JP2009523308A5 - - Google Patents

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JP2009523308A5
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発光ダイオード用光学マニホールド
関連出願の相互参照
本出願は、Chaves等の2006年1月11日付け出願の米国特許出願第11/329,294号、「OPTICAL MANIFOLD FOR LIGHT-EMITTING DIODES(発光ダイオード用光学マニホールド)」の優先権を主張する。該文献は参照によりそっくりそのままここに組み込まれる。
出願第11/329,294号は、Chaves等の2005年4月25日付け出願の米国特許出願第11/115,055号、「OPTICAL MANIFOLD FOR LIGHT-EMITTING(発光ダイオード用光学マニホールド)」の一部継続出願である。該文献は参照によりそっくりそのままここに組み込まれる。
出願第11/115,055号は、2005年3月3日付け出願の米国仮特許出願第60/658,713号、タイトル「OPTICAL MANIFOLDS FOR LIGHT-EMITTING DIODES(発光ダイオード用光学マニホールド)」の利益を主張する。該文献は参照によりそっくりそのままここに組み込まれる。
出願第11/115,055号は、2004年9月29日付け出願の米国仮特許出願第60/614,565号、タイトル「OPTICAL MANIFOLDS FOR LIGHT-EMITTING DIODES(発光ダイオード用光学マニホールド)」の利益を主張する。該文献は参照によりそっくりそのままここに組み込まれる。
出願第11/115,055号は、2004年9月29日付け出願の米国仮特許出願第60/614,565号、タイトル「OPTICAL MANIFOLDS FOR LIGHT- EMITTING DIODES(発光ダイオード用光学マニホールド)」に基づく優先権をここで主張する。これは、参照によりそっくりそのままここに組み込まれる。
2004年9月22日付け出願の米国仮特許出願第60/612,558号、タイトル「OPTICAL MANIFOLDS FOR LIGHT- EMITTING DIODES(発光ダイオード用光学マニホールド)」に基づく優先権をここで主張する。これは、参照によりそっくりそのままここに組み込まれる。
2004年4月23日付け出願の米国仮特許出願第60/564,847号、タイトル「OPTICAL MANIFOLDS FOR LIGHT- EMITTING DIODES(発光ダイオード用光学マニホールド)」に基づく優先権をここで主張する。これは、参照によりそっくりそのままここに組み込まれる。
連邦政府出資研究開発に関する声明
この出願は、全米エネルギー技術研究賞第DE−FC26−05NT42341によって一部支援される。米国学会政府機関は、この発明にある権利を有し得る。
1.発明の分野
本発明は、一般に、光源に関し、より詳しくは、一つ又は複数の発光ダイオード(LED)を利用する光収集/分配システムに関する。
2.関連技術の説明
発光ダイオード(LED)は、広く利用可能で、安価で、かつ効率的な光源である。キャンプ用ヘッドランプ等の低輝度の用途では、一つ又は二つのLEDが十分な光を供給する。しかしながら、自動車のヘッドランプ等のより多くの光が必要な用途にLEDを利用するためには、多数のLEDの出力を結合する必要がある。LEDの先行技術は、複数のエミッター(発光体)チップの発光出力の結合に関して、満足できるとは言えない。物理的なチップの隣接は、実際、より大きい光源を作り出すことができるが、除熱制限が総輝度を下げる。また、隣接するエミッター間に照度の連続性がほとんどなく、個々のエミッター間に暗い領域を残す。LEDは、多様な供給業者から入手可能であり、市販入手できるLEDにおいて、エミッター自体が輝度のはっきりと分かる変動(ばらつき)を有する。例えば、ある供給業者(例えば、カリフォルニア州サンノゼ所在のオスラム社(OSRAM Corporation)、及び、カリフォルニア州サンタバーバラ所在のクリー社(Cree Corporation))は、発光チップの上部からの光を遮るワイヤー及び結合(ボンディング)パッドを有する高出力LEDを製造する。対称的に、カリフォルニア州サンノゼ所在のLumileds Corporationから得られる高出力LEDはフリップチップを例示し、これは、前方の発光をそうでなければ妨げるであろうワイヤー及び結合部を有しない。しかしながら、これらでさえ、該エミッターにわたる大きい輝度変動を示す。例えば、Lumileds社によるLuxeon ILED及びLuxeon IIILEDは、個々のチップ間で異なるランダムパターンで、中心から縁へと10分の1だけ(10倍)輝度が変化し得る。このような望ましくないパターニングは、フリップチップでもフロントワイヤードチップでも、コリメーティングレンズ又は集光レンズのビームに有害なアーティファクトをもたらし得る。そのようなレンズ上に拡散器が配置され得るが、拡散器は光の15%を失い、ビームに不明瞭なエッジを与える。はっきりしたエッジを保つ、源均質化のより効率的な方法が、照明光学系での著しい前進であろう。慣用の基板上LEDに比べて、薄膜LEDは非常に改善した均一性を有するが、何故これらが常に不均一な照度を有するかについての根本的な理由が存在し、それは、活性発光層を下方へと通る本質的に不均一な電流分布のためである。より大きいはんだ付け電極の使用は、これら電極とLEDとの接合部により無用な表面再結合をもたらし、そのため、電極は小さく保たれなければならない。対照的に、ここで記述する光学変圧器は、電流給電のためのコーナー位置を重要視し、不均一性を増幅する。LEDチップの未処理の鋸歯状(ギザギザ)の縁が表面再結合を引き起こすので、電流は、該縁に到達することを許容され得ず、そのため、LEDは、その縁までずっとは照らされ得ない。LEDに固有の輝度不均等性を緩和する光学変圧器を提供することが有利であろう。
単一源を均一にすることを越えて、ぎっしり詰まっている場合よりも冷却が容易な空間的に分かれたLEDチップの出力を結合するためのより優れた光学的方法が必要である。このような光源結合手段は、はっきりしたエッジを有する均一な輝度を最適に作り出すであろう。より容易な温度管理の他、個々の変動又はどのLEDの故障さえも目立たなくする光源結合が必要である。
LED先行技術はまた、例えば白色光を発生させるLED等では、LEDの蛍光体利用の幾何学的配置(形状)に関して満足できるとは言えない。ブルーチップ上への直接の1/4ミリメートル(250ミクロン)又はそれ以上の蛍光体コーティングは、時には四つの要因により、必ず源面積を拡大し、従って輝度を低減する。そのような小さいチップに対する蛍光体の適用は、各チップにわたる色温度の変動を、並びにそれらチップ間における色温度の変動をも必然的にもたらす。また、蛍光体の多くは後方散乱を出力する。すなわち、後方チップ内へと無駄に光り、該チップは比較的吸収性がある。最後に、蛍光体は、チップの高動作温度に耐えなければならず、また、差動熱膨張は粘着問題を提起し、蛍光体がゆるむ場合、出力を大幅に低減する。より薄い蛍光体層は、より輝度が高いのみならず、応力の問題も少ないであろうが、例えば、一の製造業者、Lumileds Corporationのみが、その白色LEDの正角(等角)25ミクロンコーティングのための高度な蛍光体堆積技術を有しており、これは、残りの業者のものよりも10倍薄い。(他の会社からの実験室試料が提示されたが、そのプロセスが商業的に実現可能であることが現時点では判明していない。)これらの素子でさえ、それらの表面にわたって並びに個々のチップで色温度が変化する。
蛍光体をLEDから離れて位置付けることができれば有利であろう。特に、LED素子の蛍光体層が、LED自体の温度変動に影響を受けない程離れて配置されるなら、有利であろう。このような蛍光体ターゲットは、その際、別個のLEDチップの組合わ領域と同程度に小さくなり得、輝度を最大にする。慣用の白色LEDのアレイでは、色温度の変動に悩まされる。この問題を克服するため、製造業者は、高価なビン入れ(binning)手順を使用する。しかしながら、現在最新のLEDでも、密なビンを用いてさえも依然としてかなりの色温度の変動が存在する。更に、実際にはぎっしりと詰められたLEDのアレイは、チップ間に一般に一つ又は複数のチップ幅のスペースを持たなければならないので、アレイ全体に対する蛍光体の単純な適用は、希薄な、非常に不均一な輝度を結果としてもたらすであろう。
LEDから、均一性及びカラーコンシステンシー(色の一致)を有するより鮮やかな白色輝度を実現することは、LED市場が一般の照明用途へ参入するために重要であり、照明用途では、LEDのより低い消費電力及びより長い寿命がエネルギーの節約に大いに貢献することでができる。より広くより十分な蛍光体コーティングが、これらがそれらの青色光源から離れることができる場合、利用され得る。このような前進は、自動車のヘッドランプに特に役立ち得る。該ヘッドランプでは、現在の白色LEDは、輝度においてせいぜい最低限のものである。実際、ビームにわたる色温度変動は、過剰な青色光の原因となり得、これは眼科的に危険である。
いくつかの用途において、単一の大きい源からある数のより小型の源を作り出すことが有利である。これは、例えば、光学設計が、光学部品が厚(太)すぎる及び/又は大きすぎるとい理由で、成形し難い場合に有益である。もし、このような大きい単一源が同じ総面積のある数のより小さい寸法の源へと分けられるなら、そのような源それぞれに対し、同じレンズ設計が、成形可能な大きさへと単にスケールダウンして使用され得る。これらのより小型の源が大型の親源より均一であることも、又は、それら小型源が所定の輝度出力を有することも望ましいであろう。
他の用途において、単一源又は複数源の形状を別の形状に変えること、例えば正方形から実質的に面積が等しい長方形へ又はこの逆等、が有効であろう。これは、LEDヘッドランプ等の用途に有益である。該ヘッドランプでは、縦横比(縦対横)が2対1から6対1の長方形源をもたらすことが望ましい。このような方法は、もちろん、可能な限り源の輝度を保つ。
最後に、蛍光体を用いることなく、波長が異なる二以上のLEDを単一の均一源へと組み合わせることにより、白色LED光源を作り出す高性能な手段を有することが望ましい。伝統的に、該アプローチは、白色を作るために、三つの異なる色のLED、通常、赤色、緑色及び青色LEDを使用している。しかしながら、該伝統的光学アプローチは、そのようなRGB光源を用いた長方形又は正方形の均一な光源を作り出さない。四つ以上のLED波長を組み合わせる光源を作り出す手段を有することが有益であろう。更に、光源の色度が調整可能なそのような光源を作り出す手段を有することが有利であろう。
光学マニホールドの実施形態がここに記述され、該光学マニホールドは、複数のLED又は他の光源の出力を単一の出力に効率的に結合する機能を提供する。該単一の出力は、実質的に均質で、また、誘電体から成り得る小型で費用対効果のあるパッケージ内にある。光学マニホールドが記述され、これは、同色の複数のLEDを高光束及び高強度出力ビームを供給するように組み合わせるために使用可能であるか、又は、多波長ビームを発生させるために使用可能である。例えば、赤色、緑色及び青色LEDは、「白色」出力を作るために組み合わされ得る。実施形態も開示され、これは、単一のLED又は複数のLEDと、後方散乱した光ルミネセンスが出力へとリサイクルされるように配置された遠隔蛍光体コーティングとを使用する。光学マニホールドは、非結像光学の原理を用い、また、LEDの発光面上の輝度変動を実質的に緩和して、実質的に均一な光源を与えるように設計される。更に、これらの光学マニホールドは、正方形のLEDを用いて、長方形及び非対称の高光束光源を含む種々の非正方形の光源を作り出すために使用され得る。これらの高光束源は、固体照明自動車ヘッドランプ等の多くの用途にとって有益である。例えば、この自動車ヘッドランプの用途では、縦対横比4対1の均一な長方形LEDベースの光源を有することが望ましい。これは、ここに記述する光学マニホールドにより実現可能である。一般の固体照明、特に発光ダイオードは、ここに記述する光学変圧器の利益を通じて新規用途を見出す。例えば白色LEDを提供するため、光学システムが、一つ又は複数の青色チップの光を、空間的に分離した蛍光体へと送り出すために開示される。このような蛍光体ターゲットは、その際、上記分離チップの結合した面積と同程度に小さくなり得、輝度を最大にする。蛍光体層は、LED自体の温度変動によって影響を受けないように十分離れて配置される。
ここに記述した光学変圧器は、一般に、新型の光学マニホールドの創作により上述した照明工学のニーズを満たすための、非結像光学の原理の利用に関する。非結像光学のエッジ光線原理は、非結像光学の中心的な量である、源エテンデューの最小増の面を説明する。エテンデューは、源を囲む光媒体の屈折率nの2乗を掛けた、源面積ASと該源の出力の投影立体角との積である。
E=n2Ssin2θ
ここで、θは、立体円錐角のオフノーマル(off-normal)角度であり、これは源の放射パターンと等価である。2πステラジアンへの均等拡散放射は、θ=90°で表される。この拡散出力は、LEDチップ自体からの放射の特性である。
理想的な光学システムは、エテンデューを保ち、そのため、理想的なコリメーターの拡大した出力面積が、その有効に高い強度を狭いビーム角度内にもたらし、その一方、太陽集光器の小サイズの焦点は、その広いビーム角度から、有効に増やされた光束をもたらす。
ここに記述した光学変圧器は、新規な光学マニホールドを提供する。該光学マニホールドは、平行バックライト用のエテンデュー制限照明、複数の光源のエテンデュー制限結合、及びエテンデュー制限蛍光体利用を提供する。ここに記述した光学変圧器によるこれらの重要なタスクの有効な実現は、LEDの発展の新たな段階をはっきり示す。例えば、蛍光体以外の光輝性材料、例えば光輝性半導体AllnGaP等が、直接LEDよりも簡単にここに記述した光学変圧器に使用可能である。
特に、ここに記述したいくつかの実施形態は、総内部反射のみを利用し、そのため、それらの表面に塗布されるべき金属反射板コーティングを必要としない。更なる実施形態は、より小型のいくつかのLEDチップの放射から大きな「仮想チップ」を作り出すため、完全なマニホールドへと組み立てられる射出成形されたサブ区域を含む。該仮想チップは、実際のチップよりも優れた輝度及び色の均一性を有し、また、角出力が有効に制限されて構成され得る。また、このような角制限と共に制御された不均一性が設計され得、強度規定が、該マニホールド出力上に投射レンズの焦平面を置くことによって満たされることを可能にする。
光路の可逆性は、ここに開示した実施形態が、大きい源をいくつかのより小さい源へと変形させることにより大きい源を分散させて、自動車のダッシュボード上の多数の機器を照らす単一のLEDと同様に、等しく申し分なく使用可能であることを要求する。ここに記述した光学変圧器により、バックアップLEDを持つことが容易となるであろうし、また、ダッシュボード用の光学マニホールドも提供される。
[用語と頭字語の用語集]
以下の用語と頭字語が、詳細な説明の全体を通して使用される。
角度回転子:1平面から第1の面に対して傾斜した他の平面に輝度を届ける装置
CEC:複合楕円集光器
CPC:複合放物面集光器
クロスCPC:2つの直交方向に2次元のCPC外形を有する3次元(3−D)形態
ダイクロイック・フィルタ:2つの明確な伝達ピークを有するフィルタ
LEDのドーム:透明な誘電体材料で作られたほぼ球形のLEDカバー
エッジ光線原理:開口部のエッジからの一連の光線が他の開口部のエッジに届くことを保証するが、第1の開口部は第2の開口部に投影されないことを定める、非結像光学の基本原理
エテンデュ:エントロピーの光学的表示であって、ソース領域Asとソースの出力の投影された立体角の積に、ソースを囲む光媒体の屈折率の2乗を掛けたものとして定義される。
ITO:酸化インジウムスズ
LED:発光ダイオードであって、低電圧直流の狭いスペクトル帯の光への直接変換器
照明装置:20世紀の新語であって、光源と機能的に関連する光制御装置(例えば、反射器、又はシェード)を記述するために、19世紀の用途「発光体」と入れ替わった
輝度シフタ:異なる横座標に輝度を届ける装置
蛍光体:外部励起に応答して光を放出する光輝性材料であって、励起が終わった後も継続することが多い。
PMMA:ポリメタクリル酸メチルであって、透明なアクリル合成樹脂の重合体成分である
RIIRレンズ:屈折(R)面と内部反射(I)面を指定された注文に有するレンズ系
SMS:2つの指定された入力波面を2つの指定された出力波面に変形させる2面光学装置を生成する光学設計の方法であって、例えば、米国特許出願第10/269/479号、第10/880,386号、及び米国特許第6,639,733号号、第6,867,929号に開示されている。
薄膜LED:非常に薄い層を含み、上面からの放射の100%近くを放出するLED
TIR:全反射
波面:伝搬中の電磁場の位相が一定の面
[概略]
説明のために、「光学マニホールド」はエンジンの排気マニホールドに類似する。光学マニホールドでは、チャネルは、複数の光出力を単一の出力に合体させること、又は単一の出力を空間に分布させることを仮定される。この用語は、(例えば、 Simmons 他の米国特許第6,850,684号、第6,847,774号、第6,832,032号、第6,655,848号、第6,556,754号、及び第6,549,710号の)光ファイバのファンイン及びファンアウトのための装置を示す。この多入力、多出力機能は、照明の効率的分布とは異なる情報タスクである。光ファイバの業界用語では、その種の分布は「ファンイン」及び「ファンアウト」と呼ばれることがあり、複数の光路の1つの光路への結合を意味する。
可逆性が考慮されるとき、「ファンイン」と「ファンアウト」の区別は重要である。即ち、その種の光ファイバ装置の中には、機能的に交換可能であるものもある。何故ならば、逆の経路上の光の中には、散開して、内部で消失するものもあるからである。しかし、実施例が両方向で動作可能なように、可逆的に光を搬送するシステムを有することは有利である。従って、ここで記載される光学マニホールドの実施例は、両方の光分布、即ち、高出力ソースからアプリケーションの多くの点へ、及び入力ソースと同じ輝度で多くのソースを1つの大きな合成ソースに結合する光で動作する。
用語「光学マニホールド」は Campbell 他による米国特許第4,362,361号で使用されたが、そこでは、この用語は、複数のビームが1つのビームから作られるように、レーザ・ビームがスラブの内側を通り抜けるときに、レーザ・ビームの小部分が反射されないことを繰り返して可能にする部分的な反射コーティングを意味する。この用途は、今や「光学マニホールド」が多対1光路に分岐することを意味する点で、従来の用途と異なる。
米国特許第6,186,650号は、多くの実施例を用いて、分岐した導波管の「光学マニホールド」を開示する。しかし、米国特許第6,186,650号の図19A−図19Bによって示されるように、これらの構造物の実際の光線トレースは、相当な漏れを示すことが考えられる。更に、この従来技術はエテンデュを保存せず、入力よりも遙かに弱い出力を与えると考えられる。これは、そこでは、ポートの四角に仕切られた終端が、誘導された光の多くを、後方へ反射させるからである。
エントロピーに類似したエテンデュは、光学的無秩序の尺度であり、基本的に空間的範囲と角度的範囲の積に基づく。光のエテンデュを増加させることは、仕事を廃熱に変えることと光学的等価物であると考えられ、光学的仕事は光放射の輝度であり、廃熱はこの光の無駄な発散である。「エテンデュが制限された」光学装置は、いったん不可避の反射と散乱が考慮されたら、元の輝度に近い光を届ける装置である。ここで記載される光学変圧器は、入力領域と角度の積が通過する光に対して維持される点で、エテンデュが制限される。ここで記載される光学変圧器の実施例の中には、複数のソースから光を受け取って、照明の分野で非常に有用であることを証明する大きくて高度に均一な合成ソースを生成するものもある。他の実施例は(自動車ダッシュボードの様な)分散点灯システムを形成し、光度とエテンデュの両方を維持し、照明タスクを遂行するのに更に少ないLEDが必要とされるようにする。
エテンデュが制限された光学素子の1実施例は、複合放物面集光器(CPC)であって、 Winston によって米国特許第4,002,499号で開示される。他の実施例は複合楕円集光器(CEC)であって、 Winston によって米国特許第3,957,031号で開示される。これらの両方とも、ここで記載される光学変圧器の構成要素として利用できる。最近の例は Fein によって米国特許第6,819,687号で開示される角で曲がる素子であって、臨界角(NA<1)より小さい角度に対してだけエテンデュが制限される。光ファイバ照明の角度制限を使用するために作られるので、この装置は、ここで記載される光学変圧器の外見は類似するが形状が異なる角度回転構成要素によって超えられる著しい制限を有する。 Fein の装置は、光ファイバ照明のNA=0.5の範囲を対象とするので、NA=1の範囲の光(ここで記載される光学変圧器の光)は Fein の装置から漏れる。ここで記載される光学変圧器は、NA=1の範囲を有する。何故ならば、これがNA=0.5のシステム(例えば、 Fein のシステム)の4倍の放射照度の搬送を可能にするからである。 Fein の装置の他の制限は、設計が許容するNA=1である。何故ならば、その主な用途が生物医学的設定での直角回転であり、それに対して2つの45°回転がNA=0.5で利用されるからである。対照的に、ここで記載される光学変圧器の実施例の角度回転構成要素は、それが搬送するNA=1の光の任意の回転角において非常に僅かな漏れを有するので、ここで図示される90°角度回転子は、螺旋形態に適した360°装置を含むように容易に拡張でき、新規な要求が発生する。この柔軟性は、ここで記載される光学変圧器の実施例が、最大光束、従来技術でまだ達成できるものを用いて、光結合と光分布の両方の用途の全範囲を扱うことを可能にする。更に、この柔軟性は、輝度シフタとして作用する2つの向かい合う角度回転子、分布照明の任意の分岐パターンを有するシステムの他の有用な構成要素を含む、ここで開示される光学マニホールドの実施例によって例示される。
ここで提供される他の改良は、光学変圧器の製造しやすさに関する。従来技術では、例えば、 Fein で例示されるように、全ての面は、その種の光学的角度回転装置で光学的に活性でなければならない。これは、光学的に活性な面に損失表面欠陥を導入することなく、一部分に対する射出のポイントを有することを困難にする。射出のポイントのために使用できる装置の長さに沿って不活性面を提供することによってこの問題を克服する光学変圧器が、ここに記載される。不活性面は装置を保持する手段として使用でき、装置の活性面の形状に影響を及ぼすことなく、広範囲の形状へ自由に変形できる。不活性面は角度回転子の内部の光線分布のパターンによって慎重に作り出され、光照射野と相互作用しないエンベロープを提供し、その内部で非損失取り付けが行われる。
ここで記載される光学変圧器の特徴と長所の更なる理解が、本発明の以下の詳細な記載と関連する図面を参照して得られ、本発明の原理が利用される実施例が示される。
複数の固体ソースからの光を受け取り、入力の和よりも少し大きなエテンデュを有する単一の仮想ソース出力に結合する光学マニホールドが、ここで記載される。ソースが異なる主波長を有するとき、出力光は測色混合物の色度を有する。光の可逆性のために、同じ形状のマニホールドが、複数の仮想ソースの間の単一の大きな固体ソースからの光を散乱させるために使用される。
特に、2つの固体光源が、ここで記載される光学変圧器、即ち、薄膜LED、及びドームに詰め込まれた高出力LEDに対して考慮される。それらの詰め込み形状は、ここで記載される光学変圧器のための異なる形態の射出手段を要求する。従来技術は、(CPC、及び液浸系対物レンズを含む)複数の型の射出手段、及び従来のドーム型パッケージを包含する。
図1Aは、発光層11、反射手段12、及び窓13を含む薄膜LED10を含む光学マニホールドの断面図である。LED10は、保護透明エポキシ14に埋め込まれる。外部CPC反射器15がLED10の上方で窓13をちょうど跨ぐように、外部CPC反射器15はエポキシ14の表面に正確に配置され、LED10は一般に約1ミリメートルの直径である。ここで記載される光学マニホールドの1つの長所は、それが更に大きな(又は、複数の)LEDの更に効率的な冷却を可能にすることである。更に大きな(又は、複数の)チップを冷却することの困難さは、ここで記載される光学変圧器に対する動機付けの1つである(電的、及び熱除去手段は、図示されない)。
薄膜LED(例えば、図1Aに示されるLED10)は、出力光束の100%に近くを装置の上面から放出する。その種の装置は、実験室で製作され、例えば、 OSRAM Semiconductors of Regensburg (ドイツ)によって公開され、 OSRAM Semiconductors of Regensburg は2005年中頃までには赤色、黄色、及び緑色、青色でそれらの商業的製造を開始した。多様な薄膜放出技術がカリフォルニア州、サンノゼの OSRAM Corporation によって現在は提案され、インジウム・ガリウム・アルミニウム・リン化物(INGaAIP)及びインジウム・ガリウム・窒化物(InGaN)を含む。今日まで OSRAM Semiconductors によって示された全ての放出構造は、ワイヤー・ボンディングを上面で使用する。これらの装置での放出層の現在の厚さは0.1マイクロメートルのオーダであり、チップ全体の深さは2〜5マイクロメートルである。従って、これらの装置からの側面発光は非常に小さく、本発明の実施例の多くでの使用に理想的に適切である。
更に、図1Aは、エッジ光線16を放出するソースポイント11sを示し、エッジ光線16はCPC15の上部エッジを明瞭にするだけである。水平に放出されるエッジ光線17eも示され、それにより反射器15のベースを遮り、反射器15のベースからエッジ光線17eは光線17rに反射され、今度は光線17rがCPC15の上部エッジを明瞭にするだけである。45°設計角度が示される。45°設計角度は、直接光線16と反射光線17rの両方に適用される。双方向矢印18は、CPC15によって生成された仮想ソースの幅を示す。その幅は発光層11の幅の1/sin45°倍であり、従って、エテンデュを維持する。
図1AはCPC15を中空金属反射器として示したが、誘電体(例えば、キャスト・エポキシ)で充填しても良い。もし45°設計角度が臨界角(40°)まで僅かに減少したら、CPCは僅かに高くなり、エキストリーム光線16,17rが、CPC15の上面をまたぐ平面と空気の界面に対して水平に反射される。その種の充填CPCは、LEDを空気と透明な充填材料の屈折率に等しい横倍率で結びつける。(その領域は、因子n2だけ増加する。)更に大きな倍率に対して、更に狭い設計角度が必要である。その角度が10°に減少するとき、図2に示されるように全反射が満たされるので、反射器15は不要に出来る。
Berg 及び Saul による米国特許第3,739,217号は、高屈折率の屈折体の内部からの光の抽出が、高屈折率層の前面又は背面の何れかを粗くすることによって増加できることを教示し、この粗くされた背面は反射層と連動する。しかし、米国特許第3,739,217号は反射器材料を特定せず、反射器が高屈折率体の全ての面と直接接触すべきか否かも示さない。米国特許第3,739,217号は、照射された本体と背面反射器の間にエアギャップが存在することを図2−図3で示す。
図1BはLED10の拡大図であって、中間に配置された薄い(約0.1マイクロメートル)活性層11a、その上のInGaN層11u、及びその下の層11bを含む発光層11を示す。窓13は、光が漏れることを防止する傾斜エッジ13wを有するように見える。更に、図1Bは、上面発光LED(又は、殆ど上面発光のLED)の発光抽出効率を向上させる方法を示し、導電性反射層12もエピタキシ層11にエネルギーを供給するために作用し、エピタキシ層11とは直接接触する。粗くされた界面11iは、接触面である。この粗面化は、化学エッチング(又は、他の周知の方法)によってエピタキシ層11で達成できる。いったんエピタキシ層が粗くされたら、反射層12は真空、スパッタリング、又は他の蒸着方法によってその上で蒸着される。
反射層12の材料特性は、エピタキシ層の特性と合致するように正確に指定されなければならない。例えば、導電性反射層が必要な場合は、金属材料が最善であり、高い拡散反射率を達成するために反射率は適切な複素数値を有しなければならない。例えば、GaInN又はGaNのエピタキシ層を使用する青色LEDに対して、GaInN及びGaNの両方の可視波長屈折率は約2.54である。その種の金属層の反射率を計算することは、候補材料の屈折率の実部と虚部の両方が重要であるように、フレネル反射方程式の複素屈折率を使用することを含む。0°入射角で当たる光線に対する反射率は、適切な材料の選択に対する測定基準を提供できる。その種の解析を実行するための適切な方程式は以下のようである。即ち、
R=[(Nepi−Ns2+ks 2]/[(Nepi+Ns2+ks 2
ここで、
Rはエピタキシ層と金属層の界面における0°入射角での反射率、
epiはエピタキシの屈折率、
sは金属の屈折率の実部、及び
sは金属の屈折率の虚部である。
エピタキシ層が屈折率2.54を有すると仮定すると、金属は実部が低く虚部が高いことを必要とする。銀は、低い実部(0.12)と非常に高い虚部を、450nm(k=2.47)から700nm(k=4.52)までの波長にわたって有する。550nmにおいて、銀の厚い層は、約0.12の屈折率(実部)と3.34の虚部を有する。これらの値を後述する方程式に代入すると、反射率0.93を算出する。比較すると、実数値0.76と虚数値5.32を550nmにおいて有するので、アルミニウムの層は非常に低い反射率をGAINと接触して有する。この場合、2つの材料の界面における反射率は、0°入射角光線に対して、同じ方程式によって0.80と計算できる。この層の反射率に非線形関係を有する装置の抽出効率について特に、これは非常に著しい差である。何故ならば、吸収されるか、又は層から抽出される前に、エピタキシの内部の光線は多くの境界反射を経るからである。従って、この底部界面層の反射率の小さな向上は、LEDの外部量子収量の大きな向上をもたらすことが出来る。
その種の反射層も多層方法を使用して誘電体材料で作られ(特に、ブラッグ反射器)、業界共通である。しかし、半導体に給電するために、バイアとして周知の電気導電経路は、他の絶縁層を通して何処かに導入されなければならない。しかし、誘電体層の使用は装置の内部抵抗を増加させ、従って、所定の適用電圧に対して発生する内部の熱を増加させる。更に、広範囲の波長と入射角に対して高い反射率を有するブラッグ反射器を設計することは非常に困難であることが知られている。特にこれは、チップ上の等角の蛍光体コーティングを利用するLEDに対する問題である。従って、広範囲の入射角と波長にわたって良好に動作するので、銀は誘電体反射器についての優れた解決策とみなされる。
米国特許第6,784,462号は、銀の層の前の酸化インジウムスズ(ITO)の1/4波長層を組み合わせることによって、LEDに対して非常に高い反射率を有する「全方向性」背面反射器を如何にして作るかを教示する。しかし、米国特許第6,784,462号の薄膜法は、銀とITOの層が平滑であり、(「エピタキシャル層」として知られる)LED固有の底部の粗面化が起きないようにすることを仮定する。何故ならば、それが支持層の頂部に真空中の原子線によって作られるからである。高屈折率材料の立方体の内部での広範囲にわたる光トラップのために、最大抽出効率を達成する標準的なLED形状は、反射器がエピタキシャル層と接触する界面に粗くされた面を有することを不可避にする。これは高い拡散反射率を達成するために必要であり、高い拡散反射率は、閉じ込められた光が漏れにおける他の機会に対して無作為に再配向されるようにする。更に、ITOは銀よりも非常に低いコンダクタンスを有し、それは設計に対して短所である。
閉じ込められた光を吸収される前に散乱させることは、図1Aの層11uに組み込まれた底部拡散反射器、又は上部散乱層の何れかを有することを望ましくする。また、両方の方法が利用される組合せも、利用できる。しかし、上部散乱層と底部散乱層の両方が使用され、従って、装置の抽出効率を減少させるとき、過剰な散乱を装置に導入できる。層11uに組み込まれた上部散乱なしで、(例えば、米国特許第6,784,462号に記載された)完全な反射器は機能しないことが示され、拡散銀反射器がここで記載される。更に、多くの場合、平滑な境界面を層11uの上面に有することが望ましく、散乱(又は、拡散)層を境界面上に、又はトップエミッション型面より下に導入することは出来ない。これらの場合、背面拡散反射器が最も有益であることを示し、ここで記載してきて、100%完全な鏡面反射器より性能が優れている。
更に、もし空気、又は腐食性材料から適切に保護されなければ(銀は、硫黄と非常に反応する)銀は反射能を失うので、適切な保護層によって封止されなければならない。一般に、もし銀がエピタキシャル層と適切な支持層(例えば、ゲルマニウム)に挟まれたら、密閉封止されるときにこの材料の顕著な劣化は起こらない。もしエッジ保護が必要なら、半導体設計の分野の当業者に既知の多くの適切な材料が存在する。
銀で作られた粗くされた背面反射器に関して、周知の Monte-Carlo 光線トレース技術を使用するコンピュータ・シミュレーションが、ここで記載される光学変圧器が、特に、蛍光体の発光をリサイクルする以下で開示される実施例を照射するLEDでこれらの特徴を有することから大いに利益を得ることを示す。
勿論、ここで記載される光学変圧器と連動して使用されてもされなくても、この粗くされた銀反射器は薄膜LEDに非常に有益である。図1Bを再度参照すると、その種の他のLEDの光学的向上は低いエピタキシ−層11bの吸収率の低下であり、光度損失の大部分はエピタキシ層11の内部で発生する。エピタキシとして、一般にこの層はサファイア結晶に蒸着される。薄膜LEDの製造では、エピタキシ・ウェハがサファイアから除去される。(InGaNウェハをサファイア支持層から除去するのに必要なプロセスの要約が、2004年10月のカリフォルニア州サンディエゴで開催された Intertech LEDs conference において OSRAM-Opto 社の Dr. K. Streubel によって記載された)。
更に低い層の吸収は、その機能に対して本質的ではなく、表面の原子結晶平面に限定されるようである(層全体の厚さ5,000nmの内の数十nm)。ウルム大学(ドイツ)の S. Schad と B. Neubert の研究によると、サファイア支持層(約65nm)上で成長したInGaN型LEDの第1薄膜は、青色波長でInGaN型LEDの吸収率の大部分に寄与する。彼らは、支持層上で成長した残りの半導体材料は高度に透明であるという学説を立てた。これらの平面はサファイアに近いので、それらの結晶構造と吸収率が大きく増加する。実施例の中には、層11aも層11uもこの吸収薄膜を有しないものもある。このサブひずみ層の正確な除去は磁性粘性研磨を用いて可能であり、吸収率を大きく減少させ、それによりLEDの外部量子収量を向上させる。
その効率を向上させるための別の可能性は、その種の層に一般的な完全な透明性よりもバルク散乱特性を図1Bの表面層11uが有するようにすることである。光線トレース・モデルを使用した研究は、層11uへの100/mmの散乱係数の導入がSMD型LEDに対して約40%の効率向上をもたらすことを示し、層11uは測定可能な散乱を有さず、接触する蛍光体層を有さない。類似の改善が、ドーム型モノクロームLEDに対しても見られる。もし散乱係数が200/mmまで増加したら、非常に僅かな改善が見られる。それに対して、このレベルより上では、性能が最大から低下する点に達する。一般に、既に議論された粗くされた背面反射器と連動して使用されるとき、表面層での散乱の手段の使用は、有益な効果を性能に対して持たない。もし粗くされた背面反射器が10/mmの散乱係数を有する層11uと連動して使用されたら、非常に僅かな改善が抽出効率に対して存在する。このレベルより上の表面散乱では、性能が単一の何れかの方法よりも下になる。
LEDの抽出効率が高いとき、後方散乱した光を再捕獲するここで開示される光学マニホールドは著しく向上できる。特に、ここで記載される遠隔蛍光体の実施例は、外部量子収量(特に、等角の蛍光体LED)の点に関して従来技術より性能がすぐれていると信じられる。特に、適度な散乱を有する光反射背面層を利用する上面発光(又は、実質的には上面発光LED)と連動して使用されるとき、ここで開示される新規な光学系の性能が劇的に改善される。
図2Aは、誘電体充填CPCの底部の断面図である。図1Aのように、薄膜LED10は透明な誘電体14に埋められる。誘電体充填CPC20は透明な誘電体14と光学的に連続で、CPC面21によって形成され、CPC面21は全反射によって単独で動作し、従って、反射コーティングを必要としない。実際には、CPC20は別に製造され、薄膜LED10の丁度上で透明な誘電体14と光学的に接着される。
図2Bは図2Aの誘電体充填CPCの底部の断面図であり、CPC20の全体を示し、放物線状の外形21が10°出力角度に対して形成され、CPCに対して可能な最大幅は全反射だけを使用する。外形21の上面エッジ21tは、仮想ソース22の外部エッジである。図5の更に大きなCPC53と接続されるCPC54によって例示されるように、CPC20の内部の誘電体媒体は、右方向に(図2では図示されない)他の実施例へと連なる。
実施例の中には、CPC20が、図1Bの透明な誘電体14を含むエポキシ材料の屈折率より高い屈折率を有するものもある。例えば、宝石等級の立方体ジルコニアは、ダイヤモンドと類似した屈折率2.2を有する。たとえ現在はポリマー樹脂光学部品より高価でも、その種の高屈折率な透明材料は将来的は経済的に利用可能である。ここで記載される光学変圧器の実施例を形成する薄膜LEDへ光学的に接着されるCPCを形成するために有利である。二酸化チタン膜の高い屈折率(約2.5)はLED材料の屈折率と適合するが、薄膜の高い吸収率はCPCの形成でそれを不適切にする。ワシントンD.C.の Naval Research Laboratory, Infrared Materials Group からのゾル−ゲル材料は、鋳造のために(又は、ボウル形状で)開発中であり、LED材料と屈折率が合致するのに充分な前例のない高い値2.4〜3において利用可能な屈折率を有する。更に、これらの高屈折率材料は、例えば、最高の光学等級PMMA材料に類似の可視波長で極めて低い吸収率係数を有するように設計され、製造できる。これは、現在のLED改悪する光トラップと高フレネル反射率を除去する。図2Cは、この方法の変形を利用する代わりの光学マニホールドの断面図であり、CPC20を2つのCPCと交換する。第1CPC2002はLED2001と接触し、半導体の屈折率と合致するゾル−ゲル材料で作られ、第2上部CPC2003は下部屈折材料(例えば、PMMA)で作られる。第1CPC2002は第2CPC2003を部分的にコリメートして完全に光らせるように設計され、第2CPC2003はコリメートを更に行う。図2Cに示されるこの装置は、チップからの光束の抽出全体を大幅に増加させる。このために、図1Bの発散反射鏡とは違って、LED2001は鏡面反射層を底面に有する。(低屈折率1.4を有する)周囲のシリコン材料2004はCPC2002の鋳造のための最初の型であり、その後に構造的支持を小型のCPC2002に提供し、上面LED2001との接着へのストリームを緩和する。CPC2001は、この屈折率比2.5:1.4に対して設計され、全反射によって全体的に動作する。その射出面は、更に大きなCPC2003を有する平面の境界面2005である。エッジ光線2006R,2006LはCPC2001の上面エッジによって反射されるように示され、次に境界面2005によって70°エッジ光線2007R,2007Lへ屈折される。それらは、CPC2003によって、最終的にコリメートされた光線2008R,2008Lへ内部で各々反射される。それらに隣接するのはエッジ光線2008Eであり、光線2006R,2006Lを起源とし、境界面2005を通して直接屈折され、CPC2003の壁部に反射して全体的に内部で屈折する。
図2Dは、図2Cで部分的に示されるCPC2003全体を示す断面図であり、エッジ光線2008Eの最後の位置を含む。
図2C−図2Dの装置の他の実施例は、薄い高適合屈折率層をLED2001とCPC2002の間の界面に含む。この場合には、適合屈折率蛍光体層は、例えば、電気泳動蒸着(浸漬電極が通常供給する適用電界の影響下での溶液を通じての帯電コロイド粒子又は分子の移動(泳動))によってLEDに蒸着される。1つの方法は、蛍光体とLEDの上面の間に高い接触領域を提供する方法である。LED2001、小型CPC2002、及び蛍光体の屈折率は、近接して(−0.1の範囲内が好ましい)適合するべきである。従って、(上面不活性面に屈折率2.5を有する)InGaN・LEDに対して、蛍光体と小型CPCの材料は、2.4と2.5の間の屈折率を有するべきである。この装置に基づく実施例は、LEDから後方散乱した光を捕らえるために、図10Bを参照して後述されるショートパス・フィルタ105等のショートパス・フィルタを使用しないか、又は必要としない。屈折率が適合する場合、光は蛍光体とLEDバックミラーとの間にリサイクルされる。
図3Aは、ドーム30に埋め込まれた薄膜LED10の断面図であり、商用パッケージの一般的形態である。ドーム30は、可能な最小サイズで、エポキシ(n=1.54)の屈折率に対して示され、LED10から放出される全反射を免れた全ての光線と整合する。LED10は正方形であり、断面で示される。ポイント10dは、LED10のコーナの半径を示す。それを超えたら、ドームを出ない光線もある。仮想の模範的な光線31は、内部で反射される。何故ならば、その起源が半球30の表面に近すぎるからである。
図3Bは、ボールレンズ33に埋められたLED10の断面図である。水平に近いエッジ光線34eは外部光線34rへ反射され、30°偏向を表す。この角度減少は、ビームに集中させる高速光学系に対して有用である。実際には、ボール33は透明な支持層14に付着する。その収差のために、その種のレンズはエテンデュをある程度増加させる。それは図3Aの半球より大きいが、そのサイズは、LED10のコーナによって放出される全ての光線が反射されないことから免れるようにするのと同様に決定される。
図3Cは、(エポキシ塊38に埋められた)回路基板37上の薄膜LED36の断面図であり、その調製されていない形状は、単に大量生産に非常に便利なエポキシの特性の結果である。それは、いくらかの光を不利にトラップする。しかし、この形状は、大量生産と高度に整合するので、ここで記載される光学変圧器の他の構成要素がそれと接着するように成形される。
図4Aは、プリズム材料の臨界角αcに適合する内角を有するプリズム・カプラ40の断面図である。薄膜LED41はエアギャップ41aを横切ってランベルトの放出を送出し、それは上部エッジ光線41eと下部エッジ光線41Lの間に限定される。薄膜LED42はエアギャップ42aを横切って放出し、プリズム40に入り、そのランベルトの放出は上部エッジ光線42eと下部エッジ光線42Lの間で半角αcに制限される。光線41eがエアギャップ42で内部に反射して、光線42Lと合流するとき、内角40Aが2αcである目的は明らかになる。従って、内部に反射された光は、入射光のエッジ光線の外側の角度空間を満たす。
図4Bは、図4Aに示されるプリズム・カプラを利用する光学マニホールド44の断面図である。光学マニホールド44は、誘電体CPC44c、及び結合したプリズム・ブロック44bを含む。薄膜LED45は誘電体CPC45cに埋められ、誘電体CPC45cはエアギャップ45aにおいて広く、エアギャップ45aを横切ってランベルト光をマニホールド44に放出し、屈折がそれを臨界角αcに制限する。類似の方法が、LED46、CPC46c、及びエアギャップ46aに使用される。次に、プリズム・カプラは、角度2αcにわたる放射の2つの入力をエアギャップ45a,46aを通して受け取り、プリズム・ブロック44bにおいてそれらをランベルトのパターンへ完全に変換する(約±90°全角度)。CPC44cは、プリズム・ブロック44bにおいて、その幅からその射出面44aまで広がる。これは、全ての光がランベルトの放出44eとして射出することを可能にし、「仮想チップ」を形成する。プリズム・ブロック44bにおける射出面は、臨界角αcを超える光をトラップするので、CPC44cを使用する。
図5は、出力のために単一の更に大きな矩形CPC53に入る小型CPC54,55を各々が入力として有する2つのLED51,52のための反射光学マニホールドの断面図である。これは、2つの発光ダイオードの出力を結合する単純な方法である。反射光学マニホールド50は、第1LEDチップ51と第2LEDチップ52の光出力を受け取る。マニホールド50は、上部複合放物面集光器(上部CPC)53、及び下部複合放物面集光器(下部CPC)54,55を含み、チップ51,52の光を各々が受け取る。境界線50dは、CPC53の入力平面とCPC54,55の出力平面を線引きする。出力開口部56は、2つのLEDを約±90°に結合した出力を放出する。
CPC54の動作はエッジ光線57によって示され、エッジ光線57は、チップ51からの殆ど水平な光線の垂直面58による反射である。線50dにおける反射の後、エッジ光線57は出力開口部56のエッジ(点線で示される)へ進み、直ぐに後方へ水平方向に反射されるが、残念なことに前記点線をある程度曖昧にする。
ここで記載される光学変圧器の他の実施例は、図5のクラスタリング原理を使用して可能であり、図1Aの反射器に構築される。一連の図6A−図6Iは、クラスタリングの他の実施例を示す。
図6Aは、例えば、図2の誘電体CPCに基づく、光学マニホールド610の断面図である。マニホールド610は、入力CPC611,612、及び出力CPC613を含む。LEDは入口ポート611L,612Lに取り付けられ、それらの結合された出力は、出口ポート613Eに形成される。境界線610Dは、入力CPCと出力CPCの間の境界である。光の可逆性は、ポート613Eに光を放出する大きなLEDが存在でき、ポート611L,612Lで光を放出させられることを示す。
図6Bは、入力誘電体CPC621,622、及び更に大きな出力CPC623を含む光学マニホールド620の断面図である。また、入力CPC621も、誘導された光に対して可能な最小幅を有する(ソース621Lからちょうど内側の)混合ロッド621Mを含む。これはソース621Lの不均一性の解消を助け、出口ポート623Eに対する均一な輝度を保証する。
図6Cは、誘電体CPC入力マニホールド621,622、及び適合されたミラー623を含み、出口623Eにおける空気中にエテンデュが制限された出力を生成するためにレンズ面620Sと連動して作用する光学マニホールド620の実施例の断面図である。
図6Dは、反射入力コーン631,632、出力コーン633、及びレンズ634を含む光学マニホールド630の他の実施例の断面図である。LED631L,632Lからの光は、出力ポート633Eで結合される。
図6Eは、反射入力ミラー641,642、出力ミラー643、及びフレネル・レンズ644を含む光学マニホールド640の他の実施例の断面図である。LED641L,642Lからの光は、出力ポート643Eで結合される。フレネル・レンズ644の厚さは理解しやすいように誇張されており、実際には更に薄くできる。
図6Fは、入力TIRレンズ651,652、及び出力TIRレンズ653を含む光学マニホールド650の更に他の実施例の断面図である。入力LED651L,652Lは、焦点領域653Eと結合する出力を有する。図6A−図6Eの断面は、矩形対称、又は円形対称の何れかで実現できる。しかし、TIRレンズは本質的に回転対称であり、配列に加工するためにある程度のトリミングを必要とする。
図6A−図6Fによって例示されるように、図6Gは、55個の6角形にトリミングされた回転対称入力手段を含む立体視鏡レンズ660の平面図である。各レンズ661は、LED662に焦点を合わせる。
図6Hは、7つの円形TIRレンズ671を含む光学マニホールド670の入力側からの斜視図であり、各円形TIRレンズ671はLED672の中心に配置され、光を受け取る。
図6Iは、他の側から見た図6Hの光学マニホールド670の斜視図であり、出力TIRレンズ673と出口領域673Eを示す。
いったん本発明の原理が理解されたら、後述する構成要素の他の多くの組み合わせが構築できる。例えば、図6Aの大きな出力誘電体CPC610は、図6Fの大きなトリミングされたTIRレンズ653と交換できる。この場合には、出力像は空気中に形成される。この後者の形態は、光学系全体の長さが短くなり、場合によっては、TIRレンズが長いCPC(又は、クロスCPC)よりも成型が容易で安価であるという長所を有する。
上記の全ての形態では、部品は別々の部品として成型され、接着されるか、又は1つの部品として成型される。
これまでは、例示される光学マニホールドの実施例は一般にフラット(平坦)な薄膜LEDを入力ソースとして利用し、多くは、フラット発光チップに近接して光学マニホールドのフラット入力部を配置することに依存している図4〜6に示す実施例では、例えば図3Aに示すドーム型LEDが、図6F〜6IのTIRレンズによってのみ入力部として使用され得る。いくつかの他のマニホールド構成では、輝度をドームから抽出して、それを空気中に投影することが必要である。勿論、屈折率nの中にチップが埋められる場合、寸法がn倍だけ大きく見える。
図7Aは、ドーム型LEDから空気中の像への、エテンデュが制限された光束伝達の側面図である。図7Aは、ベース701、発光チップ702、及び透明なドーム703を含む高出力LEDパッケージ700を示す。固体−誘電体デュアル・レンズ710は、下部レンズ711、及び同一の上部レンズ712を含み、下部レンズ711、及び上部レンズ712は反対向きで、線710Dに沿って結合され、両方のレンズは軸710Aについて回転対称である。下部レンズ711は、中心双曲線レンズ711h、及び周囲を囲む一般化されたデカルトの卵形線反射器711tを含み、デカルトの卵形線反射器711tは、中心円筒711cを通って入ってくる光をコリメートする。双曲線レンズ711hは取入口として作用し、LEDチップ702の中心に焦点を合わせられる。上部レンズ712は、中心双曲線レンズ712h、及び周囲を囲む全反射面712tを含む。光はチップ像710Eで±90°の範囲に集まり、チップ像710Eから他の光学マニホールドが入力光を受け取る。模範的な主光線715は、チップ702からの極角β、及び像710Eにおける等しい極角β’を有する。その種のレンズが正確に作られて配置されるとき、像710Eのエテンデュはソースのエテンデュを超えて増加せず、ソース−輝度不均質性は取り除かれ、像の複数の点がソースの多くの点から受け取る。この非結像動作は外形711t,712tのミラー反転動作によって為され、外形711t,712tは、全反射する光を回転させて不鮮明にするダブプリズムのように作用する。
図7Bは、ドーム型LEDから空気中の像への、エテンデュが制限された他の光束伝達の側面図である。図7Bは、LEDパッケージ700に取り付けられた、2切子面デュアルTIRレンズ720の断面図を示す。下部TIRレンズ721はドーム703を囲み、チップ702の光をコリメートし、分割面720dを横切って上部TIRレンズ722へ光を送り、今度は上部TIRレンズ722が出口像720Eに光の焦点を合わせる。レンズ720は、LEDパッケージ700の軸720Aの周りで回転対称である。模範的な主光線725は、軸720Aについて等しい角度βとβ’の範囲を定める。この好ましい実施例の製造の光学的正確性は、チップ702より少し大きなエテンデュを有するために、像720Eに対して高くなければならない。チップ202からの像720Eの領域で増加し、それはLED702が埋め込まれるドーム703の材料の屈折率の2乗に比例する。
図7Cは、SMS設計されたRIIRレンズ730の側面図であり、中心軸730aの周りで回転対称であり、赤道面730dはRIIRレンズ730を下部レンズ731と上部レンズ732に分割する。中心レンズ731cは上向きに進行する光をLEDチップ702から集め、それを中心レンズ732cへコリメートし、今度は中心レンズ732cが出口像730eに焦点を合わせる。中心レンズ731cを囲むのは、光をチップ702から全反射面732rにわたって分布させるように形成されたベル型面731eであり、ベル型面731eは光を下部全反射面731rにコリメートし、直ぐにベル型面732eへ集中させ、ベル型面732eは出口像730eに焦点を合わせる。模範的な主光線725は、チップ702の中心を極角βで出て、入口面731eで屈折され[R]、上部面732rで内部に反射され[I]、下部面731rで内部に反射され[I]、射出面732eを通して最後に屈折され[R]、レンズ730はRIIRレンズである。レンズ730の表面の連続性は、正方形LEDチップ702は正方形像を730Eに有し、非常に僅かなエテンデュが増加することを意味する。これは、RIIR光路(例えば、725,726)が等価な光路長を有するからであり、たとえ空気中で、従って、(チップを囲む屈折率を使用して)チップ702よりも寸法がn倍大きくても、像730eの境界を正確に定めることを保証するからである。レンズ730は非結像なので、チップ702の輝度不均質性はスミアリングする。また、このレンズは図7A−図7Bのレンズよりもコンパクトであり、従って、図7Cに示される実施例は、図7A−図7Bの実施例よりも、いくつかの目的に対してより好ましい。
追加の実施例が図7D−図7Eに示されるが、図11を参照して以下で議論される特徴について、即ち、蛍光体発光をリサイクルするための青色透過ダイクロイック・フィルタが、赤道面710D,720d,730dと適合して、図7A−図7Cに各々が配置される。図7Dは、デュアル・レンズ系740を通した断面図である。LEDパッケージ700は、ベース701、青色−発光チップ702(平面図で垂直に示される)、及びジェルを充填されたドーム703を含む。ドーム703と光学的に結合されるのは、屈折率約1.5のレンズ741である。次に、それと光学的に結合されるのは、屈折率1.34のシリコンレンズ742である。レンズシステム740の赤道面は青色透過ダイクロイック・フィルタ743であり、そのリサイクル目的が図11を参照して以下で議論される。その頂点はシリコンレンズ744であり、下部シリコンレンズ742の頂点と実質的には同一のものを形成する。一番上のレンズ745は、ドーム745dの付加を別にして下部レンズ741と形状が同一であり、遠隔蛍光体746(平面図で垂直に示される)がその内部に埋められる。シリコンレンズ742,744は、各々がレンズ741,745の内部で全反射によって光線747を配向するために一致して作用するように見える。光線748は角度βで中心線749から放出され、等しい角度β’で蛍光体746に入射する。
図7Eは、類似のLEDを有する(図7Dと機能が類似する)デュアル・レンズ系750の側面図である。ジェルを充填されたドーム703は、下部レンズ751に光学的に接着され、下部レンズ751は内部に反射する外形751t、内部コリメーティングレンズ751c、及び光学的に不活性な円筒壁751wを含む。青色透過ダイクロイック・フィルタ753は、レンズ系750の赤道面である。反転した上部レンズ755は、ドーム755dの付加を別にして下部レンズ751と形状が同一であり、下部レンズ751の中には蛍光体756が埋められる。蛍光体756も、青色発光チップ702のように平面図で垂直に示される。光線758は中心対称軸759に関して角度βで放出され、等しい入射角β’で蛍光体756に入射する。
図7Fは、デュアル・レンズ系760の側面図であり、図7Eに示されるデュアル・レンズに類似する。この実施例では、LED766は装置軸777の側から離して配置され、LED766の1つのエッジは軸777上にある。蛍光体層765はレンズ760の焦点位置に配置されるが、LED766の焦点位置から装置軸777の反対側である。デュアル・レンズ764はLED766を蛍光体層765上にはっきりと投影し、光線の中には固体誘電体光学素子762の内部に配向されるものもあり、他はフィルタ761に後方散乱される。フィルタ761は全ての後方散乱された光線を蛍光体層765と同じ高さの焦点位置に再配向して投影するが、装置の軸の反対側である。これらの光線は固体誘電体光学素子762の内部に配向され、直ぐに装置からパターンへ配向される。最終光学素子762は、765から出て来る青みがかった白色と黄色を混合して均一の白色にする。光線763は、この実施例に関する鍵となる原理を示す。デュアル・レンズ764は、SMS設計方法の適用を通して設計される。ソースの仮想領域が更に大きいので、この装置は、理論的に、図7Eの実施例より低い電圧の輝度を有する。しかし、装置を出る前に後方散乱した光線の単一のリサイクルだけが存在する点で、図7Eで利用される方法を超える長所を有する。
図7Gは、図7Fに記載された光学系と類似の光学系である。この実施例では、単一のLED、及び単一の蛍光体ターゲットが、三つのLED755、及三つの蛍光体ターゲット774と交換される。装置の原理と動作は、図7Fに示される装置に類似する。デュアル・レンズ773は、蛍光体ターゲット774上にLED775の像をはっきりと作り、いくらかの光線は固体誘電体光学素子776内に向けられ、他の光線772はフィルタ771に後方散乱される。フィルタ771は後方散乱された光線を蛍光体ターゲット774とは反対側の空間上へと再配向して投影する。
図7Hは、僅かに異なる光学的構造を有する、図7F−図7Gに示される実施例と同じ原理の単一リサイクルを使用する実施例を示す。この方法では、フィルタ787は、光学素子782の下半分と上半分によって、その全体の面を埋められる。光学素子782の各半分は、外部固体誘電体TIR素子785、及びそれらの間にエアギャップを有する屈折レンズ786,784の内部ペアを有する。これらの光学的特徴は、単一のLED/蛍光体ペア、又はチップと蛍光体の配列のために、蛍光体にLEDチップの制御されたオフセット投影を一緒に提供する。境界面783は、配向されリサイクルされた光線を抽出するために、それに取り付けられた第2誘電体光学素子(例えば、図7Fの762)を有することができる。
図7Iは、LEDチップ791、高屈折率複合楕円集光器(CEC)792、及び高屈折率蛍光体層793を含む遠隔蛍光体システム790の断面図である。正方形(又は、矩形)のLEDに対して、1実施例はクロスCECである。最新の高屈折率(2.4−2.8)蛍光体はセレン化亜鉛硫化物であり、セレン−硫黄比によって制御される屈折率を有する、高いパッキング密度が可能な電気泳動蒸着として、 Phosphor-Tech 社から購入できる。更に高屈折率のCPCが、図2CのCPC2002と同様に最上層793を機能させる。この実施例は、LED791の背面に鏡面反射器を含み、米国特許第6,784,462号(参照によりその全体がそのままここに組み込まれる)に記載された銀(又は、ハイブリッド銀/ITO)全方向性反射器が好ましい。これは、蛍光体の後方への発光を良い効率で反射し、その正面輝度を倍近くにすることを助ける。
図1A−図2Dは、ここで記載される光学変圧器のための光の収集に関する。それらは、図の平面の中を進行中の光線に作用する2次元の外形を示す。実際には、その平面に垂直にその種の外形を押し出すことにより、3次元システムが形成される。一般に、この押し出し距離の厚さは、正方形チップの幅と等しいか、又は僅かに大きい。これは、(押し出された外形の平面ではない)光線の押し出し方向での損失をもたらす。代わりに、直交方向に使用される同じ外形を用いて、2方向クロスCPCが使用できる。これは、図8A,図8B,図9A,図10A,図10Bに示される。高いシステム効率に絶対不可欠なのは、適当に低い吸収率を有する透明材料の使用である。何故ならば、これらの実施例の内部の光の通路の多重径路的性質のためである。例えば、射出成形プラスチックで日常的に利用されるポリカーボネートは、これらの実施例が深刻な損失を有する非常に大きな吸収を有するが、それに対して、アクリルは有さない。
図8Aは光学マニホールド80の斜視図であり、誘電体充填2*2:1マルチCPCの実施例である。4つの入力クロスCPC81、及び出力クロスCPC82を含み、境界線80dで示されるように、断面が全て正方形である。これら4つのクロスCPC81の各々の断面は、図2Bの断面と類似しており、埋められたLED83は全ての光を平面80dを横切ってクロスCPC82へ送る。
図8Bは光学マニホールド80の他の斜視図であり、射出面84も示し、射出面84は類似の屈折率の他の装置へ接続されなければならず、集中した光のいくらかは、内部反射によって戻される。マニホールド80を実施例のいつくかと結合させて、以下を示すことが可能である。
図9Aは2*4:1光学マニホールド90の斜視図であり、対応する複数の埋められたLED92から光を受け取る複数の入力クロスCPC91、複数のクロスCPC91から光を受け取る矩形混合部分93、及び矩形混合部分から光を受け取る矩形出力クロスCPC94を含む。
図9Bは図9Aに示されるマニホールド90の他の斜視図であり、出力クロスCPC94からのほぼ矩形の出力面95も含む。混合部分93の形状は図68Bに詳しい。ほぼ一定の短い寸法93wと僅かに拡大する長い寸法93Lを有する矩形断面を有する。
ここで記載される光学変圧器のこれら及び他のマルチポート実施例に関して、図2Cの高屈折率CPC装置は、複数のLEDの上を通り過ぎる高屈折率CPCのための複数のモールドを形成する複数の凹みを含むように拡張されるシリコン層2004を用いて実施できる。従って、高屈折率鋳造のゾル−ゲル・プロセスは、ここで記載される光学変圧器の多くの異なる実施例を受け入れることが出来る。
図10Aは4*4:1光学マニホールド100の斜視図であり、複数の(この実施例では、16個の)正方形誘電体入力クロスCPC101、クロスCPCに各々が接続された対応する複数の埋められたLED102、及び各クロスCPCからの光出力を一括して受け取るように結合されたほぼ正方形の出力誘電体クロスCPC103を含む。埋められた正方形フィルタ105も示され、青色LED102の場合に対して設置される。実施例の中には、正方形フィルタ105が出力CPC103の入力面を横切って適用される青色透過反射器であるものもあり、入力クロスCPC101の配列に光学的に結合される。その種の青色透過反射器は、当業者に既知の複数の方法(例えば、適切な支持層への薄膜多層誘電体(又は、他の材料)の蒸着、及び単一層(又は、多層)反射、又は透過ホログラム・コーティングによって)で構築できる。1981年の出版物(Miles, Webb, 及び Griffith, “Hemispheric-field-of-view, nonimaging narrow-band spectral filter”, Optics Letters, Vol. 6 #12 pp. 616-618 (December1981)では、2つの中空反射CPCが、光を狭帯域スペクトル・フィルタにコリメートして、ろ波された光を集光するために対面して使用される。対照的に、ここで記載される光学変圧器の実施例は、中空CPCの代わりに誘電体CPCを使用する。他の違いは、狭帯域フィルタではなく)短波長が送信されかつ長波長が遮断される短波長通過フィルタ又は帯域通過フィルタを使用することである。多くの用途では、周波数の動作範囲未満の下方遮断を伴う帯域通過フィルタが短波長通過フィルタに等価のものとして扱われ得る。図10Aの実施例は、単一のCPCではなく複数の入力CPCを有する。図10Cに示されるように、集光器CPC103は、蛍光体ターゲット106を有する。集光器CPC103は、16個のLEDからの入力を、蛍光体ターゲット106がある単一の射出面で結合して均質化する。また、図10Dに示されるように、 Miles 他で開示されない図10Aの実施例の新規性も、蛍光体105の後方発光を反射するフィルタ105の機能である。これは、ここで記載される光学変圧器のある実施形態のリサイクル原理であり、新規であると信じられる。
図10Bは図10Aに示される光学マニホールド100の他の斜視図であり、ほぼ矩形の射出面104を更に含む。
図10Cは射出面104における出口CPC103の接近図であり、射出面104に設けられた実際の位置から離されて分解された薄膜蛍光体層106を示す。蛍光体層は、クロスCPC103の埋められたランベルトの光出力の全体を受け取る。青色LED102からの光の好都合に均一な総和は、何れか1つのLEDの変動(又は、機能不全)のための均一な損失を被らない。好都合なことに、品質制御が複数のLEDの平均中心波長を一定に維持するのに充分なように、個々のLEDの波長ビニングは要求されない。
図10A−図10Cに示される光学マニホールドは、図10Cに示される蛍光体形態から起こる他の長所を有し、それは個々の青色チップに従来通り適用される蛍光体層を用いてでは可能でない。従来の白色LEDでは、青色チップが1滴の粉状の蛍光体のスラリを半流動体結合剤の形態で受け取る。製造中に青色チップに蒸着された後に、1滴は乾燥する(又は、紫外線硬化される)。従来の方法の短所は多い。第1に、蛍光体の薄い厚さ制御された等角層の蒸着は、1mmの高出力LEDエミッタの表面に届くことが極めて困難であり、それはLEDの大量生産で使用される材料の結果であると信じられ、蒸着面の小さなサイズ、及び放出面に一定の厚さの層を蒸着させるための多くの技術が、LEDを損傷し得る。第2に、蛍光体層は高熱状態になりやすい。何故ならば、それがLEDに近いからであり、それはコーティングの熱劣化の加速、又は不適合性熱膨張から起こる力による蛍光体/LED境界面への物理的損傷の原因となり得る。(以下で図11A−図11Cに関連して議論される)蛍光体スペクトル放出曲線は、温度が上昇するにつれて長い波長へシフトし、LEDの色に依存する望ましくない温度を招く。他の問題が当業者に既知のこの技術について存在し、上で議論した色温度の制御の困難さを含む。
代わりに、図10Cは、ここで記載される光学変圧器が、セラミックの内部に戻された後に、均一な厚さ(例えば、25−60マイクロメートル)の大きな薄いシートとして蛍光体を如何にして直接利用するかを示す。好都合に大きい一片はレーザで刻まれるか、又は層106のサイズ(例えば、1側面で4−6ミリメートルの範囲)の一片に切断される。勿論、同じ厚さの蛍光体の更に大きな一片は、更に大きな光学マニホールドで、更に大きな白色光の光度のために使用できる。蛍光体の厚さの更に高度な制御のため、及び熱循環の欠如のために、この方法は高い均一性を輝度と色温度の両方に提供する。
図10Dは図10A−図10Cの光学マニホールド100の内部の光線トレースであり、青色通過フィルタ層105の機能を図示し、青色通過フィルタ層105は出力クロスCPC103の入力面を横切って設置される。LED102からの青色光は、青色通過フィルタ層105を通過し、蛍光体層106に到達する。蛍光体層106は、黄色がかったランベルト分布した模範的な光線110rを放出する。光学素子の可逆性は、クロスCPC103が、蛍光体層106の内側の光線110rを表すランベルトの黄色がかった発光の全角度範囲を圧縮することを意味する。この黄色がかった発光が青色通過フィルタ105に反射するとき、その狭い角度が発光を蛍光体106に戻す。即ち、大きなCPC103は、全ての光線の軸外角度を10°より小さくする。これらの戻された光線は蛍光体層106の内部で散乱されるが、吸収はされず、代わりに蛍光体層106の外側から漏れる50%の確率を有する。この特徴は、青色LEDで直接コーティングされる蛍光体に基づく輝度よりも白色輝度を2倍近くにし得ると信じられる。大きなCPC103は、その非結像性のために優れた均一性を生成することができる。ここで記載される光学マニホールドのいくつかの実施例で可能な他の新規性は、蛍光体厚さの性格で均一な適用による色温度の正確な制御である。均一な青色照明と大きな光輝性層のこの組み合わせは、新規である。
青色光によって照射されるときに赤色光を発生するために光輝性半導体(例えば、AllnGaPのウェハからの薄片)を利用することが可能であると信じられる。この材料は透明なので、緑色蛍光体の上に被せることができ、黄色蛍光体の代わりに使用できる。緑色蛍光体を使用することは、半導体の量子収量が黄色蛍光体の量子収量より多いときに有利である。図10Eはその種の形態の実施例を示し、射出面104を有する大きなCPC103を示す。緑色蛍光体106Pはその上に接着し、赤色半導体層106Sはその頂点に設置される。
緑色蛍光体を使用する他の方法は、赤色LED光源を用いる。図10Fは、プレーナフィルタ1005を通して大きなCPC1003を送り出す16個の小型CPC1001を含むマニホールド1000の斜視図である。この実施例では、4つのLED1002Rが赤色であり、残り12個のLED1002Bが青色である。図10Gはマニホールド1000の他の図であり、大きなCPC1003の出口平面における緑色蛍光体1006を示す。フィルタ1005は、更に小さな赤色通過フィルタ1005R、及びL字型青色通過フィルタ1005Bを含むように示される。フィルタ1005Rは4つの赤色LED1002Rの上に被さり、一方、フィルタ1005Bは12個の青色LED1002Bの上に被さる。図10Dの光線110rによって示されるように、この複合フィルタはリサイクル動作を有する。
他の問題は、蛍光体材料の屈折率(いくつかの現在使用される蛍光体106では約1.8と考えられる)から起こる。これは、全反射のために光が蛍光体にトラップされるようにする。図10は、蛍光体からの光取り出しを増加させる光学系の付加を別にして、図10Cに類似の分解図である。図10は、誘電体クロスCPC103、モノリシック・セラミック蛍光体106、及び誘電体半球108を示し、誘電体半球108は蛍光体の上にフィットする。
図10はこのフィットの他の図であり、蛍光体106を収容して光学的に接着する正方形凹み109を含む、半球108の赤道面108’も示す。この装置は、蛍光体の拡大像を発生することにより光取り出しを増加させる。蛍光体散乱が高いとき、その種のドームは余り有効ではないと信じられる。その場合、平坦な蛍光体層によってトラップされた光は、抽出又は吸収されるまで、フィルタ105又は1005(青色通過フィルタ又はショートパス(短波長通過)帯域フィルタであり得る)との相互作用を介して再散乱されてリサイクルされる。もしショートパス・フィルタが正しく設計されたら、反射率0.99と無視してよい吸収率を有するべきである。光学素子のリサイクル部分に対して選択された材料も低い吸収率(例えば、PMMA)を有すると仮定したら、複数のバウンスで失われた光束の量は小さく、その種のシステムで抽出される光は大きい。これは輝度をドームの場合よりも実質的に高くするが、全ての光度でわずかな増加(5−10%)である。一般に、適切な材料の平坦な保護カバーは、蛍光体層を保護するために設けられる。適切な材料は、例えば、エポキシ、PMMA、ポリカーボネート、及び蛍光体より低い屈折率を有する他の材料を含む。
図11Aは、分光測光器プロット110の中のフィルタ105の出力のグラフであり、可視スペクトル(400−800ナノメートル)の両端にわたる水平波長スケール111を含む。垂直スケール112は、相対輝度、又は透過率をプロットする。プロットライン113は、図10Aの青色通過フィルタ105として機能する短波長通過フィルタの例のスペクトル透過率を示す。上部ライン113hは、100%に近い。何故ならば、一般に、フィルタ105は、射出成形可能なプラスチック(例えば、ポリカーボネート)の屈折率よりも僅かに低い屈折率を有するからである。例えば、その種のフィルタに対する1つの適切な材料は、PYPEXウェハである。
また、図11Aは、左485nmと右495nmの間の絶壁113cを示す透過率プロット113を図示する。透過率プロットと反射率プロットに急変を有するショートパス・フィルタは、広範囲の中心波長にわたって、カリフォルニア州サンタローザの例えば、 JDS Uniphase 社から購入できる。適切なショートパス・フィルタは、所定の波長より下では高い透過率(一般に、フレネル損失を含む空気中でさえ90%より上)を有し、伝達遮断波長より僅か5nm上から始まる波長に対しては高い反射率(99%より上)を有する。加えて、これらのフィルタは、150nmまでは高い反射率帯域幅を維持できる。最後に、入射角10°以下の光線に対して誘電体光学部品の間に挟まれるか、又は空気中にあるとき、これらのショートパス・フィルタはこれらの仕様を満たすことが出来る。中心波長自体は垂直入射において保証され、理論が述べるように、フィルタの内部の入射角の余弦に従って変化するように記載される。プロットライン114は、青色LEDに対する一般的な分光測光器プロットを描く。極めて小さな断片114fだけが、透過率曲線113の外側にある。しかし、その種のスペクトル・フィルタリングは、垂直入射から27°ずれた全フィルタスペクトルにおける効果を示す波長シフト115に関して角度に依存する。これは、プロット114が、全ての青色光が反射されるようにするのに必要なだけシフトされることを示す。図10Aの入力CPCは10°出口角度を有し、それは約495(1−cos10°)=7nm(絶壁113cの幅の半分)だけのシフトを起こす。この効果は、反射損失を約1%から2%増加させるだけである。
図11Bは図11Aに類似のグラフであるが、異なるスペクトルプロット110Bを有し、フィルタ透過率プロット113の重要性を図示し、点線の蛍光体吸収曲線115と実線の蛍光体発光曲線116に並べられる。吸収曲線115は図11Aの青色LED放出曲線114とほぼ一致し、全体がプロット113の透過側にある。放出曲線116はほぼ全体がプロット113の反射側にあり、図10Dの白色光線110rの戻りを起こすものであって、蛍光体106から内部へ放出された白色光のリサイクルを保証する。
図11Cは図11A−図11Bに類似のグラフを示すが、異なるスペクトルプロット1110を有し、図10Gの複合フィルタ1005のスペクトル作用を示す。図10Gの青色通過フィルタ1005Bは、図11Cの透過曲線1113を有する。点線1115は緑色蛍光体の励起機能であり、実線1116はその発光機能である。図10Gの赤色通過フィルタ1005Rは、図11Cの透過曲線1117を有する。図10の赤色LED1002Rは、図11Cのスペクトル分布1118を有する。両方のフィルタは曲線1116の緑色蛍光体発光波長を反射して、蛍光体後方発光の大きなCPCの内部でリサイクルを可能にする。
このアプリケーションのためのフィルタは、PYPEXウェハを支持層として使用し、この支持層の1側面に多くの薄膜材料を周知の蒸着プロセスを使用して蒸着して製造できる。適切なPYPEXウェハは、厚さ約0.3mm、寸法公差±0.05mmで Corning 社から容易に購入できる。この材料は、可視範囲1.47の平均屈折率を有する。蒸着プロセス、設計手順、及びその種の装置を作るのに必要な材料は、従来技術からよく確立される。例えば、後述するPYPEXウェハ上の二酸化ケイ素と五酸化タンタルの45交替薄膜を使用して、フィルタは波長400−495nmに対して85%より上の最小透過率を達成するように設計でき、一方、約515nm−700nmの範囲の波長に対しては98%より上の反射率を有する。その種の装置は大きなウェハに作ることができ、必要な形状はフィルタ105のサイズに合致する更に小さな切片に切断される。この方法は、フィルタのコストを明らかに下げることができる。他の更に効率的な設計は、工業的資源(例えば、カリフォルニア州サンタローザの JDS Uniphase 社からは装置を)から、多様な確立されたプロセス、材料、及び設計手順を使用して容易に購入できる。加えて、同じ結果を達成するためにホログラム技術を利用することが可能である。もし大量生産したらホログラムは非常に低価格な構成要素になるので、これは従来の方法を超えるいくつかの長所を有する。しかし、今回、その種の技術は利用可能であるとは報告されておらず、特別な研究及び開発を必要とする。
埋められたLEDのランベルト分布が臨界角まで圧縮されることが望ましいが、エテンデュを維持する方法で領域を拡大させる。図12は分布変換素子120を示し、広角(±90°)ポート121が端点123,124によってマークされ、空間的に広い狭角ポート122が端点125,126によってマークされる。点127は、素子120の表面上における端点123と端点125との間の点であり、点127から光線が、素子120を含む透明な媒体の臨界角θにて素子120の反対側の端点126から出る点128は点127と正反対である。点123から点127では、素子120の外形は、向かい合う点124,126における焦点について楕円である。点125と点127の間は点124における焦点について放物線であり、軸は点127から点126へ進行中の光線に平行である。反対側における端点124から点128、及び点128から端点126は対応した形状である。点127,128の左にはCEC(複合楕円集光器)があり、この右にはCPCがある。分布変換素子120の出力の更に狭い角度は、他の実施例に対する適切な入力として役立つ。出口角度2θの単純なCPCに対するこの素子の利点は、TIRが、底縁123及び124でより容易に成し遂げられることである。
ここで記載される光学変圧器の光学マニホールドの構成要素に対して等しく重要なのは、高いNA(一般に、約1)で輝度を伝達し、一方で、高い均一性と一定の色を達成するために輝度を混合するエテンデュ維持方法である。NAは、以下の方程式を使用して計算できる。
NA=nsin(π/2−θc)=n(1−1/n2
ここで、θcは材料の臨界角であり、nは材料の屈折率である。この方程式はシステムのNAを決定するために有用であり、入力光線束は、既に誘電体媒体の内側である。この場合には、方程式の値nは、1.0より大きい。
照明の伝達に関する従来技術は、 Fein の米国特許第6,189,687号(特に、図1F)に示される。このコーナ・ターン形態は、従来の反射器についてだけ可能である。何故ならば、TIRは任意の光線を入射させないからである。全てのTIR動作に対して、米国特許第6,189,687号は、45°曲がるための図3Bの装置を有する。類似の形状を有する光学素子は図13Aに図示され、ここで開示される角度回転子の鮮明度の識別、及び長所を促進する。
図13Aは Fein のコーナ・ターン1350の構造を示し、ポート1351,1352は共通の方向45°横たわる。それは構造角θを使用し、構造角θは臨界角θc=sin-1(1/n)の余角であり、n=1.495、θ=49°である。これは、誘導された光の最大角(又は、ほぼNA=1)に対応する。内壁1353はTIRが動作可能な平坦なミラーであり、ポート1351の点F1からポート1352の点F2まで伸長する。外壁1354はポート1351の点P1から点P2まで伸長する放物線状の弧を含み、点F2に焦点を有し、軸が、入口孔1351に対する垂直に対して角度θを作り、線F2−P1に対しより一層垂直な方向(図13Aに示す時計回りの方向)において、楕円弧は点P2から点P3まで伸長し、焦点F1,F2を有し、放物線状の弧は点P3からポート1352の点P4まで伸長し、焦点を点F1に有し、その軸が射出孔1352に対する垂直に対して角度θを作る。構造線1355は、ほぼNA=1における光線の制限と同じ方法で、外壁1354に対して反射される。
これらの構造線は、ほぼNA=1に対するものであるが、 Fein の図3Bの装置は、その種の放射を全反射だけを介して実際に伝達できない。これは図13Bに示され、コーナ・ターナ1310の光線トレースを描く。図13Bのエッジ光線1357は入口孔に対する垂線に対して角度θを作り、それはこの装置の材料の臨界角の余角θ c である。それらの中の1つだけ(光線1357e)がTIRによって反射される。残りの全ては、光線1357rを屈折により伝達し、漏れと部分的欠陥を構成する。更に完全な光線トレースは、100%送達は、光線入射角が点F1,P4を結ぶ線と図13Aの入口孔に対する垂線の間の角度以下であるときだけ得られることを示す。図13Aの実施例では、この角度は約3°である。この装置に対して3°より大きい入射角を有する光線の中には、光学素子の外側に漏れるものもある。もし全ての光が全反射によって再配向されたら、(Fein の図3Bに示されるような) Fein に記載される装置は、高度にコリメートされる光源の回転にだけ適切なことが明らかになる。
光学マニホールドで使用される角度回転子は、可能な最高のNAまでの全ての光線に対する全反射を満たす。図13Cは角度回転子130の断面図であり、第1ポート131と第2ポート132を有し、角度幅2θの光に対して完全に交換である。この角度は、回転子130の透明な材料に対する臨界角の余角の2倍である。第2ポート132はポート131の平面から角度βにあり、一般に便利な値約45°において、2つの角度回転子が輝度を直角曲がりの周りで実質的には損失なしに伝達することを可能にし、従来技術の単純な丸い(又は、正方形の)断面に対する不可避の損失の原因となる状況を可能にする。
図13Cでは、平坦な側壁133が楕円セグメント134の焦点F1とF2の間で伸長し、平坦な側壁135,136によって側面に配置される。側壁135は入口孔131に対して垂直に配向され、側壁136は射出孔132に対して垂直に配向される。光線137は焦点F1から焦点F2へ単一の全反射を介して進行し、光線138は単一の全反射を介して点F1からのポート131の向かい合う側から点F2からのポート132の向かい合う側へ進行する。これは、如何にして角度回転子130が、全ての光線を±θの範囲内で第1ポート131から第2ポート132へ、漏れ無しで伝達するかを示す。この非結像光学形態は、それが受け取る輝度不均一性をスミアリングする傾向がある。このスミアリングは、第2ポート132の各点が、光を全体ポート131から、及び角度回転子130の壁部からの反射から受け取るからである、像は、ちょうど他の型の輝度不均一性なので、これが、この及び他の実施例が「非結像」と呼ばれる理由である。
図13Dは図13Cの角度回転子に類似の角度回転子1300の断面図であり、点Cに曲率中心を有する外部弧1301、及び点Cに曲率中心を有する内部弧1302を含む。適合された曲線1303は、弧1301に対して適合された曲線1304のように、弧1302の両端で終端する。曲線1303,1304は、終端ポート1305,1306を共同で定める。それらの2方向性は反対方向を向く光線1307,1308によって示され、外部入射角αと内部角度βで、各々が弧1301,1302に対して全反射する。図示されない終端ポートは、光線を屈折させる。何故ならば、それらは、例えば、ここで開示される他の光学マニホールドと結合することを期待されるからである。
図13Eも角度回転子1300を示すが、エッジ光線の平行径路の完全な組1309,1310を有し、それらは、回転子1300が全反射を介する大きな弧を通して全ての光度を伝達する角度の制限を定める。
図14は光学的シフタ140の断面図であり、第1角度回転子141、及び反対方向を向く第2角度回転子142を含む。組み合わせるために、両方の回転子は、図13Cの平坦なセグメント135に類似のセグメントの除去によって変更されてきた。従って、インターフェース1−F3は、入力光より広い。シフタ140の正味の効果は、この例では、入力輝度分布の1.5幅の横方向シフトであり、勿論、正味の効果はシフタ140を構成する透明な材料の臨界角に制限される。シフタ140の内部の複数の内部反射は、シフタ140に入射する輝度不均一性を取り除く傾向がある。
図15Aは光学的シフタ150の断面図であり、角度回転が無い横方向輝度シフトのためのものである。第1ポート151は、点F 1 とF 2 の間に及ぶ。第2ポート152は、点F 1 ’とF 2 の間に及び、点線150Lによって示されるように、ポート151から半幅シフトする。何れかのポートが空気との境界であるとき、それに入射する光は透明な材料150の臨界角θの範囲内でなければならない。直線セグメントF1’P1はポート152に垂直であり、直線セグメント ’P はポート151に垂直である。放物線F 1 1は焦点をF 2 に有し、軸が光線rと平行である。放物線F 2 2は焦点をF 1 に有し、軸が光線r2と平行であり、これは光線r と平行である。図13Cに関して以前に議論したように、非結像光学装置として、素子150はスミアリングする傾向があり、輝度分布の不均一性が素子150に入る。
図15Bは、線155Lによって示されるように、その全幅だけの横方向輝度シフトに対する光学的シフタ155の断面図である。第1ポート156は、軸線155Lの一端の点15BPT1から点15BPT2に及ぶ。第2ポート157は、点15BPT3から軸線155Lの他端の点BPT4に及ぶ。前記のように、光は、シフタ155を構成する透明な材料の臨界角15BA1に制限される。これは、点15BPT3から15BPT7への光線によって定められた線と軸155Lの間に形成された鋭角として図15Bに示される。シフタ155の周囲の大部分は、点15BPT2から点15BPT5、及び15BPT3から点15BPT6の直線であり、これらはポート156及び157に垂直である。放物線状のセグメント158は点15BPT5から点15BPT4まで及び、その焦点を点15BPT1に有し、点15BPT7及び15BPT3によって定義される光線に平行な軸を有する。放物線状のセグメント159は点15BPT6から点15BPT1に及び、その焦点を点15BPT1に有し、点15BPT7及び15BPT3によって定義される光線に平行な軸を有する。
図15Cは、図15Bに示すものと同じ光学シフタ155の断面である。点15BPT1が常に左放物線159上にあり、かつ第1ポート156が位置BPT1 * −BPT2 * へと移動するように、該素子の右手側(セグメント15BPT1−15BPT2−15BPT4)を左手側(セグメント15BPT1−15BPT3−15BPT4)に対し移動させることにより、光の横方向シフティングは、その開口角を維持しながらいかなる値にも変更され得る。
図15A,15Bは、輝度の横方向シフトの考えられる値の連続に沿った変形物を示す。更に大きなシフトは、図15Bのシフタ155より更に長いシフタを必要とするだけである。
図16は、第1矩形ポート161、及び第1矩形ポート161に垂直に向けられた第2ポート162を有する光学的ツイスタ160の斜視図である。螺旋曲線163は、光学的ツイスタ160のコーナを形成する4つの内の1つである。エアギャップ160gをまたいで配置されるランベルトのLED165も示され、光学的ツイスタ160の内側の光はその材料の臨界角に制限され、面161から面162へ僅かな損失が伝達される。
図17は、角度回転子を組み込んだ光学マニホールド170の断面図である。特に、図17は、光学マニホールド170を作るために角度回転子が如何にして結合されるかを示す。LED171,172は、各エアギャップ171g,172gを横切って、各角度回転子173,174の内部へ光を放出し、後者は直線部分175の長さに応じて配置される。出口ポート176の全体の幅が、両方のLEDからの光を受け取る。
図18は、3次元設計に取り入れられた光学マニホールド170の実施例の斜視図である。ランベルトのLED181,182はマニホールド180の内部に光を放出し、それらの組み合わされた光は出口ポート183から出る。各LEDからの光は、出口ポート183の全体の幅へ実質的に分配される。図18では、2次元の外形が、3次元固体へ直交する経路方向を使用して押し出される。或いは、射出成型からの部品の除去を容易にするために、押し出しは1°又は2°の抜き勾配で僅かに先細りできる。この方法では、開始外形、又は終端外形は他方より小さく、装置の性能の少しの低下を招くと信じられる。
図19は、正方形入力ポート191を有する光学マニホールド190の斜視図である。一連の角度回転子192,193矩形出力ポート194を送り出す。直線の矩形部分195は一連の角度回転子196,197を送り出し、そこから矩形出力ポート198を送り出す。部分195の長さは、ポート198をポート194と同じ平面に配置するために適合される。
図20Aは光学マニホールド200の斜視図であり、赤色LED Rから光を受け取る横方向シフタ201、緑色LED Gから光を受け取る混合ロッド202、及び青色LED Bから光を受け取る横方向シフタ203を含む。ダクト204は、混合された光を受け取る。マニホールド200の内部では、全ての光は臨界角θの範囲内に限られる。何故ならば、前記のように、LEDは小さなエアギャップ(例えば、図示されるエアギャップ201g)を横切って発光するからである。
図20Bは光学マニホールド205の斜視図であり、3つの分岐207−209によって送り出される入力ダクト206を有する点でマニホールド200(図20A)と類似する。しかし、更に離れたソースに到達するために、マニホールド205は更に大きい。入力分岐207,208は、各々が反対方向を向く2つの角度回転子を含む。上部分岐207は、上向きに湾曲する第1角度回転子207a、及び下向きに湾曲する角度回転子207bを含むように示され、想像線207dがそれらを結合させる。上部分岐207は赤色LED Rのためのものであり、下部分岐208は青色LED Bのためのものであり、更に長い混合ロッド209は緑色LED Gのためのものである。
図21は4:1光学マニホールド210の断面図であり、コプレナ入力ポート211、角度回転子212、及び各入力ポートからの光を全範囲にわたって受け取る出力ポート213を有する。しかし、角度回転子212が光学マニホールド210のコンバイナに同化するスリット状の隙間214は、実際には僅かに丸みを付けられ、更に幅が広く丸みを付けられた先端部(大体、千分の数インチの幅)を有する長い隙間での置き換えとして定められる。
光線トレースは、その種の実際の理想からの逸脱が数%の小さな損失、及び射出面全体の均一性からのほんの小さなズレの原因となることを示してきた。その種の設計変更は、これらの図面の描画スケールで容易に見るには余りに小さ過ぎ、それらの性能コストは小さい。部分的に、これはここで記載される光学変圧器の統合された大きな電力のためであり、入力光の大きな空間的変化は、出力均一性からの非常に小さな逸脱をもたらす。例えば、LED上の暗いボンディング・パッドは、均一性からのたった5%逸脱をもたらし、商用ディスプレイの非公式の50%制限よりも小さい。
図22は4:1光学マニホールド220を示し、コプレナLED221、デュアル角度回転子222、及び出口ポート223を有する。図22では、コプレナLED221は、図21のそれらよりも更に間隔を空けられる。
マニホールドの内部では、光が臨界角に制限されるように、図21−図22のLEDは、ランベルト光をエアギャップを横切って射出する。図23は4:1光学マニホールド230を示し、コプレナLED231は、図12と同一の角度変圧器232に埋められる。それらからの光は、角度回転子233から出口ポート234まで進行する。ここで教示される原理によると、入力ポートの間の距離は所望する距離に対して調節可能であり、ポートが共通の面に存在することを可能にする。良い熱管理に必要なLED間の距離が容易に適応されるので、共通の回路基板上にある複数のLEDに対して特定のマニホールド・コンバイナを設計するとき、この機能は特に有用である。
図24はアーチ形の4:1光学マニホールド240を示し、入力ポート241、角度回転子242、及び出口ポート243を有する。外壁244,245,246、及び内壁247は、点Cと中心を共有する円弧である。半径Rは、これらのアーチ形の壁部からの漏れを防ぐのに充分なだけ大きくなければならない。出来る限り、本発明の事実上全ての実施例では、伝達効率、又は出力均一性に測定可能な効果を与えることなく、この装置の形状ひだは、ひだを面取り、又は拈りすることの何れか、若しくは両方の組み合わせによって変形できる。
図25はアーチ形の4:1光学マニホールド250の斜視図であり、各々が小さな角度回転子252を有する4つの入力ポート251、及び共通の出力ポート253を含む。小さな角度回転子254、媒体サイズの角度回転子255、及び大きな角度回転子256は、マニホールド250が、小さな半径257から媒体半径258を通して大きな曲率半径259まで変化する曲率半径を有することを可能にする。これらの半径、及び分岐間の間隔は、特定のマニホールドを含む種々の角度回転子の回転角と相対的な大きさによって制御される。
図26Aは2*2:1光学マニホールド260の斜視図であり、各々が小さな角度回転子262を有するノンコプレナ正方形入力ポート261を有する。回転子262の各ペアは、矩形分布を大きな角度回転子263に送り出す。図26Aでは、4つのポート261の各々は任意の異なる平面に配置されていたが、同じ平面にすることも容易である。
図26Bは図26Aの2*2:1光学マニホールド260の斜視図であり、矩形角度回転子263によって送り出される正方形出口ポート264も示し、今度は矩形角度回転子263が平面に作用する角度回転子262によって送り出され、回転子263の平面に直交する。
図26Cは4:1マニホールド2650の斜視図であり、2つの角度回転子2652によって送り出される出力ポート2651を含み、角度回転子2652の各々は直交面内の1組の角度回転子2653によって送り出される。これら4つの回転子の各々は、更に2つの回転子に至り、4つの脚部2655の1つを形成する。
図26Dは9:1マニホールド2660の斜視図であり、図26Cの脚部2655と同じコーナ脚部2665を有するが、更に大きな出力ポート2661を有する。コーナ脚部2665の間は中心脚部2666と側面脚部2667であり、側面脚部2667は、上部角度回転子2667Aと下部角度回転子2667Bを含み、ライトパイプ2667Pによって接続される。中心ライトパイプ2668は、この3*3配列の光学的導管のまさに真ん中にある。
図27Aは16個のコプレナ入力ポート271を有する更に手の込んだ4*4:1光学マニホールド270の斜視図であり、コプレナ入力ポート271の各々はデュアル角度回転子272を有する。4つのデュアル角度回転子の各列は、大きなデュアル角度回転子273を送り出す。
図27Bは他の角度から見た図27Aの4*4:1光学マニホールド270の斜視図であり、正方形出力ポート274を示す。
図28Aは4*4:1光学マニホールド280の斜視図であり、該光学マニホールド280は16個のコプレナ入力ポート281を含み、コプレナ入力ポート281の各々は、第2角度回転子283を送り出すデュアル角度回転子282を有し、第2角度回転子283はデュアル角度回転子282の面に対し90°曲がった面にある。これらデュアル角度回転子の4つの列は4つのツイスタ284に入り、大きな角度回転子285が続く。
図28Bは他の角度から見た図28Aのマニホールド280の斜視図であり、正方形出口ポート286を示す。
ここで記載される光学マニホールドの汎用性を示すために、図29は光学マニホールド290の斜視図であり、自動車ダッシュボードの計器を照らすために利用されるものに類似する。信頼性のために、デュアル入力LED291はマニホールド290の内部に入り、第1照明器具として動作する可能性、及びバックアップ(又は、日中の)照明器具として動作する可能性を有する。或いは、2つのLEDは、異なる全部の状態を合図するための異なる色を有する。入力光は混合ロッド292の中で分かれ、約半分は4*4出力配列293へ行き、他の半分は分かれて矩形出力ポート294を送り出す。
ここで記載される種々の光学マニホールドの他の長所は、該マニホールドに対する入射光の制限角だけでなく、入射輝度の空間形状も(特に、正方形から矩形へ)変える機能である。図15A−図15Bの輝度シフタはこの目的のために利用でき、細長い輝度分布が生成されることを可能にする。
図30は、w/2の直交スイープによって(ポート302における)幅wの外形301から形成される輝度シフタ300の斜視図であり、第1ポート302は2:1矩形である。第2ポート303は、図15Aで示されるw/2ではなく、w/4だけシフトされる。
図31Aは、他の実施例の分解図である。上部1/2幅シフタ300Uは線300Udをまたがって直交シフタ305Uと隣接し、幅w/2の直交シフタ305Uはw/4の横方向シフト、及びw/2の下方向シフトを有する。殆ど同一であるが反転した下部シフタ300Lはシフタ305Lと隣接し、w/2の横方向シフト及び上方向シフトw/2を提供する。
図31Bは、図31Aの分解図に示されるモノリシック・エテンデュ・スクイーザ310の斜視図である。図31Bでは、正方形入力面311が上部ダクト311Uと下部ダクト311Lに分割され、また分岐して4:1矩形出力面(図示されない)を形成する。前記のように、この装置は、透明な材料の臨界角の範囲内の光で動作する。
図31Cは、図31Bに示されるエテンデュ・スクイーザ310の他の斜視図であり、4:1矩形出力面312を示し、その幅2wと高さw/2も示す。
図32は、モノリシック9:1エテンデュ・スクイーザ320の斜視図であり、上−左光ダクト321、中心矩形ダクト322、及び下−右光ダクト323を含む。これら光ダクトは、正方形面ポート324を3つの部分に分割し、各々は3:1の比を有し、それらは移動され9:1細長い矩形ダクト325として再結合される。矩形325の形状は、9個の小さな光ダクト、又は特に、蛍光体コーティングされたときの照明装置のための統合光源のためのファンアウトとして、両方に有用である。
ここで記載される光学マニホールドの多くの実施例についての実際の問題は、マニホールドを適切な位置に取り付けるための取り付け点を何処にするかである。表面が光学的に活性なとき、取付具をその上に配置することは、所期の行き先からの光の発散による光学的損失を招く。従って、光学不活面のいくつかをマニホールドの一部として配置することが必要である。
図33Aにおいて、各要素に対する命名は、まず、図番号(33A)で始まり、コードが続く。コードは、対象のタイプを特定し(ポイント(点)に対しPT、放物線に対しP、楕円に対しE、平坦ミラーに対してFM、光線に対しR)、次いで、各要素を別個に特定する番号が続く。残りの要素は、対象のタイプを特定するいかなるコードも有さず、図番号(33A)と番号のみを有する。図33Aは、入力ポート33A1及び出力ポート33A2を有する光ダクト330の断面図であり、入力ポート33A1及び出力ポート33A2の両方に対し限定的な入射角θがある。ダクト330の側部は、ポイント33APT12に焦点が合う放射線弧33AP1と光線33AR1に平行な軸線を含み、ポイント33APT1からポイント33APT2へと延びる。ポイント33APT2は、入口開口33A1の垂線に対する角度θによって定義される方向でポイント33APT15を通過する直線上にある。側壁は、焦点33APT15及び33APT12を持つ楕円弧33AE1と共に延び、該楕円弧33AE1は、ポイント33APT2からポイント33APT3へと延びる。放物線弧33AP2は、ポイント33APT3からポイント33APT5へと延び、ポイント33APT12に合う焦点と、光線33AR2に平行な軸線を有する。楕円弧33AE2は、焦点33APT13及び33APT12を有し、ポイント33AP6からポイント33APT6へと延びる。楕円弧33AE3は、焦点33APT13及び33APT16を有し、ポイント33APT6からポイント33APT8へと延びる。平坦ミラー33AFM1は、光ガイドの左側を完成させ、ポイント33APT8からポイント33APT9へと延びる。ポイント33APT8は、出口ポート33A2に垂直でポイント33APT9を通る直線と、ポイント33APT1を通る別の直線とを交差させることによって得られ、これは、出口ポート33A2の垂線に対して角度θを成す。ポイント33APT16は、ポイント33APT8と33APT10を連結する直線上にある。右手側において、光ガイドは、焦点33APT16及び光線33AR4に平行な軸線を持つ物線弧33AP3で始まり、ポイント33APT10から33APT12へと延びる。該側面(プロファイル)は、非光学活性曲線33A3を持って連続する。非光学活性曲線33A3は、ポイント33APT12及び33APT13を連結する直線と交差しない限り、どのような形状も与えられ得る。ポイント33APT1に焦点がありかつ光線33AR3に平行な軸線を有する放物線弧33AP4は、ポイント33APT13からポイント33APT14へと延びる。平坦ミラー33AFM2は、該設計を仕上げ、ポイント33APT14からポイント33APT15へと延びる。
図33Bは、角度33B1によって示される完全90度光回転を有する角度回転輝度ダクト3300の断面図であり、図13Dの断面図に類似する。受入れ及び出口角度33B4の両方は同じ値である。この図の命名法において、MPはマクロ焦点放物線(1965年1月、米国光学学会の定期刊行物第55巻第1号第5〜11頁、D. Spencerの論文「反射板輪郭としてのマクロ焦点コニー」において定義される)を表し、またCは円を表す。側壁は、ポイント33BPT1からポイント33BPT2へと延びるマクロ焦点放射線33BMP1で始まる。これは、円形火線33B2の接線の光線33BR2に平行な光を反射する。円形火線33B2は中心33BPT8と、ポイント33BPT8から33BPT3までの距離に等しい半径とを有する。光ガイドは円形ミラー33BC1に続き、円形ミラー33BC1は、中心33BPT8を有し、ポイント33BPT2からポイント33BPT7へと延びる。内壁は、ポイント33BPT5からポイント33BPT4へと延びる平坦ミラー33BFM1から構成される。このミラーは、出口開口に垂直である。マクロ焦点放物線33BMP2は、ポイント33BPT4からポイント33BPT3へと延び、光線33BR1に平行な光線を、まるでこれらが円33B3の接線であるかのように反射する。円33B3は火線33B2の外延である。このミラーの挙動は、反射後に円33B3に対する接線ポイント33BPT6から来るように見える光線33BR1によって実証される。該輪郭(プロファイルもしくは断面)は非光学活性面33B6で終わる。非光学活性面33B6は、これが、中心33BPT8を有しポイント33BPT3から33BPT9へと至る円形火線33B2と交差しない限り、どのような形状であってもよい。該光学部品は、垂直線33B5に対し対称である。ミラー33BC1が円形ミラーであり、33B2が円形火線であり、両方が同じ中心を有するので、該光学部品が提供する回転は、角度33B1(33BC1及び33B2に対する弧長と側部ミラーの回転の対応する減少を伴う)を変更しつつ、残りの幾何学的配置を変えないことにより、容易に変更され得る。
図34は光ダクト340の断面図であり、光ダクト340は対称的に配置されたポート341及び342を有する。その下方輪郭は、左側において放物線ミラー34P1を含み、放物線ミラー34P1はポイント34PT1から34PT2に延び、かつ焦点34PT3を有し、その軸線は34R1に平行である。上方輪郭は、左側において平坦ミラーセグメント34FM1を含み、平坦ミラーセグメント34FM1はポート341に垂直であり、ポイント34PT6からポイント34PT5まで及ぶ。それは、次いで、ポイント34PT5からポイント34PT4までの放物線ミラー34P2に続き、放物線ミラー34P2は焦点34PT1を有し、その軸線は光線34R1に平行である。該輪郭は非光学活性曲線343で終わり、非光学活性曲線343は、これがポイント34PT4及び34PT3を連結する直線と交差しない限り、どのような形状であってもよい。受入れ角度は出口角度と等しく、また、光線34R1と、ポイント34PT1及び34PT5を連結する線との間の角度によって定義される。設計は、垂直線344に対し対称である。
図35は光ダクト350の断面図であり、光ダクト350は、複数の入力ポート351及び出口ポート352を有する。入力ポート351は、平坦ミラー35FM3及び35FM1に垂直である。該素子の受入れ角度は、ポイント35PT2からポイント35PT12までの線と光線35R1との間の角度によって定義される。両方は、平坦ミラー35FM3及び35FM1に対し同じ角度を成す。出口角度は、ポイント35PT8及び35PT10を連結する線と、35PT9及び35PT7を含む線との間の角度によって定義される。平坦ミラー35FM1は、ポイント35PT1からポイント35PT2へと延びる。光ガイド輪郭(プロファイルもしくは断面)は、ポイント35PT2からポイント35PT3へと延びる放物線弧35P1に続き、放物線弧35P1は、35PT11に焦点を有し、また光線35R1に平行な軸線を有する。楕円弧35E1は、ポイント35PT3から35PT4まで延び、焦点35PT12及び35PT11を有する。放物線弧35P2は、ポイント35PT4からポイント35PT6へと延び、35PT12に焦点を有し、また光線35R2に平行な軸線を有する。楕円弧35E2は、35PT6と35PT7間に延び、35PT12及び35PT9に焦点を有する。放物線35P3は、ポイント35PT7からポイント35PT8まで延び、35PT12に焦点を有し、また、ポイント35PT7からポイント35PT9への光線に平行な軸線を有する。反対側では、光ガイド輪郭は、ポイント35PT9からポイント35PT10へと延びる平坦ミラー35FM2で始まる。放物線弧35P4は、ポイント35PT10からポイント35PT11へと延び、ポイント35PT8に焦点を有し、また線35R2に平行な軸線を有する。該設計は、ポイント35PT11からポイント35PT12へと延びる非光学活性面353によって終わる。非光学活性面353は、ポイント35PT11と35PT12とを連結する直線に交差しない限り、どのような形状であってもよい。
図36は輝度ダクト360の断面図である。輝度ダクト360は、ポイント36PT1からポイント36PT2までの点線周りに左右対称な形状を有し、またポート363を有する。両光学部品361及び362は、平坦ミラー35FM1及び35FM3とポート351が取り去られた光学部品350と同一である。図36におけるポイント36PT1から36PT2への線は、図35におけるポイント35PT2から35PT12への線と同じである。
図37A、図35の系350、及び4つのLED372によって送り出される4ポートマニホールド371を含む拡張光学マニホールドの断面図である。光学マニホールド371は、図34の4つの部分340、角度回転子374、及び角度変圧器375を含み、それらはダクト350に結合し、矢印376によって示される。光学不活面373は、取り付け、及び射出成型での射出ゲートと突出しピンの配置のために利用可能である。
図37Bは、光学マニホールドの他の実施例の斜視図である。図37Bの光学マニホールド3700は、前記の図の構成要素を組み合わせる。図37Bでは、光学マニホールド3700は、(各々がCPC3703を有する)4つの入力ポート3701、及びそれらの組み合わされたエテンデュだけを有する単一の出力3702を含み、入力ポートに入射する全ての光は、出口ポートへ搬送される。各入力ポート3701は、(図33Aの実施例の外形と同一である)角度回転子3704の1つを送り出す。回転子は(図37のそれと同一の)コンバイナ3705を送り出し、次にコンバイナ3705は大きな回転子3706と接続する。構造的ビーム3707は回転子3704の光学的に不活性なフランジと接続し、フランジ3708のそれとは異なる平面での安全な取り付けを提供する。
図37Cは更に他の組み合わせの断面図であり、図7Eのそれと同一の遠隔蛍光体3750を各々が有する2つのデュアル・レンズLEDを示し、青色透過ダイクロイック・フィルタ3755を含み、蛍光体後方発光の光線3756をリサイクルするように見える。各蛍光体は角度回転子3770を送り出し、それらの光度は出力ポート3780で結合される。ブラケット3775は頑丈な支持を提供し、蛍光体3760は構造的負荷を受けない。
図38AはソースS1を有する誘電体CPCの断面図であり、エッジ光線383を放出して、受信器R1を有する誘電体CPC382を照射する。S1全体の不均一性は取り除かれ、均一な分布をR1において与える。湾曲した正面は、この実施例が平坦面CPCよりも短くなることを可能にする。
図38Bは、他の形態の誘電体CPCの断面図である。エッジ光線の自由空間伝搬は位置誤差を容認しないので、図38Bは光送達を保証する他の形態を示す。ソースS2を有する平坦面誘電体CPC385は誘電体ブロック387を照射し、今度は誘電体ブロック387が受信器R2を有するCPC386を照射する。このCPC形態が使用される光学部品において、エアギャップ388がいくつかの実施形態で必要である。反射防止コーティングはエアギャップに最も近いブロック387の面に適用でき、フレネル反射による損失を最小化する。
図39A−図39Bは、二つのCPCを含む代替装置の断面図である。90°回転が望ましいとき、図39Aの形態は、フラックスを伝達するために何故その種のプリズム・カプラが有用であり得るかを示す。CPC39A3は、源39A1から光を集め、それを対角線ミラー39A5上へと視準する(平行にする)。対角線ミラー39A5は、該光をCPC39A4に向けて反射し、CPC39A4はそれを受信器39A2上に集中させる。しかしながら、この形態は、完全ではなく、上記源を出た光39AR3の一部は、例えば、光線39AR1及び39AR2の場合の例のように、該光学部品の側壁を通って逃げる。図39Bの光学部品は、図39Aの実施形態と類似するが、その改良である。この実施形態において、CPC39B3は、源39B1からの光を集め、エアギャップ39B6を通じて視準する。対角線ミラー39B5は、この光をエアギャップ39B7を通じてCPC39B4へと反射する。CPC39B4は、次いで、該光を受信器39B2上に集中させる。該光学部品内部の光線の通路は、光線39BR1によって例示される。エアギャップ39B7は、CPC39B3から出てくる放射線の流れ線の方向にあり、エアギャップ39B6は、ミラー39B5によって反射された光の流れ線及びCPC39B4の流れ線の方向にある。この構成は、源39B1から受信器39B2への光の完全な幾何学的伝達が成し遂げられ得ることを許容する。エアギャップにおいてフレネル損失によるいくらかの光学的損失がある。そのため、反射防止コーティングが、それら損失を無視できるレベルまで低減するために用いられ得る。
図40は、光学マニホールドの他の形態の断面図である。図10Dのリサイクル蛍光体後方発光を参照して示され議論される方法は、この後方放出を蛍光体へ戻す青色通過フィルタを利用する。この方法は、蛍光体の低吸収を利用する。図40の形態は、それ自体の発光波長の著しい吸収を有さない蛍光体に対して利用できる。誘電体CPC401は、それに結合された青色LED402を有し、その配向された出力がエッジ光線403として示される。この青色光は、対角線青色通過フィルタ404を妨げられずに通過し、誘電体CPC405の内部へ進み、蛍光体パッチ406を照らす。蛍光体後方発光はフィルタ404まで進み、第3誘電体CPC407の内部へ反射され、第3誘電体CPC407は射出面408を有する。平坦部分407fは、入射角を、CPC407を含む誘電体材料の屈折率nに対してαc=sin-1(1/n)で与えられる臨界角αcより小さく制限するように作用する。
図41は、光学マニホールドの他の形態の断面図である。図41は図40に類似の形態を示し、そこへ結合される青色LED412を有する誘電体CPC411を含む。CPC411は、その上にコーティングされた青色通過フィルタを有する対角線射出面413を有する。対角線プリズム414は、面413へ光学結合される。誘電体CPC415はプリズム414に隣接し、蛍光体パッチ416をその射出面に有する。蛍光体後方発光はプリズム414を通して進行し、対角線射出面413に反射して誘電体CPC417へ入射する。この反射された後方放出は、仮想ソース418をCPC417の射出面に形成する。拡大図は、如何にして平坦部417fが、面418への入射角を臨界角αcに制限するように作用するかを示す。
図42は、光学マニホールドの他の形態の断面図である。図42は、図41に類似の形態を描く。誘電体CPC421は青色LED422に結合され、その上にコーティングされた青色透過ミラーを有する対角線射出面423を有し、プリズム424へ光学結合される。誘電体CPC425は青色光をLED422から受け取り、それを蛍光体426に集中する。蛍光体後方発光はプリズム424を通して反射され、対角線プリズム427へ入射する。第3誘電体CPC428は後方発光をプリズム427から受け取り、それを射出面429を通して集中する。
図43は、図42の自由空間バージョンの断面図である。湾曲した上部誘電体CPC431は青色LED432へ結合され、その光を青色通過フィルタ433を通して第2誘電体CPC434に送り、蛍光体パッチ435をその射出面に有する。蛍光体後方発光は、フィルタ433によってミラー436へ反射され、そこから第3CPC437へ入射し、そこで射出面438を通して集中される。
図44は、図43に類似の光学マニホールドの他の形態の断面図である。図44は、CPC441、青色LED442、青色通過フィルタ443、第2CPC444、蛍光体パッチ445、対角線ミラー446、及び第3CPC447を含む。Y字型コンバイナ448は、蛍光体パッチ445の2倍の領域を有する出力面449を有する。
図45は、多波長光出力を提供するために異なる色の複数のLEDを組み合わせるのに使用できる光学マニホールドの断面図である。異なる色の複数のLEDを白色結果に組み合わせるとき、もし出力領域が任意の1色の入力領域とほぼ同じなら、それらの和よりも有利である。何故ならば、これは輝度を、例えば、約3の因子だけ増加させるからである。(厳密に言うと、もしLEDが固体誘電体に埋め込まれたら、出力領域から空気中へ順番に出る全ての光に対して、出力領域のサイズが入力領域よりも誘電体材料の屈折率の2乗に等しい因子だけ大きくなければならないことを銘記すべきである。)図45は、これを遂行する1つの方法を示す。3つの湾曲面誘電体CPCが示され、赤色CPC451、緑色CPC452、及び青色CPC453を含む。対応するLEDソースR,G,Bは、各CPCと光学的に接触する。即ち、エアギャップが無い。対角線フィルタ454は、赤色光だけを反射する。第2対角線フィルタ453’は、青色光だけを反射する。3色全てがそれにより重ねられ、第4CPC455へ送られ、第4CPC455はそれらの光を出口面456で白色結果に組み合わせる。該出口面456、4つのCPC451,452,453,456を含む誘電体材料の屈折率nに少なくとも等しい因子だけ面R,G,Bよりも実際に大きい。(この因子は、2次元の場合に対してのみ適用できる。3次元では、射出面の領域は、因子n2によって更に大きい。)しかし、第4CPC455も異なる。何故ならば、それのみも基底線形部分を含み、基底線形部分は、面456への入射角を臨界角αcの最大値に制限するために作用するからである。そのチップ(先端)の形態は、図40のクローズアップ407fに示す形態に類似する。面456を出る屈折された光線は、90°までの範囲内である。
図46は、多波長光出力を提供するために複数の異なる色のLEDを組み合わせるのに使用できる光学マニホールドの他の形態の断面図である。図46は、赤色誘電体CPC461、緑色CPC462、及び青色CPC463を示す。第1対角線フィルタ464は赤色光だけを反射し、第2対角線フィルタ465は青色光だけを反射する。プリズム・ブロック466は、これらフィルタ・コーティングをその上に有する4つの小さなプリズムから組み立てられる。第4誘電体CPC467は、3つの重ね合わされた放射入力を受け取り、射出面468で単一の白色出力に組み合わせ、射出面468のエッジは、3つの着色されたCPCのエッジの1つのn倍のサイズである。直線部分467fは、入射光を臨界角αcに制限する。
図47は、図46に類似の光学マニホールドの他の形態の断面図である。白色結果が狭い角度であると所望されるとき、第4CPCは省くことが出来る。また、エアギャップは、プリズム・ブロックと緑色CPCの間に厳密には必要でない。図47は結果を赤色誘電体CPC471、及び青色誘電体CPC473を用いて前のように示すが、緑色CPC472はデュアル対角線射出面を有する。赤色反射器474と青色反射器475は、対角線サブプリズム476,477,478の面に適用される。組み合わされた白色出力479は、3つのCPCの内角θの Snellian 結果であるビーム幅αを有する。
図48は、多波長光出力を提供するために複数の異なる色のLEDを組み合わせるのに使用できる光学マニホールドの他の形態の断面図である。いくつかのケースでは、もしLEDが同じ平面ならば、更に好都合である。従って、図48は、赤色CPC481、緑色CPC482、及び青色CPC483を含む複数の平行誘電体CPCを示す。第1対角線ミラー−プリズム484と第2対角線ミラー−プリズム485も示される。前のように、サブプリズム486,487,488は、白色出力489を提供している。
図49は、多波長光出力を提供するために複数の異なる色のLEDを組み合わせるのに使用できる光学マニホールドの他の形態の断面図である。コプレナ・ソースの自由空間バージョンも可能である。図49は、混合ロッド491mと射出器491iを有する赤色CPC491、緑色の湾曲した上部CPC492、及びCPC491と同一の形態を有する青色CPC493を示す。側部CPC491及び493は、LEDから出てきてかつこれらCPCの誘電(絶縁)材料へと屈折される光の方向によって定義される臨界角度に制限される放射線を受け入れるように設計される。該光学部品に光学的に連結される(にかわもしくはゲルを用いて)LEDでは、混合ロッド491m及び493mの上方チップは、小さいCPCにLEDのランベルトの放出(放射)を変換させることを要求し、これにより、該放射が該混合ロッドの臨界角度に制限され、これにより、該放射が側部損失を伴うことなく混合ロッドの下方に移送され得る。この場合、側部CPC491及び493は、臨界角度に制限された光を受け入れるように設計されるが、中間CPC492は、中央LEDによって発せられた十分なランベルトの放出を受け入れるように設計される。対角線ミラー494は赤色光を赤色反射器496にそらし、ミラー495は青色光を青色反射器497にそらす。第4CPC498はこれらビームを出口面499で白色出力に組み合わせ、平坦部498fは入射角を面499で臨界角αcに制限する。
図50は、多波長光出力を提供するために複数の異なる色のLEDを組み合わせるのに使用できる光学マニホールドの他の形態の断面図である。図50では、光学マニホールドは、対角線射出面を有する赤色CPC501、緑色CPC502、及び青色CPC503を有する。プリズム504は、赤色透過−緑色反射器をその対角線面に有する。過渡プリズム505は組み合わされた赤色光と緑色光を受け取り、プリズム506へ光学的に結合され、プリズム506は青色反射器をその対角線に有し、白色出力507がプリズム506を出る。
図51Aは、コプレナ・ソースを利用する光学マニホールドの他の形態の断面図である。図51Aの実施例は、赤色誘電体CPC511、緑色誘電体CPC512、及び青色誘電体CPC513を含む。対角線ミラープリズム514は、赤色光を下向きに過渡プリズム515を通して反射する。その対角線に緑色反射器コーティングを有する対角線プリズム516はプリズム515と光学的に結合され、対角線は緑色光を下に過渡プリズム517を通して送る。その対角線に青色反射器コーティングを有する対角線プリズム518は、プリズム517に光学的に結合される。白色出力519は、ビーム幅αを有するプリズム519の底部を出る。該LED間の間隔は、光ガイド515及び/又は517を別々に延ばすことにより、容易に変更され得る。
図51Bを参照する。実施例の中には、ここで記載される光学変圧器の青色励起実施例で2つの異なる蛍光体を利用することが不可能なものもある。良い量子収量を有する緑色蛍光体は、その青色−励起LEDと同じ発光出力の緑色LEDとほぼ同じ光度を生成するが、更に広い範囲の波長が演色のためには更に良い。第2蛍光体は白色LEDで今使用されているような従来の黄色蛍光体であるが、その発光の赤色部分を減少させるために注入される。これは、光ルミネセンスによって生成されるときに、赤色波長が大きな Stokes 損失を有する点で長所である。代わりに、赤色LEDは、優れた白色ソースを生成するために2つの蛍光体と混合できる。図51Bは、多波長光出力を生成する光学マニホールドの形態の断面図である。特に、図51Bの光学系は、白色光を作り出す白色LEDマニホールド5100を含み、2つの青色LED5101と赤色LED5102を発光入力として含む。青色LED5101はCPC5103を送り出し、CPC5103は光を青色透過ダイクロイック・フィルタ5104にコリメートし、今度は青色透過ダイクロイック・フィルタ5104がCPC5105の頂点にある。緑色蛍光体5106と黄色蛍光体5107はフィルタ5104によってリサイクルされた後方放出を有し、増大した前方発光は小型CPC5108によって集められ、今度は小型CPC5108が角度回転子5109のペアを送り出す。各角度回転子5109のペアの第2回転子が、均一な輝度と均一な白色クロミナンスを出口ポート5111に届ける出力混合ロッド5110を送り出す。
図51Cは、多波長光出力を生成する光学マニホールドの他の形態の断面図である。図51Cの実施例は、緑色蛍光体のみを有する。図51Cの光学系は、CPC5152を送り出す入力青色LED5151を有するマニホールド5150を含み、CPC5152は青色通過フィルタ5153と接触する。CPC5154は、緑色蛍光体5155を小さな端部に有する。蛍光体5155はCPC5156を送り出し、CPC5156は蛍光体の光を対角線赤色反射フィルタ5157にコリメートする。青色LED5158はCPC5159を送り出し、CPC5159はコリメートされた青色光をフィルタ5157を通して送る。赤色LED5150はCPC5161を送り出し、CPC5161はコリメートされた光をフィルタ5157へ送り、今度はフィルタ5157がこの光90°を大きなCPC5162に沿って反射する。大きなCPC5162は小型CPC5156,5159,5161からの光を混合し、それらを角度変圧器5163へ搬送し、角度変圧器5163は射出面5164からの屈折に対する角度を狭くする。
複数のLEDソースを統合するここで記載される光学変圧器の機能は、3より大きい波長が使用され組み合わされることを可能にする。肉眼の色収差はRGBビデオの赤色イメージと青色イメージを分ける傾向があるので、琥珀色とシアンが付加でき、その種の効果を減少させる。例えば、図51Aのスタックされた形態が、琥珀色ソースとシアン・ソースに対して2以上のCPCとフィルタを増大できる。
図52を参照すると、光学マニホールドの他の形態の断面図である。輝度シフタの主題、及び図15Aの半値幅横方向シフタ150、及び図15Bの全幅シフタ155の連続を続けることに戻ると、図52の実施例は、矢印2wで示されるような、ダブル幅横方向シフトが可能な輝度シフタ520を含む。図示されるように、光は出口ポート521に引かれた軸520aからの角度θに制限される。入力ポート522はより小さい幅を有し、ポート521に対して横方向にシフトされる。入力ポートと出力ポートとの大きさの違いの理由は、入力ポート522がLEDからの十分なランベルト光を受け入れるのに対し、出力ポート521は角度θに制限される光を発するからである。左の外形(輪郭)は、点Fから点P1に延びる平坦ミラー523、点P1と点P2の間で延び焦点をFに有し軸が線rと平行な放物線弧524と、点P2から焦点F延び焦点をFとFに有する楕円弧525を含む。右の外形は、点F2から点F3に延びる放物線弧526を含み、放物線弧526は焦点をF1に有し、その軸線は線r1と平行である。
図53Aは、トリプレックス光学マニホールド530の平面図であり、図52(左に投影される)の左輝度シフタ531、中間輝度ダクト532、及び図52の右輝度シフタ533を含み、3つ全てが入力ポート531i,532i,533iを有し、この実施例では各幅が約1.2mmである。2つのシフタは、これら2つのシフタの直線部分の長さ(図52の523)に沿う中間ダクト532と一致する。該中間ダクトは、その入口ポートにCPC輪郭532cを有し、CPC輪郭532cは高さが約3.12mmであり、かつ角度534へと光を視準する。この角度は、角度θにより図52に示すように、両側部シフタの角度に一致する。CPC532cを出る光は、光パイプ532fにいおって上方に移送される。この結果として、この実施例では約7.2mmの幅組み合わされた出口面530eを有する光学系をもたらす。
図53Bは、図53Aに示されるトリプレックス光学マニホールド530の側面図であり、この実施例では、その幅が約2.33mmであることを示す。図53Aの3つ全てのマニホールドは、図53Aの外形に対する直行方向に、CPC外形530cを有する。このCPC外形(輪郭)の高さは、約2.28mmであり、出口角度536を有する。従って、中間ダクト532の入り口部分は、誘電体クロスCPCを利用して、垂直方向と水平方向の出口角度を、望ましい仕様に対して調整する。垂直方向と水平方向の3つのマニホールドに対する出力角度(角度534及び536)が、互いに独立して設定できる。
図54Aは、図53A−図53Bのマニホールドから放出された遠距離電界強度の輪郭ダイヤグラム540を示すグラフであり、水平方向の角度スケール541は50°左(50L)から50°右(50R)へ伸び、垂直スケール542は50°上(50U)から50°下(50D)へ伸びる。輪郭線540cは、最大3.25ワット/ステラジアンの輝度レベルを示す。輪郭線は、水平方向の境界線を約±30°に有する。輪郭線の垂直方向の境界線は大きくなく、約±40°まで広がる。
図54Bは、図53A及び図53Bのマニホールドから放出された実線で示される546で示される水平方向の輝度外形と点線547で示される垂直方向の輝度外形を示すグラフである。両方の外形は、明確な境界線と急な周辺部を有する。マニホールドを送り出すLEDの個々の違いにも拘わらず、それら全体の形は完全に再現可能である。
図55は、空間輝度マップ550を示すグラフであり、ミリメートルのスケールであり、実施例のマニホールドの出力面530eが図53A,53Bに示される。図53AのLED531i、532i、533iが、中心ダークゾーンについてモデル化され、入力不均一性が強く形成される。それにも拘わらず、マップ550は、マニホールドを送り出すLEDと比較して際立った均一性を有し、シャープで明確なエッジを有する。この分布は、LEDの通常の位置的誤差、又は輝度における個々の差による影響を殆ど受けない。その均一性と明確さも、他の高輝度光源(例えば、白熱灯フィラメント、又はアーク)よりも優れている。輪郭はエッジにおいて15,000W/m2でラベル付けされ、中心において60,000を超える。この高出力輝度は、入力の単一の発光電力に由来する。
図56A,56B,56Cは、トリプレックス光学マニホールドの他の形態を示す。図56Aはトリプレックス光学マニホールド560の斜視図であり、3つの入力LED561,562,563を有し、全て回路基板564上である。
図56Bは、図56Aと同じトリプレックス光学マニホールド560の斜視図であり、マニホールド560の発光出力を形成する球根状の自由な形式のレンズ565も示す。
図56Cは、図56Aと同じ光学マニホールド560の斜視図であり、レンズ565の発光出力567からのコリメートされたビーム568を形成するために作用する、湾曲した矩形ミラー566も示す。ビーム568は、ヘッドランプのための自動車点灯法規、又は他の規定を満たす。
図57は、4つの照明装置570のバンクの斜視図であり(図32、及び関連する議論を参照)、光学的に完全な自動車ランプを形成する。
図58A−図58Bは、自動車点灯(特に、自動車ヘッドランプ)のようなその種のアプリケーションのための非対称ビーム・パターンを生成するための他の方法を示す。図58Aは、図53Aのトリプレックス・マニホールド530の形状を有する非対称マニホールド580の外側斜視図を示し、第1ダクト582と一致する第2ダクト581も含む。図58Bは、他の斜視図である。ダクト582断面形状を射出面583に有し、その外部境界は遠距離自動車ヘッドランプ・ビーム照度(又は、輝度パターン)の形状とほぼ一致する。ダクト582は、1又は複数の方向へ長さに沿ってテーパでき、射出面583上の種々の点における輝度を調節する。垂直方向と水平方向の非対称マニホールド580の角度出力も、トリプレックス・マニホールド580mの設計によって調節できる。出口面583からの出力は、結像原理、又は非結像原理の何れかを利用する第2光学部品によって更に調節できる。
ここの記載は、個々光学素子、及びそれらを構成要素として組み合わせる複数の実施例の両方を記載する。これら素子、及びそれらの組み合わせの1つの共通テーマは、非結像光学の原理の新規適用による、エテンデュの保持を通したソース輝度の保持である。
ここで記載される光学変圧器を実施する最良の態様の記載は限定のためのものではなく、本発明の一般的原理を単に説明するためのものである。本発明の範囲は、特許請求の範囲により決定される。
これら教示の観点から、本発明の精神、又は範囲から逸脱することなく他の実施例が実施できることは、当業者には明らかである。本発明は以下の請求項によってのみ限定され、本願明細書、及び図面と関連して見たとき、請求項は全ての実施例、及び変形を含む。
図10A及び10Bの構成に戻り、小さな誘電体クロスCPC101及び大きな誘電体クロスCPC103の両方は、図1A、2B及び2Cに示されるもののように、ベーシックなCPCプロフィルの双方向(二方向)スイープ(掃引)である。図59は、二つのトラフ、すなわち、同一平面断面593の相互に垂直な線形(直線状)スイープCPC591及び592の固体交差部としてのクロスCPCの幾何学的配置を示す。各トラフが一定の断面593を有するので、トラフが図59に示されるものよりも更に長いならば、孔594から発せられるいかなる光も、トラフ592をその受入れ角度内において発つ。なされるべき点は、トラフが光学的に理想的なものであるにもかかわらず、それらの交差部590は理想的なものではないということである。593のような浅い断面の場合、完璧からの発射は小さいが、より深い構成は別の問題である。
図60Aは、タンデムクロスCPC60を示し、これは左側のクロスCPC61と右側のクロスCPC62とから成る。これらは、大きい端と大きい端とが付けて配向され、正面60mにおいて結合する。光は、ここでは入射ポートとしても知られる面60sにて入り、ここでは出口ポートとしても知られる反対側の60rにて受けられる。光線追跡シミュレーションは、60sでの光の入射が、CPCの常識から予期されるように、ほぼ100%の幾何学的効率で結合面60mに送られることを示す。しかしながら、そのような光がそれにより右側CPC62に入ると、ロスは深刻になる。これは、結果としては非結像光学の文献において従来報告されておらず、次に述べるいくつかの好ましい実施形態に対する動機付けとなる。
図60Bは、同じタンデムクロスCPC60を示すが、光線63で満たされ、図60Aの源60sから右方へ発射される。右側において漏れ光線64Aから10%ロスが、また、左側において漏れ光線64Bから更に5%ロスが顕著に目に見える。漏れ光線64Aは、図60Aの右側クロスCPC62の壁を多様に交差させた光線のTIR障害のために喪失される。漏れ光線64Bは、最初に、右側クロスCPC62によって逆反射され、これにより、左側クロスCPC61に入り、最後に図示のように放出される。この15%ロスは、従来のリン(蛍光体)−変換LEDを改良しようと努めている照明システムでは受け入れられない。
クロスCPCの構成の関連した非効率性は、図10Dに示すリサイクリング機能(関数)にある。しかしながら、実際上の光線追跡は、このプロセスの効率がわずか89%であることを示す。これは、リサイクリング全体にとってよい前兆ではない。その理由は、該プロセスが、図10Dに示すプロセスの多数の繰り返しに依存し、各繰り返しがリサイクル(再循環)光の強度の11%を失わせるからである。
これらの関連した非効率性はクロスCPCに固有である。これらは、いずれかのCPCトラフ(図59における)の2D受入れ角度内にある光線から生じるが、3D内のものはその範囲外である。これは、図61で見ることができ、該図は、クロスCPCの大きな端を出る光を表す光線方向スポット6101を表示するための角度−空間グラフ6100を示す。該光線は、いずれかの軸線の10°内の方向に制限されて見ることができる。しかしながら、円6110はまた、半径10°を有するが、グラフ6100のコーナーにおいて、多数の光線がその外側において見ることができる。これらの光線は、これらの多くが失われることになるので上述した非効率性の原因である。3D幾何学的形態の図60Aを参照して、CPC61及び62は、正方向断面を有し、正方向平坦領域60mで出会う。正方形平坦領域60mのコーナーにおけるCPC61の流れラインは、60mに対し垂直ではない。同じことがCPC62の流れラインにも起こり、これは、CPC61の流れラインに対して対称である。従って、これらの流れラインは合致しない。また、両CPCによって60mの地点に定義されるエッジ光線の円錐は、異なる方向にあり、これは、CPC61によってCPC62内へ投入されるある光のCPC62による拒絶を引き起こす。第1CPCが発して第2CPCが受ける光の位相空間における交差部のみが送り出される。
この継続の更なる改良点を開示する前に、上述した非効率性の完全にマイナスな影響が数学的に説明される。図62Aは、遠隔蛍光体(燐光体)システム(遠隔蛍光体系)6200を図式的に表し、該システムは、光源としての青色LED6201と、第1CPC6202と、中線二色フィルタ6203と、第2CPC6204と、遠隔蛍光体パッチ6205とを備える。一般に、そのような蛍光体パッチは比較的薄く、二つの表面、すなわち、CPCからの光を受ける一つの面(以下、内側面という)と、反対側の面(以下、外側面という)とを有する。フラックス(束)ダイアグラム6210も示され、破線6211はLED6201を示し、破線6212はフィルタ6203を示し、破線6213は蛍光体パッチ6205を示す。ダイアグラム6210は、以下の数学的記号を用いる。
L=青色LED6201からCPC6202に入る光束。
T=光学部品6202及び6204でのLED6201から蛍光体パッチ6205への青色光透過率(フィルタ6203に関連するロスを含まない)。
R=再循環因子(係数)、すなわち、CPC6204によってリサイクルされ、蛍光体パッチ6205へと戻された後方散乱光の割合 クロスCPCは、89%値を有する。
ρL=LED6201の積分反射率。70%の値が高品質のLEDを表す。
ρy=蛍光体放射波長に対してのフィルタ6203の積分反射率。
τb=LED青色波長に対してのフィルタ6203の透過率。
B=散乱され第2CPC6204に戻される割合。
T=蛍光体パッチ6205に打ち当たる光(該光は蛍光体の前面外へと更に送り出される)の割合。後方散乱に対するロスに加えて、この変数は、青色対黄色変換のロスとフレネル反射とを含む(蛍光体パッチ6205を覆うカバーがある場合、これに関連するロスを含む)。本発明者の著書の引用先行技術(B. Parkyn、J. Chaves、W. Falicoffの「Remote phosphor with recycling blue-pass mirror」Proc. SPIE第5942巻、Nonimaging Optics and Efficient Illumination Systems II、米国カリフォルニア州サンディエゴ、2005年8月、及び、W. Falicoff、J. Chaves、B. Parkynの「PC-LED luminance enhancement due to phosphor scattering」Proc. SPIE 第5942巻、Nonimaging Optics and Efficient Illumination Systems II、米国カリフォルニア州サンディエゴ、2005年8月。これらは、参照によりそっくりそのままここに組み込まれる。)に関し、該文献には同じ記号が用いられ、PTは、唯一の後方散乱要因とみなされ、蛍光体変換ロス(変換喪失)を含んでいない。
x=蛍光体変換後に残る総エネルギーの割合。これは、x=b+yQSeになる。ここで、bは変換されずに残った青色光の割合であり、yは変換された黄色光の割合であり、Qは蛍光体の量子効率であり、Seはストークス効率の割合である。
発明者の上述した引用先行技術において、それらは、フィルタの積分反射率であると述べられている変数ρを用いて方程式を作り出した。ρは非常に波長に依存し、黄色光では1に非常に近付き、青色光では0に非常に近付くので、パラメータρyを用いることが黄色光のための再循環システム(系)をより正確に表すということは明らかだった。この単一のパラメータは、再循環される黄色光の量が再循環される青色光のよりも格段に多いので、実際上のシステム性能をより正確に操作する。例えば、黄:青のバランスが2:1だと仮定すると、この場合、黄色は完全に反射され、ρはわずか0.65であるのに対し、ρyはこの条件下で1.0となるであろう。
レンスレアー工科大学のあるグループによって行われた研究(Narendran等の「Extracting phosphor photons to improve white LED efficiency」Rapid Research Letters、2005年、www.pss-rapid.com、これは、参照によりそっくりそのままここに組み込まれる)によれば、YAG蛍光体層からの反射青色光は、全蛍光体の厚さ及び密度に対しほぼ12%でほとんど一定である。発明者の一人であるNarendran教授との私的通信において、彼は、この値は、彼らの論文において、試験のために蛍光体層が置かれた基体(二つの表面)からのフレネル反射を含んでいたと述べている。彼は、白色光を作り出すのに適しているYAG蛍光体層からの青色反射(独力での)は、5〜7%であると見積もった。この場合、黄色対青色のバランスは10:1に近付く。そのため、フィルタρの積分反射率に対する現実的な青色は90%である。しかしながら、これは、発明者が実演したフィルタ6203における黄色光に対しての反射率値、ほぼ99%を依然としてかなり下回っている。
ここに記述する簡易化した分析において、フィルタを通過する反射されない黄色光は、フィルタを通って送出(伝送/透過)されない青色光と共に喪失されると想定される。これらの想定は、フィルタによって反射されない黄色光の場合のように(そのほんの少しがLED反射率によりリサイクルされる)、予測モデルをわずかに悲観的にする。
色バランスは、青色光の約2/3から3/4が吸収されることを必要とする。良好な蛍光体は、この吸収された光の90〜95%を黄色放射に変換する。しかしながら、この放射のより低い光子エネルギーのため、より明るい黄色光だけが放射分析フラックスの80〜85%を有する(該黄色光は、単に、蛍光体が吸収した同じ青色波長にあるなら、放射分析フラックスの80〜85%を有するであろう)。従って、たとえすべての青色及び黄色光が表面から外に出て、後方散乱が全く無くても、PTの最大値は、0.33+0.67*0.9*0.85=0.84となるであろう。一般に、PBは、黄色蛍光体放射では50〜60%であり、そのため、PTは一般に0.5をかなり下回る。
小さい5〜10ミクロンサイズの典型的な蛍光体粉末懸濁液は、約100/mmの散乱係数を与える。このような散乱強度は、余分な蛍光体厚さがより低い色温度に加えられるので、後方散乱割合PBが約55%以上になるようにする。従って、PBが55%で、色バランスが2/3の黄色で、かつ、蛍光体量子及びストークス効率がそれぞれ90%及び80%である場合、PTは26.3%である。
シミュレーションは、蛍光体厚さが増長するにつれ変数PTが減少することを示し、数値は15〜80%となるが、後者の値(80%)は、非現実的に薄い蛍光体に対するものである。低めの数値は、色温度の十分な低下並びに照明効率の両方に対して、黄色光の圧倒的な優勢が望まれる場合に生じる。
図62Aのダイアグラム6210は、システム6200に入る初期フラックスLを示し、これは透過率Tを有する。これは、フィルタにおけるロスを含まず、光学要素におけるロスのみを含む。フィルタ通過時の青色光に対するロスをも考慮に入れれば、蛍光体パッチ6205をインターセプトする上記フラックスは、LTτbのより低いフラックスレベルにある。このシステム透過率Tは、クロスCPCタイプに対して89%である。(次に、異なる好ましい実施形態が99%にて提示される。)蛍光体を通る該形態の通路において、青色光のいくらかは、黄色に変換されるが、いくらかのエネルギーロスを伴う。そのため、ごく少量が残り、これがパラメータxである。一般に、量子効率ηQ(約90%)及びストークス効率(約80%)では、青色光の2/3の変換は、x=1/3+0.72(2/3)=0.81となる。青色光及び黄色光フラックスの両方は、多様に散乱させられ、そのため、変数PTは、この第1の通過に対するそれらの結合された出力フラックスを計測する。パラメータxもまた、PTとPBの総計に等しくなければならないことは自明であり、かつ注目すべき重要な点である。従って、第1の通過における源から出現して空中へと向かうフラックスの量は、LTτBTである。この条件は、遠隔蛍光体システム(系)6200からフラックスの総量を求めるため、他の構成要素にも付加される。
リターン矢印LTτbB6220は、CPC6204に再び入り、フィルタ6203へと左方へと流れるフラックスを示す。このフラックスのわずかな部分IYは黄色光であり、別のわずかな部分lbは青色光であり、ここで、lb=1−lである。
フラックスの黄色部分は、反射白色光に対する反射率ρyで反射される。これは、反射したフラックス矢印LTPBτbyρy6221を作り出す。CPC6204は再循環因子Rを有し、該因子はCPC6204に対して作用して、受けた黄色リターンフラックス矢印LTτbBYρyR6224を与える。しかしながら、この黄色光は、蛍光体層を通過する際、蛍光体変換に関連するエネルギーを失わない。そのため、この黄色光に関連した各通過に対するPTの値は、パラメータx及びPTに関連した因子によって増長される必要がある。PTに対するこの増大調整因子は、{1+(1−x)/PT}に等しい。PTにこの因子を乗じることにより、PTは、1−PBと等しくされる。そのため、この第1のリサイクリング黄色通路では、システムからのフラックス量は、フラックス矢印6226が表すようにLTτbBYρyR(1−PB)である。その後の各通路において、抽出される量は、先の通路の値のPBRρy倍となる。そのため、この黄色リサイクリングと関連したフラックスは、次の形式の無限吸収の総計として扱われ得る。
Figure 2009523308
フィルタ6203が青色光に対して透過率τbを有する場合、フィルタ6203を通過した後のリターンニング(戻り)フラックスの青色部分は、フラックス矢印6222が示すようにLTτbBτbbであり、これは、LED6201に達し、そのフラックスは、その最初の通過における透過率と同じ透過率Tによって低減される。割合ρLはLED5201によって反射され、フラックス矢印LT2τbBBτbρL6223が示すようにその右方へのリターンを開始する。この青色フラックスは再び、透過率Tによって低減され、リターン青色フラックス矢印LTτbBBτb 2ρL26225をもたらす。この場合、蛍光体を通過するフラックスの割合を求めるために、値にPTを乗じなければならない。そのため、蛍光体を通って送られるこの通路に対するフラックスは、フラックス矢印6227に見られるようにLTτbBBτb 2ρL2Tである。その後の各通過において、抽出される量は、先の通過の値のPB2ρLτb 2倍となる。そのため、この青色リサイクリングと関連したフラックスも次の形式の無限級数の総計として扱われ得る。
Figure 2009523308
総光出力LOは、第1通過構成要素品と、黄色リサイクリング構成要素と、青色リサイクリング構成要素との合計である。数式は次のようになる。
Figure 2009523308
該値を、残りのシステム値(PB=55%、PT=26.3%、lY=2/3、τb=1、ρy=1、ρL=0.7、Q=O.90、Se=O.85)と共に大きなクロスCPC(T=85%、R=89%)に代入すると、システム効率ηE=LO/Lは、わずか53%であり、従来の高性能コンフォーマル蛍光体LEDよりもそれほど良くはなく、また、クロスCPCの非効率性が主な原因である。
徹底的なモデル化に資するべく、種々のケースを扱うためにこの一般式が容易に修正され得る。LEDとCPC光学部品のインタフェースに連結ロスが存在するケースであって、順方向及び逆方向におけるこれらのわずかな連結ロスをFcoupling及びBcouplingと呼ぶケースでは、これが式を次のように変える。
Figure 2009523308
すべての光が黄色(lY=1)でかつρy=1である特定のケースでは、LEDには全く光りは戻らなず、そのため、lB=0であり、連結ロスも全くない。
Figure 2009523308
遠隔蛍光体システム(遠隔蛍光体系)が、LEDに取り付けられた光学部品が蛍光体に取り付けられた光学部品と異なっているという意味で非対称性である場合、蛍光体からLEDへの透過率TPLとは異なる、青色チップから蛍光体への光透過率TLPが存在する。この場合、LOに対する数式は次のようになる。
Figure 2009523308
Oの最大化は、放射測定単位又は測光測定単位のいずれかで計算され得る。放射測定において、青色から黄色への変換ロスは、単に減少とみなすが、これらのロスは、青色光に対する黄色光の効率が著しく低減する前に薄くなる。更に、光変換が更なるルーメン及びより低い色温度ををもたらす。これは、蛍光体を厚くすることによって行われ、これは、従来のコンフォーマル蛍光体LEDに不利である。何故なら、蛍光体からLEDへと戻る後方散乱を増加させるからである。本発明は、ユニークな黄色リサイクリングにより、これらの後方散乱ロスを伴うことなく、より厚い蛍光体が利用されることを可能にする。
図62Aに基づく上述した数学的取扱いは、ある一定の青色入力に対する結合黄色・青色出力を表すために単一の確率PTを用いた。更に詳述すれば、図62Bは、蛍光体パッチ6235を図式的に示し、蛍光体モデリングに対するよりスペクトル的な詳細アプローチを表し、これは、ロータス123又はマイクロソフトエクセル等のようなスプレッドシートプログラムに適し、これにより、各列は、単一の波長域(1ナノメートル(nm)が十分に狭かった)を表すであろう。一般に400〜500ナノメートルである各青色波長λbでは、初期フラックスF(λb)が存在し、これが図62Aの蛍光体パッチ6205の後面(背面)に入るように示される。これは、LED源の青色波長のスペクトラム(分光)分布を表し、十分な均等拡散角分布で後面R全体にわたって空間的に均一に広がる。この作用(関数)は、図11Aの曲線114に対応する。
図62Bにおいて、更なるエントリーは次のようになる。
A(λb)は、波長λbの青色光が蛍光体に吸収される確率である。この作用(機能)は、励起スペクトルとしても知られている。
bF(λb)は、波長λbの青色光が蛍光体パッチ6235に入り、前面Fへと進み、層を抜け出す確率である。この光は、上述した量PTに考慮される。
bR(λb)は、波長λbの青色光が後面Rを脱出する確率である。
ρR(λb)は、波長λbの青色光をリサイクリングする効率である。リサイクル光は元のフラックスF(λb)と結合する。
ηQは蛍光体の量子効率であり、吸収された青色光の割合が放射を生じさせる。
λb/λyは、青色対放射黄色波長それぞれの比である。これは、ストークス比と呼ばれる。吸収及び放射(放出)が個別的な光子量にて起こるので、刺激青色のより高いエネルギーhc/λbと放射黄色光のより低いエネルギーhc/λyとの間の差は、熱として失われる。
y(λb)は、波長λbの吸収青色光によって発生した黄色光の総フラックスである。
yF(λb)は、波長λbの青色光が発生させる黄色フラックスが前面Fを即座に脱出する確率である。この確率は、波長に依存する。その理由は、青色光の異なる波長における青色光の異なる吸収量が、黄色放射点の異なる空間分布を引き起こし、従って、異なる脱出確率をもたらすためである。強力に吸収された波長は、放射が後面R付近となるようにし、前面Fから脱出するこの可能性を低減する。
yR(λb)は、波長λbの青色光が発生させる黄色フラックスが後面Rを即座に脱出する確率である。
Σbは、後面R外の総黄色フラックスを与えるための、すべての青色波長に対する合計を意味する。
ρR(λy)は、黄色光のリサイクリングの効率である。遠隔蛍光体における波長依存フィルタのため、これは、青色光に対するリサイクリング効率ρR(λb)よりも高い。
F(λy)は、すべてのリサイクル黄色光の総フラックスである。黄色光の吸収が全くないので、次の二つの可能性は波長には依存しない。
Fyは、後面Rに入る黄色光が前面Fを脱出する確率である。
Ryは、後面Rに入る黄色光が後面Rを脱出する確率である。この光のリサイクリングは、図62Aで既に記述したので、図示されない。
これらの確率は、蛍光体材料が示す散乱の程度と、その励起スペクトとに依存する。これらは、モンテカルロコンピュータルーチンにおける光子移動の周知の方法によって計算され得る。先の色に依存しない確率PTは、全青色波長λbに対して合計される、青色光項(ターム)PbF(λb)と黄色光項PyF(λb)の総計である。
比色分析の周知の方法は、Wyszecki & Stiles、Wileyによる「Color Science」1982年、第162頁(参照により、この文献のすべてがそっくりそのままここに組み込まれる)に詳述されるように、どのように蛍光体からの青色及び黄色出力フラックスが、計算できる色度の単一の白色へと条件等色結合するかを示し、相関性がある色温度が上記文献の第224頁に議論される。蛍光体の化学組成がその発光スペクトルを決定すると共に、結果として生じる、そのフラックスと吸収されていない青色光との比を決定する。そのようなスペクトルは、その外観により、ほぼ黄色としてここに記述される。
図62cは、一つのそのようなコンピュータシミュレーションの結果を示す。グラフ6250は、PTの値が列挙される横軸6251と、色に依存しない抽出効率η=LO/Lの値が列挙される縦軸6252とを有する。曲線6253は、100/mmの蛍光体散乱係数を呈する、PTの特定値に対する抽出効率の値を与える。点Aは、コンフォーマル蛍光体及びフラットウィンドウを有する従来の白色LEDに対するものである。点Bは、同じものであるがドーム付きのものに対している。点Cは、フラットウィンドウを有する遠隔蛍光体に対するもので、また、点Dは、同じものであるがドーム付きのものに対している。これは、本発明の遠隔蛍光体アプローチの利点を示す。
上述したように、正方形CPCは、蛍光体へと送られる青色フラックスに関してのみならず、蛍光体の後方放出のリサイクリングに関して不十分である。これらの分析は、本発明の遠隔蛍光体実施形態の光学縦列全体にわたって極端に高い光学的効率が非常に望まれることを強調する。そのため、図6D、6E、6F、6G、及び6Hに示す実施形態の大きな円形で対称な光学部品によって例示されるように、遠隔蛍光体を有する大きな構成要素に対して、効率を劇的に改善するため、円形で対称なCPCもしくは他の光学部品が利用され得る。図63A及び図63Bは遠隔蛍光体システムを示し、該システムは、青色LED6301と、小さい矩形のCPC6302と、大きい円形で対称なCPC6303とを備える。正方形6304は、小CPC6302の上端部によって形成され、そこには青色パス(通過/透過)フィルタ(見えない)が配置される。ミラーコーティング6306は、すべての光すなわち青色又は黄色を反射して遠隔蛍光体6305に戻す。成形を考慮して、フィレット6302fは共通のより低い面を形成し、該面はCPC6302の外側面を接続する。発明者による光線追跡シミュレーションは、6302の四つのCPCのうちの二つが、隣り合うCPCの二つの共通面間に小フィレット(0.25mm半径のオーダー)を有する場合、該システムの性能は影響を受けないことを示している。
図61で論じた考慮によれば、円形で対称なCPC6303は、小CPCからのすべての光が受けられるように受光角15°を有する。10°円6110の代わりに、15°円がスポット6101によって表される全方向を含むであろう。これは、図10Aにおける正方形CPCシステム(系)の89%ではなく、99.5%の送出という結果をもたらす。しかしながら、遠隔蛍光体パッチ6306は円形であり、かつ、LED6301の結合面積(領域)よりも数倍大きい。従って、このより効率的な形態は、蛍光体パッチ面積が元の四つのLEDの面積よりも大きいので、輝度を低減させた。
大きいリサイクリング光学部品の受光角をそれを供給するより小さい光学部品よりも大きくすることには別の利点がある。そのようなフィルタの透過率波長がより短波に向かってシフトし、入射角を増長させることはよく知られている。すなわち、反射率が作用し始める波長もまた、より短波に向かってシフトする。リサイクリング光学部品の受光角がCPCもしくは他の光学部品の受光角よりも大きい場合、リサイクリング光学部品を介して遠隔蛍光体からフィルタへと戻る放射は、より大きい平均入射角でフィルタに当たる。これは、青色LED射出及び蛍光体射出を重ね合わせている放射を捕らえるためには非常に有益である。10°光学部品から15°光学部品への進行は、逆方向においてフィルタの実効反射率を5〜10nmだけ青色に向けて高め得る。
この例では、受光角15°のCPC6303は、クロスCPCに対してわずか85%であるに比べて97.5の理論上の再循環因子(係数)Rを有する。全クロスCPCシステムの上記例において、その効率(蛍光体変換ロス)は、53%と見積もられた。T=99%及びR=97.5%以外は式に前述したものと同じ値を用いると、遠隔蛍光体システム6300の見積もり効率は69%になる。蛍光体変換ロスはかなり大きい(16%)である点を考慮すると、遠隔蛍光体6300の理論的なシステム効率は0.69を0.84で除した数、すなわち82%となる。発明者による遠隔蛍光体6300のモンテカルロ光線追跡モデリングは、市販の光線追跡パッケージLightToolsを用いることにより、より一層優れた効率(ほぼ90%)を示し、これも、単一の集中数字ではなく波長ごとの効率を考慮する。これは、プログラムにもかかわらず、誘電体材料内における吸収の有害な影響を更に含むと共に、フィルタ透過率及び反射率に対して完全ではない曲線を含む。明らかに、円形CPCアプローチは、クロスCPCを上回る優れた性能と、蛍光体変白色LEDの先行技術を超える優れた改善とを提供する。
図63Aに示す4×4構成の実施形態において、大誘電体CPCは、サイズ的にも重さ的にも嵩張り、扱い難くなるであろう。そのような場合、図6Cの円錐レンズ形態が、図63Aのシステムを含む実施形態のための、図72Aに例示されるような代わりの実施形態となるであろう。
図64A及び図64Bは、遠隔蛍光体6400の断面図及び斜視図である。該蛍光体6400は、蛍光体パッチ6401と、正方形切除部6402cを有する不透明拡散反射面層6402と、透明基体(基板)6403とを備え、基体6403は、図63Bの大CPC6303の傾斜に合致するはす縁6403eを有する。これは、もちろん、総光出力を低減する。何故なら、より多い量の光は、あるロスを伴ってリサイクルされなければならないが、増加した輝度は、犠牲に値し得るからである。また、切除部6402cは、不規則な形状、すなわち例えば英数文字等の単純な凸曲面もしくは多角形以外の形状を含む任意形状であり得る。蛍光体パッチ6401は、発光正方形6402cの内側で通常の厚さ(約50マイクロメートル)を有し、また、拡散反射面6402下でより厚い厚さを有する。これは、その上におけるほとんどの青色光が黄色光へと変換されるようにし、この黄色光は、元の青色光よりも効率的にリサイクルされる。しかしながら、拡散反射面6402下の層を、発光正方形内側の蛍光体と同じ厚さか又はそれより薄くすることも可能である。それは、ディフューザ(拡散器)下の有効蛍光体通路長が二倍になるからである。図64Aにおいて、透明基体6403は、蛍光体パッチ6401の中央厚さを支持する中央正方形リッジ6403rを有する。そのような形態はまた、透明蛍光体に適しており、該蛍光体からの光抽出は、そのより高い反射率(約1.8対CPCの1.5)のため、別の方法では難しいであろう。しかしながら、不均一な蛍光体厚さは、他の手段、例えば、ディフューザ領域下の蛍光体の内側境界の周囲に巻き付くリップを有する拡散反射面6402等によって吸収され得る。このアプローチにおいて、下向きリップは、放射蛍光体層の小さい外側境界域上で終わるであろう。これは、透明基体6403の底部が平坦に作られることを許容する。このアプローチはまた、厚い蛍光体層の側部放射の一部が反射されそれ自体に戻るという利点を有し、ことによると、蛍光体の外部放射部分の均一性を改善する。他のアプローチは、本発明に関連する当業者が一度基礎発明を理解すれば、容易に考えられる。
文字に加え、車両ランプ放射パターン等の他の不規則形状もしくは任意の形状が遠視野(遠方界)へのイメージングのために示され得、これは、空間的に可変の輝度を作り出すための不均一蛍光体厚さのオプションを伴う。
図63A、63B、64A及び64Bの形態の別の実施形態として、青色パス(通過)フィルタが蛍光体パッチ6401の真下に置かれ得る。蛍光体パッチ6401は、次いで、切除部6402cによって形成された出力ポートを除き、黄色光に対して反射性を有する材料から成る箱内に密閉される。出力ポート6402cを通る黄色光の放射は極めて高い。蛍光体パッチ6401によって吸収されず、かつ出力ポート6402cを通って放射もされない青色光は反射され、拡散反射面層6402から離れるように戻される。この層は、例えば、99%より高い反射率を伴う二酸化チタン粉末であり得る。図64Aから理解され得るように、反射板層6402は、外側面のみならず蛍光体層6401の薄い縁も覆い、そのため、反射板層6402と青色パスフィルタとの間に間隙を残す必要はない。入射角度に対するショートパスフィルタの感度のため、約40°又は45°を上回る、フィルタ上への青色光入射は、反射され、蛍光体パッチ6401内へと戻される。約15°未満の入射角度の青色光は、CPC6303に受け入れられ、コリメータとして作動し、LED6301へと戻され、これは、該光の約75%を反射して、該システム中へと戻す。入射角度15°〜約30°の青色光は、光学システム内で反射され、結局、ほとんどが蛍光体パッチ6401へと戻される。従って、蛍光体6401を2度通過し、かつ約30°〜40°の入射角度へと反射板6402によって散乱されたほとんど青色のみの光と、同じ角度範囲の蛍光体自体が散乱し戻した小量の光とは、該システムから喪失され、高効率が実現し得る。
図64A及び64Bの構成は概念の例であり、これは、モノリシック部分から蛍光体形状がカットされ、透明基体に結合される蛍光体に係る本発明の種々の実施形態で使用される。あるいは、蛍光体パッチは、複合材料として形成され得、この場合、蛍光体層が適切な透明基体、例えば、大量生産プロセスのシートもしくはフィルム上に堆積(付着)される。そのような複合蛍光体は、大きいシートとして構成され、次いで、工業的に知られている方法を用いて部分へと切断され得る。該部分は、次に、リサイクリング光学部品の端部に結合される。この種の複合蛍光体アプローチは、該明細書中に記載した実施形態もしくはそれから導き出される形態のいずれとも組み合わせることができる。最終的に、蛍光体層6401は、インクジェット印刷、又は、米国ジョージア州Lithia Springs所在のPhosphorTech社によって開発され使用されている電気泳動析出法等の当業者には既知の他のアプローチ等の手段によって透明基体6403の表面上に直接付着され得る。
図64A及び64Bの拡散カバーの利点を例示する図62Cに戻り、抽出効率が著しく落ちることなく、源面積(源領域)を減らすことにより、より高い輝度源を作り出す手段を有することが望ましいであろう。これは、抽出効率の低下が面積(領域)の縮小よりも小さい場合は可能である。この面積縮小は、PTの低下をもたらし、これは曲線6253に従って作用する。コンフォーマル蛍光体源を有するLEDでは、曲線6253の微分(導関数)が1未満の場合、輝度は、いくらかのルーメンロスにもかかわらず高める。例えば、図62Cにモデル化された遠隔蛍光体システムの効率曲線の勾配を見ると、これが当てはまる曲線の区分が存在する。曲線において点DからPTの値を半分だけ下げると、PTは、ほぼ0.22からほぼ0.11へと低下する。しかしながら、効率は、単に0.66から0.58へと低下する。そのため、PTが50%低減する場合に、効率が12%だけ低下する。この例において、出力の8%ロスで輝度が76%増加する。
当然のことながら、完全拡散カバーを用いて蛍光体放射面積の大きさを1/2に縮小した場合、これは、カバーされていない放射蛍光体システムに対するPTの値をこれも半分だけ実質上低下させる。そのような完全システムにおいて、PTの値は、PT1の初期値の、カバーされた蛍光体とカバーされない蛍光体の総面積に対する放射蛍光体の面積の割合倍に等しい。拡散カバーが完全反射板ではない場合、もちろん、該システムに余分なロスが生じる。しかしながら、拡散反射率99%にて利用可能な材料、例えば米国デラウェア州所在のW.L Gore & Associates社が製造する材料等が存在する。また、セラミックもしくは他の充填材(二酸化チタン等)と共に利用可能な射出成形されたプラスチック材料が存在し、これは、ゴア材料と同様に可視波長における拡散反射率を有する。これらの混成プラスチック材料の利点は、これらが、低コストで非常に正確な部品を作るために使用できることである。そのような材料は、バックライトに用いられる混合室を作るために現在使用さている。上述した材料と同様の反射率数を有する高反射率鏡面ミラーも利用可能であり、カバーとしても使用することができる。米国ミネソタ州3M社は、彼らのVikuiti生産ラインでこの用途に適しているフィルムを製造している。また、高反射率全方向性鏡面反射板が、多くの光学製造業者からの種々の基体上において利用可能である。そのような反射板を製造する会社の一つは、米国カリフォルニア州所在のJDS Uniphase社である。
輝度の増長へのこの新規なアプローチはまた、蛍光体を伴うもの及び蛍光体を伴わないものを含む非常に高性能のLED(近い将来市販されると見込まれる)に対して、これらのデバイスの内部ロスが非常に小さい場合、役立ち得る。既に、LEDは、該デバイスの後部に向かう光放射を高反射ミラーで前部へと折り返すことにより、活性層(これは、一般に等方的に放射する)の輝度を二倍近くにしている。完全LED(ロスの全く無い機構を有する)において、鏡面ミラー又は拡散ミラー等の前面上の開口絞りは、そのようなデバイスの輝度を高める。また、コンフォーマル蛍光体を有するPC−LEDの場合、該デバイスがすべての波長を等しく十分に反射するので、蛍光体層が拡散カバー下に配置される必要はない。更には、このアプローチは、特定の色又は波長のLEDに限定されない。
この時点で、本発明の遠隔蛍光体実施形態は、本明細書中で述べた輝度増加の使用に関して、現在市販されているPC−LEDを上回る利点を有することは明白である。図62Cの二つの点A及びBは、それぞれフラット及びドームカバーを有する高性能PC−LEDに対するPTの関数としての効率を表す。これらは、PC−LEDにおける最新技術を表す。そのようなLEDをPTの関数としてモデル化すると、それらの効率曲線(これらは同じ曲線上にある)は、PTの有効な値において非常に急勾配であることが理解され得る。これらのLEDに対する放射面積の低減は、実際上、輝度を減少させ、抽出効率を著しく低下させる。
蛍光体パッチ6401の一部を覆う拡散反射面6402は、蛍光体パッチの完全なエンクロージャ内へと変化され、実際上、図64Bに示す正方向切除部を除去すると推定され得る。対照的に、図65Aは、遠隔蛍光体システム6500の破断斜視図であり、該システムは、第1コリメータ6502(ここでは丸いCPCとして示される)内へと放射する青色LED6501を備える。第1コリメータ6502は、出力上面6502tにてその光を平行にする(視準する)。ロングパス二色性反射板6503は、コリメータ6502に対して45度にて置かれ、青色光のすべての短波長を第2CPC6504内へと下方に反射させる。第2CPC6504も丸く、同じ10°の受光角である。この「最も青い」光は、白色反射板6505によって囲まれる厚い蛍光体パッチ(図示せず)に当たり、そのため、実際上、すべてのこの青色光は、有効性が拡大に高い黄色光へと完全に変換される。光輝性の黄色光はCPC6504内に向かって放射され、また、慣用の全波長対角線反射板6506上へと平行にされ(視準され)、その後、黄色出力ビーム6507を形成する。フィルタ6503を通過するより長い青色波長は、青色出力ビーム6508を形成する。これらの青色及び黄色ビームは、図40〜図50の多波長方法のいずれかによって再係合され得る。それらの分離の有用性は、再結合されたビームを色のイメージ(像)によりパターン化(模造)するため、分離空間変調の実現性にあり得る。液晶ディスプレイ等の空間変調は、結像の業界の当業者には周知である。
図65Aの拡張シリンダ6509は、そのようなデバイスの実際の外側面に特有であり、そこでは、フィルタ6503が、透明誘導体の分離スライスド(複数)シリンダと、固体誘電体三角プリズム6506pとの間に挟まれ、これは、CPC6502及び6504からの平行(視準)光が(フィルタ6503の表面での屈折により)偏向されるのを防止する。固体誘電体三角プリズム6506pはまた、反射板6506を支持することができる。実施形態6500は、開放型反射板によって構成され得、この場合、固体誘電体三角プリズム6506pはもはや必要ではない。
図65Aの白色反射板6505はまた、その内部に、蛍光体変換プロセスで生じた熱を管理するための装置を組み込んでいてもよい。受動的又は能動的な冷却原理を介して動作することができるそのような装置の多くのバリエーションは、熱工学の技術の当業者には周知である。従来のコンフォーマル蛍光体を上回る熱的利点は、熱源からの遠隔蛍光体の隔離のため、遠隔蛍光体に生じる。更なる熱的利点は、上記源にも生じる。これは、黄色が少ない蛍光体光が、部分吸収及び結果として生じる熱のため、源に戻されるためである。また、蛍光体自体の熱の発生は、源の熱には付加されない。この熱は、300mWの青色光と700mWの熱を作り出す1ワットLEDを用いて例示され得る。この青色光の2/3すなわち200mWが吸収されると、その10%が蛍光体において熱になり、180mWの励起を残す。黄色光のより長い波長は、この励起の85%(153mW)だけが光エネルギーになり、残りの15%(27mW)は、47mWの総熱負荷に対する熱であることを意味する。コンフォーマル蛍光体において、黄色光の少なくとも1/3がダイに吸収され、総計100mWの余分な熱となり、チップ単体の熱を超えて14%増加する。遠隔蛍光体において、47mW/mm2の熱流束は50サンに等しく、また余分の冷却手段を必要とする。これは、空気の自由対流では、蛍光体パッチをそれ自体の表面領域を通って単独で冷却するには、とても弱すぎる(30℃デルタ温度で1−サン熱除去)ためである。図63A及び63Bの丸いCPC6303における蛍光体パッチ面積の、そのLEDのそれを上回る5倍増は、熱負荷を10サンまで低減する。それにもかかわらず、この点を無視することは蛍光体過熱状態をもたらし得、これは、余分の熱を除去するある手段を伴うことなく、射出成形プラスチックから成る誘電体CPCの構造的一体性を危険にさらし得る。あるいは、誘電体光学部品6303は、高動作温度材料、すなわち、光学構成要素に用いられる一般のプラスチックよりも高い伝導率及び熱拡散率を有する材料から成り得る。例えば、石英は、アクリルに対して3W/m°K対0.18W/m°Kの熱伝導率を有する。また、ガラスの熱拡散率は、プラスチックよりも格段に高く、石英は10倍大きい。誘電体ベースの遠隔蛍光体実施形態のための遠隔蛍光体から熱を除去するため、他の手段が使用可能である。図64A及び64Bに戻り、カバー6402は、高熱伝導率セラミック材料から成る内側反射層、及び、環境から適切に保護される、銅もしくは他の高伝導材料から成る外側層を有する多層であり得る。該セラミック及び/又は銅層は、開口よりも格段に幅広に延び得、フィン等の熱交換機能さえも含み得る。ほとんどのパーソナルコンピュータで見られるような高信頼小型ファンによる強制空気ブローイング等のアクティブ冷却も使用することができる。
再度図65Aを参照して、蛍光体パッチの外側面を拡散白色反射板6505により完全に閉じる更なる利点は、散乱がほとんどない単結晶を用いて形成された透明蛍光体の場合にある。この材料の高い指数(屈折率)(1.8)は、広範な光トラッピングを引き起こし、光が該材料を通って進む際、該材料の有用性を散乱蛍光体よりも下げる。しかし、透明蛍光体と接触した拡散反射面を用いることで、反射板の散乱により光トラッピングが除去される。従って、蛍光体の周りの拡散反射面のこのアイデアは、透明蛍光体の利用にとって先行技術を超えて、特に有利である。該透明蛍光体は、ノースカロライナ州シャーロット所在のBaikowski International社から市販されている。これは重要である。何故なら、そのような蛍光体は、従来の散乱蛍光体よりも高い量子効率を有するからである(95%対90%)。また、透明蛍光体は、粉末形態の慣用の蛍光体とは異なり、非常に硬くて強い。そのため、射出成形金型内に入れられ得、良好な光学接触のために反射白色カバーがその上に成形され得る。
図65Aの二色性反射板6503は、グラフ6600を示す図66Aによって記述され、グラフ6600において、横軸6601は波長(ナノメートル)に対し、左方の縦軸6602Rは反射率及び相対強度に対し、右方の6602Tは透過率に対し、これは、これらのような非吸収フィルタにおいて反射率1となる。ロングパスフィルタ6503の波長特性を記述するフィルタ反射率関数(機能)6603は、完全反射部分6603hを備え、465nmまで延びる。この波長は、青色LEDスペクトル6604の458nmのピークよりもほんのわずかだけ長い。フィルタ関数6603の断崖部分6603cは、475nmのそばでほぼゼロへと低下する。6603cの右側にある青色スペクトル6604の一部は、図65Aの出力ビーム6508の一部になる。この光は、図65Aの青色LED6501からの全青色波長のうちの最高の発光効率を有する。しかしながら、すぐに色演が乏しくなる。すなわち、(図11Bにおけるフィルタの500nmではなく)470nmを過ぎた青色光だけの使用が、良好な色度の色域と良好な色演の両方を保つ。青色光が蛍光体パッチを通って輝く(光る)際、吸収されていない青色の約半分は非常に短く、470nm過ぎの青色波長と比べて有効性が10倍低いほぼすみれ色(青みがかった紫色)に見える波長である。従って、送出のためにいくつかの波長のすべてを用いると共に、発光のために残りのすべてを用いると、全青色波長の同様の使用を上回る優れた有効性が得られ、これは、それらの非常に大きい効能差を顧みない。
図65Bは、更なる遠隔蛍光体システム6510の側面図である。青色LED6511は、第1コリメータ6512内へと発光し、青色ビームbを形成する。傾斜ミラー6513は、長波に対し透過性を有し、青色波長に対し一部反射性を有する。傾斜ミラー6513は、図65Aのフィルタ6503と同様に、青色光の短波長を反射する。この短波長光はビームsとして示される。ビームsは、第2コンセントレータ6514(この図ではCPCとして示す)に入り、蛍光体パッチ6515に集光され、該パッチの底部は白色反射板(図示せず)によって囲まれ、そのため、その黄色光のすべては下方へと向かい、CPC6514によて黄色ビームyへと平行にされる。対角線黄色反射板6516は、黄色ビームyを長波の青色出力ビームbLと同時に送り出し、この二つは、均一な輝度及びクロナンスを有する、狭い角度(±10°)の白色出力ビームを含む。補助ミラー6517は、吸収されていない短波青色光をリサイクルしてCPC6514へと戻す。正方形形状のLED6511及びそれに続くCPC6512の不完全な充填は、この好ましい実施形態によって被る輝度の減少だけである。LED6511のための大きい熱交換器6518及び蛍光体パッチ6515のための小さい熱交換器6518も図示される。破線6510gは、図39Bの間隙398及び399に類似するとても小さい空隙を表し、間隙398及び399は、シリコン等の低屈折率材料で充填され得、それは、これらの機能(関数)が単に視射光線を偏向させるだけのためである。空隙の代わりにそのような材料を使用することは、垂直入射でそれらを横切るいかなる光線のフレネル反射率をも著しく低下させる。例えば、CPC6502及びCPC6504の材料の屈折率がほぼ1.49であるなら、シリコン流体又はゲルはほぼ1.43の屈折率を有するはずである。
フィルタ6513は、代わりにロングパスフィルタであり得、これは、青色波長のいくつか又はすべてに対し部分反射率を有する。図66Bは、グラフ6610を示し、その横軸6611は波長(ナノメートル)に対し、左方の縦軸6612Rは反射率(%)に対し、右方の6612Tは透過率(%)に対する。反射率関数6613は水平区分6613を含み、該区分は、フィルタ6513がどのようにより長い波長において透過性であるか及び青色LED6511の波長に対して70%反射性であるかを示し、そのため、青色光の30%がフィルタ6513を通って送られ、該デバイスを直接出る。残りの70%の青色光はフィルタ6513によって反射され、最終的に蛍光体パッチ6515に突き当たる。青色ショートパスフィルタであるフィルタ6516へと戻されるやいなや蛍光体からの変換黄色光は、フィルタ6516によって反射され、該デバイスを出る。ミラー6517は、可能性のある変換のため、該ミラーに突き当たるいかなる青色光をもリサイクルし、蛍光体パッチ6515へと戻す。
図65Cは、同一面に蛍光体パッチ及びLEDを有する更なる遠隔蛍光体システムを示す。遠隔蛍光体システム6520は、青色LED6521と、この図にCPC6522として示す円形で対称な光学部品と、対角線全波長ミラー6523と、対角線シアン(青緑色)反射帯域パスフィルタ6524と、この図で、対角線全波長ミラー6525付きCPC6526として示す第2円形対称光学部品と、対角線黄色反射板6528とを備える。
図65Cのシアン反射板6524は、図66Aのフィルタ反射率曲線6605を有し、これは、蛍光体を励起する短波長青色光とそれにより発せられる黄色光の両方を送出するようにされ、これは、曲線6606によってグラフ化される分光分布を有する。反射板6524は、単に、長波長青色光を、それによって形成される白色出力ビームと、ミラー6528によって上方に反射される黄色光へと反射する。図65Cのフィアットミラー6529は、フィルタ6524によって該ミラーへと下方に送られたいかなる光をもリサイクルし、フィルタ6524へと送り戻し、フィルタ6524は次いで、それを方向転換してミラー6525へと戻す。該光は、最終的に蛍光体パッチ6515にて終端し、ここで変換されるための別の機会を持つ。
図65Cのフィルタ6524は、代わりに、図66Cに示すロングパスフィルタであってもよく、図66Cは、グラフ6630を表し、その横軸6631は波長(ナノメートル)に対し、縦軸6632は%反射率に対する。フィルタ関数6633は、水平区分6633hと、急勾配カットオフ断崖6633cとを含み、水平区分6633hは、上述したように、青色波長の部分的範囲又は全範囲に対する30%の部分反射率を表す。破線6636は、蛍光体のスペクトル関数のために図65Cの黄色フィルタ6528の反射率をグラフ化する。
図65Cのフィルタ6528、6524及びミラー6529を備える組立体は、ミラー6523及び6525の中心を接続する線によって定義される軸線の周りに回転され得る。この組立体がこの軸線周りに90°回転すると、遠隔蛍光体システム6520を出る光は元の方向に垂直な方向となる。これは、建築上のアルコーブ用途に時々必要とされるように遠隔蛍光体システム6520の高さを最小とすることが望まれる場合、非常に有益な形態である。また、この組立体の回転位置を許容するため、機械的スイベルが6520に組み込まれ得、そのため、出力ビームの方向は軸線の周りで調整可能である。
図65Dは、図65Aとは別の遠隔蛍光体実施形態を示し、ここでは、蛍光体パッチ及びLEDは、ほぼ同じ面上にある。図65Dは、遠隔蛍光体システム6530を表し、システム6530は、熱管理装置6531を有する青色LED6532を備える。LED6532からの青色光は、第1コリメータ6533(この図ではCPCとして示す)へと向けられ、これは、その光を、図66Aで述べたように図65Aのフィルタ6503と同じ特性を有する傾斜ロングパス二色性フィルタ6534上へと平行にする。二色性フィルタ6534は、コリメータ6533(この図ではCPCとして示す)に対し45度にあり、青色光の全短波長を反射し、傾斜ロング青色パス二色性フィルタ6536(図示せず)内へと左方に向ける。フィルタ6536は、フィルタ6534と同じ波長特性を有する。フィルタ6536は、短青色波長光を下方の光学部品6537へと方向転換し、この部品は、次いで、光を厚い蛍光体パッチ6538上に集め、該パッチは白色反射板6539によって囲まれ、そのため、この青色光のほぼすべてが格段に高い有効性を有する黄色光へと変換される。白色反射板6539は、フィン付きの熱交換器等の熱管理要素を組み込む。黄色変換光は、上方の光学部品6537へと放射され、傾斜ロング青色パスフィルタ6536へと平行にされ、その後、黄色出力ビーム6540を形成する。フィルタ6534を通過するより長い青色波長は、青色出力ビーム6541を形成する。青色及び黄色ビームは、図40〜図50の多波長方法のいずれによっても再結合され得る。また、側部6535を有する固体誘電体三角プリズム6542が示される。プリズム6542は、コリメータ6533及び6537からの平行光が、フィルタ6534及び6536の正面で偏向されることを防ぐ。あるいは、実施形態6530は、プリズム6542がもはや必要ない開放型反射板を有して構成され得る。
図65Eは、図65Bに示す実施形態の別の構成であるが、ここでは、LEDと蛍光体パッチが同一面にある。図65Eは遠隔蛍光体システム6545を示し、該システムは、熱管理機器6561付きの青色LED6550を備える。LED6550からの青色光は、第1円形対称コリメータ6551(この場合、CPCとして示される)へと向けられる。コリメータ6551は、光を、青色LED6550からの青色波長のいくつか又はすべてに対し部分反射率を有するロングパスフィルタ6555内へと平行にする。フィルタ6555は、青色光の所定の割合を通過させ、青色光の残部を全波長反射板6556へと反射する。フィルタ6555によって反射されない青色光は、平行青色ビームb6557として出る。全波長反射板6556に突き当たる光は、下方の円形対称コンセントレータ6559(これは、この場合CPCとして示される)へと90度回転され、そこで、光は、白色反射板(図示せず)で底部が囲まれている厚い蛍光体パッチ6560に当たり、そのため、その全黄色光は上方に進み、6559によって平行にされる。全波長ミラー6556は、この平行光を青色ショートパスフィルタ6553(これは、それに対して45度の角度にある)へと方向転換し、蛍光体パッチによって発せられるすべての黄色及びより長い波長を該デバイス外へと平行黄色ビームy6558として反射する。青色ビームb6557及び黄色ビームy6558は結合して白色光を作り出す。ミラー6554は、全波長反射板6556及び光学部品6559による可能性のある変換のため、フィルタ6553によっては外に反射されない青色光をリサイクルし、蛍光体パッチ6560へと戻す。破線6562は、種々の構成要素間に必要な空隙が存在する箇所を表し、これは、図39Bの間隙398及び399に類似する。
図66Dはグラフ6640を表し、その横軸6641は波長(ナノメートル)に対し、縦軸6642は%反射率に対する。図65Eのフィルタ6555に対応するフィルタ関数6643は、水平区分6643hと急勾配カットアウト断崖6643cを含み、該区分は、青色波長の全範囲の一部に対して70%の部分反射率を表す。破線6646は、図65Eのフィルタ6553の反射率関数であり、蛍光体スペクトル6645に適合する形状とされる。
熱管理装置6561が青色LED6550及び蛍光体パッチ6560に共通なものとして示される。しかしながら、実際には、蛍光体パッチがLEDから又はLEDが蛍光体パッチからかなりの量の熱を受け取らないように、この装置において熱的破壊があり得る。
遠隔蛍光体システムの効率は、その二色性フィルタの有効性に依存する。現実のフィルタの一例の性能を例示するため、実際のスペクトル透過率測定データは、その製造業者である米国カリフォルニア州所在のJDS Uniphase社によって利用可能とされている。このフィルタに関する性能及び他の仕様は、図63A及び64Bに示す実施形態において発明者が設計した実際の遠隔蛍光体システムに組み込むために発明者により上記会社に提供された。図67はグラフ6700を示し、その横軸6701は波長に対し、縦軸6702はパーセンテージ透過率に対する。理論上の性能は、実線6703で表され、実測性能は破線6704で示される。また、本発明と同様、n=1.5の誘電体内における入射角10°での実測性能を表す破線6705も示される。送出スペクトル領域Tは、99.3〜99.9%の値を含む。反射スペクトル領域Rは、測定できない小さい吸収と共に99.9%の反射率を含む。
丸いCPCの優れた効率にもかかわらず、図48の形態の波長可変フィルタを用いて非循環設計の正方形CPCを利用することができる。正方形と円形の不整合を回避するため、図60Aの構成を変更することが可能であると共に、大CPC62がより大きい受光角、例えば14°もしくは15°等を有するようにして、その結果、それぞれ98%及び99%の移送効率(10°では85%に対し)をもたらすことが可能である。図68Aは遠隔蛍光体システム680の斜視図であり、該システムは、青色LED681と、10°誘電体クロスCPC682と、青色パスフィルタ683と、15°誘電体クロスCPC684と、蛍光体パッチ685とを備え、蛍光体パッチ685はLED681よりも50%大きい。あいにく、CPC683は、蛍光体パッチ685から光を再循環させるためにわずか90%の効率Rを有する。従って、次のより実際的な非リサイクリング設計が10°及び15°正方形CPCに対して提供される。これらは、単一のLED及び蛍光体パッチ付きで示されるが、多数の青色LEDが図10Aと同様に示され得る。
図68Bは、矩形断面CPC6810の図である。縁部6812及び6817間に延びる面と縁部6814と6816との間に延びる反対側の面は、直線押出CPCプロフィルとして形付けられる。また、縁部6813と直線6819との間に延びる面と、縁部6811と直線6820との間に延びる反対側の面は、直線押出CPCプロフィルとして形付けられる。直線6819と縁部6815間の面と、直線6820と縁部6818間の反対側の面は、平坦である。
図69Aは、遠隔蛍光体システム690の側面図である。青色LED691は、CPC692へと輝き、これは、その光を発散±α(ここでは10°)の青色ビームbへと平行にする。対角線ミラー693は、これらの光線を上方対角線青色反射ミラー695及び対角線青色反射ミラー694内へと横方向に送り、ミラー695は青色光の一部を外側へと反射し、また、ミラー694は、光をより小さい第2CPC697へと下方に方向転換する。第2CPC697は、図68Bに記載のものと類似の矩形断面CPCである。蛍光体パッチ698は、対角線青色反射ミラー694によって反射された青色光を受け取り、これを黄色光へと変換し、これをCPC697が黄色出力ビームy(大きい発散±βを有し、ここでは15°)へと平行にする。この黄色出力ビームyは、ミラー694及び695を通過する。大熱交換器699Lは青色LED691を冷却する一方、小熱交換器699Sは蛍光体パッチ698を冷却する。破線は、図39Bの間隙398及び399に類似の非常に小さい空隙を表す。この構成は、黄色及び青色出力ビームがこれらの異なる発散α及びβのために適切に結合しないという光学的障害を有する。より小さい寸法の上方青色反射ミラー695は、ビームが空間的に均一でないことをも意味する。
図69Bは、同じシステムを示すが、ホログラフィック拡散器690dが追加されている。拡散器690dは、CPC692からの±10°青色光を、その発散角がCPC697から±15°と等しくなるように広くする。青色反射ミラー695は、すべての青色光を出口ポートに向けて反射するのに十分長くなければならない。今度は、二つのビームは遠視野において結合し、白色光を作る。しかしながら、近視野において、該二つのビームは一致しない。
図69Cは、同じシステムを示すが、二つのより小さいミラー695sへと分割して示される上方青色ミラーを有する。更に、識別するには小さすぎるそのようなミラーへの分割は、空間的に均一な白色出力を与えるであろう。
図70は遠隔蛍光体システム7000を示す。大熱交換器7011で冷却された青色LED7010は第1CPC7020内へと輝き、第1CPC7020は、その光を±10°発散の光線bへと平行にする。対角線ミラー7030は、この光の一部を送出し、その後、これは拡散器7040によって±15°発散へと広げられる。次に、これは、黄色反射対角線ミラー7050を通過して出る。対角線ミラー7030はまた、光線bの一部を青色反射対角線ミラー7070へと横方向に反射する。該ミラーは、それらを下方の第2CPC7080へと反射し、第2CPC7080は、次いで、それらを、(熱交換器7091により冷却された)蛍光体パッチ7090に集める(集束させる)。対角線ミラー7030は、慣用のビームスプリッター(約2/3の反射率、1/3の透過率を有する)、あるいは、図66Dに記載されるようなビーム分割青色ミラーであり得る。ビーム分割青色ミラーは、部分反射(短波長における)ロングパスフィルタである。第2CPC7080が第1CPC7020に等しい開口を有するが大受光角であるので、蛍光体パッチ7090も同様に比例して大きくなる。ロッド7081は、第1CPC7020に比べてより低い第2CPC7090の高さを補う。破線は、図39Bの間隙398及び399に類似する非常に小さい空隙を表す。蛍光体パッチ7090によって作り出された光輝性黄色光はCPC7080内へと輝き、CPC7080はこれらを±15°発散の光線yにし、これは、青色反射対角線ミラー7070を通過して、対角線折り畳みミラー7060に突き当たり、黄色反射対角線ミラー7050へと横方向に反射され、ミラー7050は、それらを上方に反射し、これらは青色出力と結合して空間的に及び角度的に均一な白色出力となる。破線は、シリコン等の低屈折率材料が充填された間隙を表す。これらの臨界角74°は、視射光線を反射するのに十分である。
図71は、図70の実施形態に基づく遠隔蛍光体システム7100の斜視図であり、多数の青色LED及び多数の蛍光体パッチの出力を非常に均一で狭い角度の単一の白色ビームへと統合する。そのようなシステムは、例えば自動車のヘッドライトに有利に適用可能である。青色LED7110は、4x4に配置され、それぞれ小クロスCPC7120に連結され、次いで、すべてが矩形混合ダクト7130に接合される。その上に対角線部分青色ミラー7140があり、いくらかの青色光を対角線青色ミラー7150へと横方向に反射し、そこから大CPC7160へと下方へ進み、これが青色光を蛍光体パッチ7170に集める。これらの黄色光は、大CPC7160によって平行にされ、対角線青色ミラー7150を通過し、対角線折り畳みミラー7180に突き当たり、これにより横方向内側に反射される。対角線青色通過黄色ミラー7190は、青色光(拡散器7195によって広げられている)と一致させて黄色光を送り出し、白色出力ビームを形成する。すべてのLED及び蛍光体パッチは、好都合なことに同一面にある。
図63A及び図63Bでは、より多数の青色LEDによる更に高いパワーへのスケール変更において、誘電体CPCは、非常に嵩張り、高価すぎることが判明した。その代わり、図6Cの円錐及びレンズ配置構成が利用可能である。従って、図72Aは、32の青色LED7201を有する遠隔蛍光体システム7200を示し、各LED7201は、それ自体のクロス誘電体CPC7202を有し、クロス誘電体CPC7202は、フィルタ及びミラー面7203上において不完全な正方向に配列される。この構成は、完全正方形の64%とは異なり、この面の77%がカバーされることを可能にする。正方形中央開口7207を有する蛍光体パッチ7206が見えるように大反射円錐(コーン/円錐部)7205は破断して示される。正方形中央開口7207は、32のLED7201と同じ面積を有する。円錐(コーン/円錐部)7205は、ラジアル熱交換器フィン7210に連結された金属製裏当てを有する。円錐7205は、ミラーフォイルの使用により要求される円錐断面には限定されないが、射出成形で形成されるであろうように、調整された断面も有し得る。そのような調整された形状は、非結像光学の分野の当業者には知られており、図72Bに示すレンズ7204と共に一般に設計される。そのようなレンズ/反射板光学部品の組合せは、理論的限界付近で実行可能である。そのような高性能を達成するため、屈折レンズは、十分にマルチコーティングされるべきであり、また、反射板は、必要な波長に対して100%近い反射率を有する。マルチコートされた高透過率レンズは多数の源から市販されている。非可展面上の非常に高い反射率コーティングは工業源から利用可能である。また、いくつかの高反射率フィルム、例えば米国ミネソタ州所在の3M社から市販されるもの等は、非可展形状へと首尾良く成形された。そのようなフィルムはまた、円錐7205等の円錐反射板を形成するために使用され得る。何故なら、円錐が平坦フィルムから形成可能な可展面であるからである。
図72Bは、遠隔蛍光体システム7200の別の斜視図であり、小クロス誘電体CPC7202と、反射板円錐7205と、屈折レンズ7204と、熱交換器フィン7210とを示す。中央蛍光体開口7207も示され、これは、拡散反射面7206で囲まれ、また、蛍光体パッチ7206からの5ワットの廃熱の導電除去のため、フィン7210に接続した高導電性材料によって裏当てされる。このシステムは、アークランプによってのみ超えられる、40カンデラ/mm2の輝度で約4000ルーメンを作り出すことができるはずである。
図73Aは、別個の短波及び長波出力ポートを有する側部放射遠隔蛍光体システムの好ましい実施形態を示す。図73Aの遠隔蛍光体システム7300は、第2光学部品の受光角が青色LEDに連結される光学部品よりも大きい図68Aの原理を使用する。この実施形態において、第2光学部品は矩形断面を有し、他方、第1光学部品は正方形断面を有する。遠隔蛍光体システム7300は、青色LED7301を備え、青色LED7301は、受光角7302を有する第1クロスCPC7313(又は他の正方形断面を有するコリメータ)へと放射し、これは、光を青色LED7301から傾斜ミラー7305、及び受光角7308を有する光学縦列へと平行にし、これは、該光を、高反射カバー及び熱交換器(両方図示せず)を有する遠隔蛍光体パッチ7309に集める。傾斜ミラー7305に突き当たる上記青色光の部分は反射され、短波長出力ポートへと方向転換される。該ポートのビーム出力は、矢印7311によって表される。ミラー7305に当たらない青色光部分は、傾斜ショートパスフィルタ7306(図11Aによって示される)と、ここではCPCとして断面にて示される矩形クロスCPC7314(又は他の矩形断面を有するコンセントレータ)とから成る上記光学縦列へと送られる。CPC7314は、上記受光角7302を有するクロスCPC7313よりも大きい上記受光角7308を有する。蛍光体パッチ7309から出る光は、矩形クロスCPC7314によって傾斜ショートパスフィルタ7306に向けて平行にされる。該フィルタは、黄色及びより長い波長を長波長出力ポートへと反射し、該ポートのビーム出力は矢印7312で示される。矩形断面CPC7314は、上方直線区域7310u及び下方直線区域7310lを有し、また、直交方向において、図68Bの形態のような拡張区域(図示せず)を有する。矢印7311によって示される短波青色光のビーム角は、長波長出力ポートからの光に対するビーム角に合わせるために随意的に拡散され得る。これらの青色及び黄色ビームは、図40〜50の多波長方法のいずれによっても再結合され得る。実施形態7300の一つの利点は、該デバイス(装置/機器)がいかなる空隙も必要とせず、単一部品として製造可能である点である。LED7301及び蛍光体パッチ7309は、遠隔蛍光体システム7300が縦方向に薄く、この特性を必要とする用途にシステム7300を適するようにするため、ほぼ共通軸線上にある。あるいは、該デバイスは、いくつかの空隙を有し、かつすべての光学表面が十分にマルチコーティングされるように構成され得る。
図73Bは、隣接する別個の青色及び黄色出力ポートを有する遠隔蛍光体システムの好ましい実施形態を示す。図73Bの遠隔蛍光体システム7320は、第2光学部品の受光角が青色LEDに連結される光学部品よりも大きい図68Aの原理を用いる。この実施形態において、第2光学部品は矩形断面を有し、他方、第1光学部品は正方形断面を有する。遠隔蛍光体システム7320は青色LED7321を備え、青色LED7321は、第1クロスCPC7329(又は各端部に正方形断面を有する他のコリメータ)へと放射し、CPC7329は、青色LED7321からの光を傾斜ミラー7323及び拡散器7324へと平行にする。拡散器7324(太線)に当たる青色光の部分は広げられ、ビーム出力7326として短波長出力ポートを出る。ミラー7323によって反射された青色光部分は再び、傾斜黄色パスフィルタ7325によって反射され、底部と上部の直線区域とにおいてCPCとして断面にて示される矩形断面コンセントレータ7330に向けられる。コンセントレータ7330は、クロスCPC7329の出力角と等しいか又はそれより大きい受光角を有する。クロスCPC7330は、青色光を、高反射カバー(図示せず)及び熱交換器7328を有する遠隔蛍光体パッチ7322に集める。蛍光体パッチ7322から上方に発せられる光は、傾斜ロングパスフィルタ7325、及び平坦出力ポート7331に向けて矩形クロスCPC7330によって平行にされ、フィルタ7325は、黄色及びより長い波長を送出し、出力ポート7331は黄色ビーム7327を形成する。対角線プリズム7332は、黄色ビーム7327がフィルタ7325の傾斜面を出る際に偏向されないように、随意的にフィルタ7325に連結される。その代わり、それは垂直入射でブロックを出て、従って偏向されない。矩形断面CPC7330は、68Bに示すものと同様の配置構成を有する。拡散器7324は、青色光のビームの開口角がコリメータ7330から出てくる黄色光の開口角と一致するように、青色ビームを拡張させる。
図73Cは、一つの共通出力ポートを有する遠隔蛍光体システムの図73Aの側部放射実施形態の別の構成を示す。図73Cの遠隔蛍光体システム7340は、第2光学部品の受光角が青色LEDに連結される光学部品よりも大きい図68Aの原理を使用する。この実施形態において、第2光学部品は矩形断面を有し、他方、第1光学部品が正方向断面を有する。遠隔蛍光体システム7340は、青色LED7341を備え、LED7341は、受光角7342を有する第1クロスCPC7347(又は各端部に正方形断面を有する他のコリメータ)へと放射し、第1クロスCPC7347は、青色LED7341からの光を傾斜ミラー7344及び受光角7343の光学縦列へと平行にする。光学縦列は、該光を、高反射カバー及び熱交換器(両方とも図示せず)を有する遠隔蛍光体パッチ7342に集める。ミラー7344は、ミラー7344に反射される青色光の開口角が7342から7343へと増長するような方法で、二重に曲げられるか及び/又は部分的に拡散性を有し得る。傾斜ミラー7344に当たる上記青色光の部分は、出力ポートへと方向転換される。該ポートのビーム出力は、矢印7345によって示される。ミラー7344に当たらない青色光部分は、傾斜ショートパスフィルタ7348と、CPCとしてここでは断面で示される矩形クロスCPC7346(又は各端部で矩形断面を有する他のコンセントレータ)とから成る上記光学縦列へと送られる。CPC7346は、上記受光角7342のクロスCPC7347よりも大きい上記受光角7343を有する。蛍光体パッチ7342から出る光は、矩形クロスCPC7346によって傾斜ショートパスフィルタ7348に向けて平行にされる。傾斜ショートパスフィルタ7348は、黄色及びより長い波長を上記出力ポートへと反射し、該出力ポートのビーム出力は矢印7345で示される。実施形態7340の一つの利点は、該装置がいかなる間隙をも必要とせず、単一部品として製造され得ることである。あるいは、該装置は、CPC7347の幅広端部及びCPC7346の幅広端部に間隙を持って構成され得る。該間隙のすべての光学面は、十分にマルチコーティングされるか(空隙の場合)、又はシリコン等の低屈折率材料が充填される。この変更は、最小寸法の上記出力ポートを形成するであろう。
上述した遠隔蛍光体システムの色温度は、種々のフィルタによってどの程度青色光が外に出されたかの結果である。フィルタは不変のスペクトル反射率機能を有するので、この色温度は容易に調整できない。従って、以下の五つの好ましい実施形態は、第1青色LEDからのすべての光が蛍光体に完全に吸収されるように、第2青色LEDを付加する手段を有する。その際、色温度は、第2LEDからの出力の増加、又は蛍光体に電力を供給する第1LEDの出力の低下と共に上昇する。
図74は遠隔蛍光体システム7400を示し、該システムは、第1青色LED7401と、該LEDに光学的に接続される10°集光を有する第1コリメータ7402(CPCとして示す)と、第2青色LED7403と、該LEDに光学的に接続され、15°集光を有し、かつ第1コリメータ7402に対し垂直に向けられる第2コリメータ7404(CPCとして示す)と、傾斜ショートパスフィルタ7405(図11Aにより記載される)と、第1コリメータ7402から光線b1を受け、これらを蛍光体パッチ7407に集め、かつ高反射カバー及び熱交換器(両方とも図示せず)を有するコンセントレータ7406(CPCとして示す)とを備える。光線b1のphotostimulation下で、蛍光体7407は黄色光を放射し、これはコンセントレータ7406(逆方向の光線に対してコリメータとしての機能を果たす)によってビームyへと平行にされる。傾斜ショートパスフィルタ7405は、第2コリメータ7404から直接来る光線b2と一致する上記黄色光を反射する。第1コリメータ7401の出力に対する第2青色LED7403の出力の変化は、一致する(同時に発生する)出力ビームy及びb2の白色出力の色温度の付随する変化をもたらす。
図75は、都合良く同一面に二つのLED及び蛍光体パッチを有する同様のシステムを示す。遠隔蛍光体システム7500は、第1コリメータ7502(CPCとして示される)に光学的に接続された第1青色LED7501を備え、これは、該LEDの光を10°へと平行にする(視準する)。システム7500はまた、傾斜ロングパスフィルタ7503と、傾斜全波長ミラー7504と、15°受光角のコンセントレータ7505(クロスCPCとして示す)と、高反射カバー及び熱交換器(両方とも図示せず)を有する遠隔蛍光体パッチ7506と、第2LED7507と、その光を15°へと平行にするコリメータ7508と、エキスパンダー−ミキサー区域7509と、傾斜ショートパスフィルタ7510と、好ましくは低屈折率シリコンで埋められる狭い間隙7512を有する五つの対角線プリズムブロック7511とを備える。平行白色出力ビーム7520は、二つの一致する(同時に発生する)ビーム、すなわち、蛍光体からの黄色及び青色LED7507からの青色から成る。その色温度は、該二つの青色LEDの相対出力によって制御される。
図76は、図75の実施形態に対する別の実施形態を示し、ここでは、該二つのLED及び蛍光体パッチは同じ面内にあるが、中心出力ビーム位置を有する。遠隔蛍光体システム7600は、第1コリメータ7610(クロスCPCとして示す)に光学的に接続された第1青色LEDを備える。第1コリメータ7610は、該LEDの光を10°へと平行にする。システム7600はまた、傾斜全波長ミラー7605及び7606と、15°受光角のコンセントレータ7609(クロスCPCとして示す)と、高反射カバー及び熱交換器(両方とも図示せず)を有する遠隔蛍光体パッチ7603と、第2LED7602と、該LEDの光を15°へと平行にするコリメータ7612と、エキスパンダー−ミキサー区域7604と、傾斜ショートパスフィルタ7607と、好ましくは低屈折率シリコンで埋められる狭い間隙7611を有する五つの対角線プリズムブロック7613とを備える。平行白色出力ビーム7608は、二つの一致ビーム、すなわち、蛍光体からの黄色及び第2青色LEDからの青色から成る。その色温度は、該二つの青色LEDの相対出力によって制御される。
図71の実施形態は、図70の実施形態で教示された原理の理論的延長によって、LEDの配列(アレイ)及び蛍光体パッチの配列がどのように単一出力デバイスへと組み合わされ得るかを例示する。そのような論理的延長は、別々の短波及び長波出力ポートを有する図65A及び図65B等の実施形態を除き、当該明細書に教示された遠隔蛍光体システムのすべての実施形態に適用され得る。これらの例において、LEDの配列及び蛍光体パッチの配列は収容(吸収)され得るが、少なくとも二つの出力ポートが存在するという要求を伴う。
単一出力ポートを有する遠隔蛍光体実施形態が、構成要素の配列を含むようにどのように理論的に延長され得るかを更に例示するため、我々は、図77に示す実施形態をそれに応じて提供する。この実施形態は図75に教示される原理に基づく。図77は、同一面に慣用に設置された八つのLED及び四つの蛍光体パッチを有するシステムを示す。遠隔蛍光体システム7700は、光を10°へと平行にする四つのコリメータ7706(クロスCPCとして示す)の第1アレイ(配列)に光学的に接続される青色LED7702の第1アレイ(配列)と、傾斜ロングパスフィルタ7709と、傾斜全波長ミラー7708と、15°受光角の四つのコンセントレータ7707(クロスCPCとして示す)のアレイと、それぞれ高反射カバー及び熱交換器(両方とも図示せず)を有する四つの遠隔蛍光体パッチ7701のアレイと、四つのLED7703の第2アレイと、光を15°へと平行にする四つのコリメータ7704のアレイと、エキスパンダー−ミキサー区域7705と、傾斜ショートパスフィルタ7710と、好ましくはシリコン等の低屈折率材料で埋められる狭い間隙7713を有する五つの対角線プリズムブロック7711とを備える。単一出力ポートからの平行白色出力ビーム7712は、二つの一致ビーム、すなわち、蛍光体からの黄色及び青色LED7703の第2アレイからの青色から成る。その色温度は、青色LEDの二つのアレイの相対出力によって制御される。
図77の実施形態では他の混成形態も可能である。例えば、四つの遠隔蛍光体パッチ7701は、四つのコンセントレータ7707のアレイを単一のコリメータへと変換することにより、一つの蛍光体パッチへと結合され得る。この原理は、二つの大CPC7160各々が青色LEDからの光を受け入れる大CPC7160によって図71に例示される。
その白色光の色温度が種々の範囲を含むように容易に調整可能である遠隔蛍光体システムを有することは有益であろう。そのような遠隔蛍光体システムは、それらの色温度が製造プロセス中又は後の現場での仕様に適合するように調整されることを可能にする。また、これらのシステムには、該装置の現在の色温度を測定するフィードバックループを組み込むことができ、また、所望値へ又は値範囲内へこの色温度を調整する電子手段を有して構成され得る。これは、青色LEDがそれらの耐用年数にわたってそれらの特性を変えることができるため、有利である。図78、79及び80の実施形態は、この目的を実現するいくつかの方法を例示する。図78は、これが、図73Cに類似の非サイクリング遠隔蛍光体システムを用いてどのように成し遂げられるを示す。これに対し、図79及び80の実施形態は、黄色光の部分的リサイクリング及び部分的非リサイクリングの新規な原理を用いる。そのようなシステムは、非常に高い輝度を達成するように構成され得る。
図78は遠隔蛍光体システム7800を示し、該システム7800は、二つの青色LEDのフラックス出力の比を調整することにより、その発っせられた白色光の色温度が調整可能となることを可能にする。この実施形態は、図73Cに教示される原理に基づく。この実施形態において、青色LED7341、コリメータ7347、及び傾斜ショートパスフィルタ7348が、LED7801及び7802、コリメータ7808及び7807、及び傾斜ショートパスフィルタ7803によって取って代わられる。青色LED7801が発した青色光は、ミラー/拡散器7805によって部分的に反射され、これは、この光を、コリメータ7810から出てくる黄色光の開口角に適合するように拡散する。また、コリメータ7810から受けた光を均質化するため、オプションのミキシング区域7809も示される。黄色蛍光体7804は、青色LED7802及び7801の両方から光を受け、そのため、放射白色光の黄色成分は青色LEDの両方の出力に依存する。しかしながら、放射白色光の青色成分は、ミラー/拡散器7805における、青色LED7801からの青色光の反射からのみもたらされる。青色LED7802の出力に対する青色LED7801の出力の変化は、放射白色光7806の色温度に対するかなりの制御を可能にする。
図79は遠隔蛍光体システム7900を示し、該システム7900は、調整可能な色温度を有し、部分リサイクリング及び部分非リサイクリングを有する混成システムを使用する。遠隔蛍光体システム7900は、三つの青色LED7903及び二つの蛍光体パッチ7901及び7902を備え、五つのこれらすべては、同一平面上にある。青色LED7903から青色光を受けるコリメータ7917は、その受光角がコンセントレータ7914及び7912の受光角に等しくなるように構成される。この実施形態において、この受光角は、15°に設定され、また、7917、7914及び7912のプロフィルがCPCとして示される。実施形態7900は、直角三角形ショートパスフィルタ7908と、全波長折り畳みミラー7904及び7905と、傾斜ロングパスフィルタ7906及び7907と、十分にマルチコーティングされるか(空隙の場合)又は低屈折率材料によって埋められる間隙7910と、出力ポート7911とを更に備える。中心LED7903からの青色光は、コリメータ7917によって平行にされ、これは、それをミキサー区域7916へと向かわせ、これはまた、図75の区域7509に類似のエキスパンダー−ミキサー区域として構成され得る。ミキサー区域7916からの青色光は、低屈折率間隙(破線で示す)及び三角形ショートパスフィルタ7908を通って送られ、次いで、これは出力ポート7911を出る。左右の青色LED7903からの光は、コリメータ7913及び7915及びロングパスフィルタ7907及び7906によってそれぞれ平行にされ、次いで、各青色ビームは、全波長折り畳みミラー7905及び7904によって光学縦列へと向けられる。該光学縦列は、遠隔蛍光体パッチを持つ出口ポートを有する。各蛍光体パッチは、高反射板カバー及び典型的な熱管理手段(両方とも図示せず)を有するであろう。7900の各半分は、図75の実施形態と同様に動作し、すなわち、蛍光体変換光は平行にされ、全波長折り畳みミラー7905又は7904のいずれかへと方向転換され、これが次いで水平方向に反射する。図75の実施形態において、この水平光のすべては出力ポートへと向けられる。システム7900において、三角形ショートパスフィルタ7908に当たる光線のみが出力ポートを出る。出ない水平に向けられた光は、上記装置の反対側の半分へと進行し、ここで、それは全波長ミラーによって反射され、最終的に対向する(反対側)蛍光体パッチに集められる。蛍光体パッチ7901及び7902に当たるこの黄色及びより長い波長光は、散乱され、平行にされ、また、三角形ショートパスフィルタ7908へと方向転換されて戻され、その後、その一部が出力ポートから出るか又は再度リサイクルされる。
三角形ショートパスフィルタ7908によって遮られる光の割合は、コリメータ7917及びエキスパンダー−ミキサー7916に対する適切な形状及び受光角を選ぶことによって調整可能である。例えば、コリメータ7917及びミキサー7916がコリメータ7508及びエキスパンダー−ミキサー7509と置き換えられるなら、ショートパスフィルタ7908により各通過中に遮られる光の割合は50%となるであろう。システム7900の色温度は、蛍光体変換のために指定される二つの青色LEDのフラクスに対する中心青色LED7903のフラックス出力を変えることにより、調整され得る。
システム7900に対する最大効率を達成するため、各構成要素の光学的伝達関数が高いことが、特にリサイクリングモードにおいて重要である。これは、一般に一定の屈折率を有する材料から成るクロスCPCよりも理想的な光学部品を用いることにより、正方形断面コリメータ/コンセントレータにおいて達成され得る。この基準を満たす非結像光学技術の当業者に知られているいくつかのアプローチが存在する。一つのアプローチは、クロスCPCの壁にリップルを作り出すことであり、最適化アルゴリズムを用いてこれらのリップルの形状を変えることにより、一つ又は複数の解(解決)に到達する。別のアプローチは、光学部品を、これが一定の屈折率を有していないと仮定して設計することである。種々の屈折率解が、2005年Elsevier社によって出版された書籍、R. Winston, J. C. Minano及びP. BenitezによるNonimaging Optics(非結像光学)の第6章に与えれている。これは、参照によりそっくりそのままここに組み込まれる。これら両方のアプローチにおいて、光学部品の各端部は正方形であり、他方、中間区域は正方形であるかもしれないが正方形でないかもしれな。非結像光学技術の当業者に既知のこれら及び他のアプローチに基づく光学コリメータ及びコンセントレータも、ここに記述される実施形態のいずれかのために使用可能である。
図80は遠隔システム8000を示し、これは、全波長折り畳みミラー7904及び7905が必要ない図79の実施形態の別の実施形態である。この実施形態は、図79の実施形態を上回る更なる利点、すなわち、構成要素の数がより少なくなり得る利点を有する。遠隔蛍光体システム8000は、青色LED8012と、左方に両方ある正方形区域コリメータ8010と、コリメータ8004付きの調整可能な青色LED8001と、蛍光体パッチ8003(図示しない高反射カバー及びヒートシンクを有する)及び付随する正方形区域コンセントレータ8005と、光学ミキシングチャンバ8006と、全波長ミラー8008と、傾斜ショートパスフィルタ8002と、出力ポート8007及び間隙(破線で示す)とを備える。出力ポート8007のフレックスは、フレックス矢印8011によって表され、これは、調整可能な青色LED8001とショートパスフィルタ8002からの反射黄色及びより長い波長との結合出力である。出力ポート8007を出ずにショートパスフィルタ8002から反射した光は、全波長ミラー8008で反射され、ショートパスフィルタ8002に戻る。このフィルタ8002は、次いで、それを、光学ミキシングチャンバ及びコンセントレータ8005の光学縦列へと反射し、最終的に蛍光体パッチ8003へと戻す。蛍光体パッチ8003は、このポートから出ない光を受けて、これを散乱してリサイクリングする。
図80の実施形態は、二つの青色LED8012を有して構成されるが、これは、より多くの一対の要素8010及び8005を垂直スタックに加えることにより、容易に拡張され得る。また、青色LED8001は、図77の原理を適用して、より多くのLED及びコリメータ8004を付加することにより、LEDのより大きいアレイとして構成され得る。
図77は、多数のLED及び蛍光体パッチを有する好ましい実施形態を示し、この数は、更に多くのLED及び蛍光体パッチ(図72Aに示すように、明確に示すことは困難である)を有する好ましい実施形態を容易に予想するのに十分なものである。これらの蛍光体パッチは、慣用の黄色タイプの代わりに緑色放射であること、また、図10Eに関して述べたように、いくつかの赤色LEDが付加されることが可能である。いくつかの青色LEDが緑色蛍光体を励起しつつ、他の青色LEDが出力ビームに直接貢献することも可能である。赤色LEDは、図77のLED7703の第2アレイにも設置され得、この場合、赤色光が、緑色蛍光体の波長に反射性を有しながら送出されることを可能にするため、赤色LEDの真上のショートパスフィルタ7710は、ロングパスフィルタに変更されなければならない。あるいは、赤色LEDDは、LED7701の第1アレイ内に配置され得る。この後者のアプローチは、該システムに対するフィルタの変更を必要としない。
緑色蛍光体は、例えば図40〜図51の好ましい実施形態で用いられる緑色LEDを上回る利点があり、その理由は、その優れた有効性(緑色LEDは、現在、青色LEDよりも格段に低い外部量子効率を有し、従って、緑色蛍光体の変換ロスは非常に少ない)の点と、それがより広い波長範囲を有する点の両方である。これは、目の縦方向色収差によってより優れた演色及びより低い色分解をもたらし、これは、プロジェクションテレビ及びバックライトのような結像用途に対し、慣用の狭帯域RGB LEDにおいて顕著なアーティファクトをもたらす傾向がある。このような波長の広がりは、450nm及び472nmの両方の青色LEDと、610、625及び640nm等の利用可能な多くの赤色波長のうちのいくつかとを用いることにより、そのようなアプローチにおいて青色及び赤色LEDにもあり得る。このようなマルチ波長光源は、LCD等のモノクロム空間光変調器を照明するため、それぞれテレビジョンフレーム時間の1/3を別個に出力する赤色、緑色及び青色出力の色順次モードで動作可能である。これらは、入力白色光のほとんどを浪費する非効率なカラーフィルタを有する慣用の白色光色LCD(3〜5%)よりも格段に高いスループットを有する(30〜50%)。
輝度を高めるため、単一のLEDのみを示す図79及び図80のリサイクリング構成に図77のマルチLEDアプローチが適用可能である。LEDの積極的な冷却は、該LEDが最大光度のために過度に駆動されることを可能にし、その一方、高効率リサイクリングは、光度全体の過度の犠牲を伴うことなく、図79のものよりも更に小さい開口が使用されることを可能にする。このアプローチは、アーク灯の輝度レベル(300cd/mm2平均値)が、それらのコスト、嵩、脆性、高温及び短単寿命を伴うことなく実現することを可能にする。アーク灯はまた、格段に低い送出可能輝度に至るそれらの不均一な輝度及びはっきりした境界の欠如を克服するため、(せいぜい平凡な光学効率の)ミキシング光学部品及び集光光学部品を必要とする。しかしながら、本発明は、アーク灯と同様の光学的効率を有すると共に、高い空間均一性及び非常にはっきりした境界を有する狭角(±15°)ビームにおいて最大輝度を送出する。更には、そのような固体の照明装置は、先行技術のRGBLEDシステムの不利な狭帯スペクトルを伴うことなく、一般的な照明に対する調整可能な出力色度と、プロジェクションテレビに対する色順次照明の両方を提供する。
ここでの説明は、個々の光学要素及びこれら光学要素を組み合わせるいくつかの実施形態の両方を、構成単位として記述する。これら構成要素及びこれらの組合せの多くの一つの共通テーマは、非結像光学系の原理の新規な応用を用いての、エタンデュ(etendue)保存を通じての源輝度の保存である。
ここに記述した光学変圧器の実施の現在企図される最良の形態についての以上の説明は、限定的な意味に解釈されるべきではなく、単に本発明の一般的原理を記述する目的のものである。本発明の範囲は、特許請求の範囲を参照することにより決定されるべきである。
これらの教示に鑑み、本発明の精神及び範囲を逸脱することなく、別の実施形態が実施され得ることを当業者は認識するであろう。本発明は、特許請求の範囲のみにより限定されるべきであり、特許請求の範囲は、上記明細書及び添付図面と共に見た場合、そのようなすべての実施形態及び変更を含む。
隣接する複合放物面集光器(CPC)反射を有する薄膜LEDの断面図である。 活性エピタキシ層と接触する拡散反射器を有するLEDを示す、図1Aの部分拡大断面図である。 10°誘電体充填CPCとのオプティカル・コンタクト(光学的に接触した)して(光学的に接触して)浸漬された薄膜LEDの断面図である。 10°誘電体CPC全体を示す、図2Aの誘電体充填CPCの底部の断面図である。 高効率光取り出しのための高屈折率CPCとコリメートのための低屈折率CPCを含む、図2A−図2Bに示される断面を組み込む光学マニホールドの断面図である。 図2Cで部分的に示されるCPC2003の全体を示す断面図である。 小半球に埋められた薄膜LEDの断面図である。 最小のボールレンズに埋められた薄膜LEDの断面図である。 チップ・オン・ボードLEDに一般的な全体的形状に埋められた薄膜LEDの断面図である。 2つの薄膜LEDと1個のプリズム・カプラの断面図である。 図4Aに示されるプリズム・カプラを利用する光学マニホールド44の断面図であって、最小のCPCに埋められた2つの薄膜LEDを含み、各々がプリズム・カプラと大きなCPCを有する。 2つのLEDのための反射光学マニホールド反射器の断面図であって、各々が単一の更に大きな矩形CPCの内部に入るCPCを有し、CPCが出力を提供する。 2:1誘電体光学カプラの断面図である。 図6Aに類似の誘電体カプラの断面図であって、混合ロッドも含む。 CPC入力と空気中に角度を制限された出力を有するコーンを有するハイブリッド光学マニホールドの断面図である。 コーン、又は適合されたミラー、及び立体視鏡レンズを含む光学マニホールドの断面図である。 図6Dに類似するが、立体視鏡フレネル・レンズを利用する形状の断面図である。 立体視鏡TIRレンズを含む光学カプラの断面図である。 複数(例えば、55)の回転対称レンズを利用した6角形のタイルを貼られた光学マニホールドの正面図であって、回転対称レンズは、例えば、図6A−図6Fに示される任意のレンズを用いて実施できる。 立体視鏡TIRレンズの入力側の斜視図である。 図6Hの立体視鏡TIRレンズの出力側の斜視図である。 ドーム型LEDから空気中の像への、エテンデュが制限された光束伝達の側面図である。 ドーム型LEDから空気中の像への、エテンデュが制限された他の光束伝達の側面図である。 ドーム型LEDから空気中の像への、エテンデュが制限された他の光束伝達の側面図である。 ダイクロイック・フィルタを有するデュアル・コリメーティングレンズの側面図であって、蛍光体被覆表面も含む。 ダイクロイック・フィルタを有する他のデュアル・コリメーティングレンズの側面図であって、蛍光体被覆表面も含む。 ダイクロイック・フィルタを有する他のデュアル・コリメーティングレンズの側面図であって、軸外LEDと軸外蛍光体システムを含む。 ダイクロイック・フィルタを有する他のデュアル・コリメーティングレンズの側面図であって、軸外LEDトライアッド・アレイと軸外蛍光体トライアッド・アレイ・システムを含む。 軸外LED、及び蛍光体システムと一緒に使用するための他のデュアル・コリメーティングレンズの側面図である。 遠隔蛍光体を有するクロスCECの断面図である。 2*2:1形態で配置された複数の正方形CPCを含む光学マニホールドの側面図である。 2*2:1形態の正方形CPCを含む光学マニホールドの端面図である。 8個のLEDと2:1矩形出力のための2*4:1光学マニホールドの側面図であって、混合ロッドも含む。 8個のLEDと2:1矩形出力のための2*4:1光学マニホールドの他の側面図であって、混合ロッドも含む。 16個の青色LEDの出力を青色通過フィルタを通して供給する4*4光学マニホールドの入力側からの斜視図である。 図10Aのマニホールドの出力側からの斜視図であって、青色通過光は高度に均一な蛍光体のパッチに集められる。 CPCへ光学的に接着された蛍光体、モノリシック・セラミックの接近分解図である。 図10Aの光学マニホールドの斜視図の光線トレースであって、如何にして蛍光体の光出力がフィルタによって戻され、蛍光体の効率と輝度を大幅に増加させるかを示す。 図10Aの光学マニホールドの中の緑色蛍光体の頂上に設置された赤色半導体の分解図である。 赤色LEDと青色LEDの両方によって供給されるマニホールドを示し、蛍光体被覆表面も含む。 赤色LEDと青色LEDの両方によって供給されるマニホールドの蛍光体端部の他の図である。 モノリシック・セラミックが埋められた誘電体ドームの接近分解図であって、蛍光体被覆表面も含む。 蛍光体を収容するドームの凹みを示す他の視角からの接近分解図である。 青色LEDからの光出力のスペクトルのグラフであって、透過曲線も含む。 黄色蛍光体の吸収スペクトルと放出スペクトルのグラフであって、青色通過フィルタの透過曲線も含む。 緑色蛍光体の吸収スペクトルと放出スペクトルのグラフであって、赤色通過フィルタの透過曲線も含む。 角度コンプレッサの断面図である。 従来技術の図であって、コーナ・ターナを含む。 図13Aに示される従来技術の光線トレースである。 光学マニホールドの角度回転子の断面図である。 図13Cの角度回転子に類似の角度回転子の他の実施例である。 図13Dに示されるような角度回転子の光線トレースである。 2つの変形された角度回転子を含むソース・シフタの断面図である。 半値幅ソース・シフタの断面図である。 全幅ソース・シフタの断面図である。 異なる光の横方向シフトを許容するためにどのように光シフターが変更され得るかを示す。 ソース・ツイスタの断面図である。 2:1光学マニホールドの断面図である。 図17に類似の外形を有する矩形2:1光学マニホールドの斜視図である。 図17に類似の外形を有する正方形1:2光学マニホールドの斜視図である。 異なる入力色を有する3:1光学マニホールドの断面図である。 図20Aの3:1光学マニホールドの他の実施例であって、LEDの間に更に広い間隔を有する。 各々が1個の角度回転子を有するコプレナ入力を有する4:1光学マニホールドの断面図である。 各々が2つの角度回転子を有するコプレナ入力を有する他の4:1光学マニホールドの断面図である。 埋められた入力に対する角度コンプレッサを有する4:1光学マニホールドの他の実施例の断面図である。 ほぼ円弧に配置された光学マニホールドの断面図である。 半径が減少する円弧上の光学マニホールドの断面図である。 中間角度回転子を有する2*2:1光学マニホールドの斜視図である。 図26Aに示される中間角度回転子を有する2*2:1光学マニホールドの斜視図である。 更に顕わに分岐した2*2:1マニホールドの図である。 3*3:1マニホールドの図である。 4*4:1分岐した光学マニホールドの斜視図である。 図27Aに示される4*4:1分岐した光学マニホールドの他の角度から見た斜視図である。 4*4:1ねじれ分岐した光学マニホールドの斜視図である。 図28Bで示された4*4:1ねじれ分岐した光学マニホールドの他の角度から見た斜視図である。 任意の分岐した光学マニホールドの他の実施例の斜視図である。 輝度シフタの斜視図である。 モノリシック・エテンデュ・スクイーザを定める光学マニホールドの他の実施例の分解図である。 図31Aの分解図に示されるモノリシック・エテンデュ・スクイーザの斜視図である。 図31A−図31Bに示されるモノリシック・エテンデュ・スクイーザの他の斜視図である。 モノリシック9:1エテンデュ・スクイーザの斜視図である。 光学不活面を有する輝度伝達ダクトの断面図である。 図33Aの実施例に類似の角度回転輝度ダクトの断面図である。 対称的に配置されたポートを有する角度回転輝度ダクトの断面図である。 不活性面を有する4:1ダクトの断面図である。 2つの不活性面を有する左右対称のダクトの断面図である。 図35の形態を有する4つの結合されたダクトを含む複合システムの断面図である。 他の複合システムの中の光学マニホールドの他の実施例の断面図である。 複合システムの中の光学マニホールドの他の実施例の断面図であって、蛍光体被覆表面も含む。 他のCPCを照らす誘電体CPCの断面図である。 図38Aの他の形態の断面図である。 誘電体CPCを含む代わりの光学マニホールドの断面図であって、2つのCPCを90°で結合する欠点を示す。 図39Aの様な2つの誘電体CPCを含む代わりの光学マニホールドの断面図であって、如何にしてエアギャップは光線が漏れないようにするかを示す。 蛍光体後方発光を利用するための他の形態の断面図である。 図40の様な他の代わりの形態の断面図であって、蛍光体被覆表面も含む。 図41の他の代わりの形態の断面図であって、蛍光体被覆表面も含む。 図42の自由空間バージョンの断面図であって、蛍光体被覆表面も含む。 図43にコンバイナを加える他の形態の断面図であって、蛍光体被覆表面も含む。 多波長出力を提供する(3つ全部ではない)1つのソースの屈折された出力領域を有する直交3色自由空間コンバイナを含む他の形態の断面図である。 多波長出力を提供するための図45の様な直交コンバイナを含む他の形態の断面図であって、4つのプリズム・フィルタ装置を有する。 狭角度出力を有する直交プリズム・コンバイナを含む多波長出力を提供するための他の形態の断面図である。 狭角度出力を有する平行3色コンバイナを示す他の形態の断面図である。 1入力のn倍の出力領域を有する自由空間平行コンバイナを含む他の形態の断面図である。 多波長光出力を提供するために異なる色の複数のLEDを結合するために使用できる他の形態の断面図であって、2つの横方向CPCを有するプリズム・コンバイナを含む。 光を結合して多波長光出力を提供するために平行に配置された3つの横方向CPCを有するプリズム・コンバイナを含む他の形態の断面図である。 異なる色のLED、及び蛍光体被覆表面を使用して多波長出力を生成するマニホールドの断面図である。 異なる色のLED、及び蛍光体被覆表面を使用して多波長出力を生成するマニホールドの他の形態の断面図である。 ダブル幅輝度シフタを含む光学マニホールドの他の形態の断面図である。 トリプレックス光学マニホールドの平面図である。 図53Aのトリプレックス光学マニホールドの側面図である。 図53A−図53Bのマニホールドから放出された遠距離電界強度の輪郭グラフである。 図53A−図53Bのマニホールドから放出された遠距離電界強度パターンの中心の水平方向外形と垂直方向外形を示す。 図53A−図53Bのマニホールドの出力面からの空間出力の輪郭グラフである。 回路基板上の(3つの入力LEDに加えた)トリプレックス光学マニホールドの他の実施例の斜視図である。 図56Aの光学マニホールドの斜視図であって、自由な形式のビーム形成レンズも含む。 図56Bの光学マニホールドとビーム形成レンズの斜視図、及びビーム形成反射器上で輝く出力の光線トレースである。 図56Cの様な4つの形態を含む斜視図であって、(例えば、法規を満たす)自動車ランプを形成する。 自動車ヘッドランプ点灯規定のそれとほぼ合致するビーム照度パターンの形状の射出孔を生成するための非対称マニホールドの斜視図である。 図58Aの非対称マニホールドの他の斜視図である。 クロスCPCの構成を示す。 クロスCPC遠隔蛍光体システムの側面図である。 クロスCPC遠隔蛍光体システムから脱出する光を示す。 どのようにコーナー光線が受光円を超えるかを示す方向−空間ダイアグラムである。 エネルギー流計算のダイアグラムである。 エネルギー流計算の波長構成を示す。 遠隔蛍光体性能曲線である。 丸いCPCを有する4:1遠隔蛍光体システムを示す。 丸いCPCを有する4:1遠隔蛍光体システムの別の図である。 輝度が増長した白色マスク遠隔蛍光体の断面図である。 輝度が増長した白色マスク遠隔蛍光体の斜視図である。 別々の青色及び黄色出力を有する遠隔蛍光体である。 白色出力を有する遠隔蛍光体の変形である。 同一平面LED及び蛍光体を有する遠隔蛍光体の変形である。 同一平面LEDと、別々の青色及び黄色出力を有する蛍光体とを有する遠隔蛍光体の変形である。 同一平面LEDと、白色出力を有する蛍光体ピッチとを有する遠隔蛍光体の変形である。 図65A、B及びDのスペクトルフィルタ特性を示す。 図65A、B及びDに対する別のペクトルフィルタ特性を示す。 図65Cに対するスペクトルフィルタ特性を示す。 図65Eに対するスペクトルフィルタ特性を示す。 実際のフィルタのスペクトル透過率のグラフである。 15°正方形CPCを供給する10°正方形CPCの図である。 矩形クロスCPCの図である。 冷却された同一平面LED及び蛍光体パッチと、同時であるが一致しない青色及び黄色出力を示す。 補償拡散器を有する冷却された同一平面LED及び蛍光体パッチを示す。 より小型の出力ミラーを有する冷却された同一平面LED及び蛍光体パッチを示す。 空間的及び角度的に一致する青色及び黄色出力を有する非リサイクリング遠隔蛍光体システムを示す。 空間的及び角度的に均一な集合白色出力ビームを発生させる、すべて同一平面上にある十六の青色LEDと四つの蛍光体を有する遠隔蛍光体の斜視図である。 大誘電性CPCではなく円錐及びレンズを有する遠隔蛍光体の斜視図である。 大誘電性CPCではなく円錐及びレンズを有する遠隔蛍光体の斜視図である。 LED及び蛍光体パッチがほぼ同一軸線上にある、側部発光遠隔蛍光体システムの断面図である。 空間的に別個の隣接した短波及び長波出力ポートを有する遠隔蛍光体システムの断面図である。 図73Aの側部発光遠隔蛍光体システムの別の実施形態である。 その白色出力の色温度が制御可能なT字形遠隔蛍光体システムを示す。 同一平面内にLED及び蛍光体パッチを有する同様のシステムを示す。 二つのLED及び蛍光体パッチが同一平面にある、図75の別の実施形態を示す。 図75に教示される原理を用い、八つの青色LED及び四つの蛍光体パッチを有する遠隔蛍光体システムの斜視図である。 二つの青色LEDを用いる、調整可能な色温度を有する遠隔蛍光体システムの断面図である。 黄色光の再循環部分を用いる、調整可能な色温度を有する遠隔蛍光体システムの断面図である。 調整可能な色温度を有する遠隔蛍光体システムの変形の断面図である。

Claims (15)

  1. 多波長光源であって、
    主波長にて光を発する源と、
    前記源に連結され、その光を視準すなわち平行にする入力光学系と、
    中間光学系にして、第1端部を有すると共に、反対側の端部に出口ポートを有する集光器として構成される中間光学系と、
    一つ又は複数の出力ポートと、
    前記入力光学系からの平行光の第1部分を、前記一つ又は複数の出力ポートの少なくとも一つへと向けると共に、前記入力光学系からの平行光の第2部分を、前記第1端部及び前記中間光学系へと向ける一つ又は複数のミラーと、
    前記出口ポートに形成される蛍光体パッチにして、該蛍光体パッチの材料が、前記源が発生する光からの励起に応答して発光する組成を有し、該蛍光体パッチが発した光が、前記中間光学系を通りかつ該中間光学系から出て、前記一つ又は複数の出力ポートの少なくとも一つへと戻される蛍光体パッチとを備える多波長光源。
  2. 前記蛍光体パッチは、薄い縁と、二つの面すなわち前記中間光学系から光を受ける内側面及び反対側の外側面を有し、
    前記蛍光体パッチは、前記源からの光を送出でき、
    高反射面が、前記蛍光体パッチの外側面を覆い、該蛍光体パッチの外側面が発したであろう光が、その代わりに、前記内側面が発した光と共に、前記中間光学系を通りかつ該中間光学系を出て、戻されるようにする請求項1の多波長光源。
  3. 前記一つ又は複数の出力ポートは、少なくとも二つの出力ポートを含み、光出力は、異なる該出力ポートからの異なるスペクトル組成の二つ又はそれ以上の空間的に分離したビームである請求項1又は2の多波長光源。
  4. 前記源及び蛍光体パッチは、ほぼ同じ面上にある請求項1〜のいずれか一つの多波長光源。
  5. 前記出力ポートは軸線の周りに回転され得る請求項1〜のいずれか一つの多波長光源。
  6. 部分的リサイクリング及び部分的非リサイクリングのために構成される請求項1〜のいずれか一つの多波長光源。
  7. 前記一つ又は複数のミラーは、前記平行光の一部を反射し、該平行光の別の一部が外されるように配置されるミラーを含む請求項1〜のいずれか一つの多波長光源。
  8. 主波長にて光を発する第2源と、
    前記第2源からの光を方向付け、該光を平行にして前記一つ又は複数のミラーに通す第2入力光学系とを更に備え、
    前記一つ又は複数のミラーは、前記第2源からの平行光を前記中間光学系へと送出する請求項1〜のいずれか一つの多波長光源。
  9. 前記一つ又は複数のミラーは、所定の波長よりも短い波長の前記平行光を記出力ポートへと送出する一つ又は複数の傾斜ショートパス光学フィルタを備え、該所定の波長は、第1の前記源のスペクトル内にあり、
    前記一つ又は複数の傾斜ショートパス光学フィルタは、所定の波長より短い波長の前記第2源からの平行光を前記中間光学系へと送出し、
    前記中間光学系は、前記蛍光体パッチが発した光を前記一つ又は複数の傾斜ショートパスフィルタの少なくとも一つへと戻し、該少なくとも一つの傾斜フィルタは、該発せられた光を前記出力ポートへと反射する請求項の多波長光源。
  10. 前記一つ又は複数のミラーは、前記入力光学系からの所定波長よりも短い波長の平行光を反射すると共に、より長い波長を出力ポートへと送出する一つ又は複数の傾斜光学フィルタを備え、該所定の波長は、該フィルタがスペクトルビームスプリッターとしての機能を果たすように前記のスペクトル内にあり、
    前記中間光学系は、該発せられた光を前記一つ又は複数の光学フィルタへと戻し、
    前記一つ又は複数の光学フィルタから受けた発光を前記出力ポートへと反射する一つ又は複数の全波長ミラーを更に備える請求項1〜のいずれか一つの多波長光源。
  11. 前記ミラーは、所定の波長よりも短い波長の光を前記出力ポートへと部分的に送出すると共に、より短い波長を部分的に反射しかつより長い波長を送出する一つ又は複数の傾斜光学フィルタを備え、該部分的送出及び反射の波長は、該フィルタがスペクトルビームスプリッターとしての機能を果たすように前記源のスペクトル内にあり、
    一つ又は複数の傾斜光学ショートパスフィルタは、所定の波長よりも短い波長の光を送出すると共に、より長い波長の光を反射し、
    前記発せられた光は、一つ又は複数の前記傾斜ショートパスフィルタへと戻され、該フィルタは、該発せられた光を前記出力ポートへと反射する請求項1〜のいずれか一つの多波長光源。
  12. 前記中間光学系はまた、前記ショートパスフィルタが反射しない短波長光を方向転換して前記蛍光体パッチへと戻すための、折り畳みミラー及び一つ又は複数のミラーのうちの少なくとも一方を備える請求項11の多波長光源。
  13. 前記一つ又は複数のミラーは、所定の波長よりも短い光を部分的に送出すると共に部分的に反射する少なくとも一つの傾斜光学フィルタを備え、
    前記所定の波長は、該フィルタがスペクトルビームスプリッターとしての機能を果たすように前記源のスペクトル内にあり、
    前記フィルタは、前記所定の波長よりも長い波長を送出できると共に、前記部分的に送出された光が短波長の前記出力ポートへと向けられることを許容し、
    前記中間光学系は、一つ又は複数の傾斜ロングパスフィルタを備え、
    前記発せられた光は、前記ロングパスフィルタへと向けられ、
    前記ロングパスフィルタは、前記発せられた光を送出でき、該光を長波長の出力ポートへと向ける請求項1〜のいずれか一つの多波長光源。
  14. 前記一つ又は複数のミラーは、前記光の一部を一つ又は複数のロングパスフィルタへと反射する一つ又は複数の傾斜光学ミラーを備え、
    前記ロングパスフィルタは、所定の波長よりも短い光を前記出力ポートへと反射し、
    前記所定の波長は、前記源のスペクトル内にあり、前記フィルタは、該所定の波長よりも長い波長を送出でき、
    前記中間光学系は、前記傾斜光学ミラーから反射される光の残部を受けるように連結され、
    前記中間光学系は、前記傾斜ミラーからの光の前記前部を前記出口ポートへと反射する一つ又は複数のロングパスフィルタを備え、
    前記蛍光体パッチが発した光は、前記ロングパスフィルタへと戻され、
    前記ロングパスフィルタは、前記発せられた光を送出でき、該発せられた光を前記出力ポートへと向ける請求項1〜のいずれか一つの多波長光源。
  15. 前記一つ又は複数のミラーは、前記平行光の一部を前記出力ポートへと方向転換する一つ又は複数の光学ミラーを備え、
    前記中間光学系は、一つ又は複数の傾斜ショートパスフィルタを備え、
    前記蛍光体パッチは、前記源からの光を送出でき、
    前記蛍光体パッチが発した光は、前記ショートパスフィルタへと戻され、
    前記ショートパスフィルタは、前記発せられた光を反射でき、該光を前記出力ポートへと向ける請求項1〜のいずれか一つの多波長光源。
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