JP2009518758A - インデックス記号のリスト上の移動接触に応答したリストスクロール - Google Patents

Abstract

タッチ感知式ディスプレイのインデックス上でのユーザによる接触ポイントの移動が判定される。表示インデックスは、一連のインデックス項目を有する。移動に応答して、タッチ感知式ディスプレイ上の情報項目リストがスクロールされる。情報項目リストは、一連のインデックス項目に対応する一連の情報項目サブセットを含むことができる。スクロールは、接触ポイントが対応するそれぞれのインデックス項目上を移動する場合、それぞれの情報項目サブセットをスクロールすることを含むことができる。
【選択図】図１

Description

（関連出願）
本出願は、２００５年１２月８日に出願された「Ｌｉｓｔ Ｓｃｒｏｌｌｉｎｇ ｉｎ Ｒｅｓｐｏｎｓｅ ｔｏ Ｍｏｖｉｎｇ Ｃｏｎｔａｃｔ Ｏｖｅｒ Ｌｉｓｔ ｏｆ Ｉｎｄｅｘ Ｓｙｍｂｏｌｓ」という名称の米国仮特許出願第６０／７４８，８１０号に対する優先権を主張し、該仮出願は引用により全体が本明細書に組み込まれる。

本出願は、２００５年１２月２３日に出願された「Ｃｏｎｔｉｎｕｏｕｓ Ｓｃｒｏｌｌｉｎｇ Ｌｉｓｔ Ｗｉｔｈ Ａｃｃｅｌｅｒａｔｉｏｎ」という名称の米国特許出願第１１／３２２，５５１号の関連出願であり、該米国特許出願は引用により全体が本明細書に組み込まれる。

本出願は、２００５年１２月２３日に出願された「Ｓｃｒｏｌｌｉｎｇ Ｌｉｓｔ Ｗｉｔｈ Ｆｌｏａｔｉｎｇ Ａｄｊａｃｅｎｔ Ｉｎｄｅｘ Ｓｙｍｂｏｌｓ」という名称の米国特許出願第１１／３２２，５４７号の関連出願であり、該米国特許出願は引用により全体が本明細書に組み込まれる。

（技術分野）
本発明は一般的に、タッチ感知式ディスプレイの採用を含むユーザインターフェースに関し、より具体的には、スクロールすることができるリストを有するユーザインターフェースに関する。

セルラー電話などの携帯デバイスを含む多くの電子デバイスの実用性、使い勝手、及び最終的にはその普及は、ユーザインターフェースを含む工業デザインによって左右されることが多い。ユーザインターフェースは、ユーザが、コンテンツだけでなく、デバイスの機能又はツールにアクセスするユーザの試みを含む、ユーザの行為又は行動に対しての応答を受け入れる通路である。従って、ユーザインターフェースは、ユーザの操作全体に不可欠なものである。

残念ながら、既存のユーザインターフェース、特に小型のハンドヘルドデバイスにおけるユーザインターフェースに付随した制約が存在する。既存のユーザインターフェースは複雑である場合が多い。例えば、多くの移動体電話のユーザインターフェースでは、デバイスの機能及びコンテンツにアクセスするのに、ユーザは、複雑なメニューのツリー構造を移動することが要求される。加えて、既存のユーザインターフェースは、多くの場合直観的ではなく、ユーザが、マニュアルの取扱説明を読むか、又はデバイスの機能又はコンテンツを探し求める試行錯誤の試行を行うことが要求される。その結果、かかるデバイスに追加機能を付加する試みは、ユーザインターフェースの複雑さによって阻まれることが多い。

従って、デバイス、特に小型のハンドヘルドデバイスにおけるユーザインターフェースの改善に対するニーズがある。

米国仮特許出願第６０／７４８，８１０号公報 米国特許出願第１１／３２２，５５１号公報 米国特許出願第１１／３２２，５４７号公報 米国特許第６，３２３，８４６号公報 米国特許第６，５７０，５５７号公報 米国特許第６，６７７，９３２号公報 米国特許公開第２００２／００１５０２４号Ａ１公報

タッチ感知式ディスプレイのインデックス上でのユーザによる接触ポイントの移動が判定される。表示インデックスは、一連のインデックス項目を有する。移動に応答して、タッチ感知式ディスプレイ上の情報項目リストがスクロールされる。情報項目リストは、一連のインデックス項目に対応する一連の情報項目サブセットを含むことができる。スクロールは、接触ポイントが対応するそれぞれのインデックス項目上を移動する場合、それぞれの情報項目サブセットをスクロールすることを含むことができる。

スクロールは、それぞれのインデックス項目上の接触ポイントの移動の速さ及びそれぞれのインデックス項目に対応する情報項目サブセット内の項目数に基づいて、関連するスクロールの速さを有する。スクロールは、接触ポイントが表示インデックス内の対応するインデックス項目上を移動するのに応答して、複数の情報項目サブセット内の全項目にわたってスクロールする段階を含むことができる。

インデックスは、アルファベットのインデックスを含むことができる。情報項目リストは、アルファベット順の情報項目リストを含むことができる。アルファベット順の情報項目リストは、ユーザの連絡先リストを含むことができる。

スクロールは、摩擦を有する運動方程式のシミュレーションに従うことができる。

幾つかの実施形態では、接触ポイントに対応するそれぞれのインデックス項目が判定され、情報項目リストが前のスクロール位置から新しいスクロール位置までスクロールされて、それぞれのインデックス項目に対応する情報項目リストのサブセットを表示するようにする。

幾つかの実施形態では、情報項目リストをスクロールする間に、それぞれのインデックス記号が情報項目リストの対応するサブセットに隣接して表示される。

幾つかの実施形態では、情報項目リスト内のそれぞれの情報項目のユーザ選択に対応する、タッチ感知式ディスプレイとの接触ポイントが検出される。これに応答して、それぞれの情報に対応する情報がタッチ感知式ディスプレイ上に表示される。

幾つかの実施形態では、タッチ感知式ディスプレイ内でインデックスバー上のユーザによる接触ポイントの移動が検出される。この移動に応答して、タッチ感知式ディスプレイ上の項目リストがスクロールされる。インデックスバーは、項目リスト内の項目サブセットの順序付けられたインデックスに対応させることができる。項目がスクロールされる速さは、それぞれのサブセット内のエントリ数及び接触ポイントの移動の速さに基づくことができる。

上記の方法は、タッチ感知式ディスプレイ、プロセッサ、メモリ、及びこれらの方法を実施するためにメモリ内に格納された１つ又はそれ以上のプログラム又は命令セットを有する携帯電子デバイスによって実施することができる。幾つかの実施形態では、携帯電子デバイスは、無線通信を含む複数の機能を提供する。

前述の方法を実施するための命令は、１つ又はそれ以上のプロセッサが実行するよう構成されたコンピュータプログラム製品に含めることができる。

本発明の理解をより深めるために、以下の実施形態の説明において添付図面を参照しながら説明する。同じ参照番号は図面全体を通じて対応する要素を示している。

ここで、実施形態について詳細に説明するが、添付図面にはその実施例が示されている。以下の詳細な説明では、本発明を完全に理解するために多くの特定の詳細事項が記載される。しかしながら、本発明は、これらの特定の詳細事項がなくとも実施することができることは当業者には明らかであろう。場合によっては、この実施形態の態様を不必要に曖昧にしないように、公知の方法、手順、構成要素、及び回路は詳細には説明していない。

ユーザインターフェースを有する携帯デバイスの実施形態を説明する。携帯デバイスは、ハンドヘルドコンピュータ、タブレットコンピュータ、携帯情報端末、セルラー電話、及び／又はこれらの品目の２つ又はそれ以上の組み合わせとすることができる。携帯デバイスは、タッチ感知式ディスプレイを含む。ディスプレイは、ユーザとの触覚及び／又は触感接触に対して感知することができる。例示的な実施形態では、タッチ感知式ディスプレイとユーザとの間の接触ポイントは、ユーザの１つ又はそれ以上の指に対応する。他の実施形態では、接触ポイントは、スタイラスに対応することができる。タッチ感知式ディスプレイは、ＬＣＤ（液晶ディスプレイ）技術、又はＬＰＤ（発光ポリマーディスプレイ）技術を用いることができるが、他の実施形態では他のディスプレイ技術を用いてもよい。タッチ感知式ディスプレイは更に、タッチ感知式ディスプレイとの１つ又はそれ以上の接触ポイントを求めるための近接センサアレイ又は他の素子を含むことができる。タッチ感知式ディスプレイは、米国特許第６，３２３，８４６号（Ｗｅｓｔｅｒｍａｎ他）、米国特許第６，５７０，５５７号（Ｗｅｓｔｅｒｍａｎ他）、及び／又は米国特許第６，６７７，９３２号（Ｗｅｓｔｅｒｍａｎ）、及び／又は米国特許公開第２００２／００１５０２４号Ａ１で説明されているマルチタッチ感知式タブレットに類似しており、これらの各々は引用により本明細書に組み込まれる。しかしながら、タッチ感知式ディスプレイは、携帯デバイスからの視覚的出力を表示するのに対し、タッチ感知式タブレットは視覚的出力を提供するものではない。

タッチ感知式ディスプレイは、１つ又はそれ以上のウィンドウを備えたＧＵＩを含むことができる。１つ又はそれ以上のウィンドウは、項目又は情報項目のリストを表示するのに用いることができる。例示的な実施形態では、項目リストは、複数の個人についての名前、住所、写真、及び／又は電話番号等の連絡先情報（ユーザの連絡先リスト又はアドレス帳と呼ばれることもある）を含むことができる。接触ポイントの判定された移動に応答して、リストをスクロールすることができる。接触ポイントの移動の判定には、接触ポイントの速さ（大きさ）、速度（大きさ及び方向）、及び／又は加速度（大きさ及び／又は方向を含む）の判定が含まれる。リストのスクロールは、接触ポイントの加速移動に応答して加速させることができる。幾つかの実施形態では、スクロール及びスクロールの加速は、摩擦を有する物理デバイスのシミュレーション、すなわち減衰運動に従うことができる。例えば、スクロールは、質量又は慣性項並びに消散項を有する力の法則又は運動方程式のシミュレーションに対応させることができる。幾つかの実施形態では、シミュレーションは、軸回りのシリンダ回転に対応させることができる。

幾つかの実施形態では、接触ポイントの加速移動は、接触ポイントの加速移動の後に続いて接触ポイントの切断を含むことができる。例えば、ユーザは、タッチ感知式ディスプレイと接触し、ディスプレイに沿ってユーザの指の１つ又はそれ以上をスワイプ（ｓｗｉｐｅ）又はスイープ（ｓｗｅｅｐ）させ（すなわち接触ポイントを移動及び／又は加速させ）、更に任意選択的にディスプレイとの接触ポイントを切断、すなわち１つ又はそれ以上の指をディスプレイから離すことができる。スワイプ又はスイープは、タッチ感知式ディスプレイの予め定義された軸に沿うものとすることができる。他の実施形態では、接触ポイントの加速移動は、タッチ感知式ディスプレイの予め定義された軸に沿って方向付けられた第１のユーザジェスチャを含むことができる。

項目リストのスクロールは、タッチ感知式ディスプレイの予め定義された軸に沿う接触ポイントの第２のスイープ運動及び／又はタッチ感知式ディスプレイの予め定義された軸に沿って方向付けられた第２のユーザジェスチャに応答して更に加速することができる。例えば、ユーザは、ユーザの指の１つ又はそれ以上をタッチ感知式ディスプレイに沿って２又はそれ以上の回数でスワイプすることができる。

項目リストのスクロールは、ユーザが接触ポイントを切断し、次いで、少なくとも所定の時間期間にタッチ感知式ディスプレイとの実質的に静止した接触ポイントを確立することによって停止させることができる。例えば、ユーザは、タッチ感知式ディスプレイに沿ってユーザの指の１つ又はそれ以上をスワイプさせて接触ポイントを切断した後、ディスプレイにタッチし、ディスプレイに静止して（又はほぼ静止して）タッチしている１つ又はそれ以上の指を１秒又はそれ以上、或いは数分の１秒間保持すればよい。

項目リストのスクロールの方向は、リストの終端に対応する仮想境界にスクロールが交差するのに応答して反転することができる。反転スクロールは、減衰運動に対応させることができる。例えば、スクロール中、項目リストの表示部分は、項目リストの開始点又は終了点に達したときに、タッチ感知式ディスプレイ内のウィンドウ境界から跳ね返るようにすることができる。見かけ上の跳ね返りは、第１の方向に運動量を有する粘性又は弾性ボールが、壁等の不動及び／又は非弾性の物体に衝突するシミュレーションに対応させることができる。これに続くボールの運動は、例えば、シミュレーションに摩擦又は消散項を含めることによって減衰させることができる。シミュレーションで摩擦項に対応するパラメータは調節可能にすることができ、これによってボールは、壁すなわち仮想境界と接触して均衡するか、又は壁から変位して均衡することが可能になる。

図８〜１１を参照しながら以下に説明するように、幾つかの実施形態では、タッチ感知式ディスプレイのインデックス上でのユーザによる接触ポイントの移動を判定することができる。幾つかの実施形態では、インデックスは、タッチ感知式ディスプレイの第１の領域又は第１のウィンドウ内に表示することができ、スクロール中の項目又は情報項目のリストは、タッチ感知式ディスプレイの第２の領域又は第２のウィンドウ内に表示することができる。表示されるインデックスは、一連のインデックス項目を有することができる。例示的な実施形態では、一連のインデックス項目は、アルファベット文字を含むことができ、すなわちインデックスは、アルファベットのインデックスを含むことができる。情報項目リストは、アルファベット順の情報項目リストを含むことができる。アルファベット順の情報項目リストは、例えばユーザの連絡先リスト又はアドレス帳における連絡先情報を含むことができる。

表示インデックス上のユーザの接触ポイントの移動に応答して、タッチ感知式ディスプレイ上の情報項目リストをスクロールすることができる。情報項目リストは、一連のインデックス項目に対応する一連の情報項目サブセットを含むことができる。サブセットは、１つ又はそれ以上のカテゴリを含むことができる。例えば、それぞれのカテゴリは、苗字及び／又は名前が１つ又はそれ以上のそれぞれの文字（文字「ｓ」等）で始まる１人又はそれ以上の個人についての連絡先情報を含むことができる。例示的な実施形態では、１つ又はそれ以上のエントリを有するアルファベットの各文字に対応するサブセットが存在する。幾つかの実施形態では、スクロールは、摩擦を有する運動方程式のシミュレーションに従うことができる。

スクロールは、接触ポイントが、インデックス項目内の対応するそれぞれのインデックス項目上を移動する場合には、それぞれの情報項目サブセットを通るスクロールを含むことができる。スクロールは、それぞれのインデックス項目上の接触ポイントの移動の速さ、及びそれぞれのインデックス項目に対応する情報項目サブセット内の項目数に基づいて関連するスクロールの速さを有することができる。例えば、スクロールの速さは、少ないエントリを有するサブセットよりも多くのエントリを有するサブセットの方をより高速にすることができる。スクロールは、接触ポイントが表示インデックス内で対応するインデックス項目上を移動するのに応答して、複数の情報項目サブセット内の全項目にわたるスクロールを含むことができる。

インデックスとの接触ポイントが、インデックス内のそれぞれのインデックス項目に対応することが判明した場合には、情報項目リストは、情報項目リストの対応するサブセットまでスクロールさせることができる。例えば、ユーザが、インデックス記号セット内の文字「Ｒ」のようなインデックス項目を選択した場合、項目リストは、該項目リスト内の文字「Ｒ」に対応するサブセットまでスムーズにスクロールすることができる。或いは、表示される情報項目リストは、現在のスクロール位置からインデックス項目「Ｒ」に対応する情報項目が表示されるスクロール位置まで直接ジャンプする。

タッチ感知式ディスプレイとの接触ポイントが、情報項目リスト内のそれぞれの情報項目のユーザ選択に対応する場合には、それぞれの情報項目に対応する情報をタッチ感知式ディスプレイ上に表示することができる。例えば、ユーザがそれぞれの名前を選択した場合、対応する連絡先情報を表示することができる。

それぞれの情報サブセットをスクロールする間、各それぞれの情報項目サブセットと共にインデックス記号を表示することができる。幾つかの実施形態では、それぞれのインデックス記号は、情報項目リストの対応するサブセット（表示テキスト等）に隣接して表示することができる。幾つかの実施形態では、それぞれのインデックス記号は、それぞれの情報項目サブセットの表示テキストを含むウィンドウの上端に表示することができる。

それぞれの情報サブセットに対応するインデックス記号は、それぞれの情報項目サブセット上に半透明で表示することができる。半透明表示のインデックス記号は、情報項目サブセット内のテキストを表示するのに用いるものとは異なるフォント色を有することができ、及び／又は情報項目サブセット内のテキストを表示するのに用いるものよりも大きなフォントを用いて表示することができる。

情報項目リストが、特定のインデックス記号についての項目を含まない、すなわち特定のサブセットのエントリがない場合には、特定のインデックス記号の前の第１のインデックス記号及び該特定のインデックス記号の次の第２のインデックス記号を、第１のインデックス記号に対応する情報サブセットから第２のインデックス記号に対応する情報サブセットまで情報項目リストをスクロールさせながら表示することができる。特定のインデックス記号は、スクロール中に情報項目リストの表示テキストと共に表示しなくてもよい。例えば、それぞれのインデックス記号の表示は、情報項目リストが特定のインデックス記号についての項目を含まないときには省くことができる。

ここで、加速しながらリストを連続的にスクロールする方法の実施形態に注目する。図１は、リストをスクロールする方法１００の実施形態を例示するフロー線図である。ユーザによるタッチ感知式ディスプレイのスイープ運動又はジェスチャに対応する接触ポイントの移動を判定する（１１０）。例えば、接触ポイントの移動は、リストのスクロール方向と同じ方向とすることができる。従って、ユーザがリストを上方にスクロールしようとする場合、ユーザは、タッチ感知式ディスプレイと接触した状態で上方向に指（或いはスタイラス又は同様のもの）をスイープする。リストの上方のスクロールは通常、リストを該リスト内の後方のエントリにスクロールし、例えば、カテゴリ「Ａ」内の項目からカテゴリ「Ｂ」内の項目までスクロールすることになる。リストを下方にスクロールするためには、ユーザは、タッチ感知式ディスプレイ上で指を下方向にスイープする。ローロデックスアドレス帳又は逆アルファベット順のリストをシミュレートするユーザインターフェースのような幾つかの実施形態では、接触ポイントの上方移動は、リスト内の前方のエントリを表示させ、これに対し、接触ポイントの下方移動は、リスト内の後方のエントリを表示させる。本説明における用語「上方」及び「下方」とは、タッチ感知式ディスプレイ上のＧＵＩの上部及び下部と相対的な方向である。

幾つかの実施形態では、本明細書で説明するリストスクロール方法は、スクロールバーを表示することなく動作する。タッチ感知式ディスプレイ操作のユーザのスイープ運動は、表示リストの上部で直接行うことができ、リストが表示される表示ウィンドウ内のいずれかの場所のある経路に沿ったディスプレイ表面と接触した状態でのスイープ又は滑り運動を含むことができる。スクロールバーは、場合によっては、表示リストと共に表示することができるが、本明細書で説明するスクロール方法は、かかるスクロールバーとは独立したものとすることができる。スクロールバーを用いる場合、スクロールバー上の接触ポイントの上方移動により、リスト内の前方のエントリを表示させることができ、これに対し、スクロールバー上の接触ポイントの下方移動により、リスト内の後方のエントリを表示させることができる。

移動に応答して、タッチ感知式ディスプレイ上の項目リストをスクロールする（１１２）。以下の動作の１つ又はそれ以上が生じることができる。接触ポイントの第１の加速移動及び任意選択的な接触ポイントの切断に応答して、スクロールを加速することができる（１１４）。接触ポイントの第２の加速移動及び任意選択的な接触ポイントの切断に応答して、スクロールを更に加速することができる（１１６）。スクロールの方向は、スクロールしているリストがリストの終端に対応する仮想境界と交差するときに反転することができる（１１８）。例えば、リストがその開始点又は終了点までスクロールされると、この場合も同様に、スクロールしているリストが、境界で反転方向に跳ね返るようにすることができる。跳ね返り又はスクロール方向の反転後、スクロールが自動的に停止し、リストの最初又は最後の項目をタッチ感知式ディスプレイ上の表示に残すようにすることができる。スクロールは、ユーザが接触ポイントを切断し（例えば、ディスプレイからユーザの指を上げて離す）、次いで少なくとも所定の時間期間の間実質的に静止した接触ポイントを確立することによって停止することができる（１２０）。他の実施形態では、方法１００は、より少ない動作又は追加の動作を含むことができる。加えて、２つ又はそれ以上の動作を組み合わせ、及び／又は動作の順序を変えてもよい。

幾つかの実施形態では、スクロールは、接触ポイントの移動の速さに従うことができる。速さは、複数の時間間隔の間に求められた値の時間平均とすることができる。例示的な実施形態では、速さ、速度、及び／又は加速度は、５つの時間間隔にわたって求めることができ、ここで、それぞれの時間間隔は、０．０１６７秒のような、ディスプレイのフレームレートの逆数に対応する。幾つかの実施形態では、速さ、速度、及び／又は加速度は、１つ又はそれ以上のフレームが省略された又は表示されないとき等、可変フレームレートが用いられるときでも求めることができる。これらの実施形態では、速さ、速度、及び／又は加速度は、それぞれの時間間隔において２回又はそれ以上の回数求めることができ、及び／又は先行する及び／又は後続の時間間隔において求められた値に基づいて推定することができる。

幾つかの実施形態では、ユーザが任意選択的に接触を切断した後のスクロールは、接触の切断前の１つ又はそれ以上の時間間隔における加速度の変化及び速さ又は速度に従うことができる。例えば、接触を切断した後の１回又はそれ以上の時間間隔のスクロール速度Ｖｆは、次式を用いて求めることができる。
ｖ_f＝ｖ_o＋ａΔｔ
ここで、ｖ_oは、接触が切断された時点での速度の現在値、ａは、接触が切断された時点での加速度の現在値、及びΔｔは、１回の時間間隔等の経過時間である。かかる算出における速度及び／又は加速度は、スクロールの軸又は方向に沿って推定することができる。幾つかの実施形態では、接触の切断前の１回又はそれ以上の時間間隔における加速度及び／又は速度に基づいて速度を求めた後の後続の時間間隔においては、スクロール速度を漸減することができる。例えば、各連続する時間間隔では、速度を５％ずつ低下させることができる。速度が下側閾値よりも低くなると、速度はゼロに設定することができる。

図２は、リストをスクロールする方法２００の実施形態を例示するフロー線図である。ユーザによるタッチ感知式ディスプレイのスイープ運動又はジェスチャに対応する接触ポイントの移動を判定する（２０８）。接触ポイントの移動が所定の大きさよりも大きい変位に対応するときに判定を行う（２１０）。この移動に応答して、タッチ感知式ディスプレイ上の項目リストをスクロールする（２１２）。スクロールの方向は、スクロールしたリストが、リストの終端に対応する仮想境界と交差したときに反転することができる（２１４）。他の実施形態では、方法２００は、より少ない動作又は追加の動作を含むことができる。加えて、２つ又はそれ以上の動作を組み合わせ、及び／又は動作の順序を変更してもよい。

接触ポイントが、所定値よりも大きな変位に相当するかどうかを判定することによって（２１０）、接触ポイントにおける０．５ｍｍ、１ｍｍ、又は２ｍｍ等よりも小さな変動が生じても項目リストをスクロール（２１２）しないようにすることが可能となる。例えば、ユーザがタッチ感知スクリーンの上をタップしたときに、小さな意図しない接触ポイントの変化が発生する可能性がある。移動が、所定の大きさよりも大きな変位に相当するときには、スクロール（２１２）がスムーズに始まる。例えば、項目リストをスクロールするときに接触ポイントのオフセットを含めることができる。このオフセットは、変位の所定の大きさに相当する。オフセットは、リストに対応する表示画像の突然のジャンプ又は中断を防止又は低減することができる。

図３は、リストをスクロールする方法３００の実施形態を例示するフロー線図である。ユーザ３１０は、デバイスのタッチ感知式ディスプレイ上でのスイープ運動又はジェスチャを用いて接触ポイントを移動させる（３１４）。デバイス３１２は、接触ポイントの移動及び／又は加速を判定し（３１６）、この移動に応答してディスプレイ上の項目リストをスクロールする（３１８）。デバイスは、接触ポイントの加速移動及び任意選択的な接触ポイントの切断に応答してスクロールを加速する（３２０）。ユーザ３１０は、スイープ運動／ジェスチャを用いて再度接触ポイントを移動させることができる（３２２）。デバイス３１２は、接触ポイントの移動及び／又は加速を再度判定し（３２４）、接触ポイントの加速移動及び任意選択的な接触ポイントの切断に応答してスクロールを更に加速する（３２６）。他の実施形態では、方法３００は、より少ない動作又は追加の動作を含むことができる。加えて、２つ又はそれ以上の動作を組み合わせ、及び／又は動作の順序を変更してもよい。

図４は、リストをスクロールする方法４００の実施形態を例示するフロー線図である。ユーザ３１０は、デバイスのタッチ感知式ディスプレイ上でのスイープ運動又はジェスチャを用いて接触ポイントを移動させる（３１４）。デバイス３１２は、接触ポイントの移動及び／又は加速を判定し（３１６）、この移動に応答してディスプレイ上の項目リストをスクロールする（３１８）。デバイスは、接触ポイントの加速移動及び任意選択的な接触ポイントの切断に応答してスクロールを加速する（３２０）。ユーザ３１０は、接触ポイントを切断し、少なくとも所定の時間間隔の間実質的に静止した接触ポイントを確立することができる（４１０）。デバイス３１２は、接触ポイントの切断、及び実質的に静止した接触ポイントの確立（４１２）を判定し、スクロールを停止することで応答する（４１４）。他の実施形態では、方法４００は、より少ない動作又は追加の動作を含むことができる。加えて、２つ又はそれ以上の動作を組み合わせ、及び／又は動作の順序を変更してもよい。

図５は、リストをスクロールする方法５００の実施形態を例示するフロー線図である。動作３１４から３２０までは上記に説明した通りであり、更に、ユーザが、加速して接触ポイントを移動させないときには、加速スクロール動作３２０を省くことができる。スクロール中のリストが、リストの終端に対応する仮想境界と交差すると、少なくともわずかの間スクロールの方向を反転する（５１０）幾つかの実施形態では、リストの終端に達すると、スクロールは反転し、次いで減衰して停止する。他の実施形態では、方法５００は、より少ない動作又は追加の動作を含むことができる。加えて、２つ又はそれ以上の動作を組み合わせ、及び／又は動作の順序を変更してもよい。

図６は、タッチ感知式ディスプレイ６０８を有する携帯電子デバイス６００のユーザインターフェースの実施形態を例示する概略図である。ディスプレイ６０８は、ウィンドウ６１０を含むことができる。ウィンドウ６１０は、情報オブジェクト６１２−１〜６１２−４のような、１つ又はそれ以上の表示オブジェクトを含むことができる。例示的な実施形態では、情報オブジェクト６１２は、項目リスト内の１人又はそれ以上の個人の連絡先情報に対応させることができる。表示オブジェクトは、ユーザの１つ又はそれ以上の指６１６（図６ではこれらの指は縮尺通りに描かれていない）に関連するような、ディスプレイとの接触ポイントの移動６１４の検出又は判定に応答して移動させることができる。幾つかの実施形態では、表示オブジェクトの移動は、接触ポイントの加速移動の検出又は判定に応答して加速することができる。実施形態６００では１つのウィンドウ６１０を含むが、他の実施形態では、２つ又はそれ以上の表示ウィンドウがあってもよい。加えて、実施形態６００は、特定の方向の移動６１４を例示しているが、他の実施形態では、表示オブジェクトの移動は、１つ又はそれ以上の他の方向の移動６１４に応答したもの、又はスカラー（すなわち、方向に依存しない判定又は検出した移動）に応答したものとすることができる。

図７Ａ〜７Ｂは、リストの終端部への項目リストのスクロールを例示しており、この終端部で、リストの末端にある１つ又はそれ以上の表示項目は、ディスプレイの末端部からスムーズに跳ね返り、方向を反転し、次いで任意選択的に停止になる。図７Ａは、タッチ感知式ディスプレイを有する携帯電子デバイス６００のユーザインターフェースの実施形態を例示する概略図である。情報オブジェクト６１２−１等の１つ又はそれ以上表示オブジェクトは、項目リストの終端部７１４から距離７１２−１にあるものとすることができ、リストがスクロールされている間は速度７１０−１で移動させることができる。終端部７１４は、ウィンドウ６１０及び／又はディスプレイ６０８に関連する物理境界ではなく、表示オブジェクトに関連する仮想境界であることに留意されたい。図７Ｂに例示するように、情報オブジェクト６１２−１等の１つ又はそれ以上の表示オブジェクトが、終端部７１４に達すると、又は交差すると、スクロールに対応する移動を停止することができ、すなわち、これと同時にスクロール速度をゼロにすることができる。続いて、図７Ｃに例示するように、情報オブジェクト６１２−１等の１つ又はそれ以上の表示オブジェクトは、方向を反転することができる。終端部７１４との交差後のある時点では、情報オブジェクト６１２−１は、速度７１０−２を有することができ、終端部７１４から距離７１２−２にあるものとすることができる。幾つかの実施形態では、速度７１０−２の大きさは、距離７１２−２が距離７１２−１と等しいときに、速度７１０−１の大きさよりも小さいものとすることができ、すなわち１つ又はそれ以上の表示オブジェクトの運動は、スクロール中のリストがその終端部に達して「跳ね返った」後に減衰される。

ここで、項目又は情報項目のリストのためのインデックスの実施形態に注目する。図８は、リストをスクロールする方法８００の実施形態を例示するフロー線図である。タッチ感知式ディスプレイに表示されたインデックス上の接触ポイントの移動を判定する（８１０）。表示インデックスは、一連のインデックス項目を有することができる。インデックス上の接触ポイントのユーザ移動に応答して、タッチ感知式ディスプレイ上の項目リストをスクロールする（８１２）。情報項目リストは、一連のインデックス項目に対応する一連の情報項目サブセットを含むことができる。例えば、インデックスがインデックス項目Ａ、Ｂ、Ｃ、及びＤを含む場合、一連の情報項目は、インデックス項目Ａに対応する項目サブセットと、インデックス項目Ｂに対応する別の項目サブセットと、インデックス項目Ｃに対応する別の項目サブセットと、インデックス項目Ｄに対応する更に別の項目サブセットとを含むことができる。更に具体的に述べると、一実施例では、インデックス項目の各サブセットは、同じ先頭文字又は記号を含む。

それぞれのインデックス項目上の接触ポイントの移動の速さ、及びそれぞれのインデックス項目に対応する情報項目サブセット内の項目数に基づいて、スクロールの速さを決定することができる（８１４）。以下の動作の１つ又はそれ以上が発生することができる。接触ポイントが、表示インデックス内の対応するインデックス項目上を移動するのに応答して、決定されたスクロールの速さでディスプレイにわたって複数の情報項目サブセット内の項目をスクロールすることができる（８１６）。接触ポイントが、表示インデックス内のそれぞれのインデックス項目に対応するときには、接触ポイントのその位置を検出し、情報項目リストを情報項目リストの対応するサブセットにスムーズにスクロールする（８１８）。

幾つかの実施形態では、情報項目リストをスクロールしている間、それぞれのインデックス記号は、情報項目リストの対応するサブセットに隣接して表示することができる（８２０）。タッチ感知式ディスプレイとの接触ポイントが、情報項目リスト内のそれぞれの情報項目の選択に対応するときには、接触ポイントのその位置を検出し、これに応答してそれぞれの情報項目に対応する情報を表示する（８２２）。他の実施形態では、方法８００は、より少ない動作又は追加の動作を含むことができる。加えて、２つ又はそれ以上の動作を組み合わせ、及び／又は動作の順序を変更してもよい。

図９は、リストをスクロールする方法９００の実施形態を例示するフロー線図である。ユーザによるタッチ感知式ディスプレイの接触ポイントの移動を判定する（９１０）。この移動に応答して、タッチ感知式ディスプレイ上で情報項目リストをスクロールする（９１２）。情報項目リストは、一連のインデックス記号に対応する一連の情報項目サブセットを含むことができる。幾つかの実施形態では、それぞれの情報項目サブセットに対応するインデックス記号を、それぞれの情報項目サブセット上に半透明で表示する（９１４）。任意選択的に、それぞれの情報項目サブセットに対応するインデックス記号は、情報項目サブセット内のテキストを表示するのに用いるものとは異なるフォント色を用いて表示することができる（９１６）。任意選択的に、それぞれの情報項目サブセットに対応するインデックス記号は、情報項目サブセット内のテキストを表示するのに用いるものよりも大きなフォントを用いて表示することができる（９１８）。任意選択的に、それぞれの情報項目サブセットに対応するインデックス記号は、情報項目サブセットの表示テキストに隣接して、及び／又は仮想領域の上端に表示することができる（９２０）。他の実施形態では、方法９００は、より少ない動作又は追加の動作を含むことができる。加えて、２つ又はそれ以上の動作を組み合わせ、及び／又は動作の順序を変更してもよい。

図１０は、リストをスクロールする方法１０００の実施形態を例示するフロー線図である。ユーザによるタッチ感知式ディスプレイの接触ポイントの移動を判定する（９１０）。この移動に応答して、タッチ感知式ディスプレイ上で情報項目リストをスクロールする（９１２）。情報項目リストは、一連のインデックス記号に対応する一連の情報項目サブセットを含むことができる。任意選択的に、それぞれの情報項目サブセットに対応するインデックス記号は、それぞれの情報項目サブセット上に半透明で表示することができる（９１４）。情報項目リストが、それぞれのインデックス記号についての項目を含まないときには、それぞれのインデックス記号の表示は省くことができる（１０１０）。任意選択的に、表示インデックス記号は、リストがスクロールされる間、このインデックス記号に対応する情報と共に移動することができる（１０１２）。任意選択的に、それぞれの情報項目サブセットに対応するインデックス記号は、情報項目サブセットの表示テキストに隣接して、及び／又は仮想領域の上端に表示することができる（９２０）。他の実施形態では、方法１０００は、より少ない動作又は追加の動作を含むことができる。加えて、２つ又はそれ以上の動作を組み合わせ、及び／又は動作の順序を変更してもよい。

図１１Ａは、タッチ感知式ディスプレイ６００を有する携帯電子デバイス６００のユーザインターフェースの実施形態の概略図である。ディスプレイ６０８は、情報オブジェクト１１１８及び１１２０のような、情報項目リストに対応する複数のオブジェクトを有するウィンドウ１１１０を含むことができる。情報オブジェクト１１１８及び１１２０は、アルファベット順のリスト（例えば、苗字及び／又は名前に従って配列したもの）の一部とすることができる。情報オブジェクト１１１８及び１１２０は、情報項目サブセット１１１６にグループ化することができ、例えば、各情報項目サブセット１１１６は、アルファベットの１つ又はそれ以上の文字に基づくものとすることができる。

ディスプレイ６０８はまた、別個のウィンドウ内にインデックス１１１２を含むこともできる。インデックス１１１２は、アルファベット文字等の一連のインデックス項目又はインデックス項目／記号１１１４を含むことができる。インデックス１１１２を用いて、情報項目サブセット１１１６をスクロールすることができる。インデックス１１１２上でのディスプレイ６０８との接触ポイントの運動の結果、情報項目サブセット１１１６のスクロールが生じる。幾つかの実施形態では、情報項目は、接触ポイントの移動の速さ、速度、及び／又は加速度、及び接触ポイントが移動するインデックス項目に対応する情報項目サブセット内の項目数の両方に基づいた速さ１１２２でスクロールされる。

幾つかの実施形態では、ユーザが、接触ポイントをインデックス１１１２内のそれぞれのインデックス項目／記号に移動させる場合、情報項目リストは、対応する情報項目サブセットに迅速且つスムーズにスクロールされる。幾つかの他の実施形態では、ユーザが、それぞれのインデックス項目／記号上で接触を果たした場合には、対応する情報項目サブセットからの項目が表示され、すなわちその情報項目サブセットにジャンプすることができる。

ユーザが、情報１１１８−１等の情報項目の１つ上に接触ポイントを作った、すなわちディスプレイ６０８に触れた場合、対応する連絡情報をウィンドウ１１１０内に表示することができる。ユーザはまた、進む及び戻るナビゲーションキー１１３２を用いてかかる連絡先情報の表示に変更、又は概表示から変更することができる。

幾つかの実施形態では、インデックス記号は、インデックス１１１２内に、更に対応する情報項目サブセットに隣接して表示することができる。幾つかの実施を図１１Ｂ〜１１Ｄに例示する。図１１Ｂでは、インデックス項目／記号１１１４−１及び１１１４−２は、対応する情報項目サブセット１１１６−１及び１１１６−２に隣接して表示されている。情報項目リストをスクロールすると、インデックス項目／記号１１１４−１及び１１１４−２は、情報１１１８及び１１２０と共に上方及び／又は下方に移動させることができる。インデックス項目／記号１１１４−１及び１１１４−２は半透明であり、情報１１１８及び１１２０用の表示テキストとは異なるフォントサイズを用い、及び／又は情報１１１８及び１１２０の表示テキストとは異なるフォント色を用いることができる。

幾つかの実施形態では、インデックス項目／記号は、情報にほぼ隣接してウィンドウ１１１０の中間点に表示される。図１１Ｃに例示しているように、インデックス項目／記号１１１−３は、情報１１２４に隣接してウィンドウ１１１０の中間点に表示される。インデックス項目／記号１１１４−３は、情報項目リストのスクロール中に中間点の付近を上下に移動することができる。他の実施形態では、インデックス項目／記号１１１４−３は、図１１Ｄに例示するようにウィンドウ１１１０の上端又はその近くに表示することができる。他の実施形態では、インデックス項目／記号１１１４は、ウィンドウ１１１０の上端又はその近くにバナーで表示することができる。

インデックス項目／記号１１１４−３は、それぞれの情報項目サブセットの第１の表示項目に隣接して留まることができる。情報項目リストを上方にスクロールする（例えば、ユーザによるタッチ感知式ディスプレイ上での上方スワイプに応答して）と、インデックス項目／記号１１１４−３は、ウィンドウの下端からウィンドウ１１１０の上端に移動させることができる。スクロールが続くにつれ、インデックス項目／記号１１１４−３は、それぞれの情報項目サブセットの末端に達するまでそこに留まることができ、達した時点で、インデックス項目／記号１１１４−３を後続のインデックス項目／記号と置き換えることができる。

情報項目リストを下方にスクロールする（例えば、ユーザによるタッチ感知式ディスプレイ上での下方スワイプに応答して）と、インデックス項目／記号１１１４−３は、それぞれの情報項目サブセットの開始点に達するまでウィンドウ１１１０の上端に留まることができ、この開始点で、インデックス項目／記号１１１４−３をウィンドウ１１１０の上端からウィンドウ１１１０の下端までスクロールすることができる。同時に、ウィンドウ１１１０の上端に先のインデックス項目又は記号を表示することができる。

幾つかの実施形態では、情報項目サブセット１１１６のうちの対応する１つ又はそれ以上が空いている、すなわちいかなる情報エントリも含まない場合には、インデックス項目／記号１１１４の１つ又はそれ以上を表示しなくてもよく、すなわち省くことができる。これは、図１１Ｅに例示されており、ここでは文字「Ｉ」についてのインデックス項目／記号が省かれている。インデックス項目／記号１１１４−４及び１１１４−５は、対応する情報１１２６及び１１２８が存在するので表示される。

ここでデバイスの実施形態に注目する。図１２は、タッチ感知式ディスプレイ１２３４を有する携帯電子デバイス等のデバイス１２００の実施形態を例示するブロック図である。デバイス１２００は、メモリコントローラ１２１２、１つ又はそれ以上のデータプロセッサ、画像プロセッサ及び／又は中央処理ユニット１２１４、及び周辺機器インターフェース１２１６を含むことができる。メモリコントローラ１２１２、１つ又はそれ以上のプロセッサ１２１４、及び／又は周辺機器インターフェース１２１６は、別個の構成要素とすることができ、或いは１つ又はそれ以上の集積回路になど統合することができる。デバイス１２００内の様々な構成要素は、１つ又はそれ以上の通信バス又は信号線によって結合することができる。

周辺機器インターフェース１２１６は、ＣＭＯＳ又はＣＣＤ画像センサ等の任意選択的なセンサ１２５４、ＲＦ回路１２１８、オーディオ回路１２２２、及び／又は入出力（Ｉ／Ｏ）サブシステム１２２８に結合することができる。オーディオ回路１２２２は、スピーカ１２２４及びマイクロフォン１２２６に結合することができる。デバイス１２００は、音声認識及び／又は音声複製をサポートすることができる。ＲＦ回路１２１８は、１つ又はそれ以上のアンテナ１２２０に結合することができ、無線ネットワークを用いて１つ又はそれ以上の追加デバイス、コンピュータ、及び／又はサーバとの通信を可能にすることができる。デバイス１２００は、符号分割多重接続（ＣＤＭＡ）、移動体通信用グローバルシステム（ＧＳＭ）、拡張データＧＳＭ環境（ＥＤＧＥ）、Ｗｉ−Ｆｉ（ＩＥＥＥ ８０２．１１ａ、ＩＥＥＥ ８０２．１１ｂ、ＩＥＥＥ ８０２．１１ｇ及び／又はＩＥＥＥ ８０２．１１ｎ等）、ブルートゥース、Ｗｉ−ＭＡＸ、ｅ−メール用プロトコル、インスタントメッセージ、及び／又は簡易メッセージシステム（ＳＭＳ）、或いは本明細書の出願日現在で未だ開発されていない通信プロトコルを含む、他のあらゆる適切な通信プロトコルを含む、様々な通信プロトコルをサポートすることができる。例示的な実施形態では、デバイス１２００は、少なくとも部分的にセルラー電話とすることができる。

Ｉ／Ｏサブシステム１２２８は、タッチスクリーンコントローラ１２３０及び／又は他の入力コントローラ１２３２を含むことができる。タッチスクリーンコントローラ１２３０は、タッチ感知スクリーン１２３４に結合することができる。タッチスクリーン１２３４及びタッチスクリーンコントローラ１２３０は、限定ではないが、容量、抵抗、赤外線、及び表面音響波技術、並びにタッチスクリーン１２３４との１つ又はそれ以上の接触ポイントを判定するための他の近接センサアレイ又は他の素子を含む、複数のタッチ感知技術のいずれかを用いて接触及びその何らかの移動又は切断を検出することができる。タッチ感知スクリーン１２３４は、１００ｄｐｉを過える解像度を有することができる。例示的な実施形態では、タッチスクリーン１２３４は、ほぼ１６８ｄｐｉの解像度を有する。他の入力コントローラ１２３２は、１つ又はそれ以上のボタン、キーボード、赤外線ポート、ＵＳＢポート、及び／又はマウス等のポインタデバイス等、他の入力／制御デバイス１２３６に結合することができる。１つ又はそれ以上のボタン（図示していない）は、スピーカ１２２４及び／又はマイクロフォン１２２６の音量制御のための上／下ボタンを含むことができる。１つ又はそれ以上のボタン（図示していない）は、プッシュボタンを含むことができる。プッシュボタン（図示していない）の素早い押下は、タッチスクリーン１２３４のロックを解除することができる。プッシュボタン（図示していない）のより長い押下は、デバイス１２００の電源のオン又はオフをすることができる。ユーザは、ボタンのうちの１つ又はそれ以上に関する機能をカスタマイズ可能にすることができる。タッチスクリーン１２３４は、仮想又はソフトボタン及び／又はキーボードを実装するのに用いることができる。

幾つかの実施形態では、デバイス１２００は、全地球測位システム（ＧＰＳ）によって提供されるような、位置特定能力をサポートするための回路を含むことができる。幾つかの実施形態では、デバイス１２００を用いて、ＭＰ３ファイル又はＡＡＣファイル等の１つ又はそれ以上ファイルのような録音された音楽を再生することができる。幾つかの実施形態では、デバイス１２００は、ｉＰｏｄ（Ａｐｐｌｅ Ｃｏｍｐｕｔｅｒ，Ｉｎｃ．の商標）等のＭＰ３プレーヤの機能を含むことができる。従って、デバイス１２００は、ｉＰｏｄと互換性のある３６ピンコネクタを含むことができる。

メモリコントローラ１２１２は、メモリ１２１０に結合することができる。メモリ１２１０は、高速ランダムアクセスメモリ、及び／又は１つ又はそれ以上の磁気ディスク記憶デバイス、１つ又はそれ以上の光記憶デバイス、及び／又はフラッシュメモリ等の不揮発性メモリを含むことができる。メモリ１２１０は、Ｄａｒｗｉｎ、ＲＴＸＣ、ＬＩＮＵＸ、ＵＮＩＸ、ＯＳ Ｘ、ＷＩＮＤＯＷＳ、又はＶｘ Ｗｏｒｋｓのような埋め込みオペレーティングシステム等のオペレーティングシステム１２３８を格納することができる。オペレーティングシステム１２３８は、基本システムサービスを処理し、ハードウェア依存タスクを実行するためのプロシージャ（又は命令セット）を含むことができる。メモリ１２１０はまた、通信モジュール１２４０内に通信プロシージャ（又は命令セット）を格納することもできる。通信プロシージャは、１つ又はそれ以上の追加デバイス、１つ又はそれ以上のコンピュータ、及び／又は１つ又はそれ以上のサーバとの通信に用いることができる。メモリ１２１０は、表示モジュール（又は命令セット）１２４２、項目／インデックスリスト１２４４、物理デバイス／運動方程式モジュール（又は命令セット）１２４６（ディスプレイ１２３４上でのリストのスクロールを統御するための）、接触ポイント及び／又はその移動を判定するための接触／運動モジュール（又は命令セット）１２４８、グラフィックモジュール（又は命令セット）１２５０、及び／又はＧＰＳモジュール１２５２を含むことができる。グラフィックモジュール１２５０は、ウィジェット、すなわち埋め込みグラフィックを有するモジュール又はアプリケーションをサポートすることができる。ウィジェットは、ＪａｖａＳｃｒｉｐｔ、ＨＴＭＬ、又は他の適切な言語を用いて実装することができる。

上記に示したモジュール及びアプリケーションの各々は、上記に説明した１つ又はそれ以上の機能を実行するための命令セットに対応する。これらのモジュール（すなわち命令セット）は、別個のソフトウェアプログラム、プロシージャ、又はモジュールとして実装する必要はない。様々なモジュール及びサブモジュールを再編成及び／又は組み合わせることができる。メモリ１２１０は、追加モジュール及び／又はサブモジュール、或いはより少ないモジュール及び／又はサブモジュールを含むことができる。従って、メモリ１２１０は、上記に示したモジュール及び／又はサブモジュールのサブセット又はスーパーセットを含むことができる。デバイス１２００の様々な機能は、１つ又はそれ以上の信号処理及び／又は特定用途向け集積回路を含むハードウェア及び／又はソフトウェア内に実装することができる。

ここで、項目又は情報項目のリストを実装するためのデータ構造に注目する。図１３は、項目リストのためのデータ構造１３００の実施形態を例示するブロック図である。データ構造１３００は、複数の項目エントリ１３１０を含む。幾つかの実施形態では、各項目エントリ１３１０は、項目名又は識別子１３１２、１つ又はそれ以上の住所１３１４、１つ又はそれ以上の電話番号１３１６、１つ又はそれ以上の任意選択的な写真１３１８、及び／又は項目についての多方面の情報を有する１つ又はそれ以上のフィールド１３２０を含む。

本発明の特定の実施形態に関する以上の説明は、例示及び説明の目的で提示されている。これらは、網羅的であること、又は本発明を開示された厳密な形態に限定することを意図していない。逆に、上記の教示の観点から、多くの修正及び変更が実施可能であることは理解されるはずである。本発明の原理及びその実用的な応用を最も良く説明するために、これらの実施形態が選択され説明されており、これによって当業者であれば、企図される特定の用途に好適な様々な修正を有する本発明及び様々な実施形態を最適に利用することが可能になる。

リストをスクロールする方法の実施形態を例示するフロー線図である。 リストをスクロールする方法の実施形態を例示するフロー線図である。 リストをスクロールする方法の実施形態を例示するフロー線図である。 リストをスクロールする方法の実施形態を例示するフロー線図である。 リストをスクロールする方法の実施形態を例示するフロー線図である。 タッチ感知式ディスプレイを有する携帯電子デバイスのユーザインターフェースの実施形態の概略図である。 タッチ感知式ディスプレイを有する携帯電子デバイスのユーザインターフェースの実施形態を例示する概略図である。 タッチ感知式ディスプレイを有する携帯電子デバイスのユーザインターフェースの実施形態を例示する概略図である。 タッチ感知式ディスプレイを有する携帯電子デバイスのユーザインターフェースの実施形態を例示する概略図である。 リストをスクロールする方法の実施形態を例示するフロー線図である。 リストをスクロールする方法の実施形態を例示するフロー線図である。 リストをスクロールする方法の実施形態を例示するフロー線図である。 タッチ感知式ディスプレイを有する携帯電子デバイスのユーザインターフェースの実施形態を例示する概略図である。 タッチ感知式ディスプレイを有する携帯電子デバイスのユーザインターフェースの実施形態を例示する概略図である。 タッチ感知式ディスプレイを有する携帯電子デバイスのユーザインターフェースの実施形態を例示する概略図である。 タッチ感知式ディスプレイを有する携帯電子デバイスのユーザインターフェースの実施形態を例示する概略図である。 タッチ感知式ディスプレイを有する携帯電子デバイスのユーザインターフェースの実施形態を例示する概略図である。 タッチ感知式ディスプレイを有する携帯電子デバイスの実施形態を例示する概略図である。 項目リストのためのデータ構造の実施形態のブロック図である。

符号の説明

１１０ ユーザによるタッチ感知式ディスプレイのスイープ運動／ジェスチャに対応する接触ポイントの移動を判定する
１１２ 移動に応答して、タッチ感知式ディスプレイ上の項目リストをスクロールする
１１４ 接触ポイントの第１の加速移動及び任意選択的な接触ポイントの切断に応答してスクロールを加速する
１１６ 接触ポイントの第２の加速移動及び接触ポイントの任意選択的な切断に応答してスクロールを更に加速する
１１８ スクロールがリストの終端に対応する仮想境界と交差するのに応答してスクロールの方向を反転する
１２０ 接触ポイントを切断し、少なくとも所定の時間間隔の間実質的に静止した接触ポイントを確立するのに従ってスクロールを停止する

Claims (13)

1. タッチ感知式ディスプレイ上に一連のインデックス項目を有する表示インデックス上でユーザによる接触ポイントの移動を判定する段階と、
   前記移動に応答して、前記一連のインデックス項目に対応する一連の情報項目サブセットを含む情報項目リストを前記タッチ感知式ディスプレイ上でスクロールする段階と、
   を含むコンピュータ実装された方法であって、
   前記接触ポイントが対応するそれぞれのインデックス項目上を移動する場合、前記スクロール段階が、それぞれの情報項目サブセットをスクロールする段階を含む、
   ことを特徴とする方法。
2. 前記スクロールが、前記それぞれのインデックス項目上の前記接触ポイントの移動の速さ及び前記それぞれのインデックス項目に対応する前記情報項目サブセット内の項目数に基づいて関連するスクロールの速さを有する、
   ことを特徴とする請求項１に記載の方法。
3. 前記スクロール段階が、前記接触ポイントが前記表示インデックス内の前記対応するインデックス項目上を移動するのに応答して、複数の前記情報項目サブセット内の全項目にわたってスクロールする段階を含む、
   ことを特徴とする請求項１に記載の方法。
4. 前記インデックスがアルファベットのインデックスを含み、前記情報項目リストがアルファベット順の情報項目リストを含む、
   ことを特徴とする請求項１に記載の方法。
5. 前記方法が、
   前記接触ポイントが前記インデックス内のそれぞれのインデックス項目に対応することを検出する段階と、
   前記接触ポイントが前記インデックス内のそれぞれのインデックス項目に対応することを検出する段階に応答して、前記情報項目リストを前記情報項目リストの対応するサブセットにスクロールする段階と、
   を含む請求項１に記載の方法。
6. 前記情報項目リストをスクロールする間に、前記情報項目リストの対応するサブセットに隣接してそれぞれのインデックス記号を表示する段階を更に含む、
   請求項１に記載の方法。
7. 前記情報項目リスト内のそれぞれの情報項目のユーザ選択に対応する前記タッチ感知式ディスプレイとの接触ポイントを検出する段階と、前記検出段階に応答して、前記それぞれの情報項目に対応する情報を前記タッチ感知式ディスプレイ上に表示する段階と、
   を更に含む請求項１に記載の方法。
8. 前記スクロールが摩擦を有する運動方程式のシミュレーションに従う、
   ことを特徴とする請求項１に記載の方法。
9. タッチ感知式ディスプレイにおいてインデックスバー上のユーザによる接触ポイントの移動を判定する段階と、
   前記移動に応答して、前記タッチ感知式ディスプレイ上の項目リストをスクロールする段階と、
   を含むコンピュータ実装された方法であって、
   前記インデックスバーは、前記項目リスト内の項目サブセットの順序付けられたインデックスに対応し、前記スクロールの速さは、それぞれのサブセット内のエントリ数及び前記接触ポイントの移動の速さに基づいている、
   ことを特徴とする方法。
10. 前記項目リストは、連絡先情報を含むアルファベット順の項目リストである、
    ことを特徴とする請求項９に記載の方法。
11. 前記スクロールは摩擦を有する運動方程式のシミュレーションに従う、
    ことを特徴とする請求項９に記載の方法。
12. タッチ感知式ディスプレイと、
    １つ又はそれ以上のプロセッサと、
    メモリと、
    前記メモリ内に記憶され且つ前記１つ又はそれ以上プロセッサによって実行されるように構成されたプログラムと、
    を備えた携帯電子デバイスであって、
    前記プログラムが、
    タッチ感知式ディスプレイ上に一連のインデックス項目を有する表示インデックス上でユーザによる接触ポイントの移動を判定する命令と、
    前記移動に応答して、前記一連のインデックス項目に対応する一連の情報項目サブセットを含む情報項目リストを前記タッチ感知式ディスプレイ上でスクロールする命令と、
    を含み、
    前記接触ポイントが対応するそれぞれの情報項目上を移動する場合、前記スクロールが、それぞれの情報項目サブセットをスクロールすることを含む、
    ことを特徴とする携帯電子デバイス。
13. タッチ感知手段と、
    プロセッサ手段と、
    メモリ手段と、
    前記メモリ手段内に記憶され且つ前記プロセッサ手段によって実行されるように構成されたプログラム機構と、
    を備えた携帯電子デバイスであって、
    前記プログラム機構が、
    タッチ感知式ディスプレイ上に一連のインデックス項目を有する表示インデックス上でユーザによる接触ポイントの移動を判定する命令と、
    前記移動に応答して、前記一連のインデックス項目に対応する一連の情報項目サブセットを含む情報項目リストを前記タッチ感知式ディスプレイ上でスクロールする命令と、
    を含み、
    前記接触ポイントが対応するそれぞれの情報項目上を移動する場合、前記スクロールが、それぞれの情報項目サブセットをスクロールすることを含む、
    ことを特徴とする携帯電子デバイス。

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