JP2009514025A - 顕微鏡カバースリップおよびその使用 - Google Patents

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Abstract

本発明は、カバースリップまたはカバースリップが取り付けられた顕微鏡用スライドを一意または非一意に識別しかつ/またはそれに関する情報を提供するために用いることができる、自身の上に指標を有するガラスまたはプラスチックの板を材料として構成された顕微鏡カバースリップである。バーコードなどの指標は機械可読であることが好ましい。顕微鏡カバースリップは、粘着性表面および非粘着性表面を有することができ、粘着性表面には溶剤活性型の乾燥接着膜(接着剤コーティング)が付着されており、その上に、カバースリップの粘着面を示すための指標を有する。粘着性表面の乾燥接着膜は、その貯蔵状態または利用前の状態では非粘着性(非付着性)である。使用時は、粘着面の接着剤を溶剤で活性化することができる。

Description

(背景)
カバースリップは、先行技術においては、一般に顕微鏡用スライドに付着された生物試料を永久的に覆うために用いられる。カバースリップは、ガラスでもプラスチックでもよいが、生物試料の視覚化を可能にするために、常に透明である。カバースリップは、取付け媒体によって顕微鏡用スライドに固定されるか、または取り付けられる。取付け媒体が生物試料の上に塗布され、カバースリップが該取付け媒体の上に配置され、形成されたすべての泡がカバースリップの縁部まで押し進められ、密封されたカバースリップが形成される。取付け媒体の種類は、当該分野で周知である。これらの取付け媒体は、集合的に「封入剤」として知られている。封入剤の初期版は、カナダのもみの木(アビエスバルサメア)から作られ、カナダバルサムとして知られていた。この天然のままの媒体は、時が経つにつれて黄変し、その結果、生物試料の可視化を妨げていた。最近の進展により、高品質で透明であり、かつ黄変しないカバースリップ取付け媒体を生成する合成封入剤が製造された。これらの高品質封入剤の一例は、Richard−Allen Scientific(登録商標)から市販されているCytoseal(商標)XYLである。
カバースリップの片面に溶剤活性型接着剤を特徴として備えているカバースリップも当該分野に知られている。特許文献1には、粘着面と反対の面のカバースリップの表面上に突起を特徴として備え、隣接するカバースリップからの1つのカバースリップの分離を促進している溶剤活性型粘着性カバースリップが開示されている。少なくとも0.0005インチの高さを有するこの突起は、隣接するカバースリップ同士が付着することを、包装期間を通して避けるために必要である。突起によって隣接するカバースリップ間に空隙が生成され、それにより、接着剤が別のカバースリップに付着することがない。
登録商標権を有する別の市販の粘着性カバースリップは、Richard−Allen Scientific(登録商標)によって製造されている。製品名はE−Z Slips(商標)である。これらの粘着性カバースリップは、E−Z Slip Activator(商標)およびE−Z Slip Activator−A(商標)として知られている登録商標権を有する接着活性剤溶液の使用を必要とする。
米国特許第6,759,011号明細書
しかしながら、登録商標権を有する特別な活性化溶液を必要とせず、キシリレン、トルエン、アセトン、および水のような一般的な検査室用溶剤を用いることができる溶剤活性型乾燥膜接着剤付きカバースリップに対する必要性が依然として存在する。各個々のカバースリップを分離してカバースリップが互いに付着するのを排除するためにカバースリップの表面に一段高い「突起」が存在する必要のない溶剤活性型乾燥膜接着剤付きカバースリップがさらに必要である。本発明の目的は、これらの煩雑な製造上の問題を排除し、乾燥膜接着剤付きカバースリップによって益を得るための特別な活性化溶剤の必要性を減少させることにある。
(要旨)
本発明は、上に指標を有するガラスまたはプラスチックの板を備える顕微鏡カバースリップを備えており、指標は、カバースリップまたはカバースリップが取り付けられた顕微鏡用スライドを一意または非一意に識別し、かつ/またはそれに関する情報を提供するために用いることができる。指標は、バーコードのように、機械可読であることが好ましい。本発明は、別の好ましい実施形態において、粘着性表面および非粘着性表面を有するガラスまたはプラスチックの板を備える顕微鏡カバースリップを備えており、粘着性表面には溶剤活性型の乾燥接着膜(接着剤コーティング)が付着されており、その上に、カバースリップの粘着面を示すための指標を有する。粘着性表面の乾燥接着膜は、その貯蔵状態または利用前の状態では非粘着性(非付着性)である。使用時は、粘着面の接着剤を溶剤で活性化することができる。使用または販売に先立って、カバースリップは、箱などの容器内に積み重ねられるか、または隣同士隣接して収納される。乾燥接着膜は乾燥していて非粘着性であるので、カバースリップは互いに密接に接触した状態を保つことができ、互いに付着しないことにより、使用中容易に分離可能である。乾燥接着膜は、熱貯蔵および低温貯蔵(<0℃から>100℃まで)の下で依然として非粘着性、非付着性である。
(発明の詳細な説明)
本発明は、上に指標を有するガラスまたはプラスチックの板を備える顕微鏡カバースリップを備えており、指標は、顕微鏡用スライドが取り付けられたカバースリップまたは顕微鏡用スライドを一意または非一意に識別するために用いることができる。バーコードのような指標は機械可読であることが好ましい。
本発明は、別の好ましい実施形態において、粘着性表面および非粘着性表面を有するガラスまたはプラスチックの板を備える顕微鏡カバースリップを備えており、粘着性表面には溶剤活性型の乾燥接着膜(接着剤コーティング)が付着されており、その上に、カバースリップの粘着面を示すための指標を有する。粘着性表面の乾燥接着膜は、その貯蔵状態または利用前の状態では非粘着性(非付着性)である。使用または販売に先立って、カバースリップは、箱などの容器内に積み重ねられるか、または隣同士隣接して収納される。乾燥接着膜は乾燥していて非粘着性であるので、カバースリップは互いに密接に接触した状態を保つことができ、互いに付着しないことにより、使用中容易に分離可能である。乾燥接着膜は、熱貯蔵および低温貯蔵(<0℃から>100℃まで)の下では非粘着性、非付着性を維持する。乾燥接着膜は、カバースリップの粘着性表面全体に塗布しても、粘着性表面の一部分のみに塗布してもよい。
好ましい実施形態では、カバースリップの貯蔵は、0℃〜70℃、より好ましくは20℃〜30℃の範囲の温度において行われる。好ましい実施形態では、粘着性表面の乾燥接着膜は、限定するものではないが、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸メチル/メタクリル酸エチルコポリマー、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸イソブチル、アクリル酸エステルコポリマー類、シアノアクリレート類、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ビニル類、アルキドを基剤とするアクリレート類、水を基剤とするアクリレート類、ポリエチレン、エポキシ樹脂ポリマー類、およびポリビニルアセテートを含む、アルキドを基剤とする(油性の)または水性の(水を基剤とする)アクリルポリマー接着剤である。水性接着剤の一例は、Thermo Electron Corp.から市販されているAquaPermである。この接着剤は、当該分野で知られているどのような接着剤塗布方法によっても塗布することができる。接着剤の硬化は、強制空気乾燥および加熱空気乾燥を含む空気乾燥、熱伝導硬化、および紫外線硬化によることができる。
乾燥接着膜は、溶剤(限定するものではないが、キシレン、トルエン、アセトン、他の有機溶剤もしくは無機溶剤、または水、エタノール、メタノールもしくは他のアルコール類を含む水性溶剤を含む)によって活性化されたときに付着性となる。ひとたび活性化溶剤と接触すると、乾燥接着膜は柔らかくかつ付着性を有するようになり、その後はいつでも顕微鏡用スライドまたは他の板上の試料全体を覆って配置することができる。粘着性表面の活性化された(粘着性の)接着剤が試料および顕微鏡用スライドと接触配置された後、カバースリップ上の接着剤層が硬化してカバースリップを顕微鏡用スライドに永久的に封止し、それによりカバースリップと顕微鏡用スライドまたは他の板との間に試料が封入される。好ましい実施形態では、接着剤が粘着性を有する状態から乾燥した(硬化した)状態へ変化することに要する時間は1分未満である。
代替的実施形態では、染料と非相溶の溶剤(例えば特定の有機溶剤)による試料に含浸された化学染料の浸出を防止するために、乾燥接着膜は、水性溶剤(例えば水)によって活性化される水性樹脂を材料として作られている。カバースリップの粘着面上の乾燥接着膜は、.001μm未満から100μmを越える厚さ範囲にあることが好ましい。乾燥接着膜の厚さは、20μm〜60μmの範囲にあることが好ましい。
一般的に乾燥されたときの本発明の乾燥接着膜は、硬くて脆弱な粘稠性または特性を有する。粘着性表面の硬い乾燥接着膜を活性化して柔らかい粘着性を有する状態にするために、溶剤が乾燥接着膜と接触した状態に置かれる。乾燥接着膜を粘着性を有する付着力のある段階まで柔らかくするために、乾燥接着膜内への溶剤の浸透を生じさせるように、カバースリップの非粘着(反対面のコーティングされていない)面に圧力を加えるステップを含むことが好ましい。カバースリップに加えられる圧力は、0.01psig〜10psigの間であることが好ましい。圧力は、0.1psig〜2psigの範囲で加えられることが好ましい。この圧力によって、乾燥接着膜を活性化して粘着性を有する付着力のある状態にするための乾燥接着膜内への溶剤の浸透が促進されるだけでなく、どのような残留溶剤も粘着剤から押し出され、化学量論的量の溶剤および接着剤を残して、再生可能で各用途と調和する乾燥接着剤の一貫した軟化が実現する。代替的実施形態では、乾燥接着膜は、カバースリップに塗布されたときにカバースリップの粘着面を示すパターンを有する。
カバースリップのどちら面が乾燥接着膜を有するかについて乾燥接着膜カバースリップの使用者が不注意によって分からなくなると、問題が発生する可能性がある。例えば、もしカバースリップがカウンタまたは床に落下すると、カバースリップの向きが変る可能性があり、難儀、時間の損失、および技術者に対する費用が生じるかもしれない。そのような場合には、技術者は、カバースリップのどちら面が乾燥接着膜を有するかについて判断する必要がある。乾燥接着膜は実質的に光学的に透明である可能性があり、技術者は、カバースリップのどちら面がどうであるのかを判断することに難儀する可能性がある。コーティングの正しい向きが迅速に特定されなければ、技術者は、カバースリップの間違った面(すなわちコーティングされていない面)をスライドに封止しようとする可能性もある。そのような場合には、カバースリップがスライドに付着せず、カバースリップの乾燥接着膜が損傷し、カバースリップを廃棄せざるを得なくなり、さらには、スライド上の試料が損傷を受けるか、または失われるかもしれない。
このような問題を解決または回避するために、本発明は、カバースリップの向き(すなわち、カバースリップ上における乾燥接着膜の位置)を一義的に明白に、かつ視覚的にはっきりと理解できる方法で、カバースリップに指標を付すことを企図している。
例えば、本発明の実施形態では、カバースリップは、その上に(粘着面または非粘着面に)、視覚的に識別可能な、または機械によって識別可能な指標を有する。
一実施形態では、これらの指標は、レーザ(コーティングされたガラスまたはプラスチックのシートを使用可能なカバースリップのサイズにカットするために用いられるようなレーザ)によって付すことができる。カバースリップの最終的なカッティングの前または後に、例えば、最初に、各カバースリップ上の特定の場所の正確な位置を、レーザでエッチングすることができる。
例えば、指標(例えば、点、マーク、符号、バーコード、ラベル、または本明細書に示す他の特徴)は、カバースリップの指標を有する面と反対の面のカバースリップ上に乾燥接着膜があるように、カバースリップの非粘着面の角(例えば左下角など)にエッチングすることができよう。技術者がカバースリップの粘着面を見失った場合、技術者が行う必要があるのは、カバースリップを手に取り、その上にある指標を確認し、粘着面を下方に向けてカバースリップを適切に配向し、次いで通常の方法で顕微鏡用スライド上にカバースリップを配置することが全てである。これらの指標は、点、マーク、記号、文字、数字、線、形状、または機械もしくは人間の目で読み取ることができ、かつ/もしくは識別することができる何らかの印または他の適切なマークまたは実現可能なマーキングとすることができる。カバースリップは、カバースリップの粘着面を示すために、丸い、切欠きのある、刻み目がついた、擦過された、または着色された縁部もしくは角、またはカバースリップ内の凹形のくぼみもしくは穴を有することができる。別の実施形態では、カバースリップの乾燥接着膜の粗面または擦過面自体が指標を備えることができる。
自動カバースリップ取付け機器と共に使用するためには、カバースリップの識別および/またはカバースリップの粘着面の区別付けのために、カバースリップに少なくとも1つの機械可読指標が付されていることが好ましい。機器によってカバースリップの向きが正しくないと判断された場合、技術者は、自動カバースリップ取付け工程を継続するために、カバースリップを正しい向きに再配置するよう通知を受ける。
上で述べたように、各カバースリップは、少なくとも1つの指標を有することが好ましく、上に溶剤活性型乾燥接着膜を有する1つの粘着面は、カバースリップのいずれかの表面(または縁部)に存在することができる。これらの指標は、1バッチ分の各カバースリップに対して同一のものであっても、各カバースリップをバッチ内の他の各カバースリップと区別することができるように固有のものであっても、普遍的に固有のものであってもよい。これらの固有の指標は、検査の前に存在し、それによって特定の患者用の各固有のスライドを識別する顕微鏡用スライド上の他の場所にある患者固有の一次マーキング(固有のバーコードのような)の二次識別において有用となることができる。
この実施形態では、本明細書において情報指標とも呼ばれる本発明の指標(例えば2−Dバーコード)は、取り付けられた固有のカバースリップによって、生物試料が永久的に保存されて検査工程が完了する検査終了時における追加の識別表示を提供する。これで、完了し保存された顕微鏡用スライドのカバースリップ上に存在する機械可読指標をスキャンし、指標の情報を保存して、それを検査開始前に存在していた一次識別用マーキングにリンクすることによって、患者の検査データをさらに特定することができる。固有の指標をスキャンし、それにより該指標を患者の一次識別情報と電子的にリンクすることによって固有の指標を受け入れるよう、検査室のLIS[検査室情報システム]をプログラムすることができよう。
カバースリップ上に存在する固有の指標のさらに別の価値は、生物試料を有するスライドの一部分からスライドの一次識別用マーキングが分離した(例えば、破損または顕微鏡用スライドからの一次識別用マーキングの剥離により)場合における固有の指標の用途である。この場合、カバースリップの指標をその後スライド用の識別子として用いることができる。カバースリップが付与されると、スライドの生物試料を取り囲む領域は、ここで、顕微鏡用スライドの残部より厚みが増し(スライドとカバースリップの2つの層により)生物試料を覆って配置されたカバースリップの接着剤層は、破損および完全分離から試料を保護する。次に、カバースリップ上に存在する固有の指標は、ほとんどの顕微鏡用スライドが見当たらない場合、紛失または生物試料から剥離した場合でさえも、生物試料を特定することに役立つ。
上で述べたように、本発明の別の好ましい実施形態では、カバースリップは、その上に、患者の生物試料の二次識別用に、乾燥接着膜がなくとも、非固有または固有の配向指標を有することができる。従って、固有の指標は、乾燥接着膜(「粘着」面)の配向用に、および/または患者の特定に用いるために、カバースリップに施すことができる。
指標は、レーザ彫刻、またはプラスチックもしくはガラスのカバースリップに指標を艶消しで入れることによってカバースリップ上に配置することができる。カバースリップが粘着面を有する場合、指標はカバースリップの粘着面にあっても、カバースリップの非粘着面にあってもよい。代替的に指標がカバースリップの粘着(下)面にあってもよいが、指標は、カバースリップの非粘着(上)面にあることが好ましい。
本発明のカバースリップは、当該分野で既知のどのようなサイズのカバースリップであってもよい。好ましいカバースリップの厚さの例には、限定するものではないが、0.09mm〜約0.32mmの厚さを有し、好ましくは厚さが.152mm〜.19mmである1、1.5、または2の業界標準サイズが含まれる。幅の例には、限定するものではないが、18mm×18mm、22mm×22mm、24mm×30mm、24mm×50mm、25mm×25mm、11mm×22mm、48mm×60mmの業界標準サイズが含まれ、例えば12mmおよび18mmの標準直径を有するような円形のカバースリップも用いることができる。本発明のカバースリップは、プラスチックまたはガラスで製造することができる。
一実施形態では、非固有の指標は、カバースリップの粘着面と非粘着面を区別するためにカバースリップ上の非対称位置に配置された1つ以上の文字とすることができる。例えば、カバースリップの1つの特定のバッチでは、指標を非粘着面の左下角に配置することができる。使用者は、例えば、指標が左下の位置にある場合は粘着面は下方を向いているということが分かるであろう。これらの文字は、例えばカバースリップ上に存在する異なる種類の接着剤を表すことができる。例えば、文字「XL」は、接着剤を活性化することに必要な溶剤は「キシレン」であることを示すことができる。別の例は、接着剤を活性化するためには水性溶剤を使用する必要があることを示す文字「AQ」である。カバースリップ上に例えば50μmの乾燥接着膜層を必要とする細胞試料に対する「CY」のような文字または数字によって、様々な乾燥接着膜の厚さを特定することができる。これらの文字は、技術者が使用に備えて効率的に、かつ正しくカバースリップを配向することができるような、カバースリップ上の非対称位置のどこに配置してもよい。
本明細書において使用する指標は、人間の目または機械可読機器によって識別可能な、カバースリップの表面内またはカバースリップの表面上にレーザもしくは他の手段によるガラスエッチングあるいはプラスチックエッチング、印刷手段、または製造手段によって生成された何らかのマークであると定義され、限定するものではないが、印、数字、符号、バーコード(1次元バーコードおよび2次元バーコードを含む)、記号、他の機械可読パターンもしくは目で読み取れるパターン、文字、線、または本明細書の他の箇所で特定する形状もしくは他のマークを含むことができる。
本発明における使用を企図されるバーコードの例には、限定するものではないが、正方形、長方形、円形、または不規則な形状を有するコードを含めることができ、より具体的には、EAN−13、EAN−8、EAN−128、UPC−A、UPC−E、コード11、コード39、コード93、コード25、コード128、Codabar、MSI、Jan13、Jan8、Plessey、Telepan、Interleaved 2 of 5、Discrete 2 of 5、Data Matrix、PDF417、Maxicode、Aztec Code、QRコード、Micro PDF417、Samsung PDF417、Data Code、Code49、16K、RSS14、RSS limited、RSS Expanded、2D Pharma Code、Glaxo Smith Kline、HIBC、IKS、IMH、Kurandt、Novartis Pharma、Pharma Code、およびPZNを含む2次元バーコードおよびRSSバーコードとして知られるコードを含めることができる。カバースリップ上でのバーコード指標のこのサイズは、例えば、長方形の形状を有する場合には高さが1mm〜3mm、長さが1mm〜50mm(好ましくは高さが1mm〜2mm、長さが2mm〜15mm)、正方形の場合には寸法が3mm〜6mm(好ましくは4mm〜5mm)の範囲内とすることができる。
本明細書では、指標は、情報を提供するものと定義され、該指標は1つ以上の文字、数字、記号、キャラクター、および/または情報、データ、もしくはメッセージを表すパターンを含むことが好ましく、該情報指標は、カバースリップの粘着面を特定することに役立っても役立たなくてもよい。例えば、カバースリップは、カバースリップの粘着面を特定するための指標と、情報を表すための指標とを含むことができる。あるいは、カバースリップは、粘着面を示すのみの指標、または情報指標のみを含むことができる。
一実施形態では、レーザまたは他のエッチング手段によって、カバースリップ表面の一部を除去することにより指標が生成される。従って、指標の高さは、当初のカバースリップ表面よりも低い。レーザによって生成された指標は、表面下で彫刻されたように見えるか、またはつや消しの外観を有するかもしれない。レーザ処理された指標は、彫刻された表面を着色または充填する当該分野で既知のいずれかの方法で着色し、指標の可視性を高めることができる。この充填または着色は、着色インクまたは着色増進処置を用いた当該分野で既知のどのような色で行ってもよい。
上で述べたように、指標は、生物試料を取り付けるためのカバースリップの粘着面を示すために、カバースリップ上に配置することができる。これらの指標は、カバースリップのいずれかの面またはいずれかの縁部に配置することができ、これらの位置において少なくとも部分的に局所化されている。
好ましい実施形態では、指標は、乾燥接着膜を活性化する溶剤に溶けやすい可視物質とすることができる。この実施形態では、好ましくは除去可能であるか、または消失インクである可溶性指標は、カバースリップ上に非対称に(カバーグラスのいずれかの面または縁部、すなわち、いずれかの表面に)存在する。使用前、この指標は、カバースリップの少なくとも一部分上の非対称な位置の少なくとも1つの領域上で、乾燥し、付着されており、かつ可視性である。指標は、カバースリップ上におけるそれらの位置を示すために、色を有するか、または他の方法で可視性とすることができる。指標は、技術者によって見ることができ、指標がカバースリップ上の非対称位置に存在するため、粘着面は、技術者によって素早く特定される。ひとたびカバースリップが顕微鏡用スライド上に乗せられれば、この実施形態の指標は、乾燥接着膜を活性化する活性化溶剤によって指標を不可視にする指標の可溶性または指標の化学反応性によって不可視化または無色化される。指標は、溶剤のみで不可視となるか、またはカバースリップ周辺に存在する残留溶剤または添加された溶剤で可溶化指標をふき取ることによって、カバースリップから取り除くことができる。可溶化された可視指標は、カバースリップから、その可視性を少なくした状態にしてふき取っても、完全に不可視化してふき取っても、少なくとも部分的に除去しても、完全に除去してもよい。指標は、非粘着面(顕微鏡用スライドから見て外方に向いた上面)に関してカバースリップの粘着面の位置(顕微鏡のガラスに向かって下面)を区別するためにカバースリップ上の非対称位置に配置された目に見えるマークであり、従って、スライド上に乗せるためにカバースリップを適切な位置に配向することを可能にすることを理解されたい。
代替的実施形態では、指標は、色の有無にかかわらず、不透明、透明であっても、色の有無にかかわらず半透明であってもよい。指標は、10−10インチ、10−9インチ、10−8インチ、10−7インチ、10−6インチ、10−5インチ、または10−4インチ以下の厚さ(すなわち、表面から上の高さ)を有していてもよく、10−10インチ、10−9インチ、10−8インチ、10−7インチ、10−6インチ、10−5インチ、または10−4インチの深さ(表面より下)を有していてもよい。高くなったときの指標の厚さは、0.0001(10−4)インチ(2.54×10−3mm)以下であることが好ましい。指標は、互いに同一であるカバースリップの他の3つの角と異なるカバースリップの変更された角または縁部としてもよい。例えば、変更された角である指標は、丸みを帯びた角であっても、角を成す(先端が切り取られた)角であってもよい。指標は、バーコードであっても、記号であっても、符号であっても、数字もしくは印であっても、本明細書に記載する他のいずれかの指標であってもよく、エッチングしても(例えばレーザによって)、カバースリップ上に印刷しても、当該分野で既知の他の手段によって生成してもよい。指標は、機械可読とすることができ、また各カバースリップまたはカバースリップのバッチに対して固有のものとすることができる。特定のバッチにおけるカバースリップの指標は、上にカバースリップが配置されたスライドの固有の識別を可能にするために、連続した一組のものとすることができる。指標は、永久的であっても、除去可能であってもよい(例えば、乾燥接着膜を活性化するために用いられる溶剤によって)。指標は、カバースリップの構造の非対称の変更、例えば、切欠き、刻み目、穴、切り込み、側方に延びる縁部の隆起、または他の物理的改変であってもよい。
指標は、例えば、少なくとも1つの点、円、マーク、符号、バーコード(本明細書の他の箇所で説明した1次元バーコードおよび2次元バーコードを含む)、ラベル、キャラクター、形状、記号、文字、数字、線、印、カバースリップの物理的改変、パターン、色、ホログラフィックイメージ、虹色の像とすることができ、それらのいずれも機械可読とすることができ、それらのいずれも、カバースリップの片面または両面の上に一段高くするか、または下にエッチングすることができる。指標は、インクで印刷することができ、10−4インチ未満、または10−5インチ未満(または前述のとおりそれ未満)の厚さを有することが好ましい。カバースリップ上に印刷する際には、スクリーン印刷、パッド印刷、石版刷り、レーザジェット、インクジェット、オフセット印刷、ロール印刷、バレル印刷、スタンピング、または当該分野の通常の技術者に知られている他のいずれかの技法を適用することができる。インクの硬化は、強制空気乾燥および加熱空気乾燥を含む空気乾燥、熱伝導硬化、および紫外線硬化によることができる。インクは、シランリンク成分または硬化触媒の有無にかかわらず、顔料(不透明、透明、または半透明の)を含むことが好ましい。インクは、ガラスまたはプラスチックの板に対して視覚コントラストを生成し、硬化後.0001インチ未満の厚さを有する当該分野で既知のどのようなものであってもよい。インクの厚さは、.00001インチ未満であることが好ましい。エポキシおよびアクリル類のようなインクの種類が知られており、本発明用に用いることができる。
指標は、丸みを帯びた角、または先端が切り取られた角のような、除去された部分を含む、カバースリップへの線引きした変更または構造上の変更とすることができる。除去された部分は、カバースリップ内の線、刻み目、切欠き、および/または切断部とすることができる。構造上の変更は、他の標準的な正方形、長方形、または円形の左右対称の市販のカバースリップの構造に対する除去による改変または非対称の改変である。指標が板からの構造上の削除(例えば、丸みを帯びた角、切欠きのある角、穴、切断された角)である本カバースリップの実施形態では、自動カバースリップ取付け機器は、カバースリップを保持および貯蔵するための相補的貯蔵ホッパまたは容器を有することができる。この貯蔵ホッパまたは容器は、部品、例えば、指標(例えば、角を成した)に係合するための相補形状の表面、または指標穴に係合するためのロッドを有することが好ましい。
ここで、図面に移る。図面には、用いることができる種々の指標を示した本発明のカバースリップの実施形態が示されている。図1に示されているのは、本明細書の他の箇所で説明したガラスまたはプラスチックの板で構成されたカバースリップ10である。カバースリップ10は、上面12および角14を有する。カバースリップ10は、角14にバーコード指標16を有する。バーコード16は、本明細書に企図または説明したいずれのバーコードであってもよい。図2に示されているのは、上面22、角24および指標26を有するカバースリップ20を備える別のカバースリップの実施形態である。指標26は、印刷された点、エッチングされた点、またはくぼみを備えることができ、また、着色してもよく、点または円以外のどのような形状を有していてもよい。図3に示されているのは、上面32、角34、ならびにこの場合は文字などのアルファベットおよび/または数値の記号である指標36を有するカバースリップ30である。図4に示されているのは、上面42を有するカバースリップ40である。本発明のこの実施形態では、カバースリップ40は、カバースリップ40の他の全ての角と区別可能な角度のある縁部を有するように先端が切り取られた角を備える指標44を有する。図5は、上面52および凸状の湾曲した角である指標54を有するカバースリップ50である。図6は、上面62、角64、およびカバースリップ60内に穴またはくぼみを備える指標66を有するカバースリップ60である。図7は、上面72、およびカバースリップ70の角に内向きに湾曲した(凹形の)切欠きを備える指標74を有するカバースリップ70である。図8は、上面82、角84および角84近傍のカバースリップ80の縁部に切欠きを備える指標86を有するカバースリップ80である。図9および図10は、上面92、下面94、縁部96および指標98を有するカバースリップ90を示している。指標98は、縁部96の少なくとも一部分に塗布された色(限定するものではないが、白色、黒色、赤色、青色、緑色、オレンジ色、または黄色などの)である。図11および図12は、上面102、下面104、縁部106および縁部106の擦過またはつや消しされた表面を備える指標108を有するカバースリップ100を示している。
図9および図10の実施形態では、指標98は色分けすることができ、従って、カバースリップ90の色によって、カバースリップ90を有機溶剤で活性化すべきかそれとも水性溶剤で活性化すべきかを示す。さらに、指標98の色は、複数のカバースリップ90が共に積み重ねられているときに、色の濃さが強調されるようにすることができる。
本発明の乾燥接着膜カバースリップは、手動または自動カバースリップ取付け機器で用いることができる。当該分野で既知の自動カバースリップ取付け機器は、通常は乾燥接着膜を活性化する溶剤と共に顕微鏡用スライド上に供給される封入剤を交換することによって容易に修正することができ、その結果、先行技術のカバースリップの配置に先立って顕微鏡用スライド上に供給される封入剤のばらつきが排除される。例えば、自動カバースリップ取付け機器に封入剤を供給する際のいくつかのばらつきが知られている。1つの主要なばらつきは、封入剤の粘度の維持である。粘度は溶剤の経時気化により日ごとに変化し、封入剤がより粘性を増す。この封入剤の粘度の増大が原因で自動カバースリップ取付け機器の供給口が詰まり、その後顕微鏡用スライド上への封入剤の供給にばらつきが生じるようになる。もし溶剤が顕微鏡用スライド上にのみ、または本発明のカバースリップの粘着面上にのみ供給されれば、必要以上の溶剤が気化することは一切なく、各活性化された粘着性カバースリップは、顕微鏡用スライド上の生物試料を覆って密封するために、同一の、ばらつきのない接着剤の層を有することになるので、粘度の問題はない。
別の実施形態では、本発明は、キシレンのような有機溶剤で可溶化するアクリル樹脂材料から構成された自己粘着型カバースリップである。アクリル樹脂材料は、例えば、メタクリル酸エチルまたはメタクリル酸メチルであればよい。このような実施形態では、カバースリップは、ガラスを用いることなく、または追加のプラスチック層を用いることなく構成される。自己粘着型カバースリップは、活性化溶剤の作用を受け、次いで、顕微鏡に乗せられ、その中に取り付けられる。
この実施形態では、カバースリップは、限定するものではないが、メタクリル酸エチル/メタクリル酸メチルコポリマー、メタクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸イソブチル、アクリル酸エステルコポリマー類、シアノアクリレート類、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、酢酸エチル、アクリル酸ビニル類、アルキドを基剤とするアクリル酸類、水を基剤とするアクリル酸類。ポリエチレン、およびエポキシ樹脂ポリマー類のような1つ以上のポリマーから完全に製造することができる。水を基剤とするポリマー類の種類には、Thermo Electron Corpから市販されているAquaPerm(商標)、およびポリビニルアセテートが含まれる。この実施形態は、使用中、溶剤と接触した下面が柔らかくかつ付着性となる、最大100%のカバースリップの材料を含むポリマーからなる化学構成を有するカバースリップを特徴とすることになろう。ひとたび溶剤と接触すると、ポリマーカバースリップの下部は、柔らかく粘着性となり、生物試料を密封し、乾燥して生物試料を覆う硬いポリマー膜となる。活性化のメカニズムにおいて、溶剤が硬いポリマーカバースリップの下面を軟化させ、また溶剤が気化する前にカバースリップを軟化させる。ひとたび溶剤が気化すると、カバースリップの下の軟化したスライドは、ふたたび硬化する。この実施形態は、基板(ガラスまたはプラスチック)を有する接着剤に依存せず、むしろ、カバースリップ全体が、最大100%の可溶性ポリマーから作り上げられた可溶性のカバースリップである。カバースリップ全体が可溶性ポリマーから製造されているため、カバースリップのどちらの面も生物試料を密封することに用いることができる。この実施形態では、ポリマーカバースリップの片面のみが溶剤によって軟化され、その間、上面は硬いままである。軟化された面は、ひとたびそれが再硬化すると、透明のままで存続し、従って、ここで、密封された生物試料を顕微鏡の下で観察することができる。
本発明の諸態様をより完全に理解して正当に評価することができるように、本発明を、特定の実施形態に関連して本明細書に説明してきた。本発明がこれらの特定の実施形態に限定されることは意図されていない。逆に、全ての代替物、修正物および等価物が添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲内に含まれることが意図されている。従って、好ましい実施形態を含む本明細書に説明した例は、本発明の実施を例証することに役立つであろう。示した詳細は、一例としてのもの、また単に本発明の好ましい実施形態の説明に役立つ論述の目的のものであり、本発明の手順ならびに原理および概念的見地の最も有益かつ容易に理解される説明であると考えられものを提供するために提示されていることを理解されたい。記載してここに請求する本発明の精神および範囲を逸脱することなく、本明細書に説明した種々の実施形態の形成、または本明細書に説明した方法の各ステップもしくは一連のステップにおいて、変更を行うことができる。
図1は、本発明により構成されたカバースリップの上面図である。 図2は、本発明により構成されたカバースリップの代替的実施形態の上面図である。 図3は、本発明により構成されたカバースリップの代替的実施形態の上面図である。 図4は、本発明により構成されたカバースリップの代替的実施形態の上面図である。 図5は、本発明により構成されたカバースリップの代替的実施形態の上面図である。 図6は、本発明により構成されたカバースリップの代替的実施形態の上面図である。 図7は、本発明により構成されたカバースリップの代替的実施形態の上面図である。 図8は、本発明により構成されたカバースリップの代替的実施形態の上面図である。 図9は、本発明により構成されたカバースリップの代替的実施形態の上面図である。 図10は、線9−9を通って取った図9のカバースリップの垂直断面図である。 図11は、本発明により構成されたカバースリップの代替的実施形態の上面図である。 図12は、線11−11を通って取った図11のカバースリップの垂直断面図である。

Claims (19)

  1. 顕微鏡用スライドのカバースリップであって、
    第1表面と第2表面と外側周辺縁部とを有するガラスまたはプラスチックの板を備えており、該第1表面は自身の上に接着剤コーティングが配置されて粘着面を形成し、該第2表面は接着剤コーティングがなくて非粘着面を形成し、該粘着面は溶剤によって活性化されて粘着性の状態を形成するまで乾燥した非粘着性の状態を有し、該ガラスまたはプラスチックの板は、該第1表面、第2表面、または外側周辺縁部の上に、該ガラスまたはプラスチックの板の該粘着面を該非粘着面と区別するため、または該カバースリップに関する識別表示を提供するための指標を備え、該第1表面または第2表面より上に高さを有する場合には、0.0001インチ以下の高さを有する、顕微鏡用スライドのカバースリップ。
  2. 前記指標は、前記ガラスまたはプラスチックの板の前記非粘着面の上に配置されている、請求項1に記載の顕微鏡用スライドのカバースリップ。
  3. 前記指標は、前記ガラスまたはプラスチックの板の前記粘着面の上に配置されている、請求項1に記載の顕微鏡用スライドのカバースリップ。
  4. 前記指標は、点、円、マーク、符号、バーコード、ラベル、キャラクター、形状、記号、文字、数字、線、印、前記カバースリップの物理的改変、パターン、色、ホログラフィックイメージ、もしくは虹色の像、切欠き、穴、くぼみ、先端が切り取られた角、刻み目、切り込み、または側方に延びる隆起のうちの少なくとも1つである、請求項1に記載の顕微鏡用スライドのカバースリップ。
  5. 前記指標は、前記ガラスまたはプラスチックの板の先端が切り取られた角である、請求項1に記載の顕微鏡用スライドのカバースリップ。
  6. 前記指標は機械可読である、請求項1に記載の顕微鏡用スライドのカバースリップ。
  7. 前記指標は特有である、請求項1に記載の顕微鏡用スライドのカバースリップ。
  8. 前記指標は、前記ガラスまたはプラスチックの板の上に非対称に配置されている、請求項1に記載の顕微鏡。
  9. 前記指標は、情報を提供する文字、数字、記号、パターンまたはキャラクターを備える、請求項1に記載の顕微鏡用スライド。
  10. 顕微鏡用スライドのカバースリップを顕微鏡用スライドに取り付ける方法であって、
    第1表面と第2表面と外側周辺縁部とを有するガラスまたはプラスチックの板を提供することであって、該第1表面は自身の上に接着剤コーティングが配置されて粘着面を形成し、該第2表面は接着剤コーティングがなくて非粘着面を形成し、該粘着面は溶剤によって活性化されて粘着性の状態を形成するまで乾燥した非粘着性の状態を有し、該ガラスまたはプラスチックの板は、該第1表面、第2表面、または外側周辺縁部の上に、該ガラスまたはプラスチックの板の該粘着面を該非粘着面と区別するため、または該カバースリップに関する識別表示を提供するための指標を備え、該第1表面または第2表面より上に高さを有する場合には、0.0001インチ以下の高さを有する、ことと、
    自身の上面に試料を有する顕微鏡用スライドを準備することと、
    該接着剤コーティングを該溶剤に曝すことによって、該カバースリップの該粘着面の上の該接着剤コーティングを活性化することと、
    該カバースリップの該粘着面を該顕微鏡用スライドの該上面に当てて配置し、それによって該カバースリップを該顕微鏡用スライドに添付することと
    を含む、方法。
  11. 前記カバースリップの前記指標は、前記ガラスまたはプラスチックの板の前記非粘着面の上に配置されている、請求項10に記載の方法。
  12. 前記カバースリップの前記指標は、前記ガラスまたはプラスチックの板の前記粘着面の上に配置されている、請求項10に記載の方法。
  13. 前記カバースリップの前記指標は、点、円、マーク、符号、バーコード、ラベル、キャラクター、形状、記号、文字、数字、線、印、前記カバースリップの物理的改変、パターン、色、ホログラフィックイメージ、もしくは虹色の像、切欠き、穴、くぼみ、先端が切り取られた角、刻み目、切り込み、または側方に延びる隆起のうちの少なくとも1つである、請求項10に記載の方法。
  14. 前記カバースリップの前記指標は、前記ガラスまたはプラスチックの板の先端が切り取られた角である、請求項10に記載の方法。
  15. 前記カバースリップの前記指標は機械可読である、請求項10に記載の方法。
  16. 前記指標は特有である、請求項10に記載の方法。
  17. 前記指標は、前記ガラスまたはプラスチックの板の上に非対称に配置されている、請求項10に記載の方法。
  18. 前記指標は、情報を提供する文字数字、記号、パターンまたはキャラクターを備える、請求項10に記載の方法。
  19. 前記カバースリップは、自動カバースリップ取付け機によって前記顕微鏡に取り付けられる、請求項10に記載の方法。
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