JP2009524620A - 3−ピリジル誘導体の殺虫剤としての使用方法 - Google Patents

3−ピリジル誘導体の殺虫剤としての使用方法 Download PDF

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Abstract

式(I)及び/又は式(II)で示され、その式中の置換基及び変数が明細書中に定義されるとおりである3−ピリジル誘導体と、作物栽培学的に認容性の担体とを含む殺虫組成物、化合物Iの製造方法並びに化合物IもしくはII及びそれらを含有する組成物の害虫駆除のための使用。

Description

本発明は、以下の(a)及び(b):
(a)式I
Figure 2009524620
[式中、
Xは、酸素もしくは硫黄である;
1及びR2は、それぞれ無関係に、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、又は
1〜C6−アルキル、C1〜C6−ハロアルキル、C2〜C6−アルケニル、C2〜C6−ハロアルケニル、C2〜C6−アルキニル、C2〜C6−ハロアルキニル、C3〜C6−シクロアルキル、C3〜C6−ハロシクロアルキル、C3〜C6−シクロアルケニル、C3〜C6−ハロシクロアルケニル、C1〜C6−アルキル−C3〜C6−シクロアルキル、その際、これらの基中の炭素原子は、Ri、ORi、SRi、S(=O)Ri、S(=O)2i、NRij、C(=O)ORi、SiRi zj 3-z(zは、0〜3である)から選択される1〜3個の基で置換されていてよい、もしくは
ORi、SRi、S(=O)Ri、S(=O)2i、NRij、C(=O)ORi、SiRi zj 3-z(zは、0〜3である)、もしくは
フェニル、もしくは酸素、窒素及び硫黄から選択される1〜4個のヘテロ原子を有してよい5員ないし6員の複素芳香族環、もしくは酸素、窒素及び硫黄から選択される1〜3個のヘテロ原子を有してよい3員ないし7員の飽和もしくは部分不飽和の複素環式環、その際、前記のフェニルもしくは複素芳香族環もしくは複素環式環中の炭素原子は、ハロゲン、アミノ、シアノ、Ri、ORi、SRi及びニトロから選択される1〜3個の基で置換されていてよい、
である;
i、Rjは、それぞれ無関係に、水素、C1〜C6−アルキル、C1〜C6−ハロアルキル、C2〜C6−アルケニル、C2〜C6−ハロアルケニル、C2〜C6−アルキニル、C2〜C6−ハロアルキニル、C3〜C6−シクロアルキル、C3〜C8−ハロシクロアルキル、C3〜C6−シクロアルケニル、C3〜C6−ハロシクロアルケニル、C1〜C6−ハロアルコキシ、C1〜C4−アルコキシ−C1〜C6−アルキル、C1〜C4−アルキルチオ−C1〜C6−アルキル、C1〜C4−アルキルスルフィニル−C1〜C6−アルキル、C1〜C4−アルキルスルホニル−C1〜C6−アルキル、C1〜C4−ハロアルコキシ−C1〜C6−アルキル、C1〜C4−ハロアルキルチオ−C1〜C6−アルキル、(C1〜C4−アルコキシ)カルボニル−C1〜C6−アルキル、(C1〜C4−アルキル)アミノ−C1〜C6−アルキル、ジ(C1〜C4−アルキル)アミノ−C1〜C6−アルキル、C3〜C6−シクロアルキル−C1〜C6−アルキル、フェニル−C1〜C6−アルキル、又は1〜3個のシアノ基で置換されたC1〜C6−アルキルである;
3は、水素、ハロゲンもしくはC1〜C6−アルキルである;
4は、水素もしくはC1〜C6−アルキルである;
5及びR6は、互いに無関係に、水素、ハロゲン、シアノもしくはC1〜C6−アルキルである;
7は、C1〜C6−アルキル、C2〜C6−アルケニル、C2〜C6−アルキニル、C3〜C6−シクロアルキル、C3〜C6−シクロアルケニル、C1〜C6−ハロアルキル、C2〜C6−ハロアルケニル、C2〜C6−ハロアルキニル、C3〜C6−ハロシクロアルキル、C3〜C6−ハロシクロアルケニル、又は−C(=G)Ra、−C(=G)ORa、−C(=G)NRab、−C(=NORa)Rb、C3〜C6−シクロアルキル−C1〜C6−アルキルである;
Gは、酸素もしくは硫黄である;
a、Rbは、それぞれ無関係に、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C6−アルキル、C1〜C6−ハロアルキル、C2〜C6−アルケニル、C2〜C6−ハロアルケニル、C2〜C6−アルキニル、C2〜C6−ハロアルキニル、C3〜C6−シクロアルキル、C3〜C6−ハロシクロアルキル、C3〜C6−シクロアルケニル、C3〜C6−ハロシクロアルケニル、ORk、SRk、S(=O)Rk、S(=O)2k、S(=O)2NRkm、C(=O)Rk、C(=O)ORk、C(=O)NRkm、C(=NORk)Rm、−C(=G)NRk−NRmn、SiRk zm 3-z(zは、0〜3である)であるか、もしくは
a、Rbは、それぞれ無関係に、フェニル、もしくは酸素、窒素及び硫黄から選択される1〜4個のヘテロ原子を有してよい5員ないし6員の複素芳香族環、もしくは酸素、窒素及び硫黄から選択される1〜3個のヘテロ原子を有してよい4員ないし7員の飽和もしくは部分不飽和の複素環式環であり、その際、前記のフェニルもしくは複素芳香族環もしくは複素環式環中の炭素原子は、1〜5個のハロゲンで置換されていてよい;
k、Rm、Rnは、それぞれ無関係に、水素、C1〜C6−アルキル、C1〜C6−ハロアルキル、C2〜C6−アルケニル、C2〜C6−ハロアルケニル、C2〜C6−アルキニル、C2〜C6−ハロアルキニル、C3〜C6−シクロアルキル、C3〜C8−ハロシクロアルキル、C3〜C6−シクロアルケニル、C3〜C6−ハロシクロアルケニルである;
又は
7は、フェニル、もしくは酸素、硫黄及び窒素から選択される1〜3個のヘテロ原子を有してよい3員ないし7員の飽和もしくは部分不飽和の複素環式環、もしくは酸素、窒素及び硫黄から選択される1〜4個のヘテロ原子を有してよい5員ないし6員の複素芳香族環系であり、前記のフェニルもしくは複素環式環もしくは複素芳香族環は、その環炭素原子を介して結合され、かつ前記のフェニルもしくは複素環式環もしくは複素芳香族環は、C1〜C4−アルキルを介して結合されていてよく、その際、前記のフェニルもしくは複素芳香族環もしくは複素環式環は、フェニルと酸素、窒素及び硫黄から選択される1〜3個のヘテロ原子を有してよい5員ないし6員の飽和、部分不飽和もしくは芳香族の複素環式環とから選択される環に縮合されていてよく、その際、前記の基R7は非置換であるか、又はこれらの基中の水素原子は、全体的にもしくは部分的に、Rcから選択される基の任意の組み合わせで置き換えられていてよい;
cは、それぞれ無関係に、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C6−アルキル、C1〜C6−ハロアルキル、C2〜C6−アルケニル、C2〜C6−ハロアルケニル、C2〜C6−アルキニル、C2〜C6−ハロアルキニル、C3〜C6−シクロアルキル、C3〜C8−ハロシクロアルキル、C3〜C6−シクロアルケニル、C3〜C8−ハロシクロアルケニル、ORk、SRk、S(=O)Rk、S(=O)2k、NRkm、N(ORk)Rm、−S(=O)2NRkm、C(=O)Rk、C(=O)ORk、C(=O)NRkm、C(=NORk)Rm、−NRkC(=G)Rm、−N(ORk)C(=G)Rm、−N[C(=G)Rk][C(=G)Rm]、−NRkC(=G)ORm、−N(ORk)C(=G)ORm、−C(=G)NRk−NRmn、−NRkSO2m、SiRk zm 3-z(zは、0〜3である)であり、又は
cは、それぞれ無関係に、フェニル又は酸素、窒素及び硫黄から選択される1〜4個のヘテロ原子を有してよい5員ないし6員の複素芳香族環又は酸素、窒素及び硫黄から選択される1〜3個のヘテロ原子を有してよい4員ないし7員の飽和もしくは部分不飽和の複素環式環であり、その際、前記のフェニルもしくは複素芳香族環もしくは複素環式環中の炭素原子は、1〜5個のハロゲンで置換されていてよい;
k、Rm、Rnは、それぞれ無関係に、水素、C1〜C6−アルキル、C1〜C6−ハロアルキル、C2〜C6−アルケニル、C2〜C6−ハロアルケニル、C2〜C6−アルキニル、C2〜C6−ハロアルキニル、C3〜C6−シクロアルキル、C3〜C8−ハロシクロアルキル、C3〜C6−シクロアルケニル、C3〜C6−ハロシクロアルケニルである;
xは、0もしくは1である;
yは、0もしくは1である]で示される3−ピリジル誘導体又はそれらのジアステレオマー、エナンチオマーもしくは塩、
及び/又は
(a)式II
Figure 2009524620
[式中、前記の置換基及び係数は、化合物(I)について先に定義した意味を有する]で示される3−ピリジル誘導体もしくはそれらのジアステレオマー、エナンチオマーもしくは塩
(但し、x、yがゼロであり、R4が水素もしくはC1〜C4−アルキルであり、R1、R2がそれぞれ無関係に水素、ハロゲン、シアノ、C1〜C4−アルキル、C1〜C4−ハロアルキル、C1〜C4−アルコキシ、C1〜C4−アルキルチオ、C1〜C4−アルキルスルフィニル、C1〜C4−アルキルスルホニル、C1〜C4−ハロアルキルチオ、C1〜C4−ハロアルキルスルフィニル、C1〜C4−ハロアルキルスルホニルであり、かつR3、R5、R6が水素である化合物は除く)、及び
(b)作物栽培学的に認容性の担体、
を含有する殺虫組成物に関する。
置換型に依存して、式IもしくはIIの化合物は、1つもしくはそれ以上のキラル中心を有してよく、その場合には、それらはエナンチオマーもしくはジアステレオマー混合物として存在する。本発明の主題は、これらの混合物を含有する組成物だけでなく、純粋なエナンチオマーもしくはジアステレオマーを含有する組成物でもある。
さらに、本発明は、化合物Iの製造方法と、害虫を防除する方法であって該害虫又はそれらの給餌、棲息環境、繁殖地又はそれらの場所を、式IもしくはIIの化合物もしくは組成物の殺虫有効量と接触させることによる防除方法と、式Iの幾つかの新規化合物に関する。
さらに、本発明はまた、昆虫もしくはダニによる攻撃又は外寄生から生育植物を保護する方法であって該植物又は植物が生育する土壌もしくは水に、式IもしくはIIの組成物もしくは化合物の殺虫有効量を適用することによる保護方法に関する。
今日市販されている殺虫剤はあるにしても、生育している穀物と収穫された穀物の両者に対して、昆虫及び線虫によって引き起こされる損害は依然として存在する。従って、新規のより効果的な殺虫剤の開発が必要とされ続けている。
従って、本発明の課題は、害虫の防除のための新規の殺虫性組成物、新規化合物及び新規方法と、害虫による攻撃もしくは外寄生から生育植物を保護する新規の殺虫性組成物、新規化合物及び新規方法を提供することであった。
前記課題は、式IもしくはIIの組成物及び化合物によって解決されることが判明した。
式Iの3−ピリジル誘導体は、WO02/89800号に一般的には記載されている。WO98/25920号は、アゼチジン−2−イル−メトキシ基を有する3−ピリジル誘導体であって前記アゼチジン環の窒素原子が水素もしくはプロドラッグ部によって置換されており、該プロドラッグ部が多くの例から選択できるものであり、とりわけ窒素原子と一緒にアミド官能を形成するものである誘導体を開示している。WO99/32480号は、多くの化合物のなかでも、アゼチジン−2−イル−メトキシ基もしくはピロリジン−2−イル−メトキシ基を有する3−ピリジル誘導体であって該アゼチジン環もしくはピロリジン環の窒素原子が水素、アリルもしくはC1〜C6−アルキルによって置換されている誘導体を記載している。また、一般的に、窒素原子に結合されていてよく、かつ多くの例から選択できるプロドラッグ部を開示しており、とりわけ窒素原子と一緒にアミド官能を形成するものを開示している。WO99/32480号及びWO98/25920号は、アゼチジン環の窒素原子にプロドラッグ部を有する非常に少数の特定の化合物を開示しており、それらは本発明の化合物Iの定義に含まれる。
式IIの3−ピリジル誘導体の薬理活性は、文献(US5,629,325号、US6,127,386号、US6,437,138号、WO9408992号、WO96/40682号、WO97/46554号、WO98/25920号、WO99/32480号、WO05/000806号)から公知である。
同時係属出願PCT/EP2006/004992号は、アゼチジン−2−イル−メトキシ基を有する一定の3−ピリジル誘導体であって該アゼチジン環の窒素原子が水素によって置換されている誘導体の殺虫活性を記載している。本願は、これらの化合物の殺虫活性に関連するものではない。
式IもしくはIIの化合物の殺虫活性は、いまだ知られていない。
本明細書と特許請求の範囲において、多くの用語が引用されるが、それらは以下の意味を有するものと定義される:
ここで使用される"塩"は、化合物Iとマレイン酸、ジマレイン酸、フマル酸、ジフマル酸、メタンスルフェン酸、メタンスルホン酸及びコハク酸との付加物を含む。更に、"塩"として含まれるものは、例えばアミン、金属、アルカリ土類金属塩基もしくは第四級アンモニウム塩基、例えば双性イオンと共に形成しうる塩である。塩形成体として適した金属及びアルカリ土類金属水酸化物は、バリウム、アルミニウム、ニッケル、銅、マンガン、コバルト、亜鉛、鉄、銀、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウムもしくはカルシウムの塩を含む。付加的な塩形成体は、塩化物、硫酸塩、酢酸塩、炭酸塩、水素化物及び水酸化物を含む。所望の塩は、化合物IもしくはIIと、マレイン酸、ジマレイン酸、フマル酸、ジフマル酸及びメタンスルホン酸との付加物を含む。"ハロゲン"は、フルオロ、クロロ、ブロモ及びヨードを意味するものと解釈される。
ここで使用される用語"アルキル"は、1〜6個の炭素原子を有する分枝鎖状もしくは非分枝鎖状の飽和炭化水素基、例えばメチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,1−ジメチルエチル、ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、2,2−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、ヘキシル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、1,1,2−トリメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル、1−エチル−1−メチルプロピル及び1−エチル−2−メチルプロピルを指す。
ここで使用される用語"ハロアルキル"は、1〜6個の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基(前記のもの)であって、これらの基中の幾つかのもしくは全ての水素原子が前記のハロゲン原子によって交換されてよい基、例えばC1〜C2−ハロアルキル、例えばクロロメチル、ブロモメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロフルオロメチル、ジクロロフルオロメチル、クロロジフルオロメチル、1−クロロエチル、1−ブロモエチル、1−フルオロエチル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−クロロ−2−フルオロエチル、2−クロロ−2,2−ジフルオロエチル、2,2−ジクロロ−2−フルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチル及びペンタフルオロエチルを指す。
同様に、"アルコキシ"及び"アルキルチオ"は、1〜6個の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基(前記のもの)であって、該アルキル基中の任意の結合で、それぞれ酸素結合もしくは硫黄結合を介して結合された基を指す。例としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ及びn−ブチルチオが含まれる。
同様に、"アルキルスルフィニル"及び"アルキルスルホニル"は、1〜6個の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基(前記のもの)であって、該アルキル基中の任意の結合で、それぞれ−S(=O)−結合もしくは−S(=O)2−結合を介して結合された基を指す。例としては、メチルスルフィニル及びメチルスルホニルが含まれる。
同様に、"アルキルアミノ"は、1〜6個の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基(前記のもの)を同一もしくは異なってよい1もしくは2個有する窒素原子を指す。例としては、メチルアミノ、ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジエチルアミノ、メチルエチルアミノ、イソプロピルアミノ又はメチルイソプロピルアミノが含まれる。
ここで使用される用語"アルケニル"は、2〜10個の炭素原子と、1つの二重結合を任意の位置に有する分枝鎖状もしくは非分枝鎖状の不飽和の炭化水素基、例えばC2〜C6−アルケニル、例えばエテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−メチル−エテニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、1−メチル−1−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、1−メチル−2−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル;1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、1−メチル−1−ブテニル、2−メチル−1−ブテニル、3−メチル−1−ブテニル、1−メチル−2−ブテニル、2−メチル−2−ブテニル、3−メチル−2−ブテニル、1−メチル−3−ブテニル、2−メチル−3−ブテニル、3−メチル−3−ブテニル、1,1−ジメチル−2−プロペニル、1,2−ジメチル−1−プロペニル、1,2−ジメチル−2−プロペニル、1−エチル−1−プロペニル、1−エチル−2−プロペニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニル、1−メチル−1−ペンテニル、2−メチル−1−ペンテニル、3−メチル−1−ペンテニル、4−メチル−1−ペンテニル、1−メチル−2−ペンテニル、2−メチル−2−ペンテニル、3−メチル−2−ペンテニル、4−メチル−2−ペンテニル、1−メチル−3−ペンテニル、2−メチル−3−ペンテニル、3−メチル−3−ペンテニル、4−メチル−3−ペンテニル、1−メチル−4−ペンテニル、2−メチル−4−ペンテニル、3−メチル−4−ペンテニル、4−メチル−4−ペンテニル、1,1−ジメチル−2−ブテニル、1,1−ジメチル−3−ブテニル、1,2−ジメチル−1−ブテニル、1,2−ジメチル−2−ブテニル、1,2−ジメチル−3−ブテニル、1,3−ジメチル−1−ブテニル、1,3−ジメチル−2−ブテニル、1,3−ジメチル−3−ブテニル、2,2−ジメチル−3−ブテニル、2,3−ジメチル−1−ブテニル、2,3−ジメチル−2−ブテニル、2,3−ジメチル−3−ブテニル、3,3−ジメチル−1−ブテニル、3,3−ジメチル−2−ブテニル、1−エチル−1−ブテニル、1−エチル−2−ブテニル、1−エチル−3−ブテニル、2−エチル−1−ブテニル、2−エチル−2−ブテニル、2−エチル−3−ブテニル、1,1,2−トリメチル−2−プロペニル、1−エチル−1−メチル−2−プロペニル、1−エチル−2−メチル−1−プロペニル及び1−エチル−2−メチル−2−プロペニルを意図している。
ここで使用される用語"アルキニル"は、2〜10個の炭素原子と、少なくとも1つの三重結合を有する分枝鎖状もしくは非分枝鎖状の不飽和の炭化水素基、例えばエチニル、プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニルなどを指す。
酸素、窒素及び硫黄から選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5員もしくは6員の複素芳香族環は、1個の窒素原子と、酸素、窒素及び硫黄から無関係に選択される0〜2個の更なるヘテロ原子とを有する5員の複素芳香族環、例えばピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、オキサゾール、イソキサゾール、オキサジアゾール、チアゾール、イソチアゾール、チアジアゾールか、酸素及び硫黄から選択される1個のヘテロ原子を有する5員の複素芳香族環、例えばフランもしくはチオフェンか、1もしくは2もしくは3個の窒素原子を有する6員の複素芳香族環、例えばピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジンもしくはトリアジンであってよい。
酸素、窒素及び硫黄から選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5員もしくは6員の複素芳香族環は、有利には、オキサゾール、イソキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、ピリジン、チオフェンもしくはフランである。
5員ないし6員の、飽和の、部分不飽和のもしくは芳香族の複素環式の環であって酸素、窒素及び硫黄から選択される1〜3個のヘテロ原子を有する環に縮合される場合に、この縮合環系は、例えばピリミドトリアゾリルもしくはインドリルである。
酸素、硫黄及び窒素から選択される1〜3個のヘテロ原子を有してよい4員ないし7員の飽和のもしくは部分不飽和の複素環式環は、例えば1個の窒素原子と、硫黄、酸素及び窒素から無関係に選択される0もしくは1個の更なるヘテロ原子を有する4員ないし5員の飽和の複素環式環、例えばモルホリン、ピペラジン、ピペリジンもしくはピロリジンか、酸素、窒素もしくは硫黄から選択される1個のヘテロ原子を有する5員の飽和の複素環式環、例えばテトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、テトラヒドロピラニルもしくはテトラチオピラニルである。
酸素、硫黄及び窒素から選択される1〜3個のヘテロ原子を有してよい4員ないし7員の飽和もしくは部分不飽和の複素環式環は、有利にはテトラヒドロフラン、テトラヒドロピラニル、テトラチオピラニルもしくはピペリジニルである。
5員ないし6員の、飽和の、部分不飽和のもしくは芳香族の複素環式の環であって酸素、窒素及び硫黄から選択される1〜3個のヘテロ原子を有する環に縮合される場合に、この縮合環系は、例えばインドリンである。
フェニル又は5員ないし6員の、飽和の、部分不飽和のもしくは芳香族の複素環式の環であって酸素、窒素及び硫黄から選択される1〜3個のヘテロ原子を有してよい環に縮合されたフェニルは、例えばナフタリン、ベンゾキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾキサジアゾリル又はベンゾチアジアゾリルである。
酸素、窒素及び硫黄から選択される1〜3個のヘテロ原子を有してよい、5員ないし6員の飽和の、部分不飽和のもしくは芳香族の複素環式環は、例えばピリジン、ピリミジン、(1,2,4)−オキサジアゾール、(1,3,4)−オキサジアゾール、ピロール、フラン、チオフェン、オキサゾール、チアゾール、イミダゾール、ピラゾール、イソキサゾール、1,2,4−トリアゾール、テトラゾール、ピラジン、ピリダジン、オキサゾリン、チアゾリン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、モルホリン、ピペリジン、ピペラジン、ピロリン、ピロリジン、オキサゾリジン、チアゾリジンである。最も好ましくは、前記の環系は、ジオキソラン、フラン、オキサゾール、チアゾールもしくはテトラヒドロフランである。
シクロアルキルは、単環式の3員ないし6員、8員もしくは10員の飽和の炭素原子環、例えばC3〜C8−シクロアルキル、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルもしくはシクロオクチルである。
本発明で意図される使用のための殺虫性組成物は、化合物Iと化合物IIの混合物、特に一定のN−アシル化合物Iと相応のアミン化合物IIの混合物を含有してよい。
成分(a)として、前記の化合物Iもしくは化合物II(式中、置換基及び変数は前記の化合物Iについて定義した意味を有するが、式中、x及びyがゼロであり、かつR4が水素もしくはC1〜C6−アルキルであり、かつR1、R2がそれぞれ無関係に、水素、ハロゲン、シアノ、C1〜C6−アルキル、C1〜C6−ハロアルキル、C1〜C6−アルコキシ、C1〜C6−アルキルチオ、C1〜C6−アルキルスルフィニル、C1〜C6−アルキルスルホニル、C1〜C6−ハロアルキルチオ、C1〜C6−ハロアルキルスルフィニル、C1〜C6−ハロアルキルスルホニルであり、かつR3、R5、R6が水素である化合物は除く)又はそれらのジアステレオマー、エナンチオマーもしくは塩を含有する殺虫性組成物が好ましい。
成分(a)として、前記の化合物Iを含有する殺虫性組成物が特に好ましい。
式Iの化合物及びそれらを含有する組成物の意図される使用に関しては、以下の化合物が特に好ましい:
式Iで示され、その式中、X、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、x及びyが式Iの化合物について上述したものであるが、R1がフルオロであり、R2、R3、R4、R5及びR6が水素であり、x及びyがゼロであり、Xが酸素であり、かつR7が2−オキソ−テトラヒドロフラン−4−イル、4位でニトロ、フルオロ、クロロ、メチル、カルボニルメチル、メトキシもしくはジエチルアミノメチルで置換されていてよいフェニル及び2位でヒドロキシメチルで置換されたフェニルから選択されるという置換基及び変数の組み合わせは除く化合物。
式Iで示され、その式中、X、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、x及びyが発明の詳細な説明の冒頭に定義したものであるが、但し、Xが酸素であり、R1がフルオロであり、yがゼロであり、かつR7が2−オキソ−テトラヒドロフラン−4−イル、ピロリジン−1−イル、4位でニトロ、フルオロ、クロロ、メチル、カルボキシメチル、メトキシもしくはジエチルアミノメチルで置換されていてよいフェニル配位子及び2位でヒドロキシメチルで置換されたフェニル配位子である場合に、前記フェニル配位子が少なくとも1つの更なる置換基を有さねばならないか、あるいはR2、R3、R4、R5及びR6が全て水素ではないか、あるいはxがゼロではない化合物。
式Iで示され、その式中、X、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、x及びyが2つの前方の段落のいずれかに定義されるものであるか式Iの化合物について発明の詳細な説明の冒頭で定義したものであるが、但し、R4、R5及びR6が水素であり、x及びyがゼロであり、Xが酸素であり、かつR1がメチル、シアノ、クロロ、ブロモ、フルオロ、ジフルオロメチルもしくはメトキシであり、かつR2がエテニル、クロロもしくはブロモから選択される場合か、又はR4、R5及びR6が水素であり、x及びyがゼロであり、Xが酸素であり、かつR1が水素であり、かつR2がメチル、n−プロピル、クロロ、フルオロ、ニトロ、エトキシから選択される場合か、R4、R5及びR6が水素であり、x及びyがゼロであり、Xが酸素であり、かつR3がフルオロであり、かつR2が水素である場合か、R4、R5及びR6が水素であり、x及びyがゼロであり、Xが酸素であり、かつR1がフルオロもしくはメチルである場合に、R7がメチル、2−ヒドロキシメチルフェニル、4−ジエチルアミノフェニル、フタリルメチルエステルもしくは2−オキソ−テトラヒドロフラン−4−イルではない化合物。
式Iで示され、その式中、X、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、x及びyが3つの前方の段落のいずれかに定義されるか又は式Iの化合物について発明の詳細な説明の冒頭で定義されたものであるが、但し、R3及びR2が水素であり、かつR1がメチル、シアノ、クロロ、ブロモ、フルオロ、ジフルオロメチル及びメトキシから選択される場合か、R3及びR1が水素であり、かつR2がメチル、n−プロピル、エテニル、3−プロペニル、クロロ、フルオロ、ニトロ及びエトキシから選択される場合か、R3が水素であり、R1がクロロであり、かつR2がメチル、エテニル、エチニル、クロロ及びブロモから選択される場合か、R3が水素であり、R1がフルオロであり、かつR2がエチル、エテニル、クロロ及びブロモから選択される場合か、R1及びR2が水素であり、かつR3がクロロもしくはフルオロである場合か、R1がメチルであり、R2がブロモであり、かつR3が水素である場合か、R1がメチルであり、R2が水素であり、かつR3がフルオロである場合に、R7は、メチル、2−ヒドロキシメチルフェニル、4−ジエチルアミノフェニル、フタリルメチルエステルもしくは2−オキソ−テトラヒドロフラン−4−イルではない化合物。
4つの前方の段落のいずれかもしくは発明の詳細な説明の冒頭で定義したものであるが、但し、R4、R5及びR6が水素であり、x及びyがゼロであり、Xが酸素である場合に、R7はトリフルオロアセチルではない。
式Iで示され、その式中、Xが酸素であり、yがゼロであり、xが0もしくは1であり、R1及びR2がそれぞれ無関係に、ハロゲン、シアノ、アミノ、C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルコキシ、C1〜C4−ハロアルコキシ、C1〜C4−アルキルチオ、C1〜C4−アルキルスルホニルであり、R3、R5及びR6が水素であり、R4が水素もしくはメチル、有利には水素であり、かつR7がC1〜C6−アルキル、C3〜C6−シクロアルキル、フェニル又は酸素、硫黄及び窒素から選択される1〜3個のヘテロ原子を有してよい4員ないし7員の飽和のもしくは部分不飽和の複素環式環並びに酸素、窒素及び硫黄から選択される1〜4個のヘテロ原子を有してよい5員ないし6員の複素芳香族環系から選択される化合物。
式Iで示され、その式中、R7が3,4位もしくは3,5位もしくは4,5位で二置換又は3位で一置換されたフェニルである化合物。
式Iの化合物及びそれらを含有する組成物の意図される使用に関しては、以下の置換基の意味が特に好ましく、それぞれの場合に、それら自体もしくはその組み合わせである:
式Iで示され、その式中、Xが酸素である化合物。
式Iで示され、その式中、R1及びR2がそれぞれ無関係に水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C6−アルキル、C1〜C6−ハロアルキル、C2〜C6−アルケニル、C2〜C6−ハロアルケニル、C2〜C6−アルキニル、C2〜C6−ハロアルキニル、C3〜C6−シクロアルキル、C3〜C8−ハロシクロアルキル、C3〜C6−シクロアルケニル、C3〜C8−ハロシクロアルケニル、C1〜C6−アルコキシ、C1〜C6−ハロアルコキシ、C1〜C6−アルキルチオ、C1〜C6−アルキルスルフィニル、C1〜C6−ハロアルキルスルフィニル、C1〜C6−アルキルスルホニル、C1〜C6−ハロアルキルスルホニル、ジ(C1〜C6−アルキル)アミノ、C1〜C6−アルキルアミノ、C1〜C6−アルコキシカルボニル又はフェニル又は酸素、窒素及び硫黄から選択される1〜4個のヘテロ原子を有してよい5員ないし6員の複素芳香族環であり、前記基中の炭素原子が、ハロゲン、アミノ、シアノ、ヒドロキシ、メルカプト、C1〜C6−アルキル、C1〜C6−アルコキシ、C1〜C6−ハロアルキル、C1〜C6−ハロアルコキシ、C1〜C6−アルキルチオ、C1〜C6−ハロアルキルチオ及びニトロで置換されていてよい化合物。
式Iで示され、その式中、R1及びR2がそれぞれ無関係に、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アミノ、ジメチルアミノ、メトキシ、アセチレン、ビニルもしくはフェニル、有利にはクロロである化合物。
式Iで示され、その式中、R3が水素、フルオロもしくはメチル、有利には水素である化合物。式Iで示され、その式中、R4が水素もしくはメチル、有利には水素である化合物。
式Iで示され、その式中、R5及びR6がそれぞれ無関係に水素、フルオロ、クロロ、シアノもしくはメチル、有利には水素である化合物。
式Iで示され、その式中、R3及びR4か、R3及びR5か、R3及びR6か、R4及びR5か、R4及びR6か、R5及びR6のいずれかが両者とも水素である化合物。
式Iで示され、その式中、基R3、R4、R5及びR6のうち1つだけの置換基が水素ではない化合物。
式Iで示され、その式中、R3、R4、R5及びR6が全て水素である化合物。
式Iで示され、その式中、R7が分枝鎖状のC1〜C6−アルキル、C3〜C6−シクロアルキル又はC3〜C6−シクロアルキル−C1〜C6−アルキルである化合物。
式Iで示され、その式中、R7が酸素、窒素及び硫黄から選択される1〜4個のヘテロ原子を有してよい5員ないし6員の複素芳香族環系である化合物。
式Iで示され、その式中、xが0である化合物。
式Iで示され、その式中、xが1である化合物。
式Iで示され、その式中、yが0である化合物。
式Iで示され、その式中R2及び/又はR7が表Aの環系Qから選択される3−ピリジル誘導体化合物。
式Iで示され、その式中、R2が表Bのフェニル環Pから選択され、特にそれらのフェニル環Pであって、4位又は3位と4位とが、それぞれ無関係に、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、アミノ、ニトロ、メチルもしくはメトキシで置換されているフェニル環Pである化合物。
表A
Figure 2009524620
環Q.1〜Q.31において、Rqは、同一もしくは異なってよく、かつ水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、メチルチオ、シアノ、アミノ及びメチルスルホニルの基から選択される。好ましくは、環Q.1及びQ.25は、好ましくは位置B、Z及び/又はDに、水素以外の置換基Rqを0、1、2もしくは3個有する。また、好ましくは、環Q.2、Q.3、Q.4、Q.6、Q.8、Q.9、Q.16、Q.21、Q.23、Q.24は、好ましくは位置Z及びD(環Q.2、Q.21の場合)、位置B及びD(環Q.3、Q.23の場合)又は位置B及びZ(環Q.4、Q.6、Q.8、Q.9、Q.16、Q.24の場合)に、水素以外の置換基Rqを0、1もしくは2個有する。また、有利には、環Q.5、Q.7、Q.10、Q.11、Q.12、Q.13、Q.14、Q.15、Q.17、Q.18、Q.19、Q.20、Q.22、Q.25、Q.29、Q.30及びQ.31は、好ましくは位置Z(環Q.5、Q.7、Q.10、Q.11、Q.12、Q.13、Q.14、Q.15、Q.17、Q.18、Q.19、Q.20、Q.26の場合)、位置B(環Q.29、Q.30、Q.31の場合)又は位置D(環Q.22の場合)に、水素以外の置換基Rqを0もしくは1個有する。環Q.27及びQ.28は、好ましくは水素で置換されている。
式Iで示され、その式中、R2及び/又はR7が無関係に、Q*から選択され、その際、Q*が2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−チオフェニル、3−チオフェニル、2−フラニル、3−フラニル、3−イソチアゾリル、4−イソチアゾリル、5−イソチアゾリル、3−イソキサゾリル、4−イソキサゾリル、5−イソキサゾリル、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、5−オキサゾリル、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリルである化合物。
それらの使用に関して、特に好ましいのは、化合物Iであって、その式中、R7がメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、ペンチル、ビニル、プロパルギル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロプロピルメチル、メトキシメチル、エトキシメチル、クロロメチル、シアノメチル、メチルチオメチル、エチルチオメチル、ベンジル、2−テトラヒドロフラニル、3−テトラヒドロフラニル、5−オキソ−テトラヒドロフラン−2−イル、5−オキソ−テトラヒドロフラン−3−イル、2−テトラヒドロチオフェニル、3−テトラヒドロチオフェニル、3−テトラヒドロフラニル、4−テトラヒドロフラニル、3−テトラヒドロチオフェニル、4−テトラヒドロチオフェニル、4−ピペリジニル、1−メチル−ピペリジン−1−イル、ベンジル、以下の表Bにまとめられるフェニル基P及び基Q*から選択される化合物である。
表B
Figure 2009524620
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それらの使用に関して、特に好ましいのは、以下の表にまとめられる化合物Iである。更に、該表中で置換基について述べられる基は、それ自体で、挙げられる組み合わせとは無関係に、当該置換基の特に好ましい実施態様である。
表1
式IAで示され、その式中、xがゼロであり、R1が水素であり、かつR2及びR7の組み合わせがそれぞれの場合に、表Cの横列に相当する化合物。
Figure 2009524620
表2
式IAで示され、その式中、xがゼロであり、R1がフルオロであり、かつR2及びR7の組み合わせがそれぞれの場合に、表Cの横列に相当する化合物。
表3
式IAで示され、その式中、xがゼロであり、R1がクロロであり、かつR2及びR7の組み合わせがそれぞれの場合に、表Cの横列に相当する化合物。
表4
式IAで示され、その式中、xがゼロであり、R1がブロモであり、かつR2及びR7の組み合わせがそれぞれの場合に、表Cの横列に相当する化合物。
表5
式IAで示され、その式中、xがゼロであり、R1がメチルであり、かつR2及びR7の組み合わせがそれぞれの場合に、表Cの横列に相当する化合物。
表6
式IAで示され、その式中、xがゼロであり、R1がシアノであり、かつR2及びR7の組み合わせがそれぞれの場合に、表Cの横列に相当する化合物。
表7
式IAで示され、その式中、xがゼロであり、R1がメトキシであり、かつR2及びR7の組み合わせがそれぞれの場合に、表Cの横列に相当する化合物。
表8
式IAで示され、その式中、xがゼロであり、R1がメチルチオであり、かつR2及びR7の組み合わせがそれぞれの場合に、表Cの横列に相当する化合物。
表9
式IAで示され、その式中、xがゼロであり、R1がアミノであり、かつR2及びR7の組み合わせがそれぞれの場合に、表Cの横列に相当する化合物。
表10
式IAで示され、その式中、xがゼロであり、R1がジメチルアミノであり、かつR2及びR7の組み合わせがそれぞれの場合に、表Cの横列に相当する化合物。
表11
式IAで示され、その式中、xが1であり、R1が水素であり、かつR2及びR7の組み合わせがそれぞれの場合に、表Cの横列に相当する化合物。
表12
式IAで示され、その式中、xが1であり、R1がフルオロであり、かつR2及びR7の組み合わせがそれぞれの場合に、表Cの横列に相当する化合物。
表13
式IAで示され、その式中、xが1であり、R1がクロロであり、かつR2及びR7の組み合わせがそれぞれの場合に、表Cの横列に相当する化合物。
表14
式IAで示され、その式中、xが1であり、R1がブロモであり、かつR2及びR7の組み合わせがそれぞれの場合に、表Cの横列に相当する化合物。
表15
式IAで示され、その式中、xが1であり、R1がメチルであり、かつR2及びR7の組み合わせがそれぞれの場合に、表Cの横列に相当する化合物。
表16
式IAで示され、その式中、xが1であり、R1がシアノであり、かつR2及びR7の組み合わせがそれぞれの場合に、表Cの横列に相当する化合物。
表17
式IAで示され、その式中、xが1であり、R1がメトキシであり、かつR2及びR7の組み合わせがそれぞれの場合に、表Cの横列に相当する化合物。
表18
式IAで示され、その式中、xが1であり、R1がメチルチオであり、かつR2及びR7の組み合わせがそれぞれの場合に、表Cの横列に相当する化合物。
表19
式IAで示され、その式中、xが1であり、R1がアミノであり、かつR2及びR7の組み合わせがそれぞれの場合に、表Cの横列に相当する化合物。
表20
式IAで示され、その式中、xが1であり、R1がジメチルアミノであり、かつR2及びR7の組み合わせがそれぞれの場合に、表Cの横列に相当する化合物。
表C
Figure 2009524620
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それらの意図される殺虫剤としての使用に関して、化合物IIの式中の置換基及び変数は、化合物Iについて前記のものと同じ好ましい意味を有する。
本発明の化合物I−1であって式中yがゼロである化合物は、塩基の存在下で、活性化されたカルボン酸誘導体R7C(=O)Yを用いた相応のアミンIIのアミド化
Figure 2009524620
[式中、これらの化合物中の置換基及び変数は、化合物Iについて冒頭で定義したものであり、かつYは、OHもしくは好適な離脱基、例えば塩素もしくは臭素、ORd、OC(=O)Re、イミダゾールであり、その際、Rdは、C1〜C6−アルキル、好ましくはメチルもしくはエチル又はN−ヒドロキシベンゾトリアゾールであり、かつReは、C1〜C6−アルキル又はフェニル、好ましくはメチル、エチル、s−ブチル、イソブチルもしくは2,4,6−トリメチルフェニルである]によって製造することができる。
種々の試薬と条件は、専門家には文献、例えばHoben−Weyl,Methoden der Organischen Chemie E5 Teil2,Thieme Verlag Stuttgart 1985又はContemp.Organic Synthesis,1995,2(4),p.269から公知である。
カルボン酸R7C(=O)OHは、カルボジイミド、例えばジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボジイミド又はその塩化水素塩又はそれらのポリマー固定された誘導体、例えばN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボジイミド−ポリスチレンによって活性化させることができる。活性化試薬は、また、ウロニウム塩、例えばO−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TBTU)又はヘキサフルオロホスフェート(HBTU)又はそれらのそれぞれのポリマー形であってもよい。
カルボジイミド形成による活性化についての詳細な参考は、Chem.Rev.62,1967,p.12又はJ.Org.Chem.26,1961,p.2525又はChem.Ber.103,1970,p.788及び引用された文献に示されている。ウロニウム塩形成については、Tetrahedron Lett.1989,30,p.1927、Helv.Chim.Acta 1991,74,p.617又はTetrahedron Lett.2000,41,p.2463が参考として示される。
カルボン酸R7C(=O)OHは、市販されている。
カルボン酸R7C(=O)OHは、化合物Iの1〜3、好ましくは0.8〜0.99モル当量の範囲で使用される。それらのカルボジイミドもしくはウロニウム塩は、1.0〜1.5当量の範囲で使用される。幾つかの場合に、酸及びアミンを完全に消費すべく反応を進めるために、1.5〜5当量を使用することが好ましい。
塩基は、有機塩基、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、N−メチルモルホリン、N−メチルピペリジン、N−エチルモルホリン、N−エチルピペリジン又はピリジンから選択される。該塩基は、化合物Iの0.8〜10モル当量の化学量論比で使用され、また溶剤として使用することもできる。
場合により、かつ前記の引用文献に記載されるように、活性化されたカルボン酸は、ヒドロキシベンゾトリアゾールなどの活性エステル形成試薬の存在下で、アミンIIと反応させることができる。
活性化されたカルボン酸R7C(=O)OHは、4−ジメチルアミノピリジンなどのアシル化促進試薬を添加してもしくは添加せずにアミンIIと反応させることができる。
場合により、アシル化剤は、臭化アシルもしくは塩化アシルであってよく、又はR7C(=O)OHの対称性もしくは非対称性の無水物又はイミダゾリドであってよい。
酸塩化物R7C(=O)Clは、市販されているか、又はカルボン酸から当業者に公知の方法によって、例えばSOCl2での処理によってHouben−Weyl,Methoden der Organischen Chemie E5,Teil1,Thieme Verlag Stuttgart 1985に記載されるようにして製造することができる。R7C(=O)Brの活性化された酸は、有利にはその場で、PyBroP(ブロモ−トリス−ピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート)を使用することによってTetrahedron,1991,47(2),pp.259−70又はTetrahedron Letters,1991,32(17),pp.1967−70に記載されるようにして製造される。
7C(=O)OHの対称性もしくは非対称性の無水物は、有利にはアミド化の前に、対称性の無水物の場合には上述のカルボジイミドを使用することによって、あるいはカルボン酸の塩をクロロホルミエートもしくはトリクロロベンゾエートで処理することによっていずれかで製造される。全ては、当該技術分野で説明されており、例えばHouben Weyl,Methoden der Organischen Chemie E5,Teil1,Thieme Verlag Stuttgart,1985で説明されている。非対称性の無水物は、また、その場で、EEDQ(2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1,2−ジヒドロキノリン)もしくはIIDQ(2−イソプロポキシ−1−イソプロポキシカルボニル−1,2−ジヒドロキノリン)又はそれらのポリマー固定された誘導体を使用することによって製造することもできる。詳細は、J.Chem.Soc.Comm.1972,p.942又はJ.Am.Chem.SOC.90,1968,p.1651からうかがえる。
溶剤は、不活性有機溶剤、例えばハロゲン化されたもしくは芳香族の炭化水素、例えば塩化メチレン又はクロロベンゼン、エーテル、例えばテトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、メチルt−ブチルエーテル又はジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、トルエン又はこれらの溶剤の混合物である。
7C(=O)OHのアシルイミダゾリドは、"Newer methods of preparative organic chemistry",Vol5.,Verlag Chemie,1967,p.74に従って製造することができる。
反応温度の範囲は、−20℃〜100℃、有利には0℃〜30℃である。
カルボン酸R7C(=O)OHの活性化は、その場でも、又はアミド化前の追加の反応工程においても達成できる。
全ての場合において、アシル化剤は、化合物IIの1〜3モル当量の化学量論比で使用され、幾つかの場合に、0.8〜0.99当量の範囲の活性化された酸の化学量論量より少ない量を使用して、生成物の後処理と精製を簡素化することが好ましい。
使用される塩基は、有機塩基、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、N−メチルモルホリン、N−メチルピペリジン、N−エチルモルホリン、N−エチルピペリジン又はピリジンから選択される。化学量論比は、0.8〜10当量の塩基であり、幾つかの場合には、塩基を溶剤として使用することが好ましいことがある。
式IIの化合物は、文献(US5,629,325号、US6,127,386号、US6,437,138号、WO9408992号、WO96/40682号、WO97/46554号、WO98/25920号、WO99/32480号、WO05/000806)から公知であるか、又はそれらの化合物は、以下に示される手順
Figure 2009524620
[式中、PGは保護基である]に従って製造することができる。
中間体IIIは、また、前記文献に記載されるようにして得ることもできる。置換された中間体III、特に式中のxがゼロである中間体の合成のための追加の方法は、US2005/043248号、US2005/012320号、WO04/071454号、Tetrahedron Lett.2004,45(17),p.3555、Tetrahedron Lett.1997,38(22),p.3813又はWO04/071454号に示されている。
ヒドロピリジンIVは、市販されているか、又は化合物IIの製造に関して引用した文献に従って合成することができる。
場合により、化合物I−1又はI(もしくはIII)であって式中のR1及びR2がハロゲンである化合物は、R1及び/又はR2を求核剤、例えばアミン(Chem.Ber.1969,102,p.1161)、チオール(Tetrahedron,1985,41,p.1373、Tetrahedron,1983,p.4153)、アルコキシド(Tetrahedron,1992,48,p.3633)、スズキ条件下でホウ酸(J.Org.Chem.67,2002,p.5588、US6,127,386号、US6,437,138号)、スチル条件下でスズアルキルもしくはスズアルケニル(Monatshefte Chem.1995,126,p.805)、ソノガシラ条件下でアセチレン(Tetrahedron Asym.12,2001 p.1121、J.Org Chem.68,2003,p.1571、J.Med Chem.2005,48,p1721、US6,127,386号)又はシアン化物源(J.Chem.Res.,Synop.2003,12,p.814、Eur J.Chem.2003,9(8),pp.1828)で置換することによって更なる誘導体I−1又はI(もしくはIII)に変換することができる。
化合物I−1又はI(もしくはIII)であって式中のR2が環Q.1〜Q.31である化合物は、当該技術分野、例えばJoule,Mills,"Heterocyclic Chemistry",Chapman+Hill 2000;Katritzky,Rees"Comprehensive Heterocyclic Chemistry",Vol.1−8,Pergamon Press 1984;"The Chemistry of Heterocyclic Compounds".Wiley,Vol.14(1974)、Vol.29(1974)、34(1979)、37(1981)、41(1982)、49(1991)又はHouben Weyl,"The Science of Synthesis",Vol 9−22,Thieme 2005又はそこで引用される参考資料で説明される方法に従って得ることができる。
式I−1の化合物は、当該技術分野、例えばReel.Trav.Pasy−Bas,1957,76,p.58、Synth.Comm.2000,30(8),p.1529、J.Het.Chem.1996,33(4),p.1051で公知の手順に従って酸化によって式Iの化合物であって式中のyが1である化合物に変換することができる。
反応が完了した後に、式(I)の化合物は、慣用の方法を使用することによって、例えば反応混合物に水を添加し、有機溶剤で抽出し、抽出物を濃縮するなどの方法によって単離することができる。単離された化合物(I)は、必要に応じて、クロマトグラフィー、再結晶化などの技術によって精製することができる。
個々の化合物IもしくはIIが前記の経路によって得られない場合には、それらは、他の化合物IもしくはIIの誘導体化によるか、又は前記の合成経路の慣用の変更によって製造することができる。
式IもしくはIIの化合物の製造によって、それらは異性体混合物(立体異性体、エナンチオマー)として得られることもある。所望であれば、これらは、この目的のために慣用の方法、例えば結晶化もしくはクロマトグラフィーによって、また光学活性吸着物上で分割して、純粋な異性体を得ることができる。
化合物IもしくはIIの作物栽培学的に認容性の塩は、慣用のようにして、例えば当該アニオンの酸との反応によって形成することができる。
式IもしくはIIの化合物は、特に、以下の害虫の効果的な駆除のために適している:
以下の順序の昆虫:鱗翅類(鱗翅目)、例えば、アグロチス・イプシロン(Agrotis ypsilon)、アグロチス・セゲツム(Agrotis segetum)、アラバマ・アルギラセア(Alabama argillacea)、アンチカルシア・ゲンマタリス(Anticarsia gemmatalis)、アルギレスチア・コンジュゲラ(Argyresthia conjugella)、アウトグラファ・ガンマ(Autographa gamma)、ブパルス・ピニアリウス(Bupalus piniarius)、カコエシア・ムリナナ(Cacoecia murinana)、カプア・レチクラナ(Capua reticulana)、ケイマトビア・ブルマタ(Cheimatobia brumata)、コリストノイラ・フミフェラナ(Choristoneura fumiferana)、コリストノイラ・オッシデンタリス(Choristoneura occidentalis)、シルフィス・ウニプンクタ(Cirphis unipuncta)、シジア・ポモネラ(Cydia pomonella)、デンドロリムス・ピニ(Dendrolimus pini)、ジアファニア・ニチダリス(Diaphania nitidalis)、ジアトラエア・グランジオセラ(Diatraea grandiosella)、エアリアス・インスラナ(Earias insulana)、エラスモパルプス・リグノセルス(Elasmopalpus lignosellus)、オイポエシリア・アンビグエラ(Eupoecilia ambiguella)、エベトリア・ボウリアナ(Evetria bouliana)、フェルチア・スブテラネア(Feltia subterranea)、ガレリア・メロネラ(Galleria mellonella)、グラホリタ・フネブラナ(Grapholitha funebrana)、グラホリタ・モレスタ(Grapholitha molesta)、ヘリオチス・アルミゲラ(Heliothis armigera)、ヘリオチス・ビレセンス(Heliothis virescens)、ヘリオチス・ゼア(Heliothis zea)、ヘルラ・ウンダリス(Hellula undalis)、ヒベルニア・デホリアリア(Hibernia defoliaria)、ヒファントリア・クネア(Hyphantria cunea)、ヒポノモイタ・マリネルス(Hyponomeuta malinellus)、ケイフェリア・リコペルシセラ(Keiferia lycopersicella)、ランブジナ・フィセラリア(Lambdina fiscellaria)、ラフィグマ・エキシグア(Laphygma exigua)、ロイコプテラ・コフェエラ(Leucoptera coffeella)、ロイコプテラ・シテラ(Leucoptera scitella)、リトコレチス・ブランカルデラ(Lithocolletis blancardella)、ロベシア・ボトラナ(Lobesia botrana)、ロキソステグ・スチクチカリス(Loxostege sticticalis)、リマントリア・ジスパル(Lymantria dispar)、リマントリア・モナカ(Lymantria monacha)、リオネチア・クレルケラ(Lyonetia clerkella)、マラコソマ・ノイストリア(Malacosoma neustria)、マメストラ・ブラッシカ(Mamestra brassicae)、オルギイア・プソイドトスガタ(Orgyia pseudotsugata)、オストリニア・ヌビラリス(Ostrinia nubilalis)、パノリス・フランメア(Panolis flammea)、ペクチノホラ・ゴッシピエラ(Pectinophora gossypiella)、ペリドロマ・サウシア(Peridroma saucia)、ファレラ・ブセファラ(Phalera bucephala)、フトリマエア・オペルクレラ(Phthorimaea operculella)、フィロクニスチス・シトレラ(Phyllocnistis citrella)、ピエリス・ブラッシカ(Pieris brassicae)、プラチペナ・スカブラ(Plathypena scabra)、プルテラ・キシローステラ(Plutella xylostella)、プソイドプルシア・インクルデンス(Pseudoplusia includens)、リアシオニア・フルストラナ(Rhyacionia frustrana)、スクロビパルプラ・アブソルタ(Scrobipalpula absoluta)、シトトロガ・セレアレラ(Sitotroga cerealella)、スパルガノチス・ピレリアナ(Sparganothis pilleriana)、スポドプテラ・フルギペルダ(Spodoptera frugiperda)、スポドプテラ・リットラリス(Spodoptera littoralis)、スポドプテラ・リツラ(Spodoptera litura)、タウマトポエア・ピチオカンパ(Thaumatopoea pityocampa)、トルトリキス・ビリダナ(Tortrix viridana)、トリコプルシア・ニ(Trichoplusia ni)及びゼイラフェラ・カナデンシス(Zeiraphera canadensis)、
甲虫類(甲虫目)、例えば、アグリルス・シヌアツス(Agrilus sinuatus)、アグリオテス・リネアツス(Agriotes lineatus)、アグリオテス・オブスクルス(Agriotes obscurus)、アンフィマルス・ソルスチチアリス(Amphimallus solstitialis)、アニサンドルス・ジスパル(Anisandrus dispar)、アントノムス・グランジス(Anthonomus grandis)、アントノムス・ポモルム(Anthonomus pomorum)、アフトナ・オイホリダ(Aphthona euphoridae)、アトホス・ハエモロイダリス(Athous haemorrhoidalis)、アトマリア・リネアリス(Atomaria linearis)、ブラストファグス・ピニペルダ(Blastophagus piniperda)、ブリトファガ・ウンダタ(Blitophaga undata)、ブルクス・ルフィマヌス(Bruchus rufimanus)、ブルクス・ピソルム(Bruchus pisorum)、ブルクス・レンチス(Bruchus lentis)、ビクチスクス・ベツラ(Byctiscus betulae)、カッシダ・ネブロサ(Cassida nebulosa)、セロトマ・トリフルカタ(Cerotoma trifurcata)、セトニア・アウラタ(Cetonia aurata)、コイトリンクス・アッシミリス(Ceuthorrhynchus assimilis)、コイトリンクス・ナピ(Ceuthorrhynchus napi)、カエトクネマ・チビアリス(Chaetocnema tibialis)、コノデルス・ベスペルチヌス(Conoderus vespertinus)、クリオセリス・アスパラギ(Crioceris asparagi)、クテニセラ属種(Ctenicera ssp.)、ジアブロチカ・ロンギコルニス(Diabrotica longicornis)、ジアブロチカ・セミプンクタタ(Diabrotica semipunctata)、ジアブロチカ・12−プンクタタ・ジアブロチカ・スペシオサ(Diabrotica 12−punctata Diabrotica speciosa)、ジアブロチカ・ビルギフェラ(Diabrotica virgifera)、エピラクナ・バリベスチス(Epilachna varivestis)、エピトリキス・ヒルチペンニス(Epitrix hirtipennis)、オイチノボトルス・ブラシリエンシス(Eutinobothrus brasiliensis)、ヒルオビウス・アビエチス(Hylobius abietis)、ヒペラ・ブルンネイペンニス(Hypera brunneipennis)、ヒペラ・ポスチカ(Hypera postica)、ヤツバキクイ(Ips typographus)、レマ・ビリネアタ(Lema bilineata)、レマ・メラノプス(Lema melanopus)、レプチノタルサ・デセムリネアタ(Leptinotarsa decemlineata)、リモニウス・カリホルニクス(Limonius californicus)、リッソロプトルス・オリゾフィルス(Lissorhoptrus oryzophilus)、メラノツス・コンムニス(Melanotus communis)、メリゲテス・アエノイス(Meligethes aeneus)、メロロンタ・ヒッポカスタニ(Melolontha hippocastani)、メロロンタ・メロロンタ(Melolontha melolontha)、オウレマ・オリザ(Oulema oryzae)、オルチオリンクス・スルカツス(Ortiorrhynchus sulcatus)、オチオリンクス・オバツス(Otiorrhynchus ovatus)、ファエドン・コクレアリア(Phaedon cochleariae)、フィロビウス・ピリ(Phyllobius pyri)、フィロトレタ・クリソセファラ(Phyllotreta chrysocephala)、フィロファガ種(Phyllophaga sp.)、フィロペルタ・ホルチコラ(Phyllopertha horticola)、フィロトレタ・ネモルム(Phyllotreta nemorum)、フィロトレタ・ストリオラタ(Phyllotreta striolata)、ポピリア・ジャポニカ(Popillia japonica)、シトナ・リネアツス(Sitona lineatus)及びシトフィルス・グラナリア(Sitophilus granaria)、
ハエ、蚊(双翅目)、例えばアエデス・アエギプチ(Aedes aegypti)、アエデス・アルボピクツス(Aedes albopictus)、アエデス・ベキサンス(Aedes vexans)、アナストレファ・ルデンス(Anastrepha ludens)、アノフェレス・マクリペンニス(Anopheles maculipennis)、アノフェレス・クルシアンス(Anopheles crucians)、アノフェレス・アルビマヌス(Anopheles albimanus)、アノフェレス・ガンビア(Anopheles gambiae)、アノフェレス・フレエボルニ(Anopheles freeborni)、アノフェレス・ロイコスフィルス(Anopheles leucosphyrus)、アノフェレス・ミニムス(Anopheles minimus)、アノフェレス・クアドリマクラツス(Anopheles quadrimaculatus)、カリホラ・ビシナ(Calliphora vicina)、セラチチス・カピタタ(Ceratitis capitata)、クリソミア・ベッジアナ(Chrysomya bezziana)、クリソミア・ホミニボラキス(Chrysomya hominivorax)、クリソミア・マセラリア(Chrysomya macellaria)、クリソプス・ジスカリス(Chrysops discalis)、クリソプス・シラセア(Chrysops silacea)、クリソプス・アトランチクス(Chrysops atlanticus)、コクリオミイア・ホミニボラキス(Cochliomyia hominivorax)、コンタリニア・ソルギコラ・コルジルオビア・アントロポファガ(Contarinia sorghicola Cordylobia anthropophaga)、クリコイデス・フレンス(Culicoides furens)、クレックス・ピピエンス(Culex pipiens)、クレックス・ニグリパルプス(Culex nigripalpus)、クレックス・キンクファシアツス(Culex quinquefasciatus)、クレックス・タルサリス(Culex tarsalis)、クリセタ・イノルナタ(Culiseta inornata)、クリセタ・メラヌラ(Culiseta melanura)、ダクス・ククルビタ(Dacus cucurbitae)、ダクス・オレア(Dacus oleae)、ダシノイラ・ブラッシカ(Dasineura brassicae)、デリア・アンチク(Delia antique)、デリア・コアルクタタ(Delia coarctata)、デリア・プラツラ(Delia platura)、デリア・ラジクム(Delia radicum)、デルマトビア・ホミニス(Dermatobia hominis)、ファンニア・カニクラリス(Fannia canicularis)、ゲオミザ・トリプンクタタ(Geomyza Tripunctata)、ガステロフィルス・インテスチナリス(Gasterophilus intestinalis)、グロッシナ・モルシタンス(Glossina morsitans)、グロッシナ・パルパリス(Glossina palpalis)、グロッシナ・フシペス(Glossina fuscipes)、グロッシナ・タキノイデス(Glossina tachinoides)、ハエマトビア・イリタンス(Haematobia irritans)、ハプロジプロシス・エクェストリス(Haplodiplosis equestris)、ヒッペラテス属種(Hippelates spp.)、ヒルエミイア・プラツラ(Hylemyia platura)、ヒポデルマ・リネアタ(Hypoderma lineata)、レプトコノプス・トレンス(Leptoconops torrens)、リリオミザ・サチバ(Liriomyza sativae)、リリオミザ・トリホリイ(Liriomyza trifolii)、ルシリア・カプリナ(Lucilia caprina)、ルシリア・クプリナ(Lucilia cuprina)、ルシリア・セリカタ(Lucilia sericata)、リコリア・ペクトラリス(Lycoria pectoralis)、マンソニア・チチラヌス(Mansonia titillanus)、マイエチオラ・デストルクトル(Mayetiola destructor)、ムスカ・ドメスチカ(Musca domestica)、ムシナ・スタブランス(Muscina stabulans)、オエストルス・オビス(Oestrus ovis)、オポミザ・フロルム(Opomyza florum)、オシネラ・フリット(Oscinella frit)、ペゴミア・ヒソシアミ(Pegomya hysocyami)、ホルビア・アンチクア(Phorbia antiqua)、ホルビア・ブラッシカ(Phorbia brassicae)、ホルビア・コアルクタタ(Phorbia coarctata)、フレボトムス・アルゲンチペス(Phlebotomus argentipes)、プソロホラ・コルンビア(Psorophora columbiae)、プシラ・ロサ(Psila rosae)、プソロホラ・ジスコロル(Psorophora discolor)、プロシムリウム・ミキスツム(Prosimulium mixtum)、ラゴレチス・セラシ(Rhagoletis cerasi)、ラゴレチス・ポモネラ(Rhagoletis pomonella)、サルコファガ・ハエモロイダリス(Sarcophaga haemorrhoidalis)、肉バエ属種(Sarcophaga sp.)、シムリウム・ビッタツム(Simulium vittatum)、ストモキシス・カルシトランス(Stomoxys calcitrans)、タバヌス・ボビヌス(Tabanus bovinus)、タバヌス・アトラツス(Tabanus atratus)、タバヌス・リネオラ(Tabanus lineola)、及びタバヌス・シミリス(Tabanus similis)、チプラ・オレラセア(Tipula oleracea)、及びチプラ・パルドサ(Tipula paludosa)、
アザミウマ(アザミウマ目)、例えば、ジクロモトリプス・コルベッチ(Dichromothrips corbetti)、ジクロモトリプス属種(Dichromothrips ssp.)、フランクリニエラ・フスカ(Frankliniella fusca)、フランクリニエラ・オッシデンタリス(Frankliniella occidentalis)、フランクリニエラ・トリチシ(Frankliniella tritici)、シルトトリプス・シトリ(Scirtothrips citri)、トリプス・オリザ(Thrips oryzae)、トリプス・パルミ(Thrips palmi)及びトリプス・タバシ(Thrips tabaci)、
シロアリ(シロアリ目)、例えば、カロテルメス・フラビコリス(Calotermes flavicollis)、ロイコテルメス・フラビペス(Leucotermes flavipes)、ヘテロテルメス・アウロイス(Heterotermes aureus)、レチクリテルメス・フラビペス(Reticulitermes flavipes)、レチクリテルメス・ビルギニクス(Reticulitermes virginicus)、レチクリテルメス・ルシフグス(Reticulitermes lucifugus)、テルメス・ナタレンシス(Termes natalensis)、及びコプトテルメス・ホルモサヌス(Coptotermes formosanus)、
ゴキブリ類(ゴキブリ−ゴキブリ亜目)、例えば、ブラトテラ・ゲルマニカ(Blattella germanica)、ブラトテラ・アサヒナ(Blattella asahinae)、ペリプラネタ・アメリカナ(Periplaneta americana)、ペリプラネタ・ジャポニカ(Periplaneta japonica)、ペリプラネタ・ブルンネア(Periplaneta brunnea)、ペリプラネタ・フリッギノサ(Periplaneta fuligginosa)、ペリプラネタ・アウストララシア(Periplaneta australasiae)、及びブラッタ・オリエンタリス(Blatta orientalis)、
半翅類の昆虫(半翅目)、例えば、アクロステルヌム・ヒラル(Acrosternum hilare)、ブリッスス・ロイコプテルス(Blissus leucopterus)、シルトペルチス・ノタツス(Cyrtopeltis notatus)、ジスデルクス・シングラツス(Dysdercus cingulatus)、ジスデルクス・インテルムジウス(Dysdercus intermedius)、オイリガステル・インテグリセプス(Eurygaster integriceps)、オイスキスツス・インピクチベントリス(Euschistus impictiventris)、レプトグロッスス・フィロプス(Leptoglossus phyllopus)、リグス・リネオラリス(Lygus lineolaris)、リグス・プラテンシス(Lygus pratensis)、ネザラ・ビリズラ(Nezara viridula)、ピエスマ・クアドラタ(Piesma quadrata)、ソルベア・インスラリス(Solubea insularis)、チアンタ・ペルジトル(Thyanta perditor)、アシルトシホン・オノブリキス(Acyrthosiphon onobrychis)、アデルゲス・ラリシス(Adelges laricis)、アフィズラ・ナスツルチイ(Aphidula nasturtii)、アフィス・ファバ(Aphis fabae)、アフィス・ホルベシ(Aphis forbesi)、アフィス・ポミ(Aphis pomi)、アフィス・ゴッシピイ(Aphis gossypii)、アフィス・グロッスラリア(Aphis grossulariae)、アフィス・スクネイデリ(Aphis schneideri)、アフィス・スピラエコラ(Aphis spiraecola)、アフィス・サンブシ(Aphis sambuci)、アシルトシホン・ピスム(Acyrthosiphon pisum)、アウラコルツム・ソラニ(Aulacorthum solani)、ベミシア・アルゲンチホリイ(Bemisia argentifolii)、ブラキカウズス・カルズイ(Brachycaudus cardui)、ブラキカウズス・ヘリクリシ(Brachycaudus helichrysi)、ブラキカウズス・ペルシカ(Brachycaudus persicae)、ブラキカウズス・プルニコラ(Brachycaudus prunicola)、ブレビコリン・ブラッシカ(Brevicoryne brassicae)、カピトホルス・ホルニ(Capitophorus horni)、セロシファ・ゴッシピイ(Cerosipha gossypii)、カエトシホン・フラガエホリイ(Chaetosiphon fragaefolii)、クリプトミズス・リビス(Cryptomyzus ribis)、ドレイフシア・ノルドマンニアナ(Dreyfusia nordmannianae)、ドレイフシア・ピセア(Dreyfusia piceae)、ジサフィス・ラジコラ(Dysaphis radicola)、ジサウラコルツム・プソイドソラニ(Dysaulacorthum pseudosolani)、ジサフィス・プランタギネア(Dysaphis plantaginea)、ジサフィス・ピリ(Dysaphis pyri)、エンポアスカ・ファバ(Empoasca fabae)、ヒアロプテルス・プルニ(Hyalopterus pruni)、ヒペロミズス・ラクツカ(Hyperomyzus lactucae)、マクロシフム・アベナ(Macrosiphum avenae)、マクロシフム・オイホルビア(Macrosiphum euphorbiae)、マクロシホン・ロサ(Macrosiphon rosae)、メゴウラ・ビシア(Megoura viciae)、メラナフィス・ピラリウス(Melanaphis pyrarius)、ムギウスイロアブラムシ(Metopolophium dirhodum)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)、ミズス・アスカロニクス(Myzus ascalonicus)、ミズス・セラシ(Myzus cerasi)、ミズス・バリアンス(Myzus varians)、ナソノビア・リビス−ニグリ(Nasonovia ribis−nigri)、ニラパルバタ・ルゲンス(Nilaparvata lugens)、ペンフィグス・ブルサリウス(Pemphigus bursarius)、ペルキンシエラ・サッカリシダ(Perkinsiella saccharicida)、ホロドン・フムリ(Phorodon humuli)、プシルラ・マリ(Psylla mali)、プシルラ・ピリ(Psylla piri)、ロパロミズス・アスカロニクス(Rhopalomyzus ascalonicus)、トウモロコシアブラムシ(Rhopalosiphum maidis)、ムギクビレアブラムシ(Rhopalosiphum padi)、ロパロシフム・インセルツム(Rhopalosiphum insertum)、サッパフィス・マラ(Sappaphis mala)、サッパフィス・マリ(Sappaphis mali)、スキザフィス・グラミヌム(Schizaphis graminum)、スキゾノイラ・ラヌギノサ(Schizoneura lanuginosa)、シトビオン・アベナ(Sitobion avenae)、トリアロイロデス・バポラリオルム(Trialeurodes vaporariorum)、トキソプテラ・アウランチイアンド(Toxoptera aurantiiand)、ビトイス・ビチホリイ(Viteus vitifolii)、シメックス・レクツラリウス(Cimex lectularius)、シメックス・ヘミプテルス(Cimex hemipterus)、レズビウス・セニリス(Reduvius senilis)、トリアトマ種(Triatoma spp.)、及びアリルス・クリタツス(Arilus critatus)、
アリ、ハチ、スズメバチ、ハバチ(膜翅目)、例えば、アタリア・ロサ(Athalia rosae)、アッタ・セファロテス(Atta cephalotes)、アッタ・カピグアラ(Atta capiguara)、アッタ・セファロテス(Atta cephalotes)、アッタ・ラエビガタ(Atta laevigata)、アッタ・ロブスタ(Atta robusta)、アッタ・セキスデンス(Atta sexdens)、アッタ・テキサナ(Atta texana)、シリアゲアリ種(Crematogaster spp.)、ホプロカンパ・ミヌタ(Hoplocampa minuta)、ホプロカンパ・テスツジネア(Hoplocampa testudinea)、モノモリウム・ファラオニス(Monomorium pharaonis)、ソレノプシス・ゲミナタ(Solenopsis geminata)、ソレノプシス・インビクタ(Solenopsis invicta)、ソレノプシス・リクテリ(Solenopsis richteri)、ソレノプシス・キシロニ(Solenopsis xyloni)、ポゴノミルメックス・バルバツス(Pogonomyrmex barbatus)、ポゴノミルメックス・カリホルニクス(Pogonomyrmex californicus)、フェイドール・メガセファラ(Pheidole megacephala)、ダシムチラ・オッシデンタリス(Dasymutilla occidentalis)、マルハナバチ種(Bombus spp)、ベスプラ・スクアモサ(Vespula squamosa)、パラベスプラ・ブルガリス(Paravespula vulgaris)、パラベスプラ・ペンンシルバニカ(Paravespula pennsylvanica)、パラベスプラ・ゲルマニカ(Paravespula germanica)、ドリコベスプラ・マクラタ(Dolichovespula maculata)、ベスパ・クラブロ(Vespa crabro)、ポリステス・ルビギノサ(Polistes rubiginosa)、カンポノツス・フロリダヌス(Camponotus floridanus)、及びリネピテマ・フミル(Linepithema humile)、
コオロギ、バッタ類、トノサマバッタ(直翅目)、例えば、アケタ・ドメスチカ(Acheta domestica)、グリルロタルパ・グリルロタルパ(Gryllotalpa gryllotalpa)、ロクスタ・ミグラトリア(Locusta migratoria)、メラノプルス・ビビッタツス(Melanoplus bivittatus)、メラノプルス・フェムルブルム(Melanoplus femurrubrum)、メラノプルス・メキシカヌス(Melanoplus mexicanus)、メラノプルス・サングイニペス(Melanoplus sanguinipes)、メラノプルス・スプレツス(Melanoplus spretus)、ノマダクリス・セプテンファシアタ(Nomadacris septemfasciata)、スキストセルカ・アメリカナ(Schistocerca americana)、スキストセルカ・グレガリア(Schistocerca gregaria)、ドシオスタウルス・マロッカヌス(Dociostaurus maroccanus)、タキシネス・アシナモルス(Tachycines asynamorus)、オエダロイス・セネガレンシス(Oedaleus senegalensis)、ゾノゼルス・バリエガツス(Zonozerus variegatus)、ヒエログリフス・ダガネンシス(Hieroglyphus daganensis)、クラウッサリア・アングリフェラ(Kraussaria angulifera)、カリプタムス・イタリクス(Calliptamus italicus)、コルトイセテス・テルミニフェラ(Chortoicetes terminifera)、及びロクスタナ・パルダリナ(Locustana pardalina)、
クモ型類、例えば、ヒメダニ科、マダニ科及びヒゼンダニ科などの科の、例えば、クモ形類の節足動物(ダニ目)、例えば、アンブリオンマ・アメリカヌム(Amblyomma americanum)、アンブリオンマ・バリエガツム(Amblyomma variegatum)、アンブリオンマ・マクラツム(Ambryomma maculatum)、アルガス・ペルシクス(Argas persicus)、ボオフィルス・アンヌラツス(Boophilus annulatus)、ボオフィルス・デカオロラツス(Boophilus decoloratus)、ボオフィルス・ミクロプルス(Boophilus microplus)、デルマセントル・シルバルム(Dermacentor silvarum)、デルマセントル・アンデルソニ(Dermacentor andersoni)、デルマセントル・バリアビリス(Dermacentor variabilis)、ヒアロンマ・トルンカツム(Hyalomma truncatum)、イキソデス・リシヌス(Ixodes ricinus)、イキソデス・ルビクンズス(Ixodes rubicundus)、イキソデス・スカプラリス(Ixodes scapularis)、イキソデス・ホロシクルス(Ixodes holocyclus)、イキソデス・パシフィクス(Ixodes pacificus)、オルニトドルス・モウバタ(Ornithodorus moubata)、オルニトドルス・ヘルムシ(Ornithodorus hermsi)、オルニトドルス・ツリカタ(Ornithodorus turicata)、オルニトニッスス・バコチ(Ornithonyssus bacoti)、オトビウス・メグニニ(Otobius megnini)、デルマニッスス・ガリナ(Dermanyssus gallinae)、プソロプテス・オビス(Psoroptes ovis)、リピセファルス・サングイノイス(Rhipicephalus sanguineus)、リピセファルス・アッペンジクラツス(Rhipicephalus appendiculatus)、リピセファルス・エベルトシ(Rhipicephalus evertsi)、サルコプテス・スカビエイ(Sarcoptes scabiei)、及びフシダニ科(Eriophyidae spp.)、例えばアクルス・スクレクテンダリ(Aculus schlechtendali)、フィロコプトラタ・オレイボラ(Phyllocoptrata oleivora)及びエリオフィエス・シェルドニ(Eriophyes sheldoni);ホコリダニ科(Tarsonemidae spp.)、例えば(Phytonemus pallidus)及びポリファゴタルソネムス・ラツス(Polyphagotarsonemus latus);ヒメハダニ科(Tenuipalpidae spp.)、例えばブレビパルプス・ホエニシス(Brevipalpus phoenicis);ハダニ科(Tetranychidae spp.)、例えばテトラニクス・シンナバリヌス(Tetranychus cinnabarinus)、テトラニクス・カンザワイ(Tetranychus kanzawai)、テトラニクス・パシフィクス(Tetranychus pacificus)、テトラニクス・テラリウス(Tetranychus telarius)及びテトラニクス・ウルチカ(Tetranychus urticae)、パノニクス・ウルミ(Panonychus ulmi)、パノニクス・シトリ(Panonychus citri)、及びオリゴニクス・プラテンシス(Oligonychus pratensis);アラネイダ(Araneida)、例えば、ラトロデクツス・マクタンス(Latrodectus mactans)、及びロキソセレス・レクルサ(Loxosceles reclusa)、
ノミ(ノミ目)、例えば、ネコノミ(Ctenocephalides felis)、イヌノミ(Ctenocephalides canis)、ケオプスネズミノミ(Xenopsylla cheopis)、ヒトノミ(Pulex irritans)、スナノミ(Tunga penetrans)、及びヨーロッパネズミノミ(Nosopsyllus fasciatus)、
シミ、マダラシミ(シミ目)、例えば、セイヨウシミ(Lepisma saccharina)及びマダラシミ(Thermobia domestica)、
ムカデ(しん脚類)、例えば、スクチゲラ・コレオプトラタ(Scutigera coleoptrata)、
ヤスデ(倍脚類)、例えば、ナルコイス種(Narceus spp.)、
ハサミムシ(革翅目)、例えば、ヨーロッパクギヌキハサミムシ(forficula auricularia)、
シラミ(シラミ目)、例えば、ペジクルス・フマヌス・カピチス(Pediculus humanus capitis)、ペジクルス・フマヌス・コルポリス(Pediculus humanus corporis)、プチルス・プビス(Pthirus pubis)、ハエマトピヌス・オイリステルヌス(Haematopinus eurysternus)、ハエマトピヌス・スイス(Haematopinus suis)、リノグナツス・ビツリ(Linognathus vituli)、ボビコラ・ボビス(Bovicola bovis)、メノポン・ガリナ(Menopon gallinae)、メナカンツス・ストラミノイス(Menacanthus stramineus)及びソレノポテス・カピラツス(Solenopotes capillatus)、
植物寄生線虫、例えば、根瘤線虫、メロイドギン・アレーナリア(Meloidogyne arenaria)、メロイドギン・キトウォオジ(Meloidogyne chitwoodi)、メロイドギン・エキシグア(Meloidogyne exigua)、メロイドギン・ハプラ(Meloidogyne hapla)、メロイドギン・インコグニタ(Meloidogyne incognita)、メロイドギン・ジャバニカ(Meloidogyne javanica)及び他のクキセンチュウ目(Meloidogyne)種;シスト・ネマトーダ(cyst nematodes)、グロボデラ・ロストキエンシス(Globodera rostochiensis)、グロボデラ・パリダ(Globodera pallida)、グロボデラ・タバクム(Globodera tabacum)及び他のグロボデラ属(Globodera)種、ヘテロデラ・アベナ(Heterodera avenae)、ヘテロデラ・グリシネス(Heterodera glycines)、ヘテロデラ・スカクチイ(Heterodera schachtii)、ヘテロデラ・トリホリイ(Heterodera trifolii)、及び他のシストセンチュウ属(Heterodera)種;セエド・ガル・ネマトーダ(seed gall nematodes)、アングイナ・フネスタ(Anguina funesta)、アングイナ・トリチシ(Anguina tritici)及び他のカラスウリ属(Anguina)種;ステム(stem)及びホリアル・ネマトーダ(foliar nematodes)、アフェレンコイデス・ベッセイ(Aphelenchoides besseyi)、アフェレンコイデス・フラガリア(Aphelenchoides fragariae)、アフェレンコイデス・リトゼマボシ(Aphelenchoides ritzemabosi)及び他のヨウセンチュウ目(Aphelenchoides)種;スチング・ネマトーダ(sting nematodes)、ベロノライムス・ロンギカウダツス(Belonolaimus longicaudatus)及び他のベロノライムス(Belonolaimus)種;ピン・ネマトーダ(pine nematodes)、ブルサフェレンクス・キシロフィルス(Bursaphelenchus xylophilus)及び他のマツノザイセンチュウ(Bursaphelenchus)種;リング・ネマトーダ(ring nematodes)、クリコネマ(Criconema)種、クリコネメラ(Criconemella)種、クリコネモイデス(Criconemoides)種、及びメソクリコネマ(Mesocriconema)種;ステム(stem)及びブルブ・ネマトーダ(bulb nematodes)、ジチレンクス・デストルクトル(Ditylenchus destructor)、ジチレンクス・ジプサシ(Ditylenchus dipsaci)、ジチレンクス・ミセリオファグス(Ditylenchus myceliophagus)及び他のクキセンチュウ(Ditylenchus)種;アウル・ネマトーダ(awl nematodes)、ドリコドルス(Dolichodorus)種;スピラール・ネマトーダ(spiral nematodes)、ヘリコチレンクス・ジヒステラ(Helicotylenchus dihystera)、ヘリコチレンクス・ムルチシンクツス(Helicotylenchus multicinctus)及び他のヘリコチレンクス(Helicotylenchus)種、ロチレンクス・ロブスツス(Rotylenchus robustus)及び他のロチレンクス(Rotylenchus)種;シェアト・ネマトーダ(sheath nematodes)、ヘミシクリオホラ(Hemicycliophora)種及びヘミクリコネモイデス(Hemicriconemoides)種;ヒルスーマンニエラ(Hirshmanniella)種;ランス・ネマトーダ(lance nematodes)、ホプロライムス・コルンブス(Hoplolaimus columbus)、ホプロライムス・ガレアツス(Hoplolaimus galeatus)及び他のホプロライムス(Hoplolaimus)種;ニセネコブセンチュウ(false root−knot nematodes)、ナコッブス・アベランス(Nacobbus aberrans)及び他のナコッブス(Nacobbus)種;ネエドル・ネマトーダ(needle nematodes)、ロンギドルス・エロンガテス(Longidorus elongates)及び他のロンギドルス(Longidorus species)種;ピン・ネマトーダ(pin nematodes)、パラチレンクス(Paratylenchus)種;レシオン・ネマトーダ(lesion nematodes)、プラチレンクス・ブラキウルス(Pratylenchus brachyurus)、プラチレンクス・コフェア(Pratylenchus coffeae)、プラチレンクス・クルビタツス(Pratylenchus curvitatus)、プラチレンクス・ゴオデイ(Pratylenchus goodeyi)、プラチレンクス・ネグレクツス(Pratylencus neglectus)、プラチレンクス・ペネトランス(Pratylenchus penetrans)、プラチレンクス・スクリブネリ(Pratylenchus scribneri)、プラチレンクス・ブルヌス(Pratylenchus vulnus)、プラチレンクス・ゼア(Pratylenchus zeae)及び他のネグサレセンチュウ(Pratylenchus)種;ラジナフェレンクス・ココフィルス(Radinaphelenchus cocophilus)及び他のラジナフェレンクス(Radinaphelenchus)種;ブロウィング・ネマトーダ(burrowing nematodes)、ラドホルス・シミリス(Radopholus similis)及び他のラドホルス(Radopholus)種;レニホルム・ネマトーダ(reniform nematodes)、ロチレンクルス・レニホルミス(Rotylenchulus reniformis)及び他のロチレンクルス(Rotylenchulus)種;スクテロネマ(Scutellonema)種;スツッビ・ロオート・ネマトーダ(stubby root nematodes)、トリコドルス・プリミチブス(Trichodorus primitivus)及び他のトリコドルス(Trichodorus)種;パラトリコドルス・ミノル(Paratrichodorus minor)及び他のパラトリコドルス(Paratrichodorus)種;スツント・ネマトーダ(stunt nematodes)、チレンコリンクス・クライトニ(Tylenchorhynchus claytoni)、チレンコリンクス・ズビウス(Tylenchorhynchus dubius)及び他のチレンコリンクス(Tylenchorhynchus)種及びメルリニウス(Merlinius)種;シトルス・ネマトーダ(citrus nematodes)、チレンクルス・セミペネトランス(Tylenchulus semipenetrans)及び他のハリセンチュウ(Tylenchulus)種;ダッゲル・ネマトーダ(dagger nematodes)、キシフィネマ・アメリカヌム(Xiphinema americanum)、キシフィネマ・インデックス(Xiphinema index)、キシフィネマ・ジベルシカウダツム(Xiphinema diversicaudatum)及び他のキシフィネマ(Xiphinema)種;及び他の植物寄生線虫種。
該製剤は、既知の方法(例えば、米国特許第3,060,084号、EP−A707445号(液体濃度について)、Browning,"Agglomeration",Chemical Engineering、1967年12月4日、第147−48頁、Perry's Chemical Engineer's Handbook、第4版、McGraw−Hill、New York、1963年、第8−57頁等、国際公開第91/13546号パンフレット、米国特許第4,172,714号、米国特許第4,144,050号、米国特許第3,920,442号、米国特許第5,180,587号、米国特許第5,232,701号、米国特許第5,208,030号、英国特許第2,095,558号、米国特許第3,299,566号、Klingman,Weed Control as a Science,John Wiley and Sons,Inc.,New York,1961年、ハンス(Hance)ら、Weed Control Handbook、第8版,Blackwell Scientific Publications,Oxford,1989年及びMollet,H.,Grubemann,A.,Formulation technology,Wiley VCH Verlag GmbH,Weinheim(独国),2001年,2.D.A.Knowles,Chemistry and Technology of Agrochemical Formulations,Kluwer Academic Publishers,Dordrecht、1998年(ISBN 0−7514−0443−8)を参照のこと)において、農業用化学物質の製剤に適した助剤、例えば、溶剤及び/又は担体、所望であれば、乳化剤、界面活性剤及び分散剤、種子処理製剤のための、防腐剤、消泡剤、凍結防止剤、さらに任意に着色剤及び結合剤を用いて有効化合物を増量させることによって製造される。
好適な溶剤の例は、水、芳香族溶剤(例えば、ソルベッソ製品、キシレン)、パラフィン類(例えば、鉱油分級物)、アルコール類(例えば、メタノール、ブタノール、ペンタノール、ベンジルアルコール)、ケトン類(例えば、シクロヘキサノン、ガンマ−ブチロラクトン)、ピロリドン類(NMP、NOP)、アセタート類(グリコールジアセタート)、グリコール類、脂肪酸ジメチルアミド類、脂肪酸類及び脂肪酸エステル類である。基本的には、溶剤混合物も使用してよい。
好適な担体の例は、粉砕された天然鉱物(例えばカオリン、粘土、タルク、白亜)及び粉砕された合成鉱物(例えば、高分散シリカ、ケイ酸塩)である。
好適な乳化剤は非イオン及び陰イオン乳化剤(例えば、ポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル、アルキルスルホネート及びアリールスルホネート)である。
分散剤の例はリグニン−亜硫酸廃液とメチルセルロースである。
使用される好適な界面活性剤は、リグノスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、フェノールスルホン酸、ジブチルナフタレンスルホン酸、アルキルアリールスルホネート、アルキルスルフェート、アルキルスルホネート、脂肪アルコールスルフェート、脂肪酸及び硫酸化脂肪アルコールグリコールエーテル、更に硫酸化ナフタレン及びナフタレン誘導体とホルムアルデヒドとの縮合体、ナフタレン又はナフタレンスルホン酸とフェノール及びホルムアルデヒドとの縮合物、ポリオキシエチレンオクチルフェノールエーテル、エトキシル化イソオクチルフェノール、オクチルフェノール、ノニルフェノール、アルキルフェノールポリグリコールエーテル、トリブチルフェニルポリグリコールエーテル、トリステアリルフェニルポリグリコールエーテル、アルキルアリールポリエーテルアルコール、アルコールと脂肪アルコールエチレンオキシドの縮合物、エトキシル化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、エトキシル化ポリオキシプロピレン、ラウリルアルコールポリグリコールエーテルアセタール、ソルビトールエステル類、リグノ亜硫酸廃液及びメチルセルロースのアルカリ金属、アルカリ土類金属、及びアンモニウム塩である。
直接噴霧可能な溶剤の製造に好適な物質、乳剤、ペースト又は油分散液は、中〜高沸点の鉱物油分級物、例えば、灯油又はディーゼル油、更にコールタール油及び植物性又は動物由来の油、脂肪族、環状及び芳香族炭化水素、例えばトルエン、キシレン、パラフィン、テトラヒドロナフタレン、アルキル化ナフタレン又はそれらの誘導体、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、シクロヘキサノール、シクロヘキサノン、イソホロン、高極性溶剤、例えば、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン又は水である。
また凍結防止剤、例えば、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール及び殺菌剤などを、この製剤に添加してもよい。
好適な消泡剤は、例えば、ケイ素又はマグネシウムステアレートをベースとした消泡剤である。
粉末、噴霧用の材料及び吐粉可能な製品は、反応性物質と固形担体とを混合又は同時に粉砕することによって製造することができる。
顆粒、例えば被覆された顆粒、含浸された顆粒及び均一な顆粒は、有効化合物を固形担体に結合させることによって製造することができる。固形担体の例は、鉱物土、例えばシリカゲル、シリケート、タルク、カオリン、アタクレイ(attaclay)、石灰岩、石灰、白亜、ボール粘土、黄土、クレー、ドロマイト、珪藻土、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、酸化マグネシウム、粉砕された合成材料、化学肥料、例えば、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、尿素樹脂、及び植物由来の製品、例えば穀物粉、樹脂粉、木粉及び堅果殻粉、セルロース粉末及び他の固形担体である。
一般的に、製剤は0.01〜95質量%、有利には0.1〜90質量%の有効化合物を含む。この場合、有効化合物は(NMRスペクトルにより)90〜100質量%、有利には95〜100質量%の純度で使用される。
式IもしくはIIの化合物は、そのままで、それらの製剤の形態で又はそれらから製造される使用形態で、例えば、直接噴霧可能な溶剤、粉末、懸濁液又は分散液、乳剤、油分散液、ペースト、吐粉可能な製品、噴霧用材料、又は顆粒の形態で、噴霧、霧化、吐粉、散布又は流し込むことにより使用できる。この使用形態は、使用目的に完全に依存する;これらは、いずれの場合も本発明による有効化合物の最上の可能な散布を確実にすることを意図する。
水性使用形態は、乳剤濃縮物、ペースト又は水和剤(噴霧可能な粉末、油分散液)から水を添加することによって製造できる。乳剤、ペースト又は油分散液を製造するために、物質を、そのままで又は油もしくは溶剤に溶解させて、湿潤剤、粘着剤、分散剤又は乳化剤によって水中で均一にさせてよい。しかしながら、有効物質で構成された濃縮物、湿潤剤、粘着剤、分散剤又は乳化剤を製造することも可能であり、適切であれば、溶剤又は油、及び係る濃縮物は水での希釈に好適である。
即使用可能な製剤中の有効化合物濃度は、比較的広い範囲内で変化し得る。一般的に、その濃度は0.0001〜10質量%、有利には0.01〜1質量%である。
有効化合物はまた超低体積法(ULV)で首尾良く使用してもよく、95質量%より多い有効化合物を含む製剤を、又は添加剤を含まない有効化合物でさえも適用することが可能である。
以下は製剤の例である:
1.葉面適用のために水で希釈される製品。種子処理目的のためには、係る製品は、希釈してもしくは希釈せずに種子に適用できる。
A)水溶性濃縮物(SL、LS)
10質量部の有効化合物を90質量部の水又は水溶性溶剤に溶かす。別の方法として、湿潤剤又は他の助剤を添加する。有効化合物は水での希釈時に溶解し、それによって10%(w/w)の有効化合物を有する製剤が得られる。
B)分散性濃縮物(DC)
20質量部の有効化合物を、10質量部の分散剤、例えばポリビニルピロリドンを添加して75質量部のシクロヘキサノンに溶かす。水での希釈により分散液が得られ、それによって20%(w/w)の有効化合物を有する製剤が得られる。
C)乳化性濃縮物(EC)
15質量部の有効化合物を、カルシウムドデシルベンゼンスルホネート及びヒマシ油エトキシレート(いずれの場合も5質量部)を添加して75質量部のキシレンに溶かす。水での希釈により乳剤が得られ、それによって15%(w/w)の有効化合物を有する製剤が得られる。
D)乳剤(EW、EO、ES)
40質量部の有効化合物を、カルシウムドデシルベンゼンスルホネート及びヒマシ油エトキシレート(いずれの場合も5質量部)を添加して35質量部のキシレンに溶かす。この混合液を、30質量部の水中に乳化機(例えば、Ultraturrax)を用いて導入し、均一な乳剤にする。水での希釈により乳剤が得られ、それによって25%(w/w)の有効化合物を有する製剤が得られる。
E)懸濁液(SC、OD、FS)
攪拌ボールミル中で、20質量部の有効化合物を、10質量部の分散剤、湿潤剤及び70質量部の水又は有機溶剤を添加して微粉砕し、微細な有効化合物の懸濁液を得る。水での希釈により有効化合物の安定な懸濁液が得られ、それによって20%(w/w)の有効化合物を有する製剤が得られる。
F)水分散性顆粒及び水溶性顆粒(WG、SG)
50質量部の有効化合物を、50質量部の分散剤及び湿潤剤を添加して微粉砕し、これを技術的な器械(例えば、噴出、スプレー塔、流動床)を用いて水分散性又は水溶性顆粒として製造する。水での希釈により有効化合物の安定な分散液又は溶剤が得られ、それによって50%(w/w)の有効化合物を有する製剤が得られる。
G)水分散性粉末及び水溶性粉末(WP、SP、SS、WS)
75質量部の有効化合物を、25質量部の分散剤、湿潤剤及びシリカゲルを添加してローター−ステーターミル中で粉砕する。水での希釈により有効化合物の安定な分散液又は溶剤が得られ、それによって75%(w/w)の有効化合物を有する製剤が得られる。
2.葉面適用のために希釈されずに適用される製品種子処理目的のためには、係る製品は、希釈してもしくは希釈せずに種子に適用できる。
H)吐粉性粉末(DP、DS)
5質量部の有効化合物を微細に粉砕し、95質量部の微粉砕されたカオリンと完全に混合する。これにより5%(w/w)の有効化合物を有する吐粉可能な製品が得られる。
I)顆粒(GR、FG、GG、MG)
0.5質量部の有効化合物を微細に粉砕し、95.5質量部の担体と組み合わせ、それによって0.5%(w/w)の有効化合物を有する製剤が得られる。現行の方法は噴出、噴霧乾燥又は流動床である。これにより葉面使用のための希釈されずに適用される顆粒が得られる。
J)ULV溶液(UL、LS)
10質量部の有効化合物を90質量部の有機溶剤、例えば、キシレンに溶かす。これにより10%(w/w)の有効化合物を有する製品が得られ、該製品は葉面使用のために希釈されずに適用される。
種々の種類の油、湿潤剤、助剤、除草剤、殺黴剤、他の殺虫剤、又は殺菌剤を、適切であれば使用の直前に、有効成分に添加してよい(タンク混合)。これらの薬剤を常に本発明による薬剤と1:10〜10:1の質量比で混合する。
式IもしくはIIの化合物は、接触と摂取の両方を介して有効である。
式IもしくはIIの化合物は、また、種子、むかご及び実生の根及び苗条、好ましくは種子を、土壌害虫から保護するために、また、遺伝子工学的方法を含む交配により除草剤もしくは殺真菌剤もしくは殺虫剤の作用への耐性がある植物種子を処理するためにも適している。
従来の種子処理製剤として、例えば、流動性濃縮物FS、溶剤LS、乾燥処理用の粉末DS、水分散性粉末WS又はスラリー処理用の顆粒、水溶性粉末SS及び乳剤ESが挙げられる。種子への適用は、播種の前でも、種子の上に直接でも行われる。
式IもしくはIIの化合物又はそれらを含有する製剤の種子処理適用は、植物の播種の前と植物の発生の前に噴霧もしくは散布によって実施される。
本発明はまた、植物の生長産物に関し、特に、式IもしくはIIの化合物又はそれを含む組成物を含む、すなわち該化合物もしくは組成物で被覆された及び/又はそれを含有する処理された種子に関する。用語"被覆された及び/又は含有する"は、一般に、有効成分が、適用時点で生長産物の表面上の大部分であるが、多かれ少なかれ一部の成分が、適用方法に応じて生長産物中に浸透していてよいことを意味する。前記の生長産物が(再)植え付けされた場合に、それは有効成分を吸収することがある。
その種子は、本発明による化合物もしくはそれを含有する組成物を、種子100kgあたりに0.1g〜10kgの量で含む。
本発明の組成物は、また、他の有効成分、例えば他の農薬、殺虫剤、除草剤、肥料、例えば硝酸アンモニウム、尿素、炭酸カリウム及び過リン酸塩、植物有害物質及び植物成長調節剤、毒性緩和剤及び殺線虫剤を含有してもよい。これらの付加的な成分は、連続的にもしくは前記の組成物と組み合わせて使用してよく、適宜、使用直前にのみ添加することもできる(タンクミックス)。例えば、該植物は、本発明の組成物で、他の有効成分での処理前又は後に噴霧することができる。
本発明による化合物と一緒に使用できる農薬の以下のリストは、考えられる組み合わせを概説することを意図しており、いかなる制限も意図していない:
A.1. オルガノ(チオ)ホスフェート類:アセフェート、アザメチホス、アジンホス−メチル、クロルピリホス、クロルピリホス−メチル、クロルフェンビンホス、ジアジノン、ジクロルボス、ジクロトホス、ジメトエート、ジスルホトン、エチオン、フェニトロチオン、フェンチオン、イソキサチオン、マラチオン、メタミドホス、メチダチオン、メチル−パラチオン、メビンホス、モノクロトホス、オキシデメトン−メチル、パラオキソン、パラチオン、フェントエート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ホレート、ホキシム、ピリミホス−メチル、プロフェノホス、プロチオホス、スルプロホス、テトラクロロビンホス、テルブホス、トリアゾホス、トリクロルホン;
A.2. カルバメート類:アラニカルブ、アルジカルブ、ベンジオカルブ、ベンフラカルブ、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、フェノキシカルブ、フラチオカルブ、メチオカルブ、メトミル、オキサミル、ピリミカルブ、プロポキスル、チオジカルブ、トリアザマート;
A.3. ピレトロイド類:アレスリン、ビフェントリン、シフルトリン、シハロトリン、シフェノトリン、シペルメトリン、アルファ−シペルメトリン、ベータ−シペルメトリン、ゼータ−シペルメトリン、デルタメトリン、エスフェンバレラート、エトフェンプロックス、フェンプロパトリン、フェンバレラート、イミプロトリン、ラムダ−シハロトリン、ペルメトリン、プラレトリン、ピレトリンI及びII、レスメトリン、シラフルオフェン、タウ−フルバリナート、テフルトリン、テトラメトリン、トラロメトリン、トランスフルトリン、プロフルトリン、ジメフルトリン;
A.4. 成長調整剤:a)キチン質合成阻害剤:ベンゾイル尿素類:クロルフルアズロン、ジフルベンズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、テフルベンズロン、トリフルムロン;ブプロフェジン、ジオフェノラン、ヘキシチアゾクス、エトキサゾール、クロフェンタジン(clofentazine);b)エクジソン・アンタゴニスト:ハロフェノジド、メトキシフェノジド、テブフェノジド、アザジラクチン;c)ジュベノイド(juvenoid)類:ピリプロキシフェン、メトプレン、フェノキシカルブ;d)脂質生合成阻害剤:スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロテトラマト(spirotetramat);
A.5. ニコチン様受容体アゴニスト/アンタゴニスト化合物:クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、チアメトキサム、ニテンピラム、アセタミプリド、チアクロプリド;式(Γ1
Figure 2009524620
のチアゾール化合物、
A.6. GABAアンタゴニスト化合物:アセトプロール、エンドスルファン、エチプロール、フィプロニル、バニリプロール、ピラフルプロール、ピリプロール、式Γ2
Figure 2009524620
のフェニルピラゾール化合物、
A.7. 大環状ラクトン殺虫剤:アバメクチン、エマメクチン、ミルベメクチン、レピメクチン、スピノサド;
A.8. METI I化合物:フェナザキン、ピリダベン、テブフェンピラド、トルフェンピラド、フルフェネリム;
A.9. METI II及びIII化合物:アセキノシル、フルアシプリム、ヒドラメチルノン;
A.10. 脱共役剤化合物:クロルフェナピル;
A.11. 酸化的リン酸化阻害剤化合物:シヘキサチン、ジアフェンチウロン、フェンブタチンオキシド、プロパルギット;
A.12. 脱皮かく乱物質化合物:クリオマジン(cryomazine);
A.13. 混合機能オキシダーゼ阻害剤化合物:ピペロニルブトキシド;
A.14. ナトリウムチャネル遮断剤化合物:インドキサカルブ、メタフルミゾン、
A.15. 種々の:ベンクロチアズ、ビフェナザート、カルタプ、フロニカミド、ピリダリル、ピメトロジン、硫黄、チオシクラム、フルベンジアミド、シエノピラフェン、フルピラゾホス、シフルメトフェン、アミドフルメト、N−R′−2,2−ジハロ−1−R′′シクロ−プロパンカルボキサミド−2−(2,6−ジクロロ−α,α,α−トリフルオロ−p−トリル)ヒドラゾン又はN−R′−2,2−ジ(R′′′)プロピオンアミド−2−(2,6−ジクロロ−α,α,α−トリフルオロ−p−トリル)−ヒドラゾン(その際、R′はメチル又はエチルであり、ハロはクロロ又はブロモであり、R′′は水素又はメチルであり、そしてR′′′はメチル又はエチルである)、式Γ3
Figure 2009524620
[式中、A1は、CH3、Cl、Br、Iであり、XはC−H、C−Cl、C−FもしくはNであり、Y′はF、ClもしくはBrであり、Y′′はF、Cl、CF3であり、B1は水素、Cl、Br、I、CNであり、B2は、Cl、Br、CF3、OCH2CF3、OCF2Hであり、かつRBは、水素、CH3もしくはCH(CH32である]並びに特開2002−284608号公報、国際公開第02/89579号パンフレット、国際公開第02/90320号パンフレット、国際公開第02/90321号パンフレット、国際公開第04/06677号パンフレット、国際公開第04/20399号パンフレット、又は特開2004−99597号公報に記載されるマロノニトリル化合物。
群Aの商業的に入手可能な化合物は、他の刊行物の間でThe Pesticide Manual,第13版,British Crop Protection Council(2003年)に見出され得る。式Γ2のチオアミド及びそれらの製造は、国際公開第98/28279号パンフレットに記載されている。レピメクチオン(Lepimection)はAgro Project, PJB Publications Ltd,2004年11月から公知である。ベンクロチアズ(Benclothiaz)及びその製造はEP−A1 454621号に記載されている。メチダチオン及びパラオクソン並びにそれらの製造は、Farm Chemicals Handbook,第88巻,Meister Publishing Company,2001年に記載されている。アセトプロール(Acetoprole)及びその製造は国際公開第98/28277号パンフレットに記載されている。メタフルミゾン(Metaflumizone)及びその製造はEP−A1 462456号に記載されている。フルピラゾホス(Flupyrazofos)はPesticide Science 54,1988年,第237−243頁及び米国特許第4822779号に記載されている。ピラフルプロール(Pyrafluprole)及びその製造は特開2002−193709号公報及び国際公開第01/00614号パンフレットに記載されている。ピリプロール(Pyriprole)及びその製造は国際公開第98/45274号パンフレット及び米国特許第6335357号に記載されている。アミドフルメト(Amidoflumet)及びその製造は米国特許第6221890号及び日本国特許第21010907号に記載されている。フルフェネリム(Flufenerim)及びその製造は国際公開第03/007717号パンフレット及び国際公開第03/007718号パンフレットに記載されている。シフルメトフェン(Cyflumetofen)及びその製造は国際公開第04/080180号パンフレットに記載されている。
それらの昆虫は、標的寄生体/害虫、その給餌、棲息環境、繁殖地又はそれらの場所を、式IもしくはIIの化合物もしくは組成物の殺虫有効量と接触させることによって防除することができる。
"場所"とは、害虫もしくは寄生体が成育している又は生育し得る、棲息環境、繁殖地、植物、種子、土壌、領域、材料又は環境を意味する。
一般に、"殺虫有効量"とは、標的生物の壊死、死滅、抑制、予防及び除去、壊滅もしくは他には該生物の発生及び活動の縮小を含む、成長に対する観察可能な作用を達成するのに必要な有効成分の量を意味する。その殺虫有効量は、本発明で使用される様々な化合物/組成物について変動しうる。組成物の殺虫有効量は、また、所望される殺虫作用及び期間、機構、標的生物種、場所、適用様式などの現行条件により変動する。
本発明の化合物もしくは組成物は、また、害虫の発生が予想される場所に予防的に適用することもできる。
式IもしくはIIの化合物は、害虫による攻撃もしくは外寄生から、生育植物を保護するために該植物と化合物IもしくはIIの殺虫有効量とを接触させることによって使用することもできる。"接触させる"自体は、直接的な接触(化合物/組成物を直接的に害虫及び/又は植物に、一般には植物の群葉、茎もしくは根に直接的に適用する)と間接的な接触(化合物/組成物を害虫及び/又は植物の場所に適用する)の両方を含む。
土壌処理の場合又は害虫の居所又は巣への適用の場合、有効成分の量は100m2当たり0.0001〜500g、有利には100m2当たり0.001〜20gの範囲である。
処理作物植物での使用には、本発明の有効成分の混合物の適用割合は1ヘクタール当たり0.1g〜4000g、好ましくは1ヘクタール当たり25g〜600g、更に好ましくは1ヘクタール当たり50g〜500gの範囲であってよい。
合成例
出発化合物を変更させて、以下の合成例に示されるプロトコールを、他の化合物Iを得るために使用した。得られた化合物を、物理データと共に、以下の表I.1に列記する。
生成物は、結合型の高性能液体クロマトグラフィー/質量分光分析(HPLC/MS)によって、CDCl3中での1H−NMR(40MHz)によって、又はそれらの融点によって特徴付けた。HPLCカラム:RP−18カラム(Merck KgaA(ドイツ)製のChromolith Speed ROD)。溶出:アセトニトリル+0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)/水を5:95〜95:5の比率で40℃で5分間。MS:四重極エレクトロスプレーイオン化、80V(ポジティブモード)。示されるm/z値は、全ての原子の最も軽い同位体を含む分子ピークに相関している。
実施例1: 3−(アゼチジン−2−イルメトキシ)−ピリジン−アセトアミド(*は、キラル中心を示している)
Figure 2009524620
0.200g(1.2ミリモル)の3−(アゼチジン−2−イルメトキシ)ピリジンを、20mlの無水酢酸に添加し、そして触媒量の4−ジメチルアミノピリジンを添加した。20〜25℃で16時間撹拌した後に、溶剤を真空中で除去した。酢酸エチルを添加し、そして該混合物を5%のNaHCO3溶液で洗浄した。該生成物を水で抽出した。水相を、塩化メチレンで処理し、そして溶剤を真空中で除去した。粗生成物をクロマトグラフィーに供することで、212mgの表題化合物が油状物として得られた。1H−NMR(CDCl3):δ[ppm]=8.3−8.2(m)、7.2(m)、4.6(m)、4.5(m)、4.3−4.0(m)、2.5(m)、1.9(m)。
実施例2: [2−(5−フルオロ−ピリジン−3−イルオキシメチル)−アゼチジン−1−イル]−ベンザミド
Figure 2009524620
0.209g(1.1ミリモル)の3−(アゼチジン−2−イルメトキシ)−5−フルオロピリジンを、7mlのテトラヒドロフラン及び40mlのアセトニトリルの混合物中に溶解し、次いで0.18mg(1.3ミリモル)のトリエチルアミン及び触媒量の4−ジメチルアミノピリジン及び0.170g(1.2ミリモル)のベンゾイルクロリドを5mlのテトラヒドロフラン中に入れたものを5℃で添加した。該混合物を、20〜25℃で16時間にわたり撹拌し、溶剤を真空中で除去し、そして粗生成物をカラムクロマトグラフィーに供することで、前記の生成物236mg(融点71〜72℃)が得られた。
Figure 2009524620
Figure 2009524620
Figure 2009524620
Figure 2009524620
有害な害虫に対する作用に関する実施例:
1. 南部アワヨトウ(スポドプテラ・エリダニア)の二齢幼虫に対する活性
有効化合物を、昆虫及びクモ類に対する活性を試験するために、35%アセトンと水の混合物中の10000ppm溶液として製剤化する。それは必要であれば水で希釈される。
ライマメ(Sieva lima bean)の葉を、試験溶液に浸し、乾燥させる。次いで、その葉を、底部に濾紙と10匹の二齢イモムシを有するペトリ皿中に載置する。5日目に、死亡率と食餌低下が観察される。
2. コナガ(プルテラ・キシロステラ)に対する活性
有効化合物を、50:50のアセトン:水及び0.1%(容量/容量)のAlkamuls EL 620界面活性剤中で製剤化する。6cmのキャベツの葉片を、試験溶液に3秒間浸し、湿った濾紙で裏張りされたペトリプレート中で風乾させる。前記葉片に10匹の三齢幼虫を与え、25〜27℃で50〜60%の湿度で3日間保持する。死亡率を処理72時間後に評価する。
3. ササゲアブラムシ(アフィス・クラシヴォラ)に対する活性
有効化合物を、50:50のアセトン:水中で製剤化した。種々の段階の100〜150匹のアブラムシでコロニーが作られた鉢植えのササゲ植物に、害虫集団を記録した後に噴霧した。集団の減少を、24時間、72時間及び120時間後に記録した。
この試験において、表1のIA−923、表3のIA−923、表3のIA−12、表1のIA−1643、表1のIA−523、表1のIA−1003、表1のIA−1043、表1のIA−1603、表1のIA−1883、表1のIA−1483、表3のIA−1041、表3のIA−1043、表3のIA−1001、表3のIA−1601、表3のIA−1801、表3のIA−1281、表3のIA−761、表3のIA−721、表3のIA−1643、表3のIA−521、表3のIA−161、表3のIA−81、表1のIA−4、IA−2001、I.1−72、I.1−73、I.1−74、I.1−75、I.1−76、I.1−77及びI.1−78の300ppmは、未処理のコントロールの0%の死亡率と比較して90%を越える死亡率を示した。
5. カラスノエンドウアブラムシ(メゴウラ・ヴィシアエ(Megoura viciae))に対する活性
有効化合物を、1:3のDMSO:水中で製剤化する。マメの葉片を、0.8%のアガー・アガーと2.5ppmのOPUS(商標)で満たしたマイクロタイタープレート中に載置する。該葉片を、2.5μlの試験溶液で噴霧し、そして5〜8匹の成虫のアブラムシをマイクロタイタープレート中に載置し、次いでそれを閉じ、22〜24℃で35〜45%で蛍光灯下で6日間保持する。死亡率を、生きている繁殖したアブラムシを基礎として評価する。それらの試験は、2回繰り返す。
6. コムギアブラムシ(ロパロシフム・パディ(Rhopalosiphum padi))に対する活性
有効化合物を、1:3のDMSO:水中で製剤化する。ムギの葉片を、0.8%のアガー・アガーと2.5ppmのOPUS(商標)で満たしたマイクロタイタープレート中に載置する。該葉片を、2.5μlの試験溶液で噴霧し、そして3〜8匹の成虫のアブラムシをマイクロタイタープレート中に載置し、次いでそれを閉じ、22〜24℃で35〜45%湿度で蛍光灯下で5日間保持する。死亡率を、生きているアブラムシを基礎として評価する。それらの試験は、2回繰り返す。
7. ワタアブラムシ(アフィス・ゴシッピイ)に対する活性
有効化合物を、50:50のアセトン:水及び100ppmのKinetid(商標)界面活性剤中で製剤化した。
子葉段階のワタ植物(一鉢あたり1つの植物)を、各子葉の頂部の主要コロニーから激しく外寄生された葉を置くことによって外寄生させた。それらのアブラムシを、宿主植物へと一晩移して、アブラムシの移動に使用した葉を取り除いた。それらの子葉を、試験溶液中に浸して、乾燥させた。5日後に、死亡率を計数した。
この試験において、表1のIA−923、表3のIA−923、表3のIA−12、表1のIA−1643、表1のIA−523、表1のIA−1003、表1のIA−1043、表1のIA−1603、表1のIA−1883、表1のIA−1483、表3のIA−1041、表3のIA−1043、表3のIA−1001、表3のIA−1601、表3のIA−1801、表3のIA−1281、表3のIA−761、表3のIA−721、表3のIA−1643、表3のIA−521、表3のIA−161、表3のIA−81、表1のIA−4、IA−2001、I.1−72、I.1−73、I.1−74、I.1−75、I.1−76、I.1−77及びI.1−78の300ppmは、未処理のコントロールの0%の死亡率と比較して90%を越える死亡率を示した。
8. シルバーリーフコナジラミ(ベミシア・アルゲンチフォリイ)に対する活性
有効化合物を、50:50のアセトン:水及び100ppmのKinetid(商標)界面活性剤中で製剤化した。
選択したワタ植物を、子葉状態にまで生育させた(一鉢あたりに1つの植物)。その子葉を、群葉を完全に覆うように試験溶液に浸し、換気の良い領域に置いて乾燥させた。処理された実生を有する各鉢を、プラスチックカップ中に置き、10〜12匹のコナジラミ成虫(約3〜5日齢)を導入した。それらの昆虫を、アスピレータと、遮断ピペットチップに接続された0.6cmの無毒のTygon(商標)チューブを用いて回収した。回収された昆虫を含むそのチップを、処理された植物を含む土壌中に慎重に挿入し、そのチップから昆虫をはい出させて、食餌のために実生に到達させた。そのカップを、再利用可能なスクリーン蓋(150ミクロンメッシュのポリエステルスクリーン、Tetko Inc.社製のPeCap)で覆った。試験植物を、保持室中で約25℃及び20〜40%の相対湿度で3日間、蛍光灯(24時間の光周期)への直接的な暴露を避けることで該カップ内部に熱を閉じ込めることを避けて保持した。死亡率を、植物の処理の3日後に評価した。
この試験において、表3のIA−1641、表1のIA−523、I.1−73、I.1−74、I.1−76及びI.1−78の300ppmは、未処理のコントロールの0%の死亡率と比較して75%を越える死亡率を示した。
9. モモアカアブラムシ(ミズス・ペルシカエ)
有効化合物を、50:50のアセトン:水及び100ppmのKinetid(商標)界面活性剤中で製剤化した。
トウガラシ植物の第二双葉段階(2nd leaf−pair stage)(品種"カリフォルニアワンダー")を、約40匹の研究室で飼育したアブラムシで、外寄生された葉片を試験植物の頂部に置くことによって外寄生させた。葉片を、24時間後に取り出した。インタクトな植物の葉を、試験化合物の勾配溶液中に浸し、乾燥させた。試験植物を、蛍光灯(24時間の光周期)下で約25℃及び20〜40%の相対湿度で保持した。処理された植物における、確認植物に対する死亡率との相対的なアブラムシの死亡率を、5日後に測定した。
この試験において、表1のIA−923、表3のIA−923、表3のIA−12、表1のIA−1643、表1のIA−523、表1のIA−1003、表1のIA−1043、表1のIA−1603、表1のIA−1883、表1のIA−1483、表3のIA−1041、表3のIA−1043、表3のIA−1001、表3のIA−1601、表3のIA−1801、表3のIA−1281、表3のIA−761、表3のIA−721、表3のIA−1643、表3のIA−521、表3のIA−161、表3のIA−81、表1のIA−4、IA−2001、I.1−72、I.1−73、I.1−74、I.1−75、I.1−76、I.1−77及びI.1−78の300ppmは、未処理のコントロールの0%の死亡率と比較して90%を越える死亡率を示した。

Claims (15)

  1. 以下の(a)及び(b):
    (a)式I
    Figure 2009524620
    [式中、
    Xは、酸素もしくは硫黄である;
    1及びR2は、それぞれ無関係に、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C6−アルキル、C1〜C6−ハロアルキル、C2〜C6−アルケニル、C2〜C6−ハロアルケニル、C2〜C6−アルキニル、C2〜C6−ハロアルキニル、C3〜C6−シクロアルキル、C3〜C6−ハロシクロアルキル、C3〜C6−シクロアルケニル、C3〜C6−ハロシクロアルケニル、C1〜C6−アルキル−C3〜C6−シクロアルキル、ORi、SRi、S(=O)Ri、S(=O)2i、NRij、C(=O)ORi、SiRi zj 3-z(zは、0〜3である)、もしくは
    フェニル、もしくは酸素、窒素及び硫黄から選択される1〜4個のヘテロ原子を有してよい5員ないし6員の複素芳香族環、もしくは酸素、窒素及び硫黄から選択される1〜3個のヘテロ原子を有してよい3員ないし7員の飽和もしくは部分不飽和の複素環式環、その際、前記のフェニルもしくは複素芳香族環もしくは複素環式環中の炭素原子は、ハロゲン、アミノ、シアノ、Ri、ORi、SRi及びニトロから選択される1〜3個の基で置換されていてよい、
    である;
    i、Rjは、それぞれ無関係に、水素、C1〜C6−アルキル、C1〜C6−ハロアルキル、C2〜C6−アルケニル、C2〜C6−ハロアルケニル、C2〜C6−アルキニル、C2〜C6−ハロアルキニル、C3〜C6−シクロアルキル、C3〜C8−ハロシクロアルキル、C3〜C6−シクロアルケニル、C3〜C6−ハロシクロアルケニル、C1〜C6−ハロアルコキシ、C1〜C4−アルコキシ−C1〜C6−アルキル、C1〜C4−アルキルチオ−C1〜C6−アルキル、C1〜C4−アルキルスルフィニル−C1〜C6−アルキル、C1〜C4−アルキルスルホニル−C1〜C6−アルキル、C1〜C4−ハロアルコキシ−C1〜C6−アルキル、C1〜C4−ハロアルキルチオ−C1〜C6−アルキル、(C1〜C4−アルコキシ)カルボニル−C1〜C6−アルキル、(C1〜C4−アルキル)アミノ−C1〜C6−アルキル、ジ(C1〜C4−アルキル)アミノ−C1〜C6−アルキル、C3〜C6−シクロアルキル−C1〜C6−アルキル、フェニル−C1〜C6−アルキル、又は1〜3個のシアノ基で置換されたC1〜C6−アルキルである;
    3は、水素、ハロゲンもしくはC1〜C6−アルキルである;
    4は、水素もしくはC1〜C6−アルキルである;
    5及びR6は、互いに無関係に、水素、ハロゲン、シアノもしくはC1〜C6−アルキルである;
    7は、C1〜C6−アルキル、C2〜C6−アルケニル、C2〜C6−アルキニル、C3〜C6−シクロアルキル、C3〜C6−シクロアルケニル、C1〜C6−ハロアルキル、C2〜C6−ハロアルケニル、C2〜C6−ハロアルキニル、C3〜C6−ハロシクロアルキル、C3〜C6−ハロシクロアルケニル、又は−C(=G)Ra、−C(=G)ORa、−C(=G)NRab、−C(=NORa)Rb、C3〜C6−シクロアルキル−C1〜C6−アルキルである;
    Gは、酸素もしくは硫黄である;
    a、Rbは、それぞれ無関係に、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C6−アルキル、C1〜C6−ハロアルキル、C2〜C6−アルケニル、C2〜C6−ハロアルケニル、C2〜C6−アルキニル、C2〜C6−ハロアルキニル、C3〜C6−シクロアルキル、C3〜C6−ハロシクロアルキル、C3〜C6−シクロアルケニル、C3〜C6−ハロシクロアルケニル、ORk、SRk、S(=O)Rk、S(=O)2k、S(=O)2NRkm、C(=O)Rk、C(=O)ORk、C(=O)NRkm、C(=NORk)Rm、−C(=G)NRk−NRmn、SiRk zm 3-z(zは、0〜3である)であるか、もしくは
    a、Rbは、それぞれ無関係に、フェニル、もしくは酸素、窒素及び硫黄から選択される1〜4個のヘテロ原子を有してよい5員ないし6員の複素芳香族環、もしくは酸素、窒素及び硫黄から選択される1〜3個のヘテロ原子を有してよい4員ないし7員の飽和もしくは部分不飽和の複素環式環であり、その際、前記のフェニルもしくは複素芳香族環もしくは複素環式環中の炭素原子は、1〜5個のハロゲンで置換されていてよい;
    k、Rm、Rnは、それぞれ無関係に、水素、C1〜C6−アルキル、C1〜C6−ハロアルキル、C2〜C6−アルケニル、C2〜C6−ハロアルケニル、C2〜C6−アルキニル、C2〜C6−ハロアルキニル、C3〜C6−シクロアルキル、C3〜C8−ハロシクロアルキル、C3〜C6−シクロアルケニル、C3〜C6−ハロシクロアルケニルである;
    又は
    7は、フェニル、もしくは酸素、硫黄及び窒素から選択される1〜3個のヘテロ原子を有してよい3員ないし7員の飽和もしくは部分不飽和の複素環式環、もしくは酸素、窒素及び硫黄から選択される1〜4個のヘテロ原子を有してよい5員ないし6員の複素芳香族環系であり、前記のフェニルもしくは複素環式環もしくは複素芳香族環は、その環炭素原子を介して結合され、かつ前記のフェニルもしくは複素環式環もしくは複素芳香族環は、C1〜C4−アルキルを介して結合されていてよく、その際、前記のフェニルもしくは複素芳香族環もしくは複素環式環は、フェニルと酸素、窒素及び硫黄から選択される1〜3個のヘテロ原子を有してよい5員ないし6員の飽和、部分不飽和もしくは芳香族の複素環式環とから選択される環に縮合されていてよく、その際、前記の基R7は非置換であるか、又はこれらの基中の水素原子は、全体的にもしくは部分的に、Rcから選択される基の任意の組み合わせで置き換えられていてよい;
    cは、それぞれ無関係に、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C6−アルキル、C1〜C6−ハロアルキル、C2〜C6−アルケニル、C2〜C6−ハロアルケニル、C2〜C6−アルキニル、C2〜C6−ハロアルキニル、C3〜C6−シクロアルキル、C3〜C8−ハロシクロアルキル、C3〜C6−シクロアルケニル、C3〜C8−ハロシクロアルケニル、ORk、SRk、S(=O)Rk、S(=O)2k、NRkm、N(ORk)Rm、−S(=O)2NRkm、C(=O)Rk、C(=O)ORk、C(=O)NRkm、C(=NORk)Rm、−NRkC(=G)Rm、−N(ORk)C(=G)Rm、−N[C(=G)Rk][C(=G)Rm]、−NRkC(=G)ORm、−N(ORk)C(=G)ORm、−C(=G)NRk−NRmn、−NRkSO2m、SiRk zm 3-z(zは、0〜3である)であり、又は
    cは、それぞれ無関係に、フェニル又は酸素、窒素及び硫黄から選択される1〜4個のヘテロ原子を有してよい5員ないし6員の複素芳香族環又は酸素、窒素及び硫黄から選択される1〜3個のヘテロ原子を有してよい4員ないし7員の飽和もしくは部分不飽和の複素環式環であり、その際、前記のフェニルもしくは複素芳香族環もしくは複素環式環中の炭素原子は、1〜5個のハロゲンで置換されていてよい;
    k、Rm、Rnは、それぞれ無関係に、水素、C1〜C6−アルキル、C1〜C6−ハロアルキル、C2〜C6−アルケニル、C2〜C6−ハロアルケニル、C2〜C6−アルキニル、C2〜C6−ハロアルキニル、C3〜C6−シクロアルキル、C3〜C8−ハロシクロアルキル、C3〜C6−シクロアルケニル、C3〜C6−ハロシクロアルケニルである;
    xは、0もしくは1である;
    yは、0もしくは1である]で示される3−ピリジル誘導体又はそれらのジアステレオマー、エナンチオマーもしくは塩、
    及び/又は
    (a)式II
    Figure 2009524620
    [式中、前記の置換基及び係数は、化合物(I)について先に定義した意味を有する]で示される3−ピリジル誘導体もしくはそれらのジアステレオマー、エナンチオマーもしくは塩
    (但し、x、yがゼロであり、R4が水素もしくはC1〜C4−アルキルであり、R1、R2がそれぞれ無関係に水素、ハロゲン、シアノ、C1〜C4−アルキル、C1〜C4−ハロアルキル、C1〜C4−アルコキシ、C1〜C4−アルキルチオ、C1〜C4−アルキルスルフィニル、C1〜C4−アルキルスルホニル、C1〜C4−ハロアルキルチオ、C1〜C4−ハロアルキルスルフィニル、C1〜C4−ハロアルキルスルホニルであり、かつR3、R5、R6が水素である化合物は除く)、及び
    (b)作物栽培学的に認容性の担体、
    を含有する殺虫組成物。
  2. 請求項1に記載の組成物であって、該組成物が、散布粉末もしくは顆粒、分散性粉末、顆粒もしくは粒子、水性分散液、懸濁液、ペーストもしくはエマルジョンに製剤化されていることを特徴とする組成物。
  3. 請求項1に定義される式IもしくはIIの組成物もしくは化合物を害虫駆除のために用いる使用。
  4. 害虫防除のための方法において、該害虫又はそれらの給餌、棲息環境、繁殖地又はそれらの場所を、請求項1もしくは2で定義される式IもしくはIIの組成物もしくは化合物の殺虫有効量と接触させることを含む方法。
  5. 生育植物を害虫による攻撃もしくは外寄生から保護するための方法において、該植物又はその植物が生育している土壌もしくは水に、請求項1もしくは2で定義される式IもしくはIIの組成物もしくは化合物の殺虫有効量を適用することを含む方法。
  6. 請求項4又は5に記載の方法において、式IもしくはIIの組成物もしくは化合物を、それぞれ、5g/ヘクタール〜2000g/ヘクタールの率で適用することを特徴とする方法。
  7. 請求項4から6までのいずれか1項に記載の方法において、害虫が昆虫であることを特徴とする方法。
  8. 種子を保護する方法において、該種子を、請求項1もしくは2で定義される式IもしくはIIの組成物もしくは化合物と、殺虫有効量で接触させることを含む方法。
  9. 請求項8に記載の方法において、式IもしくはIIの組成物もしくは化合物を、種子100kg当たりに0.1g〜10kgの量で適用することを特徴とする方法。
  10. 請求項1で定義される式IもしくはIIの化合物を、種子100kg当たりに0.1g〜10kgの量で含む種子。
  11. 式Iで示され、その式中、X、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、x及びyが式Iの化合物について請求項1で定義したものであるが、R1がフルオロであり、R2、R3、R4、R5及びR6が水素であり、x及びyがゼロであり、Xが酸素であり、かつR7が2−オキソ−テトラヒドロフラン−4−イル、4位でニトロ、フルオロ、クロロ、メチル、カルボニルメチル、メトキシもしくはジエチルアミノメチルで置換されていてよいフェニル及び2位でヒドロキシメチルで置換されたフェニルから選択されるという置換基及び変数の組み合わせは除く化合物。
  12. 請求項11に記載の式Iの化合物であって、式中、Xが酸素であることを特徴とする化合物。
  13. 請求項11又は12に記載の式Iの化合物であって、式中、yがゼロであることを特徴とする化合物。
  14. 化合物(I−1)であって式中のyがゼロであり、かつ他の置換基及び変数が請求項8又は9で定義されるものである化合物の製造方法において、式(II)の相応のアミンを、活性化カルボン酸誘導体R7C(=O)Yと、塩基の存在下で反応させる:
    Figure 2009524620
    [式中、YはOH又は好適な離脱基、例えば塩素もしくは臭素、ORd、OC(=O)Re又はイミダゾールであり、その際、Rdは、C1〜C6−アルキルもしくはN−ヒドロキシベンゾトリアゾールであり、かつReはC1〜C6−アルキルもしくはフェニルである]ことを特徴とする方法。
  15. 請求項1又は8から10までのいずれか1項で定義される式IもしくはIIの化合物と、オルガノ(チオ)ホスフェート類、カルバメート類、ピレトロイド類、成長調整剤、ネオニコチノイド類、ニコチン様受容体アゴニスト/アンタゴニスト化合物、GABAアンタゴニスト化合物、大環状ラクトン殺虫剤、METI I、II及びIII化合物、酸化的リン酸化阻害剤化合物、脱皮かく乱物質化合物、混合機能オキシダーゼ阻害剤化合物、ナトリウムチャネル遮断剤化合物、ベンクロチアズ、ビフェナザート、カルタプ、フロニカミド、ピリダリル、ピメトロジン、硫黄、チオシクラム、フルベンジアミド、シエノピラフェン、フルピラゾホス、シフルメトフェン、アミドフルメト、N−R′−2,2−ジハロ−1−R′′シクロ−プロパンカルボキサミド−2−(2,6−ジクロロ−α,α,α−トリフルオロ−p−トリル)ヒドラゾン又はN−R′−2,2−ジ(R′′′)プロピオンアミド−2−(2,6−ジクロロ−α,α,α−トリフルオロ−p−トリル)−ヒドラゾン(その際、R′はメチル又はエチルであり、ハロはクロロ又はブロモであり、R′′は水素又はメチルであり、そしてR′′′はメチル又はエチルである)及び式Γ3
    Figure 2009524620
    [式中、A1は、CH3、Cl、Br、Iであり、XはC−H、C−Cl、C−FもしくはNであり、Y′はF、ClもしくはBrであり、Y′′はF、Cl、CF3であり、B1は水素、Cl、Br、I、CNであり、B2は、Cl、Br、CF3、OCH2CF3、OCF2Hであり、かつRBは、水素、CH3もしくはCH(CH32である]のアントラニルアミド化合物から選択される殺虫剤とを含む、相乗的殺虫性混合物。
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