JP2009514894A - ジャイレース阻害剤としてのベンズイミダゾール誘導体 - Google Patents

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Abstract

本発明は、細菌性ジャイレースおよび/またはTopoIVを阻害する、化学式(I)の化合物または薬学的に許容されるその塩、および該化合物を含む薬学的に許容される組成物に関する。これらの化合物およびその組成物は、細菌感染の治療に有用である。それゆえ、本発明は哺乳動物における細菌感染の治療方法にも関する。とりわけ、本発明の化合物は、上気道感染、下気道感染、耳感染、胸膜肺および気管支炎、尿路感染、腹腔内感染、心血管感染、血液感染、敗血症、中枢神経系感染、皮膚軟組織感染、胃腸感染、骨関節感染、生殖器感染、眼感染、または肉芽種性感染症の治療または重篤度の緩和に有用である。

Description

(発明の技術分野)
本発明は医薬品化学の分野に属し、細菌性ジャイレースとTopoIVを阻害する化合物およびその薬学的な組成物に関する。該化合物は、細菌性ジャイレースおよびTopoIV活性の阻害剤として有用である。また本発明は、哺乳動物における細菌感染を治療する方法および生体サンプル内における細菌の量を減少させる方法にも関する。
(発明の背景)
抗生物質に対する細菌の耐性は長らく認識されてきており、これは今日深刻な世界的健康障害であると考えられている。耐性の結果、細菌感染の中には抗生物質での治療が困難なもの、または治療できないものがある。この問題は、肺炎連鎖球菌(SP)、ヒト型結核菌、およびエンテロコッカス属などの特定の細菌の菌株における最近の多剤耐性の進行によって、特に問題となってきた。バンコマイシンは以前、この感染を治療する唯一の効果的な抗生物質であり、多くの感染に対する「最後の手段」と考えられていたため、バンコマイシン耐性のエンテロコッカス属の出現は、とりわけ憂慮すべきである。腸球菌などの他の多くの薬物耐性菌が生死にかかわる疾病を引き起こすことはないとはいえ、耐性を誘発する遺伝子が、メチシリン耐性がすでに広まっている黄色ブドウ球菌などのより致命的な有機体に拡大するのではないかという恐れがある(非特許文献1;非特許文献2)。
抗生物質に対する耐性がどれほど速く広まるのかという別の懸念がある。例えば、1960年代まで、SPはペニシリンに広く感受性を持っており、1987年には、米国内においてほんの0.02%のSP株が耐性であった。しかし、1995年までに、ペニシリンに対するSP耐性は7%であり、米国の一部分では30%という高さであると報告された(非特許文献3;Gershman in The Medical Reporter,1997)。
特に病院が薬物耐性の有機体の形成と伝染の中心となった。院内感染として知られる病院で発生する感染は、ますます深刻な問題になっている。毎年病院内で感染する200万人の米国人のうち、その半数以上の感染が、少なくとも1つの抗生物質に耐性を示す。米国疾病管理センター(The Center for Disease Control)は、1992年において、13,000人以上の入院患者が抗生物質による治療に耐性を示した細菌感染で死亡したと報告した(非特許文献4)。
薬物耐性菌および利用可能な薬の減少に取り組む必要性の結果、新しい抗生物質を発見するという関心が再燃した。新しい抗生物質の開発に対する興味深いストラテジーの1つは、DNA複製に必要な、それゆえ細菌細胞の成長と分裂に必要な細菌酵素であるDNAジャイレースの阻害である。ジャイレース活性はまた、DNAの転写、修復および組み換えにおける事象に関連する。
ジャイレースとは、DNAのトポロジー異性体の相互交換を触媒する、酵素基であるトポイソメラーゼの一種である(非特許文献5;非特許文献6;非特許文献7を概して参照)。ジャイレースそのものはDNAの超らせん形成を制御し、親二本鎖のDNA鎖が複製プロセス中にねじれていない場合に発生する位相のストレスを取り除く。また、ジャイレースは、緩和した、閉じた環状二重鎖DNAの、組み換えにより好都合な負の超らせん形への変換を触媒する。超らせん形成反応のメカニズムは、ジャイレースでそのDNAの領域を包み込むこと、その領域における二重鎖切断、DNAの切断による第二領域の貫通、切断した鎖の再結合を含む。かかる切断メカニズムは、II型トポイソメラーゼの特徴である。超らせん形成反応は、ATPのジャイレースとの結合によって促される。次に、ATPは反応中に加水分解される。このATP結合とそれに続く加水分解が、DNAに接合したジャイレース中における、その活性に必要な配座変化を引き起こす。DNA超らせん形成(または緩和)のレベルは、ATP/ADPの割合によることが明らかになっている。ATPのない場合、ジャイレースは超らせん化したDNAを緩和する能力しかもたない。
細菌DNAジャイレースは、2つのA(GyrA)と2つのB(GyrB)サブユニットからなる400キロダルトンのタンパク質四量体である。DNAの結合と切断はGyrAと関連し、一方ATPはGyrBタンパク質によって結合され、加水分解される。GyrBは、ATPアーゼ活性と、GyrAおよびDNAと相互作用するカルボキシ−末端ドメインを有するアミノ末端ドメインを含む。それに対し、真核生物のII型トポイソメラーゼは、負および正の超らせんを緩和することはできるが、負の超らせんを導入することはできないホモ二量体である。理想的には、細菌DNAジャイレースの阻害に基づく抗生物質はこの酵素に選択的であり、真核生物のII型トポイソメラーゼに対して比較的不活性である
広く用いられているキノロン系抗生物質は、細菌DNAジャイレースを阻害する。キノロンの例は、ナリジクス酸やオキソリン酸などの早期化合物、ならびにノルフロキサシン、シプロフロキサシン、およびトロバフロキサシンなどの、後期のより強力なフルオロキノロンを含む。これらの化合物はGyrAに結合して切断された複合体を安定させるため、全体的なジャイレースの機能を阻害し、細胞死へとつながる。しかし、薬剤耐性はまた、このクラスの化合物に対する問題としても認識されている(非特許文献8)。キノロン類とともに、抗生物質の他のクラスと同様に、比較的早期の化合物に曝露する細菌は、同一のクラスのより強力な化合物に対する交差耐性をすばやく高める場合が多い。
GyrBに結合する阻害剤で周知のものはそれよりも少ない。例は、クマリン類、ノボビオシンおよびクメルマイシンAl、シクロチアリジン、シノキサシン、およびクレロシジンを含む。クマリン類は、GyrBに非常に強く結合することが示されてきた。例えば、ノボビオシンはタンパク質および複数の疎水性の接触と水素結合ネットワークを作る。ノボビオシンおよびATPはATP結合部位内に結合するように見えるが、2つの化合物の結合オリエンテーションにはわずかな重なりがある。この重なっている部分はノボビオシンとATPアデニンのユニットである(非特許文献9)。
クマリン耐性のある細菌においてもっとも広まっている点変異は、クマリン環のカルボニルに結合するアルギニン表面残基においてである(Argl36大腸菌(E.coli)GyrB中Argl36)。この突然変異を持つ酵素は低い超らせん形成およびATPアーゼ活性を示すが、クマリンの薬による阻害に対する感受性も低い(非特許文献10)。
ジャイレースの超らせん形成の強力な阻害剤であるにもかかわらず、クマリン類は抗生物質として広く使用されてこなかった。これらはその細菌中の低透過性、真核生物の毒性、および難水溶性のため、概して不適である(非特許文献9)。これらの欠点を克服する、新しい効果的なGyrB阻害剤が存在することが望ましい。抗生物質の他のクラスを悩ませる耐性の問題という履歴を持たないかかる阻害剤は、興味深い抗生物質の候補となるであろう。
環状DNAに沿った複製フォークの動きは、複製複合体の前方とすでに複製された領域の後方の両方で、位相的変化を起こすことができる(非特許文献11)。DNAジャイレースは負の超らせんを導入して複製フォークの前方の位相のストレスを代償することができるが、過剰ならせんの中にはDNAのすでに複製された領域に拡散して戻り、プレカテナンとなるものもある。除去されない場合、プレカテナンの存在は複製の最後に連結(連鎖)娘分子を生じることがある。TopoIVは、連鎖娘プラスミドの切り離しおよび複製中に形成されたプレカテナンの除去に関与し、最終的に娘分子の娘細胞への分離を可能にする。TopoIVは、酵素が触媒回路に再び入るように再配置するATP加水分解(EサブユニットのN−末端において)を必要とするC2E2四量体として、2つのParCと2つのparEのサブユニット(CモノマーとEモノマーは、ジャイレースのAモノマーとBモノマーにそれぞれ相同である)からなる。TopoIVは細菌内に高度に保存され、細菌の複製に不可欠である(非特許文献12)。
TopoIVのParEをターゲットとする阻害剤が注目されることはあまりなかったが、ParC領域におけるより新しいキノロンの活性は広く研究されてきた(非特許文献13)。報告されている。モキシフロキサシンおよびガチフロキサシンは、ジャイレースおよびTopoIVに対するより均衡な活性を有し、グラム陽性のカバレッジの拡大および耐性を原因とする初期標的変異の低さにつながる。こうした場合、2番目の標的の抗菌物質に対する感受性により、感染のしやすさは限定される。それゆえ、複数の必須の標的を効果的に阻害することのできる薬は、効力のスペクトル拡大、抗菌効力の向上、単一の標的変異に対する効力の向上、および/または耐性の自然発生率の低下につながる。
抗生物質への細菌の耐性が重要な公衆健康障害となるにつれ、新しい、より強力な抗生物質を開発する継続的な必要性がある。より具体的には、細菌感染の治療に以前使用されたことのない新しい化合物のクラスに相当する抗生物質が必要とされている。耐性菌の形成や伝染がますます広がっている中、かかる化合物は、院内感染の病院内での治療にとりわけ有用となるであろう。
De Clerq,et al.,Current Opinion in Anti−infective Investigational Drugs,1999,1,1 Lcvy,"The Challenge of Antibiotic Resistance",Scientific American,March,1998 Lewis,FDA Consumer magazine(1995年、9月) Lewis,"The Rise of Antibiotic−Resistant Infections",FDA Consumer magazine,Sept,1995 Kornberg and Baker,DNA Replication,2d Ed.,Chapter 12,1992,W.H. Freeman and Co. Drlica,Molecular Microbiology,1992,6,425 Drlica and Zhao,Microbiology and Molecular Biology Reviews,1997,61,377 WHO Report、"Use of Quinolones in Food Animals and Potential Impact on Human Health",1998年 Maxwell,Trends in Microbiology,1997,5,102 Maxwell,MoI,Microbiol.,1993,9、681 Champoux,J.J.,Ann.Rev.Biochem.,2001,7O,369−413 Drlica and Zhao,Microbiol.MoI.Biol.Rev.,1997,61,377 Hooper,D.C.,Clin.Infect.Dis.,2000,31(Suppl2):S24−28
(発明の要旨)
いま、本発明の化合物および薬学的に許容されるその組成物は、ジャイレースおよび/またはTopoIVの阻害剤として有効であることが明らかになった。これらの化合物は、一般化学式I:
Figure 2009514894
または薬学的に許容されるその塩を有し、R、R、R、X、およびZは以下に定義される。
これらの化合物、および薬学的に許容されるその組成物は、細菌感染の治療または重篤度の緩和に有用である。とりわけ、本発明の化合物は、上気道感染、下気道感染、耳感染、胸膜肺および気管支炎、尿路感染、腹腔内感染、心血管感染、血液感染、敗血症、中枢神経系感染、皮膚軟組織感染、胃腸感染、骨関節感染、生殖器感染、眼感染、または肉芽種性感染症の治療または重篤度の緩和に有用である。
(発明の説明)
本発明は化学式Iの化合物:
Figure 2009514894
または薬学的に許容されるその塩に関し、
Zは窒素またはC−Rから選択され、
Xは窒素またはC−Rから選択され、
はQ−RまたはRγであって、
Qは、3メチレン以下のQのユニットは、−NH−、−NR−、−O−、−S−、−CO−、−OC(O)−、−C(O)CO−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)NH−、−C(O)NR−、−C(=N−CN)、−NHCO−、−NRCO−、−NHC(O)O−、−NRC(O)O−、−SONH−、−SONR−、−NHSO−、−NRSO−、−NHC(O)NH−、−NRC(O)NH−、−NHC(O)NR−、−NRC(O)NR、−OC(O)NH−、−OC(O)NR−、−NHSONH−、−NRSONH−、−NHSONR−、−NRSONR−、−SO−、または−SO−によって任意にかつ独立して代替されるC−C脂肪族化合物であって、
Qは、任意に1個から3個の個別発生のRで置換され、
Rは、C1−6脂肪族化合物、C3−10脂環式、C3−10脂環式、または3員環から8員環の飽和、あるいは部分的に不飽和の単環、または5員環から6員環の単環のアリール環から選択され、各環は、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0個から3個のヘテロ原子を持ち、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0個から5個のヘテロ原子を持つ8員環から12員環の飽和、部分的に不飽和、または完全に不飽和の二環系を持ち、この単環または二環は、R、−T−Ar、ハロゲン、オキソ、チオキソ、−OR、−SR、−N(R、−NO、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−CN、−CO、−COR、−CON(R、−OCOR、−NRCOR、−SO、−SON(Rまたは−NRSOの1個から3個の個別発生で任意に置換され、
各Rは、独立して水素または非置換のC1−6脂肪族化合物であるか、
同一の置換基または異なる置換基上の任意の2個のRまたは2個のR基は、各基が結合する原子とともに、3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の単環、または酸素または硫黄から独立して選択される、0個から3個のヘテロ原子を持つ5員環から6員環の単環のアリール環窒素を任意に形成し、この単環は、R、−T−Ar、ハロゲン、オキソ、チオキソ、−OR、−SR、−N(R、−NO、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−CN、−CO、−COR、−CON(R、−OCOR、−NRCOR、−SO、−SON(Rまたは−NRSOの1個から3個の個別発生で任意に置換され、各Rは独立して水素または非置換のC1−6脂肪族化合物であり、
Tは(CHであり、
yは0、1、または2であり、
Arは、
(a)3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の環、
(b)5員環から6員環のアリール環、
(c)窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、1個から3個のヘテロ原子を持つ3員環から7員環の複素環、
(d)窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、1個から4個のヘテロ原子を持つ5員環から6員環のヘテロアリール環、または、
(e)窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、0個から5個のヘテロ原子を持つ8員環から12員環の飽和、部分的に不飽和、または完全に不飽和の二環系
から選択され、
Arは−R、オキソ、チオキソ、−CO、−OR、−N(R、−SR、−NO、ハロゲン、−CN、C1−4ハロアルキル−C1−4、ハロアルコキシ、−C(O)N(R、−NRC(O)R、−SO、−SON(R、−NRSO、−NRCON(R、−NRCO、−COR、−OCOR、−OCON(R、−SOR、−NRSON(R、−COCOR、−COCHCOR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR、−OP(O)OR、−P(O)OR、−PO(R、または−OPO(Rの1個から3個の個別発生で任意に置換され、
のそれぞれの発生は、水素、C1−6脂肪族化合物、3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の単環、または5員環から6員環の単環のアリール環から独立して選択され、各環は、窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、0個から4個のヘテロ原子を持ち、このC脂肪族化合物、この3員環から8員環のまたは5員環から6員環の単環は、R、−T−Ar、ハロゲン、オキソ、チオキソ、−OR、−SR、−N(R、−NO、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−CN、−CO、−COR、−CONHR、−OCOR、−NRCOR、−SO、−SON(Rまたは−NRSOの1個から3個の個別発生で任意に置換され、Rは水素または非置換のC1−6脂肪族化合物であり、Arは、
(a)3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の環、
(b)5員環から6員環のアリール環、
(c)窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、1個から3個のヘテロ原子を持つ3員環から7員環の複素環、
(d)窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、1個から4個のヘテロ原子を持つ5員環から6員環のヘテロアリール環、または
(e)窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、0個から5個のヘテロ原子を持つ8員環から12員環の飽和、部分的に不飽和、または完全に不飽和の二環系
から選択され、
Arは、−R、オキソ、チオキソ、−CO、−OR、−N(R、−SR、−NO、ハロゲン、−CN、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−C(O)N(R、−NRC(O)R、−SO、−SON(R、−NRSO、−NRCON(R、−NRCO、−COR、−OCOR、−OCON(R、−SOR、−NRSON(R、−COCOR、−COCHCOR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR、−OP(O)OR、−P(O)OR、−PO(R、または−OPO(Rの1個から3個の個別発生で任意に置換され、
のそれぞれの発生は、水素、C脂肪族化合物、3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の単環、または5員環から6員環の単環のアリール環から独立して選択され、各環は窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、0個から4個のヘテロ原子を持ち、このC1−6脂肪族化合物、この3員環から8員環のまたは5員環から6員環の単環は、R、ハロゲン、オキソ、チオキソ、−OR、−SR、−N(R、−NO、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−CN、−CO、−COR、−CONHR、−OCOR、−NRCOR、−SO、−SON(Rまたは−NRSOの1個から3個の個別発生で任意に置換され、
は水素または非置換のC1−6脂肪族化合物であり、
は、ハロゲン、L、−(L)−R、−(L)−N(R、−(L)−SR、−(L)−OR、−(Ln)−(C3−10脂環式)、−(L)−(C−H)アリール)、−(L)−(5員環から10員環のヘテロアリール)、−(L)−(5員環から10員環のヘテロシクリール)、オキソ、チオキソ、−C1−4ハロアルコキシ、−C1−4ハロアルキル、−(L)−NO、−(L)−CN、−(L)−CF、−(L)−OCF、−CO、−COR、−OC(O)R、または−NRC(O)Rから選択され、
nは0または1であるか、または
任意の2個のRまたは2個のR基、またはR基と、同一の置換基あるいは異なる置換基上のRまたはR基の任意の組み合わせは、各基が結合する原子とともに、3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の単環、あるいは5員環から6員環の単環のアリール環を任意に形成し、各環は窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0個から3個のヘテロ原子を持ち、いずれのこの単環もR、−T−Ar、ハロゲン、オキソ、チオキソ、−OR、−SR、−N(R、−NO、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−CN、−CO、−COR、−CON(R、−OCOR、−NRCOR、−SO、−SON(R、または−NRSOの1個から3個の個別発生で任意に置換され、Rは水素または非置換のC1−6脂肪族化合物であり、
LはC1−6脂肪族化合物であって、3個以下のメチレンユニットは−NH−、−NR−、−O−、−S−、−CO−、−OC(O)−、−C(O)CO−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)NH−、−C(O)NR−、−C(=N−CN)、−NHCO−、−NRCO−、−NHC(O)O−、−NRC(O)O−、−SONH−、−SONR−、−NHSO−、−NRSO−、−NHC(O)NH−、−NRC(O)NH−、−NHC(O)NR−、−NRC(O)NR、−OC(O)NH−、−OC(O)NR−、−NHSONH−、−NRSONH−、−NHSONR−、−NRSONR−、−SO−、または−SO−によって代替され、
は、C1−6脂肪族化合物、C3−10脂環式、または3員環から8員環の飽和あるいは部分的に不飽和の単環、または5員環から6員環のアリール環であって、各環は窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0個から3個のヘテロ原子を持ち、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0個から5個のヘテロ原子を持つ、8員環から12員環の飽和、部分的に不飽和、または完全に不飽和の二環系から選択され、このそれぞれの環は、R、−T−Ar、ハロゲン、オキソ、−OR、−SR、−N(R、−NO、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−CN、−CO、−COR、−CON(R、−OCOR、−NRCOR、−SO、−SON(R、または−NRSOの1個から3個の個別発生で任意に置換され、
は水素または非置換のC1−6脂肪族化合物であるか、または、
同一の置換基または異なる置換基上の任意の2個のR基は、各R基が結合する原子とともに、3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の単環、または窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、0個から3個のヘテロ原子を持つ5員環から6員環のアリール環を任意に形成し、
この環は、R、−T−Ar、ハロゲン、オキソ、チオキソ、−OR、−SR、−N(R、−NO、−C1−4ハロアルキル、C1−4ハロアルコキシ、−CN、−CO、−COR、−CON(R、−OCOR、−NRCOR、−SO、−SON(Rまたは−NRSOの1個から3個の個別発生で任意に置換され、Rは水素または非置換のC1−6脂肪族化合物であり、
は、−R’、ハロゲン、=NR’、−NO、−CN、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−OR’、−SR’、−N(R’)、−NR’COR、−NR’CON(R’)、−NRCO、−COR、−COR’、−OCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、−SOR’、−SOR’、−SON(R’)、−NRSOR’、−NR’SON(R’)、−COCOR’、−COCHCOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)、または−OPO(R’)から選択され、
R’のそれぞれの発生は独立して水素、C1−6脂肪族化合物、C3−I0脂環式、または3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の単環、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0個から3個のヘテロ原子を持つ5員環から6員環のアリール環、または窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、0個から5個のヘテロ原子を持つ8員環から12員環の飽和の、部分的に不飽和の、または完全に不飽和の二環系であって、このそれぞれの環は、−R、−T−Ar、オキソ、チオキソ、−CO、−OR、−N(R、−SR、−NO、C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、ハロゲン、−CN、−C(O)N(R、−NRC(O)R、−SO、−SON(R、−NRSO、−NRCON(R、−NRCO、−COR、−OCOR、−OCON(R、−SOR、−NRSON(R、−COCOR、−COCHCOR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR、−OP(O)OR、−P(O)OR、−PO(R、または−OPO(Rの1個から3個の個別発生で任意に置換され、またはRの2個の発生、Rの2個の発生、または1個のRおよび1個のR’は、それらが結合する原子とともに、3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の単環、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0個から3個のヘテロ原子を持つ5員環から6員環のアリール環、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0個から5個のヘテロ原子を持つ8員環から12員環の飽和、部分的に不飽和、または完全に不飽和の二環系を任意に形成し、この単環または二環は、R、−T−Ar、ハロゲン、オキソ、チオキソ、−OR、−SR、−N(R、−NO、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−CN、−CO、−COR、−CON(R、−OCOR、−NRCOR、−SO、−SON(R、または−NRSOの1個から3個の個別発生で任意に置換され、
は、−R、ハロゲン、−NO、−CN、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−OR’、−SR’、−N(R’)、−NR’COR’、−NRCON(R’)、−NRCOR’、−COR’、−CO、−OCOR、−CON(R’)、−OCON(R’)、−C(R’)=NOR’、−C(R’)=NOH、−C(R’)=NR’、−C(R’)=N−N(R)、−SOR、−SOR’、−SON(R’)、−NRSOR’、−NRSON(R、−COCOR、−COCHCOR、−C(O)C(O)N(R’2)R’−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR、−PO(R’)、または−OPO(R’)から選択され、
は、水素、C1−6脂肪族化合物、C3−10脂環式、または窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、0個から3個のヘテロ原子を持つ3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の単環、または窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、0個から5個のヘテロ原子を持つ8員環から12員環の飽和または部分的に不飽和の二環系から選択され、このC1−6脂肪族化合物、C3−10脂環式またはこの単環または二環は、−R、−T−Ar、オキソ、チオキソ、−CO、−OR、−N(R、−SR、−NO、C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、ハロゲン、−CN、−C(O)N(R、−NRC(O)R、−SO、−SON(R、−NRSO、−NRCON(R、−NRCO、−COR、−OCOR、−OCON(R、−SOR、−NRSON(R、−COCOR、−COCHCOR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR、−OP(O)OR、−P(O)OR、−PO(R、または−OPO(Rの1個から4個の個別発生で任意に置換され、
この任意の環の任意の窒素原子は、−R、−N(R、−COR、−CO、−COCOR、−COCHCOR、−SO、−SON(R、−C(=S)N(R、−C(=NH)−N(R、または−NRSOと任意に置換され、
は水素、C1−6脂肪族化合物、フェニル、−O(Ph)、−CH(Ph)、−(CH12(Ph)、−CH=CH(Ph)であるか、または酸素、窒素、あるいは硫黄から独立して選択される、1個から4個のヘテロ原子を持つ非置換の5員環から6員環のヘテロアリールまたは複素環であり、この脂肪族基またはこのRのフェニル環は、−NH、−NH(C1−4脂肪族化合物)、−N(C1−4脂肪族化合物)、ハロゲン、−C1−4脂肪族化合物、−OH、−O(C1−4脂肪族化合物)、−NO、−CN、−COH、−CO(C1−4脂肪族化合物)、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシの1個から3個の個別発生で任意に置換され、このRのC1−4脂肪族基は非置換であり、
は非置換のC1−4脂肪族基であり、
は、−Ar、−C(O)NHR、−C(O)N(R、−C(O)R、−CO、−C(O)C(O)N(R、−SO、−SON(R、−SONHR、−C(R)=NOR、−C(R)=NOH、または−C(R)=NRから選択され、
各Rは、−T−ArまたはC1−6脂肪族基から独立して選択され、このC1−6脂肪族基は、−R、−T−Ar、オキソ、チオキソ、−CO、−OR、−N(R、−SR、−NO、C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、ハロゲン、−CN、−C(O)N(R、−NRC(O)R、−SO、−SON(R、−NRSO、−NRCON(R、−NRCO、−COR、−OCOR、−OCON(R、−SOR、−NRSON(R、−COCOR、−COCHCOR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR、−OP(O)OR、−P(O)OR、−PO(R、または−OPO(Rから独立して選択される、1個から3個の基と任意に置換され、
Arは、窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、1個から4個のヘテロ原子を持つ5員環から6員環のヘテロアリール環、またはこの環は環Aとの結合点に隣接した位置に水素結合受容体を持つという条件下において、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、1個から3個のヘテロ原子を持つ5員環から6員環の複素環であり、
Arは、−R、−T−Ar、オキソ、チオキソ、−CO、−OR、−N(R、−SR、−NO、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、ハロゲン、−CN、−C(O)N(R、−NRC(O)R、−SO、−SON(R、−NRSO、−NRCON(R、−NRCO、−COR、−OCOR、−OCON(R、−SOR、−NRSON(R、−COCOR、−COCHCOR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR、−OP(O)OR、−P(O)OR、−PO(R、または−OPO(Rの1個から3個の基の個別発生で任意に置換され、またはArの隣接位置上にある2個の置換基は、3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の単環、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0個から3個のヘテロ原子を持つ5員環から6員環のアリール環をともに形成することができ、3員環から8員環のまたは5員環から6員環の環は、R、−T−Ar、ハロゲン、オキソ、チオキソ、−OR、−SR、−N(R、−NO、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−CN、−CO、−COR、−CON(R、−OCOR、−NRCOR、−SO、−SON(R、または−NRSOの1個から3個の個別発生で任意に置換され、この任意の環の任意の窒素原子は、−R、−N(R、−COR、−CO、−COCOR、−COCHCOR、−SO、−SON(R、−C(=S)N(R、−C(=NH)−N(R、または−NRSOと任意に置換され、Rは、
1−エチル−3−(5−(2,3−ジヒドロ−l−イソプロピル−2−オキソ−1H−イミダゾール−4−イル)−7−(ピリミジン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)尿素、および
1−エチル−3−(5−(1,1−ジメチル尿素)−7−(ピリミジン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)尿素の化合物が除外される条件下において、水素またはハロゲンから選択される。
本発明の化合物は上記で概して説明されたものを含み、本願に開示されるクラス、サブクラス、および種によってさらに解説される。本願において使用される場合、別様に指示がない限り以下の定義が適用される。本発明の目的のため、化学元素はPeriodic Tabic of the Elements,CAS version,Handbook of Chemistry and Physics,75th Edに準拠して特定される。また、有機化学の一般原則は、”Organic Chemistry”,Thomas Sorrell,University Science Books,Sausalito:1999,および”March’s Advanced Organic Chemistry”、5th Ed.,Ed.:Smith,M.B.and March,J.,John Wiley & Sons,New York:2001、に記載され、その内容は参照により全体として本願に組み込まれる。
本願に記載のとおり、本発明の化合物は、上記に概して説明されるように、または本発明の特定のクラス、サブクラス、および種によって例示されるように、1つ以上の置換基と任意に置換される。「任意に置換の」という語句は、「置換のまたは非置換の」という語句と交換可能に使用されると理解されるであろう。概して、「置換の」という用語は、「任意に」という用語に先行するか否かにかかわらず、特定の置換基のラジカルとの与えられた構造における水素ラジカルの置換を指す。別段指示がない限り、任意の置換基は、その基の置換可能な位置にそれぞれ置換基を有することができ、任意の与えられた構造内の1つ以上の位置が、指定された基から選択された1つ以上の置換基で置換される場合、この置換基はそれぞれの位置において同一であっても異なってもよい。本発明によって想定される置換基の組み合わせは、好ましくは安定のまたは化学的に実現可能な化合物の生成につながるものである。本願において使用される「安定の」という用語は、生成、検出、および好ましくはこれらの回収、精製、および本願に開示される1つ以上の目的に対する使用を可能にする状態となったときに、実質的に変化しない化合物を指す。一部の実施形態において、安定した化合物または化学的に実現可能な化合物は、温度40℃またはそれ以下で、水蒸気またはその他の化学反応状態を伴わず、少なくとも1週間保存された場合に、実質的に変化しないものである。
本願において使用される「脂肪族化合物」または「脂肪族基」という用語は、直鎖(例:非分鎖)または分鎖の、置換のまたは非置換の、完全に飽和の、または1ユニット以上の不飽和物を含む炭化水素鎖、あるいは完全に飽和の、または1ユニット以上の不飽和物を含む、単環式炭化水素または二環式の炭化水素であるが、芳香族化合物でない(本願において「炭素環」「シクロ脂肪族化合物」または「シクロアルキル」ともよばれる)ものを意味し、これらは残りの分子への一点連結を有する。別段指定されない限り、脂肪族基は、1〜20個の脂肪族炭素原子を含む。一部の実施形態において、脂肪族基は、1−10個の脂肪族炭素原子を含む。他の実施形態において、脂肪族基は1〜8個の脂肪族炭素原子を含む。さらに他の実施形態において、脂肪族基は1〜6脂肪族炭素原子を、およびまた他の実施形態において、脂肪族基は1〜4脂肪族炭素原子を含む。一部の実施形態において、「シクロ脂肪族化合物」(または「炭素環」または「シクロアルキル」)とは、完全に飽和の、または1ユニット以上の不飽和物を含むが芳香族化合物でない、残りの分子への一点連結を有する単環式C‐C炭化水素または二環式C−C12炭化水素を指し、この二環系の任意の個々の環は3〜7個の員を有する。適する脂肪族基は、直鎖または分鎖の、置換のまたは非置換のアルキル、アルケニル、アルキニル基または(シクロアルキル)アルキル、(シクロアルケニル)アルキルまたは(シクロアルキル)アルケニルなどのそのハイブリッドを含むがこれに限定されない。脂肪族基のさらなる例は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、イソプロピル、イソブチル、ビニルおよびsec−ブチルを含む。
本願において使用される「ヘテロ脂肪族化合物」という用語は、1個または2個の炭素原子が酸素、硫黄、窒素、リン、またはシリコンのうちの1つ以上に独立して置き換えられる脂肪族基を意味する。ヘテロ脂肪族基は、置換または非置換、分鎖または非分鎖、環状または非環状であることができ「ヘテロ環」「ヘテロシクリール」「ヘテロシクロ脂肪族化合物、または「ヘテロ環状」基を含む。
本願において使用される「ヘテロ環」「ヘテロシクリール」「ヘテロシクロ脂肪族化合物」または「ヘテロ環状」という用語は、非芳香族の、単環式、二環式、または三環式環系を意味し、1つ以上の員環は独立して選択されたヘテロ原子である。一部の実施形態において、「ヘテロ環」、「ヘテロシクリール」、「ヘテロシクロ脂肪族化合物」、または「ヘテロ環状」基は、3〜14員環を有し、1つ以上の員環は酸素、硫黄、窒素、またはリンから独立して選択されるヘテロ原子であり、系内のそれぞれの環は3〜7員環を含む。
複素環の例は、2−テトラヒドロフラニル、3−テトラヒドロフラニル、2−テトラヒドロチオフェニル、3−テトラヒドロチオフェニル、2−モルホリノ、3−モルホリノ、4−モルホリノ、2−チオモルホリノ、3−チオモルホリノ、4−チオモルホリノ、1−ピロリジニル、2−ピロリジニル、3−ピロリジニル、1−テトラヒドロピペラジニル、2−テトラヒドロピペラジニル、3−テトラヒドロピペラジニル、1−ピペリジニル、2−ピペリジニル、3−ピペリジニル、1−ピラゾリニル、3−ピラゾリニル、4−ピラゾリニル、5−ピラゾリニル、1−ピペリジニル、2−ピペリジニル、3−ピペリジニル、4−ピペリジニル、2−チアゾリジニル、3−チアゾリジニル、4−チアゾリジニル、1イミダゾリジニル、2イミダゾリジニル、4イミダゾリジニル、5イミダゾリジニルの単環、および3−1H−ベンズイミダゾール−2−one、3−(l−アルキル)−ベンズイミダゾール−2−one、インドリニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、ベンゾチオラン、ベンゾジチアン、および1,3−ジヒドロ−イミダゾール−2−oneの二環式を含むがこれに限定されない。
「ヘテロ原子」という用語は、1つまたはそれ以上の酸素、硫黄、窒素、リン、またはシリコン(窒素、硫黄、リン、またはシリコンの任意の酸化型、任意の塩基窒素の四級化型、または複素環の置換可能な窒素、例えばN(3,4−ジヒドロ−2H−ピロリル同様)、NH(ピロリジニル同様)またはNR(N−置換のピロリジニル同様)を含む)を意味する。
本願において使用される「不飽和の」という用語は、構成成分が1ユニット以上の不飽和物を有することを意味する。
本願において使用される「アルコキシ」または「チオアルキル」という用語は、上記で定義されるとおり、酸素(「アルコキシ」)または硫黄(「チオアルキル」)原子を貫通して主炭素鎖に結合するアルキル基を指す。
「ハロアルキル」「ハロアルケニル」「ハロ脂肪族化合物」および「ハロアルコキシ」という用語は、場合によっては1つ以上のハロゲン原子で置換されるアルキル、アルケニルまたはアルコキシを意味する。「ハロゲン」という用語は、F、Cl、BrまたはIを意味する。
単独で、またはより大きな構成成分の一部として「アラルキル」、「アラルコキシ」、または「アリールオキシアルキル」として使用される「アリール」という用語は、合計5〜14個の員環を有する単環式、二環式、および三環式の環系を指し、少なくとも系内の1個の環は芳香族化合物であり、系内の各環は、3〜7個の員環を含む。「アリール」という用語は、「アリール環」という用語と交換可能に使用されることができる。また、「アリール」という用語は、本願において後述されるようにヘテロアリール環系を指す。
単独で、またはより大きな構成成分の一部として「ヘテロアラルキル」または「ヘテロアリールアルコキシ」として使用される「ヘテロアリール」という用語は、合計5〜14個の員環を有する単環式、二環式、および三環式の環系を指し、少なくとも系内の1個の環は芳香族であり、系内の少なくとも1個の環は1つ以上のヘテロ原子を含み、また系内の各環は3〜7個の員環を含む。「ヘテロアリール」という用語は、「ヘテロアリール環」という用語または「ヘテロ芳香族」という用語と交換可能に使用されることができる。
ヘテロアリール環のさらなる例は、2−フラニル、3−フラニル、N−イミダゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、5−イミダゾリル、3−イソキサゾリル、4−イソキサゾリル、5−イソキサゾリル、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、5−オキサゾリル、N−ピロリル、2−ピロリル、3−ピロリル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル、ピリダジニル(例えば、3−ピリダジニル)、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル、テトラゾリル(例えば、5−テトラゾリル)、トリアゾリル(例えば、2−トリアゾリルと5−トリアゾリル)、2−チエニル、3−チエニル、ピラゾリル(例えば、2−ピラゾリル)、イソチアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、ピラジニリル、1,3,5−トリアジニリルの単環、およびベンズイミダゾリル、ベンゾフリル、ベンゾチオフェニル、インドリル(例えば、2−インドリル)、プリニル、キノリニル(例えば、2−キノリニル、3−キノリニル、4−キノリニル)、およびイソキノリニル(例えば、l−イソキノリニル、3−イソキノリニル、または4−イソキノリニル)の二環式を含む。
アリール(アラルキル、アラルコキシ、アリールオキシアルキルなどを含む)またはヘテロアリール(ヘテロアラルキルおよびヘテロアリールアルコキシなどを含む)基は、1つ以上の置換基を含んでもよく、それゆえ「任意に置換」であってもよい。上記および本願において別様に定義されない限り、アリールまたはヘテロアリール基の不飽和の炭素原子に適した置換基は、ハロゲン、−R°、−OR°、−SR°、任意にR°で置換されたフェニル(Ph)、任意にR°で置換された−O(Ph)、任意にR°で置換された−(CHI−2(Ph)、任意にR°で置換された−CH=CH(Ph)、−NO、−CN、−N(R°)、−NR°C(O)R°、−NR°C(S)R°、−NR°(O)N(R°)、−NR°C(S)N(R°)、−NR°COR°、−NR°NR°C(O)R°、−NR°NR°C(O)N(R°)、−NR°NR°COR°、−C(O)C(O)R°、−C(O)CHC(O)R°、−COR°、−C(O)R°、−C(S)R°、−C(O)N(R°)、−C(S)N(R°)、−OC(O)N(R°)、−OC(O)R°、−C(O)N(OR°)R°、−C(NOR°)R°、−S(O)R°、−S(O)R°、−SON(R°)、−S(O)R°、−NR°SON(R°)、−NR°SOR°、−N(OR°)R°、−C(=NH)−N(R°)、−P(O)R°、−PO(R°)2、−OPO(R°)、−(CH0−2NHC(O)R°、任意にR°で置換されたフェニル(Ph)、任意にR°で置換された−O(Ph)、任意にR°で置換された−(CH1-2(Ph)、または任意にR°で置換された−CH=CH(Ph)から概して選択され、R°の個別の発生はそれぞれ、水素、任意に置換のC1−6脂肪族化合物、非置換の5員環から6員環のヘテロアリールまたは複素環、フェニル、−O(Ph)または−CH(Ph)から選択され、または上記の定義にかかわらず、同一の置換基または異なる置換基上の2つのR°の個別発生は、各R°基が結合する原子とともに、任意に置換された3〜12員環の飽和の、部分的に不飽和の、または完全に不飽和の、窒素、酸素または硫黄から独立して選択される0個から4個のヘテロ原子を有する単環または二環を形成する。
R°の脂肪族基上の任意の置換基は、NH、NH(C1−4脂肪族化合物)、N(C1−4脂肪族化合物)、ハロゲン、C1−4脂肪族化合物、OH、O(C1−4脂肪族化合物)、NO、CN、COH、CO(C1−4脂肪族化合物)、O(ハロC1−4脂肪族化合物)、またはハロC1−4脂肪族化合物から選択され、前述のR°のC1−4脂肪族基はそれぞれ非置換である。
脂肪族化合物またはヘテロ脂肪族基、または非芳香族の複素環は、1つ以上の置換基を含んでもよく、それゆえ「任意に置換」であってもよい。上記および本願において別様に定義されない限り、脂肪族化合物またはヘテロ脂肪族基、または非芳香族の複素環の飽和炭素上の適した置換基は、上記のアリールまたはヘテロアリール基の不飽和炭素のものとして列挙されたものから選択され、および追加的に=O、=S、=NNHR、=NN(R、=NNHC(O)R、=NNHCO(アルキル)、=NNHSO(アルキル)、または、=NRを含み、各Rは水素または任意に置換されたC1−6脂肪族基から独立して選択される。
上記および本願において別様に定義されない限り、非芳香族の複素環の窒素上の任意の置換基は、−R、−N(R、−C(O)R、−CO、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−SO、−SON(R、−C(=S)N(R、−C(=NH)−N(Rまたは−NRSO概してから選択され、Rは水素、任意に置換されたC1−6脂肪族化合物、任意に置換されたフェニル、任意に置換された−O(Ph)、任意に置換された−CH(Ph)、任意に置換された−(CH12(Ph)、任意に置換された−CH=CH(Ph)、または酸素、窒素または硫黄から独立して選択される1個から4個のヘテロ原子を有する非置換の5員環から6員環のヘテロアリールまたは複素環、または、上記の定義にかかわらず、同一の置換基または異なる置換基上のRの2つの個別発生は、R基が結合する原子とともに、任意に置換された3−12員飽和の、部分的に不飽和の、または完全に不飽和の、酸素または硫黄から独立して選択される0個から4個のヘテロ原子窒素を有する単環式二環を形成する。
脂肪族基上の任意の置換基またはRのフェニル環は、−NH、−NH(C1−4脂肪族化合物)、−N(C1−4脂肪族化合物)、ハロゲン、C1−4脂肪族化合物、−OH、−0(C1−4脂肪族化合物)、−NO、−CN、−COH、−CO(C1−4脂肪族化合物)、−O(ハロC1−4脂肪族化合物)、またはハロ(C1−4脂肪族化合物)から選択され、前述のRのC1−4脂肪族基はそれぞれ非置換である。
「アルキリデン鎖」という用語は、完全に飽和の、または1ユニット以上の不飽和物を有する、または残りの分子に二点結合を有する直鎖または分鎖の炭素鎖を指す。
上記に詳述するように、一部の実施形態において、2つのR°の個別発生(またはR、R、R’または本願において類似的に定義されるその他の任意の変数)は、それらが結合する原子とともに、任意に置換された3員環〜12員環の飽和の、部分的に不飽和の単環または二環、または任意に置換された5員環から6員環の完全に不飽和の単環式、酸素または硫黄から独立して選択される0個から4個のヘテロ原子窒素を有するまたは8員環から12員環の二環を形成する。
2つのR°の個別発生(またはR、R、R’または本願において類似的に定義されるその他の任意の変数)が、それぞれの変数が結合する原子と1つになるときに形成される模範的な環は、a)同一の原子に結合し、その原子と1つになって、例えばRの両発生が窒素原子と1つになってピペリジン−1−イルピペラジン−1−イルまたはモルホリン−4−イル基を形成するN(R°)の環を形成する2つのR°の個別発生(またはR、R、R’または本願において類似的に定義されるその他の任意の変数)、および、b)異なる原子に結合し、これらの両方の原子と1つになって、例えばフェニル基が、
Figure 2009514894
の2つのR°の発生で置換され、これらの2つのR°の発生は、それらが結合する酸素原子と1つになって、酸素含有縮合6員環:
Figure 2009514894
を形成する。2つのR°の個別発生(またはR、R、R’または本願において類似的に定義されるその他の任意の変数)を含むがこれに限定されない。2つのR°の個別発生(またはR、R、R’または本願において類似的に定義されるその他の任意の変数)が各変数が結合する原子と1つになるとき、その他の種々の環が形成されることがあり、上記に詳述される例は限定を意図するものでないということが理解されよう。
一部の実施形態において、アルキルまたは脂肪族鎖は、別の原子または基に任意に割り込まれることがある。これは、アルキルまたは脂肪族鎖のメチレン単位は、上述の他の原子または基と任意に置き換えられることを意味する。かかる原子または基の例は、−NR−、−O−、−S−、−CO−、−OC(O)−、−C(O)CO−、−C(O)−、−C(O)NR−、−C=N−CN)、−NRCO−、−NRC(O)O−、−SONR−、−NRSO−、−NRC(O)NR−、−OC(O)NR−、−NRSONR−、−SO−または−SO−を含むがこれに限定されず、Rは本願において定義される。別段指定されない限り、この任意の置き換えは、化学的に安定した化合物を形成する。任意の割り込みは、鎖の内側および鎖のどちらの端でも、すなわち、結合点および/または末端において発生する。2つの任意の置き換えは、化学的に安定した化合物をもたらす限り、鎖の内側において互いに隣接することができる。別段指定されない限り、この置き換えまたは割り込みが末端で発生した場合、代替原子は末端のHに結合する。例えば、−CHCHCHが−O−に任意に割り込まれた場合、得られる化合物は、−OCHCH、−CHOCHまたは−CHCHOHとなる。
本願において使用される「水素結合受容体」という用語は、水素結合を受け入れることが可能な原子を意味する。代表的な水素結合受容体は、硫黄、酸素、または特にsp−ハイブリッドの窒素である窒素原子、エーテル酸素、またはチオエーテル硫黄である。好ましい水素結合受容体は、sp−ハイブリッドの窒素である。
本願におけるArの定義において、「前記環は環Aとの結合点に隣接した位置に水素結合受容体を持つ」という用語が使用される。この用語において、「環Aとの結合点に隣接した位置」という用語は、下記の環Aとの結合点に隣接した受容体の構造例:
Figure 2009514894
においてさらに例証される。
別段の記載がない限り、本願において描写される構造は、すべての異性体(例えば、鏡像体、ジアステレオマー、および幾何(または配座))構造の型、例えば、それぞれの不斉中心のR構造およびS構造、(Z)および(E)二重結合異性体、ならびに(Z)および(E)配座異性体を含むことをも意味する。したがって、単一の立体化学異性体および本発明の化合物の鏡像体、ジアステレオマー、および幾何(または配座)の混合物は、本発明の範囲内である。
別様に記載のない限り、本発明の化合物のすべての互変異性型は、本発明の範囲内である。また、別様に提示されない限り、本願において描写される構造は、1つ以上の同位体標識原子の存在のみが異なる化合物を含むことをも意味する。例えば、ジュウテリウムまたはトリチウムによる水素の置き換え、または13C−または14C−を多く含む炭素による炭素の置き換えを除き本発明の構造を有する化合物本発明の範囲内である。かかる化合物は、例えば生物学的アッセイにおける分析ツールまたはプローブとして有用である。
本発明の式Iの化合物の一実施形態、
Figure 2009514894
または薬学的に許容されるその塩によれば、
Zは窒素またはC−Rから選択され、
Xは窒素またはC−Rから選択され、
はQ−RまたはRであって、
Qは、3メチレン以下のQのユニットは、−NH−、−NR−、−O−、−S−、−CO−、−OC(O)−、−C(O)CO−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)NH−、−C(O)NR−、−C(=N−CN)、−NHCO−、−NRCO−、−NHC(O)O−、−NRC(O)O−、−SONH−、−SONR−、−NHSO−、−NRSO−、−NHC(O)NH−、−NRC(O)NH−、−NHC(O)NR−、−NRC(O)NR、−OC(O)NH−、−OC(O)NR−、−NHSONH−、−NRSONH−、−NHSONR−、−NRSONR−、−SO−、または−SO−によって任意にかつ独立して代替されるC−C脂肪族化合物であって、
Qは、任意に1個から3個の個別発生のRで置換され、
Rは、C1−6脂肪族化合物、C3−10脂環式、C3−10脂環式、または3員環から8員環の飽和、あるいは部分的に不飽和の単環、または5員環から6員環の単環のアリール環から選択され、各環は、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0個から3個のヘテロ原子を持ち、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0個から5個のヘテロ原子を持つ8員環から12員環の飽和、部分的に不飽和、または完全に不飽和の二環系を持ち、この単環または二環は、R、−T−Ar、ハロゲン、オキソ、チオキソ、−OR、−SR、−N(R、−NO、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−CN、−CO、−COR、−CON(R、−OCOR、−NRCOR、−SO、−SON(Rまたは−NRSOの1個から3個の個別発生で任意に置換され、
各Rは、独立して水素または非置換のC1−6脂肪族化合物であるか、
同一の置換基または異なる置換基上の任意の2個のRまたは2個のR基は、各基が結合する原子とともに、3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の単環、または酸素または硫黄から独立して選択される、0個から3個のヘテロ原子を持つ5員環から6員環の単環のアリール環窒素を任意に形成し、この単環は、R、−T−Ar、ハロゲン、オキソ、チオキソ、−OR、−SR、−N(R、−NO、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−CN、−CO、−COR、−CON(R、−OCOR、−NRCOR、−SO、−SON(Rまたは−NRSOの1個から3個の個別発生で任意に置換され、各Rは独立して水素または非置換のC1−6脂肪族化合物であり、
Tは(CHであり、
yは0、1、または2であり、
Arは、
(a)3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の環、
(b)5員環から6員環のアリール環、
(c)窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、1個から3個のヘテロ原子を持つ3員環から7員環の複素環、
(d)窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、1個から4個のヘテロ原子を持つ5員環から6員環のヘテロアリール環、または、
(e)窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、0個から5個のヘテロ原子を持つ8員環から12員環の飽和、部分的に不飽和、または完全に不飽和の二環系
から選択され、
Arは−R、オキソ、チオキソ、−CO、−OR、−N(R、−SR、−NO、ハロゲン、−CN、C1−4ハロアルキル−C1−4、ハロアルコキシ、−C(O)N(R、−NRC(O)R、−SO、−SON(R、−NRSO、−NRCON(R、−NRCO、−COR、−OCOR、−OCON(R、−SOR、−NRSON(R、−COCOR、−COCHCOR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR、−OP(O)OR、−P(O)OR、−PO(R、または−OPO(Rの1個から3個の個別発生で任意に置換され、
のそれぞれの発生は、水素、C1−6脂肪族化合物、3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の単環、または5員環から6員環の単環のアリール環から独立して選択され、各環は、窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、0個から4個のヘテロ原子を持ち、このC脂肪族化合物、この3員環から8員環のまたは5員環から6員環の単環は、R、−T−Ar、ハロゲン、オキソ、チオキソ、−OR、−SR、−N(R、−NO、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−CN、−CO、−COR、−CONHR、−OCOR、−NRCOR、−SO、−SON(Rまたは−NRSOの1個から3個の個別発生で任意に置換され、Rは水素または非置換のC1−6脂肪族化合物であり、Arは、
(a)3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の環、
(b)5員環から6員環のアリール環、
(c)窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、1個から3個のヘテロ原子を持つ3員環から7員環の複素環、
(d)窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、1個から4個のヘテロ原子を持つ5員環から6員環のヘテロアリール環、または
(e)窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、0個から5個のヘテロ原子を持つ8員環から12員環の飽和、部分的に不飽和、または完全に不飽和の二環系
から選択され、
Arは、−R、オキソ、チオキソ、−CO、−OR、−N(R、−SR、−NO、ハロゲン、−CN、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−C(O)N(R、−NRC(O)R、−SO、−SON(R、−NRSO、−NRCON(R、−NRCO、−COR、−OCOR、−OCON(R、−SOR、−NRSON(R、−COCOR、−COCHCOR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR、−OP(O)OR、−P(O)OR、−PO(R、または−OPO(Rの1個から3個の個別発生で任意に置換され、
のそれぞれの発生は、水素、C脂肪族化合物、3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の単環、または5員環から6員環の単環のアリール環から独立して選択され、各環は窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、0個から4個のヘテロ原子を持ち、このC1−6脂肪族化合物、この3員環から8員環のまたは5員環から6員環の単環は、R、ハロゲン、オキソ、チオキソ、−OR、−SR、−N(R、−NO、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−CN、−CO、−COR、−CONHR、−OCOR、−NRCOR、−SO、−SON(Rまたは−NRSOの1個から3個の個別発生で任意に置換され、
は水素または非置換のC1−6脂肪族化合物であり、
は、ハロゲン、L、−(L)−R、−(L)−N(R、−(L)−SR、−(L)−OR、−(Ln)−(C3−10脂環式)、−(L)−(C−H)アリール)、−(L)−(5員環から10員環のヘテロアリール)、−(L)−(5員環から10員環のヘテロシクリール)、オキソ、チオキソ、−C1−4ハロアルコキシ、−C1−4ハロアルキル、−(L)−NO、−(L)−CN、−(L)−CF、−(L)−OCF、−CO、−COR、−OC(O)R、または−NRC(O)Rから選択され、
nは0または1であるか、または
任意の2個のRまたは2個のR基、またはR基と、同一の置換基あるいは異なる置換基上のRまたはR基の任意の組み合わせは、各基が結合する原子とともに、3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の単環、あるいは5員環から6員環の単環のアリール環を任意に形成し、各環は窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0個から3個のヘテロ原子を持ち、いずれのこの単環もR、−T−Ar、ハロゲン、オキソ、チオキソ、−OR、−SR、−N(R、−NO、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−CN、−CO、−COR、−CON(R、−OCOR、−NRCOR、−SO、−SON(R、または−NRSOの1個から3個の個別発生で任意に置換され、Rは水素または非置換のC1−6脂肪族化合物であり、
LはC1−6脂肪族化合物であって、3個以下のメチレンユニットは−NH−、−NR−、−O−、−S−、−CO−、−OC(O)−、−C(O)CO−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)NH−、−C(O)NR−、−C(=N−CN)、−NHCO−、−NRCO−、−NHC(O)O−、−NRC(O)O−、−SONH−、−SONR−、−NHSO−、−NRSO−、−NHC(O)NH−、−NRC(O)NH−、−NHC(O)NR−、−NRC(O)NR、−OC(O)NH−、−OC(O)NR−、−NHSONH−、−NRSONH−、−NHSONR−、−NRSONR−、−SO−、または−SO−によって代替され、
は、C1−6脂肪族化合物、C3−10脂環式、または3員環から8員環の飽和あるいは部分的に不飽和の単環、または5員環から6員環のアリール環であって、各環は窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0個から3個のヘテロ原子を持ち、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0個から5個のヘテロ原子を持つ、8員環から12員環の飽和、部分的に不飽和、または完全に不飽和の二環系から選択され、このそれぞれの環は、R、−T−Ar、ハロゲン、オキソ、−OR、−SR、−N(R、−NO、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−CN、−CO、−COR、−CON(R、−OCOR、−NRCOR、−SO、−SON(R、または−NRSOの1個から3個の個別発生で任意に置換され、
は水素または非置換のC1−6脂肪族化合物であるか、または、
同一の置換基または異なる置換基上の任意の2個のR基は、各R基が結合する原子とともに、3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の単環、または窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、0個から3個のヘテロ原子を持つ5員環から6員環のアリール環を任意に形成し、
この環は、R、−T−Ar、ハロゲン、オキソ、チオキソ、−OR、−SR、−N(R、−NO、−C1−4ハロアルキル、C1−4ハロアルコキシ、−CN、−CO、−COR、−CON(R、−OCOR、−NRCOR、−SO、−SON(Rまたは−NRSOの1個から3個の個別発生で任意に置換され、Rは水素または非置換のC1−6脂肪族化合物であり、
は、−R’、ハロゲン、=NR’、−NO、−CN、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−OR’、−SR’、−N(R’)、−NR’COR、−NR’CON(R’)、−NRCO、−COR、−COR’、−OCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、−SOR’、−SOR’、−SON(R’)、−NRSOR’、−NR’SON(R’)、−COCOR’、−COCHCOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR、−P(O)OR、−PO(R’)、または−OPO(R’)から選択され、
R’のそれぞれの発生は独立して水素、C1−6脂肪族化合物、C3−10脂環式、または3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の単環、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0個から3個のヘテロ原子を持つ5員環から6員環のアリール環、または窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、0個から5個のヘテロ原子を持つ8員環から12員環の飽和の、部分的に不飽和の、または完全に不飽和の二環系であって、このそれぞれの環は、−R、−T−Ar、オキソ、チオキソ、−CO、−OR、−N(R、−SR、−NO、C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、ハロゲン、−CN、−C(O)N(R、−NRC(O)R、−SO、−SON(R、−NRSO、−NRCON(R、−NRCO、−COR、−OCOR、−OCON(R、−SOR、−NRSON(R、−COCOR、−COCHCOR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR、−OP(O)OR、−P(O)OR、−PO(R、または−OPO(Rの1個から3個の個別発生で任意に置換され、またはRの2個の発生、Rの2個の発生、または1個のRおよび1個のR’は、それらが結合する原子とともに、3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の単環、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0個から3個のヘテロ原子を持つ5員環から6員環のアリール環、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0個から5個のヘテロ原子を持つ8員環から12員環の飽和、部分的に不飽和、または完全に不飽和の二環系を任意に形成し、この単環または二環は、R、−T−Ar、ハロゲン、オキソ、チオキソ、−OR、−SR、−N(R、−NO、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−CN、−CO、−COR、−CON(R、−OCOR、−NRCOR、−SO、−SON(R、または−NRSOの1個から3個の個別発生で任意に置換され、
は、−R、ハロゲン、−NO、−CN、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−OR’、−SR’、−N(R’)、−NR’COR’、−NRCON(R’)、−NRCOR’、−COR’、−COR’、−OCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、−C(R’)=NOR’、−C(R’)=NOH、−C(R’)=NR’、−C(R’)=N−N(R)、−SOR’、−SOR’、−SON(R’)、−NR’SOR’、−NR’SON(R’)、−COCOR’、−COCHCOR’、−C(O)C(O)N(R’)R’−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)、または−OPO(R’)から選択され、
は、水素、C1−6脂肪族化合物、C3−10脂環式、または窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、0個から3個のヘテロ原子を持つ3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の単環、または窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、0個から5個のヘテロ原子を持つ8員環から12員環の飽和または部分的に不飽和の二環系から選択され、このC1−6脂肪族化合物、C3−10脂環式またはこの単環または二環は、−R、−T−Ar、オキソ、チオキソ、−CO、−OR、−N(R、−SR、−NO、C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、ハロゲン、−CN、−C(O)N(R、−NRC(O)R、−SO、−SON(R、−NRSO、−NRCON(R、−NRCO、−COR、−OCOR、−OCON(R、−SOR、−NRSON(R、−COCOR、−COCHCOR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR)、−OP(O)OR、−P(O)OR、−PO(R、または−OPO(Rの1個から4個の個別発生で任意に置換され、
この任意の環の任意の窒素原子は、−R、−N(R、−COR、−CO、−COCOR、−COCHCOR、−SO、−SON(R、−C(=S)N(R、−C(=NH)−N(R、または−NRSOと任意に置換され、
は水素、C1−6脂肪族化合物、フェニル、−O(Ph)、−CH(Ph)、−(CH1-2(Ph)、−CH=CH(Ph)であるか、または酸素、窒素、あるいは硫黄から独立して選択される、1個から4個のヘテロ原子を持つ非置換の5員環から6員環のヘテロアリールまたは複素環であり、この脂肪族基またはこのRのフェニル環は、−NH、−NH(C1−4脂肪族化合物)、−N(C1−4脂肪族化合物)、ハロゲン、−C1−4脂肪族化合物、−OH、−O(C1−4脂肪族化合物)、−NO、−CN、−COH、−CO(C1−4脂肪族化合物)、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシの1個から3個の個別発生で任意に置換され、このRのC1−4脂肪族基は非置換であり、
は非置換のC1−4脂肪族基であり、
は、−Ar、−C(O)NHR、−C(O)N(R、−C(O)R、−CO、−C(O)C(O)N(R、−SO、−SON(R、−SONHR、−C(R)=NOR、−C(R)=NOH、または−C(R)=NRから選択され、
各Rは、−T−ArまたはC1−6脂肪族基から独立して選択され、このC1−6脂肪族基は、−R、−T−Ar、オキソ、チオキソ、−CO、−OR、−N(R、−SR、−NO、C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、ハロゲン、−CN、−C(O)N(R、−NRC(O)R、−SO、−SON(R、−NRSO、−NRCON(R、−NRCO、−COR、−OCOR、−OCON(R、−SOR、−NRSON(R、−COCOR、−COCHCOR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR、−OP(O)OR、−P(O)OR、−PO(R、または−OPO(Rから独立して選択される、1個から3個の基と任意に置換され、
Arは、窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、1個から4個のヘテロ原子を持つ5員環から6員環のヘテロアリール環、またはこの環は環Aとの結合点に隣接した位置に水素結合受容体を持つという条件下において、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、1個から3個のヘテロ原子を持つ5員環から6員環の複素環であり、
Arは、−R、−T−Ar、オキソ、チオキソ、−CO、−OR、−N(R、−SR、−NO、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、ハロゲン、−CN、−C(O)N(R、−NRC(O)R、−SO、−SON(R、−NRSO、−NRCON(R、−NRCO、−COR、−OCOR、−OCON(R、−SOR、−NRSON(R、−COCOR、−COCHCOR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR、−OP(O)OR、−P(O)OR、−PO(R、または−OPO(Rの1個から3個の基の個別発生で任意に置換され、またはArの隣接位置上にある2個の置換基は、3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の単環、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0個から3個のヘテロ原子を持つ5員環から6員環のアリール環をともに形成することができ、3員環から8員環のまたは5員環から6員環の環は、R、−T−Ar、ハロゲン、オキソ、チオキソ、−OR、−SR、−N(R、−NO、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−CN、−CO、−COR、−CON(R、−OCOR、−NRCOR、−SO、−SON(R、または−NRSOの1個から3個の個別発生で任意に置換され、この任意の環の任意の窒素原子は、−R、−N(R、−COR、−CO、−COCOR、−COCHCOR、−SO、−SON(R、−C(=S)N(R、−C(=NH)−N(R、または−NRSOと任意に置換され、Rは、水素またはハロゲンから選択される。
本発明の式Iの化合物の一実施形態によれば、RはArである
別の実施形態によれば、適したArの構成成分は、下記の表1に示される。
Figure 2009514894
Figure 2009514894
各Arは本願において定義されるように、任意に置換される。
一実施形態によれば、化学式Iの環Arは、この環が環Aとの結合点に隣接した位置に水素結合受容体を持つという条件下において、窒素、酸素または硫黄から独立して選択される1個から4個のヘテロ原子を持つ5−員環のヘテロアリール環であり、この環Aは本願の上記で定義するように任意に置換される。
別の実施形態によれば、化学式Iの環Arは、この環が環Aとの結合点に隣接した位置に窒素原子を持つという条件下において、1〜3個の窒素を持つ6−員環のヘテロアリール環であり、この環Arは本願の上記で定義するように任意に置換される。
一部の実施例において、化学式Iの環Ar構成成分は、環a、b、c、d、e、f、g、h、i、j、k、1、m、p、q、r、s、t、u、v、w、x、y、z、aa、bb、cc、dd、ee、ff、ggから選択され、各環Arは、本願の上記で定義するように任意に置換される。
他の実施形態において、化学式Iの環Arの構成成分は、
Figure 2009514894
の任意に置換された環から選択される。
別の実施形態において、化学式Iの環Arの構成成分は、
Figure 2009514894
の任意に置換された環から選択される。
別の実施形態によれば、化学式Iの環Arの構成成分は、
Figure 2009514894
の環から選択される。
別の実施形態において、化学式Iの環Arの構成成分は、
Figure 2009514894
の環から選択される。
別の実施形態によれば、化学式IのRの構成成分は、
C(O)NHR、C(O)R、C(R)=NOR、C(R)=NOH、またはCOから選択され、
各RはC1−4脂肪族基またはT−Aから独立して選択され、このC1−4脂肪族基は、ハロゲン、OR、またはN(Rから選択される0〜2個の基と独立して置換され、
Tは(CHであって、yは0、1、または2であり、
Arはピロリジニル、フラニル、チアゾリル、テトラヒドロフラニル、ピリミジニル、ピラジニリル、ピリジル、ピペリジニル、イミダゾリル、ピリダジニル、イソキサゾリル、ピラゾリル、テトラヒドロピラニルまたはシクロペンテンから選択され、
ArはR、オキソ、OR、またはN(Rから独立して選択される0〜2個の基で置換される。
別の実施形態によれば、化学式IのRの構成成分は、COCH、C(R)=NOR、C(R)=NOH、またはC(O)NHRから選択され、各Rは、シクロプロピル、CHCH(l−メチルピロリジン−2−イル)、CH(1−エチルピロリジン−2−イル)、CHCHピロリジン−l−イルCHフラン−2−イル、チアゾール−2−イル、CHテトラヒドロフラン−2−イル、ピリミジン−2−イル、ピラジン−2−イル、CHピリジン−2−イル、ピリジン−3−イルピリジン−4−イル、CH(CH)CHOCH、CHCF、CHCH、CHCHN(CHCH2、CHCHN(CH、CHCHOCH、CHC≡CH、CHシクロプロピル、1−エチルピペリジン−3−イルCH(CHCH)CHOCH、CH(CH)CHOCH、ジヒドロ−フラン−2−オン−3−イル、l−メチル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−4−オン−2−イル、ピリダジン−4−イル、イミダゾール−2−イル、3H−ピリジン−4−オン−2−イル、ピリミジン−5−イル、シクロペンテン−4−イル、l−メチル−イミダゾール−2−イル、テトラヒドロピラニル、CH(3−メチル−イソオキサゾール−5−イル)、またはCH(1,3−ジメチル−ピラゾール−5−イル)の基から独立して選択される。
別の実施形態によれば、RはC(R)=NORまたはC(R)=NOHはから選択される。
別の実施形態によれば、RはC(O)Rである。
別の実施形態によれば、化学式IのR基は、メチル、エチル、イソプロピルまたはシクロプロピルから選択される。
別の実施形態において、化学式IのR基はエチルである。
化学式Iの別の実施形態によれば、ZはC−Rである。別の実施形態において、ZはC−RでありRは水素である。また別の実施形態において、ZはC−RでありRはハロゲンである。別の実施形態において、ZはC−RでありRはフッ素である。
化学式Iの別の実施形態によれば、XはC−Rである。別の実施形態において、XはC−RでありRは水素である。また別の実施形態において、XはC−RでありRはハロゲンである。また別の実施形態において、XはC−RでありRはフッ素である。
化学式Iの別の実施形態によれば、ZはC−Rである。別の実施形態において、ZはC−RでありRは水素である。
化学式Iの別の実施形態によれば、Zは窒素でありXは窒素である。
化学式Iの別の実施形態によれば、Zは窒素であり、XはC−RでありRは水素である。また別の実施形態において、Zは窒素であり、XはC−RでありRはハロゲンである。また別の実施形態において、Zは窒素であり、XはC−RでありRはフッ素である。
化学式Iの別の実施形態によれば、Xは窒素であり、ZはC−RでありRは水素である。また別の実施形態において、Xは窒素であり、ZはC−RでありRはハロゲンである。また別の実施形態において、Xは窒素であり、ZはC−RでありRはフッ素である。
化学式Iの別の実施形態によれば、XはC−R、Rは水素であり、ZはC−
でありRは水素である。
化学式Iのまた別の実施形態において、XはC−Rであり、Rはハロゲンであり、ZはC−R、であり、Rは水素である。化学式Iのまた別の実施形態において、XはC−R、Rはフッ素であり、ZはC−RでありRは水素である。
化学式Iの別の実施形態において、XはC−Rであり、Rは水素であり、ZはC−RでありRはハロゲンである。化学式Iの別の実施形態において、XはC−R、Rは水素であり、ZはC−RでありRはフッ素である。
化学式Iの別の実施形態によれば、RはRγである。
化学式Iの別の実施形態によれば、Rγは−Rκ、ハロゲン、−CN、−OR’、−N(R’)、−NR’CON(R’)、−NR’COR’、−COR’または−CON(R’)から選択される。
化学式Iの別の実施形態によれば、Rκは水素、C1−6脂肪族化合物、C3−10脂環式、または酸素または硫黄から独立して選択される0個から3個のヘテロ原子を持つ3員環から8員環の飽和単環窒素、または窒素、酸素または硫黄から選択される0〜5個のヘテロ原子を持つ8員環から12員環の飽和二環系から独立して選択される。
化学式Iの別の実施形態によれば、RはRでありR
Figure 2009514894
から選択される。
化学式Iの別の実施形態によれば、RはRでありR
Figure 2009514894
から選択される。
化学式Iの別の実施形態によれば、XはC−Rであり、ZはC−Rであり、RはRであり、RはArであり、RはC1−4脂肪族化合物である。
化学式Iの別の実施形態によれば、XはC−RでありRは水素であり、ZはC−Rであり、Rは水素またはハロゲンであり、RはRであり、Rは−R、ハロゲン、−CN、−OR’、−N(R’)、−NR’CON(R’)、−NRCOR’、−COR’または−CON(R’)から選択され、R’は水素またはC1−6脂肪族化合物であり、RはArであり、Arは1〜2個の窒素原子を持つ任意に置換された複素環であって、この窒素原子の1つは環Aとの結合点に隣接した位置にあり、RはC1−3脂肪族化合物である。
化学式Iの別の実施形態によれば、XはC−Rであり、Rは水素であり、ZはC−Rであり、Rは水素またはハロゲンであって、このハロゲンはフッ素であり、RはRであり、Rは−R、ハロゲン、−CN、−OR’、−N(R’)、−NR’CON(R’)、−NR’COR’、−COR’、または−CON(R’)から選択され、R’は水素またはC1−6脂肪族化合物であり、このハロゲンはフッ素であり、RはArであり、Arは任意に置換されたピリジン、ピリミジンまたはピラゾール環であって、この任意の置換基はフッ素であり、Rはエチルである。
化学式Iの別の実施形態によれば、本発明の化合物は化学式IIa、IIb、またはIIc:
Figure 2009514894
または薬学的に許容されるその塩のものである。
化学式IIa、IIbまたはIIcの化合物の一実施形態によれば、ZはC−R
化学式IIa、IIbまたはIIcの化合物の別の実施形態によれば、Zは
C−RでありRは水素である。また別の実施形態において、Rはハロゲンである。別の実施形態において、
はフッ素である。
化学式IIa、IIbまたはIIcの化合物の一実施形態によれば、Zは窒素である。
化学式IIa、IIbまたはIIcの化合物の別の実施形態によれば、Rはメチル、エチル、イソプロピルまたはシクロプロピルから選択される。別の実施形態において、Rはエチルである。
化学式IIa、IIbまたはIIcの化合物の別の実施形態によれば、R
でありR
Figure 2009514894
Figure 2009514894
から選択される。
化学式IIa、IIbまたはIIcの化合物の別の実施形態によれば、R1
でありR
Figure 2009514894
から選択される。
化学式IIa、IIbまたはIIcの化合物の別の実施形態によれば、RはRでありR
Figure 2009514894
Figure 2009514894
から選択される。
化学式IIa、IIbまたはIIcの化合物の別の実施形態によれば、RはRでありR
Figure 2009514894
から選択される。
化学式Iの模範的な構造は、下記表2に示される。
Figure 2009514894
Figure 2009514894
Figure 2009514894
別の実施形態において、1−エチル−3−(5−(2,3−ジヒドロ−1−イソプロピル−2−オキソ−1H−イミダゾール−4−イル)−7−(ピリミジン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)尿素:
Figure 2009514894
および
1−エチル−3−(5−(l,l−ジメチル尿素)−7−(ピリミジン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)尿素:
Figure 2009514894
の構造は指定の条件に該当する。
以下の定義は、本願の図式および例において使用される用語および略語を説明する。
Ac アセチル
Bu ブチル
Et エチル
Ph フェニル
Me メチル
EtOAc 酢酸エチル
Boc t−ブチルオキシカルボニル
dppf 1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン
DME 1,2−ジメトキシエタン
EDC 1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩
4−DMAP 4−ジメチルアミノピリジン
DIPEA ジイソプロピルエチルアミン
DIEA ジイソプロピルエチルアミン
THF テトラヒドロフラン
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチル スルホキシド
HOAc 酢酸
TFA トリフルオロ酢酸
TFAA トリフルオロ無水酢酸
NMP N−メチルピロリジンone
HOBT ヒドロキシベンゾトリアゾール
DCM ジクロロメタン
HBTU O−ベンゾトリアゾール‐1‐イル‐N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸
CO 炭酸カリウム
NaCO 炭酸ナトリウム
LiCO 炭酸リチウム
CsCO 炭酸セシウム
NaHCO 重炭酸ナトリウム
NaOH 水酸化ナトリウム
KOH 水酸化カリウム
LiOH 水酸化リチウム
atm 気圧
rtまたはRT 室温
本発明の化合物は、類似の化合物用の当業者に周知の方法によって、概して以下に示される一般図式1〜23および以下に記載の例のとおりに調製されることができる。
図式1:
Figure 2009514894
試薬および条件:(a)Pd(PPh、NaHCO、HO、DME、Δ;(b)臭素、HOAc;(c)HNO、TFA、TFAA;(d)濃縮HCl;(e)ビス(ピノコラート)ジボロン、Pd(PPh、KOAc、ジオキサン、Δ。
上記の図式1は本発明の化合物のさらなる調製に有用な中間体7を調製する一般的な方法を示し、RはArである。市販の2型ハロゲン化アリール(AldrichまたはManchester Organics Limitedから購入)で化合物1(CB Researchより市販のものを購入)に、鈴木カップリングを行ってビアリール中間体3を生成した。化合物3を酢酸中の臭素で臭素化して臭化物4を生成し、次にトリフルオロ酢酸およびトリフルオロ無水酢酸の存在下で硝酸で硝酸化してニトロ中間体5を生成した。化合物5の酸加水分解は、ニトロアニリン6を提供した。化合物6のブロモ基は、ビス(ピナコラート)ジボロンを使用して緩衝ジオキサン中のPd(PPfIs)の存在下でボロン酸エステル7に変換された。(例えば、Kiyomori,A.;Marcoux,J.−F.;Buchwald,S.L.,Tetrahedron Letters,vol.40,(1999)2657−2660を参照。)。化合物6と7は、本発明の化合物を生成する本願の下記の図式においてさらに詳しく述べられ、RはArである。
図式2:
Figure 2009514894
試薬および条件:(a)NaBO一水和物、HOAc、55℃、(b)R、NaH、THF、(c)NH、MeOH、50℃、(d)ビス(ピノコラート)ジボロン、Pd(PPhまたはPd(dppf)Cl、KOAc、ジオキサン、Δ。
上記の図式2は本発明の化合物のさらなる調製に有用な中間体12を調製する一般的な方法を示し、RはArであり、Arはヘテロアリール環を含む5または6員の窒素であり、このヘテロアリール環窒素のうちの1つは環A(例えば、ピラゾール、イミダゾール、など)に直接結合している。市販アニリン8を酸化することによってニトロ中間体9を得た。環Rをアリールフッ化物9のアニオン置換によって導入することによって、ビアリールフッ化物10を得た。残った化合物10中のフルオロ基を密閉した管の中で加熱してメタノール中のアンモニアと移し替えると、アニリン11を得た。最後に、化合物11のブロモ基を、ビス(ピナコラート)ジボロンを使用して高温の緩衝ジオキサン中でPd(PPhの存在下でボロン酸エステル12に変換した。
図式3:
Figure 2009514894
試薬および条件:(a)R−X、Pd(PPh、NaCO、EtOH、還流、(b)90%HNO、HSO、(c)t−BuNH、ジオキサン、100℃、密閉管、(d)HCl、MeOH、還流。
上記の図式3は中間体16を調製する一般的な方法を示す。市販のジフルオロボロン酸13をRハロゲン化物に鈴木カップリングを行うことによって、ビアリールジフルオロアナログ14を得た。化合物14を硫酸中の90%硝酸で硝酸化することによって、ジフルオロニトロアナログ15を得た。密閉した管の中でアリールフッ化物15をアンモニア置換することによって、t−ブチルアミン15aを得た。酸性条件下で15aのt−ブチル基を脱保護することによって、アニリン16を得た。中間アニリン16を本願下記に記載の図式中でさらに同調することによって、本発明のさらなる化合物を得た。
図式4:
Figure 2009514894
試薬および条件:(a)NaOMe、MeOH、DMSO、電子レンジ、170℃、(b)H、Pd/C、EtOAc、(c)19、HO、pH3.5、ジオキサン、Δ。
上記の図式4は化合物I−1を調製する方法を示し、RはN結合ピラゾールである。化合物11のブロモ基をメタノール中のナトリウムメトキシドと移し替えると、メトキシアナログ17を得た。化合物17のニトロ基をEtOAc中の炭素上の10%パラジウムでH気圧で還元することによって、ジアミン18を得た。ジアミン18を高温の緩衝用水のN,N−ジエチルウレアミド−2−メチル−チオ偽尿素19(下記例12に記載の方法に従って調整された)またはN’−アルキル−N−シアノ尿素19a(下記例13に記載の方法に従って調整された)で処理することによって、化合物I−1を得た。また、図式IVは他の本発明の化合物の調製に有用であり、Rはアリールフッ化物の直接アニオン置換によって導入され得るAr基であり、RはRであり、RはOR’、SR’、またはN(R’)から選択される。
図式5:
Figure 2009514894
試薬および条件:(a)CO、Pd(PPIm)、MeOH、100℃、12時間、(b)H、Pd/C、MeOH、20時間、(c)19、ジオキサン/水、pH3.5、100℃、2時間、(d)6N HCl、100℃、1.5時間。
上記の図式5は、化合物I−7およびI−2を調製する方法を示し、Rは2−フルオロピリジン基であり、RはRであり、RはCOR’である。出発中間体20を図式2に記載のルートに従って調整した。化合物20のブロモ基を、高温のメタノール中の密閉した管の中で鈴木パラジウムクロスカップリング条件下でカルボニル化することによって、メチルエステルアナログ21を得た。化合物21のニトロ基をメタノール中の炭素上の10%パラジウムでH気圧で還元することによって、ジアミン22を得た。ジアミン18を緩衝用水入りの高温のジオキサン中ののN,N−ジエチルウレアミド−2−メチル−チオ偽尿素19で処理することによって、化合物I−7を得た。I−7を100℃で酸加水分解することによって、遊離酸I−2を得た。図式5は本発明の他の化合物の調製にも有用であり、Rは別のAr基であり、RはRであり、RはCOR’である。
図式6:
Figure 2009514894
試薬および条件:(a)NaOH、HO/MeOH、還流、1時間、(b)THF中2.0M CHNH、BOP試薬、DMF、密閉管、(c)H、Pd/C、MeOH、12時間、(d)19、ジオキサン/水、pH3.5、100℃、2時間。
上記の図式6は化合物I−3を調製する方法を示し、Rは2−フルオロピリジン基であり、RはRであり、RはCON(R’)である。出発中間体21を図式5に記載のルートに従って調製した。化合物21を塩基性加水分解すると遊離酸23を生成し、これを続いてTHF(2.0M溶液)中のメチルアミンでBOP試薬(ベンゾトリアゾール−l−イルオキシ−トリス(ジメチルアミノ)−ホスホニウムヘキサフルオロリン酸、Aldrich)を使用して密閉した管の中でカップリングすることによって、アミドアナログ24を得た。化合物24のニトロ基をメタノール中の炭素上の10%パラジウムでH気圧で還元することによって、ジアミン25を得た。ジアミン25を緩衝用水入りの高温のジオキサン中ののN,N−ジエチルウレアミド−2−メチル−チオ偽尿素19で処理することによって、化合物I−3を得た。図式6は本発明の他の化合物の調製にも有用であり、Rは別のAR基であり、RはRであり、RはCON(R’)である。
図式7:
Figure 2009514894
試薬および条件:(a)NHOH−HCl塩、EtN、DMF、BOP、(b)PBr、ベンゼン、100℃30分間、(c)H、Pd/C、MeOH、10分間、(d)19、ジオキサン/水、pH3.5、100℃、2時間。
上記の図式7は化合物I−4を調製する方法を示し、Rは2−フルオロピリジン基であり、RはRであり、RはCNである。出発中間体酸23を図式6に記載のルートに従って調製した。酸23のヒドロキシアミド24への変換は、DMF中の水酸化アンモニウムでBOP試薬を用いて達成された。続いてヒドロキシアミド24を還流ベンゼン中のPBrで脱水することによって、ニトリル27を得た。化合物27のニトロ基を炭素上のメタノール中の10%パラジウムでH気圧で10分間還元することによって、ジアミン28を得た。ジアミン28を緩衝用水入りの高温のジオキサン中のでN,N−ジエチルウレアミド−2−メチル−チオ偽尿素19で処理することによって、化合物I−4を得た。
図式8:
Figure 2009514894
試薬および条件:(a)N−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド、EtN、DMF、16時間、室温。
上記の図式8は、下記の図式9において化合物I−13の調製に使用されるピリドントリルフェイト30を調製する方法を示す。
図式9:
Figure 2009514894
試薬および条件:(a)30、Pd(PPh、NaCO、LiCl、DMF、95、4時間、(b)H(45psi)、10%Pd/C(1:3)MeOH/EtOAc、1時間、(c)19、ジオキサン/水、pH3.5、100℃、4時間。
上記の図式9は、化合物I−13を調製する方法を示し、Rは2−フルオロピリジン基であり、RはN−メチルピペリドンである。出発ボロン酸31を図式3に記載のルートに従って調製した。ボロン酸31のピリドントリフラート30(に記載の手順に従って調製された図式8)でのカップリングは、鈴木クロスカップリング条件を使用して達成され、化合物32を得た。続いてニトロ基を水素化条件下でピリジノンの同時還元で還元することによって、ジアミン化合物33を得た。ジアミン33を緩衝用水入りの高温のジオキサン中ののN,N−ジエチルウレアミド−2−メチル−チオ偽尿素19で処理することによって、化合物I−13を得た。
図式10:
Figure 2009514894
試薬および条件:(a)EtN、CHCl、0℃、(b)1.Na/EtOH、120℃、3時間、2.HCl/CHCN、微量のHO、120℃、4時間、(c)N−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド、EtN、CHCl、(d)39、Pd(PPh、2.0 N NaCO、LiCl、DME、Δ、(e)H(1気圧)、10%Pd/C、MeOH、0℃、5分間、(f)19、ジオキサン/水、pH3.5、100℃、2時間。
上記の図式10は、化合物I−18を調製する方法を示す。ベンジルアミンアナログ34(Lancasterから購入)をトリエチルアミンを塩化物とするエチル塩化マロニル35で塩化メチレン中で0℃でアルキル化することによって、ベンジルアミン中間体36を置換した。環化し、次に脱カルボキシ化することによって、N−ベンジルピペリジンジオン37を得た。トリフラート38を図式8に記載の手順に従って調製した。ボロン酸39(図式1に記載の手順に従って調製された)のピリドントリフラート38とのカップリングは、鈴木クロスカップリング条件を使用して達成され、化合物40を得た。続いてニトロ基を低音触媒水素化条件下で還元することによって、ジアミン化合物41を得た。ジアミン41を緩衝用水入りの高温のジオキサン中ののN,N−ジエチルウレアミド−2−メチル−チオ偽尿素19で処理することによって、化合物I−18を得た。
図式11:
Figure 2009514894
試薬および条件:(a)H(1気圧)、10%Pd/C、MeOH、室温、12時間、(b)19、ジオキサン/水、pH3.5、100℃、2時間。
上記の図式11は、化合物I−17を調製する方法を示す。中間体41(図式10に記載の方法に従って調製された)を還元すると、飽和ピペリドンジアミン42が導かれた。ジアミン42を緩衝用水入りの高温のジオキサン中ののN,N−ジエチルウレアミド−2−メチル−チオ偽尿素19で処理することによって、化合物I−17を得た。
図式12:
Figure 2009514894
試薬および条件:(a)NaI、HOAc、90℃、2時間、(b)微量のI、トルエン、密閉管、220℃、4時間、(c)Pd(PPh、2.0N NaCO、DMF、110℃、12時間、(d)KOH、MeOH/HO、100℃、1時間、(e)THF中2.0M CHNH、BOP試薬、DMF、密閉管、(f)SnCl、EtOH、EtOAc、100℃、2時間、(g)19、ジオキサン/水、pH3.5、100℃、2時間、(h)H(1気圧)、10%Pd/C、MeOH/HCl、室温、12時間。
上記の図式12は、化合物I−9を調製する方法を示す。市販のアセチレンエステル(Lancasterから購入)43を酢酸中のヨウ化ナトリウムで処理し、続いて転位することによって、ヨウ化物45を得た。ボロン酸46(図式1に記載の手順に従って調製された)をビニルヨウ化物45とHeck条件下でカップリングすることによって、化合物47を得た。化合物47のメチルエステルを塩基性加水分解することによって遊離酸48を得、これを続いてTHF(2.0M溶液)中のメチルアミンでBOP試薬(ベンゾトリアゾール−l−イルオキシ−トリス(ジメチルアミノ)−ホスホニウムヘキサフルオロリン酸、Aldrich)を使用して密閉した管の中でカップリングすることによって、アミドアナログ24を得た。化合物24のニトロ基を還流エタノール中の塩化スズで還元することによって、ジアミン50を得た。ジアミン50を緩衝用水入りの高温のジオキサン中のN,N−ジエチルウレアミド−2−メチル−チオ偽尿素19で処理することによって、化合物I−10を得た。続いて化合物I−10のオレフィンを還元することによって、触媒水素化条件下で飽和アナログ1−9を得た。
図式13:
Figure 2009514894
試薬および条件:(a)THF中2.0M MeNH、BOP試薬、DMF、密閉管(b)SnCI、EtOH、EtOAc、100℃、2時間、(c)19、ジオキサン/水、pH3.5、100℃、2時間、(d)H(1気圧)、10%Pd/C、MeOH/HCl、室温、12時間。
上記の図式13は、化合物I−8および1−19を調製する方法を示す。遊離酸48(図式12に従って調製された)をTHF中の(2.0M溶液)ジメチルアミンでBOP試薬(ベンゾトリアゾール−l−イルオキシ−トリス(ジメチルアミノ)−ホスホニウムヘキサフルオロリン酸、Aldrich)を使用して密閉した管の中ででカップリングすることによって、アミドアナログ51を得た。化合物51のニトロ基を還流エタノール中の塩化スズで還元することによって、ジアミン52を得た。ジアミン52を緩衝用水入りの高温のジオキサン中のN,N−ジエチルウレアミド−2−メチル−チオ偽尿素19で処理することによって、化合物I−8を得た。続いて化合物I−8のオレフィンを触媒水素化条件下で還元することによって、飽和アナログ1−19を得た。
図式14:
Figure 2009514894
試薬および条件:(a)3−ヒドロキシピロリジン、ジオキサン、160℃、1時間、(b)H(45psi)、10%Pd/C、(1:3)MeOH/EtOAc、室温、(c)19、ジオキサン/水、pH3.5、100℃、2時間。
上記の図式14は、化合物I−12を調製する方法を示す。アリールフッ化物59(Rを導入する2−クロロピリミジンを使用して図式3と16に従って調製された)を1時間還流するジオキサン中で3−ヒドロキシピロリジンと移し替えると、十分な中間体54を得た。化合物54のニトロ基を4気圧のH下でPd/Cで還元することによって、ジアミン55を得た。ジアミン55を緩衝用水入りの高温のジオキサン中のN,N−ジエチルウレアミド−2−メチル−チオ偽尿素19で処理することによって、化合物I−12を得た。
図式15:
Figure 2009514894
試薬および条件:(a)H(45psi)、10%Pd/C、(1:3)MeOH/EtOAc、室温、(c)19、ジオキサン/水、pH3.5、100℃、2時間。
上記の図式15は、化合物I−15を調製する方法を示す。アリールフッ化物59(Rを導入する2−クロロピリミジンを使用して図式3と16に従って調製された)のニトロ基を4気圧のH下でPd/Cで還元することによって、ジアミン56を得た。ジアミン56を緩衝用水入りの高温のジオキサン中のN,N−ジエチルウレアミド−2−メチル−チオ偽尿素19で処理することによって、化合物I−15を得た。
図式16:
Figure 2009514894
試薬および条件:(a)t−ブチルアミン、ジオキサン、100℃、2時間、(b)3.0N HCl還流、3時間、(c)1−アセチルピペラジン、ヒューニッヒ塩基、DMF、220℃、電子レンジ、5分間(d)Zn/HCl/MeOH、還流、2時間、(e)19、ジオキサン/水、pH3.5、100℃、5時間。
上記の図式16は、化合物I−5を調製する方法を示す。アリールフッ化物57(Rを導入する2−クロロピリミジンを使用して図式3に従って調製された)のフルオロ基をt−ブチルアミンと移し替えると、t−ブチルアミンアナログ58を得た。t−ブチルアミンを酸性条件下で脱保護することによって、アニリン中間体59を得た。フルオロ基をl−アセチルピペラジンと電子レンジ中の高温DMF中のヒューニッヒ塩基と移し替えると、中間体60を得た。化合物60のニトロ基を続いて高温HCl/メタノール中の亜鉛粉末で還元することによって、ジアミン61を得た。ジアミン61を緩衝用水入りの高温のジオキサン中のN,N−ジエチルウレアミド−2−メチル−チオ偽尿素19で処理することによって、化合物I−5を得た。
図式17:
Figure 2009514894
試薬および条件:(a)CuI、2−ピロリジンone、N,N’−ジメチルエチレンジアミン、KCO、DMF、電子レンジ、130℃、5分間、(b)Zn/HCl/MeOH、還流、2時間、(c)19、ジオキサン/水、pH3.5、100℃、5時間。
上記の図式17は、化合物I−6を調製する方法を示す。アリール臭化物62(Rを導入する2−クロロピリミジンを使用して図式2に従って調製された)のブロモ基を2−ピロリジンoneと移し替えると、2−ピロリジンoneアナログ63を得た。化合物63のニトロ基を続いて高温HCl/メタノール中の亜鉛粉末で還元することによって、ジアミン64を得た。ジアミン64を緩衝用水入りの高温のジオキサン中のN,N−ジエチルウレアミド−2−メチル−チオ偽尿素19で処理することによって、十分な量の化合物I−6を得た。
図式18:
Figure 2009514894
Figure 2009514894
試薬および条件:(a)N−ブロモスクシンイミド、DMF、室温、12時間、(b)NaBO一水和物、酢酸、55℃、4時間、(c)NaH、ピラゾール、THF、0℃、30分間、(d)NH、メタノール、80℃、密閉管、18時間、(c)CuCN、DMF、還流、2.5時間、(f)10%Pd/C、H(l気圧)、HCl/メタノール、2時間、(g)19、ジオキサン/水、pH3.5、100℃、12時間。
上記の図式18は、化合物I−16を調製する方法を示す。2,3,6,−トリフルオロアニリン65(Aldrich)をDMF中のNBSで臭素化することによって、アリール臭化物66を得た。化合物66のアミノ基を過ホウ酸ナトリウム一水和物で酸化することによって、ニトロアナログ67を得た。化合物67の1個のフルオロ基をTHF中のピラゾールアニオンと移し替えると、ピラゾールアナログ68を得た。中間体68の別のフルオロ基をアンモニアと移し替えると、アニリン69を得た。化合物69のブロモ基をシアン化銅と移し替えると、シアノ中間体70を得た。化合物70のニトロ基を続いて1気圧のH下で10%Pd/Cと還元することによって、ジアミン71を得た。ジアミン71を緩衝用水入りの高温のジオキサン中のN,N−ジエチルウレアミド−2−メチル−チオ偽尿素19で処理することによって、化合物I−16を得た。
図式19:
Figure 2009514894
試薬および条件:(a)2−(アミノメチル)ピリジン、DMSO、150℃、6時間、(b)ラネーニッケル、MeOH、H(1気圧)、2時間、(c)19、ジオキサン/水、pH3.5、100℃、3時間。
上記の図式19は、化合物I−14を調製する方法を示す。アリールフッ化物59(Rを導入する2−クロロピリミジンを使用して図式3と16に従って調製された)のフルオロ基を2−(アミノメチル)ピリジン(Aldrich)と移し替えると、2−(アミノメチル)ピリジン72を得た。化合物72のニトロ基を続いてH(1気圧)下でラネーニッケルで還元することによって、ジアミン73を得た。ジアミン73を緩衝用水入りの高温のジオキサン中のNJM−ジエチルウレアミド−2−メチル−チオ偽尿素19で処理することによって、十分な量の化合物I−14を得た
図式20:
Figure 2009514894
Figure 2009514894
試薬および条件:(a)R−マグネシウムハロゲン化物、TRF、0℃〜室温、(b)AcO、80℃、(c)HNO、(d)6N HCl水溶液、(e)トリフルオロ酢酸無水物のちKNO、(f)NaCO、MeOH/HO(9:1)、65℃;(g)R−ボロネート、Pd(PPh、IN NaHCO水溶液、DME、90℃またはRを導入する任意の図式1−20に従う手順、(h)SnCl.2HO、EtOH、還流、および(i)Na、EtOH/HO(3:l)、90℃。
上記の図式20は、化学式Iの化合物を調製する一般的な方法を示し、RはRであり、RはC(O)R’である。このシアノ化合物76をR−マグネシウムハロゲン化物で処理することによって、ケトン77を生成した。ニトロ化合物78は、無水酢酸で、次に硝酸で処理して77から調製された。あるいは、78は77をトリフルオロ酸無水物と硝酸カリウムで処理して調製されてもよい。次にニトロ化合物78を上述のとおりにボロネートで処理することによって、化合物79を生成した。化合物79のニトロ基を還元することによって、SnCl(ステップh)またはNa(ステップi)のどちらかを伴ったジアミン化合物80を生成した。ジアミン化合物80は、次に化学式Iの化合物を調製するために上記の図式1〜20に示す実質的に類似の方法によって使用されてもよく、RはC(O)R’である。
図式21:
Figure 2009514894
上記の図式21は、化学式Iの化合物を調製する一般的な方法を示し、RはC(R’)=NOR’である。ケトン化合物80を酢酸カリウムとHCl−NH−OR’で処理することによって、オキシム化合物81を生成した。化合物81は、次に化学式Iの化合物を調製するために上記の図式1〜20に示す実質的に類似の方法によって使用されてもよく、RはC(R’)=NOR’である。
図式22:
Figure 2009514894
Figure 2009514894
上記の図式22は、化学式Iの化合物を調製する一般的な方法を示し、ZはC−R、RはFであり、RはCOR’である。化合物85は、Kim,K.S., et al,J.Med.Chem.1993,36,2335によって記載される実質的に類似の方法によって、市販の出発原料から調製された。化合物85を酢酸中の臭素で処理して化合物86を調整した。RはCOR’である発明の化合物は、上記の図式1〜20に記載の実質的に類似の方法によって化合物86から調製されてもよい。
図式23:
Figure 2009514894
上記の図式23は、本発明の化合物の調製に有用なN’−アルキル−N−シアノ尿素(例えば、化学式IのRはエチルである化合物19a)を調製する一般的な方法を示す。シアナミド88を塩基の存在下でエチルイソシアネート87で処理することによって、添加後、化合物19aを得た、N’−エチル−N−シアノ尿素が描写されているが、当業者であれば種々のアルキルイソシアネートが図式23の反応条件に従って種々のN’−アルキル−N−シアノ尿素を生成することを理解するであろう。
当業者であれば、種々の本発明の化合物は上記の図式1〜23の一般的な方法および下記に示す合成例に従って調製されたことを認識するであろう。
本発明の化合物は、酵素アッセイによって測定されるジャイレースおよびTopoIVの強力な阻害剤である。また、これらの化合物は抗菌感受性アッセイにおいて、抗菌活性を有することを示した。本発明でジャイレースまたはTopoIVの阻害剤として使用される化合物の活性は、当技術分野で周知の方法に従って生体外、生体内、または細胞株内で化学分析される。酵素アッセイと抗菌感受性アッセイに使用した条件の詳細は、下記の例に示される。
別の実施形態によれば、本発明は本発明の化合物または薬学的に許容されるその塩および薬学的に許容されるキャリア、アジュバントまたは賦形剤を含む組成物を提供する。本発明の組成物における化合物の量は、生体サンプル中または患者の体内においてジャイレース、TopoIVを検出可能に阻害する、または細菌の量を測定可能に減少させるために有効なそれである。好ましくは本発明の組成物は、かかる組成物を必要とする患者に投与するために処方される。もっとも好ましくは、本発明の組成物は患者に経口投与するために処方される。
本願において使用される「生体サンプル」という用語は、細胞培養またはその抽出物、哺乳類またはその抽出物から得た生検を行った材料、および血液、唾液、尿、便、精液、涙、またはその他の体液またはその抽出物を含むがこれに限定されない。
生体サンプル中におけるジャイレースおよび/またはTopoIV活性の阻害は、当業者に周知の種々の目的に有用である。かかる目的の例は、輸血、内臓移植、生態学的試料、収蔵、および生物学的アッセイを含むがこれに限定されない。
本願において使用される「患者」という用語は、動物好ましくは哺乳類、およびもっとも好ましくはヒトを意味する。
「薬学的に許容されるキャリア、アジュバントまたは賦形剤」という用語は、ともに処方された化合物の薬理活性を破壊しない毒性のないキャリア、アジュバント、または賦形剤を指す。本発明の組成物に使用されることができる薬学的に許容されるキャリア、アジュバントまたは賦形剤は、イオン交換体、アルミナ、ステアリン酸アルミニウム、レシチン、血清アルブミンなどの血清タンパク質、リン酸などの緩衝物質、グリセリン、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、飽和植物脂肪酸の部分グリセリド混合物、水、硫酸プロトアミンなどの塩または電解質、、リン酸1水素2ナトリウム、リン酸水素カリウム、塩化ナトリウム、亜鉛塩、コロイドシリカ、三ケイ酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、セルロースベースの物質、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸塩、ワックス、ポリエチレン−ポリオキシプロピレンブロックポリマー、ポリエチレングリコールおよび羊毛脂を含むがこれに限定されない。
本願で使用される「検出可能に阻害する」という用語は、ジャイレース、またはTopoIVにおける計測可能な変化およびこの組成物とジャイレース、またはTopoIVを含むサンプル、およびこの組成物の非存在下でジャイレース、またはTopoIVを含む同等のサンプル間における活性を意味する。
本願において使用される「細菌の量を測定可能に減少させる」という用語は、本願で使用される場合、組成物を含むサンプルと細菌のみを含むサンプルとの間における細菌の数の計測可能な変化を意味する。
「患者の体内の細菌感染を防ぐ」という用語は、細菌感染を防ぐための本発明のジャイレース阻害剤などの抗生剤の予防的な使用を意味する。ジャイレース阻害剤による治療は、ジャイレース阻害剤に感受性のある有機体による感染を防ぐために予防的に行うことができる。予防的な治療が考慮される一連の条件の1つは、ある個人が、例えば、免疫の低下、手術、外傷、体内の人工装置の存在(一時的または永久的)、解剖学的欠陥、高レベルの細菌への曝露または疾患を引き起こす病原体への曝露の可能性のためにより感染しやすい場合である。免疫の低下をもたらす要因の例は、化学療法、放射線療法、糖尿病、高齢、HIV感染、および移植を含む。解剖学的欠陥の例は、細菌性心内膜炎のリスクを高める心臓弁の欠陥である。人工装置の例は、人工関節、外科用のピン、カテーテルなどを含む。ジャイレース阻害剤の予防的な使用が適切であると思われる別の一連の状態は、個人間の病原体の広がりの予防(直接または関節)である。病原体の広がりを防ぐ予防的な使用特定の例は、健康管理期間(例えば病院または養護施設)の個人によるジャイレース阻害剤の使用である。
「薬学的に許容される塩」は、受け手に投与することによって、直接または間接を問わず、本発明の化合物または阻害的に活性の代謝物またはその残渣を提供することのできる、任意の毒性のない本発明の化合物の塩を意味する。本願において使用される「阻害的に活性の代謝物またはその残渣」という用語は、代謝物またはその残渣はまたジャイレースおよび/またはTopoIVの阻害剤であるということを意味する。
本発明の化合物の薬学的に許容される塩は、薬学的に許容される無機および有機の酸や塩基由来のものを含む。適した酸性塩の例は、アセテート、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸エステル、ベンゼンスルホナート、重硫酸塩、酪酸炎、クエン酸塩、樟脳塩、カンファースルホン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシルサルフェート、エタンスルホナート、ギ酸塩、フマル酸エステル、グルコヘプタノエート、グリセロリン酸エステル、グリコール酸塩、ヘミサルフェート、ヘプタノエート、ヘキサノエート、塩酸塩、ヒドロブロマイド、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホナート、乳酸塩、マレイン酸エステル、マロン酸エステル、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸、ニコチン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、サリチル酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トシラートおよびウンデカノエートを含む。シュウ酸などの他の酸は、これら自身は薬学的に許容でないが、本発明の化合物およびそれらの薬学的に許容される酸添加塩を得る場合に中間体として有用な塩の調製において用いられてもよい。
適切な塩基由来の塩は、アルカリ金属(例えば、ナトリウムおよびカリウム)、アルカリ土類金属(例えばマグネシウム)、アンモニウムおよびN(C1−4アルキル)4塩を含む。また本発明は、本願に開示される化合物の任意の塩基窒素を含む基の四級化をも想定する。かかる四級化によって、水溶性または油溶性の、または分散性の生成物が得られる。
本発明の組成物は、経口投与、非経口投与、吸入スプレー投与、局所投与、直腸投与、経鼻投与、口腔投与、膣内投与または埋め込み型リザーバーを経由しての投与が可能である。本願で使用される「非経口の」という用語は、皮下、静脈、筋肉、間接内、滑膜内、胸骨内、髄腔内、肝内、病巣内および頭蓋内の注射または注入の技術を含む。好ましくは、この組成物は経口投与、、腹腔内投与または静脈内投与される。本発明の組成物の滅菌注射剤型は、水性または油性の懸濁液であることができる。これらの懸濁液は、当技術分野で周知の技術に従って適した分散剤または湿潤剤および懸濁化剤を用いて処方されることができる。滅菌注射の調合剤は、毒性のない非経口に許容の希釈剤または溶剤中の滅菌注射溶液または懸濁液、例えば1,3−ブタンジオール中の水溶液であってもよい。許容される賦形剤および溶剤のうち、用いられるものは、水、リンガー溶液および等張食塩水である。なお、滅菌の、固定油は、従来溶剤または懸濁化剤として使用されている。
この目的のため、合成モノグリセリドまたはジグリセリドを含む任意の無菌性の固定油が用いられることができる。などの脂肪酸、オレイン酸およびそのグリセリド誘導体は、オリーブ油またはヒマシ油などの自然の薬学的に許容される油として、とりわけポリオキシエチル化された形において注射物質の調製に有用である。これらの油剤または懸濁液はまた、カルボキシメチルセルロースまたは乳液および懸濁液を含む薬学的に許容される投薬形態の処方において一般的に使用される類似の分散剤などの長鎖アルコール希釈剤または分散剤を含んでもよい。その他の一般的に使用されるTween、Span、およびその他の乳化剤などの界面活性剤、または薬学的に許容される固体、液体、またはその他の投薬形態の製造において一般的に使用されるバイオアベイラビリティエンハンサーもまた、処方の目的において使用されてもよい。
本発明の薬学的に許容される組成物は、カプセル、タブレット、水性懸濁液または水溶液を含むがこれに限定されない任意の経口投与が許容される投薬形態で経口投与される。経口用のタブレットの場合、一般的に使用されるキャリアは、ラクトースおよびコーンスターチを含む。また、ステアリン酸マグネシウムなどの平滑剤が通常添加される。カプセル型の経口投与において、有用な希釈剤は、ラクトースおよび乾燥コーンスターチを含む。水性懸濁液が経口での使用に必要である場合、有効成分は乳化剤および懸濁化剤と混合される。必要であれば、一部の甘味料、香料または色素が添加されてもよい。
あるいは、本発明の薬学的に許容される組成物は、直腸投与用の座薬の形で投与されてもよい。これらは、薬を室温では固形であるが直腸の温度で液体となり、したがって直腸で溶解して薬を放出する、適した刺激性のない賦形剤と混合して調製されることができる。かかる材料は、ココアバター、蜜蝋およびポリエチレングリコールを含む。
本発明の薬学的に許容される組成物は、とりわけ目、皮膚、または下部消化管の疾患を含む治療の対象が局所適用によってただちに到達可能な領域または内臓を含む場合、局所的に投与されてもよい。適した局所製剤は、これらの領域または内臓用にただちに調製される。
下部消化管への局所適用は、肛門座剤剤形(上記参照)または適した注腸剤形によって達成される。局所的に経皮のパッチが使用されてもよい。
局所適用について、薬学的に許容される組成物は1つ以上のキャリアに懸濁または溶解された活性のある化合物を含む適した軟膏として処方され得る。本発明の化合物の局所投与用のキャリアは、鉱物油、流動ワセリン、白色ワセリン、プロピレングリコール、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン化合物、乳化ろうおよび水を含むがこれに限定されない。あるいは、薬学的に許容される組成物は、1つ以上の薬学的に許容されるキャリアに懸濁または溶解された活性のある化合物を含む適したローションまたはクリームとして処方されてもよい。適したキャリアは、鉱物油、ソルビタンモノステアレート、ポリソルベート60、セチルエステルワックス、セテアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、ベンジルアルコールおよび水を含むがこれに限定されない、
眼科用について、薬学的に許容される組成物は、等張性の、pH調整された無菌食塩水中の微粉化された懸濁液、または好ましくは、塩化ベンジルアルコニウムなどの保存料を含むまたは含まない、等張性の、pH調整された無菌食塩水中の水溶液として処方され得る。あるいは、眼科用には、薬学的に許容される組成物がワセリンなどの軟膏中に処方され得る。
本発明の薬学的に許容される組成物は、鼻腔エアロゾルまたは吸入によって投与されることもできる。かかる組成物は、製剤処方の分野で周知の技術に従って調製され、ベンジルアルコールまたはバイオアベイラビリティを強化するその他の適した保存料、吸収促進剤、過フッ化炭化水素、および/またはその他の従来の可溶化剤または分散剤を使用して食塩水中の溶液として調製されることができる。
もっとも好ましくは、本発明の薬学的に許容される組成物は経口投与用に処方される。
1日当たり約0.01〜約100mg/kg体重、好ましくは1日当たり0.5〜約15mg/kg体重、およびもっとも好ましくは、1日当たり約1〜50mg/kg体重の有効成分化合物の投与量レベルが、肺炎連鎖球菌、化膿連鎖球菌、大便連鎖球菌、エンテロコッカスフェシウム菌、肺炎桿菌、エンテロバクターsps.、プロテウス種、緑膿菌、大腸菌(E.coli)、霊菌、黄色ブドウ球菌、コアグラーゼ陰性ブドウ球菌、ヘモフィルス・インフルエンザ菌、炭疽菌、マイコプラズマ肺炎菌、モラクセラ・カタラーリス菌、クラミジア肺炎菌、レジオネラ・ニューモフィラ、ヒト型結核菌、表皮ブドウ球菌、またはヘリコバクター・ピロリなどの細菌によって引き起こされる細菌感染の予防および治療のための単剤療法として有用である。
1日当たり約0.01〜約100mg/kg体重、好ましくは1日当たり0.5〜約15mg/kg体重、およびもっとも好ましくは、1日当たり約1〜50mg/kg体重の有効成分化合物の投与量レベルが、メチシリン耐性の黄色ブドウ球菌、フルオロキノロン耐性の黄色ブドウ球菌、バンコマイシン中間体耐性の黄色ブドウ球菌、リネゾリド耐性の黄色ブドウ球菌、ペニシリン耐性の肺炎連鎖球菌、マクロライド耐性の肺炎連鎖球菌、フルオロキノロン耐性の肺炎連鎖球菌、バンコマイシン耐性の大便連鎖球菌、リネゾリド耐性の大便連鎖球菌、フルオロキノロン耐性の大便連鎖球菌、バンコマイシン耐性のエンテロコッカスフェシウム菌、リネゾリド耐性のエンテロコッカスフェシウム菌、フルオロキノロン耐性のエンテロコッカスフェシウム菌、アンピシリン耐性のエンテロコッカスフェシウム菌、マクロライド耐性のヘモフィルス・インフルエンザ菌、β−ラクタム耐性のヘモフィルス・インフルエンザ菌、フルオロキノロン耐性のヘモフィルス・インフルエンザ菌、β−ラクタム耐性のモラクセラ属カタラーリス、メチシリン耐性の表皮ブドウ球菌、メチシリン耐性の表皮ブドウ球菌、バンコマイシン耐性の表皮ブドウ球菌、フルオロキノロン耐性の表皮ブドウ球菌、マクロライド耐性のマイコプラズマ肺炎菌、イソニアジド耐性のヒト型結核菌、リファムピン耐性のヒト型結核菌、メチシリン耐性コアグラーゼ陰性ブドウ球菌、フルオロキノロン耐性のコアグラーゼ陰性ブドウ球菌、糖ペプチド中間体耐性の黄色ブドウ球菌、バンコマイシン耐性の黄色ブドウ球菌、ヘテロバンコマイシン中間体耐性の黄色ブドウ球菌、ヘテロバンコマイシン耐性の黄色ブドウ球菌、マクロライド−リンコマイシンストレプトグラミン耐性のブドウ球菌、β−ラクタム耐性の大便連鎖球菌、β−ラクタム耐性のエンテロコッカスフェシウム菌、ケトライド耐性の肺炎連鎖球菌、ケトライド耐性の化膿連鎖球菌、マクロライド耐性の化膿連鎖球菌、またはバンコマイシン耐性の表皮ブドウ球菌などの耐性菌によって引き起こされる細菌感染の予防および治療のための単剤療法として有用である。
通常、本発明の医薬組成物は1日当たり約1回〜5回あるいは持続注入として投与される。あるいは、本発明の組成物は、脈動製剤として投与されてもよい。かかる投与は、救急または長期療法として使用され得る。1回分の投薬形態を提供するキャリア材料と混合されることのできる有効成分の量は、治療されるホストおよび投与の特定の形態によって異なる。代表的な調製は、約5%〜約95%の活性化合物(w/w)を含む。好ましくは、かかる調製は、約20%〜約80%の活性化合物を含む。
本発明の組成物が化学式Iの化合物および1つ以上のさらなる治療薬または予防薬組み合わせからなる場合、この化合物とさらなる薬は両方とも単剤療法の形において普通に投与される投与量の投与量レベルの約10%〜80%存在しなければならない。
患者の状態の回復時、必要であれば、本発明の化合物、組成物または組み合わせの維持量が投与されてもよい。その後、症状に応じて、投与量または投与の頻度、またはその両方を、回復した状態が維持されるレベルに下げてもよい。症状が所望のレベルまで緩和した場合、治療は終了される。しかし患者は、病微の再発があった場合、長期を基本とした欠的な治療を必要とする可能性がある。
当業者であれば理解するように、上に挙げたものよりも多いまたは少ない投与量が必要とされることがある。任意の特定の患者に対する特定の投与量および治療形態は、使用される特定の化合物の活性、年齢、体重、全体的な健康状態、性別、食生活、投与時間、排泄率、薬の組み合わせ、重篤性および疾患の経過、および疾患に対する患者の性質および治療にあたる医師の判断を含む種々の要因によって異なる。
治療または防止する特定の疾病または疾患によって、この疾病を治療するまたは防ぐために通常投与されるさらなる治療薬が本発明の組成物中に存在してもよい。特定の疾患を治療するまたは防ぐために通常投与される、本願において使用される追加的な治療薬は、「治療される疾患または疾病に適している」とも呼ばれる。かかる薬は、抗生物質、抗炎症薬、マトリクスメタロプロテアーゼ阻害剤、リポキシゲナーゼ阻害剤、サイトカン拮抗薬、免疫抑制剤、抗癌剤、抗ウイルス薬、サイトカン、増殖因子、免疫賦活剤、プロスタグランジン、抗血管過剰増殖化合物、または細菌性生物の抗生剤への感受性を高める薬剤を含むがこれに限定されない。
細菌性生物の抗生物質への感受性を高める薬剤は周知である。例えば、米国特許5,523,288、米国特許5,783,561および米国特許6,140,306には、殺菌性/透過性を高めるタンパク質(BPI)を使用してグラム陽性およびグラム陰性細菌の抗生物質感受性を高める方法が記載される。細菌性生物の外膜の透過性を高める薬剤は、Vaara,M.,Microbiological Reviews(1992)pp.395−411に記載され、グラム陰性細菌感作はTsubery,H., et al,, J.Med.Chem.(2000)pp.3085−3092に記載される。
一実施形態によれば、本発明は、生体サンプルを化学式Iの化合物または化学式Iの化合物および薬学的に許容されるキャリア、アジュバントまたは賦形剤を含む組成物に接触させるステップを含む、生体サンプル中においてジャイレースまたはTopoIV活性を阻害する方法を提供する。
一実施形態によれば、本発明は、生体サンプルを化学式Iの化合物または化学式Iの化合物および薬学的に許容されるキャリア、アジュバントまたは賦形剤を含む組成物に接触させるステップを含む、生体サンプル中においてジャイレースまたはTopoIV活性を阻害する方法を提供する。
別の実施形態によれば、本発明は、化学式Iの化合物または化学式Iの化合物および薬学的に許容されるキャリア、アジュバントまたは賦形剤を含む組成物をこの患者に投与するステップを含む、患者の体内においてジャイレースまたはTopoIV活性を阻害する方法を提供する。
別の実施形態によれば、本発明は、化学式Iの化合物または化学式Iの化合物および薬学的に許容されるキャリア、アジュバントまたは賦形剤を含む組成物をこの患者に投与するステップを含む、患者の体内においてジャイレースまたはTopoIV活性を阻害する方法を提供する。
別の実施形態によれば、本発明は、生体サンプル内においてTopoIVを阻害する方法を提供する。
別の実施形態によれば、本発明は、生体サンプル内において細菌の量を減少させる方法を提供する。
別の実施形態によれば、本発明は、患者において、この患者に化学式Iの化合物および薬学的に許容されるキャリア、アジュバントまたは賦形剤を含む化学式Iの化合物または組成物を投与するステップを含む細菌の量を減少させる方法を提供する。
別の実施形態によれば、本発明は、この患者に化学式Iの化合物および薬学的に許容されるキャリア、アジュバントまたは賦形剤を含む化学式Iの化合物または組成物を投与するステップを含む、患者において、細菌感染を予防、治療または重篤度を緩和する方法を提供する。別の実施形態において、本発明は、治療または予防される細菌感染が、感受性を持つ細菌性生物の存在を特徴とする方法を提供する。
別の実施形態によれば、本発明の方法は、動物園の動物、実験動物および、家畜を含むがこれに限定されない霊長類、げっ歯類および鳥類を含む獣医の分野における患者の治療に有用である。かかる動物の例はモルモット、ハムスター、アレチネズミ、ラット、マウス、ウサギ、イヌ、ネコ、ウマ、ブタ、ヒツジ、ウシ、ヤギ、シカ、赤毛サル、サル、タマリンド、類人猿、ヒヒ、ゴリラ、チンパンジー、オランウータン、テナガザル、ダチョウ、ニワトリ、シチメンチョウ、アヒルおよびグースを含むがこれに限定されない。
別の実施形態において、本発明は、治療または予防される細菌感染が、肺炎連鎖球菌、化膿連鎖球菌、大便連鎖球菌、エンテロコッカスフェシウム菌、肺炎桿菌、エンテロバクター種、プロテウス種、緑膿菌、大腸菌(E.coli)、霊菌、黄色ブドウ球菌、コアグラーゼ陰性ブドウ球菌、ヘモフィルス・インフルエンザ菌、炭疽菌、マイコプラズマ肺炎菌、モラクセラ・カタラーリス菌、クラミジア肺炎菌、レジオネラ・ニューモフィラ、ヒト型結核菌、表皮ブドウ球菌、またはヘリコバクター・ピロリのうちの1つ以上の存在を特長とする方法を提供する。
別の実施形態において、本発明は、治療または予防される細菌感染が、肺炎連鎖球菌、大便連鎖球菌、または黄色ブドウ球菌のうちの1つ以上の存在を特徴とする方法を提供する。
別の実施形態において、本発明は、治療または予防される細菌感染が、大腸菌(E.coli)、モラクセラ・カタラーリス菌、またはヘモフィルス・インフルエンザ菌のうちの1つ以上の存在を特徴とする方法を提供する。
別の実施形態において、本発明は、治療または予防される細菌感染が、メチシリン耐性の黄色ブドウ球菌、フルオロキノロン耐性の黄色ブドウ球菌、バンコマイシン中間体耐性の黄色ブドウ球菌、リネゾリド耐性の黄色ブドウ球菌、ペニシリン耐性の肺炎連鎖球菌、マクロライド耐性の肺炎連鎖球菌、フルオロキノロン耐性の肺炎連鎖球菌、バンコマイシン耐性の大便連鎖球菌、リネゾリド耐性の大便連鎖球菌、フルオロキノロン耐性の大便連鎖球菌、バンコマイシン耐性のエンテロコッカスフェシウム菌、リネゾリド耐性のエンテロコッカスフェシウム菌、フルオロキノロン耐性のエンテロコッカスフェシウム菌、アンピシリン耐性のエンテロコッカスフェシウム菌、マクロライド耐性のヘモフィルス・インフルエンザ菌、β−ラクタム耐性のヘモフィルス・インフルエンザ菌、フルオロキノロン耐性のヘモフィルス・インフルエンザ菌、β−ラクタム耐性のモラクセラ属カタラーリス、メチシリン耐性の表皮ブドウ球菌、メチシリン耐性の表皮ブドウ球菌、バンコマイシン耐性の表皮ブドウ球菌、フルオロキノロン耐性の表皮ブドウ球菌、マクロライド耐性のマイコプラズマ肺炎菌、イソニアジド耐性のヒト型結核菌、リファムピン耐性のヒト型結核菌、メチシリン耐性のコアグラーゼ陰性ブドウ球菌、フルオロキノロン耐性のコアグラーゼ陰性ブドウ球菌、糖ペプチド中間体耐性の黄色ブドウ球菌、バンコマイシン耐性の黄色ブドウ球菌、ヘテロバンコマイシン中間体耐性の黄色ブドウ球菌、ヘテロバンコマイシン耐性の黄色ブドウ球菌、マクロライド−リンコマイシン−ストレプトグラミン耐性のブドウ球菌、β−ラクタム耐性の大便連鎖球菌、β−ラクタム耐性のエンテロコッカスフェシウム菌、ケトライド耐性の肺炎連鎖球菌、ケトライド耐性の化膿連鎖球菌、マクロライド耐性の化膿連鎖球菌、またはバンコマイシン耐性の表皮ブドウ球菌のうちの1つ以上の存在を特徴とする方法を提供する。
本発明の方法の別の実施形態によれば、メチシリン耐性のブドウ球菌は、メチシリン耐性の黄色ブドウ球菌、メチシリン耐性の表皮ブドウ球菌、またはメチシリン耐性のコアグラーゼ陰性ブドウ球菌から選択される。
本発明の方法の別の実施形態によれば、フルオロキノロン耐性のブドウ球菌は、フルオロキノロン耐性の黄色ブドウ球菌、フルオロキノロン耐性の表皮ブドウ球菌、またはフルオロキノロン耐性のコアグラーゼ陰性ブドウ球菌から選択される。
本発明の方法の別の実施形態によれば、糖ペプチド耐性のブドウ球菌は、糖ペプチド中間体耐性の黄色ブドウ球菌、バンコマイシン耐性の黄色ブドウ球菌、バンコマイシン中間体黄色ブドウ球菌、ヘテロバンコマイシン中間体耐性黄色ブドウ球菌、またはヘテロバンコマイシン耐性の黄色ブドウ球菌から選択される。
本発明の方法の別の実施形態によれば、マクロライド−リンコマイシン−ストレプトグラミン耐性のブドウ球菌は、マクロライド−リンコマイシン−ストレプトグラミン耐性の黄色ブドウ球菌である。
本発明の方法の別の実施形態によれば、リネゾリド耐性の腸球菌は、リネゾリド耐性のエンテロコッカスフェカリス、またはリネゾリド耐性のエンテロコッカスフェシウム菌から選択される。
本発明の方法の別の実施形態によれば、糖ペプチド耐性の腸球菌は、バンコマイシン耐性のエンテロコッカスフェシウム菌またはバンコマイシン耐性の大便連鎖球菌から選択される。
本発明の方法の別の実施形態によれば、β−ラクタム耐性の大便連鎖球菌(Enterococcus faecalis)はβ−ラクタム耐性のエンテロコッカスフェシウム菌である。
本発明の方法の別の実施形態によれば、ペニシリン耐性の連鎖球菌は、ペニシリン耐性の肺炎連鎖球菌を含む。
本発明の方法の別の実施形態によれば、マクロライド耐性の連鎖球菌はマクロライド耐性の肺炎連鎖球菌である。
本発明の方法の別の実施形態によれば、ケトライド耐性の連鎖球菌は、マクロライド耐性の肺炎連鎖球菌とケトライド耐性の化膿連鎖球菌から選択される。
本発明の方法の別の実施形態によれば、フルオロキノロン耐性の連鎖球菌はフルオロキノロン耐性の肺炎連鎖球菌である。
本発明の方法の別の実施形態によれば、β−ラクタム耐性のヘモフィルスはβ−ラクタム耐性のヘモフィルス・インフルエンザ菌である。
本発明の方法の別の実施形態によれば、フルオロキノロン耐性のヘモフィルスはフルオロキノロン耐性のヘモフィルス・インフルエンザ菌である。
本発明の方法の別の実施形態によれば、マクロライド耐性のヘモフィルスはマクロライド耐性のヘモフィルス・インフルエンザ菌である。
本発明の方法の別の実施形態によれば、マクロライド耐性のマイコプラズマはマクロライド耐性のマイコプラズマ肺炎菌である。
本発明の方法の別の実施形態によれば、イソニアジド耐性のマイコバクテリウムはイソニアジド耐性のヒト型結核菌である。
本発明の方法の別の実施形態によれば、リファムピン耐性のマイコバクテリウムはリファムピン耐性のヒト型結核菌である。
本発明の方法の別の実施形態によれば、β−ラクタム耐性のモラクセラ属はβ−ラクタム耐性のモラクセラ・カタラーリスである。
本発明の方法の別の実施形態によれば、細菌感染は、メチシリン耐性の黄色ブドウ球菌、フルオロキノロン耐性の黄色ブドウ球菌、バンコマイシン中間体耐性の黄色ブドウ球菌、リネゾリド耐性の黄色ブドウ球菌、ペニシリン耐性の肺炎連鎖球菌、マクロライド耐性の肺炎連鎖球菌、フルオロキノロン耐性の肺炎連鎖球菌、バンコマイシン耐性の大便連鎖球菌、リネゾリド耐性のエンテロコッカス・フェカリス、フルオロキノロン耐性の大便連鎖球菌、バンコマイシン耐性のエンテロコッカスフェシウム菌、リネゾリド耐性のエンテロコッカスフェシウム菌、フルオロキノロン耐性のエンテロコッカスフェシウム菌、アンピシリン耐性のエンテロコッカスフェシウム菌、マクロライド耐性のヘモフィルス・インフルエンザ菌、β−ラクタム耐性のヘモフィルス・インフルエンザ菌、フルオロキノロン耐性のヘモフィルス・インフルエンザ菌、β−ラクタム耐性のモラクセラ属カタラーリス、メチシリン耐性の表皮ブドウ球菌、メチシリン耐性の表皮ブドウ球菌、バンコマイシン耐性の表皮ブドウ球菌.フルオロキノロン耐性の表皮ブドウ球菌、マクロライド耐性のマイコプラズマ肺炎菌、イソニアジド耐性のヒト型結核菌、またはリファムピン耐性のヒト型結核菌のうちの1つ以上の存在を特徴とする。
本発明の方法の別の実施形態によれば、細菌感染は、メチシリン耐性の黄色ブドウ球菌、メチシリン耐性の表皮ブドウ球菌、メチシリン耐性のコアグラーゼ陰性ブドウ球菌、フルオロキノロン耐性の黄色ブドウ球菌、フルオロキノロン耐性の表皮ブドウ球菌、フルオロキノロン耐性のコアグラーゼ陰性ブドウ球菌、バンコマイシン耐性の黄色ブドウ球菌、糖ペプチド中間体耐性の黄色ブドウ球菌、バンコマイシン耐性の黄色ブドウ球菌、バンコマイシン中間体耐性の黄色ブドウ球菌、ヘテロバンコマイシン中間体耐性の黄色ブドウ球菌、ヘテロバンコマイシン耐性の黄色ブドウ球菌、バンコマイシン耐性のエンテロコッカスフェシウム菌、バンコマイシン耐性の大便連鎖球菌、ペニシリン耐性の肺炎連鎖球菌、マクロライド耐性の肺炎連鎖球菌、フルオロキノロン耐性の肺炎連鎖球菌、マクロライド耐性の化膿連鎖球菌、またはβ−ラクタム耐性のヘモフィルス・インフルエンザ菌のうちの1つ以上の存在を特徴とする。
本発明の別の実施形態によれば、この方法は、患者に本発明の化合物以外の1つ以上のさらなる治療用抗菌物質(例えばhttp://www.fda.gov/cvmを参照)を投与するステップをさらに含む。
本発明の別の実施形態によれば、この方法は、この患者にこの化合物とともに複数の投薬形態として、または別の投薬形態として、1つ以上の追加的な治療薬を投与するステップをさらに含み、この1つ以上の追加的な治療薬は、天然ペニシリン、ペニシリニナーゼ耐性のペニシリン、抗緑膿菌ペニシリン、アミノペニシリン、第一世代セファロスポリン、第二世代セファロスポリン、第三世代セファロスポリン、第四世代セファロスポリン、カルバペネム、セファマイシン、モノバクタム、キノロン、フルオロキノロン、アミノグリコシド、マクロライド、ケトライド、テトラサイクリン、糖ペプチド、ストレプトグラミン、オキサゾリン、リファマイシン、またはその他の抗生物質から選択される抗生剤を含む。
本発明の別の実施形態によれば、この方法はヒトにこの化合物とともに複数の投薬形態として、または別の投薬形態として1つ以上の追加的な治療薬を投与するステップをさらに含み、この1つ以上の追加的な治療薬は、天然ペニシリン、ペニシリニナーゼ耐性のペニシリン、抗緑膿菌ペニシリン、アミノペニシリン、第一世代セファロスポリン、第二世代セファロスポリン、第三世代セファロスポリン、第四世代セファロスポリン、カルバペネム、セファマイシン、モノバクタム、キノロン、フルオロキノロン、アミノグリコシド、マクロライド、ケトライド、テトラサイクリン、糖ペプチド、ストレプトグラミン、オキサゾリン、リファマイシン、またはその他の抗生物質から選択される抗生剤を含む。
本発明の別の実施形態によれば、この方法は患者にこの化合物とともに複数の投薬形態として、または別の投薬形態として、1つ以上の追加的な治療薬を投与するステップをさらに含み、この1つ以上の追加的な治療薬は、リファマイシンペニシリンG、ペニシリンGおよびペニシリンV、クロキサシリン、ジクロキサシリン、ナフシリンおよびオキサシリンを含むペニシリニナーゼ耐性のペニシリン、カルベニシリン、メズロシリン、ピペラシリン、ピペラシリン/タゾバクタム、チカルシリンおよびチカルシリン/クラブラン酸を含む抗緑膿菌ペニシリン、アモキシシリン、アンピシリンおよびアンピシリン/スルバクタムを含むアミノペニシリン、セファゾリン、セファドロキシル、セファレキシンおよびセファドリンを含む第一世代セファロスポリン、セファクロール、セファクロール−CD、セファマンドール、セフォナシド、セフプロジル、ロラカルベフおよびセフロキシムを含む第二世代セファロスポリン、セフジニル、セフィキシム、セファぺラゾン、セフォタキシム、セフポドキシム、セフタジジム、セフチブテン、セフチゾキシムおよびセフトリアキソンを含む第三世代セファロスポリン、セフェピムを含む第四世代セファロスポリン、セフォタテンおよびセフォキシチンを含むセファマイシン、イミペネムおよびメロペネムを含むカルバペネム、アズトレオナムを含むモノバクタム、シノキサシン、ナリジクス酸、オキソリニン酸およびピペミド酸を含むキノロン、シプロフロキサシン、エノキサシン、ガチフロキサシン、グレパフロキサシン、レボフロキサシン、ロメロフロキサシン、モキシフロキサシン、ノルフロキサシン、オフロキサシンおよびスパルフロキサシン、フルオロキノロン、アミカシン、ゲンタマイシン、カナマイシン、ネオマイシン、ネチルマイシン、スペクチノマイシン、ストレプトマイシンおよびトブラマイシンを含むアミノグリコシド、アジスロマイシン、クラリスロマイシンおよびエリスロマイシンを含むマクロライド、テリスロマイシンを含むケトライド、クロルテトラサイクリン、デメクロサイクリン、ドキシサイクリン、ミノサイクリンおよびテトラサイクリンを含むテトラサイクリン、オリタバンシン、テイコプラニンおよびバンコマイシンを含む糖ペプチド、ダルホプリスチン/キヌプリスチンを含むストレプトグラミン、リネゾリドを含むオキサゾリドン、リファブチンおよびリファムピンを含むリファマイシン、およびバシトラシン、クロラムフェニコール、クリンダマイシン、イソニアジド、メトロニダゾール、ポリミキシンB、ピラジンアミド、およびトリメトプリム/スルファメトキサゾールを含むその他の抗生物質を含む天然ペニシリンから選択される。
本発明の別の実施形態によれば、この方法はヒトにこの化合物とともに複数の投薬形態として、または別の投薬形態として1つ以上の追加的な治療薬を投与するステップをさらに含み、この1つ以上の追加的な治療薬は、リファマイシンペニシリンG、ペニシリンGおよびペニシリンV、クロキサシリン、ジクロキサシリン、ナフシリンおよびオキサシリンを含むペニシリニナーゼ耐性のペニシリン、カルベニシリン、メズロシリン、ピペラシリン、ピペラシリン/タゾバクタム、チカルシリンおよびチカルシリン/クラブラン酸を含む抗緑膿菌ペニシリン、アモキシシリン、アンピシリンおよびアンピシリン/スルバクタムを含むアミノペニシリン、セファゾリン、セファドロキシル、セファレキシンおよびセファドリンを含む第一世代セファロスポリン、セファクロール、セファクロール−CD、セファマンドール、セフォナシド、セフプロジル、ロラカルベフおよびセフロキシムを含む第二世代セファロスポリン、セフジニル、セフィキシム、セファぺラゾン、セフォタキシム、セフポドキシム、セフタジジム、セフチブテン、セフチゾキシムおよびセフトリアキソンを含む第三世代セファロスポリン、セフェピムを含む第四世代セファロスポリン、セフォタテンおよびセフォキシチンを含むセファマイシン、イミペネムおよびメロペネムを含むカルバペネム、アズトレオナムを含むモノバクタム、シノキサシン、ナリジクス酸、オキソリニン酸およびピペミド酸を含むキノロン、シプロフロキサシン、エノキサシン、ガチフロキサシン、グレパフロキサシン、レボフロキサシン、ロメロフロキサシン、モキシフロキサシン、ノルフロキサシン、オフロキサシンおよびスパルフロキサシン、フルオロキノロン、アミカシン、ゲンタマイシン、カナマイシン、ネオマイシン、ネチルマイシン、スペクチノマイシン、ストレプトマイシンおよびトブラマイシンを含むアミノグリコシド、アジスロマイシン、クラリスロマイシンおよびエリスロマイシンを含むマクロライド、テリスロマイシンを含むケトライド、クロルテトラサイクリン、デメクロサイクリン、ドキシサイクリン、ミノサイクリンおよびテトラサイクリンを含むテトラサイクリン、オリタバンシン、テイコプラニンおよびバンコマイシンを含む糖ペプチド、ダルホプリスチン/キヌプリスチンを含むストレプトグラミン、リネゾリドを含むオキサゾリドン、リファブチンおよびリファムピンを含むリファマイシン、およびバシトラシン、クロラムフェニコール、クリンダマイシン、イソニアジド、メトロニダゾール、ポリミキシンB、ピラジンアミド、およびトリメトプリム/スルファメトキサゾールを含むその他の抗生物質を含む天然ペニシリンから選択される。
本発明の別の実施形態によれば、この方法は患者にこの化合物とともに複数の投薬形態として、または別の投薬形態として1つ以上の追加的な治療薬を投与するステップをさらに含み、この1つ以上の追加的な治療薬は、ペニシリニナーゼ耐性のペニシリンを含むナフシリンおよびオキサシリンを含むペニシリンG、ピペラシリン/タゾバクタムを含む抗緑膿菌ペニシリン、アモキシシリンを含むアミノペニシリン、セファレキシンを含む第一世代セファロスポリン、セファクロール、セファクロール−CDおよびセフロキシムを含む第二世代セファロスポリン、セフタジジムおよびセフトリアキソンを含む第三世代セファロスポリン、セフェピムを含む第四世代セファロスポリン、シプロフロキサシン、ガチフロキサシン、レボフロキサシンおよびモキシフロキサシンを含むフルオロキノロン、トブラマイシンを含むアミノグリコシド、アジスロマイシンおよびクラリスロマイシンを含むマクロライド、ドキシサイクリンを含むテトラサイクリン、バンコマイシンを含む糖ペプチド、リファムピンを含むリファマイシン、およびイソニアジド、ピラジンアミド、またはトリメトプリム/スルファメトキサゾールを含むその他の抗生物質を含む天然ペニシリンから選択される。
本発明の別の実施形態によれば、この方法はヒトにこの化合物とともに複数の投薬形態として、または別の投薬形態として1つ以上の追加的な治療薬をを投与するステップをさらに含み、この1つ以上の追加的な治療薬は、ペニシリニナーゼ耐性のペニシリンを含むナフシリンおよびオキサシリンを含むペニシリンG、ピペラシリン/タゾバクタムを含む抗緑膿菌ペニシリン、アモキシシリンを含むアミノペニシリン、セファレキシンを含む第一世代セファロスポリン、セファクロール、セファクロール−CDおよびセフロキシムを含む第二世代セファロスポリン、セフタジジムおよびセフトリアキソンを含む第三世代セファロスポリン、セフェピムを含む第四世代セファロスポリン、シプロフロキサシン、ガチフロキサシン、レボフロキサシンおよびモキシフロキサシンを含むフルオロキノロン、トブラマイシンを含むアミノグリコシド、アジスロマイシンおよびクラリスロマイシンを含むマクロライド、ドキシサイクリンを含むテトラサイクリン、バンコマイシンを含む糖ペプチド、リファムピンを含むリファマイシン、およびイソニアジド、ピラジンアミド、またはトリメトプリム/スルファメトキサゾールを含むその他の抗生物質を含む天然ペニシリンから選択される。
別の実施形態によれば、本発明は、患者の体内の細菌感染の重篤性を予防、治療、または軽減する方法を提供し、治療または予防される細菌感染は、上気道感染、下気道感染、耳感染、胸膜肺および気管支炎、尿路感染、腹腔内感染、心血管感染、血液感染、敗血症、中枢神経系感染、皮膚軟組織感染、胃腸感染、骨関節感染、生殖器感染、眼感染、または肉芽種性感染症のうちの1つ以上から選択される。別の実施形態において、治療される細菌感染は、咽頭炎、静脈洞炎、外耳炎、中耳炎、気管支炎、蓄膿症、肺炎、膀胱炎および腎盂腎炎、腎臓結石、前立腺炎、腹膜炎、透析関連腹膜炎、実質臓器の腫瘍、心内膜炎、心筋炎、心膜炎、輸血関連敗血症、髄膜炎、脳炎、脳腫瘍、骨髄炎、関節炎、生殖器潰瘍、尿道炎、膣炎、子宮頚管炎、歯肉炎、結膜炎、角膜炎、水晶体過敏性眼内炎または発熱性好中球減少症の患者の感染のうちの1つ以上から選択される。
別の実施形態によれば、本発明は、患者の体内の感受性細菌性生物を治療または予防する方法を提供し、この方法は、前記化合物とともに複数の投薬形態として、別の投薬形態として、さらなる治療薬をこの患者に投与するステップをさらに含む。
別の実施形態によれば、本発明は、患者の体内の感受性細菌性生物を治療または予防する方法を提供し、この方法は、細菌性生物の抗生物質への感受性を高める薬をこの患者に投与するステップをさらに含む。
本発明の別の実施形態によれば、この方法は細菌性生物の抗生物質への感受性を高める1つ以上の追加的な治療薬を患者に投与するステップをさらに含む。
本発明の別の実施形態によれば、この方法は細菌性生物の抗生物質への感受性を高める1つ以上の追加的な治療薬をヒトに投与するステップをさらに含む。
本発明の別の実施形態によれば、この方法は、細菌性生物の抗生物質を含む生物膜阻害剤への感受性を高める1つ以上の追加的な治療薬を患者に投与するステップをさらに含む。
本発明の別の実施形態によれば、この方法は、細菌性生物の抗生物質を含む生物膜阻害剤への感受性を高める1つ以上の追加的な治療薬をヒトに投与するステップをさらに含む。
本発明の医薬組成物および方法は、生体内の細菌感染の抑制に概して有用となる。本発明の組成物および方法によって抑制されることのできる細菌性生物の例は、肺炎連鎖球菌、化膿連鎖球菌、大便連鎖球菌、エンテロコッカスフェシウム菌、肺炎桿菌、エンテロバクター種、プロテウス種緑膿菌、大腸菌(E.coli)、霊菌、黄色ブドウ球菌、コアグラーゼ陰性ブドウ球菌、ヘモフィルス・インフルエンザ、炭疽菌、マイコプラズマ肺炎菌、モラクセラ・カタラーリス菌、H.インフルエンザ、クラミジア肺炎菌、レジオネラ・ニューモフィラ、ヒト型結核菌、ヘリコバクター・ピロリ、表皮ブドウ球菌.クラミジア肺炎菌、レジオネラ・ニューモフィラ、ヒト型結核菌、またはヘリコバクター・ピロリの有機体を含むがこれに限定されない。
別の実施形態において、本発明の医薬組成物および方法は、肺炎連鎖球菌、化膿連鎖球菌、大便連鎖球菌、エンテロコッカスフェシウム菌、黄色ブドウ球菌、コアグラーゼ陰性ブドウ球菌、ヘモフィルス・インフルエンザ、炭疽菌.マイコプラズマ肺炎菌、モラクセラ・カタラーリス菌、H.インフルエンザ、クラミジア肺炎菌、レジオネラ・ニューモフィラ、ヒト型結核菌、ヘリコバクター・ピロリ、表皮ブドウ球菌、クラミジア肺炎菌、レジオネラ・ニューモフィラ、ヒト型結核菌、腐生ブドウ球菌、またはヘリコバクター・ピロリの有機体によって起こる生体内の細菌感染の抑制に概して有用となる。
別の実施形態において、本発明の医薬組成物および方法は、肺炎連鎖球菌、化膿連鎖球菌、大便連鎖球菌、エンテロコッカスフェシウム菌、黄色ブドウ球菌、コアグラーゼ陰性ブドウ球菌、炭疽菌、表皮ブドウ球菌.腐生ブドウ球菌、またはヒト型結核菌の有機体によって起こる生体内の細菌感染の抑制に概して有用となる。
したがって、この組成物および方法は、院内感染または非院内感染の抑制、治療、または進行、重篤性または影響を低下させるために有用である。院内感染および非院内感染の例は、上気道感染、下気道感染、耳感染、胸膜肺および気管支炎、尿路感染、腹腔内感染、心血管感染、血液感染、敗血症、中枢神経系感染、皮膚軟組織感染、胃腸感染、骨関節感染、生殖器感染、眼感染、または肉芽種性感染症を含むがこれに限定されない。特定の細菌感染の例は、咽頭炎、静脈洞炎、外耳炎、中耳炎、気管支炎、蓄膿症、肺炎、膀胱炎および腎盂腎炎、腎臓結石、前立腺炎、腹膜炎、透析関連腹膜炎、実質臓器の腫瘍、心内膜炎、心筋炎、心膜炎、輸血関連敗血症、髄膜炎、脳炎、脳腫瘍、骨髄炎、関節炎、生殖器潰瘍、尿道炎、膣炎、子宮頚管炎、歯肉炎、結膜炎、角膜炎、水晶体過敏性眼内炎または発熱性好中球減少症の患者の感染を含むがこれに限定されない。
「薬学的に有効な量」という用語は、患者の体内の細菌感染の治療または改善に有効な量を指す。「予防的に有効な量」という用語は、患者の体内の細菌感染を防ぐまたは実質的に軽減するのに有効な量を指す。
本発明の化合物は、生体内の細菌感染レベルを抑制し、疾患を治療し、または細菌が媒介する作用の進行または重篤性を減じるために、従来の態様で用いられることができる。かかる治療の方法、その投薬レベルおよび用法は、使用可能な方法および技術から当業者によって選択される。
例えば、本発明の化合物は、薬学的に許容される態様、および感染または疾患の重篤性を軽減するために有効な量において、薬学的に許容されるアジュバントと組み合わせて細菌感染または疾患に苦しむ患者に投与することができる。
あるいは、本発明の化合物は、組成物および方法において、細菌感染または疾患から個人を治療したり防御したりするために、長期間にわたって使用されることができる。この化合物は、かかる条件において、医薬組成物における酵素阻害剤の従来的な利用と一貫する態様で、単独でまたは他の本発明の化合物とともに用いられることができる。例えば、本発明の化合物は、ワクチンに従来的に用いられ、細菌感染または疾患から個人を長期間にわたって防御するために有効な量を予防的に投与される、薬学的に許容されるアジュバントと組み合わせることができる。
化学式Iの化合物は、種々の細菌感染に対する療法または予防の効果を増大するため、他の抗生物質と併用することができる。本発明の化合物が併用療法において他の薬とともに投与される場合、連続してまたは並行して患者に投与されてもよい。あるいは、本発明による医薬組成物または予防組成物は、化学式Iの化合物および別の治療薬または予防薬の組み合わせを含む。
上述の追加的な治療薬は、阻害剤を含む組成物から、複数の用法・用量の一部として、別々に投与されてもよい。あるいは、これらの薬は、単一の組成物中の阻害剤と混ぜて単一の投薬形態の一部としてもよい。
本発明がさらに完全に理解されるため、以下の例を示す。これらの例は説明のみを目的とし、本発明の範囲をいかなる形でも限定するものとは解釈されない。
Figure 2009514894
2,2−ジメチル−N−(2−ピリミジン−2−イル−フェニル)−プロピオンアミド:5Lフラスコに上記に描写したボロン酸を四水和物(281.4g、960mmol)、2−クロロピリミジン(100g、874mmol)、NaHCO(146.8g、1.746モル)、およびPd(PPh(10.0g、8.72mmol)として充填した。水(IL)とジメトキシエタン(IL)を加え、混合物をオーバーヘッド攪拌しながらゆっくりと1時間にわたって83℃(内部温度)に加熱した。約2時間後には、すべての固形物は溶解した。反応物をそのまま8時間攪拌した。混合物を室温に冷却し、一晩攪拌した後、厚い沈殿が生じた。この粗混合物を水(2L)で希釈し、さらに2時間攪拌した後、混合物をろ過し、固形物を水、0.1N NaOH、そして再度水で順次洗浄した。次に固形物を高真空下で50℃で乾燥することによって、表題化合物(約233グラム)を黄褐色の粉末として得た。
Figure 2009514894
N−(4−ブロモ−2−ピリミジン−2−イル−フェニル)−2,2−ジメチル−プロピオンアミド:酢酸(1L)中の室温の2,2−ジメチル−N−(2−ピリミジン−2−イル−フェニル)−プロピオンアミド(約117g、437mmol)懸濁液に、臭素(67mL、1.31モル)を100mLの酢酸中の溶液として1時間にわたって加えた。この不均一な混合物を室温で5時間攪拌すると、厚い沈殿が生じた。次に混合物を氷の上に注ぎ、1N Na(2L)で希釈し、1時間攪拌した。固形物をろ過し、水(2L)中で再懸濁し、1時間攪拌し、つぎにろ過し、再度水で洗浄した。得られた固形物をHOAc(IL)中で50℃でポンプ乾燥し、再懸濁し、酢酸液(20mL)中の臭素(22mL、430mmol)で20分間の期間にわたって処理した。得られた不均一混合物を5時間攪拌し、次に急冷し、上述のとおりに処理した。得られた固形物を50℃で真空乾燥すると、表題化合物(165グラム)を黄褐色の粉末として得た。
Figure 2009514894
N−(4−ブロモ−2−ニトロ−6−ピリミジン−2−イル−フェニル)−2,2−ジメチル−プロピオンアミド:
TFA(400mL)中の5℃のN−(4−ブロモ−2−ピリミジン−2−イル−フェニル)−2,2−ジメチル−プロピオンアミド(32.6g、97.5mmol)の懸濁液に、90%硝酸(70mL、1.46mmol)を30分間の期間にわたって加えた。混合物をそのまま室温にあたため、計2時間攪拌した。この粗反応物(均質となったもの)を氷中に注ぐと、糊状の塊が作られた。混合物を合計2Lの体積に水で希釈し、500mLのメタノールで処理し、勢いよく12時間攪拌した。得られた固形物をろ過し、大量の水で洗浄し、次に50℃で真空乾燥することによって、表題化合物(29.9g、収率81%)を黄褐色の粉末として得た。
Figure 2009514894
4−ブロモ−2−ニトロ−6−ピリミジン−2−イル−フェニルアミン:濃縮HCl(200mL)中のN−(4−ブロモ−2−ニトロ−6−ピリミジン−2−イル−フェニル)−2,2−ジメチル−プロピオンアミド(29.9g、78.8mmol)の懸濁液を8時間還流した。この部分的に均質の粗反応物を次に室温に冷却し、水(500mL)で希釈し、得られた沈殿を1時間攪拌した。次に固形物をろ過し、水で洗浄し、50℃で真空乾燥することによって、表題化合物(21.1g、収率91%)を橙色の粉末として得た。
Figure 2009514894
2−ニトロ−6−ピリミジン−2−イル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[l,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニルアミン:ジオキサン(60mL)中の4−ブロモ−2−ニトロ−6−ピリミジン−2−イル−フェニルアミン(1.82g、6.2mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(3.144g、12.4mmol)、PdCldppf(453mg、0.6mmol)およびKOAc(3.03g、31mmol)の混合物を105Cで2.5時間加熱した。反応物をろ過し、ジクロロメタンで洗浄した。混合したを真空下で濃縮し、水(100mL)を残渣に加えた。ジクロロメタン(3x50mL)で抽出し、乾燥して濃縮することによって残渣を得、これをエテル−ヘキサンで洗浄することによって、表題化合物(2.07g、98%)を得た。
Figure 2009514894
N−[2−(3−フルオロ−ピリジン−2−イル)−フェニル]−2,2−ジメチル−プロピオンアミド:3Lフラスコに上記に描写したボロン酸と四水和物(92.1g、314mmol)、クロロフルオロピリジン(37.6g、286mmol)、NaHCO(48.0g、572mmol)、およびPd(PPh(3.3g、2.86mmol)として充填した。水(300mL)とジメトキシエタン(300mL)を加え、混合物をオーバーヘッド攪拌しながらゆっくりと1時間にわたって83℃(内部温度)に加熱した。約2時間後には、すべての固形物は溶解した。反応物をそのまま10時間攪拌した。混合物を室温に冷却し、一晩攪拌した後、高粘度のゴムが生じた。この粗混合物を水(2L)で希釈し、さらに2時間攪拌した。次にゴムがフラスコの底に沈むまで混合物を攪拌せずに静置した。液相を真空で除去し、0.1N NaOHで置換し、15分間攪拌した。ゴムをそのまま沈ませ、液体を真空で除去した。次に、ゴムを水で同様に3回洗浄し、次にアセトン溶液として1口フラスコに移した。混合物を真空中で濃縮し、酢酸エチルで5回共沸した。
Figure 2009514894
N−[4−ブロモ−2−(3−フルオロ−ピリジン−2−イル)−フェニル]−2,2−ジメチル−プロピオンアミド:酢酸(300mL)中の室温のN−[2−(3−フルオロ−ピリジン−2−イル)−フェニル]−2,2−ジメチル−プロピオンアミド(約77mmol)の懸濁液に、50mLの酢酸中の臭素(12mL、228mmol)を溶液として1時間の期間にわたって加えた。この不均一な混合物を室温で5時間攪拌すると、厚い沈殿が生じた。次にこの混合物を氷の上に注ぎ、IN Na(500mL)で希釈し、1時間攪拌した。固形物をろ過し、水(2L)中で再懸濁し、1時間攪拌し、つぎにろ過し再び水で洗浄した。得られた固形物を50℃でポンプ乾燥し、HOAc(400mL)中で再懸濁し、酢酸液(20mL)中の臭素(4mL、76mmol)で20分間の期間にわたって処理した。得られた不均一混合物を5時間攪拌し、次に急冷し、上述のとおりに処理した。得られた固形物を50℃で真空乾燥することによって、表題化合物(19.1g、72%)を黄褐色の粉末として得た。
Figure 2009514894
N−[4−ブロモ−2−(3−フルオロ−ピリジン−2−イル)−6−ニトロ−フェニル]−2,2−ジメチル−プロピオンアミド:TFA(100mL)およびTFAA(25.5mL、183.6mmol)中のN−[4−ブロモ−2−(3−フルオロ−ピリジン−2−イル)−フェニル]−2,2−ジメチル−プロピオンアミド(6.45g、18.4mmol)の0℃の懸濁に、90%発煙硝酸(2.46mL、55.1mmol)のTFA溶液(30mL)を45分間の期間にわたって加えた。混合物を次に0℃で合計4時間攪拌した。粗反応物(均質になったもの)を氷中に注ぐと、糊状の塊が作られた。混合物を500mLの体積に水で希釈し、50mLのメタノールで処理し、勢いよく12時間攪拌した。得られた固形物をろ過し、大量の水で洗浄し、次に50℃で真空乾燥することによって、表題化合物(6.1g、収率82%)を黄褐色の粉末として得た。
Figure 2009514894
2−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−ピリミジン:エタノール(50mL)中のジフルオロボロン酸(5.4g、34.1mmol)と2−クロロピリミジン(3.0g、26.2mmol)の溶液を、NaCO(3.6g、34.1mmol)とPd(PPh(1.5g、1.31mmol)で処理し、次に還流で3日間加熱した。得られた混合物を次にEtOAcで希釈し、シリカゲルを加え、得られたスラリーを室温で3時間攪拌した。粗混合物を次にシリカゲルのパッドでEtOAcとともにろ過し、真空中で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィを行うと(シリカゲル、19/1−14/1−9/1−7/1ヘキサン/EtOAc勾配)表題化合物(1.38g、27%)を白色の固形物として得た。H NMR(dmso−d,500MHz):8.95(d,2H);7.98(m,2H);7.57(dd,1H);7.48(m,1H)。
Figure 2009514894
2−(3,5−ジフルオロ−2−ニトロ−フェニル)−ピリミジン:HSO(3mL)中の室温の2−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−ピリミジン(1.2g、6.24mmol)の溶液に、90%HNO(0.375mL、9.37mmol)を10秒にわたって注射器で加えた。得られた混合物を室温で1時間攪拌し、次に氷中に注いだ。次に得られた不均一混合物を水で希釈し、室温まであたためてろ過した。固形物を水で洗浄し、真空中で乾燥することによって、表題化合物(1.53g、100%)を黄褐色の固形物として得た。H NMR(dmso−d,500MHz):8.92(d,2H);8.67(m,1H);7.94(m,1H);7.65(dd,1H)。
Figure 2009514894
5−フルオロ−2−ニトロ−3−ピリミジン−2−イル−フェニルアミン:ジオキサン(10mL)中の2(3,5−ジフルオロ−2−ニトロ−フェニル)−ピリミジン(1.5g、6.32mmol)の溶液に、tBuNH(6.6mL、63.24mmol)を室温で加えた。混合物を密閉した管の中で10時間100℃で加熱し、次に混合物を室温に冷却し、水中に注ぎ、固形物を1時間攪拌した。混合物をろ過し、固形物をろ液が透明になるまで水で洗浄した。粗生成物をMeOHで希釈し、6N HClを加え、得られた混合物を還流で3時間加熱した。反応物を室温に冷却し、氷中に注いだ。得られた不均一混合物を室温にあたため、ろ過し、固形物をろ液が透明になるまで水で洗浄し、真空中で乾燥することによって、表題化合物(1.33g、90%)を橙色の粉末として得た。H NMR(dmso−d,500MHz):8.87(d,2H);7.52(dd,1H);7.08(dd,1H);6.86(dd,1H);6.60(s,2H)。
Figure 2009514894
N,N−ジエチルウレアミド−2−メチル−2−チオ偽尿素:水(3mL)中の2−メチル−2−チオ偽尿素サルフェート(2.0g、7.18mmol)の混合物に、エチルイソシアネート(1.137mL、14.37mmol)を、次に安定pH8まで6N NaOHを滴下で加えた。1時間後、pH8で、この二相溶液を飽和重炭酸ナトリウム溶液で希釈し、酢酸エチル(3x100mL)に抽出した。混合した有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、真空中で濃縮することによって、表題化合物を刺激性の油(1.54g、92.7%)として得た。TLC(50%酢酸エチル/塩化メチレン)およびH NMRは、この材料がモノアシル偽尿素とジアシル偽尿素の混合物であることを示唆している。H NMR(500Mhz,CDCl)∂1.18(m2,6H)、2.31および2.41(2s,3H)、3.28(m,4H)。
Figure 2009514894
N’−エチル−N−シアノ尿素:20℃の水酸化ナトリウム(1.5M溶液、50mL、75.02mmol)溶液に、シアナミド(8.5g、202.25mmol)、次にエチルイソシアネート(4mL、50.56mmol)を滴下の方法で10分間にわたって加えた。30分間攪拌した後、さらなる水酸化ナトリウム(3M、25mL.、75.02mmol)およびエチルイソシアネート(4mL、50.56mmol)を加えた。次に、得られた溶液を分離せずに直接使用する前に最低30分間エイジング(age)した。
Figure 2009514894
1−エチル−3−(5−(3−ヒドロキシピロリジン−l−イル)−7−(ピリミジン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)尿素(化合物I−12):酢酸エチル/メタノール(20mL+5mL)中の1−(3−アミノ−4−ニトロ−5−(ピリミジン−2−イル)フェニル)ピロリジン−3−オル(400mg、1.33mmol)および炭素(100mg)上の10%パラジウムの懸濁液に、Parr社製ハイドロジェネーターを45psiの水素ガス圧下で設置した。混合物を2時間振動させ、ろ過し、ろ液を真空中で濃縮した。得られた残渣を緩衝液で希釈し(15mL、pH=3.5)、19a(2.96mL、1M)を加えた。混合物を95℃で3時間加熱し、混合物を水で希釈し、飽和NaHCOで塩基化した。固形物を回収し、水で洗浄し、真空中で乾燥することによって、100mgの化合物I−12を得た。H NMR+LC/MSは所望の構造(下記表3を参照)と一致した。
(例15)
その他の化学式Iの化合物を、図式1〜23、例1〜14に記載のものと実質的に同様の複数の方法、および当技術分野で周知の方法によって調製した。これらの化合物の特性データを、LC/MS(実測)およびH NMRデータを含む以下の表3に要約した。
質量分析サンプルは、Micro MassZQ、ZMD、Quattro LCまたはQuattroII質量分析計でシングルMSモードで電子スプレーイオン化法によりで分析された。フローインジェクション(FIA)またはクロマトグラフィを使用してサンプルを質量分析計に導入した。すべての質量分析の移動相について、分析は0.2%ギ酸入りのアセトニトリルと水の混合物をモディファイアとみなした。方法Aは、5−45%CHCN(0.2%ギ酸)/HO(0.2%ギ酸)勾配で構成された。方法Bは、10−60%CHCN(0.2%ギ酸)/HO(0.2%ギ酸)勾配で構成された。方法Cは、10−90%CHCN(0.2%ギ酸)/HO(0.2%ギ酸)勾配で構成された。
報告の保持時間を得るために使用したHPLC法Aは以下の通りである。
カラム:YMC Pro C18カラム、4.6x50mm
直線勾配:3分間、10%CHCN−HO〜90%CHCN−HO、実行時間5分間(0.2%ギ酸)
流量:1.5ml/分
検出:ダイオードアレイ。
報告の保持時間を得るために使用したHPLC法BまたはCは以下の通りである。
カラム:YMC Pro C18 カラム、2.0x50mm
直線勾配:5分間、方法Bは5%CHCN−HO〜45%CHCN−HOまたは方法Cは10%CHCN−HO〜60%CHCN−HO、実行時間7分間(0.2%ギ酸)
流量:1.5mL/分
検出:ダイオードアレイ。
本願において使用される「Rt(分)」という用語は、化合物に関与するHPLCの保持時間の分数である。
H NMRスペクトルはBruker AMX 500装置を使用して500MHzで記録された。H NMRデータは各回の化合物構造において一貫していたことが判明した。
Figure 2009514894
Figure 2009514894
Figure 2009514894
(例16)
DNAジャイレースATPアーゼアッセイ
DNAジャイレースのATP加水分解活性は、ピルビン酸キナーゼ/乳酸脱水素酵素によるADP生成とNADH酸化とをカップリングして測定された。この方法は、上記に記載される(Tamura and Gellert,1990,J.Biol.Chem.,265,21342)。
ATPアーゼアッセイは、100mMのトリスpH7.6、1.5mMのMgCl、150mMのKClを含む緩衝液中で30℃で行われた。カップリングシステムは、(終末濃度)2.5mMホスホエノールピルビン酸、200μMのニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NADH)、1mMのDTT、30ug/mlのピルビン酸キナーゼ、および10ug/mlの乳酸脱水素酵素を含んだ。40ナノモルの酵素および終末濃度4%の阻害剤のDMSO溶液を加え、反応混合物を静置して30℃で10分間培養した。次にATPを終末濃度0.9mMに加えて反応が開始され、10分間にわたり、340ナノメートルにおけるNADH消失速度が測定された。Ki値は、レート対濃度プロファイルで求められた。
本発明の化合物は、大腸菌(E.coli)ジャイレースを阻害することが判明した。表4は、大腸菌(E.coli)ジャイレースATPアーゼアッセイにおける本発明の選択化合物のKi阻害活性の範囲を示す。化合物番号は表2の化合物番号と対応する。「A」と指定された活性を有する化合物は、0.100マイクロモルまたはそれを上回るKi阻害値を提供した。「B」と指定された活性を有する化合物は、0.050マイクロモルおよび0.100マイクロモルのKi阻害値を提供した。「C」と指定された活性を有する化合物は、0.050マイクロモルまたはそれを下回るKi阻害を提供した。「ND」という用語は、データがないことを意味する。
Figure 2009514894
(例17)
DNA TopoIV ATPアーゼアッセイ:
ATPのTopoIV酵素によるADPへの変換は、NADHのNAD+への変換と対になり、340nmでの吸光度の変化によって測定された。Topo4を緩衝液中で阻害剤(4%DMSO最終)とともに10分間30℃で培養した。ATPで反応を始め、Molecular Devices SpectraMAXプレートリーダーで速度を20分間30℃で継続的に監視した。阻害定数Kiを、強力に結合した阻害剤に関するMorrisonの公式にあてはまる速度対[阻害剤]プロットから求めた。
黄色ブドウ球菌TopoIVバッファ:100mMのトリス7.5、2mMのMgC12、200mMのK−グルタミン酸、2.5mMのホスホエノールピルビン酸、0.2mMのNADH、1mMのDTT、4.25μg/mLの線形化DNA、50μg/mLのBSA、30μg/mLのピルビン酸キナーゼ、および10μg/mLの乳酸塩デヒドロゲナーゼ(LDH)。
大腸菌(E.coli)TopoIVバッファ:100mMのトリス、7.5、6mMのMgCl2、20mMのKCl、2.5mMのホスホエノールピルビン酸、0.2mMのNADH、10mMのDTT、5.25μg/mLの線状化DNA、50μg/mLのBSA、30μg/mLのピルビン酸キナーゼ、および10μg/mLの乳酸塩デヒドロゲナーゼ(LDH)。
本発明の化合物は、黄色ブドウ球菌TopoIVを阻害することが判明した。表5は、黄色ブドウ球菌TopoIV阻害アッセイにおける本発明の選択化合物のKi阻害活性の範囲を示す。化合物番号は表2の化合物番号と対応する。「A」と指定された活性を有する化合物は、0.500マイクロモルまたはそれを上回るKi阻害値を提供した。「B」と指定された活性を有する化合物は、0.250マイクロモル〜0.500マイクロモルの間のKi阻害値を提供した。「C」と指定された活性を有する化合物は、0.250マイクロモルまたはそれを下回るKi阻害を提供した。「ND」という用語は、データがないことを意味する。
Figure 2009514894
(例18)
液体培地における感受性試験
本発明の化合物は、液体培地における感受性試験による抗菌活性についても試験を行った。かかるアッセイは、かかる業務を管理する最新のNCCLS文書“M7−A5 Methods for dilution Antimicrobial Susceptibility Tests for Bacteria that Grow Aerobically;Approved Standard−Fifth Edition(2000)”のガイドライン内で実施された。“Antibiotics in Laboratory Medicine”(Edited by V.Lorian,Publishers Williams and Wilkins,1996)などのその他の出版物は、臨床での抗生物質の試験における基本的な実践的技術を提供した。原則的に、複数の個々の黄色ブドウ球菌、肺炎連鎖球菌、ヘモフィルス・インフルエンザ菌、またはエンテロコッカス・フェカリス(3〜7)の細菌集落を、新しくストリークしたプレートからMHBなどの適切なリッチなブロス培地へ移し、より注意の必要な有機体に対しては必要に応じて補足した。これを一晩高密度まで培養し、1000または2000倍に希釈することによって、5x10〜5x10CFU/mLの間の接種密度を得た。あるいは、新しく取ったコロニーを37℃で約4〜8時間、培養物が0.5 McFarlandスタンダード(約1.5x10細胞/mL)の濁度と同じかそれ以上になるまで培養してもよく、希釈すると上記と同様のCFU/mLを得た。より簡便な方法では、底部に斜行平行模様の溝を含む1本の棒が5つのコロニーに直接接触する、市販の機械装置(BBL PROMPT System)を使用し、次に適切な量の生理食塩水中の細菌の懸濁液を用いて接種材料を準備する。適切な接種材料細胞濃度への希釈は、この細胞懸濁液から作成される。試験に使用されるブロスは、50mg/LのCa2+および25mg/LのMg2+を補充したMHBからなる。対照の抗生物質の基準希釈パネルは、NCCLSスタンダードM7−A5のとおりに作成・保管され、希釈範囲は通常128μg/mL〜0.015μg/mL(2倍連続希釈法による)である。試験化合物を実験のため同日に新しく溶解し、希釈し、上記と同一のまたは類似の範囲の濃度が使用された。試験化合物および対照をマルチウェルプレートに分注し、最終植菌が約5x10CFU/ウェル、最終体積が100μLとなるように試験細菌を加えた。このプレートを35℃で一晩(16〜20時間)培養し、目視で濁度を確認、またはマルチウェルプレートリーダーで定量した。終点最小発育阻止濃度(MIC)とは、試験する微生物(黄色ブドウ球菌、肺炎連鎖球菌、ヘモフィルス・インフルエンザ菌、または大便連鎖球菌)が成長することのできないもっとも低い薬の濃度である。またかかる判定は、上記の2件の出版物に記載の適切な表と比較して、抗菌活性の範囲が本標準化アッセイの許容範囲内であることを確認した。
本発明の化合物は、上述の黄色ブドウ球菌、肺炎連鎖球菌、ヘモフィルス・インフルエンザ菌、およびエンテロコッカス・フェカリスのMICアッセイにおいて抗菌活性を有することが判明した。表6は、本発明の選択化合物のこれらのMICアッセイの結果を示す。化合物番号は表2の化合物番号と対応する。「C」と指定された活性レベルを有する化合物は、1μg/mL未満のMICを提供した。「B」と指定された活性レベルを有する化合物は、1〜7μg/mLの間のMlCを提供した。「A」と指定された活性レベルを有する化合物は、7μg/mLを超えるMICを提供した。
Figure 2009514894
Figure 2009514894
本発明の多くの実施形態について説明したが、本発明の生成物およびプロセスを使用した他の実施形態を提供するために基本構造が変更され得ることは明白である。

Claims (50)

  1. 化学式Iの化合物:
    Figure 2009514894
    または薬学的に許容されるその塩であって、
    Zは窒素またはC−Rから選択され、
    Xは窒素またはC−Rから選択され、
    はQ−RまたはRであって、
    QはC−C脂肪族であって、ここで3メチレン以下のQのユニットは、−NH−、−NR−、−O−、−S−、−CO−、−OC(O)−、−C(O)CO−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)NH−、−C(O)NR−、−C(=N−CN)、−NHCO−、−NRCO−、−NHC(O)O−、−NRC(O)O−、−SONH−、−SONR−、−NHSO−、−NRSO−、−NHC(O)NH−、−NRC(O)NH−、−NHC(O)NR−、−NRC(O)NR、−OC(O)NH−、−OC(O)NR−、−NHSONH−、−NRSONH−、−NHSONR−、−NRSONR−、−SO−、または−SO−によって任意にかつ独立して代替され、
    Qは、任意に1個から3個の個別発生のRで置換され、
    Rは、C1−6脂肪族化合物、C3−10脂環式、C3−10脂環式、または3員環から8員環の飽和もしくは部分的に不飽和の単環、または5員環から6員環の単環のアリール環(各環は、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0個から3個のヘテロ原子を持つ)から選択されるか;あるいは窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0個から5個のヘテロ原子を持つ8員環から12員環の飽和、部分的に不飽和、または完全に不飽和の二環系から選択され;前記単環または二環は、R、−T−Ar、ハロゲン、オキソ、チオキソ、−OR、−SR、−N(R、−NO、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−CN、−CO、−COR、−CON(R、−OCOR、−NRCOR、−SO、−SON(Rまたは−NRSOの1個から3個の個別発生で任意に置換され、
    各Rは、独立して水素または非置換のC1−6脂肪族化合物であるか、
    同一の置換基または異なる置換基上の任意の2個のRまたは2個のR基は、各基が結合する原子とともに、3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の単環、または酸素もしくは硫黄から独立して選択される、0個から3個のヘテロ原子を持つ5員環から6員環の単環のアリール環窒素を任意に形成し、前記単環は、R、−T−Ar、ハロゲン、オキソ、チオキソ、−OR、−SR、−N(R、−NO、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−CN、−CO、−COR、−CON(R、−OCOR、−NRCOR、−SO、−SON(Rまたは−NRSOの1個から3個の個別発生で任意に置換され、各Rは独立して水素または非置換のC1−6脂肪族化合物であり、
    Tは(CHであり、
    yは0、1、または2であり、
    Arは、
    (a)3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の環、
    (b)5員環から6員環のアリール環、
    (c)窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、1個から3個のヘテロ原子を持つ3員環から7員環の複素環、
    (d)窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、1個から4個のヘテロ原子を持つ5員環から6員環のヘテロアリール環、または、
    (e)窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、0個から5個のヘテロ原子を持つ8員環から12員環の飽和、部分的に不飽和、または完全に不飽和の二環系
    から選択され、
    Arは−R、オキソ、チオキソ、−CO、−OR、−N(R、−SR、−NO、ハロゲン、−CN、C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−C(O)N(R、−NRC(O)R、−SO、−SON(R、−NRSO、−NRCON(R、−NRCO、−COR、−OCOR、−OCON(R、−SOR、−NRSON(R、−COCOR、−COCHCOR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR、−OP(O)OR、−P(O)OR、−PO(R、または−OPO(Rの1個から3個の個別発生で任意に置換され、
    のそれぞれの発生は、水素、C1−6脂肪族化合物、3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の単環、または5員環から6員環の単環のアリール環から独立して選択され、各環は、窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、0個から4個のヘテロ原子を持ち、前記C1−6脂肪族化合物、前記3員環から8員環のまたは5員環から7員環の単環は、R、−T−Ar、ハロゲン、オキソ、チオキソ、−OR、−SR、−N(R、−NO、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−CN、−CO、−COR、−CONHR、−OCOR、−NRCOR、−SO、−SON(Rまたは−NRSOの1個から3個の個別発生で任意に置換され、
    は水素または非置換のC1−6脂肪族化合物であり、
    Arは、
    (a)3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の環、
    (b)5員環から6員環のアリール環、
    (c)窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、1個から3個のヘテロ原子を持つ3員環から7員環の複素環、
    (d)窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、1個から4個のヘテロ原子を持つ5員環から6員環のヘテロアリール環、または
    (e)窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、0個から5個のヘテロ原子を持つ8員環から12員環の飽和、部分的に不飽和、または完全に不飽和の二環系
    から選択され、
    Arは、−R、オキソ、チオキソ、−CO、−OR、−N(R、−SR、−NO、ハロゲン、−CN、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−C(O)N(R、−NRC(O)R、−SO、−SON(R、−NRSO、−NRCON(R、−NRCO、−COR、−OCOR、−OCON(R、−SOR、−NRSON(R、−COCOR、−COCHCOR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR、−OP(O)OR、−P(O)OR、−PO(R、または−OPO(Rの1個から3個の個別発生で任意に置換され、
    のそれぞれの発生は、水素、C1−6脂肪族化合物、3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の単環、または5員環から6員環の単環のアリール環から独立して選択され、各環は窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、0個から4個のヘテロ原子を持ち、前記C1−6脂肪族化合物、前記3員環から8員環のまたは5員環から6員環の単環は、R、ハロゲン、オキソ、チオキソ、−OR、−SR、−N(R、−NO、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−CN、−CO、−COR、−CONHR、−OCOR、−NRCOR、−SO、−SON(Rまたは−NRSOの1個から3個の個別発生で任意に置換され、
    は水素または非置換のC1−6脂肪族化合物であり、
    は、ハロゲン、L、−(L)−R、−(L)−N(R、−(L)−SR、−(L)−OR、−(L)−(C3−10脂環式)、−(L)−(C6−10)アリール)、−(L)−(5員環から10員環のヘテロアリール)、−(L)−(5員環から10員環のヘテロシクリール)、オキソ、チオキソ、−C1−4ハロアルコキシ、−C1−4ハロアルキル、−(L)−NO、−(L)−CN、−(L)−CF、−(L)−OCF、−CO、−COR、−OC(O)R、または−NRC(O)Rから選択され、
    nは0または1であるか、または
    任意の2個のRまたは2個のR基、またはR基と、同一の置換基あるいは異なる置換基上のRまたはR基の任意の組み合わせは、各基が結合する原子とともに、3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の単環、あるいは5員環から6員環の単環のアリール環を任意に形成し、各環は窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0個から3個のヘテロ原子を持ち、いずれの前記単環もR、−T−Ar、ハロゲン、オキソ、チオキソ、−OR、−SR、−N(R、−NO、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−CN、−CO、−COR、−CON(R、−OCOR、−NRCOR、−SO、−SON(R、または−NRSOの1個から3個の個別発生で任意に置換され、
    は水素または非置換のC1−6脂肪族化合物であり、
    LはC1−6脂肪族化合物であって、3個以下のメチレンユニットは−NH−、−NR−、−O−、−S−、−CO−、−OC(O)−、−C(O)CO−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)NH−、−C(O)NR−、−C(=N−CN)、−NHCO−、−NRCO−、−NHC(O)O−、−NRC(O)O−、−SONH−、−SONR−、−NHSO−、−NRSO−、−NHC(O)NH−、−NRC(O)NH−、−NHC(O)NR−、−NRC(O)NR、−OC(O)NH−、−OC(O)NR−、−NHSONH−、−NRSONH−、−NHSONR−、−NRSONR−、−SO−、または−SO−によって代替され、
    は、C1−6脂肪族化合物、C3−10脂環式、または3員環から8員環の飽和もしくは部分的に不飽和の単環、または5員環から6員環のアリール環(各環は窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0個から3個のヘテロ原子を持つ)、あるいは窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0個から5個のヘテロ原子を持つ、8員環から12員環の飽和、部分的に不飽和、または完全に不飽和の二環系から選択され、前記それぞれの環は、R、−T−Ar、ハロゲン、オキソ、−OR、−SR、−N(R、−NO、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−CN、−CO、−COR、−CON(R、−OCOR、−NRCOR、−SO、−SON(R、または−NRSOの1個から3個の個別発生で任意に置換され、
    は水素または非置換のC1−6脂肪族化合物であるか、または、
    同一の置換基または異なる置換基上の任意の2個のR基は、各R基が結合する原子とともに、3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の単環、または窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、0個から3個のヘテロ原子を持つ5員環から6員環のアリール環を任意に形成し、
    前記環は、R、−T−Ar、ハロゲン、オキソ、チオキソ、−OR、−SR、−N(R、−NO、−C1−4ハロアルキル、C1−4ハロアルコキシ、−CN、−CO、−COR、−CON(R、−OCOR、−NRCOR、−SO、−SON(Rまたは−NRSOの1個から3個の個別発生で任意に置換され、
    は水素または非置換のC1−6脂肪族化合物であり、
    は、−R’、ハロゲン、=NR’、−NO、−CN、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−OR’、−SR’、−N(R’)、−NR’COR’、−NR’CON(R’)、−NRCO、−COR、−COR’、−OCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、−SOR’、−SOR’、−SON(R’)、−NR’SOR’、−NR’SON(R’)、−COCOR’、−COCHCOR’、−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)、または−OPO(R’)から選択され、
    R’のそれぞれの発生は独立して水素、C1−6脂肪族化合物、C3−10脂環式、または3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の単環、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0個から3個のヘテロ原子を持つ5員環から6員環のアリール環;あるいは窒素、酸素もしくは硫黄から独立して選択される、0個から5個のヘテロ原子を持つ8員環から12員環の飽和の、部分的に不飽和の、または完全に不飽和の二環系であり、前記それぞれの環は、−R、−T−Ar、オキソ、チオキソ、−CO、−OR、−N(R、−SR、−NO、C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、ハロゲン、−CN、−C(O)N(R、−NRC(O)R、−SO、−SON(R、−NRSO、−NRCON(R、−NRCO、−COR、−OCOR、−OCON(R、−SOR、−NRSON(R、−COCOR、−COCHCOR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR、−OP(O)OR、−P(O)OR、−PO(R、または−OPO(Rの1個から3個の個別発生で任意に置換され、または
    の2個の発生、Rの2個の発生、または1個のRと1個のR’とは、それらが結合する原子とともに、3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の単環、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0個から3個のヘテロ原子を持つ5員環から6員環のアリール環;あるいは窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0個から5個のヘテロ原子を持つ8員環から12員環の飽和、部分的に不飽和、または完全に不飽和の二環系を任意に形成し、前記単環または二環は、R、−T−Ar、ハロゲン、オキソ、チオキソ、−OR、−SR、−N(R、−NO、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−CN、−CO、−COR、−CON(R、−OCOR、−NRCOR、−SO、−SON(R、または−NRSOの1個から3個の個別発生で任意に置換され、
    は、−R、ハロゲン、−NO、−CN、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−OR’、−SR’、−N(R’)、−NR’COR’、−NRCON(R’)、−NR’COR’、−COR’、−COR’、−OCOR’、−CON(R’)、−OCON(R’)、−C(R’)=NOR’、−C(R’)=NOH、−C(R’)=NR’、−C(R’)=N−N(R)、−SOR’、−SOR’、−SON(R’)、−NR’SOR’、−NR’SON(R’)、−COCOR’、−COCHCOR’、−C(O)C(O)N(R’2)R’−OP(O)(OR’)、−P(O)(OR’)、−OP(O)OR’、−P(O)OR’、−PO(R’)、または−OPO(R’)から選択され、
    は、水素、C1−6脂肪族化合物、C3−10脂環式、または窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、0個から3個のヘテロ原子を持つ3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の単環、または窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、0個から5個のヘテロ原子を持つ8員環から12員環の飽和または部分的に不飽和の二環系から選択され、前記C1−6脂肪族化合物、C3−10脂環式または前記単環もしくは二環は、−R、−T−Ar、オキソ、チオキソ、−CO、−OR、−N(R、−SR、−NO、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、ハロゲン、−CN、−C(O)N(R、−NRC(O)R、−SO、−SON(R、−NRSO、−NRCON(R、−NRCO、−COR、−OCOR、−OCON(R、−SOR、−NRSON(R、−COCOR、−COCHCOR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR、−OP(O)OR、−P(O)OR、−PO(R、または−OPO(Rの1個から4個の個別発生で任意に置換され、
    任意の前記環の任意の窒素原子は、−R、−N(R、−COR、−CO、−COCOR、−COCHCOR、−SO、−SON(R、−C(=S)N(R、−C(=NH)−N(R、または−NRSOと任意に置換され、
    は水素、C1−6脂肪族化合物、フェニル、−O(Ph)、−CH(Ph)、−(CH12(Ph)、−CH=CH(Ph)であるか、または酸素、窒素、あるいは硫黄から独立して選択される、1個から4個のヘテロ原子を持つ非置換の5員環から6員環のヘテロアリールもしくは複素環であり、前記脂肪族基または前記Rのフェニル環は、−NH、−NH(C1−4脂肪族化合物)、−N(C1−4脂肪族化合物)、ハロゲン、−C1−4脂肪族化合物、−OH、−O(C1−4脂肪族化合物)、−NO、−CN、−COH、−CO(C1−4脂肪族化合物)、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシの1個から3個の個別発生で任意に置換され、前記RのC1−4脂肪族基は非置換であり、
    は非置換のC1−4脂肪族基であり、
    は、−Ar、−C(O)NHR、−C(O)N(R、−C(O)R、−CO、−C(O)C(O)N(R、−SO、−SON(R、−SONHR、−C(R)=NOR、−C(R)=NOH、または−C(R)=NRから選択され、
    各Rは、−T−ArまたはC1−6脂肪族基から独立して選択され、前記C1−6脂肪族基は、−R、−T−Ar、オキソ、チオキソ、−CO、−OR、−N(R、−SR、−NO、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、ハロゲン、−CN、−C(O)N(R、−NRC(O)R、−SO、−SON(R、−NRSO、−NRCON(R、−NRCO、−COR、−OCOR、−OCON(R、−SOR、−NRSON(R、−COCOR、−COCHCOR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR、−OP(O)OR、−P(O)OR、−PO(R、または−OPO(Rから独立して選択される、1個から3個の基と任意に置換され、
    Arは、窒素、酸素または硫黄から独立して選択される、1個から4個のヘテロ原子を持つ5員環から6員環のヘテロアリール環、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、1個から3個のヘテロ原子を持つ5員環から6員環の複素環であり、但し前記環は環Aとの結合点に隣接した位置に水素結合受容体を持つことを条件とし、
    Arは、−R、−T−Ar、オキソ、チオキソ、−CO、−OR、−N(R、−SR、−NO、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、ハロゲン、−CN、−C(O)N(R、−NRC(O)R、−SO、−SON(R、−NRSO、−NRCON(R、−NRCO、−COR、−OCOR、−OCON(R、−SOR、−NRSON(R、−COCOR、−COCHCOR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR、−OP(O)OR、−P(O)OR、−PO(R、または−OPO(Rの1個から3個の基の個別発生で任意に置換され、または
    Arの隣接位置上にある2個の置換基は、3員環から8員環の飽和または部分的に不飽和の単環、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0個から3個のヘテロ原子を持つ5員環から6員環のアリール環をともに形成することができ、前記3員環から8員環のまたは前記5員環から6員環の環は、R、−T−Ar、ハロゲン、オキソ、チオキソ、−OR、−SR、−N(R、−NO、−C1−4ハロアルキル、−C1−4ハロアルコキシ、−CN、−CO、−COR、−CON(R、−OCOR、−NRCOR、−SO、−SON(R、または−NRSOの1個から3個の個別発生で任意に置換され、前記任意の環の任意の窒素原子は、−R、−N(R、−COR、−CO、−COCOR、−COCHCOR、−SO、−SON(R、−C(=S)N(R、−C(=NH)−N(R、または−NRSOと任意に置換され、
    は、水素またはハロゲンから選択され、
    但し、1−エチル−3−(5−(2,3−ジヒドロ−l−イソプロピル−2−オキソ−1H−イミダゾール−4−イル)−7−(ピリミジン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル]尿素、および
    1−エチル−3−(5−(1,1−ジメチル尿素)−7−(ピリミジン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)尿素の化合物が除外されることを条件とする、
    化合物または薬学的に許容されるその塩。
  2. はArである、請求項1に記載の化合物。
  3. Arは、
    Figure 2009514894
    Figure 2009514894
    の任意に置換される環から選択される、請求項2に記載の化合物。
  4. Arは、以下の任意に置換される環:
    Figure 2009514894
    から選択される、請求項3に記載の化合物。
  5. Arは、以下の任意に置換される環:
    Figure 2009514894
    から選択される、請求項4に記載の化合物。
  6. Arは以下の環:
    Figure 2009514894
    から選択される、請求項5に記載の化合物。
  7. Arは以下の環:
    Figure 2009514894
    から選択される、請求項6に記載の化合物。
  8. は、メチル、エチル、イソプロピル、またはシクロプロピルから選択される、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の化合物。
  9. はエチルである、請求項8に記載の化合物。
  10. ZはC−Rである、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の化合物。
  11. は水素である、請求項10に記載の化合物。
  12. はハロゲンである、請求項10に記載の化合物。
  13. はフッ素である、請求項12に記載の化合物。
  14. XはC−Rである、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の化合物。
  15. は水素である、請求項14に記載の化合物。
  16. はハロゲンである、請求項14に記載の化合物。
  17. はフッ素である、請求項16に記載の化合物。
  18. XはC−Rであり、ZはC−Rである、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の化合物。
  19. は水素である、請求項18に記載の化合物。
  20. はRである、請求項1から請求項19のいずれか1項に記載の化合物。
  21. は、−R、ハロゲン、−CN、−OR’、−N(R’)−NR’CON(R’)、−NR’COR’、−COR’、または−CON(R’)から選択される、請求項20に記載の化合物。
  22. は、水素、C1−6脂肪族化合物、C3−10脂環式、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0個から3個のヘテロ原子を持つ3員環から8員環の飽和単環、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される、0個から5個のヘテロ原子を持つ8員環から12員環の飽和二環系から選択される、請求項21に記載の化合物。
  23. は、
    Figure 2009514894
    から選択される、請求項21に記載の化合物。
  24. は、
    Figure 2009514894
    から選択される、請求項23に記載の化合物。
  25. 化学式IIa、IIb、またはIIcの化合物:
    Figure 2009514894
    または薬学的に許容されるその塩である、請求項1または請求項2に記載の化合物。
  26. ZはC−Rである、請求項25に記載の化合物。
  27. は水素である、請求項26に記載の化合物。
  28. はハロゲンである、請求項26に記載の化合物。
  29. はフッ素である、請求項28に記載の化合物。
  30. は、メチル、エチル、イソプロピル、またはシクロプロピルから選択される、請求項25から請求項の29のいずれか1項に記載の化合物。
  31. はエチルである、請求項30に記載の化合物。
  32. はRであり、Rは、
    Figure 2009514894
    Figure 2009514894
    から選択される、請求項25から請求項31のいずれか1項に記載の化合物。
  33. は、
    Figure 2009514894
    から選択される、請求項32に記載の化合物。
  34. Figure 2009514894
    Figure 2009514894
    Figure 2009514894
    から選択される化合物。
  35. 請求項1または請求項2に記載の化合物、および薬学的に許容されるキャリア、アジュバント、または賦形剤を含む組成物。
  36. 抗生剤、抗炎症薬、抗ウイルス薬、または細菌性生物の抗生剤への感受性を高める薬剤から選択される、さらなる治療薬をさらに含む、請求項35に記載の組成物。
  37. 生体サンプル中において、ジャイレースまたはTopoIV活性を阻害する方法であって、請求項1または請求項2に記載の化合物、または請求項35に記載の組成物に、前記生体サンプルを接触させるステップを含む、方法。
  38. 患者において、ジャイレースまたはTopoIV活性を阻害する方法であって、請求項1または請求項2に記載の化合物、または請求項35に記載の組成物を、前記患者に投与するステップを含む、方法。
  39. 生体サンプル中において、ジャイレースまたはTopoIV活性を阻害する方法であって、請求項1または請求項2に記載の化合物、または請求項35に記載の組成物に、前記生体サンプルを接触させるステップを含む、方法。
  40. 患者において、ジャイレースまたはTopoIV活性を阻害する方法であって、請求項1または請求項2に記載の化合物、または請求項35に記載の組成物を投与するステップを含む、方法。
  41. 患者において、細菌の量を減少させる方法であって、請求項1または請求項2の化合物、または請求項35に記載の組成物を、前記患者に投与するステップを含む、方法。
  42. 患者において、細菌感染を予防、治療、または重篤度を緩和する方法であって、請求項1または請求項2に記載の化合物、または請求項35に記載の組成物を、前記患者に投与するステップを含む、方法。
  43. 前記治療または予防される細菌感染は、感受性細菌性生物の存在を特徴とする、請求項42に記載の方法。
  44. 前記感受性細菌性生物は、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)、化膿連鎖球菌(Streptococcus pyogenes)、エンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)、エンテロコッカス・フェシウム(Enterococcus faecium)、肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)、エンテロバクター種(Enterobacter sps.)、プロテウス種(Proteus sps.)、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)、大腸菌(E.coli)、霊菌(Serratia marcescens)、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(Coag.Neg.Staph)、ヘモフィルス・インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)、炭疽菌(Bacillus anthracis)、マイコプラズマ肺炎菌(Mycoplasma pneumoniae)、モラクセラ・カタラーリス菌(Moraxella catarralis)、クラミジア肺炎菌(Chlamydia pneumoniae)、レジオネラ・ニューモフィラ(Legionella pneumophila)、ヒト型結核菌(Mycobacterium tuberculosis)、表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)、またはヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)のうちの1つ以上の存在を特徴とする、請求項43に記載の方法。
  45. 前記感受性細菌性生物は、肺炎連鎖球菌、大便連鎖球菌、または黄色ブドウ球菌のうちの1つ以上の存在を特徴とする、請求項44に記載の方法。
  46. 前記感受性細菌性生物は、大腸菌、モラクセラ・カタラーリス菌、またはヘモフィルス・インフルエンザ菌のうちの1つ以上の存在を特徴とする、請求項44に記載の方法。
  47. 前記治療または予防される細菌感染は、上気道感染、下気道感染、耳感染、胸膜肺および気管支炎、尿路感染、腹腔内感染、心血管感染、血液感染、敗血症、中枢神経系感染、皮膚軟組織感染、胃腸感染、骨関節感染、生殖器感染、眼感染、または肉芽種性感染症のうちの1つ以上から選択される、請求項43、44、45または46のいずれか1項に記載の方法。
  48. 治療される前記細菌感染は、咽頭炎、静脈洞炎、外耳炎、中耳炎、気管支炎、蓄膿症、肺炎、膀胱炎および腎盂腎炎、腎臓結石、前立腺炎、腹膜炎、透析関連腹膜炎、実質臓器の腫瘍、心内膜炎、心筋炎、心膜炎、輸血関連敗血症、髄膜炎、脳炎、脳腫瘍、骨髄炎、関節炎、生殖器潰瘍、尿道炎、膣炎、子宮頚管炎、歯肉炎、結膜炎、角膜炎、水晶体過敏性眼内炎、または発熱性好中球減少症の患者の感染のうちの1つ以上から選択される、請求項47に記載の方法。
  49. 前記化合物とともに複数の投薬形態として、または別の投薬形態として、前記患者にさらなる治療薬を投与するステップをさらに含む、請求項41または請求項42に記載の方法。
  50. 細菌性生物の抗生剤への感受性を高める薬を前記患者に投与するステップをさらに含む、請求項41または請求項42に記載の方法。
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