JP2009531401A - 医薬品としてのチクングニヤ特異性免疫グロブリンの濃縮物、濃縮物の利用及び濃縮物を調整する方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の濃縮物は、チクングニヤ感染症治療用の新しい医薬品、特に、チクングニヤに特異性免疫グロブリンの濃縮物である。
【解決手段】完成された治療法の欠如と、ワクチンがすぐに準備できないこと、また、抗ウイルス治療が重い負担となるという問題に直面し、本出願人は、チクングニヤに対する新しい治療法の提示を試みた。
本出願人は、チクングニヤ特異的な免疫グロブリンの濃縮物の投与によりこの技術的問題を解決できるということを驚くべき方法で明らかにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、チクングニヤ感染症治療のための新しい医薬品、つまり、チクングニヤ特異性免疫グロブリンの濃縮物と、その利用及び調製方法に関するものである。
チクングニヤ(CHIKと略称)は、アエデス属の蚊によって放出されるアルボウイルス(トガウイルス科に属するアルファウイルス)によって引き起こされる感染性の熱帯病である。この名称はバンツー語から来ており、かがむ者、あるいは身をよじらせる者、あるいはかがむ者の病気といった意味で、それは、この病気が硬直を伴う非常に激しい関節痛をもたらし、感染した者が非常に特徴的な身を曲げた様子を示すからである。
そのサイクルに節足類ベクターを用いるウイルスはアルボウイルスの総称で示される。アルボウイルスはWHOによって、基本的には、そしてほとんどの場合、自然の中では、吸血性節足動物によって感染しやすい脊椎動物間での生物感染を通じて存続しているウイルスで、それらは脊椎動物内で増殖しウイルス血症を引き起こし、その節足動物の組織内で増殖して、外因によって決まる培養期間後に、ヒトを刺す虫によって、別の脊椎動物に放出されると定義されている。
ウイルス血症宿主(ホスト)からの成熟した雌の蚊へのウイルスの放出、蚊がその宿主を刺した時に吸い出される血液を介して行われる。このウイルスは蚊の中で増殖し、その動物の胃障壁を通過して、唾液腺内で見出される。健康なヒトの汚染は血管を刺す直前に放出されるその蚊の抗凝固性の唾液によって行われる。病気が発症する前にヒトがウイルス血症宿主である期間はわずか数日である。
950以上にのぼる蚊の種類のなかで、いくつかの種類の蚊がチクングニヤを媒介することができるが、現在までのところ伝染性のベクターとして確認されているのはアエデス・アエジプティとアエデス・アルボピクタスだけで、それはこれらの蚊がヒトの住む環境に順応しているからである。これらの同じ種類が、デング熱、出血性デング熱(HDF)、黄熱病などを引き起こすウイルスも媒介している。
臨床的な特徴は、デング熱の場合と同様の高熱が主たるもので(デング熱がチクングニヤと誤って判断されたり、その逆の場合もしばしばある)、身体の自由を奪うような関節痛を伴い、皮膚発疹も時々見られる。しかしながら、これまで無視されてきたようないくつかの症状もあり、それは激症肝炎、心臓発作、脳髄膜炎などである。ロス・リバー・ウイルス、オニョンニョン・ウイルス、及びマヤゴ・ウイルスなどのアルファウイルス属の他のいくつかのアルボウイルス(約30KDのコート蛋白質と3´末端がポリアデニル化されたRNA)も同様の症状をもたらすことが確認されている。
これらの病気の潜伏期間は、平均で4日間から7日間である。ウイルス血症、つまり血液中でのウイルスの存在と、従って伝染の可能性は5日間程度である。その後、抗体が発生する。それらの抗体は血液中に留まる。従って、免疫性は通常は一生続くか、あるいは少なくとも1年間は継続する(以下のフェーズII試験の項参照)。
現在のところ、殺ウイルス措置も市販が認められたワクチンも存在しない。
治療は純粋に対症的であり、熱を下げ、苦痛を緩和することを目的としている。
チクングニヤ・ワクチンに関しては米国陸軍感染症医学研究所が、フェーズI及びフェーズIIの研究を行っている。
フェーズII(Edelman R et.at.,”PhaseII Safety and immunogenicity study of live chikungunya virus vaccine”TSI−GSD−218.June 2000;Am J Trop Med Hyg,62:681−5)は73人の健康な成人ボランティアを被験者とする生の精製チクングニヤ(CHIK)ワクチンを用いた安全性と免疫原性の研究からなる無作為プラセボ比較二重盲検試験である。59人のボランティア被験者に対して上記CHIKワクチンを一回皮下に投与して免疫を付与し、他の14人にはプラセボを投与した。上記ワクチンを投与された58人中57人(98%)が投与から28日目に抗CHIK中和抗体を発現し、またワクチン投与された患者の85%が1年後も血清反応陽性であった。
2つの抗ウイルス化合物、リバビリンとインターフェロン−アルファを混合する試験もチクングニヤに対して行われている (Briolant S et al.,”In vitro inhibition of Chikungunya and Semliki Forest viruses replication by antiviral compounds:synergistic effect of interferon−alpha and ribavirin combination”,Antiviral Res.,2004 Feb.;61(2):111−7)。 このインターフェロン−アルファ2bとリバビリンの混合法はチクングニヤに対して相乗的な抗ウイルス効果を示し、治療への使用を考慮することを十分に期待させるものである。
しかし、そのような治療は非常に高価かつ反復が必要であり、またインターフェロンによる副作用が多く知られている。
本発明は、完成された治療法の欠如と、ワクチンがすぐに準備できないこと、また抗ウイルス治療が重い負担となるという問題に直面し、本出願人は、チクングニヤに対する新しい治療法の提示を試みた。
本出願人は、チクングニヤ特異的な免疫グロブリンの濃縮物の投与によりこの技術的問題を解決できるということを驚くべき方法で明らかにする。
本発明は、医薬品としての、チクングニヤ・ウイルス特異性免疫グロブリンの濃縮物である。
本発明は、チクングニヤ感染症治療のための新しい医薬品、つまり、チクングニヤ特異性免疫グロブリンの濃縮物である。
本発明の濃縮物は、医薬品としての、チクングニヤ・ウイルス特異性免疫グロブリンの濃縮物である。
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細且つ具体的に説明する。
本発明に用いられる用語の定義
『濃縮物』という用語は一定の成分を取り除いて得られる製品を意味する。免疫グロブリンの濃縮物は免疫グロブリンの含有量を高めた血漿画分(Fraction)を得るために、その血漿の一定の成分を除去することで得られる。
『免疫グロブリン』(Ig)とは、治癒的あるいは予防的治療に用いることができる抗体機能を有する主に血漿内に存在する天然のグロブリンを意味する。
免疫グロブリンはジスルフィド結合で架橋された2つの重鎖と2つの軽鎖で構成されたヘテロダイマーである。各鎖は、その抗体が向けられる抗原に対して特異性を示す(軽鎖に関しては転位V−J遺伝子でコードされ、重鎖に関してはV−D−Jでコードされる)可変ドメインあるいは領域のN末端と、軽鎖の場合単一のCLドメイン、あるいは重鎖の場合は3つのドメイン(CH1、CH2、及びCH3)で構成される不変領域のC末端に組み込まれている。重鎖及び軽鎖の可変ドメインとCH1及びCLドメインの組み合わせがFab部分を形成しており、このFab部分が各Fabがその抗原標的に結合できるようにしている非常にフレキシブルなヒンジ領域によってFc領域に接続されており、一方、抗体のエフェクターとしての性質を媒介するFc領域は、FcγRレセプタ及びClqなどのエフェクター分子がアクセスできる状態のままである。
IgGは最も一般的に使われている免疫グロブリンである(市場に出回っている抗体のうちの75−80%)。これは血液やリンパ液を介して体内を循環するバクテリア、ウイルス及び毒素から体を護るものである。さらに、IgGはその相補体(免疫システムの成分の1つ)とすばやく結合する。さらにIgGはワクチン化のメカニズムの基礎となる免疫の中心である記憶応答にも関与している。最後に、免疫グロブリンGは胎盤関門をくぐり抜けて、胎児に受動免疫をつくりだす。
IgAは主に、唾液、腸液、汗及び母乳などの分泌物内に見出される。免疫グロブリンAの主な役割は病原性作用因子が細胞、特に、粘膜及び表皮を構成する保護細胞に結合するのを防ぐことである。
IgMは身体が1つの抗原に最初に接触すると分泌される免疫グロブリンである。
それらは形質細胞によって放出される最初のタイプの免疫グロブリンである。血液内にIgMが存在していると、それは感染していることを示す。
パパインによる免疫グロブリンの酵素蛋白質分解はFabフラグメント(Fragment Antigen Binding)として知られている2つの同じフラグメントと、1つのFc(結晶化可能画分)フラグメントをつくりだす。このFcフラグメントは免疫グロブリンのエフェクター機能を支えている。
ペプシンによる蛋白質分解によって、2つのFabフラグメントが2つのジスルフィド結合で架橋されたままのF(ab’)2フラグメンが生成され、Fcフラグメントはいくつかのペプチドに分割される。F(ab’)2フラグメントはF(ab’)2を形成するための垂直方向ジスルフィド結合によって2つのFab’フラグメント(1つのFab’フラグメントは1つのFabと1つのヒンジ領域で構成される)から形成される。
『クロマトグラフィ』という用語は、適切な媒体を用いてそれぞれの選択的保持力に基づいて混合物の成分を分離する方法である。
本発明の発明の詳細な説明
本発明は、第一に医薬品としてのチクングニヤ・ウイルス特異性免疫グロブリンの濃縮物に関する。
Cohnによるエタノール沈殿方法の開発以後、様々な感染症、または先天性欠乏症の治療のための免疫グロブリンを濃縮(enrich)された、ヒト血漿の使用が公知である(Cohn et al.,1946,J.Am.Chem.Soc.68,459; Oncley et al.,1949,J.Am.Chem.Soc.71,541)。
特に、本発明による濃縮物は、チクングニヤ・ウイルスに対して特異的な、医薬品としての免疫グロブリンA、GおよびMの濃縮物、あるいは免疫グロブリンGだけの濃縮物によって、またあるいは免疫グロブリンMだけの濃縮物によって構成される。
特に好ましくは、本発明による濃縮物は、IgG免疫グロブリンを少なくとも50%とヒト免疫グロブリンに対して特異的な抗体と反応するタンパク質を90〜98%含む。
また、本発明による濃縮物は、完全なチクングニヤ・ウイルス特異性免疫グロブリンの他に、チクングニヤ・ウイルス特異性F(ab)’2および/またはFabフラグメント、具体的には、F(ab)’2および/またはFabを5〜50%、そして特にIgおよび医薬品調製のためのフラグメントを少なくとも50〜60g/L含んでいてもよい。
抗体の結合部位を含有するこのようなF(ab)’2またはFabフラグメントは、それらが誘導される前の抗体が示す性質(例えば、Fcγレセプターに結合する能力など)を失っていたかもしれない。
本発明による濃縮物は、完全なチクングニヤ・ウイルス特異性免疫グロブリンの他に、IgGおよびIgMのみに由来するチクングニヤ・ウイルス特異性F(ab)’2またはFabフラグメントを含んでいてもよい。
本発明によれば、マグネシウム及び/又は亜鉛1〜10mmolを上記濃縮物に加えることができる。
本発明のもう1つの主題は、本発明による濃縮物を、チクングニヤ感染症の治療のための医薬品の製造に使用することにある。
この治療は予防的及び/又は治癒的なものであり、伝染病の流行地域において未だ感染していない人に対して受動免疫性を与えるため、または既にウイルスに感染している患者の治療のためにも行われる。
この医薬品は、局所的に、また皮下、経口、粘膜、筋肉内注射、あるいは静脈注射などの経路によって投与される。
効果は数週間、およそ21日間持続し、この期間を過ぎても伝染病あるいはその症状が存続する場合、投与を繰り返す必要がある。
また、本発明は、本発明による濃縮物を調製する方法にも関係している。
この方法は、それぞれ十分な力価の抗チクングニヤIgを含んでいる少なくとも1000件の血漿検体のプールをつくることから始まる。十分な力価の血清とは、例えば力価をイライザ法で測定した時に、1/1000に希釈した後でも、抗チクングニヤ抗体の検出に対して依然として要請を示す血清を意味している。
これらの検体は、この疾患と接触した人々、またはこの疾患を発症している患者に由来するものである。
滴定は、C.van de Waterらによる『Journal of Immunological Methods,166(l993),157−164』において述べられた手順に基づいて行うことができる。
この血漿プールにおける免疫グロブリンの含有量を増大させるために、“脂質およびタンパク質汚染物質”として知られる成分を単一のステップで沈殿させる。この単一のステップでの沈殿による精製は、血漿をSteinbuchによる沈殿条件(Steinbuch M.,Archiv.Biochem.Biophys.,134,279−284)で希釈し、そしてカプリル酸を加えることによって行われる。また、リバロール、塩化アルミニウム、塩化セチルピリジニウム、オクタン酸、ポリリン酸塩などの沈殿剤を加えることにより、また例えばリン酸三カルシウムおよびベントナイトなどの吸着剤の存在下で行うことも可能である。
沈殿から生じる上澄液が、本発明による免疫グロブリンの濃縮物内に含まれていてもよい。従って、この濃縮物はIgG、AおよびMの混合物を含有する。遠心分離またはろ過によって得られる上澄液は、必要であれば少なくとも1つのろ過助剤を加えてろ過することによって回収される。
続いて遠心分離またはろ過によって生じるこの上澄液を、ウイルスの不活性化処理、例えば溶媒/界面活性剤(Triton X100)を用いての従来のウイルス不活性化処理にかけることができる。
実行する沈殿処理が上述のようなカプリル酸沈殿であった場合、上澄液中のカプリル酸の残滓はリン酸カルシウムによって除去される。
IgG、IgAまたはIgMの濃縮物を得るために、欧州特許出願公開第EP1385886号明細書において述べられている方法、具体的には、pH調整、装填済みカラムへの吸着、免疫グロブリンおよび付随するタンパク質を含有する上澄液のカラムへの吸着、該カラムの洗浄、そして例えばIgG、AまたはMなどの種々の免疫グロブリンの継続的溶出などに関する方法を適用することができる。
ウイルス不活性化ステップに続いて、この上澄液をpHをアルカリ領域にして行われる陰イオン交換体でのクロマトグラフィーによる精製のための追加ステップにて処理する。具体的には、この上澄液のpHを予め8.9〜9.1の範囲に調整し、カラムに、pHが8.9〜9.1の緩衝液を充填(load)する。このクロマトグラフィ・ステップにより、免疫グロブリンを上記カラムへ吸着させ、そして非吸着タンパク質を溶出液中へ溶出させることが可能となる。クロマトグラフィーは、例えば、DEAE、TMAE、またはQAE基を結合した網目状多糖類あるいはビニル・ポリマー・ゲル上で行うことができる。
非吸着タンパク質を除去するために加えた緩衝液と同一の緩衝液でカラムを洗浄した後、免疫グロブリンGを、pHが4から7の間、好ましくは、pHが6.2のリン酸緩衝液で溶出する。
次に、IgAを回収するため、100〜175mM、好ましくは150mMのNaClを加えた、pHが6〜6.3の範囲の同一のリン酸緩衝液を使用して、溶出を行うことが可能であるが、この操作はオプション可能である。
さらに、オプションとして、IgMを回収するため、250〜350mM、好ましくは350mMのNaClを加え、pHを6〜7に調整した前記と同一の緩衝液で溶出を続けることが可能である。
上述の濃縮物を混合することで、IgA、IgGおよびIgM間のいかなるタイプの混合物も想定し得る。
このようにして溶出および回収された免疫グロブリンを、限外ろ過によって濃縮し、そして例えば通常の滅菌ろ過にかけた後、空隙率が100から15ナノメートル・レベルのフィルタを通じてろ過することで濃縮できる。
濃縮、ろ過された免疫グロブリン溶液に対し、国際特許出願第WO2004/091656号明細書において述べられているような薬学的に許容可能な安定化剤を加え、続いてこの溶液を滅菌溶液として包装し、また必要であれば、凍結及び/又は凍結乾燥する。
ナノ・レベルでろ過することで、溶媒/界面活性剤ウイルス不活性化処理に耐性を示すウイルスを除去することが可能となる。
チクングニア・ウイルス特異性IgおよびF(ab)’2またはFabフラグメントの濃縮物を調製するため、免疫グロブリンの濃縮物(1)、即ちIgA、GおよびMの混合物またはIgGおよびMの混合物、またはIgGのみまたはIgMのみの濃縮物を上述のように調製し、続いて第2のステップにおいて、得られた上記Ig濃縮物の一部をタンパク質分解させ、F(ab)’2またはFabフラグメント(2)を得る。最後に、第3のステップにおいて、濃縮物(1)および(2)を混合する。
F(ab)’2フラグメントを得るため、タンパク質分解をpH が4.0、35℃の温度で、ペプシン1%を用いて行う。この比率は、ペプシンと上記濃縮物のタンパク質の総重量(IGLOOプロトコル)との重量比に相当する。
Fabフラグメントを得るため、タンパク質分解をパパイン1%を用いて行う。この比率は、パパインと上記濃縮物のタンパク質の総重量との重量比に相当する。
また、免疫グロブリンG、Aおよび/またはMのタンパク質分解は、プラスミンおよび/またはトリプシンを利用することによっても実行可能である。これらのタンパク質分解酵素の利用については、当業者に周知の事項である。
以下に述べる実施例は、本発明の特定の実施の形態を示すものであり、本発明の範囲の限定を意図するものではない。
実施例:抗チクングニヤ免疫グロブリン濃縮物の調製
1−1.血漿プールの作成
最近チクングニヤ・ウイルスに感染し、この病徴から回復したボランティアの被検者から、抗チクングニヤ抗体が多量に含まれた血漿1リットルを集めた。抗体の力価をイライザ法によって測定する。この方法においては、ウイルス抗原を微量滴定プレート上に固定し、続いて免疫グロブリンに対する試薬でラベルしたホースラディッシュ・ペルオキシダーゼを用いて特定の抗体を視認できるようにした。血漿プールを作成するため、特殊なイライザ法で少なくとも1/1000に希釈した場合にも養成と評価されたサンプルを確保した。
1−2.免疫グロブリンの調製
ステップ1−1の結果生成される血漿プールを−3℃まで冷却し、この冷却の間に、最終的なエタノール濃度が8%となるのに十分な量のエタノールを加える。これによって形成される沈殿物は廃棄する。
続いて上澄液のpHが5.9となるように酢酸緩衝液を加えて調整し、例えば−5℃まで冷却し、最終的なエタノール濃度が19%となるのに十分な量のエタノールを加える。これによって形成される沈殿物は、遠心分離によって回収し、例えば最終pHが4.7〜4.9となるように、酢酸緩衝液に再懸濁する
次に、最終的なオクタン酸濃度が20g/lとなるように、20℃で強く攪拌しながらオクタン酸を加える。
これによって形成される沈殿物は、遠心分離または粒状材料を用いたろ過によって分離し、廃棄する。上澄液にリン酸三カルシウムまたは活性炭素を添加し、次いで混合物を深床ろ過により清澄なものとした。
前記清澄化ステップの結果生じる上澄液を含有する免疫グロブリンのpHを、例えばNaOH/グリシン緩衝液を加えることによってpHを9に調整し、この上澄液を陰イオン交換カラム(例えばFractogel TMAE)にかける。そしてこの陰イオン交換カラムにpH が9となるようにグリシン/NaCl緩衝液を充填する。
280nmのカラム溶出液OD(光学密度)が、ベース・ライン(basal line)への到達度で計測し、OD280 に接近するまで、充填(loading)緩衝液での洗浄を行う。
次に、pHが6.2の第1のリン酸ナトリウム緩衝液でIgGの溶出を行う。続いて300mMのNaClを加えたリン酸緩衝液で第2の溶出を行う。
この溶出液はIgA、IgMおよびIgG4の一部を含む。この精製方法の詳細については欧州特許出願公開第EP1385886号明細書に述べられている。
1−3.チクングニヤに対する活性濃縮物の調製
IgGを含有する第1の溶出液の25%を取り出し、IgG4、IgAおよびIgMを含有する溶出液に加える。この免疫グロブリン混合物を、30kD以下のカットオフ閾値を有する膜を用いる限外ろ過によって50g/lまで濃縮する。
この濃縮混合物のpHを、pH3.8〜4.2のクエン酸緩衝液で膜分離精製、この範囲の酸性pHとする。次にこの溶液にペプシン(10000 FIP/mg)を加え、ペプシンがこの濃縮混合物に含まれるタンパク質の総量の1%となるようにする。続いてこの溶液を0.2μmで滅菌状態でろ過し、37℃の温度で20時間かけて培養する。
培養の後、タンパク質加水分解物を、例えばpHが6.2+/−0.2の水酸化ナトリウムを加えることによって中和する。中和されたタンパク質加水分解物を、OD280 をカットオフ閾値が30kDの膜のろ過ラインに基づいて計測した場合にOD280 が約0.005となるまで、pH6.2+/−0.2のグリシン緩衝液で膜分離精製する。
ペプシン・タンパク質分解によって生じた30kD以下のペプチドは、そのカットオフ閾値の膜を通じて廃棄される。従って得られたタンパク質加水分解物は、Fabフラグメント、F(ab)’2フラグメントを含むが、Fcフラグメントは含まない。
次に、この得られたタンパク質加水分解物を、IgGを含有する最初の溶出物の残り75%と混合する。続いてこの混合物を、選択される投与経路に応じて最終濃度が50〜160g/lの範囲となるように、限外ろ過によって濃縮する。この濃縮物の力価は、Edelman,Rらにより述べられている方法(American Journal of Tropical Medicine and Hygiene,62(6),2000,pages 681−685)に基づいて測定する。このようにして得られた濃縮物の抗チクングニヤ特異性抗体の力価は、処理前の血漿の力価の少なくとも3〜10倍である。
1−4.製剤の利用
ステップ1−3により生成された濃縮物を、例えば最終濃度が0.22Mとなるようなグリシンなど、または国際特許出願第WO2004/091656号明細書において述べられているような、薬学的に許容可能な賦形剤と混合することにより安定化させる。この濃縮物に加えられる製剤のpHは、結果的にpH4.2〜5.6の液体混合物が得られるものとする。
生成された液体混合物は、被投与者の静脈状態に応じて、例えば静脈内、皮下または筋内投与で投与する。
投与量は0.2〜0.8ml/kgの範囲であり、伝染症の場合、特に、例えば高齢者、妊婦または新生児など感染の危険がある患者に対しては予防措置として3週間ごとに投与する。
上記説明は本発明の特定の実施態様に関するものであるが、本発明の趣旨から逸脱することなく、様々な修正を行うことができることは理解すべきである。

Claims (25)

  1. 医薬品としての、チクングニヤ・ウイルス特異性免疫グロブリンの濃縮物。
  2. 免疫グロブリンA、G、及びMの濃縮物で構成されることを特徴とする請求項1に記載の濃縮物。
  3. 免疫グロブリンGの濃縮物で構成されることを特徴とする請求項1に記載の濃縮物。
  4. 免疫グロブリンMの濃縮物で構成されることを特徴とする請求項1に記載の濃縮物。
  5. 90−98%の免疫グロブリンを含んでいることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の濃縮物。
  6. チクングニヤ・ウイルス特異性F(ab)’2フラグメントも含んでいることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の濃縮物。
  7. チクングニヤ・ウイルス特異性Fabフラグメントも含んでいることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の濃縮物。
  8. 5−50%のF(ab)’2及び/又はFabを含んでいることを特徴とする請求項7に記載の濃縮物。
  9. 前記F(ab)’2又はFabフラグメントがIgG及びIgMのF(ab)’2又はFabフラグメントであることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の濃縮物。
  10. 1−10mmolのマグネシウムが付加されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の濃縮物。
  11. 1−10mmolの亜鉛が付加されることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の濃縮物。
  12. チクングニヤ感染症治療のための医薬品を製造するための請求項1〜11のいずれか1項に記載の濃縮物の利用。
  13. 局所、皮下、経口、筋肉内、あるいは静脈経路で投与する形状での前記医薬品製造のための請求項12に記載の濃縮物の利用。
  14. 請求項1又は2に記載の濃縮物を調製するための方法において、
    −それぞれ十分な力価の抗チクングニヤIgを含んでいる少なくとも1000件の血漿検体のプールをつくるステップと、
    −脂質及び蛋白質汚染物質を単一ステップで沈殿させるステップと、
    −上澄液内のIg濃縮物を回収するステップ
    とで構成されることを特徴とする濃縮物を調製する方法。
  15. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の濃縮物を調製する方法において、
    −それぞれ十分な力価の抗チクングニヤIgを含んでいる少なくとも1000件の血漿検体のプールをつくるステップと、
    −脂質及び蛋白質汚染物質を単一ステップで沈殿させるステップと
    −pHがアルカリ領域の陰イオン交換器で上記上澄液をクロマトグラフィにかけるステップと、
    −pHが4−7の間、好ましくは6.2のリン酸緩衝液でIgGを溶出させるステップと、
    −必要があれば、次に100−175mM、好ましくは150mMのNaClを加えた、pHが6−6.3の範囲の、上記と同様にリン酸緩衝液でIgAを溶出させるステップと、
    −さらに必要があれば、次にpHが6−7の範囲で、250−350mMのNaClをそれに加えた同じリン酸緩衝液でIgMを溶出させるステップと、そして
    −さらに必要があれば、IgG、IgA、そしてIgMの濃縮物を混合するステップ
    とで構成された濃縮物を調製する方法。
  16. 前記上澄液のpHが8.9−9.1の範囲に調整され、クロマトグラフィを行う前にクロマトグラフィ・カラムにpHが8.9−9.1の緩衝液を充填することを特徴とする請求項15に記載の濃縮物を調製する方法。
  17. 請求項6、7又は8に記載の濃縮物を調製する方法において、
    (1) 請求項14又は15記載のIg、あるいは請求項15又は16記載のIgG、あるいは請求項15又は16記載のIgMの濃縮物を調製するステップと、
    (2) 前記濃縮物の一部をタンパク質分解にかけてF(ab)’2又はFabフラグメントを得るステップと、そして
    (3) 画分(1)と(2)を混合するステップ
    とで構成されることを特徴とする濃縮物を調製する方法。
  18. 請求項9に記載の濃縮物を調製する方法において、
    (1) 請求項15又は16記載のIgGの濃縮物を調製するステップと、
    (2) 請求項15又は16記載のIgMの濃縮物を調製するステップと、
    (3) 画分(1)と(2)を混合するステップと、
    (4) 前記混合物の一部をタンパク質分解にかけてIgG及びIgMのF(ab)’2又はFabフラグメントを得るステップと、そして
    (5) 画分(3)と(4)を混合するステップ
    とで構成されることを特徴とする濃縮物を調製する方法。
  19. F(ab)’2フラグメントを得るための前記タンパク質分解がpH4及35℃の温度でタンパク質重量の1%のペプシンを用いて行われることを特徴とする請求項17又は18に記載の濃縮物を調製する方法。
  20. Fabフラグメントを得るためのタンパク質分解がパパインを用いて行われることを特徴とする請求項17又は18に記載の濃縮物を調製する方法。
  21. 前記沈殿がカプリル酸を用いた沈殿であり、前記上澄液内のカプリル酸の残滓がリン酸カルシウムによって除去されることを特徴とする請求項14−20のいずれか1項に記載の濃縮物を調製する方法。
  22. 前記沈殿物が少なくとも1つのろ過添加剤を付加した後にろ過によって分離されることを特徴とする請求項14〜21のいずれか1項に記載の濃縮物を調製する方法。
  23. 前記上澄液が有機溶媒/界面活性剤処理されることを特徴とする請求項14〜22のいずれか1項に記載の濃縮物を調製する方法。
  24. 前記溶出免疫グロブリンが限外ろ過で濃縮され、通常の滅菌ろ過にかけられた後、空隙率が100から15ナノメートルに減少するナノメートル・レベルのフィルターでろ過されることを特徴とする請求項15〜23のいずれか1項に記載の濃縮物を調製する方法。
  25. 濃縮されろ過された免疫グロブリンの溶液に薬学的に許容される安定剤が加えられて、その後、滅菌溶液としてパッケージ化され、必要があれば凍結及び凍結乾燥されることを特徴とする請求項15〜24のいずれか1項に記載の濃縮物を調製する方法。
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