JP2009514605A - 自動注射器の操作練習器具 - Google Patents

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Abstract

薬剤を投与する自動注射器の操作をユーザに練習させるためのリセット可能な操作練習器具及びその操作をユーザに練習させる方法を提供する。ユーザは操作練習器具を操作することによって自動注射器の操作をシミュレートすることができ、その操作後に操作練習器具をリセットすることで注射操作を反復して実行することができる。操作練習器具は、ハウジングと、操作可能位置である引込位置と操作不能位置である突出位置との間で摺動可能にハウジングの中に嵌合されたカバー部材と、カバー部材を突出位置へ向けて付勢するスプリング部材と、ユーザが惹起した操作練習器具の作動に応答して引込位置から突出位置へのカバー部材の移動を制御する作動機構と、安全ピンとを備えており、様々な実施の形態のうちには、突出位置から引込位置へのカバー部材の移動を阻止するための少なくとも1つのロック解除可能なロック機構を備えたものもある。
【選択図】図1

Description

本件特許出願は、2005年11月3日付けで出願された米国仮特許出願第60/733,885号に基づく優先権を主張するものであり、同米国仮特許出願の開示内容はその全体がこの言及をもって本願開示に組込まれたものとする。
本発明は、自動注射器の操作練習器具に関する。自動注射器は、通常、薬剤を注射部位に投与するために使用されるものである。より詳しくは、本発明に係る操作練習器具は、自動注射器を使用するプロセスをシミュレートすることによって、ユーザが、薬剤の投与を実際に行う前に、自動注射器を使用するプロセスに慣れておくことができるようにするものである。
自動注射器は個人が液状薬剤を自己注射をするための公知のデバイスであり、その自己注射は皮下注射または筋肉注射として行われ、また多くの場合、緊急状況下で行われる。自動注射器は、例えば、アナフィラキシー反応(重篤なアレルギー反応)に対して処置するために使用されており、また、神経剤などの特定の毒物に対する解毒剤(例えばジアゼパムなど)を投与するためにも使用されている。自動注射器の利点の1つに、所定の処方量の液状薬剤が滅菌状態で密封して充填されており、この状態で液状薬剤の長期間の保存が可能であることから、その期間中に重大な緊急状況に陥ったときに、速やかに注射を行えるということがある。例えば、化学戦という戦闘状況下において使用するための、神経ガス解毒剤を充填した自動注射器が、これまでに製造され販売されている。また更に、この種の注射用セットを、心臓発作という医療処置を要する状況に関連した緊急状況下において抗不整脈薬を投与するために使用することも提案されている。更に別の具体例を挙げるならば、この種の注射用器具として、例えば、蜂刺されなどによる重篤なアレルギー反応を中和するための解毒剤であるエピネフィリンを充填したものなどが、これまでに市販されている。
典型的な自動注射器では、そのハウジングの内部にカートリッジが形成されている。このカートリッジは、薬剤又は薬剤成分が充填された1つ以上のチャンバを有するものであり、注射針アセンブリに装着可能なように構成されている。カートリッジには、混合調製済の液状薬剤が充填されているものもあり、また、固体状の薬剤と液体とが別々に充填されていて、注射の直前にそれらが混合されるようにしたものもある。ハウジングは作動機構を備えており、この作動機構には保存形のエネルギ源が装備されている。この保存形のエネルギ源は、例えば圧縮したスプリングなどである。作動機構を作動状態にすると一連の運動が惹起され、それら運動によって、注射針が自動注射器から突出してユーザの身体を穿刺し、続いて、その注射針を介して薬剤がユーザの体内へ注入される。複数の薬剤成分を複数の密封区分空間に別々に充填するように構成されている自動注射器では、その作動機構が作動状態となったときにそれら複数の薬剤成分を混合するための構造が組込まれていることもある。薬剤を注射部位に投与し終わったとき、注射針は突出状態となっている。
自動注射器のユーザとなるためには、自動注射器の適正操作を知っておくこと、及び、自動注射器の使用操作に慣れておくことが重要である。ユーザは、注射を実行することが必要となったときに、自動注射器を使用することに怖さを感じたり、自動注射器の正しい使用方法を知らないことなどのために、自己注射をためらうことがあってはならない。しかしながら個人が、皮下注射針を装着した自動注射器を使用して、自己注射を反復実行して練習を行うということは現実的ではない。それゆえ、自動注射器の操作をシミュレートする器具が求められており、そのような器具があれば、ユーザは、実際に薬剤を投与する事態が発生する前に、予め自動注射器の操作を練習してその操作に慣れておくことができる。また、そのような器具を用いて練習しておくことにより、薬剤の投与の仕方が不適切なものとなること、自動注射器の使用時の姿勢が不適切なものとなること、それに、薬剤を完全に投与し終わる前に誤って自動注射器を注射部位から離してしまうことなどが、いずれも防止される。
自動注射器を使用することになる可能性のある個人に、自動注射器の使用方法を習得させるための操作練習器具として、これまでに、様々な操作練習器具が開発されている。公知の操作練習器具の具体例としては、米国特許第3,426,448号公報、同第3,795,061号公報、同第4,640,686号公報、同第5,037,306号公報、それに同第5,071,353号公報に開示されているものなどがある。
上に列挙した数々の米国特許公報に記載されている操作練習器具は、自動注射器の動作をシミュレートすることに関しては効果的なものであるが、しかしながら、ユーザにとって使い勝手のよいものではなく、それは、それら操作練習器具を反復使用するために、使用可能な状態にリコックする手順が面倒だったからである。例えば、上に列挙した米国特許公報のうち、米国特許第5,071,353号公報や、同第3,795,061号公報の操作練習器具では、リコック用の補助ツールを使用しなければならない。また、米国特許第3,426,448号公報や、同第5,037,306号公報の操作練習器具では、針様部材(これは、自動注射器から突出する皮下注射針をシミュレートした、操作練習器具のハウジングの前端から突出する細長い部材であり、ただし先端を尖らせてはいない)に物理的な力を加えて、この針様部材を操作練習器具のハウジングの中に戻すために、例えば、その針様部材を何らかの表面に押し付けるなどの操作をその操作練習器具に対して行わねばならない。また、米国特許第4,640,686号公報の操作練習器具は、針様部材を備えておらず、操作練習器具をリセットもしくはリコックするには、安全ピン部材を何らかの水平面上に載置し、操作練習器具をその安全ピン部材に押し付けるようにして下方へ押下げ、その操作練習器具の開口に安全ピン部材を完全に押し込むようにしなければならない。
有用性という観点からすれば、先ず、操作練習器具は、自動注射器の動作を良好にシミュレートするものでなければならない。またそれに加えて、操作練習器具は、反復使用が可能であって、しかも、反復使用する際に、使用可能な状態にリセットする操作が非常に容易でなければならない。米国特許第4,640,686号、及び同第5,567,160号は、本発明の譲受人に譲渡されている特許であるが、それら米国特許の特許公報に開示されている操作練習器具はいずれも、反復使用を容易に行えるものである。しかしながら、それら操作練習器具は、針先傷害防止機構を備えた自動注射器(即ち、カバー部材を備えることによって、ユーザが自動注射器の使用済み注射針に触れるおそれをなくした自動注射器)の操作をシミュレートするものではない。また、市場性という観点からすれば、操作練習器具はできるだけ安価に製造できるものでなければならない。本発明の目的は、製造コストが比較的低廉であって、しかも、公知の注射操作練習器具と比べて使用方法がより簡明な注射操作練習器具を提供することにある。
本発明の1つの局面として、薬剤を投与する自動注射器の適正な操作をユーザに練習させるための、操作練習器具を提供するということがある。この操作練習器具は、自動注射器の操作をシミュレートするものである。ユーザは、練習後には、自動注射器の操作に慣れて、薬剤の投与を適切且つ安全に行えるようになる。
本発明の1つの局面として、前記操作練習器具が細長形状の中空のハウジングを備えているということがある。前記ハウジングの中にカバー部材が摺動可能に嵌合されている。前記カバー部材は引込位置から突出位置まで摺動可能である。前記引込位置は前記カバー部材が前記ハウジングの内部に略々収容された位置であり、前記操作練習器具の操作が行われる直前には前記カバー部材は前記引込位置にある。前記操作練習器具の操作が行われた直後には前記カバー部材は前記突出位置にある。スプリング部材が、前記カバー部材を前記突出位置へ向けて付勢するための付勢力を提供している。前記カバー部材には、作動機構が作用的に連結されている。前記作動機構は前記カバー部材の移動を制御して、前記カバー部材を前記引込位置に保持可能にすると共に、ユーザが惹起した前記操作練習器具の作動に応答して前記カバー部材を前記引込位置から前記突出位置へ移動可能であるようにする。また、安全ピンが前記作動機構に抜去可能に装着されるようにしてある。前記安全ピンは、前記作動機構に装着されているときに、前記引込位置から前記突出位置への前記カバー部材の移動を阻止するものである。
前記カバー部材は、少なくとも1つの案内歯が形成された細長形状アームを備えたものとすることが好ましい。前記細長形状アームは、前記作動機構の中央キャビティに延入しているものとし、前記案内歯は前記作動機構に作用的に連結されているものとすることが好ましい。
前記作動機構は、前記中央キャビティの内部に形成された案内路を備えている。前記案内歯は、前記カバー部材が略々引込位置から前記突出位置へ移動する際に、前記案内路に沿って移動する。前記作動機構は更に、前記案内路の内部において前記案内歯を案内する案内部を、前記案内路の近傍に備えている。前記案内部は、練習操作に際しても前記案内歯の移動を案内し、リセット操作に際しても前記案内歯の移動を案内する。更に、前記細長形状アームに当接して前記案内歯を前記案内路の内部に保持する保持ブリッジ部を備えるようにするのもよい。
前記案内路内に保持突起が形成されているようにすることが好ましい。該保持突起は、第1方向への前記カバー部材の移動を規制することによって、前記カバー部材が前記引込位置から前記突出位置へ向かって前記第1方向へ移動することがないようにするものである。前記案内歯は前記保持突起に係合するようにしてあり、その係合によって、前記カバー部材が前記突出位置へ向かって前記第1方向に移動することが阻止されるようにしてある。
本発明の1つの局面として、前記安全ピンは、前記作動機構に装着されているときに、前記第1方向とは逆方向の第2方向への前記カバー部材の移動を規制することによって、前記カバー部材が前記引込位置から前記突出位置へ移動しないようにするものであるということがある。前記安全ピンは更に、前記操作練習器具を操作不能状態に維持する。前記安全ピンが抜去されることによって、前記カバー部材に加えられる力に応じて前記カバー部材が前記第2方向へ移動できるようになり、またそれによって、前記カバー部材が前記突出位置へ移動可能になり、この移動によって自動注射器の注射操作がシミュレートされる。
本発明の別の1つの局面として、前記案内路に作動突起が形成されているということがある。該作動突起は、少なくとも1つの案内歯が該作動突起を超えて移動するときに、前記カバー部材が前記引込位置から前記突出位置へ移動するようにするものである。また、前記カバー部材は、前記スプリング機構の付勢力によって前記引込位置から前記突出位置へ移動するようにしたものである。
前記作動機構が、前記カバー部材が前記突出位置に達したならば前記カバー部材の更なる移動を規制する保持機構を備えているようにするのもよい。前記作動機構が更に、前記細長形状アームに当接することによって前記案内歯を前記保持機構の内部に保持する保持ブリッジ部を備えているようにするのもよい。
本発明の別の1つの局面として、前記カバー部材が少なくとも1つのロック機構を備えており、該ロック機構が、前記カバー部材が前記突出位置にあるときに前記突出位置から前記引込位置への前記カバー部材の移動を阻止するようにすることが好ましい。各々のロック機構は、前記カバー部材の前記細長形状本体部に連結したロック用アームを備えたものとする。練習操作を実行するとき、前記ロック用アームは撓むことによってロック位置へ移動し、それによって、前記ロック用アームの一部分のロック表面が前記ハウジングの一部分に係合して前記カバー部材が前記突出位置に保持されるようにする。前記ロック用アームは、一時的な圧縮が可能なものとし、前記ロック用アームが圧縮されることによって、前記ロック表面と前記ハウジングとの係合が外れて、前記カバー部材が前記突出位置から前記引込位置へ移動可能になるようにする。前記ロック部が、前記ロック用アームの圧縮を所定限度までに規制するストッパ部を備えているようにするのもよい。
本発明の別の1つの局面として、薬剤を投与する自動注射器の操作をユーザに練習させるためのリセット可能な操作練習器具を提供するということがある。ユーザは、この操作練習器具を操作することによって、自動注射器の操作をシミュレートした練習操作を実行し、実行後に操作練習器具をリセットすることによって、その練習操作を反復実行することができる。そして、この練習操作を反復して実行することにより、ユーザは自動注射器の操作に慣れることができる。前記操作練習器具は、ハウジングと、前記ハウジングの中に摺動可能に嵌合されたカバー部材とを備えている。前記カバー部材は引込位置から突出位置まで摺動可能である。前記引込位置は前記カバー部材が前記ハウジングの内部に略々収容された位置であり、前記操作練習器具の操作が行われる直前には前記カバー部材は前記引込位置にある。前記操作練習器具の操作が行われた直後には前記カバー部材は前記突出位置にある。リセット操作を実行することにより、前記カバー部材を操作可能位置である引込位置へ戻すことができる。前記カバー部材には、作動機構が作用的に連結されている。前記作動機構は前記カバー部材の移動を制御して、ユーザが惹起した前記操作練習器具の作動に応答して前記カバー部材が前記引込位置から前記突出位置へ移動可能であるようにする。また、安全ピンが前記作動機構に抜去可能に装着されるようにしてある。前記安全ピンは、前記作動機構に装着されているときに、前記引込位置から前記突出位置への前記カバー部材の移動を阻止するものである。前記安全ピンは、練習操作の開始時に前記作動機構から取り外される。前記安全ピンは、リセット操作の開始時に前記作動機構に再装着される。本発明の様々な実施の形態のうちには、少なくとも1つのロック解除可能なロック機構を備えており、該ロック機構が、前記カバー部材が前記突出位置にあるときに前記突出位置から前記引込位置への前記カバー部材の移動を阻止するようにしたものがある。前記ロック解除可能なロック機構は、ユーザがリセット操作を実行するときに前記突出位置から前記引込位置へ前記カバー部材が移動可能であるようにするものであり、前記カバー部材のこの移動によって、前記操作練習器具がリセットされて、動作可能状態である引込状態となる。
本発明の別の1つの局面として、自動注射器を適正に操作して薬剤を投与することができるように、操作練習器具を用いてユーザに練習をさせる方法を開示しているということがある。前記操作練習器具は、ハウジングと、前記ハウジングの中に摺動可能に嵌合された、引込位置と突出位置との間で摺動可能なカバー部材と、前記カバー部材に作用的に連結された、前記引込位置から前記突出位置への前記カバー部材の移動を制御する作動機構と、前記作動機構に抜去可能に装着される安全ピンとを備えている。前記方法は、前記操作練習器具の一端から前記安全ピンを抜去し、それによって前記操作練習器具を操作可能状態にするステップと、前記操作練習器具を操作して前記カバー部材を前記引込位置から前記突出位置へ移動させる(それによって前記操作練習器具が操作不能状態になる)操作ステップと、前記安全ピンを再装着するステップと、再使用のために前記操作練習器具をリセットするステップとを含むものである。
前記操作練習器具を操作する前記操作ステップは、前記操作練習器具の前記安全ピンの装着箇所とは反対側の端部をユーザの所定の体表面(例えば大腿部の表面)に押し付けるステップを含むものである。ユーザは、前記操作練習器具に十分な大きさの力を加えることによって、前記カバー部材が前記引込位置から更に引っ込んだ位置へ移動する。前記カバー部材が前記引込位置から前記更に引っ込んだ位置へ移動したときにクリック音が発生し、ユーザはその音を聞くことによって、シミュレートされた注射動作を知覚する。続いて、前記操作練習器具を前記所定の体表面に押し付けた状態を所定の時間(例えば10秒間)に亘って保持する。続いて、前記操作練習器具を前記所定の体表面から離すと、前記カバー部材が前記引込位置から前記突出位置へ移動する。本発明の様々な実施の形態のうちには、カバー部材が突出状態にロックされるようにしたものもあり、ロックされないようにしたものもある。
本発明の実施の形態のうち、カバー部材がロックされるようにしたものでは、前記操作練習器具が、該操作練習器具の操作を行った直後に前記突出位置から前記引込位置への前記カバー部材の移動を阻止する少なくとも1つのロック解除可能なロック機構を備えているようにすることが好ましい。前記リセット操作は、前記ロック解除可能なロック機構をロック解除するステップと、前記カバー部材の一端に力を加えて該カバー部材を前記突出位置から前記引込位置へ移動させるステップとを含むものである。前記操作練習器具は前記カバー部材が前記引込位置に至ったときにクリック音を発生する。前記ロック解除可能なロック機構は、前記カバー部材の細長形状本体部に連結されたロック用アームを含んでいるものとするとよい。前記ロック用アームは、ロック表面を有するロック部を備えているものとし、前記ロック用アームがロック位置へ撓むことによって、前記ロック表面が前記ハウジングの一部分に係合して、前記カバー部材を前記突出位置に保持するようにしておくとよい。ユーザは、前記ロック用アームに圧縮力を加えることにより、前記カバー部材を前記ハウジングに挿入可能にすることができる。
以下の詳細な説明を添付図面と共に参照することにより、本発明の様々な目的及び利点を明瞭に理解することができる。添付図面においては、同一ないし同等の構成要素には同一の参照符号を付してある。
以下に本発明に係る自動注射器の操作練習器具100について、図1〜図23を参照しつつ説明して行く。自動注射器の操作練習器具100は、ユーザに自動注射器の適正姿勢及び適正操作を教育するための教育ツールである。自動注射器の操作練習器具100は、自動注射器の操作をシミュレートするものであり、シミュレートされる自動注射器は、例えば、米国仮特許出願第60/599,054号(発明の名称:「自動注射器」)に開示されている自動注射器などである。尚、同米国仮特許出願の開示内容はこの言及をもって本願開示に組込まれたものとする。自動注射器の操作練習器具100が、自動注射器の操作をシミュレートするため、ユーザは、実際に薬剤を投与することなしに、薬剤を投与するための操作を練習することができる。自動注射器と異なり、操作練習器具100には、薬剤が充填されておらず、注射針機構も備えていない。操作練習器具100は、自動注射器と同一の外観を有しており、同一の操作感を提供するため、ユーザは、自動注射器に慣れることができる。また、自動注射器の操作練習器具100は、リセット操作が容易であるため、ユーザは、注射操作に慣れるまで、シミュレートされた注射操作を反復して実行することができる。更に、この操作練習器具100を用いることで、何人もの人々に自動注射器の適正操作を練習させることができる。そのため、薬剤の注射を必要とする個人が自己注射ができない状態に陥った場合に備えて、その家族に、自動注射器の適正操作を教育しておくことも可能である。更に、この操作練習器具100は、病院、診療所、それに個人医院における練習器具として使用するのにも適している。この操作練習器具100は、注射針を使用せず、薬剤を充填するもことなく、自動注射器の注射操作をシミュレートするものである。
図1に示したように、自動注射器の操作練習器具100は、アウターボディ即ちハウジング110と、安全ピン即ち解除ピン120と、操作練習器具用の作動機構130と、操作練習器具用の注射針カバー140と、スプリング機構150とを備えている。この自動注射器の操作練習器具100は、米国仮特許出願第60/599,054号に開示されている自動注射器の部品のうち、流用可能な部品(例えば、アウターボディ110、スプリング機構150、及び安全ピン120)については、それらを共有している。
アウターボディ110は、その断面形状が略々楕円形ないし長円形とされている。この断面形状とすることによって、断面形状を円形とした場合と比べて、ユーザ即ち操作者にとって、手で持ち易い、人間工学的により優れた寸法のものとなっている。また、アウターボディ110の断面形状をこのように略々楕円形としておけば、不注意な取扱いがされた場合でも、操作練習器具100が平らな面から転がり落ちてしまうということが防止される。このアウターボディ110の断面形状は、自動注射器のアウターボディの断面形状と同じ形状である。更に、このように断面形状を楕円形とすることによって、操作練習器具100に注意書きを表示したラベルを貼着する場合に、そのラベルの表示面を広く取ることができる。操作練習器具100には、例えば図23に示したような、注意書きを表示したラベル10を貼着しておくとよい。ラベル10には、自動注射器の操作をシミュレートするための、この操作練習器具100の適正姿勢及び適正操作についての注意事項を表示しておくことが好ましい。更に、ラベル10には、操作練習器具100のリセット操作についての注意事項も併せて表示しておくことが好ましい。アウターボディ110を製作するための材料は、モールド成形が容易な合成樹脂材料とすることが好ましい。アウターボディ110は、その一端に、安全ピン120が挿入される大きさの開口111(例えば図19を参照されたい)が形成されている。挿入された安全ピン120は、操作練習器具100が不注意によって使用されることを、即ち、意図せずに作動状態とされるのを防止するものである。安全ピン120は、図1、図2(b)、図4(b)、図5(a)、図6、図7、及び図22(d)に示されている。
開口111には、側方切欠部111a、111bが設けられており、それら側方切欠部は図1及び図19に示したように、アウターボディ110の両側に形成されて下方へ延在している。それら側面切欠部111a、111bは、安全ピン120に形成されて下方へ延出しているタブ121a、121bを収容することのできる寸法に形成されている。タブ121a、121bによって安全ピン120の回転が阻止されており、そのためユーザは、この安全ピン120を抜去して自動注射器100を作動状態にする際には、この安全ピン120を回転させるのではなく、引抜くのだということを容易に認識することができる。それらタブ121a、121bが実際に嵌合する相手側となるのは、作動機構130の両側に形成されている一対の係止凹部235であり、これについては後に更に詳細に説明する。側方切欠部111a、111bは、それら一対の係止凹部235に嵌合したタブ121に、ユーザが触れることができるようにするためのものである。タブ121a、121bは、押し込まれて嵌合することによって作動機構130に装着され、それによって、意図せず外れてしまうという事態が防止されている。安全ピン120は更に、下方へ延出した一対のリブ122a、122bを備えており、それらリブは、作動機構130の上端面に嵌合される。またそれらリブ122a、122bは、安全ピン120の安定性及び剛性を高めている。安全ピン120は外方を向いた平坦な端面123を備えており、この端面123には周縁突条部124が形成されている。この周縁突条部124が形成されていることによって、ユーザが安全ピン120を把持し易くなっている。この周縁突条部124は、アウターボディ110の開口111の周縁の端面に重なる寸法に形成されている。安全ピン120は、下方へ延出するピン部材125を備えており、このピン部材125は、図4(a)、図5(b)、図5(c)、図5(d)、図6、及び図7に示したように、操作練習器具用の作動機構130の中を延在するものである。安全ピン120が装着されている状態(換言するならば、安全ピン120が抜去される前の状態であり、また、これは、操作練習器具100が作動する前の状態ということもでき、これを図2(a)、図4(a)、及び図7に示した)では、このピン部材125によって、操作練習器具用の作動機構130に形成されている導溝331に沿って注射針カバーアーム145の先端が移動することが阻止されており、それによって、この操作練習器具100の作動が阻止されている。安全ピン120の端面123の形状は、アウターボディ110の楕円形ないし長円形の断面形状と同じ形状とされている。
図4、図5、図7、図8、及び図22(b)に示したように、アウターボディ110の寸法は、操作練習器具用の作動機構130と、操作練習器具用の注射針カバー140と、スプリング機構150とを、その内部に収容できる寸法とされている。作動機構を係止するための複数の係止開口113a、113b、113cを、アウターボディ110の少なくとも一方の側面に形成するようにしている。それら係止開口113には、図11に示したように、操作練習器具用の作動機構130に形成されている複数の突起即ち歯238a、238b、238cがスナップ嵌合する。それらがスナップ嵌合することによって、操作練習器具用の作動機構130は、一旦、アウターボディ110に取り付けたならば、もはやアウターボディ110から外れることはない。また、作動機構のボディ230は、このアウターボディ110に対して固定されることになる。
アウターボディ110には、前述した開口111が形成されている端部とは反対側の端部に、開口114が形成されている。この開口114は、この開口114から操作練習器具用の注射針カバー140の一部分が突出できるように形成されている。アウターボディ110のこの端部をユーザの注射部位の体表面に対向させることによって、注射針カバー140の端部をその注射部位の体表面に当接させることができるようにしてある。
以下に、操作練習器具の作動機構130について、図6〜図14、図20、及び図21を参照しつつ更に詳細に説明して行く。通常の自動注射器の作動機構とは異なり、操作練習器具100の作動機構130は、作動力を発生しない。その代わりに、作動機構130は、スプリング機構150から作用するスプリング力に応答して注射針カバー140の移動を制御することにより、自動注射器の実際の操作をシミュレートする。作動機構130はボディ230を備えており、このボディ230は、壁部231、232、233によって画成された中央キャビティ330を有する。一対の長手方向に延在するリブ234a及び234bが、壁部232及び233から延出している。更に、一対の周方向に延在するリブ235a及び235bが、壁部232及び233から延出している。リブ234aはリブ235aと交差しており、リブ234bはリブ235bと交差している。リブ234a、234b、235a、235bと、壁部231と、壁部232及び233の夫々の縁部とは、アウターボディ110の内面に接続しており、これによってアウターボディの変形が防止されている。突起238a、238b、238cは、壁部231から突出しており、開口113a、113b、113cにスナップ嵌合する寸法に形成されており、それらのスナップ嵌合によって、操作練習器具の作動機構130をアウターボディ110の内部に係止するようにしている。この構造に寄れば、作動機構130とアウターボディ110とを、接着剤などの接合手段を用いることなく互いに固定することができる。
ボディ230の一端に、安全ピン保持構造430(図10などを参照のこと)が形成されている。安全ピン保持構造430は、壁部232、233及びリブ234a、234bに一体に接続している。安全ピン保持構造430は、作動機構130の上端を形成している。安全ピン保持構造430は、一対の辺縁部431a、431bを備えており、それら辺縁部431a、431bは、リブ235a、235bと同様に径方向外方へ延出している。辺縁部431a、431bは、作動機構130の上端を形成しており、アウターボディ110の変形を防止する機能も果たしている。安全ピン保持孔432が設けられており、安全ピン120の下方へ延出しているピン部材125がこの安全ピン保持孔432に嵌合するようにしてある。図6、図7、図9、図13、及び図14に示したように、安全ピン保持孔432は、安全ピン保持構造430を貫通して延在し、中央キャビティ330に連通している。ピン部材125を安全ピン保持孔432に嵌合したならば、このピン部材125は中央キャビティ330の中へ突出する。
安全ピン保持構造430の上端面近傍の両側に一対の保持凹部433a、433bが形成されている。一対の保持凹部433a、433bは、アウターボディ110の一対の側部凹部111a、111bに対して位置が揃えられており、安全ピン120を自動注射器100に固定したときに、一対のタブ121a、121bが一対の保持凹部433a、433bに嵌合する。保持凹部433a、433bの大きさは、安全ピン120を装着位置に固定して勝手に外れないようにするだけの圧縮力をタブ121a、121bに作用させることができる大きさとしてある。
以下に、操作練習器具用の作動機構130の中央キャビティ330について、図6〜図14を参照して説明する。中央キャビティ330は、作動機構130の内壁面に形成された導溝即ち案内溝331を備えている。導溝即ち案内路331は、注射針カバーアーム145を案内するための案内径路を形成している。注射針カバーアームの案内歯146の移動経路を、図14に示した。中央キャビティ330は、導溝331の内部に設けられた案内部332を備えており、この案内部332は、注射針カバーアーム145及び案内歯146を導溝331内において適正に案内するためのものである。案内部332は、アウターボディ110の中へ注射針カバー140が押し込まれたときに、注射針カバーアーム145及び案内歯146を、導溝331内に形成されている保持突起331aへと案内する。保持突起331aは、注射針カバー140を引込位置即ち操作可能位置に保持するための突起である。
操作練習器具100を操作するときに、導溝331に沿って注射針カバーアーム145を押し込んで行くために必要とされる力の大きさが、複数の傾斜面331bとそれら傾斜面を接続している丸みを付けた面とによって制御される。複数の傾斜面331bの傾斜角と、スプリング機構150から加わる力とによって、この操作練習器具100を作動させる際の力の大きさの変化が、実際の自動注射器を作動させる際の力の大きさ変化と同じになるようにしている。導溝331には作動突起331cが形成されている。この作動突起331cによって導溝331における遷移点が画成されている。注射針カバーアーム145は、この作動突起331cを乗り越えて落下したならば、案内部332の反対側を通過するようになる。これによって、注射針カバーアーム145は、導溝331に沿って自由に移動できる状態になり、そのため、注射針カバー140は、スプリング機構150から加わる作動力によって、アウターボディから一杯に突出した位置まで突出することができるようになる。更に、注射針カバーアーム145が作動突起331cを乗り越えて落下したときに可聴「クリック」音が発生し、それによって、自動注射器の注入動作が開始されたことを知ることができる。
中央キャビティ330は、注射針カバーアーム保持部333を備えている(これについては、例えば図10などを参照されたい)。注射針カバーアーム保持部333は、ボディ230の内壁面321に形成されている。注射針カバーアーム保持部333は、注射針カバーアーム145を保持することによって、注射針カバー140の突出方向への移動を規制している。より詳しくは、案内歯146が、この注射針カバーアーム保持部333に嵌合して保持される。注射針カバーアーム保持部333はその背面側に傾斜面333aを備えている。この傾斜面333aは、操作練習器具100の組立て作業を容易にするものであり、これについては後に更に詳細に説明する。注射針カバーアーム145を操作練習器具の作動機構130の中へ押し込んで行くと、その案内歯146が、この傾斜面333aに沿って移動して、保持部333を乗り越える。続いて、注射針カバー140に引き抜き方向の力を加えると、案内歯146が保持部333に嵌合する。
中央キャビティ330は、注射針カバーアームを案内する案内ブリッジ部334を備えている。この案内ブリッジ部334は、注射針カバーアーム145を導溝331に接触した状態に維持するものである。
作動機構のボディ230は、その下端近傍部分に形成された一対の突起236a、236bを備えている(図9及び図13などを参照されたい)。それら突起236a、236bはスプリング機構150を保持するための保持面を備えている。作動機構のボディ230から複数の安定取付部237が突出しており、それら安定取付部237はスプリング機構150を支持するための支持部を備えている。
以下に、注射針カバー140について、図1、図7、図8、及び図15〜18を参照して更に詳細に説明する。注射針カバー140は、自動注射器の注射針カバーの操作感をシミュレートするものである。操作練習器具100の注射針カバー140は、通常の自動注射器における注射針などの部品を装着可能にはしていない。注射針カバー140はアウターボディ10の中に摺動可能に嵌合されており、図2(a)及び図2(b)に示した引込位置から図2(d)及び図3(a)に示した突出位置まで移動可能である。自動注射器の注射針カバーと同様に、操作練習器具100の注射針カバー140も、平坦な端面141を有しており、この端面141に、開口141aが形成されている。開口141aは自動注射器の注射針カバーに形成されている注射操作時に注射針が通過する開口と同様に形成してある。
注射針カバー140は一体成形品として構成した部品とすることが好ましい。端面141から反対側の端面143まで、細長形状の中央本体部142が延在している。他端の端面143は、図15に示したように、アウターボディ100の楕円形の断面形状に対応した楕円形に形成されている。中央本体部142の両側縁に沿って、長手方向に延在する補強リブ144a、144bが設けられている。補強リブ144a、144bは、中央本体部142の正面側と背面側との両方に設けられている。補強リブ144a、144bは、中央本体部142を補強することに加えて、注射針カバー140の外形形状を、自動注射器の注射針カバーの厚み形状と同じものとする機能を果たしており、それによって、この注射針カバー140がアウターボディ110の中で、自動注射器の中と全く同様に摺動するようにしている。更に、辺縁リブ147a、147bも、安定性を高めると共にアウターボディ110の形状を維持する機能を果たしている。
注射針カバーの端面143から延出している注射針カバーアーム145は、アウターボディ110の中を貫通して、この操作練習器具の作動機構130の中へ延入している。注射針カバーアーム145先端に、少なくとも1つの案内歯146を形成するようにしている。案内歯146は、導溝331に沿って移動し、所定の時点で保持部333に係合するようにしてある。図18に別構成例の案内歯146を示した。この案内歯146は一対の突片部146a、146bを備えており、それら突片部は注射針カバーアーム145の先端近傍においてこの注射針カバーアーム145の両側へ突出している。案内歯146と同様に、それら突片部146a、146bも、導溝331に沿って移動し、所定の時点で保持部333に係合するようにしてある。
注射針カバーの端面143から少なくとも1つのスプリング案内突起148が突出している。スプリング案内突起148は、スプリング機構150を適切に位置決めして、注射針カバーアーム145が、図1、図4、図5、図7、及び図8に示したように、スプリング機構150の中心に沿って延在するようにするものである。
注射針カバー140には、この注射針カバー140をロックするための少なくとも1つのロック用アーム240を設けるようにしている。注射針カバーのロック用アーム240は、注射操作が完了して注射部位の体表面から操作練習器具100を離したときに、注射針カバー140が操作練習器具100のアウターボディ110の中へ引っ込んでしまうのを防止するものである。各々のロック用アーム240は、端面143から延出した桿状部241を備えている。この桿状部241の一部分と中央本体部142との間に、図16及び図17に示したように、補強板部242が設けられている。補強板部242は、桿状部241を安定させて、桿状部241の内方への撓み(中央本体部142へ近付く方向の撓み)を限定する機能を果たすものである。
ロック用アーム240は更に屈曲部243を備えており、この屈曲部243は内方斜行部243aと外方斜行部243bとを有している。この屈曲部243を備えることによって、ロック用アーム240が撓むことができるようにしてあり、ロック用アーム240が外方へ撓んでアウターボディ110に係合することによって、図2(d)、図4(d)、図5(a)、及び図8に示したように、注射針カバー140が突出位置に保持される。屈曲部243と端面141との間を、桿状のロック部244が延在している。ロック部244は傾斜した端面244aを備えており、この端面244aは、注射針カバー140が突出位置にあるときに、アウターボディ110の端面と当接する形状に形成されている。以上の構成によれば、ロック用アーム240を押圧して撓ませない限り、注射針カバー140をアウターボディ110の中へ引っ込ませることはできないようになっている。
ユーザは、注射針カバー140をリセットする(即ち、注射針カバー140をアウターボディ110の中へ引っ込ませる)ときには、桿状のロック部244に押圧力を作用させる(例えば、両側の2つのロック部244を指で挟んで押し縮めるようにする)ことで、端面244aをアウターボディ110から外し、そして、注射針カバー140をアウターボディ110の中へ押し込み、即ち引込位置へ移動させる。ロック部244の内側部分には、ロック用アーム240の内方への移動を所定限度までに規制するストッパ部245が設けられている。このストッパ部245が中央本体部142に当接することによって、ロック用アーム240が過度に圧縮されることが防止される。これによって、ロック用アーム240の損傷が防止されている。更に、圧縮力は、屈曲部243の中央に加わるようになっている。
注射針カバーのロック用アーム240は、アウターボディ110の内部にあって圧縮力を受け続けてているうちに、応力解放が進行することがあり、そうなると、アウターボディ110から引き出されても、最初に成形品として形成された時の形状には戻れなくなることがあり、ひいては、注射針カバー140を延出位置にロックできなくなるおそれがある。図24〜図29に示した様々な実施の形態に係る注射針カバーは、そのような事態の発生を、たとえ完全には防止できないまでも、少なくとも低減するようにした、別構成例に係る注射針カバーである。図24に示した1つの別構成例に係る注射針カバー2440は端面2441を有する。この注射針カバー2440における好ましい特徴は、その前端部分2401が「m」字形に形成されているため、ロック用アームの実効長さを大きく取れることである。ロック用アームの実効長さが大きいことから、ロック用アームに作用する応力が小さく、それによって、応力解放が進行するおそれが低下している。
図25及び図27に示したのは、また別の実施の形態に係る注射針カバーである。この別構成例に係る注射針カバー2540における好ましい特徴は、ワンピース部品として形成された金属製の板バネ部材2502(これは図26にも示した)を備えており、この板バネ部材2502が注射針カバーのロック用アーム2240の一部分を構成していることである。板バネ部材2502は、応力解放の結果として発生する膠縮力に対抗して注射針カバーのロック用アーム2240を移動させる力を発揮するように予荷重が入れられる。注射針カバー2540は、好ましくは板バネ部材2502をその位置に固定する保持機構2504を備えている。注射針カバー2540は、図からも明らかなように(図27)、自動注射器操作練習器具2700に装着された状態にあるときには、注射針カバー140と同様の外観を呈している。このとき、板バネ部材2502は、その大部分がアウターボディ110の中に隠れている。板バネ部材2502の一対のスプリングアームは、注射針カバーのアーム部のフィンガーグリップ部2506の内側面に対して、自由に移動できる状態にしておく。板バネ部材2502は、注射針カバー2540を一体成形品として形成した後に、それに取り付けるようにしてもよい。或いは、別法として、ワンピース部品の板バネ部材2501を、その弾性力を利用して、一対のフィンガーグリップ部2502の内側面に亘って縮装するようにしてもよい。また別の実施の形態として、板バネ部材2501をワンピース部品とせずに、一対の同形の板バネ片を組み合わせて成るものとし、それら板バネ片を注射針カバー2540の両側に1枚ずつ取り付けるようにしてもよい。
図28及び図29に示したのは、別の実施の形態に係るアウターボディである。このアウターボディは、前述した自動注射器操作練習器具2700及び注射針カバー2540と組合せて使用することのできるアウターボディである。このアウターボディ2810の好ましい特徴は、一対の開口部2812が形成されており、それら開口部によって、一対の注射針カバーのロック用アーム2240がリセット位置(操作時位置)にあるときに、それらロック用アーム2240に圧縮力が作用しない大きさ及び構成となっていることである。開口部2812を形成するには、例えば、アウターボディ2810の周壁部に、アウターボディ2810の主軸(長手方向軸心)2814に沿った方向に延在する切れ目を削設するなどの方法があり、即ち、アウターボディ2010を成形品として形成した後に開口部2812を形成するという方法がある。開口部2812は、フィンガーグリップ部2506の全長に、更に作動ストローク(引込位置から延出位置までのストローク)分の長さを加えた全体を収容できるだけの、十分な長さを有するようにする。更に、開口部2812は、スロットの形状に形成して、なるべく目立たず、触れたときの違和感の小さなものとすることが好ましく、また、フィンガーグリップ部は、そのスロットの形状に合わせた形状に形成することが好ましい。更に、ラベル10(図23)は、そのスロットに対応した領域及びその周囲領域に裏打ち材を張着しておき、ラベル10が注射針カバーに貼り付かないようにしておくとよい。
注射針カバー140、2440、及び2540を製作するための材料としては「デルリン900P(登録商標)」などを用いることができる。或いはまた、より分子量の大きな、高分子量グレードのデルリン(登録商標)(例えば「デルリン500P(登録商標)」や、「デルリン100P(登録商標)」など)を用いれば、注射針カバーの性能が更に向上する可能性がある。また、注射針カバーの製作材料として、充填材を充填した材料を用いることもでき、例えば、ガラス繊維充填グレードのデルリン(登録商標)(このグレードのデルリン(登録商標)は、非充填グレードのデルリン(登録商標)の約3倍の剛性を有する)などを用いることができる。更に別の選択肢として、充填材を充填したポリマー材料を用いることもできる。
本発明の別の1つの実施の形態として、自動注射器操作練習器具が非ロック式の注射針カバーを備えるようにしたものがあり、これを図30〜図32に示した。非ロック式の注射針カバーは、突出位置にあるときにも、ロック状態とはされていない。そのため、非ロック式の注射針カバーは、突出位置にあるときにはロック状態とされている注射針カバーと比べて、ユーザがより容易にリセットすることができ、なぜならば、ロック用アーム240を操作する必要がないからである。図30に、1つの実施の形態に係る非ロック式の注射針カバー3040を示した。この注射針カバー3040は、屈曲部3043と桿状部3044との結合部3005に、前述した注射針カバー140にあるような傾斜した端面244aを備えていない(前述した注射針カバー140では、傾斜した端面244aがアウターボディ110の端面に当接するように形成されている)。図31に、別の1つの実施の形態に係る非ロック式の注射針カバー3140を示した。この注射針カバー3140は、ロック用アーム240を備えておらず、その代わりに一対の外側リブ3144を備えているが、ただしそれら外側リブ3144は、注射針カバー3140が突出位置からアウターボディ110の中へ引っ込むのを阻止するものではない。図32に示したのは、この非ロック式の注射針カバー3140を備えた自動注射器操作練習器具3200であり、図示した注射針カバー3140は突出位置にある。ユーザは、注射針カバー3140をリセットするには、この注射針カバー3140を矢印3203で示した方向に移動させて、アウターボディ110中へ押し戻せばよい。
以下に、操作練習器具100を組立てるプロセスについて、図20〜図22を参照して更に詳細に説明する。先ず、図22(a)に示したように、注射針カバー140をアウターボディ110に挿入して、このアウターボディ110の他端114から注射針カバー140を部分的に突出させる。次に、図22(b)に示したように、スプリング機構150をアウターボディ110に挿入して、注射針カバーアーム145が、そのスプリング機構150の中心を延在するようにする。スプリング機構150は、スプリング案内突起148に係合することによって、アウターボディ110の中で適正な姿勢にされる。
次に、図22(c)に示したように、操作練習器具用の作動機構130をアウターボディ110の中に挿入する。このとき、注射針カバーアーム145が中央キャビティ330の中に入るようにする。作動機構130を挿入しはじめると、先ず、案内歯146が保持部333の傾斜面333aに当接する。当接した案内歯146は傾斜部333aに沿って移動し、それに伴って注射針カバーアーム145が撓み、そして、案内歯146及び注射針カバーアーム145が保持部333を乗り越える。作動機構130を更にアウターボディ110の中へ挿入して行くと、壁部231の複数の係止突起238a、238b、238cが、アウターボディ110の複数の係止開口113a、113b、113cにスナップ嵌合し、また、注射針カバーアーム145が導溝331の中を案内される。注射針カバーアーム145及び案内歯146は、案内歯146が案内部332に当接することによって導溝331の中を案内される。そして、案内歯146が保持突起331aに嵌合する。
次に、図22(d)に示したように、安全ピン120を、この操作練習器具用の作動機構130の中に挿入する。これによって、安全ピン120の下方に突出しているピン部材125が、中央キャビティ330の安全ピン保持孔432に挿入する。このピン部材125は、案内歯146及び注射針カバーアーム145と係合することにより、注射針カバーアーム145が作動突起331cを超えて移動するのを阻止する。これによって、注射針カバー140は引込位置に保持される。以上によって、この操作練習器具100は、図22(e)に示したように、組立てが完了した状態になる。続いて、図23に示したラベル10を、アウターボディ110の表面に貼着する。こうして操作練習器具100は操作可能状態となる。
以下に、操作練習器具100の操作方法ないしはその動作について、図2(a)〜図2(d)、図4(a)〜図4(d)、図14、及び図23を参照して説明する。図2(a)及び図4(a)に示したのは、操作可能状態にある操作練習器具100である。自動注射器の注射操作をシミュレートした練習操作を行うために、ユーザは、先ず、図2(b)、図4(b)、及び図23に示したように、安全ピン120を抜去する。これによって、案内歯146及び注射針カバーアーム145の移動がこの安全ピン120によって阻止されていた状態が解除される。続いて、ユーザは、図23のラベルに図示されているように、注射針カバー140の端面141を、自身の大腿部に(またはその他の体表面に)しっかりと押し付ける。注射針カバー140が大腿部に押し付けられることによって、注射針カバーアーム145の案内歯146が、図4(c)に示したように、保持突起331aから離脱して、導溝331の中を移動する。注射針カバーアーム145は、図14に矢印で示した経路に沿って移動する。案内歯146は、傾斜面331bと当接することによって、作動突起331cの方へ案内される。続いて、案内歯146が作動突起331cを乗り越えて落下することによってクリック音が発生する。またこれによって、注射針カバーアーム145は、図4(c)に示したように、案内部332の反対側へ移動する。ユーザは、操作練習器具100を大腿部に押し付けた状態を、所定時間(例えば10秒間)に亘って維持するようにし、このようにするのは、自動注射器の注射操作をシミュレートするためである。
続いて、操作練習器具100を大腿部から離したならば、それによって、注射針カバーアーム145が、導溝331の中を、安全ピン保持孔432から離れる方向へ移動できるようになる。すると、スプリング機構150からの付勢力によって、注射針カバー140が、アウターボディ110から突出する方向へ移動し、そのように移動した状態を、図2(d)及び図4(d)に示した。注射針カバー140が突出方向へ移動するのにつれて、外側方へ拡がった状態にあるロック部244の外側面が、アウターボディ110の内側面に沿って移動して行く。そして、このロック部244の傾斜した端面244aが、アウターボディ100の先端を超えたならば、屈曲部243からの力と、この時点では圧縮された状態にあるロック部244からの圧縮力とが、ロック部244を外側方へ付勢しているために、傾斜した端面244aがアウターボディ110の端面に係合し、これによって、注射針カバー140がアウターボディ110の中へ押し戻されることが阻止されるようになる。注射針カバー140が突出方向へ移動は、図8及び図20に示したように、案内歯146が保持部333に嵌合することによって規制されている。案内ブリッジ部334は、図4(d)に示したように、案内歯146が持ち上がって保持部333から外れることがないように設けられている。この時点で、注射針カバー140は、突出位置に保持された状態となっており、これも図4(d)に示した通りである。また、この状態は、自動注射器の使用直後の状態に対応している。
以下に、操作練習器具100のリセット操作について、図3、図5、図7、図8、図14、及び図20を参照して説明する。リセット操作を行う直前の状態では、図8及び図20に示したように、案内歯146が保持部333に嵌合している。リセット操作を行うには、先ず、図5(a)に示したように安全ピン120を挿入する。これによって、図5(b)に示したように、ピン部材125が安全ピン保持孔432を貫通して中央キャビティ330へ延入し、図3(a)に示した状態になる。続いてユーザは、ロック部244に対して内側方への圧縮力を加えて、図3(b)に示したように、ロック用アーム240を圧縮変形させる。このとき、ロック部244の内方への移動は、ストッパ部245によって所定限度までに規制されている。傾斜した端面244aが、アウターボディ110の端部の開口の縁部を通過できるようになったならば、ユーザは、安全ピン120に力を加えつつ(例えば指または掌で安全ピン120を押さえつつ)、注射針カバー140をアウターボディ110の中へ押し戻すようにする。
注射針カバー140をアウターボディ110の中へ押し込みはじめると、先ず、案内歯146が保持部333から離脱する。続いて、案内部332が、案内歯146及び注射針カバーアーム145を、導溝331の一側に沿って案内する。そして、案内歯146が保持突起331aを乗り越えたときに、クリック音が聞こえる。この時点で、注射針カバー140から手を離しても、案内歯146が保持突起331aと係合するため、注射針カバー140がスプリング機構150の付勢力によって突出位置へ戻されることはない。また、図5(d)に示したように、ピン部材125によって導溝331の中で案内歯146が移動しないように規制されているため、案内歯146及び注射針カバーアーム145は、作動突起331cを超えて移動することができない。従って、このとき操作練習器具100は、図3(d)及び図5(d)に示した状態になっており、即ち、使用可能な状態になっている。
尚、以上に説明した自動注射器の操作練習器具に対しては、本発明の範囲から逸脱することなく、様々な改変及び変更を加えることができる。
本発明の1つの実施の形態に係る自動注射器の操作練習器具の構成部品を示した分解図である。 (a)〜(d)は、自動注射器の操作練習器具の操作シーケンスを説明するための一連の側面図であり、ここに示した操作シーケンスは、自動注射器の注射操作をシミュレートした操作シーケンスである。 (a)〜(d)は、自動注射器の操作練習器具を反復使用するためにリセットするときの操作シーケンスを説明するための一連の側面図である。 (a)〜(d)は図2の(a)〜(d)の自動注射器の操作練習器具の一連の断面側面図であり、自動注射器の操作練習器具の操作シーケンスを示した図である。 (a)〜(d)は、図3の(a)〜(d)の自動注射器の操作練習器具の一連の断面側面図であり、自動注射器の操作練習器具を反復使用するためにリセットするときの操作シーケンスを示した図である。 自動注射器の操作練習器具のアウターボディの内部における、操作練習器具用の作動機構及び安全ピンの配置を示した断面側面図である。 自動注射器の操作練習器具の断面側面図であり、安全ピンが抜去される前であって、注射針カバーがアウターボディの内部に引っ込んでいるときの、作動機構の内部における注射針カバーアームの位置を示した図である。 自動注射器の操作練習器具の断面側面図であり、操作練習器具の操作直後であって、注射針カバーが突出位置にあるときの、作動機構の内部における注射針カバーアームの位置を示した図である。 本発明の1つの実施の形態に係る操作練習器具用の作動機構の斜視図であって、同作動機構を左方後方から見た斜視図である。 図9に示した操作練習器具用の作動機構の側面図である。 図9に示した操作練習器具用の作動機構の斜視図であって、同作動機構を左方前方から見た斜視図である。 図9に示した操作練習器具用の作動機構の斜視図であって、同作動機構を上方後方から見た斜視図である。 図9に示した操作練習器具用の作動機構の斜視図であって、同作動機構を後方から見た斜視図である。 図9に示した操作練習器具用の作動機構の中央キャビティの拡大模式図であって、注射針カバーアームの移動経路を示した図である。 注射針カバーアームの拡大模式図である。 注射針カバーの模式図である。 図16の注射針カバーの側面図である。 本発明の別の実施の形態に係る注射針カバーの側面図である。 本発明の1つの実施の形態に係る自動注射器の操作練習器具のアウターボディの斜視図であって、同アウターボディを左方前方から見た斜視図である。 注射針カバーが突出位置にあるときの操作練習器具用の作動機構の内部における注射針カバーアームの位置を示した斜視図である。 操作練習器具用の作動機構及び注射針カバーアームを示した側方から見た斜視図である。 (a)〜(e)は、本発明に係る自動注射器の操作練習器具の組立て方を示した側面図である。 自動注射器の操作練習器具に用いるラベルの模式図である。 本発明の実施の形態に係る別構成例の注射針カバーの断面図である。 本発明の実施の形態に係る更なる別構成例の注射針カバーの断面図である。 図25に示した別構成例の注射針カバーに用いられている板バネの側面図である。 本発明の実施の形態に係る別構成例の注射針カバーを備えた自動注射器の操作練習器具の断面図である。 本発明の実施の形態に係る自動注射器の操作練習器具の別構成例のアウターボディの斜視図である。 図28に示したアウターボディの側面図である。 本発明の実施の形態に係る別構成例の非ロック式の注射針カバーの断面図である。 本発明の実施の形態に係る更なる別構成例の非ロック式の注射針カバーの断面図である。 図31に示した非ロック式の注射針カバーを備えた本発明の実施の形態に係る自動注射器の操作練習器具の模式的斜視図である。

Claims (30)

  1. 薬剤を投与する自動注射器の操作をユーザに練習させるための操作練習器具において、
    ハウジングと、
    前記ハウジングの中に摺動可能に嵌合されたカバー部材であって、該操作練習器具の操作が行われる直前の前記ハウジングに対する相対位置である引込位置から、該操作練習器具の操作が行われた直後の前記ハウジングに対する相対位置である突出位置へ摺動可能なカバー部材と、
    前記カバー部材を前記突出位置へ向けて付勢するスプリング部材と、
    前記カバー部材に作用的に連結された作動機構であって、ユーザが惹起した該操作練習器具の作動に応答して前記引込位置から前記突出位置への前記カバー部材の移動を制御する作動機構と、
    前記作動機構に抜去可能に装着される安全ピンであって、前記作動機構に装着されているときに、該操作練習器具の作動を阻止し、前記引込位置から前記突出位置への前記カバー部材の移動を阻止する安全ピンと、
    を備えることを特徴とする操作練習器具。
  2. 前記カバー部材は、案内歯が形成された細長形状アームを備えており、前記案内歯は前記作動機構に作用的に連結されていることを特徴とする請求項1記載の操作練習器具。
  3. 前記作動機構は、
    中央キャビティと、
    前記中央キャビティの内部に形成された案内路とを備えており、
    前記案内歯は、前記カバー部材が略々引込位置から前記突出位置へ移動する際に、前記案内路に沿って移動するようにしてある、
    ことを特徴とする請求項2記載の操作練習器具。
  4. 前記作動機構は、前記案内路の内部において前記案内歯を案内する案内部を前記案内路の近傍に備えていることを特徴とする請求項3記載の操作練習器具。
  5. 前記作動機構は、前記細長形状アームに当接することで前記案内歯を前記案内路の内部に保持するようにする保持ブリッジ部を更に備えていることを特徴とする請求項3記載の操作練習器具。
  6. 前記案内路内に保持突起が形成されており、該保持突起は、第1方向への前記カバー部材の移動を規制することによって、前記カバー部材が前記引込位置から前記突出位置へ向かって前記第1方向へ移動することがないようにするものであることを特徴とする請求項3記載の操作練習器具。
  7. 前記案内歯が前記保持突起に係合することを特徴とする請求項6記載の操作練習器具。
  8. 前記安全ピンは、前記作動機構に装着されているときに、前記第1方向とは逆方向の第2方向への前記カバー部材の移動を規制することによって、前記カバー部材が前記引込位置から前記突出位置へ移動しないようにするものであることを特徴とする請求項6記載の操作練習器具。
  9. 前記安全ピンは、前記案内歯及び前記細長形状アームと係合することで、前記第2方向への前記カバー部材の移動を規制することを特徴とする請求項8記載の操作練習器具。
  10. 前記安全ピンが抜去されることによって、前記カバー部材に加えられる力に応じて前記カバー部材が前記第2方向へ移動できるようになることを特徴とする請求項8記載の操作練習器具。
  11. 前記案内路に作動突起が形成されており、該作動突起は、前記案内歯が該作動突起を超えて移動することに応答して、前記カバー部材が前記引込位置から前記突出位置へ移動するようにするものであることを特徴とする請求項3記載の操作練習器具。
  12. 前記カバー部材は、前記スプリング機構の付勢力によって前記引込位置から前記突出位置へ移動するようにしてあることを特徴とする請求項11記載の操作練習器具。
  13. 前記作動機構は、前記カバー部材が前記突出位置にあるときに前記カバー部材の更なる移動を規制する保持機構を備えていることを特徴とする請求項11記載の操作練習器具。
  14. 前記作動機構は、前記細長形状アームに当接することで前記案内歯を前記保持機構の内部に保持するようにする保持ブリッジ部を更に備えていることを特徴とする請求項13記載の操作練習器具。
  15. 前記カバー部材は、該カバー部材が前記突出位置にあるときに前記突出位置から前記引込位置への該カバー部材の移動を阻止する少なくとも1つのロック機構を備えていることを特徴とする請求項1記載の操作練習器具。
  16. 前記カバー部材は、細長形状本体部と少なくとも1つの前記ロック機構とを備えており、
    前記ロック機構は前記細長形状本体部に連結したロック用アームを備えており、前記ロック用アームはロック表面を有するロック部を備えており、前記ロック用アームは撓むことによってロック位置へ移動し、それによって、前記ロック表面が前記ハウジングの一部分に係合して前記カバー部材が前記突出位置に保持されるようにしてある、
    ことを特徴とする請求項15記載の操作練習器具。
  17. 前記ロック用アームは、一時的な圧縮が可能とされており、前記ロック用アームが圧縮されることによって、前記ロック表面と前記ハウジングとの係合が外れて、前記カバー部材が前記突出位置から前記引込位置へ移動可能になるようにしてあることを特徴とする請求項16記載の操作練習器具。
  18. 前記ロック部は、前記ロック用アームの圧縮を所定限度までに規制するストッパ部を備えていることを特徴とする請求項17記載の操作練習器具。
  19. 前記安全ピンのピン部材が、前記作動機構の孔に挿入されることによって、該操作練習器具の作動が阻止されるようにしてあることを特徴とする請求項1記載の操作練習器具。
  20. 前記安全ピンは、該安全ピンから突出した少なくとも1つのタブを備えており、該少なくとも1つのタブは、該少なくとも1つのタブに対応して前記作動機構に形成されている凹部に押し込まれて嵌合していることを特徴とする請求項1記載の操作練習器具。
  21. 前記安全ピンは、該安全ピンを前記作動機構に装着したときに前記カバー部材を前記突出位置から前記引込位置へ戻ることによりリセットする操作が可能になるものであることを特徴とする請求項1記載の操作練習器具。
  22. 前記案内部は、前記リセット操作に際して、前記案内路に形成された保持突起へ向けて前記案内歯を案内するように、前記中央キャビティの内部に設けられていることを特徴とする請求項4記載の操作練習器具。
  23. 前記安全ピンが、前記案内歯及び前記細長形状アームに係合することで、リセット操作に際して前記カバー部材の第2方向への移動が規制されるようにしたことを特徴とする請求項3記載の操作練習器具。
  24. 自動注射器を適正に操作して薬剤を投与するように自動注射器の操作をユーザに練習させるための操作練習器具の使用方法において、前記操作練習器具は、ハウジングと、前記ハウジングの中に摺動可能に嵌合された、前記ハウジングに対する相対位置としての引込位置と前記ハウジングに対する相対位置としての突出位置との間で摺動可能なカバー部材と、前記カバー部材に作用的に連結された、前記引込位置から前記突出位置への前記カバー部材の移動を制御する作動機構と、前記作動機構に抜去可能に装着される安全ピンとを備えており、
    前記操作練習器具の一端から前記安全ピンを抜去し、それによって前記操作練習器具を操作可能状態にするステップと、
    前記操作練習器具を操作して前記カバー部材を前記引込位置から前記突出位置へ移動させ、それによって前記操作練習器具が操作不能状態になるようにする、操作ステップと、
    前記安全ピンを再装着するステップと、
    前記操作練習器具をリセットするステップと、
    を含むことを特徴とする使用方法。
  25. 前記操作練習器具を操作する前記操作ステップは、
    前記操作練習器具の他端をユーザの所定の体表面に押し付けるステップと、
    前記操作練習器具を前記所定の体表面に押し付けた状態を所定の時間に亘って保持するステップと、
    前記操作練習器具を前記所定の体表面から離して、前記カバー部材を前記引込位置から前記突出位置へ移動可能にするステップと、
    を含むことを特徴とする請求項24記載の方法。
  26. 前記操作練習器具を前記所定の体表面から離す前記ステップは、
    前記操作練習器具を前記所定の体表面から離して、前記カバー部材を前記引込位置から前記突出位置へ移動可能にするステップと、
    ロック解除可能なロック機構によって前記カバー部材が前記突出位置にロックされるようにするステップと、
    を含むことを特徴とする請求項25記載の方法。
  27. 前記操作練習器具の他端をユーザの所定の体表面に押し付ける前記ステップは、前記カバー部材が前記引込位置から更に引っ込んだ位置へ一時的に移動させるような力を前記操作練習器具に作用させるステップを含むことを特徴とする請求項25記載の方法。
  28. 前記カバー部材が前記引込位置から前記更に引っ込んだ位置へ移動したときに可聴音が発生するようにすることを特徴とする請求項27記載の方法。
  29. 前記ロック解除可能なロック機構をロック解除するステップと、
    前記カバー部材の一端に力を加えて該カバー部材を前記突出位置から前記引込位置へ移動させるステップと、
    を更に含むことを特徴とする請求項26記載の方法。
  30. 前記ロック解除可能なロック機構は、前記カバー部材の細長形状本体部に連結されたロック用アームを含んでおり、該ロック用アームが、ロック表面を有するロック部を備えており、
    前記ロック用アームがロック位置へ撓むことによって、前記ロック表面が前記ハウジングの一部分に係合して、前記カバー部材を前記突出位置に保持するようにしてあり、
    前記ロック機構をロック解除する前記ステップは、前記ロック用アームに圧縮力を加えて前記カバー部材を前記ハウジングに挿入可能にするステップを含む、
    ことを特徴とする請求項29記載の方法。
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