JP2009520161A - チェーン - Google Patents

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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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Abstract

本発明は、チェーンであって、それぞれ少なくとも1つの開放領域を備えたリンクエレメントと、これらのリンクエレメントを接続するクレードル部材とを有しており、前記リンクエレメントの前記開放領域がその第1の領域で、先行するリンクエレメントの開放領域とオーバーラップし、その第2の領域で、後続のリンクエレメントの開放領域とオーバーラップするようになっており、前記リンクエレメントの前記開放領域が、1つの転動面領域と1つの接触面領域とを有しており、前記クレードル部材が2つの隣接し合うリンクエレメント内でそれぞれ前記開放領域によってガイドされていて、それによって、前記クレードル部材が、2つの隣接し合う前記リンクエレメントのそれぞれの転動面領域又は接触面領域と相互作用するようになっている形式のものに関する。前記クレードル部材が、少なくとも1つの転動面として構成されたピン周面領域と前記接触面として構成されたピン周面領域とを備えたピンとして構成されており、前記転動面が、開放領域の転動面領域又は接触面領域と相互作用し、前記接触面が前記開放領域の転動面領域又は接触面領域と相互作用するようになっている。少なくとも前記リンクエレメントの第1の領域と第2の領域とが互いに点非対称に対応配置されているか、又は前記ピン周面の接触面と転動面とが互いに点非対称に対応配置されており、かつ/またはそれぞれ1つの前記ピンの端面接点が、圧力対抗面に対して、チェーンの伸張状態でチェーン延在方向に対して垂直な平面と平行である、ピン横断面を通る中心軸線を基準にして偏心的に配置されている。

Description

本発明は、チェーン、特に無段階に調節可能な円錐ベルト車巻き掛け伝動装置のためのチェーン又は反転歯型チェーン(Zahnkette)に関する。このような形式のチェーンのための使用分野は、円錐ベルト車巻き掛け伝動装置の他に、例えばポンプ駆動装置としての伝動装置における一般的な反転歯型チェーン、又は4輪トランスファギヤボックスにおけるトランスファチェーン又は、或いはバルブタイミングチェーンである。
このようなチェーンは、CVT伝動装置、つまり無段階に調節可能な円錐ベルト車巻き掛け伝動装置において、トルクを駆動側の円錐ベルト車対から被駆動側の円錐ベルト車対に伝達するために使用される。反転歯型チェーンとして、リンクエレメントとクレードルジョイントとから構成されたチェーンが、リンクエレメントに歯列の形状を有しており、この歯列によって、反転歯型チェーンはこの歯列の形状に相補的に対応する形状を有する歯列が噛み合い、それによって同様に力若しくはモーメントが伝達されるようになっている。
このような形式のクレードル部材とリンクとから構成されたチェーンは、多くの場合、2つの部分より構成されたクレードル部材を有している。このクレードル部材は、2つのピンエレメントより形成されており、これらのピンエレメントは、リンクに形成された切欠き内にガイドされるので、それぞれ2つのピンエレメントは、1つのリンクエレメント及びその隣のリンクエレメントの切欠きを貫通し、それによってこれらの2つのリンクエレメントを結合して1つのチェーンを形成する。それと同時に、これらの2つのピンエレメントは、チェーン部材の相対的な可動性を保証し、チェーン内での力の伝達を可能にする。
同じリンクエレメントより成るチェーンの構成において、チェーンは運転中に高い騒音を発生させる傾向がある。従って、騒音を改善するために、1つのチェーン内でリンクの種類を変える試みがなされている。このために、チェーンを、それぞれ2つの部分より成る同じクレードルジョイントと、それぞれ異なる種類のリンクとから構成することが公知である。このような異なる種類のリンクは同時に、オーバラップ(重なり合い)を避けるためにも用いられる。従って、種々異なる複数のリンクを製造時に間隔を保って保持し、適切に構成する必要がある。
別の変化実施例は、2分割された(2つの部分より成る)クレードルジョイントをランダム化することである。このために、クレードルジョイントは、2つの同じピンより構成されるのではなく、2つの異なるピン、例えば大きいピンと小さいピンとから構成される。しかしながらこの場合も、2つの異なる構成部分を製造技術的に別個に加工し、意図的に交互に、又は無作為に交互に構成する必要がある。
本発明の課題は、音響学的に良好な特性及び高い強度を有し、しかも簡単に製造可能である安価なチェーンを提供することである。
この課題は、本発明によれば請求項1の特徴部によって解決された。有利な実施例は、従属請求項に記載されている。このような形式のチェーンのためのクレードル部材は、請求項14に記載されており、また、このような形式のチェーンを、円錐ベルト車巻き掛け伝動装置に使用することは、請求項15に記載されている。
本発明は、非対称的な特性を有する1つだけのピンを使用し、それによって、ピンの組み込み方向に基づいて、チェーンリンクエレメント開口内で種々異なる転動特性が得られるか、若しくはピンの圧力伝達点が、リンクエレメント内におけるピンの組み込み位置に基づいてリンクエレメント内で変化する、という考え方に基づいている。
このことはつまり、クレードルジョイントとして用いられるピン(クレードルジョイント毎に1つだけのエレメントが設けられている)の配列方向に基づいて、例えば隣接し合う2つの圧力伝達点間の種々異なる間隔、又はピンに隣接するそれぞれのリンクエレメント開口内でピンの種々異なる転動特性が得られる、ということである。このために、ピンは、1つのリンクエレメントに関する少なくとも2つの異なる組み込み位置に使用可能であり、取付け可能となっている。
それと同時に、4種類のリンクの代わりに1種類だけのリンクを使用し、1つのピンしか必要としないという可能性が得られ、この場合、クレードルジョイント毎に2つのピンエレメント及び4種類のリンクを有する場合と同様のランダム化が得られる。部品点数が著しく減少され、2つの異なるエレメント(ピンとリンクエレメント)だけを有するチェーン構造のランダム化が得られることによって、製造技術的に大きい利点がえられる。
本発明の有利な実施態様によれば、クレードル部材として使用されたピンエレメントが点対称の点及び/又は軸対称の軸線を基準にして非対称に構成されており、この場合、軸対称の軸線は、真っ直ぐに延びた状態のチェーンの延在方向に対して垂直な軸線であるので、ピンエレメントの中心軸線若しくは、ピン軸線に対して垂直なピン横断面による中心軸線は、真っ直ぐに延びた状態のチェーンの延在方向におけるクレードル部材の最大幅の二等分線として規定され得る。
有利な形式で、チェーンとして反転歯型チェーン(Zahnkette)が使用され、従ってリンクエレメントは、有利には歯列特にそれぞれ2つの歯を備えた反転歯型チェーンとして構成されて構成されている。この場合、歯は同様に、チェーンの騒音防止のために、やや異なった幾何学形状を有していてよい。これによって、チェーンを一方方向若しくは他方方向に組み込む際に、歯と対抗構成部分との異なる噛み合い状態が得られる。
有利な実施態様によれば、チェーンは円錐ベルト車巻き掛け伝動装置(CVT伝動装置)のためのチェーンとして用いられる。各ピンは、有利にはCVT伝動装置の円錐ベルト車対の円錐ベルト車と接触する端面接点(この端面接点を介して力の伝達が行われる)を備えた端面を有している。例えば、端面はそれぞれ湾曲された面として構成されており、この湾曲された面の最大突出部が、偏心的な端面接点である。
有利な形式でリンクエレメントは、各リンクエレメントが1つだけの開口領域を有していて、この開口領域が、チェーンの取付け時に、先行するリンクエレメントの開口と重なり合い、また後続のリンクエレメントの開口領域とも重なり合う。これによって、唯一のリンク開口領域によって2つにクレードルジョイントが得られる。
有利な形式で各クレードル部材は1つだけのピンより構成されており、従って各クレードルジョイントは1つのピンと、このピンに所属するリンク接点領域若しくは転動面領域とを有している。
有利な実施例によれば、各ピンは2つの転動面を備えているので、ピンの接触面は第2の転動面として構成されている。転動面は、互いに点対称又は点非対称である。点非対称の転動面によれば、リンクエレメントの開口領域内へのピンの組み込み位置に基づいて、リンクエレメント特にリンクエレメントの接触面領域及び転動面領域における、ピンの異なる転動特性が得られる。
選択的に、ピンの接触面は転動しない当接面として構成されており、従ってピンは、リンク開口若しくはリンク孔へのピンの組み込み位置に基づいて、例えば孔のほぼ平均的な高さ位置で、ピンの転動面のための対抗面にぶつかり、この対抗面と転動接触するか、又は、ピンが逆の配列で孔内に組み込まれている場合、例えば転動面の上又は下で対抗当接面にぶつかるようになっている。ピンの接触面は対抗当接面若しくは対抗接触面と、相互作用でぶつかり、ここでは転動しない。むしろ、クレードル部材の接触面とリンクエレメントの接触領域とが当接面として構成されていて、互いに当接し合っている場合、クレードル部材とリンクエレメントとの間の相対運動は十分に避けられる。
ピン及びリンク開口の形状を、例えばアーチ状若しくはS字形にすることによって、種々異なる機能部材がピン及びリンク開口内に組み込まれていても、リンク開口は製造可能な形状を有していて、特に狭い曲率半径又は鋭い角縁は避けられる。
有利な形式で、各クレードル部材が唯一のピンだけによって形成されていることによって、唯一のピンのためのリンク孔は、各クレードルジョイントのために2つのピンを使用した場合よりも小さい。これによって、リンクを短縮し、チェーン及びひいてはピンの間隔を小さくすることができる。
以下に図示の実施例を用いて本発明を説明する。
図1は、本発明のチェーン区分の第1実施例、
図2は、図1に示したエレメントと同様に構成されたチェーン区分の別の組み込み位置を示す、
図3は、本発明によるチェーン区分の選択的な実施例を示す、
図4は、本発明によるクレードル部材を示す、
図4Aは、本発明によるクレードル部材の選択的な実施例を示す、
図4Bは、図4Aに示したクレードル部材の横断面、
図5は、本発明によるチェーンの概略図、
図6は、本発明によるチェーンの選択的な実施例の概略図、
図7は、1つのチェーン区分のための別の選択的な実施例、
図7A及び図7Bは、舌片の選択的な実施例、
図8は、図7に示したチェーン区分のための本発明によるチェーン装置、
図9A及び図9Bは、2分割されたクレードル部材若しくは一体的なクレードル部材を備えたチェーンのための、チェーン循環運動時において測定されたリンクの力を示す。
図1は、クレードル部材20を備えたリンクエレメント10の区分を示す。クレードル部材20は、図1に断面図で示されているようにピンとして構成されており、このピンの長手方向軸線は図平面に対して垂直に延在している。リンクエレメント10のうち、図1にはその半部が示されている。残りの半部は、リンクエレメント10のための左右対称軸線Sを中心にして、図示された半部に対する左右対称の半部である。左右対称軸線Sは、チェーンの真っ直ぐに延びた状態において、チェーン30の長手方向延在平面に対して垂直な平面に延在している。
図1にはさらに、左側に隣接するリンクエレメント10の開口の位置を示すライン15によって概略的に、リンクエレメント10に沿ってクレードル部材20が転動する状態及び種々異なる運動状態における、左側に隣接する第2のリンクエレメントの位置が示されている。
リンクエレメント10は貫通する開口11を有している。左側に隣接するリンクエレメント10及びその開口11と、右側に隣接するリンクエレメント10及びその開口11とが協働することによって、1つの開放領域11内に2つの別個のクレードル部材20を挿入することができる。このクレードル部材20は、それぞれリンクエレメント10と共に1つのクレードルジョイント32を形成し、それによって開放領域11の隣接する壁部領域と共に、先行するリンクエレメント10若しくは後続のリンクエレメント10に対する2つのクレードルジョイント32を形成する。
同様に左右対称軸線Sを中心にして左右対称に構成された開放領域11は、軸方向で中間の高さにおいて、それぞれ1つの、リンクエレメント中に向かって湾曲した凸状の転動領域12と、その上側若しくは下側に隣接する接触面領域13を有しており、これらの接触領域13は、凹状に湾曲された領域として成形されている。隣接するリンクエレメント10の輪郭線(ライン15)から概略的に分かるように、隣接するリンクエレメント10は同様に構成されていて、同様に開口輪郭制限部として凹状に湾曲された接触面領域13と、これらの凹状に湾曲された領域13間に位置する、凸状に湾曲された転動面領域12とを有している。
クレードル部材20は、その横断面を中心にして左右非対称に構成されている。特に、クレードル部材20は(図1の左側に示されているように)、凹状に湾曲された2つの接触面23と、反対側に1つの転動面22とを有している。有利な形式でピンとして構成されたクレードル部材20は、端面24の領域以外(図4)で、その長手方向軸線に沿って同じ横断面を有している。
図1に示されているように、クレードル部材20はリンクエレメントの開放領域11内に挿入されていて、クレードル部材20の凸状の接触面がリンクエレメント10の接触面領域13と接触し、それによってこの接触面領域13に沿って転動するのではなく、この接触面領域13に対して相対的に固定されている。図1に示したリンクエレメント10によってガイドされた(図示せず)第2のクレードル部材20は、軸線Sを中心にして鏡面対称的に挿入されているか、又は図1のリンクエレメント10の左半部のために示されているクレードル部材20と同様に配列されている。種々異なる組み込み位置によってランダム化が得られる。
図2には、同じリンクエレメント内に、図1の左側半部におけるのと同じリンクエレメントに、同じピンがクレードル部材20として挿入されており、この場合、ピンの位置決めは回転されている。クレードル部材20の組み込み方向に基づいて右側の(図示の)リンクがクレードル部材20に堅固に当接していて、左側のリンク(ライン15で示されている)がピン若しくはクレードル部材20に沿って転動する、図1の実施例とは異なり、図2の鏡像対称的な組み込み構造形式においては、開放領域11の転動面領域12とクレードル部材20の低銅面22とが互いに転動し合うことによって、左側のリンクエレメント10がクレードル部材20で転動するようになっている。右側のリンク(ライン15によって示されている)は、クレードル部材20に堅固に当接していて、転動しない。図2の右側に示したリンク10の開放領域11の接触面領域13は、機能しない。
これによって、リンクエレメント10及びクレードル部材20の同じ幾何学的形状において、クレードル部材20が各リンクエレメント内に鏡像対称的に組み込まれていることによって、リンクエレメントの開放領域11の各開放縁部領域の機能が様々に利用される。またこれによって、機能の変化によって、及びクレードル部材20が一方方向又は他方方向に無作為に組み込まれることによって、機能のランダム化が得られる。
図3には、リンクエレメント10の実施例が示されており、この実施例において、左側に隣接するリンクエレメントに対するクレードルジョイントのために、若しくは右側に隣接するリンクエレメントに対するクレードルジョイント領域のために、別個の2つの開放領域11若しくはリンク孔が設けられている。開放領域11の輪郭を形成する機能面の構成は、接触面領域13として、若しくは接触面領域13間の転動面領域12として、図1及び図2に示した実施例と同じである。クレードル部材20のピン幾何学形状は同様に同じである。図3には、クレードル部材20の転動面22とリンクエレメント10の転動面領域との間に転動接触が形成されている状態が示されている。図示のリンクエレメント10と同じ幾何学形状を有する、図示していない左側に隣接するリンクエレメント10と、クレードル部材20の接触領域23とは、リンクエレメント10の接触面13において非転動接触している。
図4は、図1乃至図3に示した構造のためのクレードル部材20の斜視図を示す。ピン長手方向軸線Lに沿って、クレードル部材20は図1乃至図3に示した断面図に示されている前述された輪郭と同じ輪郭を有している。
クレードル部材20の端面24は、球形の端面として構成されており、この場合、有利な形式で、クラウニング25若しくは凸状性は、互いに垂直な2つの方向に設けられているので、端面接点26を形成する最も大きく突き出した部分26が得られる。端面接点26は、クラウニング25のそれぞれに構成に基づいて有利には非対称的に設けられていて、特に、ピン長手方向軸線Lに対して垂直で、かつリンクエレメント10の左右対称軸線Sに対して平行な(つまり真っ直ぐなチェーン30においてチューン延在方向に対して垂直に位置する)ピンエレメントの中心軸線に関連して左右非対称である。端面接点26は有利な形式でこの中心軸線に位置決めされており、それによって端面24における左右非対称性が得られる。端面接点26は、クレードルジョイント20が例えば円錐ベルト車巻き掛け伝動装置の円錐ベルト車と切換接点を形成する点である。
図5は、図1乃至図4に示したチェーンエレメントを使用したチェーン30の一部の概略図を示す。特にリンクエレメント10は図5では概略的に示されている。図5に示されているように、クレードル部材20は、図1に示した位置又は図2に示した位置にランダムに組み込まれている。それによって、それぞれ隣接する2つの端面接点26間の間隔Bのランダムな分布、及び隣接するクレードル部材32間の転動間隔Aのランダムな分布が得られる。特に、2つの互いに連続するピンが、図5の左から2つの最初のピンと同様に、同じ配列で組み込まれている場合、平均的な転動間隔Aも、また端面接点の平均的な間隔Bも得られる。図5の左から3つ目及び4つ目のクレードル部材20において左側のクレードル部材が図1と同じ配列状態にあり、また右側のクレードル部材がこの左側のクレードル部材に対して鏡像対称的に配列されていれば、端面接点26の短い間隔B若しくは転動間隔Aが得られる。図5の5番目及び6番目のクレードル部材におけるように、左側のクレードル部材が図2の組み込み状態で組み込まれ、右側のクレードル部材がこの左側のクレードル部材に対して鏡像対称的に組み込まれていれば、端面接点26間のより長い間隔B若しくは転動間隔Aが得られる。これによって、1種類のリンクエレメント10及び1種類のクレードル部材20だけを用いて、端面接点26のそれぞれ3つの異なる転動間隔A及び間隔Bが得られる。これらの間隔は、クレードル部材20のランダム化された配置において、同様にランダム化された連続でチェーン30に沿って交互に得られる。
図6は、本発明による幾何学形状を有するリンクエレメント10、及び歯付きリンクエレメントのためのクレードル部材20を使用した実施例を示す。図6に示されているように、各リンクエレメント10は概略的に示された2つの歯27,27aを有しており、これらの歯の幾何学形状は、場合によっては互いに異なっていてもよく、それによって、リンクエレメント10の組み込み方向とは無関係に、歯のかみ合いのランダム化が得られる。この場合、クレードル部材20の端面24の形状は重要ではない。転動間隔Aのランダム化が示されている。クレードル部材20の横断面形状並びにリンクエレメントの開口領域11の横断面形状は、図1乃至図3に示されている通りである。
図7は、リンクエレメント10及びクレードル部材20の開口領域11の幾何学形状のための選択的な実施例が示されている。各クレードル部材20における端面接点26は、やはり左右非対称に設けられエチル。リンクエレメント10は、左右対称軸線Sを中心にして左右対称に構成されている。
図1乃至図6に関連して説明したリンクエレメント10及びクレードル部材20とは異なり、各クレードル部材20は2つの転動面22を有している。つまり接触面23が第2の転動面22として構成されている。これらの転動面22は、真っ直ぐに延びた状態のチェーンにおいてリンクエレメントの軸線Sに対して平行な、クレードル部材20の中心軸線を中心にして互いに反対側に設けられている。端面接点26は、軸線の外側に位置している。つまりクレードル部材20に左右非対称に位置している。特にチェーン30の騒音減少を、端面接点26の間隔Bのランダム化によっても、また転動間隔Aのランダム化によっても得たい場合、2つの転動面22は有利には異なって構成されている。各リンクエレメント10がそれぞれ2つ有している、リンクエレメント10の開放領域11は、同様に互いに逆向きの2つの転動領域12を有している。転動面領域12に応じてピンの幾何学形状を互いに異なって構成する代わりに、リンクエレメント10の開口の2つの転動面領域12をそれぞれ異なった幾何学形状を有するようにしてもよい。このことはつまり、図7に示した実施例において、リンクエレメント10の接触面領域13が転動面領域12として構成されていて、ピンとして構成されたクレードル部材20の接触面23が同様に転動面22として構成されている、ということである。
端面接点26をクレードル部材20に偏心的に配置し、かつクレードル部材20をチェーン30内でリンク開口11内にランダムに整列させることによって、図8に示されているように、端面接点26の種々異なる間隔Bが得られる。リンクエレメント10の開口領域11又はクレードル部材20の横断面が、点非対称に関連して非対称に構成されていれば、図8に示されていない、転動間隔のランダム化も可能である。
図示の各実施例において、リンクエレメント10の唯一の形状を有するランダム化も、またクレードル部材20の唯一の形状を有するランダム化も可能である。
クレードルジョイント23が唯一のクレードル部材20と所属のリンク開口11とから構成されている、一体的なクレードル部材20を使用することによる利点は、図9A及び図9Bに、2つの部分より成るクレードル部材と比較して示されている。この場合、図9Aには、2つの部分より成るクレードルジョイント32のためのチェーン循環における測定されたリンク力が示されており、これに対して図9Bは、1つの部分より成るクレードルジョイント32における測定されたリンク力を示す。図9A及び図9Bにはそれぞれ、図9A及び図9Bに示されたリンクエレメント10の領域における力FoとFuとの合計が示されている。図面に示されているように、リンクにおける不都合な力のピークは、1つだけのピンをクレードル部材20として使用したことによって減少され、それによって、力にピークに基づく転動運動の変化が減少される。これによって、チェーンの耐久性及び信頼性が高められる。しかも、必要な構成部分点数が減少されたことによって、特に小型の伝動装置又は反転歯型チェーンにおいて必要とされる、製造上の利点が得られる。
本発明の第1実施例によるチェーン区分の部分断面図である。 図1に示したエレメントと同様に構成されたチェーン区分の別の組み込み位置を示す部分断面図である。 本発明の選択的な実施例によるチェーン区分の部分断面図である。 本発明の選択的な実施例によるクレードル部材の概略的な斜視図である。 本発明の選択的な実施例によるクレードル部材の概略的な斜視図である。 図4Aに示したクレードル部材の横断面図である。 本発明によるチェーンの概略図である。 本発明によるチェーンの選択的な実施例の概略図である。 別の選択的な実施例による1つのチェーン区分の概略図である。 舌片の選択的な実施例の概略図である。 舌片の選択的な実施例の概略図である。 図7に示したチェーン区分のための本発明によるチェーン装置の概略図である。 2分割されたクレードル部材を備えたチェーンの部分的な概略図、及びこのチェーンのための、チェーン循環運動時において測定されたリンクの力を示す線図である。 一体的なクレードル部材を備えたチェーンの部分的な概略図、及びこのチェーンのための、チェーン循環運動時において測定されたリンクの力を示す線図である。
符号の説明
10 リンクエレメント、 11 開口領域、 12 転動面領域、 13 接触面領域、 15 ライン、 20 クレードル部材、 22 転動面、 23 接触面、 24 端面、 25 クラウニング、 26 端面接点(突き出した部分)、 27,27a 歯 30 チェーン、 32 クレードルジョイント、 S 左右対称軸線、 A 転動間隔、 B 間隔

Claims (15)

  1. チェーン(30)であって、それぞれ少なくとも1つの開放領域(11)を備えたリンクエレメント(10)と、これらのリンクエレメント(10)を接続するクレードル部材(20)とを有しており、前記リンクエレメント(10)の前記開放領域(11)がその第1の領域で、先行するリンクエレメント(10)の開放領域とオーバーラップし、その第2の領域で、後続のリンクエレメント(10)の開放領域とオーバーラップするようになっており、前記リンクエレメント(10)の前記開放領域(11)が、1つの転動面領域(12)と1つの接触面領域(13)とを有しており、前記クレードル部材(20)が2つの隣接し合うリンクエレメント(10)内でそれぞれ前記開放領域(11)によってガイドされていて、それによって、前記クレードル部材(20)が、2つの隣接し合う前記リンクエレメント(10)のそれぞれの転動面領域(12)又は接触面領域(13)と相互作用するようになっている形式のものにおいて、
    前記クレードル部材(20)が、少なくとも1つの転動面(22)として構成されたピン周面領域と前記接触面(23)として構成されたピン周面領域とを備えたピンとして構成されており、前記転動面(22)が、開放領域(11)の転動面領域(12)又は接触面領域(13)と相互作用し、前記接触面(23)が前記開放領域(11)の転動面領域(12)又は接触面領域(13)と相互作用するようになっており、この場合、少なくとも前記リンクエレメント(10)の第1の領域と第2の領域とが互いに点非対称に対応配置されているか、又は前記ピン周面の接触面(23)と転動面(22)とが互いに点非対称に対応配置されており、かつ/またはそれぞれ1つの前記ピンの端面接点(26)が、圧力対抗面に対して、チェーン(30)の伸張状態でチェーン延在方向に対して垂直な平面と平行である、ピン横断面を通る中心軸線を基準にして偏心的に配置されていることを特徴とする、チェーン。
  2. 前記中心軸線が、チェーン(30)の延在方向で見てクレードル部材(20)の最大幅を二等分した位置を通って延びている、請求項1記載のチェーン(30)。
  3. 前記チェーン(30)が反転歯型チェーンであって、前記リンクエレメント(10)が、歯列特にそれぞれ2つの歯(27,27a)を備えた反転歯型チェーンとして構成されている、請求項1又は2記載のチェーン(30)。
  4. チェーン(30)が、無段階に調節可能な円錐ベルト車巻き掛け伝動装置のためのチェーンであって、前記端面接点(26)が、チェーン(30)と円錐ベルト車との間の力の伝達点である、請求項1又は2記載のチェーン(30)。
  5. ピンの2つの端面(24)に、偏心的な端面接点(26)が設けられている、請求項4記載のチェーン(30)。
  6. 前記端面(24)が湾曲された面として構成されていて、該面の最大突出部が前記端面接点(26)である、請求項1から5までのいずれか1項記載のチェーン(30)。
  7. 各リンクエレメント(10)の第1の領域と第2の領域とが、1つの開口領域(11)内にだけ組み込まれている、請求項1から6までのいずれか1項記載のチェーン(30)。
  8. 各リンクエレメント(10)が2つの開口領域(11)を有しており、各開口領域(11)内に少なくとも1つの接触領域(12)及び転動面領域(13)が形成されている、請求項1から6までのいずれか1項記載のチェーン(30)。
  9. 各クレードル部材(20)が1つだけのピンより形成されている、請求項1から8までのいずれか1項記載のチェーン(30)。
  10. ピンの接触面(23)がピンの第2の転動面(22)として構成されている、請求項1から9までのいずれか1項記載のチェーン(30)。
  11. ピンの接触面(23)が転動しない当接面として構成されている、請求項1から9までのいずれか1項記載のチェーン(30)。
  12. リンクエレメント(10)の接触面領域(13)がリンクエレメントの第2の転動面領域(12)として構成されている、請求項1から11までのいずれか1項記載のチェーン(30)。
  13. リンクエレメント(10)の接触面領域(13)が、転動面領域(12)に対して点対称に構成されていて、組み合わされた当接面及び転動面として構成されている、請求項1から12までのいずれか1項記載のチェーン(30)。
  14. クレードル部材(20)において、請求項1から13までのいずれか1項記載のチェーン(30)のためのクレードル部材(20)であることを特徴とする、クレードル部材(20)。
  15. 円錐ベルト車巻き掛け伝動装置において、請求項1から14までのいずれか1項記載のチェーン(30)を備えたことを特徴とする、円錐ベルト車巻き掛け伝動装置。
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