試料採取管のいずれかの開口部にわたって置かれ、透過性障壁と接触している検体の分析を可能にする。
本発明は、その特定的な実施形態に関して説明する。付加的な態様は、図面から認めることができる。
「実時間直接イオン化(DART)」(Cody、R.B.、Laramee、J.A.、Durst、H.D.著「周囲条件下で外気中の材料の分析のための多用途新規イオン源」、Anal.Chem.、2005、77、2297−2302)と、「脱離エレクトロスプレー表面イオン化(DESI)」(Cooks、R.G.、Ouyang、Z.、Takats、Z.、Wiseman.、J.M.著「周囲質量分析計」、Science、2006、311、1566−1570)とは、質量分析計システムを有する効率的な脱離イオン源のための2つの最近の進歩であり、これらは、各々、全体が引用により明示的に組み込まれている。DART及びDESIは、検体試料の迅速実時間分析に対していくつかの利点を提供する。しかし、様々な試料及び様々な実験環境に対して、これらの技術の使用に制限が残っている。例えば、感度を失うことなく表面を採取するために空間解像度を増大させることは利点である可能性がある。空間採取における解像度の改善は、より高い収量分析を可能にし、分析のために分子を隔離及び局在化するための選択的表面化学物質の使用の可能性をもたらすことができる。従って、DART及びDESIで試料からの分子の脱離の部位を判断する上で精度を増す必要がある。粉末試料、結晶性化合物、及び高温不溶性材料の信頼性があって再現可能な位置決めを可能にする装置の進歩も必要である。
以前の研究者は、「マトリックス支援レーザ脱離イオン化(MALDI)」(Tanaka、K.、Waki、H.、Ido、Y.、Akita、S.、及びYoshida、Y.著「レーザイオン化飛行時間による最大m/z100、000まで蛋白及びポリマー分析」、「Rapid Commun.Mass Spectrom.」、1988、2、151−153、Karas、M.、Hillenkamp、F.著「10、000ダルトンを超える分子質量を有する蛋白のレーザ脱離イオン化」、Anal.Chem.、1988、60、2299−2301、超真空中の「質量分析法」(MS))のような脱離イオン化法の使用を含む研究を完了し、これらは、その全体が引用により各々明示的に組み込まれている。脱離部位の信頼できる判断による選択生体分子の脱離は、2次イオン脱離(SIMS)及び高速原子衝撃(Barber、M.Bordoli、R.S.、Elliot、G.J.、Sedgwick、R.D.、Tyler、A.N.著「固体の高速原子衝撃(F.A.B.):質量分析のための新規イオン源」、J.Chem.Soc.Commun.、1981、325)の質量分析のようなMALDI及び他のイオン化システムに対して報告されており、これは、その全体が引用により明示的に組み込まれている。これらの実験は、質量分析計の内側の高真空脱離条件下で試料を用いることによって完了している。「大気圧MALDI(AP−MALDI)」、DART、及びDESIの使用に関する報告はまた、報告された全ての場合に公開されているが、用いる採取システムは、脱離部位の正確な採取を提供するようにこの注入口の改質が殆どないか又は全くない、簡単な毛管又は300ミクロン以下の大きさの注入口である。
他の実験では、研究者は、次の脱離のための分子の化学的分類の特定的なタイプを選択するために受容体を作り出すように、MALDIターゲット表面の化学的修飾の使用を報告している。これらのシステムでは、互いに異なる検体タイプの分離は、表面に結合した化学及び生化学材料の作用によって完了している。試料表面又はその局所環境上の関連の分子の元の位置は、通常これらのシステムで保持されない。血清、血液、及び他の生体液から派生した特定的な蛋白及び蛋白複合体を選択的に保持するために、表面結合抗体の使用を組み込む高性能の分析は、分光法によって分析するための表面上にこれらの関連の分子を隔離するための手段を提供する。DNA及びRNAから派生したヌクレオチドの特定的な賞賛的ストランドを結合するために、表面上に固定された短いものから中等度の長さのオリゴヌクレオチドの使用も、表面上に関連の分子を隔離するための手段を提供する。これらのシステムは、検体を濃縮するために用いることができるが、これらは、多くの場合、検体が結合される分子の空間位置に関する情報に乏しい。アッセイ表面を崩壊させることなくこの検体を迅速に分析するための手段を有することは魅力的であろう。
高真空下の試料を有するMALDIの場合には、発生源からの光束と放射線をターゲットに集めるのに用いる光学器械とによって形成された寸法を有する、非常に小さい明確なスポットから有効に試料をイオン化することができる。スポットの直径の下限値は、使用した光学器械に基づく窒素ベースレーザに対して30ミクロンから50ミクロンに及び、MALDI−TOF計器の大多数で用いる337ナノメートル光源に集束させる。設計及びレーザは変化するが、イオン化レーザビームの直径を30ミクロン未満に低下させると、質量分離後検出可能信号を提供するのに必要な十分多数のイオンをイオン化するのは困難である。ここでの意味は、現在の技術で典型的なMALDI−TOFにおいて100ミクロン、及び高解像度イオン化性能を考慮して設計された計器において50ミクロンよりも大きな距離を置いて配置されない表面の構成要素を空間的に分解するのは困難であるということである。最近になってDARTイオン化技術は、電位が殆どないか又は全く表面に印加されない接地電位又は試料において表面からイオンの脱離を完了するのに用いられている。DART技術は、効率的に試料をイオン化するために準安定原子又は分子の使用を含む。更に、DESIで提案されたようなエレクトロスプレーを用いることによる表面イオン化は、表面から安定イオンの脱離を可能にする。基本的にはこれらの技術は、これらが選択的に結合された表面から関連の分子の直接脱離を可能にするために、材料をイオン化する機能を研究者に提供する。実際に、公開された報告は、葉、生体組織、花弁、及び薄層クロマトグラフィープレートを含む、表面上の分子に対して適度な空間解像度を可能にするという主張と共にこのような結果を示している。DESI及びDARTの両方は、良好な効率で非常に小さなスポット中に存在する分子をイオン化することができるが、脱離が起こるスポットサイズは、MALDIに比べて大きい。DART実験中の採取の正常域は、直径で約4mm2であり、これは、MALDI中に採取された面積よりも大きく1000倍を超えている。その結果、DART及びDESIの両方による高解像度採取の報告は、高解像度を有する表面の試験に対してこれらの技術の使用を支持していない。
API−MSにおける従来技術は、針、毛管注入口、及びレンズ、並びにイオン集束要素として作用する複数のレンズに印加された静電電位の作用を組み合わせる多くの異なる設計を含み、これらは、大気圧でイオン集束ポストイオン化を達成するようにイオン形成領域に位置決めされる。これらの静電集束要素は、発生源のこの領域中に発生した電界の作用により、質量分析計注入口に選択的にイオンを引き寄せるか又は押し出すように設計される。大気圧源は、関連のイオンが質量分析に対して許容可能なレベルまで移動する経路に沿ってガス圧力を低減する働きをする小さなオリフィスによって分離された複数のポンプ段を多くの場合に収容する。これらのオリフィスはまた、電位が表面に印加される時にイオン集束レンズとして作動する。
大気圧イオン化(API)質量分析計注入口の現在の構成は、毛管又は小さな孔径のいずれかを使用するように設計されて、質量分析器へ透過するためにイオン及び中性分子を同様に質量分析計内に実質的に吸引する。質量分析計の高真空領域に対して大気圧で形成されたイオンを移送する金属及びガラス毛管の使用は、多くの市販の質量分析計上に実施され、かつ広く当業技術で応用されている。これらの金属及びガラス毛管は、通常これらの全長にわたって固定直径を有する。毛管の機能は、管を通過するガスの量のイオンの両移送を可能にすること、及び質量分析計に必要な大気圧から10-3torr又はそれ未満の範囲の真空圧までガス圧力を低減することである。毛管内へのガス流及びこれを通るガス流は、毛管の長さ及び直径に依存する。
表面に印加された電位が実験の典型的な継続時間中残る場合、表面は、電位で荷電することができ、ここで表面における電位は、表面に印加された電位の50パーセントよりも大きい。大気圧の真空は、760torrである。一般的には、この圧力範囲の「約」は、101大気=7.6×103torr未満から10-1大気=7.6×101torrまでの圧力の範囲を包含する。10-3torr未満の真空は、高真空を構成するであろう。一般的には、この圧力範囲の「約」は、5×10-3torr未満から5×10-6torrまでの圧力の範囲を包含する。10-6torr未満の真空は、超高真空を構成するであろう。一般的には、この圧力範囲の「約」は、5×10-6torr未満から5×10-9torrまでの圧力の範囲を包含する。以下では、語句「高真空」は、高真空及び超高真空を包含する。
本発明の一実施形態では、採取システムは、より大径の管を利用して、より伝導性と、従って、測定のための分光計分析システムへのイオン及び分子のより効率的な移送とを提供する。本発明の一実施形態では、採取システムは、狭い又は制限入口に続いてより大きな径管領域を利用して、イオンが管の表面に衝突し、従って、測定のための分光計分析システムへのイオン及び分子のより効率的な移送を提供する電位を低下させる。より大きな径管構成の利用により、管の内側の静電界の実施を可能にして、システムの感度を更に改善した分光計システムへのイオンの収集及び移送を更に高める。
本発明の一実施形態では、電位がその内面に印加された状態の狭いオリフィス管は、管の外面に印加された2次電位が、管の採取注入口から離れて関連の領域内に発生しないイオンを偏向するように作用する間、関連の区域から選択的にイオンを収集するように試料の表面に近い状態で位置決めされる。本発明の一実施形態では、試料採取管の端部は、関連の領域から選択的にイオンを収集するように試料の表面に近接を与えるように成形される。本発明の一実施形態では、説明した様々な採取システムは、イオンを捕らえる真空システムの機能を改善することにより、脱離処理中にイオンのより効率的な収集を可能にする。
脱離イオン源101は、図1に示すように検体分子を含有するターゲット表面111に向けられた準安定中性励起状態種を含有する搬送ガスを発生する。実時間直接分析(DART)源によって生成された準安定中性励起状態種は、本発明の構成要素によって生成されたイオン種の例である。しかし、本発明は、脱離エレクトロスプレーイオン化(DESI)源、レーザ脱離源、又はコロナ又はグロー放電源のような他の大気圧イオン源によって発生したイオンを含む他のイオン種を用いることができる。イオン種はまた、イオン及び準安定中性励起状態種の混合物を含むことができる。これらの検体分子は、表面111から脱離され、かつ搬送ガスの作用によってイオン化される。イオン化されると、検体イオンは、真空注入口130を通って分光計システムに運び込まれる。
脱離イオン化中にイオン化ガスを受けた試料の区域は、最近開発されたDART及びDESIシステムの両方においては比較的大きい。試料の特定的な区域の構成を判断する機能は、数立方ミリメートルに限定される。本発明の一実施形態では、小さな直径の毛管は、特定的な区域からより選択的にイオンを収集するために、試料に近い状態で位置決めすることができる。残念ながら、減少した直径の毛管は、分析のための収集効率の低下をもたらす。
空間採取の改善を可能にする代替的な手法は、図13に示すように関連の区域の外にある区域内のイオン化を防止するために装備された透過性物理的障壁1316の使用を含む。透過性障壁は、検体が孔隙に挿入されるか又は他の方法で吸着又は吸収されることを可能にする透過性物理的障壁を有することができる。本発明の一実施形態では、DART源1301を出る準安定原子又は準安定分子は、透過性物理的障壁1316によって試料表面1311から部分的に保護される。本発明の代替的な実施形態では、透過性物理的障壁は、イオン源とイオン化ガスが通過する試料表面の間に置かれたスリットとすることができる。本発明の一実施形態では、透過性物理的障壁は、可変幅のスリットである。本発明の別の実施形態では、金属板中のピンホールは、透過性物理的障壁とすることができる。ガスが障壁を通った状態で、それは、表面上の分子のイオン化を達成することができる。生成されたイオンは、真空注入口1330通って分光計システムに運び込まれる。
関連の区域に隣接する区域から分子の脱離を遮断するために透過性物理的障壁として用いられている材料は、表面のターゲット区域から分子を脱離してイオン化するのに用いられるのと同じイオン化原子又は分子に露出される。DARTの場合には、これらの原子及び分子はガスであって、同様に表面上で濃縮することはないが、DESIでは、これらの分子がその後イオン化され、従って、システムにイオンを生じさせる可能性があるために、透過性物理的障壁上で濃縮する可能性がある液体を除去するように特別な配慮が講じられる必要がある。次に、透過性物理的障壁上の液体の蓄積は、透過性物理的障壁表面から発生した新しいイオンをもたらす。障壁上の電界の存在効果は、従って、透過性物理的障壁としてその使用目的にそぐわないスリット又はオリフィスを通過しながら、DESIビーム中の荷電イオンが偏向される可能性があるために、それが、場合によっては採取システムの分解を低下させる可能性がある点である。明らかに、この状況は、表面の小さな区域を空間的に分解する精密測定に対して理想的ではない。
本発明の一実施形態では、表面から脱離されたイオンは、分光計の真空システムに接続した単一の管から作られた装置を通って分光計システムに引き込むことができる。本発明の一実施形態では、表面から脱離されたイオンは、分光計の真空システムに接続した複数の管から作られた装置を通って分光計システムに引き込むことができる。本発明の一実施形態では、管は円筒形である。本発明の一実施形態では、管は楕円形である。本発明の一実施形態では、円筒管を用いることができ、かつ円筒体の直径は、100ミクロンよりも大きくすることができる。本発明の代替的な実施形態では、1センチメートルの円筒管の直径を用いることができる。本発明の様々な実施形態では、100ミクロンよりも大きくて1センチメートルよりも小さな円筒管の直径を用いることができる。
本発明の一実施形態では、管は、試料注入口でより大きな直径、及び質量分析器注入口で最小直径を有する円錐形とすることができる。本発明の一実施形態では、円錐管を用いることができ、かつより小さな直径は、100ミクロンとすることができる。本発明の代替的な実施形態では、1センチメートルの最大直径を有する円錐管を用いることができる。本発明の様々な実施形態では、100ミクロンよりも大きな最小直径と1センチメートルよりも小さな最大直径とを有する円錐管を用いることができる。本発明の一実施形態では、管を変化に富んだ形状にすることができる。本発明の一実施形態では、1つの管又は複数の管の内面は、脱離イオン化処理中に発生するイオンを保持し、かつ平行にするために印加することができる電位を支持することができる。図2は、抵抗被覆ガラス管202を用いることによって製作された装置を示し、この外面は、導電材料に接続した電極219を通して表面に電位を印加することができる金属222のような導電材料で被覆されている。別の電極217は、管202の内面への電位の印加を可能にするために抵抗被覆管に取り付けられる。管アセンブリは、試料の様々な部分の分析を可能にするように管アセンブリの横方向及び水平移動を可能にするホルダ245を用いることによって試料表面211上に位置決めすることができる。脱離処理中にイオン化された分子が蒸気相中にあると、これらが、管の外面に印加された電界の作用によって関連の区域の外側にある場合に、これらは、真空注入口230を通って分光計システムに運び込まれるか又は真空注入口に至る管の入口から離れて偏向されるかのいずれかである。
本発明の一実施形態では、管222内の内孔直径は、採取器装置中の管202の開口端内に脱離された表面211からイオン及び中性分子を捕らえるために、採取領域中の真空を増加させるように変更することができる。本発明の一実施形態では、管230内の内孔直径は、採取領域と質量分析計の間のガス流を増減させるように変更することができる。
ホルダ245を用いた管の移動は、表面211内に組み込まれた1つ又はそれよりも多くの光検出器と相互作用する管202又はホルダ245に付加されたレーザ又は発光ダイオードのような光源によって誘導することができる。集積回路が表面211上の様々な位置で管202の位置を感知した状態で、表面211の系統的試料分析を実施することができる。当業者は、このような装置が「ラボ・オン・チップ」装置の分析及び生体起源の試料の原位置スクリーニングの用途を有することができることを認めることができる。
抵抗被覆ガラスイオンガイドは、質量分析計の高真空領域で使用されている。設計により、ガラスは、真空システム中の位置間の移送のためのイオンガイドに注入されたイオンをもたらすアセンブリ又は質量分析器(例えば、リフレクトロン又はイオンミラーにおける)に製作される。生成されたイオンと同じ極性で作動する抵抗被覆ガラス面は、イオンを最低電位に誘導することによって作用し、これらを焦点イオンビーム内に視準する。
本発明の一実施形態では、大気圧で作動された抵抗被覆ガラス管の内面に印加された電位は、その入口を制約し、かつイオンをこれに誘導するように作用すると同時に、電位が管の内面の長さに沿って減少する時にこれらを管の出口に向けて押し進める。本発明の一実施形態では、管を脱離の区域の近くに置き、かつ管の出口端に真空を加えることにより、結果としてより広い区域からより効率的なイオンの収集が生じる。本発明の代替的な実施形態では、イオンの収集は、管に印加された電位の作用によって抑制することができる。本発明の別の実施形態では、イオンの収集は、管出口に加えられた真空の作用によって抑制することができる。本発明の一実施形態では、電位を支持するように改質されている管の外面に対する電位の印加は、管の電気的及び真空構成要素の作用からの捕捉結果に対してターゲット位置にないイオンの偏向をもたらす。本発明の代替的な実施形態では、管への電位の印加は、イオンが形成されている表面の指定容積からのみの採取をもたらす。本発明の様々な実施形態では、管の直径の差とそれに加えられた真空は、採取システムの解像度を定めるように働く。本発明の一実施形態では、より小さな径管は、より高い解像度をもたらす。本発明の一実施形態では、より大きな径管は、より広い試料表面区域にわたる以外に、より多くのイオンの収集を可能にする。
図3は、金属管のような導電管を用いることによって製作された採取装置を示している。本発明の一実施形態では、表面から脱離されたイオンは、イオンが脱離イオン化搬送ガス(図示せず)によって表面311から脱離された100ミクロンから1センチメートルに及ぶ直径の単一導電管302から作られた装置を通って分光計システムに引き込むことができる。本発明の一実施形態では、管の表面は、印加されると脱離イオン化処理中に発生するイオンを保持するように作用する電位を支持することができるべきである。関連の特定的試料区域内に形成されないイオンを管302内に収集されることからそらすために、絶縁材料336によって元の管から絶縁された第2の管350が、図示のように同軸構成で使用される。別の電極319は、外部導電性表面350に取り付けられる。第2の管350は、導電管302の外面の下部を覆う。同極性又は異極性の第2の電位は、この外面に印加されて、導電管302の採取端部に直接隣接する試料表面区域からは生成されないイオンの偏向方法を提供する。電極317は、管の内面への電位の印加を可能にするために管302に取り付けられる。外側管はまた、絶縁体の表面に付加された導電性金属から構成することができる。管アセンブリは、試料の様々な部分の分析を可能にするように管アセンブリの横方向及び水平移動を可能にするホルダ345を用いることによって試料表面311上に位置決めすることができる。イオン化された状態で、検体イオンは、真空注入口330を通って分光計システムに運び込まれる。
本発明の一実施形態では、内面に印加された電位は、負とすることができ、一方、外面に印加された電位は、正とすることができる。この構成では、導電性被覆(例えば、金属)ガラス管の端部に直接隣接する区域内に形成された陽イオンは、管内に引き付けることができ、その理由は、陽イオンが、負電位に引き付けられ、一方、管に直接隣接する容積の外側に形成された陽イオンは、採取区域から離れて偏向され、従って、これらが収集されて分光計に移送されることを防ぐからである。
本発明の一実施形態では、内面に印加された電位は、正とすることができ、一方、外面に印加された電位は、負とすることができる。この構成では、導電性(例えば、金属)被覆ガラス管の近位端に直接隣接する区域内に直接形成された陰イオンは、管内に引き付けることができ、その理由は、陰イオンが陽電位に引き付けられ、一方、管の近位端に直接隣接する容積の外側に形成された陰イオンは、採取区域から離れて偏向させることができ、従って、これらが測定されないようにするからである。
本発明の一実施形態では、抵抗ガラスの短い部分の使用は、異極性のイオンがガラスの内面に衝突する機会を低減し、従って、測定前の電位損失を低減することができる。
本発明の一実施形態では、可撓性又は剛性の管444のいずれかの複数セグメントの使用は、図4に示すように、導電性被覆(例えば、金属)管402から作られた装置を通じて、これらが採取器装置内に脱離された区域から分光計分析器468までのイオンのより効率的な移送を満足させる。本発明の一実施形態では、管は、直角で脱離イオン化採取を搬送ガスに提供するように位置決めすることができる。本発明の一実施形態では、管は、図17に示すように脱離イオン化採取を提供するように分析される表面に対して45度で配向することができる。本発明の一実施形態では、管は、分析される表面に対して図16に示すように約10度の下限から約90度の上限で配向することができる。本発明の一実施形態では、管は、分析される表面に関して360度又はそれよりも大きく巻き付けることができる。本発明の一実施形態では、管は、一端を質量分析計真空システムに取り付けて、採取器装置内の管402の開口端内に脱離された表面411から、イオン及び中性分子の捕捉に吸引を与えることができる。脱離イオン源401は、検体分子を含有するターゲット表面に向けられた準安定中性励起状態種を含有する搬送ガスを発生する。管アセンブリは、試料の様々な部分の分析を可能にするように管アセンブリの横方向及び水平移動を可能にするホルダ445を用いることによって試料表面411上に位置決めすることができる。電極417は、管の内面への電位の印加を可能にするために、抵抗被覆管402に取り付けることができる。電極419は、管の外面への電位の印加を可能にするために、管422の内の導電性表面に取り付けることができる。
本発明の一実施形態では、多重セグメント管444の第1のセグメント402の使用内径は、多重管の次のセグメントの内径よりも有意に小さい。近位管402の減少した直径は、管444の次のセグメントに流れ込むガスの速度を増加させるように作用する。より大径の管444は、表面積対ガス容積の低比率を有するイオンが通過するための領域を提供する。容積の増加により、流動気体内に同伴されたイオンが、管444のセグメントの内壁と衝突することになる確率を低下させる。質量分析計への多重セグメント管の遠位端の接続は、管を通って気体及びイオンを吸い込むように真空を提供する。代替的に、管は、気体イオン分離器装置に接続して、より大量の気体及びイオンが管の近位端に入ることを可能にすることができる。本発明の一実施形態では、気体イオン分離器は、管の遠位端で接続することができる。代替的な実施形態では、気体イオン分離器は、管の近位端と遠位端の間のポイントで挿入することができる。
本発明の様々な実施形態では、様々な角度における試料脱離表面は、前に説明した(図13)スリット及びオリフィスの使用に関連する厄介な問題を回避するのに用いられる。本発明の一実施形態では、分析される表面511がイオン源に対して位置決めされた角度により密接に一致する角度を有する開口部を備えた試料収集管は、脱離イオン化処理中に形成されたイオン及び中性分子のより効率的な収集を達成するのに用いられる(図5)。イオンが脱離されている表面511の呈示角度に対して補完的であるように端部が設計され、かつ製作されている管502の使用は、一端で質量分析計真空システムに取り付けられて、これらが採取器装置内の管502の開口端内に脱離されると、表面からのイオン及び中性分子のより効率的な収集を提供することができる。脱離イオン源501は、検体分子を含有するターゲット表面に向けられた準安定中性励起状態種を含有する搬送ガスを発生する。管アセンブリは、試料の様々な部分の分析を可能にするように管アセンブリの横方向及び水平移動を可能にするホルダ545を用いることによって試料表面511上に位置決めすることができる。電極517は、管の内面への電位の印加を可能にするために、抵抗被覆管502に取り付けることができる。イオン化されると検体イオンは、真空注入口530を通って分光計システムに運び込まれる。電極519は、管の外面への電位の印加を可能にするために、管522の内の導電性表面に取り付けることができる。
本発明の一実施形態では、イオンは、生成されたイオンと反対の電位が印加されている導電性被覆(例えば、金属)管のより長い部分から絶縁された導電管の短い部分に電極651を通して電位を印加することによって発生した静電界によって分光計に引き込むことができる(図6に示すように)。短い外部導電管は、試料とより長い内部導電管602との間に設けられ、かつ内部管602の直径よりも大きな直径を有する。内部管602の直径は、100ミクロンから1センチメートルとすることができる。本発明の一実施形態では、イオン源601からの脱離イオン化搬送ガスによって表面611から脱離されたイオンは、最初に外側管651に引き付けられるが、外側管に印加された比較的低電位により、イオンは内側管602に移行する。本発明の一実施形態では、管602の表面は、印加されると脱離イオン化処理中に発生するイオンを保持するように作用する電位を支持することができる。電極619は、管の外面への電位の印加を可能にするために管622の外部の導電性表面に取り付けることができる。電極617は、管の内面への電位の印加を可能にするために内側管602の抵抗外部被覆に取り付けることができる。管アセンブリは、試料の様々な部分の分析を可能にするように、管アセンブリの横方向及び水平移動を可能にするホルダ645を用いることによって試料表面611上に位置決めすることができる。管602を通過するイオンは、真空注入口668を通って分光計システム内にイオンのより効率的な移送を提供する可撓性又は剛性のいずれかである移送管644に入る。
高収量採取
DART及びDESIは、どのような試料の精密検査もなく試料を分析する魅力的な手段であるが、感度及び選択性は、予備段階が分析プロトコルに導入される場合は著しく改善される可能性がある。例えば、LCMSは、クロマトグラフの保持時間及び質量スペクトル特性に基づいてイオンを検出する機能を増大させる。同様に、MS分析前の選択的試料保持は、試料を区別するためにDART及びDESIの機能を改善するために重要であるとすることができる。更に、選択的試料保持は、表面イオン化効率を改善するために重要である可能性がある。本発明の代替的な実施形態では、DART/DESI分析のための試料は、親和性相互作用によって捕捉される。本発明の別の実施形態では、DART/DESI分析のための試料は、非共有相互作用によって捕捉される。本発明の様々な代替的な実施形態では、DART/DESI分析のための試料は、共有結合によって捕捉される。本発明の一実施形態では、共有結合は、試料測定前に加水分解することができる。本発明の代替的な実施形態では、共有結合は、試料測定の時間と同時に加水分解することができる。本発明の別の実施形態では、共有結合気化又は加水分解は、粒子又は光の脱離イオン化ビームの作用により起こすことができる。本発明の一実施形態では、化学的に修飾された表面は、DART/DESI分析のための試料を捕捉するのに用いることができる。
本発明の一実施形態では、関連の分子を含有するプラスチック材料の薄膜は、イオン化粒子又は光のビームの通過軸に直列に又はこれに沿ってのいずれかで設置することができる。本発明の一実施形態では、イオン化粒子又は光の発生源を出る高温加熱ガスは、材料を液化又は気化させるのに十分とすることができる。本発明の一実施形態では、DART実験に用いるためのガスを加熱するための高温の使用は、加熱ガスの作用によってイオン化することができる分子を放出するプラスチックポリマー材料の溶融及び/又は熱分解をもたらすことができ、ここで、イオン化分子は、分光計を用いることによって検出することができる。
本発明の一実施形態では、試料が透過性である場合に、すなわち、一方の表面上の試料から形成されたイオンが試料の他方の表面から出ることができる場合に、イオン種のビームは、試料採取管の内側に位置決めされた試料に誘導することができる。図7に示すように、管760は、イオン種の経路の一直線に試料763を有することができる。これらの試料では、DART及びDESIそれぞれにおける場合のように、脱離ガス又は荷電イオンの相互作用は、ガス又は荷電イオンが試料を貫流するとその試料で完了する。本発明の一実施形態では、DART源又はDESI脱離イオン流701を出る準安定原子又は準安定分子は、図7に示すように試料763から脱離中に作り出されたイオンをより有効に制約する静電界を確立するために、電位を印加することができる管760に導かれる。
図7によって同様に示す本発明の一実施形態では、1つの管又は複数の平行管763から作られた障壁は、これらが管内に形成されると、イオンが脱離する区域を制約しながら脱離のための表面を提供するように作用する。1つの管又は複数の管は、金属又は伝導的に被覆されたガラスから作ることができる。電位は、1つの管又は複数の管763の遠位端から離れてイオンを付勢するように印加することができる。試料は、イオン種の発生源701と質量分析計768の間に位置決めされた1つの管又は複数の管763に付加される。試料は、脱離分析のための表面全体又は表面の特定的な区域の呈示を可能にするように移動させることができる。導電性被覆(例えば、金属)管702から作られた装置は、形成されたイオンをこれらがAPI様入口768を通って分光計に引き込まれる移送管744に伝達する。電極717は、管の表面への電位の印加を可能にするために抵抗被覆管702に取り付けることができる。
本発明の一実施形態では、DART源又はDESI脱離ガス801を出る準安定原子又は準安定分子は、図8に示すように試料863から脱離中に作り出されたイオンをより有効に制約する静電界を確立するために、電位を印加することができる管860に導かれる。本発明の一実施形態では、表面のより高い解像度採取の完了を可能にするために、図8に示すように試料表面の特定的な区域への脱離イオン化ガスの流れを制約するために、管863の直径が低減され、かつシールド847が導入される。導電性被覆(例えば、金属)管802から作られた装置は、イオンを移送管844を通って分光計システムのAPI様入口868に伝達する。電極817は、管の内面への電位の印加を可能にするために抵抗被覆管802に取り付けることができる。本発明の一実施形態では、管860と電極802の間の距離を調節して、最適イオン収集、並びに非イオン化材料及び分子の排出をもたらすことができるので、これらは、質量分析計注入口に浸透しない。
本発明の様々な実施形態では、試料763、863は、ガラス、金属、及びプラスチックから作られた固体材料に巻き付いたフィルム、ロッド、膜とすることができる。プラスチック膜の場合には、試料は、膜を通るガスの流れを可能にするように穿孔を有することができる。本発明の一実施形態では、イオン源から搬送ガスの作用は、低搬送ガス温度で膜から検体の脱離を可能にするのに十分とすることができる。本発明の一実施形態では、搬送ガスの作用は、関連の膜及び分子の両方の同時気化を提供するのに十分とすることができる。本発明の一実施形態では、DARTガス温度は、気化を達成するように上昇する。本発明の一実施形態では、試料ホルダは、膜、導電性被覆管、金属管、ガラス管、及び抵抗被覆ガラス管から成る群から選択することができる。本発明の一実施形態では、これらの試料支持体の機能は、関連の分子を含有する試料に対して物理的マウントを提供することとすることができる。本発明の一実施形態では、膜ホルダは、可変電圧を印加して、これらが形成された後に質量分析計の大気圧注入口に向けてイオンの静電集束を達成することができる500ミクロンから10センチメートルに及ぶ直径のワイヤメッシュとすることができる。
イオン種のビーム(DART、DESI、及びDAPCIを含む)は、ガラス、金属、プラスチック、及び更に皮膚の固体表面から直接分子の脱離に用いられている。しかし、これらのイオン種は、主に固体表面からイオンの脱離に利用されている。本発明者は、固体粉末の表面脱離結果を発生させようと試みる時にかなりの困難に遭遇し、化学的製剤をカプセル封入した。他の者は、分析中に固体を適切な位置に保持するために両面テープ、接着剤、粘性液、及び他の物理的手段を使用している。これらの手法は、他の種及び可能な不純物を加え、これらの理由のために魅力がないと考えられ、かつあらゆる処理制御分析に組み込むのは困難でもあろう。これらの分子をイオン化しようとする本発明者の初期の試みは、粉末が最初に溶剤中で溶解されるか又は他の方法で修飾され、採取ターゲットにこれらの粉末を付加するために異物を用いて表面を忠実に保護した時には成功した。残念ながら、溶剤の使用により、多くの場合に試験された材料の溶解性が未知であるので、分析に何らかの複雑性が付加される。いわゆる「バッキーボール」又はフラーレンを含むある一定の材料の分析の実施においては、溶剤の付加が、材料の可溶化をもたらさず、溶剤分子がフラーレンによって捕捉された時に、場合によっては材料の化学的特性をその分析前に変化させる場合もある。特にDART実験では、試料を表面に固定する必要性は、試料に向けられる高流量のガスの使用と、ガスが検体をそれがイオン化される前にその同じガスによって単に吹き飛ばすことになる可能性とに起因する。試料が、脱離イオン化を可能にするように表面上で十分な時間保持されなかった場合には、分析の失敗の可能性が高いことを考慮して、本発明者は、表面イオン化を支持し、かつ試料をその化学構造を変更するか又は溶剤中のその溶解の必要性なしに保持すると考えられる材料の開発にその研究を向けた。
本発明の一実施形態では、固体材料が接触している多孔質表面を有する透過性物理的障壁は、脱離イオン化によって採取するための手段を提供するように利用されている。本発明の一実施形態では、透過性物理的障壁の多孔質表面間の接触は、結果として孔隙中に少量の固体を含めることになる。固体試料の付加は、多孔質材料の表面を横切って固体試料を移動させる段階を含むことができ、その場合に材料の少量の残留物は、透過性物理的障壁のチャンネル内に捕捉される。本発明の一実施形態では、透過性物理的障壁は、ガスのようなイオン種がガラスの長さだけ自由に貫流することを可能にすることができるように、試料が付加された前面から後面まで延びるチャンネルの存在をもたらすガラス管から製作される。本発明の一実施形態では、透過性物理的障壁は、試料が付加された前面上の大きなポケットの存在をもたらす金属メッシュから製作される。金属メッシュは、ガスが最小抵抗でその長さだけ自由に貫流することを可能にすることができるような密度から成る。採取器の多孔質材料中に固体を保持するのに十分な力の印加は、固体の堆積をもたらすのに十分とすることができるが、透過性物理的障壁を必ずしも完全に被覆することはできない。
DART法のための試料表面としてマイクロチャネルガラスプレートを用いた初期実験中に、本発明者は、水中でこれらを溶解した後に試料を付加した。表面のこのタイプからの試料イオンの脱離は、同様のサイズ及び質量のガラスプレートを用いることによって観察されたよりも、遥かに長い期間持続することが観察された。その後、本発明者は、脱離処理に対するガス温度の効果を研究して、同じ温度で透過性物理的障壁から脱離された試料が、ガラスプレート表面からのそれらよりも遥かに長く続いたと判断した。透過性物理的障壁中の検体分子の捕捉は、より長い採取時間を可能にすると思われ、結果として、より長い採取時間により、広範な分光学的調査の実施を可能にし、従って、脱離イオン化技術をより有用にする。
本発明の一実施形態では、表面脱離イオン化実験のための採取器として用いられる透過性物理的障壁は、DART源を出るイオン化準安定原子及びイオンの経路に対して共線にマイクロチャネルと位置決めされる。イオン化ガスは、その後プレートを通って又はその周囲で分光システムの注入口に引き込まれる検体のイオン化をもたらす多孔質ターゲットの表面に衝突する。図15の質量スペクトルは、マイクロチャネルガラス面の表面に付加された「ベラパミル」の固体製剤のDARTイオン化によって得られた質量スペクトルを示している。図14は、固体試料の付加前にマイクロチャネルガラス面の脱離イオン化から得られた質量スペクトルである。背景上の有意な数及び量の種の存在が注目される。この構成における固体試料のイオン化は、図15の背景イオンの発生を抑制することが観察される。同様の結果は、透過性金属メッシュ及び金属スクリーンを用いて観察されている。
本発明の一実施形態では、表面脱離イオン化実験のための採取器として用いられる透過性物理的障壁は、マイクロチャネルが、DART源を出るイオン化準安定原子及びイオンの経路に対して直角又はある一定の角度になるように位置決めされる。イオン化ガスは、その後プレートを通って又はその周囲で分光システムの注入口に引き込まれる検体のイオン化をもたらす多孔質ターゲットの表面に衝突する。
本発明の一実施形態では、試料は、図9に示すように脱離イオン源901の前にある角度で設置することができる。本発明の一実施形態では、採取装置902は、管に印加された電圧によって維持された静電界の作用によって脱離イベント中に形成されたイオンに集束させるように作用する管960を通り、試料表面上に向けられた脱離ガスを用いることによってイオンが固体表面911から脱離されている高採取効率を提供するように設計された角を成す表面を有する。管は、管から離れるようにイオンを付勢する電位を印加することができる導電性被覆(例えば、金属)又は抵抗被覆ガラスから作ることができる。管アセンブリは、試料の様々な部分の分析を可能にするように管アセンブリの横方向及び水平移動を可能にするホルダ945を用いることによって試料表面911上に位置決めすることができる。電極917は、管の内面への電位の印加を可能にするために、抵抗被覆管902に取り付けることができる。イオン化されると検体イオンは、真空注入口930を通って分光計システムに運び込まれる。ターゲット試料は、ターゲットから分子の気化が起こる位置内にDARTガスの流れの通過経路に沿って位置決めされる。試料は、脱離分析のための表面全体又は表面の特定的な区域の呈示を可能にするように移動させることができる。以下に限定されるものではないが、薄層クロマトグラフィープレート、ペーパーストリップ、金属ストリップ、プラスチック、「コンパクトディスク」を含む試料、並びに以下に限定されるものではないが、皮膚、髪、及び組織を含む生体起源の試料は、本発明で説明した様々な直径の試料採取管及び採取装置を用いることによって達成される異なる空間解像度で分析することができる。
本発明の一実施形態では、ホルダは、同じか又は異なるタイプの複数試料の保持を可能にするように設計することができる。本発明の様々な実施形態では、試料は、ガラス、金属、及びプラスチックから作られた固体材料に巻き付いたフィルム、ロッド、及び膜とすることができる。本発明の一実施形態では、これらの試料支持体の機能は、関連の分子を含有する試料に対して物理的マウントを提供することとすることができる。
本発明の別の実施形態では、採取区域は、領域からの非イオン化試料及びガスの除去を達成するように、真空を用いることによって排気することができる。本発明の一実施形態では、真空は、DART又はDESI採取前に印加することができる。本発明の一実施形態では、DART又はDESI採取を付加する前の遅延は、10ミリ秒から1秒とすることができる。本発明の一実施形態では、真空は、DART又はDESI採取と同時に印加することができる。本発明の一実施形態では、真空は、DART又はDESI採取の後に印加することができる。本発明の一実施形態では、試料を真空にした後の遅延は、10ミリ秒から1秒とすることができる。
本発明の一実施形態では、関連の分子のある一定のタイプに対する化学反応性を有する試薬ガスは、ガスの化学的付加体の形成を促進して、分析のための安定な擬似分子イオン種を形成することができる。この反応ガスの導入は、試料の分析中に様々な時間で関連の分子の選択的イオン化を提供するのに用いることができる。本発明の一実施形態では、関連の分子のある一定のタイプに対する分析のために選択された試薬ガスは、試薬ガス原子と関連の分子との間で化学的付加体の形成をもたらす特定的化学反応性を有して、分光分析のための安定擬似分子イオン種を形成する。本発明の一実施形態では、試薬ガスは、化学材料群に対して選択的とすることができる。本発明の一実施形態では、試薬ガスは、DART又はDESI採取前に採取区域に導入することができる。本発明の一実施形態では、DART又はDESI採取前の遅延は、10ミリ秒から1秒とすることができる。本発明の一実施形態では、試薬ガスは、DART又はDESI採取と同時に採取区域に導入することができる。本発明の一実施形態では、DART又はDESI採取の開始の後に採取区域に導入することができる。本発明の一実施形態では、試薬ガスを導入した後の遅延は、10ミリ秒から1秒とすることができる。本発明の一実施形態では、試薬ガスは、ある一定の分子と反応することができる。
本発明の一実施形態では、図7−9に説明した試料ホルダは、試料の操作用手段を提供するようにXY、及びZ方向に移動可能にすることができる。本発明の一実施形態では、移動可能採取段階は、図2及び図3に説明したイオン収集装置又は図9に説明したイオン採取のいずれかで用いることができる。
本発明の一実施形態では、採取表面は、単一穿孔(図10)又は同じか又は様々な直径の複数の孔(図11)のいずれかを有することができる。孔は、金属グリッド、金属スクリーン、繊維性材料、一連のガラスから製作された密接に整列した管(図12)、一連の金属から製作された密接に整列した管、及び一連の繊維性材料から製作された密接に整列した管によって覆うことができ、これらの全ては、分析のために試料を付加することができる表面として働く。本発明の一実施形態では、試料支持材料の設計は、この構造によって支持された表面上の材料をイオン化するために、孔の穿孔に隣接するこれらの表面上のイオン化ガスの流れを可能にする。本発明の一実施形態では、これらの表面上のイオン化ガスの流れは、ガスの正圧を提供して、表面から脱離されたイオン及び分子を試料採取管又は質量分析計の真空注入口の容積に効率的に押し込む。
広範な材料を用いて、混合物の特定的成分の互いからの選択的隔離を完了し、表面上にこれらの隔離物を広げる。本発明の一実施形態では、試料表面内の孔1003に直接隣接する区域は、化学材料1012を含む層、特定の蛋白に対する抗体、又は関連特定的分子に対する選択性を有する他の分子で被覆することができる(図10)。本発明の代替的な実施形態では、図10のようなウェルの側面を被覆するのではなく、ウェルの底部(1003に対応する)を被覆することができる。通常のDART又はDESI実験では、これらの孔は、一度に1つのスポットだけからのイオン化を可能にするために、少なくとも1ミリメートルの間隔で離間させることができる。本発明の一実施形態では、採取システムの解像度の増大は、試料の間隔を2から20ミクロン離すことができるDNA及び蛋白マイクロアレイ、並びに他のラボ・オン・チップ装置で利用することができるような近傍に関連の試料を位置決めすることができる、より高い空間選択機能を可能にする。本発明の一実施形態では、より大きな間隔が想定されている。本発明の一実施形態では、採取の解像度の増大は、これらが生体組織及びナノ材料のような複合試料中に現れるので、高密度アレイ及び分子中に配向された関連の分子の判断を可能にする。本発明の代替的な実施形態では、図10のようなウェルの側面は、粉末及び/又は結晶性材料の物理的圧縮を可能にするために、多孔質材料で製作又は被覆することができる。
本発明の一実施形態では、採取装置の解像度の増大は、採取装置を認識して誘導するために装置と互いに連結することができる。本発明の一実施形態では、採取装置を認識して誘導するための装置は、分析される表面から発する光源を読む光センサとすることができる。本発明の一実施形態では、採取装置を認識して誘導するための装置は、分析される表面に組み込まれた光センサ上に向けられた光源とすることができる。
本発明の一実施形態では、図10−12に説明の穿孔した採取表面は、図7及び8それぞれの試料採取管702及び802の近位端に物理的手段によって直接取り付けられ、脱離イオン化で使用するための採取プローブの貫流を可能にすることができる。
イオンの収集及びこれらの発生部位から分光計システム注入口までのイオンの伝達をもたらすイオン採取装置の図である。 改質外面を有する抵抗被覆ガラス管を組み入れた採取システムの概略図である。 第2の金属管が上に設けられた絶縁外面を有する金属管を組み入れた採取システムの概略図である。 脱離イオン化を受けている試料に対する採取装置の位置の柔軟性を可能にするために、イオンのための経路を可撓性管又はセグメント化された管を通って採取装置からAPI質量分析計の注入口に供給するように構成されたイオン採取装置の概略図である。 試料のより緊密な採取を考慮した成形入口を有する採取装置の構成の概略図である。 試料のより高い解像度採取を考慮した採取端部に制限寸法入口を有する採取装置の構成の概略図である。 試料からのイオンの脱離のために試料の位置決めを可能にするように採取装置が堆積された貫通チャンネルを有する透過性物理的障壁であって脱離イオン源と分析されている試料との間に置かれた平行管を示す概略図である。 イオンが脱離されている位置を限定するために遊離イオン化準安定原子及びイオンが採取装置に衝突するのを阻止するように機械的シールドが取り付けられた平行管を有する高解像度採取器を示す概略図である。 分光システム注入口の入口が軸外であり、脱離イオン源と分析されている試料との間に設けられた平行管を含む軸外採取装置の概略図である。 表面イオン化のために試料が堆積され、孔が貫通した試料プレートの概略図である。 関連の分子の親和性に基づく選択から作り出された試料のための支持体を提供するのに用いる試料プレートの概略図である。 関連の分子の親和性に基づく選択から作り出された試料のための支持体を提供するのに用いる試料プレートの概略図である。 脱離イオン化を達成するのに用いられるガスの物理的制限を示す、イオンの収集とそれらの発生部位から分光計システム注入口までのイオンの伝達とをもたらすイオン採取装置の概略図である。 励起ガス供給源と質量分析計の大気圧注入口と間に直列に位置決めされた時のマイクロチャネルガラスプレートの試料に対する表面脱離イオン化質量スペクトルである。 励起ガス供給源と質量分析計の大気圧注入口との間に直列に位置決めされたマイクロチャネルガラスプレートの表面へのベラパミルの試料の付加後に得られた試料に対する表面脱離イオン化質量スペクトルである。 管の近位端がDART源のイオン化領域に位置決めされ、遠位端が質量分析計の大気圧注入口に取り付けられた図2に説明した可撓性管採取システムの線画である。 管の近位端がDART源によって利用されるイオン化ガスのための出口開口部に対してある一定の角度で位置決めされた図2に説明した可撓性管採取システムの線画である。 可撓性管採取システムを用いて得られた「タイレノール超強力急速放出ジェルキャップ」の試料の表面脱離イオン化質量スペクトルである。 可撓性管採取システムを用いて得られた「タイレノール超強力急速放出ジェルキャップ」のゲル表面で1.7分及びポリマー賦形剤を主とした粉末コアで2.3分を含む様々な位置での表面脱離イオン化中に得られた「全イオンクロマトグラム」である。 可撓性管採取システムを用いて得られたキニーネの試料の表面脱離イオン化質量スペクトルである。 図21(A)は、可撓性管採取システムを用いて得られたキニーネの試料の表面脱離イオン化質量スペクトル中に得られた「全イオンクロマトグラム」である。図21(B)は、可撓性管採取システムを用いて得られたキニーネの試料の表面脱離イオン化質量スペクトル中に得られた選択イオンクロマトグラムである。
符号の説明
701 DART源又はDESI脱離イオン流
760 管
763 試料

Claims (23)

  1. 検体を分析するための装置であって、
    近位端及び遠位端を有し、該遠位端が1つ又はそれよりも多くの検体イオンを質量分析計内に移送する管と、
    前記管の前記近位端に向けられる複数のイオン化種を発生させるための構成要素と、
    前記管の内側に位置決めされ、前記検体と接触している透過性障壁と、
    を含むことを特徴とする装置。
  2. 前記管は、金属、ガラス、プラスチック、導電性被覆プラスチック、導電性被覆溶融シリカ、非導電性被覆プラスチック、非導電性被覆溶融シリカ、ガラス裏地金属管、及び抵抗被覆ガラスから成る群から選択された1つ又はそれよりも多くの材料から作られる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 前記管の直径は、
    約10-4mの下限と、
    約10-1mの上限と、
    の間にある、
    ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
  4. 前記管は、前記検体、及び前記複数のイオン化種が該検体と相互作用する区域の一方又は両方から、
    約10-5mの下限と、
    約2×10-1mの上限と、
    の間の距離だけ離して位置決めされる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
  5. 前記検体、及び前記複数のイオン化種が該検体と相互作用する前記区域の一方又は両方に対する前記管の位置を正確に調節する器具、
    を更に含むことを特徴とする請求項4に記載の装置。
  6. 前記イオン化種の構成要素は、実時間直接分析(DART)、脱離エレクトロスプレーイオン化(DESI)、大気レーザ脱離イオン化、コロナ放電、誘導結合プラズマ(ICP)、及びグロー放電源から成る群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  7. 前記透過性障壁は、マイクロチャネルプレート、ワイヤメッシュグリッド、可変幅スリット、ピンホール、グリッドを有するピンホール、複数ピンホール、及びグリッドを有する複数ピンホールから成る群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  8. 第1の電位が印加される前記管の導電性の内面と、
    第2の電位が印加される導電性の前記管の外面と、
    を更に含み、
    1つ又はそれよりも多くの検体イオンが、内側管に印加された電位に引き付けられ、それによって該管を通過して前記質量分析計に入る、
    ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
  9. 検体を分析するための装置であって、
    複数のイオン化種を発生させるための器具と、
    前記検体から形成されたイオンを分析するための器具と、
    近位端及び遠位端を有する外側管と、
    近位端及び遠位端を有する内側管と、
    を含み、
    前記外側管及び前記内側管は、実質的に同軸であり、
    前記外側管の直径は、前記内側管の直径よりも大きく、
    前記内側管は、前記外側管の内側に位置決めされ、
    透過性障壁が、前記内側管の内側に位置決めされ、
    前記検体は、透過性障壁上に存在し、
    前記質量分析計は、前記内側管及び前記外側管の一方又は両方の遠位出口に位置決めされ、
    前記複数のイオン化種は、前記内側管の前記近位端の方向に向けられ、
    複数の検体イオンが、前記内側管に形成され、かつ該複数の検体イオンを分析するための前記器具内に移送される、
    ことを特徴とする装置。
  10. 前記内側管及び前記外側管の一方又は両方は、金属、ガラス、プラスチック、導電性被覆プラスチック、導電性被覆溶融シリカ、非導電性被覆プラスチック、非導電性被覆溶融シリカ、ガラス裏地金属管、及び抵抗被覆ガラスから成る群から選択された、1つ又はそれよりも多くの材料から作られる、
    ことを特徴とする請求項9に記載の装置。
  11. 前記内側管の内面は、導電性であり、第1の電位が、該内側管の該内面に印加され、
    前記外側管の外面は、導電性であり、第2の電位が、前記外側管の該外面に印加される、
    ことを特徴とする請求項9に記載の装置。
  12. 前記内側管の直径は、
    約4×10-4mの下限と、
    約10-1mの上限と、
    の間にある、
    ことを特徴とする請求項9に記載の装置。
  13. 前記内側管の前記近位端は、前記外側管の前記近位端から、
    約10-4mの下限と、
    約10-2mの上限と、
    の間の距離だけ突出している、
    ことを特徴とする請求項9に記載の装置。
  14. 前記内側管の前記近位端は、前記イオン化種が前記検体と相互作用する区域から、
    約10-5mの下限と、
    約10-1mの上限と、
    の間の距離だけ離して位置決めされる、
    ことを特徴とする請求項14に記載の装置。
  15. 前記検体、及び前記イオン化種が該検体と相互作用する前記区域の一方又は両方からの前記内側管の前記近位端の位置を正確に調節するための器具、
    を更に含むことを特徴とする請求項14に記載の装置。
  16. 前記外側管の前記近位端は、前記内側管の前記近位端から、
    約10-4mの下限と、
    約10-2mの上限と、
    の間の距離だけ突出している、
    ことを特徴とする請求項9に記載の装置。
  17. 前記外側管の前記近位端は、前記イオン化種の発生源から、
    約10-5mの下限と、
    約10-1mの上限と、
    の間の距離だけ離して位置決めされる、
    ことを特徴とする請求項16に記載の装置。
  18. 前記外側管の前記遠位端は、前記内側管の前記遠位端から、
    約10-4mの下限と、
    約10-1mの上限と、
    の間の距離だけ突出している、
    ことを特徴とする請求項9に記載の装置。
  19. 前記透過性障壁は、
    約10度の下限と、
    約90度の上限と、
    の間の角度で前記内側管に位置決めされる、
    ことを特徴とする請求項9に記載の装置。
  20. 前記透過性障壁は、前記内側管にその近位端から、
    約10-2mの下限と、
    約101mの上限と、
    の間の距離に位置決めされる、
    ことを特徴とする請求項9に記載の装置。
  21. 前記管は、2つ又はそれよりも多くのセグメントから成り、
    前記管の前記近位端を構成するセグメントは、近位セグメントであり、該管の前記遠位端を構成するセグメントは、遠位セグメントであり、
    前記管の前記近位セグメントは、
    前記遠位セグメントの内径の1%の下限と、
    前記遠位セグメントの前記内径の約50%の上限と、
    の間の、前記遠位セグメントよりも小さい内径を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
  22. 前記セグメントの1つ又はそれよりも多くは、可撓性、湾曲、及びコイル状のうちの1つ又はそれよりも多くとすることができることを特徴とする請求項21に記載の装置。
  23. 検体を分析する方法であって、
    近位端及び遠位端を有し、該遠位端が検体イオンを質量分析計内に移送する管内に、検体と接触している透過性障壁を挿入する段階と、
    複数のイオン化種を前記管の前記近位端に向け、前記検体から形成されたイオンが、前記質量分析計内に移送される段階と、
    を含むことを特徴とする方法。
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