JP2004264043A - イオン化装置および微小領域分析装置 - Google Patents

イオン化装置および微小領域分析装置 Download PDF

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Abstract

【課題】質量分析装置を用いて微小領域における分析を高い分解能で行うためのイオン化装置、イオン化方法、質量分析装置および微小領域分析装置を提供する。
【解決手段】レーザー放射手段と、前記レーザー放射手段から放射されたレーザーが入射されて近接場光を発生させる近接場光発生手段とを備え、前記近接場光発生手段から発生した近接場光をマトリクスに照射することにより、マトリクスと混合された試料をイオン化するイオン化装置を用いる。または、レーザー放射手段と、前記レーザー放射手段から放射されたレーザーを誘導する光ファイバーと、前記光ファイバーの先端に接続されたレーザー照射プローブとを備え、前記レーザー照射プローブから放射されたレーザーをマトリクスに照射することにより、マトリクスと混合された試料をイオン化するイオン化装置を用いる。さらにこのイオン化装置を質量分析装置と組み合わせることにより、微小領域分析装置を得る。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、微小領域において高い分解能で分析ができる装置および方法に関する。さらに詳しくは、試料を混合したマトリクスへの近接場光若しくはプローブを用いたレーザーの照射により試料をイオン化するイオン化装置およびイオン化方法、並びにこのイオン化装置を備えた質量分析装置および微小領域分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
マトリクス支援レーザー脱離イオン化(MALDI)質量分析装置は、タンパク質などのイオン化しにくい分子をイオン化して質量分析ができる点で、有用性が高いものである。質量分析装置は、通常微量の試料を感度よく検出する目的で用いられるが、顕微鏡のように微小領域の観察に用いられることは一般的ではない。MALDI質量分析装置を利用して微小領域を観察したものとしては、脳細胞切片のイメージングを行った例が知られている(非特許文献1〜4参照)。
一方、近接場光を用いた技術は、走査型近接場光学顕微鏡(SNOM)に応用されており、光の回折限界を超える高い分解能を有する光学顕微鏡を実現している。
【0003】
そして、近接場光を質量分析に応用した例としては、紫外線レーザーを近接場光プローブに入射して発生した近接場光を照射してトリアザン化合物を分解し、その分解物である窒素分子を質量分析により測定した例が知られている(非特許文献5参照)。
【0004】
【非特許文献1】Caprioli,R.M. et al.、Anal.Chem.、1997、69、4751−4760
【非特許文献2】Stoeckli,M.et al.,J.Am.Soc.Mass Spectrom,1999,10,67−71
【非特許文献3】Chaurand,P. et al.,Anal. Chem.,1999,71,5263−5270
【非特許文献4】Stoeckli,M.et al.,NATURE MEDICINE,2001、7、493
【非特許文献5】Stoecle,R.et al.、Anal.Chem.、2001年、73巻、p1999−1402
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、通常のMALDIでは、レーザーをレンズによって集光してマトリクスに照射しているため、集光できるレーザーの直径は、光の回折限界によってレーザーの波長の1/2に制限されてしまう。このため、波長と同程度または波長の1/2以下の領域にレーザーを照射して試料をイオン化することはできなかった。そして、非特許文献1〜4に記載された測定方法では、その分解能が25μm程度と低いものであった。
【0006】
これらの分解能を向上させる方法としては、照射するレーザーの波長を短くすることが考えられるが、通常のMALDIでは紫外線レーザーを用いており、波長を短くするには限界があった。また、紫外線レーザーは、エネルギーが高いため、タンパク質等の試料を損傷するという問題もあった。
【0007】
一方、SNOMを用いた場合には、光学顕微鏡から得られる情報のみでは、分析対象の微小領域にどのような物質が存在するのかを測定することは事実上不可能であった。
【0008】
また、非特許文献5に記載されたものは、分析対象物が合成化合物であり、しかも分析対象を窒素分子にまで分解するものであるため、タンパク質等の質量分析にそのまま用いることができない。
【0009】
従って、微小領域において試料を過度に損傷することなく、高い分解能で質量分析を行う技術が求められていた。
本発明の目的は、質量分析装置を用いて、試料を過度に損傷することなく微小領域における分析を高い分解能で行うための装置および方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決すべく検討した結果、近接場光若しくはプローブを用いたレーザー照射をMALDIに応用することにより上記課題を解決することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】
すなわち、本発明は、レーザー放射手段と、前記レーザー放射手段から放射されたレーザーが入射されて近接場光を発生させる近接場光発生手段とを備え、前記近接場光発生手段から発生した近接場光をマトリクスに照射することにより、マトリクスと混合された試料をイオン化するイオン化装置に関する。
【0012】
また、本発明は、レーザー放射手段と、前記レーザー放射手段から放射されたレーザーを誘導する光ファイバーと、前記光ファイバーの先端に接続されたレーザー照射プローブとを備え、前記レーザー照射プローブから放射されたレーザーをマトリクスに照射することにより、マトリクスと混合された試料をイオン化するイオン化装置に関する。
【0013】
また、本発明は、マトリクスに近接場光を照射することによりマトリクスと混合された試料をイオン化するイオン化装置およびイオン化方法に関する。
【0014】
さらに、本発明は、上記イオン化装置を備えた質量分析装置に関する。
【0015】
また、本発明は、上記イオン化装置と、走査する分析対象の領域情報を入力する情報入力手段と、
前記領域情報に基づき駆動機構を制御する駆動機構制御手段と、
質量分析手段と、
前記質量分析手段から得られた結果を解析する分析結果解析手段と、
前記駆動機構制御手段から伝達される位置情報および前記分析結果解析手段から得られる解析結果を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記位置情報および前記解析結果からイメージングを行うイメージ化手段と、
イメージ化した結果を表示する表示手段と、
を備えた微小領域分析装置に関する。
【0016】
さらに、本発明は、上記イオン化装置を用いて試料をイオン化する方法において、
近接場光発生手段若しくはレーザー照射プローブと分析対象とを所定の距離に置く工程、および
近接場光、若しくはレーザー照射プローブから放射されたレーザー、を分析対象に照射する工程、
を含む、試料をイオン化する方法に関する。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明において、近接場光とは、照射対象に光を照射したときに照射対象表面付近に発生し、その表面に沿ってのみ伝播する光、および、屈折率の高い媒質から低い媒質に臨界角位上の角度で光を導入したときに、低屈折率の媒質側に浸透する非伝播性の光(いわゆるエバネッセント光)、のいずれをも含むものである。
また、本発明において、微小領域とは、直径15μm以下の領域を意味する。
【0018】
以下、図面を参照して本発明をさらに詳しく説明するが、本発明は、これらの図面に限定されるものではない。
図1、図2は、本発明のイオン化装置の第1の実施形態を示すものである。図1、図2において、イオン化装置は、紫外線レーザー発振器1、紫外線レーザー発振器1に接続された光ファイバー3、光ファイバー3の他端に接続された近接場光プローブ5を有し、さらに近接場光プローブ5の近傍にサクションチューブ12が配置されている。サクションチューブ12は吸引制御部30に接続され、吸引制御部30は質量分析部50に接続されている。また、近接場光プローブ5の下方に、マトリクス9と混合したタンパク質試料8が配置されている。なお、紫外線レーザー発振器1、近接場光プローブ5、サクションチューブ12は、本発明のレーザー放出手段、近接場光発生手段、試料移送手段をそれぞれ構成する。
【0019】
本発明の第1の実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。紫外線レーザー発振器1から放射されたレーザー光は、光ファイバー3を通って近接場光プローブ5に入射する。近接場光プローブ5にレーザー光が入射すると、近接場光プローブ5の先端付近では近接場光7が発生する。発生した近接場光7は、タンパク質試料8と混合されたマトリクス9に照射される。近接場光7を照射されたマトリクス9がタンパク質試料8とともに気化する際に、タンパク質試料8がイオン化され、タンパク質イオン10が生成する。生成したタンパク質イオン10は、吸引口11を通りサクションチューブ12に吸引される。サクションチューブ12に吸引されたタンパク質イオン10は、吸引制御部30を通り、質量分析部50に送られる。質量分析部50では、タンパク質イオン10の質量分析が行われる。これにより、紫外線レーザーの波長の幅よりも小さい微小領域のみに近接場光を照射することができ、高い分解能で質量分析を行うことができる。
【0020】
図3は、本発明のイオン化装置の第2の実施形態を示すものである。図1および図2の実施の形態では紫外線レーザー発振器が設けられていたのに対して、本実施の形態では赤外線レーザー発振器(図示は省略)が設けられている。図3において、イオン化装置は、図示されていない赤外線レーザー発振器に接続された中空光ファイバー130、中空光ファイバー130の他端に接続された近接場光プローブ5を有し、さらに近接場光プローブ5の近傍にサクションチューブ12が配置されている。サクションチューブ12は、図示されていない質量分析部に接続されている。また、近接場光プローブ5の下方には、細胞切片100が配置され、細胞切片100は試料ステージ150に固定されている。試料ステージ150は、図示されていないステージ駆動機構に接続され、ステージ駆動機構は、駆動機構制御部に接続されている。なお、赤外線レーザー発振器、近接場光プローブ5、サクションチューブ12、細胞切片100は、本発明のレーザー放出手段、近接場光発生手段、試料移送手段、分析対象をそれぞれ構成する。
【0021】
本発明の第2の実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。赤外線レーザー発振器から放射されたレーザー光は、中空光ファイバー130を通って近接場光プローブ5に入射する。レーザー光が入射すると、近接場光プローブ5の先端付近では近接場光7が発生する。発生した近接場光7は、細胞切片100に存在するマトリクスに照射される。マトリクスは、細胞切片100に存在するタンパク質試料と混合されており、マトリクスに近接場光7が照射されてタンパク質試料とともに気化する際に、タンパク質試料がイオン化され、タンパク質イオン10が生成する。生成したタンパク質イオン10は、吸引口11を通りサクションチューブ12に吸引される。サクションチューブ12に吸引されたタンパク質イオン10は、質量分析部に送られる。質量分析部では、タンパク質イオン10の質量分析が行われる。また、細胞切片100は、試料ステージ150に固定されており、試料ステージ150は、ステージ駆動機構により水平方向にスライドできるようになっている。ステージ駆動機構は、駆動機構制御部により制御され、試料ステージ150を前後、左右にスライドさせる。これにより、近接場光プローブ5が、細胞切片100の表面を走査することができる。そして、細胞切片の各位置に存在するタンパク質試料の質量分析を行うことができ、細胞切片のどの部分にどのようなタンパク質が存在するのかを調べることができる。
【0022】
図4は、本発明のイオン化装置の第3の実施形態を示すものである。本実施形態でも図示は省略するが赤外線レーザー発振器が設けられている。図4において、イオン化装置は、赤外線レーザー発振器からレーザーを受けるミラー210および原子間力顕微鏡(AFM)プローブ230が配置されている。AFMプローブ230には、ピンホール235が開けられている。AFMプローブ230の上方にスキマー250が配置され、スキマー250の先に、図示されていない質量分析部が配置されている。また、ピンホール235の下方には細胞試料280が配置され、細胞試料280は試料ステージ270に固定されている。試料ステージ270は、図示されていないステージ駆動機構に接続され、ステージ駆動機構は、駆動機構制御部に接続されている。なお、赤外線レーザー発振器、AFMプローブ230、スキマー250、細胞試料280は、本発明のレーザー放出手段、近接場光発生手段、試料移送手段、分析対象をそれぞれ構成する。
【0023】
本発明の第3の実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。赤外線レーザー発振器から放射されたレーザー光は、ミラー210で反射され、AFMプローブ230に入射する。レーザー光が入射したAFMプローブ230のピンホール235から近接場光7が発生する。発生した近接場光7は、細胞試料280の細胞膜290の内部若しくはその表面に存在するマトリクスに照射される。マトリクスは、膜タンパク質試料300と混合されており、近接場光7がマトリクスに照射されて、膜タンパク質試料300とともに気化する際に、膜タンパク質試料300がイオン化され、膜タンパク質イオン310が生成する。生成した膜タンパク質イオン310は、スキマー250に吸引され、スキマー250に吸引された膜タンパク質イオン310は、質量分析部に送られる。質量分析部では、膜タンパク質イオン310の質量分析が行われる。また、細胞試料280は、試料ステージ270に固定されており、試料ステージ270は、ステージ駆動機構により水平方向にスライドできるようになっている。ステージ駆動機構は、駆動機構制御部により制御され、試料ステージ270を前後、左右にスライドさせる。これにより、AFMプローブ230が細胞膜290の表面を走査することができる。そして、細胞膜の各位置に存在する膜タンパク質試料の質量分析を行うことができ、細胞膜のどの部分にどのような膜タンパク質が存在するのかを調べることができる。
【0024】
図5は、本発明の微小領域分析装置の実施形態を示す図である。図5において、制御部500は、駆動機構制御部520、分析結果解析部540、イメージ化部550、記憶部560を含むコンピュータにより構成されている。制御部500は、駆動機構制御部520を介して駆動機構510に接続され、駆動機構510は試料ステージ150に接続されている。また、制御部500は、分析結果解析部540を介して質量分析部50に接続されている。さらに、制御部500は、駆動機構制御部を介してキーボード530に、イメージ化部550を介してディスプレイ570にそれぞれ接続されている。その他の構成は、図3と同様である。なお、キーボード530、駆動機構制御部520、質量分析部50、分析結果解析部540、記憶部560、イメージ化部550、ディスプレイ570は、本発明の情報入力手段、駆動機構制御手段、質量分析手段、分析結果解析手段、記憶手段、イメージ化手段、表示手段をそれぞれ構成する。
【0025】
本発明の微小領域分析装置は上記のように構成されており、以下その作用について説明する。キーボード550に走査する細胞切片100の領域情報が入力され、入力された領域情報が駆動機構制御部520に伝達される。ここで、領域とは、細胞切片100の走査する範囲を意味し、領域は、例えば細胞切片100が固定された試料ステージ150の座標により特定される。駆動機構制御部520は、入力された領域情報に基づき、駆動機構510により試料ステージ150を前後左右にスライドさせる。これと同時に、駆動機構制御部520から、試料ステージ150の位置情報、即ち、細胞切片100のどの部分に近接場光7が照射されているかを示す位置情報が、記憶部560に伝達される。分析結果解析部540は、質量分析部50から得られた結果を解析して、その解析結果を記憶部560に伝達する。記憶部560は、位置情報に対応した解析結果を記憶する。イメージ化部550では、記憶部560に記憶された位置情報および解析結果から、細胞切片100のどの位置にどのような物質が存在するのかを、例えば、物質ごとに色分けしたプロットとして、画像化する。画像化した結果は、ディスプレイ570に表示される。これにより、細胞切片のような微小領域において、どの位置にどのような物質が存在するのかを容易に把握することが可能となる。
【0026】
本発明に用いられる近接場光発生手段としては、近接場光を発生できるものであれば特に制限はなく、例えば、SNOM用の近接場光プローブ、AFMプローブ等を用いることができる。プローブの材質としては、ガラスまたは透過性プラスチックをアルミ、フッ化マグネシウムまたは銀等で単層または多層に被覆したもの等をあげることができる。
【0027】
プローブの構造としては、例えばSNOM用のプローブであれば、カンチレバー型、ストレートファイバー型、または微小散乱体型等をあげることができる。これにより、例えば、入射するレーザーの波長が0.1〜15μmであっても、レーザー光の回折限界を超えて分析対象上の直径約0.01〜1μmの微小領域に近接場光を照射できる。また、SNOM用プローブの場合の近接場光の照射距離は、レーザーの波長の1/2付近となり、SNOM用プローブと分析対象との距離も、この照射距離内とすることとなる。
【0028】
また、AFMプローブの場合は、図4に示したようにピンホールを開けたものとなるが、そのピンホールの直径として、例えば0.1μm付近のものをあげることができる。これにより、例えば、入射するレーザーの波長が3〜10μmであっても、レーザー光の回折限界を超えて分析対象上の直径約0.1〜1μmの微小領域に近接場光を照射できる。
【0029】
また、図3、図4で示されるように、レーザーとして赤外線レーザーを用いる場合は、中空でない光ファイバーおよびファイバープローブの他に、中空のものを用いることもできる。これにより、ファイバー内でのレーザーの散乱が抑えられ、少ないエネルギーにより効率的に試料に近接場光を照射することができるようになる。
【0030】
図6は、本発明に用いるレーザー照射プローブ700の構造の1例を示す図である。図6において、レーザー照射プローブ700の先端部705は、本体部702に比べて細くなっており、かつ、開口している。開口部707の直径は、特に制限はなく、レーザーを照射する領域の面積に応じ適宜決定することができる。微小領域にレーザーを照射するという観点からは、開口部707の直径は15μm以下が好ましく、5μm以下がより好ましく、1μm以下がさらに好ましく、0.1μm以下が最も好ましい。開口部707の直径の下限は特にないが、加工のしやすさという観点からは、0.01μm以上であることが好ましい。また他の観点から、開口部の直径は、プローブに入射するレーザーの波長よりも小さいことが好ましい。
【0031】
そして、図1〜3、図5において、近接場光プローブ5に代えてレーザー照射プローブ700を用いることにより、本発明の他の実施形態を示すものとなる。この場合、例えば、入射するレーザーの波長が0.1〜15μmであれば、0.1〜15μmの微小領域にレーザーを照射できる。そして、レーザー照射プローブ700を用いることにより、上記の近接場光プローブ5を用いた場合に比べ、照射距離を長くすることができ、また、照射するレーザーのエネルギーを大きくすることが可能となる。
【0032】
なお、本発明で走査する分析対象としては、特に制限はないが、細胞切片や細胞膜が好適な例としてあげることができる。走査の方法としては、上記の図3〜図5に示したように、分析対象を固定した試料ステージをスライドさせて走査することのほか、試料ステージを固定して近接場光プローブなどの近接場光照射手段若しくはレーザー照射プローブを移動させて走査することも可能である。また、試料ステージ、近接場光照射手段若しくはレーザー照射プローブの双方を移動させてもよい。試料ステージとしては、分析対象を固定できるものであれば特に制限はないが、細胞切片や細胞膜を走査する場合には、細胞の形状を一定に保つという観点から、極低温、例えば4K付近の温度に保つことができるものが好ましい。
【0033】
次に、本発明に用いる近接場光照射手段若しくはレーザー照射プローブと分析対象との距離を制御する方法について説明する。近接場光照射手段若しくはレーザー照射プローブと分析対象との距離を制御する方法としては、特に制限はなく、近接場光若しくはレーザーが照射される距離以内に置くことができればいずれの方法を用いてもよい。例えば、分析対象の厚みをあらかじめ測定しておいて、その厚みに応じて近接場光照射手段若しくはレーザー照射プローブを近接場光若しくはレーザーが照射される距離以内に固定して所定の距離に置くことができる。また、近接場光発生手段若しくはレーザー照射プローブと分析対象との間に働く原子間力を検出し、この原子間力が所定の値となるように近接場光発生手段若しくはレーザー照射プローブと分析対象との距離を置く方法を用いてもよい。即ち、原子間力顕微鏡(AFM)の原理を応用し、光てこやチューニングフォークを用いて近接場光照射手段若しくはレーザー照射プローブを分析対象に接触させることなく、近接場光照射手段若しくはレーザー照射プローブと分析対象との距離を検知し、その距離を所定の値に置くことができる。さらに、近接場光照射手段若しくはレーザー照射プローブと分析対象とを一旦接触させ、その接触した状態から近接場光照射手段若しくはレーザー照射プローブを所定の距離だけ離すことにより、近接場光照射手段若しくはレーザー照射プローブと分析対象とを所定の距離に置くことができる。この場合、例えば、近接場光照射手段若しくはレーザー照射プローブのたわみを光てこを用いて検出すること、または、近接場光照射手段若しくはレーザー照射プローブに取り付けたチューニングフォーク等の圧力センサーにより接触の有無を検出すること等により、近接場光照射手段若しくはレーザー照射プローブと分析対象が接触したことを検出することができる。
【0034】
本発明のいずれの実施態様においても、レーザー放出手段としては、レーザーを放出できるものであれば特に制限はない。例えば、細胞切片や細胞膜のタンパク質を分析する場合には、タンパク質試料を損傷させにくいという観点から、赤外線レーザーが好ましい。
【0035】
また、本発明に用いられるマトリクスとしては、近接場光若しくはレーザーにより試料とともに気化して試料をイオン化できるものであれば特に制限はない。例えば、桂皮酸誘導体等通常のMALDIに用いられるものと同様のものを用いることができ、また、細胞切片や細胞膜のタンパク質を分析する場合には、細胞を変質させにくいという観点から、グリセロールが好ましく用いられる。
【0036】
本発明に用いられる試料移送手段としては、試料を質量分析手段に送ることができるものであれば特に制限はないが、例えば、上記の実施の形態で示したように引圧により吸引するサクションチューブや、電気的に吸引するスキマーなどをあげることができる。なお、試料移動手段を用いずに、試料を直接質量分析手段に導入しても差し支えない。
【0037】
本発明におけるイオン化の気圧は、特に制限はなく、通常のMALDIと同様に真空下で行うこともでき、また常圧下若しくは低圧下で行うこともできる。細胞切片や細胞膜を分析する場合には、細胞やタンパク質の損傷が少なく、また、生成したイオンが壊れにくいという観点から、常圧下若しくは低圧下で行うことが好ましい。なお、ここで低圧下とは、細胞等の試料が損傷しにくい圧力であれば特に制限はないが、例えば0.1〜100Paの圧力を挙げることができる。
【0038】
本発明に用いられる質量分析部としては、質量分析ができるものであれば特に制限はないが、例えば、飛行時間型質量分析計、四重極形質量分析計、タンデムマス分析計などがあげられ、その目的に応じて適宜選択して用いることができる。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、質量分析装置を用いて、試料を過度に損傷することなく微小領域における分析を高い分解能で行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のイオン化装置の近接場プローブ付近の拡大図である。
【図2】図2は、本発明のイオン化装置および質量分析装置の概略構成図である。
【図3】図3は、本発明のイオン化装置の近接場プローブ付近の拡大図である。
【図4】図4は、本発明のイオン化装置の近接場プローブ付近の拡大図である。
【図5】図5は、本発明の微小領域分析装置の概略構成図である。
【図6】図6は、本発明に用いるレーザー照射プローブを示す図である。
【符号の説明】
1 紫外線レーザー発振器
5 近接場光プローブ
12 サクションチューブ
50 質量分析部
80 イオン化装置
90 質量分析装置
110 赤外線レーザー発振器
230 AFMプローブ
250 スキマー
500 制御部
510 駆動機構
520 駆動機構制御部
530 キーボード
540 分析結果解析部
550 イメージ化部
560 記憶部
570 ディスプレイ
700 レーザー照射プローブ
707 開口部

Claims (22)

  1. レーザー放射手段と、前記レーザー放射手段から放射されたレーザーが入射されて近接場光を発生させる近接場光発生手段とを備え、前記近接場光発生手段から発生した近接場光をマトリクスに照射することにより、マトリクスと混合された試料をイオン化するイオン化装置。
  2. 前記近接場光発生手段が近接場光プローブである請求項1に記載のイオン化装置。
  3. 前記レーザーが赤外線レーザーである請求項1または2に記載のイオン化装置。
  4. 前記近接場光に分析対象を走査させる走査手段をさらに含む請求項1ないし3のいずれかに記載のイオン化装置。
  5. マトリクスに近接場光を照射することによりマトリクスと混合された試料をイオン化するイオン化装置。
  6. 前記近接場光が近接場光プローブにより照射される請求項5に記載のイオン化装置。
  7. 前記近接場光が赤外線レーザーを近接場光プローブに入射することにより得られる近接場光である請求項5または6に記載のイオン化装置。
  8. 前記近接場光に分析対象を走査させることを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載のイオン化装置。
  9. レーザー放射手段と、前記レーザー放射手段から放射されたレーザーを誘導する光ファイバーと、前記光ファイバーの先端に接続されたレーザー照射プローブとを備え、前記レーザー照射プローブから放射されたレーザーをマトリクスに照射することにより、マトリクスと混合された試料をイオン化するイオン化装置。
  10. 前記レーザー照射プローブが、直径0.01〜15μmの開口部を有する請求項9に記載のイオン化装置。
  11. 前記レーザー照射プローブが、前記レーザーの波長よりも小さい直径の開口部を有する請求項9または10に記載のイオン化装置。
  12. 前記レーザーが赤外線レーザーである請求項9ないし11のいずれかに記載のイオン化装置。
  13. 前記レーザー照射プローブに分析対象を走査させる走査手段をさらに含む請求項9ないし12のいずれかに記載のイオン化装置。
  14. 前記分析対象が細胞膜または細胞切片である請求項4、8または13のいずれかに記載のイオン化装置。
  15. 前記イオン化が常圧下または低圧下においてされる請求項1ないし14のいずれかに記載のイオン化装置。
  16. イオン化した試料を質量分析手段に送る試料移送手段をさらに備えた請求項1ないし15のいずれかに記載のイオン化装置。
  17. 請求項1ないし16のいずれかに記載のイオン化装置を備えた質量分析装置。
  18. 請求項1ないし16のいずれかに記載のイオン化装置と、
    走査する分析対象の領域情報を入力する情報入力手段と、
    前記領域情報に基づき駆動機構を制御する駆動機構制御手段と、
    質量分析手段と、
    前記質量分析手段から得られた結果を解析する分析結果解析手段と、
    前記駆動機構制御手段から伝達される位置情報および前記分析結果解析手段から得られる解析結果を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記位置情報および前記解析結果からイメージングを行うイメージ化手段と、
    イメージ化した結果を表示する表示手段と、
    を備えた微小領域分析装置。
  19. 請求項1ないし16のいずれかに記載のイオン化装置を用いて試料をイオン化する方法において、
    近接場光発生手段若しくはレーザー照射プローブと分析対象とを所定の距離に置く工程、および
    近接場光、若しくはレーザー照射プローブから放射されたレーザー、を分析対象に照射する工程、
    を含む、試料をイオン化する方法。
  20. 前記所定の距離に置く工程が、
    近接場光発生手段若しくはレーザー照射プローブと分析対象との間に働く原子間力を検出する工程、および
    前記検出した原子間力が所定の値となるように近接場光発生手段若しくはレーザー照射プローブと分析対象との距離を置く工程、
    を含む、請求項19に記載の方法。
  21. 前記所定の距離に置く工程が、
    近接場光発生手段若しくはレーザー照射プローブと分析対象とを接触させる工程、および
    前記接触した状態から近接場発生手段若しくはレーザー照射プローブと分析対象とを所定の距離だけ離す工程、
    を含む、請求項19に記載の方法。
  22. マトリクスに近接場光を照射することによりマトリクスと混合された試料をイオン化する方法。
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