JP2009513700A - グルコキナーゼ活性化因子 - Google Patents

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Abstract

グルコキナーゼ活性の欠乏レベルによって媒介される疾患、たとえば真性糖尿病の治療および/または予防に有用である、式I(式中、R、R、Y、ZおよびGは本明細書で定義する通りである)の化合物が提供される。グルコキナーゼの活性不足を特徴とする、あるいはグルコキナーゼを活性化することによって治療されうる疾患および障害を治療または予防する方法も提供される。本発明は、式Iの化合物、またはその溶媒和物、代謝産物、あるいは製薬的に許容される塩またはプロドラッグの治療的有効量と、製薬的に許容される担体とを含む医薬組成物を提供する。

Description

(発明の優先権)
本出願は、2005年11月1日に出願された米国仮出願番号60/732,037の優先権を主張する。本仮出願の内容全体はここに、参照により本明細書に組み入れられる。
(発明の分野)
グルコキナーゼ活性の欠乏レベルによって媒介される疾患、たとえば真性糖尿病の治療および/または予防に有用である化合物、ならびにこのような化合物を調製する方法が提供される。グルコキナーゼの活性不足を特徴とする、またはグルコキナーゼを活性化することによって治療されうる疾患および障害を治療する方法であって、本発明の化合物の有効量を投与する工程を含む方法も提供される。
(発明の背景)
真性糖尿病は、体が十分なインスリンを生成できない、またはインスリンを適正に使用できないことを特徴とする症候群の群を含む。多くの糖尿病患者は、インスリン依存性真性糖尿病(IDDM)または非インスリン依存性真性糖尿病(NIDDM)のどちらかを有するとして臨床的に分類されうる。真性糖尿病のほぼすべての形は、インスリンの分泌および血液濃度の低下、またはインスリンと反対に作用するホルモン(たとえばグルカゴン)のレベル上昇にしばしば関連する、インスリンに対する組織の応答の低下(インスリン抵抗性)のどちらかから生じる。このような異常は、炭水化物、脂質およびタンパク質代謝の変化をもたらす。このような症候群の特徴は高血糖である;他の合併症として、心血管疾患、網膜症、神経疾患、腎症、皮膚疾患および胃不全麻痺を挙げることができる。
真性糖尿病は、米国での1800万人超を含めて、世界で何百万人の人々に影響を及ぼしている。体がインスリンを生成できないことから生じるIDDM(I型糖尿病)が米国で診断された糖尿病症例の5〜10%を占めることが推定される。米国の糖尿病患者の大部分が、インスリン抵抗性と、このような抵抗性を克服するのに十分なインスリンを膵臓が分泌できないこととの組み合せから生じる、NIDDM(II型糖尿病)と診断される。II型糖尿病は、米国人口の少なくとも5%に発生し、1996年だけでNIDDMは1600万人の人々に影響を及ぼした(非特許文献1)。II型糖尿病の軽症型と似た症状を示すグルコース処理異常を特徴とする症候群である、耐糖能異常(IGT)は、なおさらに蔓延しており、米国で3500〜4000万人の成人に影響を及ぼしている。
糖尿病は、2回の機会で126mg/dL以上の空腹時血漿グルコースの提示、または200mg/dLを超える2時間後負荷値を持つ経口耐糖能試験(OGTT)のどちらかによって、加えて多渇症、多食症および/または多尿などの古典的症状によって最も頻繁に診断される(The Expert Committee on the Diagnosis and Classification of Diabetes Mellitus,Diabetes Care,1998,21,S5−19)。IGTの場合、126mg/dL未満の空腹時血漿グルコース、しかし140mg/dLを超える2時間後経口耐糖レベルが観察される。
これらの状態それぞれの治療の主な目標は、血中グルコースレベルの低下および制御である。インスリン依存性糖尿病(IDDM)における高血糖の低下は、IDDMに付随する合併症の多くの発症を少なくしうる(非特許文献2)。たとえば集中的なインスリン治療による血中グルコースレベルの厳格な制御は、IDDM患者において網膜症、腎症および神経疾患の発症をそれぞれ>50%低下させうる。このような発見は、IDDMおよびNIDDMで見られる病理学の類似性と共に、血中グルコースレベルの制御が、NIDDM患者において、報告されている(非特許文献3)のと同様の利益を生じることを示唆している(非特許文献4)。
高血糖を治療するための複数の方法が試みられている。I型糖尿病の患者はインスリンを投与される。II型糖尿病患者では、膵臓はインスリンを分泌するが、疾患の固有のインスリン抵抗性を克服するには不十分な量である。メトホルミン(非特許文献5;非特許文献6)およびグリタゾン(薬物のPPARアゴニストクラス;非特許文献7)などの薬剤の投与は、インスリン抵抗性を少なくとも部分的に緩和するが、これらの薬剤はインスリン分泌を促進しない。あるスルホニル尿素による治療は、イオンチャネルに影響を及ぼすことによってインスリン分泌を促進することが示された;しかしながらこのクラスの薬物によって引き起こされるインスリンの増加は、グルコース依存性またはグルコース感受性ですらなく、このような治療は明白な低血糖の危険性を実際に上昇させうる。DPPV阻害物質、たとえばGLPまたはGLPミメティック(たとえばエキセジン)は、インクレチン機構によってβ細胞でのcAMP分泌を促進し、これらの薬剤の投与はグルコース依存性方法でインスリン放出を促進する(非特許文献8)。しかしながらこれらの潜在的な治療を用いても、米国糖尿病協会が推奨するガイドラインに従って、NIDMM患者の血中グルコースレベルの厳格な制御を達成することは困難である。したがって十分な血糖制御を可能にする新規の治療手法への著しい要求がある。
血糖制御の考えられる手法としては、血液からのグルコースのクリアランスの上昇およびグルコース貯蔵または利用の速度の上昇が挙げられる。グルコースは特異的な輸送タンパク質によって大半の細胞に入り、そこでホスホリル化されて、ヘキソキナーゼが触媒する反応においてグルコース−6−ホスフェートを形成する。細胞の内側で、グルコース−6−ホスフェートは複数の運命のうち1つを有する:グルコース−6−ホスフェートは、解糖経路によって分解されてグリコーゲンに変換されうるか、またはペントースリン酸経路によって酸化されうる。
グルコキナーゼ(GK)(ATP:D−ヘキソース6−ホスホトランスフェラーゼ)は、哺乳類ヘキソキナーゼの4種類のうちの1つであり(ヘキソキナーゼIV)、血中グルコース恒常性で不可欠の役割を果たす。グルコキナーゼの発現は、主に肝臓および膵臓β細胞に局在して、そこで複数の種類のグルコキナーゼが発現される:これらの種類は、スプライシングの相違のために15のN末端アミノ酸の配列で異なるが、その酵素特性は本質的に同じである。グルコキナーゼは視床下部のニューロンの集団においても発現される。
それぞれが1mM未満のグルコース濃度で飽和状態になる他の3つのヘキソキナーゼ(I、II、III)の酵素活性とは異なり、グルコキナーゼは、生理学的グルコースレベル(5mM)に近い8mMのグルコースのKを有する。それゆえよい低いグルコースレベルにおいて、グルコースは、脳、筋肉および他の末梢組織において−グルコキナーゼ以外のヘキソキナーゼによる変換を通じて−肝臓以外でより迅速に利用される。食事後または過剰栄養などの高いグルコースレベルにおいて(食後グルコースレベルは10〜15mMを超えることがある)、肝臓および膵臓におけるグルコキナーゼ媒介グルコース代謝が加速される。その上、ヘキソキナーゼI、IIおよびIIIは、高濃度のグルコース−6−ホスフェートによって阻害されて、グルコース利用を低下させるが、グルコキナーゼは高レベルのグルコース−6−ホスフェートにおいてもグルコースの利用を引き続き触媒する。
グルコキナーゼが発現される組織において、グルコキナーゼはグルコース摂取および利用で重要な役割を果たす:β細胞において、生成されたグルコース−6−ホスフェートはインスリン放出に必要なシグナルである;視床下部において、グルコース−6−ホスフェートは満腹シグナルとして作用して、エンテロインクレチンの分泌に寄与することがある;肝臓において、グルコキナーゼの作用によるグルコース−6−ホスフェート生成は、グリコーゲンとしての貯蔵によって過剰なグルコースの廃棄機構として作用する(非特許文献9)。グルコキナーゼ触媒グルコースホスホリル化は、肝細胞および膵臓β細胞における解糖の速度制限反応である。肝臓において、グルコキナーゼはグルコース摂取およびグリコーゲン合成の両方の速度を決定し、グルコキナーゼも各種のグルコース応答性遺伝子の調節に必須であると考えられる(非特許文献10)。肝臓および膵臓β細胞において、グルコキナーゼはグルコース利用を速度制限しており、結果としてβ細胞からのインスリン分泌および肝臓でのグリコーゲン貯蔵の調節の主な成分である。糖尿病では、インスリン分泌の制御およびグリコーゲン貯蔵の制御に欠陥がある(非特許文献11)。
糖尿病におけるグルコキナーゼの理論的重要性は、NIDDMの動物モデルの遺伝的集団および遺伝子操作の研究によって裏付けられる。グルコキナーゼの、より活性の低い形のキナーゼへの突然変異は、若年発症型成人型糖尿病(MODY−2)の原因である(非特許文献12;非特許文献13)。反対に、グルコキナーゼ活性突然変異を有するヒトは、高血糖になりにくく、グルコース負荷に応答するインスリン分泌の増加を有する(非特許文献14;非特許文献15;非特許文献16)。また、NIDDM患者は不適切に低いグルコキナーゼ活性を有することが報告されている。さらに、糖尿病の食事または遺伝子動物モデルにおけるグルコキナーゼの過剰発現はどちらも、疾患における病的症状の進行を予防、緩和、または逆転させる(非特許文献17)。これらの理由で、グルコキナーゼを活性化する化合物が製薬業界によって求められてきた。
置換ベンジルカルバモイル、置換へテロベンジルカルバモイル、置換フェニルカルバモイル、および置換ヘテロアリールカルバモイル化合物は、グルコキナーゼ活性化因子として開示されている。たとえば特許文献1、WO03/015774、WO04/045614、WO04/046139、WO05/04480、WO05/054200、WO05/054233、WO05/044801、WO05/056530、WO03/080585、WO04/076420、WO04/081001、WO04/063194、WO04/050645、WO03/055482、WO04/002481、WO05/066145、WO04/072031、WO04/072066、U.S.6,610,846、WO00/058293、WO03/095438、WO01/44216、WO01/083465、WO01/083478、WO01/085706、WO01/085707、WO02/008209、WO02/014312、WO02/046173、WO02/048106、WO03/095438、WO04/031179、およびWO04/052869を参照。これらの化合物は、グルコースではKを低下させ、および/またはグルコキナーゼのVmaxを上昇させるかのどちらかであろう。グルコースのKを低い活性化因子濃度にて2〜5mMまで適度に低下させることができるグルコキナーゼ活性化因子のクラスが所望である。
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(発明の概要)
一態様において、本発明は、グルコキナーゼの活性化から利益を得る疾患および障害の治療にて有用であるグルコキナーゼの活性化因子である化合物に関する。
さらに詳細には、本発明の一態様は、式I
Figure 2009513700
の化合物およびその溶媒和物、代謝産物ならびに製薬的に許容される塩およびプロドラッグを提供し、式中、G、Z、Y、RおよびRは、本明細書で定義する通りである。
本発明は、式Iの化合物、またはその溶媒和物、代謝産物、あるいは製薬的に許容される塩またはプロドラッグの治療的有効量と、製薬的に許容される担体とを含む医薬組成物を提供する。
本発明の化合物は、他の既知の治療剤と組み合せて好都合に使用されうる。したがって本発明は、式Iの化合物、またはその溶媒和物、代謝産物、あるいは製薬的に許容される塩またはプロドラッグの治療的有効量を、第2の治療剤と組み合せて含む医薬組成物も提供する。
本発明は、グルコキナーゼの活性不足を特徴とする、または哺乳類のグルコキナーゼを活性化することによって治療されうる疾患または障害を予防または治療する方法であって、前記哺乳類に1以上の式Iの化合物、またはその代謝産物、溶媒和物、あるいは製薬的に許容される塩またはプロドラッグを前記疾患または障害を治療するのに有効な量で投与する工程を含む方法も提供する。本発明の化合物はたとえば、限定されないが、真性糖尿病(I型およびII型)、耐糖能異常、IFG(impaired fasting glucose、空腹時血糖異常)およびIFG(impaired fasting glycemia、空腹時高血糖)はもちろんのこと、グルコキナーゼの活性不足を特徴とする、またはグルコキナーゼを活性化することによって治療されうる疾患または障害も含む、グルコキナーゼ活性の欠乏レベルによって媒介される疾患または障害を治療するための予防薬または治療剤として使用されうる。
本発明は、グルコキナーゼの活性不足を特徴とする、またはグルコキナーゼを活性化することによって治療されうる疾患または障害の治療における医薬品として使用するための式Iの化合物も提供する。
本発明の追加の態様は、グルコキナーゼの活性不足を特徴とする、またはこのような障害に罹患している哺乳類のグルコキナーゼを活性化することによって治療されうる疾患または障害の治療または予防のための医薬品の調製における式Iの化合物の使用である。
本発明はさらに、グルコキナーゼの活性不足を特徴とする疾患または障害の治療または予防のためのキットも提供し、前記キットは、式Iの化合物、またはその溶媒和物、代謝産物、あるいは製薬的に許容される塩またはプロドラッグと、容器と、場合により治療を表示するパッケージ挿入物またはラベルとを備えている。キットはさらに、前記疾患または障害を治療するのに有用な第2の製薬剤を含む第2の化合物または製剤を含む。
本発明はさらに、本発明の化合物はもちろんのこと、式Iの化合物を調製するのに有用である本明細書で開示した合成中間体、たとえばスキームA〜Qおよび下の実施例で開示する合成中間体を調製する方法、分離する方法、および精製する方法も含む。
本発明の追加の利点および新規の特徴は、一部は続いての説明で述べられるものとし、一部は以下の明細書の検討時に当業者に明らかとなるか、または本発明の実施により習得されうる。本発明の利点は、特に添付請求項で指摘する手段、組み合わせ、組成物、および方法によって実現および達成されうる。
(発明の詳細な説明)
ここで本発明のある実施形態への言及が詳細に行われ、その実施例が添付の構造および式で例証される。本発明は列挙される実施形態と併せて説明されるが、本発明をそれらの実施形態に限定することを意図しないことが理解されよう。反対に、本発明は、請求項によって定義される本発明の範囲内に含まれうるすべての改変、修飾、および等価物に及ぶことを意図している。当業者は、本発明の実施で使用されうる、本明細書に記載するのと同様または同等の多くの方法および材料を認識するであろう。本発明は、記載の方法および材料に決して限定されない。限定されないが定義した用語、用語の用法、記載の技法などを含めて、1以上の組み込まれる文献および同様の材料が本出願と異なる、または本出願と矛盾する場合には、本出願が支配する。
定義
「アルキル」という用語は本明細書で使用するように、炭素原子1〜12個の飽和直鎖または分岐鎖1価炭化水素ラジカルを指し、アルキルラジカルは場合により、後述する1個以上の置換基によって独立して置換されていてよい。アルキル基の例として、限定されないが、メチル(Me、−CH)、エチル(Et、−CHCH)、1−プロピル(n−Pr、n−プロピル、−CHCHCH)、2−プロピル(i−Pr、i−プロピル、−CH(CH)、1−ブチル(n−Bu、n−ブチル、−CHCHCHCH)、2−メチル−プロピル(i−Bu、i−ブチル、−CHCH(CH)、2−ブチル(s−Bu、s−ブチル、−CH(CH)CHCH)、2−メチル−2−プロピル(t−Bu、t−ブチル、−C(CH)3)、1−ペンチル(n−ペンチル、−CHCHCHCHCH)、2−ペンチル(−CH(CH)CHCHCH)、3−ペンチル(−CH(CHCH)、2−メチル−2−ブチル(−C(CHCHCH)、3−メチル−2−ブチル(−CH(CH)CH(CH)、3−メチル−1−ブチル(−CHCHCH(CH)、2−メチル−1−ブチル(−CHCH(CH)CHCH)、1−ヘキシル(−CHCHCHCHCHCH)、2−ヘキシル(−CH(CH)CHCHCHCH)、3−ヘキシル(−CH(CHCH)(CHCHCH))、2−メチル−2−ペンチル(−C(CHCHCHCH)、3−メチル−2−ペンチル(−CH(CH)CH(CH)CHCH)、4−メチル−2−ペンチル(−CH(CH)CHCH(CH)、3−メチル−3−ペンチル(−C(CH)(CHCH)、2−メチル−3−ペンチル(−CH(CHCH)CH(CH)、2,3−ジメチル−2−ブチル(−C(CHCH(CH)、3,3−ジメチル−2−ブチル(−CH(CH)C(CH、1−ヘプチル、1−オクチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、およびシクロオクチルが挙げられる。
ある実施形態において、「アルキル」という用語は、炭素原子1〜6個の飽和直鎖または分岐鎖1価炭化水素ラジカルを指し、アルキルラジカルは場合により、後述する1個以上の置換基によって独立して置換されていてよい。
「アルキレン」という用語は本明細書で使用するように、炭素原子1〜12個の直鎖または分岐飽和2価炭化水素ラジカルを指し、アルキレンラジカルは場合により、本明細書に記載する1個以上の置換基によって独立して置換されていてよい。例として、限定されないが、メチレン、エチレン、プロピレン、2−メチルプロピレン、ペンチレンなどが挙げられる。
ある実施形態において、「アルキレン」という用語は、炭素原子1〜4個の直鎖または分岐飽和2価炭化水素ラジカルを指し、アルキレンラジカルは場合により、本明細書に記載する1個以上の置換基によって独立して置換されていてよい。
「アルケニル」という用語は本明細書に記載するように、少なくとも1個の不飽和部位、すなわち炭素−炭素、sp二重結合を備えた、炭素原子2〜12個の直鎖または分岐鎖1価炭化水素ラジカルを指し、アルケニルラジカルは場合により、本明細書に記載する1個以上の置換基によって独立して置換されていてよく、「シス」および「トランス」配向、あるいは「E」および「Z」配向を有するラジカルを含む。例として、限定されないが、エチレニルまたはビニル(−CH=CH)、アリル(−CHCH=CH)、1−シクロペンタ−1−エニル、1−シクロペンタ−2−エニル、1−シクロペンタ−3−エニル、5−ヘキセニル、1−シクロヘキサ−1−エニル、1−シクロヘキサ−2−エニル、および1−シクロヘキサ−3−エニルが挙げられる。
ある実施形態において、「アルケニル」という用語は本明細書に記載するように、少なくとも1個の不飽和部位を備えた、炭素原子2〜6個の直鎖または分岐鎖1価炭化水素ラジカルを指し、アルケニルラジカルは場合により、本明細書に記載する1個以上の置換基によって独立して置換されていてよく、「シス」および「トランス」配向を有するラジカルを含む。
「アルケニレン」という用語は本明細書で使用するように、少なくとも1個の二重結合を含有する、炭素原子2〜12個の直鎖または分岐2価炭化水素ラジカルを指し、アルケニレンラジカルは場合により、本明細書に記載する1個以上の置換基によって独立して置換されていてよい。例として、限定されないが、エテニレン、プロペニレンなどが挙げられる。
「アルケニレン」という用語は、少なくとも1個の二重結合を含有する、炭素原子2〜4個の直鎖または分岐2価炭化水素ラジカルを含み、アルケニレンラジカルは場合により、本明細書に記載する1個以上の置換基によって独立して置換されていてよい。
「アルキニル」という用語は本明細書で使用するように、少なくとも1個の不飽和部位、すなわち炭素−炭素、sp三重結合を備えた、炭素原子2〜12個の直鎖または分岐1価炭化水素ラジカルを指し、アルキニルラジカルは場合により、本明細書に記載する1個以上の置換基によって独立して置換されていてよい。例として、限定されないが、エチニル(−C≡CH)およびプロピニル(プロパギル、−CHC=CH)が挙げられる。
ある実施形態において、「アルキニル」という用語は、少なくとも1個の炭素−炭素sp三重結合を備えた、炭素原子2〜6個の直鎖または分岐1価炭化水素ラジカルを指す。
「アルキニレン」という用語は本明細書で使用するように、少なくとも1個の三重結合を含有する、炭素原子2〜12個の直鎖または分岐2価炭化水素ラジカルを指し、アルキニレンラジカルは場合により、本明細書に記載する1個以上の置換基によって独立して置換されていてよい。例として、限定されないが、エチニレン、プロピニレンなどが挙げられる。
ある実施形態において、「アルキニレン」という用語は、少なくとも1個の三重結合を含有する、炭素原子2〜4個の直鎖または分岐2価炭化水素ラジカルを指す。
「ヘテロアルキル」という用語は本明細書で使用するように、炭素原子1〜12個の飽和直鎖または分岐鎖1価炭化水素を指し、炭素原子の少なくとも1個がN、O、またはSから独立して選択されるヘテロ原子によって置き換えられ、ラジカルは炭素ラジカルまたはヘテロ原子ラジカルでありうる。ヘテロアルキルラジカルは場合により、本明細書に記載する1個以上の置換基によって独立して置換されていてよい。「ヘテロアルキル」という用語は、アルコキシおよびヘテロアルコキシラジカルを含む。
「シクロアルキル」、「炭素環」および「カルボシクリル」という用語は本明細書で使用するように、互換的に使用され、炭素原子3〜12個を有する飽和または部分不飽和環式炭化水素ラジカルを指す。「シクロアルキル」という用語は、単環式または多環式(たとえば2環式および3環式)シクロアルキル構造を含み、多環式構造は場合により、飽和または部分不飽和シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル環あるいはアリールまたはヘテロアリール環に縮合された飽和または部分不飽和シクロアルキルを含む。シクロアルキル基の例として、限定されないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどが挙げられる。2環式炭素環としては、たとえばビシクロ[4,5]、[5,5]、[5,6]または[6,6]系、あるいはビシクロ[2.2.1]ヘプタン、ビシクロ[2.2.2]オクタン、およびビシクロ[3.2.2]ノナンなどの架橋系として、環原子7〜12個が配置された2環式炭化水素が挙げられる。シクロアルキルは場合により、1個以上の置換可能な位置にて本明細書に記載する1個以上の置換基によって独立して置換されていてよい。
「ヘテロシクロアルキル」、「複素環」および「ヘテロシクリル」という用語は本明細書で使用するように、互換的に使用され、少なくとも1個の環原子が窒素、酸素および硫黄から独立して選択されたヘテロ原子であり、残りの環原子がCである、環原子3〜8個の飽和または部分不飽和炭素環式ラジカルを指し、1個以上の環原子が場合により、後述の1個以上の置換基によって独立して置換されていてよい。ラジカルは炭素ラジカルまたはヘテロ原子ラジカルでありうる。「複素環」という用語は、ヘテロシクロアルコキシを含む。「ヘテロシクロアルキル」は、複素環ラジカルが飽和、部分不飽和、または完全不飽和(すなわち芳香族)炭素環式または複素環式環と縮合されるラジカルも含む。ヘテロシクロアルキル環の例として、限定されないが、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ、チオキサニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ホモピペリジニル、オキセパニル、チエパニル、オキサゼピニル、ジアゼピニル、チアゼピニル、2−ピロリニル、3−ピロリニル、インドリニル、2H−ピラニル、4H−ピラニル、ジオキサニル、1,3−ジオキソラニル、ピラゾリニル、ジチアニル、ジチオラニル、ジヒドロピラニル、ジヒドロチエニル、ジヒドロフラニル、ピラゾリジニルイミダゾリニル、イミダゾリジニル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタニル、アザビシクロ[2.2.2]ヘキサニル、3H−インドリルキノリジニルおよびN−ピリジル尿素が挙げられる。スピロ部分も、本定義の範囲内に含まれる。複素環は、可能である場合にC結合またはN結合されうる。たとえばピロールに由来する基は、ピロール−1−イル(N結合)またはピロール−3−イル(C結合)でありうる。さらにイミダゾールに由来する基は、イミダゾール−1−イル(N結合)またはイミダゾール−3−イル(C結合)でありうる。環炭素原子2個がオキソ(=O)部分によって置換された複素環式基の例は、イソインドリン−1,3−ジオニルおよび1,1−ジオキソ−チオモルホリニルである。本明細書の複素環基は非置換であるか、または規定されるように、1個以上の置換可能位置にて各種の基によって置換されている。
一例として、限定されないが、炭素結合複素環はピリジンの位置2、3、4、5、または6、ピリダジンの位置3、4、5、または6、ピリミジンの位置2、4、5、または6、ピラジンの位置2、3、5、または6、フラン、テトラヒドロフラン、チオフラン、チオフェン、ピロールまたはテトラヒドロピロールの位置2、3、4または5、オキサゾール、イミダゾールまたはチアゾールの位置2、4、または5、イソキサゾール、ピラゾール、またはイソチアゾールの位置3、4、または5、アジリジンの位置2または3、アゼチジンの位置2、3、または4、キノリンの位置2、3、4、5、6、7、または8、あるいはイソキノリンの位置1、3、4、5、6、7、または8にて結合される。炭素結合複素環のさらなる例としては、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、5−ピリジル、6−ピリジル、3−ピリダジニル、4−ピリダジニル、5−ピリダジニル、6−ピリダジニル、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル、6−ピリミジニル、2−ピラジニル、3−ピラジニル、5−ピラジニル、6−ピラジニル、2−チアゾリル、4−チアゾリル、または5−チアゾリルが挙げられる。
一例として、限定されないが、窒素結合複素環は、アジリジン、アゼチジン、ピロール、ピロリジン、2−ピロリン、3−ピロリン、イミダゾール、イミダゾリン、2−イミダゾリン、3−イミダゾリン、ピラゾール、ピラゾリン、2−ピラゾリン、3−ピラゾリン、ピペリジン、ピペラジン、インドール、インドリン、1H−インダゾールの位置1、イソインドールまたはイソインドリンの位置2、モルホリンの位置4、およびカルバゾール、またはβ−カルボリンの位置9にて結合される。なおさらに典型的には、窒素結合複素環として、1−アジリジル、1−アゼテジル、1−ピロリル、1−イミダゾリル、1−ピラゾリル、および1−ピペリジニルが挙げられる。
「アリール」は本明細書で使用するように、親芳香族環系の単一の炭素原子からの水素原子1個の除去に由来する、炭素原子6〜20個の1価芳香族炭化水素ラジカルを意味する。アリールとしては、非芳香族環、部分不飽和環、または芳香族環に縮合する芳香族環を含む2環式ラジカルが挙げられる。例示的なアリール基として、限定されないが、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、ビフェニル、インデン、インダン、1,2−ジヒドロナフタレン、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレンなどに由来するラジカルが挙げられる。
「ヘテロアリール」という用語は本明細書で使用するように、5、6、または7員環の1価芳香族ラジカルを指し、窒素、酸素および硫黄から独立して選択される少なくとも1個、最大4個のヘテロ原子を含有する原子5〜10個の縮合環系(その少なくとも1個が芳香族である)を含む。ヘテロアリール基の例として、限定されないが、ピリジニル、イミダゾリル、イミダゾピリジニル、ピリミジニル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピラジニル、テトラゾリル、フリル、チエニル、イソキサゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル、ピロリル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、シンノリニル、インダゾリル、インドリジニル、フタラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、イソインドリル、プテリジニル、プリニル、オキサジアゾリル、トリアゾリル、チアジアゾリル、チアジアゾリル、フラザニル、ベンゾフラザニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾキサゾリル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、およびフロピリジニルが挙げられる。スピロ部分も、本定義の範囲内に含まれる。ヘテロアリール基は場合により、たとえばハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、およびヒドロキシから独立して選択される1個以上の置換基によって置換されている。
「ハロゲン」という用語は本明細書で使用するように、フルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードを意味する。
「a」という用語は本明細書で使用するように、1以上を意味する。
一般に、本発明の化合物の各種の部分または官能基は場合により、1個以上の置換基によって置換されていてよい。本発明の目的に適した置換基の例として、限定されないが、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、アジド、−NR”SOR’、−SONR’R”、−C(=O)R’、−C(=O)OR’、−OC(=O)R’、−NR”C(=O)OR’、−NR”C(=O)R’、−C(=O)NR’R”、−NR’R”、−NR”’C(=O)N’R”、−OR’、−SR’、−S(O)R’、−S(O)R’、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、およびヘテロシクリルアルキルが挙げられ、R、R”およびR’”は独立して、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールである。
構造に結合された置換基を定義するために2個以上のラジカルが続けて使用される例において、最初に挙げたラジカルが末端と見なされ、最後に挙げたラジカルが問題の構造に結合されていると見なされることが理解されるはずである。それゆえたとえばアリールアルキルラジカルは、アルキル基によって問題の構造に結合される。
グルコキナーゼ活性化因子
本発明は、グルコキナーゼの活性不足を特徴とする、またはグルコキナーゼを活性化することによって治療されうる疾患、状態および/または障害の治療において有用である、化合物、およびその医薬製剤を提供する。
本発明の一態様は、式I
Figure 2009513700
の化合物およびその溶媒和物、代謝産物ならびに製薬的に許容される塩およびプロドラッグを提供し、式中:
Gは、NまたはCR11であり;
Zは、NまたはCRであり;
Yは、NまたはCRであり、GまたはZの少なくとも1つがNでなく;
は、式
Figure 2009513700
によって表されるヘテロアリール環であり;
は、S、O、またはNであり;
は、NまたはCR12であり;
は、S、OまたはCR13であり;
は、単環式または2環式アリールまたはヘテロアリールであり、前記単環式および2環式アリールおよびヘテロアリールは、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、飽和および部分不飽和V−シクロアルキル、飽和および部分不飽和V−へテロシクロアルキル、V−アリール、V−ヘテロアリール、F、Cl、Br、I、CF、シアノ、V−OR、V−C(=O)R、V−C(=O)OR、V−OC(=O)R、V−O(CHC(=O)OR、V−O(CHC(=O)NR、V−C(=O)NR、V−NR、V−NRC(=O)R、V−SR、VS(O)R、およびV−S(O)から独立して選択される1個以上の基によって場合により置換され、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、V−シクロアルキル、V−へテロシクロアルキル、V−アリール、およびV−ヘテロアリールは、オキソ、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、飽和および部分不飽和V−シクロアルキル、飽和および部分不飽和V−へテロシクロアルキル、V−アリール、V−ヘテロアリール、F、Cl、Br、I、CF、シアノ、V−OR、V−C(=O)R、V−C(=O)OR、V−OC(=O)R、V−C(=O)NR、V−NR、V−NRC(=O)R、V−SR、V−S(O)R、およびV−S(O)から独立して選択される1個以上の基によって場合により置換され;
は、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、飽和および部分不飽和V−シクロアルキル、飽和および部分不飽和V−へテロシクロアルキル、V−アリール、V−ヘテロアリール、F、Cl、Br、I、CN、V−OR、V−C(=O)R、V−C(=O)OR、V−OC(=O)R、V−C(=O)NR、V−NR、V−NRC(=O)R、V−SR、V−S(O)R、V−S(O)、またはV−S(O)NRであり、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、V−シクロアルキル、V−へテロシクロアルキル、V−アリール、およびV−ヘテロアリールは、オキソ、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、飽和および部分不飽和V−シクロアルキル、飽和および部分不飽和V−へテロシクロアルキル、V−アリール、V−ヘテロアリール、F、Cl、Br、I、CF、シアノ、V−OR、V−C(=O)R、V−C(=O)OR、V−OC(=O)R、V−C(=O)NR、V−NR、V−NRC(=O)R、V−SR、V−S(O)R、V−S(O)、およびV−S(O)NRから独立して選択される1個以上の基によって場合により置換され;
は、H、メチル、エチル、F、Cl、Br、I、CF、CHF、またはCHFであり;
およびRは独立して、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、飽和および部分不飽和V−シクロアルキル、飽和および部分不飽和V−へテロシクロアルキル、V−アリール、V−ヘテロアリール、V−OR、V−NR、V−C(=O)NR、またはV−C(=O)Rであり、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、V−シクロアルキル、V−へテロシクロアルキル、V−アリール、およびV−ヘテロアリールは、オキソ、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、飽和および部分不飽和V−シクロアルキル、飽和および部分不飽和V−へテロシクロアルキル、V−アリール、V−ヘテロアリール、F、Cl、Br、I、CF、シアノ、V−OR、V−C(=O)R、V−C(=O)OR、V−OC(=O)R、V−C(=O)NR、V−NR、V−NRC(=O)R、V−SR、V−S(O)R、V−S(O)、およびV−S(O)NRから独立して選択される1個以上の基によって場合により置換されるか;
あるいはRおよびRは、それらが結合された原子と共に飽和または部分不飽和複素環式環を形成し、前記複素環式環は、N、OまたはSから独立して選択される1個以上の追加の環へテロ原子を場合により含み、前記複素環式環は、オキソ、F、Cl、Br、I、V−OR、V−C(=O)OR、V−C(=O)NR、V−NR、V−NRC(=O)R、V−NRC(=O)NR10、アルキル、アルケニル、およびアルキニルから独立して選択される1個以上の基によって場合により置換され;
、RおよびR10は独立して、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、飽和または部分不飽和V−シクロアルキル、飽和および部分不飽和V−へテロシクロアルキル、V−アリール、V−ヘテロアリールであり、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、V−シクロアルキル、V−へテロシクロアルキル、V−アリールおよびV−ヘテロアリールは、オキソ、アルキル、アルケニル、アルキニル、飽和または部分不飽和V−シクロアルキル、飽和および部分不飽和V−へテロシクロアルキル、V−アリール、V−ヘテロアリール、F、Cl、Br、I、V−OR、V−NR、V−C(=O)OR、V−C(=O)NR、およびV−NRC(=O)Rから独立して選択される1個以上の基によって場合により置換されるか;
あるいはRおよびRは、それらが結合された原子と共に飽和または部分不飽和複素環式環を形成し、前記複素環式環は、N、OまたはSから独立して選択される1個以上の追加の環へテロ原子を場合により含み、前記複素環式環は、オキソ、アルキル、アルケニル、アルキニル、F、Cl、Br、I、V−OR、およびCNから独立して選択される1個以上の基によって場合により置換されるか;
あるいはRおよびR10は、それらが結合された原子と共に飽和または部分不飽和複素環式環を形成し、前記複素環式環は、N、OまたはSから独立して選択される1個以上の追加の環へテロ原子を場合により含み、前記複素環式環は、オキソ、アルキル、アルケニル、アルキニル、F、Cl、Br、I、V−OR、およびCNから独立して選択される1個以上の基によって場合により置換され;
11は、H、メチル、エチル、F、Cl、Br、I、CH、CHF、CHF、OH、O−(C−Cアルキル)、またはNHであり;
12またはR13は独立して、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、飽和および部分不飽和V−シクロアルキル、飽和および部分不飽和V−へテロシクロアルキル、V−アリール、V−ヘテロアリール、F、Cl、Br、I、CF、シアノ、V−OR、V−C(=O)R、V−C(=O)OR、(CH)nOC(=O)R、V−C(=O)NR、V−NR、V−NRC(=O)R、V−SR、V−S(O)R、V−S(O)、V−NRC(O)NHRまたはV−NHSONRであり、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、V−シクロアルキル、V−へテロシクロアルキル、V−アリール、およびV−ヘテロアリールは、オキソ、F、Cl、Br、I、CF、シアノ、V−OR、V−C(=O)OR、V−OC(=O)R、V−C(=O)NR、V−NR、V−NRC(=O)R、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、飽和および部分不飽和V−シクロアルキル、飽和および部分不飽和V−へテロシクロアルキル、V−アリール、およびV−ヘテロアリールから独立して選択される1個以上の基によって場合により置換され;前記へテロシクロアルキルは、1個以上のオキソによって場合により置換されるか;
あるいはR12またはR13はそれらが結合された原子と共に、飽和、部分不飽和または完全不飽和炭素環式または複素環式環を形成し、前記炭素環式および複素環式環は、オキソ、F、Cl、Br、I、CF、シアノ、V−OR、V−C(=O)R、V−C(=O)OR、V−OC(=O)R、V−C(=O)NR、V−NR、V−NRC(=O)R、V−SR、V−S(O)R、V−S(O)、V−S(O)NR、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、飽和および部分不飽和V−シクロアルキル、飽和および部分不飽和V−へテロシクロアルキル、V−アリール、およびV−ヘテロアリールから独立して選択される1個以上の基によって場合により置換され;
およびRは独立して、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、飽和および部分不飽和V−シクロアルキル、飽和および部分不飽和V−へテロシクロアルキル、V−アリール、およびV−ヘテロアリールであり、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、飽和および部分不飽和V−シクロアルキル、飽和および部分不飽和V−へテロシクロアルキル、V−アリール、およびV−ヘテロアリールは、OHによって場合により置換され;
Vは、炭素1〜4個を有するアルキレン、あるいは炭素2〜4個をそれぞれ有するアルケニレンまたはアルキニレンであり、前記アルキレン、アルケニレン、またはアルケニレンは、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、飽和および部分不飽和V−シクロアルキル、飽和および部分不飽和V−へテロシクロアルキル、V−アリール、V−ヘテロアリール、F、Cl、Br、I、CF、シアノ、V−OR、V−C(=O)OR、V−OC(=O)R、V−C(=O)NR、V−NR、およびV−NRC(=O)Rから独立して選択される1個以上の基によって場合により選択され;ならびに
nは、0、1、2、3または4である。
およびRがそれぞれ5員単環ヘテロアリール基である式Iのある実施形態において、Rは、C(=O)ORまたはC(=O)NRによって表される置換基を有さず、Rは、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、シクロアルケニル−アルキル、アリールアルキルまたはアリールであり、RおよびRは独立して、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、シクロアルケニル−アルキル、アリールアルキル、アリールヘテロシクリル、またはアシルであるか、あるいはRおよびRはN原子と共に、複素環式環を形成する。本定義による化合物は、本発明が優先権を主張する仮出願に開示されており、本発明の実施形態として提供される。
式Iのある実施形態において、R12またはR13は独立して、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、飽和および部分不飽和V−シクロアルキル、飽和および部分不飽和V−へテロシクロアルキル、V−アリール、V−ヘテロアリール、F、Cl、Br、I、CF、シアノ、V−OR、V−C(=O)R、V−C(=O)OR、(CHOC(=O)R、V−(C=O)NR、V−NR、V−NR(C=O)R、V−SR、V−S(O)R、またはV−S(O)であり、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、V−シクロアルキル、V−へテロシクロアルキル、V−アリール、およびV−ヘテロアリールは、オキソ、F、Cl、Br、I、CF、シアノ、V−OR、V−C(=O)OR、V−OC(=O)R、V−C(=O)NR、V−NR、V−NRC(=O)R、アルキル、アルケニル、アルキニル、飽和および部分不飽和V−シクロアルキル、飽和および部分不飽和V−へテロシクロアルキル、V−アリール、およびV−ヘテロアリールから独立して選択される1個以上の基によって場合により置換され、前記へテロシクロアルキルは、1個以上のオキソによって場合により置換されるか;
あるいはR12またはR13はそれらが結合された原子と共に、飽和、部分不飽和または完全不飽和炭素環式または複素環式環を形成し、前記炭素環式および複素環式環は、オキソ、F、Cl、Br、I、CF、シアノ、V−OR、V−C(=O)R、V−C(=O)OR、V−OC(=O)R、V−C(=O)NR、V−NR、V−NRC(=O)R、V−SR、V−S(O)R、V−S(O)、V−S(O)NR、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、飽和および部分不飽和V−シクロアルキル、飽和および部分不飽和V−へテロシクロアルキル、V−アリール、およびV−ヘテロアリールから独立して選択される1個以上の基によって場合により置換される。
ある実施形態において、Gは、CR11である。
ある実施形態において、R11は、HまたはClである。特定の実施形態において、R11はHである。
ある実施形態において、ZはCRである。
ある実施形態において、YはCRである。特定の実施形態において、RはHである。
ある実施形態において、式Iの化合物が提供され、式中:GはCR11であり;ZはCRであり;Yは、NまたはCRであり;RはHであり;R11は、HまたはClである。
ある実施形態において、式Iの化合物が提供され、式中:Gは、CHまたはClであり;Zは、CRであり;Yは、CRまたはNであり;
は、式
Figure 2009513700
によって表されるヘテロアリール環であり;
はSであり;Dは、CR12またはNであり;DはCR13であり;
は、フェニルあるいはNまたはSから選択される1または2個の環ヘテロ原子を有する5〜10員単環式または2環式ヘテロアリールであり、前記フェニルは、Cl、V−OR、V−C(=O)NR、V−NRC(=O)R、V−O(CH)C(=O)NR、およびV−O(CHC(=O)ORから独立して選択される1個以上の基によって場合により置換され;
は、H、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、V−(C−C10アリール)[C−Cアルキルによって場合により置換される]、V−ヘテロアリール、Cl、Br、I、CN、V−OR、V−C(=O)R、V−C(=O)OR、V−C(=O)NR、V−NR、V−SR、V−S(O)R、またはV−S(O)であり、Rのヘテロアリールは、N、OおよびSから独立して選択される1または2個の環ヘテロ原子を有する5〜10員単環式または2環式環から選択され;
は、H、メチル、エチル、F、Cl、Br、I、CF、CHF、またはCHFであり;
およびRは独立して、H、アルキル、VNR、VC(O)NR、VC(O)OR、飽和または部分不飽和V−シクロアルキル、飽和または部分不飽和V−へテロシクロアルキル、V−フェニル(ORまたはClから独立して選択される1個以上の基によって場合により置換されている)、またはV−ヘテロアリールであり、RおよびRのヘテロアリールは、N、SおよびOから独立して選択された1〜3個の環へテロ原子を有し、C−Cアルキルによって場合により置換されている、5〜10員環であるか;
あるいはRおよびRはそれらが結合された原子と共に、N、O、またはSから独立して選択される1〜3個の環へテロ原子を有する飽和または部分不飽和複素環式環を形成し、前記環はC−Cアルキルによって場合により置換され;
、RおよびR10は独立して、Hまたはアルキルであるか;
あるいはRおよびRは、1または2個の環窒素原子を有する6員複素環式環を形成し、前記複素環式環は、C−Cアルキルによって場合により置換され;
12およびR13は独立して、H、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ヘテロアルキル、飽和または部分不飽和V−シクロアルキル、飽和または部分不飽和V−へテロシクロアルキル、V−アリール、V−ヘテロアリール、F、Cl、Br、I、CF、シアノ、V−OR、V−C(=O)R、V−C(=O)OR、(CHOC(=O)R、V−C(=O)NR、V−NR、V−NRC(=O)R、V−SR、V−S(O)R、V−S(O)、V−NRC(O)NHRまたはV−NHSONRであるか、
あるいはR12またはR13はそれらが結合された原子と共に、窒素原子1または2個を有する飽和、または完全不飽和5〜6員炭素環式または6員複素環式環を形成し、前記炭素環式および複素環式環は、オキソ、F、Cl、Br、I、CF、シアノ、V−OR、V−C(=O)R、V−C(=O)OR、V−OC(=O)R、V−C(=O)NR、V−NR、V−NRC(=O)R、V−SR、V−S(O)R、V−S(O)、V−S(O)NR、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、飽和および部分不飽和V−シクロアルキル、飽和および部分不飽和V−へテロシクロアルキル、V−アリール、およびV−ヘテロアリールから独立して選択される1個以上の基によって場合により置換され;
各Vは独立して、炭素1〜4個を有するアルキレンまたはアルケニレンであり、前記アルキレンは、C−CアルキルおよびOHから独立して選択される1個以上の基によって場合により置換され;
各nは独立して、0または1である。
の例示的な実施形態は、限定されないが、
Figure 2009513700
から選択されるヘテロアリール環を含み、
式中、R12およびR13は、本明細書で定義する通りであり;
各R20は独立して、オキソ、F、Cl、Br、I、CF、シアノ、V−OR、V−C(=O)R、V−C(=O)OR、OC(=O)R、V−C(=O)NR、V−NR、V−NRC(=O)R、V−SR、V−S(O)R、V−S(O)、V−S(O)NR、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、飽和および部分不飽和V−シクロアルキル、飽和および部分不飽和V−ヘテロシクロアルキル、V−アリール、およびV−ヘテロアリールであり;
mは、0、1、2、または3であり;
pは、0、1、2、3、4、5、6、7または8であり;ならびに
qは、1、2、3、4、5、6である。
式Iのある実施形態において、Rは、構造
Figure 2009513700
から選択され、
式中、R12、R13およびR20は本明細書で定義する通りである。ある実施形態において、mは、0または1である。
式Iのある実施形態において、R12およびR13は、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、V−OR、V−C(=O)OR、V−C(=O)NR、V−NR、およびV−NRC(=O)Rから独立して選択される。
式Iのある実施形態において、R12およびR13は、H、Cl、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、V−ヘテロシクリル(C−Cアルキルによって場合により置換されている)、V−OR、V−C(=O)OR、V−C(=O)NR、V−NR、V−NRC(=O)R、V−NRC(O)NHR、V−NHSO−NR、およびV−ヘテロアリール(C−Cアルキルによって場合により置換されている)から独立して選択され、各Vは独立して、C−C4アルキレンまたはC−C4アルキレンであり、各nは独立して、0または1である。RおよびRの特定の実施形態としては、HまたはC−Cアルキル[(C−Cアルキル)N(C−Cアルキル)、フェニル、またはNおよびOから独立して選択される1または2個のヘテロ原子を有する5〜6員複素環によって場合により置換されている]が挙げられ、あるいはNRは、NおよびOから選択される追加の環へテロ原子を場合により有し、(C−Cアルキル)によって場合により選択される5〜6員複素環式環を形成する。
12およびR13がC−Cアルキルを表す例としては、メチル、エチル、イソプロピル、ブチル、およびイソブチルが挙げられる。
12およびR13がシクロアルキルを表す例としては、シクロプロピルおよびシクロヘキシルが挙げられる。
12およびR13がV−ORを表す例としては、VがC−Cアルキルであり、nが1であり、RがHである基が挙げられる。特定の実施形態は、−CHCHOHを含む。
12およびR13がV−C(=O)ORを表す例としては、VがC−Cアルキルであり、nが1であり、RがHまたはC−Cアルキル(たとえばメチルまたはエチル)である基が挙げられる。特定の例としては、−COH、−(CHCOH、−CHCOCHおよび−(CHCOCHが挙げられる。
12およびR13がV−C(=O)NRを表す例としては、VがC−Cアルキルであり、nが1であり、RがHであり、Rが(CHNR(式中、mは、1または2であり、RおよびRは独立して、HまたはC−Cアルキルである)であるか、あるいはNRが、NおよびOから選択される追加の環へテロ原子を場合により有し、C−Cアルキルによって場合により置換される5〜6員複素環式環を形成する基が挙げられる。このような複素環の例としては、ピロリジニル、ピペリジニル、1−メチルピペリジン−4−イル、ピペラジニル、1−メチル−ピペラジン−4−イル、およびモルホリニルが挙げられる。
12およびR13がV−C(=O)NRを表す特定の例は、−CHC(O)NH
Figure 2009513700
が挙げられる。
12およびR13がV−NRC(=O)Rを表す例としては、VがC−Cアルキルであり、nが1であり、RがHであり、RがC−Cアルキルまたはフェニルである基が挙げられる。特定の例としては、−(CHNHC(O)CHおよび−(CHNHC(O)フェニルが挙げられる。
12およびR13がV−NHSO−NRを表す例としては、VがC−Cアルキルであり、nが1であり、RおよびRが独立して、HまたはC−Cアルキル(たとえばメチル)である基が挙げられる。特定の例としては、−CHCHNHSO−N(CHが挙げられる。
12およびR13がV−NRC(O)NHRを表す例としては、VがC−Cアルキルであり、nが1であり、RおよびRが独立して、H、C−Cアルキル(たとえばメチル)またはフェニルである基が挙げられる。特定の例としては、−(CHNHC(O)NHフェニルおよび−(CHNHC(O)NHCHが挙げられる。
12およびR13がV−複素環を表す例としては、VがC−Cアルキルであり、nが1であり、複素環がピロリジニルおよびピペリジニルなどの5〜6員アザ環式基である基が挙げられる。特定の例としては、4−ピペリジルが挙げられる。ある実施形態において、アザ環式基は、1または2個のオキソ基、たとえばイソインドリン−1,3−ジオニル基によって置換される。R12およびR13の特定の例は、−(CH−イソインドリン−1,3−ジオン−2−イルである。
12およびR13が、C−Cアルキルによって場合により置換されるV−ヘテロアリールを表す例としては、環が2個の隣接する酸素原子を含有しないという条件で、NおよびOから独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5員ヘテロアリール環が、または1〜3個の窒素原子を有する6員ヘテロアリール環が挙げられ、前記5〜6員ヘテロアリール環はメチルによって場合により置換される。
12およびR13が、C−Cアルキルによって場合により置換されるV−ヘテロアリールを表す特定の例としては、
Figure 2009513700
が挙げられる。
式Iのある実施形態において、R12はHである。
式Iのある実施形態において、Rは、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、5−テトラヒドロナフタレニル、6−テトラヒドロナフタレニル、およびその置換形より選択されるアリール環である。
の例示的な実施形態として、限定されないが、
Figure 2009513700
およびその置換形が挙げられる。たとえばRは、F、Cl、Br、I、CF、アルキル、V−OR、V−アリール、V−C(=O)OR、V−C(=O)R、V−C(=O)NR、V−NRC(=O)R、V−O(CHC(=O)ORおよびV−O(CHC(−O)NRから独立して選択される1個以上の基によって場合により置換されるフェニルでありうる。
式Iのある実施形態において、Rは、C、C−Cアルキル、V−OR、V−C(C=O)NR、V−NRC(C=O)R、V−OCHC(=O)ORおよびV−O(CHC(=O)NRから独立して選択される1個または2個の基によって場合により置換されるフェニルであり、VはC−Cアルキレンであり、nは、0または1である。ある実施形態において、RおよびRは独立して、H、C−Cアルキル、V−COOR、VNRであり、またはRおよびRはそれらが結合された原子と共に、C−Cアルキルによって場合により置換される5〜6員複素環式環を形成する。ある実施形態において、RおよびRは独立して、HまたはC−Cアルキルである。
式Iのある実施形態において、Rは、Cl、−OCH、OH、−OC(=O)H、−NHC(=O)Me、−OCHC(=O)OH、−OCHC(=O)NH(CHNMe、−OCHC(=O)NHCHCOOH、
Figure 2009513700
から独立して選択される1または2個の基によって場合により置換されるフェニルである。
式Iのある実施形態において、Rは、フェニル、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、3−ヒドロキシフェニル、3−(OCHCOt−Bu)フェニル、3−(OCHCOH)フェニル、3−(OCHC(O)NHCHCOH)フェニル、2−クロロフェニル、2,6−ジクロロフェニル、2−アセトアミドフェニル、
Figure 2009513700
である。
式Iのある実施形態において、Rは、ピリジル、キノリニル、キノキサリニル、ベンゾ[d]チアゾリル、1H−ベンゾ[d]イニダゾリル、チオフェニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、チアゾリルおよびその置換形より選択されるヘテロアリールである。ある実施形態において、Rは、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−キノリニル、3−キノリニル、4−キノリニル、5−キノリニル、6−キノリニル、7−キノリニル、8−キノリニル、2−キノキサリニル、3−キノキサリニル、5−キノキサリニル、6−キノキサリニル、7−キノキサリニル、8−キノキサリニル、ベンゾ[d]チアゾール−2−イル、4−ベンゾ[d]チアゾリル、5−ベンゾ[d]チアゾリル、6−ベンゾ[d]チアゾリル、7−ベンゾ[d]チアゾリル、2−1H−ベンゾ[d]イミダゾリル、1H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル、1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル、1H−ベンゾ[d]イミダゾール−6−イル、1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−イル、2−チオフェニル、3−チオフェニル、5−テトラヒドロキノリニル、6−テトラヒドロキノリニル、7−テトラヒドロキノリニル、8−テトラヒドロキノリニル、5−テトラヒドロイソキノリニル、6−テトラヒドロイソキノリニル、7−テトラヒドロイソキノリニル、8−テトラヒドロイソキノリニル、およびその置換形より選択されるヘテロアリール環である。
の例示的な実施形態はさらに、限定されないが、
Figure 2009513700
およびその置換形を含む。
式Iのある実施形態において、Rは、
Figure 2009513700
より選択される。
式Iのある実施形態において、Rは、F、Cl、Br、I、V−OR、V−SR、V−S(O)R、V−S(O)、V−C(=O)NR、V−C(O)OR、V−C(=O)R、V−アリール、V−ヘテロアリール、アルキル、アルケニル、またはアルキニルであり、前記アリール、ヘテロアリール、アルキル、アルケニルおよびアルキニルは、置換または非置換である。
式Iのある実施形態において、Rは、H、Cl、Br、I、V−OR、V−SR、V−S(O)R、V−S(O)、V−C(=O)NR、V−C(O)OR、V−C(=O)R、VNR、V−アリール、V−ヘテロアリール、C−CアルキルまたはC−Cアルケニルであり、Vは、C−CアルキレンまたはC−C4アルキニレンであり、nは、0または1である。
式Iのある実施形態において、RはSRであり、Rは、アルキル、アルケニル、アルキニル、V−シクロアルキル、V−複素環、V−アリールまたはV−ヘテロアリールであり、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、V−シクロアルキル、V−複素環、V−アリールおよびV−ヘテロアリールは場合により置換される。
式Iのある実施形態において、Rは、式SRを有する基であり、Rは、C−Cアルキル、V−NR、V−C(O)NR、V−CO、V−アリールまたはV−ヘテロアリールであり、VはC−Cアルキレンであり、nは、0または1である。ある実施形態において、RおよびRは独立して、HまたはC−Cアルキルであり、またはRおよびRはそれらが結合された原子と共に、環窒素原子1〜2個を有し、C−Cアルキルによって場合により置換される6員ヘテロアリール環を形成する。
式Iのある実施形態において、Rは、−SCH、−S−シクロヘキシル、−SCH−シクロペンチル、−S−フェニル、−S−(2−クロロフェニル)、−S−(2−メトキシフェニル)、−S−(3−メトキシフェニル)、−S−(4−メトキシフェニル)、−SCH−(2−メトキシフェニル)、−SCH−(3−メトキシフェニル)、−SCH−(4−メトキシフェニル)、−SCH−(フェニル)、−SCHCH−(フェニル)、−SCH−(2−クロロフェニル)、−SCH−(3−クロロフェニル)、−SCH−(4−クロロフェニル)、−S−(4−ピリジル)、−S−(2−ピリジル)、−S−(2−チオフェニル)、S−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)、−S−(チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イル)、−S−(1−メチル−1,2−ジヒドロオキサゾロ[5,4−b]ピリジン−7−イル)、−S−(2−クロロピリド−4−イル)、−S−(2−クロロピリミド−4−イル)、−S−(2−ピリミジル)、−SCH−(4−ピリジル)、−SCH−(3−ピリジル)、−SCH−(2−ピリジル)、−SCH−(2−チオフェニル)、−SCHCH−(1H−イミダゾール−1−イル)、−S(CH−N(CH、−SCH−(4−ピペリジニル)、−SCHC(O)−(4−メチルピペラジン−1−イル)、−S(CHCO(CH)、−S(CHCOH、または
Figure 2009513700
である。
式Iのある実施形態において、Rは、式SCHR6a6bを有する基である。ある実施形態において、R6aおよびR6bは独立して、C−Cアルキル、フェニル、ピリジル、C(O)NRまたはピペリジニル[C−Cアルキルまたは(C−Cアルキル)OHによって場合により置換される]である。ある実施形態において、R6aは、メチルまたはCHCHOHによって場合により置換されるピペリジニルである。
式Iのある実施形態において、Rは、−S−(1−フェニルエチル)、
Figure 2009513700
である。
式Iのある実施形態において、Rは、式V−SORまたはV−SOを有する基である。ある実施形態において、Rは、C−Cアルキルまたはフェニルであり、VはC−Cアルキレンであり、nは、0または1である。
式Iのある実施形態において、Rは、−S(O)CH、−S(O)フェニル、または−SOCHである。
ある実施形態において、Rは、ORであり、Rは、H、アルキル、アルケニルまたはアルキニルであり、前記アルキル、アルケニルおよびアルキニルは場合により置換される。
式Iのある実施形態において、Rは、式V−ORを有する基である。ある実施形態において、Rは、C−Cアルキルまたはフェニル(Clによって場合により置換される)である。ある実施形態において、Vは、C−CアルキレンまたはC−Cアルケニレンであり、nは、0または1である。
式Iのある実施形態において、Rは、メトキシ、ヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、ベンジルオキシ、2−クロロフェノキシ、またはCH=CHOCHである。
式Iのある実施形態において、Rは、C−CアルキルまたはC−Cアルケニルである。ある実施形態において、Rは、メチル、ペンチル、または1−ペンテン−1−イルである。
式Iのある実施形態において、Rは、式V−Arを有する基であり、Arは、ORまたはC−Cアルキルによって場合により置換される。ある実施形態において、Vは、C−Cアルキレンであり、nは、0または1である。
式Iのある実施形態において、Rは、フェニル、ベンジル、1−フェニルエチル、2−フェニルエテン−1−イル、1−フェニルエテン−1−イル、4−トリル、またはα−ヒドロキシベンジルである。
式Iのある実施形態において、Rは、式V−ヘテロアリールを有する基である。ある実施形態において、ヘテロアリールは、環窒素原子1または2個を有する6員芳香族環である。ある実施形態において、Vは、C−Cアルキレンであり、nは、0または1である。
式Iのある実施形態において、Rは、3−ピリジルまたは4−ピリジルである。
式Iのある実施形態において、Rは、フェニル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、4−メチルフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、3−ピリジル、または4−ピリジルである。
式Iのある実施形態において、Rは、式V−COを有する基である。ある実施形態において、Rは、HまたはC−Cアルキルである。ある実施形態において、Vは、C−CアルキレンまたはC−Cアルケニレンであり、nは、0または1である。
式Iのある実施形態において、Rは、−(CH−COCH、−(CH−CH)−COCHまたはCHCHCOHである。
式Iのある実施形態において、Rは、式V−CORを有する基である。ある実施形態において、Rは、HまたはC−Cアルキルである。ある実施形態において、Vは、C−Cアルキレンであり、nは、0または1である。
式Iのある実施形態において、Rは、−C(O)CH、−C(O)H、または−COC(O)Hである。
式Iのある実施形態において、Rは、式V−CONRを有する基である。ある実施形態において、RおよびRは独立して、H、C−Cアルキル、またはV−フェニルであり、あるいはNRは、環窒素原子1または2個を有し、C−Cアルキルによって場合により置換される6員ヘテロシクリル環を形成する。ある実施形態において、Vは、C−Cアルキレンであり、nは、0または1である。
式Iのある実施形態において、Rは、−C(O)NH、C(O)NHCHPh、−C(O)−(4−メチルピペラジン−1−イル)または−CHCHC(O)−(4−メチルピペラジン−1−イル)である。
式Iのある実施形態において、Rは、H、Cl、Br、またはIである。
式Iのある実施形態において、Rは、Cl、Br、OMeまたはSMeより選択される。
式Iの化合物の例示的な実施形態として、限定されないが、一般式
Figure 2009513700
の化合物が挙げられ、式中、R、R、R、RおよびR11は、上で定義した通りである。
式Iの化合物のさらなる例示的な実施形態として、限定されないが、一般式
Figure 2009513700
の化合物およびその置換形が挙げられ、式中、R、R、R、R11、R12およびR13は、上で定義した通りである。
式Iの化合物のさらなる例示的な実施形態として、限定されないが、一般式
Figure 2009513700
Figure 2009513700
の化合物およびその置換形が挙げられ、式中、R、R、R、およびR11は、上で定義した通りである。
式Iの化合物のさらなる例示的な実施形態として、限定されないが、一般式
Figure 2009513700
の化合物およびその置換形が挙げられ、式中、R、R、およびR11は、上で定義した通りである。
式Iの化合物のさらなる例示的な実施形態として、限定されないが、一般式
Figure 2009513700
の化合物およびその置換形が挙げられ、式中、R、R、およびRは、上で定義した通りである。
ある実施形態において、「またはRおよびRはそれらが結合される原子と共に、飽和または部分不飽和複素環式環を形成する」という句は、式V−C(=O)NR、V−NR、またはV−S(O)NRを有する基においてなどの、同じ窒素原子に結合されたRおよびRラジカルから形成された環を指す。
ある実施形態において、「またはRおよびRはそれらが結合される原子と共に、飽和または部分不飽和複素環式環を形成する」という句は、式V−NRC(=O)Rを有する基においてなどの、同じ基内の異なる原子に結合されたRおよびRラジカルによって形成された環を指す。
ある実施形態において、「またはRおよびRはそれらが結合される原子と共に、飽和または部分不飽和複素環式環を形成する」という句は、式V−C(=O)NRまたはV−NRを有する基においてなどの、同じ窒素原子に結合されたRおよびRラジカルによって形成された環を指す。
ある実施形態において、「またはRおよびRはそれらが結合される原子と共に、飽和または部分不飽和複素環式環を形成する」という句は、式V−NRC(=O)RまたはV−NRC(=O)NR10を有する基においてなどの、同じ基内の異なる原子に結合されたRおよびRラジカルを指す。
ある実施形態において、「またはRおよびR10はそれらが結合される原子と共に、飽和または部分不飽和複素環式環を形成する」という句は、式V−NRC(=O)NR10を有する基においてなどの、同じ窒素原子に結合されたRおよびR10ラジカルによって形成された環を指す。
本発明の化合物は、1個以上の不斉中心を所有しうる;このような化合物はしたがって、個別の(R)−または(S)立体異性体として、あるいはその混合物として生成されうる。別途指摘しない限り、明細書および請求項における特定の化合物の説明または言及は、両方の個別のエナンチオマー、ジアステレオマー混合物、そのラセミ体または非ラセミ体を含むことを意図する。したがって本発明は、本発明の化合物のジアステレオマー混合物、純ジアステレオマーおよび純エナンチオマーを含む、このようなすべての異性体も含む。「エナンチオマー」という用語は、相互の重ね合わせることができない鏡像である化合物の2つの立体異性体を指す。「ジアステレオマー」という用語は、相互の鏡像でない光学異性体の対を指す。ジアステレオマーは、異なる物性、たとえば融点、沸点、スペクトル特性、および反応性を有する。
本発明の化合物は、異なる互変異性形でも存在でき、このようなすべての形は本発明の範囲に含まれる。「互変異性体」または「互変異性形」という用語は、低エネルギー障壁によって相互変換できる、異なるエネルギーの構造異性体を指す。たとえばプロトン互変異性体(プロトトロピック互変異性体としても既知)は、プロトンの移動による相互変換、たとえばケト−エノールおよびイミン−エナミン異性化を含む。原子価互変異性体は、結合電子の一部の再編成による相互変換を含む。
本明細書で示す構造において、いずれかの特定のキラル原子の立体化学が特定されていない場合、すべての立体異性体が本発明の化合物として検討および包含される。立体化学が特定の配置を表す実線くさび形または点線によって規定されている場合、その立体異性体はそのように規定および定義される。
式Iの化合物に加えて、本発明は溶媒和物、製薬的に許容されるプロドラッグ、およびこのような化合物の製薬的に許容される塩も含む。
「製薬的に許容される」という句は、物質または組成物が製剤を構成する他の成分、および/またはそれによって治療される哺乳類と化学的および/または毒物学的に適合性であることを示す。
「溶媒和物」は、1個以上の溶媒分子および本発明の化合物の会合体または複合体を指す。溶媒和物を形成する溶媒の例として、限定されないが、水、イソプロパノール、エタノール、メタノール、DMSO、酢酸エチル、酢酸、およびエタノールアミンが挙げられる。「水和物」という用語は、溶媒分子が水である複合体を指す。
「プロドラッグ」は、生理学的条件下で、または加溶媒分解によって特定された化合物またはこのような化合物の塩に変換されうる化合物である。プロドラッグは、アミノ酸残基、または2個以上(たとえば、2、3または4個の)アミノ酸残基のポリペプチド鎖がアミドまたはエステル結合を介して本発明の化合物の遊離アミノ、ヒドロキシまたはカルボン酸基に共有結合される化合物を含む。アミノ酸残基として、限定されないが、一般に3文字記号で示される20の天然型アミノ酸が挙げられ、ホスホセリン、ホスホトレオニン、ホスホチロシン、4−ヒドロキシプロリン、ヒドロキシリジン、デモシン、イソデモシン、ガンマ−カルボキシグルタメート、馬尿酸、オクタヒドロインドール−2−カルボン酸、スタチン、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸、ペニシラミン、オルニチン、3−メチルヒスチジン、ノルバリン、ベータアラニン、ガンマアミノ酪酸、シトルリン、ホモシステイン、ホモセリン、メチルアラニン、パラ−ベンゾイルフェニルアラニン、フェニルグリシン、プロパギルグリシン、サルコシン、メチオニンスルホンおよびtert−ブチルグリシンも挙げられる。本発明のプロドラッグの特定の例としては、リン酸塩残基に共有結合された式Iの化合物が挙げられる。
プロドラッグのさらなる種類も含まれる。たとえば式Iの化合物の遊離カルボキシル基は、アミドまたはアルキルエステルとして誘導体化されうる。別の例として、遊離ヒドロキシ基を含む本発明の化合物は、Advanced Drug Delivery Reviews,1996,19,115に概説されているように、ヒドロキシ基を、限定されないが、リン酸エステル、ヘミコハク酸、ジメチルアミノ酢酸、またはホスホリルオキシメチルオキシカルボニル基などの基に変換することによってプロドラッグとして誘導体化されうる。ヒドロキシおよびアミノ基のカルバミン酸プロドラッグも、ヒドロキシ基の炭酸プロドラッグ、スルホン酸エステルおよび硫酸エステルと同様に含まれる。アシル基が、限定されないが、エーテル、アミン、およびカルボン酸官能基を含む基によって場合により置換されるアルキルエステルでありうる、(アシルオキシ)メチルおよび(アシルオキシ)エチルエーテルとしてのヒドロキシ基の誘導体化、またはアシル基が上記のようなアミノ酸エステルである場合も含まれる。この種のプロドラッグは、J Med.Chem.,1996,39,10に記載されている。さらに詳細な例としては、アルコール基の水素原子の、(C−C)アルカノイルオキシメチル、1−((C−C)アルカノイルオキシ)エチル、1−メチル−1−((C−C)アルカノイルオキシ)エチル、(C−C)アルコキシカルボニルオキシメチル、N−(C−C)アルコキシカルボニルアミノメチル、スクシノイル、(C−C)アルカノイル、α−アミノ(C−C)アルカノイル、アリールアシルおよびα−アミノアシル、またはα−アミノアシル−α−アミノアシルなどの基による置き換えが挙げられ、各α−アミノアシル基は、天然L−アミノ酸、P(O)(OH)、−P(O)(O(C−C)アルキル)またはグリコシル(炭水化物のヘミアセタール形のヒドロキシ基の除去から生じるラジカル)より独立して選択される。
式Iの化合物の遊離アミンも、アミド、スルホンアミドまたはホスホンアミドとして誘導体化されうる。これらの部分すべては、限定されないが、エーテル、アミンおよびカルボン酸官能基を含む基を包含しうる。たとえばプロドラッグは、アミン基中の水素原子の、R−カルボニル、RO−カルボニル、NRR’−カルボニルなどの基による置き換えによって生成でき、RおよびR’はそれぞれ独立して、(C−C10)アルキル、(C−C)シクロアルキル、またはベンジルであり、あるいはR−カルボニルは、天然α−アミノアシルまたは天然α−アミノアシル−天然α−アミノアシル、−C(OH)C(O)OYであり、Yは、H、(C−C)アルキルまたはベンジル、−C(OY)Yであり、Yは(C−C)アルキルおよびYは、(C−C)アルキル、カルボキシ(C−C)アルキル、アミノ(C−C)アルキルあるいはモノ−N−またはジ−N,N−(C−C)アルキルアミノアルキル、あるいは−C(Y)Yであり、Yは、Hまたはメチルであり、Yは、モノ−N−またはジ−N,N−(C−C)アルキルアミノ、モルホリノ、ピペリジン−1−イルまたはピロリジン−1−イルである。
プロドラッグ誘導体のさらなる例については、a)Design of Prodrugs、H.Bundgaard編、(Elsevier,1985)およびMethods in Enzymology,Vol.42,p.309−396,K.Widderら編、(Academic Press,1985);b)A Textbook of Drug Design and Development,Krogsgaard−Larsen and H.Bundgaard編、Chapter 5“Design and Application of Prodrugs”by H.Bundgaard p.113−191(1991);c)H.Bundgaard,Advanced Drug Delivery Reviews,8:1−38(1992);d)H.Bundgaardら、Journal of Pharmaceutical Sciences,77:285(1988);およびe)N.Kakeyaら、Chem.Pharm.Bull,32:692(1984)を参照、そのそれぞれは参照により本明細書に詳細に組み入れられる。
「製薬的に許容される塩」としては、別途指摘しない限り、規定した化合物の対応する遊離酸または塩基の生物学的有効性を保持し、生物学的またはそうでなくても、望ましくなくはない塩が挙げられる。本発明の化合物は、十分に酸性の基、十分に塩基性の基、または両方の官能基を所有してよく、したがって製薬的に許容される塩を生成するために任意の数の無機または有機塩基または酸と反応しうる。製薬的に許容される塩の例としては、本発明の化合物と鉱酸または有機酸あるいは無機塩基との反応によって調製される塩が挙げられ、このような塩として、限定されないが、硫酸塩、ピロ硫酸塩、重硫酸塩、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、リン酸塩、リン酸1水素塩、リン酸2水素塩、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、酢酸塩、プロピオン酸塩、デカン酸塩、カプリル酸塩、アクリル酸塩、ギ酸塩、イソ酪酸塩、カプロン酸塩、ヘプタン酸塩、プロピオール酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、セバシン酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、ブチン−1,4−2酸塩、ヘキシン−1,6−2酸塩、安息香酸塩、クロロ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、メトキシ安息香酸塩、フタル酸塩、スルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩、フェニル酢酸塩、フェニルプロピオン酸塩、フェニル酪酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、γ−ヒドロキシ酪酸塩、グリコール酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、プロパンスルホン酸塩、ナフタレン−1−スルホン酸塩、ナフタレン−2−スルホン酸塩、およびマンデル酸塩が挙げられる。本発明の単一化合物は2個以上の酸性または塩基性部分を含みうるので、本発明の化合物は、単一化合物中にモノ、ジまたはトリ塩を含みうる。
本発明の化合物が塩基である場合、所望の製薬的に許容される塩は、当分野で利用できるいずれかの適切な方法によって、たとえば遊離塩基の酸性化合物、たとえば塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの無機酸、あるいは酢酸、マレイン酸、コハク酸、マンデル酸、フマル酸、マロン酸、ピルビン酸、シュウ酸、グリコール酸、サリチル酸、グルクロン酸またはガラクツロン酸などのピラノシジル酸、クエン酸または酒石酸などのアルファヒドロキシ酸、アスパラギン酸またはグルタミン酸などのアミノ酸、安息香酸または桂皮酸などの芳香族酸、p−トルエンスルホン酸またはエタンスルホン酸などのスルホン酸などの有機酸による処理によって調製されうる。
本発明の化合物が酸である場合、所望の製薬的に許容される塩は、いずれかの適切な方法によって、たとえば遊離酸の無機または有機塩基による処理によって調製されうる。適切な無機塩基の例としては、アルカリおよびアルカリ土類金属、たとえばリチウム、ナトリウム、カリウム、バリウムおよびカルシウムによって生成される塩が挙げられる。適切な有機塩基塩の例としてはたとえば、アンモニウム、ジベンジルアンモニウム、ベンジルアンモニウム、2−ヒドロキシエチルアンモニウム、ビス(2−ヒドロキシエチル)アンモニウム、フェニルエチルベンジルアミン、ジベンジルエチレンジアミンなどの塩が挙げられる。酸性部分の他の塩としては、たとえばプロカイン、キニン、およびN−メチルグルコサミンによって生成された塩、加えて塩基性アミノ酸、たとえばグリシン、オルニチン、ヒスチジン、フェニルグリシン、リジンおよびアルギニンによって生成された塩が挙げられる。
式Iの化合物としては、必ずしも製薬的に許容される化合物ではない、そして式Iの化合物を調製および/または精製するための、および/または式Iの化合物のエナンチオマーを分離するための中間体として有用でありうる、このような化合物の他の塩も挙げられる。
本発明は、1個以上の原子が自然界に通常見出される原子質量または原子質量数と異なる原子質量または原子質量数を有する原子によって置き換えられるという事実を除いて、本明細書に列挙されたものと同一である、本発明の同位体標識された化合物も含む。規定したようないずれの特定の原子または元素の同位体すべてが、本発明の化合物、およびその使用の範囲内で考慮される。本発明の化合物に包含されうる例示的な同位体としては、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、塩素、およびヨウ素の同位体、たとえばH、H、11C、13C、14C、13N、15N、15O、17O、18O、32P、33P、35S、18F、36Cl、123Iおよび125Iが挙げられる。本発明のある同位体標識された化合物(たとえばHおよび14Cによって標識された化合物)は、化合物および/基質組織分布アッセイで有用である。トリチウム化(すなわちH)および炭素14(すなわち14C)同位体は、その調製の容易さおよび検出性にとって有用である。さらに重水素(すなわちH)などのより重い同位体による置換は、より大きい代謝安定性(たとえば増大されたインビボ半減期または減少された投薬量要求)から生じるある治療上の利点を与える場合があり、それゆえある状況においては好ましい場合がある。15O、13N、11Cおよび18Fなどのポジトロン放射同位体は、基質受容体占有を調査するためにポジトロン放射断層撮影(PET)研究に有用である。本発明の同位体標識された化合物は一般に、スキームおよび/または本明細書で下記の実施例に開示される手順と類似した手順に従って、非同位体標識試薬を同位体標識試薬で置換することによって調製されうる。
式Iの化合物の代謝産物
本明細書に記載する式Iの化合物のインビボ代謝産物も本発明の範囲内に含まれる。「代謝産物」は、規定された化合物およびその塩の体内での代謝によって生成される薬理学的に活性な生成物である。このような生成物はたとえば投与した化合物の酸化、還元、加水分解、アミド化、脱アミド化、エステル化、脱エステル化、酵素開裂などから生じうる。したがって本発明は、本発明の化合物を哺乳類にその代謝産物を産生するのに十分な時間にわたって接触させる工程を含むプロセスによって生成される化合物を含む、式Iの化合物の代謝産物を含む。
代謝産物はたとえば、本発明の化合物の放射性標識(たとえば14CまたはH)同位体を調製して、それを検出可能な用量(たとえば約0.5mg/kg超)でラット、マウス、モルモット、ブタ、サルなどの動物、またはヒトに非経口的に投与し、代謝が発生するのに十分な時間(典型的には約30秒〜30時間)を与えて、尿、血液または他の生体サンプルからその変換生成物を単離することによって同定される。これらの生成物は、それらが標識されているので容易に単離される(他は代謝産物中で生存するエピトープを結合できる抗体の使用により単離される)。代謝産物構造は、在来の方法で、たとえばMS、LC/MSまたはNMR分析によって決定される。一般に代謝産物の分析は当業者に周知の在来の薬物代謝研究と同じ方法で実施される。代謝産物は、それらがインビボで他の方法で見出されない限り、本発明の化合物の治療投薬のための診断アッセイにおいて有用である。
グルコキナーゼ活性化因子の合成
式Iの化合物は、特に本明細書に含有される説明に照らして、化学分野で周知のプロセスと類似のプロセスを含む合成経路によって合成されうる。出発物質は一般に販売元、たとえばAldrich Chemicals(Milwaukee,WI)から入手できるか、または当業者に周知の方法を使用してただちに調製される(たとえばLouis F.Fieser and Mary Fieser,Reagents for Organic Synthesis,v.1−19,Wiley,N.Y.(1967−1999編)、またはBeilsteins Handbuch der organischen Chemie,4,Aufl.ed.Springer−Verlag,Berlin、付録を含む(Beilstein online databaseからも入手可能)に一般に記載された方法によって調製される。
式Iの化合物は、単独または少なくとも2個、たとえば5〜1,000個の化合物、または10〜100個の化合物を含む化合物ライブラリとして調製されうる。式Iの化合物のライブラリは、コンビナトリアル「スプリット・ミックス」手法によって、または液相または固相化学のどちらかを使用する多重並行合成によって、当業者に既知の手順によって調製されうる。それゆえ本発明のさらなる態様により、少なくとも2個の化合物、またはその製薬的に許容される塩を含む化合物ライブラリが提供される。
例証のために、スキームA〜Qは、本発明の化合物はもちろんのこと、主要中間体も調製する一般方法を示す。個々の反応工程のより詳細な説明については、下の実施例部を参照。当業者は、本発明の化合物を合成するために他の合成経路が使用されうることを認識するであろう。特定の出発物質および試薬がスキームに示され、後述されるが、各種の誘導体および/または反応条件を与えるために他の出発物質および試薬が容易に代用されうる。加えて、後述の方法によって調製される化合物の多くは、当業者に周知の常套の化学反応を使用して、本開示に照らしてさらに修飾されうる。
スキームA
Figure 2009513700
スキームAは、Rがチアゾリルである式Iの化合物(3A)を調製する方法を示す。化合物(3A)を調製するために、2−アミノ複素環(1)にベンゾイルイソチオシアネートを反応させてベンゾイルチオ尿素中間体を得て、これを限定されないが炭酸カリウムなどの塩基によって、限定されないがエタノールなどの適切な溶媒中で、チオ尿素(2)へ加水分解する。あるいはアミノ複素環(1)を酸の存在下で無機またはアンモニウムイソチオシアネート、たとえばMeckler手順によって処理して、チオ尿素(2)を1工程で得ることができる。トリエチルアミン、ヒューニッヒ塩基、DBU、炭酸アルカリ、水酸化ナトリウムなどの適切な塩基およびエタノールなどの適切な溶媒中での、チオ尿素(2)の、X=OT、Cl、Br、I、またはNR(式中、R=C−Cアルキル)であるα−ハロケトンR13COCHR12Xによる処理で、チアゾール(3A)を得る。所望のα−ハロケトンR13COCHR12Xが市販されていない場合、当業者に既知の各種の方法によって調製されうる。例として、限定されないが、市販またはただちに合成されるメチルケトンの臭素化(Tetrahedron(1970)5611−5615;Organic Synthesis(1946)13−15;Tetrahedron(1990)2943−2964)、塩化カルボニルのジアゾメタン処理、1−クロロ−2−アルカノールの酸化、シリルエノールエーテルの臭素化、またはβ−ケトエーテルのハロゲン化と続いての脱カルボキシル化が挙げられる。
スキームB
Figure 2009513700
スキームBは、式Iの化合物を調製する代わりの方法を示す。スキームBにより、ヒドロキシル化アリールハライド(5)(市販されていない場合)は、ヘテロアリールハライド(4)から1)LDAまたは他の適切な塩基によるオルトメタル化;2)B(OR)との反応による、アニオンのボロン酸塩への変換;3)ボロン酸塩の適切なオキシダント、たとえばN−メチルモルホリンオキシドまたは過酸化水素による酸化によって調製されうる。オルトメタル化種は、酸性ワークアップ時に水酸化物質(5)を直接得るために、(TMSO)によってクエンチすることもできる。水酸化ヘテロ芳香族化合物(5)を、限定されないが炭酸セシウムなどの塩基の存在下で、そして限定されないがDMFなどの適切な溶媒中でRCHXによってアルカリ化して、化合物(6)を得る。あるいは水酸化ヘテロ芳香族化合物(5)をミツノブ反応下でRCHOHによってアルキル化して、化合物(6)を得る。化合物(6)は、Hartwigらの方法(類推によるこの変換の例としては、Organic Letters(2001)2729−2732を参照)によって、またはPd触媒およびベンゾフェノンイミンによる処理によって、またはアンモニア(またはPGが保護基であるNHPG)の存在下での加熱によって、化合物(7)に変換されうる。化合物(7)は、塩基性触媒または金属(たとえば銅またはパラジウム)触媒の存在下でのアリールまたはヘテロアリールハライドRXとの反応時に、式Iの化合物(3)に変換されうる。あるいは化合物(6)は、RNHによる処理時に塩基触媒作用によって、あるいは銅またはパラジウム触媒作用;すなわちブッフバルト反応によって、式Iの化合物(3)に直接変換されうる。
スキームC
Figure 2009513700
スキームCは、スキームBで示したような式Iの化合物の調製での使用に適している、2−アミノチアゾールおよび2−ブロモチアゾール中間体(8)および(9)をそれぞれ調製する方法を示す。スキームCにより、α−ハロケトンR13COCHR12Xを炭酸カリウムまたはトリエチルアミンなどの適切な塩基の存在下で、DMFまたはエタノールなどの適切な溶媒中でチオ尿素によって処理して、アミノチアゾール(8)を得る。アミノチアゾール(8)は、限定されないが、酸またはイソブチルニトリル中での亜硝酸ナトリウムによる処理を含む多くの方法によって、ジアゾニウム塩中間体に変換できる。インサイチュジアゾニウム塩のCu(X(X=CまたはBr)またはHBrによる処理で、対応する2−ハロチアゾール(9)が得られる。あるいはハンチ合成法を使用して、α−ハロケトンR13COCHR12Xを最初にKSCNで、次にXがClまたはBrであるHXで処理して、2−ハロチアゾール(9)を得る。2−ハロチアゾール化合物(8)および(9)は、スキームBに示した方法によって化合物(3A)に変換されうる。
スキームD
Figure 2009513700
スキームDは、スキームBで示したような式Iの化合物の調製での使用に適している、3−アミノチアゾールおよび3−ブロモチアゾール中間体(11)および(12)をそれぞれ調製する方法を示す。スキームDにより、アシルグアニジン(10)(Can.J.Chem.,(1961)39,1017−29)をトルエンなどの適切な溶媒中でローソン試薬または同様の試薬によって処理して、対応するチオアミドを得る(EP 0307142)。3−アミノ−1,2,4チアジアゾール(11)を生成するためのチオアミドの酸化は、臭素、ヨウ素、過酸化水素または硝酸によって達成されうる。化合物(10)の環化は、ピリジンの存在下でのメタノールまたはエタノールなどのアルコール溶媒中でのヒドロキシルアミン−O−スルホン酸による処理によっても実施されうる(EP 0307142)。化合物(11)のジアゾニウム塩の生成と、続くインサイチュジアゾニウム塩のCuBrによる処理で、対応する3−ブロモ−1,2,4−チアジアゾール(12)を得る(EP 0307142)。化合物(12)のクロロ誘導体も、CuClの使用によって合成されうる。あるいは市販の3−ブロモ−5−クロロ−1,2,4−チアジアゾール(13)と亜鉛試薬とのパラジウム媒介カップリングで、3−ブロモ−1,2,4−チアジアゾール(12)を得る(WO 2003/037894)。中間チアジアゾール(11)および(12)は、スキームBに示した方法によって式Iの化合物(3B)に変換されうる。
スキームE
Figure 2009513700
スキームEは、スキームBで示したような式Iの化合物の調製での使用に適している、5−アミノ−1,2,4−チアジアゾール(15)および5−クロロ−1,2,4−チアジアゾール中間体(16)をそれぞれ調製する方法を示す。スキームEにより、1級アミド(14)は、メタノールまたはエタノールなどの適切な溶媒中でKSCNと共に加熱することによって、5−アミノ−1,2,4−チアジアゾール(15)に変換されうる(Adv.Heterocycl.Chem.,(1982)32,285)。化合物(15)のジアゾニウム塩の生成と、続くインサイチュジアゾニウム塩のCuClによる処理で、対応する5−クロロ−1,2,4−チアジアゾール(16)を得る。対応するブロモ誘導体は、CuBrの使用によっても合成されうる。あるいはアミジン(17)のペルクロロメチルメルカプタンとの反応で、5−クロロ−1,2,4−チアジアゾール(16)を得る(Bioorg.Med.Chem.,(2003)11,5529−5537)。中間体(15)および(16)は、スキームBに示した方法によって式Iの化合物(3C)に変換されうる。
スキームF
Figure 2009513700
スキームFは、スキームBで示したような式Iの化合物の調製での使用に適している、3−アミノ−1,2,4−オキサジアゾールおよび3−ブロモ−1,2,4−オキサジアゾール中間体(19)および(20)をそれぞれ調製する方法を示す。スキームFにより、シアナミドを適切な塩化アシル(19)または対応する無水物と反応させて、続いてヒドロキシルアミンと反応させ、3−アミノ−1,2,4−オキサジアゾール(19)を得る(Heterocycles,(2002)57,811−823)。化合物(19)のジアゾニウム塩の生成と、続くインサイチュジアゾニウム塩のCuBrによる処理で、対応する3−ブロモ−1,2,4−オキサジアゾール(20)を得る。クロロ誘導体も、CuClの使用によって合成されうる。あるいはアルキルニトリル(21)を重炭酸ナトリウムなどの適切な塩基の存在下でジブロモホルムアルドキシム(純粋)と反応させて、3−ブロモ−1,2,4−オキサジアゾール(20)を得る(J.Heterocyclic Chem.,(1989)26,23−24)。オキサジアゾール中間体(19)および(20)は、スキームBに示した方法によって式Iの化合物(3D)に変換されうる。
スキームG
Figure 2009513700
スキームGは、スキームBで示したような式Iの化合物の調製での使用に適している、5−アミノ−1,2,4−オキサジアゾールおよび5−クロロ−1,2,4−オキサジアゾール中間体(23)および(24)をそれぞれ調製する方法を示す。スキームGにより、イミデート塩酸塩(22)(ピナー反応によって生成)をメタノールまたはエタノールなどの適切な溶媒中でシアナミドと反応させて、中間体N−シアノイミデートを得る。環化は、N−シアノイミデートに塩酸ヒドロキシルアミンをメタノールまたはエタノールなどの適切な溶媒中で、トリエチルアミン、ヒューニッヒ塩基、ピリジンまたは酢酸ナトリウムなどの適切な塩基の存在下にて反応させることによって実施され、5−アミノ−1,2,4−オキサジアゾール(23)を得る(J Org.Chem.,(1963)28,1861−21)。化合物(23)のジアゾニウム塩の生成と、続くインサイチュジアゾニウム塩のCuClによる処理で、対応する5−クロロ−1,2,4−オキサゾール(24)を得る。ブロモ誘導体も、CuBrの使用によって合成されうる。あるいはアルキルニトリル(21)は、塩酸ヒドロキシルアミンとのメタノールまたはエタノールなどの適切な溶媒中で、トリエチルアミン、ヒューニッヒ塩基、ピリジンまたは酢酸ナトリウムなどの適切な塩基の存在下での反応と、続くクロロギ酸エチル、カルボニルジイミダゾールまたはホスゲンなどのビスアシル化剤による1,2,4−オキサジアゾロンへの環化によって、5−クロロ−1,2,4−オキサジアゾール(24)(WO 95/005368)に変換されうる。ある実施形態において、環化は、1,2,4−オキサジアゾロンの生成を可能にするために、NaOH、NaHまたはトリエチルアミンなどの塩基の使用を必要とする。1,2,4−オキサジアゾロンとPOCl、POBrまたはPClなどの脱水剤との反応で、5−ハロ−1,2,4−オキサジアゾール(24)を得る。オキサジアゾール中間体(23)および(24)は、スキームBに示した方法によって式Iの化合物(3E)に変換されうる。
スキームH
Figure 2009513700
スキームHは、スキームBで示したような式Iの化合物の調製での使用に適している、2−アミノオキサゾールおよび2−ハロ−オキサゾール中間体(26)および(27)をそれぞれ調製する方法を示す。スキームHにより、α−ヒドロキシケトン(25)はシアナミドと反応して、2−アミノオキサゾール(26)を得る(Aust.J.Chem.(1985),38,447−458)。化合物(26)のジアゾニウム塩の生成と、続くインサイチュジアゾニウム塩のCuX(X=ClまたはBr)による処理で、対応する5−ハロ−1,2,4−オキサゾール(27)を得る。中間体(26)および(27)は、スキームBに示した方法によって式Iの化合物(3F)に変換されうる。
スキームI
Figure 2009513700
スキームIは、ZがCRである式Iの化合物(3G)を調製する方法を示す。スキームIにより、X=Cl、BrまたはIであるハロ置換複素環(28)(スキームAまたはBによって調製)は交換可能なプロトンを除去するために最初に適量のメチルリチウム溶液で処理され、次にn−BuLi、sec−ブチルまたはtert−ブチルリチウムなどのアルキルリチウム試薬、あるいはi−PrMg−ハライドなどのグリニャール試薬によってトランスメタル化される。得られたアニオンは次に求電子試薬によってクエンチされて、化合物(G3)を得る。適切な求電子試薬としては、限定されないが:1)アルデヒド、2)ニトリル、3)N−メトキシ−N−メチルアミド(ワインレブアミド)、4)ジアルキルスルフィド、5)ヘキサクロロエタン、6)トリアルキルボロン酸塩、7)塩化スルホニル、8)塩化スルファミル、9)イソシアネート、10)二酸化炭素、(11)アルキルハライド、(12)トリフルオロヨードメタン、(13)マンデル試薬、および(14)クロロホルメートが挙げられる。スキームIの方法に従って調製されうる本発明の例示的な化合物としては、Rが、アルキル、フェニルアルキル、シクロアルキル、ヒドロキシアルキル(RSi(CHIより)、Cl、SH、SR’、SOR’、SOR’、OR’、I、SCHR’、OCHR’、COH、CH(OH)−R’、およびC(=O)R’であり、R’がアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、またはアリールである、化合物(3G)が挙げられる。
あるいはハロ置換複素環(28)は、Rが、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルケニルまたはアルキニルである化合物(3G)に、金属(たとえばCuまたはPd)媒介カップリング反応、たとえば限定されないが、ネギシ反応、スズキ反応、ソノガシラ反応、またはスティル反応によって変換されうる。
スキームJ
Figure 2009513700
スキームJは、Z=C−SRまたはC−ORの式Iの化合物(3H)を、ハロ置換複素環(28)から調製する方法を示す。スキームJにより、スキームAまたはBの方法によって調製されたハロ置換複素環(28)は、複数の手順の1つによってチオールまたはアルコール(29)に変換されうる。1つの方法により、ハロ置換複素環(28)は交換可能なプロトンを除去するために最初に適量のメチルリチウム溶液で処理され、次にn−BuLi、sec−ブチルまたはtert−ブチルリチウムなどのアルキルリチウム試薬、あるいはi−PrMg−ハライドなどのグリニャール試薬によってトランスメタル化される。得られたアニオンは次に元素硫黄またはビス(トリメチルシリル)ペルオキシドのどちらかによってクエンチされて、対応するメルカプトまたはヒドロキシル置換化合物(29)を生成する。あるいはアニオンをホウ酸トリメチルによってクエンチして、過酸化水素(J.Med.Chem.(2004)3089−3104)またはN−メチルモルホリンオキシド(Syn.Lett.(1995)931−932)のどちらかによって酸化すると、フェノール(29)が得られる。第3合成経路として、ハライド(28)は、カリウムトリイソプロピルシランチオラート(Tetrahedron Letters(1994)3225−3226)またはナトリウムtert−ブチルジメチルシロキシド(J Org.Chem.,(2002)5553−5566)を利用して、Pd媒介条件下でチオールまたはフェノール(29)に変換される。チオールまたはフェノール(29)を、標準反応条件を使用して各種の求電子試薬によってアルキル化して、対応する式Iのエーテル(3H)が得られる。適切な求電子試薬として、限定されないが、アルキルハライド、ベンジルハライド、ヘテロアロイル−CHX、シクロアルキルハライド、マイケルアクセプタ、および活性化ヘテロアリールハライド、たとえば限定されないが、2−フルオロシアノベンゼン、4−フルオロシアノベンゼン、2−フルオロニトロベンゼン、4−フルオロニトロベンゼン、2−クロロ−4−ニトロピリジン、2−ハロピリジン、2−ハロピリミジン、4−ハロピリミジン、アリールハライドおよびヘテロアリールハライドが挙げられる。上の方法の代案は、Pd媒介条件を適切に官能化されたスルフィドと共に使用して、ハライド(28)をアルキルスルフィドに変換することである。このようなスルフィドの例として、限定されないが、3−メルカプトプロパン酸、3−メルカプトプロパンニトリルまたは2−(トリメチルシリル)エタンチオールのエステルが挙げられる。この種のスルフィドは、チオールに対して脱保護されて、標準条件下で各種の求電子試薬によってアルキル化されうる(Chemical & Pharmaceutical Bulletin(1990),38(10),2667−75)。
スキームK
Figure 2009513700
スキームKは、G=CR11、X=C−Br、およびY=Nの、式Iの化合物(31)を得るために、リンカーOCHRをコア複素環に付加する方法を示す。スキームKに従って、2−アミノ−3,5−ジブロモピラジン(30)にRCHOHを、KCOまたはNaHなどの適切な塩基の存在下で、DMFまたはエタノールなどの適切な溶媒中で反応させて、化合物(31)を位置選択的に得る。化合物(31)は、スキームAまたはBの方法によって式Iの化合物(3I)に変換されうる。化合物(3I)は、スキームIまたはJに示した方法によって、式Iのさらなる5−置換化合物に変換されうる。
スキームL
Figure 2009513700
スキームLは、式Iの化合物(3)を得るために、リンカー−OCHRをコア複素環に付加する代わりの方法を示す。スキームLに従って、スキームAまたはBの方法によって調製されたベンジルエーテル(33)は、たとえば強酸(たとえば6N HCl)を用いた加水分解によって、または水素添加(たとえば金属触媒の存在下でのHまたはギ酸アンモニウム)によって、ヒドロキシル置換複素環(34)に変換されうる。限定されないが、炭酸セシウムなどの塩基の存在下での、限定されないがDMFなどの適切な溶媒中での、X=OT、OM、Cl、Br、またはNRの、RCHXによるヒドロキシル化複素環(34)のアルキル化により、式Iの化合物(3)を得る。あるいは化合物(34)に強酸の存在下でトリクロロイミデート(RCHOC=NHCCl)を反応させて、式Iの化合物(3)を得る。
スキームM
Figure 2009513700
スキームMは、G=N、Z=CR、およびY=CHの、式Iの化合物(3J)を調製する方法を示す。スキームMに従って、化合物(36)を得るために、6−クロロピリダジン−3−アミン(35)を臭素などの適切な臭素化剤によって位置選択的に臭素化する。NaHまたは炭酸セシウムなどの適切な塩基の存在下での、DMSOまたはDMF中での化合物(36)のRCHOHとの反応によって、化合物(37)を位置選択的に得る。化合物(37)は、スキームAまたはBの方法によって式Iの塩素化化合物(38)に変換されうる。化合物(38)は、スキームIまたはJに示した方法によって、式Iの5−置換化合物(3J)に変換されうる。
スキームN
Figure 2009513700
スキームNは、G=CR11、Z=CR、およびY=CRの、式Iの化合物(3K)を調製する方法を示す。スキームNに従って、ヒドロキシル化ピリジン(40)(市販されていない場合)は、ヘテロアリールフェノール(39)から、酢酸または硫酸中での硝酸を用いた処理による位置選択的ニトロ化によって調製されうる。ヒドロキシル化ヘテロ芳香族化合物(40)を、限定されないが炭酸セシウムなどの塩基の存在下で、限定されないがDMFなどの適切な溶媒中でRCHXによってアルカリ化して、化合物(41)を得る。あるいはヒドロキシル化ヘテロ芳香族化合物(40)をミツノブ条件下でRCHOHによってアルキル化して、化合物(41)を得ることができる。化合物(41)は、酢酸中でのZnの処理によって、またはラネーニッケルおよび水素を用いた処理によって、または他の適切な還元条件によって化合物(42)へ変換されうる。化合物(42)は、スキームAまたはBの方法によって式Iの化合物(3K)に変換されうる。
スキームO
Figure 2009513700
スキームOは、G=CR11、Z=CR、およびY=CRの、式Iの化合物(3L)を調製する方法を示す。スキームOに従って、2−アミノピリジン(43)(市販されていない場合、スキームLの方法によって調製されうる)を、NBSまたは臭素などの適切な臭素化剤を用いて位置選択的に臭素化して、化合物(44)を得る。臭素化生成物(44)はスキームAまたはBの方法によって、化合物(45)に変換されうる。化合物(45)は、スキームIまたはJに示した方法によって、式Iの5−置換化合物(3L)に変換されうる。あるいは臭素化2−アミノピリジン(44)をスキームIまたはJの方法によって5−置換化合物(46)に変換して、次にスキームAまたはBの方法によってヘテロシクリル基Rを化合物(46)に付加して、化合物(3L)を得ることができる。
スキームP
Figure 2009513700
スキームPは、Rが置換チアゾリルである式Iの化合物を調製する方法を示す。スキームPに従って、スキームAまたはBの方法によって調製されうる、Lがアルキルまたは分岐アルキルリンカーであるフタルイミド含有化合物(47)は、ヒドラジンを用いた処理によってアミン(48)に変換されうる。文献の日常的な方法によってアミン(48)から、アミド、カルバメート、尿素、チオ尿素、モノアルキルアミン、ジアルキルアミン、アミジン、またはグアニジン(49)が生成されうる。
スキームQ
Figure 2009513700
スキームQは、Rが置換チアゾリルである式Iの化合物を調製する代わりの方法を示す。スキームQに従って、スキームAまたはBの方法によって調製されうる、Lがアルキルまたは分岐アルキルリンカーであるエステル含有化合物(50)は、ヒドラジドまたは水酸化物それぞれによる還元または加水分解によってアルコール(53)またはカルボン酸(51)に変換されうる。カルボン酸(51)は、当業者に既知の各種のアミドカップリング方法を使用して1級、2級または3級アミド(52)に変換されうる。化合物(51)は、当業者に既知のカップリング方法によって、Rがヘテロシクリル基、たとえば限定されないが、テトラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、またはチアゾリルである化合物(54)にも変換されうる。
一実施形態において、本発明は、式Iの化合物またはその塩を調製する方法を提供し、該方法は:
(a)Xが離脱基、たとえばハロゲン、たとえばClである式
Figure 2009513700
の化合物を、式RNHの化合物と、塩基触媒または金属触媒の存在下で反応させる工程と;または
(b)式
Figure 2009513700
の化合物を、Xが離脱基、たとえばハロゲン、たとえばClまたはBrである式R−Xの化合物と、塩基触媒または金属触媒の存在下で反応させる工程と;または
(c)R
Figure 2009513700
であるときに、式
Figure 2009513700
の化合物を、Xが離脱基、たとえばスルホン酸塩、ハロゲンまたはアミノ基、たとえばOT、Cl、Br、I、またはNRであり、RがC−Cアルキルである式R13COCHR12の化合物と、塩基の存在下で反応させる工程と;または
(d)ZがC−CH(OH)Rであり、RがC−Cアルキルまたはフェニルである式Iの化合物では、ZがCBrである式Iの化合物を、式R−C(O)Hの化合物と、アルキルリチウム(たとえばメチルリチウムおよび/またはブチルリチウム)などの塩基の存在下で反応させる工程と;または
(e)nが1〜6であり、RがC−Cアルキル(たとえばメチル)である、式Ia
Figure 2009513700
を有する化合物では、式Ib
Figure 2009513700
を有する対応する化合物を、式HN−NHC(O)−(C−Cアルキル)、たとえばHN−NHC(O)−CHを有する化合物と反応させて、POClなどの脱水剤による処理を続ける工程と;
(f)nが1〜6であり、RがC−Cアルキル(たとえばメチル)である式Ic
Figure 2009513700
を有する化合物では、式Ib
Figure 2009513700
を有する対応する化合物を、式HO−NHC(=NH)R、たとえばHO−NHC(=NH)CHを有する化合物と、N−((ジメチルアミノ)フルオロメチレン)−N−メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェート(V)などのカップリング試薬およびアミン塩基などの塩基、たとえばジイソプロピルエチルアミンの存在下で反応させる工程と;
を含む。
式Iの化合物を調製するのに、中間体の遠隔官能基(たとえば1級または2級アミンなど)の保護が必要でありうる。このような保護の必要性は、遠隔官能基の性質および調製方法の条件によって変化するであろう。適切なアミノ保護基(NH−Pg)としては、アセチル、トリフルオロアセチル、t−ブトキシカルボニル(BOC)、ベンジルオキシカルボニル(CBz)および9−フルオレニルメチレンオキシカルボニル(Fmoc)が挙げられる。このような保護の必要性は、当業者によってただちに決定される。保護基およびその使用の一般的な説明については、T.W.Greene,Protective Groups in Organic Synthesis,John Wiley & Sons,New York,1991を参照。
分離の方法
式Iの化合物を調製する合成方法のいずれにおいても、反応生成物を相互からおよび/または出発物質から分離することが好都合でありうる。各工程または一連の工程の所望の生成物は、当分野で一般的な技法によって所望の程度の均質性まで分離および/または精製される。典型的には、このような分離は多相抽出、溶媒または溶媒混合物からの結晶化、蒸留、昇華またはクロマトグラフィを含む。クロマトグラフィは、たとえば:逆相および順相;サイズ排除;イオン交換;高、中および低圧液体クロマトグラフィ方法および装置;小規模分析;疑似移動床(SMB)および分取薄層または厚層クロマトグラフィはもちろんのこと、小規模薄層およびフラッシュクロマトグラフィも含む、多くの方法を包含しうる。
別のクラスの分離方法は、所望の生成物、未反応出発物質、反応副生成物などに結合するために、またはそうでなければ所望の生成物、未反応出発物質、反応副生成物などを分離可能にするために選択される試薬による、反応混合物の処理を含む。このような試薬としては、活性炭、モレキュラーシーブ、イオン交換媒体などの吸着剤または吸収剤が挙げられる。あるいは試薬は、塩基性物質の場合の酸、酸性物質の場合の塩基、抗体、結合タンパク質などの結合試薬、クラウンエーテルなどの選択的キレート剤、液体/液体イオン抽出試薬(LIX)などでありうる。
適切な分離方法の選択は、包含される物質の性質によって変わる。たとえば蒸留および昇華における沸点および分子量、クロマトグラフィにおける極性官能基の存在または不在、多相抽出における酸性および塩基性媒体中での物質の安定性など。当業者は、所望の分離を最も達成しやすい技法を利用するであろう。
ジアステレオマー混合物は、当業者に周知の方法によって、たとえばクロマトグラフィおよび/または分別結晶によってその物理的化学的相違に基づいてその個々のジアステレオマーに分離されうる。エナンチオマーは、適切な光学活性化合物(たとえばキラル補助剤、たとえばキラルアルコールまたはモッシャー酸塩化物)との反応によって、エナンチオマー混合物をジアステレオマー混合物に変換することと、ジアステレオマーを分離することと、個々のジアステレオマーを対応する純粋なエナンチオマーに変換(たとえば加水分解)することによって分離されうる。また、本発明の化合物の一部はアトロプ異性体(たとえば置換ビアリール)であってよく、本発明の一部と見なされる。エナンチオマーは、キラルHPLCカラムの使用によっても分離されうる。
単一の立体異性体、たとえばその立体異性体を実質的に含まないエナンチオマーは、光学活性分割剤を使用するジアステレオマーの形成などの方法を使用する、ラセミ混合物の分割によって得られうる(Eliel,E.and Wilen,S.“Stereochemistry of Organic Compounds,”John Wiley & Sons,Inc.,New York,1994;Lochmuller,C.H.,J.Chromatogr.,(1975)113(3):283−302)。本発明のキラル化合物のラセミ混合物は:(1)キラル化合物を用いたイオン性ジアステレオマー塩の形成および分別結晶または他の方法による分離、(2)キラル誘導体化試薬を用いたジアステレオマー化合物の形成、ジアステレオマーの分離、および純粋な立体異性体への変換、ならびに(3)キラル条件下で直接の、実質的に純粋な、または濃縮された立体異性体の分離を含む、いずれかの適切な方法によって分離および単離されうる。“Drug Stereochemistry,Analytical Methods and Pharmacology,”Irving W.Wainer,Ed.,Marcel Dekker,Inc.,New York(1993)を参照。
方法(1)では、ジアステレオマー塩は、ブルシン、キニン、エフェドリン、ストリキニーネ、α−メチル−β−フェニルエチルアミン(アンフェタミン)などのエナンチオマー的に純粋なキラル塩基と酸性官能基を持つ不斉化合物、たとえばカルボン酸およびスルホン酸との反応によって形成されうる。ジアステレオマー塩は、分別結晶またはイオンクロマトグラフィによって分離を誘発されうる。アミノ化合物の光学異性体の分離では、キラルカルボン酸またはスルホン酸、たとえばカンファースルホン酸、酒石酸、マンデル酸、または乳酸の添加がジアステレオマー塩の形成を生じさせることができる。
あるいは方法(2)により、分解される基質はキラル化合物のエナンチオマーと反応して、ジアステレオマー対を形成する(E.and Wilen,S.“Stereochemistry of Organic Compounds”,John Wiley & Sons,Inc.,1994,p.322)。ジアステレオマー化合物は、不斉化合物をエナンチオマー的に純粋なキラル誘導体化試薬、たとえばメンチル誘導体と反応させることによって形成でき、純粋な、または濃縮されたエナンチオマーを得るためにジアステレオマーの分離および加水分解が続く。光学純度を決定する方法は、塩基、またはモッシャーエステル、α−メトキシ−α−(トリフルオロメチル)フェニルアセテート(Jacob III.J.Org.Chem.,(1982)47:4165)の、ラセミ混合物の存在下でメンチルエステル、たとえば(−)クロロギ酸メンチルなどのキラルエステルを生成することと、H NMRスペクトルを2つのアトロプ異性エナンチオマーまたはジアステレオマーの存在について分析することとを含む。アトロプ異性化合物の安定なジアステレオマーは、アトロプ異性ナフチル−イソキノリンの分離方法に従って、順相または逆相クロマトグラフィによって分離および単離されうる(WO96/15111)。方法(3)により、2つのエナンチオマーのラセミ混合物は、キラル固定相を使用してクロマトグラフィによって分離されうる(“Chiral Liquid Chromatography”(1989)W.J.Lough,Ed.,Chapman and Hall,New York;Okamoto,J.of Chromatogr.,(1990)513:375−378)。濃縮または精製されたエナンチオマーは、不斉炭素原子を持つ他のキラル分子を区別するために使用される方法、たとえば光学回転または円偏光二色性によって区別されうる。
式Iの化合物を用いた治療の方法
本発明の化合物は、限定されないが、真性糖尿病、耐糖能異常、IFG(空腹時血糖異常)およびIFG(空腹時高血糖)はもちろんのこと、他の疾患または障害も含む、グルコキナーゼ活性の欠乏レベルによって媒介される、またはグルコキナーゼを活性化することによって治療されうる疾患または障害を治療するための予防薬または治療剤として使用されうる。さらに本発明の化合物は、ボーダーライン型の耐糖能異常、IFG(空腹時血糖異常)およびIFG(空腹時高血糖)の真性糖尿病への進行を予防するためにも使用されうる。
したがって本発明の別の態様は、本明細書に記載した疾患または状態を、哺乳類、たとえばヒトに式Iの化合物、またはその溶媒和物、代謝産物、あるいは製薬的に許容される塩またはプロドラッグの治療的有効量を、前記疾患を治療または予防するのに有効な量で投与することによって、治療または予防する方法を提供する。一実施形態において、該方法は、哺乳類に式Iの化合物、またはその溶媒和物、代謝産物、あるいは製薬的に許容される塩またはプロドラッグを投与する工程を含む。
「治療的有効量」という句は、(i)特定の疾患、状態、または障害を治療または予防する、(ii)特定の疾患、状態、または障害の1つ以上の症状を減弱、改善または除去する、あるいは(iii)本明細書に記載した特定の疾患、状態、または障害の1つ以上の症状の開始を予防または遅延する、本発明の化合物の量を意味する。
「治療する」および「治療」という用語は、治療的治療および予防的または防止的処置の両方を指し、目的は望ましくない生理学的変化または障害を予防または減速(減少)することである。本発明の目的では、有益なまたは所望の臨床結果としては、限定されないが、検出可能または検出不能にかかわらず、症状の軽減、疾患の程度の減弱、安定した(すなわち悪化していない)疾患の状況、疾患進行の遅延または減速、疾患状況の改善または緩和、および寛解(一部または完全にかかわらず)が挙げられる。「治療」は、治療を受けていない場合に予想される生存と比較した、延長する生存も意味しうる。治療を必要とする人々としては、すでに状態または障害を持つ人々はもちろんのこと、状態または障害を有しやすい人々または状態または障害が防止されるべき人々が挙げられる。「治療すること」、「治療する」、または「治療」という用語は、防止的な、すなわち予防的治療、および緩和的治療の療法を含む。
本明細書で使用するように、「哺乳類」という用語は、本明細書に記載した疾患を有する、または疾患を発症する危険に瀕した温血動物を指し、限定されないが、モルモット、ブタ、イヌ、ネコ、ラット、マウス、ハムスター、およびヒトを含む霊長類が挙げられる。
ある実施形態において、本発明の方法は真性糖尿病を治療するのに有用である。真性糖尿病は、空腹時血漿グルコースレベル(静脈血漿中のグルコース濃度)が126mg/dL以上であり(2回の機会に試験)、75g経口耐糖能試験(OGTT)の2時間血漿グルコースレベルが200mg/dL以上である状態である。さらなる古典的な症状としては、多渇症、多食症および多尿が挙げられる。
ある実施形態において、本発明の方法は、耐糖能異常(IGT)の症候群を治療するのに有用である。IGTは、126mg/dL未満の空腹時血漿グルコースレベルおよび140mg/dLを超える2時間後経口耐糖レベルの提示によって診断される。
本発明の化合物は、限定されないが、神経疾患、腎症、網膜症、白内障、大血管障害、骨減少、糖尿病性高浸透圧性昏睡)、感染性疾患(たとえば呼吸器感染、尿路感染、消化管感染、皮膚軟組織感染、下肢感染など)、糖尿病性壊疽、口内乾燥、聴覚低下、脳血管疾患、末梢循環障害などの糖尿病合併症の予防薬または治療剤としても使用されうる。
本発明の化合物は、限定されないが、肥満、メタボリックシンドローム(シンドロームX)、高インスリン血症、高インスリン血症誘発感覚障害、糖尿病性異脂肪血症を含む異リポタンパク血症(血中の異常リポタンパク質)、高脂血症、I型、II−a型(高コレステロール血症)、II−b型、III型、IV型(高トリグリセリド血症)およびV型(高トリグリセリド血症)を含む、高リポタンパク血症(血中の過剰なリポタンパク質)、低HDLレベル、高LDLレベル、アテローム性動脈硬化およびその続発症、血管再狭窄、神経変性疾患、うつ病、CNS障害、肝臓脂肪症、骨粗鬆症、高血圧、腎疾患(たとえば糖尿病性腎症、糸球体腎炎、糸球体硬化症、ネフローゼ症候群、高血圧性腎硬化、末期腎障害など)、心筋梗塞、狭心症、および脳血管疾患(たとえば脳梗塞、脳卒中)などの疾患および障害の治療における予防薬または治療剤としても使用されうる。
本発明の化合物は、限定されないが、骨粗鬆症、脂肪肝、高血圧、インスリン抵抗性症候群、炎症性疾患(たとえば慢性関節リウマチ、変形性脊椎炎、骨関節炎、腰痛、痛風、術後および外傷性炎症、腫脹の寛解、神経痛、咽頭喉頭炎、膀胱炎、肝炎(非アルコール性脂肪性肝炎を含む)、肺炎、炎症性大腸炎、潰瘍性大腸炎)、膵炎、内臓型肥満症候群、悪液質(たとえば癌性悪液質、結核性悪液質、糖尿病性悪液質、血液性悪液質、内分泌障害性悪液質、感染性悪液質、後天性免疫不全症候群によって誘発された悪液質)、多嚢胞性卵巣症候群、筋ジストロフィ、腫瘍(たとえば白血病、乳癌、前立腺癌、皮膚癌など)、過敏性腸症候群、急性または慢性下痢、変形性脊椎炎、骨関節炎、腫脹の寛解、神経痛、咽頭喉頭炎、膀胱炎、乳児突然死症候群などの疾患および障害の治療における予防薬または治療剤としても使用されうる。
併用療法
本発明の化合物は、後述のような1つ以上の追加の薬物と組み合せて使用されうる。第2の薬物の用量は、臨床的に利用される用量に基づいて適切に選択されうる。式Iの化合物および第2の薬物の割合は、投与対象、投与経路、標的疾患、臨床状態、組み合わせ、および他の因子に従って適切に決定されうる。投与対象がたとえばヒトである場合、第2の薬物は、式Iの化合物の1重量部当たり0.01〜100重量部で使用されうる。
製薬的併用製剤または投薬計画の第2の化合物は、それらが相互に悪影響を及ぼさないように、好ましくは式Iの化合物を補足する活性を有する。このような薬剤は、意図する目的に有効である量で組み合わされて適切に存在する。したがって本発明の別の態様は、式Iの化合物、またはその溶媒和物、代謝産物、あるいは製薬的に許容される塩またはプロドラッグを、本明細書に記載するような第2の薬物と組み合わせて含む組成物も提供する。
式Iの化合物および追加の医薬活性剤は、単一の医薬組成物で共に、または別個に投与することができ、別個に投与する場合、投与は同時にまたはいずれかの順序で逐次的に行われうる。このような逐次投与は、時間を置かなくても、または時間を置いてもよい。式Iの化合物および第2剤の量ならびに投与の相対的タイミングが、所望の併用治療効果を達成するために選択される。
併用療法は、「相乗効果」を提供して、「相乗的」であることが判明し、すなわち活性成分が共に使用されるときに達成された効果は、化合物を別個に使用することから生じる効果の和よりも大きい。相乗効果は、活性成分が:(1)同時製剤され、組み合わされた単位投薬製剤で同時に投与または送達される;(2)別個の製剤として交互に、または並行して;あるいは(3)他の計画によって送達されるときに達成されうる。交互療法で送達されるとき、相乗効果は、化合物が、たとえば別個の注射器で異なる注射によって逐次的に投与または送達されるときに達成されうる。一般に交互療法の間、各活性成分の有効投薬量が逐次的に、すなわち連続して投与されるのに対して、併用療法では、2つ以上の活性成分の有効投薬量が共に投与される。
本発明の化合物はたとえば、上で定義したような真性糖尿病の治療剤および/または糖尿病合併症の治療剤などの追加の薬物と組み合せて使用されうる。式Iの化合物と組み合わせて使用されうる真性糖尿病の既知の治療剤の例としては、インスリン調製物(たとえばウシまたはブタ膵臓から抽出した動物インスリン調製物;大腸菌または酵母を使用して遺伝子組み換え技法によって合成されたヒトインスリン調製物)、インスリンの断片またはその誘導体(たとえばINS−1)、インスリン抵抗性を改善する薬剤(たとえば塩酸ピオグリタゾン、トログリタゾン、ロシグリタゾンまたはそのマレイン酸塩、GI−262570、JTT−501、MCC−555、YM−440、KRP−297、CS−011、FK−614)、アルファ−グリコシダーゼ阻害物質(たとえばボグリボース、アカルボース、ミグリトール、エミグリテート)、ビグアナイド(たとえばフェンホルミン、メトホルミン、ブホルミン)、インスリン分泌促進剤[スルホニル尿素(たとえばトルブタミド、グリベンクラミド、グリクラジド、クロルプロパミド、トラザミド、アセトヘキサミド、グリクロピラミド、グリメピリド、グリピジド、グリブゾール)、レパグリニド、ナテグリニド、ミチグリニドまたはそのカルシウム塩水和物、GLP−1]、ジペプチジルペプチダーゼIV阻害物質(たとえばNVP−DPP−278、PT−100)、ベータ−3−アゴニスト(たとえばCL−316243、SR−58611−A、UL−TG−307、SB−226552、AJ−9677、BMS−196085、AZ−40140など)、アミリンアゴニスト(たとえばプラムリンチド)、ホスホチロシンホスファターゼ阻害物質(たとえばバナジン酸)、糖新生阻害物質(たとえばグリコーゲンホスホリラーゼ阻害物質、グルコース−6−ホスファターゼ阻害物質、グルカゴンアンタゴニスト)、SGLT(ナトリウム−グルコース共輸送体)阻害物質(たとえばT−1095)などが挙げられる。
糖尿病合併症用の既知の治療剤の例としては、アルドースレダクターゼ阻害物質(たとえばトルレスタット、エパルレスタット、ゼナレスタット、ゾポルレスタット、ミナルレスタット、フィダレスタット(SNK−860)、CT−112)、神経栄養因子(たとえばNGF、NT−3、BDNF)、神経栄養因子産生分泌プロモータ、PKC阻害物質(たとえばLY−333531)、AGE阻害物質(たとえばALT946、ピマゲジン、ピラトキサチン、N−フェナシルチアゾリウムブロミド(ALT766)、EXO−226)、活性酸素捕捉剤(たとえばチオクト酸)、および脳血管拡張薬(たとえばチアプリド、メキシレチン)が挙げられる。
本発明の化合物はたとえば、抗高脂血症剤と組み合わせても使用されうる。疫学的証拠は確固として、高脂血症をアテローム性動脈硬化による心血管疾患(CVD)を引き起こす主な危険因子として確認してきた。近年、CVD予防の必須工程として、血漿コレステロールレベル、特に低密度リポタンパク質コレステロールを低下させることが強調されてきた。心血管疾患が糖尿病対象の間で特に蔓延しているのは、少なくとも一部は本母集団における複数の独立した危険因子の存在のためである。したがって一般母集団における、そして糖尿病対象における高脂血症の正しい治療は、医療上非常に重要である。抗高脂血症剤の例としては、コレステロール合成阻害物質(たとえばセリバスタチン、プラバスタチン、シンバスタチン、ロバスタチン、アトルバスタチン、フルバスタチン、イタバスタチンまたはその塩など)、スクワレンシンターゼ阻害物質またはトリグリセリド低下作用を有するフィブラート化合物(たとえばベザフィブラート、クロフィブラート、シンフィブラート、クリノフィブラート)などが挙げられる。
本発明の化合物はたとえば、降圧剤と組み合わせても使用されうる。高血圧は、高インスリン血症として既知の状態である、高い血中インスリンレベルと関連付けられてきた。インスリンは、その主な作用がグルコース利用、タンパク質合成ならびに中性脂肪の形成および貯蔵を促進することであるペプチドホルモンであり、血管細胞成長を促進し、とりわけ腎臓におけるナトリウム貯留を増加させるように作用する。後者の機能は、グルコースレベルに影響を及ぼさずに達成でき、高血圧の既知の原因である。たとえば末梢脈管構造成長は、末梢毛細血管の収縮を引き起こしうるが、ナトリウム貯留は血液量を増加させる。それゆえ高インスリン血症におけるインスリンレベルの低下は、高いインスリンレベルによって引き起こされる異常脈管成長および腎臓によるナトリウム保持を予防して、それにより高血圧を緩和する。降圧剤の例としては、アンギオテンシン変換酵素阻害物質(たとえばカプトプリル、エナラプリル、デラプリル)、アンギオテンシンIIアンタゴニスト(たとえばカンデサルタンシレキセチル、ロサルタン、エプロサルタン、バルサンタン、テルミサルタン、イルベセルタン、タソサルタン)、カルシウムアンタゴニスト(たとえばマニジピン、ニフェジピン、ニカルジピン、アムロジピン、エホニジピン)、およびクロニジンが挙げられる。
本発明の化合物は、抗肥満剤と組み合わせても使用されうる。「肥満」という用語は、脂肪細胞の過剰を示す。肥満は、多くの非常に一般的な疾患、たとえば糖尿病、アテローム性動脈硬化、および高血圧の発症についての周知の危険因子である。食欲はある程度まで、視床下部の別個の範囲:視床下部の腹外側核(VLH)における摂食中枢および視床下部腹内側部(VMH)における満腹中枢によって制御される。大脳皮質は摂食中枢から接触を刺激する正のシグナルを受信し、満腹中枢は摂食中枢に抑制インパルスを送信することによってこのプロセスを調節する。複数の調節プロセスがこれらの視床下部中枢に影響を及ぼしうる。満腹中枢は、食事に続く血中グルコースおよび/またはインスリンの上昇によって活性化されうる。抗肥満剤の例としては、中枢神経系に作用する抗肥満薬(たとえばデクスフェンフルラミン、フェンフルラミン、フェンテルミン、シブトラミン、アンフェプラモン、デキサンフェタミン、マジンドール、フェニルプロパノールアミン、クロベンゾレックス)、膵臓リパーゼ阻害物質(オリスタット)、ベータ−3−アゴニスト(たとえばCL−316243、SR−58611−A、UL−TG−307、SB−226552、AJ−9677、BMS−196085、AZ−40140)、食欲抑制ペプチド(たとえばレプチン、CNTF(毛様体神経栄養因子)およびコレシストキニンアゴニスト(たとえばリンチトリプト、FPL−15849)が挙げられる。
式Iの化合物の投与
本発明の化合物は治療される状態に適したいずれの経路によっても投与されうる。適切な経路としては、経口、非経口(皮下、筋肉内、静脈内、動脈内、皮内、髄膜内および硬膜外を含む)、経皮、直腸、経鼻、局所(頬側および舌下を含む)、経膣、腹腔内、肺内および鼻腔内が挙げられる。好ましい経路はたとえばレシピエントの状態によって変化しうることが認識されるであろう。化合物が経口投与される場合、化合物は製薬的に許容される担体または賦形剤と共に丸剤、カプセル剤、錠剤などとして製剤されうる。化合物が非経口投与される場合、化合物は下で詳説するように、製薬的に許容される非経口ビヒクルと共に、単位投薬注射形で製剤されうる。
医薬製剤
式Iの化合物またはその溶媒和物、代謝産物、あるいは製薬的に許容される塩またはプロドラッグを、ヒトを含む哺乳類の治療的処置(予防処置)に使用するために、それは通常、標準薬務に従って医薬組成物として製剤される。本発明の本態様に従って、式Iの化合物、またはその溶媒和物、代謝産物、あるいは製薬的に許容される塩またはプロドラッグを製薬的に許容される希釈剤または担体と組み合わせて含む医薬組成物が提供される。
本発明の医薬組成物は、適正な医療行為に一致する方法、すなわち量、濃度、スケジュール、コース、ビヒクル、投与経路で製剤、調薬および投与される。本文脈における考慮すべき因子としては、治療される特定の障害、治療される特定の哺乳類、個々の患者の臨床状態、障害の原因、薬剤の送達部位、投与方法、投与のスケジューリング、および開業医に既知の他の因子が挙げられる。投与される化合物の治療的有効量は、このような考慮事項によって支配され、症状を予防、改善、または治療するのに必要な最小量である。本発明の化合物は、典型的には容易に制御可能な薬物投薬量を提供して、患者の処方計画の順守を可能にするために、医薬投薬形に製剤される。
本明細書で使用するための組成物は、好ましくは滅菌されている。特にインビボ投与に使用される製剤は滅菌されていなければならない。そのような滅菌は、たとえば滅菌濾過膜による濾過によってただちに実施される。化合物は通例、固体組成物、凍結乾燥製剤として、または水溶液として貯蔵されうる。
本発明の化合物の医薬製剤は、各種の経路および投与の種類のために調製されうる。たとえば所望の純度を有する式Iの化合物は、凍結乾燥製剤、破砕粉体、または水溶液の形で製薬的に許容される希釈剤、担体、賦形剤または安定剤(Remington’s Pharmaceutical Sciences(1980)16th edition,Osol,A.Ed.)と場合により混合されうる。製剤は周囲温度にて適切なpH、および適切な純度で、生理学的に許容される担体、すなわち利用される投薬量および濃度にてレシピエントに対して非毒性である担体と混合することにより実施されうる。製剤のpHは、主に化合物の特定の用途および濃度によって変わるが、約3〜約8の範囲で変化しうる。pH5の緩衝酢酸溶液での製剤は、適切な実施形態である。製剤は、常套の溶解および混合手順を使用して調製されうる。たとえばバルク薬物物質(すなわち本発明の化合物または化合物の安定形(たとえばシクロデキストリン誘導体または他の既知の錯体形成剤との錯体)を1つ以上の賦形剤の存在下で適切な溶媒に溶解させる。
使用される特定の担体、希釈剤または賦形剤は、本発明の化合物が適用される手段および目的によって変わるであろう。溶媒は一般に、当業者によって哺乳類への投与が安全である(GRAS)と認識される溶媒に基づいて選択される。一般に安全な溶媒は、非毒性溶媒、たとえば水および水に溶解性または混和性である他の非毒性溶媒である。適切な水性溶媒としては、水、エタノール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール(たとえばPEG400、PEG300)などおよびその混合物が挙げられる。許容される希釈剤、担体、賦形剤および安定剤は、利用される投薬量および濃度においてレシピエントに対して非毒性であり、緩衝剤、たとえばリン酸塩、クエン酸塩および他の有機酸;アスコルビン酸およびメチオニンを含む抗酸化薬;保存料(たとえばオクタデシルジメチルベンジルアンモニウムクロライド;ヘキサメチオニウムクロライド;ベンザルコニウムクロライド、ベンゼトニウムクロライド;フェノール、ブチルまたはベンジルアルコール;アルキルパラベン、たとえばメチルまたはプロピルパラベン;カテコール;レゾルシノール;シクロヘキサノール;3−ペンタノール;およびm−クレゾール);低分子量(残基約10個未満)ポリペプチド;タンパク質、たとえば血清アルブミン、ゼラチン、または免疫グロブリン;親水性ポリマー、たとえばポリビニルピロリドン;アミノ酸、たとえばグリシン、グルタミン、アスパラギン、ヒスチジン、アルギニン、またはリジン;グルコース、マンノースまたはデキストリンを含む、単糖類、二糖類および他の炭水化物;キレート剤、たとえばEDTA;糖類、たとえばスクロース、マンニトール、トレハロースまたはソルビトール;塩生成対イオン、たとえばナトリウム;金属錯体(たとえばZn−タンパク質錯体);および/または非イオン性界面活性剤、たとえばTWEEN(商標)、PLURONICS(商標)またはポリエチレングリコール(PEG)を含む。製剤は、1つ以上の安定剤、界面活性剤、湿潤剤、潤滑剤、乳化剤、懸濁剤、保存料、抗酸化薬、乳白剤、流動促進剤、加工助剤、着色料、甘味料、芳香剤、着香料および薬物(すなわち本発明の化合物またはその医薬組成物)の優美な外観を与えるための他の既知の添加剤あるいは医薬製品(すなわち薬剤)の製造の助剤も含みうる。活性医薬成分は、たとえばコアセルベーション技法によって、または界面重合によって調製されたマイクロカプセル、たとえばヒドロキシメチルセルロースまたはゼラチン−マイクロカプセルおよびポリ(メチルメタクリレート)マイクロカプセルそれぞれに、コロイド薬物送達システム(たとえばリポソーム、アルブミンミクロスフェア、マイクロエマルジョン、ナノ粒子およびナノカプセル)に、またはマクロエマルジョンにも捕捉されうる。このような技法は、Remington’s Pharmaceutical Sciences 16th edition,Osol,A.Ed.(1980)に開示されている。「リポソーム」は、薬物(たとえば本明細書で開示するグルコキナーゼ阻害物質および場合により、化学療法剤)の哺乳類への送達に有用である各種の脂質、リン脂質および/または界面活性剤より構成される小型ベシクルである。リポソームの成分は一般に、生体膜の脂質配置に似た二重層形成に配置されている。
式Iの化合物の持続放出調製物が調製されうる。持続放出調製物の適切な例としては、式Iの化合物を含有する固体疎水性ポリマーの半透性マトリクスが挙げられ、該マトリクスは成形品、たとえばフィルム、またはマイクロカプセルの形である。持続放出マトリクスの例としては、ポリエステル、ハイドロゲル(たとえばポリ(2−ヒドロキシエチル−メタクリレート)、またはポリ(ビニルアルコール))、ポリ乳酸(米国特許第3,773,919号)、L−グルタミン酸とガンマ−エチル−L−グルタメートとのコポリマー、非分解性エチレン−酢酸ビニル、分解性乳酸−グリコール酸コポリマー、たとえばLUPRON DEPOT(商標)(乳酸−グリコール酸コポリマーおよび酢酸ロイプロリドより構成される注射用ミクロスフェア)およびポリ−D−(−)−3−ヒドロキシ酪酸が挙げられる。
式Iの化合物の医薬組成物は、滅菌注射用調製物、たとえば滅菌注射用水性または油性懸濁剤の形でありうる。本懸濁剤は、上述したこのように適切な分散化剤または湿潤剤および懸濁化剤を使用して、既知の分野に従って製剤されうる。滅菌注射用調製物は、1,3−ブタンジオール中の溶液などの、非毒性非経口的に許容される希釈剤または溶媒中の滅菌注射用液剤、または懸濁剤でもありうるか、あるいは凍結乾燥粉剤として調製されうる。利用されうる許容されるビヒクルおよび溶媒には、水、リンゲル液、および等張性塩化ナトリウム溶液がある。加えて滅菌固定油は、溶媒または懸濁媒体として慣習的に利用されうる。この目的で、合成モノまたはジグリセリドを含むいずれの無刺激性固定油も利用されうる。加えてオレイン酸などの脂肪酸は注射剤の調製に同様に使用されうる。
非経口投与に適切な製剤としては、抗酸化剤、緩衝剤、静菌薬および製剤を意図するレシピエントの血液と等張性にする溶質を含有しうる水性および非水性滅菌注射用液剤;ならびに懸濁化剤および増粘剤を含みうる水性および非水性滅菌懸濁剤が挙げられる。
本発明の組成物は、経口使用(たとえば錠剤、菱形錠、硬または軟カプセル剤、水性または油性懸濁剤、エマルジョン剤、分散性粉剤または顆粒剤、シロップ剤またはエリキシル剤として)に、局所使用(たとえばクリーム、軟膏、ゲル、あるいは水性または油性液剤または懸濁剤として)に、吸入による投与(たとえば微粉化粉剤または液体エアゾール剤として)に、吹送による投与(たとえば微粉化粉剤)に適した形でもありうる。
錠剤製剤用の適切な製薬的に許容される賦形剤としては、たとえば不活性希釈剤、たとえばラクトース、炭酸ナトリウム、リン酸カルシウムまたは炭酸カルシウム、顆粒化剤および崩壊剤、たとえばコーンスターチまたはアルギン酸;結合剤、たとえばデンプン;潤滑剤、たとえばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸またはタルク;保存料、たとえばエチルまたはプロピルp−ヒドロキシベンゾエート、および抗酸化薬、たとえばアスコルビン酸が挙げられる。錠剤製剤は、コーティングされていないか、あるいはその崩壊および続いての消化管内での活性成分の吸収を調整するか、あるいはその安定性および/または外観を改善するかのどちらかのためにコーティングされることがあり、どちらの場合でも当分野で周知の常套のコーティング剤および手順を使用する。
経口使用のための組成物は、活性成分が不活性固体希釈剤、たとえば炭酸カルシウム、リン酸カルシウムまたはカオリンと混合される硬ゼラチンカプセル、あるいは活性成分が水または油、たとえばラッカセイ油、流動パラフィン、またはオリーブ油と混合される軟ゼラチンカプセルの形でありうる。
水性懸濁剤は一般に、微粉化形の活性成分を1つ以上の懸濁化剤、たとえばナトリウムカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントガムまたはアラビアゴム;分散化剤または湿潤剤、たとえばレシチンあるいはアルキレンオキシドと脂肪酸(たとえばステアリン酸ポリオキシエチレン)との縮合生成物、またはエチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールとの縮合生成物、たとえばヘプタデカエチレンオキシセタノール、またはエチレンオキシドと脂肪酸およびヘキシトールに由来する部分エステルとの縮合生成物、たとえばポリオキシエチレンソルビトールモノオレエート、またはエチレンオキシドと、脂肪酸およびヘキシトール無水物に由来する部分エステルとの縮合生成物、たとえばポリエチレンソルビタンモノオレエートと共に含有する。水性懸濁剤は、1つ以上の保存料(たとえばエチルまたはプロピルp−ヒドロキシベンゾエート、抗酸化薬(たとえばアスコルビン酸)、着色料、着香料、および/または甘味料(たとえばスクロース、サッカリンまたはアスパルテーム)も含有しうる。
油性懸濁剤は、活性成分を植物油(たとえばラッカセイ油、オリーブ油、ゴマ油またはココナツ油)に、または鉱油(たとえば流動パラフィン)に懸濁させることによって製剤されうる。油性懸濁剤は、増粘剤、たとえばミツロウ、固形パラフィンまたはセチルアルコールも含有しうる。上述したような甘味料、および着香料は、味の良い経口調製物を提供するために添加されうる。これらの組成物は、アスコルビン酸などの抗酸化薬の添加によって保存されうる。
水の添加による水性懸濁剤の調製に適した分散性粉剤および顆粒剤は一般に、活性成分を分散化剤または湿潤剤、懸濁化剤および1つ以上の保存料と共に含有する。適切な分散化剤または湿潤剤および懸濁化剤は、すでに上述したものによって例示される。追加の賦形剤、たとえば甘味料、着香料および着色料も存在しうる。
本発明の医薬組成物は、水中油型エマルジョンの形でもありうる。油相は植物油、たとえばオリーブ油またはラッカセイ油、あるいは鉱油、たとえば流動パラフィンあるいはこれらのいずれの混合物でもよい。適切な乳化剤はたとえば、天然型ゴム、たとえばアラビアゴムまたはトラガカントゴム、天然型ホスファチド、たとえばダイズ、レシチン、脂肪酸およびヘキシトール無水物に由来するエステルまたは部分エステル(たとえばソルビタンモノオレエート)ならびに前記部分エステルとエチレンオキシドとの縮合生成物、たとえばポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートでありうる。エマルジョンは甘味料、着香料および保存料も含有しうる。
シロップおよびエリキシルは、甘味料、たとえばグリセロール、プロピレングリコール、ソルビトール、アスパルテームまたはスクロースを用いて製剤でき、粘滑薬、保存料、着香料および/または着色料も含有しうる。
坐剤製剤は、活性成分を常温では固体であるが、直腸温度では液体であり、適切な非刺激性賦形剤と混合することによって調製でき、したがって直腸で溶融して薬物を放出するであろう。適切な賦形剤としては、たとえばココアバターおよびポリエチレングリコールが挙げられる。膣内投与に適した製剤は、活性成分に加えて当分野で適切であることが既知である担体を含有するペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、フォームまたはスプレー製剤として提供されうる。
局所製剤、たとえばクリーム、軟膏、ゲルおよび水性または油性溶液または懸濁剤は一般に、当分野で周知の常套の手順を使用して活性成分を常套の局所的に許容されるビヒクルまたは希釈剤と共に製剤することによって得られる。
経皮投与用組成物は、当業者に周知である経皮皮膚パッチの形でありうる。
肺内または経鼻投与に適した製剤は、たとえば0.1〜500ミクロン(0.5、1、30ミクロン、35ミクロンなどの増分ミクロンで0.1〜500ミクロンの範囲の粒径を含む)の範囲の粒径を有し、肺胞嚢に到達するために、鼻経路による急速吸引によって、または口による吸引によって投与される。適切な製剤としては、活性成分の水性または油性溶液が挙げられる。エアゾールまたは乾燥粉剤投与に適した製剤は、常套の方法に従って調製され、後述のような障害の治療または予防に使用されるこれまでの化合物のような他の治療剤と共に送達されうる。
適用のための医薬組成物(または製剤)は、薬物を投与するのに使用される方法に応じて、多様な方法で包装されうる。たとえば販売品は、中に適切な形の医薬製剤が配置された容器を含有しうる。適切な容器は当業者に周知であり、瓶(プラスチックおよびガラス)、サシェ、アンプル、プラスチック袋、金属製シリンダなどの材料が挙げられる。容器は、パッケージ内容に無分別にアクセスることを防止するために、不正開封集合体も含みうる。加えて容器はその上に容器の内容を記載したラベルが付けられている。ラベルは適切な警告も含みうる。製剤は、単回用量または多数回用量容器、たとえば密封アンプルおよびバイアル内にも包装され、注射のために使用直前に滅菌液体担体、たとえば水の添加のみを必要とするフリーズドライ(凍結乾燥)条件で貯蔵されうる。即時注射用液剤および懸濁剤は、上述した種類の滅菌粉剤、顆粒剤および錠剤から調製される。好ましい単位投薬製剤は、活性成分の、本明細書で上述したような1日用量または単位1日分割用量、あるいはその適切な一部を含有する単位投薬製剤でありうる。
本発明は、上で定義したような少なくとも1つの活性成分をそのための獣医用担体と共に含む獣医用組成物をさらに提供する。獣医用担体は、組成物を投与する目的で有用な物質であり、獣医分野でそうでなければ不活性であるか、または許容され、活性成分と適合性である固体、液体または気体物質でありうる。獣医用組成物は、非経口的に、経口的に、またはいずれかの他の所望の経路によって投与されうる。
単一投薬形を生成するために1つ以上の賦形剤と組合される本発明の化合物の量は、治療される対象、障害または状態の重症度、投与速度、化合物の性質および処方医師の判断に応じて必然的に変化するであろう。一実施形態において、式Iの化合物の適切な量が、その必要がある哺乳類に投与される。一実施形態における投与は、1日に付き約0.001mg/kg体重〜約60mg/kg体重の量で行われる。別の実施形態において、投与は、1日に付き約0.5mg/kg体重〜約40mg/kg体重の量で行われる。ある例において、上記の範囲の下限より低い投薬レベルは十分以上であるが、他の場合では、なお多い用量が、1日にわたる投与のためにこのように多い用量が最初に複数の少ない用量に分割されるという条件で、有害な副作用を一切引き起こさずに利用されうる。投与経路および投薬計画についてのさらなる情報は、参照により特に本明細書に組み入れられている、Chapter 25.3 in Volume 5 of Comprehensive Medicinal Chemistry(Corwin Hansen;Chairman of Editorial Board),Pergamon Press 1990を参照。
製造品
本発明の別の実施形態において、上述の障害の治療に有用な物質を含有する製造品、すなわち「キット」が提供される。一実施形態において、該キットは、式Iの化合物、またはその溶媒和物、代謝産物、あるいは製薬的に許容される塩またはプロドラッグを含む容器を含む。適切な容器としては、たとえば瓶、バイアル、注射器、ブリスターパックなどが挙げられる。該容器はガラスまたはプラスチックなどの各種の材料から形成されうる。容器は、状態を治療するのに有効である式Iの化合物またはその製剤を保持でき、滅菌アクセスポートを有しうる(たとえば該容器は、皮下注射針によって貫通されうるストッパを有する静脈内溶液バッグまたはバイアルでありうる)。
キットはさらに、容器表面の、または容器に付随するラベルまたはパッケージ挿入物を含む。「パッケージ挿入物」という用語は、治療生成物の市販パッケージに慣習的に含まれる説明書を指し、それは指示、用途、投薬量、投与、禁忌および/またはこのような治療生成物の使用に関する警告についての情報を含む。一実施形態において、ラベルまたはパッケージ挿入物は、式Iの化合物を含む組成物が真性糖尿病などのグルコキナーゼ活性の欠乏レベルによって媒介される障害を治療するのに使用されうることを示す。ラベルまたはパッケージ挿入物は、組成物が他の障害を治療するのに使用されうることも示しうる。
ある実施形態において、キットは式Iの化合物の固体経口形、たとえば錠剤またはカプセル剤の送達に適している。このようなキットは好ましくは、多数の単位投薬量を含む。このようなキットは、その意図する使用の順序に適応した投薬量を有するカードを含みうる。このようなキットの例は、「ブリスターパック」である。ブリスターパックは包装業界で周知であり、医薬単位投薬形を包装するために幅広く使用されている。所望ならば、たとえば数字、文字または他のマーキングの形で、または投薬量が投与されうる治療スケジュールの日付を示すカレンダー挿入物と共に、メモリーエイドが提供されうる。
別の実施形態に従って、キットは(a)式Iの化合物が中に含有された第1容器と、(b)第2医薬製剤が中に含有された第2容器とを含むことができ、第2医薬製剤は、グルコキナーゼ活性の欠乏レベルによって媒介される障害を治療するのに有効な第2の化合物を含む。あるいは、または加えて、キットは製薬的に許容される緩衝剤、たとえば注射用静菌水(BWFI)、リン酸緩衝生理食塩水、リンゲル液およびデキストロース溶液を含む第3容器をさらに含みうる。第3容器は、他の緩衝剤、希釈剤、フィルタ、針、および注射器を含む、商業的視点およびユーザの視点から望ましい他の物質をさらに含みうる。
キットは、式Iの化合物および存在する場合、第2医薬製剤の投与指示をさらに含みうる。たとえばキットが、式Iの化合物を含む第1組成物および第2医薬製剤を含む場合、キットは第1および第2医薬組成物の、その必要がある患者への同時、逐次または個別投与のための指示をさらに含みうる。
キットが式Iの組成物および第2治療剤を含むある他の実施形態において、キットは、分割瓶または分割フォイルパケットなどの別個の組成物を含有するための容器を含みうるが、別個の組成物は単一の分割されていない容器内にも含有されうる。ある実施形態において、キットは別個の成分の投与指示を含む。キット形は、別個の成分が好ましくは異なる投薬形(たとえば経口および非経口)で投与される、異なる投薬間隔で投与されるときに、または組み合わせの個々の成分の滴定が処方医師によって所望されるときに、特に有効である。
本発明の化合物は、後述する実施例1〜151の化合物も含む。「参考実施例」と表示された化合物は、後述のインビトロアッセイにおいて弱度に活性であることが見出された。
本発明を例証するために、次の実施例が含まれている。しかしながらこれらの実施例は本発明を制限せず、本発明の実施方法を提案するためのみである。当業者は、記載の化学反応が本発明の多数の他のグルコキナーゼ活性化因子を調製するのにただちに適合されうることと、本発明の化合物を調製する代わりの方法が本発明の範囲内であると見なされることとを認識するであろう。たとえば本発明によって例証されていない化合物の合成は、当業者に明らかな変更によって、たとえば干渉基を適切に保護することによって、記載されている以外の当分野で既知の他の適切な試薬を利用することによって、および/または反応条件の日常的な変更によって正しく実施されうる。あるいは本明細書で開示された、または当分野で既知の他の反応は、本発明の他の化合物の調製への適用性を有するとして認識されるであろう。
後述する実施例において、別途指摘しない限り、すべての温度は摂氏温度で示される。試薬は、Aldrich Chemical Company、Lancaster、TCIまたはMaybridgeなどの市販供給元から購入して、別途指摘しない限りさらに精製せずに使用した。
以下に示す反応は一般に、窒素またはアルゴンの陽圧下で、あるいは無水溶媒中で乾燥管(別途指摘しない限り)を用いて実施し、反応フラスコには典型的には、注射器によって基質および試薬の導入のためにゴム隔壁を装着した。ガラス容器はオーブン乾燥および/または熱乾燥させた。
カラムクロマトグラフィは、シリカゲルカラムを有するBiotage system(Manufacturer:Dyax Corporation)またはシリカSepPakカートリッジ(Waters)で実施した。H NMRスペクトルは、400MHzで動作しているVarian装置で記録した。H−NMRスペクトルは、(7.25ppm)またはテトラメチルシラン(0.00ppm)を参照標準(7.25ppm)として使用して、CDClまたはd−DMSO溶液(ppmで報告)として得た。ピーク多重度が報告されるときに、次の省略形を使用する:s(一重項)、d(二重項)、t(三重項)、m(多重項)、br(ブロード)、dd(二重項の二重項)、dt(三重項の二重項)。カップリング定数は与えられる場合、ヘルツ(Hz)で報告する。
(実施例1)
3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド
Figure 2009513700
工程A:3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン−2−アミンの調製:3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−アミン(25.0g、124.9mmol)をアセトニトリル(300mL)に添加して、0℃まで冷却した。1−ブロモピロリジン−2,5−ジオン(22.22g、124.9mmol)を分けて添加して、反応混合物を15分間撹拌して、次に乾燥まで濃縮した。残渣をEtOAcに溶解させて、水で分配した。有機層を飽和重炭酸ナトリウムで2回、塩水で1回洗浄した。活性炭を有機層に添加して、有機層を還流まで加温し、次に冷却して、セライト栓で濾過して、濃縮し、表題化合物9.4gを得た。セライトおよび炭をEtOAcに再懸濁させて、セライト栓で濾過して、さらに表題化合物3.6gを得て、合計12.0g(収率34.3%)を得た。
Figure 2009513700
工程B:1−ベンゾイル−3−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン−2−イル)チオ尿素:実施例2、工程Aによる手順を使用して、1,3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン−2−アミン(12.0g、42.9mmol)をベンゾイルイソチオシアネート(7.70g、47.2mmol)と反応させて、1−ベンゾイル−3−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン−2−イル)チオ尿素(17.9g、収率94.37%)を黄色固体として得た。
Figure 2009513700
工程C:1−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン−2−イル)チオ尿素:1L丸底フラスコに1−ベンゾイル−3−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン−2−イル)チオ尿素(17.9g、40.5mmol)および3M水酸化ナトリウム(3.3mL、9.9mmol)を注入して、反応混合物を一晩還流させた。次に反応混合物を冷却して、水に注入し、濾過して、1−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン−2−イル)チオ尿素(12.6g、収率92.2%)を黄色固体として得た。
Figure 2009513700
工程D:3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド:1L丸底フラスコに1−クロロプロパン−2−オン(4.833g、52.24mmol)、1−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン−2−イル)チオ尿素(12.62g、37.31mmol)、トリエチルアミン(8.841mL、63.43mmol)、およびエタノール(30mL)を注入した。反応混合物を加熱して一晩還流させ、次に水に注入して、塩化メチレンによって抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過し、濃縮して、3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド(11.5g、収率81.9%)を白色粉末として得た。
Figure 2009513700
(実施例2)
3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン
Figure 2009513700
工程A:1−ベンゾイル−3−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イル)チオ尿素:1L丸底フラスコにベンゾイルイソチオシアネート(22.4g、137mmol)、3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−アミン(25g、125mmol)、およびTHF(200mL)を注入した。反応混合物を室温にて2時間撹拌して、ヘキサンによって1Lまで希釈し、次に濾過して、1−ベンゾイル−3−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イル)チオ尿素(44.4g、収率97.9%)を黄色固体として得た。
Figure 2009513700
工程B:1−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イル)チオ尿素:1L丸底フラスコに1−ベンゾイル−3−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イル)チオ尿素(44.4g、122mmol)、炭酸カリウム(20.3g、147mmol)、およびEtOH(400mL)を注入した。次に反応混合物を加熱して一晩還流させ、次に冷却して、水(900mL)に注入し、濾過して、1−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イル)チオ尿素(34.6g)を黄色固体として得た。
Figure 2009513700
工程C:3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンの調製:1L丸底フラスコに1−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イル)チオ尿素(31.7g、122mmol)、トリエチルアミン(29.0mL、207mmol)、1−クロロプロパン−2−オン(13.6mL、171mmol)およびEtOH(400mL)を注入した。反応混合物を加熱して一晩還流させ、次に水に注入して、塩化メチレンによって抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過し、濃縮して、3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(32.7g、収率89.9%)を黄色粉末として得た。
Figure 2009513700
(実施例3)
N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−3−(ピリジン−2−イルメトキシ)ピリジン−2−アミンジヒドロクロライド
Figure 2009513700
工程A:2−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−オールの調製:250mL丸底フラスコに6M HCl(100mL)中の3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(11.4g、38.3mmol)を注入して、反応混合物を加熱して10時間還流させた。反応混合物を室温まで冷却して、氷および飽和重炭酸ナトリウムに注入し、濾過して、真空下で乾燥させ、ヘキサンによって粉砕して、2−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−オール(6.23g、収率78.5%)を薄黄色固体として得た。
Figure 2009513700
工程B:N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−3−(ピリジン−2−イルメトキシ)ピリジン−2−アミンジヒドロクロライドの調製:バイアルに2−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−オール(75 mg、0.362mmol)、2−(ブロモメチル)ピリジンヒドロクロライド(75.4mg、0.362mmol)、炭酸カリウム(175mg、1.27mmol)、およびDMF(3mL)を注入して、反応混合物を室温にて一晩撹拌した。次に反応混合物を水に注入して、エーテルで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、シリカゲルで精製した(ヘキサン中80% EtOAc)。残渣を1:1 CHCl:MeOHに溶解させて、エーテル中の2M HClを添加した。次に溶液を濃縮して、N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−3−(ピリジン−2−イルメトキシ)ピリジン−2−アミンジヒドロクロライド(96mg、収率71.4%)を黄褐色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例4)
N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−3−(ピリジン−3−イルメトキシ)ピリジン−2−アミンジヒドロクロライド
Figure 2009513700
2−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−オール(実施例3、工程Aに従って調製;75mg、0.362mmol)、3−(ブロモメチル)ピリジンヒドロクロライド(75.4mg、0.362mmol)および炭酸カリウム(175mg、1.27mmol)を実施例3、工程Bに従って反応させて、N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−3−(ピリジン−3−イルメトキシ)ピリジン−2−アミンジヒドロクロライド(67mg、収率49.9%)を黄褐色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例5)
N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−3−(キノリン−8−イルメトキシ)ピリジン−2−アミンジヒドロクロライド
Figure 2009513700
2−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−オール(実施例8、工程Aに従って調製;75mg、0.362mmol)、8−(ブロモメチル)キノリン(80.4mg、0.362mmol)および炭酸カリウム(125mg、0.905mmol)を実施例3、工程Bに従って反応させて、N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−3−(キノリン−8−イルメトキシ)ピリジン−2−アミンジヒドロクロライド(148mg、収率97.1%)を黄褐色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例6)
3−(3−メトキシベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド
Figure 2009513700
2−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−オール(実施例3、工程Aに従って調製)(0.150g、0.724mmol)、KCO(0.225g、1.63mmol)、および1−(クロロメチル)−3−メトキシベンゼン(0.113g、0.724mmol)を実施例3、工程Bに従って反応させて、3−(3−メトキシベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド(0.110g、収率46.4%)を得た。
Figure 2009513700
(実施例7)
3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−(メチルチオ)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド
Figure 2009513700
3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(実施例1に従って調製;0.250g、0.664mmol)をTHF(30mL)に添加して、−78℃まで冷却した。MeLi(0.519mL、0.831mmol)をゆっくり添加して、反応混合物を10分間撹拌した。ブチルリチウム(0.332mL、0.831mmol)を添加して、反応混合物を15分間撹拌した。1,2−ジメチルジスルファン(0.438g、4.65mmol)を添加して、反応混合物を15分間撹拌した。塩化アンモニウムを添加して、反応混合物をCHClで抽出した。有機層をシリカゲル(ヘキサン中10〜20% EtOAc)によって精製して、3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−(メチルチオ)ピリジン−2−アミン(0.170g、収率74.5%)を得た。本化合物の一部をジクロロメタンに溶解させて、エーテル中2M HClを添加して、混合物を濃縮して、表題化合物を得た。
Figure 2009513700
(実施例8)
3−(ベンジルオキシ)−5−(メチルスルフィニル)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド
Figure 2009513700
3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−(メチルチオ)ピリジン−2−アミン(実施例7に従って調製;0.057g、0.166mmol)をCHCl(5mL)に添加して、0℃まで冷却した。MCPBA(0.0398g、0.166mmol)を添加して、反応混合物を室温で2時間撹拌し、次に重亜硫酸ナトリウムによってクエンチして、CHClによって抽出した。有機層を飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し、乾燥させて、濾過して、濃縮した。残渣をシリカゲル(ヘキサン中40〜80% EtOAc)で精製して、遊離塩基を得た。遊離塩基をCHClに溶解させて、エーテル中2M HClを添加した。溶液を濃縮して、3−(ベンジルオキシ)−5−(メチルスルフィニル)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド(0.037g、収率56.3%)を得た。
Figure 2009513700
(実施例9)
3−(ベンジルオキシ)−5−メチル−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド
Figure 2009513700
3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(実施例1に従って調製;0.350g、0.930mmol)、MeLi(0.639mL、1.02mmol)、ブチルリチウム(0.409mL、1.02mmol)、およびヨードメタン(0.165g、1.16mmol)を実施例7の方法に従って反応させて、3−(ベンジルオキシ)−5−メチル−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド(0.037g、収率12.8%)を得た。
Figure 2009513700
(実施例10)
3−(ベンジルオキシ)−5−クロロ−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド
Figure 2009513700
3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(実施例1に従って調製;0.225g、0.598mmol)、MeLi(0.467mL、0.747mmol)、ブチルリチウム(0.299mL、0.747mmol)、およびペルクロロエタン(0.991g、4.19mmol)を実施例7の方法に従って反応させて、3−(ベンジルオキシ)−5−クロロ−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド(0.0607g、収率30.2%)を得た。
Figure 2009513700
(実施例11)
3−(ベンジルオキシ)−5−ヨード−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド
Figure 2009513700
3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(実施例1に従って調製)(0.250g、0.664mmol)、MeLi(0.519mL、0.831mmol)、ブチルリチウム(0.332mL、0.831mmol)およびトリフルオロメチルヨージド(過剰に通気)を実施例7の方法に従って反応させて、3−(ベンジルオキシ)−5−ヨード−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド(0.104g、収率37.0%)を得た。
Figure 2009513700
(実施例12)
3−(ベンジルオキシ)−5−メトキシ−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド
Figure 2009513700
工程A:5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−オールの調製:3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(実施例1に従って調製;1.00g、2.66mmol)をTHF(30mL)に添加して、−78℃まで冷却した。MeLi(2.07mL、3.32mmol)をゆっくり添加して、反応混合物を10分間撹拌した。ブチルリチウム(1.33mL、3.32mmol)を添加して、反応混合物を15分間撹拌した。トリイソプロピルボラート(0.613mL、2.66mmol)を添加して、反応混合物を30分間撹拌した。反応混合物を0℃まで加温して、メタノール(5mL)、10% NaOH水溶液(5.1mL、12.8mmol)、および30% H水溶液(1.27mL、13.3mmol)を添加した。反応混合物を0℃にて1時間撹拌して、次にシリカゲル(ヘキサン中10〜20% EtOAc)によって精製し、5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−オール(0.198g、収率23.8%)を得た。
Figure 2009513700
工程B:3−(ベンジルオキシ)−5−メトキシ−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライドの調製:5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−オール(0.080g、0.255mmol)および炭酸カリウム(0.0794g、0.574mmol)をDMF(3mL)に添加した。ヨードメタン(0.0362mg、0.255mmol)を添加して、反応混合物を室温にて一晩撹拌した。水を添加して、反応混合物をエーテルで抽出した。有機層を乾燥させ、濾過して、濃縮し、シリカゲル(ヘキサン中15〜20% EtOAc)によって精製して、表題化合物を遊離塩基として得た。遊離塩基をCHClに溶解させて、エーテル中2M HClに添加して、次に反応混合物を濃縮して、3−(ベンジルオキシ)−5−メトキシ−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド(0.016g、収率18.9%)を得た。
Figure 2009513700
Figure 2009513700
(実施例13)
N−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イル)−4−エチルチアゾール−2−アミンヒドロクロライド
Figure 2009513700
実施例2、工程Cの手順に従って、1−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イル)チオ尿素(525mg、2.02mmol)、1−ブロモブタン−2−オン(428mg、2.83mmol)、およびトリメチルアミン(0.480mL、3.44mmol)をエタノール(20mL)中で反応させて、N−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イル)−4−エチルチアゾール−2−アミン(609mg)を黄色油として得た。HCl塩を実施例3、工程Cに従って調製して、N−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イル)−4−エチルチアゾール−2−アミンヒドロクロライド(585mg、83%)を白色粉末として得た。
Figure 2009513700
(実施例14)
メチル2−(2−(3−ベンジルオキシ)ピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)アセテート
Figure 2009513700
実施例2、工程Cの手順に従って、1−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イル)チオ尿素(2.00g、7.71mmol)、メチル4−クロロ−3−オキソ−ブタノエート(1.63g、10.8mmol)、およびトリメチルアミン(1.83mL、13.1mmol)をメタノール(40mL)中で反応させて、メチル2−(2−(3−ベンジルオキシ)ピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)アセテート(910mg、33%)を黄色油として得た。
Figure 2009513700
(実施例15)
N−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピラジン−2−イル)−4−メチルチアゾール−2−アミン
Figure 2009513700
工程A:1−ベンゾイル−3−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピラジン−2−イル)チオ尿素:実施例1、工程Bの方法に従って、ベンジルイソチオシアネート(1.47g、8.99mmol)および3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピラジン−2−アミン(2.29g、8.18mmol)をTHF(30mL)中で反応させて、1−ベンゾイル−3−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピラジン−2−イル)チオ尿素(2.38g、66%)を黄色粉末として得た。
Figure 2009513700
工程B:1−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピラジン−2−イル)チオ尿素:実施例1、工程Cの方法に従って、1−ベンゾイル−3−(3−ベンジルオキシ)−5−ブロモピラジン−2−イル)チオ尿素(2.38g、5.37mmol)、および炭酸カリウム(890mg、6.44mmol)をエタノール(30mL)中で反応させて、1−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピラジン−2−イル)チオ尿素(1.82g、53%)を淡灰色粉末として得た。
Figure 2009513700
工程C:N−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピラジン−2−イル)−4−メチルチアゾール−2−アミン:実施例1、工程Dの手順に従って、1−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピラジン−2−イル)チオ尿素(952mg、2.81mmol)、1−クロロプロパン−2−オン(364mg、3.93mmol)、およびトリメチルアミン(0.655mL、4.77mmol)をエタノール(10mL)中で反応させて、N−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピラジン−2−イル)−4−メチルチアゾール−2−アミン(325mg、31%)を淡黄褐色粉末として得た。
Figure 2009513700
(実施例16)
2−(2−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)エタノールヒドロクロライド
Figure 2009513700
メチル2−(2−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)アセテート(実施例14に従って調製;200mg、0.563mmol)を0℃の水酸化リチウムアルミニウムの1M溶液(5.63mL、5.63mmol)に添加した。反応混合物を40分間撹拌して、次に過剰な硫酸ナトリウム10水和物の分割添加によってゆっくりとクエンチして、1時間撹拌した。反応混合物を濾過して、固体をTHFによって洗浄した。合わせた濾液を濃縮して、残渣をMPLCによって酢酸エチルで溶出させて精製し、遊離塩基を白色固体として得た。遊離塩基をTHF(3mL)に溶解させて、エーテル中1M HCl(3mL)を添加した。混合物をエーテル(5mL)で希釈して、20分間粉砕し、次に濾過して、2−(2−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)エタノールヒドロクロライド(91mg、44%)を白色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例17)
3−(3−メトキシベンジルオキシ)−5−ブロモ−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド
Figure 2009513700
5−ブロモ−2−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−オール(実施例3、工程Aに従って調製;0.100g、0.349mmol)、KCO(0.109g、0.786mmol)、および1−(クロロメチル)−3−メトキシベンゼン(0.070g、0.349mmol)を実施例3、工程Bに従って反応させて、3−(3−メトキシベンジルオキシ)−5−ブロモ−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド(0.010g、収率70.4%)を得た。
Figure 2009513700
(実施例18)
3−(ベンジルオキシ)−5−(ベンジルチオ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド
Figure 2009513700
3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(実施例1に従って調製;0.350g、0.930mmol)、MeLi(0.727mL、1.16mmol)、ブチルリチウム(0.465mL、1.16mmol)、および1,2−ジベンジルジスルファン(0.229g、0.930mmol)を実施例7の方法に従って反応させて、3−(ベンジルオキシ)−5−(ベンジルチオ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(0.108g、収率27.7%)を得た。
Figure 2009513700
(実施例19)
1−(5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イル)エタノール
Figure 2009513700
3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(実施例1に従って調製)(0.350g、0.930mmol)、MeLi(0.727mL、1.16mmol)、ブチルリチウム(0.465mL、1.16mmol)、およびアセトアルデヒド(0.0410g、0.930mmol)を実施例7の方法に従って反応させて、1−(5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イル)エタノール(0.187g、58.8%)を得た。マススペクトル(apci)m/z=342.1(M+H)。
(実施例20)
1−(5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イル)エタノンヒドロクロライド
Figure 2009513700
1−(5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イル)エタノール(実施例19に従って調製;0.128g、0.375mmol)をジクロロメタン(5mL)に入れた。デス・マーチン・ペルヨージナン(0.167g、0.394mmol)のジクロロメタン(7mL)による溶液を添加して、反応混合物を室温にて20分間撹拌した。1M NaOHおよびエーテルを添加して、層を分離した。有機層を1M NaOHおよび水で洗浄し、乾燥させて、濾過して、濃縮した。残渣をシリカゲルによって精製して、遊離塩基を得て、これをジクロロメタンに溶解させた。2M HClを添加して、溶液を濃縮し、1−(5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イル)エタノンヒドロクロライド(0.068g、収率48.3%)を得た。
Figure 2009513700
(実施例21)
2−(2−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)酢酸ヒドロクロライド
Figure 2009513700
メチル2−(2−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)アセテート(実施例14に従って調製;0.500g、1.41mmol)をMeOH(40mL)および1M NaOH(5mL)に溶解させて、反応混合物を60℃まで2時間加熱した。反応混合物を冷却して、溶媒を除去した。1N HClを残渣に添加して、約pH2に調整した。溶液をジクロロメタン中10% MeOHによって抽出して、2−(2−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)酢酸ヒドロクロライド(0.319g、収率66.4%)を得た。
Figure 2009513700
(実施例22)
3−((2−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イルオキシ)メチル)フェノールヒドロクロライド
Figure 2009513700
工程A:3−(3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンの調製:実施例3、工程BおよびCによる方法に従って、5,2−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−オール(実施例3、工程Aに従って調製;5.0g、24mmol)、(3−(ブロモメチル)フェノキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン(7.3g、24mmol)[J.Med.Chem.(1992),35,3498]および炭酸カリウム(8.3g、60mmol)を合わせて、3−(3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(5.4g、収率48%)を透明および無色油として得た。
Figure 2009513700
工程B:3−((2−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イルオキシ)メチルフェノールヒドロクロライド:125mL丸底フラスコに3−(3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(5.4g、13mmol)およびTHF(50mL)を注入した。TBAF(THF中1M、15mL、15mmol)を添加して、室温にて撹拌した。反応物をNHCl飽和水溶液に注入して、CHCl(2×100mL)によって抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲル(ヘキサン中30〜80% EtOAc)で精製して、HCl塩生成後に3−((2−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イルオキシ)メチル)フェノールヒドロクロライド(3.5g、79%)を得た。
Figure 2009513700
(実施例23)
2−(2−(2−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)エチル)イソインドリン−1,3−ジオン
Figure 2009513700
1−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イル)チオ尿素(実施例2、工程AおよびBに従って調製)(8.00g、30.8mmol)、2−(4−ブロモ−3−オキソブチル)イソインドリン−1,3−ジオン(12.8g、43.2mmol;J.Med.Chem.(1992)35,3239−3246に従って調製)、トリエチルアミン(7.31mL、52.4mmol)、およびエタノール(200mL)の混合物を還流下で2時間加熱した。反応混合物を冷却して、水(200mL)で希釈し、濾過して、水およびヘキサンで複数回洗浄し、乾燥させた。生成物をヘキサン:塩化メチレン(1:1、250mL)から固体に再結晶させて、2−(2−(2−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)エチル)イソインドリン−1,3−ジオン(13.8g、収率98.0%)を白色粉末として得た。
Figure 2009513700
(実施例24)
3−(ベンジルオキシ)−N−(3−メチル−1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ピリジン−2−アミン
Figure 2009513700
3−(ベンジルオキシ)−2−クロロピリジン(0.8393g、3.821mmol)、3−メチル−1,2,4−チアジアゾール−5−アミン(8.684mL、3.474mmol)、リン酸カリウム(0.8110g、3.821mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.07952g、0.08684mmol)および9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)キサンタン(0.05527g、0.09552mmol)をトルエン(8mL)および水(3mL)中で実施例17、工程Bに従って反応させて、3−(ベンジルオキシ)−N−(3−メチル−1,2,4−チアジアゾール−5−イル)ピリジン−2−アミン(0.932g、収率88.13%)を淡黄色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例25)
tert−ブチル2−(3−((2−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イルオキシ)メチル)フェノキシ)アセテート
Figure 2009513700
3−((2−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イルオキシ)メチル)フェノール(実施例22に従って調製;900mg、2.87mmol)、炭酸カリウム(992mg、7.18mmol)、およびtert−ブチル2−ブロモアセテート(0.424mL、2.87mmol)を100mL丸底フラスコに添加して、DMF(10mL)に溶解させた。反応混合物を3時間撹拌して、次に水(90mL)を添加し、反応混合物を室温にて1時間撹拌した。得られた固体を濾過して、シリカゲル(ヘキサン中20%酢酸エチル)で精製し、tert−ブチル2−(3−((2−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イルオキシ)メチル)フェノキシ)アセテート(680mg、収率55.4%)を白色泡として得た。
Figure 2009513700
(実施例26)
2−(3−((2−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イルオキシエチル)フェノキシ)酢酸トリフルオロアセテート
Figure 2009513700
tert−ブチル−2−(3−((2−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イルオキシ)メチル)フェノキシ)アセテート(680mg、1.59mmol)およびCHCl(5mL)を50mL丸底フラスコ内で合わせた。トリフルオロ酢酸(5mL)を添加して、反応混合物を室温にて1時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、得られた固体をCHCl中40%メタノールによって粉砕し、2−(3−((2−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イルオキシ)メチル)フェノキシ)酢酸トリフルオロアセテート塩(621mg、収率80.4%)を白色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例27)
1−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(3−((2−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イルオキシ)メチル)フェノキシ)エタノンジヒドロクロライド
Figure 2009513700
1ドラムバイアルに2−(3−((2−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イルオキシ)メチル)フェノキシ)酢酸トリフルオロアセテート(実施例26に従って調製;70mg、0.14mmol)、トリエチルアミン(0.10mL、0.72mmol)およびTHF(2mL)を注入して、0℃まで冷却した。エチルクロロホルメート(0.035mL、0.36mmol)を添加して、反応混合物を0℃にて30分間撹拌した。N−メチルピペラジン(0.080mL、0.72mmol)を添加して、反応混合物を室温まで加温して、室温にて1.5時間撹拌した。反応混合物を水に注入して、EtOAcで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲル(EtOAc中10%メタノール〜アンモニアを含むEtOAc中10%メタノール)で精製して、HCl塩生成後に1−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(3−((2−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イルオキシ)メチル)フェノキシ)エタノンジヒドロクロライド(51.3mg、収率64.2%)を白色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例28)
N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−2−(3−((2−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イルオキシ)メチル)フェノキシ)アセトアミドジヒドロクロライド
Figure 2009513700
2−(3−((2−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イルオキシ)メチル)フェノキシ)酢酸トリフルオロアセテート(実施例26に従って調製;70mg、0.14mmol)、トリエチルアミン(0.10mL、0.72mmol)、エチルクロロホルメート(0.035mL、0.36mmol)およびN1,N1−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(0.079mL、0.72mmol)を実施例30の方法に従って反応させて、HCl塩生成後にN−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−2−(3−((2−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イルオキシ)メチル)フェノキシ)アセトアミドジヒドロクロライド(43.8mg、収率56.1%)を白色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例29)
N−(2−(1H−イミダゾール−5−イル)エチル)−2−(3−((2−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イルオキシ)メチル)フェノキシ)アセトアミドジヒドロクロライド
Figure 2009513700
2−(3−((2−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イルオキシ)メチル)フェノキシ)酢酸トリフルオロアセテート(実施例27に従って調製;70mg、0.14mmol)、トリエチルアミン(0.10mL、0.72mmol)、エチルクロロホルメート(0.035mL、0.36mmol)および2−(1H−イミダゾール−5−イル)エタンアミン(80mg、0.72mmol)を実施例29の方法に従って反応させて、HCl塩生成後にN−(2−(1H−イミダゾール−5−イル)エチル)−2−(3−((2−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イルオキシ)メチル)フェノキシ)アセトアミドジヒドロクロライド(32.7mg、収率40.0%)を白色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例30)
2−(2−(3−((2−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イルオキシ)メチル)フェノキシ)アセトアミド)酢酸ヒドロクロライド
Figure 2009513700
2−(3−((2−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イルオキシ)メチル)フェノキシ)酢酸トリフルオロアセテート(実施例26に従って調製;70mg、0.14mmol)、トリエチルアミン(0.10mL、0.72mmol)、エチルクロロホルメート(0.035mL、0.36mmol)およびtert−ブチル2−アミノアセテートヒドロクロライド(120mg、0.72mmol)を実施例30の方法に従って反応させて、HCl塩生成後に2−(2−(3−((2−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イルオキシ)メチル)フェノキシ)アセトアミド)酢酸ヒドロクロライド(43.1mg、収率61.1%)を白色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例31)
3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−(フェニルチオ)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド
Figure 2009513700
3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(実施例1に従って調製;0.350g、0.930mmol)、MeLi(0.727mL、1.16mmol)、ブチルリチウム(0.465mL、1.16mmol)、および1,2−ジフェニルジスルファン(0.203g、0.930mmol)を実施例7の方法に従って反応させて、逆相精製後に3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−(フェニルチオ)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド(0.182g、収率48.2%)を得た。
Figure 2009513700
(実施例32)
3−(ベンジルオキシ)−5−(シクロヘキシルチオ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド
Figure 2009513700
3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(実施例1に従って調製)(0.350g、0.930mmol)、MeLi(0.727mL、1.16mmol)、ブチルリチウム(0.465mL、1.16mmol)、および1,2−ジシクロヘキシルジスルファン(0.214g、0.930mmol)を実施例7の方法に従って反応させて、逆相精製後に3−(ベンジルオキシ)−5−(シクロヘキシルチオ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド(0.028g、収率7.31%)を得た。
Figure 2009513700
(実施例33)
メチル3−(2−(3−ベンジルオキシ)ピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)プロパノエート
Figure 2009513700
1−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イル)チオ尿素(3.30g、12.7mmol)、メチル5−ブロモ−4−オキソペンタノエート(3.19g、15.3mmol)(Synthetic Communications(1994)2557−2562に従って調製)、およびトリエチルアミン(3.10mL、22.3mmol)を実施例2、工程Cの方法に従って、メタノール(100mL)中、還流下で3時間加熱して、メチル3−(2−(3−ベンジルオキシ)ピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)プロパノエート(3.82g、収率81.3%)を淡黄色粉末として得た:
Figure 2009513700
(実施例34)
3−((3H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)メトキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンジヒドロクロライド
Figure 2009513700
2−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−オール(実施例3、工程Aに従って調製;70mg、0.338mmol)、炭酸カリウム(117mg、0.844mmol)およびtert−ブチル4−(ブロモメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−カルボキシレート(105mg、0.338mmol)[Moon,M.,J.Med.Chem.(1992),35(6),1076]を実施例3、工程BおよびCによる方法に従って反応させて、HCl塩生成後に3−((3H−ベンゾ[d]イミダゾール−4−イル)メトキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンジヒドロクロライド(19.6mg、収率14.1%)を白色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例35)
N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−3−(キノキサリン−5−イルメトキシ)ピリジン−2−アミンジヒドロクロライド
Figure 2009513700
2−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−オール(実施例3、工程Aに従って調製;70mg、0.338mmol)、炭酸カリウム(117mg、0.844mmol)および5−(ブロモメチル)キノキサリン(75.3mg、0.338mmol)[Hardie,M.J.,Org.Biomol.Chem.(2004),2(20),2958]を実施例3、工程BおよびCによる方法に従って反応させて、HCl塩生成後にN−(4−メチルチアゾール−2−イル)−3−(キノキサリン−5−イルメトキシ)ピリジン−2−アミンジヒドロクロライド(41.1mg、収率31.5%)を黄色固体として得た。
Figure 2009513700
Figure 2009513700
(実施例36)
3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−(ピリジン−3−イル)ピリジン−2−アミンジヒドロクロライド
Figure 2009513700
3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(実施例1に従って調製;0.125g、0.332mmol)、ピリジン−3−イルボロン酸(0.0490g、0.399mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロライド(0.00700g、0.00997mmol)、および炭酸ナトリウム(0.106g、0.997mmol)をDME(10mL)、および水(5mL)中で合わせて、80℃にて一晩加熱した。反応混合物を冷却して、ジクロロメタンと水とで分配した。層を分離して、有機層を乾燥、濾過、および濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を遊離塩基として得た。遊離塩基をジクロロメタンに溶解させて、エーテル中2M HClを添加した。混合物を濃縮して、3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−(ピリジン−3−イル)ピリジン−2−アミンジヒドロクロライド(0.109g、収率87.6%)を得た。
Figure 2009513700
(実施例37)
3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−(ピリジン−4−イル)ピリジン−2−アミンジヒドロクロライド
Figure 2009513700
3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−4−アミン(実施例1に従って調製;0.125g、0.332mmol)、ピリジン−4−イルボロン酸(0.0490g、0.399mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロライド(0.00700g、0.00997mmol)、および炭酸ナトリウム(0.106g、0.997mmol)をDME(10mL)および水(5mL)中で合わせて、80℃にて一晩加熱した。反応混合物を冷却して、ジクロロメタンと水とで分配した。層を分離して、有機層を乾燥、濾過、および濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を遊離塩基として得た。遊離塩基をジクロロメタンに溶解させて、エーテル中2M HClを添加した。混合物を濃縮して、3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−(ピリジン−3−イル)ピリジン−2−アミンジヒドロクロライド(0.109g、収率87.6%)を得た。
Figure 2009513700
(実施例38)
3,5−ビス(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド
Figure 2009513700
5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−オール(実施例12、工程Aに従って調製;0.073g、0.233mmol)および炭酸カリウム(0.0724g、0.524mmol)をDMF(3mL)中に入れた。1−(ブロモメチル)ベンゼン(0.0398mg、0.233mmol)を添加して、反応混合物を室温にて一晩撹拌した。水を添加して、反応混合物をエーテルで抽出した。有機相を分離、乾燥、濾過、および濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中15〜20% EtOAc)で精製して、粗生成物30mgを得た。粗生成物を逆相クロマトグラフィによって精製して、3,5−ビス(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンHFBA塩(0.01g、収率10.6%)として得た。
Figure 2009513700
(実施例39)
2−(2−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノンジヒドロクロライド
Figure 2009513700
100mL丸底フラスコに2−(2−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)酢酸(実施例24に従って調製;0.050g、0.1465mmol)およびTHF(30mL)を注入して、−5℃まで冷却した。トリエチルアミン(0.03112g、0.3076mmol)およびエチルカルボノクロリデート(0.07002mL、0.7323mmol)を続けて添加して、反応混合物を−5℃にて30分間撹拌した。1−メチルピペラジン(0.07335g、0.7323mmol)を添加して、反応混合物を−5℃で30分間、次に室温で1時間撹拌した。反応混合物を水で洗浄して、有機層を分離、乾燥および濃縮して、残渣を最初にシリカゲルクロマトグラフィで、次に逆相クロマトグラフィで精製して、表題化合物を遊離塩基として得た。遊離塩基をジクロロメタンに溶解させて、エーテル中2M HClを添加した。混合物を濃縮して、2−(2−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノンジヒドロクロライド(0.024g、収率33.01%)を得た。
Figure 2009513700
(実施例40)
2−(2−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)アセトアミドヒドロクロライド
Figure 2009513700
100mL丸底フラスコに2−(2−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)酢酸(実施例24に従って調製;0.050g、0.1465mmol)およびTHF(30mL)を注入して、−5℃まで冷却した。トリエチルアミン(0.03112g、0.3076mmol)およびエチルカルボノクロリデート(0.07002mL、0.7323mmol)を続けて添加して、反応混合物を−5℃にて30分間撹拌した。メタノール中の7M NH(2.186mL、15.31mmol)を添加して、反応混合物を−5℃で30分間、次に室温で1時間撹拌した。反応混合物を水で洗浄して、有機層を分離、乾燥および濃縮して、残渣を最初にシリカゲルクロマトグラフィで、次に逆相クロマトグラフィで精製して、表題化合物を遊離塩基として得た。遊離塩基をジクロロメタンに溶解させて、次にエーテル中2M HClを添加した。混合物を濃縮して、2−(2−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノンヒドロクロライド(0.024g、収率33.01%)を得た。
Figure 2009513700
(実施例41)
3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−(フェニルスルフィニル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド
Figure 2009513700
3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−(フェニルチオ)ピリジン−2−アミン(0.049g、0.121mmol)(実施例7に従って調製;0.049g、0.121mmol)およびMCPBA(0.0398g、0.166mmol)を実施例8に従って反応させて、3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−(フェニルスルフィニル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド(0.028g、収率50.6%)を得た。
Figure 2009513700
(実施例42)
メチル3−(5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イルチオ)プロパノエート
Figure 2009513700
窒素でパージした50mL丸底フラスコに3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(実施例1に従って調製;1.50g、3.99mmol)、Pddba(0.091g、0.099mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチル−9H−キサンテン(0.115g、0.199mmol)、およびジオキサン(20mL)を注入した。N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(1.4ml、8.0mmol)およびメチル3−メルカプトプロパノエート(0.49mL、4.4mmol)を添加して、フラスコを100℃の油浴に2時間投入した。反応混合物を室温まで冷却して、溶媒を除去した。残渣をシリカゲル(20〜30%酢酸エチル/ヘキサン)で精製して、メチル3−(5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イルチオ)プロパノエート(1.30g、収率78.5%)を白色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例43)
5−(2−クロロベンジルチオ)−3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド
Figure 2009513700
1ドラムバイアルにメチル3−(5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イルチオ)プロパノエート(実施例42に従って調製;70mg、0.17mmol)を注入した。THF(1mL)およびKOtBu(0.59mL、0.59mmol)を添加して、反応混合物を室温にて5分間撹拌した。1−(ブロモメチル)−2−クロロベンゼン(0.024mL、0.19mmol)を添加して、反応混合物を室温にて30分間撹拌した。NHCl飽和水溶液(1mL)を添加して、反応混合物を10分間撹拌した。相を分離して、水相をEtOAcで洗浄した。合わせた有機層を濃縮して、シリカゲルで精製して、HCl塩生成後に5−(2−クロロベンジルチオ)−3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド(48.2mg、収率58.3%)を白色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例44)
5−(3−クロロベンジルチオ)−3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド
Figure 2009513700
メチル3−(5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イルチオ)プロパノエート(実施例42に従って調製;70mg、0.17mmol)、KOtBu(0.59mL、0.59mmol)および1−(ブロモメチル)−3−クロロベンゼン(0.022mL、0.17mmol)を実施例43の方法に従って反応させて、HCl塩生成後に5−(3−クロロベンジルチオ)−3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド(64.2mg、収率77.00%)を白色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例45)
5−(4−クロロベンジルチオ)−3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド
Figure 2009513700
メチル3−(5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イルチオ)プロパノエート(実施例42に従って調製;70mg、0.17mmol)、KOtBu(0.59mL、0.59mmol)および1−クロロ−4−(クロロメチル)クロロベンゼン(27mg、0.17mmol)を実施例43の方法に従って反応させて、HCl塩生成後に5−(4−クロロベンジルチオ)−3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド(57.2mg、収率69.2%)を白色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例46)
3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−(ピリジン−2−イルメチルチオ)ピリジン−2−アミンジヒドロクロライド
Figure 2009513700
メチル3−(5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イルチオ)プロパノエート(実施例42に従って調製;70mg、0.17mmol)、KOtBu(0.59mL、0.59mmol)および2−(ブロモメチル)ピリジンヒドロブロミド(42.6mg、0.17mmol)を実施例43の方法に従って反応させて、HCl塩生成後に3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−(ピリジン−2−イルメチルチオ)ピリジン−2−アミンジヒドロクロライド(51.6mg、収率62.1%)を白色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例47)
3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−(ピリジン−3−イルメチルチオ)ピリジン−2−アミンジヒドロクロライド
Figure 2009513700
メチル3−(5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イルチオ)プロパノエート(実施例42に従って調製;70mg、0.17mmol)、KOtBu(0.59mL、0.59mmol)および3−(クロロメチル)ピリジンヒドロクロライド(27.6mg、0.17mmol)を実施例43の方法に従って反応させて、HCl塩生成後に3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−(ピリジン−3−イルメチルチオ)ピリジン−2−アミンジヒドロクロライド(44.2mg、収率53.2%)を白色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例48)
3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−(ピリジン−4−イルメチルチオ)ピリジン−2−アミンジヒドロクロライド
Figure 2009513700
メチル3−(5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イルチオ)プロパノエート(実施例42に従って調製;70mg、0.17mmol)、KOtBu(0.59mL、0.59mmol)および4−(クロロメチル)ピリジンヒドロクロライド(27.6mg、0.17mmol)を実施例43の方法に従って反応させて、HCl塩生成後に3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−(ピリジン−4−イルメチルチオ)ピリジン−2−アミンジヒドロクロライド(47.9mg、収率57.6%)を白色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例49)
5−(2−メトキシベンジルチオ)−3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド
Figure 2009513700
メチル3−(5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−2−イルチオ)プロパノエート(実施例42に従って調製;70mg、0.17mmol)、KOtBu(0.59mL、0.59mmol)および1−(クロロメチル)−2−メトキシベンゼン(0.023mL、0.17mmol)を実施例43の方法に従って反応させて、HCl塩生成後に5−(2−メトキシベンジルチオ)−3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド(63.3mg、収率77.3%)を白色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例50)
5−(3−メトキシベンジルチオ)−3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド
Figure 2009513700
メチル3−(5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イルチオ)プロパノエート(実施例42に従って調製;70mg、0.17mmol)、KOtBu(0.59mL、0.59mmol)および1−(クロロメチル)−3−メトキシベンゼン(0.024mL、0.17mmol)を実施例43の方法に従って反応させて、HCl塩生成後に5−(3−メトキシベンジルチオ)−3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド(61.7mg、収率75.4%)を白色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例51)
5−(4−メトキシベンジルチオ)−3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド
Figure 2009513700
メチル3−(5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イルチオ)プロパノエート(実施例42に従って調製;70mg、0.17mmol)、KOtBu(0.59mL、0.59mmol)および1−(クロロメチル)−4−メトキシベンゼン(0.023mL、0.17mmol)を実施例43の方法に従って反応させて、HCl塩生成後に5−(4−メトキシベンジルチオ)−3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド(64.1mg、収率78.3%)を白色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例52)
3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−(ピペリジン−4−イルメチルチオ)ピリジン−2−アミンジヒドロクロライド
Figure 2009513700
メチル3−(5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イルチオ)プロパノエート(実施例42に従って調製;70mg、0.17mmol)、KOtBu(0.59mL、0.59mmol)およびtert−ブチル4−(ブロモメチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(46.9mg、0.17mmol)を実施例43の方法に従って反応させて、HCl塩生成後に3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−(ピペリジン−4−イルメチルチオ)ピリジン−2−アミンジヒドロクロライド(54.4mg、収率64.6%)を白色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例53)
5−(2−(1H−イミダゾール−1−イル)エチルチオ)−3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンジヒドロクロライド
Figure 2009513700
メチル3−(5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−2−イルチオ)プロパノエート(実施例42に従って調製;70mg、0.17mmol)、KOtBu(0.59mL、0.59mmol)および1−(2−クロロエチル)−1H−イミダゾールヒドロクロライド(28.1mg、0.17mmol)を実施例43の方法に従って反応させて、HCl塩生成後に5−(2−(1H−イミダゾール−1−イル)エチルチオ)−3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンジヒドロクロライド(28.1mg、収率33.6%)を黄褐色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例54)
3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−(ピリジン−2−イルチオ)ピリジン−2−アミンジヒドロクロライド
Figure 2009513700
3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(実施例1に従って調製)(0.125g、0.332mmol)、MeLi(0.260mL、0.415mmol)、ブチルリチウム(0.166mL、0.415mmol)、および1,2−ジ(ピリジン−2−イル)ジスルファン(0.0732g、0.332mmol)を実施例7の方法に従って反応させて、(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−(ピリジン−2−イルチオ)ピリジン−2−アミンジヒドロクロライド(0.058g、収率36.4%)を得た。
Figure 2009513700
(実施例55)
3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−(ピリジン−4−イルチオ)ピリジン−2−アミンジヒドロクロライド
Figure 2009513700
3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(実施例1に従って調製)(0.125g、0.332mmol)、MeLi(0.260mL、0.415mmol)、ブチルリチウム(0.166mL、0.415mmol)、および1,2−ジ(ピリジン−4−イル)ジスルファン(0.0732g、0.332mmol)を実施例7の方法に従って反応させて、(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−(ピリジン−4−イルチオ)ピリジン−2−アミンジヒドロクロライド(0.057g、収率35.8%)を得た。
Figure 2009513700
(実施例56)
3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−(チオフェン−2−イルチオ)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド
Figure 2009513700
3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(実施例1に従って調製)(0.125g、0.332mmol)、MeLi(0.260mL、0.415mmol)、ブチルリチウム(0.166mL、0.415mmol)、および2−(2−(チオフェン−2−イル)ジスルファニル)チオフェン(0.0765g、0.332mmol)を実施例7の方法に従って反応させて、3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−(ピリジン−2−イルチオ)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド(0.063g、収率42.3%)を得た。
Figure 2009513700
(実施例57)
5−ベンジル−3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド
Figure 2009513700
3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(実施例1に従って調製)(0.125g、0.332mmol)、9−ベンジル−9−ボラ−ビシクロ[3.3.1]ノナン(1.99mL、0.997mmol)、PdCl(dppf)ジクロロメタン付加体(0.0273g、0.0332mmol)、をDMF(6mL)および水(0.6mL)に入れて、60℃まで18時間加熱した。反応混合物を冷却して、水とDCMとで分配した。層を分離して、有機層を乾燥、濾過、および濃縮した。粗物質をシリカゲルによって精製して、表題化合物の遊離塩基(92%)を得た。遊離塩基を逆相クロマトグラフィによって精製した。精製した遊離塩基をDCMに溶解させて、2M HClを添加した。混合物を濃縮して、5−ベンジル−3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(0.038g、収率29.5%)を得た。
Figure 2009513700
(実施例58)
メチル3−(2−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)プロパノエート
Figure 2009513700
1−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン−2−イル)チオ尿素(2.00g、5.91mmol)、メチル5−ブロモ−4−オキソペンタノエート(1.48g、7.10mmol)(Synthetic Communications(1994)2557−2562に従って調製)、およびトリエチルアミン(1.44mL、10.3mmol)を実施例2、工程Cの方法に従って、メタノール(50mL)中、還流下で3時間加熱して、メチル3−(2−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)プロパノエートを淡黄色粉末として得た。
Figure 2009513700
(実施例59)
メチル3−(2−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピラジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)プロパノエート
Figure 2009513700
1−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピラジン−2−イル)チオ尿素(2.00g、5.91mmol)、メチル5−ブロモ−4−オキソペンタノエート(1.48g、7.10mmol)(Synthetic Communications(1994)2557−2562に従って調製)、およびトリエチルアミン(1.44mL、10.3mmol)を実施例2、工程Cの方法に従って、メタノール(50mL)中、還流下で3時間加熱して、メチル3−(2−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピラジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)プロパノエート(1.51g、57%)を白色粉末として得た:
Figure 2009513700
(実施例60)
3−(ベンジルオキシ)−5−(4−メトキシフェニルチオ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド
Figure 2009513700
3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(0.125g、0.332mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチル−9H−キサンテン(0.0192g、0.0332mmol)、Pddba(0.0152g、0.0166mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.116mL、0.664mmol)、4−メトキシベンゼンチオール(0.0466g、0.332mmol)を実施例42に従って反応させて、塩生成後に3−(ベンジルオキシ)−5−(4−メトキシフェニルチオ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド(0.028g、収率19.4%)を得た。
Figure 2009513700
(実施例61)
3−(ベンジルオキシ)−5−(3−メトキシフェニルチオ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド
Figure 2009513700
3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(0.125g、0.332mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチル−9H−キサンテン(0.0192g、0.0332mmol)、Pddba(0.0152g、0.0166mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.116mL、0.664mmol)、3−メトキシベンゼンチオール(0.0466g、0.332mmol)を実施例42に従って反応させて、3−(ベンジルオキシ)−5−(3−メトキシフェニルチオ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド(0.035g、収率24.2%)を得た。
Figure 2009513700
(実施例62)
3−(ベンジルオキシ)−5−(2−メトキシフェニルチオ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド
Figure 2009513700
3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(0.125g、0.332mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチル−9H−キサンテン(0.0192g、0.0332mmol)、Pddba(0.0152g、0.0166mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.116mL、0.664mmol)、2−メトキシベンゼンチオール(0.0466g、0.332mmol)を実施例42に従って反応させて、塩生成後に3−(ベンジルオキシ)−5−(2−メトキシフェニルチオ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド(0.103g、収率65.7%)を得た。
Figure 2009513700
(実施例63)
3−(ベンジルオキシ)−5−(2−クロロフェニルチオ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド
Figure 2009513700
3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(0.125g、0.332mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチル−9H−キサンテン(0.0192g、0.0332mmol)、Pddba(0.0152g、0.0166mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.116mL、0.664mmol)、2−クロロベンゼンチオール(0.048g、0.3322mmol)を実施例42に従って反応させて、塩生成後に3−(ベンジルオキシ)−5−(2−クロロフェニルチオ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド(0.025g、収率17.10%)を得た。
Figure 2009513700
(実施例64)
3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−(フェネチルチオ)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド
Figure 2009513700
3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(0.125g、0.332mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチル−9H−キサンテン(0.0192g、0.0332mmol)、Pddba(0.0152g、0.0166mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.116mL、0.664mmol)、2−フェニルエタンチオール(0.0459g、0.332mmol)を実施例42に従って反応させて、塩生成後に3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−(フェネチルチオ)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド(0.106g、収率73.6%)を得た。
Figure 2009513700
(実施例65)
メチル3−(2−(5−ベンジル−3−(ベンジルオキシ)ピラジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)プロパノエートヒドロクロライド
Figure 2009513700
メチル3−(2−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピラジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)プロパノエート(0.826g、1.84mmol)、9−ベンジル−9−ボラ−ビシクロ[3.3.1]ノナン(11.0mL、5.51mmol)、PdCl(dppf)ジクロロメタン付加体(0.151g、0.184mmol)、をDMF(25mL)および水(2.5mL)に入れて、60℃まで90分間加熱した。反応混合物を室温まで冷却して、水とDCMとで分配した。層を分離、乾燥、濾過、および濃縮した。シリカゲルによって精製して、メチル3−(2−(5−ベンジル−3−(ベンジルオキシ)ピラジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)プロパノエート(0.667g、収率78.8%)を得た。この28mgをDCMに溶解させて、2M HClを添加して、濃縮し、メチル3−(2−(5−ベンジル−3−(ベンジルオキシ)ピラジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)プロパノエートヒドロクロライド(0.027g、93%)を得た。
Figure 2009513700
(実施例66)
3−(2−(5−ベンジル−3−(ベンジルオキシ)ピラジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)プロパン酸ヒドロクロライド
Figure 2009513700
メチル3−(2−(5−ベンジル−3−(ベンジルオキシ)ピラジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)プロパノエート(0.640g、1.39mmol)をMeOH(25mL)および1M NaOH(5mL)に溶解させて、反応混合物を60℃まで2時間加熱した。反応混合物を冷却して、メタノールを除去した。1N HClを添加してpHを約2に調整した。溶液を濾過して、濾液を乾燥させて、3−(2−(5−ベンジル−3−(ベンジルオキシ)ピラジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)プロパン酸ヒドロクロライド(0.508g、収率75.7%)を得た。
Figure 2009513700
(実施例67)
3−(2−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)プロパン酸
Figure 2009513700
メチル3−(2−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)プロパノエート(2.00g、5.41mmol)をTHF(5mL)に溶解させて、水酸化リチウム1水和物(469mg、11.18mmol)の水(1mL)溶液を室温にて添加した。得られた混合物を室温にて18時間加熱した。混合物を真空中で濃縮して大半のTHFを除去して、得られた水相を2M HCl水溶液によってpH3まで酸性化した。得られた、濁った混合物をCHCl(3×10mL)によって抽出して、合わせた有機相を塩水(10mL)で洗浄し、乾燥(NaSO)、濾過して、真空中で濃縮して、白色固体を得た。固体を高真空下で一晩更に乾燥させて、表題化合物をオフホワイト色粉末(1.79g、5.04mmol、収率93%)として得た。
Figure 2009513700
(実施例68)
3−(2−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)−N−(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)プロパンアミド
Figure 2009513700
3−(2−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)プロパン酸(40mg、0.113mmol)、2−(ピロリジン−1−イル)エタンアミン(0.0171mL、0.135mmol)、1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−1−オール水和物(22.4mg、0.146mmol)および4−メチルモルホリン(0.0173ml、0.158mmol)を8.5mLスクリューキャップバイアルに入れた。反応混合物を氷浴で0℃まで冷却して、N1−((エチルイミノ)メチレン)−N3,N3−ジメチルプロパン−1,3−ジアミンヒドロクロライド(33.0mg、0.172mmol)を固体として添加した。混合物を0℃にて撹拌して、次に室温まで一晩加温させた。反応混合物を高真空下で濃縮してDMFを除去して、残渣をジクロロメタンと同量部の水で希釈したNaHCO飽和水溶液とで分配した。有機相を水で1回、次に塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムの栓を通過させることによって乾燥させた。溶液を真空中で濃縮して、高真空下で乾燥させて、表題化合物を無色油として得た。
Figure 2009513700
次の化合物も実施例1、工程Dの手順に従って調製した。
Figure 2009513700
次の化合物も実施例42の手順に従って調製した。
Figure 2009513700
次の化合物も実施例43の手順に従って調製した。
Figure 2009513700
Figure 2009513700
次の化合物も実施例43の手順に従って調製した。
Figure 2009513700
(実施例87)
4−メチル−N−(3−(チオフェン−2−イルメトキシ)ピリジン−2−イル)チアゾール−2−アミンヒドロクロライド
Figure 2009513700
2−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−オール(実施例3、工程Aに従って調製;200mg、0.96mmol)、2−(クロロメチル)チオフェン(160mg、0.96mmol)および炭酸カリウム(333mg、2.4mmol)を実施例3、工程Bに従って反応させて、表題化合物(47mg、収率14%)を黄褐色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例88)
5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ニコチンアルデヒド
Figure 2009513700
3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(実施例1に従って調製;1.0g、2.66mmol)、MeLi(1.83ml、2.92mmol)、ブチルリチウム(1.17ml、2.92mmol)、およびN,N−ジメチルホルムアミド(0.823ml、10.6mmol)を実施例7の方法に従って反応させて、表題化合物(650mg、収率75.2%)を薄黄色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例89)
N−(3−(ベンジルオキシ)−5−(モルホリノメチル)ピリジン−2−イル)−4−メチルチアゾール−2−アミンジヒドロクロライド
Figure 2009513700
20mLバイアルに5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ニコチンアルデヒド(100mg、0.31mmol)を注入して、THF(3mL)モルホリン(0.032ml、0.37mmol)を添加して、反応混合物を10分間撹拌した。NaBH(OAc)(326mg、1.54mmol)を添加して、反応物を30分間撹拌した。反応物を飽和重炭酸ナトリウムに注入して、EtOAcで抽出した。有機層を水および塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲル(アンモニアを含有するEtOAc中0〜10%メタノール)で精製して、HCl塩生成後に表題化合物(101.7mg、収率70.49%)を白色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例90)
N−(3−(ベンジルオキシ)−5−((ピリジン−2−イルアミノ)メチル)ピリジン−2−イル)−4−メチルチアゾール−2−アミンジヒドロクロライド
Figure 2009513700
5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ニコチンアルデヒド(調製88に従って調製、70mg、0.215mmol)、ピリジン−2−アミン(22.3mg、0.237mmol)およびNaBH(OAc)(73.0mg、0.344mmol)を実施例89の方法に従って一晩反応させて、逆相精製およびHCl塩生成後に表題化合物(24.2mg、収率23.6%)を得た。
Figure 2009513700
(実施例91)
(5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イル)メタノール
Figure 2009513700
表題化合物を実施例90の反応から副生成物として単離した(20mg、収率28%)。
Figure 2009513700
(実施例92)
(E)−メチル3−(5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イル)アクリレート
Figure 2009513700
25mL丸底フラスコに5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ニコチンアルデヒド(500mg、1.54mmol)およびTHF(10mL)を注入した。メチル(トリフェニルホスホラニリデン)アセテート(668mg、2.00mmol)を添加して、反応物を室温にて1時間撹拌した。追加のメチル(トリフェニルホスホラニリデン)アセテート668mgを添加して、反応物を一晩撹拌した。固体を濾過して、濾液をシリカゲルカラム(1:1 EtOAc:ヘキサン)で精製して、(E)−メチル3−(5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イル)アクリレート(450mg、収率76.8%)を黄色泡として得た。
Figure 2009513700
(実施例93)
メチル3−(5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イル)プロパノエート
Figure 2009513700
25mL丸底フラスコに(E)−メチル3−(5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イル)アクリレート(430mg、1.13mmol)、4−メチルベンゼンスルホンヒドラジド(1050mg、5.64mmol)およびトルエン(10mL)を注入した。反応物を加熱して12時間還流させた。反応物を重炭酸ナトリウム飽和水溶液と酢酸エチルとで分配した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、濃縮した。残渣をシリカゲル(ヘキサン中20% EtOAc)で精製して、表題化合物(140mg、収率32.4%)を白色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例94)
3−(5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イル)プロパン酸ヒドロクロライド
Figure 2009513700
25mL丸底フラスコにメチル3−(5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イル)プロパノエート(125mg、0.326mmol)およびEtOH(3mL)を注入した。水酸化カリウム(183mg、3.26mmol)を添加して、周囲温度にて2.5時間撹拌した。反応物を水に注入して、塩化メチレンで抽出した。水層をHClでpH1まで酸性化して、得られた沈殿を濾過して、表題化合物(108mg、収率81.6%)を白色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例95)
3−(5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロパン−1−オンジヒドロクロライド
Figure 2009513700
10mL丸底フラスコに3−(5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イル)プロパン酸(60mg、0.16mmol)、トリエチルアミン(0.091ml、0.65mmol)およびTHF(3mL)を注入した。反応物を0℃まで冷却して、エチルカルボノクロリデート(0.017ml、0.17mmol)を添加して、反応物を0℃にて20分間撹拌した。1−メチルピペラジン(0.036ml、0.32mmol)を添加して、0℃にて1.5時間撹拌した。反応物をEtOAcと水とで分配した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(NHOHを含有するEtOAc中15%メタノール)で精製して、HCl塩生成後に表題化合物(59.8mg、収率70.2%)を白色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例96)
(E)−N−(3−(ベンジルオキシ)−5−(3−(ジメチルアミノ)プロパ−1−エニル)ピリジン−2−イル)−4−メチルチアゾール−2−アミンジヒドロクロライド
Figure 2009513700
25mL丸底フラスコに[2−(ジメチルアミノ)エチル]トリフェニルホスホニウムブロミド(1114mg、2.69mmol)およびTHF(5mL)を注入した。反応物を窒素下で0℃まで冷却した。ブチルリチウム(1.08ml、2.69mmol)をゆっくり添加して、反応物を50分間撹拌した。5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ニコチンアルデヒド(350mg、1.08mmol)のTHF(5mL)溶液を添加して、反応物を周囲温度にて1.5時間撹拌した。反応物をEtOAcと水とで分配した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(NHOHを含むEtOAc中10〜20%メタノール)で精製して、HCl塩生成後に表題化合物(250mg、収率51.3%)を白色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例97)
3−(ベンジルオキシ)−5−(3−(ジメチルアミノ)プロピル)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンジヒドロクロライド
Figure 2009513700
(E)−3−(ベンジルオキシ)−5−(3−(ジメチルアミノ)プロパ−1−エニル)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(140mg、0.368mmol)および4−メチルベンゼンスルホノヒドラジド(343mg、1.84mmol)を実施例93の方法に従って反応させて、HCl塩生成後に表題化合物(52mg、収率31.0%)を白色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例98)
N−(3−(ベンジルオキシ)−5−(2−メトキシビニル)ピリジン−2−イル)−4−メチルチアゾール−2−アミン
Figure 2009513700
250mL丸底フラスコに(メトキシメチル)トリフェニルホスホニウムクロライド(6.8g、20mmol)、THF(40mL)を注入して、窒素下で−78℃まで冷却した。ブチルリチウム(8.0ml、20mmol)をゆっくり添加して、0℃にて30分間撹拌した。反応物を−78℃まで冷却して、THF(10mL)に溶解させて5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ニコチンアルデヒド(2.6g、8.0mmol)をゆっくり添加して、−78℃で撹拌し、周囲温度までゆっくり加温した。2時間撹拌した後、反応物をEtOAcと水とで分配した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(15〜25% EtOAc/ヘキサン)で精製して、表題化合物(2.0g、収率71%)を薄黄色泡(EおよびZ異性体のおおよそ1:1混合物)として得た。マススペクトル(apci)m/z=354.1(M+H)。
(実施例99)
2−(5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イル)アセトアルデヒド
Figure 2009513700
250mL丸底フラスコにN−(3−(ベンジルオキシ)−5−(2−メトキシビニル)ピリジン−2−イル)−4−メチルチアゾール−2−アミン(1.93g、5.46mmol)およびTHF(25mL)を注入した。1M HCl(27.3ml、27.3mmol)を添加して、反応物を50℃にて一晩撹拌した。反応物をEtOAcと水とで分配した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲル(30〜50% EtOAc/ヘキサン)で精製して、表題化合物(1.0g、収率54.0%)を透明無色油として得た。
Figure 2009513700
(実施例100)
2−(5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イル)エタノールヒドロクロライド
Figure 2009513700
20mLバイアルに2−(5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イル)アセトアルデヒド(50mg、0.15mmol)、NaBH(11mg、0.29mmol)、およびEtOH(2mL)を注入した。反応物を室温にて10分間撹拌して、NHCl水溶液を添加した。混合物をEtOAcと反応させた。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲル(1:1 EtOAc:ヘキサン)で精製して、HCl塩生成後に表題化合物(37mg、収率66%)を白色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例101)
N−(3−(ベンジルオキシ)−5−(ペンタ−1−エニル)ピリジン−2−イル)−4−メチルチアゾール−2−アミン
Figure 2009513700
表題化合物を実施例98の反応からの副生成物(360mg、収率12%)として、EおよびZ異性体の混合物として単離した。マススペクトル(apci)m/z=366.1(M+H)。
(実施例102)
N−(3−(ベンジルオキシ)−5−ペンチルピリジン−2−イル)−4−メチルチアゾール−2−アミンヒドロクロライド
Figure 2009513700
N−(3−(ベンジルオキシ)−5−(ペンタ−1−エニル)ピリジン−2−イル)−4−メチルチアゾール−2−アミン(360mg、0.98mmol)および4−メチルベンゼンスルホノヒドラジド(733mg、3.94mmol)を実施例93の方法に従って反応させて、HCl塩生成後に表題化合物(150.2mg、収率37.7%)を白色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例103)
2−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−(ピリジン−2−イルメチルチオ)ピリジン−3−オールジヒドロクロライド
Figure 2009513700
250mL丸底フラスコに3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−(ピリジン−4−イルメチルチオ)ピリジン−2−アミン(実施例46で調製、6.6g、16mmol)、2−アミノエタンチオールヒドロクロライド(2.7g、24mmol)、および6M HCl(125mL)を注入した。反応物を加熱して3時間還流させた。反応物を回転蒸発器で約40mLまで濃縮して、得られた固体を濾過によって除去した。濾液をさらに濃縮して、得られた固体を濾過によって除去した。本手順を反復した。固体を合わせて、表題化合物(4.6g、収率73%)を白色固体として得た。
Figure 2009513700
次の化合物は、2−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)−5−(ピリジン−2−イルメチルチオ)ピリジン−3−オールジヒドロクロライド(実施例103に従って調製)を使用して、実施例3、工程Bの手順に従って調製した。
Figure 2009513700
Figure 2009513700
(実施例108)
3−(ベンジルオキシ)−5−(2−クロロピリジン−4−イルチオ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンジヒドロクロライド
Figure 2009513700
1ドラムバイアルにメチル3−(5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イルチオ)プロパノエート(70mg、0.168mmol)およびDMSO(2mL)を注入した。カリウム2−メチルプロパン−2−オラート(56.7mg、0.505mmol)を添加して、反応混合物を5分間撹拌した。2−クロロ−4−ニトロピリジン(53.4mg、0.337mmol)を添加して、反応混合物を10分間撹拌した。反応物をNHCl飽和水溶液に注入して、EtOAcで抽出した。有機相を水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(20% EtOAc:ヘキサン)で精製して、HCl塩生成後に表題化合物(45.7mg、収率52.8%)を白色固体として得た。
Figure 2009513700
次の化合物も実施例108の手順に従って調製した。
Figure 2009513700
Figure 2009513700
(実施例113)
3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−N−(4−(ピペリジン−4−イル)チアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンジヒドロクロライド
Figure 2009513700
1−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン−2−イル)チオ尿素(200mg、0.59mmol)、トリエチルアミン(0.144ml、1.03mmol)およびtert−ブチル4−(2−ブロモアセチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(253mg、0.82mmol)を実施例1、工程Dに従って反応させて、HCl塩生成後に表題化合物(157.6mg、収率51.4%)を白色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例114)
N−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン−2−イル)チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−アミン
Figure 2009513700
3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン−2−アミン(10.0g、35.83mmol)をDMF中の2−クロロ−3−イソチオシアナトピリジン(6.112g、35.83mmol)の混合物に添加した。反応物を80℃にて1時間、次に110℃にて2時間撹拌した。反応物を冷却して、水(200mL)および2N NaOH(35mL)で希釈し、30分間撹拌して、次に濾過した。湿潤固体を水で洗浄して、次にジクロロメタン(300mL)に溶解させ、MgSOで乾燥させて、濾過した。ヘキサン(300mL)を合わせた濾液に添加して、混合物を500mLまで濃縮し、次に混合物を30分間撹拌した。混合物を濾過して、表題化合物の最初の収量を得た。母液を500mLまで(大半のジクロロメタンが除去されるまで)濃縮して、濾過し、ヘキサンで洗浄して、表題化合物の第2の収量を得た。2回の収量を合せて、表題化合物(10.2g、68.7%)を淡黄色結晶として得た:
Figure 2009513700
(実施例115)
N−(3−ベンジルオキシ)−5−(フェニルチオ)ピリジン−2−イル)チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−アミンヒドロクロライド
Figure 2009513700
N−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン−2−イル)チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−アミン(100mg、0.242mmol)、メチルリチウム(0.181ml、0.290mmol)、ブチルリチウム(0.116ml、0.290mmol)および1,2−ジフェニルジスルファン(79.2mg、0.363mmol)を実施例7の手順に従って反応させて、HCl塩生成後に表題化合物(48.2mg、収率41.6%)を薄黄色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例116)
N−(3−(ベンジルオキシ)−5−(ピリジン−2−イルチオ)ピリジン−2−イル)チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−アミンジヒドロクロライド
Figure 2009513700
N−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン−2−イル)チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−アミン(100mg、0.242mmol)、メチルリチウム(0.181ml、0.290mmol)、ブチルリチウム(0.116ml、0.290mmol)および2−(2−(ピリジン−2−イル)ジスルファニル)ピリジン(80.0mg、0.363mmol)を実施例7の手順に従って反応させて、HCl塩生成後に表題化合物(57.6mg、収率49.6%)を薄黄色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例117)
2−(3−ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン−2−イルアミノ)チアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−カルボン酸
Figure 2009513700
10mL丸底フラスコにメチル2−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン−2−イルアミノ)チアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−カルボキシレート(80mg、0.17mmol)およびEtOH(3mL)を注入した。水酸化ナトリウム(0.51ml、0.51mmol)を添加して、一晩撹拌した。メタノールを除去して、残渣を塩化メチレンと0.5N HClとで分配した。固体KCOを添加してpH5に調整して、追加のメタノールを添加した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過して、真空中で乾燥させて、表題化合物(80mg、収率103%)をオフホワイト色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例118)
(E)−3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−スチリルピリジン−2−アミン
Figure 2009513700
3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(0.300g、0.797mmol)、(E)−スチリルボロン酸(0.142g、0.957mmol)、Pd(PPh(0.0461g、0.0399mmol)、および炭酸ナトリウム(0.254g、2.39mmol)をDME(10mL)および水(5mL)に添加して、80℃にて18時間加熱した。追加の(E)−スチリルボロン酸、Pd(PPh、および2M炭酸ナトリウム0.5当量を添加して、反応物を80℃にてさらに6時間加熱した。反応混合物を冷却して、水とジクロロメタンとで分配した。層を分離、乾燥、濾過および濃縮して、表題化合物(0.314g、収率98.6%)を得た。
Figure 2009513700
(実施例119)
3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−フェネチルピリジン−2−アミントリフルオロメチルアセテート塩
Figure 2009513700
(E)−3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル))−5−スチリルピリジン−2−アミン(0.314g、0.786mmol)および4−メチルベンゼンスルホノヒドラジド(1.46g、7.86mmol)をジメトキシエタン(15mL)に添加した。NaOAc(0.645g、7.86mmol)を水(3mL)に溶解させて、上の溶液に添加して、反応物を18時間還流させた。反応物を室温まで冷却して、水とジクロロメタンとで分配した。層を分離、乾燥、濾過、および濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、90%純生成物を得た。生成物を逆相クロマトグラフィによって精製して、表題化合物(0.1062g、収率33.65%)をTFA塩として得た。
Figure 2009513700
(実施例120)
3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−(1−フェニルビニル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド
Figure 2009513700
3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(0.250g、0.664mmol)、MeLi(0.519ml、0.831mmol)、ブチルリチウム(0.332ml、0.831mmol)、およびアセトフェノン(0.0789g、0.664mmol)を実施例7の方法に従って反応させた。1M HClを添加して、反応混合物を周囲温度にて2時間撹拌した。反応混合物を氷および飽和重炭酸ナトリウムに注いで、ジクロロメタンで2回抽出した。有機相を乾燥、濾過、および濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中5〜10% EtOAc)によって精製して、HCl塩生成後に表題化合物(0.125g、収率47.1%)を得た。
Figure 2009513700
(実施例121)
3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−(1−フェニルエチル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド
Figure 2009513700
3−(ベンジルオキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5−(1−フェニルビニル)ピリジン−2−アミン(0.90g、2.3mmol)、4−メチルベンゼンスルホノヒドラジド(4.2g、23mmol)およびNaOAc(1.8g、23mmol)を実施例119に従って反応させて、表題化合物(0.0313g、収率34.6%)を得た。
Figure 2009513700
(実施例122)
メチル3−(2−(5−ベンジル−3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)プロパノエートヒドロクロライド
Figure 2009513700
メチル3−(2−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)プロパノエート(0.200g、0.446mmol)、9−ベンジル−9−ボラ−ビシクロ[3.3.1]ノナン(2.68ml、1.34mmol)、PdCl(dppf)ジクロロメタン付加体(0.0367g、0.0446mmol)、およびCsCO(4.36g、1.34mmol)を実施例65に従って反応させて、表題化合物(0.108g、収率52.7%)を得た。
Figure 2009513700
(実施例123)
3−(2−(5−ベンジル−3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)プロパン酸ヒドロクロライド
Figure 2009513700
メチル3−(2−(5−ベンジル−3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)プロパノエート(0.090g、0.20mmol)、MeOH(8mL)、および1M NaOH(3mL)を実施例66に従って反応させて、表題化合物(0.029g、収率31%)を得た。
Figure 2009513700
(実施例124)
tert−ブチル4−(ヒドロキシ(ピリジン−2−イル)メチル)ピペラジン−1−カルボキシレート
Figure 2009513700
2−ブロモピリジン(13.89g、87.92mmol)をTHF(100mL)に添加して、−78℃まで冷却した。ブチルリチウム(35.17ml、87.92mmol)をゆっくり添加して、反応物を5分間撹拌した。THF(50mL)中のtert−ブチル4−ホルミルピペリジン−1−カルボキシレート(15.0g、70.33mmol)を上の溶液にゆっくり添加して、反応混合物を−78℃にて90分間撹拌した。塩化アンモニウムを添加して、反応混合物をジクロロメタンで抽出した。反応物を濃縮して、シリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中80〜90% EtOAc)によって精製し、表題化合物(13.45g、収率65.41%)を得た。
Figure 2009513700
(実施例125)
N−(3−(ベンジルオキシ)−5−(ピペリジン−4−イル(ピリジン−2−イル)メチルチオ)ピリジン−2−イル)チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−アミンジトリフルオロ酢酸塩
Figure 2009513700
工程A:tert−ブチル4−(ヒドロキシ(ピリジン−2−イル)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(実施例124で調製;8.00g、27.4mmol)およびTEA(11.4ml、82.1mmol)を合わせて、0℃まで冷却した。メタンスルホニルクロライド(2.65ml、34.2mmol)を添加して、反応混合物を周囲温度にて18時間撹拌した。水を添加して、反応混合物をジクロロメタンで抽出した。有機層を乾燥、濾過および濃縮して、tert−ブチル4−((メチルスルホニルオキシ)(ピリジン−2−イル)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(9.9g、収率97.7%)を得た。
Figure 2009513700
工程B:tert−ブチル4−((メチルスルホニルオキシ)(ピリジン−2−イル)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレートを実施例42の方法に従って反応させて、表題化合物を得た。
Figure 2009513700
(実施例126)
エチル3−(5−(ベンジルオキシ)−6−(チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イルアミノ)ピリジン−3−イルチオ)プロパノエート
Figure 2009513700
500mL丸底フラスコにN−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン−2−イル)チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−アミン(2.00g、4.839mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチル−9H−キサンテン(0.1400g、0.2420mmol)、Pddba(0.1108g、0.1210mmol)、メチル3−メルカプトプロパノエート(0.5628ml、5.081mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(1.686ml、9.678mmol)、およびジオキサン(125mL)を注入した。反応混合物を窒素下で95℃にて3時間加熱した。飽和塩化アンモニウムおよびジクロロメタンを添加した。反応混合物を濾過して、固体を水で洗浄し、少量のジイソプロピルエチルアミン不純物を含有する表題化合物(2.425g、収率110.7%)を得た。
Figure 2009513700
(実施例127)
N−(3−(ベンジルオキシ)−5−(ピペリジン−4−イルメチルチオ)ピリジン−2−イル)チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−アミンジトリフルオロ酢酸
Figure 2009513700
実施例43の方法に従って調製。
Figure 2009513700
(実施例128)
N−(3−(ベンジルオキシ)−5−(チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルチオ)ピリジン−2−イル)チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−アミン
Figure 2009513700
実施例108の方法に従って調製。
Figure 2009513700
(実施例129)
メチル−2−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン−2−イルアミノ)チアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−カルボキシレート
Figure 2009513700
工程A:メチル6−クロロ−5−イソチオシアナトニコチネートの調製:ジクロロメタン(10mL)中のチオホスゲン(6.367g、55.37mmol)を、ジクロロメタン(200mL)中のメチル5−アミノ−6−クロロニコチネート(8.61g、46.14mmol)および炭酸ナトリウム(9.781g、92.29mmol)の混合物に添加した。反応混合物を周囲温度で4日間撹拌した。反応混合物を水および塩水で洗浄して、乾燥および濃縮した。残渣を12:1 ヘキサン:酢酸エチルで溶出させてMPLC(Biotage)によって精製し、メチル−6−クロロ−5−イソチオシアナトニコチネート(8.03g、収率76.1%)を白色固体として得た。
Figure 2009513700
工程B:2−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン−2−イルアミノ)チアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−カルボキシレートの調製:3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン−2−アミン(1.50g、5.37mmol)をDMF(4mL)中のメチル6−クロロ−5−イソチオシアナトニコチネート(1.23g、5.37mmol)の混合物に添加した。反応混合物を80℃にて1時間、次に110℃にて2時間撹拌した。反応混合物を冷却して、ジクロロメタン(200mL)および水(200mL)および2N NaOHの間で分配した。有機層を水および塩水で洗浄して、乾燥および濃縮した。残渣を温ジクロロメタン(70mL)に溶解させて、これに温ヘキサン(40℃)(250mL)を添加した。溶液を周囲温度まで冷却して、得られた固体を濾過によって収集し、メチル2−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン−2−イルアミノ)チアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−カルボキシレート(1.77g、収率69.9%)を白色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例130)
N−(3−(ベンジルオキシ)−5−(2−クロロフェノキシ)ピリジン−2−イル)−4−メチルチアゾール−2−アミンヒドロクロライド
Figure 2009513700
工程A:3−(ベンジルオキシ)−5−クロロ−2−ニトロピリジンの調製:1−(ブロモメチル)ベンゼン(7.905ml、66.46mmol)をDMF(50mL)中の炭酸セシウム(21.65g、66.46mmol)および5−クロロ−2−ニトロピリジン−3−オール(11.6g、66.46mmol)の混合物に添加した。反応混合物を周囲温度にて一晩撹拌して、次に酢酸エチルと水とで分配し、水および塩水で洗浄して、乾燥および濃縮して、3−(ベンジルオキシ)−5−クロロ−2−ニトロピリジン(16.0g、収率91.0%)を淡黄色粉末として得た。
Figure 2009513700
工程B:3−(ベンジルオキシ)−5−(2−クロロフェノキシ)−2−ニトロピリジンの調製:3−(ベンジルオキシ)−5−クロロ−2−ニトロピリジン(1.00g、3.78mmol)、炭酸カリウム(2.09g、15.1mmol)、2−クロロフェノール(1.46g、11.3mmol)およびDMF(16mL)を100℃にて2時間加熱した。反応混合物を冷却して、酢酸エチルおよびエーテルの1:1混合物(60mL)と水(60mL)とで分配した。有機層を2N NaOH(30mL)、水、および塩水で洗浄して、乾燥および濃縮した。残渣を5:1 ヘキサン:酢酸エチルで溶出させてMPLC(Biotage)によって精製し、3−(ベンジルオキシ)−5−(2−クロロフェノキシ)−2−ニトロピリジン(0.73g、収率54.2%)を淡黄色固体として得た。
Figure 2009513700
工程C:3−(ベンジルオキシ)−5−(2−クロロフェノキシ)ピリジン−2−アミンの調製:亜鉛(1.34g、20.5mmol)を、水浴内の3−(ベンジルオキシ)−5−(2−クロロフェノキシ)−2−ニトロピリジン(0.730g、2.05mmol)の酢酸(20mL)溶液にゆっくり添加した。反応混合物を2時間撹拌して、次にジクロロメタン(100mL)で希釈し、セライトで濾過した。パッドをジクロロメタンで数回洗浄して、合わせた濾液を濃縮した。残渣を酢酸エチルと2N NaOHとで分配して、有機層を塩水で洗浄し、乾燥、および濃縮して、3−(ベンジルオキシ)−5−(2−クロロフェノキシ)ピリジン−2−アミン(0.66g、収率98.7%)を淡黄色油として得た。
Figure 2009513700
工程D:N−(3−(ベンジルオキシ)−5−(2−クロロフェノキシ)ピリジン−2−イルカルバモチオイル)ベンズアミドの調製:ベンゾイルイソチオシアネート(0.330g、2.02mmol)を3−(ベンジルオキシ)−5−(2−クロロフェノキシ)ピリジン−2−アミン(0.660g、2.02mmol)のTHF(4mL)溶液に添加した。反応混合物を室温にて2時間撹拌して、ヘキサンによって希釈し、濾過して、ヘキサンで洗浄して、1−ベンゾイル−3−(3−(ベンジルオキシ)−5−(2−クロロフェノキシ)ピリジン−2−イル)チオ尿素(0.92g、収率93.0%)を淡黄色粉末として得た。
Figure 2009513700
工程E:1−(3−(ベンジルオキシ)−5−(2−クロロフェノキシ)ピリジン−2−イル)チオ尿素の調製:1−ベンゾイル−3−(3−(ベンジルオキシ)−5−(2−クロロフェノキシ)ピリジン−2−イル)チオ尿素(0.92g、1.88mmol)、炭酸カリウム(0.519g、3.76mmol)、およびエタノールを2時間還流させた(15mL)。反応混合物を冷却して、水(100mL)で希釈し、濾過して、固体を水で洗浄した。固体をジクロロメタンに溶解させて、MgSOで乾燥させ、濾過、および濃縮して、1−(3−(ベンジルオキシ)−5−(2−クロロフェノキシ)ピリジン−2−イル)チオ尿素の4:1混合物(0.758g)を得た。
Figure 2009513700
工程F:N−(3−(ベンジルオキシ)−5−(2−クロロフェノキシ)ピリジン−2−イル)−4−メチルチアゾール−2−アミンヒドロクロライドの調製:1−(3−(ベンジルオキシ)−5−(2−クロロフェノキシ)ピリジン−2−イル)チオ尿素(0.280g、0.660mmol)、1−クロロプロパン−2−オン(0.0733g、0.792mmol)、トリエチルアミン(0.161ml、1.16mmol)、およびエタノール(10mL)の混合物を還流下で一晩加熱した。反応混合物を冷却して、酢酸エチル:エーテル(1:1)と水とで分配した。有機層を水、塩水で洗浄して、乾燥および濃縮した。残渣を3:1 ヘキサン:酢酸エチルで溶出させてMPLC(Biotage)によって精製し、表題化合物の遊離塩基を淡黄色油として得た。油をエーテル(6mL)に溶解させて、エーテル中の1M HCl(2mL)を添加した。混合物を超音波処理して、白色固体を粉砕した。ヘキサン(5mL)を添加して、混合物を超音波処理および濾過した。固体をヘキサンで洗浄して、乾燥させて、3−(ベンジルオキシ)−5−(2−クロロフェノキシ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド(0.215g、収率70.7%)を白色粉末として得た。
Figure 2009513700
(実施例131)
メチル3−(2−(3−ベンジルオキシ)−5−(2−クロロフェノキシ)ピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)プロパノエートヒドロクロライド
Figure 2009513700
1−(3−(ベンジルオキシ)−5−(2−クロロフェノキシ)ピリジン−2−イル)チオ尿素(0.471g、1.11mmol)、メチル5−ブロモ−4−オキソペンタノエート(0.279g、1.33mmol)、トリエチルアミン(0.271ml、1.94mmol)、およびエタノール(10mL)の混合物を還流下で2時間加熱して、冷却し、酢酸エチルと2N NaOHとで分配して、水および塩水で洗浄し、乾燥および濃縮した。残渣を3:1 ヘキサン:酢酸エチルで溶出させてMPLC(Biotage)によって精製し、メチル3−(2−(3−(ベンジルオキシ)−5−(2−クロロフェノキシ)ピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)プロパノエート(0.392g、収率71.2%)を白色粘性油/ワックスとして得た。化合物(70mg)をエーテル(2mL)に溶解させて、エーテル中1N HCl(0.5mL)を添加した。混合物を5分間撹拌して、ヘキサン(5mL)を添加した。混合物をデカンテーションして、ヘキサン:エーテルの混合物(2:1、3mL)を3回のデカンテーションによって3回添加した。固体物質を乾燥させて、メチル3−(2−(3−ベンジルオキシ)−5−(2−クロロフェノキシ)ピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)プロパノエートヒドロクロライド(0.058g、収率9.81%)を白色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例132)
N−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン−2−イル)−5−クロロ−4−ジメチルチアゾール−2−アミン
Figure 2009513700
1−クロロピリジン−2,5−ジオン(0.103g、0.769mmol)を3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−N−(4−エチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(0.25g、0.641mmol)のアセトニトリル(6mL)溶液に添加した。反応混合物を1時間撹拌して、次にエーテルと水とで分配した。有機層を塩水で洗浄して、乾燥および濃縮した。残渣を6:1 ヘキサン:酢酸エチルで溶出させてMPLC(Biotage)によって精製し、3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−N−(5−クロロ−4−ジメチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(0.154g、収率56.6%)を淡黄色粉末として得た。
Figure 2009513700
(実施例133)
N−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン−2−イル)−4,5−ジメチルチアゾール−2−アミンヒドロクロライド
Figure 2009513700
1−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン−2−イル)チオ尿素(0.50g、1.48mmol)、3−クロロブタン−2−オン(0.235g、2.22mmol)、トリエチルアミン(0.412ml、2.96mmol)、およびエタノール(15mL)の混合物を還流下で一晩加熱した。反応混合物を冷却して、酢酸エチルと水とで分配して、水および塩水で洗浄し、乾燥、および濃縮した。残渣を5:1 ヘキサン:酢酸エチルで溶出させてMPLC(Biotage)によって精製し、表題化合物の遊離塩基(104mg)を粘着性油として得た。遊離塩基をエーテル(4mL)に溶解させて、HClの1Mエーテル溶液を添加した(1.5mL)。混合物を10分間撹拌して、濾過した。固体をエーテル、ヘキサンで洗浄して、乾燥させて、3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−N−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンヒドロクロライド(0.093g、収率14.7%)を得た。
Figure 2009513700
(実施例134)
N−(2−(2−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)エチル)アセトアミドヒドロクロライド
Figure 2009513700
工程A:4−(2−アミノエチル)−N−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イル)チアゾール−2−アミンの調製:メタノール(150mL)中の2−(2−(2−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)エチル)イソインドリン−1,3−ジオン(13.8g、30.2mmol)およびヒドラジン水和物(3.03g、60.5mmol)の混合物を還流下で3時間加熱して、次に冷却および濃縮した。粗残渣を精製せずに次の工程で使用した。
工程B:N−(2−(2−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)エチル)アセトアミドヒドロクロライドの調製:粗4−(2−アミノエチル)−N−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イル)チアゾール−2−アミン(0.50g、1.53mmol)をDMF(20mL)に溶解させて、トリエチルアミン(0.854ml、6.13mmol)を添加して、塩化アセチル(0.240g、3.06mmol)の添加を続けた。反応混合物を2時間撹拌して、次に酢酸エチルと水とで分配した。有機層を水および塩水で洗浄して、乾燥および濃縮した。残渣をTHF(10mL)に溶解させて、エーテル中1M HCl(2mL)を添加した。混合物をエーテル(15mL)で希釈して、15分間粉砕し、固体を濾過して、エーテルおよびヘキサンで洗浄し、乾燥させて、表題化合物(0.290g、収率46.8%)を淡黄色粉末として得た。
Figure 2009513700
(実施例135)
1−(2−(2−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)エチル)−3−フェニル尿素
Figure 2009513700
粗4−(2−アミノエチル)−N−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イル)チアゾール−2−アミン(実施例134、工程A;0.25g、0.766mmol)をDMF(10mL)に溶解させて、1−イソシアナトベンゼン(0.182g、1.53mmol)を添加した。反応混合物を2時間撹拌して、次に酢酸エチルと水とで分配した。有機層を水および塩水で洗浄して、乾燥および濃縮した。残渣を2:3 ヘキサン:酢酸エチルで溶出させてMPLC(Biotage)によって精製し、表題化合物(0.122g、収率35.8%)を淡黄色粉末として得た。
Figure 2009513700
(実施例136)
1−(2−(2−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)エチル)−3−エチル尿素
Figure 2009513700
粗4−(2−アミノエチル)−N−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イル)チアゾール−2−アミン(実施例134、工程A;0.25g、0.766mmol)をDMF(20mL)に溶解させて、イソシアナトエタン(0.109g、1.53mmol)を添加した。反応混合物を2時間撹拌して、次に酢酸エチルと水とで分配した。有機層を水および塩水で洗浄して、乾燥および濃縮した。残渣を酢酸エチルで溶出させてMPLC(Biotage)によって精製し、表題化合物(0.092g、収率30.2%)を淡黄色粉末として得た。
Figure 2009513700
(実施例137)
N−(2−(2−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)エチル)ベンズアミド
Figure 2009513700
粗4−(2−アミノエチル)−N−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イル)チアゾール−2−アミン(実施例134、工程A;0.25g、0.766mmol)をDMF(10mL)に溶解させて、トリエチルアミン(0.427ml、3.06mmol)を、次に塩化ベンゾイル(0.215g、1.53mmol)を添加した。反応混合物を2時間撹拌して、次に酢酸エチルと水とで分配した。有機層を水および塩水で洗浄して、乾燥および濃縮した。残渣を2:3 ヘキサン:酢酸エチルで溶出させてMPLC(Biotage)によって精製し、表題化合物(0.072g、収率21.8%)を白色粉末として得た。
Figure 2009513700
(実施例138)
N’−(2−(2−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)エチル)−N,N−ジメチルスルホンアミド
Figure 2009513700
粗4−(2−アミノエチル)−N−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イル)チアゾール−2−アミン(実施例134、工程A;0.25g、0.766mmol)をDMF(10mL)に溶解させて、トリエチルアミン(0.427ml、3.06mmol)を、次に塩化ジメチルスルファモイル(0.220g、1.53mmol)を添加した。反応混合物を2時間撹拌して、次に酢酸エチルと水とで分配した。有機層を水および塩水で洗浄して、乾燥および濃縮した。粗残渣を最小量のジクロロメタンに溶解させて、溶液が濁るまでヘキサンを添加し、溶液を30分間粉砕した。得られた固体を濾過によって収集して、高温のEtOH(80mL)および水(1mL)から再結晶させた。冷却後、固体を濾過により収集して、水で洗浄し、乾燥させて、表題化合物(0.142g、収率42.8%)を白色結晶として得た。
Figure 2009513700
(実施例139)
N−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イル)チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−アミン
Figure 2009513700
エチレングリコール(2mL)中で2−クロロ−3−イソチオシアナトピリジン(0.342g、2.00mmol)および3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−アミン(0.401g、2.00mmol)の混合物を120℃で3時間加熱した。反応混合物を冷却して、酢酸エチルと水とで分配した。有機層を塩水で洗浄して、乾燥および濃縮した。残渣を4:1 ヘキサン:酢酸エチルで溶出させてMPLCによって精製し、表題化合物をワックスとして得た。ワックスを10:1 ヘキサン:ジクロロメタン(11mL)で粉砕して、濾過、乾燥して、N−(3−(ベンジルオキシ)ピリジン−2−イル)チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−アミン(0.095g、収率14.2%)を淡黄色粉末として得た。
Figure 2009513700
表1、2、および3に示す追加の化合物を、本明細書で開示する方法によって調製した。
(表1)
Figure 2009513700
Figure 2009513700
(表2)
Figure 2009513700
Figure 2009513700
Figure 2009513700
Figure 2009513700
(表3)
Figure 2009513700
Figure 2009513700
(実施例140)
3−(ベンジルオキシ)−5−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イルチオ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンジヒドロクロライド
Figure 2009513700
3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(0.125g、0.332mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチル−9H−キサンテン(0.0192g、0.0332mmol)、Pddba(0.0152g、0.0166mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.116mL、0.664mmol)、1−メチル−1H−イミダゾール−2−チオール(0.0379g、0.3322mmol)を実施例42に従って反応させて、HCl塩生成後に3−(ベンジルオキシ)−5−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イルチオ)−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミンジヒドロクロライド(0.0786g、収率49.0%)を得た。
Figure 2009513700
(実施例141)
(5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イル)(フェニル)メタノールヒドロクロライド
Figure 2009513700
3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(実施例1;0.350g、0.930mmol)、MeLi(0.727mL、1.16mmol)、ブチルリチウム(0.465mL、1.16mmol)、およびベンズアルデヒド(0.0987g、0.930mmol)を実施例7に従って反応させて、HCl塩生成後に(5−(ベンジルオキシ)−6−(4−メチルチアゾール−2−イルアミノ)ピリジン−3−イル)(フェニル)メタノール(0.182g、48.5%)を得た。
Figure 2009513700
(実施例142)
エチル2−(2−(3−ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)アセテート
Figure 2009513700
実施例58の方法に従って調製。
Figure 2009513700
(実施例143)
3−(2−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)プロパン酸
Figure 2009513700
メチル3−(2−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)プロパノエート(実施例58;1.500g、3.346mmol)をTHF(50mL)および水(25mL)に溶解させて、水酸化ナトリウム(0.2676g、6.691mmol)の添加を続け、混合物を周囲温度にて16時間置いた。混合物を濃縮して、DCMとNHCl飽和水溶液とで分配した。層を分離して、水層をDCM/THFで、次に100% THFで抽出した。合わせた有機物をNaSOで乾燥させ、濾過および濃縮して、3−(2−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)プロパン酸(1.42g、収率98%)を白色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例144)
2−(2−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)酢酸
Figure 2009513700
実施例143の方法に従って調製。
Figure 2009513700
(実施例145)
N−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン−2−イル)−4−(2−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)エチル)チアゾール−2−アミン
Figure 2009513700
工程A:3−(2−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)プロパン酸(実施例143;0.300g、0.691mmol)、HOBT−HO(0.159g、1.04mmol)、DIEA(0.253ml、1.45mmol)、EDCI(0.199g、1.04mmol)、およびアセトヒドラジド(0.102g、1.38mmol)の混合物にTHF(20mL)を添加して、混合物を50℃で一晩撹拌した。混合物を乾燥まで濃縮して、DCMで希釈し、水で洗浄して、NaSOで乾燥させ、濃縮して、N’−アセチル−3−(2−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)プロパンヒドラジドの粗残渣を得た。
工程B:粗N’−アセチル−3−(2−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)プロパンヒドラジド(0.339g、0.691mmol)にアセトニトリル(25mL)、PCCl(0.380ml、4.15mmol)を添加して、混合物を50℃で一晩加熱した。追加のPOCl(0.5mL)を添加して、反応物を50℃で3日間撹拌した。追加のPOCl(0.5mL)を添加して、反応物を50℃で18時間撹拌した。次に反応物を乾燥まで濃縮して、水で希釈し、DCMで抽出して、NaSOで乾燥させ、濃縮して残渣を得て、分取HPLC、次にシリカゲルカラムで75% EtOAc/ヘキサンによって溶出させて精製し、3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−N−(4−(2−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)エチル)チアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(0.092g、収率28%)を白色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例146)
N−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン−2−イル)−4−((5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)メチル)チアゾール−2−アミン
Figure 2009513700
実施例145の方法に従って調製。
Figure 2009513700
(実施例147)
N−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン−2−イル)−4−(2−(3−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−5−イル)エチル)チアゾール−2−アミン
Figure 2009513700
周囲温度のDMF(5mL)中の3−(2−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)プロパン酸(0.200g、0.461mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.0882ml、0.507mmol)の混合物に、N−((ジメチルアミノ)フルオロメチレン)−N−メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェート(V)(0.122g、0.461mmol)を添加した。混合物を周囲温度で30分間撹拌して、次にN−ヒドロキシアセトアミジン(00375g、0.507mmol)を一度に添加した。反応混合物を110℃で一晩加熱して、次に周囲温度まで冷却した。酢酸エチルを添加して、有機層を水で洗浄した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させて、濾過して、濃縮して、残渣をシリカゲルカラムで40% EtOAc/ヘキサンで溶出させて精製した。単離した物質はEtOAc/ヘキサンから再結晶させて、高真空下で乾燥させ、3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−N−(4−(2−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)エチル)チアゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(0.110g、収率50%)を黄褐色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例148)
N−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピラジン−2−イル)−4−((3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)メチル)チアゾール−2−アミン
Figure 2009513700
実施例147の方法に従って調製。
Figure 2009513700
(実施例149)
N−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピラジン−2−イル)−4−(2−(5−メチルオキサゾール−2−イル)エチル)チアゾール−2−アミン
Figure 2009513700
工程A:THF(20mL)中の3−(2−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)プロパン酸(0.300g、0.691mmol)、HOBT・HO(0.159g、1.04mmol)、EDCI(0.199g、1.04mmol)、DIEA(0.253ml、1.45mmol)、および1−アミノプロパン−2−オンヒドロクロライド(0.303g、2.76mmol)の混合物を60℃で一晩、次に周囲温度で4日間撹拌した。混合物を乾燥まで濃縮して、DCMで希釈し、水で洗浄して、NaSOで乾燥させ、濾過および濃縮して、3−(2−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)−N−(2−オキソプロピル)プロパンアミドの粗残渣を得た。
工程B:工程Aの粗生成物(0.338g、0.691mmol)にアセトニトリル(25mL)、POCl(0.379ml、4.14mmol)を添加して、反応物を50℃にて一晩加熱した。混合物を乾燥まで濃縮して、水で希釈し、DCMで抽出して、NaSOで乾燥させ、濾過して、濃縮し、シリカゲルカラムで3% MeOH/DCMによって溶出させて精製し、3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモ−N−(4−(2−(5−メチルオキサゾール−2−イル)ピリジン−2−アミン(0.015g、収率5%)を白色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例150)
N−(3−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピラジン−2−イル)−4−((5−メチルオキサゾール−2−イル)メチル)チアゾール−2−アミン
Figure 2009513700
実施例149の方法に従って調製。
Figure 2009513700
(実施例151)
3−(2−(3−(ベンジルオキシ)−5−(2−クロロフェノキシ)ピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)プロパン酸ヒドロクロライド
Figure 2009513700
メチル3−(2−(3−(ベンジルオキシ)−5−(2−クロロフェノキシ)ピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)プロパノエート(実施例131;0.315g、0.635mmol)、1M水酸化ナトリウム水溶液(0.953ml、0.953mmol)、およびメタノール(6mL)の混合物を65℃で1時間加熱した。反応混合物を次に冷却して、クロロホルムと飽和塩化アンモニウムとで分配し、水層をクロロホルムで2回抽出した。有機層を塩水で洗浄して、乾燥および濃縮した。残渣をTHF(2mL)に溶解させて、エーテル(2mL、エーテル(1.5mL)中1N HCl)を添加した。混合物を5分間撹拌して、ヘキサン(3mL)を添加した。固体を濾過により単離して、3−(2−(3−(ベンジルオキシ)−5−(2−クロロフェノキシ)ピリジン−2−イルアミノ)チアゾール−4−イル)プロパン酸ヒドロクロライド(0.245g、収率74.4%)を白色固体として得た。
Figure 2009513700
(実施例A)
インビトログルコキナーゼアッセイ
本発明のグルコキナーゼ活性化因子のインビトロでの有効性を2つの独立したアッセイで評価した:グルコースの固定された生理学的に関連する濃度で各化合物の効力を評価するEC50アッセイと、グルコースのVおよびS0.5に対するその効果を評価するために化合物の固定した、(可能ならば)飽和に近い濃度でのグルコースS0.5アッセイ。これらのアッセイそれぞれで、NADおよびグルコース6−ホスフェートデヒドロゲナーゼを含有する複合アッセイ系において340nmの吸収における上昇を監視することによって、グルコキナーゼ活性を概算した。アッセイは30℃にて、サーモスタット制御式吸収プレートリーダ(Spectramax 340PC,Molecular Devices Corp.)および透明96ウェル平底ポリスチレンプレート(Costar 3695,Corning)を使用して実施した。各50μLアッセイ混合物は、10mM KMOPS、pH7.2、2mM MgCl、50mM KCl、0.01% Triton X−100、2% DMSO、1mM DTT、1mM ATP、1mM NAD、5U/mLグルコース6−ホスフェートデヒドロゲナーゼ、約5nM ヒトグルコキナーゼおよび(アッセイにより)可変濃度のグルコースおよび試験化合物を含有していた。340nmにおける吸収は、5分間の期間にわたって(10秒/サイクル)動態学的に監視して、生データへの線形当てはめの傾きから速度を概算した。
グルコキナーゼEC50アッセイ:本アッセイでは、グルコース濃度を5mMに固定したが、対照または試験化合物を10点3倍希釈系列で変化させて、典型的には、50μMの高用量から約2.5nMの低用量の範囲であった。標準4パラメータ論理モデル(式1)を生データ(速度対化合物濃度)に当てはめた。
Figure 2009513700
式中、xは、化合物の濃度であり、yは、概算速度であり、AおよびBはそれぞれ下および上漸近線であり、Cは、EC50であり、Dは、Hill傾きである。EC50は、上および下漸近線間の中点または屈曲点として定義される。化合物は、化合物の不在時に観測される活性よりも25パーセント以上高いグルコキナーゼの活性を刺激した場合に、グルコキナーゼ活性化物質として識別した。
グルコースS0.5アッセイ
本アッセイでは、対照または試験化合物の濃度は、可能ならば飽和濃度またはその付近、典型的には50μMに固定したが、グルコース濃度は、80〜約0.16mMの範囲で10点、2倍希釈系列にわたって変化させた。EC50アッセイに使用したのと同じ4パラメータ論理モデル(式1)を利用して、関連する動態学的パラメータを概算した。本アッセイでは、xがグルコースの濃度を表し、Bが飽和グルコースにおける速度であり(V)、CがグルコースのS0.5であり(V/2におけるグルコースの濃度)、DがHill係数であることを除いて、変数およびパラメータの定義は同様であった。実施例1〜141、A1〜H1、A2〜M2、およびA3〜E3の化合物のS0.5は、1.5〜7.5mMの範囲であった。本発明のある化合物では、S0.5は、1.5〜4.0mMの範囲であった。
上述の説明は、本発明の原理の単なる例証と見なされる。さらに多数の修飾形態および変更が当業者にただちに明らかとなるので、本発明を上で示した正確な構成およびプロセスに限定することは望ましくない。したがってすべての適切な修飾形態および等価物は、続いての請求項によって定義される本発明の範囲に含まれるように利用されうる。
「comprise(を備える)」、「comprising(を備えている)」、「include(を含む)」、「including(を含んでいる)」、および「includes(を含む)」という語は、本明細書および次の請求項で使用されるときに、示される特徴、整数、成分、または工程の存在を規定するものであるが、それらは1つ以上の他の特徴、整数、成分、工程、またはその群の存在または追加を排除するものではない。

Claims (21)

  1. 式:
    Figure 2009513700
    (式中、Gは、NまたはCR11であり;
    Zは、NまたはCRであり;
    Yは、NまたはCRであり、GまたはZの少なくとも1つがNでなく;
    は、式
    Figure 2009513700
    によって表されるヘテロアリール環であり;
    は、S、O、またはNであり;
    は、NまたはCR12であり;
    は、S、OまたはCR13であり;
    は、単環式または2環式アリールまたはヘテロアリールであり、前記単環式および2環式アリールおよびヘテロアリールは、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、飽和および部分不飽和V−シクロアルキル、飽和および部分不飽和V−へテロシクロアルキル、V−アリール、V−ヘテロアリール、F、Cl、Br、I、CF、シアノ、V−OR、V−C(=O)R、V−C(=O)OR、V−OC(=O)R、V−O(CHC(=O)OR、V−O(CHC(=O)NR、V−C(=O)NR、V−NR、V−NRC(=O)R、V−SR、V−S(O)R、およびV−S(O)より独立して選択される1個以上の基によって場合により置換され、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、V−シクロアルキル、V−へテロシクロアルキル、V−アリール、およびV−ヘテロアリールは、オキソ、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、飽和および部分不飽和V−シクロアルキル、飽和および部分不飽和V−へテロシクロアルキル、V−アリール、V−ヘテロアリール、F、Cl、Br、I、CF、シアノ、V−OR、V−C(=O)R、V−C(=O)OR、V−OC(=O)R、V−C(=O)NR、V−NR、V−NRC(=O)R、V−SR、V−S(O)R、およびV−S(O)より独立して選択される1個以上の基によって場合により置換され;
    は、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、飽和および部分不飽和V−シクロアルキル、飽和および部分不飽和V−へテロシクロアルキル、V−アリール、V−ヘテロアリール、F、Cl、Br、I、CN、V−OR、V−C(=O)R、V−C(=O)OR、V−OC(=O)R、V−C(=O)NR、V−NR、V−NRC(=O)R、V−SR、V−S(O)R、V−S(O)、またはV−S(O)NRであり、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、V−シクロアルキル、V−へテロシクロアルキル、V−アリール、およびV−ヘテロアリールは、オキソ、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、飽和および部分不飽和V−シクロアルキル、飽和および部分不飽和V−へテロシクロアルキル、V−アリール、V−ヘテロアリール、F、Cl、Br、I、CF、シアノ、V−OR、V−C(=O)R、V−C(=O)OR、V−OC(=O)R、V−C(=O)NR、V−NR、V−NRC(=O)R、V−SR、V−S(O)R、V−S(O)、およびV−S(O)NRから独立して選択される1個以上の基によって場合により置換され;
    は、H、メチル、エチル、F、Cl、Br、I、CF、CHF、またはCHFであり;
    およびRは独立して、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、飽和および部分不飽和V−シクロアルキル、飽和および部分不飽和V−へテロシクロアルキル、V−アリール、V−ヘテロアリール、V−OR、V−NR、V−C(=O)NR、またはV−C(=O)Rであり、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、V−シクロアルキル、V−へテロシクロアルキル、V−アリール、およびV−ヘテロアリールは、オキソ、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、飽和および部分不飽和V−シクロアルキル、飽和および部分不飽和V−へテロシクロアルキル、V−アリール、V−ヘテロアリール、F、Cl、Br、I、CF、シアノ、V−OR、V−C(=O)R、V−C(=O)OR、V−OC(=O)R、V−C(=O)NR、V−NR、V−NRC(=O)R、V−SR、V−S(O)R、V−S(O)、およびV−S(O)NRから独立して選択される1個以上の基によって場合により置換されるか;
    あるいはRおよびRは、それらが結合された原子と共に飽和または部分不飽和複素環式環を形成し、前記複素環式環は、N、OまたはSから独立して選択される1個以上の追加の環へテロ原子を場合により含み、前記複素環式環は、オキソ、F、Cl、Br、I、V−OR、V−C(=O)OR、V−C(=O)NR、V−NR、V−NRC(=O)R、V−NRC(=O)NR10、アルキル、アルケニル、およびアルキニルから独立して選択される1個以上の基によって場合により置換され;
    、RおよびR10は独立して、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、飽和または部分不飽和V−シクロアルキル、飽和および部分不飽和V−へテロシクロアルキル、V−アリール、V−ヘテロアリールであり、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、V−シクロアルキル、V−へテロシクロアルキル、V−アリールおよびV−ヘテロアリールは、オキソ、アルキル、アルケニル、アルキニル、飽和または部分不飽和V−シクロアルキル、飽和および部分不飽和V−へテロシクロアルキル、V−アリール、V−ヘテロアリール、F、Cl、Br、I、V−OR、V−NR、V−C(=O)OR、V−C(=O)NR、およびV−NRC(=O)Rから独立して選択される1個以上の基によって場合により置換されるか;
    あるいはRおよびRは、それらが結合された原子と共に飽和または部分不飽和複素環式環を形成し、前記複素環式環は、N、OまたはSから独立して選択される1個以上の追加の環へテロ原子を場合により含み、前記複素環式環は、オキソ、アルキル、アルケニル、アルキニル、F、Cl、Br、I、V−OR、およびCNから独立して選択される1個以上の基によって場合により置換されるか;
    あるいはRおよびR10は、それらが結合された原子と共に飽和または部分不飽和複素環式環を形成し、前記複素環式環は、N、OまたはSから独立して選択された1個以上の追加の環へテロ原子を場合により含み、前記複素環式環は、オキソ、アルキル、アルケニル、アルキニル、F、Cl、Br、I、V−OR、およびCNから独立して選択される1個以上の基によって場合により置換され;
    11は、H、メチル、エチル、F、Cl、Br、I、CF、CHF、CHF、OH、O−(C−Cアルキル)、またはNHであり;
    12またはR13は独立して、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、飽和および部分不飽和V−シクロアルキル、飽和および部分不飽和V−へテロシクロアルキル、V−アリール、V−ヘテロアリール、F、Cl、Br、I、CF、シアノ、V−OR、V−C(=O)R、V−C(=O)OR、(CHOC(=O)R、V−C(=O)NR、V−NR、V−NRC(=O)R、V−SR、V−S(O)R、V−S(O)、V−NHC(O)NHRまたはV−NHSONRであり、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、V−シクロアルキル、V−へテロシクロアルキル、V−アリール、およびV−ヘテロアリールは、オキソ、F、Cl、Br、I、CF、シアノ、V−OR、V−C(=O)OR、V−OC(=O)R、V−C(=O)NR、V−NR、V−NRC(=O)R、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、飽和および部分不飽和V−シクロアルキル、飽和および部分不飽和V−へテロシクロアルキル、V−アリール、およびV−ヘテロアリールから独立して選択される1個以上の基によって場合により置換され、前記へテロシクロアルキルは、1個以上のオキソによって場合により置換されるか;
    あるいはR12またはR13はそれらが結合された原子と共に、飽和、部分不飽和または完全不飽和炭素環式または複素環式環を形成し、前記炭素環式および複素環式環は、オキソ、F、Cl、Br、I、CF、シアノ、V−OR、V−C(=O)R、V−C(=O)OR、V−OC(=O)R、V−C(=O)NR、V−NR、V−NRC(=O)R、V−SR、V−S(O)R、V−S(O)、V−S(O)NR、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、飽和および部分不飽和V−シクロアルキル、飽和および部分不飽和V−へテロシクロアルキル、V−アリール、およびV−ヘテロアリールから独立して選択される1個以上の基によって場合により置換され;
    およびRは独立して、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、飽和および部分不飽和V−シクロアルキル、飽和および部分不飽和V−へテロシクロアルキル、V−アリール、およびV−ヘテロアリールであり、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、飽和および部分不飽和V−シクロアルキル、飽和および部分不飽和V−へテロシクロアルキル、V−アリール、およびV−ヘテロアリールは、OHによって場合により置換され;
    Vは、炭素1〜4個を有するアルキレン、あるいは炭素2〜4個をそれぞれ有するアルケニレンまたはアルキニレンであり、前記アルキレン、アルケニレン、またはアルキニレンは、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、飽和および部分不飽和V−シクロアルキル、飽和および部分不飽和V−へテロシクロアルキル、V−アリール、V−ヘテロアリール、F、Cl、Br、I、CF、シアノ、V−OR、V−C(=O)OR、V−OC(=O)R、V−C(=O)NR、V−NR、およびV−NRC(=O)Rから独立して選択される1個以上の基によって場合により選択され;
    nは、0、1、2、3または4である)
    およびその溶媒和物、代謝産物ならびに製薬的に許容される塩より選択される化合物。
  2. 12またはR13が独立して、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、飽和および部分不飽和V−シクロアルキル、飽和および部分不飽和V−へテロシクロアルキル、V−アリール、V−ヘテロアリール、F、Cl、Br、I、CF、シアノ、V−OR、V−C(=O)R、V−C(=O)OR、(CHOC(=O)R、V−(C=O)NR、V−NR、V−NR(C=O)R、V−SR、V−S(O)R、またはV−S(O)であり、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、V−シクロアルキル、V−へテロシクロアルキル、V−アリール、およびV−ヘテロアリールは、オキソ、F、Cl、Br、I、CF、シアノ、V−OR、V−C(=O)OR、V−OC(=O)R、V−C(=O)NR、V−NR、V−NRC(=O)R、アルキル、アルケニル、アルキニル、飽和および部分不飽和V−シクロアルキル、飽和および部分不飽和V−へテロシクロアルキル、V−アリール、およびV−ヘテロアリールから独立して選択される1個以上の基によって場合により置換され、前記へテロシクロアルキルは、1個以上のオキソによって場合により置換されるか;
    あるいはR12またはR13はそれらが結合された原子と共に、飽和、部分不飽和または完全不飽和炭素環式または複素環式環を形成し、前記炭素環式および複素環式環は、オキソ、F、Cl、Br、I、CF、シアノ、V−OR、V−C(=O)R、V−C(=O)OR、OC(=O)R、V−C(=O)NR、V−NR、V−NRC(=O)R、V−SR、V−S(O)R、V−S(O)、V−S(O)NR、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、飽和および部分不飽和V−シクロアルキル、飽和および部分不飽和V−へテロシクロアルキル、V−アリール、およびV−ヘテロアリールから独立して選択される1個以上の基によって場合により置換される;
    請求項1に記載の化合物。
  3. Gが、CR11であり;
    Zが、CRであり;
    Yが、NまたはCRであり;
    およびR11が、Hである;
    請求項1に記載の化合物。
  4. が、
    Figure 2009513700
    より選択され、式中:
    各R20が独立して、F、Cl、Br、I、CF、シアノ、V−OR、V−C(=O)R、V−C(=O)OR、OC(=O)R、V−C(=O)NR、V−NR、V−NRC(=O)R、V−SR、V−S(O)R、V−S(O)、V−S(O)NR、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、飽和および部分不飽和V−シクロアルキル、飽和および部分不飽和V−へテロシクロアルキル、V−アリール、およびV−ヘテロアリールであり;
    mが、0、1、2、または3であり;
    pが、0、1、2、3または4であり;
    qが、1、2、または3である;
    請求項1〜3のいずれかに記載の化合物。
  5. が、
    Figure 2009513700
    より選択され;
    mが、0または1である;
    請求項4に記載の化合物。
  6. Zが、CRであり;
    Gが、CHであり;
    Yが、NまたはCRであり;
    が、式
    Figure 2009513700
    によって表されるヘテロアリール環であり;
    が、Sであり;
    が、CR12またはNであり;
    が、CR13であり;
    が、フェニルあるいはNまたはSより選択される1または2個の環ヘテロ原子を有する5〜10員単環式または2環式ヘテロアリールであり、前記フェニルは、Cl、V−OR、V−C(=O)NR、V−NRC(=O)R、V−O(CH)C(=O)NR、およびV−O(CHC(=O)ORより独立して選択される1個以上の基によって場合により置換され;
    が、H、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、V−(C−C10アリール)[C−Cアルキルによって場合により置換される]、V−ヘテロアリール、Cl、Br、I、CN、V−OR、V−C(=O)R、V−C(=O)OR、V−C(=O)NR、V−NR、V−SR、V−S(O)R、またはV−S(O)であり、Rのヘテロアリールは、N、OおよびSより独立して選択される1または2個の環ヘテロ原子を有する5〜10員単環式または2環式環より選択され;
    が、H、メチル、エチル、F、Cl、Br、I、CF、CHF、またはCHFであり;
    およびRが独立して、H、アルキル、VNR、VC(O)NR、VC(O)OR、飽和または部分不飽和V−シクロアルキル、飽和または部分不飽和V−へテロシクロアルキル、V−フェニル(ORまたはClより独立して選択される1個以上の基によって場合により置換されている)、またはV−ヘテロアリールであり、RおよびRのヘテロアリールは、N、SおよびOより独立して選択される1〜3個の環へテロ原子を有し、C−Cアルキルによって場合により置換されている5〜10員環であるか;
    あるいはRおよびRはそれらが結合された原子と共に、N、O、またはSから独立して選択される1〜3個の環へテロ原子を有する飽和または部分不飽和複素環式環を形成し、前記環はC−Cアルキルによって場合により置換され;
    、RおよびR10が独立して、Hまたはアルキルであるか;
    あるいはRおよびRは、それらが結合された窒素原子と共に、1または2個の環窒素原子を有する6員複素環式環を形成し、前記複素環式環はC−Cアルキルによって場合により置換され;
    12およびR13が独立して、H、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ヘテロアルキル、飽和または部分不飽和V−シクロアルキル、飽和または部分不飽和V−へテロシクロアルキル、V−アリール、V−ヘテロアリール、F、Cl、Br、I、CF、シアノ、V−OR、V−C(=O)R、V−C(=O)OR、(CHOC(=O)R、V−C(=O)NR、V−NR、V−NRC(=O)R、V−SR、V−S(O)R、V−S(O)、V−NRC(O)NHRまたはV−NHSONRであるか、
    あるいはR12およびR13はそれらが結合された原子と共に、飽和もしくは完全不飽和5〜6員炭素環式または6員複素環式環)を形成し、前記複素環式環は、1個もしくは2個の環窒素原子を有し、前記炭素環式および複素環式環は、オキソ、F、Cl、Br、I、CF、シアノ、V−OR、V−C(=O)R、V−C(=O)OR、V−OC(=O)R、V−C(=O)NR、V−NR、V−NRC(=O)R、V−SR、V−S(O)R、V−S(O)、V−S(O)NR、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、飽和および部分不飽和V−シクロアルキル、飽和および部分不飽和V−へテロシクロアルキル、V−アリール、およびV−ヘテロアリールから独立して選択される1個以上の基によって場合により置換され;
    各Vが独立して、炭素1〜4個を有するアルキレンまたはアルケニレンであり、前記アルキレンは、C−CアルキルおよびOHより独立して選択される1個以上の基によって場合により置換され;
    各nが独立して、0または1である;
    請求項1に記載の化合物。
  7. 12およびR13が、H、Cl、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、V−ヘテロシクリル(C−Cアルキルによって場合により置換されている)、V−OR、V−C(=O)OR、V−C(=O)NR、V−NR、V−NRC(=O)R、V−NRC(O)NHR、V−NHSO−NR、およびV−ヘテロアリール(C−Cアルキルによって場合により置換されている)より独立して選択され、各Vは独立して、C−CアルキレンまたはC−Cアルキレンであり、各nが独立して、0または1である、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物。
  8. 12およびR13が、H、Cl、メチル、エチル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、シクロプロピル、シクロヘキシル、−CHCHOH、−COH、−(CHCOH、−CHCOCH、−(CHCOCH、−CHC(O)NH、−(CHNHC(O)CH、CHCHNHSO−N(CH、4−ピペリジル、−(CH−イソインドリン、−1,3−ジオン−2−イル、
    Figure 2009513700
    Figure 2009513700
    より独立して選択される、請求項7に記載の化合物。
  9. 12がHである、請求項1〜8のいずれかに記載の化合物。

  10. (i)ピリジル、キノリニル、キノキサリニル、ベンゾ[d]チアゾリル、1H−ベンゾ[d]イミダゾリル、チオフェニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、チアゾリルおよびその置換形より選択されるヘテロアリール;または
    (ii)Cl、C−Cアルキル、V−OR、V−C(=O)NR、V−NRC(O)R、V−OCHC(=O)ORおよびV−O(CHC(O)NRより独立して選択される1または2個の基によって場合により置換されるフェニルであり、各Vが独立して、C−Cアルキレンであり、各nが独立して、0または1である;
    請求項1〜9のいずれかに記載の化合物。

  11. (i)2−ピリジル、3−ピリジル、8−キノリニル、8−キノキサリニル、1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−イル、2−チエニル;または
    (ii)Cl、−OCH、OH、−OC(=O)H、−NHC(=O)Me、−OCHC(=O)OH、−OCHC(=O)NH(CHNMe、−OCHC(=O)NHCHCOOH、
    Figure 2009513700
    より独立して選択される1または2個の基によって場合により置換されるフェニルである;請求項10に記載の化合物。
  12. が、フェニル、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、3−ヒドロキシフェニル、3−(OCHCOt−Bu)フェニル、3−(OCHCOH)フェニル、3−(OCHC(O)NHCHCOH)フェニル、2−クロロフェニル、2,6−ジクロロフェニル、2−アセトアミドフェニル、
    Figure 2009513700
    である、請求項11に記載の化合物。
  13. が、H、Cl、Br、I、V−OR、V−SR、V−S(O)R、V−S(O)、V−C(=O)NR、V−C(=O)OR、V−C(=O)R、VNR、V−アリール、V−ヘテロアリール、C−Cアルキル、またはC−Cアルケニルであり、VがC−Cアルキレンであり、nが、0または1である、請求項1〜12のいずれかに記載の化合物。
  14. が:
    (i)−SCH、−S−シクロヘキシル、−SCH−シクロペンチル、−S−フェニル、−S−(2−クロロフェニル)、−S−(2−メトキシフェニル)、−S−(3−メトキシフェニル)、−S−(4−メトキシフェニル)、−SCH−(2−メトキシフェニル)、−SCH−(3−メトキシフェニル)、−SCH−(4−メトキシフェニル)、−SCH−(フェニル)、−SCHCH−(フェニル)、−SCH−(2−クロロフェニル)、−SCH−(3−クロロフェニル)、−SCH−(4−クロロフェニル)、−S−(4−ピリジル)、−S−(2−ピリジル)、−S−(2−チオフェニル)、S−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)、−S−(チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イル)、−S−(1−メチル−1,2−ジヒドロオキサゾロ[5,4−b]ピリジン−7−イル)、−S−(2−クロロピリド−4−イル)、−S−(2−クロロピリミド−4−イル)、−S−(2−ピリミジル)、−SCH−(4−ピリジル)、−SCH−(3−ピリジル)、−SCH−(2−ピリジル)、−SCH−(2−チオフェニル)、−SCHCH−(1H−イミダゾール−1−イル)、−S(CH−N(CH、−SCH−(4−ピペリジニル)、−SCHC(O)−(4−メチルピペラジン−1−イル)、−S(CHCO(CH)、−S(CHCOH、または
    Figure 2009513700
    (ii)−S−(1−フェニルエチル)、
    Figure 2009513700
    Figure 2009513700
    (iii)−S(O)CH、−S(O)フェニル、または−SOCH
    (iv)メトキシ、ヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、ベンジルオキシ、2−クロロフェノキシ、または−CH=CHOCH
    (v)メチル、ペンチル、または1−ペンテン−1−イル;
    (vi)フェニル、ベンジル、1−フェニルエチル、2−フェニルエテン−1−イル、1−フェニルエテン−1−イル、4−トリル、またはα−ヒドロキシベンジル;
    (vii)−(CHCOCH、−(CH=CH)−COCH、またはCHCHCOH;
    (viii)3−ピリジルまたは4−ピリジル;
    (ix)−C(O)CH、−C(O)Hまたは−CHC(O)H;
    (x)−C(O)NH、C(O)NHCHPh、−C(O)−(4−メチルピペラジン−1−イル)または−CHCHC(O)−(4−メチルピペラジン−1−イル);
    (xi)−CHNH−(2−ピリジル)、−CH−(4−モルホリニル)、−(CH−N(CHまたは−CH=CH−CHN(CH;あるいは
    (xii)H、Cl、BrまたはI;
    である、請求項15に記載の方法。
  15. 請求項1に記載され、実施例1〜102、104〜123、125〜139、A1〜H1、A2〜M2、A3〜E3、および140〜151のいずれかで挙げた式(I)の化合物、またはその製薬的に許容される塩。
  16. 請求項1〜15のいずれかに記載の化合物と、製薬的に許容される希釈剤または担体とを含む組成物。
  17. 治療で使用するための請求項1〜15のいずれかに記載の化合物の使用。
  18. グルコキナーゼの活性不足から生じる、またはグルコキナーゼを活性化することによって治療されうる疾患または状態の治療用の医薬品の製造における、請求項1〜15のいずれかに記載の化合物の使用。
  19. グルコキナーゼの活性不足から生じる、またはグルコキナーゼを活性化することによって治療されうる哺乳類の疾患または状態を治療する方法であって、前記哺乳類に請求項1〜15のいずれかに記載の化合物の有効量を投与する工程を含む方法。
  20. 前記疾患または状態がインスリン依存性真性糖尿病または非インスリン依存性真性糖尿病である、請求項19に記載の方法。
  21. (a)Xが離脱基である式
    Figure 2009513700
    の化合物を、式RNHの化合物と、塩基触媒または金属触媒の存在下で反応させる工程;または
    (b)式
    Figure 2009513700
    の化合物を、Xが離脱基である式R−Xの化合物と、塩基触媒または金属触媒の存在下で反応させる工程;または
    (c)R
    Figure 2009513700
    であるときに、式
    Figure 2009513700
    の化合物を、Xが離脱基である式R13COCHR12の化合物と、塩基の存在下で反応させる工程;または
    (d)ZがC−CH(OH)Rであり、RがC−Cアルキルまたはフェニルである式Iの化合物について、ZがCBrである式Iの化合物を、式R−C(O)Hの化合物と、塩基の存在下で反応させる工程;または
    (e)nが1〜6であり、RがC−Cアルキル(たとえばメチル)である式Ia
    Figure 2009513700
    を有する化合物について、式Ib
    Figure 2009513700
    を有する対応する化合物を、式HN−NHC(O)−(C−Cアルキル)を有する化合物と反応させて、その後脱水剤による処理を行う工程;または
    (f)nが1〜6であり、RがC−Cアルキルである式Ic
    Figure 2009513700
    を有する化合物について、式Ib
    Figure 2009513700
    を有する対応する化合物を、式HO−NHC(=NH)Rを有する化合物とカップリング試薬および塩基の存在下で反応させる工程;
    を含む、請求項1〜15のいずれかに記載の化合物を調製する方法。
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