JP2009509658A - ヒドロゲルを用いる経皮薬剤送達システム、装置及び方法 - Google Patents

ヒドロゲルを用いる経皮薬剤送達システム、装置及び方法 Download PDF

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Abstract

生体界面への1つ又は複数の治療用活性物質の経皮送達のためのシステム、装置及び方法。対象の生体界面への1つ又は複数の治療用活性物質の経皮送達のためのイオントフォレーシス薬剤送達システムが提供される。イオントフォレーシス薬剤送達システムは、少なくとも1つの活性物質貯留槽を包含する。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの活性物質貯留槽は、1つ又は複数の活性物質を組入れるための主鎖修飾ヒドロゲルマトリクスを包含する。
【選択図】 図1A

Description

本開示は一般的に、イオントフォレーシスの分野に、さらに特定的にはヒドロゲルマトリクスを用いる経皮薬剤送達システム、装置及び方法に関する。
[関連出願の相互参照]
本出願は、米国仮特許出願第60/722,789号(2005年9月30日提出)(この記載内容はその全体において参照により本明細書中で援用される)の米国特許法第119条(e)項下での利益を主張する。
イオントフォレーシスは、同様に荷電された活性物質及び/又はそのビヒクルを含有するイオントフォレーシスチャンバに隣接した電極に電位を印加することにより、活性物質(例えば荷電物質、イオン化化合物、イオン性薬剤、治療薬、生体活性物質等)を生体界面(例えば皮膚、粘膜等)に運ぶために起電力及び/又は電流を用いる。
イオントフォレーシス装置は、典型的には、電源、例えば化学電池又は外部電源の反対極又は端子に各々接続される作用側電極構造体及び対向電極構造体を包含する。各電極構造体は、典型的には、起電力及び/又は電流を印加するためのそれぞれの電極要素を包含する。このような電極要素はしばしば、犠牲要素又は化合物、例えば銀又は塩化銀を含む。活性物質は陽イオン性又は陰イオン性のいずれでもあり得、電源は、活性物質の極性に基づいて適切な電圧極性を印加するように構成され得る。イオントフォレーシスは、有益には、活性物質の送達速度を増強するか又は制御するために用いられ得る。活性物質は、貯留槽、例えばキャビティ中に保存され得る(例えば米国特許第5,395,310号参照)。代替的には、活性物質は、多孔性構造又はゲルのような貯留槽中に保存され得る。イオン交換膜は、活性物質貯留槽と生体界面との間の極性選択的障壁として役立つように配置され得る。典型的には、一の特定の型のイオン(例えば荷電した活性物質)に関してのみ透過性の膜は、皮膚又は粘膜からの逆荷電イオンの逆流を防止する。
イオントフォレーシス装置の商業的受入れは、種々の因子、例えば製造コスト、保存寿命、貯蔵中の安定性、活性物質送達の効率及び/又は適時性、生物学的能力、及び/又は廃棄問題に依存する。イオントフォレーシス装置の商業的受入れは、種々の生体界面、例えば組織障壁を通過して薬剤を保持し、送達するそれらの能力にも依存する。例えば、イオントフォレーシス装置中に薬剤をパッケージし、そしてそれらを送達するための新規のアプローチを有することが望ましい。
本開示は、上記の1つ又は複数の欠点を克服し、そしてさらなる関連の利点を提供することに関する。
一態様において、本開示は、1つ又は複数の治療用活性物質の生体界面への経皮送達を提供するイオントフォレーシス薬剤送達装置に関する。イオントフォレーシス薬剤送達装置は、少なくとも1つの活性物質貯留槽、及び少なくとも1つの活性物質貯留槽から生体界面に1つ又は複数の治療剤を移動させる起電力を提供するように動作可能な少なくとも1つの作用側電極要素を含む作用側電極構造体を含む。
いくつかの実施の形態において、少なくとも1つの活性物質貯留槽はヒドロゲルマトリクスを含み、このヒドロゲルマトリクスが、ポリ(アミドアミン)、ポリ(ジメチルシロキサン)、ポリ(ヒドロキシエチルメタクリレート)、ポリ(N−イソプロピルアクリルアミド)、ポリ[1−ビニル−2−ピロリドン−コ−(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)]、ポリ(アクリルアミド)、ポリ(アクリル酸)、ポリ(メタクリル酸)、ポリ(エチレングリコール)、ポリ(エチレングリコールモノメタクリレート)、ポリ(メタクリロイルオキシエチル5−アミノサリチラート)、ポリ(メタクリル酸)−コ−ポリ(エチレングリコール)、ポリ(ビニルアルコール)、及びポリ(ビニル−ピロリドン)、ポリ[メタクリル酸−コ−ポリエチレングリコールモノメタクリレート−コ−メタクリロイルオキシエチル5−アミノサリチラート]、ポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート−コ−メチルメタクリレート)、ポリ(アクリルアミド)、ポリ(アミノプロルイ(aminoproly)メタクリルアミド)、ポリ(N−(3−アミノプロピル)メタクリルアミド)、及びポリ(N,N−ジメチル−2−アミノエチルメタクリレート)若しくはこれらのコポリマー、ブロックコポリマー、グラフトコポリマー、並びにこれらのヘテロポリマー、又はこれらの組合せから選択される少なくとも1つのポリマーを含む。
別の態様において、本開示は、1つ又は複数の治療用活性物質の生体界面への経皮送達を提供するイオントフォレーシス薬剤送達装置に関する。イオントフォレーシス薬剤送達装置は、少なくとも1つの作用側電極要素、少なくとも1つの内部活性物質貯留槽、及び最外部活性物質貯留槽を含む。少なくとも1つの内部活性物質貯留槽が少なくとも1つの作用側電極要素と最外部活性物質貯留槽との間に配置される。作用側電極構造体は電位を与えるように動作可能である。
最外部活性物質貯留槽は表面を有するヒドロゲルマトリクスを含む。ヒドロゲルマトリクスは、ポリ(アミドアミン)、ポリ(ジメチルシロキサン)、ポリ(ヒドロキシエチルメタクリレート)、ポリ(N−イソプロピルアクリルアミド)、ポリ[1−ビニル−2−ピロリドン−コ−(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)]、ポリ(アクリルアミド)、ポリ(アクリル酸)、ポリ(メタクリル酸)、ポリ(エチレングリコール)、ポリ(エチレングリコールモノメタクリレート)、ポリ(メタクリロイルオキシエチル5−アミノサリチラート)、ポリ(メタクリル酸)−コ−ポリ(エチレングリコール)、ポリ(ビニルアルコール)、及びポリ(ビニル−ピロリドン)、ポリ[メタクリル酸−コ−ポリエチレングリコールモノメタクリレート−コ−メタクリロイルオキシエチル5−アミノサリチラート]、ポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート−コ−メチルメタクリレート)、ポリ(アクリルアミド)、ポリ(アミノプロルイメタクリルアミド)、ポリ(N−(3−アミノプロピル)メタクリルアミド)、及びポリ(N,N−ジメチル−2−アミノエチルメタクリレート)若しくはこれらのコポリマー、ブロックコポリマー、グラフトコポリマー、並びにこれらのヘテロポリマー、又はこれらの組合せから選択される少なくとも1つのポリマーを含み得る。
さらに別の態様において、本開示は少なくとも1つの陽イオン性、陰イオン性、又はイオン化可能活性物質を経皮投与する方法に関する。この方法は、対象の生体界面上にイオントフォレーシス送達装置の作用側電極構造体及び対向電極構造体を位置付けることを含む。いくつかの実施の形態では、作用側電極構造体は、ヒドロゲルマトリクスと活性物質貯留槽に貯蔵される少なくとも1つの陽イオン性、陰イオン性、又はイオン化可能活性物質とを含む活性物質貯留槽を含む。
ヒドロゲルマトリクスは、ポリ(アミドアミン)、ポリ(ジメチルシロキサン)、ポリ(ヒドロキシエチルメタクリレート)、ポリ(N−イソプロピルアクリルアミド)、ポリ[1−ビニル−2−ピロリドン−コ−(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)]、ポリ(アクリルアミド)、ポリ(アクリル酸)、ポリ(メタクリル酸)、ポリ(エチレングリコール)、ポリ(エチレングリコールモノメタクリレート)、ポリ(メタクリロイルオキシエチル5−アミノサリチラート)、ポリ(メタクリル酸)−コ−ポリ(エチレングリコール)、ポリ(ビニルアルコール)、及びポリ(ビニル−ピロリドン)、ポリ[メタクリル酸−コ−ポリエチレングリコールモノメタクリレート−コ−メタクリロイルオキシエチル5−アミノサリチラート]、ポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート−コ−メチルメタクリレート)、ポリ(アクリルアミド)、ポリ(アミノプロルイメタクリルアミド)、ポリ(N−(3−アミノプロピル)メタクリルアミド)、及びポリ(N,N−ジメチル−2−アミノエチルメタクリレート)若しくはこれらのコポリマー、ブロックコポリマー、グラフトコポリマー、並びにこれらのヘテロポリマー、又はこれらの組合せから選択される少なくとも1つのポリマーを含み得る。
この方法は、十分な量の電流を印加させ、活性物質貯留槽から対象の生体界面に、少なくとも1つの陽イオン性、陰イオン性、又はイオン化可能活性物質を輸送し、且つ治療的有効量の少なくとも1つの陽イオン性、陰イオン性、又はイオン化可能活性物質を投与する、印加することをさらに含む。
添付の図面中では、同一参照番号は類似の要素又は作用を示す。添付の図中の要素のサイズ及び相対位置は、必ずしもスケール通りには描かれていない。例えば、種々の要素の形状及び角度はスケール通りには描かれていないし、これらの要素のいくつかは、添付の図面を見やすくするために随意に拡大され、配置される。さらに、図示される要素の特定の形状は、その特定の要素の実際の形状に関する何らの情報をも伝えるよう意図されておらず、専ら添付の図面中での認識を容易にするために選択されている。
下記において、或る種の特定の詳細は、種々の開示実施形態の十分な理解を提供するために含まれる。しかしながら、実施形態は1つ又は複数のこれらの特定の詳細なしに、或いは他の方法、構成成分、材料等を用いて実行され得ると当業者は認識する。その他の場合、イオントフォレーシス装置に関連した電圧及び/又は電流調整器を含むがこれには限定されない既知の構造物は、実施形態の不必要に曖昧な記述を避けるために詳細に示されても記載されてもいない。
文脈から他の解釈が必要とされない限り、以下の明細書及び添付の特許請求の範囲全体を通して、「含む(comprise)」という語及びその変形、例えば「含む(comprises)」及び「含む(comprising)」は、公然の包括的意味で、「包含するが、限定されない」と解釈されるべきである。
本明細書全体を通して、「一実施形態」又は「1つの実施形態」又は「別の実施形態において」という言及は、実施形態に関連して記載される特定の関連のある特徴、構造又は特質が少なくとも1つの実施形態に包含されるということを意味する。したがって本明細書全体を通して種々の箇所における「一実施形態における」又は「1つの実施形態における」又は「別の実施形態における」という語句の出現は、必ずしもすべてが同一実施形態を指すわけではない。さらに、特定の特徴、構造又は特質は、1つ又は複数の実施形態において任意の好適な態様で組合せられ得る。
本明細書及び添付の特許請求の範囲で用いる場合、単数形「a」、「an」及び「the」は、文脈が明らかにそうでないことを示さない限り、複数の指示物を包含するということに留意すべきである。したがって例えば「電極要素」を含めたイオントフォレーシス装置への言及は、単一電極要素、或いは2つ以上の電極要素を包含する。「又は」という用語は一般的に、はっきりと別記しない限り、「及び/又は」を含めた意味で用いられるということにも留意すべきである。
本明細書中で用いる場合、「膜」という用語は、透過性である場合も、透過性でない場合もある境界、層、障壁、又は物質を意味する。「膜」という用語はさらに、界面を指し得る。別記しない限り、膜は、固体、液体又はゲルの形態をとり得るし、そして明確な格子、非架橋構造又は架橋構造を有しても、有しなくてもよい。
本明細書中で用いる場合、「イオン選択膜」という用語は、イオンに対して実質的に選択性であり、或る種のイオンを通すが、他のイオンの通過を遮断する膜を意味する。イオン選択膜は、例えば電荷選択膜の形態をとり得、又は半透性膜の形態をとり得る。
本明細書中で用いる場合、「電荷選択膜」という用語は、主にイオンにより保有される極性又は電荷に基づき、イオンを実質的に通過及び/又は実質的に遮断する膜を意味する。電荷選択膜は典型的にはイオン交換膜を指し、そしてこれらの用語は、本明細書中で及び添付の特許請求の範囲において互換的に用いられる。電荷選択膜又はイオン交換膜は、陽イオン交換膜、陰イオン交換膜及び/又は両極性膜の形態をとり得る。陽イオン交換膜は、陽イオンの通過を実質的に許容し、そして陰イオンを実質的に遮断する。市販の陽イオン交換膜の例としては、NEOSEPTA、CM−1、CM−2、CMX、CMS及びCMB(株式会社トクヤマ)の呼称で入手可能なものが挙げられる。逆に陰イオン交換膜は、陰イオンの通過を実質的に許容し、そして陽イオンを実質的に遮断する。市販の陰イオン交換膜の例としては、NEOSEPTA、AM−1、AM−3、AMX、AHA、ACH及びACS(同じく株式会社トクヤマ)の呼称で入手可能なものが挙げられる。
本明細書及び添付の特許請求の範囲で用いる場合、「両極性膜」という用語は、2つの異なる電荷又は極性に対して選択的である膜を意味する。別記しない限り、両極性膜は、一体膜構造、多重膜構造又は積層膜の形態をとり得る。一体膜構造は、陽イオン交換物質又は基を含む第一の部分と、陰イオン交換物質又は基を含む第一の部分と向き合った第二の部分とを包含し得る。多重膜構造(例えば二重皮膜構造)は、陰イオン交換膜に積層されるか又はそうでなければ結合される陽イオン交換膜を含み得る。陽イオン及び陰イオン交換膜は最初に異なる構造物として出発し、そしてその結果生じる両極性膜の構造中でそれらの弁別性を保持し得るか、又は保持し得ない。
本明細書及び添付の特許請求の範囲で用いる場合、「半透性膜」という用語は、イオンのサイズ又は分子量に基づいて実質的に選択的である膜を意味する。したがって半透性膜は、第一の分子量又はサイズのイオンを実質的に通す一方で、第一の分子量又はサイズより大きい第二の分子量又はサイズのイオンの通過を実質的に遮断する。或る実施形態では、半透性膜は、第一の速度で或る分子の通過を許容し、或る他の実施形態では、第一の速度と異なる第二の速度で或る他の分子の通過を許容し得る。さらなる実施形態では、「半透性膜」は或る種の選択された分子のみの通過を許容する選択的透過性膜の形態をとり得る。
本明細書及び添付の特許請求の範囲で用いる場合、「多孔性膜」という用語は、問題のイオンに関して実質的に選択的ではない膜を意味する。例えば多孔性膜は、極性に基づいて実質的に選択的でなく、且つ対象の要素又は化合物の分子量又はサイズに基づいて実質的に選択的でないものである。
本明細書及び添付の特許請求の範囲で用いる場合、「ゲルマトリクス」という用語は、三次元網目構造、固体中の液体のコロイド懸濁液、半固体、架橋ゲル、非架橋ゲル、ゼリー様状態等の形態をとる貯留槽の型を意味する。いくつかの実施形態では、ゲルマトリクスは、絡み合い高分子(例えば円柱状ミセル)の三次元網目構造から生じ得る。いくつかの実施形態では、ゲルマトリクスは、ヒドロゲル、オルガノゲル等を包含し得る。ヒドロゲルは、例えばゲルの形態で実質的に水で構成される架橋親水性ポリマーの三次元網目構造を指す。ヒドロゲルは、正味正電荷又は負電荷を有し得るか、又は中性であり得る。
本明細書及び添付の特許請求の範囲で用いる場合、「貯留槽」という用語は、液体状態、固体状態、気体状態、混合状態及び/又は遷移状態で、要素、化合物、製剤組成物、活性物質等を保有するための任意の形態のメカニズムを意味する。例えば別記しない限り、貯留槽は、一構造物により形成される1つ又は複数のキャビティを含み得るし、そしてこのようなものが少なくとも一時的に要素又は化合物を保有し得る場合には、1つ又は複数のイオン交換膜、半透性膜、多孔性膜及び/又はゲルを含み得る。典型的には、貯留槽は、生体界面への起電力及び/又は電流による生物学的活性物質の放出の前に、このような物質を保有する役割を果たす。貯留槽は、電解質溶液も保有し得る。
本明細書及び添付の特許請求の範囲で用いる場合、「活性物質(active agent)」という用語は、任意の宿主、動物、脊椎動物又は無脊椎動物、例えば魚類、哺乳類、両生類、爬虫類、鳥類及びヒトからの生物学的応答を引き出す化合物、分子又は治療物質を指す。活性物質の例としては、治療用物質、薬学的物質、調合薬(例えば薬剤、治療用化合物、薬学的塩等)、非調合薬(例えば化粧用物質等)、ワクチン、免疫学的作用物質、局所麻酔薬又は全身麻酔薬又は鎮痛剤、抗原又はタンパク質又はペプチド、例えばインスリン、化学療法薬、抗腫瘍薬が挙げられる。
いくつかの実施形態では、「活性物質」という用語はさらに、活性物質、並びにその薬理学的活性塩、薬学的に許容可能な塩、プロドラッグ、代謝産物、類縁体等を指す。いくつかのさらなる実施形態では、活性物質としては、少なくとも1つのイオン性、陽イオン性、イオン化可能及び/又は中性治療薬及び/又はそれらの薬学的に許容可能な塩が挙げられる。さらに他の実施形態では、活性物質は、水性媒質中で正に荷電され及び/又は正電荷を生じ得る1つ又は複数の「陽イオン性活性物質」を含み得る。例えば多数の生物学的活性物質は、陽性イオンに容易に転化可能であるか又は水性媒質中で正荷電イオン及び対イオンに解離し得る官能基を有する。その他の活性物質は、分極されるか又は分極可能であり、即ち別の部分に比べてある部分で極性を示す。例えばアミノ基を有する活性物質は、典型的には、固体状態でアンモニウム塩形態をとり、そして適切なpHの水性媒質中で遊離アンモニウムイオン(NH )に解離することができる。
「活性物質」という用語は、電気浸透圧流により送達され得る電気的に中性な作用物質、分子又は化合物も指す。電気的に中性な作用物質は、典型的には、例えば電気泳動中の溶媒の流れにより運ばれる。したがって適切な活性物質の選択は、当業者の知識内である。
いくつかの実施形態において、1つ又は複数の活性物質は、鎮痛薬、麻酔薬、麻酔薬ワクチン、抗生剤、アジュバント、免疫学的アジュバント、免疫原、寛容原、アレルゲン、トル様受容体アゴニスト、トル様受容体アンタゴニスト、免疫アジュバント、免疫調節物質、免疫応答物質、免疫刺激物質、特異的免疫刺激物質、非特異的免疫刺激物質、及び免疫抑制物質、又はこれらの組合せから選択されてもよい。
このような活性物質の非限定的な例としては、リドカイン、アルチカイン及び−カイン群の他のもの、モルヒネ、ヒドロモルホン、フェンタニル、オキシコドン、ヒドロコドン、ブプレノルフィン、メタドン及び同様のオピオイドアゴニスト、コハク酸スマトリプタン、ゾルミトリプタン、ナラトリプタンHCl、安息香酸リザトリプタン、リンゴ酸アルモトリプタン、コハク酸フロバトリプタン及び他の5−ヒドロキシトリプタミン1受容体サブタイプアゴニスト、レシキモド(resiquimod)、イミキモド(imiquidmod)並びに同様のTLR7及びTLR8のアゴニスト及びアンタゴニスト、ドンペリドン、塩酸グラニセトロン、オンダンセトロン及びこのような鎮吐剤、酒石酸ゾルピデム及び同様の睡眠剤、L−ドーパ及び他の抗パーキンソン病薬、アリピプラゾール、オランザピン、クエチアピン、リスペリドン、クロザピン及びジプラシドン並びに他の精神安定剤、エクセナチド等の糖尿病薬、並びに肥満及び他の疾患の治療用のペプチド及びタンパク質が挙げられる。
麻酔活性物質又は鎮痛薬のさらなる非限定的な例としては、アンブカイン、アメトカイン、p−アミノ安息香酸イソブチル、アモラノン、アモキセカイン、アミロカイン、アプトカイン、アザカイン、ベンカイン、ベノキシネート、ベンゾカイン、N,N−ジメチルアラニルベンゾカイン、N,N−ジメチルグリシルベンゾカイン、グリシルベンゾカイン、β−アドレナリン受容体アンタゴニストベトキシカイン、ブメカイン、ブピバカイン(bupivicaine)、レボブピバカイン(levobupivicaine)、ブタカイン、ブタンベン、ブタニリカイン、ブテタミン、ブトキシカイン、メタブトキシカイン、カルビゾカイン(carbizocaine)、カルチカイン、セントブクリジン(centbucridine)、セパカイン(cepacaine)、セタカイン(cetacaine)、クロロプロカイン、コカエチレン、コカイン、プソイドコカイン、シクロメチカイン、ジブカイン、ジメチソキン、ジメトカイン、ジペロドン、ジクロニン、エコグニン(ecognine)、エコゴニジン(ecogonidine)、アミノ安息香酸エチル、エチドカイン、ユープロシン、フェナルコミン、フォモカイン、ヘプタカイン、ヘキサカイン、ヘキソカイン、ヘキシルカイン、ケトカイン、ロイシノカイン、レボキサドロール、リグノカイン、ロツカイン、マーカイン、メピバカイン、メタカイン、塩化メチル、ミルテカイン、ネパイン、オクタカイン、オルトカイン、オキセタゼイン、パレントキシカイン(parenthoxycaine)、ペンタカイン、フェナシン、フェノール、ピペロカイン、ピリドカイン、ポリドカノール、ポリカイン、プリロカイン、プラモキシン、プロカイン(ノボカイン(登録商標))、ヒドロキシプロカイン、プロパノカイン、プロパラカイン、プロピポカイン、プロポキシカイン、ピロカイン、カタカイン、リノカイン、リソカイン、ロドカイン、ロピバカイン、サリチルアルコール、テトラカイン、ヒドロキシテトラカイン、トリカイン(tolycaine)、トラペンカイン、トリカイン(tricaine)、トリメカイン、トロパコカイン、ゾラミン、これらの薬学的に許容可能な塩、及びこれらの混合物が挙げられる。
本明細書及び添付の特許請求の範囲で用いる場合、「対象(subject)」という用語は、一般的に、任意の宿主、動物、脊椎動物又は無脊椎動物を指し、そして魚類、哺乳類、両生類、爬虫類、鳥類及び特にヒトを含む。
本明細書及び添付の特許請求の範囲で用いる場合、「アゴニスト」という用語は、受容体(例えばトル様受容体等)と結合することで細胞性応答を生じ得る化合物を指す。アゴニストは、受容体と直接結合するリガンドであり得る。代替的には、アゴニストは、受容体を直接結合する別の分子と複合体を形成することにより、或いはそうでなければ受容体に直接結合するように化合物の修飾を生じることにより、間接的に受容体と結合し得る。
本明細書及び添付の特許請求の範囲で用いる場合、「アンタゴニスト」という用語は、受容体(例えばトル様受容体等)と結合することで細胞性応答を阻害し得る化合物を指す。アンタゴニストは、受容体と直接結合するリガンドであり得る。代替的には、アンタゴニストは、受容体と直接結合する別の分子と複合体を形成することにより、或いはそうでなければ受容体に直接結合するように化合物の修飾を生じることにより、間接的に受容体と結合し得る。
本明細書及び添付の特許請求の範囲で用いる場合、「有効量」又は「治療的有効量」という用語は、所望の結果を達成するための投与量で及び必要な時間の間の有効な量を含む。薬学的作用物質を含有する組成物の有効量は、対象の疾患の段階、年齢、性別及び体重のような因子により変わり得る。
本明細書及び添付の特許請求の範囲で用いる場合、「鎮痛薬」という用語は、対象の身体の一領域における神経感覚を減少、緩和、低減、軽減、又は消滅させる作用物質を指す。いくつかの実施形態では神経感覚は疼痛に関連し、他の態様においては、神経感覚は不快感、痒み、灼熱痛、過敏、刺痛、「爬行」圧感、温度変動(例えば発熱)、炎症、疼痛又はその他の神経感覚に関する。
本明細書及び添付の特許請求の範囲で用いる場合、「麻酔薬」という用語は、対象の身体の一領域における感覚の可逆的喪失を生じる作用物質を指す。いくつかの実施形態では、麻酔薬は、それが対象の身体の一特定領域のみにおける感覚の喪失を生じる場合、「局所麻酔薬」であるとみなされる。
当業者が認識するように、いくつかの作用物質は、周囲の状況及びその他の変数、例えば投与量、送達方法、医学的条件又は医学的処置、並びに個々の対象の遺伝的素質(これらに限定されない)によって、鎮痛薬及び麻酔薬の両方として作用し得る。さらに、他の目的のために典型的に用いられる作用物質は、或る種の周囲状況下で又は特定条件下では、局所麻酔性又は膜安定特性を保有し得る。
本明細書及び添付の特許請求の範囲で用いる場合、「免疫原」という用語は、免疫応答を引き出す任意の作用物質を指す。免疫原の例としては、天然又は合成(例えば修飾)ペプチド、タンパク質、脂質、オリゴヌクレオチド(RNA、DNA等)、化学物質又はその他の作用物質が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書及び添付の特許請求の範囲で用いる場合、「アレルゲン」という用語は、アレルギー性応答を引き出す任意の作用物質を指す。アレルゲンのいくつかの例としては、化学物質及び植物、薬剤(例えば抗生物質、血清)、食物(例えばミルク、小麦、卵等)、細菌、ウイルス、その他の寄生生物、吸入因子(埃、花粉、香料、煙)、及び/又は物理的作因(熱、光、摩擦、放射線)が挙げられるが、これらに限定されない。本明細書中で用いる場合、アレルゲンは免疫原であり得る。
本明細書及び添付の特許請求の範囲で用いる場合、「アジュバント」という用語及びその任意の派生物は、それ自体が投与される場合、(たとえあったとしても)わずかな直接作用を有しながら、別の作用物質の作用を修飾する作用物質を指す。例えばアジュバントは、製剤の潜在効力又は効能を増大し得るか、或いはアジュバントは免疫応答を変えるか又はそれに影響を及ぼし得る。
本明細書及び添付の特許請求の範囲で用いる場合、「ビヒクル」、「担体」、「薬学的ビヒクル」、「薬学的担体」、「薬学的に許容可能なビヒクル」又は「薬学的に許容可能な担体」という用語は互換的に用いられ、そして通常は薬学的組成物を製造するために製薬産業で用いられる薬学的に許容可能な固体又は液体の、希釈又は封入するための、充填又は運搬作用物質を指す。ビヒクルの例としては、対象に接触するのに用いるのに適している任意の液体、ゲル、軟膏、クリーム、溶剤、希釈剤、流体軟膏基剤、小胞、リポソーム、ニソーム、エタソーム、トランスフェルソーム、ウィロソーム、環状オリゴ糖、非イオン性界面活性物質小胞、リン脂質界面活性物質小胞、ミセル等が挙げられる。
いくつかの実施形態では、薬学的ビヒクルは、薬理学的活性物質を含む及び/又は送達するが、一般的に他の面では薬理学的に不活性であると考えられる組成物を指す。いくつかの他の実施形態では、薬学的ビヒクルは、例えば損傷、さらなる損傷又は要素への曝露などの状態からの適用部位に対する防御を提供することにより、粘膜又は皮膚などの部位に適用された場合に、何らかの治療効果を有し得る。したがっていくつかの実施形態では、薬学的ビヒクルは、処方物中に薬理学的作用物質を伴わずに防御のために用いられ得る。
本明細書及び添付の特許請求の範囲で用いる場合、「官能基」という用語は一般に、物(例えば表面、分子、ポリマー、物質、粒子、ナノ粒子等)に特定の特性又は特別な機能を付与する化学基を指す。例えば化学基の例としては、その官能基を含む物に或る種の特徴的特質を付与する原子、原子の配置、原子分子、部分等の会合基、が挙げられる。例示的な特徴的特質及び/又は機能としては、化学的特性、化学反応特性、会合特性、静電的相互作用特性、結合特性、生体適合特性等が挙げられる。いくつかの実施形態では、官能基としては、1つ又は複数の非極性、親水性、疎水性、親有機性、親油性、疎油性、酸性、塩基性、中性等の官能基が挙げられる。
本明細書中で提示される見出しは、便宜上に過ぎず、当該実施形態の範囲又は意味を説明するものではない。
図1A及び図1Bは、対象に1つ又は複数の活性物質を送達するための例示的イオントフォレーシス薬剤送達システムを示す。システム6は、それぞれ作用側電極構造体12及び対向電極構造体14並びに電源16を含めたイオントフォレーシス装置8を包含する。作用側電極構造体12及び対向電極構造体14は、イオントフォレーシスにより、生体界面18(例えば皮膚又は粘膜の一部)に作用側電極構造体12中に含有される活性物質を供給するために電源16と電気的に結合可能である。イオントフォレーシス装置8は、任意に、非導電性生体適合性ライナー(backing)19を包含する。いくつかの実施形態では、非導電性生体適合性ライナー19は、イオントフォレーシス装置8を包む。いくつかの他の実施形態では、非導電性生体適合性ライナー19は、対象の生体界面18とイオントフォレーシス装置8を物理的に結合する。いくつかの実施形態では、システム6は、対象の生体界面への1つ又は複数の治療用活性物質の経皮送達を提供し、そして限られた時間に渡って対象における痛覚消失又は感覚消失(aesthesia)を誘導するように構成される。
図2A及び図2Bに示したように、作用側電極構造体12はさらに、作用側電極構造体12の内部20から外部22に向けて、作用側電極要素24、電解質28を保存する電解質貯留槽26、内部イオン選択膜30、1つ又は複数の活性物質36を貯留する1つ又は複数の活性物質貯留槽34、付加的活性物質40を任意に貯蔵する任意の最外部イオン選択膜38、並びに最外部イオン選択膜38の外表面44により担持される任意のさらなる活性物質42を含み得る。作用側電極構造体12はさらに、任意の外部リリースライナー46を含み得る。
少なくとも1つの活性物質貯留槽34は、1つ又は複数の活性物質36、40、42を輸送、送達、封入及び/又は保持するためのビヒクルを装荷することが可能である。いくつかの実施形態では、ビヒクルは、ヒドロゲルマトリクスの形態をとり得る。ビヒクルの例としては、分解性又は非分解性ポリマー、ヒドロゲル、オルガノゲル、リポソーム、ニソーム、エタソーム、トランスフェルソーム、ウィロソーム、環状オリゴ糖、非イオン性界面活性物質小胞、リン脂質界面活性物質小胞、ミセル、ミクロスフェア、クリーム、乳濁液、ローション、ペースト、ゲル、軟膏、オルガノゲル等、並びに対象の皮膚又は粘膜を通過する作用物質の輸送を可能にする任意のマトリクスが挙げられる。少なくとも1つの実施形態において、ビヒクルは、本明細書中に開示される組成の処方物の制御された放出を可能にする。
当業者が理解するように、例えば1つ又は複数の活性物質36、40、42を輸送するための薬学的に許容可能なビヒクルを形成するために用いられる薬学的処方物は、当該技術分野で容易に理解される。例えば軟膏は、ペトロラタム又はその他の石油誘導体をベースにした半固体調製物であり得る。乳濁液は、油中水型又は水中油型であり、例としてはセチルアルコール、グリセリルモノステアレート、ラノリン及びステアリン酸が挙げられ、そしてポリエチレングリコールも含有し得る。クリームは、水中油型又は油中水型の粘性液体又は半固体乳濁液であり得る。ゲルは、有機高分子を含む分子の半固体懸濁液、並びに水、アルコール及び/又は油相であり得る。このような有機高分子の例としては、ゲル化剤(例えばカルボキシポリアルキレン等)、親水性ポリマー(例えばポリエチレンオキシド、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンコポリマー、ポリビニルアルコール等)、セルロース系ポリマー(例えばヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、フタレート、メチルセルロース等)、トラガカントゴム又はキサンタンゴム、アルギン酸ナトリウム、ゼラチン等、又はそれらの組合せが挙げられる。
いくつかの実施形態において、1つ又は複数の活性物質貯留槽34は、表面を有するヒドロゲルマトリクスを含む。いくつかの実施形態では、ヒドロゲルマトリクスは、ポリ(アミドアミン)、ポリ(ジメチルシロキサン)、ポリ(ヒドロキシエチルメタクリレート)、ポリ(N−イソプロピルアクリルアミド)、ポリ[1−ビニル−2−ピロリジノン−コ−(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)]、ポリ(アクリルアミド)、ポリ(アクリル酸)、ポリ(メタクリル酸)、ポリ(エチレングリコール)、ポリ(エチレングリコールモノメタクリレート)、ポリ(メタクリロイルオキシエチル5−アミノサリチラート)、ポリ(メタクリル酸)−コ−ポリ(エチレングリコール)、ポリ(ビニルアルコール)、及びポリ(ビニルピロリドン)、ポリ[メタクリル酸−コ−ポリエチレングリコールモノメタクリレート−コ−メタクリロイルオキシエチル5−アミノサリチラート]、ポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート−コ−メチルメタクリレート)、ポリ(アクリルアミド)、ポリ(アミノプロルイメタクリルアミド)、ポリ(N−(3−アミノプロピル)メタクリルアミド)、及びポリ(N,N−ジメチル−2−アミノエチルメタクリレート)、若しくはこれらのコポリマー、ブロックコポリマー、グラフトコポリマー、並びにヘテロポリマー又はこれらの組合せから選択される少なくとも1つのポリマーを含む。
ヒドロゲルマトリクス及び/又はヒドロゲルマトリクスの形態で薬学的に許容可能なビヒクルを形成するプロトコルは、関連の技術分野において既知である。取り扱いの様式は、例えば合成される化合物の性質並びに表面の性質及び組成に依存する。例えば、Segura et al.著「架橋されたヒアルロン酸ヒドロゲル:機能化且つパターン化される戦略(Crosslinked Hyaluronic Acid Hydrogels: a Strategy to Functionalize and Pattern)」26(4), pp. 359-71 (2005)、Dvaran et al.著「pH感受性の膨潤性を有する5−アミノサリチル酸のメタクリル酸誘導体の合成及び特徴付け(Synthesis and Characterization of Methacrylic Derivatives of 5-Amino Salicylic Acid with pH-Sensitive Swelling Properties)」AAPS PharmSciTech, 2(4), article 29 (2001)を参照されたい。
ポリマーを修飾するプロトコルが関連の技術分野において既知であり、例えば少なくとも1つのポリマーの1つ又は複数の官能基を修飾すること、少なくとも1つのポリマーの主鎖を修飾すること、少なくとも1つのポリマーの1つ又は複数のポリマー単位を修飾すること等を含む。例えば、Barbu et al.著「点眼剤の送達のためのポリマー材料:動向及び展望(Polymeric Materials for Ophthalmic Drug Delivery: Trends and Perspectives)」 J. Mater. Chem. 16, pp. 3439-3443 (2006)、Yadavalli et al.著「バイオセンシング用の微細加工されたタンパク質含有ポリ(エチレングリコール)ヒドロゲルアレイ(Microfabricated protein-containing poly(ethylene glycol) hydrogel arrays for biosensing)」 Sensors and Actuators B-Chemical, 97:290-297(2004)、「ヒドロキシル化ナノボールとアタクチックポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)(PHEMA)との間の持続性相互作用(Persistent Interactions Between Hydroxylated Nanoballs and Atactic poly(2-Hydroxyethyl Methacrylate) (PHEMA))」Chemical Communications, pp. 3277-3279, (2005)、並びに米国特許第5,770,627号及び同第5,804,318号を参照されたい。
主鎖修飾のさらなる例としては、グラフトコポリマー及び/又はブロックコポリマーを形成すること、並びに例えばヒドロゲルマトリクスのヒドロキシエチルメタクリレート主鎖、ポリ(ビニルアルコール)主鎖等の上に官能基を導入することが挙げられる。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのポリマーの1つ又は複数のポリマー単位は、電荷官能基、疎水性官能基、親水性官能基、化学反応性官能基、有機官能基及び生体適合性基から選択される1つ又は複数の基で修飾される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのポリマーのポリマー主鎖の少なくとも一部は、カルボキシレート基、スルホネート基、アミン基、第四級アミン基、アルコキシアミン、アスパラギン酸、イミノ二酢酸及びグルタミン酸から選択される1つ又は複数の基で修飾される。さらにいくつかの他の実施形態では、少なくとも1つのポリマーの1つ又は複数のポリマー単位は、カルボキシレート基、スルホネート基、アミン基、第四級アミン基、アルコキシアミン、アスパラギン酸、イミノ二酢酸及びグルタミン酸から選択される1つ又は複数の基で修飾される。少なくとも1つのポリマーは、カルボキシレート基、スルホネート基、アミン基、第四級アミン基、アルコキシアミン、アスパラギン酸、イミノ二酢酸及びグルタミン酸から選択される1つ又は複数の基で修飾される1つ又は複数の主鎖ユニットを有する主鎖修飾ヒドロキシエチルメタクリレートポリマーから選択され得る。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのポリマーの1つ又は複数のポリマー単位は、ヒドロゲルマトリクスの表面に非極性、親水性、疎水性、親有機性、親油性、疎油性、酸性、塩基性、中性の特性、浸透性増大又は低減等及び/又はそれらの組合せを含めた1つ又は複数の特性を付与するために選択される1つ又は複数のポリマー単位で修飾され得る。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの活性物質貯留槽34はさらに、ヒドロゲルマトリクスを含む少なくとも1つの活性物質貯留槽34に貯蔵される治療的有効量の1つ又は複数の活性物質36、40、42を含み得る。いくつかの実施形態では、1つ又は複数の活性物質36、40、42は、陽イオン性、陰イオン性、イオン化可能又は中性活性物質から選択される。
いくつかの実施形態では、1つ又は複数の活性物質36、40、42は、生物学的応答を増大、低減、変更、開始、及び/又は消去し得る。当業者が認識するように、特定の活性物質の投与用量は、特定の医学的症状又は適応症、治療又は送達の方法、対象の年齢、対象の体重、対象の性別、対象の遺伝的素質、対象の全体的健康状態、並びにその他の因子によって変わる。いくつかの実施形態では、イオントフォレーシス送達装置8は、1つ又は複数の活性物質36、40、42を含めた薬学的に許容可能なビヒクルの制御送達又は持続性送達を提供するよう構成され得る。
1つ又は複数の活性物質36、40、42の例として、1つ又は複数の免疫アジュバント、免疫調節物質、免疫応答物質、免疫刺激物質、特異的免疫刺激物質、非特異的免疫刺激物質、及び免疫抑制物質、ワクチン、アゴニスト、アンタゴニスト、オピオイドアゴニスト、オピオイドアンタゴニスト、抗原、アジュバント、免疫学的なアジュバント、免疫原、寛容原、アレルゲン、トル様受容体アゴニスト、トル様受容体アンタゴニスト等、又はこれらの組合せが挙げられる。
1つ又は複数の活性物質36、40、42のさらなる例としては、アルフェンタニル、コデイン、COX−2阻害剤、アヘン剤(opiates)、オピオイドアゴニスト、オピオイドアンタゴニスト、ジアモルフィン、フェンタニル、メペリジン、メタドン、モルヒネ、モルヒネ様作用薬、ナロキソン、非ステロイド系抗炎症剤(NSAID)、オキシコドン、レミフェンタニル、スフェンタニル、及び三環系抗鬱剤、又はこれらの組合せから選択される少なくとも1つの鎮痛活性物質又は麻酔活性物質が挙げられる。いくつかの実施形態では、1つ又は複数の活性物質36、40、42は鎮痛薬、麻酔薬、又はこれらの組合せから選択される。
当業者が認識するように、複数の様々な鎮痛薬を活性物質36、40、42として利用することができる。好適な鎮痛薬としては、例えば非ステロイド系抗炎症化合物、天然のアヘン剤又はオピオイド及び合成されたアヘン剤又はオピオイド、モルヒネ、デメロール(Demorol)(登録商標)(メペリジン)、Dilaudid(登録商標)(ヒドロモルホン)、Sublimaze(登録商標)(フェンタニル)、アセタミノフェン、ダーボセット(Darvocet)(登録商標)(プロポキシフェン及びアセタミノフェン)、コデイン、ナプロキセン、アスピリン、イブプロフェン、ビコディン(Vicodin)(登録商標)(酒石酸水素ヒドロコドン及びアセタミノフェン)、パーコセット(登録商標)(アセタミノフェン及びオキシコドン)、ビコプロフェン(登録商標)(ヒドロコドン及びイブプロフェン)、ウルトラム(Ultram)(登録商標)(トラマドール)、ドルフィン(登録商標)(メタドン)、オキシコンチン(登録商標)(オキシコドン)、COX−2阻害剤(例えばセレコキシブ及びロフェコキシブ)、プレドニゾン、エトドラク、ナブメトン、インドメタシン、スリンダク、トルメチンナトリウム、ケトロラクトロメタミン、トリサリチラート、ジフルニサル、サルサラート、サリチル酸ナトリウム、チオサリチル酸ナトリウム、フルルビプロフェン、フェノプロフェン、ケトプロフェン、オキサプロジン、ピロキシカム、イソキシカム、メクロフェナメイト、ジクロフェナク、エピネフリン、ベンゾジアゼピン、カンナビノイド、カフェイン、ヒドロキシジン等、又はこれらの任意の組合せが挙げられる。
いくつかの鎮痛薬は、例えば神経受容又は神経応答を妨げることにより、細胞受容体を妨げることにより、細胞構成成分の産生を妨げることにより、特定遺伝子転写又はタンパク質翻訳の調節を妨げることにより、タンパク質の排出又は分泌を妨げることにより、細胞膜構成成分を妨げることにより、それらの任意の組合せにより、或いは他の手段により機能し得る。いくつかの局所麻酔薬は、神経インパルス又は神経応答を妨げることにより、膜変動に影響を及ぼすことにより、細胞構成成分の産生に影響を及ぼすことにより、神経伝達を妨げることにより、遺伝子転写又はタンパク質翻訳を妨げることにより、タンパク質の分泌又は排出を妨げることにより、それらの任意の組合せにより、或いは他の手段により、対象の身体の一領域における感覚の可逆的喪失を引き起こし得る。いくつかの表面麻酔薬(topical anesthetics:局所麻酔薬)は、作用の迅速開始(例えば約10分以内、約5分以内等)を示し、及び/又は中等度の作用持続時間(約30分〜60分以上)を有し得る。
当業者が認識するように、複数の様々な麻酔薬を利用することができる。例えば、いくつかの好適な局部麻酔薬は、炭素鎖を介して置換アミノ基とカルボニル含有部位で連結された芳香族環から成り、エステル、アミド、キノロン等が含まれる。或る特定の実施形態では、麻酔薬は遊離塩基として組成物中に存在し、皮膚表面又は粘膜表面を介して作用物質の浸透を促進することができる。いくつかの他の麻酔薬の例としては、セントブクリジン(centbucridine)、テトラカイン、ノボケイン(登録商標)(プロカイン)、アンブカイン、アモラノン、アミルカイン(amylcaine)、ベノキシネート、ベトキシカイン、カルチカイン、クロロプロカイン、コカエチレン、シクロメチカイン、ブテタミン、ブトキシカインカルチカイン、ジブカイン、ジメチソキン、ジメトカイン、ジペロドン、ジクロニン、エコゴニジン、エコグニン、ユープロシン、フェナルコミン、ホルモカイン、ヘキシルカイン、ヒドロキシテトラカイン、ロイシノカイン、レボキサドロール、メタブトキシカイン、塩化メチル、ミルテカイン、ブタンベン、ブピバカイン(bupivicaine)、メピバカイン、β−アドレナリン受容体アンタゴニスト、オピオイド鎮痛薬、ブタニリカイン、アミノ安息香酸エチル、ホモシン(fomocine)、ヒドロキシプロカイン、p−アミノ安息香酸イソブチル、ネパイン、オクタカイン、オルトカイン、オキセサゼイン、パレントキシカイン、フェナシン、フェノール、ピペロカイン、ポリドカノール、プラモキシン、プリロカイン(prilocalne)、プロパノカイン、プロパラカイン、プロピポカイン、プソイドコカイン、ピロカイン、サリチルアルコール、パレチオキシカイン(parethyoxycaine)、ピリドカイン、リソカイン、トリカイン(tolycaine)、トリメカイン、テトラカイン、抗痙攣剤、抗ヒスタミン薬、アルチカイン、コカイン、プロカイン、アメトカイン(amethocaine)、クロロプロカイン、リドカイン(登録商標)(キシロカイン)、マーカイン、クロロプロカイン、エチドカイン、プリロカイン、リグノカイン、ベンゾカイン、ゾラミン、ロピバカイン、ジブカイン等、若しくはこれらの薬学的に許容可能な塩、又はこれらの混合物が挙げられる。
いくつかの実施形態では、ヒドロゲルマトリクスはさらに、治療的有効量の1つ又は複数の免疫物質を含み得る。免疫物質は、免疫応答を増大、低減、変更、開始、又は消失し得る。当業者が認識するように、特定の活性物質の投与用量は、特定の医学的症状又は適応症、治療又は送達の方法、対象の年齢、対象の体重、対象の性別、対象の遺伝的素質、対象の全体的健康状態、並びにその他の因子によって変わる。薬学的組成物の少なくとも1つの実施形態では、免疫物質はアジュバントとして機能し得る。或る種の実施形態では、免疫物質はトル様受容体アゴニスト又はアンタゴニストである。
トル様受容体は、特に樹状細胞を活性化することにより、免疫応答を開始し得る。例えばいくつかのトル様受容体は、パターン認識受容体と呼ばれる受容体の一ファミリーに属し、これは、「病原体関連分子パターン」すなわちPAMPの認識時に活性化され得る。PAMPは、多数の病原体に共通の分子パターンである。いくつかのPAMPの例としては細胞壁構成要素、例えばリポ多糖、ペプチドグリカン、リポテイコ酸、リポアラビノマンナン、一本鎖RNA又は二本鎖RNA、及び非メシル化CpG DNAが挙げられるが、これらに限定されない。
多数のトル様受容体が哺乳類において同定されており、そして本発明の開示の種々の実施形態に含まれる。例えばTLR1、TLR2、TLR3、TLR4、TLR5、TLR6、TLR7、TLR8、TLR9、TLR10、TLR11、TLR12(マウスのみ)、TLR13(マウスのみ)はすべて、マウス及び/又はヒトにおいて同定されている。任意の及び/又はすべてのこれらのトル様受容体及び未だ同定されていないその他のものに対するアゴニスト又はアンタゴニストが、種々の実施形態に含まれ得る。
病原体によるトル様受容体の刺激によって、複数の免疫応答遺伝子の発現がもたらされ、これには、NF−κB、マイトジェン活性化タンパク質キナーゼp38、Jun−N末端キナーゼ及びインターフェロン経路が含まれる。
トル様受容体アゴニストのいくつかの例としては、イサトルビン(isatoribine)、天然のリポペプチド又は合成されたリポペプチド(例えば、パルミトイル−3−システイン−セリン−リジン−4とも呼ばれるPam3CSK4)、熱殺菌されたリステリア菌(L. Monocytogenes)(HLKM)及びフラジェリンネズミチフス菌(S. typhimurium)を含む細菌又は細菌の断片、天然のRNA又は合成RNA(例えば、ポリ(I:C)及びssRNA40)、天然のリポ多糖類又は合成リポ多糖類(例えば、LPS 大腸菌(E. coli)K12)、天然又は合成されたオリゴヌクレオチド又はオリゴヌクレオチド類縁体(例えば、イミキモド及びODN2006)等が挙げられるが、これらに限定されない。さらに、未だ同定されていないトル様受容体アゴニストも様々な実施形態に含まれ得る。
トル様受容体アンタゴニストのいくつかの例としては、天然のリポ多糖類又は合成リポ多糖類(例えば、ポルフィロモナス・ジンジバリス(P. gingivalis)から単離されたLPS−PG及び大腸菌K12 msbBから単離されたLPS−EK msbB)、又は天然のオリゴヌクレオチド若しくは合成オリゴヌクレオチド(例えば、ODN 2088(マウスに特異的な抑制ODN)及びODN TTAGGG(ヒトに特異的な抑制ODN))等が挙げられるが、これらに限定されない。さらに、未だ同定されていないトル様受容体アンタゴニストも様々な実施形態に含まれ得る。
本明細書中に記載される組成物のうちのいくつか又はすべてが薬学的組成物に適していると当業者は認識する。少なくともいくつかの実施形態は、ヒドロゲルマトリクス及び活性免疫物質の形態で有効量の活性物質を含む薬学的組成物を包含する。薬学的組成物の少なくとも1つの実施形態では、免疫物質は、トル様受容体アゴニストである。薬学的組成物の少なくとも1つの実施形態では、免疫物質はトル様受容体アンタゴニストである。薬学的組成物の少なくとも1つの実施形態では、ビヒクルは免疫物質の制御放出を可能にする。
いくつかの実施形態において、ヒドロゲルマトリクスは、アジュバントをさらに含み得る。複数の異なるアジュバントが当該技術分野で既知であり、例えばWilliam E. Paul著「基礎的な免疫学(Fundamental Immunology)」 Lippincot Williams & Wilkins (5th ed. 2003)及びJaneway et al.著「免疫生物学(Immunobiology)」 Elsevier Science Health Science div (6th ed., 2004)に記載されている。
いくつかの実施形態では、アジュバントは、アジュバントと共に投与される生物学的因子の免疫応答を変更する。少なくとも1つの態様において、アジュバントは、免疫応答の潜在効力を変更する。少なくとも1つの態様において、アジュバントは、生物学的因子に対する免疫応答の型を変更する。少なくとも1つの態様において、アジュバントは、免疫応答の潜在効力を増大する。少なくとも1つの態様において、アジュバントは、免疫応答の潜在効力を低減する。少なくとも1つの態様において、アジュバントは、生物学的因子に対する免疫応答の潜在効力及び型の両方を変更する。生物学的因子は、対象に注射、経口投与、イオントフォレーシス的に投与、又は別の方法で導入され得る。
本明細書及び添付の特許請求の範囲で用いる場合、「と共に」という用語及びその任意の派生物は、生物学的因子の投与と同時、投与の前、又は投与の後のアジュバントの投与を指す。少なくとも1つの実施形態では、アジュバントは生物学的因子と同時に投与される。少なくとも1つの実施形態では、アジュバントは生物学的因子の前に投与される。少なくとも1つの実施形態では、アジュバントは生物学的因子の後に投与される。
いくつかのアジュバントは、アジュバントと共に投与される生物学的因子に対する免疫応答を変えるが、アジュバントを単独で投与する場合には免疫応答を変えない可能性がある。免疫系又は造血細胞(hematopoeitic cells)及び/又は造血成分に直接又は間接的に作用し得るアジュバントの例としては、樹状細胞及びランゲルハンス細胞、及び/又はリンパ球(T細胞、B細胞等)、単球、マクロファージ、好中球、好酸球、赤血球、血小板、好塩基球等の他の構成成分、及び/又は支持細胞(supportive cells)(間質細胞、幹細胞、組織細胞)、又はこれらの任意の組合せ等の抗原提示細胞が挙げられる。さらに、アジュバントは、免疫応答に関する化学物質の生成又は分解を変えることができ、サイトカイン、酸化窒素、熱ショックタンパク質、血管拡張薬、血管収縮薬、神経伝達物質、他の神経栄養因子、ヘモグロビン、及び免疫系成分に影響を与えることができる任意の他の生物学的化学物質を含む。
いくつかの実施形態において、ヒドロゲルマトリクスは、1つ又は複数の増粘剤、薬剤、成長因子、免疫系薬剤、創傷治癒因子、ペプチド模倣薬、タンパク質又はペプチド、炭水化物、生体接着ポリマー、防腐剤、不活性キャリア、カフェイン又は他の刺激物(例えばエピネフリン、ノルエピネフリン、アドレナリン等)、脂質吸収剤、キレート剤、緩衝剤、フェージング防止剤、安定剤、吸湿剤、ビタミン、UV阻害剤、保湿剤、洗浄剤、コロイドミール(colloidal meals)、研磨剤、薬草抽出物、植物化学物質、香料、着色料又は染料、被膜形成物質、鎮痛薬等の1つ又は複数の添加成分をさらに含み得る。単一の添加剤は、複数の機能又は単一の機能を実現し得る。当業者は、最終製剤の物理的性質及び化学的性質に基づき、任意のこのような添加剤を容易に同定及び選択することができる。
いくつかの一般的に用いられる増粘剤の例としては、セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロースナトリウム、酸化ポリエチレン、キサンタンゴム、グアーゴム、アガー、カラギナンゴム、ゼラチン、カラヤ、ペクチン、ローカストビーンゴム、アルギン酸(aliginic acid)、ベントナイト、カルボマー、ポビドン、トラガカント等、又はこれらの任意の組合せが挙げられるが、これらに限定されない。
当業者は、最終製剤の所望の効果に基づき、任意の薬剤又はこれらの薬学的に許容可能な塩を容易に同定及び選択することもできる。薬剤の例としては、抗真菌組成物(例えば、シクロピロックス、トリアセチン、ニスタチン、トルナフテート、ミコニゾール、クロルトリマゾール等)、抗生剤(ゲンタマイシン、ポリミキシン、バシトラシン、エリスロマイシン等)、防腐剤(ヨウ素、ポビジン、安息香酸、過酸化ベンゾイル(benzyol peroxide)、過酸化水素等)、及び抗炎症組成物(例えば、ヒドロコルチゾン、プレドニゾン、デキサメタゾン等)、又はこれらの任意の組合せが挙げられるが、これらに限定されない。
当業者は、皮膚に潤いを与え、表面接触を確実にし、且つ/又は薬学的送達を向上させるのに有用であり得る任意の生体接着ポリマーも容易に同定及び選択する。生体接着ポリマーのいくつかの例としては、ペクチン、アルギン酸、キトサン、ヒアルロン酸、ポリソルベート、ポリエチレングリコール、オリゴ糖、多糖、セルロースエステル、セルロースエーテル、修飾セルロースポリマー、ポリエーテルポリマー及びポリエーテルオリゴマー、ポリエーテル化合物(酸化エチレン及び酸化プロピレンのブロックコポリマー)、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン、ポリメタクリル酸、ポリアクリル酸、又はこれらの任意の組合せが挙げられるが、これらに限定されない。
当業者は、本明細書の教示が、口、気管支、膣、直腸、子宮、尿道、目、眼科的(ophthalmologic)、胸膜、鼻(これらに限定されない)を含む創傷された皮膚若しくは傷のない皮膚又は粘膜に利用し得ることを認識するであろう。
いくつかの実施形態では、ヒドロゲルマトリクスはさらに、少なくとも治療的有効量の第一の活性物質及び治療的有効量の第二の活性物質を含み、第二の活性物質は第一の活性物質とは異なり、第一の活性物質及び第二の活性物質はイオントフォレーシス送達装置8の少なくとも1つの活性物質貯留槽34に保存される。
いくつかの実施形態では、第一の活性物質は鎮痛薬から選択され、そして第二の活性物質は抗ヒスタミン薬から選択される。いくつかの他の実施形態では、第一の活性物質は鎮痛薬から選択され、そして第二の活性物質はステロイドから選択される。いくつかの他の実施形態では、第一の活性物質は鎮痛薬から選択され、そして第二の活性物質は血管収縮薬から選択される。第一の活性物質及び第二の活性物質を含むヒドロゲルマトリクスは、少なくとも1つの活性物質貯留槽中に保存され得る。
いくつかの実施形態では、1つ又は複数の治療用活性物質36、40、42は陽イオン性活性物質から選択され、そして少なくとも1つのポリマーの1つ又は複数のポリマー単位は負荷電官能基で修飾される。いくつかの実施形態では、1つ又は複数の治療用活性物質の相当部分は、起電力又は電流の非存在下で、使用前に、ヒドロゲルマトリクスの表面の一部により保有される。
いくつかの実施形態では、イオントフォレーシス装置8は、皮膚又は粘膜のような生体界面18に1つ又は複数の活性物質36、42、44を送達するよう動作可能である。イオントフォレーシス装置8は、イオン化薬剤及び/又は対イオンを結合してイオン交換膜と類似のイオン交換及びイオン排除の特性を有する貯留槽34を作製するために、イオン交換官能基を含有するヒドロゲルマトリクスを包含する。一態様は、ヒドロゲル主鎖の誘導体を包含する。いくつかの実施形態では、ヒドロゲルは、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルメタクリレート等から選択される1つ又は複数のポリマーを包含する。いくつかの実施形態では、ヒドロゲルは、カルボキシレート、クホネー(cufonate)、アミン及び第四級アミン基から選択される誘導体も包含する。誘導体は、強イオン性官能基及び/又は弱イオン性官能基を含有し得る。いくつかのさらなる実施形態では、ヒドロゲル主鎖の誘導体は、ヒドロゲルマトリクス中に非誘導性主鎖ヒドロゲルとともに組入れられ得る。
いくつかの実施形態では、最外部イオン選択膜38は、イオン性薬剤及び/又はイオン化薬剤及び/又は対イオンと結合してイオン交換膜と類似のイオン交換及びイオン排除の特性を有する貯留槽を作製するためにイオン交換官能機能を有するヒドロゲルマトリクスの形態をとる。いくつかのさらなる実施形態は、ヒドロゲル主鎖の誘導体を包含する。いくつかの実施形態では、ヒドロゲルは、ポリビニルアルコール(PVA)及び/又はヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)から選択される1つ(on)又は複数のポリマーを包含する。いくつかの他の実質形態では、ヒドロゲルは、カルボキシレート、スルホネート、アミン及び第四級アミン基から選択される1つ又は複数の誘導体で修飾され得る。誘導体は、強イオン性官能基及び/又は弱イオン性官能機能を含有し得る。いくつかの実施形態では、ヒドロゲル主鎖の誘導体は、非誘導性主鎖ヒドロゲルに組入れられ得る。
イオン交換膜のほかに又はその代わりにヒドロゲルマトリクスを用いる利点は、ヒドロゲルマトリクス又は貯留槽34の使用が、上記のイオン交換特性を保持しながら、イオントフォレーシス装置8に結合状態で付加的活性物質を組入れることができるという点である。
いずれかの電荷を有する広範な種々の荷電官能基は、種々の程度の密度で、ヒドロゲルマトリクス中に組入れられ得る。米国特許第4,731,049号、同第4,915,685号、同第4,927,048号、同第5,057,072号、同第5,084,008号、同第5,395,310号、同第5,871,460号及び同第6,049,733号は、イオン交換膜を組入れて、対イオン流を阻害するためのイオントフォレーシス装置8の活性電極システム12及び対向電極システム14の付加的改良、並びに所望の薬剤の送達の強化を記載する(これらはその全体において参照により本明細書中で援用される)。
ヒドロゲルマトリクスは、一部は種々の型のポリマーを用いることにより作製される。ポリマーは、構成単位(モノマー)の規則的な反復ポリマー単位/パターンから構成される長鎖分子である。天然ポリマーは現実に一般的であり、そして創傷治療薬として用いられてきた(例えば種々の形態のコラーゲン)。多数の産業用ポリマーは、単一モノマーを用いるか又は2つのモノマーをそれぞれA−A−A構造又はA−B−A構造に組合せる。医療用途に用いられる純合成ヒドロゲルはしばしば、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド又はポリエチレンオキシドから作製される。VIGILON(登録商標)(CR Bard, Covington, Ga.)中に含有されるポリエチレンオキシドの構造を以下に示す:
−(CH−CH−O−CH−CH−O−CH−CH−O)−。
隣接ポリマー分子間の非共有的相互作用は、特にモノマーが芳香族環を含有する場合、鎖が互いにくっつくようにし、そしてこの作用はポリマーで構築される装置に強度を与える。ポリマーにさらなる構造的一体性を付与するために、ポリマー分子は、例えばモノマーから突出する側鎖を活性化するフリーラジカル反応を用いて共有的に架橋される。この架橋は化学的に成し遂げられるが、最小経費で且つ最も均一な結果は、紫外線又は電子線を用いて非架橋ポリマーを照射することにより達成される。
いくつかの実施形態では、素材のイオン交換基50と結合できない活性物質42は、さらなる活性物質42として最外部イオン選択膜38の外表面44に付着し得る。代替的には又は付加的には、さらなる活性物質42は、例えば噴霧、フラッディング、コーティングにより、静電的に、蒸着により、及び/又は別の方法で、最外部イオン選択膜38の外表面44の少なくとも一部分の上に積極的に堆積され及び/又は付着され得る。いくつかの実施形態では、さらなる活性物質42は、外表面44を十分に被覆し及び/又は十分な厚みを有することで明確な層52を形成し得る。他の実施形態では、さらなる活性物質42は、その語の通常の意味での層を構成するほどには、容積、厚み又は被覆面積において十分でない場合もある。
活性物質42は、種々の高濃縮形態、例えば固体形態、ほぼ飽和した溶液形態又はゲル形態で堆積され得る。固体形態である場合、水和の供給源が提供され、作用側電極構造体12に組込まれるか、又は使用直前にその外部から適用され得る。
図2A及び図2Bを参照すると、イオントフォレーシス送達装置8の作用側電極構造体12はさらに、作用側電極構造体12の2つの層間に、例えば内部イオン選択膜30と内部活性物質貯留槽34との間に、任意の内部封止ライナー(示されていない)を含み得る。内部封止ライナーは、存在する場合、生体表面18へのイオントフォレーシス装置の適用前に除去される。上記要素又は構造の各々を、以下で詳細に考察する。
いくつかの実施形態では、システム6は、自己充足式イオントフォレーシス薬剤送達システムの形態をとる。システム6は、少なくとも1つの活性物質貯留槽34、少なくとも1つの作用側電極要素24を含む作用側電極構造体12、及び電源16を包含する。少なくとも1つの活性物質貯留槽34は、対象における痛覚消失又は感覚消失を誘導するための薬学的組成物を含む。対象における痛覚消失又は感覚消失を誘導するための薬学的組成物は、少なくとも1つの鎮痛性活性物質又は麻酔性活性物質を、少なくとも1つのオピオイドアンタゴニストと組合せて含み得る。
作用側電極要素24は、電源16の第一の電極16aと電気的に結合され、そして作用側電極構造体12に配置されて、起電力を印加して、作用側電極構造体12の種々の他の構成成分を介して活性物質36、40、42を輸送する。通常使用条件下で、印加起電力の大きさは一般に、治療的有効用量プロトコールに従って1つ又は複数の活性物質を送達するために必要とされるものである。いくつかの実施形態では、大きさは、イオントフォレーシス送達装置8の電気化学的ポテンシャルを操作する通常の使用に見合うか又はそれを超えるように選択される。少なくとも1つの作用側電極要素24は、少なくとも1つの活性物質貯留槽34から対象の生体界面18に、対象における痛覚消失又は感覚消失を誘導するために、薬学的組成物(少なくとも1つのオピオイドアンタゴニストと組合せて、少なくとも1つの鎮痛性活性物質又は麻酔性活性物質を含む)を駆動するための起電力を提供するように動作可能である。
作用側電極要素24は、種々の形態をとり得る。一実施形態では、作用側電極要素24は、有益には、炭素ベースの作用側電極要素の形態をとり得る。このようなものは、例えば多重層、例えば炭素を含むポリマーマトリクス及び炭素繊維又は炭素繊維紙を含む導電性シートを含み、例えば同一出願人による係属中の特願2004/317317号(2004年10月29日提出)に記載されている。炭素ベースの電極は、それ自体が電気化学反応を受けないか又は電気化学反応に関与しない不活性電極である。したがって不活性電極は、システムに印加される電位で電子を受容するか又は付与し得る化学種の酸化又は還元により電流を分配する(例えば水の還元又は酸化によりイオンを発生する)。不活性電極の付加的な例としては、ステンレススチール、金、白金、キャパシタ炭素(capacitive carbon)又は黒鉛が挙げられる。
代替的には、犠牲導電性物質、例えば化合物又はアマルガムの活性電極も用いられ得る。犠牲電極は水の電気分解を引き起こさず、それ自体は酸化されるか又は還元される。典型的には、陽極に関しては、金属/金属塩が用いられ得る。このような場合、金属は金属イオンに酸化されて、これは次に不溶性塩として析出される。このような陽極の一例としては、Ag/AgCl電極が挙げられる。逆反応は陰極で起こり、金属イオンが還元され、そして対応する陰イオンが電極の表面から放出される。
電解質貯留槽26は、種々の形態、例えば電解質28を保持し得る任意の構造をとり、そしていくつかの実施形態では、例えば電解質28がゲル形態、半固体形態又は固体形態である場合、電解質28自体でさえあり得る。例えば電解質貯留槽26は、特に電解質28が液体である場合、パウチ又はその他の容器、或いは孔、キャビティ又は隙間を有する膜の形態をとり得る。
一実施形態では、電解質28は、イオン性構成成分又はイオン化可能構成成分を水性媒質中に含むが、これは、作用側電極要素に向けて、又はそれから電流を伝達するよう作用し得る。適切な電解質としては、例えば塩の水溶液が挙げられる。好ましくは電解質28は、生理学的イオン、例えばナトリウム、カリウム、クロリド及びホスフェートの塩を含む。いくつかの実施形態では、1つ又は複数の電解質貯留槽24は、アスコルビン酸(ascorbate)、フマル酸(fumarate)、乳酸(lactate)及びリンゴ酸(malate)又はそれらの塩から選択される少なくとも1つの生物学的に適合性の酸化防止剤を含む電解質28を包含する。
電位が印加されると、不活性の電極要素が使用中である場合、水は作用側電極構造体及び対向電極構造体の両方で電解される。或る種の実施形態では、例えば作用側電極構造体が陽極である場合、水は酸化される。その結果、酸素が水から除去され、一方、陽子(H)が産生される。一実施形態では、電解質28は、酸化防止剤をさらに含み得る。いくつかの実施形態では、酸化防止剤は、例えば水より低い電位を有する酸化防止剤から選択される。このような実施形態では、加水分解を生じる代わりに選択された酸化防止剤が消費される。いくつかのさらなる実施形態では、酸化形態の酸化防止剤が陰極で用いられ、そして還元形態の酸化防止剤が陽極で用いられる。生物学的適合性酸化防止剤の例としては、アスコルビン酸(ビタミンC)、トコフェロール(ビタミンE)又はクエン酸ナトリウムが挙げられるが、これらに限定されない。
上記のように、電解質28は、貯留槽26内に収容される水溶液の形態をとるか、或いは相当量の水を保有し得るヒドロゲル又は親水性ポリマー中の分散液の形態であり得る。例えば適切な電解質は、0.5Mフマル酸二ナトリウム:0.5Mポリアクリル酸:0.15M酸化防止剤の溶液の形態をとり得る。
内部イオン選択膜30は一般に、このような膜が装置内に含まれる場合、電解質28及び内部活性物質貯留槽34を分離するように配置される。内部イオン選択膜30は、電荷選択膜の形態をとり得る。例えば活性物質36、40、42が陽イオン性活性物質を含む場合、内部イオン選択膜30は、陰イオンを実質的に通し、そして陽イオンを実質的に遮断するように選択的である陰イオン交換膜の形態をとり得る。内部イオン選択膜30は、有益には、電解質28と内部活性物質貯留槽34との間の望ましくない要素又は化合物の移動を防止し得る。例えば内部イオン選択膜30は、電解質28からのナトリウム(Na)イオンの移動を防止又は阻害し、それによりイオントフォレーシス装置8の移動速度及び/又は生物学的適合性を増大し得る。
内部活性物質貯留槽34は概して、内部イオン選択膜30と最外部イオン選択膜38との間に配置される。内部活性物質貯留槽34は、種々の形態、例えば活性物質36を一時的に保有し得る任意の構造をとり得る。例えば内部活性物質貯留槽34は、特に活性物質36が液体である場合、パウチ又はその他の容器、或いは孔、キャビティ又は隙間を有する膜の形態をとり得る。内部活性物質貯留槽34はさらに、ゲルマトリクスを含み得る。
任意的に、最外部イオン選択膜38は一般に、作用側電極要素24から作用側電極構造体12を通って向かい合って配置される。最外部膜38は、図1及び図2に図示した実施形態のように、イオン交換膜の形態をとることができ、当該イオン選択膜38の孔48(図を分かりやすくするために図1及び図2では1つだけが示されている)はイオン交換物質又は基50(図を分かりやすくするために図1及び図2では3つだけが示されている)を有している。起電力又は電流の影響下では、イオン交換物質又は基50は選択的に、活性物質36、40と同じ極性を有するイオンを実質的に通し、一方、反対極性を有するイオンを実質的に遮断する。したがって最外部イオン交換膜38は、電荷選択的である。活性物質36、40、42が陽イオン(例えばリドカイン)である場合、最外部イオン選択膜38は陽イオン交換膜の形態をとり、したがって陽イオン性活性物質の通過を許容する一方で、生体界面、例えば皮膚に存在する陰イオンの逆流を遮断する。
最外部イオン選択膜38は、任意的に活性物質40を貯蔵し得る。理論に縛られずに考えると、イオン交換基又は物質50は、起電力又は電流の非存在下で活性物質の極性と同じ極性を有するイオンを一時的に保持し、そして起電力又は電流の影響下で同様の極性又は電荷を有する代用イオンと置き換えられる場合、それらのイオンを実質的に放出する。
代替的には、最外部イオン選択膜38は、サイズに選択的である半透性又は微小孔膜の形態をとり得る。いくつかの実施形態では、このような半透性膜は、有益には、例えば外部リリースライナーが使用前に取り外されるまで、活性物質40を保有するために除去可能で取り外し可能な外部リリースライナーを用いることにより、活性物質40を貯蔵し得る。
最外部イオン選択膜38は、付加的活性物質40、例えばイオン化した又はイオン化可能な薬剤又は治療薬、及び/又は、分極化された又は分極化可能な薬剤又は治療薬を任意に予備装荷し得る。最外部イオン選択膜38がイオン交換膜である場合、相当量の活性物質40が最外部イオン選択膜38の孔、キャビティ又は隙間48中のイオン交換基50と結合し得る。
物質50のイオン交換基と結合できない活性物質42は、さらなる活性物質42として最外部イオン選択膜38の外表面44に付着し得る。代替的には又は付加的には、さらなる活性物質42は、例えば噴霧、フラッディング、コーティングにより、静電的に、蒸着により、及び/又は別の方法で、最外部イオン選択膜38の外表面44の少なくとも一部分の上に積極的に堆積及び/又は付着され得る。いくつかの実施形態では、さらなる活性物質42は、外表面44を十分に被覆し及び/又は十分な厚みを有することで明確な層52を形成し得る。他の実施形態では、さらなる活性物質42は、その語の通常の味での層を構成するほどには、容積、厚み又は被覆面積において十分でない場合もある。
活性物質42は、種々の高濃縮形態、例えば固体形態、ほぼ飽和された溶液形態又はゲル形態で堆積され得る。固体形態である場合、水和の供給源が提供され、作用側電極構造体12に組込まれるか、又は使用直前にその外部から適用され得る。
いくつかの実施形態では、活性物質36、付加的活性物質40及び/又はさらなる活性物質42は、同一又は類似の組成物又は要素であり得る。他の実施形態では、活性物質36、付加的活性物質40、及び/又はさらなる活性物質42は、互いに異なる組成物又は要素であり得る。したがって第一の型の活性物質が内部活性物質貯留槽34中に保存され得る一方で、第二の型の活性物質は最外部イオン選択膜38中に貯蔵され得る。このような実施形態では、第一の型又は第二の型の活性物質のいずれもが、さらなる活性物質42として最外部イオン選択膜38の外表面44上に堆積され得る。代替的には、第一の型及び第二の型の活性物質の混合物がさらなる活性物質42として最外部イオン選択膜38の外表面44上に堆積され得る。さらにそれに代わるものとして、第三の型の活性物質の組成物又は要素が、さらなる活性物質42として最外部イオン選択膜38の外表面44上に堆積され得る。別の実施形態では、第一の型の活性物質が活性物質36として内部活性物質貯留槽34中に保存され、そして付加的活性物質40として最外部イオン選択膜38中に貯蔵され得る一方で、第二の型の活性物質はさらなる活性物質42として最外部イオン選択膜38の外表面44上に堆積され得る。典型的には、1つ又は複数の異なる活性物質が用いられる実施形態では、活性物質36、40、42はすべて、共通の極性を有し、活性物質36、40、42が互いに競合しないようにする。他の組合せも可能である。
外部リリースライナーは概して、最外部イオン選択膜38の外表面44により担持されるさらなる活性物質42の上に重なるか又はそれを覆って配置され得る。外部リリースライナーは、起電力又は電流の印加前に、貯蔵中、さらなる活性物質42及び/又は最外部イオン選択膜38を保護し得る。外部リリースライナーは、耐水性物質製の選択的に取り外し可能なライナー、例えば感圧性接着剤に一般的に関連するリリースライナーであり得る。
界面結合媒質(示されていない)は、電極構造体と生体界面18との間に用いられ得る。界面結合媒質は、例えば接着剤及び/又はゲルの形態をとり得る。ゲルは、例えば水和ゲルの形態をとり得る。適切な生体接着性ゲルの選択は、当業者の知識内である。
図2A及び図2Bに示した実施形態では、対向電極構造体14は、対向電極構造体14の内部64から外部66に向けて、対向電極要素68、電解質72を保存する電解質貯留槽70、内部イオン選択膜74、緩衝剤78を保存する任意の緩衝剤貯留槽76、任意の最外部イオン選択膜80、及び任意の外部リリースライナー(示されていない)を含み得る。
対向電極要素68は、電源16の第二の電極16bと電気的に結合され、第二の電極16bは第一の電極16aと逆の極性を有する。一実施形態では、対向電極要素68は不活性電極である。例えば対向電極要素68は、上記の炭素ベースの電極要素の形態をとり得る。
電解質貯留槽70は、種々の形態、例えば電解質72を保持し得る任意の構造をとり、そしていくつかの実施形態では、例えば電解質72がゲル形態、半固体形態又は固体形態である場合、電解質72自体でさえあり得る。例えば電解質貯留槽70は、特に電解質72が液体である場合、パウチ又はその他の容器、或いは孔、キャビティ又は隙間を有する膜の形態をとり得る。
電解質72は概して、対向電極要素68と、対向電極要素68に隣接した最外部イオン選択膜80との間に配置される。上記のように、電解質72は、イオンを提供するか又は電荷を供与して、対向電極要素68上の気泡(電極の極性によって、例えば水素又は酸素)の形成を防止又は阻害し、そして酸又は塩基の形成を防止又は阻害するか、或いはそれを中和し、これにより効率が高められ、及び/又は、生体界面18における刺激発生の可能性が低減され得る。
内部イオン選択膜74は、電解質72と緩衝剤78との間に、及び/又は電解質72を緩衝剤78から分離するよう配置される。内部イオン選択膜74は、電荷選択膜、例えば第一の極性又は電荷を有するイオンの通過を実質的に可能にするが一方で、第二の反対極性を有するイオン又は電荷の通過を実質的に遮断する図示したイオン交換膜の形態をとり得る。内部イオン選択膜74は典型的には、最外部イオン選択膜80を通るイオンと逆の極性又は電荷を有するイオンを通す一方で、同様の極性又は電荷を有するイオンを実質的に遮断する。代替的には、内部イオン選択膜74は、サイズに基づいて選択的である半透性膜又は微小孔膜の形態をとり得る。
内部イオン選択膜74は、緩衝剤78への望ましくない要素又は化合物の移動を防止し得る。例えば内部イオン選択膜74は、電解質72から緩衝剤78中へのヒドロキシ(OH)イオン又は塩化物(Cl)イオンの移動を防止又は阻害し得る。
任意の緩衝剤貯留槽76は概して、電解質貯留槽と最外部イオン選択膜80との間に配置される。緩衝剤貯留槽76は、緩衝剤78を一時的に保有し得る種々の形態をとり得る。例えば緩衝剤貯留槽76は、キャビティ、多孔性膜又はゲルの形態をとり得る。緩衝剤78は、最外部イオン選択膜42を通して生体界面18への移動のためのイオンを供給し得る。その結果として、緩衝剤78は、例えば塩(例えばNaCl)を含み得る。
対向電極構造体14の最外部イオン選択膜80は、種々の形態をとり得る。例えば最外部イオン選択膜80は、電荷選択性イオン交換膜の形態をとり得る。典型的には対向電極構造体14の最外部イオン選択膜80は、作用側電極構造体12の最外部イオン選択膜38のイオンと逆の電荷又は極性を有するイオンに対して選択的である。したがって最外部イオン選択膜80は、陰イオン交換膜であり、これは実質的に陰イオンを通し、そして陽イオンを遮断し、それにより生体界面からの陽イオンの逆流を防止する。適切なイオン交換膜の例としては、上記の膜が挙げられる。
代替的には、最外部イオン選択膜80は、イオンのサイズ又は分子量に基づいて、イオンを実質的に通す及び/又は遮断する半透性膜の形態をとり得る。
外部リリースライナー(示されていない)は概して、最外部イオン選択膜80の外表面84の上に重なるか又はそれを覆って配置され得る。外部リリースライナーは、起電力又は電流の印加前に、貯蔵中、最外部イオン選択膜80を保護し得る。外部リリースライナーは、耐水性物質製の選択的に取り外し可能なライナー、例えば感圧性接着剤に一般的に関連するリリースライナーであり得る。いくつかの実施形態では、外部リリースライナーは、作用側電極構造体12の外部リリースライナー(示されていない)と同一の広がりを有し得る。
イオントフォレーシス装置8は、作用側電極構造体12及び対向電極構造体14を形成する種々の他の構造の露出側面に隣接する不活性成形物質86をさらに含み得る。成形物質86は、有益には、作用側電極構造体12及び対向電極構造体14の種々の構造に対する環境保護を提供し得る。作用側電極構造体12及び対向電極構造体14の覆いは、収容物質90である。
図2Bで最も良く分かるように、作用側電極構造体12及び対向電極構造体14は、生体界面18上に配置される。生体界面上の配置は、回路を閉じて、起電力を印加させ、及び/又は作用側電極構造体、生体界面18及び対向電極構造体14を介して、電流を電源16の一方の極16aから他方の極16bに流させ得る。
使用に際しては、最外部活性電極イオン選択膜38は、生体界面18と直接接触して置かれ得る。代替的には、界面結合媒質(示されていない)は、最外部活性電極イオン選択膜22と生体界面18との間に用いられ得る。界面結合媒質は、例えば接着剤及び/又はゲルの形態をとり得る。ゲルは、例えば水和ゲル又はヒドロゲルの形態をとり得る。用いられる場合、界面結合媒質は、活性物質36、40、42により透過可能である必要がある。
いくつかの実施形態では、電源16は、貯留槽34からの1つ又は複数の活性物質36、40、42の送達を可能にし、生体界面(例えば膜)を通って、所望の生理学的作用を付与するのに十分な電圧、電流及び/又は持続時間を提供するように選択される。電源16は、1つ又は複数の化学電池、スーパーキャパシタ又はウルトラキャパシタ、燃料電池、二次電池、薄膜二次電池、ボタン電池、リチウムイオン電池、亜鉛空気電池、ニッケル水素電池等の形態をとり得る。電源16は、例えば0.8V DCの公差の12.8V DCの電圧と0.3mAの電流を提供し得る。電源16は、選択的に、制御回路を介して、例えば炭素繊維リボンを介して、作用側電極構造体12及び対向電極構造体14と電気的に結合し得る。イオントフォレーシス装置8は、電極構造体12、14に送達される電圧、電流及び/又は電力を制御するために、ディスクリートの回路要素及び/又は集積回路要素を包含し得る。例えばイオントフォレーシス装置8は、電極要素24、68に定電流を提供するためのダイオードを包含し得る。
上記のように、1つ又は複数の活性物質36、40、42は、1つ又は複数のイオン性、陽イオン性、イオン化可能及び/又は中性薬剤又はその他の治療薬の形態をとり得る。したがって、電源16の極又は端子並びに最外部イオン選択膜38、80及び内部イオン選択膜30、74の選択性は、それに応じて選択される。
イオントフォレーシス中、電極構造体を通る起電力は、上記のように、生体界面を通して、生体組織中への、荷電活性物質分子並びにイオン及び他の荷電構成成分の移動をもたらす。この移動は、界面を越えた生体組織内の活性物質、イオン及び/又は他の荷電構成成分の蓄積をもたらし得る。イオントフォレーシス中、反発力に応じた荷電分子の移動のほかに、電極及び生体界面を通して組織中への溶媒(例えば水)の電気浸透流も存在する。或る種の実施形態では、電気浸透溶媒流は、荷電分子及び非荷電分子の両方の移動を増強する。電気浸透溶媒流による移動増強は、特に分子のサイズ増大に伴って起こり得る。
或る種の実施形態では、活性物質は、より高分子量の分子であり得る。或る種の態様において、分子は、極性高分子電解質であり得る。或る種の他の態様では、分子は親油性であり得る。或る種の実施形態では、このような分子は、活性電極内の条件下で、荷電されるか、低正味電荷を有するか、又は非荷電であり得る。或る種の態様において、このような活性物質は、イオントフォレーシス反発力の影響下で小さなより高度に荷電された活性物質の移動に比べて、イオントフォレーシス反発力下では十分に移動し得ない。したがってこれらの高分子量活性物質は、主に電気浸透溶媒流により、生体界面を介して下にある組織中に運搬され得る。或る種の実施形態では、高分子量の高分子電解質活性物質は、タンパク質、ポリペプチド又は核酸であり得る。他の実施形態では、活性物質は別の活性物質と混合されて、上記の起動方法のうちの1つにより生体界面を通って輸送され得る複合体を形成し得る。
いくつかの実施形態では、経皮薬剤送達システム6は、生体界面18への1つ又は複数の治療用活性物質36、40、42の経皮送達を提供するためのイオントフォレーシス薬剤送達装置8を包含する。送達装置8は、少なくとも1つの活性物質貯留槽及び少なくとも1つの活性物質貯留槽から活性物質を移動させるための起電力を提供するように動作可能な少なくとも1つの作用側電極要素を含めた作用側電極構造体12を包含する。送達装置8は、少なくとも1つの対向電極要素68を含む対向電極構造体14と、少なくとも1つの作用側電極要素20及び少なくとも1つの対向電極要素68に電気的に結合される電源16を包含し得る。いくつかの実施形態では、イオントフォレーシス薬剤送達8は、少なくとも1つの活性物質貯留槽34中に装荷される1つ又は複数の活性物質36、40、42をさらに含み得る。
図2Cに示したように、送達装置8は、作用側電極構造体12と流体連通し、そして作用側電極構造体12と生体界面18との間に配置される複数のマイクロニードル17を含めた基体10をさらに包含し得る。基体10は、作用側電極構造体12と生体界面18との間に配置され得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの作用側電極要素20は、複数のマイクロニードル17により、少なくとも1つの活性物質貯留槽34から生体界面18へ、活性物質36、40、42を移動させるための起電力を提供するように動作可能である。
図3A及び図3Bに示したように、基体10は、第一の側面102並びに第一の側面102と向かい合っている第二の側面104を包含する。基体10の第一の側面102は、第一の側面102から外側に突出する複数のマイクロニードル17を包含する。マイクロニードル17は、1つ又は複数のアレイの一部として、個々に提供又は形成され得る。いくつかの実施形態では、マイクロニードル17は、基体10から一体的に形成される。マイクロニードル17は、固体の透過性形態、固体の半透性形態、及び/又は固体の非透過性形態をとり得る。いくつかの他の実施形態では、固体の非透過性マイクロニードルはさらに、1つ又は複数の活性物質の経皮送達を補助するために、それらの外表面に添った溝を含み得る。いくつかの他の実施形態では、マイクロニードル17は、中空マイクロニードルの形態をとり得る。いくつかの実施形態では、中空マイクロニードルは、イオン交換物質、イオン選択性物質、透過性物質、半透性物質、固体物質等で充填され得る。
マイクロニードル17は、種々の薬学的組成物、例えば、分子、化合物、活性物質等を、生体界面、例えば皮膚又は粘膜を介して生体に送達するために用いられる。或る種の実施形態では、薬学的組成物、分子、化合物、活性物質等は、生体界面に又はそれを通して送達され得る。例えば薬学的組成物、分子、化合物、活性物質等の皮膚を介した送達に際しては、個々の又はアレイ100a、100bでのマイクロニードルの長さ及び/又は挿入深度は、薬学的組成物、分子、化合物、活性物質等が表皮中だけ、表皮を通して真皮、又は皮下に投与されるかどうかを制御するために用いられ得る。或る種の実施形態では、マイクロニードル17は、高分子量活性物質、例えばタンパク質、ペプチド及び/又は核酸を含む高分子量活性物質、並びにそれに対応する組成物を送達するために有用であり得る。例えば流体がイオン性溶液である、或る種の実施形態では、マイクロニードル17は、電源16とマイクロニードル17の先端との間の電気的連続性を提供し得る。いくつかの実施形態では、マイクロニードル17は、個々に、又はアレイ100a、100bとして、中空アパーチャ(apertures)を介して、固体の透過性物質又は半透性物質を介して、又は外部溝を介して、流体を吐出、送達、及び/又はサンプリングするために用いられ得る。マイクロニードル17はさらに、本明細書中に開示されるようなイオントフォレーシス方法により、薬学的組成物、分子、化合物、活性物質等を吐出、送達、及び/又はサンプリングするために用いられ得る。
したがって或る種の実施形態では、例えばアレイ100a、100bでの複数のマイクロニードル17は、有益には、経皮薬剤送達システム6の最外部生体界面接触表面上に形成され得る。いくつかの実施形態では、このようなシステム6により送達又はサンプリングされる薬学的組成物、分子、化合物、活性物質等は、例えば高分子量活性物質、例えばタンパク質、ペプチド及び/又は核酸を含み得る。
いくつかの実施形態では、複数のマイクロニードル17は、マイクロニードルアレイ100a、100bの形態をとり得る。マイクロニードルアレイ100a、100bは、種々の配置及びパターン、例えば長方形、正方形、円形(図3Aに示したような)、三角形、多角形、規則的又は不規則的な形状等で配列され得る。マイクロニードル17及びマイクロニードルアレイ100a、100bは、種々の材料、例えばセラミック、エラストマー、エポキシフォトレジスト、ガラス、ガラスポリマー、ガラス/ポリマー物質、金属(例えばクロム、コバルト、金、モリブデン、ニッケル、ステンレススチール、チタン、タングステン鋼等)、成形プラスチック、ポリマー、生分解性ポリマー、非生分解性ポリマー、有機ポリマー、無機ポリマー、ケイ素、二酸化ケイ素、ポリシリコン、ケイ素ゴム、ケイ素ベースの有機ポリマー、超伝導物質(例えば超伝導体ウエファー等)等、並びにそれらの組合せ、複合体及び/又は合金から製造され得る。マイクロニードル17を製作するための技法は当該技術分野で既知であり、例としては電着、レーザー穿孔ポリマー成形物上での電着、レーザー切削及び電解研磨、レーザー微細機械加工、表面微細機械加工、ソフト・リソグラフィー、X線リソグラフィー、LIGA技法(例えばX線リソグラフィー、電気めっき及び成形)、射出成形、慣用的ケイ素ベースの製作法(例えば誘導結合プラズマエッチング、ウエットエッチング、等方性エッチング及び異方性エッチング、等方性ケイ素エッチング、異方性ケイ素エッチング、異方性GaAsエッチング、高深度反応性イオンエッチング、ケイ素等方性エッチング、ケイ素バルク微細機械加工等)、相補対称/金属酸化膜半導体(CMOS)技法、高深度X線曝露技法等が挙げられる(例えば米国特許第6,256,533号、同第6,312,612号、同第6,334,856号、同第6,379,324号、同第6,451,240号、同第6,471,903号、同第6,503,231号、同第6,511,463号、同第6,533,949号、同第6,565,532号、同第6,603,987号、同第6,611,707号、同第6,663,820号、同第6,767,341号、同第6,790,372号、同第6,815,360号、同第6,881,203号、同第6,908,453号及び同第6,939,311号参照)。これらの教示の全部又は一部が、マイクロニードル装置、それらの製造、並びにイオントフォレーシス用途におけるそれらの使用に適用され得る。いくつかの技法において、マイクロニードル17の物理的特質は、例えば陽極処理条件(例えば電流密度、エッチング時間、HF濃度、温度、バイアス設定等)、並びに基体特質(例えばドーピング密度、ドーピング配向等)に依存する。
マイクロニードル17は、薬学的組成物、分子、化合物、活性物質等のその透過性及び経皮輸送を増大するために皮膚の外層を貫通するサイズ、形状とされ得る。いくつかの実施形態では、マイクロニードル17は、生体界面(例えば対象の皮膚又は粘膜等)に挿入するのに適切な外形及び十分な強度を有するサイズ、形状とされ、それにより薬学的組成物、分子、化合物、活性物質等の経界面(例えば経皮)輸送を増大する。
図4は、少なくとも1つの陽イオン性、陰イオン性又はイオン化可能活性物質の経皮投与のための例示的方法400を示す。
402では、本方法は、対象の生体界面18上にイオントフォレーシス送達装置8の作用側電極構造体12及び対向電極構造体14を配置することを含む。作用側電極構造体12は、ヒドロゲルマトリクス及び活性物質貯留槽34に貯蔵された少なくとも1つの陽イオン性、陰イオン性、又はイオン化可能活性物質36、40、42を含む活性物質貯留槽34を含む。ヒドロゲルマトリクスは、ポリ(アミドアミン)、ポリ(ジメチルシロキサン)、ポリ(ヒドロキシエチルメタクリレート)、ポリ(N−イソプロピルアクリルアミド)、ポリ[1−ビニル−2−ピロリドン−コ−(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)]、ポリ(アクリルアミド)、ポリ(アクリル酸)、ポリ(メタクリル酸)、ポリ(エチレングリコール)、ポリ(エチレングリコールモノメタクリレート)、ポリ(メタクリロイルオキシエチル5−アミノサリチラート)、ポリ(メタクリル酸)−コ−ポリ(エチレングリコール)、ポリ(ビニルアルコール)、及びポリ(ビニル−ピロリドン)、ポリ[メタクリル酸−コ−ポリエチレングリコールモノメタクリレート−コ−メタクリロイルオキシエチル5−アミノサリチラート]、ポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート−コ−メチルメタクリレート)、ポリ(アクリルアミド)、ポリ(アミノプロルイメタクリルアミド)、ポリ(N−(3−アミノプロピル)メタクリルアミド)、及びポリ(N,N−ジメチル−2−アミノエチルメタクリレート)若しくはこれらのコポリマー、ブロックコポリマー、グラフトコポリマー、並びにこれらのヘテロポリマー、又はこれらの組合せから選択される少なくとも1つのポリマーを含み得る。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのポリマーの1つ又は複数のポリマー単位は、電荷官能基、疎水性官能基、親水性官能基、化学反応性官能基、有機官能基及び生体適合性基から選択される1つ又は複数の基で修飾される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのポリマーのポリマー主鎖の少なくとも一部は、カルボキシレート基、スルホネート基、アミン基、第四級アミン基、アルコキシアミン、アスパラギン酸、イミノ二酢酸及びグルタミン酸から選択される1つ又は複数の基で修飾されている。いくつかの他の実施形態では、少なくとも1つのポリマーは、カルボキシレート基、スルホネート基、アミン基、第四級アミン基、アルコキシアミン、アスパラギン酸、イミノ二酢酸及びグルタミン酸から選択される1つ又は複数の基で修飾された1つ又は複数の主鎖単位を有する主鎖修飾ヒドロキシエチルメタクリレートポリマー、主鎖修飾ポリ(アクリルアミド)、又は主鎖修飾ポリ(ビニルアルコール)から選択される。さらなるいくつかの他の実施形態では、少なくとも1つのポリマーの1つ又は複数のポリマー単位は、カルボキシレート基、スルホネート基、アミン基、第四級アミン基、アルコキシアミン、アスパラギン酸、イミノ二酢酸及びグルタミン酸から選択される1つ又は複数の基で修飾される。
いくつかの実施形態では、作用側電極構造体12は、薬学的に許容可能なビヒクルにより保有され、そしてヒドロゲルマトリクス中に含まれる少なくとも1つの鎮痛性活性物質又は麻酔性活性物質36、40、42を含む活性物質貯留槽34を包含する。
404では、本方法は、活性物質貯留槽から対象の生体界面に少なくとも1つの陽イオン性、陰イオン性又はイオン化可能活性物質を輸送するために、そして治療的有効量の少なくとも1つの陽イオン性、陰イオン性又はイオン化可能活性物質を投与するために十分な量の電流を印加することを包含する。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの陽イオン性、陰イオン性又はイオン化可能活性物質は、免疫アジュバント、免疫調節物質、免疫応答物質、免疫刺激物質、特異的免疫刺激物質、非特異的免疫刺激物質、免疫抑制物質、ワクチン、アゴニスト、アンタゴニスト、オピオイドアゴニスト、オピオイドアンタゴニスト、抗原、アジュバント、免疫学的アジュバント、免疫原、寛容原、アレルゲン、トル様受容体アゴニスト及びトル様受容体アンタゴニスト又はそれらの組合せから選択される。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの陽イオン性、陰イオン性又はイオン化可能活性物質を輸送するための十分量の電流の印加は、活性物質貯留槽から対象の生体界面に治療的有効量の少なくとも1つの陽イオン性、陰イオン性又はイオン化可能活性物質を送達するために十分な電圧及び電流を提供することを包含する。いくつかの他の実施形態では、少なくとも1つの陽イオン性、陰イオン性又はイオン化可能活性物質を輸送するための十分量の電流の印加は、作用側電極構造体12に十分な電圧及び電流を提供して、活性物質貯留槽から対象の生体界面への少なくとも1つの陽イオン性、陰イオン性又はイオン化可能活性物質36、40、42の持続性送達又は制御送達を実質的に達成するために十分な電圧及び電流を作用側電極構造体12に提供することを包含する。
要約に記載されたものを含めて上記の例証的実施形態についての記載は、網羅的であるように意図されないし、添付の特許請求の範囲を開示された精確な形態に限定するものでもない。例示の目的で特定の実施形態及び実施例を本明細書に記載しているが、本発明の精神及び範囲を逸脱しない限り、そして当業者に理解されるように、種々の等価の改変がなされ得る。本明細書中に提供される教示は、必ずしも一般的に上記した例示的なイオントフォレーシス活性物質システム及びイオントフォレーシス活性物質装置に限らず、他の物質送達システム及び装置に適用可能である。例えばいくつかの実施形態は、付加的構造を包含し得る。例えばいくつかの実施形態は、作用側電極要素20及び対向電極要素68に印加される電圧、電流又は電力を制御するための制御回路又はサブシステムを包含し得る。さらにまた例えばいくつかの実施形態は、最外部活性電極イオン選択膜22と生体界面18との間に介在される界面層を包含し得る。いくつかの実施形態は、付加的なイオン選択膜、イオン交換膜、半透性膜及び/又は多孔性膜、並びに電解質及び/又は緩衝剤のための付加的貯留槽を含み得る。
様々な導電性ヒドロゲルが既知であり、医療分野において被験体の皮膚に電気的なインターフェイスを与えるために、又は、対象への電気刺激を結合させるためのデバイスにおいて使用されている。ヒドロゲルが皮膚に潤いを与え、これによってヒドロゲルを介する電気刺激による火傷を防ぐ一方で、皮膚を膨潤させ、活性成分のより効果的な輸送を可能にする。このようなヒドロゲルの例は、米国特許第6,803,420号、同第6,576,712号、同第6,908,681号、同第6,596,401号、同第6,329,488号、同第6,197,324号、同第5,290,585号、同第6,797,276号、同第5,800,685号、同第5,660,178号、同第5,573,668号、同第5,536,768号、同第5,489,624号、同第5,362,420号、同第5,338,490号、及び同第5,240995号(これらの全体において参照により本明細書に援用される)に開示されている。このようなヒドロゲルのさらなる例は、米国特許出願第2004/166147号、同第2004/105834号、及び同第2004/247655号(これらの全体において参照により本明細書に援用される)に開示されている。様々なヒドロゲル及びヒドロゲルシートの有名な製品としては、Corplex(商標)(Corium製)、Tegagel(商標)(3M製)、PuraMatrix(商標)(BD製)、Vigilon(商標)(Bard製)、ClearSite(商標)(Conmed Corporation製)、FlexiGel(商標)(Smith & Nephew製)、Derma−Gel(商標)(Medline製)、Nu−Gel(商標)(Johnson & Johnson製)、及びCuragel(商標)(Kendall製)、又はSun Contact Lens Co., Ltdで市販されているアクリルヒドロゲルフィルムが挙げられる。
或る種の実施形態では、化合物又は組成物は、生体界面18に、生体界面18の中に、又は生体界面18を介して、活性物質を送達するために、電源16に電気的に結合された作用側電極構造体12及び対向電極構造体14を含むイオントフォレーシス装置8により送達され得る。作用側電極構造体12は、電源の正電極に接続される第一の電極部材、第一の電極部材と接触し、第一の電極部材を介して電圧を印加される薬剤溶液を有する活性物質貯留槽、マイクロニードルアレイであり得、そして活性物質貯留槽の前面に対して配置され得る生体界面接触部材、並びにこれらの部材を収容する第一のカバー又は容器を包含する。対向電極構造体は、電源の負電極に接続される第二の電極部材、第二の電極部材と接触し、そして第二の電極部材を介して電圧を印加される電解質を保有する第二の電解質保持部、並びにこれらの部材を収容する第二のカバー又は容器を包含する。
或る種の他の実施形態では、化合物又は組成物は、生体界面に、生体界面の中に、又は生体界面を介して、活性物質を送達するために、電源に電気的に結合された作用側電極構造体及び対向電極構造体を含むイオントフォレーシス装置により送達され得る。作用側電極構造体は、電源の正電極に接続される第一の電極部材、第一の電極部材と接触し、第一の電極部材を介して電圧を印加される電解質を有する第一の電解質貯留槽、第一の電解質保持部の前面に配置される第一の陰イオン交換膜、第一の陰イオン交換膜の前面に対して配置される活性物質貯留槽、マイクロニードルアレイであり得、活性物質貯留槽の前面に対して配置される生体界面接触部材、並びにこれらの部材を収容する第一のカバー又は容器を包含する。対向電極構造体は、電源の負電極に接続される第二の電極部材、第二の電極部材と接触し、第二の電極部材を介して電圧を印加される電解質を保有する第二の電解質保持部、第二の電解質貯留槽の前面に配置される陽イオン交換膜、陽イオン交換膜の前面に対して配置され、第二の電解質保持部分及び陽イオン交換膜を介して第二の電極部材から電圧を印加される電解質を保有する第三の電解質貯留槽、第三の電解質貯留槽の前面に対して配置される第二の陰イオン交換膜、並びにこれらの部材を収容する第二のカバー又は容器を包含する。
上記の様々な実施形態を組合せて、さらなる実施形態を提供することができる。本明細書で言及され、且つ/又は出願データシートに列挙されるすべての米国特許、米国特許出願公開、米国特許出願、外国特許、外国特許出願及び非特許出版物は、下記に列記のものを非限定的に含めて、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
特許第3040517号として2000年3月3日に発行され、特開平04−297277号公報を有する1991年3月27日に出願された特願平03−86002号公報、
特開2000−229128号公報を有する1999年2月10日に出願された特願平11−033076号公報、特開2000−229129号公報を有する1999年2月12日に出願された特願平11−033765号公報、特開2000−237326号公報を有する1999年2月19日に出願された特願平11−041415号公報、特開2000−237327号公報を有する1999年2月19日に出願された特願平11−041416号公報、特開2000−237328号公報を有する1999年2月22日に出願された特願平11−042752号公報、特開2000−237329号公報を有する1999年2月22日に出願された特願平11−042753号公報、特開2000−288098号公報を有する1999年4月6日に出願された特願平11−099008号公報、特開2000−288097号公報を有する1999年4月6日に出願された特願平11−099009号公報、PCT公開番号WO03037425を有する2002年5月15日に出願されたPCT特許出願WO2002JP4696、2004年3月9日に出願された米国特許出願第10/488970号、2004年10月29日に出願された特願2004/317317号公報、2004年11月16日に出願された米国仮特許出願第60/627,952号、2004年11月30日に出願された特願2004−347814号公報、2004年12月9日に出願された特願2004−357313号公報、2005年2月3日に出願された特願2005−027748号公報、2005年3月22日に出願された特願2005−081220号公報、2005年9月30日に出願された米国仮特許出願第60/722,789号、2005年11月29日に出願された米国仮特許出願第60/754,688号、2005年11月30日に出願された米国仮特許出願第60/755,199号、及び
2005年11月30日に出願された米国仮特許出願第60/755,401号。
当業者が容易に理解するように、本発明の開示は、本明細書中に記載される組成物及び/又は方法のいずれかにより対象を治療する方法を包含する。
種々の実施形態の態様は、必要な場合、さらなる実施形態を提供するために本明細書中で特定された特許及び出願を含む種々の特許、出願及び出版物のシステム、回路及び概念を用いるように変形され得る。いくつかの実施形態は、上記の膜、貯留槽及びその他の構造のすべてを包含し得るが、他の実施形態は、膜、貯留槽又は他の構造のいくつかを省略し得る。さらなる他の実施形態は、一般的に上記した膜、貯留槽及び構造の付加的なものを用いることができる。さらなる実施形態は、一般的に上記した膜、貯留槽及び構造の付加的なものを用いながら、上記の膜、貯留槽及び構造のいくつかを省略することができる。
上記の詳細な記載にかんがみて、様々な変更が為され得る。概して、添付の特許請求の範囲においては、用いられる用語は、本明細書及び添付の特許請求の範囲に開示される特定の実施形態に限定するように解釈されるべきでなく、添付の特許請求の範囲に従って動作するすべてのシステム、装置及び/又は方法を含むように解釈されるべきである。したがって本発明は本開示により限定されなるものでなく、その範囲は添付の特許請求の範囲により専ら確定されるべきものである。
図1Aは一例示的実施形態による経皮薬剤送達システムの上部前面図であり、図1Bは一例示的実施形態による経皮薬剤送達システムの上部平面図である。 一例示的実施形態による作用側電極構造体及び対向電極構造体を含む図1A及び図1Bのイオントフォレーシス装置の模式図である。 別の例示的実施形態による生体界面上に配置される図2Aのイオントフォレーシス装置をオプションの外部リリースライナーを取り除いて活性物質を露出させた状態で示す模式図である。 一例示的実施形態による作用側電極構造体及び対向電極構造体並びに複数のマイクロニードルを含むイオントフォレーシス装置の模式図である。 図3Aは、一例示的実施形態による単一アレイの形態の複数のマイクロニードルの底部前面図であり、図3Bは、別の例示的実施形態による1つ又は複数のアレイの形態の複数のマイクロニードルの底部前面図である。 一例示的実施形態による少なくとも1つの陽イオン性、陰イオン性又はイオン化可能活性物質の経皮投与のための方法の流れ図である。

Claims (25)

  1. 1つ又は複数の治療用活性物質の生体界面への経皮送達を提供するイオントフォレーシス薬剤送達装置であって、
    少なくとも1つの活性物質貯留槽、及び該少なくとも1つの活性物質貯留槽から前記生体界面に1つ又は複数の治療剤を移動させる起電力を提供するように動作可能な少なくとも1つの作用側電極要素を含む作用側電極構造体とを含み、
    前記少なくとも1つの活性物質貯留槽が、表面を有し、ポリ(アミドアミン)、ポリ(ジメチルシロキサン)、ポリ(ヒドロキシエチルメタクリレート)、ポリ(N−イソプロピルアクリルアミド)、ポリ[1−ビニル−2−ピロリドン−コ−(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)]、ポリ(アクリルアミド)、ポリ(アクリル酸)、ポリ(メタクリル酸)、ポリ(エチレングリコール)、ポリ(エチレングリコールモノメタクリレート)、ポリ(メタクリロイルオキシエチル5−アミノサリチラート)、ポリ(メタクリル酸)−コ−ポリ(エチレングリコール)、ポリ(ビニルアルコール)、及びポリ(ビニル−ピロリドン)、ポリ[メタクリル酸−コ−ポリエチレングリコールモノメタクリレート−コ−メタクリロイルオキシエチル5−アミノサリチラート]、ポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート−コ−メチルメタクリレート)、ポリ(アクリルアミド)、ポリ(アミノプロルイメタクリルアミド)、ポリ(N−(3−アミノプロピル)メタクリルアミド)、及びポリ(N,N−ジメチル−2−アミノエチルメタクリレート)若しくはこれらのコポリマー、ブロックコポリマー、グラフトコポリマー、並びにこれらのヘテロポリマー、又はこれらの組合せから選択される少なくとも1つのポリマーを含むヒドロゲルマトリクスを含む、イオントフォレーシス薬剤送達装置。
  2. 前記少なくとも1つのポリマーの1つ又は複数のポリマー単位が電荷官能基、疎水性官能基、親水性官能基、化学反応性官能基、有機官能基及び生体適合性基から選択される1つ又は複数の基で修飾される、請求項1に記載のイオントフォレーシス薬剤送達装置。
  3. 前記少なくとも1つのポリマーのポリマー主鎖の少なくとも一部分がカルボキシレート基、スルホネート基、アミン基、第四級アミン基、アルコキシアミン、アスパラギン酸、イミノ二酢酸及びグルタミン酸から選択される1つ又は複数の基により修飾された、請求項1に記載のイオントフォレーシス薬剤送達装置。
  4. 前記少なくとも1つのポリマーがカルボキシレート基、スルホネート基、アミン基、第四級アミン基、アルコキシアミン、アスパラギン酸、イミノ二酢酸及びグルタミン酸から選択される1つ又は複数の基で修飾される1つ又は複数の主鎖を有する、主鎖修飾ヒドロキシエチルメタクリレートポリマー、主鎖修飾ポリ(アクリルアミド)、又は主鎖修飾ポリ(ビニルアルコール)から選択される、請求項1に記載のイオントフォレーシス薬剤送達装置。
  5. 前記少なくとも1つの活性物質貯留槽の前記ヒドロゲルマトリクス中に貯蔵される治療的有効量の1つ又は複数の活性物質をさらに含む、請求項1に記載のイオントフォレーシス薬剤送達装置。
  6. 前記1つ又は複数の活性物質が免疫アジュバント、免疫調節物質、免疫応答物質、免疫刺激物質、特異的免疫刺激物質、非特異的免疫刺激物質及び免疫抑制物質又はそれらの組合せから選択される、請求項5に記載のイオントフォレーシス薬剤送達装置。
  7. 前記1つ又は複数の活性物質が、ワクチン、アゴニスト、アンタゴニスト、オピオイドアゴニスト、オピオイドアンタゴニスト、抗原、アジュバント、免疫学的アジュバント、免疫原、寛容原、アレルゲン、トル様受容体アゴニスト及びトル様受容体アンタゴニスト又はそれらの組合せから選択される、請求項5に記載のイオントフォレーシス薬剤送達装置。
  8. 前記1つ又は複数の活性物質が鎮痛薬、麻酔薬又はそれらの組合せから選択される、請求項5に記載のイオントフォレーシス薬剤送達装置。
  9. 前記1つ又は複数の治療用活性物質が陽イオン性、陰イオン性、イオン化可能又は中性活性物質から選択される、請求項5に記載のイオントフォレーシス薬剤送達装置。
  10. 前記1つ又は複数の治療用活性物質が陽イオン性活性物質から選択され、そして前記少なくとも1つのポリマーの1つ又は複数のポリマー単位が負荷電官能基により修飾される、請求項5に記載のイオントフォレーシス薬剤送達装置。
  11. 前記1つ又は複数の治療用活性物質の相当部分が起電力又は電流の非存在下で、使用前に、前記ヒドロゲルマトリクスの前記表面の一部分により担持される、請求項5に記載のイオントフォレーシス薬剤送達装置。
  12. 1つ又は複数の治療用活性物質の生体界面への経皮送達を提供するイオントフォレーシス薬剤送達装置であって、
    少なくとも1つの作用側電極要素、少なくとも1つの内部活性物質貯留槽、及び最外部活性物質貯留槽を含む作用側電極構造体を備え、
    前記少なくとも1つの内部活性物質貯留槽は前記少なくとも1つの作用側電極要素と前記最外部活性物質貯留槽との間に位置し、前記作用側電極構造体が電位を与えるように動作可能であり、
    前記最外部活性物質貯留槽は、表面を有し、ポリ(アミドアミン)、ポリ(ジメチルシロキサン)、ポリ(ヒドロキシエチルメタクリレート)、ポリ(N−イソプロピルアクリルアミド)、ポリ[1−ビニル−2−ピロリドン−コ−(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)]、ポリ(アクリルアミド)、ポリ(アクリル酸)、ポリ(メタクリル酸)、ポリ(エチレングリコール)、ポリ(エチレングリコールモノメタクリレート)、ポリ(メタクリロイルオキシエチル5−アミノサリチラート)、ポリ(メタクリル酸)−コ−ポリ(エチレングリコール)、ポリ(ビニルアルコール)、及びポリ(ビニル−ピロリドン)、ポリ[メタクリル酸−コ−ポリエチレングリコールモノメタクリレート−コ−メタクリロイルオキシエチル5−アミノサリチラート]、ポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート−コ−メチルメタクリレート)、ポリ(アクリルアミド)、ポリ(アミノプロルイメタクリルアミド)、ポリ(N−(3−アミノプロピル)メタクリルアミド)、及びポリ(N,N−ジメチル−2−アミノエチルメタクリレート)若しくはこれらのコポリマー、ブロックコポリマー、グラフトコポリマー、並びにこれらのヘテロポリマー、又はこれらの組合せから選択される少なくとも1つのポリマーを含むドロゲルマトリクスを含む、イオントフォレーシス薬剤送達装置。
  13. 前記少なくとも1つのポリマーの1つ又は複数のポリマー単位がカルボキシレート基、スルホネート基、アミン基、第四級アミン基、アルコキシアミン、アスパラギン酸、イミノ二酢酸及びグルタミン酸から選択される1つ又は複数の基により修飾される、請求項12に記載のイオントフォレーシス薬剤送達装置。
  14. 前記最外部活性物質貯留槽及び前記少なくとも1つの内部活性物質貯留槽に含まれる治療的有効量の1つ又は複数の活性物質をさらに含む、請求項12に記載のイオントフォレーシス薬剤送達装置。
  15. 前記1つ又は複数の治療用活性物質の一部分が起電力又は電流の非存在下で、使用前に、前記ヒドロゲルマトリクスの前記表面の少なくとも一部分により担持される、請求項14に記載のイオントフォレーシス薬剤送達装置。
  16. 前記1つ又は複数の治療用活性物質の相当部分が前記少なくとも1つの内部活性物質貯留槽中に貯蔵される、請求項14に記載のイオントフォレーシス薬剤送達装置。
  17. 前記少なくとも1つの内部活性物質貯留槽中に貯蔵される治療的有効量の1つ又は複数の活性物質を含み、
    前記1つ又は複数の活性物質が、免疫アジュバント、免疫調節物質、免疫応答物質、免疫刺激物質、特異的免疫刺激物質、非特異的免疫刺激物質、免疫抑制物質、ワクチン、アゴニスト、アンタゴニスト、オピオイドアゴニスト、オピオイドアンタゴニスト、抗原、アジュバント、免疫学的アジュバント、免疫原、寛容原、アレルゲン、トル様受容体アゴニスト及びトル様受容体アンタゴニスト又はそれらの組合せから選択される、請求項12に記載のイオントフォレーシス薬剤送達装置。
  18. 前記少なくとも1つの内部活性物質貯留槽中に貯蔵され、そして起電力の非存在下で該内部活性物質貯留槽中に実質的に保持され、そして起電力の存在下で該少なくとも1つの内部活性物質貯留槽から外部に運ばれる第一の極性を有する治療的有効量の1つ又は複数の活性物質をさらに含み、
    前記少なくとも1つのポリマーの1つ又は複数のポリマー単位が第二の極性を有する1つ又は複数の電荷官能基により修飾され、該第二の極性は前記第一の極性と逆であり、そして
    前記ヒドロゲルマトリクスが前記第一の極性を有するイオンにより実質的に通過可能であり、前記第二の極性を有するイオンにより実質的に通過不可能になる、請求項12に記載のイオントフォレーシス薬剤送達装置。
  19. 前記ヒドロゲルマトリクスが外表面を有する多孔性ゲルの形態をとり、そして前記1つ又は複数の治療用活性物質の一部分が起電力又は電流の非存在下で、使用前に、該ヒドロゲルマトリクスの外表面により担持される、請求項12に記載のイオントフォレーシス薬剤送達装置。
  20. 前記少なくとも1つの内部活性物質貯留槽がヒドロゲルマトリクスを含み、該ヒドロゲルマトリクスが、ポリ(アミドアミン)、ポリ(ジメチルシロキサン)、ポリ(ヒドロキシエチルメタクリレート)、ポリ(N−イソプロピルアクリルアミド)、ポリ[1−ビニル−2−ピロリドン−コ−(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)]、ポリ(アクリルアミド)、ポリ(アクリル酸)、ポリ(メタクリル酸)、ポリ(エチレングリコール)、ポリ(エチレングリコールモノメタクリレート)、ポリ(メタクリロイルオキシエチル5−アミノサリチラート)、ポリ(メタクリル酸)−コ−ポリ(エチレングリコール)、ポリ(ビニルアルコール)、及びポリ(ビニル−ピロリドン)、ポリ[メタクリル酸−コ−ポリエチレングリコールモノメタクリレート−コ−メタクリロイルオキシエチル5−アミノサリチラート]、ポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート−コ−メチルメタクリレート)、ポリ(アクリルアミド)、ポリ(アミノプロルイメタクリルアミド)、ポリ(N−(3−アミノプロピル)メタクリルアミド)、及びポリ(N,N−ジメチル−2−アミノエチルメタクリレート)若しくはこれらのコポリマー、ブロックコポリマー、グラフトコポリマー、並びにこれらのヘテロポリマー、又はこれらの組合せから選択される少なくとも1つのポリマーを含む、請求項12に記載のイオントフォレーシス薬剤送達装置。
  21. 少なくとも1つの陽イオン性活性物質、陰イオン性活性物質、又はイオン化可能活性物質を経皮投与する方法であって、
    対象の生体界面上にイオントフォレーシス送達装置の作用側電極構造体及び対向電極構造体を配置する配置ステップであって、該作用側電極構造体が、ヒドロゲルマトリクスと活性物質貯留槽に貯蔵される少なくとも1つの陽イオン性活性物質、陰イオン性活性物質、又はイオン化可能活性物質とを含む該活性物質貯留槽を含み、該ヒドロゲルマトリクスが、ポリ(アミドアミン)、ポリ(ジメチルシロキサン)、ポリ(ヒドロキシエチルメタクリレート)、ポリ(N−イソプロピルアクリルアミド)、ポリ[1−ビニル−2−ピロリドン−コ−(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)]、ポリ(アクリルアミド)、ポリ(アクリル酸)、ポリ(メタクリル酸)、ポリ(エチレングリコール)、ポリ(エチレングリコールモノメタクリレート)、ポリ(メタクリロイルオキシエチル5−アミノサリチラート)、ポリ(メタクリル酸)−コ−ポリ(エチレングリコール)、ポリ(ビニルアルコール)、及びポリ(ビニル−ピロリドン)、ポリ[メタクリル酸−コ−ポリエチレングリコールモノメタクリレート−コ−メタクリロイルオキシエチル5−アミノサリチラート]、ポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート−コ−メチルメタクリレート)、ポリ(アクリルアミド)、ポリ(アミノプロルイメタクリルアミド)、ポリ(N−(3−アミノプロピル)メタクリルアミド)、及びポリ(N,N−ジメチル−2−アミノエチルメタクリレート)若しくはこれらのコポリマー、ブロックコポリマー、グラフトコポリマー、並びにこれらのヘテロポリマー、又はこれらの組合せから選択される少なくとも1つのポリマーを含む、当該配置ステップと、
    十分な量の電流を印加させる印加ステップであって、前記活性物質貯留槽から前記対象の生体界面に、前記少なくとも1つの陽イオン性活性物質、陰イオン性活性物質、又はイオン化可能活性物質を輸送し、且つ治療的有効量の該少なくとも1つの陽イオン性活性物質、陰イオン性活性物質、又はイオン化可能活性物質を投与する、該印加ステップとを含む方法。
  22. 前記少なくとも1つのポリマーのポリマー主鎖の少なくとも一部分がカルボキシレート基、スルホネート基、アミン基、第四級アミン基、アルコキシアミン、アスパラギン酸、イミノ二酢酸及びグルタミン酸から選択される1つ又は複数の基により修飾された、請求項21に記載の方法。
  23. 前記少なくとも1つの陽イオン性、陰イオン性又はイオン化可能活性物質が免疫アジュバント、免疫調節物質、免疫応答物質、免疫刺激物質、特異的免疫刺激物質、非特異的免疫刺激物質、免疫抑制物質、ワクチン、アゴニスト、アンタゴニスト、オピオイドアゴニスト、オピオイドアンタゴニスト、抗原、アジュバント、免疫学的アジュバント、免疫原、寛容原、アレルゲン、トル様受容体アゴニスト及びトル様受容体アンタゴニスト又はそれらの組合せから選択される、請求項21に記載の方法。
  24. 前記少なくとも1つの陽イオン性、陰イオン性又はイオン化可能活性物質を輸送するために十分量の電流を印加するステップが十分な電圧及び電流を提供して、前記活性物質貯留槽から前記対象の生体界面へ治療的有効量の前記少なくとも1つの陽イオン性、陰イオン性又はイオン化可能活性物質を送達する、提供するステップを包含する、請求項21に記載の方法。
  25. 前記少なくとも1つの陽イオン性、陰イオン性又はイオン化可能活性物質を輸送するために十分量の電流を印加するステップが十分な電圧及び電流を作用側電極構造体に提供して、前記活性物質貯留槽から前記対象の生体界面への前記少なくとも1つの陽イオン性、陰イオン性又はイオン化可能活性物質の持続性送達又は制御送達を実質的に達成するステップを包含する、請求項21に記載の方法。
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