JP2009512626A - 加齢性黄斑変性症を処置又は予防する方法 - Google Patents

加齢性黄斑変性症を処置又は予防する方法 Download PDF

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Abstract

加齢性黄斑変性症(AMD)の処置及び/又は予防方法であって、第1のステップにおいて、AMDに対する処置の必要性又は罹病性が個体について判定され、第2のステップにおいて、ルテイン及び/又はゼアキサンチン及び/又は特定の抗酸化剤(又はそれらの混合物)を含んでなる薬剤が当該個体に合わせてオーダーメイド化される。本発明はまた、加齢性黄斑変性症(又は加齢性黄斑変性症関連障害)に対し罹病性を有し得る個体に投与されるべき物質の判定方法も提供し、a)個体の加齢性黄斑変性症に対する罹病性を判定するステップ(通常はSNPの検出により遺伝学的に)、及びb)ステップa)における判定に基づき、当該個体において加齢性黄斑変性症を予防又は処置可能な物質を同定するステップを含んでなる。本方法はさらに、物質(又はそのアイデンティティ)を個体に提供(投与又は伝達など)するステップを含んでなってもよい。
【選択図】なし

Description

発明の詳細な説明
[技術分野]
本発明は、加齢性黄斑変性症(AMD)を(処置及び/又は)予防するための新規方法に関する。これは、個体の加齢性黄斑変性症に対する罹病性を判定するとともに、その判定に基づき、個体に対し物質を選択又は同定(及び投与)することによる、個体(又は対象)における加齢性黄斑変性症(又は加齢性黄斑変性症関連障害)の診断及び/又は処置に関する。
[背景技術]
60歳超の人々における視力喪失の最も一般的な原因として、黄斑変性症は毎年何百万人もの高齢者に影響を及ぼしている。この疾患は中心視力を侵し、時には、読む、運転する、又は細かく精密な視力を要する他の作業を行うことが困難となり得る。黄斑が損傷を受けると、眼は、細かい文字、顔貌又は小さい物体などの細部を見るためのその能力を失う。黄斑の損傷部分により、暗点、又は限局性の視野喪失が引き起こされることも多い。
この疾患には、乾燥型黄斑変性症と湿潤型黄斑変性症との2類型がある。黄斑変性症者の90パーセントは乾燥型の病態を有する。乾燥型黄斑変性症又は萎縮型黄斑変性症においては、老廃物が黄斑下の組織に蓄積してドルーゼンと呼ばれる黄白色の沈着物を形成し得る。ドルーゼンが継続的に存在することにより、網膜、及び特に黄斑への血流が妨げられる。血流が少ないと黄斑への栄養が低減するため、その光感受性細胞は効率的に機能しなくなるか、又は萎縮する。
湿潤型黄斑変性症については、網膜内又は網膜下に新しい弱い血管が発生することにより体液及び血液が黄斑下の空間へと漏れ出し得る。結果として、湿潤型黄斑変性症は時に滲出型黄斑変性症と呼ばれるか、又は脈絡膜血管新生として説明される。脈絡膜は網膜の真下の血管領域であり、及び血管新生は組織内での新血管の発生を指す。脈絡膜血管新生において、脈絡膜からの血管は成長して黄斑にまで達する。
乾燥型黄斑変性症の最も一般的な初期徴候は霧視である。黄斑内で機能できる細胞が少ないと、人は顔又は本の文字などの目前の細部が明瞭に見えにくくなる。これらの感光性細胞の喪失が多くなると、人にはその視界の中央に小さい−だが大きくなる−盲点が見え得る。
湿潤型黄斑変性症の典型的初期症状は、直線が曲がって見えるものである。これは漏出している血管からの体液が集まるとともに黄斑を持ち上げるときに起こり、視力が失われる。小さい盲点は湿潤型黄斑変性症にも現れ、結果として人の中心視力の喪失をもたらし得る。
黄斑変性症を有する人には症状が現れることも、又は現れないこともあり得るため、この疾患の早期発見には定期的な眼検診が必要である。初期ドルーゼンは症状の発症前であっても眼検診で確認され得る。
この疾患は典型的には、長期間をかけて発症するとともにほとんどは進行期に達するまで顕性とはならない。さらに、その病因は今のところ大部分が不明のままであるが、とりわけAMDについての罹病性は遺伝的に予め決定されているかもしれないことが報告されている。Science、第308巻(2005年)、419〜424頁を参照されたい。
本発明は、(乾燥型及び/又は湿潤型)AMDの高い発症リスクを有し得る対象の同定及び好適に可能な限り早い時点でのそれらの対象におけるAMDの処置、及び特に予防に関する。
[発明の概要]
このように本発明は、
(a)対象(又は個体、これらの用語は同義的に使用される)がAMDを発症する、又はAMDに罹患する個別リスクを同定するステップ、及び
(b)有効量の(好ましくは黄斑)カロテノイド、特にルテイン及び/又はゼアキサンチンなどのキサントフィル及び/又はビタミンC、ビタミンE;βカロチン、亜鉛及び/又は銅、及び/又はそれらの混合物(AREDS Cocktail、後に記載されるとおり)を前記対象に提供するステップ、
を含んでなる、加齢性黄斑変性症(AMD)を処置及び/又は予防するための方法に関する。
本発明はまた、加齢性黄斑変性症AMD(この用語は特記されない限り(湿潤型又は乾燥型)加齢性黄斑変性症関連障害又は病態を含む)に対し罹病性を有し得る個体に投与されるべき物質を判定する方法も提供し、この方法は、
a)個体の加齢性黄斑変性症(AMD)に対する罹病性を判定するステップ、及び
b)(a)における判定に基づき、当該個体において加齢性黄斑変性症(AMD)を予防及び/又は処置可能な物質を同定又は選択するステップ、を含んでなる。
本方法はさらに、
c)物質(又はそのアイデンティティ)を個体に提供(投与又は伝達など)するステップ、を含んでなってもよい。
本発明は、加齢性黄斑変性症を処置及び/又は予防する方法を提供してもよく、この方法は、
a)個体が加齢性黄斑変性症を発症する、又は加齢性黄斑変性症に罹患するリスクを同定又は判定するステップ、及び
b)有効量の物質を個体(ヒト又は動物などだが、通常はヒト)に提供するステップであって、ここで物質は加齢性黄斑変性症を予防又は処置する能力を有し得る(この用語は加齢性黄斑変性症の症状の寛解又は緩和を含む)ステップ、を含んでなる。
本発明はさらに、
i)個体中で加齢性黄斑変性症に関連又は付随するSNP又は対立遺伝子変異を検出可能な手段及び加齢性黄斑変性症を予防又は処置可能な物質(又はそのアイデンティティ)を個体に提供(投与又は伝達など)するための手段、
ii)SNP又は対立遺伝子変異を検出するための手段及び有効量の((好ましくは黄斑)カロテノイド、特にルテイン及び/又はゼアキサンチンなどのキサントフィル、及び/又はビタミンC、ビタミンE;βカロチン、亜鉛及び/又は銅、及び/又はそれらの混合物(AREDS Cocktail)を含んでなる本発明の方法を実行するためのキット、
iii)加齢性黄斑変性症(又は加齢性黄斑変性症関連障害)に対し罹病性を有する個体向けにカスタマイズ又は個別化された組成物を調製する方法であって、
(a)本発明の方法により個体が加齢性黄斑変性症、又は加齢性黄斑変性症関連障害に対し罹病性を有するかどうかを判定するステップ、及び
(b)個体に好適な、又はオーダーメイド化された組成物を調製するステップ、を含んでなる方法、
iv)カスタマイズ組成物を提供する方法であって、加齢性黄斑変性症(又は加齢性黄斑変性症関連障害)に対し罹病性を有する対象に好適な組成物を提供するステップを含んでなり、ここで個体は加齢性黄斑変性症(又は加齢性黄斑変性症関連障害)に対し罹病性を有すると(例えば、遺伝学的に)判定されている方法、
v)加齢性黄斑変性症(又は加齢性黄斑変性症関連障害)の処置用物質を同定する方法であって、
(a)加齢性黄斑変性症対立遺伝子変異ポリペプチド又は加齢性黄斑変性症対立遺伝子変異をコードするポリヌクレオチドを検査薬と接触させるステップ、及び
(b)物質がポリペプチドとの結合能又はポリペプチド若しくはポリヌクレオチドの活性又は発現の調節能を有するかどうかを判定するとともに、物質(又はそのアイデンティティ)を個体に提供(投与又は伝達など)するステップ、を含んでなる方法、
vi)本発明の方法により加齢性黄斑変性症に対し罹病性を有すると同定された個体の加齢性黄斑変性症(又は加齢性黄斑変性症関連障害)の予防又は処置用製剤の製造における加齢性黄斑変性症(又は加齢性黄斑変性症関連障害)に治療効果を有する化合物の使用、
vii)個体を加齢性黄斑変性症(又は加齢性黄斑変性症関連障害)について処置する方法であって、個体にAMD又は関連障害を予防又は処置できる(有効量の)治療物質又は化合物を投与するステップを含んでなり、ここで個体は本発明の方法により加齢性黄斑変性症、又は加齢性黄斑変性症関連障害に対し罹病性を有すると同定されている方法、
viii)加齢性黄斑変性症対立遺伝子変異及び場合によりその加齢性黄斑変性症関連障害との関連性及び/又は加齢性黄斑変性症を予防又は処置可能な物質に関する情報を含んでなるデータベース、
ix)個体が加齢性黄斑変性症、又は加齢性黄斑変性症関連障害に対し罹病性を有するかどうかを判定するための方法であって、
(a)対象に存在する1つ又は複数の対立遺伝子変異のデータをコンピュータシステムに入力するステップ、
(b)データを、加齢性黄斑変性症対立遺伝子変異及び変異に付随する加齢性黄斑変性症関連障害罹病性に関する情報を含んでなるコンピュータデータベースと比較するステップ、及び
(c)比較に基づき個体が加齢性黄斑変性症関連障害に対し罹病性を有するかどうかを判定するステップ、を含んでなる方法、
x)コンピュータシステム上で実行されると、コンピュータシステムに本発明に係る方法を実施するよう命令するプログラムコード手段を含んでなるコンピュータプログラム、
xi)本発明に係るコンピュータプログラムを記録したコンピュータ可読記憶媒体を含んでなるコンピュータプログラム製品、
xii)コンピュータシステム上で実行されると、コンピュータシステムに本発明に係る方法を実施するよう命令する搬送波上のプログラムコード手段を含んでなるコンピュータプログラム製品、
xiii)本発明に係る方法を実施するために構成されるコンピュータシステムであって、
(a)個体に存在する1つ又は複数の加齢性黄斑変性症対立遺伝子変異のデータを受信する手段、
(b)データを、加齢性黄斑変性症対立遺伝子変異及び変異に付随する加齢性黄斑変性症関連障害罹病性に関する情報を含んでなるデータベースと比較するためのモジュール、及び
(c)前記比較に基づき個体が加齢性黄斑変性症(又は加齢性黄斑変性症関連障害)に対し罹病性を有するかどうかを判定するための手段、を含んでなるコンピュータシステム、
xiii)加齢性黄斑変性症(又は加齢性黄斑変性症関連障害)に対し罹病性を有する個体向けのカスタマイズ組成物を調製する方法であって、
(a)本発明の方法により個体が加齢性黄斑変性症(又は加齢性黄斑変性症関連障害)に対し罹病性を有するかどうかを判定するステップ、
(b)個体に好適なカスタマイズ組成物を判定(電子的に作成など)するステップ、
(c)場合により、(例えば電子的)製造指示書を作成し、カスタマイズ組成物の調合に応じて組成物製造装置の操作を制御するステップ、及び
(d)カスタマイズ食品を製造するステップ(製造指示書に従い)、を含んでなる方法、又は
xiv)カスタマイズ組成物製品を作製するための本発明のコンピュータシステムの使用、
を提供する。
[発明の詳細な説明]
本発明の第1の態様に従えば、個体(又は対象、これらの用語は同義的に使用される)に投与されるべき物質を判定する方法が提供され、この方法は、
a)個体の加齢性黄斑変性症(又は加齢性黄斑変性症関連障害)に対する罹病性を判定するステップ、
b)a)での判定に基づき、当該個体において加齢性黄斑変性症を予防及び/又は処置可能な物質を同定するステップ、を含んでなる。
方法はさらに、
c)物質(又はそのアイデンティティ)を個体(又は対象)に提供(例えば、投与又は伝達)するステップ、を含んでなってもよい。
従ってステップc)は当該物質のアイデンティティを個体に伝達するステップ、例えば当該物質を提案、提示又は推奨するステップを含んでなり得る。例えば、これには人の食物又は食事への前記物質の補足が関わり得る。
[罹病性の判定]
個体は加齢性黄斑変性症、又は加齢性黄斑変性症関連障害に対し罹病性を有し得る。これは、個体が加齢性黄斑変性症又は加齢性黄斑変性症関連障害のリスクを有する、又はその素因を有することを意味し得る。当該個体は実際には、判定次第では、必ずしも高いリスク又は罹病性を有するわけではない。判定により、その人は前記障害のリスクが高い、又は(むしろ逆に)リスクが低いことが分かり得る。
(a)における判定段階は、個体の薬理ゲノム学的及び/又は栄養学的プロファイル(又はアイデンティティ)を準備又は入手するステップを含んでなってもよい。これは、障害に対する罹病性(リスク又は素因など)の判定を補助し得る。
従って、判定は、
i)個体のゲノム又は遺伝子解析を実行又は実施するステップ、
ii)個体からの、又は個体についての個人情報及び/又は臨床情報に基づき薬理ゲノム学的又は代謝学的プロファイル及び/又はアイデンティティを準備するステップ、
iii)マーカー(例えば、バイオマーカー、個体の体内に存在する化合物など)又は罹病性(加齢性黄斑変性症に対する)を示す身体条件について検査又はアッセイ(個体からの生体試料上での)を実施するステップ、を含んでなってもよい。
(i)において、これには個体の遺伝子型の判定が関わり得る。これは、対立遺伝子変異、多型(SNPなど)又は遺伝的素因(関連障害に対する)を同定するステップを含んでなり得る。従って個体の、好ましくは障害に関する、遺伝子プロファイルを作成することができ得る。
判定は、あるいはまた(ii)に加え、個体からの、又は個体についての関連情報を入手するステップを含んでなり得る。当該情報は個人情報及び/又は臨床情報であり得る。情報は加齢性黄斑変性症(又は加齢性黄斑変性症関連障害)に直接的又は間接的に関わり得る。かかる情報は、生活様式、健康状態、栄養状態、食事に関する情報を含んでなってもよい。他の関連個人情報としては、年齢、性別、体重及び/又は人種的背景を挙げることができる。臨床情報としては、現在の薬物及び/又はビタミン処方、現在又は過去の処置、家系データ、健康リスク、家庭環境、医学的症状及び/又はアレルギーを含んでなってもよい。それゆえこれには、患者の病歴の入手、及びその栄養学的プロファイルの判定が関わり得る。個体はこの情報を、例えば、質問表に記入することにより提供することができ得る。
[リスク/罹病性の判定]
[(i)遺伝学による]
本発明の一実施形態において、AMDの発症又はAMDへの罹患についての対象の個別リスク(これはそれまで未検出であり得る)の同定は、遺伝子(又はゲノム)解析によって、より具体的には、AMD(の発症)に関わる遺伝子多型の存在を判定することによって達成され得る。
かかる多型は補体H因子をコードする遺伝子に存在し得、例えば配列(SNP)rs1061170により生じ、コード変異Y402Hとして知られる(ヘインズ・L(Haines L.)ら、Science 2005年、308:419頁、及びエドワーズ・A・O(Edwards A.O.)ら、Science 2005年、308:421頁を参照)。
AMDの発症について検査され得る、又はAMDの発症につながり得るさらなる遺伝子及び/又は多型(例えば、SNP)は、
例えばAlu反復が欠失している場合の、アンジオテンシン変換酵素をコードする(ハムディ(Hamdi)ら、BBRC 295(3):668〜672頁、2002年)、
例えば位置Ser163Argでの変化を伴う、短鎖コラーゲンCTRP−5をコードする(ヘイワード(Hayward)ら、Human Molecular Genetics 12(20):2657〜2667頁、2003年)、
例えば突然変異ABCA4及び/又はABCA1を有する、ABCRをコードする(シュロイヤー(Shroyer)ら、Human Molecular Genetics 10(23:2671〜2678頁、2001年)、
例えば遺伝子型Gln192Arg及び/又はMet54Leuを保有するときの、パラオキソナーゼ(PON)をコードする(イケア(Ikea)ら、American J Ophthalmology 132(2):191〜195頁、2001年)、
例えばε2対立遺伝子を保有しているか、又はε4対立遺伝子が欠失しているときの、アポリポタンパク質E(APOE)変異をコードする(シュミット・S(Schmidt S.)ら、Ophthalmic Genet.2002年、23(4)、209〜223頁);ベアード・PN(Baird PN.)ら、IOVS.45(5):1311〜1315頁、2004年)、
例えばエクソン3に対立遺伝子Met72Thrを保有するときの、色素上皮由来因子(PEDF)をコードする(ヤマギシ・S(Yamagishi S.)ら、Med.Hypotheses 64(6):1202〜4頁、2005年)、
フラクタルカイン(ケモカイン、CX3CL1)受容体をコードするとともに例えば1又は2個の単一ヌクレオチド多型(SNP)であるV249I及びT280Mを有するCX3CR1をコードする(チャン・CC(Chan CC.)ら、Histol Histopathol.2005年、20(3):857〜63頁、
Toll様受容体4変異D299Gをコードする(ザレパルシ・S(Zareparsi S.)ら、Hum Mol Genet 2005年、14(11):1449〜55頁)、
肝性リパーゼ−514C−>T及び/又は肝性リパーゼ−480C−−>T多型をコードする(チャン・C(Zhang C.)ら、Am J Clin Nutr 2005年、81:1429〜35頁;ボス・G(Bos G.)ら、Am J Clin Nutr 2005年、81:911〜5頁)、
血管内皮増殖因子(VEGF)の、例えば3個のSNP−2578C/A、−1154G/A及び−1154G/G、及び−634G/C(以前は転写開始部位に対する位置から、+405C/Gと表記された)並びに−634C/Cにより決定されるVEGF上流プロモーター/リーダー配列における多型、及びVEGF5’非翻訳領域における多型−460C/Tをコードする(テリー・PD(Terry,PD.)ら、J Neurogenet 2004年、18(2):429−34頁;ハウエル・WM(Howell WM.)ら、J Med Genet.2005年、42(6):485〜90頁;アワタ・T(Awata T.)ら、BBA 2005年、333:679〜685頁;ククラキス・MI(Koukourakis MI.)ら、Lung Cancer 2004年、46(3):293〜8頁;フーン・K(Hoon K.)ら、Hum Reprod、2005年、印刷版に先立つ電子版)。VEGFはAMD病変に関与するとともに脈絡膜血管新生を助長する、
MMP−9マイクロサテライト(CA(13−17))多型、例えば22個以上のCA反復を有する変異体をコードする(フィオッティ・N(Fiotti N.)ら、Genet Med 2005年、7(4):272〜7頁)。MMP9は脈絡膜血管新生に関与する(ランベルト・V(Lambert V.)ら、Am J Pathol 2002年、161(4):1247〜1253頁)、及び
TIMP3の組織阻害因子内の突然変異の、メタロプロテイナーゼ3(TIMP3)遺伝子内の3’スプライス部位変異、すなわちスプライス受容部位においてコンセンサス配列CAGをCAAGに変換するイントロン4/エクソン5接合部での一塩基挿入(タバタ・Y(Tabata Y) Hum Genet.1998年8月;103(2):179〜82頁)など、又は突然変異体TIMP3対立遺伝子、S181C TIMP3又はE139X TIMP3(アリス・CE(Arris CE)ら、Biochim Biophys Acta.2003年;1638(1):20〜8頁)をコードする、
ものであり得る。
AMDの発症に関連するタンパク質をコードする遺伝子内の多型の存在は、当該技術分野において周知の方法により判定され得る。
一般的に、これには標準的手順(サムブルック・J(Sambrook J)、フリッチェ・EF(Fritsch EF)、及びマニアチス・T(Maniatis T):「Molecular Cloning:A Laboratory Manual」Cold Spring Harbour Press;1989年)による、血球細胞、又は頬粘膜細胞、有毛細胞又は通常非侵襲的に入手が容易な任意の他のDNS含有ヒト組織からのゲノムDNAの抽出が関わる。あるいは、市販キット(すなわちQIAMP血液キット、キアゲン(Qiagen)又は任意の他の市販のDNA抽出キット)が使用され得る。
所与の遺伝子型の特性化は、変異又は多型の判定に関するもので、標準的手順に従い実施され得る。多型の判定に関するこれらの古典的技法(コットン・RGH(Cotton RGH)、「Mutation detection」、オックスフォード、Oxford University Press、1997年)としては、96チャネルキャピラリシーケンサを使用するDNA配列決定、未変性ゲル電気泳動法を使用する一本鎖高次構造解析、二本鎖DNAの部分融解挙動を使用する変性剤濃度勾配ゲル電気泳動法、変性高速液体クロマトグラフィーの関わるヘテロ二重鎖解析、ミスマッチ対合の化学的又は酵素的切断法、及びナンセンス終止コドンの関わる共役転写−翻訳(タンパク質トランケーションテスト)手順による突然変異検出が挙げられる。より近年の技法としては、タックマン(TaqMan)のようなリアルタイムPCR法、ジデオキシヌクレオチドPCR法により生成される一本鎖PCR断片の関わる質量分析法、供給業者(例えばアフィメトリクス社(Affymetrix Inc.)、サンタクララ(Santa Clara)、カリフォルニア州)により提供されるSNPを検出するDNAマイクロアレイ技法及び他にも多数ある。列挙される特異的遺伝子についてのハプロタイプの同定は、各遺伝子について引用される各参考文献中の手順に従う。
[(ii)光学的に]
本発明のさらなる実施形態において、対象がAMDを発症する、又はAMDに罹患する個別リスク又は罹病性の判定又は同定は、例えば黄斑色素の光学濃度の計測、又は他の好適な眼(例えば、網膜)内又はそれの光学測定などにより光学的に達成され得る。これは、個体の眼内のカロテノイドレベル、通常は黄斑カロテノイド(ルテイン又はゼアキサンチンなど)の計測を含んでなり得る。
これは、例えばヘテロクロマチンフリッカー((デロリ・FC(Delori FC)、J Opt Soc Am A Opt Image Sci Vis.2001年、18(6):1212〜30頁))、走査レーザ眼底検査(SLO)、眼底反射計測、ラマン分光法(エルマコフ・I(Ermakov I)、J Biomed Opt.2004年1〜2月;9(l):139〜48頁)又は米国特許第5,873,831号明細書(バーンスタイン(Bernstein)/ユタ大学(University of Utah))といった、種々の方法により達成され得る(ベレンドショット・T(Berendschot T)及びノーレン・Dv(Norren Dv)、、Arch Biochem Biophys 2004年、430:149〜155頁、トリシュマン(Trieschmann)ら、Graefe’s Arch.Clin.Exp.Ophthalmol.、DOI 10.1007、2006年、Springer−Verlag)。
本発明の好ましい実施形態において、黄斑色素光学濃度(MPOD)(のプロファイル)が、例えばデロリ(Delori)らにより記載される方法(デロリ・FC(Delori FC)ら、J Opt Soc Am A Opt Image Sci Vis.2001年、18(6):1212〜30頁)に基づく技法により計測され得る。この技法は網膜全面にわたる黄色の黄斑色素密度の空間プロファイルを記録し得る。画像ディスプレイ上で、対象はスペクトル的に異なる2種の成分の間を交互に入れ替わる標的を見る。一方の成分は青色光で、黄斑色素に吸収される一方、他方の成分は目にはオレンジ色に映り、黄斑色素に吸収されない。この吸光度差によりこれらの2つの成分の輝度間に不均衡が生じるとともに、ひいてはちらつくように見える検査刺激が生じる。フリッカーは青色成分の輝度を高めて黄斑色素による吸収を補償することにより除去され得るとともに、ちょうどこの条件に必要とされるだけの最低輝度がMPODの定量的測定値である。MPODプロファイルの作成についてのこれらの計測は、網膜全面にわたり異なる箇所に呈示される検査標的で行われる。
ヘテロクロマチンフリッカー測光(HCF)技法は画像ディスプレイを使用するとともに迅速かつ簡便な黄斑評価プロファイル(MAP)検査を提供する。MAP検査は光学ノッチフィルタの使用に基づきディスプレイの3つの蛍光体の出力を2つの成分に分離し、一方の成分はMPにより最大限に吸収されるとともに青色用電子銃(すなわち、検査ビーム)のみに由来し、及び他方の成分は赤色と緑色との蛍光体輝度の組み合わせに基づくとともに大部分がMPにより吸収されない長波長光からなる(すなわち、基準ビーム)。基準ビームの輝度は20cd m−2であるとともにその変調度は20%に固定される。MAP検査は画像ディスプレイの利点を十分に活用することで数多くの無作為に選ばれた位置において様々な大きさの刺激を生み出し、2つの刺激ビームの位相反転正弦波変調を生成する。ディスプレイのフレームレートは140Hzであるとともに刺激の変調周波数は20Hzであった。高い時間変調周波数が用いられることにより閾値において確実にL及びM錐体信号の組み合わせに依存する輝度フリッカー検出機序の活性を隔離できる。刺激は持続時間が約0.5秒のフリッカーの短いバーストとして呈示されるとともに対象の作業は知覚されるフリッカーの存在又は不在を報告することであった。
次に可変ステップサイズを伴う変形階段法を使用して、基準ビームにより生成されるフリッカーの知覚を中止させるために必要とされる検査ビームの平均輝度が計測された。MAP検査を使用して、視野の偏心度が−8°〜+8°までの数多くの特定位置における任意の経線に沿ったMPODが計測され得る。検査刺激は、中心窩に呈示されるときの直径0.36oの円形から、水平経線を挟んで固視点の両側にある別個の5位置、すなわち±8°、±6°、±4°、±2.5°、±1.25°、0°のうちの1つに呈示されるときの扇形環まで変化する。検査環の幅もまた偏心度とともに系統的に増加して輝度フリッカーの検出及びヌル化を促進する。中心点及び径方向ガイドが使用され対象が安定して固視点を維持できるよう補助する。5つの無作為にインターリーブされた反復測定値が調査対象の各特定位置で測られた。検査は0.7mの視距離で実施され、刺激は右眼にのみ呈示された。左眼で行われた同様の計測により、両眼の間のMPOD値について良好な相関を示す以前の所見が確認された。
HCFにより測定されるとき0.2未満の黄斑色素の光学濃度は、AMDの発症リスクが存在する、又は黄斑変性症が存在する証拠とみなされ得る。これはルテイン又はゼアキサンチンなどのカロテノイド、及び/又は本発明の方法のステップ(b)に従い上記で定義されたとおりの抗酸化剤の1つ又はそれらの混合物の投与につながり得る(アレマン・TS(Aleman TS)、ダンカン・JL(Duncan JL)、ビーバー・ML(Bieber ML)ら「Macular pigment and lutein supplementation in retinitis pigmentosa and Usher syndrome」;Invest.Ophthalmol.Vis.Sci.2001年;42(8):1873〜81頁;クラン−セレンタノ・J(Curran−Celentano J)、ハモンド・BR(Hammond BR)、シウラ・TA(Ciulla TA)ら「Relation between dietary intake,serum concentrations,and retinal concentrations of lutein and zeaxanthin in adults in a Midwest population」、Am J Clin Nutr 2001年;74(6):796〜802頁;コウ・HH(Koh HH)、マレイ・IJ(Murray IJ)、ノーラン・D(Nolan D)ら「Plasma and macular responses to lutein supplement in subjects with and without age−related maculopathy」:予備研究、Exp.Eye Res.2004年;79(1):21〜27頁)。
本発明のなお別の実施形態において、対象がAMDを発症する、又は既知若しくは未発見のAMDに罹患する個別リスクの同定は、血液又は血漿などの体液、及び/又は皮膚におけるキサントフィル及び/又はカロテノイドレベルの測定により達成される。血漿及び/又は皮膚中のキサントフィル及びカロテノイドレベルは当該技術分野において周知の方法により測定され得る。例えば、血液(約10〜15ml)が、EDTA、及び遠心分離により調製される血漿を含有する予冷却されたモノベット(Monovette)に収集される。血漿の調製は適切な遮光下で行われなければならない。収集後、血漿試料は−35℃で暗所に保管されることとなる。キサントフィル及びカロテノイドの分析は、高圧液体クロマトグラフィーにより公開されているプロトコルに従い実施される(ハートマン・D(Hartmann D)ら、Am J Clin Nutr 2004年;79:410〜7頁、エービシャー・CP(Aebischer CP)ら、Methods Enzymol 1999年;299:348〜62頁)。
上記に記載されるとおり計測されるとき、0.25μmol/L未満のキサントフィル及びカロテノイド血漿濃度はAMD発症リスクの存在又は黄斑変性症の存在を示すとみなされ、ルテイン又はゼアキサンチンの個体への投与が必要とされ得る(又はそれから利益を受け得る)。
[サンプリング]
測定は、細胞を含有しても、又は含有しなくてもよい体液(尿、唾液又は血液など)などの(生体)検体を個体から採取するステップを含んでなり得る。好ましくは、試料は例えば口から例えばスワブを使用して採取される、口腔細胞及び/又は皮膚細胞を含んでなり得る。
遺伝子解析は、マイクロアレイ(チップ上の1つ又は複数の遺伝子)又はマルチウェルプレートを使用して、例えば検査室内で実施されてもよい。従ってこれには、遺伝子/DNAチップ、又はストリップ又は1つ又は複数の遺伝子を含んでなる他の固体表面の使用が関わる。
[物質の伝達]
物質の性質又はアイデンティティは、個体、又はその主治医、眼鏡技師、医師、保護者、栄養士又は(遺伝学)カウンセラーのいずれかに伝達され得る。伝達は電子的、例えばコンピュータ(PC又はラップトップ)、携帯用コンピュータ又は携帯電話を介したものか、又はインターネットを使用し得る。あるいは、例えば小冊子又は資料一式により、紙で伝達されてもよい。
物質の性質又はアイデンティティの伝達は、携帯用機器、ポケット又はブレスレット、腕時計型機器、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、ショッピングカート又は手押し車に装着又は組込みされ得る機器、オンラインサービス端末(例えばスーパー/大型スーパーマーケットなどの直販店又は小売店内の)を通じ、例えばインターネット、音声通信を伴う電話、キオスク又は集中型コンピュータシステムを通じて提供されてもよい。
[罹病性の遺伝的判定]
個体のリスクの同定又は判定は検出されていないこともあり、又は実際に判定前には当該個体にリスクの増加又は減少が知らされていないこともある。これはゲノム解析により、又は好ましくは、例えば加齢性黄斑変性症(又は加齢性黄斑変性症関連障害)の発症に関わる遺伝子多型の存在(又は不在)の判定により達成され得る。遺伝子における多型の存在は当該技術分野において周知の方法により判定され得る。概して、これには通常、例えば血球細胞、又は頬粘膜細胞、有毛細胞又は好適に容易であり、かつ通常は非侵襲的に入手可能な任意の他のDNA含有組織からの標準的手順によるゲノムDNAの抽出が関わる。あるいは、市販のDNA抽出キットが用いられ得る。
所与の遺伝子型の特性化は、多型の分散の決定に関し得るもので、標準的手順に従い実施され得る。この技術には、例えば96チャネルキャピラリシーケンサを使用するDNA配列決定装置の使用、未変性ゲル電気泳動法を使用する一本鎖高次構造解析、変性剤濃度勾配ゲル電気泳動法(二本鎖DNAの部分融解挙動を使用する)、変性HPLCの関わるヘテロ二重鎖解析、ミスマッチ対合の化学的又は酵素的切断法及び/又は例えばナンセンスの関わる共役転写−翻訳(タンパク質トランケーションテスト)法による突然変異検出が関わり得る。より近年の技法は、タックマンのようなリアルタイムPCR法、例えばジデオキシヌクレオチドPCR法により生成される一本鎖PCR断片の関わる質量分析法、供給業者(アフィメトリクス社、サンタクララ、カリフォルニア州、米国など)により提供されるとおりの、SNPを検出するためのDNAマイクロアレイ技法である。
[個体に提供される物質及び組成物]
物質又は組成物は、活性成分、薬物、医薬品又は栄養補助物などの化合物を含んでなってもよい。物質は、食用であっても、及び/又は食品、食材又は飼料、例えば(食事)補助剤、又は医薬組成物を含んでなってもよい。
物質(又は組成物)は、例えば、発砲錠、ソフト又はハードシェルカプセルを含む、錠剤などの固体形態、又は油性懸濁液等の溶液又は懸濁液などの液体形態など、経口投与に好適な任意の形態であってもよい。任意の活性成分の他に、調製物は、例えば、ゼラチン、植物ガム、糖、植物油、ポリアルキレングリコール、香味剤、防腐剤、安定剤、乳化剤及び/又は緩衝剤のうちの1つ又は複数を含む、1つ又は複数の従来の(例えば医薬的)担体物質、添加剤及びアジュバントを含有してもよい。物質は、製剤の場合には、制御(又は遅延)放出調剤であり得る。
(治療)物質は、経口、頭蓋内、静脈内、筋肉内、腹腔内、鼻腔内、皮内、及び皮下など、様々な方法で投与されてもよい。治療薬を含有する医薬組成物は標準的には、使用される特定の投与様式に応じた然るべき薬学的に許容可能な担体又は希釈剤を伴い調合されることとなる。例えば、非経口調剤は通常、生理食塩水、平衡塩類溶液、又は溶媒に類するものなどの薬学的及び生理学的に許容可能な液体を使用する注射用液である。他方で経口調剤は、固形、例えば錠剤又はカプセル、又は液状の溶液又は懸濁液であってもよい。好ましい実施形態において、治療薬は個体に、その食事、例えば飲料又は食品の形で投与される。
従って本発明は、食事及び/又は栄養補給及び/又は医薬品投与の最適化を、関連障害に対する罹病性の判定に基づき提供し得る。例えば栄養又は栄養補給の最適化は、個体群、通常は家族などの近縁個体向けであってもよい。
物質が栄養補助剤である場合、これとしては、食品、カプセル、丸薬、粉末、ガム及び液体又は他の経口剤形を挙げることができる。例えば消化器系、又は静脈内に送達され得る栄養補助剤、並びに粘膜などの他の経路を通じて投与され得る補助剤もまた包含される。個々の補助剤は、賦形剤、不純物又は当該物質以外の他の成分を含んでなってもよい。
個体の罹病性が判定されると、特に物質又は組成物の、栄養摂取が最適化され得る。この意味において、物質それ自体のアイデンティティ、量、投与量及びそれが摂取又は投与される形態が当該個体に合わせてオーダーメイド化され、ひいては物質がその特定の個体について個別化され得る。検査の結果は、補助剤、主要栄養素又は食材の摂取の低減、並びに物質又は他の栄養物質の増量又は追加といった提案を含み得る。
個体がAMD(を発症するリスク)を有している、又は既知又は未発見のAMDに罹患していると同定されると、有効量のルテイン及び/又はゼアキサンチンなどの(好ましくは黄斑)カロテノイド、及び/又はAREDS cocktail(その成分)が提示又は投与され得る。物質はキサントフィル(例えば、−OH又はヒドロキシ基など、1つ又は複数の酸素原子を保有するカロテノイド)であり得る。
有効量のカロテノイドが使用され得る。好ましくは、これは、ルテイン及び/又はゼアキサンチン及び/又は「AREDS cocktail」(ビタミンC、ビタミンE、βカロチン、亜鉛及び/又は銅、「AREDS Report No.8」、Arch.Ophthalmol.2001年;119:1417〜1436頁、「AREDS Cocktail」と称される、HKJ Ophthalmol.第4巻、第1号、(2000年)、31−42頁においても同様)及び/又はAREDS cocktailの成分の1つである。本発明の目的上、これは例えば、体重1kg当たり0.001mg〜体重1kg当たり約20mgの範囲内であり得る。特にカロテノイド、例えばルテイン及び/又はゼアキサンチンについて、より好ましくは体重1kg当たり約0.01〜約10mgの1日投与量、及び特に好ましくは1日体重1kg当たり約0.1〜1.0mgである。好ましくはカロテノイド、例えばルテイン及び/又はゼアキサントルテイン(zeaxant lutein)及び/又はゼアキサンチンhinが、1又は5〜15、30又は50mg/日、8又は10〜12、15又は20mg/日などの投与量で投与されるとともに、当該(1日)投与量で組成物中に存在してもよい。好ましい組成物は、8〜12mgのルテイン又はゼアキサンチン(及び好ましくはこの範囲内で双方)を含有し得る。
特に好ましくはビタミンCについて体重1kg当たり1〜約10mg、βカロチンについて体重1kg当たり0.1〜約0.3mg、ビタミンEについて体重1kg当たり1IU〜約10IU、亜鉛について体重1kg当たり0.1mg〜体重1kg当たり約1.5mg、及び銅について体重1kg当たり0.01mg〜体重1kg当たり約0.05mgである。亜鉛は好ましくは酸化亜鉛として、及び銅は酸化銅として使用される。
錠剤などの経口(例えば日用)調剤における好ましい1日投与量及び/又は量は、次のとおりである。調剤は抗酸化剤を含んでなってもよい。これはビタミンC(200〜800mg、400〜600mgなど、例えば450〜550mg)であってもよい。1、2又は3種の抗酸化剤が存在してもよい。加えて、又はあるいは、別の抗酸化剤はビタミンEである。これは100〜700IU、例えば200〜600IU、好ましくは300〜500IUの投与量で存在してもよい。別の好ましい抗酸化剤は、ビタミンC及びEの代わりに、又はそれらに加えて、βカロチンである。βカロチンは、5〜40mg、例えば10又は20〜30又は40mg、好ましくは13〜18mgで存在してもよい。亜鉛は酸化亜鉛として存在してもよいとともに、20〜140mg、例えば60〜100mg、好ましくは70〜90mgの量であり得る。銅は1〜2mgで存在してもよい。
処置の継続時間は好適には生涯にわたり得るとともに、少なくとも関与する対象がそれ以上AMD発症リスクを有しない、又はいまだAMDに罹患していることを上述のマーカーが指示又は提示するまでである。好適には、処置はルテイン及び/又はゼアキサンチンなどのカロテノイド(例えばキサントフィル)の初期投与量として1日体重1kg当たり0.5〜1.0mgから開始され、1〜2ヶ月間経つと投与量が減量されて閾値の3倍の黄斑色素光学濃度、すなわち0.6が確保される。
好ましくは、ルテイン及びゼアキサンチンの組み合わせなど、2種以上のキサントフィルが存在する。かかる組み合わせにおいてそれらの化合物は好ましくは、互いに対し、0.1〜1.0:1.0〜0.1(重量)部、例えば0.5〜1.0:1.0〜0.5など、特に0.9〜1.1:0.9〜1.1の比で使用される。
本発明に従えば、ルテイン及び/又はゼアキサンチン及び/又は「AREDS Cocktail」又はその個々の成分などの物質は、例えば医薬組成物として、又は食品又は飲料の形で、経口投与に好適な任意の然るべき形態で提供され得る。用語「提供する」は本明細書で使用されるとき、所望の活性成分を収集するとともにそれを好適な投与形態に加工する行為、並びに関与する対象への使用及び/又は投与の指示を指すものと理解されるべきである。より高い投与量及び量が、よりリスクが高いと見られる個体、例えばAMDに付随又は関連する多型性がより高い個体に提供され得るとともに、それゆえより高い投与量をより大きいリスク(又はより高い多型性)と相関させることができる。
さらに別の態様において、本発明は、特に上記で特定される(本発明の)方法の1つにより、AMDの発症リスクがある、又はAMDに罹患していると同定された対象において加齢性黄斑変性症(AMD)を処置及び/又は予防するための製剤の製造における、(好ましくは黄斑)カロテノイド、例えばルテイン及び/又はゼアキサンチンなどのキサントフィル、及び/又はビタミンC、βカロチン、ビタミンE、亜鉛及び銅又はそれらの混合物の使用に関する。
[データベース及び食品/組成物]
個体の罹病性の判定においては、自動データ解析、面接調査主観解析及び/又は臨床検査を通じて入手され得る個人データが入手され得る。データベースには、内容物、価格及び剤形を含む、利用可能な栄養補助剤に関する情報が提供され得る。さらにデータベースは、栄養補助剤の構成成分についての、リスク及び利益を含む情報、例えば物質に関する情報を含み得る。
本発明はさらに、通常は罹病性の判定に基づき、例えば食品又は栄養補助剤中に物質を調合するための装置を含み得る。次に特異的な調剤が個体に提供又は伝達されてもよく、これは標準剤形であっても、又はそうでなくてもよい。従って本発明はさらに、予製された投与形態の栄養補助剤を、対立する栄養補給又は個体により摂取されるべき物質に基づき調合する、又は組み合わせることができる自動販売機又は店頭調剤機を企図する。店頭調剤機が公共の場所にある場合、インターフェース、例えばタッチスクリーンが提供されてもよい。場合により、個体は、場合により訓練された専門家の立会いのもと、然るべき形式で入力又は受領されるデータを伴う面接を受けてもよい。従って、医師、看護師、指圧療法師、ソーシャルワーカー又は栄養士などの訓練された専門家が医療情報等の入力を補助してもよい。
[対立遺伝子変異又はSNPの検出]
本発明に係る対立遺伝子変異の検出は、個体のポリヌクレオチド又はタンパク質を加齢性黄斑変性症変異に特異的な結合剤と接触させるステップ及び薬剤がポリヌクレオチド又はタンパク質と結合するかどうかを判定するステップを含んでなってもよい。薬剤の結合は加齢性黄斑変性症変異の存在を示し得るとともに、薬剤の結合の欠如は加齢性黄斑変性症変異の不在を示し得る。
本方法は一般的にインビトロで個体からの試料上で行われる。試料は典型的には、個体の体液及び/又は細胞を含んでなるとともに、例えば、口腔スワブなどのスワブを使用して入手され得る。試料は、血液、唾液、皮膚、頬細胞又は毛根試料であってもよい。試料は典型的には本方法が行われる前に処理され、例えばDNA抽出が行われてもよい。試料中のポリヌクレオチド又はタンパク質は、例えば好適な酵素を使用して、物理的又は化学的に切断されてもよい。一実施形態において試料中の一部のポリヌクレオチドは、対立遺伝子変異又はSNPの検出に先立ち、例えばクローニングにより、又はPCRに基づく方法を使用して複製又は増幅される。
本発明において、任意の1つ又は複数の方法が、個体において1つ又は複数の加齢性黄斑変性症変異の存在又は不在を判定するステップを含んでなり得る。加齢性黄斑変性症変異は典型的には、個体のポリヌクレオチド又はタンパク質における多型配列の存在を直接判定することにより検出される。かかるポリヌクレオチドは典型的には、ゲノムDNA、mRNA又はcDNAである。対立遺伝子変異は、下述されるものなど、任意の好適な方法により検出され得る。
特異的結合剤は、対立遺伝子変異を有するタンパク質又はポリペプチドと選好的に、又は高い親和性を伴い結合するが、他のポリペプチド又はタンパク質とは結合しないか、又は低い親和性でしか結合しない薬剤である。特異的結合剤はプローブ又はプライマーであってもよい。プローブはタンパク質(抗体など)又はオリゴヌクレオチドであってもよい。プローブは標識されてもよく、又は間接的に標識されることが可能であってもよい。プローブのポリヌクレオチド又はタンパク質への結合を使用してプローブ又はポリヌクレオチド若しくはタンパク質のいずれかを固定してもよい。
一般的に本方法においては、薬剤の加齢性黄斑変性症変異体への結合の判定は、薬剤の個体由来のポリヌクレオチド又はタンパク質への結合を判定することにより行われ得る。しかしながら一実施形態において薬剤は、例えば対立遺伝子変異位置に隣接するヌクレオチド又はアミノ酸を結合することにより、対応する野生型配列にも結合することができるが、野生型配列への結合様式は対立遺伝子変異を含有するポリヌクレオチド又はタンパク質の結合とは検出可能な程度に異なるであろう。
本方法はオリゴヌクレオチドライゲーションアッセイに基づいてもよく、ここでは2個のオリゴヌクレオチドプローブが使用される。これらのプローブは対立遺伝子変異を含有するポリヌクレオチド上の隣接領域に結合でき、2個のプローブは結合した後、然るべきリガーゼ酵素により共にライゲートされることが可能となる。しかしながら一方のプローブ内における単一のミスマッチの存在が結合及びライゲーションを破壊し得る。従ってライゲートされたプローブは対立遺伝子変異を含有するポリヌクレオチドにおいてのみ起こるであろうとともに、それゆえライゲートされた産物の検出を使用して対立遺伝子変異の存在が判定され得る。
一実施形態においてプローブはヘテロ二重鎖解析に基づくシステムにおいて使用される。かかるシステムにおいてプローブが対立遺伝子変異を含有するポリヌクレオチド配列に結合されるとき、プローブは対立遺伝子変異が生じる部位においてヘテロ二重鎖を形成するとともにひいては二本鎖構造を形成しない。かかるヘテロ二重鎖構造は一本鎖又は二本鎖特異的酵素の使用により検出され得る。典型的にはプローブはRNAプローブであり、ヘテロ二重鎖領域はRNAase Hを使用して切断され、及び対立遺伝子変異は切断産物を検出することにより検出される。
本方法は蛍光化学切断ミスマッチ分析に基づいてもよく、これは例えば「PCR Methods and Applications 3」、268〜71頁(1994年)及びProc.Natl.Acad.Sci.85、4397〜4401頁(1998年)に記載されている。
一実施形態において対立遺伝子変異を含有するポリヌクレオチドを結合する場合にのみPCR反応をプライミングするPCRプライマー、例えば配列特異的又は対立遺伝子特異的PCRシステムが使用されるとともに、対立遺伝子変異の存在がPCR産物を検出することにより判定され得る。好ましくは対立遺伝子変異と相補的なプライマーの領域がプライマーの3’末端に、又はその近傍にある。対立遺伝子変異の存在は、タックマンPCR検出システムなどの蛍光色素及び消光剤に基づくPCRアッセイを使用して判定され得る。好ましい実施形態において、プローブ及び/又はプライマーのうち1つ又は複数をタックマンアッセイにおいて使用することにより対立遺伝子変異が検出される。
特異的結合剤は変異配列によりコードされるアミノ酸配列を特異的に結合する能力を有し得る。例えば、薬剤は抗体又は抗体断片であってもよい。検出方法はELISAシステムに基づいてもよい。方法はRFLPに基づくシステムであってもよい。これはポリヌクレオチド中の対立遺伝子変異の存在が制限酵素により認識される制限部位を構築又は破壊する場合に使用され得る。
対立遺伝子変異の存在は、対立遺伝子変異の存在により生じるゲル電気泳動中のポリヌクレオチド又はタンパク質の移動度の変化に基づき判定されてもよい。ポリヌクレオチドの場合には一本鎖高次構造対立遺伝子変異(SSCP)又は変性剤濃度勾配ゲル電気泳動(DDGE)分析が使用され得る。対立遺伝子変異を検出する別の方法において、多型領域を含んでなるポリヌクレオチドが対立遺伝子変異を含有する領域全面にわたり配列決定されることにより対立遺伝子変異の存在が判定される。
[検出キット]
本発明はまた、個体において1つ又は複数の加齢性黄斑変性症対立遺伝子変異の存在又は不在を判定するための手段を含んでなるキットも提供する。特に、かかる手段としては、特異的結合剤、プローブ、プライマー、一対又は一組のプライマー、又は本明細書に定義されるとおり加齢性黄斑変性症対立遺伝子変異を検出する能力又はその検出を補助する能力を有する抗体断片を含む抗体を挙げることができる。このプライマー又は一対若しくは一組のプライマーは、本明細書において考察されるとおり、検出されるべき加齢性黄斑変性症変異を含んでなるポリヌクレオチド配列のPCR増幅のみを生じさせる配列特異的プライマーであってもよい。キットはまた、特異的結合剤、プローブ、プライマー、一対又は一組のプライマー、又は対立遺伝子変異の不在の検出能を有する抗体を含んでなってもよい。キットはさらに、緩衝液又は水溶液を含んでなってもよい。
キットはさらに、上述される方法の任意の実施形態を実行可能にする1つ又は複数の他の試薬又は器具を含んでなってもよい。かかる試薬又は器具としては、次のうち1つ又は複数を挙げることができる:薬剤の対立遺伝子変異体への結合を検出する手段、蛍光標識などの検出可能標識、ポリヌクレオチドに対し作用可能な酵素、典型的にはポリメラーゼ、制限酵素、リガーゼ、RNアーゼH又は標識をポリヌクレオチドに付着させることのできる酵素、酵素試薬に好適な緩衝液又は水溶液、対立遺伝子変異と隣接する領域に結合するPCRプライマー、陽性及び/又は陰性対照、ゲル電気泳動装置、試料からDNAを単離する手段、スワブ又は針を含んでなる器具などの個体から試料を採取する手段、又は検出反応が行うことが可能なウェルを含んでなる支持体。キットは、本発明の特異的結合剤、好ましくはプローブを含んでなるポリヌクレオチドアレイなどのアレイであってもよいか、又はそれを含んでもよい。キットはさらに、前に考察されたとおりの、個体に投与するための物質(又は組成物)を含んでなってもよい。キットは典型的には、キットの使用についての説明書一式を備え得る。
[(治療)物質のスクリーニング]
一実施形態において本発明は加齢性黄斑変性症の処置に有用な物質を同定するための方法を提供し、この方法は変異型加齢性黄斑変性症ポリペプチド又はポリヌクレオチドを検査薬と接触させるステップ及び薬剤がポリペプチドとの結合能又はポリペプチド又はポリヌクレオチドの活性又は発現の調節能を有するかどうかを判定するステップを含んでなる。以下で考察されるフォーマットなど、任意の好適な結合アッセイフォーマットを使用して加齢性黄斑変性症変異体が検査薬を結合するかどうかが判定され得る。
本方法は、インビトロ、細胞内又は細胞外のいずれか、又はインビボで行われてもよい。一実施形態において本方法は、変異型加齢性黄斑変性症タンパク質又はポリヌクレオチドを含んでなる細胞、細胞培養物又は細胞抽出物で行われる。細胞は任意の好適な細胞であってもよいとともに、典型的には産物を自然に発現する細胞である。
用語「調節する」は本明細書に記載される任意の方法を含み、ここでは薬剤は加齢性黄斑変性症変異ポリペプチド又はポリヌクレオチドの活性を調節できる。これは、ポリペプチド又はポリヌクレオチドの活性を可能とする条件下でポリペプチド又はポリヌクレオチドを検査薬と接触させるとともに、検査薬がポリペプチド又はポリヌクレオチドの活性を調節できるかどうかを判定することにより判定されてもよい。
本発明の一態様において、検査薬は食品成分である。従って、本発明は、食品成分をスクリーニングしてそれらの成分が罹病性を有する個体において加齢性黄斑変性症の原因となっているか、若しくはそれを悪化させているかどうか、又はそれらの成分が加齢性黄斑変性症を予防又は軽減するかどうかを判定する方法に関する。
本発明はまた、本発明のスクリーニング方法により同定される薬剤も提供する。本発明のスクリーニング方法において同定される薬剤は、加齢性黄斑変性症の治療処置において使用され得る。かかる薬剤は以下で考察されるとおりの任意の手段又は量で調合及び投与され得る。
[カスタマイズ組成物(例えば食品)]
一態様において、本発明は、加齢性黄斑変性症(又は加齢性黄斑変性症関連障害)に対し罹病性を有する個体向けにカスタマイズされた食事に関する。
従って、本発明により加齢性黄斑変性症(又は加齢性黄斑変性症関連障害)に対し罹病性を有する個体に好適なカスタマイズされた組成物(又は食事)の調製が可能となり、ここでカスタマイズされた組成物又は食事は加齢性黄斑変性症(又は加齢性黄斑変性症関連障害)を予防又は軽減し得る1つ又は複数の成分を含んでなる、及び/又は加齢性黄斑変性症(又は加齢性黄斑変性症関連障害)の原因となる、又はそれを悪化させる構成成分を含まない。かかる成分は、加齢性黄斑変性症を予防又は軽減する当該技術分野において周知の任意の成分であってもよい。あるいは、本明細書において考察されるとおりのスクリーニング方法が、かかる成分を同定し得る。カスタマイズ食品の調製は電子的手段を使用して、例えばコンピュータシステムを使用することにより行われ得る。
一実施形態において、本組成物を調合して食品タンパク質の特性を変質させることにより二次的食品感度についての潜在性を最小化してもよい。カスタマイズ食品は低刺激性であってもよく、及び/又は、例えばコムギなどのグルテン含有穀物、動物性タンパク質、乳(ラクトース)、卵、大豆、ピーナッツ、甲殻類、果実類又は堅果類などの特定のタンパク質源といった、アレルギーに対する耐容性の低い、又はアレルギーを引き起こす成分を除外してもよい。
別の実施形態において、(カスタマイズ)組成物は、加齢性黄斑変性症(又は加齢性黄斑変性症関連障害)の予防又は軽減を補助する機能性又は活性成分を含むよう調合されてもよい。
本発明はまた、加齢性黄斑変性症(又は加齢性黄斑変性症関連障害)に対し罹病性を有する個体に好適な組成物(例えば、食品)を個体に提供する方法にも関し、ここで個体は本発明の方法などにより加齢性黄斑変性症(又は加齢性黄斑変性症関連障害)に対し罹病性を有すると判定されている。
カスタマイズ組成物はインベントリに対し作製され得るとともにインベントリから供給され得る、すなわち注文に応じて作製されるというよりむしろ、予め製造されている。それゆえ組成物は1人の特定の個体に向けて特異的に設計されていないこともあるが、同様に加齢性黄斑変性症(又は加齢性黄斑変性症関連障害)に対し罹病性を有し得る個体の近縁者に好適であり得る。あるいは、組成物は、ある家系の構成員などの、加齢性黄斑変性症関連障害に対し罹病性を有する個体群に好適であり得る。好ましい実施形態において、組成物は特定の個体の栄養要件が満たされるよう個別化又はカスタマイズされる。
[バイオインフォマティクス]
加齢性黄斑変性症変異体又はSNPの配列は、電子フォーマットで、例えばコンピュータデータベース内に保存され得る。従って、本発明は加齢性黄斑変性症対立遺伝子変異配列に関する情報を含んでなるデータベースを提供し、これは、例えば対立遺伝子変異の加齢性黄斑変性症関連障害との関連性レベル又は集団内における対立遺伝子変異の頻度といった対立遺伝子変異についてのさらなる情報を含み得る。データベースは、個体(例えば特定の加齢性黄斑変性症の対立遺伝子変異を保有し得る)に好適な、及び/又は好適でない物質に関する情報を含んでなり得る。
データベースを使用して個体の加齢性黄斑変性症(又は加齢性黄斑変性症関連障害)に対する罹病性が判定され得る。かかる判定は、電子的手段により、例えばコンピュータシステム(PCなど)を使用することにより行われ得る。典型的には、判定は、個体からの遺伝データをコンピュータシステムに入力し、遺伝データを加齢性黄斑変性症対立遺伝子変異に関する情報を含んでなるデータベースと比較し、及びこの比較に基づいて個体の加齢性黄斑変性症関連障害に対する罹病性を判定することにより行われることとなる。
本発明はまたプログラムコード手段を含んでなるコンピュータプログラムも提供し、前記プログラムがコンピュータ上で実行されると本発明の方法の全ステップが実施される。コンピュータ可読媒体に格納されるプログラムコード手段を含んでなるコンピュータプログラム製品もまた提供され、前記プログラムがコンピュータ上で実行されると本発明の方法が実施される。コンピュータシステム上で実行されると、コンピュータシステムに本発明の方法を実施するよう命令するプログラムコード手段を搬送波に含んでなるコンピュータプログラム製品がさらに提供される。
本発明はまた、本発明に係る方法を実施するよう構成される装置も提供する。装置は典型的には、PCなどのコンピュータシステムを含んでなる。一実施形態において、コンピュータシステムは、個体から遺伝データを受信するための手段、データを加齢性黄斑変性症対立遺伝子変異に関する情報を含んでなるデータベースと比較するためのモジュール、及び前記比較に基づき個体の加齢性黄斑変性症関連障害に対する罹病性を判定するための手段を含んでなる。
[組成物/食品製造]
本発明の一実施形態において、カスタマイズ組成物の製造は電子的に制御され得る。典型的には、個体に存在する加齢性黄斑変性症対立遺伝子変異に関する情報が電子的に処理されることによりカスタマイズ組成物が作成される。次にカスタマイズ組成物を使用して組成物製造装置の操作を制御するための電子製造指示書が作成され得る。
これらのステップを実行するための装置は典型的には、栄養情報を処理してカスタマイズ組成物を作成するための手段、組成物製造装置の操作を制御するための電子製造指示書を作成する手段、及び組成物製造装置を含んでなる、PCなどのコンピュータシステムを含んでなるであろう。
組成物製造装置は梱包装置を含んでなってもよい。梱包装置は典型的には、組成物を容器(プラスチック製又は紙製の袋又は箱)に梱包する。装置はまた、典型的には梱包後に、組成物にラベルを貼付するための手段を含んでなってもよい。ラベルは、成分リスト、栄養情報、製造日、有効期限、重量、及び組成物が好適な個体のタイプなどの情報を提供し得る。
本発明の一態様の好ましい特徴及び/又は特性は、適宜修正して別の態様に適用可能である。
本発明は以下に示される実施例によってさらに説明される。
[実施例1]
成人個体から繊維ブラシ又はQティップを使用して頬スワブが採取される。頬スワブは解析まで4℃で保管される。このスワブに由来する頬粘膜細胞がDNA解析及び遺伝子型の判定に使用される。DNA抽出が、供給業者(例えばキアゲン社、8634 Hombrechtikon、スイス)に従い標準化プロトコル、例えば「Isolation of DNA from buccal cells using the EZ1 DNA Tissue Kit(キアゲン社、8634 Hombrechtikon、スイス)」を使用して実施される。このプロトコルは、口腔細胞からの全ゲノム及びミトコンドリアDNAの単離用に設計されている。遺伝子型解析は、当業者に周知であるとともに商業サービスを通じて利用可能な多様な技術が関与して実施され得る。
解析には危険因子についての次のハプロタイプのうち1つ又は複数が含まれ得る:
・補体H因子SNP rs1061170、コード変異Y402Hとして知られる
・Alu反復欠失アンジオテンシン変換酵素
・位置Ser163Argでの短鎖コラーゲンCTRP−5多型
・ABCRについての突然変異ABCA4及びABCA1
・パラオキソナーゼ(PON)遺伝子型Gln192Arg及び/又はMet54Leuアポリポタンパク質E(APOE)変異ε2対立遺伝子及びε4対立遺伝子エクソン3における色素上皮由来因子(PEDF)対立遺伝子Met72Thr
・CX3CR1、(ケモカイン、CX3CL1)受容体SNP:V249I及びT280M
・Toll様受容体4変異D299G
・肝性リパーゼ−514C−>T及び肝性リパーゼ−480C−>T多型
・血管内皮増殖因子(VEGF)のVEGF上流プロモーター/リーダー配列における多型SNP−2578C/A、−1154G/A及び−1154G/G、及び−634G/C(以前は転写開始部位に対する位置から+405C/Gと表記された)並びに−634C/C、及びVEGF5’非翻訳領域における多型−460C/T
・MMP−9マイクロサテライト(CA(13−17))多型、すなわち22個以上のCA反復を有する変異
・TIMP3遺伝子における3’スプライス部位変異、つまりスプライス受容部位においてコンセンサス配列CAGをCAAGに変換するイントロン4/エクソン5接合部における一塩基挿入。
列挙される特異的遺伝子についてのハプロタイプの同定は、各遺伝子について引用されるそれぞれの参考文献中の手順に従う。主張される本方法のステップ(a)に従うリスク評価には、上記で考察される個々の方法の1つ又は複数が関わってもよく、すなわち、ゲノム解析及び/又は黄斑色素光学濃度及び/又はキサントフィル及びカロテノイド血漿濃度の測定による。
[実施例2]
頬スワブが個体(成人男性、60歳、実施例1とは異なる個体)から採取され、実施例1に記載されるとおりDNAが抽出された。DNAはSNP rs106110について、つまりY402Hのコード変異に関し、ヘインズ(Haines)ら、Science 308;419頁(2005年)に開示される配列に基づき設計されるプライマー及びプローブを使用して解析された。成人はこの多型を有することが判り、ゼアキサンチンの投与量12mg/日で、1ヶ月後に6mg/日に低減されるコースが推奨された。
[実施例3]
6ミリワット0.5mmのアルゴンレーザスポット(488又は514nm)が65歳のヒト女性からのフラットマウントされたヒト網膜の中心窩に9秒間当てられた。散乱レーザ光が収集され、極低温冷却CCDアレイを用いて、Spex Triple−mateなどの市販の回折格子モノクロメーターにより解析された。信号強度の実際のカロテノイドレベルとの較正はヒトの死後の眼による実験を通じて実現された。
中心窩における黄斑カロテノイドに特有の強いラマンスペクトルが、弱い蛍光バックグラウンドに重なって観察された。レーザスポットが中心窩から偏心して動くと、ラマン信号は漸進的に弱くなった。レーザが中心窩から3mmとなる時までに、ラマン信号の強度は少なくとも20倍低下した。患者はルテインの投与量12mg/日でのコースを処方された。
[実施例4]
450〜550nmの範囲における1ミリワット以下の出力の単色レーザ光が、対象(男性、55歳)の黄斑領域に数秒間、スポットサイズ1mmで当てられた。次に黄斑領域から散乱する光が光ファイバーを介して収集されたうえスペクトル選択システムに伝送され、これによりレイリー散乱光が除去され、及びラマン散乱光が選択された。次に光検出システムにより、黄斑カロテノイドに特有の周波数である約1160〜1520cmでのラマンシフト光の強度が走査及び計測された。対象はルテイン及びゼアキサンチンのコースを双方とも10mg/日の投与量で受けた。
[実施例5及び6]
個体に応じて投与されるべきソフトゼラチンカプセルが次の成分を含んで調製された:
Figure 2009512626
1つ又は複数のカプセルが、好適には朝食とともに摂取され得る。
[実施例7及び8]
ソフトゼラチンカプセルが次の成分を含んで調製された:
Figure 2009512626
[実施例9]
ソフトゼラチンカプセルが次の成分を含んで調製された:
Figure 2009512626
[実施例10]
ソフトゼラチンカプセルが次の成分を含んで調製された:
Figure 2009512626
[実施例11]
ソフトゼラチンカプセルが次の成分を含んで調製された:
Figure 2009512626
[実施例12]
ソフトゼラチンカプセルが次の成分を含んで調製された:
Figure 2009512626
[実施例13〜19]
8個のソフトゼラチンカプセルが次の成分を含んで調製された:
Figure 2009512626

Claims (53)

  1. 加齢性黄斑変性症(AMD)の処置及び/又は予防のための方法であって、
    (a)対象がAMDを発症する、又はAMDに罹患する個別リスクを同定するステップ、及び
    (b)有効量のカロテノイド及び/又はビタミンC、ビタミンE;βカロチン、亜鉛及び/又は銅、及び/又はそれらの混合物(AREDS Cocktail)を前記対象に提供するステップ、を含んでなる方法。
  2. ステップ(a)の同定がゲノム解析又は黄斑色素の光学濃度の計測のいずれかにより達成される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記カロテノイドがルテイン及び/又はゼアキサンチンである、請求項1又は2に記載の方法。
  4. ステップ(a)の同定が血漿及び/又は皮膚中のキサントフィル及び/又はカロテノイドレベルの測定により達成される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記ゲノム解析が実行されることによりAMD発症に関するタンパク質をコードする遺伝子多型が同定される、請求項2〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 補体H因子コード遺伝子における多型が同定される、請求項5に記載の方法。
  7. Alu反復欠失アンジオテンシン変換酵素コード遺伝子における多型が危険因子として同定される、請求項5に記載の方法。
  8. 位置Ser163Argでの短鎖コラーゲンCTRP−5多型コード遺伝子における多型が危険因子として同定される、請求項5に記載の方法。
  9. ABCRについての突然変異ABCA4及びABCA1コード遺伝子における多型が危険因子として同定される、請求項5に記載の方法。
  10. パラオキソナーゼ(PON)遺伝子型Gln192Arg及び/又はMet54Leuアポリポタンパク質E(APOE)変異ε2対立遺伝子及びε4対立遺伝子エクソン3における色素上皮由来因子(PEDF)対立遺伝子Met72Thrコード遺伝子における多型が危険因子として同定される、請求項5に記載の方法。
  11. CX3CR1、(ケモカイン、CX3CL1)受容体SNPであるV249I及びT280Mコード遺伝子における多型が危険因子として同定される、請求項5に記載の方法。
  12. Toll様受容体4変異D299Gコード遺伝子における多型が危険因子として同定される、請求項5に記載の方法。
  13. 肝性リパーゼ−514C−>T及び肝性リパーゼ−480C−−>T多型コード遺伝子における多型が危険因子として同定される、請求項5に記載の方法。
  14. 血管内皮増殖因子(VEGF)のVEGF上流プロモーター/リーダー配列における多型SNP−2578C/A、−1154G/A及び−1154G/G、及び−634G/C(以前は転写開始部位に対する位置から+405C/Gと表記された)並びに−634C/C、及びVEGF5’非翻訳領域多型−460C/Tコード遺伝子における多型が危険因子として同定される、請求項5に記載の方法。
  15. MMP−9マイクロサテライト(CA(13−17))多型、すなわち22個以上のCA反復を有する変異コード遺伝子における多型が危険因子として同定される、請求項5に記載の方法。
  16. TIMP3遺伝子における3’スプライス部位変異、つまりスプライス受容部位内でコンセンサス配列CAGをCAAGに変換するイントロン4/エクソン5接合部における一塩基挿入コード遺伝子における多型が危険因子として同定される、請求項5に記載の方法。
  17. 前記同定が、請求項2〜15に記載の方法のうち2つ以上により、場合によっては請求項4及び5に記載の方法により達成される、請求項1に記載の方法。
  18. 前記カロテノイドがキサントフィルを含んでなる、請求項1〜17のいずれか一項に記載の方法。
  19. ステップ(b)において0.001mg〜20mg、好ましくは0.1mg〜1.0mgのカロテノイド(ルテイン及び/又はゼアキサンチン)が1日体重1kg当たりに投与される、請求項1〜18のいずれか一項に記載の方法。
  20. ステップ(b)において体重1kg当たり0.001mg〜20mg、好ましくは0.1mg〜1.0mgのルテイン及び/又はゼアキサンチンに加えビタミンC(体重1kg当たり1〜約10mg)、βカロチン(体重1kg当たり0.1〜約0.3mg)、ビタミンE(体重1kg当たり1IU〜約10IU)、亜鉛(体重1kg当たり0.1mg〜体重1kg当たり約1.5mg)、銅(体重1kg当たり0.01mg〜体重1kg当たり約0.05mg)が1日当たりに投与される、請求項1〜19のいずれか一項に記載の方法。
  21. AMDの発症リスクがある、又はAMDに罹患していると同定された対象における加齢性黄斑変性症(AMD)の処置及び/又は予防用製剤の製造における、ルテイン及び/又はゼアキサンチンなどのカロテノイド、及び/又はビタミンC、βカロチン、ビタミンE、亜鉛及び銅の混合物の使用。
  22. AMDを発症するリスク、又はAMDへの罹患が、請求項2〜18のいずれか一項に記載される方法により判定されている、請求項21に記載の使用。
  23. 前記製剤が、1日体重1kg当たり0.001mg〜20mg、好ましくは0.1mg〜1.0mgのルテイン及び/又はゼアキサンチンを投与するうえで十分な量のルテイン及び/又はゼアキサンチンなどのカロテノイドを含有する、請求項21又は22に記載の使用。
  24. 個体に投与されるべき物質を判定する方法であって、
    a)個体の加齢性黄斑変性症(AMD)に対する罹病性を判定するステップ、及び
    b)(a)における判定に基づき、当該個体において加齢性黄斑変性症を処置及び/又は予防可能な物質を同定するステップ、を含んでなる方法。
  25. (i)個体のゲノム又は遺伝子解析を実行又は実施するステップ、
    (ii)個体からの、又は個体についての個人情報及び/又は臨床情報に基づき薬理ゲノム学的又は代謝学的プロファイル及び/又はアイデンティティを入手又は準備するステップ、
    (iii)マーカー(例えば、バイオマーカー、個体の体内に存在する化合物など)又は罹病性(加齢性黄斑変性症に対する)の指標となり得る身体条件について検査又はアッセイを(前記個体からの生体試料などで)実施するステップ、
    を含んでなる、請求項24に記載の方法。
  26. c)前記物質(又はそのアイデンティティ)を前記個体に提供(投与又は伝達など)するステップ
    をさらに含んでなる、請求項24又は25に記載の方法。
  27. 罹病性の前記判定が加齢性黄斑変性症に対するリスク又は素因の評価又は判定を含んでなる、請求項24〜26のいずれか一項に記載の方法。
  28. 前記判定がゲノム又は遺伝子解析の実行又は実施を含んでなる、請求項24〜27のいずれか一項に記載の方法。
  29. 前記判定が、加齢性黄斑変性症に対する対立遺伝子変異、多型(SNP)又は遺伝的素因を同定するためのスクリーニングを含んでなる、請求項24〜28のいずれか一項に記載の方法。
  30. 前記判定が、個人情報及び/又は臨床情報などの、前記個体からの関連情報の追加的な入手を含んでなる、請求項24〜29のいずれか一項に記載の方法。
  31. 前記情報が、前記個体の生活様式、健康状態、栄養状態、人種的背景、食事、年齢、性別及び/又は体重についての個人情報を含んでなる、請求項30に記載の方法。
  32. 前記情報が、現在又は過去のビタミン及び/又は薬物処方又は処置、医学的状態及び/又は任意のアレルギーなどの、臨床情報又は医療情報を含んでなる、請求項30に記載の方法。
  33. 前記判定が、体液、及び/又は細胞を含んでなる試料などの個体の生体試料の採取、及び/又は加齢性黄斑変性症の指標としてのバイオマーカーについての試料の分析を含んでなる、請求項24〜32のいずれか一項に記載の方法。
  34. 前記体液が、尿、唾液及び/又は血液及び/又は口腔細胞を含んでなる生体試料である、請求項33に記載の方法。
  35. (b)において投与されるべき前記物質に関して前記個体に対する提案、提示又は推奨が行われる、請求項24〜34のいずれか一項に記載の方法。
  36. 前記物質が、化合物(薬物、医薬品、又は栄養補助物などの)、食材、飼料又は食事補助剤である、請求項24〜35のいずれか一項に記載の方法。
  37. 加齢性黄斑変性症を処置及び/又は予防するための方法であって、
    a)個体が加齢性黄斑変性症(AMD)を発症するリスクを同定又は評価するステップ、及び
    b)加齢性黄斑変性症を予防又は処置できる、又は加齢性黄斑変性症の症状を緩和又は軽減できる有効量の物質を前記個体に提供するステップ、
    を含んでなる方法。
  38. AMD又は加齢性黄斑変性症関連障害に対し罹病性を有する個体向けのカスタマイズ組成物を調製する方法であって、
    (a)前記個体がAMD又は加齢性黄斑変性症関連障害に対し罹病性を有するかどうかを請求項1〜20又は24〜36のいずれか一項に記載の方法により判定するステップ、及び
    (b)前記個体に好適な、又はオーダーメイド化された組成物を調製するステップ、
    を含んでなる方法。
  39. 前記カスタマイズ組成物が加齢性黄斑変性症(又は加齢性黄斑変性症関連障害)を予防又は軽減する成分を含んでなる、及び/又は加齢性黄斑変性症(又は加齢性黄斑変性症関連障害)の原因となる、又はそれを悪化させる成分を含まない、請求項38に記載の方法。
  40. 前記カスタマイズ組成物が治療物質を含んでなる、請求項38に記載の方法。
  41. 加齢性黄斑変性症(又は加齢性黄斑変性症関連障害)に対し罹病性を有する個体に好適な組成物を提供するステップを含んでなる、カスタマイズ組成物を提供する方法であって、前記個体は加齢性黄斑変性症(又は加齢性黄斑変性症関連障害)に対し罹病性を有すると(例えば、遺伝学的に)判定されている、方法。
  42. 加齢性黄斑変性症(又は加齢性黄斑変性症関連障害)の処置用物質を同定するための方法であって、
    (a)加齢性黄斑変性症対立遺伝子変異をコードする加齢性黄斑変性症対立遺伝子変異ポリペプチド又はポリヌクレオチドを検査薬と接触させるステップ、及び
    (b)前記薬剤が前記ポリペプチドとの結合能又は前記ポリペプチド又はポリヌクレオチドの活性又は発現の調節能を有するかどうかを判定するとともに前記物質(又はそのアイデンティティ)を個体に提供(投与又は伝達など)するステップ、
    を含んでなる方法。
  43. 請求項1〜20のいずれか一項に記載の方法により加齢性黄斑変性症(又は加齢性黄斑変性症関連障害)に対し罹病性を有すると同定された個体における加齢性黄斑変性症(又は加齢性黄斑変性症関連障害)の予防又は処置用製剤の製造における、加齢性黄斑変性症(又は加齢性黄斑変性症関連障害)に治療効果を有する化合物の使用。
  44. 加齢性黄斑変性症(又は加齢性黄斑変性症関連障害)について個体を処置する方法であって、前記個体に対しAMD又は関連障害を予防又は処置する(有効量の)治療化合物を投与するステップを含んでなり、前記個体は請求項1〜20のいずれか一項に記載の方法により加齢性黄斑変性症関連障害に対し罹病性を有することが同定されている、方法。
  45. 加齢性黄斑変性症対立遺伝子変異及び場合によりその加齢性黄斑変性症、又は加齢性黄斑変性症関連障害との関連性及び/又は加齢性黄斑変性症を予防又は処置可能な物質に関する情報を含んでなるデータベース。
  46. 個体が加齢性黄斑変性症(AMD)、又は加齢性黄斑変性症関連障害に対し罹病性を有するかどうかを判定するための方法であって、
    (a)前記個体に存在する1つ又は複数の加齢性黄斑変性症対立遺伝子変異のデータをコンピュータシステムに入力するステップ、
    (b)前記データを、加齢性黄斑変性症対立遺伝子変異及び変異に付随する加齢性黄斑変性症罹病性に関する情報を含んでなるコンピュータデータベースと比較するステップ、及び
    (c)前記比較に基づき前記個体が加齢性黄斑変性症(又は加齢性黄斑変性症関連障害)に対し罹病性を有するかどうかを判定するステップ、
    を含んでなる方法。
  47. コンピュータ上で実行されると請求項46に記載の全ステップを実施するための、プログラムコード手段を含んでなるコンピュータプログラム。
  48. コンピュータ上で実行されると請求項24に記載の方法を実施するための、コンピュータ可読媒体に格納されるプログラムコード手段を含んでなるコンピュータプログラム製品。
  49. コンピュータシステム上で実行されると前記コンピュータシステムに請求項48に記載の方法を実施するよう命令するプログラムコード手段を搬送波上に含んでなるコンピュータプログラム製品。
  50. 請求項46に記載の方法を実施するよう構成されるコンピュータシステムであって、
    (a)前記個体に存在する1つ又は複数の加齢性黄斑変性症対立遺伝子変異のデータを受信するための手段、
    (b)前記データを、加齢性黄斑変性症対立遺伝子変異及び前記変異に付随する加齢性黄斑変性症罹病性に関する情報を含んでなるデータベースと比較するためのモジュール、及び
    (c)前記比較に基づき前記個体が加齢性黄斑変性症、又は加齢性黄斑変性症関連障害に対し罹病性を有するかどうかを判定するための手段、
    を含んでなるコンピュータシステム。
  51. 加齢性黄斑変性症、又は加齢性黄斑変性症関連障害に対し罹病性を有する個体向けにカスタマイズ組成物を調製する方法であって、
    (a)請求項46に記載の方法により前記個体が加齢性黄斑変性症関連障害に対し罹病性を有するかどうかを判定するステップ、
    (b)前記個体に好適なカスタマイズ組成物を(例えば電子的に)作成するステップ、
    (c)場合により、電子製造指示書を作成して前記カスタマイズ組成物に従い組成物製造装置の操作を制御するステップ、及び
    (d)(前記電子製造指示書に従い)前記カスタマイズ組成物を製造するステップ、
    を含んでなる方法。
  52. (e)前記個体に好適なカスタマイズ組成物の調合を電子的に作成するための手段、
    (f)電子製造指示書を作成して前記カスタマイズ組成物に従い組成物製造装置の操作を制御するための手段、及び
    (g)組成物製品製造装置、
    をさらに含んでなる、請求項51に記載のコンピュータシステム。
  53. カスタマイズ組成物を作製するための請求項52に記載のコンピュータシステムの使用。
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