JP2009530705A - ネットワークのための的を絞ったコンテンツの配信 - Google Patents

Abstract

【課題】サービスプロバイダからの的を絞ったコンテンツの配信。
【解決手段】この的を絞ったコンテンツの配信は、ネットワークノードからコンテンツリクエストを受信することと、コンテンツリクエストに応じて、ネットワークノードへの要求されたコンテンツの配信を促進することとを含んでいる。また、的を絞ったコンテンツの配信は、異なるサービスプロバイダからの選択情報を、要求されたコンテンツの一または複数の特徴を異なるサービスプロバイダに少なくとも部分的に報告することにより要求することをさらに含んでいる。このように、異なるサービスプロバイダから受信した選択情報は、ネットワークノードへの的を絞ったコンテンツの配信を促進するために用いられる。
【選択図】図１

Description

関連出願の説明

本出願は、２００６年６月２６日に申請された米国特許出願第１１／４２５，６９８号、２００６年３月１５日に申請された米国特許出願第１１／３７７，７９７号および２００６年６月５日に申請された米国仮特許出願第６０／８０３，９６９号に基づく優先権を主張するものである。参照により上記文献の全内容を全ての目的において援用するものとする。

技術分野及び背景技術

インターネットにより、消費者が広範囲のコンテンツ（ｃｏｎｔｅｎｔｓ）、サービスおよび製品を閲覧することができるようになった。この装置を用いることにより、ユーザが従来のメディアでは利用することができなかった方法で相互に対話することができるようになり、また、この潜在能力を生かし、コンテンツ配信の新しい方法が開発されている。

本発明は、インターネットまたは他の適切なネットワークにおいて的を絞ったコンテンツを配信することに関するものである。

本明細書に記載されているように、ユーザの知識の向上のために、ユーザ特性データの収集が一または複数のサービスプロバイダにより促進されている。サービスプロバイダには、インターネットサービスプロバイダ（ＩＳＰ）、ケーブルプロバイダ、電話プロバイダ、無線プロバイダまたは他の通信接続プロバイダが含まれうる。収集されたデータには、たとえば、ユーザのクライアントデバイスにより要求されるおよび／またはユーザのクライアントデバイスに向けて配信されるインターネットウェブページに関するブラウジング特性が含まれうる。ここで、ユーザに特に合わせたコンテンツの選択および配信の向上を可能とするため、収集されたデータを用いることができる。また、収集されたデータには、とりわけ、あるコンテンツが閲覧された時間量、ユーザにより選択されたコンテンツのタイプおよび／もしくは頻度のようなサービスプロバイダを通じて提供されるテレビプログラム、ラジオプログラムまたは他のプログムの如き他のプログラムに関する閲覧特性が含まれていてもよい。一例としては、広告、インターネット検索、デート、ブログ、社会的ネットワークおよび／またはニュースの如きオンラインサービスは、ユーザの過去および／または現在の特性に応じて変更可能とすることにより、そのコンテンツをユーザの個人的な興味および好みによく合わせることができるようになっている。さらに、サービスプロバイダ、出版社、コンテンツプロバイダおよび広告主を含むメンバーのネットワークを、一または複数の共通プロトコルを通じて、複数のユーザの特性に関する情報を共有することを可能とするように構成することができる。このように、ネットワークのメンバーは、当該ネットワークの一または複数のメンバーに処理および流布されうる標準形式でユーザ特性情報を提出することが可能となっている。特性情報には、特定ユーザにより選択されうるコンテンツおよび／または特定ユーザに提供されうるコンテンツを示すデータが含まれうる。

図１には、本発明にかかる的を絞ったコンテンツの配信の一例が示されている。図示されているように、的を絞ったコンテンツの配信は、ネットワークまたは複数のネットワークと相互接続されるコンピュータデバイスを用いて具象化されうる。コンピュータデバイスはネットワークのノードの位置に設けられているといえる。本明細書に記載の実施形態のうちの一部を、インターネットを用いた例で説明するものの、このインターネットは、適切なネットワークのタイプの一例に過ぎない。いうまでもなく、本発明を他の適切なネットワークに同様に適用してもよい。

コンピュータデバイス１０は、クライアントコンピュータデバイスでありうるが、ネットワークのノードにおけるサービスプロバイダ１４と作用可能に結合されている。一または複数のクライアントデバイスに加えて、一または複数のアプリケーション、インフォメーションエージェント、ブラウザおよび／または移動可能なクッキーがノードで動作してもよい。クライアントデバイス１０はサービスプロバイダ１４を通じてインターネット１２にアクセスしてもよい。例示のみを意図する具体例として、サービスプロバイダ１４はインターネットサービスプロバイダであってもよい。以下でさらに詳細に記載されているように、サービスプロバイダ１４は、クライアントデバイス１０にインターネット１２にアクセスさせることを可能とすることに加え、さまざまな他のサービスを提供することが可能である。他の実施形態では、サービスプロバイダは、クライアントデバイスに異なるネットワークにアクセスさせることを可能としうる。また、以下でさらに詳細に記載されているように、コンテンツプロバイダ１６およびコンテンツコーディネータ１８も、インターネット１２へ作用可能に結合されているとともに、インターネット１２からアクセス可能となっていてもよい。単一のサービスプロバイダ、コンテンツプロバイダおよびコンテンツコーディネータだけしか示されていないが、いうまでもなく、複数のサービスプロバイダ、出版社を含むコンテンツプロバイダおよびコンテンツコーディネータを、インターネットを通じて相互接続することにより、ブラウジングする情報の共有を可能としてもよい。さらに具体的にいえば、図７を参照してさらに詳細に記載されているように、インターネットへ結合されているデバイスのブラウズ特性を取得またはそれに作用するために、サービスプロバイダまたは他のエンティティが協力するように組織されてもよいしまたは他のエンティティが協力して動作するようになっていてもよい。

分かり易いように、図１の具体例は高度に単純化されたコンピュータネットワークである。 しかしながら、重要な点は、的を絞ったコンテンツの配信は、サイズおよび複雑さが広範囲に変化する相互接続ネットワークシステムに適用可能となっているということである。たとえば、多くの数のおよびさまざまなタイプのクライアントデバイスは、サービスプロバイダ１４と、または他のサービスプロバイダによって通信で結び付けられた一または複数のノードによってインターネット１２に相互ネットワーク化されてもよい。クライアントデバイスは、インターネット１２を通じてアクセス可能ないかなる数のコンテンツプロバイダまたは他の供給源と通信してもよい。さらに、以下にさらに詳細に記載されているように、複数のサービスプロバイダは、相互間でおよび／または一または複数のコンテンツコーディネータ間で、さまざまなマーケティング特定情報を伝達してもよい。

コンピュータデバイス１０は、インターネット１２上に見出しうるさまざまなタイプのコンテンツを検索および表示するように構成されたブラウザ２０またはそれと同様のソフトウェアを備えている。たとえば、ブラウザ２０は、ウェブページを要求および検索するように構成されてもよい。要求されるウェブページは、インターネット上に存在するテキスト、イメージ、ビデオ、オーディオおよび／または他のデータから構成されてもよいし、また、一または複数のコンテンツプロバイダ１６により提供されてもよい。あるセッション中、時間の経過とともに、ビデオ、オーディオ、ゲームなどの如きさまざまなウェブページまたは他のコンテンツ媒体がユーザに対して提示されてもよい。たとえば、ブラウザ２０により発行されるＨＴＴＰリクエストが、サービスプロバイダ１４を経由してインターネット１２へ発送され、それに対応するＨＴＴＰ応答データまたは他の適切なデータが、サービスプロバイダ１４を経由してブラウザ２０に返されるようになっていてもよい。次いで、この応答データを用いて、ウェブページ２２ａ、２２ｂ、２２ｃ、２２ｄが継続的に構成され、ユーザに対して表示される。これに代えて、応答データを用いて、必ずしもウェブページを表示する必要なく、ユーザにコンテンツを提供するようにしてもよい。一つの具体例としては、必ずしもウェブページを表示することを要求することなく、インターネットをベースにしたテレビ、ゲームおよび／またはラジオをユーザに提供するようにしてもよい。図１をさらに参照すると、ユニフォームリソースロケータ（ＵＲＬ）をブラウザ２０にタイプ入力するが如きユーザ入力に応答してウェブページ２２ａが呼び出されうる。次いで、ユーザがウェブページ２２ａに表示されているリンクをクリックすることに応答して、ウェブページ２２ｂが表示される。次いで、それに続くＨＴＴＰリクエストに応答して、ウェブページ２２ｃ、２２ｄが呈示されることになる。

与えられたウェブページ上に呈示されるコンテンツは、単一の供給源から提供されてもよいしまたは複数の供給源から提供されてもよい。たとえば、与えられたページは、一または複数のウェブ出版社を含むコンテンツプロバイダにより提供されるニュース、広告コンテンツまたは非広告コンテンツの如きコンテンツを有しうる。一つの具体例として、広告コンテンツが、品物／サービスのプロバイダにより運用されるサイトから、広告ネットワークの如きサードパーティから、または、他の供給源から提供されてもよい。

コンテンツは、たとえば個人ユーザのブラウジング特性に基づいてコンテンツコーディネータにより調整されてもよい。したがって、ユーザへ供給されるコンテンツは特にユーザに合わせて作られたものである（たとえば、閲覧したウェブページから解析されるような個人の興味に一致するように選択されたものである）。これに加えて、たとえば必ずしもユーザコンピュータ（たとえばクライアントデバイス１０）にフトウェアをダウンロードおよびインストールすることを必要とすることなく、影響を与えないように（ｉｎ ａｎ ｕｎｏｂｔｒｕｓｉｖｅ ｍａｎｎｅｒ、目立たないように）ユーザ特性についての情報を取得することが有利な場合もある。しかしながら、条件によっては、的を絞ったコンテンツのエンドユーザへの配信を改良することを可能とする本明細書に記載の他のアプローチに加えてまたはそれに代えて、ソフトウェアがダウンロードまたはインストールされる場合もある。

エンドユーザへのコンテンツの選択および配信を改良することは、サービスプロバイダレベルにおける機能を用いることにより達成されうる。サービスプロバイダ１４は、たとえばインターネット１２を通じたコンテンツへのアクセスをクライアントデバイス１０の如きユーザデバイスに提供するのに適切ないかなるエンティティまたはビジネスであってもよい。サービスプロバイダ１４は、ダイアルアップ、ブロードバンド（ケーブル、ＤＳＬなど）、無線、ブロードバンド無線、衛星、イーサネット（登録商標）、Ｔ１などを含むさまざまなタイプのデバイス接続をサポートすることが可能である。サービスプロバイダ１４は、単一の個別の接続ポイントを有していてもよいしまたは複数のアクセスポイントを有した大きな組織を備えていてもよく、サーバと、ルータ、スイッチ、集積器、加速器などの如き他のハードウェアとを備えていてもよい。また、サービスプロバイダ１４は、電子メール、ウェブホスティング、ＤＮＳサービスなどの如き仮想のサービスプロバイダサービスをさらに提供してもよい。サービスプロバイダ１４は、クライアントデバイス１０以外にも、他のユーザデバイスへコンテンツを提供してもよい。一部の実施形態では、サービスプロバイダ（たとえばデバイス１０）によりサービスが提供されるデバイスについては、当該デバイスのためのネットワークトラフィックはすべて、当該デバイスにインターネットアクセスまたは他のコンテンツ配信を提供するサービスプロバイダを経由して流れることができる。しかしながら、いうまでもなくデバイスによっては、複数のサービスプロバイダを通じて、インターネットまたは他のコンテンツ配信ネットワークにアクセスする場合もある。以下にさらに詳細に記載されているように、クライアントデバイス１０の如き接続されたデバイスへの的を絞ったコンテンツの配信を促進するために、サービスプロバイダが用いられてもよい。

図２は、本明細書に記載のさまざまな機能のうちの一または複数を提供するために、クライアントデバイス１０、サービスプロバイダ１４、コンテンツコーディネータ１８、コンテンツプロバイダ１６などにおいて採用されうる構成備品のうちの一または複数を有するコンピュータデバイス６０を示す例示的なダイアグラム図である。

デバイス６０は、バス６２と、プロセッサ６４と、メモリ６６と、格納デバイス６８と、一または複数の入力デバイス７０と、一または複数の出力デバイス７２と、通信インターフェイス７４とを備えうる。バス６２は、デバイス６０の構成部品間における通信を可能とする一または複数のコンダクタを有していてもよい。

プロセッサ６４は、インストラクションを解釈および実行するために適切ないかなるタイプのプロセッサまたはマイクロプロセッサを有していてもよい。メモリ６６は、プロセッサ６４により実行される情報およびインストラクションを格納するランダムアクセスメモリー（ＲＡＭ）または他のタイプの動的格納デバイスを有していてもよい。また、メモリ６６は、プロセッサ６４により用いられるための静的情報およびインストラクションを格納するＲＯＭデバイスまたは他のタイプの静的格納デバイスをさらに有していてもよい。格納デバイス６８は、磁気記録媒体および／または光学記録媒体と、それに対応するドライブとを有していてもよい。

入力デバイス７０は、ユーザにクライアント６０へ情報を入力させることを可能とする一または複数の機構、たとえばキーボード、マウス、タッチスクリーン、ペン、リモートコントロール機構、音声認識機構、光学式認識機構および／もしくはバイオメトリック機構などを有していてもよい。出力デバイス７２は、表示装置、プリンタ、スピーカなどを含む、ユーザに情報を出力する一または複数の機構を有していてもよい。通信インターフェイス７４は、クライアント１０に他のデバイスおよび／またはシステムと通信させることを可能とする、たとえばサービスプロバイダ１４を経由するインターネット１２とのネットワーク通信を促進するトランシーバのようないかなる機構を有していてもよい。

本明細書には、デバイス６０の如きデバイスにより実行されうるさまざまな機能が記載されている。例示のデバイス６０は、プロセッサ６４がメモリ６６の如きコンピュータ読み取り可能媒体に含まれているソフトウェアインストラクションを実行することに応答して、これらの操作を実行してもよい。コンピュータ読み取り可能媒体は、一または複数のメモリ／格納デバイスおよび／または搬送波信号であるとして定義されてもよい。

ソフトウェアインストラクションは、データ格納デバイス６８の如き他のコンピュータ読み取り可能媒体から、または、通信インターフェイス７４を経由して他のデバイスからメモリ６６の中へ読み込まれてもよい。メモリ６６に含まれているソフトウェアインストラクションは、以下にさらに詳細に記載する処理をプロセッサ６４に実行させることができる。本明細書に記載されているように、ソフトウェアインストラクションは、たとえばサービスプロバイダによりまたはそれに代えてサービスプロバイダを通じたコンテンツプロバイダにより、クライアントデバイスにおいてまたはクライアントデバイスの上流側において加えられうるコンピュータ読取り可能コードを有していてもよい。さらに、本発明と一致する処理を実施するために、ソフトウェアインストラクションに代えてまたはソフトウェアインストラクションに加えて、ハードワイヤード回路が用いられてもよい。したがって、本発明は、ハードウェア回路とソフトウェアとのいかなる特定の組合せにも限定されない。

ここでとくにクライアントデバイス１０を参照すると、このデバイスは、ブラウザソフトウェアまたは他の適切なコンテンツにアクセスするアプリケーションを実行することができるいかなるタイプのコンピュータデバイスであってもよく、デスクトップコンピュータ、ラップトップ、テレビ、ラジオ、ハンドヘルドコンピュータ、携帯電話、携帯情報端末などを含みうる。さらに、クライアントデバイスは、ビジネス、ホテル、学校、個人の住宅などの如き住宅地、商用地または他の場所からネットワーク１２へ接続されてもよい。これらの場所から、クライアントデバイスは、有線もしくは無線（Ｗｉ−Ｆｉ、Ｗｉ−Ｍａｘ、ＧＰＲＳ、ＥＤＧＥなど）接続または他のタイプの接続を用いて結合されてもよいし、また、個々にまたは接続場所において利用可能なローカルネットワークもしくは私設ネットワークを通じて接続されてもよい。さらに、本発明には複数の実施形態においてＨＴＴＰトラフィックが記載されているが、いうまでもなく本明細書に記載の的を絞ったコンテンツの配信に関して他のタイプのプロトコルおよびトラフィック（データ転送）が用いられてもよい。本システムおよび本方法を、たとえばＷＡＰプロトコルを採用している無線デバイスと一緒に用いてもよい。

図３には、本発明にかかる的を絞ったコンテンツの配信のさらなる態様が示されている。図１の実施形態と同様に、クライアントデバイス１０、コンテンツプロバイダ１６およびコンテンツコーディネータ１８がインターネット１２と結合されており、クライアントデバイス１０のインターネットアクセスが、サービスプロバイダ１４により提供されている。ブラウザ２０を実行しているクライアントデバイス１０が示されており、このブラウザ２０は、ユーザ制御可能なブラウザ調節器３０（たとえば、「前方」「後方」、「停止」などの如き操作調節器など）と、アドレスバー３２とを有している。例示のウェブページ３４が、デバイス１０により表示され、ユーザにより閲覧されうるウェブページをベースにしたコンテンツの呈示画面／表示画面を有している。

上述のように、エンドユーザに合うようにコンテンツを調整することが望ましい場合がある。そこで、的を絞ったコンテンツの配信は、ブラウジングクライアントデバイスにより要求されおよび／またはブラウジングクライアントデバイスに配信されるデータについての情報を取得するように構成されたコンテンツリーダ４０を用いることを含んでいてもよい。一つの実施形態によれば、単独でまたは他の構成部品と組み合わされてアプリケーションを駆動しこのアプリケーションにエンドユーザのＨＴＴＰリクエストまたは他のユーザのリクエストに応答して戻されたデータを操作させるインストラクションセットとして、上記のコンテンツリーダが具象化されてもよい。以下は、ウェブページデータのコンテンツの読み取りを実施するために全体的にまたは部分的に用いられうるジャバスクリプトのコードの例示のみを目的とした一つの具体例であるが、いうまでもなく他のコンピュータ読取り可能なコードが用いられてもよい：

個々のコードまたは他の実施形態とは関係なく、コンテンツリーダ４０は、エンドユーザのブラウジング特性に基づいてブラウジング情報４２を取得するように構成されてもよい。以下にさらに詳細に説明されているように、たとえば的を絞った広告の如きユーザまたはコンピュータデバイスへ配信されうる調整済コンテンツの選択を可能とするように、ブラウジング情報が用いられる。ブラウジング情報には、ウェブページのコンテンツについての情報が含まれうる。たとえば、ウェブページ３４については、ブラウジング情報には次のものが含まれている：（１）「ＫＥＹ−ＷＯＲＤ」の記載の如きウェブページコンテンツ３６に見出されたキーワード、（２）ウェブページ上の言葉の集合の分析および指標付け、（３）ウェブページに現われるキーワードの頻度、（４）ウェブページに現われるキーワードの位置、（５）ウェブページのＵＲＬまたはアドレス、（６）キーワードの相対的なサイズ、（７）視覚的なイメージまたはシンボル、（８）ユーザにより要求されるおよび／またはユーザへ配信されるコンテンツ（たとえば、テキスト、イメージ、ビデオ、および／もしくはオーディオまたは的を絞ったコンテンツを選択するために用いられるうるその他のデータ）。 キーワードおよび他の解析されたデータは、ユーザに対して明示的に提示（すなわち、見えるように）されてもよいし、または、メタタグの場合のように、隠されてももしくは埋め込まれてもよい。

コンテンツリーダ４０は、現在閲覧されているウェブページに関するキーワードまたは他のコンテンツ情報を取得することに限定されない。 つまり、デバイス１０により実行されるブラウジングに関する履歴データをさらに含むように、ブラウジング情報が集められてもよい。一つの実施形態によれば、コンテンツリーダ４０は、このようなブラウジング履歴情報をサービスプロバイダに送ってもよい。

それに加えてまたはそれに代えて、履歴または現在のブラウザ情報は、クライアントデバイスでインフォメーションエージェント（たとえばクッキー）によって追跡されてもよい。ローカルで更新されたデータをこのように用いることで、ユーザにより要求された複数のウェブページのブラウジング情報を収集しおよび使用することができるようにしてもよい。

コンテンツリーダ４０および／またはインフォメーションエージェントは、オンデマンドビデオコンテンツ、オーディオコンテンツまたはゲームコンテンツの閲覧特性を見るような他の特性情報を追跡してもよい。したがって、的を絞ったコンテンツの選択は、上述のキーワードまたは他のデータ、ブラウジング特性に関する頻度のパターン、ユーザの好みなどのうちのいずれかに関する履歴データに基づいたものであってもよい。本明細書のさまざまな実施形態はコンテンツリーダおよびインフォメーションエージェントに関して異なる機能を記載しているが、いうまでもなく各々が同様の機能を実行してもよい。

ブラウジング情報４２のデータまたはその収集方法の詳細事項詳細はさておき、ブラウジング情報は、サービスプロバイダ１４および／またはインターネット１２を通じてコンテントコーディネータ１８へ報告されてもよい。コンテンツコーディネータ１８は、ブラウジング情報４２を受信し、この情報を用いて、たとえば広告コンテンツ８０（たとえば、広告８２）をブラウジング情報を生成したブラウザに戻すように選択するように構成されてもよい。この実施形態では広告コンテンツが選択されているが、コンテンツコーディネータ１８は、観察されたブラウジング特性に基づいて修正されたものである要求コンテンツの特別調整バージョンを含む他のタイプのコンテンツを選択し、提供するように構成されてもよい。

図３および図１を参照すると、コンテンツコーディネータ１８には、識別子１０２と、カテゴリ１０４と、コンテンツ１０６とを含んでいる一または複数の格納場所／メモリ場所（たとえば、データベース）が導入されうる。また、コンテンツコーディネータ１８は、デバイス１０へ戻されるコンテンツを選択するために、ブラウジング情報４２および１０２、１０４、１０６に格納されているデータを処理するように構成されたマッチングエンジン１１０をさらに備えてもよい。

識別子１０２は、特定のクライアントデバイスおよび／またはそれらのクライアントデバイスのエンドユーザを識別するためのユーザ識別子であってよい。たとえば、クッキー５２が、コンテンツコーディネータ１８へ送信され、クライアントデバイス１０を識別することによってそのデバイスのユーザを間接的に識別するように用いられてもよい。コンテンツコーディネータ１８がそのユーザに関する情報をなにか保存したか否かを明確にするために、クッキー内の識別データが識別子情報１０２と照合されてもよい。

コンテンツコーディネータ１８で格納されうる一つのタイプの情報はカテゴリ情報である。的を絞ったコンテンツ（たとえば、コンテンツ１０６のデータベースに格納されている広告コンテンツが）の選択を容易にするにあたって、いかなる数のおよびいかなるタイプのカテゴリが確立されてもよい。可能なカテゴリとしては、スポーツ、買物、旅行、不動産、ゲーム、自動車、科学／技術などが挙げられる。 さまざまな特異性レベルにおいてほとんど無限の数のカテゴリ／サブカテゴリを確立することができる。たとえば、収集されたブラウジング情報４２に基づいて、コンテンツコーディネータ１８に格納されているデータは、あるユーザがカテゴリＡ、Ｂ、Ｄ、Ｇに興味を持っていたことを示し、ブラウジング情報は、他のユーザがカテゴリＣ、Ｆ、Ｄに関心を持っていることを示している場合もある。次いで、マッチングエンジン１１０は、興味カテゴリおよび／または他の特性情報もしくは基準に基づいて、それぞれのユーザに対して適切な特定コンテンツ向け広告（たとえば、場所１０６に格納された広告）または他のコンテンツを選択するためにルールセットまたは他のスキーマを適用してもよい。これに加えて、このシステムは、処理されたブラウジング情報が一致しない場合、一または複数のバージョンのデフォルトコンテンツを配信するように構成されてもよい。

実施形態によっては、ユーザは、アプリケーションに応じて異なるカテゴリに割り当てられる場合もある。たとえば、ユーザは、社会ネットワークアプリケーションに用いられる第一の群のカテゴリに割り当てられてもよいし、的を絞った広告アプリケーションに用いられる第一の群とは異なる第二の群のカテゴリに割り当てられてもよい。このように、ユーザに提供されるコンテンツは、アプリケーションに応じて、とりわけ、社会ネットワーク、広告、オンデマンドビデオ、オーディオ、ゲームまたはインターネット検索であるか否かに応じて変わってもよい。

コンテンツを選択するために用いられるルールセットまたはスキーマは、さまざまな異なる方法で構成されてもよい。上述のカテゴリをベースにした選択に加えてまたはそれに代えて、ルールセットは、前に生成された広告または提供されたコンテンツの前回の有効性、コンテンツコーディネータ１８で現在提供されているまたは利用可能な広告キャンペーン、クリック率およびクリック当たりのコストに基づいたこのような広告の相対的な値、示されている広告の頻度キャップ、個々のエンドユーザの広告履歴および応答履歴、ユーザの短期および長期のブラウジング履歴ならびにある機会の競争可能な広告の如き因子を評価してもよい。また、アクション当たりのコストがさらに評価されてもよい。

たとえば、広告主は、コンテンツコーディネータを運営するパーティ対して取引（たとえば、広告を出している住宅金融専門会社から顧客が住宅ローンを借りること）を完了した顧客当たり価格を支払ってもよい。アクション当たりのコストは、広告成果を最適化するために用いられてもよく、また、マッチングエンジン１１０が用いるルールセット（ｓ）に導入されてもよい。とりわけ、これらの因子の解析に基づいて、コンテンツコーディネータ１８は、的を絞った広告をユーザのもとへ送るべきか否かを決めるようにしてもよい。実施形態によっては、ブラウズ特性が解析されているとき、個人の名前は匿名であってもよい。

上述の実施形態に記載されているように、非常にさまざまな異なるブラウジング特性が存在しうる。たとえば、複数の異なるユーザがクライアントデバイスと対話する場合、クライアントデバイスは異なるブラウジング特性を示しうる。一部の実施形態では、同一のクライアントデバイスを通じてインターネットにアクセスする複数ユーザから得られるブラウジング特性は、単一サービスプロバイダが用いられるかまたはユーザが異なるサービスプロバイダを通じてインターネットにアクセスしうる場合、ユーザ間の異なるログイン情報を用いることにより相互に識別可能となっている。このように、一群のユーザ間の特性が識別可能となっているので、調整されたコンテンツを適切なユーザに向けて配信することができる。

ここで図３および図４を参照すると、的を絞ったコンテンツの配信のさらなる態様が記載されている。例示の方法２００は、２０２においてページリクエストを発行することを含んでいる。図３の実施形態では、ページリクエストは、１２０で示されており、ブラウザ２０のアドレスウィンドウ３２にＵＲＬをタイプ入力することにより実行されるようになっていてもよい。また、ページリクエストは、ハイパーテキストリンク（たとえば、ハイパーリンク）または他の方法により開始されるようになっていてもよい。リクエスト１２０は、サービスプロバイダ１４で受信され、そこから、インターネット１２へ転送されるようになっていてもよい。方法２００は、２０４において、転送されたリクエストに対応する応答データを受信することを含んでいる。図３の実施形態に示されているように、応答データ１２２は、サービスプロバイダ１４で受信され、デバイス１０へ転送される。ここで、応答データは、ウェブページ３４の如きコンテンツを表示するためにブラウザ２０により用いられる。応答データ１２２は、単一の供給源（たとえば、ウェブサイト）から提供されてもよいしまたは複数の異なる供給源から提供されてもよい。たとえば、イメージ、テキスト、広告などを含むコンテンツが、インターネット１２に結合されている一または複数のコンテンツプロバイダからサービスプロバイダ１４へ配信されてもよい。

当該方法は、２０６において、ウェブページリクエストに応答して受信された応答データのコンテンツの読み取りをサービスプロバイダが開始することを含んでいる。サービスプロバイダがコンテンツの読み取りを開始する機能は、サービスプロバイダからコンテンツリーダを要求ウェブページデータに働きかけさせることにより実行されてもよい。具体的にいえば、図３では、コンテンツリーダ４０は、サービスプロバイダ１４のメモリ位置に、たとえばサーバ（プロキシサーバなど）に、または、サービスプロバイダを通る転送量を管理するネットワーク機器に格納されてもよい。本実施形態では、コンテンツリーダ４０とは、サービスプロバイダ、たとえばプロキシサーバにより応答データ１２２の中へ埋め込まれるまたは入れられるジャバスクリプトのことである。したがって、ジャバスクリプト（コンテンツリーダ４０）はウェブページ３４の中に埋め込まれている。一部の実施形態では、当該スクリプトは、クライアントデバイスにより要求されるおよび／またはクライアントデバイスへ配信される複数のウェブページまたは他のコンテンツの各々の中へ埋め込まれてもよい。

これに代えて、コンテンツリーダは、ブラウザに送信されるコンテンツに含まれていてもよい。たとえば、コンテンツコーディネータは、ブラウザへ送信されるコンテンツ、または、ブラウザにより要求されるウェブページに含まれるコンテンツ、または、そのウェブページのようなコンテンツにあるコンテンツの中に、コンテンツリーダジャバスクリプトを埋め込んでもよい。次いで、このブラウザで、コンテンツリーダは、クライアントから（たとえば、要求ウェブページから）ブラウジング情報を取得してもよい。次いで、このブラウジング情報が、コンテンツの選択に用いられてもよい。この場合、第一の広告が、ブラウジング情報を取得するためにコンテンツリーダをブラウザへ配信する機構として機能してもよい。

さらに図４を参照すると、当該方法は、２０８において、ブラウジング情報を取得することを含んでいてもよい。図３の実施形態では、ジャバスクリプトは、ウェブページ３４に関するブラウジング情報を取得するために、デバイス１０のメモリ内で実行されてもよい。図面および本明細書に記載されているように、スクリプトは、表示されたページを読み、キーワードを見つけ、および／または、他のコンテンツ読み取り操作を実行してもよい。

２１０では 当該方法は、ローカル格納データをクライアントデバイスにおいて更新することを含んでいてもよい。たとえば、図３では、ジャバスクリプトは、クッキー５２をセットしてもよいし、そうでなければ、メモリ場所／格納場所５０内のローカル格納ブラウジング情報を格納もしくは更新してもよい。

２１２では、サービスプロバイダにより開始されるコンテンツ読み取りから取得されるブラウジング情報を送信または報告してもよいため、的を絞ったコンテンツを生成するために、この情報を用いることができる。図３では、ジャバスクリプトは、サービスプロバイダ１４を通じてブラウジング情報４２をインターネット１２へ送信させている。ブラウジング情報を報告することは、たとえばクッキー５２を送信することを含んでいてもよい。

これに代えて、実際のコンテンツ読み取り機能が、ブラウザ上に表示されるウェブページまたは他のコンテンツを通じてではなく、サービスプロバイダにおいて実行されてもよい。ブラウザにより要求されたデータを含むコンテンツは、サービスプロバイダ（たとえば、サーバ上の）内のメモリ場所／格納場所へコピーされてもよい。次いで、コピーされたデータが解析され、ブラウジング情報が取得され、このあと、本明細書に記載されているように、この情報を用いて的を絞ったコンテンツの選択および配信が実行されるようになっている。

たとえば、サービスプロバイダは、経路指定テーブルを管理し、クライアントデバイスとインターネットとの間を流れるデータパケットを組み立ておよび／または解析するプロキシサーバを備えていてもよい。このプロキシサーバは、接続されたクライアントデバイスにより要求されたデータに対してコンテンツ読み取りまたは監視機能を実行するアプリケーションを有していてもよい。プロキシサーバは、的を絞ったコンテンツ（たとえば、広告）がクライアントにより要求されるウェブページに現われるように、受信するクライアント要求データをプロキシサーバで生じる分析に基づいて修正してもよい。これに加えてまたはこれに代えて、サービスプロバイダで獲得したブラウジング情報が的を絞ったコンテンツを獲得するために遠隔地で用いられうるように、プロキシサーバは、コンテンツコーディネータ１８の如きインターネット上の他の場所へコンテンツ解析結果を送信してもよい。

図７に関して以下でさらに詳細に記載されるように、一部の実施形態では、複数のサービスプロバイダのネットワークが、上述のコンテンツ読み取り機能を利用してもよく、こでは、ブラウザ要求データが、参加しているサービスプロバイダ（たとえば、一または複数のサーバ上の）の各々内のメモリ場所／格納場所へコピーされてもよいし、または、処理および再配信するためのコンテンツコーディネータの如き共通の場所へ送信されてもよい。次いで、このデータが、他のサービスプロバイダおよびネットワークのメンバーにより共有され、および／または、それらにより取得されたデータと比較されることにより、ブラウジング情報の解析および特定ユーザに向けたコンテンツの配信を向上させることが可能となる。

上述のように、コンテンツリーダは、与えられたウェブページに関するキーワードおよび他のデータ以上のものを活用するように構成されてていてもよい。また、コンテンツリーダは、さまざまな他のコンテンツに関する特性データ（たとえば、ブラウジング特性、閲覧特性、ユーザ選択など）、時間の経過とともに収集された履歴ダータ、ユーザに関するデモグラフィックデータ、ＩＰアドレス、ＵＲＬデータなどをさらに含みうる。

図４をさらに参照すると、当該方法は、２１４、２１６、２１８および２２０において、ブラウジング情報を受信すること、サーバデータを更新すること、ブラウジング情報に基づいてコンテンツを選択し、配信することをさらに含んでいてもよい。図３の実施形態では、サービスプロバイダ１４およびインターネット１２を通して送信されたブラウジング情報４２は、コンテンツコーディネータ１８で受信され、作用されてもよい。コンテンツコーディネータ１８が要求デバイス（たとえば、デバイス１０）またはユーザに関する記録を有しているか否かを判定するために、クッキー５２を識別子情報１０２（図１）と照合してもよい。次いで、コンテンツコーディネータ１８にローカルで格納された情報は、送信されたブラウジング情報で更新されてもよい。一部の実施形態では、あるデバイス／ユーザのためにコンテンツコーディネータ１８で格納されたデータの量が、クッキー５２内にローカルで格納されたデータの量よりも大きい場合もある。たとえば、クッキー５２は、ほんの少数のウェブページのためのまたは要求されたコンテンツのうちの一部のためのブラウジングデータしか含んでいない場合があるので、比較的少量のデータしか含んでいないことがある。その一方、コンテンツコーディネータ１８は、あるユーザ／デバイスに関する比較的大量のデータを格納していることがある。さらに、コンテンツコーディネータ１８により取得されるまたは選択的に格納されるデータの量は、各々が一または複数のユーザをホストしうる複数のサービスプロバイダからのブラウジング情報を受信および／または共有する場合には、増えてもよい。一部の実施形態では、クッキーまたは他のインフォメーションエージェントは大量のデータを処理することができる。

次いで、ブラウジング情報（上述のユーザ／デバイスのために、クッキー５２のみから導かれるかまたはこのクッキーとコンテンツコーディネータ１８内に既に存在しているデータの組合せから導かれる）は、コンテンツを選択するために用いられてもよい。マッチングエンジン１１０は、このブラウジング情報に基づいて、的を絞った広告を識別／選択してもよい。先に記載されているように、このことは、１０６で格納された広告の在庫品目から適切な広告を選択するためにカテゴリ情報またはチャネル情報１０４（または、ルールセット内の他の基準）を用いることを含んでいてもよい。本実施形態では、的を絞ったコンテンツ１２６は、ウェブページ３４上のあるキーワードの存在に部分的に基づいて、選択され、ブラウザ２０へ配信されている。上述のように、適切な的を絞ったコンテンツを選択するために、キーワード頻度、位置、およびさまざまな他のブラウジング情報がルールセットの実行にあたって用いられてもよい。

一部の場合には、ある人のブラウジング特性は、個人の興味および／または好みを通常示しうるものであり、時間とともに変わることもある。同様に、クライアントデバイスは、異なるユーザにより用いられるうるものであり、これもまた時間とともに変わることもある。したがって、一部の実施形態では、取得された特性情報に基づいた的を絞ったコンテンツの選択を向上させるために、さまざまな時間依存の選択アプローチが（たとえば、コンテンツコーディネータまたは他のメンバーにより）用いられてもよい。一つのアプローチでは、ユーザおよび／またはあるクライアントデバイスの活動から導かれるブラウジング情報が、移動平均アプローチを用いて解釈および／または調節されてもよい。例示のみを意図した実施形態では、過去２００日のブラウジング活動に対応する過去ブラウジング特性または総合ブラウジング特性に関するより的を得た情報を提供するために、２００日の移動平均（ＤＭＡ）がマッチングエンジン１１０により検討されてもよい。本明細書では２００ＤＭＡを用いた実施形態が示されているが、一または複数の分、時、日または年の如き他の時間枠が用いられてもよい。さらに、コンテンツの選択のための移動時間枠の検討には、線形のおよび／または指数関数的な重み付け平均値の算出を用いることが含まれていてもよい。たとえば、直前に獲得されたまたは時間に依存するブラウジング情報には、移動平均を計算する際に大きな重み付けが割り当てられ、少し前に得られたまたは時間に依存しないブラウジング情報には、小さな重み付けが割り当てられるようにしてもよい。このように、検討されるブラウジング情報の適合性が向上されることにより、選択されおよび／または配信されるコンテンツの適合性が向上されることになる。

選択されたコンテンツは、さまざまな方法でユーザに提示されてもよい。第一の実施形態によれば、コンテンツは、ブラウザおよび表示装置に戻されてもよいし、または、図３のように、コンテンツの選択に用いられたブラウジング情報を生成したウェブページ上に呈示されてもよい。他の実施形態では、コンテンツは、現在のページに関係なく、ブラウザのウィンドウ中に戻されて、表示されるようになっている。たとえば、調整された広告は、当該広告が現在ブラウザに表示されているコンテンツに関連するか否かまたは当該広告がユーザにより特別に要求されるものか否かに関係なく、いつ何時であっても、監視されたブラウジング特性に基づいてブラウザ２０に送信されるようになっていてもよい。

他の実施形態では、図５に示されているように、調整されたコンテンツがブリッジ広告または移行広告１４０として示されてもよく、この広告は、要求されたページ１４２と１４４との間に呈示され、ブラウザにより特に要求された任意のウェブページまたはその他のコンテンツと無関係に呈示されるようになっている。一つの実施形態によれば、コンテンツコーディネータ１８で受信されるブラウジング情報にはＵＲＬ情報が含まれており、この情報には、ブラウザにより要求されたページのアドレスが含まれていてもよい。これらのアドレスに基づいて、的を絞った広告が、コンテンツコーディネータ１８で選択され、要求されたウェブページ間にこのような独立した方法で呈示されてもよい。さらに具体的にいえば、ブリッジ広告／移行広告は、ブラウザが去るＵＲＬおよび／またはブラウザが次に表示することを要求した的を絞ったＵＲＬに基づいて選択されてもよい。

上述のアプローチの一部が広告コンテンツの配信に一般的に適用されているが、いうまでもなく検出されたユーザの特性に応じて、コンピュータデバイスを通じてユーザに提供されるコンテンツを変更してもよい。図６には、一または複数のサービスプロバイダにより取得されたブラウジング特性に少なくとも部分的に基づいてユーザにコンテンツを配信する例示の方法６００が提供されている。６１０では、コンテンツは、少なくとも１つのサービスプロバイダによりユーザに配信されてよい。コンテンツには、広告、オーディオ、ビデオ、書かれたテキスト、ソフトウェア、検索結果、ハイパーリンク、ゲームなどが含まれていてもよい。さらに、コンテンツは、さまざまな言語や、テキストサイズ、フォント、色、配置などを含むさまざまなレイアウトで提供されてもよい。

６２０では、６１０で配信されたコンテンツに対するユーザの応答（たとえば、ブラウジング特性）に関する情報が上述のようにサービスプロバイダにより（たとえば、ジャバスクリプトを通じて）取得されてよい。６３０では、次のまたはか修正されたコンテンツが、取得されたブラウジング特性に反応するユーザへ配信するために選択されてよい。実質的にいかなるコンテンツであっても、それが視覚的（たとえば、テキスト、シンボル、色、イメージ、ビデオ、シンボル、ページ構成、依頼された検索結果など）または音響（たとえば音、音楽、会話など）であろうと、ユーザに訴えるために（または、影響を与えるために）変えてもよい。このように、ウェブページまたは一群のウェブページに対するユーザの対話および応答が、コンピュータデバイスを通じてユーザに配信するコンテンツを変えることによって変更されてもよい。たとえば、ウェブページが複数のバージョンを持っていてもよい。あるブラウジング特性をしているユーザに第一のバージョンが呈示され、異なるブラウジング特性をしているユーザに第二のバージョンが呈示されてもよい。ウェブページが異なるバージョンを有していない場合であっても、観察されたブラウジング特性に基づいて特別に調整するようにウェブページを修正することができる。

６４０では、次のまたは修正されたコンテンツが、次のまたは修正された広告、オーディオ、ビデオ、テキスト、ソフトウェア、検索結果、ハイパーリンク、レイアウト、言語翻訳などを含んでサービスプロバイダを経由してユーザへ配信されてもよい。サービスプロバイダが、ユーザへ提供する次のおよび／または修正されたコンテンツに対するユーザの応答を取得して、次のまたは修正されたコンテンツの第二の世代の選択のめに用いることが可能となるように、この例示の方法６００が繰り返されてもよい。このように、コンテンツを選択するための反復アプローチを提供することが可能となることにより、選択されたコンテンツに対する所望のユーザ応答を達成する可能性を向上することができるようになる。

上述の的を絞ったコンテンツの配信を適用するための一つの例示の実施形態として、グラフィックアートのコースをユーザが教室で取ることができる学校に関する広告コンテンツがユーザに提供されるようになっていてもよい。ユーザが広告コンテンツに、たとえば、その広告に関連したコンテンツをブラウジングすることにより応答すれば、ユーザによって特に要求されていないグラフィックアートがクライアントデバイスに送信されるようになっていてもよい。たとえば、ユーザのクライアントデバイスにローカルまたリモートで格納されたソフトウェアプログラムは、ソフトウェアプログラムが用いられるとき、グラフィックアート活動に関連する描画ツールをユーザに呈示するための次のまたは修正されたコンテンツで自動的に更新されるようになっていてもよい。他の実施形態では、グラフィックアートのトピックに関する検索結果は、ユーザに提示される場合、優先順位が付けられてもよい。

図６にはサービスプロバイダを通じて提供されるコンテンツが記載されているが、いうまでもなく元々のコンテンツとシステムに格納されたこれまでのブラウジング特性から導かれるサーバからのインストラクションを通じて次のまたは修正されたコンテンツ（たとえば、コンピュータ読取り可能コード）が提供されてもよい。たとえば、コンピュータデバイスのメモリに存在するソフトウェアプログラムは、次のまたは修正されたコンテンツがサービスプロバイダにより提供されることを必ずしも要求することなく、サービスプロバイダにより取得されたブラウジング特性に応じて次のまたは修正されたコンテンツを提供するように構成されてもよい。少なくとも一つのアプローチでは、サービスプロバイダにより開始されるようなブラウジング特性の取得は、ユーザに次のまたは修正されたコンテンツ、特徴、メニューなどを提供するためにコンピュータデバイスのサードパーティのアプリケーション（たとえば、ソフトウェアアプリケーション）と相互作用するようになっていてもよい。したがって、ソフトウェアアプリケーションは、少なくとも一部の実施形態では、サービスプロバイダからのさらなる入力を必要とすることなく、上述の作業６２０、６３０，６４０を実行するように構成されていてもよい。

先に提供された実施形態の一部は単一サービスプロバイダにより取得されたブラウジング情報に関連するものであるが、ブラウジング特性をより良好に取得するためおよびより適切なコンテンツを選択するために、複数のサービスプロバイダ、出版社および／またはコンテンツプロバイダを含むメンバーからなるネットワークが形成されてもよい。一部の実施形態では、前もって決められたフォーマットに従って第一のメンバーがユーザ特性情報を共通の場所に提出し、この共通の場所で、このユーザ特性情報が、処理され、ネットワークの一または複数のメンバーに向けて再分配できるようにすることで、ネットワークのメンバー間における情報の共有を一または複数の共通プロトコルを用いて促進するようになっている。そして、これらのメンバーの各々は、ユーザに送信されうるコンテンツを選択および／または修正するために、処理された情報を用いてもよい。

一部の実施形態では、サービスプロバイダの協力またはネットワークが複数のユーザのブラウジング情報を収集するために集団的に働くようになっている。図７には、ユーザの特性に応じてユーザに的を絞ったコンテンツを提供するためのネットワークの一例が示されている。ユーザ７２０は、サービスプロバイダネットワーク７１０として本明細書に示されている複数のサービスプロバイダのうちの少なくとも一つに登録してもよい。サービスプロバイダネットワーク７１０は、７１２、７１４および７１６として図７に示されている一または複数のＩＳＰ、ケーブルプロバイダ、電話プロバイダ、無線プロバイダまたは他のテレコミュニケーションプロバイダの如き一または複数のサービスプロバイダを有していてもよい。図３に関して上述されているように、ユーザ７２０のブラウジング特性は、コンテンツリーダにより、７６４を通し、少なくとも一つのサービスプロバイダを通して送信されてもよい。コンテンツは、コンテンツプロバイダ７９０から７９２を通して、および／または、出版社ネットワーク７３０からユーザ７２０へ送信されてもよい。いうまでもなく、図７には、ユーザ、出版社を含むコンテンツプロバイダ、サービスプロバイダおよびコンテンツコーディネータの間に存在しうるさまざまな関係の一例が概略的に示されているため、データを送信する実際のパスを必ずしも特定するものではない。

コンテンツコーディネータ７４０は、コンテンツリーダを通じて検索された情報が、７６０を通して報道機関７４０に渡され、この報道機関では、先の情報が、格納され、処理され、コンテンツの選択、再送信などのために用いられるようになりうるように、サービスプロバイダネットワーク７１０とパートナーシップを形成してもよい
さらに、コンテンツコーディネータ７４０は、７６８を通してコンテンツネットワーク７５０からのコンテンツの選択を可能とするように、ユーザ７２０のブラウジング特性に関する情報が７６２を通して一または複数の出版社へ送信するようになりうるように、一または複数の出版社（たとえば、コンテンツプロバイダ）７３０からなるネットワークとパートナーシップを形成してもよい。出版社ネットワークは、７３２、７３４、７３６、７３８の如き一または複数の出版社を含んでいてもよいし、また、広告主、ビジネス、報道機関または他のエンティティを含んでもよい。同様に、コンテンツネットワーク７５０は、出版社ネットワークのメンバーによりユーザ７２０へ呈示されうる複数の異なるコンテンツを含んでいてもよい。コンテンツは、広告７５１、ビデオ７５２、オーディオ７５３、検索結果７５４および／またはゲーム７５５を含んでいてもよい。しかしながら、本明細書に記載されるような他のタイプのコンテンツが７６６を通して出版社ネットワークによりユーザに送信されてもよい。

このように、ユーザ７２０の特性から導かれた情報がネットワークのメンバー間で共有されるようになっていてもよい。いうまでもなく、ユーザ７２０は、複数のユーザのうちの一人であって、各ユーザの特性から導かれた情報がサービスプロバイダおよび／または出版社からなるネットワーク間で共有されて、コンテンツの選択の向上を可能とするようになっていてもよい。

図６に関して先に記載されているように、コンテンツは、たとえばブラウザを含むクライアントデバイスを通じてユーザにより開始されうる検索問い合わせリクエスト（ｓｅａｒｃｈ ｑｕｅｒｙ ｒｅｑｕｅｓｔ）の結果を含んでいてもよい。ユーザに対して表示される検索リクエストの結果は、ユーザの今までのブラウジング特性に応じて変えられてもよい。一つのアプローチでは、検索結果の順序またはランキングは、ユーザの好みに対応して変えられてもよい。たとえば、ある音楽ジャンルへの関心を示唆する今までのブラウジング特性を有しているユーザには、複数の音楽ジャンルの包括的なまたは広範な検索が実行される場合、その音楽ジャンルを優先させた検索結果が呈示されてもよい。このように、リクエストされた検索の結果の適合性が一部の条件の下において向上させることにより、ユーザが探し求めているものを見つけおよび／または購入する潜在的可能性を向上させている。

他のアプローチでは、複数の考え得る意味をもつ一または複数のキーワードに基づいた検索リクエストの結果は、従来のブラウジング特性に少なくとも部分的に基づいて検索結果のランキングに実質的に優先付けされている。頭文字、固有名詞などを含むキーワードは、ユーザに対して適切でない結果をもたらし、検索過程に失望をもたらす潜在的可能性のある複数の目的語となることもある。したがって、固有名詞を用いて比較的無名のスポーツ選手の検索をするユーザは、同様の固有名詞を有した政治家の如き無関係な人の検索結果という余り的を得ない結果を受け取ることもあれば受け取らないこともある。このように、これまでのブラウジング特性から予測されるようなユーザの特定の好みに基づいて検索結果の適合性を向上することが可能である。

図８には、上述のアプローチの実施形態の一例が示されている。８１０でのユーザのブラウジング活動のブラウジング特性は、サービスプロバイダを通じて８２０で得られてもよい。８３０では、ユーザは、ブラウザを通じて検索問い合わせリクエストを開始してもよい。検索問い合わせリクエストにはたとえばキーワード検索が含まれてもよい。８４０では、依頼された検索結果が、取得されたブラウジング特性に応じてブラウザに提供されてもよい。８５０で示された第一の取得ブラウジング特性に応じて、ブラウザに表示される結果が、８６０で、それぞれ対応する順位で示されている結果Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅを含んでいてもよい。これに代えて、８６０における第一のブラウジング特性とは異なる８７０における第二の取得ブラウジング特性に応じて、ブラウザに表示される結果は、それぞれ対応して結果Ｅ、Ｙ、Ｘ、Ｄ、Ｃを有していてもよい。

したがって、検索問い合わせの結果は異なるコンテンツを含んでいてもよい。たとえば、ＡとＢは第一のブラウジング特性に応じて提供される検索結果に含まれ、ＸおよびＹは第二のブラウジング特性に応じて提供される検索結果に含まれている。さらに、図８に示されているように、表示される結果の順序は取得したブラウジング特性に基づいて異なるようになっていてもよい。たとえば、結果Ｅは、第一のブラウジング特性よりも第二のブラウジング特性に基づいてブラウザに提供される検索結果においてより高いランキングを有してまたはより高い位置に順序づけされて示されており、結果Ｃは、第一のブラウジング特性より第二のブラウジング特性に基づく検索結果においてより低いランキングを有して示されている。さらに、結果Ｄは、両方のブラウジング特性において同様のランキングを有して示されている。

一部の実施形態では、ブラウザに提供される複数のウェブページまたは他のコンテンツの相互関連性は、今までのブラウジング特性に応じて変えられてもよい。一つのアプローチでは、ウェブページは、同様のまたは相違するコンテンツを有する一群のウェブページにリンクされてもよい。第一のブラウジング特性を示す第一のユーザは第一のウェブページに案内されてもよく、第二の異なるブラウジング特性を示す第二のユーザは第二のウェブページに案内されてもよい。たとえば、慈善事業のための寄付金を提出しうるウェブページにリンクされている広告は、これまでのブラウジング特性が環境保護への関心を示している第一のユーザを、当該第一のユーザに環境保護慈善事業への貢献を可能とするウェブページに案内するようになっていてもよい。これに代えて、これまでのブラウジング特性が地方の慈善団体への関心を示している第二のユーザは、当該第二のユーザに地方の慈善団体への貢献を可能とするウェブページに案内されるようになっていてもよい。このように、単一のリンクが、ユーザのこれまでのブラウジング特性に少なくとも部分的に基づいて多層の分岐を形成することができる。

また、インターネットテレビ、オンデマンドビデオ／オーディオ、および／または、オンラインゲームを有するコンピュータデバイスに配信される他のタイプのコンテンツは、取得されたブラウジング特性に応じて変えてもよい。オンデマンドのビデオ、オーディオおよびゲームに関していえば、ブラウジング特性は閲覧特性を含んでいてもよい。この閲覧特性は、たとえば、あるビデオ、オーディオおよび／またはゲームを見る時間、クライアントデバイスにより要求されるまたはクライアントデバイスへ配信されるように選択されたビデオコンテンツ、オーディオコンテンツまたはゲーミングコンテンツに関連するデータ量、選択されたビデオコンテンツ、オーディオコンテンツまたはゲームコンテンツのタイプ、ゲームをするユーザのゲーム適性などを表している。本明細書では閲覧特性がブラウジング特性とは別個に記載されている場合があるが、いうまでもなく閲覧特性はブラウジング特性の部分集合（サブセット）であってもよい。

図９には、サービスプロバイダにより取得された特性情報に基づいて異なるユーザ経験を提供するために多重分岐アプローチが用いられる実施形態の一例が示されている。９１０におけるユーザのブラウジング活動のブラウジング特性および／またはより詳細には閲覧特性は、図１に関して先に記載したように、ＩＳＰ始動のコンテンツリーダを通じて９２０で取得されてよい。コンテンツリーダにより取得された特性情報は、これまでのブラウジング履歴からの総合情報を含んでいてもよいし、および／または、リアルタイムで取得された特性情報を含んでいてもよい。９３０では、ユーザは、ブラウザまたは他のメニューシステム、たとえばテレビ案内チャンネルを通じて、閲覧リクエストを始動してよい。閲覧リクエストは、オンデマンドのビデオ、オーディオおよび／またはゲームのリクエストを含んでいてよい。この実施形態では、ユーザは、付随するオーディオコンテンツを有しても有しなくともよいあるビデオを要求している。９４０では、要求されたビデオコンテンツは、取得されたブラウジング特性に応じてサービスプロバイダを通じてクライアントデバイスへ提供されてよい。たとえば、９５０に示されているように、シーンＡとして記載されているビデオのある一部またはあるシーンがブラウジング特性に関係なくすべてのユーザに提供されてよいし、第一の取得されたブラウジング特性に応じて、次のシーンＢおよびシーンＣが、クライアントデバイスに提供されてよい。しかしながら、第一のブラウジング特性と異なる第二のブラウジング特性に応じて、ユーザのクライアントデバイスに提供されるコンテンツが、次のシーンＣおよびシーンＤを含み、シーンＢをスキップするようになっていてもよい。このように、ユーザは、ブラウジング活動および／または閲覧活動に基づいてビデオの異なるバージョンを閲覧することが可能となっている。

さらに、広告がビデオ、オーディオまたはゲーム内に含まれていてよい。含めると選択された広告は、ユーザのブラウジング特性および／または閲覧特性に基づいている。たとえば、９５０で示されているように、広告Ａが、第一のブラウジング特性に応じてシーンＣの後にコンピュータデバイスに提供されるビデオに含まれていてもよいが、広告Ｂとして示されている異なる広告が、第二のブラウジング特性に応じてシーンＣの後に含まれていてもよい。最後に、ビデオコンテンツのさまざまな分岐部分が、シーンＥとして９５０に示されているように再結合されることが可能であってもよい。ビデオの二つの分岐部分（すなわち、二つのバージョン）しか上記の実施形態に記載されていないが、いうまでもなく、あるユーザに対して調整されうる分岐部分および／または広告の数がいくらであってもよい。

上述のアプローチのアプリケーションの一例として、スポーツチャンネルをより頻繁に選択するおよび／またはより頻繁に閲覧するユーザに付随する閲覧特性は、スポーツ関連商品の広告コンテンツに向けられてよい。さらに、ユーザがあるスポーツを好むことがブラウジング特性から判断された場合、そのスポーツに関係するより多くのコンテンツを提供するために多層分岐アプローチが用いられてよい。他の実施形態として、ブラウジング活動および／または閲覧活動によりユーザが幼児を有していることが示されていれば、クライアントデバイスに提供される暴力および／または口汚い言葉の量を削減してよい（たとえば、潜在的に不愉快なコンテンツを含めないまたは削減してよい）。このように、それらの特性の情報および／またはリアルタイム情報の総合情報に基づいてオンデマンドのビデオ、オーディオおよび／またはゲームの形態でコンテンツをユーザへ選択的に提供することにより、要求されたコンテンツがユーザにとって楽しいものである可能性がより高いものとなる。

同様に、オンラインゲームまたはオンデマンドゲームは、あるユーザに調整されうる異なるキャラクタ、シナリオ、挑戦、メニューなどを提供するために、上述の多層分岐アプローチを用いうる。一つの例示的なアプローチとして、ゲームのさまざまな態様を修正するために、クライアントデバイスにローカルに存在するまたはサービスプロバイダを通じてインターネットからダウンロードされるコンピュータ読み取り可能なコードのうちのいくつかの部分が用いられてもよい。たとえば、ゲームのキャラクタが、ユーザまたはクライアントデバイスの特性情報に基づいて異なるキャラクタと交換されてもよい。キャラクタを交換または修正するためのコードはサービスプロバイダを通じて一または複数のコンテンツプロバイダからダウンロードされてもよい。さらに、ゲーム内の広告も、上述のように、ユーザのブラウジング特性に基づいて変更されてもよい。

図１０には、サービスプロバイダにより取得された特性情報に基づいてゲームを修正するために多層分岐アプローチが用いられうる実施形態の一例が示されている。１０１０におけるユーザのブラウジング活動のブラウジング特性および／またはさらに詳細には閲覧特性もしくはゲーム特性は、サービスプロバイダにより始動されるコンテンツリーダを通じて、１０２０で取得されてよい。１０３０では、ユーザは、クライアントデバイス上で行われるゲームを始動または選択してよい。このような始動は、サービスプロバイダを通じてクライアントデバイスとインターネットまたはコンテンツプロバイダとの間でデータを転送することを含んでいてよい。さらに、ゲームを操作するために用いられるデータの一部は、クライアントデバイス上でローカルに存在していてよい。１０４０では、ゲームの更新は、クライアントデバイス上でローカルに存在するゲームコードの一部により選択されてもよいし、または、コンテンツコーディネータ、サービスプロバイダ、ゲームアドミニストレータまたは他のネットワークメンバーにより選択されてもよい。上述のように、更新によって、異なるキャラクタ、レベル、メニュー、広告などがゲームで利用可能となってもよいしまたは表示されてもよい。１０５０では、選択された更新は検索されてよい。この更新がローカルに配置されている場合、クライアントデバイスはこの更新に付随するあるコードにアクセスしてよい。これに代えて、ゲームの更新の成立させる役割を果たすコードの一部は、クライアントデバイスからのリクエストがあると、リモートからアクセスされてもよい。たとえば、ゲームのキャラクタの修正のための更新部分に関連するコードをコンテンツプロバイダからダウンロードしてよい。１０６０では、ゲームのコンピュータ読取り可能なコードの一部を更新されたコードと交換することにより更新が完了されてよい。このように、クライアントデバイスで行われるゲームは、ユーザのブラウジング特性に応じて修正されてよい。

一部の実施形態では、一または複数のサービスプロバイダを通じて取得された特性情報は、社会ネットワーキングを促進するために用いられてよい。上述のように、ユーザは、当該ユーザのブラウジング特性に基づいて、一または複数のカテゴリに割り当てられてよい。一つの実施形態では、クライアントデバイスを通じてアクセス可能な社会ネットワークのユーザは、類似のカテゴリへ割り当てられている他のユーザと連絡を閲覧、検索および／または連絡することができるようになっていてよい。類似のカテゴリに割り当てられたユーザは、マッチングアルゴリズム（たとえば、コンテンツコーディネータまたは他のネットワークメンバーにより実行される）により優先順位付けされてよい。たとえば、第一のユーザは、第二のユーザを社会ネットワークのイベントに従事させるべきか否かを決定するとき、第二のユーザの割り当てられたカテゴリを閲覧することができるようになっていてよい。他の実施形態としては、少なくとも１つの割り当てられたカテゴリを共有している第一のユーザおよび第二のユーザが、複数のユーザからマッチングアルゴリズムにより選択され、積極的に紹介されるようになっていてよい。

図１１には、社会ネットワーキングを促進するためにブラウジング特性が用いられうる実施形態の一例が示されている。１１１０における複数のユーザのブラウジング活動のブラウジング特性は、一または複数のサービスプロバイダを通じて１１２０で取得されてよい。１１３０では、各ユーザは、取得されたブラウジング特性に基づいて複数のカテゴリの少なくとも一つに割り当てられてよい。たとえば、スポーツへの関心を示すブラウジング特性を有している第一のユーザがスポーツカテゴリに割り当てられてもよく、芸術に関心を示す第二のユーザが芸術カテゴリに割り当てられてもよい。１１４０では、ユーザは、たとえば割り当てられたカテゴリに少なくとも部分的に基づいた検索、他のユーザの間での情報の共有および／または他のユーザへの連絡を可能とするために、ソーシャルネットワークサービスを活用してよい。たとえば、スポーツカテゴリに割り当てられたユーザが、そのスポーツカテゴリに割り当てられている他のユーザを検索して連絡をとることができるようになっていてよい。このように、ブラウジング特性に基づく類似の関心および好みを有しているユーザはがそのユーザによってより容易に特定されることで、社会ネットワーク活動が向上されるようになっていてよい。

一部の実施形態では、ソーシャルネットワークサービスの第二の段階へ参加すること（ｏｐｔ−ｉｎ）を選択する場合、ユーザはより大きな社会ネットワーク能力が与えられるようになっていてよい。たとえば、１１５０では、ユーザは、ソーシャルネットワークサービスの第二の段階へ入会または参加することを任意に選択するように促されてよく、１１６０では、参加したユーザに、他の参加したユーザに関して、さらなる検索サービス、共有サービスおよび／または連絡サービスが提供されてよい。しかしながら、いうまでもなく図１１に関して提供された実施形態では、さまざまな社会ネットワークサービスに参加するためにユーザが社会ネットワークに参加することが必ずしも要求されているわけではない。

以上のことから、いうまでもなく、サービスプロバイダレベルにおいてネットワークのデータ転送を監視することに関して考え得る利点は多くある。さらに、これらの考え得る利点のいくつかは、匿名で収集された情報を通じて、すなわち現在のウェブページ情報、ブラウジング特性、ブラウジング履歴、ブラウジング設定、ＩＰアドレスなどを匿名で収集することにより取得されてよい。以下にリストされているのは、記載された的を絞ったコンテンツの配信の応用のさらなる具体例である。

サービスプロバイダ解約率の削減：記述されたシステムおよび方法を用いて、サービスプロバイダ離反する可能性の高い人達（サービスプロバイダへの登録を解約しうるユーザとしてブラウジング特性が示しているユーザ）を的を絞った販売促進メッセージの対象にする。 競合のサービスプロバイダへ移る顧客は、安値提供または他の的を絞ったコンテンツの対象とされてよい。

セキュリティ／ユーザ保護用途：ブラウジング情報は、偽装サイト、破壊工作ソフトをダウンロードするサイトまたは他の望ましくない場所にユーザがアクセスしようと試みていることを示してよい。 このブラウジング情報を用いて、サービスプロバイダから警告を発行させ、そのウェブサイトが望ましくないとブラウザを通じて表示させてよい。

ホームページ／ポータルにおける広告：上述のように、広告は、ユーザ履歴またはページコンテンツに基づいて、ポータルまたは他のウェブページに表示されてよい。 このアプローチは、先制攻撃的に、他の広告関連情報とシームレスに統合されてよい。たとえば、ユーザが住宅ローンを求めてブラウジングし、サービスプロバイダのホームページにやって来る。的を絞っていない広告を表示する代わりに、サービスプロバイダ始動のコンテンツリーディングにより、高価値住宅ローン広告を同一空間に表示させるようになっている。

ホームページ／ポータルの外側の第三者のサイト間に呈示される的を絞った広告：上述のように、広告コンテンツは、ドメイン間の隙間に侵入して表示され、サービスプロバイダにユーザエクスペリエンスに対してより高度の制御を及ぼさせることを可能とするようになっていてもよい。 たとえば、ユーザのブラウジングにより、彼／彼女がＢＭＷシリーズ５を購入する可能性の高い買い手であることが示される。ユーザが一つのサイトから移動し、次のサイトに到着するまえに、ＢＭＷのリッチメディアブリッジ広告が表示される。または、複数のＤＶＤおよび映画のサイトを訪れている場合には、ユーザは、二つのドメイン（たとえば、ＵＲＬ）間を移動する間に、オンライン映画レンタルサービスの広告が呈示される。

高帯域の使用：インターネットのデータ転送量の多い部分へのアクセスを試みるユーザに対して「使用料金」または高いアクセス料金を課す提案がなされている。 本発明のシステムおよび方法は、効果的に的を絞った広告を通じて、高帯域の使用をより効率的することを可能とする。たとえば、ユーザが、音楽サイトへブラウジングし、、大きなファイルをダウンロードする。サービスプロバイダは、取得したブラウジング情報を用いてこの特性についての知識を取得し、クライアントに１５秒の宣伝用の音楽スポットを返すことによりダウンロードによる高帯域使用に対する資金を提供するようになっていてよい。

ウェブページの複数バージョン：広告情報または非広告情報を含むウェブページのコンテンツは、これまでのブラウジング特性に応じて変更されてよい。 たとえば、ユーザが特定のタイプのコンテンツまたは提供されたコンテンツのあるレベルの詳細に対する注意持続時間が比較的短く、他のタイプのコンテンツおよび／または他のレベルの詳細に対する注意持続時間が長いことがいままでのブラウジング特性から明確となる場合がある。したがって、詳細のレベル、コンテンツが呈示される順序、テキストのサイズ、呈示されるテキスト、イメージ、ビデオおよび／またはオーディオの割合、ならびに、コンテンツ自体が、これまでの特性から予測されるようなユーザの好みによりうまく対応するために変更されるようになっていてよい。

サービスプロバイダ間の交換：上述のように、複数のユーザおよび／またはコンピュータデバイスのブラウジング特性についての情報は、さまざまなサービスプロバイダからもたらされるものであってよい。 一つのアプローチでは、上述のサーバシステムは、複数のサービスプロバイダからブラウジング特性に関する情報を受信してよい。この情報は、さまざまなブラウジング特性を有している複数のユーザが複数のカテゴリまたは分類に整理されるように、たとえばサービスプロバイダ、広告代理店、コンテンツプロバイダなどの間で共有されてよい。データ量が多ければ多いほどより正確な予測を行うことができるので、これらの分類が、特定の好みカテゴリまたは特性カテゴリの間においてより優れた予測および／またはコンテンツ選択を行うために用いられてよい。さらに、類似のまたは異なるブラウジング特性を有する比較的大きな数のユーザのブラウジング特性を比較することにより、ユーザ間の大規模な特性傾向が確定または予測されるので、マーケティンキャンペインおよび／または広告キャンペーンの向上が可能となる。

いうまでもなく、本明細書に記載の実施形態は本来的に例示のみを意図したものであって、これら特定の実施形態に限定することを意図したものではなく、複数の変形が可能である。本願の発明は、本明細書に記載のされたさまざまな構成、特徴、機能および／または特性の新規性なまたは進歩性のあるすべての結合および副結合を含んでいる。新規性および進歩性があると考えられる結合および副結合とくに指摘する請求項が示されている。このような請求項には「一つの」要素もしくは「第一の」要素などが記載されている。このような請求項は一または複数のこのような要素を含むとともに、二つ以上のこのような要素を含むことを要求もしなければ排除もしないことを意味すると解釈されるべきである。本明細書に開示の特徴、機能、要素および／または特性の他の結合および副結合は、本出願または関連出願における現在の請求項の補正または新規な請求項の呈示により主張することができるものとする。このような請求項も、元の請求項に比べて技術範囲がより広い、より狭い、同等または異なっている場合であっても、本出願の発明に含まれるものと見なされる。

本発明にかかる的を絞ったコンテンツの配信のためのシステムおよび方法が示されている。 本発明にかかるシステムおよび方法に関連して用いられうるコンピュータデバイスの一例が示されている。 インターネットサービスプロバイダおよびインターネットを通じて、的を絞ったコンテンツの配信サーバシステムに作用可能に接続されているクライアントデバイスが示されている。 ブラウジング情報を受信し、このようなブラウジング情報に応じて的を絞ったコンテンツを送信するための方法の一例が示されている。 本発明に従って的を絞ったコンテンツの配信がブラウザプログラムに示されうる一例が示されている。 ユーザの特性に応じて的を絞ったコンテンツをユーザに送信するための方法の一例が示されている。 ユーザの特性に応じて的を絞ったコンテンツをユーザに送信するためのネットワークの一例が示されている。 検索結果をユーザに送信するための方法の一例が示されている。 ユーザに送信されるコンテンツの多重分岐を活用するための方法の一例が示されている。 ユーザのブラウジング特性に基づいてコンピュータベースのゲームを変更するための方法の一例が示されている。 一または複数のユーザのブラウジング特性に基づいて社会ネットワークを促進するための方法の一例が示されている。

Claims (25)

1. ネットワークノードでの情報リクエストに基づいてサービスプロバイダが前記ネットワークノードへ配信するコンテンツの的を絞るための方法であって、前記ネットワークノードからコンテンツリクエストを受信することと、前記コンテンツリクエストに応じて、要求されたコンテンツの前記ネットワークノードへ配信を促進することと、異なるサービスプロバイダに前記要求されたコンテンツの一または複数の特徴を少なくとも部分的に報告することにより、前記異なるサービスプロバイダに選択情報を要求することと、前記異なるサービスプロバイダから選択情報を受信することと、的を絞ったコンテンツの前記ネットワークノードへの配信を促進することとを含んでおり、前記的を絞ったコンテンツが、前記異なるサービスプロバイダから受信された前記選択情報に少なくとも部分的に基づいて選択される、方法。
2. 前記要求されたコンテンツ内にコンテンツリーダを埋め込むことをさらに含んでおり、該コンテンツリーダが、前記要求されたコンテンツの一または複数の特徴を前記サービスプロバイダへ報告するように構成されている、請求項１に記載の方法。
3. 前記コンテンツリーダがコンピュータ実行可能コードを含んでいる、請求項２に記載の方法。
4. 前記コンピュータ実行可能コードがジャバスクリプトを含んでいる、請求項３に記載の方法。
5. 前記ネットワークノードで動作するインフォメーションエージェントから情報を受信することをさらに含んでおり、前記インフォメーションエージェントが、前記要求されたコンテンツの一または複数の特徴をサービスプロバイダへ報告するように構成されている、請求項１に記載の方法。
6. 前記インフォメーションエージェントがコンピュータ実行可能コードを含んでいる、請求項５に記載の方法。
7. 前記コンピュータ実行可能コードがクッキーを含んでいる、請求項６に記載の方法。
8. 前記的を絞ったコンテンツが、前記要求されたコンテンツを補足するコンテンツを含んでいる、請求項１に記載の方法。
9. 前記的を絞ったコンテンツが広告を含んでいる、請求項１に記載の方法。
10. 前記的を絞ったコンテンツが、前記要求されたコンテンツの修正されたものを含んでいる、請求項１に記載の方法。
11. 前記的を絞ったコンテンツが、前記ネットワークノードで特に要求されない、請求項１に記載の方法。
12. コンピュータ読み取り可能媒体であって、サービスプロバイダにネットワークノードからの情報リクエストに基づいて前記ネットワークノードへ配信するコンテンツの的を絞らせるためのインストラクションを備えており、該インストラクションを実行すると、前記サービスプロバイダが、
    前記ネットワークノードからコンテンツリクエストを受信し、前記コンテンツリクエストに応じて、要求されたコンテンツの前記ネットワークノードへ配信を促進し、異なるサービスプロバイダに前記要求されたコンテンツの一または複数の特徴を少なくとも部分的に報告することにより、前記異なるサービスプロバイダに選択情報を要求し、前記異なるサービスプロバイダから選択情報を受信し、的を絞ったコンテンツの前記ネットワークノードへの配信を促進することが可能となり、前記的を絞ったコンテンツが、前記異なるサービスプロバイダから受信された前記選択情報に少なくとも部分的に基づいて選択されてなる、コンピュータ読み取り可能媒体。
13. ネットワークノードでのコンテンツリクエストに基づいてサービスプロバイダが前記ネットワークノードへ配信するコンテンツの的を絞るための方法であって、前記ネットワークノードから複数のコンテンツリクエストを受信することと、前記複数のコンテンツリクエストに応じて前記ネットワークノードへの要求されたコンテンツの配信を促進することと、前記複数のコンテンツリクエストを解析することと、的を絞ったコンテンツの前記ネットワークノードへの配信を促進することとを含んでおり、前記的を絞ったコンテンツが、前記複数のコンテンツリクエストの解析結果に基づいて選択される、方法。
14. 前記的を絞ったコンテンツが前記ネットワークノードで特に要求されない、請求項１３に記載の方法。
15. 前記複数のコンテンツリクエストを解析することが、前記要求されたコンテンツ内にコンテンツリーダを埋め込むことを含んでおり、該コンテンツリーダが、前記要求されたコンテンツの一または複数の特徴を前記サービスプロバイダへ報告するように構成されている、請求項１３に記載の方法。
16. 前記コンテンツリーダがコンピュータ実行可能コードを含んでいる、請求項１５に記載の方法。
17. 前記コンピュータ実行可能コードがジャバスクリプトを含んでいる、請求項１６に記載の方法。
18. 前記複数のコンテンツリクエストを解析することが、前記ネットワークノードで動作するインフォメーションエージェントから情報を受信することを含んでおり、前記インフォメーションエージェントが、前記要求されたコンテンツの一または複数の特徴をサービスプロバイダへ報告するように構成されている、請求項１３に記載の方法。
19. 前記インフォメーションエージェントがコンピュータ実行可能コードを含んでいる、請求項１８に記載の方法。
20. 前記コンピュータ実行可能コードがクッキーを含んでいる、請求項１９に記載の方法。
21. 前記複数のコンテンツリクエストを解析することが、異なる時間に要求されたコンテンツを解析することを含んでいる、請求項１３に記載の方法。
22. 前記的を絞ったコンテンツが、前記要求されたコンテンツを補足するコンテンツを含んでいる、請求項１３に記載の方法。
23. 前記的を絞ったコンテンツが広告を含んでいる、請求項１３に記載の方法。
24. 前記的を絞ったコンテンツが、前記要求されたコンテンツの修正されたものを含んでいる、請求項１３に記載の方法。
25. コンピュータ読み取り可能媒体であって、ネットワークノードからのコンテンツリクエストに基づいてサービスプロバイダに前記ネットワークノードへ的を絞ったコンテンツを配信させるインストラクションを備えており、該インストラクションを実行すると、前記サービスプロバイダが、前記ネットワークノードから複数のコンテンツリクエストを受信し、前記複数のコンテンツリクエストに応じて前記ネットワークノードへの要求されたコンテンツの配信を促進し、前記要求されたコンテンツを分析し、的を絞ったコンテンツの前記ネットワークノードへの配信を促進することが可能となり、前記的を絞ったコンテンツが、前記要求されたコンテンツの解析結果に基づいて選択される、コンピュータ読み取り可能媒体。

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